专利摘要:

公开号:WO1990009690A1
申请号:PCT/JP1990/000182
申请日:1990-02-15
公开日:1990-08-23
发明作者:Shigenori Yagi;Kazuki Kuba;Junichi Nishimae;Takashi Yamamoto
申请人:Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha;
IPC主号:H01S3-00
专利说明:
[0001] I 明 細 書
[0002] 発明の名称
[0003] 固体レ ー ザ装置
[0004] 技術分野
[0005] こ の発明は, 固体レーザ装置に関する も のであ り , 特 に平板状のレーザ媒質を用いた固体レーザ装置に関す る も ので あ る 。
[0006] 背景技術
[0007] 従来, 固体レ ー ザ装置 と しては, 楕円形状の反射箱の 各焦点にそれぞれ丸棒 (以下, ロ ッ ド と称す) 状の レ 一 ザ媒質 と 励起用 ラ ン プを配設し たも のが知 られて い るが, こ の構造では , ロ タ ドの半径方向に溫度分布が発生し , レ ー ザ ビ ー ム が熱レ ン ズ効果を受け, ビー ム品質の劣化 が生じ る と い う 問題があ っ た。 待に , 大出力の レーザで は , こ の問題は顕著と な る 。 上記問題を解決す る ため, レーザ媒質の形状を平板 (以下, ス ラ ブ と称す) 状と す る と と も に, レーザ媒質内の光路を ジ グザグ状と す る こ と に よ って , レーザ媒質内で熱光学歪が相殺さ れる固体 レーザ搠 K装置が考え られて い る 。
[0008] こ のよ う な固体レーザ装置は, 例えば特開昭 6 0 - 2 5 4 6 8 6 号公報に示さ れる 。 第 1 図は こ の固体レーザ 装置の光学的な構成を示す断面図であ る。 図において(1) は一組の平行な光学的平滑面 (l a )を有し , こ の面に対し て傾斜角度を有し た皤面 (l b )を有したス ラ ブ型の レーザ 媒質, (2)は上記レーザ媒質(1)の一端面側に配さ れた全反 射 ミ ラ 一 , )は上記 レーザ媒質(1)他端面側に配された部 分反射 ミ ラ ーで, 上記全反射 ミ ラ 一(2)と 共に安定型共振 器を構成してい る 。 (4)は上記レ ー ザ媒質(1)に励起光を供 給する ラ ン プ, (5)は こ の ラ ン プ (4)と レーザ媒質(1)が収納 され, 反射鏡に よ り 構成される反射箱, (6)は こ の反射箱 (5)の中に導入さ れた水, (7)は レーザの光軸, (8)は上記部 分反射 ミ ラ ー(3)よ り 出力される レ ー ザ ビー ム であ る 。 ま た, 図中のべク ト ル P及びべク ト ル S は, 光軸(7) と レ 一 ザ媒質(1)へ の入射面 (l b )よ り 構成される面に対し定義さ れる も ので あ っ て , 垂直方向をべク ト ル S , 平行をべク ト ル P とする 。
[0009] こ の よ う に構成さ れた固体レーザ装置は, 次のよ う に 動作する 。 ラ ン プ (4)の発光は, 反射箱 (5)内で反射さ れて レーザ媒質(1)に吸収さ れ, レーザ媒質(1)を励起し , 光の 誘導放出を引き起こ す。 そ して, こ の光は全反射 ミ ラ ー (2)で反射され, レーザ媒質 (1)の端面 (l b )で屈折して, レ —ザ媒質(1)内に入 り , こ のレーザ媒質(1)の下面 (l a)及び 上面 (1 « で内部全反射を繰 り 返して, 他端面 (l b )に到達 し, こ の他端面で再び屈折して, 部分反射 ミ ラ ー )に向 かい, こ の部分反射 ミ ラ ー(3)で反射し た光は, 同一光軸 (7)に戻る 。 したがって, 安定型共振器内で こ の光軸 (7)上 を光が往復する問に增轜され, 一定以上の大き さ にな る と , そ の一部が, 部分反射 ミ ラ ー(3)の作用に よ り , 部分 反射 ミ ラ ー(3)を透過して, レーザ ビー ム (8) と し て安定型 共振器の外部に取 り 出 さ れる 。
[0010] 上記のよ う な ス ラ ブ形状の レーザ媒質(1)を用いた固体 レーザ装置にお いては, レーザ媒質(1)の光学的平滑面が 常時冷却さ れて お り , レーザ光の光路は , レーザ媒質(1) の上下の光学的平滑面で全反射さ れ, ジ グザグに進行す る ので, レーザ ビー ム は冷却さ れた レーザ媒質(1)表面の 低温部分 と , レーザ媒質(1)の中心部分の高温部分を交互 に通過す る こ と にな り 熱レ ン ズ効果を受けず, 大出力で も 安定し た レーザ出力を得る こ と がで き る 。
[0011] しか し なが ら, こ のよ う に構成さ れた固体 レーザ装置 においては, 通常レーザ媒質(1)の形状がほぼ矩形であ り S方向の輻は P方向の厚みの約 2〜 5 倍と な っている 。 そ して, 共振器には, 安定型が用い られてい る ので, レ 一ザ ビ ー ム の モ ー ドは, レ ーザ媒質(1}の断面形状を反映 し て , 矩形の高次モー ド と な る 。 例えば, 波長が 1. 0 6 〃 m iD Y A G ( Yi ttrium Aleinun Ganet) 結晶を レーザ 媒質(1)に用いた固体レーザ装置にお いては, P方向のモ ー ド次数は数十次, S方向では数百次と な り , ビー ム発 散角は数 wad 〜数十 nrad と極めて大き く な り , レ 一 ザビー ム (8)の集束性がよ く なかっ た。 し たがって , 上記 のよ う な固体レーザ装置においては , 大出力の レーザビ ー ム を安定して出力する こ と はで き て も , レーザ ビー ム (8)の集束性が悪いために , 微細なス ポッ ト に は集光する こ と がで き ず, 精細な レーザ加工に用い る のには限界が 生じていた。
[0012] 本発明は, 上記述べた課題を解決す る ためにな さ れた も の で , 高出力にて集束性のよ い レーザ ビー ム が出力で き , 精細な レーザ加工に用い る こ と ので き る固体レーザ 装置を得る こ と を 目的とする 。
[0013] 発明の開示
[0014] こ の発明にかかる固体レーザ装置は, 光路を挾んで対 面する一組の光学的平滑面を有する平板状の レーザ媒質 と , こ の レーザ媒質を挾んで上記光路上に対向配置さ れ た第 1 及び第 2 の ミ ラ ー と を有し , 上記レーザ媒質の幅 方向には不安定型共振器を, 上記レーザ媒質の厚み方向 には低次安定型共振器を構成する共振手段, こ の共振手 段よ り レーザビー チ を取 り 出 して出射す る レーザビー ム 出射手段を備えた こ と , 或いは光路を挾んで対面する一 組の光学的平滑面を有する平板状の レーザ媒質と , こ の レーザ媒質を挾んで上記光路上に対向配置された第 1 及 び第 2 の ミ ラ ー と を有し , 上記レーザ媒質の輻方向及び 厚み方向に不安定型共振器を構成す る共振手段, こ の共 振手段よ り レーザビー ム を取 り 出 して出射する レーザ ビ ー ム出射手段を備えた こ と に よ り , 集束性のよ い髙出力 の レーザ ビー ム を得る こ とができ , も って精細な レーザ 加工等の用途に も 活用でき る。
[0015] 図面の簡単な説明 O 第 1 図は従来の固体レーザ装置の要部構成を示す垂直 断面図, 第 1 図の (a ) は本発明の第 1 の実施例で あ る固 体 レーザ装置の要部構成を示す垂直断面図で あ り , (b ) は同 じ く 水平断面図, 第 3 図は本発明の第 2 の実施例で あ る 固体レーザ装置の要部構成を示す垂直断面図, 第 4 図の (a ) は本発明の第 3 の実施例であ る固体レーザ装置 の要部構成を示す垂直断面図であ り , ) は同 じ く 水平 断面図, 第 5 図は本発明の第 4 の実施例であ る固体レ ー ザ装置の上面構成図, 第 6 図は本発明の第 4 の実施例で あ る固体レーザ装置の側面構成図, 第 7 図は I 一 I 断面 及び ]! 一 E断面におけ る レーザ ビー ム の外形及び近視野 像の強度分布及び遠視野像の強度分布を説明す る ための 図, 第 8 図は位相調整膜の構造を示す断面図及び上面図 : 第 9 図は本発明の第 5 の実施例を示す御面構成図, 第 1 0 図は本発明の第 6 の実施例を示す倒面構成図, 第 1 1図
[0016] ( a ) 及び第 1 1図 (b ) は こ の発明の第 7 の実施例を示す側 面構成図及び I 一 I に おけ る断面図, 第 1 2図は こ の発明 の第 8 の実施例を示す倒面構成図であ る 。
[0017] 発明を実施する ための最良の形態
[0018] 以下, 本発明を図に基づき説明する 。
[0019] 第 2 図の (a ) は こ の発明の第 1 の実施例であ る固体 レ 一ザ装置の要部構成を示す垂直断面図であ り , (b ) は同 じ く 水平断面図であ る 。 図中, (1) , (4) , (7)及び(8)は上記 従来例の構成部分 と同一又は相当する構成部分であ る 。 G 図に おいて , (9)は全反射 ミ ラ 一 よ り な る コ ヒ 一 レ ン ト ミ ラ 一 , (1«は反 S方向に切欠部 (10a) を有す る凹面 ミ ラ —であ り , 共振系の出力 ミ ラ ーの役割を担って いる 。
[0020] ( 11)は P面に対 し て は 凸 レ ン ズで S 面に 対 し て は平 レ ン ズ と な っ て い る シ リ ン ド リ カ ル レ ン ズで あ り , 凹面 ミ ラ 一(1(8のレーザ媒質(1)側に位置してい る 。 そ して, 全反射 ミ ラ 一(9) と シ リ ン ド リ カ ル レ ン ズ (11) と 凹面 ミ ラ 一 (10) と で, P面方向 ( レーザ媒質(1)の厚み方向) に は低次安 定型共振手段を , s面方向 ( レーザ媒質(1)の輻方向) に は負枝 ( negative branch) 不安定型共振手段を構成し て い る 。 なお, 全反射 ミ ラ ー(9)及び凹面 ミ ラ ー (10)は共 に回転対称の球面曲率を有する ミ ラ ーであ り , シ リ ン ド リ カ ル レ ン ズ ( 11 ) は一次元レ ン ズであ る 。
[0021] こ の第 1 の実施例の固体レーザ装置は上記のよ う に構 成されてい る 。 こ こ で , レーザ媒質(1)の P面方向及び S 面方向の各共振手段について説明す る 。
[0022] ま ず, P面方向の安定型共振手段について述べる (第 2 図 (a) 参照) 。 凹面 ミ ラ ー(《»の曲率は, そ の前面に配 設された シ リ ン ド リ カ ル レ ン ズ ( 11)の存在に よ っ て全反 射 ミ ラ一(9)方向か ら見る と実質的には平面に近似してい る 。 こ のため, 基本モ ー ドの ビー ム径は大き く な り , 0 次 (基本モ ー ド ) 等の次数の小さ な レーザビー ム (8)と な り , P面方向の発散角の小さ な低次安定型共振手段と な つ て い る 。 つ ぎに , s 面方向の不安定型共振手段について述べる (第 2 図 (b ) 参照) 。 S面方向に対し て シ リ ン ド リ カ ル レ ン ズ ( 1 1 )は平面であ るか ら , 波動光学的には その存在 を無視し得る 。 そ して, 図のよ う に , レーザの光軸(7)の 片側に位置す る凹面 ミ ラ ー CIO)の切欠部 (1 0 a) か ら レ ー ザ ビー ム (8)が外部に出力さ れる 。 こ の レ ー ザ ビ ー ム (8)は S 面方向に は平面波に な る ので , レーザ ビー ム (8)の S面方 向の発散角度は小さ い。
[0023] 上記の よ う に, こ の実施例の固体 レ ー ザ装置では , 光 路に対して一組の対面する光学的平滑面を有す る平板状 の レーザ媒質(1)の輻方向 ( S面方向) に形成し た負枝不 安定型共振手段と , こ の レーザ媒質(1)の厚み方向 ( P面 方向) に形成し た低次安定型共振手段と を有して い る 。
[0024] したがって , レーザ媒質(1)の輻方向 ( S面方向) 及び 厚み方向 ( s面方向) のいずれの方向において も , 発散 角の小さ い レーザビー ム (8)が出力さ れ, 極めて集束性の よ い高出力の レーザ ビー ム (8)を得る こ と がで き る。 こ の 結果, 微細な ス ポ ッ ト に集光する こ と がで き , 精細な レ —ザ加工等の用途に も 活用で き , 使用範囲が拡大する 。
[0025] と こ ろ で , 上記実旌例では共振系を構成す る各 ミ ラ ー の曲率を S面方向 と P面方向 と で各々相違させる ために 凹面 ミ ラ ー の前に シ リ ン ド リ カ ル レ ン ズ (1 1 )を配す る 構造を採用 してい る 。 しかし , 回転対称球面状の凹面 ミ ラ ーの代わ り に一次元曲率面の出力 ミ ラ ー を採用 して も よ く , こ の場合には, 直交す る二方向に各々曲率の異な る球面を形成し得る力ゝ ら , シ リ ン ド リ カ ル レ ン ズ ( 1 1 )を 省 く こ と も で き , 構成が簡素化で き る 。
[0026] ま た, 上記実施例の凹面 ミ ラ 一 αο)は実用的には別の構 成に よ って実現し得る 。 その実施例を第 3 図に示す。 第 3 図は こ の発明の第 2 の実施例であ る固体レ ーザ装置の 要部構成を示す垂直断面図で あ る 。 図中, (1) , (8)及び(9) は上記従来例及び実施例の構成部分 と 同一ま たは相当す る構成部分であ るか ら, こ こ では重複する説明を省略す る ο
[0027] 第 3 図において , (1 2)は回転対称球面状の凹面 ミ ラ 一 であ り , 上記実施例のよ う な切欠部を有していな い。 ( 1 3)は凹面 ミ ラ ー (1 2 ) と レーザ媒質(1) と の中間部の S方 向片倒に位置してい る結合 ミ ラ 一で あ る 。 そ し て , こ の 凹面 ミ ラ 一 (1 2) と結合 ミ ラ 一 (1 3) と で上記実施例の凹面 ミ ラ ー(1(8に相当する機能を有す る 。 な お こ の実施例では シ リ ン ド リ カ ル レ ン ズ (1 1 )は図示 し て いな い。
[0028] し たがっ て , こ の実施例の固体レーザ装置も , 上記実 施例と同様に平板状の レーザ媒質(1)の幅方向 (S面方向) に形成し た負枝不安定型共振手段と , こ の レ ーザ媒質(1) の厚み方向 ( Ρ面方向) に形成し た低次安定型共振手段 と を有してい る 。 そ して, レーザ媒質(1)の幅方向 ( S面 方向) 及び厚み方向 ( S面方向) のいずれの方向におい ても , 発散角の小さ い レーザビー ム (8)が出力され, 極め て集束性の よ い髙出力の レ ー ザ ビー ム (8)を得 る こ と がで き る 。 こ の結果, 微細な ス ポ ツ ト に集光す る こ と がで き , 精細な レ ーザ加工等の用途に も 活用で き , 使用範囲が拡 大す る 。
[0029] 加え て , こ の実施例に おいて は , 凹面 ミ ラ 一 (1 2 )に切 欠部を設け る 必要がな い ので , 凹面 ミ ラ 一 (1 2 )の製作性 力 よ い 。 ま た , 結合 ミ ラ 一 (1 3 )の配設方向に応 じ て レ ー ザ ビー ム(8)の出力方向を任意に変更す る こ と も で き る 。
[0030] つ ぎ に , こ の発明の さ ら に他の実施例に つ いて説明す る 。 第 4 図の (a ) は こ の発明の第 3 の実施例で あ る 固体 レ ー ザ装置の要部構成を示す垂直断面図で あ り , (b ) は 同 じ く 水平断面図で あ る 。 図中, (1), (4) , (8) , (9)及び ¾)) は上記従来例及び各実施例の構成部分 と 同一又は相当す る構成部分で あ る 。
[0031] 第 4 図に おいて , (2 2 )は熱 レ ン ズ化補正 レ ン ズで あ り
[0032] —次元の凹 レ ン ズで あ る 。 そ し て , レ ー ザ ビー ム (8)は レ — ザ媒質(1)内を光学的平滑面 と 平行に通過す る よ う に設 定 さ れて い る 。 こ のた め , 第 2 図で示 し た実施例 と は異 な り , レーザ媒質 U)内の P面方向, すなわち厚み方向に は ラ ン プ(4)の出力の増大に と も な っ て強い熱 レ ン ズ化が 起 こ る 。 そ こ で , こ の第 3 の実施例では熱 レ ン ズ化補正 レ ン ズ (2 2 ) に よ り , そ の熱 レ ン ズ化を阻止 し て い る 。
[0033] し た が っ て , 熱 レ ン ズ化補正 レ ン ズ (2 2 ) の焦点钜離を 適当に調整す る こ と に よ り , ラ ン プ (4)の所定の出力に お t 0 いて , P面内で低次の安定型共振手段と な る 。 そ して , s面内で負枝不安定型共振手段が形成さ れる 。 こ の結果 : P面方向及び S面方向の何れの面において も , 発散角の 小さ い レーザ ビー ム (8)が出力さ れ, 集束性のよ い高出力 の レーザ ビー ム (8)を得る こ と がで き , 上記両実施例 と 同 様の効果を奏する 。
[0034] と こ ろで, 上記の各実施例では発散角の小さ い集束性 のよ い高出力のレーザ ビー ム (8)の出力手段について各々 独立で説明したが, こ れ ら を組み合わせて同様の効果を 奏する固体レーザ装置を構成して も よ い。
[0035] 次に, こ の発明の第 4 の実施例を第 5 図及び第 6 図に 基づいて説明する 。 第 5 図及び第 6 図は固体レーザ装置 の上面構成図及び側面構成図を示す。 図において, (1)は 例えば Y A G結晶よ り な り , 一組の平行な光学的平滑面 ( l a)を有し , こ の光学的平滑面 (l a )で内部全反射さ れて 光路がジ グザグ状と な る ス ラ ブ型の レーザ媒質, (4)は こ の レーザ媒質(1)に励起光を供給する ラ ン プ, (9)は上記 レ 一ザ媒質(1)の一端面側 (l b )に配された第一の ミ ラ ー で , こ の実施例では全反射 ミ ラ ー よ り な る コ リ メ 一 ト ミ ラ 一 であ る。 (12)は上記 レーザ媒質(1)の多端側 (l b )に配さ れ た第二の ミ ラ ーで, こ の実施例では全反射 ミ ラ ー よ り な る凹面の拡大 ミ ラ ーであ り , コ リ メ 一 ト ミ ラ ー(9)と共に 負枝の不安定型共振器を構成してい る 。 (14)は第二の ミ ラ ー (12)と レーザ媒質(1)間に配され, 中心が光軸 (7)よ り ! 1 ずれた位置に あ る矩形の開口部 (15)を有す る結合 ミ ラ ー で, 光軸(7)に 対 し て略 4 5 ° 傾斜されて い る 。 ( 16)は こ の結合 ミ ラ ー (14)に よ り 不安定型共振器よ り 取 り 出 さ れ た レーザ ビ ー ム を整形する平面 ミ ラ ー で , 上記結合 ミ ラ 一 (14) と平行に対向配置さ れてい る 。 (17)は上記結合 ミ ラ 一 (15)に よ り 不安定型共振器の外部に取 り 出 さ れた余 分な レーザ ビー ム を吸収する ダ ン パーで , こ の実施例に お い て は , 結合 ミ ラ ー (15)及び平面 ミ ラ 一 (16) と 共に ビ ー ム整形手段を構成す る 。 (18)は結合 ミ ラ 一 (16)上に形 成さ れた位相調整膜で ある 。
[0036] こ の よ う に構成さ れた固体レ ー ザ装置にお い て は , 次 の よ う に動作する 。 ラ ン プ (4)の発光は レ ー ザ媒質(1)に吸 収さ れ, レーザ媒質(1)を励起し , 光の誘導放出を引 き 起 こす。 そ して, コ リ メ ー ト ミ ラ 一(9)と拡大 ミ ラ ー (12)に よ って負技の不安定型共振器を構成して い る ので , こ の 間を往復す る レ ー ザ ビー ム は , レ ー ザ媒質 )に よ っ て増 幅さ れ, コ リ メ 一 ト ミ ラ ー(9)に よ り ほぼ平行な ビ ー ム と して , 拡大 ミ ラ 一 (12)の近く に往復して い る 。 そ して , 結合 ミ ラ ー (14)の開口部 (15)を通過し た光は, 再び拡大 ミ ラ 一 (12)に よ り 反射さ れ, 共振器内を往復する 。 ま た 結合 ミ ラ ー (14)の反射面に よ り , 反射さ れた レーザ ビー ム は , 平行な ビ ー ム と し て不安定型共振器の外部に取 り 出さ れる 。 そ して , 取 り 出 された レーザ光の大部分は, 平面 ミ ラ ー (16)に よ って, 中詰ま り の レ ー ザビー ム (8)と して 出射さ れ, 結合 ミ ラ 一 (1 4) に お け る開口部 (1 5)の長 手方向の縁端部付近よ り 反射さ れた余分な レーザ光はダ ン パー (1 4) に よ り 吸収され, 中詰ま り の レ ー ザ ビ ー ム と な り , レ ン ズ (図示せず) 等によ り 集束さ れ, 微細な レ —ザ加工等に用い られる こ と と な る 。
[0037] 上記のよ う に構成された固体レーザ装置においては, ス ラ ブ型の レ ー ザ媒質(1)の特徵を生かして, 熱レ ン ズ効 果を受けず, 高出力の レーザビー ム を得る こ と がで き る と と も に , 共振器が, P方向及び S方向 と も に不安定型 を構成して い る ので, ほぼ位相の揃っ た平面波のレーザ ビー ム と して取 り 出 さ れ, レーザビー ム の発散角は極め て小さ く な り , 非常に集束性の良い レーザビー ム (8)が得 られる 。 第 7 図 (a) 〜 (c) は, I 一 I 断面及び I — I [断面に よ る レーザビー ム の外形 と 近視野像の強度分布 及び遠視野像の強度分布の関係を示すも のであ って , 第 7 図 (a) に示される よ う に, 拡大 ミ ラ 一 CIO)と コ リ メ 一 ト ミ ラ 一(9)に よ って構成される不安定型共振器の光軸 (7)を 中心 と して, 矩形の開口部 (1 2 )を有する結合 ミ ラ 一 (1 4) を挿入する と , 外周がレーザ媒質(1)の断面に, 内周が開 口部 (1 5)に相似し た中抜けの レーザ ビー ム が得 られる 。 この中抜けの レーザビー ム は, ほぼ位相の揃っ た レーザ ビー ム ではあ るが, このま ま用い る と遠視野像において は, 回折に よ る レーザ ビー ム の拡カ り が現われる 。 しか し , こ の発明では, 第 7 図 (b ) に示される よ う に第 7 図 I 3
[0038] (a) に用 い られた共振器及び結合 ミ ラ 一 (14) に よ つ て取 り だ さ れた中抜け の レ ー ザ ビー ム の一部, つ ま り 長手方 向に分かれた片側のみを用 い る こ と に よ つ て , ほ ぼ位相 の揃 っ た レー ザ ビー ム が得 られ, こ の よ う な レ ーザ ビ一 ム で は , 遠視野像に お いて も 回折に よ る レ ー ザ ビー ム の 拡が り は見 られず, レ ーザ ビー ム の集束性は良好で あ る c さ ら に , 上記実施例に お いて は , 第 7 図 (c) に示 さ れ る よ う に結合 ミ ラ ー (14) の開口部 (15)の中心を開口部 (15) の長手方向に光軸よ り ず ら す こ と に よ っ て , 結合 ミ ラ 一 (14) よ り , 長手方向の片側に ま と め レ ーザ ビー ム を取 り 出す こ と がで き る ので , こ の光路上に平面 ミ ラ 一 (16) を 配置す る こ と に よ っ て , 中詰ま り レーザ ビー ム と し て 出 力で き , 第 7 図 (b) に示 し た も の と 比較し て , レ ー ザ ビ — ム の出力は増大す る 。 ま た , 遠視野像に お いて も , 回 折に よ る レーザ ビ ー ム の拡が り も な く , 集光性能を向上 さ せ る こ と 力 で き る 。
[0039] ま た , 一般に P軸方向 と S軸方向の共振器の フ レ ネ ル 数が異な る ため , 両方向の ビー ム の発散角に多少のずれ が生じ る 。 よ っ て , レーザ ビー ム (8)を伝搬さ せた り , レ ン ズ で集光さ せ る場合に おいて は , レ ーザ ビー ム )に異 方向性が生じ , レ ーザ加工性能が低下す る が, こ の実施 例に おいて は , 第 8 図に示 さ れ る よ う に , 例え ば レ ー ザ ビー ム の波長の約 1/4 の厚みの位相調整膜 (15)を平面 ミ ラ ー (13) (上に形成し , レ ー ザ ビ ー ム (8)の S 軸方向 レ ー I 4 ザ ビー ム の発散角を適度にず らす こ と に よ っ て , レーザ ビー ム の異方性を除去してい る 。 つ ま り , 発散角の小さ い方向の波面を位相調整膜に よ り 適度にず ら さ れる こ と に よ って , レーザ ビー ム (8)の異方性を除去す る こ と がで き , レーザ加工性能が向上でき る 。
[0040] 第 9 図及び第 10図は, それぞれ こ の発明の第 5 及び第
[0041] 6 の実施例を示すも の で , 第 9 図に示さ れ る固体レーザ 装置のよ う に, ビー ム整形手段を構成す る結合 ミ ラ 一
[0042] (14)は開口部 (15)を有す る ミ ラ ー でな く と も 不安定型共 振器内の平行 ビー ム の一部を取 り 出せる位置に構成して おれば, 単な る平面 ミ ラ 一でも よ い。 こ の よ う に構成さ れた固体レーザ装置にお いて も , 上記実施例の固体レ ー ザ装置と 同様の作用及び効果を示す。 ま た, 第 1 0 図に 示される固体レーザ装置のよ う に, 第 2 の ミ ラ ーが凸面 の拡大 ミ ラ ー (19)で あ り , コ リ メ 一 ト ミ ラ 一(9) と 共に , 正枝の不安定型共振器を構成して も , 上記の実施例 と 同 様の作用及び効果が得 られる こ と は, 言 う ま でも ない。
[0043] ま た, こ の発明の第 1 の実施例 と して, 第 11図 (a) 及 び (b) を示す。 こ の実施^!に お い て は , 第 2 の ミ ラ 一が 透明なガ ラ ス等を基体と し , こ の基体表面に光軸(7)よ り 中心がずれた矩形の反射膜 (20)と , こ の反射膜 (20)の周 囲は無反射膜 (21)が形成された拡大 ミ ラ 一 で あ り , こ の 拡大 ミ ラ ー(10)を挾み レーザ媒質(1)と対向 し た位置にタ ン パ― (17)が配された こ とが, 第 5 図及び第 6 図に示さ れ I 5
[0044] た上記実施例 と異な る 点であ り , 第 2 の ミ ラ ーは不安定 型共振器の一部を構成す る と 共に, ダ ン パー ( 14) と共に ビー ム整形手段を構成す る 。
[0045] 上記のよ う に構成された固体レーザ装置においては, レーザ媒質(1)で增幅さ れた レーザ光が, コ リ メ — ト ミ ラ 一(9)に よ り 平行な ビ ー ム と し て , 第 11図 ) の一点鎖線 で示さ れた矩形の レーザ光 と な り 拡大 ミ ラ ー (12)に到達 す る 。 こ の一部は, 拡大 ミ ラ ー (12)上の反射膜 (20)に よ つて , 再び共振器内を往復し , 他は無反射膜 (21)の部分 よ り 共振器の外部に取 り 出 さ れ, こ の取 り 出 さ れた レ 一 ザ ビー ム の反射膜 (20)の長手方向の縁端部よ り 出力 さ れ た余分な レ ー ザ ビー ム は , ダ ン バ 一 ( 17)に よ り 吸収さ れ: 中詰ま り の レーザ ビー ム (8)に整形さ れ出射さ れる こ と と な り , 結合 ミ ラ ー (14)を用いずと も , 中詰ま り の レーザ ビー ム に整形す る こ と がで き る 。 よ っ て , こ の構成の固 体レーザ装置にお い て も , 上記実施例と 同様効果が得 ら れる と 共に , さ らに装置を簡略化で き る ので , 装置の生 産コ ス ト が低減で き る 。
[0046] さ らに, こ の発明の第 8 の実旖例を , 第 12図に示す。 こ の実施例にお い て , 第 11図の第 7 の実施例 と は , ビ一 ム整形手段を構成する第 2 の ミ ラ 一 で あ る拡大 ミ ラ 一 (12)の矩形の反射膜 (16)の中心が光軸 (7)に あ り , ダ ン パ 一 (17)が上記実施例 と比較して, S軸方向に小さ く , こ の矩形の反射膜 (16)背面倒に SB置さ れた こ と と , 2 つの I 6
[0047] 独立し た レーザ ビー ム を 2 方向に反射さ せる ミ ラ 一 (2 3) を備えた こ とが異な る点であ る 。 こ のよ う に構成された 固体レーザ装置においては, 拡大 ミ ラ 一 (1 2 )よ り 中抜け の レ ー ザ ビ ー ム が不安定共振器よ り 取 り 出 さ れ, ダ ン パ — ( 1 7 )に よ り 余分な レーザ ビー ム は吸収さ れ, 2 つの レ — ザ ビー ム と な る 。 こ の 2 つ の レ ー ザ ビ ー ム は , 方向変 更用の ミ ラ 一 4)に よ って方向を変え られ, 2 つの独立 し た レーザ ビー ム (8)と して レーザ加工等に用い る こ と 力? で き る 。 第 7 図 ) に こ の よ う に構成された固体レ ー ザ 装置の I ― I 断面及び Π— E断面に よ る レーザ ビ ー ム の 外形 と近視野像の強度分布及び遠視野像の強度分布を示 す。 図中に示される よ う に, 中詰ま り の レ ー ザビー ム (8) と して個々 に用い られる ので, 遠 野像において も 回折 に よ る レーザ ビー ム の拡が り も な く , 上記と実施例と 同 様に集光性は良い。
[0048] 産業上の利用可能性
[0049] 以上説明し た と お り こ の発明は, 平板状の レーザ媒質 を用いた固体レーザ装置に関し , 光路を挾んで対面する 1 組の光学的平滑面を有す る平板状の レーザ媒質と , こ の レーザ媒質を挾んで上記光路上に対向配置された第 1 及び第 2 の ミ ラ 一 と を有し, 上記レーザ媒質の幅方向に は不安定型共振器を, 上記レーザ媒質の厚み方向には低 次安定型共振器を構成する共振手段, こ の共振手段よ り レーザ ビー ム を取 り 出して出射する レーザビー ム 出射手 I 7 段を備え , 或いは光路を挾んで対面する一組の光学的平 滑面を有する平板上の レーザ媒質と , こ の レ ーザ媒質を 挾んで上記光路上に対向配置さ れた第 1 及び第 2 の ミ ラ 一 と を有し , 上記レーザ媒質の幅方向及び厚み方向に不 安定型共振器を構成する共振手段, こ の共振手段よ り レ 一ザ ビー ム を取 り 出 して出射す る レーザビー ム 出射手段 を備え たので , 高出力にて集束性及び集光性の良い レ ー ザ ビ ー ム が出力でき , そ の結果精細な レーザ加工に用い る こ と がで き る固体 レ ー ザ装置が得 られる と い う 効果を 有す る 。
权利要求:
Claims請 求 の 範 囲
(1) 光路を挾んで対面する 1 組の光学的平滑面を有す る 平板状の レ一ザ媒質 と ,
こ の レーザ媒質を挾んで上記光路上に対向配置さ れた 第 1 及び第 2 の ミ ラ ー と を有し ,
上記レーザ媒質の幅方向には不安定型共振器を , 上記 レーザ媒質の厚み方向には低次安定型共振器を構成する 共振手段,
こ の共振手段よ り レーザ ビー ム を取 り 出 して出射する レーザビー ム 出射手段を備えた こ と を特徵と する固体レ —ザ装置。
(2) 光路を挾んで対面する 1 組の光学的平滑面を有す る 平板状のレ一ザ媒質と ,
こ の レーザ媒質を挾んで上記光路上に対向配置さ れた 第 1 及び第 2 の ミ ラ ー と を有し,
上記レーザ媒質の輻方向及び厚み方向に不安定型共振 器を搆成する技術手段,
この共振手段よ り レーザビー ム を取 り 出 して出射する レーザビー ム 出射手段
を備えた こ と を特徵と する固体レーザ装置。
(3) レーザビー ム 出射手段は, レーザビー ム を整形して 中詰ま り 状態のレーザ ビー ム と する ビー ム整形手段を有 する こ と を特徵と する請求の範囲第 2 項記載の固体レ ー ザ装置。
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同族专利:
公开号 | 公开日
DE4090197C2|1997-01-23|
US5125001A|1992-06-23|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
1990-08-23| AK| Designated states|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): DE US |
1991-02-21| RET| De translation (de og part 6b)|Ref document number: 4090197 Country of ref document: DE Date of ref document: 19910221 |
1991-02-21| WWE| Wipo information: entry into national phase|Ref document number: 4090197 Country of ref document: DE |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
JP1/36917||1989-02-16||
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