专利摘要:

公开号:WO1990009282A1
申请号:PCT/JP1990/000196
申请日:1990-02-20
公开日:1990-08-23
发明作者:Masaki Tsukada;Osamu Takeko;Yoshiharu Horie;Tomio Doi;Norinaga Nakamura;Kenshi Shimizu
申请人:Dai Nippon Insatsu Kabushiki Kaisha;
IPC主号:G03C5-00
专利说明:
[0001] 明 细 TO 化粧シー トおよびその製造方法
[0002] 技 術 分 野
[0003] 本発明は、 立体感をもつ化粧シー トならびにその製造 方法に関する。
[0004] 背 景 技 術
[0005] 家具や建材の製造に使用されている化粧シー 卜は、 模 様を印刷したプラスチック シー 卜 と透明なプラスチッ ク シー トとを積層したものが、 最も一般的である。 このよ うな化粧シー トは、 立体感に乏しく て安っぽい感じを免 れない。
[0006] 立体感をもつ化粧シー トとしてく チップ状にした樹脂 をプレスしてシー トにしたものや、 樹脂を,多数のノズ レ : から押出して固化した後にスライスし、 シー トにしたも のが知られている。 しかし、 これらの化粧シー トは、 表 現できるデザィ ンに制約があり、 また同じデザィ ンのも のを大量に生産することが困難である
[0007] 発 明 の 開 示
[0008] 本発明の目的は、 立体感のある美羼な意匠を^つ化粧 シー トおよびその製造方法を提供することにある Q 本発明の化粧シー トは、 基本的な態様のうち代表的な ものを第 1図ないし第 4図にそれぞれ示すよう 、 透明 なプラスチッ クの第一基材シー ト 1 1の片面または両面 に、 全部または一部を埋設したパターン印刷層 2を設け てなるシー ト (第 1図) 、 前記シー トの一方の面に透明 なプラスチックの第二基材シー ト 1 2を積層してなる積 層シー ト (第 2図) 、 および前記シー トまたは前記積層 シー トの一方の面に、 隠蔽性を有するプラスチッ クの第 三基材シー ト 1 3を積層してなるシー ト (第 3図または 第 4図) である。
[0009] 図面の簡単な説明
[0010] 第 1図ないし第 4図は、 いずれも本発明の化粧シー ト の基本的態様を説明するための模式的な断面図、
[0011] 第 5図ないし第 7図は、 いずれも本発明の化粧シー ト の好ま しい態様を説明するための断面図、
[0012] 第 8図ないし第 1 2図は、 いずれも本発明の製造方法 を説明するための図であり、 各工程後の半製品をそれぞ れ示す第 1図ないし第 4図と同様の断面図である。
[0013] 発明を実施するための最良の形態 本発明の化粧シー トは、 基本的な態様のうち代表的な ものを第 1図ないし第 4図にそれぞれ示すように、 透明 なプラスチッ クの第一基材シー ト 1 1の片面または両面 に、 全部または一部を埋設したパターン印刷層 2を設け てなるシー ト (第 1図) 、 前記シー トの一方の面に透明 なプラスチックの第二基材シー ト 1 2を積層してなる積 層シー ト (第 2図) 、 および前記シー トまたは前記積層 シー トの一方の面に、 隠蔽性を有するプニ 三基材シー ト 1 3を積層してなるシー ト 第 4図) である。
[0014] 本発明においては、 第一基材シー トの が一部しか埋設してない面に、 第二基材 三基材シー 卜を積層することにより、 第一- けでなく第二または第三の基材シー トに - 層の一部が埋設されることができる。
[0015] 第一および第二基材シー トには、 上記 - プラスチッ クのシー トを用いることがで :: ラスチックの 「透明」 とは、 無色透明と ¾二 を意味し、 ツヤ消し剤を添加して表面の 71 いわゆるツヤ消し透明の場合をも包含す i 性を損なわない程度に、 後述する光輝性 ックに添加して用いてもよい。
[0016] 第一基材シー トと第二基材シー トには = を使用してもよいし、 材質や色の異なる -- てもよい。
[0017] 第三基材シー トの隠蔽性は、 隠蔽力の?ノ 込んでシー ト化することによって与え,て によって与えてもよい。 隠蔽力のある顔 酸化チタンおよび力一ボンブラ ッ クが代 - 製品シー 卜に所望する色に応じて使用す i ディ ング雲母、 天然真珠萡、 無機鉛系人二 粉末または金属蒸着プラスチックフィ ルムの破砕片など、 光輝性顔料を使用してもよい。
[0018] 本発明で第一、 第二および第三基材シー トに使用する プラスチッ クは、 セロハン、 アセテー トなどのセルロー ス系樹脂、 ポリエチレン、 ポ リ プロ ピレン、 ポリ メ チル ペンテンなどのポ リオレフィ ン榭脂、 ポ リエチレンテレ フタ レー ト、 ポリ ブチレンテレフタ レ一 卜のようなポ リ エステル樹脂、 ポリ塩化ビニル、 ポ リ塩化ビニリ デン塩 ビ一酢ビ共重合体などのビニル重合体、 ポリスチレン、 A S樹脂のようなスチレン系樹脂、 ポリカーボネー ト、 ポリ ビニールアルコール、 あるいはナイ ロ ン 6、 ナイ 口 ン 6 6のようなポリアミ ド、 ポリマリ レー ト、 ポリイ ミ ド、 ポリエーテルエーテルケ ト ンが代表的であって、 と く にポリ塩化ビニルが、 加工性と難燃性、 価格の点で好 ま しい。
[0019] 各基材シー トの厚さは、 強度と製造および後加工のし やすさを考えると、 0 . 0 5〜1 . O ramの範囲がよい。 パターン印刷層の埋設しやすさの点からは、 第一ないし 第三の基材シー トを上記のような熱可塑性樹脂で形成す ることが好ま しいが、 基材シー トに表面強度、 耐薬品性 などの物性を要求する場合には、 熱硬化性樹脂または電 離放射線硬化樹脂を使用することもできる。 パターン印 刷層を埋設させる第一ないし第三の基材シー トとして、 熱硬化性または電離放射線硬化性シー トを用い、 その基 材シー トがパ夕一ンイ ンキ層より も硬'度が高く圧縮率が 低い状態でパターン埋設をした後、 熱または電離放射線 によってシー トを硬化させることもできる。 この場合は、 ィ ンキの硬化手段によつて基材シ一トが硬化しないよう、 イ ンキと基材シー トとで硬化手段が異なるようにする。 たとえば、 ィ ンキは電子線硬化で基材シー トは熱硬化と する。 熱硬化性シー トとしては、 ポリ ウ'レタン、、 ェポキ シ樹脂、 メテミ ン樹脂、 不飽和ポリエステル樹脂等のシ — トが適当である。
[0020] 電離放射線硬化性シー トとしては、 たとえ 、 ポリ塩 化ビニル、 ァク リル樹脂、 熱可塑性ゥレタ ン樹脂等の熱 可塑性樹脂をベースとし、 その 1 0 0重量部に対して下 記の諸成分を配合した紫外線硬化性樹脂のシー トを用い 0
[0021] (ィ) 不飽和ポリエステル樹脂、 スピラ ン樹脂、 ウ レ 夕ン樹脂、 ァク リル樹脂、 エポキシ樹脂、 エポキシーァ ク リ レー ト樹脂、 ジァリルフタ レー ト樹脂等の硬化性樹 脂、 またはこれらを構成する高官能性モノマーを 1 0〜 5 0重量部
[0022] (口) アク リル酸ァリル、 メ 夕ク リル酸ァリル等のァ ク リル酸エステル、 ジォクチルフタ レー ト、 ジブチルフ タレ一 ト等のフタル酸エステル等の可塑剤を必要に応じ 0〜3 0重量部
[0023] (ハ) 必要に応じ、 少量のベンゾィルパーォキサイ ド ァゾビスィソブチロニト リル等の反応開始剤
[0024] (二) ベンゾイ ンアルキルエーテル、 ベンゾフエノ ン 等の光増感剤を 0. 5〜5重量部
[0025] (ホ) その他少量の三級ァミ ン、 有機金属化合物等の 触媒、 あるいはステアリ ン酸金属塩等の安定剤。
[0026] 電離放射線硬化性樹脂と しては、 下記 ( 1 ) または (2) の樹脂を使用してもよい。
[0027] ( 1 ) ガラス転移温度が 0〜250°Cのポリマー中に ラジカル重合性不飽和基を有するもの。
[0028] 具体的には、 以下の化合物①〜⑧を重合、 または共重 合させたものに対し、 後述する方法 (a) 〜 (d) によ りラジカル重合性不飽和基を導入したもの。
[0029] ① 水酸基を有する単量体 : たとえば、 N - メチロール (メ タ) アク リルア ミ ド、 2 - ヒ ドロキシェチル (メ タ) ァク リ レー ト、 2 - ヒ ドロキシプロ ピル (メ タ) ァク リ レー ト、 2 - ヒ ドロキシブチル (メ タ) ァク リ レー ト、 2 - ヒ ドロキシ - 3 - フエノキシプロ ピル (メ タ) ァク リ レー ト
[0030] ② カルボキシル基を有する単量体 : たとえば、 (メタ) アク リル酸、 (メ タ) ァク リ ロイルォキシェチルモノサ ク シネー ト
[0031] ③ エポキシ基を有する単量体 : たとえば、 グリ シジル (メ タ) ァク リ レー ト
[0032] ④ アジリ ジニル基を有する単量体 : たとえば、 2 -ァ ジ リ ジニルェチル (メ タ) ァク リ レー ト、 2 - アジリ ジ ニルプロ ピオン酸ァ リル
[0033] ⑤ ア ミ ノ基を有する単量体 : たとえば、 (メ タ) ァク リルア ミ ド、 ダイアセ ト ン (メ タ) アク リ ルア ミ ド、 ジ メチルア ミ ノエチル (メ タ) ァク リ レー ト、 ジェチルァ ミ ノェチル (メ タ) ァク リ レー ト
[0034] ⑥ スルフ ォ ン基を有する単量体 : たとえば、 2 - (メ 夕) アク リルア ミ ド - 2 - メ チルプロパンスルフォ ン酸
[0035] ⑦ イ ソ シァネー ト基を有する単量体 : たとえば、 2 , 4 - トルエンジイ ソシァネー ト と 2 - ヒ ドロキシェチル
[0036] (メ タ) ァク リ レー トの 1モル対 1モル付加物等のジィ ソシァネー トと活性水素を有するラ ジカル重合性単量体 の付加物
[0037] ⑧ 上記の共重合体のガラス転移点を調節したり硬化膜 の物性を調節したりするために、 上記の化合物と、 それ に共重合可能な以下のような単量体とを共重合させたも の : 共重合可能な単量体と しては、 たとえば、 メチル (メ タ) ァク リ レー ト、 ェチル (メ タ) ァク リ レー ト、 プロ ビル (メ タ) ァク リ レー ト、 ブチル (メ タ) ァク リ レー ト、 イ ソブチル (メ タ) ァク リ レー ト、 t - ブチル (メ タ) ァク リ レー ト、 イ ソア ミ ノレ (メ タ) ァク リ レー ト、 シク ロへキシル (メ タ) ァク リ レー ト、 2 -ェチル へキシル (メ タ) ァク リ レー トが挙げられる。
[0038] 次に、 上記の重合体を以下に述べる方法 ( a ) 〜 ( d ) により反応させ、 ラジカル重合性不飽和基を導入して、 紫外線または電子線硬化性樹脂を得る。
[0039] ( a ) 水酸基を有する単量体の重合体または共重合体 の場合には、 (メタ) アク リル酸等のカルボキシル基を 有する単量体等を縮合反応させる。
[0040] ( b ) カルボキシル基、 スルフォン基を有する単量体 の重合体または共重合体の場合には、 前述の水酸基を有 する単量体を縮合反応させる。
[0041] ( c ) エポキシ基、 イソシァネー ト基またはアジリ ジ 二ル基を有する単量体の重合体または共重合体の場合に は、 前記の水酸基を有する単量体もしく は力ルポキシル 基を有する単量体を付加させる。
[0042] ( d ) 水酸基またはカルボキシル基を有する単量体の 重合体または共重合体の場合には、 エポキシ基を有する 単量体またはアジリ ジニル基を有する単量体、 またはィ ソシァネー ト化合物と水酸基含有ァク リル酸エステル単 量体の 1対 1 モルの付加物を付加反応させる。
[0043] ( 2 ) 融点が常温 ( 2 0で) 〜 2 5 0でであり、 ラジ カル重合性不飽和基を有する化合物。 具体的には、 ステ ァ リ ノレ (メ タ) ァク リ レー ト、 ト リ ァク リ ゾレイ ソ シヌ レ ー ト、 シクロへキサンジオールジ (メ タ) ァク リ レー ト . スピログリ コールジ (メタ) ァク リ レー ト等が挙げられ る o
[0044] 上記 ( 1 ) および (2 ) を混合して用いてもよく、 さ らにそれらに対してラジカル重合性不飽和単量体を加え る こ と もでき る。 このラ ジカル重合性不飽和単 '畺体は、 . 電離性放射線照射による架橋の密度を向上させ、 耐熱性 を向上させるものであって、 前記した単量体のほかに、 エチレングリ コールジ (メ タ) ァク リ レ^" ト、 ポリェチ レングリ コールジ (メ タ) ァク リ レー ト、 へキサンジォ ールジ (メ タ) ァク リ レー ト、 ト リ メ ヂロールプロパン ジ (または ト リ) (メ タ) ァク リ レー 卜、 ペンタエリ ス リ トール ト リ (またはテ トラ) (メ タ) ァク リ レー ト、 ジペンタエリ スリ トールへキサ (メ タ) ァク リ レー ト、 (ポリ) エチレングリ コ一ルジグリ シジルエーテルジ (メ タ) ァク リ レー ト、 (ポリ) プロ ピ όングリ ール ジグリ シジルエーテルジ (メ タ) ァク リ レー ト、 ソルビ トールテ トラグリ シジルェ一テルテ トタ (メ タ) ァク リ レー ト等を用いることができる。 これらの単量体、 共重 合体混合物の固形分 1 0 0重量部に対して、 0 . 1〜 1 0 0重量部を用いることが好ま しい。
[0045] 上記のものは電子線により硬化可能であるが、 紫外線 で硬化させる場合には、 増感剤と して、 ベンゾキノ ン、 ベンゾイ ン、 ベンゾイ ンメチルエーテル等のベンゾイ ン エーテル類、 ハロゲン化ァセ トフエノ ン、 ビアセチル等 の、 紫外線照射によりラジカルを発生するものを添加す るとよい。
[0046] いずれの電離放射線硬化性樹脂も、 既知のカ レンダー 法やキャスティ ング法により シ一 ト とする こ とができる c パターン印刷層は、 使用する基材シー トに応じて、 所 望のイ ンキで形成すればよい。 たとえば、 ツヤ消し透明 もしく は着色透明なィ ンキまたは光輝性顔料を含有する イ ンキ等である。 光輝性顔料は前述したものを使用すれ ばよい。
[0047] 光輝性顔料を用いて隠蔽性をもたせた第三基材シー ト と、 第三基材シ一 トの光輝とは異なる光輝を与えるパ夕 ーン印刷層とを組み合わせると、 一層立体感のある化粧 シー トが得られる。
[0048] また、 第 3図に示すような、 パターン印刷層と第三基 材シー トとの間に第一基材シ一トまたは第二基材シー ト を設けた態様においては、 隠蔽性のあるイ ンキ、 たとえ ば酸化チタンゃカーボンブラックを配合したイ ンキでパ ターン印刷層を形成すると、 第三基材シー トに影ができ て、 奥行感のある化粧シー トとなる。
[0049] パターン印刷層を第一基材シ一 トまたは第二基材シ一 トと同じ色の透明ィ ンキで形成しても、 基材シー トとパ 夕一ン印刷層の屈折率が異なつていれば、 それにより立 体感を表現できる。
[0050] パターン印刷層の厚さは、 埋設による効果が十分得ら れるように、 好ま しく は 2 0〜1 5 0 、 より好ま しく は 5 0〜1 0 0 の範囲からえらぶ。
[0051] 化粧シー ト製造時の印刷層のッブレやダレを防止する うえで、 パターン印刷層は各基材シー トより圧縮率の小 さいものが好ま しい。 そのようなパターン印刷層を形成 するイ ンキは、 硬化性樹脂も しく は熱可塑性で基材シー トよりガラス転移点の高い樹脂をビヒクルと したもの、 また非圧縮性の充填剤を添加したものなどである。
[0052] 硬化性樹脂の例をあげると、 ポリ シロキサン系掛脂、 電離放射線硬化性樹脂、 およびウ レタ ン、 エポキシ、 メ ラ ミ ン、 不飽和ポリエステル等の二液硬化型樹脂である。 非圧縮性の充填剤としては、 フユノール樹脂、 尿素メ ラ ミ ン樹脂、 ポリエステル樹脂、 ポリ ウ レ夕 ン樹脂、 ェ ポキシ樹脂等の硬化樹脂を粉砕したもの、 水酸化アルミ 二ゥム、 炭酸マグネシゥム、 硫酸力リ シゥム、 硫酸バリ ゥム、 炭酸カルシウム、 アルミ ナ、 石粉、 F R P廃棄物、 ゲイ砂、 ガラス繊維、 ク レー、 カオリ ン、 タルクなど既 知のものを使用すればよい。
[0053] 上記した基本的態様の化粧シ一 トを製造する代表的な 方法はつぎのとおりである。
[0054] 第 1図に示すような化粧シー トを得る本発明の製造方 法は、 下記の諸工程からなる。
[0055] 1 ) 透明なプラスチッ クの第一基材シー トの片面また は両面に、 硬化性樹脂をビヒクルとするイ ンキで盛り上 げ印刷を行なって、 パターン印刷層を設けること、
[0056] 2 ) パターン印刷層を硬化させること、 および
[0057] 3 ) 第一基材シー トを加熱加圧して、 パターン印刷層 を第一基材シー トに埋設すること。
[0058] 第 2図ないし第 4図に示すような化桩シー トを得る場 合、 本発明の製造方法は、 下記の諸工程からなる。
[0059] 1 ) 透明なプラスチッ クの第一基材シー トの片面また は両面に硬化性樹脂をビヒクルとするィ ンキで盛り上げ 印刷を行なって、 パターン印刷層を設けること,
[0060] 2 ) パターン印刷層を硬化させること、 および
[0061] 3 A ) 第一基材シー ト上に、 透明なプラスチックの第 二基材シー トおよび (または) 隠蔽性を有するプラスチ ックの第三基材シー トを重ね、 加熱加圧して、 パターン 印刷層が一または二以上の基材シー ト上に埋設されるよ うに積層すること。
[0062] 第 3図に示す化粧シー トの製造は上記した方法のほか に、 下記の諸工程からなる製造方法によってもよい。
[0063] 1 B ) 第三基材シー トの片面に、 硬化性樹脂をビヒク ルとするィ ンキで盛り上げ印刷を行なつて、 パターン印 刷層を設けること。
[0064] 2 ) パターン印刷層を硬化させるこ と、 および
[0065] 3 B ) 第三基材シー トの印刷面上に第一基材シー トを 重ね、 加熱加圧して、 パターン印刷層が第一および (ま たは) 第三基材シー トに埋設されるように積層すること, 上記のような各製造方法において、 パターン印刷層を はさむように各基材シー トを積層するときに、 パターン 印刷層をはさむ両側の基材シー トの硬さが同じであれば 第 2図のように印刷層が両基材シー トの中間に位置する ものが得られる。 印刷層をはさむ両側の基材シー 卜の硬 さが異なる場合は、 第 4図のように、 軟ぃ基材シー ト側 に印刷層が片寄って位置するものが得られる。
[0066] ノ、'ターンの形成は、 グラ ビア印刷、 オフセッ トグラ ビア 印刷、 シルクスク リ一ン印刷、 ォフセツ ト印刷、 静電印 刷、 ジェッ トプリ ン トなど既知の盛り上げ印刷ができる 手法を用いて行なえばよい。
[0067] このうち、 印刷シー トの表面が多少粗く ても美麗に印 刷できる、 グラ ビア印刷が好ま しい。 パタ Jンと しては、 格子、 水玉のような模様や抽象柄、 あるいは石目、 木目 のような天然物の柄からえらび、 所望に応じてそれに種 々の文字や記号を加えることができる。
[0068] 上記各方法において、 イ ンキビヒクルの材料とする硬 化性樹脂は、 前述のものを使用すればよい。
[0069] パターン印刷層の硬化工程は、 使用した樹脂により適 宜の手段をえらぶことはいうまでもない。 たとえば、 電 離放射線硬化性樹脂を使用した場合は、 電離放射線を興 射することである。
[0070] 上記各方法においてはパターン印刷層を硬化性^脂を ビヒクルとするィ ンキで形成するが、 基材シー ょりガ ラス転移点の高い樹脂をビヒクルとするイ ンキや、 非庄 縮性充填剤を添加したィ ンキを使用することも、 ちろ んできる。 その場合、 印刷層の硬化工程が不要である とはいうまでもない。
[0071] パタ一ン印刷層の埋設とともに行なう各基材シー トの 積層は、 単に圧力を加えるだけでも可能であるが、 パ夕 一ン印刷層と基材シ一 卜の間や各基材シー ト間の接着性 を高くすることが望ま しく、 同時にエンボスする場合は エンボス適性を要するし、 パターン印刷層の埋設効果の 点からも、 各基材シー 卜に熱と圧力を同時に加えて積層 することが好ま しい。 具体的には、 鏡面板を用いたプレ スによってもよいし、 熱圧によるダブリ ングによっても よい。 本発明の化粧シー トにおいて、 第 5図に示すよう に、 化粧シー トの表面および (または) 基材シー ト間に エンボス 3を設けて美麗な外観とすることは推奨される 態様である。
[0072] ェンボスは、 パタ一ン印刷層を含めた全面に設けても よいし、 面のパターン印刷層を除いた部分にだけ設けて もよい。
[0073] エンボスの種類には限定なく、 任意のパターンでよい t 好ま しいエンボスの一例をあげると、 平行な直線または 曲線の群とそれを囲む閉じた境界線とからなるパターン の集合体であって、 境界線を介して隣り合うパターンの 平行な直線または曲線の群の方向差が望ま しく は, 5 ° 以 上異なり、 線の深さおよび間隔が 0 . 1〜 1 0 のもの である。 この種のパターンは、 視差によって各閉領域の 光沢が変わることに、 その意匠の特色がある。 境界線を 共有して隣接する線群の方向がすべて異なるようにする には、 位相幾何学の 「4色問題の定理」 から、 方向差の 種類が 4種類以上あることが必要十分である。
[0074] シー ト間にエンボスを施した化粧シー トは、 たとえば 下記の諸工程により製造できる。
[0075] 1 C ) 第二基材シ一 トまたは第三基材シー トの片面に、 硬化性樹脂をビヒクルとするイ ンキで盛り上げ印剌を行 なって、 パターン印刷層を設けること、
[0076] 2 C ) パター ン印刷層を固化させたのち、 エ ンボス版 を用いて加熱加圧して、 パターン印刷層を第二または第 三基材シー トに埋設するとともに、 印刷面にェンボスを 設けること、 および
[0077] 3 C ) 第二または第三基材シー トの印刷面上に第一基 材シー 卜を重ね、 加熱加圧して積層すること。
[0078] 上記した各製造方法の積層工程 〔 3 A ) , 3 B ) およ び 3 C ) 〕 において、 加熱加圧による基材シー トの積層 をエンボス版を用いて実施すれば、 表面にエンボスのあ る化粧シー 卜が製造できる。
[0079] ここまで述べた本発明の化粧シー トのうち、 基材シー ト間にパターン印刷層を形成する態様のものは、 一例を 第 6図に示すように、 前記シー ト間にプライマー餍 4を 設けて、 各層を強固に接着させることが好ま しい。 これ は化粧シー トを構成する基材シー ト (先に例示したよう に、 主に熱可塑性樹脂のシー トが使用される) とあまり 強固に接着しない硬化性樹脂をビヒクルと したイ ンキで パターン印刷を設ける場合に、 とく に推奨される。
[0080] 製造が容易で、 パターン印刷層が変形することなく各 基材シー トに十分に埋設して美麗な意匠をもち、 しかも 各層が強固に接着している化粧シー ト、 という要求にも つとも合致するのは、 つぎのようなものである。 すなわ ち、 電離放射線硬化性樹脂またはそれと電離放射線非硬 化性樹脂との混合物をビヒクルとしたィ ンキでパターン 印刷層を形成し、 電離放射線非硬化性樹脂またはそれと 電離放射線硬化性樹脂との混合物でプライマー層を形成 した化粧シー トである。
[0081] そのような化粧シー トを得る本発明の製造方法は、 下 記の諸工程からなる。
[0082] 1 D ) 第一基材シー 卜の片面または両面に、 電離放射 線硬化性樹脂またはそれと電離放射線非硬化性樹脂との 混合物をビヒクルとするイ ンキで盛り上げ印刷を行なつ て、 パターン印刷層を設けること、
[0083] 2— 1 ) 電離放射線を照射してパターン印刷層を半硬 化させること、
[0084] 2 - 2 ) 半硬化したパターン印刷上に、 電離放射線非 硬化性樹脂またはそれと電離放射線硬化性樹脂との混合 物を塗布してプライマー層を形成すること、
[0085] 2 - 3 ) 再び電離放射線を照射してパターン印刷層を 完全に硬化させること、 および 3 D ) 第一基材シー トに、 第二基材シー トおよび (ま たは第三基材シー トを重ね、 加熱加圧して、 パター 印 刷層が一または二以上の基材シー トに埋設されるように 積層すること。 '
[0086] 本発明の製造方法のいまひとつは、 第 8図ないし第
[0087] 1 2図に各工程後の中間体を示すように、
[0088] 1 E ) 第三基材シー 卜 1 3の片面に、 電離放射線硬化 性樹脂またはそれと電離放射線非硬化性樹脂の;韓合物を ビヒクルとするィ ンキで盛り上げ印刷を行なって、 バタ —ン印刷層 2を設けること (第 8図) 、
[0089] 2— 1 ) 電離放射線を照射してパターン印刷層 2を半 硬化させること (第 9図) 、
[0090] 2 - 2 ) 半硬化したパターン印刷層 2上に、 電離放射 線非硬化性樹脂またはそれと電離放射線硬化性樹脂との 混合物を塗布してプライマー層 4を形成すること
[0091] 、
[0092] (第 1 0図) 、
[0093] 2 - 3 ) 再び電離放射線を照射してハ'ターン印纏'層 2 を完全に硬化させること (第 1 1図) 、 および
[0094] 3 E ) 第三基材シー ト 1 3の印刷面上に第一基材シー ト 1 1を重ね (第 1 2図) 、 加熱加圧して、 パ夕ーン印 刷層 2が埋設されるように積層すること、
[0095] 力、らなる。
[0096] このようにして得られたのが、 第 6図に示す化 シ一 トである。 - これらの方法において使用するイ ンキビヒクルは、 前 記のように電離放射線硬化性樹脂またはそれと電離放射 線非硬化性樹脂との混合物である。 非硬化性樹脂を多く 含む混合物をビヒクルに用いると、 パターン印刷層の立 体形状を維持したまま各基材シー トに埋設するのが難し く なるので、 樹脂混合物中の硬化しない樹脂の割合は 7 0重量%以内にとどめることが好ま しい。
[0097] 電離放射線硬化性樹脂としては、 たとえば、 エポキシ ァク リ レー ト、 ウレタンァク リ レー ト、 ァク リル酸変性 アルキッ ド、 ァク リル変性ポ リエステル等をオリ ゴマー とし、 これに架橋造の調整や粘度調整などを目的として、 ネオペンチルネグリ コール一ジァク リ レー ト、 ペンタエ リ スリ トーノレ一 ト リ ァク リ レー ト、 ト リ メチロールプロ パ ン一 ト リァク リ レー ト、 ト リ メチロールプロノヽ 'ンー ト リメタァク リ レー トなどのモノマーを配合したものが利 用される。 これらは電子線により十分に硬化可能である 力^ 紫外線照射で硬化させる場合には、 ベンゾィ ン系、 ァセ トフエノ ン系、 ベンジルケタール系、 ケ ト ン/ /ア ミ ン系などの光重合開始剤を添加することが一般的である, 電離放射線は、 電子線および紫外線が代表的である。 前者は各種の電子線加速機から放出され、 5 0 〜
[0098] 1 0 0 0 K e V 好ま しく は 1 0 0 〜 3 0 0 K e Vの範 囲のエネルギーをもつ電子線が用いられ、 後者は、 高圧 水銀灯、 そのほかの紫外線源から発するものを用いる。 電離放射線を照射しても硬化しない樹脂の例をあげれ ば、 ェチルセルロース、 ェチルヒ ドロキシェチルセル口 ース、 セルロースアセテー トプロ ピオネー ト、 酢酸セル ロースなどのセルロース誘導体、 ポ リ スチ レン、 ポリ な - メチルスチレンなどのスチレン系樹脂、 ポ リ (メ タ) ク リ ル酸メ チル (ェチル、 ブチル) などの (メ タ) ク リ ル樹脂、 ロジン、 ロジン変性マレイ ン酸樹脂、 πジン変 性フヱノール樹脂、 重合ロジンなどのロジンエステル樹 脂、 ポリ酢酸ビニル、 クロマン樹脂、 ビニル トルエン樹 脂、 ポリ塩化ビニル、 塩ビ -酢ビ共重合体、 ポリエステ ル、 ポリ ウレタン、 ブチラ一ル樹脂など、 またこれらの 2種以上の混合物である。
[0099] プライマ一は、 各基材シー トおよび印刷ィ ンキのビヒ クルを考慮して、 電離放射線非硬化性樹脂のなかからえ らぶ。 たとえばパターン印刷層をはさむ二つの基材シー トカ《と もにポリ塩化ビニルのシー トで、 印刷ィ ンキのビ ヒクルがポリ塩化ビニルを含む樹脂混合物である場合は. プライマーもやはりポリ塩化ビニルか、 それを主成分と する樹脂混合物とすることが好ま しい。
[0100] 電離放射線の照射を受けて硬化する樹脂と硬化しない 榭脂との混合物をプライマーに使用してもよいが、 硬化 する樹脂が多いと化粧シー ト層間の接着力が弱く なるの で、 その量は少量にする。
[0101] 本発明の化粧シー トに、 その用途に応じて、 第 7図に 示すように、 保護層 6や裏打ち材 7を設けたり、 粘着剤 と離型紙を積層したりすることは任意である。
[0102] 保護層は、 耐候性、 耐摩耗性、 耐汚染性など表面物性 のすぐれた、 無色透明または有色透明な樹脂で形成する とよい。 たとえば、 電離放射線硬化性樹脂、 二液硬化型 樹脂、 フッ素樹脂、 ポリ シロキサン系樹脂が好適である 裏打ち材は、 施工を容易にし、 化粧シー 卜全体の伸縮 を少なく し、 また、 所要の厚みを化粧シー トに付与する c 裏打ち材の材料は任意であるが、 寸法安定性、 耐熱性 を考慮すると、 ポリ塩化ビニル (廉価な再生品でよい) ゃビチューメ ンなどに、 充填剤として炭酸カルシウムを 添加したものが好適である。 とく に寸法安全性の高いも のが必要な場合は、 ガラス繊維を加えたものを使用すれ ばよい。 不織布、 ガラスクロスその他の織物を直接、 ま たは上記の層を介して積層してもよい。 各種の鉄板、 ァ ルミニゥム板のような金属板、 あるいは合板、 パーチク ルボー ドのような木質基材を裏打ち材とすることもでき る o
[0103] 粘着材と離型紙を積層したものは、 化粧シー 卜の現場 での施工を容易にする。
[0104] 粘着剤および離型紙は、 既知のものでよい。 たとえば. エチレン -酢酸ビニル共重合体、 ポリ ウ レタ ンなどの粘 着剤、 シリ コーン離型紙などを用いる。
[0105] 保護層や裏打ち材を有する化粧シー トを製造するとき は、 化粧シー トと して完成したものに対して:設けてもよ いし、 製造の途中の任意の工程で設けてもよい。 粘着剤 と離型紙を有する化粧シー トを製造するときも、 これと 同様である。
[0106] 本発明の化粧シー トの用途と しては、 壁面や床な の 表面装飾材として基材に貼り合わせて使用する態様が一 般的である。 そのほか、 射出成形同.時貼り合わせ' を利 用することもでき、 この化粧シー トを必要により^型上 で予備成形し、 樹脂を注入して一体化させること より、 立体成形品の表面に化粧シー トを積層した製品を得るこ とができる。
[0107] 本発明の化粧シー トは、 パターン印刷層を基材シー ト に埋設したことにより、 立体感が生じる。 また、 各基材 シー トとパターン印刷層とを適宜に組み合わせることに より、 その効果が増す。 たとえば、 パターン印刷した部 分の明度や光沢輝度が基材シー 卜のそれより高ければ、 そのパタ一ンが浮きあがってみえ、 逆であれば沈んでみ える。 とく に前者の場合、 透明な基材シー ト (第一また は第二基材シー ト) を中間層として存在させると効果が 強められる。 絵柄の印刷、 エンボス加工などを組み合わ せることにより、 一層変化に富んだ立体感を出すことが できる。
[0108] 本発明の製造方法によれば、 そのような化粧シー 卜を 容易に得ることができ、 しかもパターン印刷層^硬 匕性 樹脂をビヒクルと したィ ンキで形成するので、 パターン がダレたり、 ッブレたりすることはない。
[0109] パタ一ン印刷層を有する基材シー 卜の間にプライマ一 層を設けた態様の化粧シー トは、 層間剥離を生じる心配 がない。 各基材シー トおよびプライマーには、 同種のま たは近縁のプラスチックをえらぶので、 それら相互の接 着力は十分に強い。 化粧シー トにおいて層間剥離が生じ るのは、 パターン印刷層との接着力が十分でないからで ある。 とはいっても、 基材シー トにパターンを印刷した 時点では、 パターン印刷層は未硬化状態なので、 印刷を 施したシー トとは強固に接着する。 問題となるのは、 パ 夕一ン印刷層を硬化させたのちに積層するシー トと、 パ ターン印刷層との接着力である。
[0110] 本発明の製造方法によれば、 パターン印刷層を半硬化 状態、 すなわち電離放射線により硬化する樹脂の架橋や 重合などの硬化反応が完全には終結しておらず、 他の樹 脂や溶剤によつて一部が溶解または膨潤し得る状態にし. そこにプライマーを塗布するので、 パターン印刷層とプ ライマー層との層間で浸透や相溶が起こり、 両者は良好 な接着を示す。
[0111] そののち、 パターン印刷層を完全に硬化させて積層を 行なうので、 パターンを印刷した基材シー トおよび (ま たは) パターン上に積層する基材シー トに、 パターンの くずれることがなく埋設される。 しかも、 積層するシー 卜とプライマー層は上記のとおり強く接着するので、 得 られる化粧シー トは各層が強固に接着したものである。
[0112] 実施例 1
[0113] 第一基材シー ト とする、 無色透明な厚さ 0 . 3 ranのポ リ塩化ビニル ( P V C ) のシー ト 「W— 5 0 0」 (理研 ビニル工業製) の一方の面に、 紫外線硬化型イ ンキ 「セ イカ ビーム P」 (大日精化工業製) を用いて、 版深 , 1 5 0 のダラビア版で余白部が残るように抽象的なパ ターンをグラ ビア印刷し、 紫外線 (強度 1 6 0 W / cm ) を 2秒間照射して硬化させた。
[0114] 第三基材シー トとする、 圧酸 0 . I raniの隠蔽性を有す るグレーに着色した P V Cシー ト (理研ビニル工業製) 上に、 上で用意したシー トを印刷面が上になるように重 ねた。 最上面に鏡面板をのせ、 上下からク ッ シヨ ン材を 介して 1 5 0。Cのプレス板を 1 5 kg / crfの力で 1 5分間 プレスした。 力を加えたままプレス板を 1 0〜 2 0。Cま で冷却し、 開放した。 積層と同時にパターン印刷層がシ ー トに埋設され、 本発明の化粧シー トが得られた。
[0115] 実施例 2
[0116] 実施例 1 と同じ第三基材シー ト上に、 実施例 1 と同様 にパターン印刷層を設けて硬化させた。 そのシー トの印 刷面上に、 実施例 1で用いたものと同じ第一基材-シ一ト を重ね、 実施例 1 と同様にプレスして、 積層と同時にパ ターン印刷層をシー トへ埋設し、 本発明の化粧シー トを 実施例 3
[0117] P V C系印刷イ ンキ 「V - 1 2」 (大日精化工業製) 1 0 0重量部に、 非圧縮性充填剤として平均粒径 3 0 の炭酸カルシウムを 6 0重量部添加したィ ンキを用いて、 実施例 1 と同じ第一基材シー トの一方の面に、 版深
[0118] 1 5 0 のグラ ビア版で余白部が残るように抽象的なパ ターンをグラビア印刷した。
[0119] 別に裏打ち材とした、 下記の組成物をカ レンダ一法で 成形した、 厚さ 1 . 5 ramのシー トを用意した。
[0120] ポリ塩化ビニル (再生品) 1 0 0重量部 可塑剤 (D 0 P ) 3 0重量部 顔料 (カーボンブラック) 2重量部 熱安定剤 ( 「A C — 1 1 3」 、
[0121] アデカァーガス製) 2重量部 この裏打ち材の上に、 第二基材シー トとする厚さ 0 . 1 1DDJの淡黄色の P V Cシー ト (理研ビニル工業製) 、 および上記のパターン印刷した P V C シー トを、 印刷面 が内側にく るように重ねた。 ついで、 実施例 1 と同様に プレス して、 積層と同時にパターン印刷層をシー 卜へ埋 設し、 本発明の化粧シ一 トを得た。
[0122] 実施例 4
[0123] パール顔料入り紫外線硬化型イ ンキ 「セイカ ビーム」 (大日精化工業製) を用いて、 第一基材シー トとする厚 さ 0 . 3 unaの無色透明な P V C シー ト 「W— 5 -0 0」 (理研ビニル工業製) の両面に、 実旌例 1 と同様にグラ ビア印刷し、 硬化させた。
[0124] 上記シー ト上に、 第二基材シー トとする厚さ 0 . 1 m の、 パール顔料を練り込んだ透明な P V C シー ト (理研 ビニル工業製) 、 および第三基材シー トとする厚き
[0125] 0 . 0 5 ηπηの白色 P V C シー ト (同) を順 重ね、 実施 例 1 と同様にプレスして、 積層と同時にパターン印刷.層 をシー トへ埋設した。
[0126] 第一基材シー ト上に、 顔料なしの紫外線硬化ィ ンキ 「セイカビーム」 (大日精化工業製) をグラ ビアコ一夕 一で塗布し、 印刷層の硬化と同じ条件で硬化させて厚さ 1 0 //の保護層をつく り、 本発明の化粧シー トを得た。
[0127] 実施例 5 ·! 実施例 1 と同様の層構成のシー トを、 鏡面板 代えて ヘアライ ン状のエンボス版を用いて熱圧プレスし、 パタ 一ン印刷層のない部分にエンボスを設けたものをつく つ エンボスを設けてない側の面に、 塩ビ -酢ビ共重合体 系粘着剤をロールコー ト し、 その上に離型紙をあてて本 発明の化粧シー トを得た。 ' 実施例 6
[0128] 紫外線硬化型ィ ンキ 「E X D - 1 2 1 6」 (大日精化 工業㈱製) と塩化ビニル系イ ンキ 「V— 1 2」 (同) を 95 : 5の割合で混合した白色ィ ンキを用いて、 第一基 材シー トとする厚さ 0. 3 ranの無色透明な P V Cシー ト (理研ビニル工業製) の一方の面に、 実施例 1と同じグ ラビア版でグラビア印刷し、 紫外線 (強度 S OWZcm) を 1秒間照射して半硬化させた。 このシー トの印刷面に 塩化ビニル系イ ンキ 「V— 1 2」 (大日精化工業製) で 乾燥時の厚さが 2 //になるようにベタ印刷し、 紫外線
[0129] (強度 80W/cm) を 2秒間照射してパターン印刷層を 完全に硬化させた。
[0130] 実施例 3で用意したものと同じ裏打ち材の上に、 第三 基材シー トとするグレーに着色した厚さ 0. 08 mmの P V Cシー ト (理研ビニル工業製) 、 および上記のパタ ーン印刷した P V Cシー トを、 印刷面が下になるように 順に重ねた。 実施例 1と同様の熱圧プレスした。 積層と 同時に、 パターン印刷層はシ一 卜へ埋設された。
[0131] 得られた化粧シー トは、 立体感のある美麗なもので、 それぞれの層が強固に接着し、 手で引きはがすことはで さな力、つた 0
[0132] 産業上の利用可能性
[0133] 本発明の化粧シー トは、 いずれも立体感のある美麗な 意匠を有する。 これらを使用して製造した家具やキヤ ビ ネッ トは高級感をもったものである。 また、 裏打ち材を 設けたものは、 床材として好適である。
[0134] とく に、 パターン印刷層を有するシー ト間にプライマ 一層を設けた化粧シー トは、 印刷パター ンの形がよく保 たれた美麗な意匠を有するうえに、 層間剥離が起きるこ とが実質上なく 、 耐久性にすぐれたものである。
[0135] したがって、 本発明による化粧シー トは耐久性と共に すぐれた意匠、 外観が要請される家具類、 床材などに応 じ適用することができる。
权利要求:
Claims

請 求 の 範 囲
1 . 透明なプラスチッ クからなる第一基材シー トの 片面または両面に、 全部または一部を埋設したバタ一ン 印刷層を設けてなる化粧シー ト。
2 . 請求項 1のシー トの一方の面に、 透明なプラス チックからなる第二基材シー トを積層してなる化粧シー h o
3 . 請求項 1または 2のシー 卜の一方の面に、 隠蔽 性を有するプラスチックからなる第三基材シー トを積層 してなる化粧シー ト。
4 . 第三基材シー 卜が光輝性顔料を練り込んだシー トである請求項 3の化粧シー ト。
5 . パターン印刷層が基材シー トより圧縮率の小さ いものである請求項 1ないし 3のいずれか 1項に記載の 化粧シー ト。
6 . パターン印刷層を、 硬化性榭脂もしく は熱可塑 性で基材シー トよりガラス転移点の高い樹脂をビヒクル としたイ ンキ、 または非圧縮性の充填剤を添加したイ ン キで形成した請求項 5の化粧シー ト。
7 . パターン印刷層をツヤ消し透明もしく は着色透 明なィ ンキまたは光輝性顔料を含有するィ ンキで形成し た請求項 1ないし 4のいずれか 1項に記載の化粧シー ト S . パターン印刷層が基材シー トと屈折率の異なる ものである請求項 1ないし 3のいずれか 1項に記載の化 粧シー ト。
9 . 表面および (または) シート間にェンボスを設 けた請求項 1ないし 3のいずれか 1項に記載の化粧シー 卜。
1 0 . パターン印刷層を有するシー ト間にプライマ —層を設けた請求項 2または 3の化粧シー ト。
1 1 . パターン印刷層を電離放射線硬化性樹脂また はそれと電離放射線を照射しても硬化しない樹脂との混 合物をビヒクルと したイ ンキで形成し、 プライマ 層を 電離放射線を照射しても硬化しない樹脂またはそれと電 離放射線硬化性樹脂との混合物で形成した鎗汆項 9の化 粧シー ト。
1 2 . 下記の諸工程からなる化粧シ— トの製造方法 c 1 ) 透明なプラスチックの第一基材シー トめ片面ま たは両面に、 硬化性樹脂をビヒクルとするィ ンキで盛り 上げ印刷を行なって、 パターン印刷層を設けること、
2 ) パターン印刷層を硬化させること、 および
3 ) 第一基材シー トを加圧または加熱加圧しそ、 バ ターン印刷層を第一基材シー トに埋設すること。
1 3 . 下記の諸工程からなる化粧シー 卜の製 ¾方法, 1 ) 透明なプラスチ ッ クの第一基材シー トの片面ま たは両面に、 硬化性樹脂をビヒクルとするィ ンキで盛り 上げ印刷を行なって、 パターン印刷層を設けること、 2 ) パターン印刷層を硬化させること、 および
3 A ) 第一基材シー トに、 透明なプラスチッ クの第 二基材シー トおよび (または) 隠蔽性を有するプラスチ ックの第三基材シ一 トを重ね、 加圧または加熱加圧して、 パターン印刷層が一または二以上の基材シー トに埋設さ れるように積層すること。
1 4 . 下記の諸工程からなる化粧シー トの製造方法 t
I B ) 第三基材シー 卜の片面に、 硬化性樹脂をビヒ クルとするィ ンキで盛り上げ印刷を行なって、 パターン 印刷層を設けること、
2 ) パターン印刷層を硬化させること、 および
3 B ) 第三基材シ一 卜の印刷面上に第一基材シー ト を重ね、 加圧または加熱加圧して、 パターン印刷層が第 —および (または) 第三基材シー トに埋設されるように 積層すること。
1 5 . 下記の諸工程からなる化粧シ一 卜の製造方法,
I C ) 第二基材シー トまたは第三基材シ一 トの片面 に、 硬化性樹脂をビヒクルとするイ ンキで印刷を行なつ て、 パターン印刷層を設けること、
2 C ) パターン印刷層を硬化させたのち、 エンボス 版を用いて加熱加圧して、 パターン印刷層を第二または 第三基材シー トに埋設するとともに、 印刷面にェンボス を設けること、 および
3 C ) 第二または第三基材シー トの印刷面上に第一 1 一 PCT/JP90/00196
基材シ一 トを重ね、 加圧または加熱加圧して積層するこ と。
1 6. 基材シー トの積層工程である 3 Α) , 3 Β ) または 3 C ) の工程が、 基材シー トを重ねて加熱加圧す る際に、 エンボス版を用いてシー ト表面にエンボスを設 ける操作を含む請求項 1 3ないし 1 5のいずれか 1項に 記載の製造方法。
1 7. 下記の諸工程からなる化粧シー トの製造方法。 1 D) 第一基材シ一 卜の片面または両面に、 電離放 射線硬化性樹脂またはそれと電離放射線非硬化性樹脂と の混合物をビヒクルとするィ ンキで盛り上げ印刷を行な つて、 、。ターン印刷層を設けること、
2— 1 ) 電離放射線を照射してパターン印刷層を半 硬化させること、
2 - 2) 半硬化したパターン印刷上に、 電離放射線 非硬化性樹脂またはそれと電離放射線硬化性樹脂との混 合物を塗布してプライマー層を形成すること、
2 - 3) 再び電離放射線を照射してパ夕一ン印刷層 を完全に硬化させること、 および
3 D) 第一基材シー トに、 第二基材シー トおよび
(または) 第三基材シー トを重ね、 加圧または加熱加圧 して、 パターン印刷層が一または二以上の基材シー 卜に 埋設されるように積層すること。
1 8. 下記の諸工程からなる化粧シー 卜の製造方法 , 1 E) 第三基材シー トの片面に、 電離放射線硬化性 樹脂またはそれと電離放射線非硬化性樹脂との混合物を ビヒクルとするィ ンキで盛り上げ印刷を行なって、 パタ 一ン印刷層を設けること、
2 - 1 ) 電離放射線を照射してパターン印刷層を半 硬化させること、
2 - 2) 半硬化したパターン印刷上に、 電離放射線 非硬化性樹脂またはそれと電離放射線硬化性樹脂との混 合物を塗布してプライマー層を形成すること、
2 - 3) 再び電離放射線を照射してパターン印刷層 を完全に硬化させること、 および
3 E ) 第三基材シ一 トの印刷面上に第一基材シー ト を重ね、 加熱加圧して、 パターン印刷層が埋設されるよ うに積層すること。
1 9. 第一、 第二または第三基材シー トのうちパ夕 ーン印刷層を埋設すべきシー トと して、 未硬化状態でも 非粘着性固体であってパターン印刷層より も硬度が高く 圧縮率の低い熱硬化性樹脂または電離放射線硬化性樹脂 のシー トを用い、 前記 3) , 3 A) , 3 B ) , 3D) ま たは 3 E) 工程を、 前記基材シ一 トが未硬化の状態で加 圧または加熱加圧を行なつてパターン印刷層が埋設され るように積層することにより実施し、 その後に熱を加え または電離放射線を照射して前記基材シー トを硬化させ る請求項 1 2, 13, 14, 1 7または 18のいずれか 項に記載の化粧シー 卜の製造方法
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