专利摘要:

公开号:WO1991017212A1
申请号:PCT/JP1991/000605
申请日:1991-05-07
公开日:1991-11-14
发明作者:Toru Katsumata
申请人:Polyplastics Co., Ltd.;
IPC主号:C08K5-00
专利说明:
[0001] 明 細 書
[0002] 耐候性ポ リ アセタ一ル榭脂組成物
[0003] 〔発明の利用分野〕
[0004] 本発明は優れた耐候 (光) 性を有するポリアセタール榭脂組成物 に関する。 更に詳しく はポ リアセタ 一ル榭脂に耐候 (光) 安定剤と 特定のグラフ ト共重合体を添加配合してなる、 極めて耐候性に優れ たポ リァセタ一ル榭脂組成物及びその成形品を提供するものである。 〔従来の技術〕
[0005] 周知の如く、 ポ リアセタール榭脂は、 機械的性質、 電気的性質な どの物理的特性、 或いは耐薬品性、 耐熱性などの化学的特性が優れ たエ ンジニアリ ング榭脂として近年きわめて広汎な分野において利 用されている。 しかし、 ポ リアセタール樹脂が利用される分野の拡 大にともない、 その材料としての性質にもさ らに特殊性が要求され る場合がある。 このような特殊性の一つとして、 耐候 (光) 性の一 層の向上が要望されている。 即ち自動車等の内外装部品や電気機器、 事務機器等の部品が長期間、 太陽光、 螢光燈、 雨、 その他大気接触 等、 使用される雰囲気により変色したり表面平滑性を失って光沢が なくなり、 更に部分表面にク ラ ックが発生し外観を損なう等の不都 合を生じる場合がある。 これらの欠点を防ぐため、 従来よりポ リア セタール樹脂に対して各種の耐候 (光) 安定剤及び Z又はポ リカー ボネー ト、 アタ リル榭脂等を添加してポ リ ァセタール榭脂の耐候 (光) 生の向上を図ることが提案されている。
[0006] かかる方法により、 耐候 (光) 性改善に対しては一応の効果は認 められるものの、 長期間、 特に屋外において太陽光 (紫外線) 、 雨 等に暴露された場合、 成形品の表面状態 (ク ラ ック、 光沢等) 、 機 械的性質等において必ずしも満足出来るものではなく、 更に一層、 耐候 (光) 安定性の優れたものが要求される場合が多い。
[0007] かかる要求を満足すべく単に耐候 (光) 安定剤、 ァク リル榭脂等 の添加量を増加させても耐候 (光) 性の向上には限界があり、 又、 これら添加剤等の増加は機械的物性 (特に引張伸度、 アイゾッ ト衝 撃強度等) の低下をもたらし、 一方、 成形時においては離型不良、 又金型に付着、 堆積 (いわゆるモール ドデポジッ ト) することによ る寸法不良、 成形品の外観不良等を生じ、 金型の清掃回数が増加す る等、 成形作業の効率を悪化させたりする等各種の欠点、 問題点を 有している。
[0008] 〔本発明の開示〕
[0009] 本発明者らはポ リ ァセタール榭脂本来の特性を犠牲にすることな く 、 屋外使用等におけるポリアセタール樹脂の耐候 (光) 安定性を 一層向上すベく鋭意研究を重ね、 本発明を完成するに至ったもので ある。
[0010] 即ち本発明は、
[0011] (A) ポリアセタール樹脂 100 重量部に対し
[0012] (B) 耐候 (光) 安定剤 0. 01〜 5重量部と
[0013] (0 ォレフィ ン系 (共) 重合体 (a)と、 ビニル系 (共) 重合体 (b)の 1種又は 2種以上とが、 分岐又は架橋構造的に化学結合したグ ラフ ト共重合体 0. 5〜60重量部 を添加配合してなる耐候性ポ リアセタ一ル榭脂組成物に関するもの ある o
[0014] 本発明に用いられる(A) ポ リアセタ一ル榭脂はォキシメチレン基 (- CH 20-)を主たる構成単位とする高分子化合物で、 ポ リオキシメ チ レンホモポ リマ一、 ォキシメチレン基以外に他の構成単位を少量含 有するコポ リマー、 タ一ポ リマー、 ブロ ックコポリマー何れにても よく、 又、 分子が線状のみならず分岐、 架橋構造を有するものであ つてもよい。 又、 その重合度等に関しても特に制限はない。
[0015] 次に本発明において用いられる(β) 耐候 (光) 安定剤のうち好ま しく用いられるものとしては、 ①ベンゾト リァゾール系物質、 ②べ ンゾフユノ ン系物質、 ③芳番族べンゾエー ト系物質、 ④シァノ ァク リ レー ト系物質、 ⑤蓚酸ァニリ ド系物質及び⑥ヒンダー ドアミ ン系 物質よりなる群から選ばれた 1種又は 2種以上である。
[0016] これらの物質の例を示すと次のものが挙げられる。
[0017] 即ち、 ①ベンゾト リァゾール系物質としては、 2— (2,一ヒ ドロ キ シー 5,一メ チルーフ ヱニル) ベンゾ ト リ アゾ一ル、 2— ( 2'—ヒ ド ロキ シー 3' , 5' —ジー t—ブチル一フ エ ニル) ベンゾ ト リ アゾー ル、 2— ( 3 , 5 —ジ一 t —ァ ミ ル一 2—ヒ ドロキ シフ エニル) ベ ンゾ ト リ ァゾール、 2— ( 2'—ヒ ドロキシ一 3,, 5' —ジーイ ソア ミ ルーフ ヱニル) ベンゾ ト リ ァゾール、 2— 〔 2—ヒ ドロキ シ一 3 , 5 — ビス一 (《, 《 — ジメ チ レべ ンジリレ) フ エ 二 レ〕 ペンソ' ト リ ア ゾール、 2— ( 2, ー ヒ ドロキシ一 4,一ォク トキシフ ヱ ニル) ベンゾ ト リァゾール等、 ②ベンゾフュノ ン系物質としては、 2, 4 —ジヒ ドロキシべンゾフ ェノ ン、 2 —ヒ ドロキシー 4 —メ トキシベンゾフエノ ン、 2 —ヒ ド 口キシ一 4ーォク トキシベンゾフュノ ン、 2 —ヒ ドロキシ一 4 ー ド デシルォキシベンゾフエノ ン、 2, 2' —ジヒ ドロキシ一 4 ーメ トキシ ベンゾフエノ ン、 2, 2,一ジヒ ドロキシ _ 4, 4,ージメ ト シキベンゾフ ヱノ ン、 2 —ヒ ドロキシ一 4 —メ トキシ一 5 —スルホベンゾフヱノ ン、 2 —ヒ ドロキシー 4 —ォキシベンジルベンゾフヱノ ン等、
[0018] ③芳香族べンゾエー ト系物質としては、 p— t ーブチルフヱニル サリ シレー ト、 p —ォクチルフエ二ルサ リ シレー ト等、
[0019] ④シァノ アク リ レー ト系物質としては、 2 —ェチルへキシルー 2 —シァノ ー 3, 3 —ジフエニルアタ リ レー ト、 ェチルー 2 —シァノ ー 3, 3 一ジフヱ二ルァク リ レー ト等、
[0020] ⑤蓚酸ァニ リ ド系物質としては、 N— ( 2—ェチルーフ ヱニル) — N, 一 ( 2 —エ トキシ一 5— t —ブチルフ ヱニル) 蓚酸ジアミ ド、
[0021] N— (2—ェチルーフエニル) 一 N, 一 ( 2 —エ トキシ一フエニル) 穆 酸ジアミ ド等である。
[0022] ⑥ヒンダードアミ ン系物質とは、 立体障害性基を有するピぺリ ジ ン誘導体で、 その例を示せば、 4 —ァセ トキシ一 2, 2, 6, 6 —テ ト ラ メ チルビペリ ジン、 4ーステアロイルォキシー 2, 2, 6, 6 —テ ト ラメ チルピペ リ ジン、 4 ーァク リ ロイ ルォキシ一 2, 2, 6, 6 —テ ト ラメ チ ルビペリ ジン、 4ーメ トキシー 2, 2, 6, 6 —テ ト ラメ チルピペリ ジン 4 一ベンゾィ ルォキシ一 2, 2, 6, 6 —テ ト ラメ チルピペリ ジン、 4 一 シクロへキシルォキシ一 2, 2, 6, 6 —テ ト ラメ チルピペリ ジン、 4— フ エ ノ キ シ一 2, 2, 6, 6 —テ ト ラ メ チルピペ リ ジン、 4 一ベンジルォ キ シ一 2, 2, 6, 6 —テ ト ラ メ チルピペ リ ジン、 4 — (フ エ二ルカルバ モイ ルォキ シ) 一2, 2, 6, 6 —テ ト ラ メ チルピペ リ ジン、 ビス (2, 2, 6, 6 —テ ト ラ メ チルー 4 — ピペ リ ジル) ォキザレー ト、 ビス (2, 2, 6, 6 —テ ト ラ メ チル一 4 — ピペ リ ジル) マロネー ト、 ビス (2, 2, 6, 6 —テ ト ラ メ チルー 4 ー ピペ リ ジル) アジペー ト、 ビス ( 2, 2, 6, 6 —テ ト ラ メ チルー 4 — ピペ リ ジル) セバゲー ト、 ビス ( 1, 2, 2, 6, 6 —ペンタ メ チルー 4 — ピペ リ ジル) セノ、 'ケー ト、 ビス (2, 2, 6, 6 — テ ト ラ メ チル一 4 — ピペ リ ジル) テレフタ レー ト、 1, 2 —ビス (2, 2, 6, 6 —テ ト ラ メ チルー 4 ー ピペ リ ジルォキ シ) ェタ ン、 ビス (2, 2, 6, 6 ーテ ト ラ メ チルー 4 — ピペ リ ジル) へキサメ チ レン一 1, 6 ― ジカルノ メ ー ト、 ビス ( 1 ーメ チルー 2, 2, 6, 6 —テ ト ラ メ チル一 4 — ピペ リ ジル) アジペー ト、 ト リ ス ( 2, 2, 6, 6 —テ ト ラ メ チルー 4 — ピペ リ ジル) ベンゼン一 1, 3, 5 — ト リ カルボキ シレー ト等である。 又、 高分子量のピぺリ ジン誘導体重縮合物、 例えば、 コハク酸ジメ チル一 1— ( 2 — ヒ ドロキ シェチル) 一 4 — ヒ ドロキ シ一 2, 2, 6, 6 —テ ト ラメ チルピベリ ジン重縮合物等も有効てある。
[0023] これらの耐候 (光) 安定剤は少なく とも 1種もしく は 2種以上配 合するのが好ましく、 特に前記①〜⑤の耐候安定剤と⑥ヒンダー ド ァミ ン系物質との併用が好ましい。
[0024] こ こで用いられる耐候 (光) 安定剤(B) は(A) 成分 100 重量部に 対して 0. 01〜 5重量部が適当であり、 特に 0. 02〜 3重量部が好ま し い。 これらの成分は過少の場合には効果が期待できず、 又いたずら に過大に添加しても経済的不利のみならず、 機械的性質の低下、 金 型の汚染等の問題点をもたらす結果となる。
[0025] 次に本発明において(C) 成分として用いられるグラフ ト共重合体 とは、 ォレフィ ン系 (共) 重合体 (a)とビニル系 (共) 重合体 (b)の 1 種又は 2種以上とが分岐又は架橋構造的に化学結合したグラフ ト共 重合体である。
[0026] ここで、 グラ フ ト共重合体(C) の主鎖成分を構成する (a)のォレフ ィ ン系 (共) 重合体としては、 ポ リ エチレン、 ポ リプロ ピレン、 ポ リブテン等の単独重合体、 及びこれらを主成分とする共重合体が挙 げられる。 共重合体としては、 エチレン · プロ ピレン共重合体、 ェ チレン · 1 —ブテン共重合体等のェチレ ン · αォレフィ ン共重合体、 ェチレンと不飽和力ルボン酸エステルとの共重合体、 及びエポキシ 基含有ェチレン共重合体等が挙げられる。
[0027] 上記不飽和カルボン酸エステルとしては、 炭素数が 3〜8個の不 飽和カルボン酸、 例えば、 アク リ ル酸、 メ タ ク リル酸などのアルキ ルエステルであり、 具体例としては、 ァク リ ル酸メ チル、 ァク リル 酸ェチル、 アク リ ル酸プロ ピル、 アク リル酸イ ソプロ ピル、 ァク リ ル酸 η —ブチル、 ァク リ ル酸ィ ソブチル、 メ タク リ ル酸メ チル、 メ タク リル酸ェチル、 メ タ ク リル酸プロ ピル、 メ タク リル酸ィ ソプロ ピル、 メ タ ク リ ル酸 η —ブチル及びメ タ ク リ ル酸ィ ソブチル等が挙 げられ、 特にァク リ ル酸ェチル又はメ タク リ ル酸メ チルが好ま しい, 又、 エポキシ基舍有エチレン共重合体とは、 エチレンと不飽和グ リ シジル基含有単量体との 2元共重合体またはエチレンと不飽和グ リ シジル基含有単量体および他の不飽和単量体との三元または多元 の共重合体である。
[0028] 上記不飽和グリ シジル基含有単量体としては、 ァク リル酸グリ シ ジル、 メ タ ク リ ル酸グ リ シジル、 ィ タ コ ン酸モノ グ リ シジルエステ ル、 ビニルグ リ シジルェ一テル、 了 リ ルグ リ シジルエーテルなど力 挙げられるが、 特に好ま しいものとしてはメ タク リル酸グリ シジル を挙げることができる。 他の不飽和単量体としては、 プロ ピレン、 ブテ ン一 1 、 スチレン等のォ レフ ィ ン類、 酢酸ビニル、 プロ ピオ ン 酸ビニル等のビニルエステル類、 アタ リル酸またはメ タク リル酸の メ チル、 ェチルなどのエステル類等が挙げられるが、 特にアク リ ル 酸エステルが好ま しい。
[0029] これらの内、 ォレフ ィ ン系 (共) 重合体 (a)としては、 ポ リエチレ ン、 エチ レン · ェチルアタ リ レー ト共重合体、 エチ レン * メ タ ク リ ル酸グリ シジル共重合体が特に好ま しく使用できる。
[0030] 次にこのォレフィ ン系 (共) 重合体 (a)とグラフ ト重合されるビニ ル系 (共) 重合体とは、 具体的には、 (メ タ) ァク リル酸のメチル、 ェチル、 プロ ピル、 ブチルエステルなどの (メ タ) アク リ ル酸エス テ レ単量体 ; スチ レン、 メ チ レスチ レン、 ェチ Jレスチ レンなどのビ ニル芳香族単量体 ; ァク リ ロ二 ト リル単量体 ; 酢酸ビニル単量体な どの 1種または 2種以上を重合して得られた (共) 重合体である。 中でも特にメ タク リル酸メチル又はァク リ ロニ ト リル · スチ レン共 重合体が好ま しく用いられる。
[0031] 上記の如き成分よりなるグラフ ト共重合体(C) のうち、 (a)ポリエ チレン又はエチレン · ェチルァク リ レー ト共重合体に、 (b)メ タ ク リ ル酸メ チル又はァク リ ロ二 ト リ ル · スチレン共重合体をグラフ ト重 合させたものが特に好ましい。
[0032] 本発明の特徵とするグラフ ト共重合体(C) とは、 主鎖部分を構成 する前記 (a)のォレフイ ン系 (共) 重合体と (b)のビニル系 (共) 重合 体が単独で用いられるのではなく、 性質の異なった (a)の重合体と (b) の重合体が少なく とも一点で化学結合した分岐又は架橋構造を有す るダラフ ト共重合体である点にその特徵を有し、 後述の如くかかる グラフ ト構造を有することによって単に (a)又は (b)の単独配合にては 得られない顕著な効果を得るのである。
[0033] かかる(a)セグメ ン ト及び (b)セグメ ン トよりなるグラフ ト共重合体 (0 の調製法は特に限定されるものではないが、 例えば特開昭 63— 312313号公報、 同 64— 98663 号公報等に開示されている方法によつ て調製することが出来、 かかるグラフ ト共重合体の多相構造体は本 願の(C) 成分として好適である。 ここで(C) 成分のグラフ ト共重合 体を構成するための (a)と(b)の割合は 95: 5〜 5 : 95、 好ましく は 80 : 20〜20: 80、 更に好ましく は 60: 40〜40: 60である。
[0034] また、 (C) 成分の(A) 成分 100 重量部に対する量は 0. 5 〜60重量 部、 好ましく は 1 ~ 40重量部である。 (C) 成分が少なすぎると耐候 (光) 性に十分な効果を発揮せず、 またいたずらに過大に添加して も、 機械的性質や熱安定性にも好ましくない影響を生じる。
[0035] かかるグラ フ ト共重合体(C) は、 耐候 (光) 安定剤(B) と併用す ることにより、 耐候 (光) 性の向上、 特に成形品表面のクラ ックの 発生防止及び成形品表面の変色防止に十分な効果を発揮する。
[0036] かかる作用効果は、 グラ フ ト共重合体(C) を耐候安定剤(B) と共 にポ リ了セタ一ル榭脂(A) 中に添加配合して得られる成形片では、 その表面に選択的に耐候安定剤を含むグラフ ト共重合体(C)が、 0. 5 〜 2 u m 程度の粒子状で分散しており、 ポリァセタ一ル榭脂成形片 の表面を改質し、 耐候性が向上するものと考えられる。
[0037] 本発明の組成物は更に公知の各種安定剤を添加し、 熱安定性等を 補強することが望ま しく、 この目的のため公知の酸化防止剤や窒素 含有化合物、 アル力 リ又はアル力 リ土類金属化合物等を 1種又は 2 種以上組合わせて使用することが望ま しい。
[0038] 又本発明の組成物は各種カーボンブラ ック、 その他各種の染顔料 を適宜添加し、 任意の色に着色することも出来る。
[0039] 特にカーボンブラ ックの併用は耐候 (光) 安定性を更に一層向上 せしめる効果がある。
[0040] 本発明組成物には更にその目的に応じ所望の特性を付与するため、 従来公知の添加物、 例えば滑剤、 核剤、 離型剤、 帯電防止剤その他 の界面活性剤、 或いは(C) 成分以外の有機高分子材料、 無機又は有 機の繊維状、 粉粒状、 板状の充塡剤等を 1種又は 2種以上添加含有 させることも可能である。
[0041] 本発明の組成物は、 一般に合成樹脂組成物の調製法として公知の 設備と方法により調製することができる。 即ち、 必要な成分を混合 し、 1軸又は 2軸の押出機を使用して混練し、 押出して成形用ペレ ッ トとした後成形することができ、 又組成物の調製を成形機にて成 形と同時に行う ことも可能である。 また各成分の分散混合をよくす るため榭脂成分の一部又は全部を粉砕し、 混合して溶融押出したべ レツ トを成形する方法等、 いずれも可能である。
[0042] 又、 前記安定剤、 添加剤等の配合物は任意のいかなる段階で加え てもよく、 又最終成形品を得る直前で添加、 混合することも勿論可 能である。
[0043] また、 本発明に係る樹脂組成物は、 押出成形、 射出成形、 圧縮成 形、 真空成形、 吹込成形、 発泡成形のいずれによっても成形可能で ある。
[0044] 耐候 (光) 安定剤を含むポリアセタール樹脂に、 特定の分岐また は架橋構造を有するグラフ ト共重合体を添加配合させてなる本発明 の組成物は、 紫外線や水に長時間暴露した時の表面状態、 特にク ラ ックの発生時間が極めて遅くなり、 また光沢保持率も高く、 変色が 少なくなるという顕著な効果を示した。
[0045] また従来ァク リル系榭脂を用いた時の欠点であった機械的物性 (引張り伸度) の低下、 成形性等が改善された。 従って、 本発明の 耐候性ポリ アセタール樹脂組成物は、 耐候 (光) 性を要求されるあ らゆる分野の成形部品、 即ち自動車の外装部品 (例えば、 アウター ノヽ ン ドル、 フ ュ ーエル リ ッ ド、 フ ロ ン ト フ ェ ンダースボイ ラー等) 、 及び内装部品 (例えば、 イ ンナーハ ン ドル、 レギユレターハ ン ドル、 内装ク リ ップ等) 、 電気機器、 カメ ラ、 その他の諸工業等の部品、 建材配管、 雑貨、 家庭用品等の太陽光、 雨等の大気に長時間曝され る用途等に好適に使用し得る。 〔実施例〕
[0046] 以下本発明を実施例によって説明するが、 本発明はこれらに限定 されるものではない。
[0047] 尚、 実施例に於いて耐候 (光) 性等の特性値の評価に用いた方法 は以下の通りである。
[0048] 1)耐候性試験 (A , B )
[0049] 下記の 2種類の耐候性試験機を用いて、 クラ ック発生時間及び表 面状態の変化を評価した。
[0050] 試験 A法 : ウ エザーメ ータ 〔スガ試験機㈱製 WBL-SUN- HCH 型〕 によりブラ ックパネル温度 63 :、 ゥヱザ一 (降雨ス プレーあり) の条件下で紫外線を照射し、 評価した。 試験 B法 : 紫外線フ ユー ドメ ータ 〔スガ試験機㈱製 FAL - AU · H ·
[0051] B * Em型〕 によりブラ ックパネル温度 83でで紫外線 を照射し、 評価した。
[0052] ① ク ラ ック発生時間
[0053] 上記耐候性試験機を使用し、 試験片に紫外線を所定の条件 で照射し、 試験片表面のク ラ ック発生の有無を 10倍のルーペ で観察し、 初めてク ラ ックが認められた時間をもってクラ ッ クの発生時間とした。 値が大きいほど良好であることを示す。
[0054] ② 表面状態の変化
[0055] 上記耐候性試験機を使用し、 試験片に紫外線を所定の条件 で一定時間 (600 時間、 1000時間、 2000時間) 照射し、 照射 前後における試験片の色相の変化、 及び光沢の変化を観察し、 それらの変化の程度を 5段階に区分して表示する。 数字の小 なるほど変化少、 即ち光沢の低下、 変色が少ないことを意味 する。
[0056] 2)引張試験
[0057] ASTM D 638に準拠して引張強伸度を測定した。
[0058] 実施例 1〜20、 比較例 1〜20
[0059] 表一 1 に示す如く、 (A) ポリアセタ一ル榭脂 〔ポリプラスチッ ク ス㈱製、 商品名 「ジユラコ ン (M 9 0 ) 」 〕 に、 (B) 耐候 (光) 安 定剤、 (C) グラ フ ト共重合体、 場合によりカ ーボンブラ ックを添加 し、 混合後、 30誦 2軸押出機を用いて溶融混練し、 ペレツ ト状の組 成物を調製した。 次いでこのペレツ トから射出成形機を用いて試験 片を成形し、 耐候性その他の特性を測定し、 評価した。 又比較のた め、 表一 2に示す如く、 (B) 耐候 (光) 安定剤又は( グラ フ ト共 重合体 (場合によりカ ーボンブラ ック) を単独で使用したもの、 (C) 成分の代わりにグラフ ト していない (a)成分又は (b)成分を耐候 (光) 安定剤と併用したもの等について同様に調製し、 評価した。
[0060] 結果を表一 1、 表一 2に示す。
[0061] §
[0062] 実 施 例
[0063] 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
[0064] (A) ポリアセタール榭月旨 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100
[0065] (fit部)
[0066] 注 1 B-1 B- 1 B - 1 B-1 B-1 B-1 B-1 B-1 B-1
[0067] (fit部) 0.6 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 注 2 B-3 B-3 B-3 B-3 B-3 B-3 B-3 B-3 B-3
[0068] (M部) 0.6 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3
[0069] (0 グラフト 注 3 C-1 C - 1 C-1 C-1 C-1 C-1 C-2 C - 2 C-3 C-3
[0070] 10 10 5 10 20 40 10 20 10 20 カーボンブラック (SS部)
[0071] クラック 1080 960 1320 1620 1920 2000 1560 1920 1500 1740 (hr)
[0072] 臓
[0073] 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 表面
[0074] A 灘 ■0時 Mit 2 2 2 1 1 1 1 1 1 1
[0075] 2000B#f»f 4 4 4 1 1 1 2 1 2 2 クラック 960 880 1080 1400 1740 1860 1400 1680 1340 1480 (hr)
[0076] 耐候性
[0077] 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 表面
[0078] B 扰態 ΙΟΟΟΒΐΜ 3 3 2 1 1 1 1 1 2 1
[0079] 2000B 響 5 5 4 3 2 1 3 2 4 3 伸度 (%) 43 44 51 43 28 19 88 99 45 29 引張り纖
[0080] 躯 (kg/era2) 545 542 575 540 511 505 485 462 540 515 1 (続き)
[0081] - 2
[0082] 2 (続き)
[0083] 比 較 例
[0084] 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
[0085] (A) ポリ了セタール樹 B旨 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100
[0086] (章暈部)
[0087] (B)耐候 m 注 1 p D
[0088] ϋ 丄 D 丄 R B --1丄 R—り R D-丄1 籠部) u. n a
[0089] o u. o υ· n
[0090] ΰ U. n
[0091] o U. 0 U. 0 U. ό n U. 0 注 2 n q
[0092] D O D O D O D D O D 4 D ϋ D O
[0093] (軍暈部) n o n U. o η ο
[0094] υ. 0 U. o n U. a n u. o n U. 0
[0095] (0 グラフト 注 3 C-4 C-5
[0096] 鍾^ *
[0097] 10 10
[0098] (a) PE 注 4 (fit部) 10
[0099] EEA 注 4 (fit部) 10 10
[0100] (b)PMMA 注 4 (fiS部) 10 10 20
[0101] カーボンブラック (!¾部) U. 0 クラック qnn uDU DDU DDU you uDU
[0102] 隱性 ( r)
[0103] 6oora¾M 3 3 4 2 2 2 1 4 4 2 表面
[0104] A 灘 4 5 5 4 4 4 2 5 5 4
[0105] 2000時 Mi 5 5 5 5 5 5 4 5 5 5 クラック 380 240 300 480 540 520 880 300 240 420 耐候性 (hr)
[0106] 纖
[0107] 3 4 4 3 2 2 1 4 4 2 表面
[0108] B 状態 5 5 5 5 4 4 3 5 5 4
[0109] 2000Β#ΜΙί 5 5 5 5 5 5 4 5 5 5 伸度 (%) 45 46 40 97 25 50 13 69 72 62 艘 (kg/on2) 555 560 528 497 590 540 595 608 600 595 注 1
[0110] B- 1; 2— 〔 2—ヒ ドロキシ一 3, 5 —ビス ( な, "一ジメ チルベ ンジル) フヱニル〕 ベンゾト リ アゾ一ル
[0111] B- 2; 2—ヒ ドロキシー 4—ォキシベンジルベンゾフヱノ ン 注 2
[0112] B - 3;ビス (2, 2, 6, 6 —テ ト ラメ チル一 4—ピペ リ ジル) セバケ一 卜
[0113] B - 4; コ ノヽク酸ジメ チル一 1 — ( 2—ヒ ドロキシェチル) 一 4ーヒ ドロキシー 2, 2, 6, 6 —テ ト ラメ チルピベ リ ジン重縮合物 注 3
[0114] C-l; P E - g - P MM A
[0115] ポ リ エチレン(50)とポ リ メ タク リ ル酸メ チル(50)とのグラ フ ト共重合体
[0116] C-2;E/E A - g - P MM A
[0117] エチレン · ェチルアタ リ レー ト共重合体(50)とポ リ メ タ ク リ ル酸メ チル(50)とのグラ フ ト共重合体
[0118] C-3;E/GMA- g - PMMA
[0119] エチレン · グリ シジルメ タク リ レー ト共重合体(50)とポリメ タク リル酸メ チル(50)とのグラフ ト共重合体
[0120] C - 4;P E— g— PMMA
[0121] ポ リ エチレン(70)とポ リ メ タ タ リル酸メ チル(30)とのグラ フ ト共重合体
[0122] C-5;E/E A - g - A N/S エチレン · ェチルァク リ レー ト共重合体(70)とァク リ ロニ ト リルースチ レン共重合体(30)とのグラフ ト共重合体
[0123] 4
[0124] P E ; ポ リ エチレン
[0125] EEA ; エチレン ' ェチルァク リ レー ト共重合体
[0126] P MM A ; ポ リ メ タ ク リ ル酸メ チル
权利要求:
Claims

請求の範囲 (A) ポ リアセタール榭脂 100重量部に対し
(B) 耐候 (光) 安定剤 0. 01〜 5重量部と
(0 ォ レフ ィ ン系 (共) 重合体 (a)と、 ビニル系 (共) 重合体 (b) の 1種又は 2種以上とが、 分岐又は架橋構造的に化学結合 したグラ フ ト共重合体 0. 5〜60重量部
を添加配合してなる耐候性ポ リァセタ一ル榭脂組成物。
(B) 耐候 (光) 安定剤がベンゾト リアゾール系物質、 ベンゾフ ェ ノ ン系物質、 芳香族べンゾエー ト系物質、 シァノ アク リ レー ト 系物質、 蓚酸ァニ リ ド系物質及びヒンダー ドアミ ン系物質よりな る群から選ばれた 1種又は 2種以上である請求項 1記載の耐候性 ポリアセタ一ル榭脂組成物。
(B) 耐候 (光) 安定剤がベンゾト リアゾール系物質、 ベンゾフ ュノ ン系物質、 芳香族べンゾエー ト系物質、 シァノ アク リ レー ト 系物質又は蓚酸ァニリ ド系物質の 1種又は 2種以上と、 ヒ ンダ一 ドアミ ン系物質との併用よりなる請求項 1記載の耐候性ポリアセ タ一ル榭脂組成物。
(0 成分のグラフ ト共重合体を構成するォレフ イ ン系 (共) 重 合体 (a)がポ リ エチ レン、 ェチ レンー不飽和力ルボン酸エステル及 びエポキシ基含有エチ レン (共) 重合体から選ばれた重合体であ る請求項 1記載の耐候性ポ リ アセタ一ル榭脂組成物。
(0 成分のグラ フ ト共重合体を構成するビュル系 (共) 重合体 (b)がポ リメ タク リ ル酸メチル又はアク リ ロニ ト リ ル一スチレン共 重合体である請求項 1記載の耐候性ポ リアセタ一ル榭脂組成物。
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同族专利:
公开号 | 公开日
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JP2971911B2|1999-11-08|
CA2058970A1|1991-11-08|
JPH0413750A|1992-01-17|
引用文献:
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法律状态:
1991-11-14| AK| Designated states|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): CA US |
1991-12-12| WWE| Wipo information: entry into national phase|Ref document number: 2058970 Country of ref document: CA |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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