Immunosuppresseur
专利摘要:
公开号:WO1991012810A1 申请号:PCT/JP1991/000267 申请日:1991-02-28 公开日:1991-09-05 发明作者:Mitsuhiro Hachida 申请人:Limited Image Maker; IPC主号:A61K31-00
专利说明:
[0001] 明 細 免疫抑制剤 技術分野 [0002] 本発明は免疫抑制剤、 特に臓器移植における拒絶反応 を防止し得る免疫抑制剤に関する。 背景技術 [0003] 肝臓 · 心臓 · 腎臓な どの臓器はそれぞれ生命の維持に 必要な働きを している。 これらの臓器の機能が生命を支 える こ とができない レベルまで低下したとき、 すなわち 肝硬変や心筋症や慢性肾炎の末期には、 人工臓器でその 臓器の機能を補う か、 臓器移植を行なって機能不全に陥 つた臓器を取り換える こ とによってのみ生存が可能とな る。 しか し、 人工臓器以外の人工臓器は、 生命を長期に わたって支える こ とができ る と こ ろ までは発達していな い。 人工腎臓に して も病院に備えつけられている大きな 機械であ り、 それを体につけて社会生活ができ る もので はない し、 その働き も老廃物の除去には有効であるが、 本来の腎臓がも っている、 エ リ スロポイエチ ンのよ う な 造血因子の内分泌機能で補う こ とはできない。 ' 従って、 臓器の機能不全で生命を失おう と している患 者に対する治療法と しては臓器移植が現実的で有効な治 療法である。 しかし、 臓器移植は、 他人の臓器の提供を 受けなければな らず、 移植した後も他人の臓器が持つ抗 原 (移植抗原あるいは組織適合抗原とよばれ、 マ ウ スで は H— 2抗原、 ヒ トでは H L A抗原である) に対する免 疫反応である拒絶反応の問題がある。 [0004] 拒絶反応に対する対策と して、 現在、 臨床的に 2 つの こ とが行われている。 ひとつは臓器の提供者 ( ドナー) と臓器移植を受ける患者 ( レ シ ピエン ト) との間で、 組 織適合抗原 ( H L A ) を合わせて臓器移植を行な う こ と も う ひとつは移植後に免疫抑制剤を投与して拒絶反応を 抑制する こ とである。 [0005] 後者の免疫抑制剤の投与による拒絶反応の抑制のため に、 サイ ク ロスポリ ンな どの免疫抑制剤が従来用いられ ている。 [0006] しかしながらサイ ク ロスポ リ ンなどの従来の免疫抑制 剤は、 臓器毒性または感染症を起こす危険性が非常に高 レ、 と レ、 う 問題がある。 発明の開示 [0007] 本発明の目的は、 N —ァセチルノ イ ラ ミ ノ シルーガラ ク ト シルセラ ミ ドを有効成分と して含有する免疫抑制剤 を提供する こ とにある。 本発明の免疫抑制剤は従来の免 疫抑制剤の問題点を解消する ものであって、 特に臓器移 植における免疫学的拒絶反応を防止するのに有効である c 本発明の他の'目的-'は、 N —ァセチルノ イ ラ ミ ノ シルー ガラス ト シルセラ ミ ドの有効量をヒ トを含む温血動物に 投与する こ とからなる免疫抑制方法を提供する こ とにあ る [0008] 更に本発明の他の目的は、 免疫抑制剤を製造するため の N— ァセチルノ イ ラ ミ ノ シルー ガラ ク ト シルセ ラ ミ ド の使用を提供する こ とにある。 図面の簡単な説明 [0009] 第 1 図は、 本発明の免疫抑制剤の 3 日間投与群 ( B 群) および 6 日 間投与群 ( C群) の移植心生存率の経時 変化を無投与、 対照群 ( A群) のそれと対比したグラ フ である。 発明を実施するための最良の形態 [0010] 本発叨の免疫抑制剤において有効成分である N _ァセ チルノ イ ラ ミ ノ シルーガラ ク ト シルセラ ミ ド (以下 G M 3 と略称する) は、 [0011] 式 G a 一 G ^ c — c e r [0012] N e υ A c [0013] (式中、 G a ^ はガラ ク ト一ス、 G ^ c はグルコース、 N e u A c は N—ァセチルノ ィ ラ ミ ネー ト、 c e r はセ ラ ミ ドを示す) [0014] で表わされる構造を有し、 細胞の外膜に主と して存在す る複合グ リ コ スフ イ ンゴリ ピ ドである。 G M 3 は、 脳、 脾臓および赤血球から単離されている。 ゥ シ G M 3 は米 国、 セ ン 卜ルイ スのシグマ社よ り市販されている。 Glyco- conjugate J._2_ 5 — 9 ( 1 9 8 5 ) によれば、 G M 3 は合成法によ って も得られている。 [0015] G M a を有効成分とする本発明の免疫抑制剤は、 特に 臓器移植における免疫学的拒絶反応を防止するために有 効である。 [0016] 対象となる臓器移植と しては、 心臓移植、 肺移植、 腎 臓移植、 腎臓移植、 脬臓移植、 肝臓移植、 腸移植、 異種 間移植、 血管の異種移植等が挙げられる。 G M 3 を有効 成分とする本発明の免疫抑制剤は自己免疫疾患の治療に も有効である。 [0017] G M 3 は細胞や組織に容易に吸収し得るので、 カテー テル等を用いて移植片 (又は臓器) に直接投与でき る。 従って GM3 を用いて局所的免疫抑制も可能であ り、 サ イ ク ロスポ リ ン等の従来の免疫抑制剤において認められ た全身的な副作用が軽減される。 [0018] ラ ッ トを用いた実験結果によれば、 G M 3 の投与量は 臓器の湿潤重量 1 0 O g当 り約 2 mg以上とするのが好ま しい。 [0019] 本発明の免疫抑制剤は、 G M3 と通常使用される薬学 的に許容される担体とを用いて調製する こ とができ る。 例えば G M 3 を使用直前に生理食塩水に溶解する こ とに よって免疫抑制剤を調製する こ とができ る。 また G M 3 にァルブ ミ ンな どの担体を加えて凍結乾燥する こ とによ つて免疫抑制剤を調製する こ と もでき.る。 [0020] GM3 は生体内に存在する物質であ り、 従って全身的 に も、 局所的に も毒性を示さないこ とが確認されている 本発明者による研究によれば、 G M 3 の免疫抑制作 HJ の機構と して、 下記の 2 つの機構 ( a ) および ( b ) が 考え られる。 [0021] ( a ) 組織に吸収された G M 3 が移植片の抗原性に変化 を与え、 抗体による組織への侵襲を受けに く く する [0022] ( b ) 遊離 G M 3 力 リ ンパ球、 マ ク ロ フ ァ ージ又は他の 免疫学的に関係する細胞と相互作用 し、 免疫抑制効 果を発揮する。 実施例 [0023] 以下実施例を挙げて本発明を更に説明する。 [0024] 全ての実験において近交系雄性ラ ッ ト (体重 2 5 0 〜 3 0 0 g ) を用いた。 ルイ スラ ッ ト ( L e w , R T 1 ) を臓器受容体 ( レ シ ピエン ト) と し、 バッ フ ァ ロ ーラ ッ ト ( B u f , R T 1 b ) を心臓および肺供与体 ( ドナ 一) と して用いた。 [0025] ゥ シ脳から精製された G M 3 (米国、 セ ン ト ルイ ス、 シグマ社製) を使用前に食塩水に溶解して本発明の免疫 抑制剤を調製 した。 [0026] 2 9 回の異所性心臓および肺移植を行ない、 3 群に分 けた。 A群の 9 匹のラ ッ ト は G M 3 を投与せず、 対照群 と した。 B群の 1 2 匹のラ ッ ト は移植後 3 日間連続して 3 0 0 g Z da y の G M 3 を投与した。 C群の 8 匹のラ ッ ト は移植後 6 日問連続して 3 0 0 fi g / da y の G M 3 を投与した。 なお、 移植手術は リ ー らの方法 〔 Lee et al, Am. J. Pathol, 5 9 2 7 9 — 2 9 8 ( 1 9 7 0 ) 及び Transplant _3_3_ 4 3 8 - 4 4 2 ( 1 9 8 2 ) 〕 によ って行った。 すなわち、 供与体ラ ッ トを滅菌手法を 用いて、 エーテルおよびネ ンブタール麻酔下に常法によ り用意し、 0 . 3 7 ^のへパ リ ン注射後、 供与体ラ ッ 卜か ら心臓および肺を摘出 した。 シラ スチ ッ クチュ ーブ (米 国、 ミ シガン州、 ダウコ一二ング社製シラスチ ッ ク メ ディ カ ル グ レー ドチ ュ ーブ、 0 . 0 2 イ ンチ) を下大 静脈中に配置し、 4 — 0 シルク糸で固定した。 このよ う に して G M 3 含有免疫抑制剤を下大静脈を経凼 して移植 心に直接投与した。 [0027] 受容体ラ ッ ト に関 して、 腹部静脈および動脈を露出 し 血管様遮断鉗子を用いて固定した。 腹部大静脈上に適当 な開口部を開け、 8 — 0 プロ リ ン縫合糸 (米国、 ニュ ー ジ ャ ージー州、 ェチイ コ ン社製) を用いて、 移植心の動 脈を、 端側縫合にて吻合した。 遮断鉗子を除去して心臓 と肺が循環を開始する と 発的に移植した心臓の膊動が 始ま った。 同種移植心の平均虚血時間は約 1 7 分であ つ た。 カテーテルの先端部を腹部の外部に導入し、 シラ ス チ ッ クチュ ーブを経由 して 3 0 0 g /day の G M 3 を B群において 3 日間、 C群においては 6 日間投与した。 [0028] G M 3 の効果は 2種の異なる指標、 すなわち移植心の 生存期間および移植心の組織学的所見によ り評価した。 心臓の活動性は腹壁からの触診によ り毎日検査した。 移 植臓器が拒絶されたか否かは心筋収縮が完全停止 した時 点を尺度と して評価 した。 [0029] 同種移植心の拒絶反応の組織学的変化を評価するため に B群の 5 匹のラ ッ ト を 7 日 目に、 C群の 3 匹のラ ッ 卜 を 1 4 日間に殺し、 切 り取られた同種移植心を直ちに 1 0 %ホルマ リ ン中で固定し、 パラ フ ィ ン中に封入した。 断片を 4 〃の厚さ に切り 出 し、 常法従ってへマ トキシ リ ン とェォジ ン染色で処理した。 組織学的評価 Heart and Vessels 1 ( Suppl ) : 8 6 - 9 0 ( 1 9 8 5 ) に記載 された ビ リ ンガム氏の分類法に従って行った。 [0030] 第 1 図は、 各群における移植心生存期間を示す。 第 1 図よ り平均移植心生存期間は、 対照群の A群においては 6 . 9 ± 0 . 7 8 日 ( 6 〜 8 日) 、 G M 3 投与群の B群 においては 1 4 ± 2 . 2 日 ( 1 0 〜 1 6 日) 、 同 じ く G M 3 投与群の C群においては 2 1 . 0 ± 2. 5 日 ( 1 0 〜 2 3 日) であ り、 生存期間の有意の相違が A群と B 群間、 A群と C群間および B群と C群間において認め ら れた。 ( P く 0 . 0 1 ) 。 7 日 目に A群と B群間で組織 学的所見を対比 した と こ ろ、 A群においては 9 匹のラ ッ ト中の 8 匹が死亡したが、 B群においては 1 2 匹のラ ッ トの全てが生存 していた。 A群においては心筋変性が顕 著にな り、 多量の リ ンパ球の湿潤が認められた。 間質 リ ンパ球湿潤および心筋壊死が両方の心室の心筋組織に亘 つて認め られた。 [0031] 一方、 B群の移植心は、 心筋組織の血管周囲部分およ び間質部分において リ ンパ球湿潤は殆んど認め られなか つた。 また間室出血および心筋壊死も認められなかつた ■ さ らに心臓に顕著な拒絶反応の兆候も認め られなかつた [0032] 1 4 日 目において B群と C群間で生存期間の顕著な相違 が認められたので、 1 4 日 目における B群と C群間での 組織学的比較を行なった。 その結果、 B群の移植心の組 織学的試験において末期拒絶反応が認められ、 全ての移 植心は血管周囲部分および間質において顕著な筋変性と 高度リ ンパ球湿潤が観察された。 これに対して C群の移 植心は血管周囲部分および間質に リ ンパ球湿潤を伴なう が、 弱い拒絶反応しか示さなかった。 また心筋壊死も認 められなかった。 これらの変化は右心室のみに限局され ていた。 [0033] また投与された G M 3 の血清濃度は生理学的量よ り も はるかに低 く 、 組織への直接的な毒性も認め られず、 G M 3 投与中および投与後に、 ラ ッ ト に下痢、 異常行動、 原因不明の死亡も観察されなかった。 産業の利用分野 [0034] 本発明によれば、 (i ) 臓器移植における拒絶反応を防 止し得る、 (i i )局所的免疫抑制が可能であ り、 従来の免 疫抑制剤において認められた全身的副作用を柽減し得る、 ( i i i ) 全身的に も局所的に も毒性を示さない等の利点を 有する免疫抑制剤が提供される。
权利要求:
Claims 求 の 範 囲 1 . N —ァセチルノ イ ラ ミ ノ シル一 ガラ ク ト シルセ ラ ミ ドを有効成分と して含有する免疫抑制剤。 2. 臓器移植における免疫学的拒絶反応を防止する ための請求の範囲第 1 項記載の免疫抑制剤。 3. ゥ シ脳から得られた N —ァセチル ノ イ ラ ミ ノ シ ルーガラ ク ト シルセラ ミ ドを用いる請求の範囲第 1 項記 載の免疫抑制剤。 4. N — ァ セチノレ ノ イ ラ ミ ノ シル ー ガラ ク ト シルセ ラ ミ ドの有効量を ヒ トを含む温血動物に投与する こ とか らなる免疫抑制方法。 5. 臓器移植における免疫学的拒絶反応を防止する 請求の範囲第 4 項記载の免疫抑制方法。 6. 移植された臓器に局所投与する請求の範囲第 5 項記載の免疫抑制方法。 7. 移植された臓器の湿潤重量 1 0 0 g当 り N —ァ セ チ ル ノ イ ラ ミ ノ シル ー ガラ ク ト シルセ ラ ミ ド約 2 Dig以 上を投与する請求項第 5 項記載の免疫抑制方法。 8. 免疫抑制剤を製造するための N —ァセチルノ ィ ラ ミ ノ シル一ガラ ク ト シルセラ ミ ドの使用。 9. 臓器移植における免疫学的拒絶反応を防止する ための免疫抑制剤である請求の範困第 8 項記載の使用。
类似技术:
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同族专利:
公开号 | 公开日 JPH03255028A|1991-11-13| EP0517916A4|1993-07-28| EP0517916A1|1992-12-16|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
1991-09-05| AK| Designated states|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): US | 1991-09-05| AL| Designated countries for regional patents|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): AT BE CH DE DK ES FR GB GR IT LU NL SE | 1992-08-28| WWE| Wipo information: entry into national phase|Ref document number: 1991905334 Country of ref document: EP | 1992-12-16| WWP| Wipo information: published in national office|Ref document number: 1991905334 Country of ref document: EP | 1997-01-22| WWW| Wipo information: withdrawn in national office|Ref document number: 1991905334 Country of ref document: EP |
优先权:
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