专利摘要:

公开号:WO1991003546A1
申请号:PCT/JP1990/001080
申请日:1990-08-27
公开日:1991-03-21
发明作者:Shuichi Ishino;Takahiro Hara;Sadao Teshiba
申请人:Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd.;
IPC主号:C12R1-00
专利说明:
[0001] 明 細 書
[0002] ア ル ギ ニ ン 高 含 有 酵 母
[0003] 技 術 分 野
[0004] 本発明は、 菌体内に L一アルギニンを著量蓄積する酵母に関する 本発明の酵母菌体は、 家畜の飼料としての利用が期待される。
[0005] 背 景 技 術
[0006] 従来、 ト ルラ酵母、 ビール酵母などの酵母菌体は、 家畜の飼料とし て利用されている。
[0007] しかし、 家畜によっては、 酵母菌体だけでは充分に補えないァミ ノ 酸がある。 例えば、 ニヮ ト リの場合、 L一アルギニンが不足しがちで ある。 不足するアミ ノ酸は、 単品で補充添加しているが、 これは経済 的に有利な方法ではない。 不足するァミ ノ酸を菌体内に著量蓄積する 種々の酵母が提供されれば、 家畜の飼料として酵母菌体を広く利用す る こ とができる。
[0008] 菌体内に L一アルギニンを著量蓄積する酵母としては、 菌体内に 1. 7 %の L一アルギニンを蓄積するサッカロマイセス属に属する argR, cpoO 調節変異株 〔ョ一口 ピアン ♦ ジャ ーナル♦ ォブ 'バイオケ ミス ト リ イ (Eur. J. B i ochem. ) 12 Να ΐ, 40 〜47 (1970) が知られてい ο
[0009] 発明の開示
[0010] 本発明によれば、 L一アルギニンを菌体内に著量蓄積する酵母とし て、 ク リベロマイセス属に属するェチォ二ン耐性株を提供することが できる。 この菌株は、 遊離の L一アルギニンを菌体あたり 5 % (乾燥 菌体換算) 以上含有するアルギニン高含有酵母である。
[0011] 本発明のアルギニン高舍有酵母としては、 タ リべロマイ セス ' ポリ スポラ ス ( K l U weromyces po l yspor us) こ し、 ェナ才ニン【こ耐 fe ¾ 有する酵母であればいずれでもよい。 このような性質を有する酵母は. ク リベロマイセス属に属する酵母を親株として、 通常の変異処理、 例 えば紫外線照射や N—メ チルー N —二 ト'ロー N—二 ト ロソグ了ニジ ンなどによる化学処理を施し、 ヱチォニンに対する耐性を獲得した変 異株から菌体内に L一アルギニンを 5 % (乾燥菌体換算) 以上蓄積す る酵母を選択することにより得ることができる。 親株として使用する 酵母としては、 ク リベロマイセス属に属する酵母であればいずれでも よいが、 具体的には、 ク リ ベロマイセス · ポ リ スポラス IF0 0996 〔ィ ンターナショナル · ジャーナル . ォブ · システマテッ ク · ノ クテ リオ ロジィ (Int. J.Syst. Bact.), 38 , 822 (1983)〕 があげられる。
[0012] 次に、 本発明のアルギニン髙含有酵母の取得方法を具体的に説明す ο
[0013] 親株として、 ク リベロマイセス · ポ リスポラス IF0 0996を用いた。 親株の細胞を生理食塩水に 108 個 になるように懸篛した。 この懸 濁液 0. 1 をェチォニン 1000 i Zm£を含有する最少寒天培地 〔グル コース 20gZ£、 イース トナイ ト ジヱ ンベース(D if co社製) 6.7 g / H 寒天 2 0 g/ 、 p H 5〜 6〕 に塗抹した。 この平板を紫外線 光源 (15W 紫外線灯、 波長 253ォングス トローム) 下 35cmの位置に置 き、 20秒間紫外線を照射した。 この紫外線照射寒天平板を、 30 で 2 〜 4 曰静置培養した。 ェチォニ ンを含有した培地の表面には、 ェチォ ニ ン耐性株が約 250個のコロニーとして生育した。 生育したェチォ二 ン耐性株 200株を約菌し、 後述の実施例 1の方法で培養を行い、 菌体 内の L一アルギニン含量が 5.0 %以上の菌株を 1 0数株選択した。 こ のうちの 1株を、 ク リベロマイセス ' ポ リ スポラス ETA82- 33と命名し た。 本菌株は、 ブダぺス ト条約に基づき、 平成元年 8月 2 2 日付でェ 業技術院微生物工業技術研究所に、 微ェ研条寄第 2 5 6 0号 (PERM BP- 2 5 6 0 ) として寄託されている。
[0014] 本発明のアルギニン高含有酵母を培養する培地としては、 炭-素源、 窒素源、 無機塩類、 生育因子などを舍有する栄養培地または合成培地 が用いられる。 炭素源としては、 グルコース、 フラク ト一ス、 シュ一クロース、 糖 蜜、 デンプン、 デンプン加水分解物、 果汁などの炭水化物、 エタノ ー ル、 メ タノ ール、 プロパノ ールなどのアルコール類などで、 該酵母が 利用できるものであればいずれも使用できる。
[0015] 窒素源としては、 硫酸ァンモニゥム、 硝酸アンモニゥム、 塩化アン モニゥ厶、 リ ン酸アンモニゥム、 酢酸アンモニゥム、 尿素、 アンモニ ァ、 ア ミ ン類、 ペプ ト ン、 肉エキス、 酵母エキス、 コーン ' スチープ • リカ一、 カゼイ ン加水分解物、 各種発酵菌体およびその消化物など が使用できる。
[0016] 無機塩としては、 リ ン酸一カ リ ウム、 リ ン酸二カ リ ウム、 リ ン酸マ グネシゥム、 硫酸マグネシゥム、 塩化ナ ト リ ウム、 硫酸第一鉄、 硫酸 マンガン、 炭酸カルシウムなどが使用できる。
[0017] 栄養要求性を示す変異株を使用する場合には生育因子である栄養物 を、 標品もしく はそれを舍有する天然物として添加する。 例えば、 リ ジン、 グルタ ミ ン酸などのア ミ ノ酸、 ピオチン、 チア ミ ンなどのビタ ミ ン類、 プリ ン、 アデニンなどの核酸塩基類が用いられる。
[0018] 培養は、 通気攪拌などの好気的条件下、 温度 24〜37で、 p H 4〜 9 の範囲に維持しておこなわれ、 通常 2〜 7 日間で終了する。 P Hの調 整には尿素、 炭酸カルシウム、 アンモニアガス、 アンモニア水、 リ ン 酸マグネシウム、 炭酸アンモニゥムなどが用いられる。 培養終了後、 培養液から菌体を集菌乾燥することにより、 アルギニン高含有酵母を 得ることができる。 集菌乾燥する方法としては、 公知の方法、 例えば. シャープレス、 スプレー ドライヤーを使用する方法などが用いられる, 発明を実施するための最良の形態
[0019] 実施例 1.
[0020] 種菌としてク リベロマイセス · ポ リスポラス ETA82- 33を用いた。 ETA82 - 33をグルコース 10 g Z ^、 ペプト ン 5 g Z および酵母エキス g £ ( P H 6. 0 ) から成る種培地 を含んだ試験管に接種し、 30 °Cで 24時間振盪培養した。
[0021] この種培養液 0.05m£を菌体培養培地 〔グルコ ース 50g Z 、 コー ン • スチープ♦ リカ一 34g / ^、 (NH4) 2SO4 3.8g Z ^、 MgS04 · 7H20 lg / KH 2PO4 lg Z ^、 CaC03 30 g & (pH6, 5)〕 6 m£を含んだ 試験管に接種し、 30 で 48時間振盪培養した。 培養終了後、 遠心分離 により菌体を集菌し、 67mMリ ン酸緩衝液(PH6.0) で 2回洗浄した。 そ の後乾燥菌体重量換算で 0. lgの酵母菌体を 67tnMリ ン酸緩衝液 2 m£に 懸濁し、 100°Cで 10分間抽出操作を行い、 抽出液中の遊離の L一アル ギニンを定量したところ、 乾燥菌体重量あたり 8.0%の L—アルギニ ン していた。
[0022] 対照として親株であるク リベロマイセス ' ポ リスポラス I F 0 0996を前記と同様に培養したところ、 L—アルギニンの蓄積量は、 乾 燥菌体重量あたり 0. 2 %であった。
[0023] 実施例 2.
[0024] 種菌としてク リベロマイセス · ポ リ スポラス ETA82- 33を用いた。 ET A82- 33をグルコース lOg Z ^、 ペプト ン 5g Z ^および酵母エキス 3 g / (ΡΗ 6.0)から成る種培地 30m£を含んだ試験管に接種し 30"Cで 24 時間振盪培養した。
[0025] この種培養液全量を菌体培養培地 〔グルコース 50g Z ^、 コーン · スチープ · リカー 34g Z ^、 (NH4) 2S04 3.8g / ^ . MgS04 - 7H20 lE / KH2P04 lE / CaC03 0 g / £ (pH6.5)〕 lOOOmiを含ん だ 2 容発酵槽に接種し、 ア ンモニア水で pHを 5.5 に調節しながら、 30でで 40時間攪拌培養した。 培養終了後、 遠心分離により菌体を集菌 し、 67mMリ ン酸緩衝液(PH6.0) で 2回洗浄した。 その後乾燥菌体重量 換算で O. lgの酵母菌体を 6 7 mMリ ン酸緩衝液 2 m£に懸濁し、 100 : で 10分間抽出操作を行い、 抽出液中の遊離の L一アルギニ ンを定量し たところ、 乾燥菌体重量あたり 13.0%の L一アルギニ ンを蓄積してい た。 対照として親株であるク リベロマイセス ♦ ポ リ スポラ ス I P0 0996を 前記と同様に培養したところ、 L一アルギニ ンの蓄積量は、 乾燥菌体 重量あたり 0. 2 %であった。
[0026] 産業上の利用可能性
[0027] 本発明により、 飼料用酵母として有用な L一アルギニン高含有酵母 を提供することができる。
权利要求:
Claims請 求 の 範 '囲
1. ク リ ベロマイ セス * ホ リ スポラ ス ( Kl uy verorayces polysporus) に属し、 ェチォニンに耐性を有する酵母。
2. 該酵母が、 遊離の L一アルギニンを菌体あたり 5 % (乾燥菌体換 算) 以上含有するアルギニン高含有酵母である請求項 1記載の酵母,
3. 該酵母が、 ク リベロマイ セス · ポ リ スポラス ETA82- 33 (FERM BP— 2 5 6 0 ) である請求項 1または 2記載の酵母。
4. ク リベロマイ セス属に属し、 ェチォニンに耐性を有する酵母を培 地で培養し、 培養物中に遊離の L一アルギニンを菌体あたり 5 %
(乾燥菌体換算) 以上含有するアルギニン高含有酵母を生成蓄積さ せ、 該培養物から該酵母を採取することを特徵とするアルギニン高 含有酵母の製造法。
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同族专利:
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引用文献:
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法律状态:
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1991-04-30| WWE| Wipo information: entry into national phase|Ref document number: 1990912469 Country of ref document: EP |
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优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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