专利摘要:

公开号:WO1991017671A1
申请号:PCT/JP1991/000672
申请日:1991-05-20
公开日:1991-11-28
发明作者:Yoshie Kurihara;Teiyu Shimada;Masako Saitoh;Kenji Ikeda;Hiromu Sugiyama;Hiroshige Kohno
申请人:Asahi Denka Kogyo Kabushiki Kaisha;
IPC主号:A23L27-00
专利说明:
[0001] 明 細 書
[0002] 味覚修飾組成物及び味覚修飾物質の安定化方法 技 術 分 野
[0003] 本発明は、 クルク リ ゴ ' ラチフォ リ ア(Curculigo latif olia) の果実若し く はその処理物又はそれらから得られる クルク リ ンを舍む成分からなる味覚修飾物質が、 安定で且 つその味覚修飾機能を効果的に発揮するようにした、 味覚 修飾組成物、 及び味覚修飾物質の安定化方法に関する もの である。
[0004] 背 景 技 術
[0005] クルク リ ゴ · ラチフォ リ アは、 西マレーシアやタ イ南部 等に自生するきんばいざさ科の植物であり、 その果実は食 用に適し、 食欲増進効果がある こ とが知られている。
[0006] 本発明者らは、 クルク リ ゴ * ラチフォ リ アの果実を食し た後、 酸味物質又は水を食する と、 甘味が感じられる こ と から、 その活性物質について鋭意研究した結果、 この活性 物質が新規の蛋白質である こ とを見出し、 この物質をクル ク リ ンと命名した。
[0007] 本発明者らは、 更にこのクルク リ ンを味覚修飾物質と し て利用すべ く 、 抽出 ♦ 精製し、 製剤化に成功している (特 願昭 6 3 — 2 7 7 7 1 7号) 。
[0008] また、 本発明者らは、 多数の孔を有する面転 ドラムと回 転ベル トの間にクルク リ ゴ · ラチフォ リ アの果実を通して 果皮を除去し、 これを水中で粉砕 · 分散して種子を除去し、 更にプロテアーゼ · 細菌等を舍む果肉の水可溶部を除ます るこ とによ り 、 クルク リ ンを舍有する味覚修飾物質を得る、 果実の処理方法を見出している (特願平 2 - 1 7 4 2 1 号) 。
[0009] しかしながら、 上記の方法より得られる、 ク ルク リ ンか らなる味覚修飾物質は、 抽出 · 精製 · 製剤化する工程中や, 製造されたク ルク リ ン舍有製剤を各種食品に添加し、 混練- 加熱等の加工工程中、 あるいは、 ク ルク リ ン含有製剤を添 0 加した食品の保存、 流通中に、 ク ルク リ ンの一部あるいは 大部分が失活若し く は活性が低下し、 収率の低下を生じる ため商品価値等を著し く損なう等の問題があつた。
[0010] 従って、 本発明の目的は、 ク ルク リ ンからなる味覚修飾 物質の抽出 ♦ 精製 · 製剤化の工程、 食品に添加して加工す δ る工程、 及び、 製品化した食品の保存、 流通中に、 ク ルク リ ンの失活ゃ活性の低下が少な く安定で、 且つ強い味覚修 飾効果を発揮、 維持し得る味覚修飾組成物、 及びク ルク リ ンからなる味覚修飾物質を安定化し得る方法を提供するこ しある。
[0011] 0 発 明 の 開 示
[0012] 本発明者らは、 鋭意検討した結果、 ク ルク リ ゴ , ラチフ ォ リ ァの果実若し く はその処理物又はそれらから得られる ク ルク リ ンを舍む成分に、 特定の物質を添加する こ とによ り、 上記目的を達成できるこ とを知見した。
[0013] 本発明は、 上記知見に基づいてなされたもので、 クルク リ ゴ ' ラチフオ リァの果実若し く はその処理物又はそれら から得られるクルク リ ンを舍む成分に、 塩類、 炭水化物、 有機酸、 ア ミノ酸及び蛋 0質からなる群から選ばれる一種 又は二種以上の物質を添加してなる味覚修飾組成物を提供 するものである。
[0014] また、 本発明は、 クルク リ ゴ * ラチフオ リ ァの果実若し く はその処理物又はそれらから得られるクルク リ ンを含む 成分に、 塩類、 炭水化物、 有機酸、 アミノ酸及び蛋白質か らなる群から選ばれる一種又は二種以上の物質を添加する ことを特徴とする味覚修飾物質の安定化方法を提供するも のである。
[0015] 発明の詳細な説明
[0016] 以下、 本発明の味覚修飾組成物を、 本発明の味覚修飾物 質の安定化方法と共に詳し く説明する。
[0017] 本発明において安定化の対象とされるクルク リ ゴ * ラチ フオ リ.ァの果実若し く はその処理物としては、 クルク リ ゴ ♦ ラチフォ リ アの生果実、 及び、 乾燥、 凍結、 果実の破碎、 果肉ピューレ等の処理を行った処理果実が挙げられる。 該 果実の皮及び種にはクルク リ ンが舍まれていないので、 皮 や種を除いたもの (果肉及び果肉の処理物) を用いること が好ましい。 上記果実の乾燥方法としては、 その乾燥手段に特に制限 されるものではな く、 天日乾燥、 陰干し、 温風乾燥、 低温 乾燥、 スプレー ドライ、 ドラム ドライ、 凍結乾燥、 真空乾 燥等の方法が挙げられる。
[0018] 上記果実の凍結方法としては、 その凍結手段に特に限定 されるものではな く、 急速凍結、 緩慢凍結、 自己凍結等の 方法が挙げられる。
[0019] 上記果実の破砕方法としては、 その破砕手段に特に限定 されるものではな く、 果実破碎用のミ クログレーターや魚 肉採取機等で破砕する方法等が挙げられる。
[0020] 上記果肉のピューレは、 種をつぶさないように果実を破 砕し、 皮或いは皮と種を除去した果肉及び果汁であり、 ピ ュ一レにする手段としては、 特に限定されるものではな く . 破碎果実をパルパ一等で処理する方法等が挙げられる。
[0021] また、 本発明において安定化の対象とされるクルク リ ゴ - ラチフォ リ アの果実若しく はその処理物から得られるク ルク リ ンを舍む成分としては、 上記果実又はその処理物か ら塩類の溶液で抽出したクルク リ ン、 あるいは上記果実又 はその処理物から、 クルク リ ンを舍まない成分を分離除丟 して得られる残渣等が挙げられる。
[0022] 味覚修飾物質として用いるクルク リ ンの精製純度は、 制 限されるものではない。 上記果実若しく はその処理物から 抽出したクルク リ ンは、 高純度のものほど、 クルク リ ンの 失活及び変質が生じやすいが、 ク ルク リ ンが高純度のもの であっても、 本発明によれば、 高い安定性を有する味覚修 飾組成物を得る こ とができる。
[0023] 上記果実又はその処理物からクルク リ ンを抽出する場合 抽出液の乾燥方法と しては、 その乾燥手段に特に制限され る ものではな く 、 天日乾燥、 陰干し、 温風乾燥、 低温乾燥. スプレー ドライ 、 ド ラ ム ドラ イ、 凍結乾燥、 真空乾燥等が 挙げられる。
[0024] 本発明に用いられる塩類と しては、 2価の金属イ オ ンを 除いた塩類が好ま しい。 具体的には、 ナ ト リ ウム、 力 リ ウ ム、 ア ンモニゥ ムの塩酸塩、 リ ン酸塩、 炭酸塩、 硫酸塩、 亜硫酸塩、 酢酸塩、 酒石酸塩や、 ナ ト リ ウ ム、 カ リ ウ ムの 硝酸塩、 亜硝酸塩、 ピロ リ ン酸塩、 ク ェ ン酸塩の他、 乳酸 ナ ト リ ウム、 ミ ヨ ウノ ン、 焼ミ ヨ ウノ、'ン、 プロ ピオ ン酸ナ ト リ ウ ム、 安息香酸ナ ト リ ウ ム、 フマル酸第一ナ ト リ ウ ム 等が挙げられ、 特に、 塩化ナ ト リ ゥムが好ま しい。
[0025] 高純度のクルク リ ンは、 水に難溶性であるが、 塩類を添 加したク ルク リ ンは、 水との溶解性が高まるため、 本発明 においては、 上記塩類を添加する こ とが好ま しい。
[0026] 本発明において安定化の対象とされる、 ク ルク リ ンから なる味覚修飾物質を製造する工程において、 上記果実又は その処理物からクルク リ ンを塩類の溶液で抽出した場合、 抽出したクルク リ ンからなる味覚修飾物質が、 抽出に用い た溶液の塩類をそのまま含有するなら、 本発明の味覚修飾 組成物に、 さらに塩類を添加する必要はな く、 また、 上記 味覚修飾物質が塩類の溶液で抽出されても脱塩処理を行う 等して、 上記味覚修飾物質が塩類を含有しないなら、 本発 明の味覚修飾組成物に塩類を添加すればよい。
[0027] また、 本発明に用いられる炭水化物としては、 単糖類、 二糖類、 三糖類、 四糖類、 多糖類、 又はこれらの還元誘導 体の糖アルコール等や、 酸化誘導体の糖酸等が挙げられ、 具体的には、 乳糖、 ブ ドウ糖、 ショ糖、 ラフイノ一ス、 ソ ルビ トール、 キ シリ トール、 イ ノ シ トール、 糖酸、 可溶性 デンプン、 サイ ク ロデキス ト リ ン、 デキス ト リ ン、 ぺク チ ン、 ア ラ ビアガム、 デキス ト ラ ン、 ポ リ デキス ト ロース、 口一カ ス ト ビーンガム、 カルボキ シメ チルセルロース、 フ ア イ コ一ル、 キサ ンタ ンガム、 クァ一ガム、 アルギ ン酸、 コ ンニヤ ク マ ンナ ン、 寒天、 カ ラギナ ン、 フ ァ ーセルラ ン , ト ラガン トガム、 プルラ ン、 キチ ン、 キ トサ ン等が挙げら れるが特に制限されるものではない。
[0028] また、 本発明に用いられる有機酸としては、 リ ンゴ酸、 ラク ト ピオン酸、 ァスコ ルビン酸等が挙げられるが特に制 限されるものではない。
[0029] また、 本発明に用いられるア ミノ酸としては、 グルタ ミ ン酸、 ァスパラギ ン酸、 リ ジ ン、 アルギニン、 システィ ン グリ シ ン、 ァ ラ ニ ン、 セ リ ン、 α—ァ ミ ノ酪酸、 ス レオニ ン、 イ ソノ リ ン、 ァスノヽ。ラギン、 L ー ノ リ ン、 or _メ チル ノ ルバリ ン、 フヱニルダリ シンが挙げられるが特に制限さ れる ものではない。
[0030] また、 本発明に用いられる蛋白質としては、 アルブミ ン- ゼラチン、 カゼィ ン、 カゼィ ンナ ト リ ウム、 小麦グルテン- 一ラク トグロブリ ン、 ホェ一等や蛋白質を多 く舍む脱脂 粉乳、 酵母エキス、 闳エキス、 卵白等が挙げられるが特に 制限されるものではない。
[0031] また、 上記蛋白質として、 上記蛋白質の部分加水分解物 であるジペプチ ド、 ト リべプチ ド、 ポリ ペプチ ドも用いる ことができる。 これらのなかには、 苦みがあるため用途が 限定されているペプチ ド、 例えば、 大豆グロブリ ンのぺプ シンによる加水分解物、 カゼィ ンの ト リ プシンによる加水 分解物、 カゼイ ンのズブチリ シンによる加水分解物、 カゼ ィ ンのパパイ ンによる加水分解物等も用いることができる。 特に、 本発明に添加される物質としては、 塩化ナ ト リ ウ ム、 乳糖、 可溶性デンプン、 デキス ト リ ン、 アラ ビアガム、 リ ジン、 グリ シン、 ァラニン、 カゼイ ン、 カゼイ ンナ ト リ ゥム、 アルブミ ン、 /3 —ラ ク トグロブリ ン、 ホエー、 脱脂 粉乳、 卵白が好ま しい。
[0032] 上記の塩類、 炭水化物、 有機酸、 ア ミノ酸又は蛋白質を 二種以上添加する場合は、 同一種類同士を組み合わせても よ く、 また異なる種類同士を組み合わせてもよい。 例えば、 炭水化物だけで二種以上としてもよいし、 有機酸とア ミノ 酸、 塩類と炭水化物と蛋白質等のように、 添加する物質を 組み合わせて二種以上としてもよい。
[0033] 本発明においては、 前述の如く塩類を添加するのが好ま しく、 塩類に、 炭水化物、 有機酸、 ア ミノ酸、 蛋白質のう ち一種又は二種以上を組み合わせて添加することがより好 ましい。 なかでも、 塩類と炭水化物、 塩類と蛋白質を組み 合わせて添加することが好ましく、 さらには、 塩類と炭水 化物と蛋白質を組み合わせて添加することが特に好ましい c 本発明において、 塩類、 炭水化物、 有機酸、 ア ミノ酸及 び蛋白質からなる群から選ばれる一種又は二種以上の物質 の添加は、 クルク リ ゴ . ラチフオ リァの生果実、 各種の処 理工程にある果実、 即ち、 乾燥、 凍結、 果実の破砕、 果肉 ピューレ、 抽出 · 精製等何れの状態、 段階にある果実に添 加してもよいもので、 特に制限されるものではないが、 特 にクルク リ ンの変性を効果的に防止するためには、 凍結及 び乾燥処理を行う前に添加することが好ましい。
[0034] 生果実あるいは凍結処理した果実の場合は、 塩類、 炭水 化物、 有機酸、 ア ミノ酸及び蛋白質から選ばれる一種又は 二種以上の物質を加えてから、 乾燥、 粉砕、 種の除去の後. 製剤化してもよいし、 乾燥、 粉碎、 種の除去の後、 さらに クルク リ ンを抽出 · 精製してもよい。
[0035] 又、 前記の果実の皮が剝いてある場合も同様に処理する ことが好ま しい。
[0036] 乾燥処理した果実の場合は、 塩類、 炭水化物、 有機酸、 ァ ミノ酸及び蛋百質から選ばれる一種又は二種以上の物質 を、 粉砕し種を除まする時に添加し、 よ く撹拌して均一の 製剤にする。
[0037] 破砕した果実、 果肉ピュー レの場合は、 塩類、 炭水化物、 有機酸、 ア ミ ノ酸及び蛋白質から選ばれる一種又は二種以 上の物質を、 破砕した果実、 果囱ピューレに加え、 これを 乾燥し製剤化すればよ く、 さ らに、 その後クルク リ ンを抽 出 ♦ 精製してもよい。
[0038] 本発明において、 塩類、 炭水化物、 有機酸、 ア ミノ酸及 び蛋百質から選ばれる一種又は二種以上の物質の添加量は、 得られる味覚修飾組成物の形態により一概に決められない 力 、 通常、 クルク リ ンからなる味覚修飾物質 1重量部に対 して 1 〜 1 0 0 0 0重量部の範囲で添加することが好ま し く、 特に 5〜 1 0 0 0重量部が好ま しい。
[0039] 本発明により得られる味覚修飾組成物は、 乾燥粉体、 ぺ 一ス ト、 溶液等の形態にすることができる。
[0040] 以下に実施例を示し、 本発明を具体的に説明する。
[0041] 実施例 1
[0042] ク ルク リ ゴ * ラ チフ ォ リ アの新鮮な果実 1 0 kgを水洗し、 凍結した後、 真空凍結乾燥機 F D— 1 (東京理化㈱製) に より真空凍結乾燥した (残留水分約 7 % ) 。 こ の凍結乾燥 物を、 粉砕機 T I 一 7 0 0 A (平ェ製作所㈱製) により種 子を割らないように粉砕した。 この粉末に 0. 3 Μ塩化ナ ト リ ウム 1 2 を加え、 緩やかに撹拌し、 この混合液をグラ スフ ィ ルタ一 G 2で濾過し、 クルク リ ンを舍有する 0. 3 Μ δ 塩化ナ ト リ ウム抽出液 1 2 £を得た。
[0043] このクルク リ ン含有 0. 3 Μ塩化ナ ト リ ウム抽出液 1 £を 真空凍結乾燥機 F D - 1 (東京理化㈱製) により真空凍結 乾燥 (残留水分約 1 1 % ) し、 クルク リ ン舍有製剤 i 9 g を得た。
[0044] 0 実施例 2
[0045] 実施例 1 で得られたクルク リ ン舍有 0. 3 M塩化ナ ト リ ゥ ム抽出液 1 £ に乳糖 5 0 を添加し、 実施例 1 と同様の方 法て、 真空凍結乾燥 (残留水分約 8 % ) し、 クルク リ ン舍 有製剤 7 0 gを得た。
[0046] 5 実施例 3
[0047] 実施例 1 で得られたクルク リ ン舍有 0. 3 M塩化ナ 1、 リ ゥ ム抽出液 1 に、 グリ シン 2 5 g とリ ンゴ酸 5 g とを均一 に混合した混合物を添加し、 撹拌 · 溶解し、 実施例 1 と同 様の方法て、 真空凍結乾燥 (残留水分約 8 % ) し、 クルク 0 リ ン舍有製剤 5 0 gを得た。
[0048] 比較例 1
[0049] 実施例 1 で得られたクルク リ ン舍有 0. 3 Μ塩化十 ト リ ゥ ム抽出液 1 £を、 撹拌式跟外濾過装置 (ア ミ コ ン製分画分 子量 5 0 0 0 ) の平膜で脱塩し、 ク ルク リ ン舍有製剤 1. 5 gを得た。
[0050] 試験例 1
[0051] 実施例 1 で得られたク ルク リ ン舍有 0. 3 M塩化ナ ト リ ゥ ム抽出液 1 £、 並びに実施例 1 〜 3及び比較例 1 でそれぞ れ得られたク ルク リ ン舍有製剤 (実施例 1 ; 1 9 g、 実施 例 2 ; 7 0 g、 実施例 3 ; 5 0 g、 比較例 1 ; 1. 5 g ) に ついて、 H P L C ( H P L Cカ ラ ム ; 旭化成 G S 5 2 0 ) により クルク リ ン含量を測定し、 下記第 1表に、 クルク リ ン舍有 0. 3 M塩化ナ ト リ ゥ ム抽出液 1 £に舍有されるクル ク リ ン量を 1 0 0 %と して、 上記ク ルク リ ン舍有製剤それ ぞれに舍有されるクルク リ ン量を表した。
[0052] 第 1表
[0053]
[0054] な るように、 イ オ ン交換水を加え再溶解したものを 測定した。
[0055] さ らに、 実施例 1 〜 3及び比較例 1 でそれぞれ得られた ク ルク リ ン舍有製剤を、 実施例 1 は 0. 0 1 g、 実施例 2 は 0. 0 4 g . 実施例 3 は 0. 0 3 g、 比較例 1 は 0, 0 0 1 g、 口に舍み、 舌上に接触させた後、 レモ ンを食した。 その結 果を下記第 2表に示した (甘味が強いを◎、 甘味があるを C'、 甘味が弱いをム、 甘味がないを Xとして表した) 。
[0056] 第 2表
[0057] 1
[0058] ! 実施例 1 ! 実施例 2 実施例 3 1 比較例 1
[0059] ! 味 〇 @ ; S また、 上記クルク リ ン舍有製剤それぞれを 1か月保存後 に上記と同様の官能テス トを行ったところ、 上記と同様の 結果を得た。
[0060] 実施例 4
[0061] ク ルク リ ゴ · ラチフ ォ リ アの新鮮な果実 5 kgを水洗した 後、 ミク ログレーター (処理能力 2 0 0 kg / h、 ㈱精研舎 製 M R - 1 1 0型機) に通して果実を破砕し、 この破碎果 実を、 パルパ一 (処理能力 3 0 0 kg / h、 ㈱精研舎製 P R T一 1 8 0型機、 柽 0. 5賺スク リ ーン) に通し、 皮と種を 除去した。 残った果肉に 0. 5 Μ塩化ナ ト リ ウム 1 0 £を加 え 1 0分間撹拌し、 木線布で濾過し、 ク ルク リ ン舍有 0. 5 Μ塩化ナ ト リ ウ ム抽出液 1 0 を得た。
[0062] このク ルク リ ン含有 0. 5 Μ塩化ナ ト リ ウ ム抽出液 2 £ に ホェ一 6 0 gを添加し、 真空凍結乾燥機 F D— 1 (東京理 化㈱製) によ り真空凍結乾燥 (残留水分約 1 0 % ) し、 ク ルク リ ン舍有製剤 (粉末) 1 2 0 gを得た。 実施例 5
[0063] 実施例 4 で得られたクルク リ ン舍有 0. 5 M塩化ナ ト リ ゥ ム抽出液 2 に、 可溶性デンプン 2 0 g及びアルブ ミ ン 2 0 g を添加し、 実施例 4 と同様の方法て、 真空凍結乾燥 ( 残留水分約 9 % ) し、 クルク リ ン舍有製剤 (粉末) 1 0 0 g を得た。
[0064] 比較例 2
[0065] 実施例 4 で得られたク ルク リ ン舍有 0. 5 M塩化ナ ト リ ウ ム抽出液 2 £を、 撹拌式限外濾過装置 (ァ ミ コ製分画分子 量 1 0 0 0 ) の平膜で脱塩し、 クルク リ ン舍有製剤 3 gを 得た。
[0066] 試験例 2
[0067] 実施例 4 で得られたク ルク リ ン舍有 0. 5 M塩化ナ 卜 リ ウ ム抽出液 2 、 並びに実施例 4 〜 5及び比較例 2 でそれぞ れ得られたクルク リ ン含有製剤 (実施例 4 ; 1 2 0 g、 実 施例 5 ; 1 0 0 g、 比較例 2 ; 3 g ) について、 H P L C ( H P L Cカ ラ ム ; 旭化成 G S 5 2 0 ) によ り ク ルク リ ン 舍量を測定し、 下記第 3表に、 クルク リ ン舍有 0. 5 M塩化 ナ ト リ ウム抽出液 2 に舍有されるクルク リ ン量を 1 0 0 %と して、 上記クルク リ ン舍有製剤それぞれに舍有される クルク リ ン量を表した。 第 3表
[0068]
[0069] * 1 ) クルク リ ン舍有製剤は、 乾燥前と同量とな るように、 イ オ ン交換水を加え再溶解したものを 測定した。
[0070] 実施例 6
[0071] 実施例 4で得られたク ルク リ ン舍有 0. 5 M塩化ナ ト リ ウ ム抽出液 5 0 0 を、 撹拌式限外濾過装置 (ア ミコ ン装置 分画分子量 5 0 0 0 ) の平膜で濃縮 · 脱塩し、 ク ルク リ ン 含有濃縮脱塩溶液 1 0 0 を得た。
[0072] このク ルク リ ン舍有濃縮脱塩溶液に、 デキス ト リ ン 2 g 及びカゼイ ン 4 gを添加し、 真空凍結乾燥機 F D— 1 によ り凍結乾燥 (残留水分約 5 % ) し、 ク ルク リ ン含有製剤 6. 3 gを得た。
[0073] 比較例 3
[0074] 実施例 6で得られたク ルク リ ン舍有濃縮脱塩溶液を、 真 空凍結乾燥 (残留水分約 5 % ) し、 ク ルク リ ン舍有製剤 0. 3 gを得た。
[0075] 試験例 3
[0076] 実施例 4で得られたクルク リ ン舍有 0. 5 M塩化ナ ト リ ゥ ム抽出液 5 0 0 、 並びに実施例 6及び比較例 3 でそれぞ れ得られたク ルク リ ン舍有製剤 (実施例 6 ; 6. 3 g、 比較 例 3 ; 0. 3 g ) について、 H P L C ( H P L Cカ ラ ム ; 旭 化成 G S δ 2 0 ) により クルク リ ン舍量を測定し、 下記第 4表に、 ク ルク リ ン舍有 0. 5 Μ塩化ナ ト リ ゥム抽出液 5 0 に舍有されるクルク リ ン量を 1 0 0 %と して、 上記ク ルク リ ン舍有製剤それぞれに舍有されるク ルク リ ン量を表 した。
[0077] 第 4表
[0078]
[0079] * 1 ) ク ルク リ ン舍有製剤は、 凍結乾燥前と同様 の液量となるよ う に調整した もの。
[0080] 実施例 7
[0081] ク ルク リ ゴ · ラチフ ォ リ アの新鮮な果実 1 0 kgを水洗し た後、 ミ ク ロ グレーター (処理能力 2 0 0 kg / 、 ㈱精研 舎製 M R — 1 1 0型機) に通して果実を破砕し、 こ の破碎 果実を、 パルパ一 (処理能力 3 0 0 kg / h、 ㈱精研舎製 P R 丁— 1 8 0型機、 径 0. 5 腿ス ク リ ー ン) に通し、 皮と種 を除ました果肉ピュー レ 7 kgを得た。
[0082] こ の果肉ピューレ 3. 5 kgに乳糖 3 kgを添加し、 凍結した 後、 真空凍結乾燥機 F D - 1 (東京理化㈱製) により真空 凍結乾燥した (残留水分約 7 %) 。
[0083] 次に、 凍結乾燥物を、 標準ふるい ( J I S規格 5 0 0 mメ ッ シュ) でふるいにかけ、 果実粉末 3.4 kgを得た。 比較例 4
[0084] 実施例 7 で得られた果肉ピューレ 3.5 kgを、 乳糖を添加 せずに、 実施例 7 と同様の方法で処理して、 果実粉末 0. 4 kgを得た。
[0085] 試験例 4
[0086] 実施例 7で得られた果実粉末 6 g と、 比較例 4で得られ た果実粉未 1 gに、 それぞれリ ン酸ニ水素ナ ト リ ウムクェ ン酸緩衝液 ( P H 3. S ) 3 0 を添加して抽出し、 遠心分 離 ( 1 0 0 0 0 rpm X 5分) 処理をして、 それぞれ H P L Cのサンプルとした。
[0087] これらの H P L Cのサンプルについて、 H P L C ( H P L Cカラム ; 旭化成 G S 5 2 0 ) により クルク リ ン舍量を 測定し、 下記第 5表に、 果肉ピューレ 3.5 kgに舍有される クルク リ ン量 〔果肉ピューレ 1 gにリ ン酸ニ水素ナ ト リ ウ ムクェン酸緩衝液 ( p H 3.8 ) 3 0 を添加して抽岀し、 遠心分離 ( 1 0 0 0 O rpm X 5分) 処理して H P L Cのサ ンプルと した〕 を 1 0 0 %として、 上記果実粉末に舍有さ れるクルク リ ン量を表した。 第 5表
[0088]
[0089] 産業上の利用可能性
[0090] 本発明の味覚修飾組成物は、 熱、 乾燥、 凍結等の処理に 安定で、 且つクルク リ ンからなる味覚修飾物質の味覚修飾 機能を効果的に発揮し、 また、 経日による味覚修飾物質の 失活若し く は活性の低下が起こ らないものである。
[0091] また、 本発明の味覚修飾物質の安定化方法によれば、 ク ルク リ ンからなる味覚修飾物質を、 熱、 乾燥、 凍結等の処 理に対し安定化でき、 且つその味覚修飾機能を効果的に発 揮させる こ とができ、 また、 経日による味覚修飾物質の失 活若し く は活性の低下を防ぐこ とができる。
权利要求:
Claims
1 . ク ルク リ ゴ · ラチフ ォ リ アの果実若し く はその処理物 又はそれらから得られるク ルク リ ンを舍む成分に、 塩類、

炭水化物、 有機酸、 ア ミノ酸及び蛋白質からなる群から 選ばれる一種又は二種以上の物質を添加してなる味覚修 5 飾組成物。
2 . 塩類が、 車 ¾
ナ ト リ ウム、 カ リ ウム、 ア ンモニゥムの塩酸 塩、 リ ン酸塩、 炭酸塩、 硫酸塩、 亜硫酸塩、 酢酸塩、 酒 石酸塩や、 ナ ト リ ウム、 力 リ ウムの硝酸塩、 亜硝酸塩、 ピ口 リ ン酸塩、 ク ェ ン酸塩の他、 乳酸ナ ト リ ウ ム、 ミ ヨ 0 ゥバン、 焼ミ ヨ ウノ ン、 プロ ピオ ン酸ナ ト リ ウム、 安息 香酸ナ ト リ ウム、 及びフマル酸第一ナ ト リ ウムからなる 群から選ばれる一種又は二種以上である、 請求の範囲第 1 項記載の味覚修飾組成物。
3 . 炭水化物が、 乳糖、 ブ ドウ糖、 シ ョ糖、 ラ フイ ノース . 5 ソルビ トール、 キ シ リ トール、 イ ノ シ トール、 糖酸、 可 溶性デンプン、 サイ ク ロデキス ト リ ン、 デキス ト リ ン、 ぺク チ ン、 ア ラ ビアガム、 デキス ト ラ ン、 ポ リ デキス ト ロース、 ローカ ス ト ビ一ンガム、 カルボキ シメ チルセル ロース、 フ ァ イ コール、 キサ ンタ ンガム、 ク ァーガム、0 アルギ ン酸、 コ ンニヤ ク マ ンナ ン、 寒天.. カ ラギナ ン、 フ ァ ーセ レラ ン、 ト ラガ ン ト ガム、 フリレラ ン、 キチ ン、 及びキ トサンからなる群から選ばれる一種又は二種以上 である、 請求の範囲第 1項記載の味覚修飾組成物。
4 . 有機酸が、 リ ンゴ酸、 ラク トピオン酸、 及びァスコル ビ ン酸からなる群から選ばれる一種又は二種以上である .
5 請求の範囲第 1項記載の味覚修飾組成物。
5 . ア ミノ酸が、 グルタ ミ ン酸、 ァスパラギン酸、 リ ジ ン, アルギニ ン、 システィ ン、 グリ シ ン、 ァ ラ ニ ン、 セ リ ン、 —ァ ミ ノ酪酸、 ス レオニ ン、 イ ソノ リ ン、 ァスパラギ ン、 L ー ノヾリ ン、 一メ チルノ ルバリ ン、 及びフ エニル0 グリ シンからなる群から選ばれる一種又は二種以上であ る、 請求の範囲第 1 項記載の味覚修飾組成物。
6 . 蛋白質が、 アルブ ミ ン、 ゼラチ ン、 カゼイ ン、 カゼィ ンナ ト リ ウム、 小麦グルテ ン、 ^ — ラ ク ト グロブリ ン、 ホエー、 蛋白質を多く舍む脱脂粉乳、 酵母エキス、 肉ェ δ キス、 及び卵白からなる群から選ばれる一種又は二種以 上である、 請求の範囲第 1項記載の味覚修飾組成物。
7 . 添加する物質が、 塩類及び炭水化物の二種類である、 請求の範囲第 1項記載の味覚修飾組成物。
8 . 添加する物質が、 塩類及び蛋白質の二種類である、 請 0 求の範囲第 1 項記載の味覚修飾組成物。
9 . 添加する物質が、 塩類、 炭水化物及び蛋白質の三種類 である、 請求の範囲第 1項記載の味覚修飾組成物。
10. 塩類、 炭水化物、 有機酸、 ア ミノ酸及び蛋白質から選 ばれる一種又は二種以上の物質の添加量が、 ク ルク リ ン からなる味覚修飾物質 1重量部に対して 1 〜 1 0 0 0 0 重量部である、 請求の範囲第 1 項記載の味覚修飾組成物. ク ルク リ ゴ ' ラチフ ォ リ アの果実若しく はその処理物 又はそれらから得られるク ルク リ ンを舍む成分に、 塩類 炭水化物、 有機酸、 アミノ酸及び蛋白質からなる群から 選ばれる一種又は二種以上の物質を添加することを特徴 とする味覚修飾物質の安定化方法。
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
1991-11-28| AK| Designated states|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): SU |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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