专利摘要:

公开号:WO1991013717A1
申请号:PCT/JP1991/000339
申请日:1991-03-13
公开日:1991-09-19
发明作者:Satoru Masunaga
申请人:Masunaga Menlo Park Co., Ltd.;The Furukawa Electric Co., Ltd.;
IPC主号:G02C5-00
专利说明:
[0001] 〔発明の名称〕
[0002] ニッケル■チタン系合金成形部材を含む金属接合物、 及びその製造方法 〔技術分野〕
[0003] 本発明は、 ニッケル ·チ明タン系合金成形部材を含む金属接合物とその製造方法 に関するものであり、 更に詳しくは、 接合困難なニッケル ·チタン系の形状記憶 合金や超弾性合金から成る成形部材を、 二ッケル基合金部材に局部的に強固に瞬 間接合一体化させてなる金属接合物と細その製造方法に関するもので、 ニッケル · チタン系形状記憶合金や超弾性合金材料の用途を大きく拡張し、 優れた接合製品
[0004] (例えば眼鏡フレーム) を得ることが可能である。
[0005] I:背景技術 3
[0006] 近年、 ニッケルとチタンとが一定割合 (原子比 1 : 1及びその近傍) の組成か らなるニッケル ·チタン系合金が、 極めて特異な物性を呈することが確認され、 材として多方面から注目されている。 たとえば、 ある種のニッケル.チタン 系合金は、 与えられた形状の記 Itm処理により非常に優れた記憶効果が得られる ところから、 医療の分野(例えば、 整形外科用骨接続部品、 動脈瘤手術用クリツ プなど) や各種部品材料の分野(例えば、 エアコンの空気吹出角度の自動調節器 具、 温室 ·恒温室等の窓自動開閉器具、 宇宙船用のアンテナなど) において用途 開発の努力が払われており、 また、 ある種のニッケル ·チタン系合金は、 超弾性 特性を有し化学的に安定でしかも軽量であるところから、 衣料被服(例えばブラ ジャー、 コルセット) の芯材、 歯列矯正用ワイヤー、 眼鏡フレームの素材などと してその用途に期待が持たれている。
[0007] ところが、 これらニッケル 'チタン系の形状記憶合金や超弾性合金は、 金属的 に接合性が悪く、 かかるニッケル ·チタン系合金材料を小さな接合面積で接合す る場合には、 特に眼鏡などの場合、 リベットや止ネジ等の止着具を用いて機械的 に連結するか、 あるいは当該ニッケル'チタン系合金材料の表面に接合し易い金 属材料をメツキして、 そのメッキ金属を介してロウ付するといつた方法が採られ ていた。 しかしながら、 前者のリベットや止ネジを使用する止着方式は部品接合 が非常に面倒で非能率的であるのに加えて、 リベット軸ゃ止ネジ軸を中心として 接合部品が回るという難点があり、 しかも接合面積をリベット軸ゃネジ軸の太さ よりも小さくすることが出来ないという欠点があった。 また、 後者の前処理メッ キによるロウ付法にあっては、 接合 がメツキ層の付着力に依存しているため に余り強い外力を受けるとメツキ層から剝離してしまうという欠点があった。 それでは、 ニッケル ·チタン系合金を普通の溶融溶接してはどうか。 本発明者 が実際にニッケル■チタン系合金の溶接を試みたところ、 溶接時の熱 によつ てニッケル ·チタン系合金の性質が変わり、 ニッケル ·チタン系合金の最大の 特徴である形状記憶特性、 超弾性特性を失ってしまうと共に、 接合部の酸化か著 しく接^ 15強度も低下して、 金属接合物として実用に供することのできないもの になってしまったのである。
[0008] これらの欠点は、 ニッケル ·チタン系合金の利用範囲を制約するものであり、 例えば上記の BS ^の例にしても、 元来眼鏡はデザィン上の理由から各部品を細く 製作することか まれているため必然的に接合する部品同士の接触面積が小さく なって上記した の接合方法では充分な接合力が得られず、 ニッケル ·チタン 系合金を用いた眼鏡が市場に浸透し難い原因の 1つとなっていたのである。
[0009] このため、 本発明者は、 上記従来の接合技術に代えて、 形状記憶及び超弾性 ニッゲル ·チタン系合金成形部材を他の金属成形部材に強固に接合させる新しい 接合技術を開発することが必要だとの認識に達した。
[0010] I:技術的課題〕
[0011] そこで、 本発明においては、 ニッケル'チタン系の形状記憶合金や超弾性合金 の特性を損なうことなく、 このニッケル'チタン系合金の成形部材を、 同材質あ るいは他種の^と新しい方法で接合し得た接合物を提供することを技術的課題 とする。 更に当 «合物の製造方法もまた、 技術的課題とする。 なお、 本明細書 において、 「ニッケル'チタン系合金成形部材」 という語は、 主として形状記憶 及び超弾性のニッケル ·チタン系合金成形部材を意味し、 Ni含有率 60〜40at%、 Ti含有率 40〜60at%のニッケル 'チタン合金、 あるいは、 当該合金の Niまたは Ti の一部が 1(^1%を超えない範囲で V、 Al、 Co、 Cr、 Fe、 Cu、 Nb、 Zrの内の 1種 または 2種以上の元素と置換された合金を成形して得られるものを含む。 また、 ニッゲル基合金とは、 前記以外の一般の Ni基合金を意味する。
[0012] 〔発明の開示〕
[0013] 本発明者は、
[0014] ニッケル 'チタン系合金から成る成形部材を、 同材質または他種のニッケル基合 金製の成形部材に接触させ、 両成形部材の接合部位に鍛造組織を形成しながら冶 金的に接合一体化させて眼鏡を製造することにより、 ニッケル ·チタン系合金製 成形部材が強固に接合された金属接合物を提供した。
[0015] 更に、 要すれば、 両成形部材の接合部位に形成される鍛造組織を、 帯熱柔軟状 態にある合金を加圧することによって形成することができ、 また、 接合する両成 形部材に眼鏡部品を選択することもできる。
[0016] ここで、 ニッケル ·チタン系合金製の成形部材を接合する相手方として、 ニッ ゲル ·チタン系合金あるいは他種のニッケル基合金製の成形部材を選んだ理由は、 両部材に共通してニッケルが含まれていれば冶金的接合を実行し易いからである。 また、 接合部位に鍛造組織を形成した理由は、 接合部位に強靭な鍛造組織を形 成すると、 両部材を強固に接合できるからである。
[0017] また、 本発明においては、
[0018] ニッケル ·チタン系合金から成る成形部材の所定部をニッケル基合金部材に接合 するにあたり、 不活性雰囲気中で前記両部材の接合部位を柔軟化するまで急速に 昇温させて帯熱柔軟状態の当該接合部位同士を高圧で押し合わせ、 接合部位に鍛 造組織を形成するという冶金学的手段を採用することによって、 前記両金属材料 を冶金的に接合一体化せしめることができるニッケル■チタン系合金成形部材を 含む金属接合物の製造方法を完成した。
[0019] ここで、 本発明製造方法においては、 帯熱柔軟状態で接合部位同士を高圧で押 し合わせることにより、 接合部位に鍛造組織を形成することを可能にした。
[0020] 更に、 本発明製造方法を補足説明すると、
[0021] 必要に応じて、 ニッケル ·チタン系合金から成る成形部材の所定部をニッケル基 合金成形部材に接合するにあたり、
[0022] ニッケル.チタン系合金成形部材の構成金属として、 Ni含有率が 60〜40at%、 Ti -
[0023] 含有率が 40〜60at%のニッケル ·チタン合金、 あるいは、 当該合金の Niまたは Ti の一部が 10& %を超えない範囲で V、 Al、 Co、 Cr、 Fe、 Cu、 Nb、 Zrの内の 1種 または 2種以上の元素で置換されたニッケル■チタン系形状記憶合金あるいは ニッケル ·チタン系超弾性合金を選択し、 これを接合すべきニッケル基合金成形 部材の構成金属として、 Ni— Cu系合金、 Ni— Mo系合金、 Ni— Cr系合金、 または Ni-Cr- Fe系合金を選択することができる。
[0024] また、 ニッケル ·チタン系合金から成る成形部材の接合部位を予じめ部分的に 鎮処理を施しておレ、たり、 二ッゲル ·チタン系合金から成る成形部材の接合部 位に近接する部位とニッケル基合金成形部材の接合部位に近接する部位とを伝熱 性金属材で被包することによつて 部を形成し、 接合部位以外の過熱を抑制し つつ接 位のみを柔軟化する温度にまで急速に昇温させて冶金的に接合一体化 せしめることもできる。 更に、 接合する成形部材として眼鏡部品を選択するよう なことも可能である。
[0025] なお、 本明細書において、 接合部位とは、 成形部材の接合すべき端部およびそ の近傍をいう。
[0026] 〔図面の簡単な鋭明〕
[0027] 第 1図は本発明接合物の 例品であるメタルフレーム眼鏡の斜視図、 第 2図 は同眼鏡におけるブレースバー接合部分の 拡大平面図、 第 3図は同眼鏡を構 成するフロント枠部分について屈曲試験を行っている状態の説明図、 第 4図は接 合部分の弓 ί張強度試験の説明図である。
[0028] 〔発明を実施するための最良の形態〕
[0029] 以下、 本発明の具体的内容に関し、 実施例を挙げて、 更に詳しく説明する。 実施例①
[0030] ニッケル ·チタン系超弾性合金(組成: Ni 50〜51at%、 Ti 49〜50at%、 他成分 0.5at%以下) の線材(外径 1.4腿、 長さ 7 cm) を、 ニッケル 'クロム合 金材料 (Ni 80wt%、 Cr 13wt%、 他成分 7 wt ) の線材 (外径 2匪、 長さ 10cm) に端部同士を接合する。
[0031] まず、 上記超弾性合金の線材における接合部位付近に高周波加熱を施して部分 的に焼鈍し、 次いで、 当該線材の接合すべき端部に付着している酸化物や油脂等 の如き不純物を除去して清浄にしておく。 ニッケル-クロム合金の線材も、 同様 に接合すべき部位の表面の酸化物や油脂等の如き不純物を除去して清浄にしてお
[0032] < o - 次に、 上記超弾性合 ^^材とニッケル■クロム合 材の接合部位同士(接触 面積: 2 匪2 )が当接するように配置して治具により固定し、 当該部位同士を 20kg/隱 2の圧力で押圧しながら、 当該部位に近接する部分には放熱部材として クロム銅を巻付けて不活性ガス( アルゴンガス)雰囲気中において、 電圧 3 Vで 3サイクルの電流 (1, 000 A)を 0.05秒間流したところ、 前記接合部位は双方共に 瞬間的に白熱化して柔軟:^態となり圧力により接合一体化した。 こうして得られ た金属接合物を試料①とする。 ちなみに、 このときの接合部位の発熱温度は
[0033] 1300〜1450°Cであった。 実施例②
[0034] ニッケル 'チタン系形状記憶合金 (組成: Ni 40〜60at%、 Ti 60〜40at%、 Cu 3at%以下、 他成分 0. 5at%以下) の線材(外径 1. 4腿、 長さ 7 cm) とニッケ ル ·銅合金材料 =monel metal (Ni 63wt%以上、 Cu 21wt %以上) の線材 (外径 2 mm、 長さ 10cm) とを、 上記実施例①の場合とは電流値のみ 1, 500Aに 変更して、 他は同一条件にて接合した結果、 極めて強固な接合効果が得られた。 この金属接合物を試料②とする。 実施例③
[0035] 実施例③においては、 実際にメタルフレーム眼鏡を製作して見た。
[0036] 図面上、 符号 1で指示するものはレンズ(図示せず) を抱持すべきリムであり、 左右対称に対として配置される。 実施例③においては、 リム 1 · 1にはニッケル •クロム合金 (Ni 80wt%、 Crl3wt%、 他成分 7 wt%) のものと、 ニッケル '銅 合金 =monel metal (Ni 63wt%以上、 Cu 21v t%以上) のものを採択した。
[0037] 符号 2で指示するものは、 上記リム 1 ■ 1の上弦部に架橋された長手細棒状の ブレースバーであり、 符号 3で措示するものはブレースバ一2の下方へ左右の リム 1 · 1にアーチ形に架橋せるブリッジであり、 これらリム 1 · 1、 ブレース バー 2、 およびブリッジ 3は«例③のメ夕ル眼鏡フレームのフロント枠 Fを構 成している。 これらブレースバー 2およびブリッジ 3は、 何れもニッケル'チタ ン系超弾性合金 (組成: Ni 50〜51at%、 Ti 49〜50at%、 他成分 0. 5at%以下) により されている。 - 符号 4で指示するものは、 ノーズパッド Ρを支持するパッドアームであり、 上 記ブリッジ 3の付根部に対称的に接合されてある。 このパッドアーム 4 · 4は、 ニッケル■チタン系形状記憶合金(組成: Ni 40〜60at%、 Ti 60〜40at%、 Cu 3 at%以下、 他成分 0. 4at 以下) にて構成されており、 70°Cの温湯に接触させ ると、 マルテンサイト状態で変形されたアーム 4の結晶構造がオーステナイトの 母相に戻って された元の形状に復元するように形状記憶処理(Ms温度および As温度の ) が施してある。
[0038] 5で指示するものは上記フロント枠 Fの 両端に各々接合された L形に 屈曲せるヨロィ智と呼ばれる板バネタイプのェンドピースである。 このェンド ピース 5の素材は、 上記ブレースバー 2およびプリッジ 3と同様のニッケル ·チ タン系超弾性合金である。
[0039] 符号 6で指示するものは上記エンドピース 5 · 5に蝶番 h · hによってヒンジ 連結された耳掛テンプルであり、 上記ブレースバー 2、 ブリッジ 3と同質のニッ ゲル ·チタン系超弾性合金が用いられている。
[0040] しかして、 錯例③においては、 上記リム 1 · 1を接合せるブレースバー 2お よびブリッジ 3、 同リム 1 · 1におけるブリッジ 3の付根部近傍に接合せるパッ ドアーム 4 · 4、 および前記リムとブレースバーとブリッジから成るフロント枠 Fの両端に接合せるエンドピース 5 · 5の接合部分が鍛造組織を形成して冶金的 に接合一体化される。 そして、 実施例③においては、 ニッケル ·チタン系合金成 形部材を他の二ッケル基合金成形部材に接合せしめる加工手段として、 アルゴン ガスのごとき不¾½ガスの雰囲気中で両合金成形部材の接合部位を局部的に昇温 させて柔軟化し、 柔軟化した瞬間に高圧で両成形部材を押し合わせて接合すると レ、う巧みな瞬 δ«間加工によって、 両成形部材の接合部位同士が接合された箇所 及びその近傍(以下、 接合部分という) に強固な鍛造組織を形成したのである。 そこで、 実施例③において行った眼鏡部品相互の接合処理について具体的に 説明すれば、 次のとおりである。
[0041] まず、 上記ニッケル'チタン系合金製の部品 (2 · 3 ' 4 ) の端部付近に高周 波加熱を施して部分焼鈍し、 次いで、 当該線材の接合すべき端部に付着している 酸化物や油脂等の如き不純物を除去して清浄に洗浄処理する。 同様に、 ニッケル 基合金製のリム 1も、 接合すべき部位の表面の酸化物や油脂等の如き不純物を除 去して清浄にしておく。
[0042] 次に、 上記ニッケル ·チタン系合金製部品の端部とニッケル基合金製のリム 1 の接合部位同士が当接するように配置してエアシリンダ式バイスにてセットし、 当該接合部位に近接する部分には放熱部材としてクロム銅を巻付け不活性ガス (アルゴンガス) 雰囲気中において、 3サイクルの電流 (1, 000〜2, 000A) を 0. 05秒間流したところ、 前記接合部位は双方共に瞬間的に白熱化 (1, 300〜 1, 450°C) して柔軟状態となり、 かつ、 それと同時に前記エアシリンダ式バイス を更に動作させて当該接合部位に 20kg/讓 2の圧力を加えたところ、 当該部位の 両金属は接合した。 そこで、 これを常温中で 3分間放冷した後、 当 «合部分を 破壊して観察したところ内部は均一な鍛造組織(鍛造領域層厚が 0. 5〜 1讓程度) を成して完全に接合一体化していることが確認された。
[0043] 〔試験〕
[0044] まず始めに、 上記の実施例①で得た試料①と実施例②で得た試料②とを用いて 次の試験を行った。
[0045] (1) 屈曲試験
[0046] 試料①および試料②の接合部位を中心にして前後に 9 0 ° ずつ (計 180。 ) の 角度範囲で 1分間に 30回の速度で、 240回往復的に繰り返して屈曲させたが、 試 料①および試料②は何れも、 原形状に復元し目視上何らの変形も生じず、 また何 らの弾' 劣ィ匕も起こらなかった。
[0047] (2) 引張強度試験
[0048] 試料①および試料②の接合部分の引張強度を、 引張試験機 (株式会社島津製 作所: AGS- A型) によって計測したところ、 次のような結果が得られた。 なお、 試験は、 試料①および試料②の両端を試験機のクランプで挾み、 接合部分を中心 にして上下に弓 Iつ張ることによつて実施した。 i . 試^ Dについて、
[0049] 引張荷重が 82. 7 kg f に達したところで、 超弾性金属線の部分で破断した。 この強度は、 実用上、 有効にして十分なものである。
[0050] ϋ. 試料②について、
[0051] 引張荷重が 55. 1 kg f に達したところで、 ニッケル '銅合金 (monel metal) 線材の部分で破断した。
[0052] この強度も、 実用上、 有効にして十分なものである。 続いて、 例③によって得られるニッケル'チタン系超弾性合金(組成: Ni 50〜51at%、 Ti 49〜50at%、 他成分 0. 5at9^¾下) を成形して成るブレース バー 2 (線径 1. 4雇、 長さ 7cm) およびブリッジ 3 (線径 1. 2醒、 長さ 3. 5cm) を、 ニッケル .クロム合金 (Ni 80wt%、 Cr 13wt%、 他成分 7 wt%) のリム 1 (線径 2腿、 円周 18cra) の上弦部に接合したものを試料③ (第 2図参照) とし、 また、 ニッケル'チタン系形状記憶合金 (組成: Ni40〜60at%、 Ti 60〜40at%、 Cu 3at%以下、 他成分 0. 4at%以下) のパッドアーム 4 (線径 1. 0腿、 長さ 15腹) をニッケル'銅合金材料 =nionel metal (Ni 63wt%以上、 Cu 21wt%以上) のリム 1 (線径 2 mm、 '円周 15cm) に接合したものを試料④とした。 なお、 試料③と 試料④との接合条件は、 前者の加熱電流が 1, 000Aであったのに対して、 後者が 1, 500Αである点のみが相違する。
[0053] (1) 屈曲試験
[0054] 試料③については、 第 3図に示すように、 接合部位を中心にして前後に 90°ず つ (計 180° ) の角度範囲で 1分間に 30回の速度で、 240回往復的に繰り返して 屈曲させたが、 目ネ 、 に何らの変形も生じず、 また何らの弾性劣化も起こ らなかった。
[0055] (2) 引張強度試験
[0056] 試 におけるブレスバ一 2とリム 1との接-台部分を中心に各々 3 cmずつ切り 取り、 また同じく、 試料④におけるパッドアーム 4とリム 1とについても接合部 分を中心に 15讓ずつ切り取って、 第 4図のごとく、 試料③および試料④の両端を 引張試験機( 会社 島津製作所: AGS- A型) のクランプで挾み、 接合部分を 中心にして上下に弓 ίつ張つて計測したところ、 次のような結果が得られた。 i . 試料③について、
[0057] 引張荷重が 82. 7 kg f に達したところで、 超弾性金属線の部分で破断した。 この強度は、 眼鏡のフロント枠に要求されるところの引張強度として十分に実用 に耐えるものである。
[0058] ϋ. 試料④について、
[0059] 引張荷重が 55. 1 kg f に達したところで、 接合部分が破断した。 これもまた、 眼鏡のパッドア一ムに要求される強度としては十分に実用に耐え得るものである。
[0060] (3) 形状記憶性試験
[0061] 試料④について、 上記接合処理が予じめ与えた形状記憶性に影響するか否かを 検証するために、 同試料④を 20°Cの温度下で曲げ変形(5讓) を与えて 70°Cの温 湯に接触させてみたところ、 初期の形状にほぼ完全に復元した。
[0062] 本発明は概ね上記実施例に示すような技術内容を有するが、 本発明は前述の実 施例に限定されるものでは決してなく、 例えば上記実施例においてはニッケル · チタン系合金部品に対し高周 ¾¾ϋ熱による部分的焼鈍を施したが、 これは後の接 合工程での加圧による折損を配慮したからであり、 形状的またはサイズ的に耐え 得るものであれば不要である。 また、 接合すべき成形部材双方の接合部位をやや 突起状に膨出させて熱集中を促進することも自由であり、 何れの場合も本発明の 技術的範囲に属するものと云うべきである。
[0063] [産業上の利用可能性〕
[0064] 以上のように、 本発明接合物は、 形状記憶および超弾性のニッケル ·チタン系 合金成形部材を他の二ッゲル基合金成形部材に強固に接合して構成されるもので あって、 試験から明らかなように例え接合面積が小さくても充分な接合力を備え ており、 眼鏡、 医療機器は勿論、 他の多くの分野にも利用が期待される。
[0065] また、 本発明製造方法によれば、 ニッケル 'チタン系合金成形部材とニッケル 基合金成形部材とが帯熱柔軟化した状態の下に高圧で押圧されることになるので、 接合部位において鍛造組織を形成しながら両部材が冶金的に一体化することとな り、 従来接合が困難であると信じられていたニッケル ·チタン系合金成形部材を 異種のニッゲル基合金材料とでも非常に強固に接合させることが可能となつ 。 また、 本発明方法においては、 ニッケル ·チタン系合金成形部材およびニッケ ル基合金部材を柔軟化するまでに ^させはするが、 温度上昇部位が局所的な接 合部位に限られ、 しかも非常に微小時間の温度上昇であるので、 接合部位以外の 箇所には接合熱による^ を殆ど与えることなく、 かつ、 非常な高速度で能率的 に接合処理することが可能となった。
[0066] このように、 本発明に係るニッケル■チタン系合金成形部材を含む金属接合物、 及びその製造方法は、 産 の禾用可倉 性が大きい。
权利要求:
Claims
1 . ニッケル'チタン系合金から成る成形部材が、 同材質または他種のニッケル 基合金製の成形部材に、 両成形部材の接合部位に鍛造組織を形成して冶金的に 接合一体化されていることを特徴としたニッケル ·チタン系合金成形部材を含 む金属接合物。 請
2. ニッケル■チタン系合金製の成形部材と同材質または他種のニッケル基合金 製成形部材との接合部位に形成される鍛造組織が、 帯熱柔軟 態にある合金に 圧力を加えることにより形成された銀の造組織であることを特徴とする請求項 1 記載の二ッゲル.チタン系合金成形部材を含む金属接合物。
3 . ニッケル ·チタン系合金製の成形部材が眼鏡部品であり、 同材質または他種 の二ッゲル基合金製の成形部材もまた眼鏡部品で囲あることを特徴とする請求項 1または 2記載のニッケル ·チタン系合金成形部材を含む金属接合物。
4 . ニッケル■チタン系合金製の眼鏡部品がブレースバーあるいはプリッジであ り、 これを接合すべきニッゲル基合金製の眼鏡部品がリムであることを特徴と する請求項 3記載の二ッゲル ·チタン系合金成形部材を含む金属接合物。
5 . ニッケル'チタン系合金製の眼鏡部品がパッドアームであり、 これを接合す べきニッゲル基合金製の眼鏡部品がリムであることを特徴とする請求項 3記載 のニッケル ·チタン系合金成形部材を含む金属接合物。
6 . ニッケル ·チタン系合金製の眼鏡部品がエンドピースであり、 これを接合す べきニッケル基合金製の眼鏡部品がリムであることを特徴とする請求項 3記載 のニッケル.チタン系合金成形部材を含む金属接合物。
7. ニッケル ·チタン系合金から成る成形部材の所定部をニッケル基合金成形部 材に接合するにあたり、 不活性雰囲気中で前記両部材の接合部位を合金が柔軟 化する温度にまで急速に昇温させて帯熱柔軟状態の当該接合部位同士を高圧で 押し合わせることにより、 両金属部材間の接合部位に鍛造組織を形成して冶金 的に接合一体化せしめることを特徴としたニッケル ·チタン系合金成形部材を 含む金属接合物の製造方法。
8. ニッケル'チタン系合金成形部材の構成金属が、 Ni含有率が 60〜40at%、 Ti' 含有率が 40〜60at%のニッケル ·チタン系合金、 あるいは、 当該合金の Niまた は Tiの一部が 1(^%を超えない範囲で V、 Al、 Co、 Cr、 Fe、 Cu、 Nb、 Zrの内の 1種または 2種以上の で置換されたニッケル 'チタン系形状記憶合金ある いはニッケル■チタン系超弾性合金であり、 これを接合すべきニッケル基合金 成形部材の構成金属が、 Ni— Cu系合金、 Ni— Mo系合金、 Ni— Cr系合金、 または Ni-Cr- Fe系合金である請求項 7記載のニッケル ·チタン系合金成形部材を含む 金属接合物の製造方法。
9. ニッケル ·チタン系合金から成る成形部材の接合部位を予じめ部分的に焼鈍 処理を施しておく請求項 7または 8記載の二ッゲル 'チタン系合金成形部材を 含む 接^!の製造方法。
10. ニッケル ·チタン系合金から成る成形部材の接合部位に近接する部位とニッ ケル基合金成形部材の接合部位に近接する部位とを伝熱性金属材で被包する ことによつて腿部を形成し、 接^ 15位以外の過熱を抑制しつつ接合部位のみ を合金が柔軟化する ί^Κにまで急速に昇温させて冶金的に接合一体化せしめる 請求項 7または 8記載のニッケル ·チタン系合金成形部材を含む金属接合物の 製造方法。
11. ニッケル 'チタン系合金成形部材が眼鏡部品であり、 これを接合すべきニッ ゲル基合 形部材が眼鏡部品であることを特徴とする請求項 7または 8記載 のニッケル ·チタン系合金成形部材を含む金属接合物の製造方法。
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