专利摘要:

公开号:WO1991014211A1
申请号:PCT/JP1990/001685
申请日:1990-12-25
公开日:1991-09-19
发明作者:Noritomo Fukunaga;Michiyoshi Kurosawa
申请人:Kinyosha Co., Ltd.;
IPC主号:B29C33-00
专利说明:
[0001] 明 細 書
[0002] 発明の名称
[0003] 定着器用ロール
[0004] 技術分野
[0005] 本発明は、 電子写真複写機, 電子プリ ン夕などにおける未 定着画像を紙等の記録材に熱定着するための定着器用ロール の改良に関する。
[0006] 背景技術
[0007] 近年、 電子写真複写機等の小型, 軽量化に伴ってその定着 装置に使用される定着器用口—ルの小形, 軽量化が進んでい る。 例えば、 従来、 第 11図及び第 12図に示す如く、 芯金 1 の 周面にスポンジ層 2を形成し、 その外周に表面被覆層 3を形 成した定着器用ロールが知られている。 このロールは、 スポ ンジ層 2を用いるため、 ロール表面の硬度が低く、 ロールの 径が小さく なつても熱定着に必要なニップ幅を十分にとるこ とができるとともに、 軽量であるなどの利点を有する。
[0008] かかる定着器用ロールは、 例えば次のようにして製作され ている。
[0009] ①まず、 芯金 1の外周面に接着剤を塗布して原料ゴムを巻 装した後、 これに熱を加えて加硫発泡させてスポンジ層 2を 形成する。 あるいは、 押出機を用いて予め原料ゴムチューブ を連続的に押出し成形し、 これに熱を加えて加硫発泡させる ことによりスポンジチューブを作り、 このスポンジチューブ 内に芯金を装着してスポンジ層を形成する。 ②次に、 上記スポンジ層 2の外周面に液状のゴムを注型し た後、 硬化させて表面被覆層 3を形成してロールを作製する。 表面被覆層 3は、 予め成形したチューブをはめこむことによ り形成してもよい。
[0010] ところで、 一般に、 電子写真複写機等の定着装置では、 熱 定着を行うために 150 〜200 での熱が定着器用ロールに加え られている。 しかし、 上述した従来の定着器用ロールでは、 スポンジ層を構成する材料が熱膨張するとともに、 気泡内部 の気体が熱膨張するため、 通常、 定着器用ロールに使用する 高分子材料に比べて加熱による外径変化が大きく、 二ップ幅 の変化も大き く なる。
[0011] また、 ロール表面の温度が均一でない場合には、 ロール外 径に部分的な膨張差が生じ、 ニップ幅が不均一になる問題が ある。 例えば、 記録用紙のサイズが変わって、 ロール全面に 通紙が行なわれずに、 部分的な通紙が連铳的に行なわれると、 通紙部だけ熱が奪われ、 非通紙部と通紙部との熱膨張の差か らニップ幅が変化し、 その結果紙しわが発生する。
[0012] また、 スポンジ層に熱を加えると、 気泡内部は気体の熱膨 張によって圧力が上昇していく ため、 気泡も膨らんでロール の外径は太く なる。 しかし、 これと同時に気泡内の気体は気 泡膜を通してロール外部へ出ることによって圧力を平衡にし ようとする作用が働く ため、 一旦外径が太く なつたロールは 徐々に細く なる。 このとき、 気泡内部の気体の拡散状態は気 体を通し難い表面被覆層の影響により、 ロール中央部では口 ールの外部に逃げにく いのに対して、 口ール両端部では両端 面に逃げやすく なつている。 この結果、 ロール外径の変化が ロール中央部と両端部で不均一になり、 未定着画像を定着す る際に紙しわが発生する。
[0013] 更に、 表面被覆層と してフッ素樹脂がよく用いられるが、 フッ素樹脂は耐熱性に優れているものの非常に帯電しやすい ため、 熱定着時のコピー用紙等との接触で定着器用ロ -ル表 面が、 数千〜数万ボルトに帯電してしま う。 そのため、 ロー ル表面に紙フン、 トナーなどが電気的に吸着されてしまい、 フ ッ素樹脂表面の高剥離性が失われ、 短時間でトナ-オフセ ッ トが発生するという問題がある。
[0014] 発明の開示
[0015] 本発朋は、 かかる点に鑑みてなされたものであり、 小型, 軽量で良好な定着画像が得られ、 未定着画像を定着する際に 紙しわの発生を防止できるとともに、 帯電を抑えることによ り トナーオフセッ 卜の発生を防止して長寿命の定着器用ロー ルを提供することを目的とする。
[0016] 本発明は、 芯金の長手方向に平行でかつ周方向に所定の間 隔で穿設された多数の貫通孔、 又は、 該芯金の長手方向に沿 つて螺旋状に穿設された貫通孔を有して、 該芯金の周面に被 着されたスポンジ層と、
[0017] 該スポンジ層の周面に被着された表面被覆層と
[0018] を具備してなる定着器用ロールである。
[0019] こ こで、 芯金の長手方向に平行でかつ周方向に所定の間隔 で穿設された多数の貫通孔、 又は、 芯金の長手方向に沿って 螺旋状に穿設された貫通孔を、 スポンジ層に設けるのは、 ス ポンジ層、 特にその中央部に存在する気泡内部の加熱された 気体をすみやかに貫通孔を通してロールの両端側から外部に 放散し、 気泡内部の気体の熱膨張に起因するスポンジ層の膨 張を抑制し、 もってロ ールの外径変化を従来のものより も小 さくするためである。
[0020] 貫通孔の形態としては、 例えば次のようなものが考えられ る o
[0021] ①図示しないが、 芯金の長手方向に平行でかつ芯金の周方 向に貫通孔を環状に配置したもの、
[0022] ②第 1図に示すように、 貫通孔を二重に環状に配置し、 し かも外側の環状の貫通孔の各々を内側の隣接する貫通穴の間 に位置させたもの、
[0023] ③第 2図に示すように、 貫通孔の断面形状を三角形状とし、 かかる形状の貫通孔を環状でしかも近接して配置したもの、 がそれである。
[0024] 貫通孔の断面形状は、 特に限定されない。 しかし、 加熱後 に生じる口—ルの周方向の外径変化を均一にするために、 ス ポンジ層の厚みをロールの全周にわたってほぼ等しく なるよ うにするのが好ま しい。
[0025] スポンジ層に貫通孔を形成する手段としては、 2通りの方 法が考えられる。
[0026] (1) ス ト レー トな貫通孔の場合 周知の連続的にスポンジチューブを作る方法にて用いる押 出機のダイの構造を変化させて、 空孔を有する原料ゴムチュ 一ブを押出成形し、 これに熱を加えて加硫発泡させる方法。
[0027] (2) 螺旋状な貫通孔の場合
[0028] 例えば第 4図に示すように、 押出機 11の トー ピー ド 12にひ ねりを施したピン 13を多数設け、 ト—ピー ド 12を回転させな がら原料ゴム Uをスク リ ユ ー 15により押出成形し、 加熱しな がら加硫発泡させる方法 (複数個の螺旋状な貫通孔を開ける ノ 。
[0029] また、 例えば第 5図に示すように、 トーピー ドに 1本の嫘 旋状なピン 16を芯 17から若干離間して設け、 トービー ド 12を 回転させながら原料ゴム 14をスク リ ユ ー 15により押出成形し、 加熱しながら加硫発泡させる方法 ( 1個の螺旋状な貫通穴を 開ける場合) 。 なお、 この場合、 螺旋状のピンは芯 17に当接 していてもよい。
[0030] スポンジ層の材質としては、 E P D Mゴムスポンジ、 シリ コー ンスポンジ、 フ ッ素ゴムスポンジ等が挙げられる。
[0031] 表面被覆層の材質としては、 シリ コー ンゴム、 フ ッ素ゴム、 フッ素樹脂など耐熱性を有した材料が挙げられる。
[0032] また、 本発明は、 芯金の長手方向に平行でかつ周方向に所 定の間隔で穿設された多数の貫通孔、 又は、 該芯金の長手方 向に沿って螺旋状に穿設された貫通孔を有して、 該芯金の周 面に被着されたスポンジ層と、
[0033] 該スボンジ餍の周面に接着剤層を介して被着された厚さ 20 〜ί 50 -mのフッ素樹脂からなる表面被覆層とを具備し、 前記スポンジ層、 接着剤層及び表面被覆層の少なく ともい ずれか一つの層が 109 Ω · era以下の体積抵抗率を有すること を特徴とする定着器用口—ルである。
[0034] こ こで、 表面被覆層の厚みを 20〜: 1 50 mの範囲にしたの は、 20 // m未満の場合は短時間で磨耗してしまい、 150 m 以上では高硬度となり十分なニップ幅が得られないからであ る o
[0035] 体積抵抗率は、 スポンジ層、 接着剤層及び表面被覆層の少 なく ともいずれか一つの層が 109 Ω · era以下の体積抵抗率を 有すればよい。 その理由は、 ロールの帯電防止にある。 具体 的には、 帯電防止のためには表面被覆層の体積抵抗率を、 109 Ω · cm以下に設定するのが良い。 しかし、 通常体積抵抗 率を下げるためにはカーボン類や金属粉等のフィ ラーを用い るため、 フッ素樹脂の高剥離性がカーボン類等の影響を受け て阻害される。 従って、 高剥離性を維持するには、 スポンジ 層、 接着剤層のいずれかの体積抵抗率を下げることが好ま し い。 この場合、 帯電防止効果は表面被覆層の場合に比べて多 少劣る。
[0036] 本発明の定着器用ロールによれば、 スポンジ層、 接着剤層 及び表面被覆層の少なく ともいずれか一つの層を 10 9 Ω · cm 以下の体積抵抗率とすることにより、 帯電防止効果を備えた ロールを得ることができる。
[0037] また、 芯金の長手方向に平行でかつ周方向に所定の間隔で 穿設された多数の貫通孔、 又は、 芯金の長手方向に沿って嫘 旋状に穿設された貫通孔をスポンジ層を備えたことにより、 未定着画像を定着する際に紙しわの発生を防止でき、 トナー オフセッ トの発生を抑制できる。 図面の簡単な説明
[0038] 第 1図は、 実施例 1に係る定着器用ロ -ルの断面図、 第 2図は、 実施例 2に係る定着器用ロールの断面図、 第 3図は、 実施例 3に係る定着器用ロ -ルの断面図、 第 4図及び第 5図は、 本発明にて用いる押出機の説明図、 第 6図及び第 7図は、 本発明に係る定着器用ロ -ルの加熱 前後の外径寸法を示す特性図、
[0039] 第 8図及び第 9図は、 本発明の定着器用ロ -ルの貫通孔の 配置状態を示す斜視図、
[0040] 第 10図は、 本発明の実施例 4に係る定着器用口一ルの断面 図、
[0041] 第 11図は、 従来の定着器用ロールの断面図、
[0042] 第 12図は、 第 11図の斜視図、
[0043] 第 13図は、 従来の定着器用ロ -ルの加熱前後の外径寸法を 示す特性図である。 発明を実施するための最良の形態 実施例 1 本発明に係る定着器用ロ -ルについて、 第 1図を参照して 製作方法とともに説明する。
[0044] ①まず、 シ リ コ ー ンゴム (商品名 K E 903 U、 信越化学ェ 業 (株) 製) 100 重量部、
[0045] シ リ コ - ンゴム用加硫剤 (商品名 C — 1、 信越化学工業
[0046] (株) 製) 1重量部、
[0047] シ リ コ ー ンゴム用加硫剤 (商品名 C 一 3、 信越化学工業 (株) 製) 3重量部、
[0048] シ リ コ — ンゴム用発泡剤 (商品名 E — P— 13、 信越化学ェ 業 (株) 製) 2重量部、
[0049] を十分混合し、 シ リ コ ー ンゴムパウ ン ド ( S i混合物) を製 造する。
[0050] ②次に、 この S i混合物を原料として、 押出機により 2周 の空孔を有する原料ゴムチューブを連続的に押出し成形した。 ひきつづき、 これを 250 てで 20分間加熱して加硫発泡させ、 空孔を有するシ リ コー ンゴムスポ ンジチューブを製作した。 次いで、 このスポ ンジチューブ内に、 外周面に接着剤を塗布 した 1 Οπιπι 0の芯金 21を揷入した。
[0051] ③次に、 接着剤を硬化させた後、 スポンジチューブをロー ルの外径が 23 0になるまで研磨してスポンジ層 22を得た。
[0052] この時、 スポンジ層 22には、 芯金 21の長手方向に平行でか つ芯金 21の周方向に多数の貫通孔 23 a, 23 bが形成されるこ とになる。 また、 外側の貫通孔 23 bの夫々は内側の隣合う貫 通孔 2 S a, 23 a間に配置されることになる„ ④更に、 芯金 21と一体となつたスポンジ層 22の円周面に、 注型法により シ リ コ ー ンゴム (商品名 K E 1 2 R T V、 信越化 学工業 (株) 製) を注型, 硬化させた後、 外径を 24mm 0に研 磨して表面被覆層 24を形成して、 定着器用ロールを得た。
[0053] このようにして製作された定着器用ロールは、 芯金 21の外 周面にスポ ンジ層 22を介して表面被覆層 24が設けられ、 かつ スポ ンジ層 22に芯金 21の長手方向に平行でかつ芯金 21の周方 向に多数の貫通孔 23 a , 23 bが設けられた構成になっている。 従って、 こ う した構成のロールを加熱した際、 ロール両端 付近の気体のみならず口 -ル中央部の気体も貫通孔 2 S a , 23 bを通ってロ ールの両端側から放散されるため、 ロールの外 径がほぼ均一に膨張し、 紙しわの発生を軽減できる。 実施例 2
[0054] 第 2図に係る定着器用ロールは、 第 1図に示す構造のもの に比べて、 断面形状が三角形の貫通孔 31を三角形の各頂点 P が交互に内側, 外側を向く ように近接させて配置したことに 特徴がある。
[0055] この定着器用ロールによれば、 スポンジ層 22の厚みが三角 形状の貫通孔 31を除いた部分の厚みとなるため、 すべての箇 所でほぼ同じような厚みとなる。 例えば、 厚み T , が厚み T 2 ) と等しく なる。 従って、 スポンジ層 22の加熱による外径 変形がより均一になり、 紙しわをより低減できる。
[0056] 事実、 実施例 1, 実施例 2に係る定着器用ロ -ル及び従来 の定着器用ロールについて、 180 。Cで 10分, 180 °Cで 30分夫 々加熱したときの最大外径の変化を調べたところ、 下記第 1 表に示す結果であった。 但し、 加熱前のロールの平均外径は 20.00min である。
[0057] 第 1表
[0058] 第 1表から明らかなように、 従来に係るロールに比べて本 発明に係るロールの外径変化が、 大体 0. 2 mn!〜 0. 4 ram程 度小さ く なつていることが明らかである。 また、 各ロールの 加熱 (180 °C, 10分) 前, 加熱後の長手方向の外径を調べた ところ、 第 6図 (実施例 1 ) 、 第 7図 (実施例 2 ) 及び第 13 図 (従来) に示す特性図が得られた。 これらの結果により、 従来の場合はロールの両端付近に急激なピーク P! , Ρ 2 が みられが、 本発明の場合いずれもこう したピークがみられず. 口一ルが全体にわたつて略均一に膨張していることが確認で きた。 実施例 3
[0059] 実施例 3に係る定着器用ロールは、 例えば第 8図に示す如 く ち個の螺旋状の貫通孔 32を設けた構成となっている。 こう した貫通孔 32は、 既述した第 4図或いは第 5図の押出機を用 いて押出成形し、 加熱しながら加硫発泡させる事により形成 される。 なお、 螺旋状の貫通孔 32は第 9図に示す如く 1個で もよい。 こう した構造の定着器用口—ルにおいても、 スポ ンジ層 22の加熱による外径変形がより均一になり、 紙しわを より低減できる。
[0060] なお、 上記実施例では、 スポ ンジ層に貫通孔を環状に 2周 形成した場合 (第 1図図示) 、 及び貫通孔の断面形状を三角 形にした場合 (第 2図図示) について述べたが、 これに限定 されない。 例えば第 3図に示す如く、 スポ ンジ層 22の芯金 21 と接する箇所に連続した切欠け部 33を多数設け、 この切欠け 部 33から気体を外部に放出できるようにしてもよい。 但し、 こう した切欠け部 33は、 スポンジ層 22が圧力により影響を受 けないように配慮すべきである。 実施例 4
[0061] 実施例 4の定着器用ロールについて、 第 10図を参照して製 作方法とともに説明する。
[0062] ①まず、
[0063] シ リ コ ー ンゴム 1 (商品名 K E 903 U、 信越化学工業 (株) 製) 60 重量部、
[0064] シ リ コ ー ンゴム 2 (商品名 K E 3601 11、 信越化学工業 (株) 製) 40 重量部、 シリ コ—ンゴム用加硫剤 (商品名 C— 1、 信越化学工業 (株) 製) 1重量部、
[0065] シリ コーンゴム用加硫剤 (商品名 C一 3、 信越化学工業 (株) 製) 3重量部、
[0066] シリ コ—ンゴム用発泡剤 (商品名 E — P— 13、 信越化学ェ 業 (株) 製) 2重量部、 を十分混合し、 シ リ コ ー ンゴムバウ ン ド ( S i混合物) を製造する。
[0067] ②次に、 この S i混合物を原料として、 押出機により 2周 の空孔を有する原料ゴムチューブを連続的に押出し成形した。 ひきつづき、 250 で 20分間加熱して加硫発泡させ、 空孔を 有するシリ コーンゴムスポンジチューブを製作した。 つづい て、 このスポンジチューブ内に、 外周面に接着剤を塗布した 1 Οιπιπ 0 の芯金 21を揷入した。
[0068] ③次いで、 接着剤を硬化させた後、 スポ ンジチューブを口 -ルの外径が 24πιπι 0になるまで研磨してスポンジ層 22を得た。 この時と、 スポ ンジ層 22には、 芯金 21の長手方向に平行でか つ芯金 21の周方向に多数の貫通孔 23 a , 23 bが形成されるこ とになる。 また、 外側の貫通孔 23 bの夫々は内側の隣合う貫 通孔 23 a, 23 a間に配置されることになる。 更に、 スポンジ 層 22の体積抵抗率は、 2 . 5 X 1 0 7 Ω · cmになっている。
[0069] ④更に、 芯金 21と一体となったスポンジ層 22の円周面に、 接着剤層 24として一液型 R T V シ リ コ ー ン (商品名 K E 45、 信越化学工業 (株) 製) を塗布した後、 四弗化工チ レ ンーパ 一フロロアルコキシエチレン共重合体からなる内径 0 23 . 8で 厚さ 50 mのチューブ内にはめ込んで表面層 25を形成し、 定 着器用ロールを製作した。
[0070] このようにして製作される定着器用ロールは、 芯金 2】の外 周面に体積抵抗率 2 . 5 X 107 Ω · cmのスポンジ層 22が設けら れ、 このスポ ンジ層 22の外周面に接着剤層 24を介して表面層 25が設けられ、 かつスポンジ層 22に芯金 21の長手方向に平行 でかつ芯金 21の周方向に多数の貫通孔 23 a , 23 bが設けられ た構成になっている。 従って、 スポンジ層 22の体積抵抗率を 2 . 5 X 107 Ω · eraにしたことにより、 ロール表面の帯電を抑 制することができ、 トナーオフセッ トの発生を抑制すること ができる。 また、 こう した構成のロールを加熱した際、 ロ ー ル両端付近の気体のみならず口 -ル中央部の気体も貫通孔 2 S a , 23 bを通ってロールの両端側から放散されるため、 ロー ルの外径がほぼ均一に膨張するとともに、 紙しわの発生を軽 '减できる。 実施例 5
[0071] 本実施例 5では、 実施例 4のスポ ンジ層をシリ コー ンゴム 2を使用せず、 シ リ コ ー ンゴム 1を 100 重量部と したスポ ン ジ層を使用し、 接着剤層と して体積抵抗率 20 Ω · emの一液型 R T V シリ コ—ンゴム (商品名 KE4576、 信越化学工業㈱製) と した他は実施例 1 と同じ方法で定着器用ロールを製作した。 実施例 6 本実施例 6では、 スポンジ層はシリ コー ンゴム 1を 100 重 量部とした実施例 5と同じで、 接着剤層は商品名 KE45のシリ コ一ンゴムを使用し、 かつ表面層として四弗化工チレンーパ —フロロアルコキシエチレン共重合体に対して力—ボンブラ ッ ク (商品名ケッチンブラ ッ ク EC、 日本ィ ― シ—㈱製) 8重 量部加えて、 体積抵抗率を 7 . D X 105 Ω · cmとした他は実施 例 4と同じ方法で定着器用ロールを製作した。
[0072] 上記実施例 4、 実施例 5、 実施例 6に係る定着器用ロ -ル 及び従来の定着器用ロ -ル (全ての層を高い体積抵抗率と し た) について、 ロール表面の帯電量と トナーオフセッ 卜が起 こるまでのコ ピー枚数を調べたところ、 後掲する第 2表のよ うになつた。
[0073] 第 2表
[0074] 但し、 第 2表から明らかなように、 体積抵抗率の単位は Ω • cm、 帯電量の単位はボル ト Vである。 また、 1層とはスポ ンジ層、 2層とは接着剤層、 3層とは表面被覆層を示す。 第 2表から明らかなように、 本発明に係るロールを用いた 場合は、 ロ -ル表面帯電量、 コピ-枚数の点で比較例のロ - ルに比べて著しく優れていることが確認できた。
[0075] なお、 上記実施例では、 スポ ン ジ層に芯金の長手方向に沿 う貫通孔を環状に 2周形成した場合について述べたが、 これ に限定されず、 貫通孔の断面形状を三角形にした場合等でも よいし、 あるいは螺旋状の貫通穴を設けてもよい。
[0076] また、 上記実施例では、 スポ ンジ層、 接着剤層、 表面層の いずれか一層の体積抵抗率を 109 Ω · cm以下にした場合につ いて述べたが、 これに限定されず、 全ての層、 あるいはの任 意の 2層の体積抵抗率を 1 09 Ω · era以下にしてもよい。 産業上の利用可能性
[0077] 本発明によれば、 小型, 軽量で良好な定着画像が得られ、 未 定着画像を定着する際に紙しわの発生を防止できるとともに、 帯電を抑えることにより、 トナーオフセッ トの発生を防止し て定着器用ロールの寿命を長くできるので、 電子写真複写機, 電子プリ ンタなどにおける未定着画像を紙等の記録材に熱定 着するための定着器用口一ルに極めて好適なものである。
权利要求:
Claims請求の範囲
( 1 ) 芯金の長手方向に平行でかつ周方向に所定の間隔で穿 設された多数の貫通孔、 又は、 該芯金の長手方向に沿って螺 旋状に穿設された貫通孔を有して、 該芯金の周面に被着され たスポンジ層と、
該スボンジ層の周面に被着された表面被覆層と、
を具備し手なる定着器用ロール。
( 2 ) スポンジ層内の多数の貫通孔の配置が、 芯金の軸芯を 中心にした環状のものである請求項第 1項記載の定着器用口 一ル。
( 3 ) スポンジ層内の多数の貫通孔の配置が、 多重の環状に 配置であって、 外側の貫通孔の各々を内側の隣接する貫通孔 の間に位置付けたものである請求項第 1項記載の定着器用口 一ル。
( 4 ) 貫通孔の断面形状が、 略三角形である請求項第 1項記 載の定着器用ロ -ル。
C 5 ) スポンジ層の材質が、 E P D Mゴムスポンジ、 シリ コ ー ンスポンジ、 フッ素ゴムスポンジのいずれかである請求項 第 1項記載の定着器用ロ -ル。
( 6 ) 表面被覆層の材質が、 シ リ コ ー ンゴム、 フッ素ゴム、 フッ素樹脂の何れかからなる耐熱性材料である請求項第 1項 記載の定着器用ロ -ル。
( 7 ) 芯金の長手方向に平行でかつ周方向に所定の間隔で穿 設された多数の貫通孔、 又は、 該芯金の長手方向に沿って嫘 旋状に穿設された貫通孔を有して、 該芯金の周面に被着され たスポンジ層と、
該スボンジ層の周面に接着剤層を介して被着された厚さ 20 〜 150 mのフッ素樹脂からなる表面被覆層とを具備し、 前記スポンジ層、 接着剤層及び表面被覆層の少なく ともい ずれか一つの層が 109 Ω · cm以下の体積抵抗率を有すること を特徵とする定着器用口—ル。
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
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1991-09-19| AL| Designated countries for regional patents|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): DE FR GB |
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1992-03-04| WWP| Wipo information: published in national office|Ref document number: 1991900924 Country of ref document: EP |
1995-11-02| WWG| Wipo information: grant in national office|Ref document number: 1991900924 Country of ref document: EP |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
JP2/65860||1990-03-16||
JP2065860A|JP2892755B2|1990-03-16|1990-03-16|定着器用ロール|DE69023338T| DE69023338T2|1990-03-16|1990-12-25|Walze für eine fixiervorrichtung.|
EP91900924A| EP0472729B1|1990-03-16|1990-12-25|Roller for fixing device|
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