专利摘要:

公开号:WO1990008659A1
申请号:PCT/JP1990/000108
申请日:1990-01-30
公开日:1990-08-09
发明作者:Noritaka Egashira;Yoshinori Nakamura;Tamami Iwata;Naoto Satake;Takashi Kawasawa;Kiyobumi Ohtake
申请人:Dai Nippon Insatsu Kabushiki Kaisha;
IPC主号:B41M5-00
专利说明:
[0001] 明 抑 受 像 シ ー ト 技 術 分 野
[0002] 本発明は、 熱によ り溶融も く しは昇華して移行する染 料を含有してなる染料層が形成された熱転写シー ト と組 合わせて使用される受像シー トに閱する。
[0003] 背 景 技 術
[0004] 昇華性の分散染料を含有する染料層を有する熱転写シ ー トを、 サーマルへッ ド等によ り、 画像信号に応じて点 状に加熱し、 染料を受像シー トの表面に移行させ、 画像 を形成する試みが行われている。
[0005] これらの受像シ一 卜 は、 シー ト状基材の表面に転写シ 一 卜よ り移行する染料を受容するポ リ エステル樹脂等よ りなる受容層が設けられており、 鮮明な印字画像が得ら れる。 し力、しな力くら、 このよ うな受像シー トにおいては、 染着性が良好で鮮明な印字画像が得られても、 印字後の 画像に退色が起こ る等の耐候性に劣るという P ]題がある。
[0006] これらの問題を解決するため、 紫外線吸収剤等を利 J1 して耐候性の向上を図る こ と も行われているが、 その様 な方法は紫外線吸収剤を添加する工程が増える こ と、 そ れによるコ ス ト の増加等を伴う という欠点を有する。
[0007] また、 特開昭 5 9 — 2 2 3 4 2 5号公報及び特開昭' 6 0 - 2 4 9 9 6号公報に記載の受像シ一 トでは、 受容 層に塩化ビニル重合体を用いているが、 耐光性の点で不 十分である。 また本発明者は、 特願昭 6 2—
[0008] 2 6 5 ◦ 3 2号において、 受容層樹脂に塩化ビニルとァ ク リル系モノマーの共重合体を用いることにより耐光性 の改良を行つたが、 この共重合体を用いた受像シー 卜は、 耐光性の改善という点では、 未だ充分満足のいく もので はない。
[0009] 本発明の目的は、 前述のような欠点がなく、 染着性及 び印字後の耐候性にすぐれた受像シ一 トを提供すること である。
[0010] 発明の開示
[0011] 本発明による受像シ一 トは、 熱により溶融もしく は舁 華して移行する染料を含有してなる染料層が形成された 熱転写シー トと組合わせて使用される受像シー トであつ て、 シー ト状基材の表面に前記熱転写シー 卜から移行す る染料を受容するための受容層を有し、 この受容層が、 (ィ) 塩化ビニル、 (口) アク リル酸系モノマ一および (ハ) 末端にビニル基を有する線状ポリマーとを共重合 して得られる共重合体からなることを特徴としている。 上記のような構成を有する本発明の受像シー トにおい ては、 染着性と印字後の耐候性が改善され、 印字画像の 保存性に特にすぐれている。 図面の簡^な説明
[0012] 第 1 図は本発明による受像シー 卜の基本構成を示す断 面図、 第 2図は本発明の一実施態様に係る受像シー ト (集合体) の斜視図、 第 3図は保護シー トの一実施例を 示す平面図、 第 4図は袋体の斜視図、 第 5図は受像シ一 ト収納後の袋体の斜視図、 第 6図は熱転写シー 卜の一例 を示す斜視図、 第 7図は袋体の斜視図、 第 8図は紙函の 斜視図である。
[0013] 発明を突施するための最良の形態 第 1 図の断面図に示すよ う に本発明による受像シー 卜 1 は、 基本的には、 シ一 卜状基材 1 1 の表面に熱転写シ 一 卜から移行する染料を受容するための受容層 1 2が形 成されてなる。
[0014] 本発明において、 シー ト状基材と しては、 ① £ί成紙 (ポ リオ レフ ィ ン系、 ポ リ スチ レ ン系等) 、 ②上質紙、 アー ト紙、 コー ト紙、 キャ ス ト コー ト紙、 壁紙裏打ち用 紙、 合成樹脂又はェマルジ ヨ ン含浸紙、 合成ゴムラ テ ツ クス含浸紙、 合成樹脂内添紙、 板紙、 も し く はセルロー ス繊維紙等の天然繊維紙、 ③ポ リオ レフィ ン、 ポ リ塩化 ビニル、 ポ リ エチ レ ンテ レフ タ レー ト、 ポ リ スチ レ ン、 ポ リ メ タク リ レー ト、 ポ リ カーボネー 卜等の各種プラス チッ クのフィ ルム も し く はシー トが使用でき、 又、 これ らの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した ΰ色 不透明フィ ル厶或いは発泡させた発泡シ一 ト等も使用で き特に限定されない。 このうち、 ①の合成紙は、 その表 面に熱伝導率の低い (換言すれば断熱性の高い) ミ ク ロ ヴオイ ド層を有しているので好ま しい。 又、 上記①〜③ の任意の組み合わせによる積層体も使用できる。 代表的 な積餍体の例と して、 セルロース锇維紙と合成紙、 ある いは、 セルロース織維紙とプラスチックフィ ルムもしく はシー 卜との積層体が挙げられる。 このうちセルロース 繊維紙と合成紙またはプラスチッ クフィ ルムとの積層体 は、 合成紙またはプラスチックフィ ルムが有する熱的な 不安定さ (伸縮など) をセルロース繊維紙が補い、 合成 紙またはプラスチッ クフィ ルムが有する低熱伝導率によ る印字熱感度の高さを発揮できてよい。 又、 この組合わ せにおいて積層体表裏のバラ ンスをとるため、 合成紙ま たはプラスチッ クフィ ルム〜セルロース繊維紙〜合成紙 またはプラスチッ クフィ ル厶の三層積層体を fflいるの力《 よく、 印字によるカールを少なくできる。
[0015] 上記のような積層体に用いる合成紙またはプラスチッ クフィ ルムとしては通常、 受像シー トの基材として使用 し得るものであればいかなるものをも使用できるが、 特 に微細空孔を有する発泡 P P等の発泡プラスチッ クフィ ルムまたは紙状層を設けた合成紙 (例えば、 トヨパール S S P 4 2 5 5 : 東洋紡 (株) 製) が望ま しい。 上記の 発泡プラスチックフィ ルムにおける微細空孔は、 例えば、 合成樹脂を微細充填剤含有状態で延仲することにより形 成する こ とができる。 上記微細空孔を含有する発泡ブラ スチ ッ ク フィ ルムを用いて構成した受像シー 卜は、 熱転 写によ り画像を形成した場合、 画像濃度が高く 、 画像の ガサツキも生じないという効果がある。
[0016] これは、 微細空孔によ り断熱効果があり、 熱エネルギ 一効率が良いこ とと、 微細空孔による ク ッ シ ョ ン性のよ さが、 画像が形成される受容層に寄与する ものと思われ る。 又、 上記微細空孔を含有する発泡プラスチ ッ.ク フィ ルムを直接、 セルロース繊維紙などの芯材の表面に設け る こ と も可能である。
[0017] 上記積層体におけるセルロース繊維紙以外に芯材と し てプラスチッ クフィ ルムを使用する こ と もでき、 更に、 上記セルロース繊維紙とプラスチ ッ ク フィ ルムとをラ ミ ネー 卜 したものも使用する こ とができる。
[0018] 発泡プラスチ ッ クフィ ルムとセルロース繊維紙との貼 着方法と しては、 例えば、 従来公知の接着剤を用いた貼 着、 押出ラ ミ ネー 卜法を用いた貼若、 熱接着による貼着 が挙げられ、 また、 発泡プラスチッ ク フィソレムとプラス チッ クフィ ルムとの貼着方法と してはプラスチ ッ ク フィ ルムの形成を同時に兼ねたラ ミ ネー ト法、 カ レンダ一法 等による貼着等が挙げられる。 上記貼着手段は発泡ブラ スチッ クフィ ル厶と貼着する ものの材質に応じて適宜選 択される。 上記接着剤の具体例と しては、 ェチ レ.ン - 酢 酸ビニル共重合体、 ポ リ酢酸ビ二ル ;のェマルジ ョ ン接 着剤、 力ルボキシル基を含むポリエステル等の水溶性接 着剤等が挙げられ、 またラ ミネー ト用の接着剤としては, ポリ ウ レタ ン系、 アク リ ル系等の有機溶剤溶液タイプ等 の接着剤が挙げられる。 これら基材の厚さは通常 3 0〜 2 0 ◦ ^ m、 が好ま しい。
[0019] 本発明において受容層を構成する材質は、 熱転写シ一 トから移行する染料、 例えば昇華性の分散染料の画像を 受容し、 受容により形成された画像を維持することがで きるものであ り 、 本発明ではこの受容層を、 高い染着-性 を有し、 且つ耐候性が良好な特定の物質によって構成す ることを特徴と している。
[0020] この特定の物質とは、 塩化ビニルとァク リル酸系モノ マーと末端にビニル基を含有する線状ポリマーからなる 共重合体である。
[0021] 上記ァク リル酸系モノマーと してはァク リル酸 ; ァク リル酸カルシウム、 ァク リル酸亜鉛、 ァク リル酸マグネ シゥ厶、 ァク リ ル酸アル ミ ニウム等のアク リ ル酸塩 ; メ チルァク リ レー ト、 ェチルァク リ レー ト、 ブチルァク リ レー ト、 2 - ェチルへキシルァク リ レー ト、 2 - ェ トキ シェチルァク リ レー ト、 2 - ヒ ドロキシェチルァク リ レ ー ト、 n - ステア リ ノレアク リ レー 卜、 テ トラ ヒ ドロフル フ リ ノレアク リ レー 卜、 ト リ メチロールプロパン 卜 リ アク リ レー 卜等のァク リ ル酸エステル ; メ 夕 ク リ ル酸 ; メ タ ク リ ル酸メ チル、 メ 夕 ク リ ル酸ェチル、 メ 夕 ク リ ル酸 t - プチル、 メ タク リ ル酸 ト リ デシル、 メ 夕ク リ ル酸シク 口へキシル、 ジメ タク リ ル酸 ト リ エチ レングリ コール、 ジメ タク リ ノレ酸 1 , 3 - ブチレ ン、 卜 リ メ タク リ ル酸 ト リ メ チロールプロパン等のメ タク リ ル酸エステル等が挙 げられる。
[0022] 又、 上記塩化ビニル及びァク リ ル酸系モノマーの外に アク リ ロニ ト リ ル、 ビニルピロ リ ドン、 N置換マ レイ ミ ド、 マ レイ ン酸等のモノマーを塩化ビニル及びァク リ ル 酸系モノマーを共重合成分と して使用する こ と もできる < この場合の他のモノマーの共重合比は 0 . 1 ~ 3 0 %程 度である こ とが好ま しい。
[0023] 本発明で使用する ビニル基を有するポ リ マーは、 線状 ポ リ マーのビニル変性物であり、 これは、 各種線状ポ リ マーの末端にビニル基を導入したものであり、 限定され る こ となく 、 いずれの ビニル変性ポ リ マーでも使 fflでき る。 また、 末端にアク リ ル-基を導入した線状ポ リ マーの ァク リ ル変性物もこれに含まれる。
[0024] 上記線状ポ リ マーと しては、 ポ リ スチ レン、 ポ リ アク リ ロ二 ト リ ル、 スチレンアク リ ロニ ト リ ル共重合体、 ポ リ エステル、 ポ リ塩化ビニル、 ポ リ酢酸ビニル、 塩化ビ ニル - 酢酸ビニル共重合体、 ポ リ ア ミ ド、 ァク リ ル酸系 重合体又は共重台体等が例示され、 これらのポ リ マーの 分子量は 1 , 0 0 ϋ 〜 1 5, 0 ϋ し)が好ま しい。
[0025] 本発明被熱転写シ一 卜の染料受容 に用いる共重合体 は、 塩化ビニル、 上述のアク リル酸系モノマー及び上述 のビニル基含有ポリマーを、 例えば乳化重合のような方 法によつて共重合させることにより得られる。
[0026] 上記共重合体は、 ビニル基含有ポリマーとして線状ポ リマーの片末端がビニル基により変性されたビニル変性 物を用いた場合、 当該末端ビニル基が重合に関与し、 塩 化ビニルとアタ リル酸系モノマ一との共重合体にさ らに 上記の線状ポリマーがグラフ 卜されたものが得られる。
[0027] 上記共重合体は、 塩化ビニル 3 0〜 9 0モル%、 了ク リ ル酸系モノマー 6 0〜 5モル%、 ビニル基含有ボリ マ 一 3〜 2 0モル%の割台であるのが好ましく、 分子量は 5, 0 0 0〜4 0 , 0 0 0であるのが好ま しい。
[0028] 上記塩化ビニルとアタ リル酸系モノマーとビニル基含 有ポリ マ一とからなる共重合体はその他の染料染着性の 良い樹脂とプレン ドしてもよく、 本発明はこのような態 様をも包含する。
[0029] その他の染料染着性の良い樹脂としては、 例えば、 ポ リエステル系樹脂、 ポリカーボネー ト樹脂、 ポリスチレ ン系樹脂、 酢酸ビニル樹脂、 A S樹脂 (ァク リ ロニ ト リ ル - スチレン共重合樹脂) 、 ポリアミ ド樹脂、 エポキシ 系樹脂、 フヱノ一ル榭脂、 A A S樹脂 (ァク リ レー ト - スチレン - ァク リ ロ二 ト リル共重合樹脂) 、 ポリアセタ ール榭脂、 ァ ミ ノ樹脂、 エチレン -酢酸ビニル共重台榭 脂、 塩化ビニル -酢酸ビニル共重合体、 もしく はポリ ブ 夕ジェン樹脂等がある。 これらは 1種又は 2種以上併用 でき る。 これら染着性の良い樹脂のうちスチ レン系樹脂、 酢酸ビニル樹脂、 エチ レン -酢酸ビニル共重合樹脂と し てはそれぞれのモノマーとァク リ ル酸系モノマーとの共 重合樹脂も使用できる。
[0030] 受容層の形成は、 シー ト状基材上に、 受容層を形成す る材料を溶剤に溶解ないし分散して られる受容層形成 用組成物を使用して、 公知の塗布も しく は印刷方法によ り行う他に、 シー ト状基材とは別の一時的キヤ リ ャ一上 に一旦形成した後に、 改めて、 シ一 ト状 S材上に転写す る方法により行ってもよい。
[0031] この様な受容層を形成する際に使用される溶剤と して は通^の溶剤が使用でき、 例えば、 イ ソプロ ピルアルコ — ノレ、 メ チ ノレア ノレ コ ー ノレ、 ェチ ノレア ノレ コ ー ノレ、 n - ブチ ルアルコール等のアルコール系溶剤、 メ チルェチルケ ト ン、 メ チルイ ソプチルケ ト ン等のケ ト ン系溶剤、 トルェ ン、 キシレン等の芳香族系溶剤、 酢酸ェチル、 酢酸プチ ル等のエステル系溶剤、 n - へキサン、 シク ロへキサノ ン等が挙げられる。
[0032] 又、 本発明においては受容層の白色度を向上して転写 画像の鮮明度を更に高めるとともに被熱転写シー 卜表面 に筆記性を付与し、 かつ転写された画像の再転写を防止 する目的で受容層中に白色顔料を添加すること もできる。 白色顔料を添加することにより、 より鮮明度が高く 、 耐 熱性、 耐湿性に優れた画像の転写が行い得る。 又、 受容 層、 ク ッ ショ ン層等の樹脂の積層による樹脂特有の色
[0033] (黄ばみ) で基材のもつ白色度光沢が損なわれるのを防 止することができ、 特に基材がキヤス トコー ト紙等の天 然紙では台成紙などと比べると白色度光沢、 平滑性が劣 るので効果は大きい。
[0034] 白色顔料と しては、 酸化チタ ン、 酸化亜鉛、 カオリ ン ク レー等が用いられ、 これらは 2種以上混合しても甩ぃ ることができる。 白色顔料の添加量は受容層を構成する 樹脂 1 0 0重量部に対し 5 ~ 5 0重量部が好ま しい。
[0035] 本発明において、 上記受容層中に紫外線吸収剂を添加 するこ ともできる。 紫外線吸収剤を添加することにより、 染着した染料の耐候性が に向上する。 紫外線吸収剂と しては、 ベンゾフ エノ ン系、 ヒ ンダ一 ドア ミ ン系、 ベン ゾ 卜 リアゾール系等が挙げられる。 又、 その添加量は受 容層を構成する樹脂 1 0 0重量部に対し 0 . 0 5〜 5重 量部程度である。
[0036] 本発明受像シー トは、 熱転写シー 卜と剥離性を向上せ しめるために受容層中に離型剤を含有せしめることがで きる。 離型剤としてはポリエチレンワッ クス、 ア ミ ドヮ ックス、 テフロ ンパウダー等の固形ワ ッ クス頹、 弗素系、 憐酸エステル系の界面活性剤、 シリ コーンオイル等が挙 げられる力《シ リ コーンオイルが望ま しい。
[0037] 上記シ リ コーンオイルとしては油状のものも用いる こ とができるが、 硬化型のものが好ま しい。 硬化型のシ リ コー ンオイルと しては、 反応硬化型、 光硬化型、 触媒硬 化型等が挙げられる。 反応硬化型シ リ コー ンオイルと し ては、 ア ミ ノ変性シリ コー ンオイルとエポキシ変性シ リ コー ンオイルとを反応硬化させた ものが好ま しい。 また、 触媒硬化型シリ コーンオイルも好ま しい。 これら硬化型 シ リ コーンオイルの添加量は受容層を構成する樹脂
[0038] 1 0 0重量部に対し 0 . 5〜3 0重量部が好ま し.い。
[0039] 又、 受容層の表面の一部又は全部に上記離型剤を適当 な溶媒に溶解或いは分散させて塗布した後、 乾燥させる 等によって離型剤層を設ける こ と もできる。 離型剤層を 構成する離型剤と しては前記したア ミ ノ変性シ リ コー ン オイルとエポキシ変性シ リ コー ンオイルとの反応硬化物 が特に好ま しい。 離型剤層の厚さは 0 . 0 1〜 5 m、 特に 0 . 0 5〜 2 mが好ま しい。 離型剤層は受容層の 表面の一部に設けても、 或いは全面に設けても良いが受 容層表面の一部に設けた場合、 離型剤層の設けられてい ない部分には ドッ トイ ンパク 卜記録、 感熱溶融転写記録 や鉛筆等による記録を行う こ とができ、 離型剤麿の設け られた部分に昇華転写記録を行い、 離型剤層の設けられ ていない部分に他の記録方式による記録を行う等、 舁華 転写記録方式と他の記録方式とを併せて行う こ とができ る。 又、 本発明では前述した様にシー ト状 S材と受容^ との問に中間 gを設ける こ と も可能である。 屮 liij層は、 構成する材質により ク ッ シ ョ ン性層、 多孔層のいずれか であり、 あるいは場合によっては接着剤の役目を兼ねて いる。
[0040] ク ッ ショ ン性層は】 I S— K— 6 3 0 1 に規定される 1 0 0 %モジュラスが 1 0 0 kg Zciif以下である樹脂を主 とする ものであり、 こ こで前記 1 0 ◦ %モジュラスカ 1 0 0 kg Z crfを越えると、 剛性が高すぎるためにこのよ うな樹脂を用いて中間層を形成しても熱転写シー ト と被 熱転写層の印字の際の充分な密着性は保たれない。 又、 前記 1 0 モジュラ スの下限は実際上、 0 . 5 kg Z ciT 程度である。
[0041] 上記の条件に合致する樹脂と しては次のようなもの力 挙げられる。
[0042] ポリ ウレタ ン樹脂、 ポ リエステル樹脂、 ポリ ブ夕ジェ ン樹脂、 ポリアク リル酸エステル樹脂、 エポキシ樹脂、 ポリ ア ミ ド樹脂、 ロ ジ ン変性フ ノ ール樹脂、 テルペン フ エノ ール樹脂、 エチ レ ン /酢酸ピニル共重合体樹脂。 上記の樹脂は、 1種も し く は 2種以上混合して使用す る ことができるが、 上記の樹脂は比較的、 粘着性を有し ているので、 加工中に支障があるときは無機質の添加剤、 例えば、 シ リ カ、 アルミ ナ、 ク レー、 炭酸カルシウム等、 或いはステア リ ン酸ア ミ ド等のア ミ ド系物質を添加して もよい。
[0043] ク ッ シ ョ ン性層は上記したような樹脂を必要に応じて 他の添加剤と共に溶剤、 希釈剤等と混練して塗料も し く はイ ンキと し、 公知の塗布方法も し く は印刷方法によ り 塗膜と して乾燥させる こ とにより形成でき、 その^みは
[0044] 0 , 5〜5 0 m、 よ り好ま しく は 2〜 2 0 ^ m程度で ある。 厚みが 0 . 5 mでは設けたシー ト状基材の表面 の粗さを吸収しきれず、 従って効果がな く 、 逆に 5 0 /z mを越えると、 効果の向上が見られないばかり力、、 受 容層部が厚く なりすぎて突出し、 巻き取ったり、 重ねた りする際の支障となる し、 又、 経済的でない。
[0045] このよ う な中間層を形成すると熱転写シー 卜 と受像シ 一 卜 との密着性が向上するのは、 中問層 ΰ体が剛性が低 いために印字の際の圧力によ り変形するためと考え られ る力 更に、 前記したよ うな樹脂は通^ガラス転移点や 軟化点が低く 、 印字の際に与え られる熱エネルギーによ り、 常温におけるよ り も更に剛性が低下して変形し く なる こ と も寄与している ものと推定される。
[0046] 多孔層は、 ①ポ リ ウタ レン等の合成樹脂エマルジ ョ ン、 メ チルメ 夕ク リ レー ト - ブタ ジエ ン系等の剛性ゴムラテ ッ クスを機械的攪拌により気泡させた液を基材上に塗布 し、 乾燥させた層、 ②上記合成樹脂ェマルジ ョ ン、 上記 合成ゴムラ テ ッ ク スに発泡剂を S合させた液を基材上に 塗布し、 乾燥させた層、 ③塩ビプラ スチゾル、 ポ リ ウ レ 夕 ン等の合成樹脂、 又はスチ レ ン - ブタ ジヱ ン系等の合 成ゴムに発泡剤を混合した液を S材上に塗布し加熱する とより発泡させた層、 ④熱可塑性樹脂又は合成ゴムを 有機溶媒に溶解した溶液と、 該有機溶媒に比べて蒸発し にく く該有機溶媒に対し相溶性を有し且つ熱可塑性樹脂 又は合成ゴムに対して溶解性を有しない非溶媒 (水を主 成分とするものを含む) との混合液を、 基材上に塗布し、 乾燥させることにより ミ ク口状に凝集した膜を形成して なる ミ クロポーラス層等が用いられる。 上記①〜③の層 は気泡の大きさが大きいため、 該層上に受容層の形成用 溶液を塗布し乾燥させた場合、 乾燥させて形成された受 容層の表面に凹凸が生じる事がある。 そのため上記凹凸 が小さ く また均一性の高い画像を転写せしめることが可 能な受容層の表面を画像を転写せしめることが可能な受 容層の表面を得るためには、 多孔層として、 上記④のミ クロポーラス層を設けるとが好ま しい。
[0047] 上記ミ クロボーラ ス層の形成に当たって用いられる熱 可塑性樹脂と しては、 飽和ポ リ エステル、 ポリ ウ レタ ン、 塩化ビニル 酢酸ビニル共重合体、 セルロースァセテ一 トプロ ピオネー 卜等が挙げられ、 また同様に用いられる 上記合成ゴムと しては、 スチ レ ン - ブタ ジエ ン系、 イ ソ プレン系、 ウ レタ ン系等が挙げられる。 また該ミ クロポ 一ラス層の形成に当たって用いられる有機溶媒及び非溶 媒としては種々のものが可能であるが、 通常、 有機溶媒 と してメチルェチルケ ト ン、 アルコール等の親水性溶媒 が用いられ、 また、 非溶媒として水が fflいられる。 多孔層の厚みは、 3 m以上のものが好ま し く 、 特に 5 〜 2 0 m厚のものが好ま しい。 多孔層の厚みが 3 μ m未満のものは、 ク ッ シ ョ ン性、 断熱性の効果が発揮 されない。
[0048] 又、 基材の裏面に滑性層を設ける こ と もできる。 受像 シー 卜は積み重ねて 1枚ずつ送り出して転写を行う場合 があり、 この場合滑性層を設けると シー ト同志の滑り力《 円滑となり、 一枚ずつ正確に送り出すこ とができ る。 滑 性層の材質と してはメ チルメ 夕ク リ レー ト等のメ タク リ レー 卜樹脂若し く は対応するァク リ レー 卜樹脂、 塩化ビ ニル - 酢酸ビニル共重合体等の ビニル系樹脂等が挙げら れる。
[0049] 又、 受像シー トに帯電防止剤を含有せしめる こ と もで きる。 帯電防止剤を含有せしめる こ とにより、 シー ト问 志の滑りをより円滑にする こ とができ ると共に、 受像シ 一 卜のほこ りの付着を防止する効果がある。 帯電防止剂 は基材、 受容層或いは滑性層中に含有せしめてもよい し、 或いは帯電防止剤層と して基材裏面等に設ける こ とがで きるが、 基材裏面に帯電防止剤層と して設ける こ とが好 ま しい。
[0050] 又、 本発明では受像シ一 トに検知マークを設ける こ と も可能である。 検知マーク は熱転写シー 卜 と受像シー 卜 との位置決めを行う際等に極めて便利であり、 例えば、 光電管検知装置により検知し う る検知マークを基材裏面 等に印刷等により設けることができる。
[0051] 次に、 本発明において用いられ得るシ一 ト状基材の別 の好ま しい態様について説明する。 .
[0052] 従来、 昇華型感熱転写方式に用いられる受像シ— 卜に おいては、 染料受容層樹脂を担持する支持体として、 一 般に合成紙や、 天然紙に合成紙等を貼含わせたものが用 いられてきた。 しかし、 合成紙を支持体として得られた 受像シー トは剛度が低く、 ぺらぺらとした感じになり、 高級感に欠ける。 また、 幽像を印字した後に、 熱による 印字カールが発生するという欠点がある。
[0053] また、 天然紙を芯材として合成紙や発泡プラスチッ ク フィ ルムを貼合せたものを支持休として用いると上記の 様な欠点は解消される力;'、 製造工程が多く なり、 コス ト 问とな
[0054] 以上の様な欠点のない、 即ちコス トが安く高級感がぁ り、 印字カールのない受像シー 卜と しては、 支持体と し て基材に樹脂を押出しラ ミ ネーショ ンしたものを用いた 米国特許第 4 , 7 7 4 , 2 2 4号公報に記載の受像シー 卜がある。 これは基材に樹脂をコーティ ングして得られ た支持体の表面粗さを 7 . 5 I a imAA (約 0 . 0 1 9 m lia) 以下とすることで、 染料受容層榭脂層を設けた 際の受像シー 卜の表面を平滑にし、 印字の際に熱により 平沿になってしま う印幽部分と非印画部との光沢の差を なく し印字による部分的な光沢ムラを解消するという も のである。
[0055] しかしながら、 上記米国特許公報記載のもののよ う に、 支持体の表面の平滑度が非常に高い場合には、 受容層樹 脂との接着性が弱く なり、 受容層樹脂が支持体から剥離 し易く なり、 受像シー 卜の保存性が悪く なつたり、 印字 の際にはがれて受像シー 卜にもつていかれたりする (異 常転写) こ とがある。 また、 これとは逆に支持体の表面 が非常にマ ツ 卜な場合には、 染料受容層を設けた受像シ — 卜の表面も非常にマ ツ トになり、 印字の際の受像シ一 卜 との密着性を悪く して、 印字画像に ドッ ト抜け等の欠 点を生じる。
[0056] したがって、 本発明においては、 受像シ一 トの支持体 と して基材に樹脂を押出 しラ ミ ネーシ ョ ン したものを汁 j い、 この表面粗さを 0 . 2 〜 4 . 0 m Kaとする こ とに より、 安価で高級感があり、 印字カール、 異常転写及び ドッ 卜抜けのない保存性のよい受像シ一 卜を提供する こ とができる。
[0057] 上記の表面粗さは、 J I S B 0 6 0 1 に定義され た中心線平均粗さ (Ra) である。
[0058] また、 受像シー トの表面の平滑性が低いこ とによる印 字画像の ドッ 卜抜けは、 染料受容層樹脂と してポ リ カー ボネーのよ うな比較的 T gの高い樹脂を用いた場合に著 し く 起こる。
[0059] しかしながら、 染料受容層樹脂と して、 T gが低いお j 脂、 具体的には T gが 1 0 ◦ °c以下の樹脂を用いた場台 には、 熱により樹脂が変形され易く、 印字の際に熱転写 シー トと重ね合されて、 サ一マルへッ ド等により、 熱加 圧される時に、 受像シー 卜の表面が熱により可塑化して 押しつけられることによりならされ、 受像シー トと熱転 写シー トの密着性は高く なる。 この こ とにより染料受容 層樹脂として T gが 1 ◦ 0で以下の樹脂を用いた場合に は染料受容麿の表面の粗れをある程度カバ一することが でき る。
[0060] 上記の基材としては、 板紙、 中質紙、 上質紙、 アー ト 紙、 コー ト紙、 キャス トコー ト紙、 ク ラ フ ト紙、 合成樹 脂ェマルジョ ン含浸紙等の天然紙 ; ポリエチレン、 ポリ プロ ピレ ン等のポ リ オ レフ ィ ンフイ ノレム ; ポ リ エチ レ ン テレフ タ レー ト、 ポ リ エチ レ ンナフタ レー ト、 ボ リ カー ボネ一 ト等のポ リ エステルフィ ルム ; ボ リ塩化ビニ リ デ ン、 ポ リ フ ッ 化ビニ リ デン等のハロゲン系フ ィ ルム ; ポ リ サルフ ォ ンフ ィ ルム ; ポリエーテルフ ィ ルム ; ナイ ロ ン、 芳香族ポリア ミ ドフ イ ノレム等ポリア ミ ドフィ ルム ; ポリ イ ミ ドフィ ルム等芳荅族へテロ琮ポリマーフ ィ ルム ; ポ リ キシ リ レ ンフ ィ ルム.; アル ミ箔 ; 不織布、 台成 -等 の、 加熱樹脂が上に乗る時に変形 ·分解等を起こさない 程度の耐熱性をもつものが^ま しい。
[0061] これらの基材中にはサイズ剂、 定甚 -剂、 紙カ增強剂、 填料、 帯電防止剂、 染料、 蛍光增 ή剂、 酸化防止剂、 減 摩剤等の添加剤を含んでいてもよい し、 表面に塗布して も良い。
[0062] 基材にラ ミ ネー ト される樹脂と しては、 例えば押出 し によってラ ミ ネー ト される場合、 押出し樹脂と しては、 高密度ポ リ エチ レ ン、 中密度ポ リ エチ レ ン、 低密度ポ リ エチレン、 ポ リ プロ ピレ ン、 エチ レン - 酢ビ共重合体等 ポ リ オ レフ ィ ン樹脂 ; ポ リ エチ レ ンテ レフ 夕 レー ト等ポ リ エステル樹脂 ; アイオノ マー樹脂 ; ナイ ロ ン ; ポ リ ス チ レン、 ポ リ ウ レタ ンなどネ ッ ク イ ンが小さ く 、 比較的 ドローダウ ン性の良い樹脂を用いるのが好ま しい。 樹脂 は単独でも良いし、 数種混合しても良い。 押し出 し樹脂 は基材の片面または両面にコ ーティ ングされる。 両面に コ 一ティ ングされる場合は、 異なる樹脂でもよい。
[0063] 樹脂を両面にコ一ティ ングする場合は受像紙の表裏差 が減少し、 印字の際の加熱による印字カール、 湿度の変 化による環境カール等を減少する こ とができる。
[0064] 押し出 し樹脂には有機およびノまたは無機填料を含 させてもよい。 これらの有機填料と してはべンゾグアナ ミ ン ; ナイ ロ ン ; ポ リ カーボネ一 ト等の樹脂粉末がある。 無機填料と しては酸化チタ ン、 酸化亚鉛、 硫酸バ リ ウム、 炭酸マグネ シウム、 炭酸カ リ ウム、 アル ミ ナ、 シ リ カ、 カオ リ ン、 ク レー、 シ リ コ ー ンパウダー、 グラ フ ア イ 卜、 カーボン等が用いられ、 特に酸化チタ ンを染料受容層形 成側の OSの押出 し樹脂に添加すると、 ^面の白色度が a くなり好ま しい。 酸化チタ ンはアナターゼ形酸化チ夕 ン および //またはルチル形酸化チタンを用いることができ ο
[0065] 填料は押し出し樹脂に対して 3〜 6 0 %含有させるこ とができ、 好ま しく は 1 0〜 3 ◦ %である。
[0066] 押し出し樹脂には、 この他に染料、 顔料、 蛍光増 [ ΐ剤、 酸化防止剤、 帯電防止剤、 減摩剤、 紫外線吸収剤、 熱安 定剤、 光安定剤等の添加剤を加えてもよい。 これらの添 加剤は比較的耐熱性があり、 押出し樹脂を溶融、 コーテ ィ ングしている間に変性したり、 分解したり しないもの が好ま しい。
[0067] 上記態様における受像シー 卜の支持体は基材と押出し ラ ミ ネーショ ンされる樹脂層の間に接 -力向上の為のァ ンカー処理を行う ことが望ま しい。
[0068] ア ンカー処理としてはポリ エステル系樹脂、 ポリ ウ レ タン系樹脂、 アタ リルポリオール系樹脂、 塩化ビニル - 酢酸ビニル共重合体系樹脂等を単独もしく は混合して、 必要に応じてポリイソシァネ一 卜等の反応性硬化剂、 チ タネ一 卜及び Ζまたはシラ ン系の力 ップリ ング剤を添加 して 1層または複層塗布したり、 コロナ処理、 プラズマ 処理等のィ ンォ照射処理、 紫外線、 電子線処理等の放射 線照射処理、 溶剤処理、 火炎処理などがある。 これらの 処理方法を 1種または複数組合せてァンカー処理として もよい。 上記態様における受像シ一 卜の染料受容層榭脂と して は、 従来よ り こ の種の被熱転写シー 卜の受容層に使用さ れている ものであれば、 どのよ うな ものであっても使 ffl 可能であるが、 T gが比較的低く 、 具体的には T gが 1 0 0 °C以下であり、 かつ染料に対して受容性を有する ものがより好ま しい。
[0069] 上記態様における支持体の表面粗さは◦ . 2〜4 , 0 m l aである。 これは支持体の表面粗さが 0 . 2 ^ m l a より小さ く なると染料受容層樹脂との接着性が弱く なり、 受像シー トの保存性が悪く なり、 また、 熱転写シー ト と 重ね合せて印字される際に、 印字後の熱転写シー 卜 と染 料受容層との剥離力に負けて、 受容層樹脂が支持体から はがれ、 熱転写シー '卜にもっていかれてしま う こ とがあ また、 表面粗さが 4 . 0 m Ka以上であると染料受容 層樹脂が印字の際軟化しても、 面が印圧で平らにな らさ れきれず、 被熱転写シー ト と熱転写シー トの密着性が不 充分で ドッ 卜抜け等の欠点が生じる。
[0070] 本発明において、 支持体の表面粗さを調整し、 前記特 定の範囲とする方法と しては例えば、 樹脂を押し出しラ ミ ネーシ ヨ ン した後、 押出 し樹脂の温度がその樹脂の T g以上である時にロール表面が鏡面またはエ ンボスの ク一 リ ングロールをあてるという方法がある。 ロール表 面の鏡面とエンボスの状態をかえる こ とによって所 の 表面粗さの支持体が得られる。
[0071] また、 他の方法と して、 口 一ル表而が鏡面またはェン ボスの加熱口ールを用いて支持体の表面を熱加圧する方 法もある。 この場合、 加熱ロールの温度を押出樹脂の T g以上でかつ、 押出樹脂が熱融着しない範囲で調整す る。 また、 支持体の加熱ロールが当る面と逆の面に弾性 ロールをあてると表面粗さを調整する効果が高い。
[0072] 支持体の表面粗さを調整する方法と してはこの他に熱 圧板をあてる、 サン ドペーパーをかけるなどがあるが特 に方法は問わない。
[0073] ところで、 通常、 染料染着性の高い合成樹脂は、 一般 に柔らかく傷付き易いため、 搬送中あるいは包装を解い て感熱プリ ンタのカセッ 卜に納める際に加わる種々の銜 撃によって受像層に傷、 凹凸が発生し、 画像濃度の低下、 むらを生じるという問題がある。
[0074] また、 上記の受容層は、 指紋、 油等の汚れが付着し易 いため、 包装を解いて手で集合体を取扱つている際に受 容層に汚れが付着し、 画像品質の低下を生じるという問 j¾J ある。
[0075] そこで、 本発明においては、 受容層を片側に有した受 像シー トを前記受像層形成面側が同一方向となるように 重ね合わせた集合体の少なく とも前記受容層露出面に保 護シー トを載置するように構成することにより上記の問 題を解消する ことができる。 このような保護シー トは外 部から集合体に加わる衝搫を吸収、 緩和し、 また、 汚れ 等が集合体に付着するのを防止するため、 受像シー 卜の 受容層を有効に保護する。
[0076] 以下、 図面を参照して上記の態様について説明する。 第 2図は本発明による受像シー 卜の一例を示す斜視図 である。 第 2図において、 受像シー ト 1 は片側に受容層 を有している複数の受像シー ト 2を受容層が上方を向く よ う に重ね合わせた ¾合体 3の最上部の受像シー 卜の受 容層 2 a上に保護シ一 ト 4が載置されている。
[0077] 図示例では、 保護シー ト 4 は集合体 3の片側 (受容層 2 a の露出面側) にのみ載置されているが、 他方の面
[0078] (図示例では下側) にも保護シー トが載置されてもよい また、 受像シ一 卜 2 と保護シ一 卜 4 とが交互に位置する よ う に重ね合わせたものであってもよい。
[0079] 保護シー ト 4の材質は、 王子油化合成紙 (株) 製ュポ
[0080] T P G等の合成紙、 ポ リ エチ レンテレフ夕 レー 卜
[0081] ( P E T ) 、 ポ リエチ レ ン、 ポ リ プロ ピレン ( P P ) 、 低可塑剤塩化ビニル等のプラスチッ ク フ ィ ルム、 ボイ ド を —する P E T , P P等の発泡プラスチッ クフ レム、 フ レムと紙とのラ ミ ネー ト材、 ェクス ト リ ュージ ョ ン コーティ ング ( E C ) した紙等の材質であってもよい。 また、 保;!シー ト 4 は透明、 半透明、 不透明いずれであ つてもよい。
[0082] このよ うな保護シー 卜 4 は带電防止剤、 酸化防止剤、 脱酸素剤、 脱臭剤等の添加剤を含んでいてもよく、 また、 上記の添加剤を塗布剤として保護シ一 卜 4の片面あるい は両面に塗布したものであってもよい。 但し、 このよう な添加剤、 塗布剂は、 受容層に移行して画像形成性及び 画像保存性に悪影響を与えないものを選択する必要があ また、 保護シー ト 4の厚さは、 保護シー ト 4の剛度等 とを考慮して、 各材質に適した厚さを決定すればよく 、 例えば前記のュポ T P Gを用いる場合、 保護シー 卜 4の 厚さは 7 5 μ m程度する ことができる。
[0083] また、 保護シー ト 4の大きさは、 通常、 集台体 3を構 成する受像シー ト 2.の大きさと等しいが、 特に制限はな い。 但し、 受像シー ト 2の画像形成部分の面積より大き いことが必要である。
[0084] 上記の保護シー ト 4は、 上述したように受像シ一 卜の 画像形成性及び画像保存性に悪影響を与えないことが要 求される。 このような保護シー ト 4の適性評価の基準と して、 第 2図に示されるような状態あるいは包装して密 閉した状態で、 例えば◦で〜 6 0で、 1 ◦ %〜 9 0 % R Hの範囲の環境下に所定時間放置した後に、 受像シー 卜の画像形成性及び形成された画像の保存性が、 保護シ 一卜 4を用いない場合と同等であることが要求される。 また、 保護シー ト 4の表面状態は、 平滑性が βすぎると 集合体 3に載置されてもずれが生じ易く なり、 また、 表 面状態が凹凸であり平滑性が低い場台は、 保護シー ト 4 に対向する受容層に傷が付く こ とになり、 また、 受像シ ― 卜に付着して感熱プリ ン夕内に搬入される こ とがあり 好ま し く ない。 通常、 保護シー 卜 4の平滑性は、 例えば 受像シー トの受容層上に載置した保護シ一 ト 4上に底面 積 8 、 重量 1 5◦ 0 gのおもり (約 2 0 g Z ^の荷 重) を置き、 保護シー ト 4を水平移動するよ う に引張つ たと きの張力 (摩擦係数) が 1 0 0 〜 5 0◦ g程度とな る :: とが好ま しい。
[0085] 保護シー 卜 4は、 受像シー ト との識別が容易であれば、 表面のマーク等の有無は特に問题ではない。 したがって、 例えば第 3図に示されるよ う に感熱プリ ン夕における受 像シ一 卜の搬送方向と平行に両側に全ベタのス トライ プ 状のマーク (感熱プリ ン夕が受像シー トである と判断で きるマーク以外のマーク) があってもよ く 、 また、 全く マークがな く てもよい。 いずれの場合でも、 感熱プリ ン 夕のカセ ッ 卜の中に保護シ一 卜 4があっても、 受像シー 卜に付されている所定のマークがないため感熱プリ ンタ は保護シー ト 4を機内に搬入する こ とはない。
[0086] 上記の態様において、 集合体 3の受像シー ト 2の重ね 合わせ枚数は、 通常、 熱転写シー トにより熱転写できる 枚数に合わせればよ く 、 特に制限はない。 したがって、 感熱転写材料が 1 枚の受像シ一 卜の受容層上に保護シ一 卜 4を載置した ものであってもよい。 保護シー ト 4が集合体 3の少なく とも受像層露出面に 載置された本態様の感熱転写材料の包装形態は特に制限 はなく 、 感熱転写材料に帯掛けを行なって保管、 搬送に 供してもよい。 また、 集合体 3の上下両面に保護シー ト 4を載置し、 接着テープで両保護シー ト 4間を固定して もよい。 また、 例えば第 4図に示される袋体 5中に収納 した後、 開口縁部の内面どう しをヒー 卜シールして密封 してもよい (第 5図参照) 。 このような袋体 5の素材と しては、 例えばアルミニューム箔とポリエチレンフ ィ ル ムとの積層物 (アルミ箔/ポリエチレン、 以下同様に表 示する) 、 アルミ箔 Z紙 Zポリオレフィ ン、 紙 Zポリォ レフィ ン Zアルミ箔 Zポリオレフィ ン等があげられる。
[0087] —方、 上記受像シー トと共に熱転写に供される熱転写 シー ト 1 0は、 通常、 第 6図に示されるように、 両端に リール 6を有するカセッ ト 7に収納されており、 このよ うにカセッ ト 7に収納された状態で第 7図に示されるよ うな袋体 8に収納されている。
[0088] そして、 例えば第 5図に示されるような受像シー 卜の 包装体と上記の包装がなされた熱転写シー トの包装体と を、 例えば第 8図に示すように、 紙函 9内に中仕切 9 a を設け、 その中仕切 9 aにより仕切られた上下の空 (¾の うち、 上段の空間内に熱転写シー 卜の包装体を入れ、 下 段の空間内に受像の包装体を入れて保管、 搬送に供して もよい。 この場合、 紙函 9内で受像シー トの包装体が動いて袋 体 5内の集合体 3 と保護シ一 卜 4 とにずれが生じる こ と を防止するために、 紙函 9内の受像シー 卜の包装体との 空間部分に発泡スチロール製等の詰め材を挿入してもよ い。
[0089] 上述の包装形態で保管、 搬送きれた受像シー トを使用 する場合は、 包装を解いた感熱転写材料を感熱プリ ンタ のカセ ッ 卜内に配置する。 感熱プリ ン夕が受容層を上向 き状態に して受像シ一 卜を機内に搬送する型式の場 ^は、 カセ ッ ト内に配置すると同時に保護シー ト 4 は不要とな るため除去すればよい。 また、 感熱プリ ン夕が受容屑を 下向き状態に して受像シ一 卜を機內に搬送する場合は、 カセッ 卜の最下部に保護シー 卜 4が存在したま ま となり、 この保護シ一 ト 4によってカセ ッ ト底部の凹凸からカセ ッ 卜内の最下部の受像シー トの受容 i が^効に保護され る o
[0090] 以下、 本発明を実施例及び比較例を挙げて更に詳細に 説明する。 尚、 文中部又は%とあるのは特に断りの無い 限り重量基準である。
[0091] (熱転写シ一 トの作成)
[0092] 下記組成の耐熱滑性層用ィ ンキ組成物を、 厚さ 4 . 5 mのポ リ エチ レ ンテレフタ レ一 トフィ ルム (東レ製 ; ルミ ラー 5 A— F — 5 3 ) 上にワイヤーバーで塗布し温 風乾燥して耐熱滑性層を形成した。 耐熱滑性層用ィ ンキ組成物
[0093] ボリ ビニルプチラール樹脂 (積水化学製、 4 . 5部 エスレッ ク BX— 1)
[0094] ト ル エ ン 4 5部 メ チルェチルケ ト ン 4 5 . 5部 燐酸エステル (第一工業製薬製、 プライ 〇 . 4 5部 サーフ A-208S)
[0095] ジィソシァネー ト. 「リケネ一 卜 D- 2部 110NJ 7 5 %酢酸ェチル溶液
[0096] 上記フィ ルムを 6 0 °Cで 1 2時間、 ォ一ブン中で加熱 して硬化処理した。 乾燥後のイ ンキ塗布量は約 1 . 2 Z nfであつた。 次いで上記フィ ルムの耐熱滑性層とは反 対側の面に、 下記組成の染料層組成物を乾燥時の塗布量 が 1 , 0 g Z c となるように塗布し、 8 0。Cで 5分間乾 燥して、 熱転写シー トを得た。
[0097] 染料層用ィ ンキ組成物
[0098] 分散染料 (力ャセッ トブルー 7 1 4、 4 . 0部 日本化薬 (株) 製)
[0099] ポ リ ビニルブチラール樹脂 (エス レ ッ ク 4 . 3部 BX-K 積水化学製)
[0100] メ チノレエチルケ ト ン/ トルエン 8 0 . 0部
[0101] (重量比 1 / 1 )
[0102] 実施例 1
[0103] 基材として 1 5 ϋ m厚の 成紙 (王了-油化製 Y U P O - F P G 1 5 0 ) を用い、 下 g己組成の受容層用 イ ンキ組成物を口一ルコーティ ングを用いて、 乾燥時の 厚みが 0. 3 g Zrrf となる様に塗布して受像シー トを得 ナ
[0104] 受容層形成用ィ ンキ組成物
[0105] 塩化ビニル Zアク リル酸 n - プチル/ 7 0部 ビニル変性ポ リ スチ レ ングラ フ ト
[0106] 共重合樹脂 (80/10/10) (デン力
[0107] ラ ッ.ク #400電気化学工業)
[0108] 塩化ビニル 酢酸ビニル共重合体 3 ◦部
[0109] (デン力 ビニル #10ϋϋΑ電気化学工業)
[0110] ビニル変性シ リ コー ン (X- (52- 1212 1 5部 信越化学工業)
[0111] シリ コ一 ン架橋触媒 ϋ . 3部 (PL 50T信越化学工業)
[0112] メ チルェチルケ ト ン 2 0 0部 卜 ノレ ェ ン 2 0 0部 上記の様に して得られた熱転写シー 卜 と、 各受像シ一 卜 とを熱転写層と受容層が接する様に重ねて熱転写シ一 卜の支持体側からサーマルへッ ドによ り、 サーマルへッ ドの出力 : 1 W 1 ドッ 卜、 パルス幅 : 4. 0 msec ド ッ ト密度 : 3 ドッ ト Z mraの条件で記録を行つた。 印字濃 度は米国マ クベス社製のデン シ ト メ ー ター R D— 9 1 8 によ り则定し、 比較例 1 の濃度を 1 . 0 と した ffl対濃度 として表示した。
[0113] 又、 印字後の各受像シー トの耐候性試験を下記の容量 で行った。 結果を第 1表に示す。
[0114] 耐候性試験
[0115] 耐候性は、 J I S L 0842に準じ、 J 1 S L 0841の第二露光 法における初期堅牢度が 3級を越えるものを◎と し、 3 級程度のものを〇とし、 それに満たないものを Xとした, 実施例 2〜4、 比較例 1及び 2
[0116] 下記に示す各受容層形成用ィ ンキ組成物.を使用した以 外は実施例 1 と全く 同様に受像シー トを得、 実施例 1 と 同様の熱転写シ一 卜を用いて実施例 1 と同様に印字を行 つた。 実施例 1 と同様に耐候性試験を行つた結果を第 1 表に併せて示す。
[0117] 受容層形成用ィ ンキ組成物 (実施例 2 )
[0118] 塩化ビニル Zアク リル酸 n - ブチル Z 1 0 0部 ビニル変性ポ リ スチ レ ングラフ 卜
[0119] 共重合樹脂 ( 80/15/5)
[0120] ェポキシ変性シリ コーン (X- 22- 300012 2部 信越化学工業)
[0121] ァ ミ ノ変性シ リ コー ン .(X - 22—30500 2部 信越化学工業)
[0122] メ チルェチルケ ト ン 2 ϋ ϋ部 ト ル エ ン 2 ϋ ϋ部 受容層形成用ィ ンキ組成物 (実施例 3 )
[0123] 塩化ビニルノメ チルメ タク リ レー 卜ノ 1 0 0部 ビニル変性 AS (80/10/10) 共重合体
[0124] エポキシ変性シ リ コー ン (X- 22- 3000E 2部 信越化学工業)
[0125] ァ ミ ノ変性シ リ コー ン (X-22-3050C 2部 信越化学工業)
[0126] メ チルェチルケ ト ン 2 0 0部 卜 ノレ ェ ン 2 0 0部 (ビニル変性 A S は、 アク リ ロニ ト リルノスチ レ ン
[0127] ( 8 0 / 2 0 ) 共重合体で分子量 1 0 , 0 0 0程度 のもので末端ビニル変性物である。 )
[0128] 受容層形成用ィ ンキ組成物 (実施例 4 )
[0129] 塩化ビニル Zアク リ ル酸ブチル ビ二 1 0 0部 ル変性 PMMA ( 70/10/20) 共重合体
[0130] エポキシ変性シ リ コー ン (X- 22- 3000E 2部 信越化学工業)
[0131] ァ ミ ノ変性シ リ コー ン (X-22- 3050C 2部 信越化学工業)
[0132] メ チルェチルケ ト ン 2 0 0部 ト ル エ ン 2 ϋ ϋ部
[0133] (ビニル変性 ρ Μ Μ Αは、 分子量 1 2 , 0 0 0の
[0134] P M M Aで末端ビ二ル変性物である。 ) 受容層形成用ィ ンキ組成物 (比蛟例 1 )
[0135] ポ リ エステル樹脂 (バイ ロ ン 200 :東洋紡) 6 0部 塩酢ビ樹脂 (VYHH Ucc) 4 0部 エポキシ変性シ リ コー ン. (X-22-3000E 2部 信越化学工業)
[0136] ァ ミ ノ変性シ リ コー ン (X-22-3050C 2部 信越化学工業)
[0137] メ チルェチルケ ト ン 2 0 0部 ト ル エ ン 2 0 〇部 受容層形成用イ ンキ組成物 (比較例 2 )
[0138] 塩化ビニル Z 2 - ヒ ドロキシェチルァ 2 0部 ク リ レー ト マイ レ ン酸 = 83.(5/16/
[0139] 0.4(各モル) 共重合樹脂 (エス レ ツ
[0140] ク E-C110、 積水化学工業 (株) 製)
[0141] エポキシ変性シ リ コー ン (X - 22-3000E 1. 2 5部 信越化学工業)
[0142] ァ ミ ノ変性シ リ コー ン (X— 22 - 3050C 2 5部 信越化学工業)
[0143] ト ル エ ン 1 0 0部 メ チルェチルケ ト ン 1 0 0部 相対染着濃度 耐光性
[0144] 実施例 1 1. 2 ◎
[0145] 〃 2 1. 2 ◎
[0146] " 3 1. 2 ◎
[0147] " 4 1. 1 ◎ 比較例 1 1. 0 X
[0148] 〃 2 1. 1 〇 以上の結果から明らかなよう に、 木発明の受像シー ト は、 受容層が染着性を し且つ耐候性を有する特定の物 質にて構成されているため、 印字の際には極めて鮮明な 画像を形成でき、 また、 印字後に画像が退色する の不 具合のない優れた特性を有している。
[0149] 突施例 5
[0150] 支持体の基材と して富士写真フィ ルム株式会社製 P .1に 0ホワイ ト ( 1 5 7 g" /nf) を用いて、 この基材に コロナ処理をした後、 染料受容層を設ける側の表面に、 低密度ポリ エチ レ ン 1 0 0部、 アナターゼ型酸化チタ ン 1 5部からなる押出し樹脂を厚さ 3 ϋ mになるように 押出しコ一ティ ングした。 また、 裏面には低密度ボ リエ チ レン 1 ϋ 0部、 帯電防止剤 5部からなる押出 し樹脂を 押出 しコ一ティ ングした。 その後、 ΰϊちにベタのグラ ビ ァロールをもちいてク ー リ ングし、 屮心線平均粗さ 0. 5 Ra mの支持体を得た。
[0151] この支持体の上面に、 下記組成の受容層用イ ンキ組成 物を乾燥時の塗布量が 6. 0 g Z aiiとなるようにワイヤ ーバ一を用いて塗布し、 1 2 0 °Cで 1 ◦分間乾燥して受 像シー トを得た。
[0152] 受容層用ィ ンキ組成物
[0153] ポリエステル樹脂 (東洋紡 (株) 製 : 1
[0154] バイ ロ ン 200, Tg= 67°C)
[0155] 塩化ビニル -酢酸ビニル共重合体 5. 〇部
[0156] CU C C (株) 製 : VYHH,Tg=72°C)
[0157] ア ミソ変性シリ コーン (信越化学工業 1. 2部 製 (株) : KF-393)
[0158] エポキシ変性シリ コーン (i 越化学ェ 1. 2部 業製 (株) : X- 22-343)
[0159] メ チルェチルケ ト ン 5 0部 ト ル エ ン 5 〇部 比較例 3
[0160] 実施例 5においてクーリ ングロールと して鏡面ロール をもちいて支持体を得た。 この支持体の染料受容層を設 ける側の表面に口ール表面温度 6 5での鏡面口一ルが、 反対の面に弾性口ールが当たるよう に してカ レンダー処 理を行い、 中心線平均粗さ◦ . 0 8 mの表面をもつ支 持休を得た。 この表面に実施例 5と问様に染料受容層を 形成し、 比較例 3とした。 実施例 6
[0161] 支持体の S材と して実施例 5 と同じ紙を用いてコロナ 処理後、 この基材上に高密度ポ リ エチ レ ン 1 0 0部、 ァ ナターゼ型酸化チタ ン 1 2部、 蛍光増白剤 0 . 〗 部から なる押出樹脂を厚さ 2 となるよ うに押出 しコ一テ イ ングした。 また、 こ の基材の裏面に高密度ポ リ エチ レ ン 1 0 0部、 シ リ コ ー ンパゥダ (東芝シ リ コー ン製、 ト スパール 1 3 0 ) 1 0部、 リ ン酸エステル 0 . 5部力、ら なる押出し樹脂を押出 しコ ーティ ングした。
[0162] この支持体を実施例 5 と同様にベタのグラ ビアロール をもちいてク一 リ ングし、 巾心線 -均粗さ 1 , 0 Ka〃 m の支持体を得た。 こ の支持体の表面に実施例 1 と同様に 染料受容層を設けた。
[0163] 比較例 4
[0164] 実施例 6 と同様の方法で られた被熱転写シー トの支 持体を 3 0 °C 9 5 % R . H .中に 2 4時間放置し、 加湿する。 この支持体の両面に 1 0 0 ^ の? E Tフィ ルムをあて、 表面温度 7 0での鏡面ロールが染料受容層側に、 裏面側 に弾性ロールが当るよ う に して線圧 2 0 ◦ kg cmで力 レ ンダー処理した。 得られた支持体の染料受容層面の表面 粗さは、 ◦ . 0 5 m Raであった。 こ の支持体の表面に ¾施例 5 と同様に染料受容層を設けた。
[0165] 比較例 5
[0166] ¾施例 5 と同じ基材に同じ押出 し樹脂をもちいて押出 しコーティ ングを行い、 エンボスロールをもちいてク一 リ ングして表面祖さ 1 0. 0 mRaの支持体を if-た。 こ の支持体の衷面に突施例 5と同様にして染料受容層を設 けた。
[0167] 比較例 6
[0168] 実施例 6と同様に押出しコーティ ングを行い、 ェンボ スロールをもちいてク一リ ングを行い、 表面粗さ
[0169] 1 2. 0 mの支持体を得た。 この支持体の表面に実施 例 5と同様にして染料受容層を設けた。
[0170] 実施例 5、 6、 7、 8及び比較例 3、 4により得られ た受像シー トに JIS K5400 に準拠して碁盤目を入れてさ らに市販のセロハンテープ ( "セロテープ No.405-1P 、 ニチバン株式会社製) を貼りつけ、 はがして、 染料受容 層と支持体との接着力をテス 卜 した。 また、 得られた受 像シー トの受容層面と裏而を重ね合せ、 2 0 g Zcrfの荷 重をかけて 6 0 °Cにて 20 0 hr、 保存し、 保存試験を行 つた。 その後、 受容層面と裏面を剥離し、 受容層面を目 視で観察した。 結果を第 2表に示す。
[0171] 実施例 5、 6、 7、 8及び比蛟例 5、 6、 7、 8によ り得られた受像シー トを前記の方法により得られた熱転 写シー トと組み合わせて、 印字を行い、 表面の ドッ ト抜 けをみた。 結果を第 3表に示す。
[0172] 実施例 7
[0173] 実施例 5においてベタのグラ ビア口一ルの印 01を変え て、 中心線平均粗さ 0. 2 mの支持体を得た。 この 表面に実施例 5と同様に染料受容層を形成した。
[0174] 実施例 8
[0175] ' 比較例 5で得られた支持体の染料受容層を設ける側の 表面にロール表面温度 6 5での鏡面ロールが、 反対の面 に弾性ロールが当たるようにしてカ レンダー処理を行い、 再び表面処理をした。 これにより Ψ心線平均粗さ
[0176] 0. 38 mの表面をもつ支持体.を得た。 こ の支 |i体の 表面に実施例 5と同様に染料受容嫿を形成した。
[0177] 比較例 7
[0178] 実施例 8において受容層ィ ンキ組成物を下記のものに かえて、 比較例 7の受像シ一 トを ¾た。
[0179] 染料受容層用組成物 :
[0180] ポリ ビニルブチラ 一ル樹脂 ( BV - 5、 1 6. 5部 積水化学 (株) 製、 Tg = O°C)
[0181] ァ ミ ノ変性シ リ コー ン (KF- 393、 1. 2部 信越化学工業 (株) 製)
[0182] エポキ シ変性シ リ コー ン (X- 22-343、 1. 2部 信越化学工業 (株) 製)
[0183] メ チルェチルケ ト ン // ト ルエ ン 1 0 0部
[0184] (重量比 1 1 )
[0185] 比蛟例 8
[0186] 実施例 8において受容層ィ ンキ組成物を下記のものに かえて比蛟例 8の受像シー 卜を た。 ポリ カーボネ一 卜樹脂 (ュ一ピロ ン 1 5. 0部
[0187] 200 DE、 三菱ガス化学 (株) 製、
[0188] Tg-140°C)
[0189] ァ ミ ノ変性シ リ コー ン (X- 22-3050C、 1. 2部 信越化学工業 (株) 製)
[0190] エポキシ変性シリ コーン (X - 22-3000E、 1. 2部 信越化学工業 (株) 製)
[0191] 塩化メ チ レン , 1 0 0部
[0192] (感熱転写記録)
[0193] 上記の熱転写シー 卜と受像シ一 卜を用いて市販のカラ —ビデオプリ ンター (日立製作所製 : V Y— 1 ◦ 0) に て転写画像の記録を行つた。
[0194] 2 染料受容層/支持体接着性試験 実 施 例 5 市販のセロハンテープによる剥離は (Ra 0.5 p. πι) 認められなかった。 実 施 例 6 市販のセロハンテープによる剥離は (Ra 1.0 μ in) 認められな力、つた。 実 施 例 7 市販のセロハンテープによる剥離は (Ra 2.0 β m) 認、められな力、つた。 比 較 例 3 市販のセロハンテープによ り、 碁盤 (Ra 0.08 / m) 目が部分的に剥離した。 比 較 例 4 市販のセロハンテープによ り、 碁盤 (Ra 0.05 m) 目が部分的に剥離し、 また、 - 盤の はじから大き く 全体に剁離部分が広 力 つた。 保 存 試 験 実 施 例 5 受容層面の変化はなかつた。 実 施 例 6 受容層面の変化はなかつた。 実 施 例 7 受容層面がわずかに荒れたが実施に 支障な し。 比 較 例 3 受容層が支持体よ り剥離し、 裏面に 接着していた。 比 較 例 4 受容層が支持体よ り剥離し、 裏面に 接着しいてた。 3 印 字 テ ス ト 実 施 例 5 高濃度印字部〜低濃度印字部全体 (Ra 0.5 β in) で ドッ ト抜けのない美しい画像力 (受容餍樹脂 得られた。
[0195] Tg= 6 C、 72'C) 施 例 6 低濃度印字部に極わずかに ドッ ト (Ra 1.0 m) 抜けが見られるが全体として 51し (受容層樹脂 い画像が得られた。
[0196] Tg= 6TC、 72で) 実 施 例 8 低濃度印字部に極わずかに ドッ ト (Ra in) 抜けが見られるが全体として萸し (受容層樹脂 い画面力;'得られた。
[0197] Tg= 67'C、 72ΐ) 比 蛟 例 5 中濃度印字部〜低濃度印字部にか (Ra 10.0 m) けて多く の ドッ 卜抜けがみられ (受容層樹脂 た。
[0198] Tg= 67 , 72'C) 比 較 例 6 高濃度印字部〜低濃度印字部で多 (Ra 12.0〃 ) く の ドッ抜けが見られた。
[0199] (受容層樹脂
[0200] Tg= 67'C、 72t) 比 較. 例 7 低濃度印字部に多く の ドッ 卜抜け (Ra 0.38 m) 力 _¾られた。
[0201] (受容層樹脂
[0202] Tg= 110ΐ) 比 較 例 8 低濃度部に多く の ドッ ト抜けが見 (Ra 0.38 m) られた。
[0203] (受容屐樹脂
[0204] Tg= 140'C) なお、 本発明における中心線平均粗さ K aは表面形状測定 器 Dek t ak 3 0 3 0 (日本真空技術 (株) 製) を用いて測定 した。
[0205] 産業上の利用可能性
[0206] 本発明の受像シー トは①簡易 I Dカー ドの顔写真の形 成、 ②名刺の顔写真の形成、 ③テレフ ォ ンカー ド上への 絵付け、 ④プレ ミ アム、 ⑤葉書、 ⑥窓 ffl広告、 ⑦電飾看 板、 ⑧各種装飾品、 ⑨荷礼、 ⑩商品説明 fflラベル、 ®文 房具用ラベル、 ®オーディ オカセ ッ トゃビデオカセ ッ ト 用のイ ンデッ クス、 ⑬透過原稿作成シー ト等に適用でき o
权利要求:
Claims請 求 の 範 囲
1 . 熱により溶融もしく は昇華して移行する染料を 含有してなる染料層が形成された熱転写シ一 卜と組合わ せて使用される受像シー トであって、
シー ト状基材の表面に前記熱転写シ一 トから移行する 染料を受容するための受容層を有し、 この受容層が、 (ィ) 塩化ビニル、 (口) アク リル酸系モノマーおよび (ハ) 末端にビニル基を有する線状ポリマーとを共重合 して得られる共重合体からなることを特徴とする、 受像 シー ト。
2 . 前記 (八) .末端にビニル Sを する線状ポリマ 一が、 ポリマーの少なく とも一方の末端部位をビニル基 で置換したビニル変性ポリマーである、 請求項 1 に記載 の受像シー ト。
3 . 前記受容層を構成する共重合体が、 該共重合体 の主鉞に前記線状ポリマーがグラフ 卜されたグラフ ト共 重含体からなる、 請求項 1に記載の受像シ一 ト。
4 . 前記 (ハ) 末端にビニル基を有する線状ポリマ —がポリ スチレンからなる、 請求: S 1に記載の受像シ一 卜
5 . 前記 (ハ) 末端にビニル基を有する線状ポリマ 一が、 スチ レ ン - ァク リ ロ二 ト リル共茧合休からなる、 請求: ® 1 に記載の受像シ一 卜。 9 PC /JP90/00108
6 . 前記 (ハ) 末端に ビニル基を有する線状ポ リ マ 一が、 ポ リ塩化ビニルからなる、 請求项 1 に記載の受像 シー ト。
7 . 前記 (ハ) 末端に ビニル ®を有する線状ポ リ マ —が、 ポ リ塩化ビニル - 酢酸ビニル共重合体からなる、 請求項 1 に記載の受像シー ト。
8 . 前記 (ハ) 末端に ビニル基を有する線状ポ リ マ 一が、 ァク リ ル酸系モノ マーの重合体または共重合体か らなる、 請求項 1 に記載の受像シー ト。
9 . 前記受容層が、 前記共重合体にさ らに他の樹脂 をレ ン ドした組成物からなる、 請求項 1 に記載の受像シ ー ト。
1 0 . 前記シ一 卜状基材と受容屐との間に中間屑を 有する、 請求项 1 に記載の受像シー ト。
1 1 . 前記シー 卜状基材の表面の中心線 均粗さが、 0 . 2〜 4 . 0 u m l aである、 請求 ¾ 1 に記載の受像シ
— 卜。
1 2 . 前記シー ト状基材が、 一定の基休表面に樹脂 を押出しラ ミ ネ一ショ ンする こ とによって得られる積層 体からなる、 請求項 1 に記載の受像シー ト。
1 3 . 前記押出しラ ミ ネーシ ヨ ンされる樹脂が、 有 機および Zまたは無機填料を含有している、 請求項 1 2 に記載の受像シー 卜。
1 4 . 前記受像シー 卜が、 複数枚の各々の受像シー トを、 前記受容層面側が同一方向となるように重ね合わ せた集合体からなり、 この集合体の少なく とも前記受容 層露出面に保護シー 卜が載置されてなる、 受像シ一 卜。
1 5, 前記受像シー 卜の集合体の各受像シー 卜の受 容層の表面に保護シー トが載置されている、 請求項 14 に記載の受像シー ト。
1 6, 熱により溶融もしく は 華して移行する染料 を含有してなる染料層が形成された熱転写シー トと組合 わせて使用される受像シ一 卜であって、 前記シー ト状基 材の表面に前記熱転写シ一 卜から移行する染料を受容す るための合成樹脂を含む受容層を有し、 前記シー ト状基 材の表面の中心線平均粗さ力 ;'、 ◦ . 2〜4. 0 / mRaで あることを特徵とする受像シー ト。
1 7 , 前記シー 卜状基材が、 一定の基体表面に樹脂 を押出しラ ミ ネ一ショ ンすることによって得られる稜曆 体からなる、 請求項 1 6に記載の受像シー ト。
1 8, 受容層樹脂の T g力《 1 0 0 °C以下である、 請 求項 1 6に記載の受像シ一 ト。
类似技术:
公开号 | 公开日 | 专利标题
US4695286A|1987-09-22|High molecular weight polycarbonate receiving layer used in thermal dye transfer
EP0474494B1|1997-12-29|Thermal transfer image receiving sheet and production process therefor
EP0668168B1|1998-08-12|Heat transfer sheet
CA1289822C|1991-10-01|Heat transferable sheet
EP0419236B1|1996-12-11|Composite thermal transfer sheet
EP0227092B1|1990-11-07|Release agent for thermal dye transfer
US5984467A|1999-11-16|Ink-jet media
US5395667A|1995-03-07|Air baggage tag
US6616993B2|2003-09-09|Protective layer transfer sheet
US5494885A|1996-02-27|Protective layer transfer film and image-printed matter
EP0368320B1|1997-10-08|Heat transfer image-receiving sheet
US5789340A|1998-08-04|Subbing layer for composite thermal dye transfer ID card stock
KR100323787B1|2002-07-02|일축연신다층필름및이를함유하는항공수화물택
US6562451B2|2003-05-13|Coated film
EP0879711B1|2001-07-18|Thermal transfer image-receiving sheet
US4908345A|1990-03-13|Dye receiving
EP0316926B1|1993-10-20|Resin-coated paper support for receiving element used in thermal dye transfer
KR100854909B1|2008-08-28|다층 필름
US5130292A|1992-07-14|Sheet for heat transference and method for using the same
EP0657302B1|1997-09-03|Thermal dye transfer dye-donor element containing transferable protection overcoat
US6028028A|2000-02-22|Recording sheet
EP1188570B1|2007-05-09|Intermediate transfer recording medium and method for image formation
US6797671B2|2004-09-28|Method for image formation and image-formed product
US7033974B2|2006-04-25|Thermal transfer sheet
US5270285A|1993-12-14|Sheet for heat transference
同族专利:
公开号 | 公开日
US5135905A|1992-08-04|
DE69033129D1|1999-07-01|
DE69008057T2|1994-11-17|
DE69028929D1|1996-11-21|
DE69028929T2|1997-05-22|
EP0407613A1|1991-01-16|
EP0578271B1|1996-10-16|
EP0718115A1|1996-06-26|
DE69008057D1|1994-05-19|
DE69033129T2|2000-02-03|
EP0718115B1|1999-05-26|
EP0407613A4|1992-04-22|
EP0407613B1|1994-04-13|
EP0578271A1|1994-01-12|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
1990-08-09| AK| Designated states|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): US |
1990-08-09| AL| Designated countries for regional patents|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): AT BE CH DE DK ES FR GB IT LU NL SE |
1990-09-27| WWE| Wipo information: entry into national phase|Ref document number: 1990902372 Country of ref document: EP |
1991-01-16| WWP| Wipo information: published in national office|Ref document number: 1990902372 Country of ref document: EP |
1994-04-13| WWG| Wipo information: grant in national office|Ref document number: 1990902372 Country of ref document: EP |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
JP1/17792||1989-01-30||
JP1017792A|JP2888532B2|1989-01-30|1989-01-30|被熱転写シート|
JP1/48615||1989-03-02||
JP1048615A|JPH02229082A|1989-03-02|1989-03-02|Sheet to be subjected to thermal transfer|
JP2605089U|JPH02117170U|1989-03-07|1989-03-07||
JP1/26050||1989-03-07||DE1990608057| DE69008057T2|1989-01-30|1990-01-30|Bildaufnahmeblatt.|
US07/582,217| US5135905A|1989-01-30|1990-01-30|Image-receiving sheet|
EP19900902372| EP0407613B1|1989-01-30|1990-01-30|Image reception sheet|
[返回顶部]