![]() Treatment of activated sludge
专利摘要:
公开号:WO1990005117A1 申请号:PCT/JP1989/001136 申请日:1989-11-02 公开日:1990-05-17 发明作者:Naoki Akiyama 申请人:Mitsubishi Monsanto Chemical Company Limited; IPC主号:C02F3-00
专利说明:
[0001] 明 細 書 活 性 汚 泥 の 処 理 技 術 分 野 [0002] 本発明は、 活性汚泥の異常現象、 すなわち活性汚泥の 曝気処理時に曝気槽ゃ沈降槽上部に発泡層を形成したり スカム化したり、 バルキング (bu l k i ng ) (膨化現象) を起したり、 また活性汚泥沈降後の処理水が発泡したり スカムを生成したり、 することを防止する方法に する, また、 本発明は、 薬剤添加による活性汚泥の^常現象防 止法において、 特定の糸状菌または放線菌によって発生 する活性汚泥の異常現象、 例えば活性汚泥のバルキング, を効果的に防止する方法に関する。 また特定の放線蘭に よって発生する活性汚泥の異常現象を効果的に防止する 方法に関する。 [0003] 廃水処理に用いられる生物学的方法の一つと して活性 汚泥法がある。 この方法は、 有機物を含む廃水に空気を 吹込んで、 微生物を繁殖させるこ とによって生じる泥状 物、 すなわち活性汚泥、 の性質を利用したものであって、 、活性汚泥が吸着性に富むフロッ クを生じて、 その比重が 水のそれより大きい (たとえば 1 . 0 0 3前後といわれ ている) ところから、 それが静置によって沈降してあと に透明な処理水が残る、 という現象を利用したものであ る。 沈降した活性汚泥は、 返送汚泥として再使用される 下水、 屎尿および各種有機性産業廃水は、 普通活性汚 泥法によって処理される。 この方法によって処理してい る間に、 流入廃水の流量の変動、 流入廃水中の有機物の 変動や、 下水道管内に成育した種々のカ ビ、 糸状性細菌 類等の微生物の種類の変動がおこって、 これらの変動に 応じて活性汚泥中の微生物相も変化することが知られて いる。 例えば、 流入原水中に遊離固形分が少なく、 汚泥 滞留時間 ( S R T ) が大きく なると、 ノカルディ ァ · ァ マラエ (Nocard i a ainarae ) が活性汚泥中に多量繁殖し て界面活性なミ コール酸を生成し、 気泡の安定化を促進 し、 曝気槽ゃ最終沈降槽の上部に汚泥を包含した気泡を 滞積し、 放流される。 放流水自体も発泡して外観を損ね ることがある。 この微生物相の変化が急激なとき (例え ば糸状細菌が増加したとき) は、 汚泥が膨化し、 沈降が 悪く なり、 汚泥が水面近く まで上昇し、 汚泥の溢流量が ふえ、 処理能力が低下して、 場合によっては処理不能と なるいわゆるバルキング現象が発生する。 この現象が生 ずると、 汚泥は白っぽぐ、 気泡を付着し、 非常に軽く、 沈降しにく いものとなり、 曝気槽の上部に時には汚泥を 付着した発泡層が数十センチメ一トル以上にも達して滞 積する。 曝気槽上部に滞積した気泡には付着した汚泥や 曝気槽から溢れた気泡中の污泥が腐敗して悪臭を発した り、 曝気槽に滞積した気泡中の汚泥が最終沈降槽から処 理水とともに放流されると、 処理水の発泡による外観不 良や、 B O D、 C 0 Dが上昇して除去率も極端に低下し て環境汚染を引きおこす場合がある。 [0004] 活性汚泥が正常に機能しているか否かの一つの目安と して、 S V I (Sludge Volume Index 、 汚泥指標) 値が ある。 この S V I値は、 1 gの活性汚泥が 30分間の沈 降により占める容積で表わされる。 正常な機能を発揮す る活性汚泥の S V I値は 50〜: L 50、 特に 1 00以下 であるが、 バルキングを起した活性汚泥のそれは、 [0005] 300〜 800にもなることがある。 し力、し、 放線菌が 引きおこす S V I値の増大は 200〜 300程度であり、 これにより汚泥の界面上昇による汚物流出の発生が冬季 には見られることがある。 [0006] このような発泡ゃスカムを発生したり、 バルキングを 起した活性汚泥は、 その機能を回復するのは容易でなく 、 最悪の場合には汚泥の入れ替えの必要が生じ、 工場など では入れ替えの場合は汚泥の馴養がすむまで使用を中止 しなければならず、 工場の生産計画に重大な影響を与え ることとなる。 また、 公共下水処理場でも、 膨化汚泥の 流出や汚泥濃度の低下により、 B O Dの除去能率が低下 して環境汚染につながり、 大きな社会問題となる場合が める o [0007] 背 景 技 術 [0008] 活性汚泥のバルキング発生を防 1ヒする方法と しては、 特公昭 58-14274号公報、 特公昭 58— 1427 5号公報等に記載の方法が提案されている。 [0009] 特公昭 58— 14274号公報に記載の方法は、 特定 の構造を有するジチォカルバミ ン酸塩の 1種または 2種 以上を、 水に溶解して活性汚泥に添加する方法である。 しかしこの方法は、 バルキングの原因が糸状菌類の異常 繁殖にある場合のみを対象としており、 そのほかに原因 がある場合には有効ではない。 また、 この方法によると きは、 効果が発現されるまでには、 活性汚泥の障害の程 度が比較的軽微であっても、 4日以上、 場合によっては 10日以上必要であり、 しかも毎日多量に添加し続けな ければならないという欠点がある。 [0010] 特公昭 58— 14275号公報に記載の方法は、 廃水 中に、 ノくリ ン、 ロイ シン、 イ ソロイ シン、 グルタ ミ ン酸、 フエ二ルァラニン、 チロシン等のア ミ ノ酸の 1種または 2種以上を有効成分として含んでいる組成物を、 活性汚 泥に添加するものである。 この方法によるときは、 これ らの有効成分を含んでいる組成物を、 流入廃水に対して 0. 5〜3kgZ £もの多量のレベルで、 3時間以上継続 的に添加する必要があり、 効果を発揮するまでには 24 時間以上の時間が必要であるとの欠点がある。 [0011] 活性汚泥のバルキング現象は、 Sphaerotilus (スフヱ ロチルス厲) 、 Thiothrix (チオ ト リ ッ ク ス厲) 、 Aspergil lus (ァスぺノレギ レス属) 、 Penici 11 ium (ぺ ニシリ ウム属) 等の糸状性細菌や糸状菌の^常繁殖にも とづく ほか、 季節または栄養状態によっては活性汚泥中 に粘性に富むゼリ一状の物質が発生し、 これが原因で汚 泥が沈降しにく く なり、 バルキング現象を示すこと もあ る。 後者の場合には、 廃水に対して、 Z n C 1 9 や、 陽 イオン性ポリアク リルア ミ ド系高分子凝集剤を添加する のが効果的であるといわれている。 しかし本発明者の実 験によれば、 この方法は、 曝気槽等において、 活性汚泥 は気泡を包含しやすく、 気泡を包含した活性汚泥は、 廃 水を処理する能力が極端に低下し、 バルキング発生防止 に顕著な効果はないことが分つた。 [0012] また、 放線菌による発泡ゃスカムの発生およびバルキ ング現象に対しては、 曝気槽ならびに終沈槽に、 例えば カルボン酸エステル系化合物のような消泡剂をシャ ワー 水に混入して散布する方法が知られている。 発明者の実 験によれば、 この消泡剤混入散布の方法は、 発泡を抑制 するのではなく 、 生成した気泡層を破壌するにとどま り、 効果がほとんどないことが分つた。 [0013] さらに、 薬剤の添加に頼らず、 例えば嫌気好気処理や、 初沈槽を用いず、 多量の浮游固形物 ( S S ) を混入する 方法等の運転条件だけで正常な微生物相に復帰させる試 みがなされている力《、 タイプ 0 2 1 N、 タイプ 1 7 0 1、 タイプ 1 Ί 0 2およびタイプ 0 0 4 1の糸状性細菌の少 なく と も 1種の異常繁殖によるバルキングに対しては、 いまだ满足なものは提案されていない。 [0014] 都市下水を対象とする一般の終末処理場では、 糸状性 細菌に起因して発生するバルキングが最も多く、 従来か らスフエロチルスやべギア トァ (Beggiatoa ) 力《その原 因微生物の代表であるとされている (下水道協会誌、 第 22巻、 第 2 5 2号、 第 2〜 1 2頁 ( 1 985))。 [0015] ところで、 最近の下水道の整備に伴なつて、 雨水と生 活廃水とを分離して処理するようになってきた。 その結 果、 生活廃フ である都市下水の活性汚泥法による処理の 場合に、 バルキングを起す糸状性細菌に変化が生じてい ると推定される。 [0016] 発 明 の 開 示 [0017] 本発明は最近の都市下水の変化に対応して特定の活性 汚泥の異常を特定的に防止すること、 およびバルキング 生成糸状性細菌を特定的に殺'减することを目的とし、 特 定の水溶性重合体をこの異常防止用薬剤またはバルキン グ防止用薬剤として使用することによってこの目的を達 成しようとするものである。 [0018] すなわち本発明による活性汚泥のバルキング防止法は、 糸状性細菌によつてバルキングが生じるべきまたは生じ た活性汚泥あるいはそれを含有する廃水に、 この活性汚 泥の乾燥固形分 1 0 0重量部に対して 0. 0 5〜 2 5重 量部の、 アルキレンィ ミ ン重合体を添加すること、 を特 徴とするものである。 また、 本発明による活性汚泥の異常現象防止法は、 活 性汚泥法による廃水の処理において、 活性汚泥またはそ れを含有する廃水に、 活性汚泥の乾燥固形分 1 0 0重量 部に対して 0 . 0 5 ~ 2 5重量部の、 アルキレンィ ミ ン 重合体を添加することによって、 活性汚泥沈降後の処理 水に発泡、 スカムないしバルキングを生じさせるべき放 線菌を活性汚泥から遊離させること、 を特徴とするもの ¾ o [0019] 本発明によれば、 前記の目的が達成されて、 糸状性細 菌、 たとえばタイプ 0 2 1 N、 タイプ 1 7 0 1、 タイプ 1 7 0 2またはタイプ 0 0 4 1の糸状性細菌による活性 汚泥のバルキングが特定的に防止される。 [0020] すなわち、 本発明による水溶性重合体によれば、 糸状 性細菌の異常繁殖で S V I 値が上昇する徵候が認められ た時点で、 または S V I 値が上昇したあとで、 この水溶 性重合体を添加すると、 速かに S V I 値のさらなる上昇 が実質的に生じることなく S V I 値をもとのレベルまた はそれ以下に保持することができる。 そのうえ、 本発明 薬剤によれば、 糸状性細菌の糸状形態が破壊され、 生成 物は処理水とともに処理槽から流出するけれども、 [0021] B 0 Dの上昇はほとんど認められないので、 良好な処理 水を提供することができる。 また、 本発明薬剂は、 1回 の添 inによる効 ¾の持続時間が長い。 [0022] 従って、 本発明を実施すれば、 活性汚泥法工程管理上 極めて有益である。 [0023] また、 本発明によるもう一つの異常現象防止法によれ 、 前記の目的が達成されて、 放線菌による活性汚泥の 曝気槽の污泥と沈降後の処理水の発泡ないしスカム生成 およびバルキング現象が特定的に防止される。 [0024] すなわち、 本発明による水溶性重合体によれば、 曝気 槽で発泡現象が現われ、 それがスカムとなつて滞積し始 める徴候が認められたり、 バルキング現象が認められた 時点でこの水溶性重合体を添加すると、 速かに発泡層の さらなる増大が実質的に生じることなく、 S V I値をも とのレベルまたはそれ以下に保持することができる。 そ のうえ、 本発明薬剤は、 1回の添加による効果の持続時 間が長い。 [0025] 従って、 本発明を実施すれば、 活性汚泥法工程管理上 極めて有益である。 [0026] そして、 本発明は、 このような効果に加えて、 下記の 効果をも有する。 [0027] ( 1 ) 本発明方法によるときは、 活性汚泥処理系に、 単 にアルキレ ンイ ミ ン重合体を添加するだけで、 短時間の うちに、 活性汚泥の S V I の上昇を抑制することができ る。 ( 2 ) 本発明方法によるときは、 曝気槽内の活性汚 泥の膨化はおこ らず、 沈降体積を小さく し、 活性汚泥濃 度を高く保ち、 B 0 Dの除去効果を著しく高くすること ができる。 (3) 本発明方法によるときは、 沈降槽においても活性 汚泥の沈降分離が極めて容易になる。 [0028] 本発明で使用するアルキレンィ ミ ン重合体は、 それ自 身公知であって、 沈降促進剤として使用する方法が知ら れているが、 この重合体が放線菌および特定の糸状性钿 菌を破壊すること、 並びにそれに基因して活性汚泥の異 常現象およびバルキングが防止できるという ことは、 思 いがけなかつたことと思料される。 [0029] 発明を実施するための最良の形態 [0030] 前記のように、 本発明は活性汚泥の特定の異常および 特定の糸状細菌による活性汚泥のバルキングを防止する 活性汚泥の異常現象防止方法に関するものである。 [0031] 対象活性汚淀 [0032] 本発明および別の発明が対象とする活性汚泥は、 放線 菌によつてその沈降後に処理水に発泡ないしスカムの生 成を生じるもの、 および糸状性細菌たとえばタイプ [0033] 02 1 N、 タイプ 1 70 1、 タイプ 1 702およびタイ プ 004 1の糸状性細菌の少なく と も 1種によってバル キングを生じるものである。 [0034] 活性汚泥中に在ってこのような悪い作用をする放線菌 と しては、 ノカルディ ア ' アマラエ (Nocardia amarae)、 口 卜 コ ッ クス ♦ 口 ス ロウス ( hodococus rhodochrous )、 その他がある。 [0035] このよ うな放線菌を単離する必要があるならば、 下水 の活性汚泥の曝気槽の上層部に滞積している発泡槽ゃス カムおよび汚泥から、 容易にこれを得ることができる。 [0036] タイプ 0 2 I Nおよびタイプ 0 04 1の糸状性細菌は D.H.Eikelboom:Prog.Vater Tech., 第 8巻, 第 6号、 第 1 5 3— 1 6 1頁 ( 1 9 7 7年) に定義されている もの である。 [0037] タイプ 1 7 0 1および 1 7 0 2の糸状性細菌は、 P.F. Strom および D. Jenkins: Journal WPCF、 第 5 6巻、 第 5 号、 第 44 9— 4 5 9頁 ( 1 984年) に定義されてい るものである。 [0038] これら糸状性細菌を含む都巿下水活性汚泥が最近多く なってきたことは前記したところであり、 この微生物を 単離する必要があるならば、 これらの下水の活性汚泥か ら容易にこれを得ることができる。 [0039] ァノレ _キレンイ ミ ン重合体 [0040] 本発明で使用する薬剤は、 その化学的木体がアルキレ ンイ ミ ン重合体であり、 下式で表わされるものが適当で め- 0 [0041] — - R - N H -^— n [0042] 〔こ こで、 Rは、 アルキレン基、 好ま しく は炭素数 2〜 8個の直鎮あるいは分岐鎖のアルキレン基、 である。 複 数個の Rは同一でも異なっていてもよい。 nは、 このァ ルキレンィ ミ ン重合体の重合度を示すものであって、 こ の重合体の分子量が好ま しく は 3 0 0以上、 好ま しく は 7 0 , 0 0 0以下となるような数である。 〕 [0043] また、 これらのアルキレンィ ミ ン重合体は、 上記の一 般式で示されるような完全に線状の構造ではなく て、 分 岐を有していてもさ しつかえない。 このようなアルキレ ンィ ミ ン重合体の具体例と しては、 エチレンィ ミ ン重合 体、 プロ ピレンィ ミ ン重合体、 ト リメチレンイ ミ ン重合 体、 テ トラメ チレンィ ミ ン重合体、 へキサメ チレンィ ミ ン重合体、 およびそれらの共重合体、 ならびにそれらの 少なく とも 2種の混合物等である。 これらの中で、 特に エチレンィ ミ ン重合体が、 経済上の理由から好ま しいと いえる。 このものは、 一般には、 エチ レンィ ミ ンのカチ オン触媒による開環重合によって得られるが、 その他、 エチレンジハライ ドとエチレンジアミ ンまたはアンモニ ァとの反応、 エタノールアミ ンの縮合反応等によっても 得ることが出来る。 [0044] 本発明方法では、 アルキレンィ ミ ン重合体の分子量は、 3 0 0以上、 7 0 , 0 0 0以下、 好ま しく は [0045] 5 0 , 0 0 0以下、 より好ま しく は 1 0 , 0 0 0以下の ものを使用することが好ま しい。 分子量が過度に小さい と、 活性汚泥への吸着が低下して、 放線菌による異常現 像を防止する効果の持続性が低下するので、 好ま しく な い。 また、 分子量が 7 0 , 0 0 0より大きいと、 活性汚 泥が放線菌を抱き込んで大きなフロ ッ クを形成し、 一時 的に汚泥の沈降性を良好にし、 放線菌が減少したように 見えるが、 数日後には、 再び放線菌による処理水の発泡 ゃスカムが発生するので、 好ま しく ない。 対象活性汚泥 が特定の糸状性細菌を含有するものである場合には、 分 子量が過度に小さいと、 活性汚泥への吸着が低下して、 バルキング防止効果の持铳性が低下するので好ま しく は ない。 また、 分子量が 7 0 , 0 0 0より大きいと、 活性 汚泥が糸状性細菌を抱き込み大きなフ口ッ クを形成し、 一時的に汚泥の沈降性が良好になるのみで、 数日後には 再び糸状性細菌によるバルキングが発生するので好ま し ぐない。 [0046] このような、 ァルキレンイ ミ ン重合体は、 溶媒 (水が ふつうである) に溶解させて、 水溶液として活性汚泥の 異常現像防止またはバルキング防止に使用することが好 ま しく、 またそれが普通である。 [0047] 活性汚泥の異常現象 Zバルキング防止 [0048] 異常現象 Zバルキングを防止すべき対象活性汚泥が上 記のようなものであること、 ならびにそれによつて生じ ることあるべき処理条件の変更を除けば、 本発明による 薬剤添加による活性汚泥のバルキング防止は、 従来のそ れと本質的には変らない。 [0049] 具体的には、 アルキレンィ ミ ン重合体を適当濃度、 た とえば 0 . 1 〜 1 0重量%程度の濃度の水溶液としてお き、 この水溶液を下記のいずれかの方法またはこれらを 2種以上組合せた方法に従つて添加すればよい。 ( 1 ) 流入廃水に混和、 混合し、 これを曝気槽に送る方 法 [0050] . ( 2 ) 曝気槽ゃ沈降槽の活性汚泥のバルキングが起つて いる槽に、 直接添加する方法。 [0051] ( 3 ) 返送汚泥に添加する方法。 [0052] このアルキレンィ ミ ン重合体の使用量は、 使用量が少 なすぎると、 発明の目的が達成されないので好ま しく な く 、 逆に多すぎると廃水とともに系外に流去されるので 好ま しく ない。 対象活性汚泥が特定の糸状性細菌を含有 するものである場合は、 アルキレンィ ミ ン重合体の使用 量が多すぎると、 糸状性細菌が急激に破壊されて処理水 が急激に白濁したり、 廃水とともに系外に流去されて場 合によっては処理水の C O Dの上昇をひきおこす可能性 があるので好ま しく ない。 使用量は、 活性汚泥の乾燥固 形分 1 0 0重量部に対して、 0 , 0 5〜 2 5重量部の範 囲で ϋぶのがよい。 より好ま しく は、 0 . 1 〜 1 ◦重量 部の範囲である。 [0053] 活性汚泥に対してアルキレンィ ミ ン重合体を前記範囲 で 1回添加すると、 1 ヶ月以上は S V I の上昇ならびに 発泡現象ゃスカムの発生による汚泥の流出は認められな い。 曝気槽の上層部に汚泥を巻き込んだ発泡層が滞積す る徴候が認められたら、 その時点で、 アルキレ ンィ ミ ン 重合体を、 前記範囲で添加するのがよい。 [0054] 活性汚泥に対してアルキレ ンィ ミ ン重合体を前記範囲 で 1回添加すると、 1 ヶ月以上は S V I値の上昇は認め られない。 その後は、 S V I値が上昇する徴候が認めら れたら、 その時点で、 アルキレンィ ミ ン重合体を、 前記 範囲で添加するのがよい。 なお、 このアルキレンィ ミ ン 重合体を添加後、 約 1ヶ月間は、 糸状性細菌の急激な増 加が制御されることが観察されている。 [0055] 実 験 例 [0056] 実施例 A— 1 [0057] 月平均 3500 ττέΖ日、 B ODが 220oigZL、 浮游 固形分 (S S) が 1 2 OmgZLの分流式都市下水道廃水 を処理している公共下水処理場で、 曝気槽の沈降汚泥体 積指数 (S V I ) は 200程度であるが、 独特の臭気を 発生しており、 曝気槽の上部には約 1 0 cmから 20 cm程 も汚泥を抱き込んで茶褐色になつた発泡層がいつまでも 消えずに残っていた。 この発泡層が曝気槽の上部から溢 れでて付近を汚したり、 溢れでたものが腐敗して悪臭の 発生源となり、 更に悪い事には、 汚泥を含有した発泡層 が最終沈降槽に流入して、 処理水とともに流出して放流 水の B OD及び C O Dの値がそれぞれ 20 mg/ Lを越え た。 また、 この処理場の返送汚泥の乾燥汚泥濃度 [0058] (M L S S ) は 4500 mg/ L、 曝気槽内の M L S Sは 2 1 00 mg Z Lであった。 [0059] この処理場の曝気槽並びに沈降槽の汚泥を、 グラム染 色して位相差顕微鏡で観察したところ、 汚泥の中と周辺 部には、 フロッ ク形成層に付着した、 典型的な放線菌が 多く観察された。 汚泥の中に放線菌が含有されていて、 それが分泌する ミ コール酸やそれ自体の糸状形態をした もの等に汚泥が付着して、 汚泥の密度を小さく して沈降 し難く していた。 [0060] 上記の公共下水処理場の汚泥を、 実際の公共下水処理 場を想定した、 曝気槽容量が 5 L、 沈降槽容量が 1. 7 Lの活性汚泥処理の小型模型に入れ、 曝気槽の溶存酸素 量を 1 - 2mgZLに調節し、 上記の公共下水処理場の流 入原水を B OD負荷が 0. 4kgZkg ML S S Z日程度 になるように連続的に添加し、 さ らに、 汚泥返送率を 50%と して連続運転した。 [0061] この活性汚泥処理の小型模型で、 平均分子量約 [0062] 1 0, 000のエチ レ ンィ ミ ン重合体 (日本触媒化学ェ 業㈱の商品名ェポ ミ ン、 グレー ド S P— 200) [0063] 1. 0 gを、 1 0 0倍に水道水で希釈しながら返送汚泥 ライ ンに 60時間連铳添加した。 [0064] 連続添加開始から 14時間経過後から、 曝気槽の上部 に滞留していた茶褐色の発泡層が徐々に減少してきた。 24時間経過後から、 沈降槽から処理水中に放線菌が多 く観察されると共に、 曝気槽中にある放線菌が汚泥から 剥離して、 フ ロ ッ ク の密度が增大してきた。 [0065] S V I値が 1 5 0に低下し、 沈降槽の汚泥界面位匿も 低下してきた。 60時間経過後には S V I値が 1 ϋ 0に なった。 この時の曝気槽中に存在する汚泥では放線菌が 極端に減少したことが、 確認できた。 また、 活性汚泥は 添加前に比べて、 しっかり したフロ ックを形成してきた, その結果、 1 50時間経過後には、 曝気槽の上部に滞留 していた茶褐色の発泡層がほとんど消失して、 沈降性が 著しく改善されて、 S V I値が 90になり、 それに伴つ て返送汚泥濃度が ML S S値 600 OingZLに上昇し、 曝気槽の污泥濃度も ML S S値 2600mgZLに上昇し てきたので、 良好な処理水が得られるようになった。 さ らに、 沈降槽の汚泥界面が上昇して、 汚泥が流出するこ とがなく なった。 [0066] 放線菌が破壊されて処理水とともに流出してく るが、 この時の浮游固形分濃度は SmgZL未満であり、 B OD 及び C 0 Dの値はそれぞれ 20 mgZ L未満であって、 処 理水と して良好であった。 [0067] エチレンィ ミ ン重合体を添加後、 約 1ヶ月は、 流入原 水に放線菌が含有されているにも拘らず、 その急激な増 加が抑制されていた。 [0068] 実施例 A - 2 [0069] 実施例 A— 1の放線菌が存在する活性汚泥を、 実際の 公共下水処理場を想定した、 曝気槽容量が 5 L、 沈降槽 容量が 1. 7 Lの活性汚泥処理の小型模型に入れ、 実施 例 A— 1に記載した曝気槽の溶存酸素量、 流入原水添加 量及び汚泥返送率と同様の条件で、 連続運転した。 この活性汚泥処理の小型模型で、 平均分子量約 [0070] 3 0, 0 0 0のエチレンィ ミ ン重合体 (日本触媒化学ェ 業㈱の商品名ェポ ミ ン、 グレー ド S P — 3 ◦ 0 ) 1 . 0 gを、 1 0 0倍に水道水で希釈しながら返送汚泥 ライ ンに 5 0時間連続添加した。 [0071] 連続添加を開始から 1 0時間経過後から、 曝気槽の上 部に滞留していた茶褐色の発泡層が徐々に'减少してきた。 [0072] 1 5時間経過後から、 沈降槽から処理水中に放線菌が多 く観察されると共に、 曝気槽中にある放線菌が汚泥から 剥離して、 フロ ッ クの密度が増大してきた。 S V I 値力く 1 5 ◦に低下し、 沈降槽の汚泥界面位置も低下してきた。 [0073] 5 0時問経過後には S V I 値が 1 2 0になった。 この時 の曝気槽中に存在する汚泥では放線菌が極端に減少した ことが、 確認できた。 [0074] また、 活性汚泥は添加前に比べて、 しっかり したフロ ックを形成してきた。 その結果、 1 0 0時間経過後には、 曝気槽の上部に滞留していた茶褐色の発泡層がほとんど 解消して、 沈降性が著しく 改善されて、 S V I 値が [0075] 1 0 0になり、 それに伴つて、 返送汚泥濃度が M L S S 値 5 6 0 O ing Z Lに上昇し、 曝気槽の汚泥濃度も M L S S値 2 5 ◦ 0 mg / Lに上昇してきたので、 良好な処理水 が得られるようになった。 さ らに、 沈降槽の汚泥界面が 上舁して、 汚泥が流出することがなく なった。 [0076] 放線菌が破壊されて処理水とと もに流出してく る力 <、 この時の浮游固形分濃度は 5mg:ZL未満であり、 B 0 D 及び C 0 Dの値はそれぞれ 2 0 mgZ L未満であって、 処 理水と して良好であつた。 [0077] 実施例 A— 3 [0078] 実施例 A— 1の放線菌が存在する活性汚泥を、 実施例 A - 1 と同様の活性汚泥処理の小型模型に入れ、 実施例 A - 1に記載した曝気槽の溶存酸素量、 流入原水添加量 及び汚泥返送率と同様の条件で、 連続運転した。 [0079] この活性汚泥処理の小型摸型で、 平均分子量約 [0080] 7 0, 0 0 0のエチレンィ ミ ン重合体 (日本触媒化学ェ 業線の商品名ェポ ミ ン、 グレー ド S P— 1 0 0 0) 0. 3 gと平均分子量約 1 0, 0 0 0のエチレンィ ミ ン 重合体 (日本触媒化学工業㈱の商品名ェポミ ン、 グレー ド S P— 2 0 0 ) 0. 7 gを、 1 0 0倍に水道水で希 釈しながら返送汚泥ライ ンに 48時間連続添加した。 [0081] 連続添加開始から 14時間経過後は、 曝気槽の上部に 滞留していた茶褐色の発泡層が約 2 0 %程度減少し、 沈 降槽から処理水中に放線菌が多く観察されると共に、 曝 気槽中にある放線菌が汚泥から剥離して、 フロ ッ クの密 度が増大してきた。 [0082] S V I値が 1 7 0に低下し、 沈降槽の汚泥界面位置も 低下してきた。 4 8時間経過後には、 S V I 値が 1 3 0 になった。 この時の曝気槽中に存在する汚泥では放線菌 が極端に減少したことが、 確認できた。 また、 活性汚泥 は添加前に比べて、 しっかり したフロ ックを形成してき た。 その結果、 1 5 0時間経過後には、 曝気槽の上部に 滞留していた茶褐色の発泡層がほとんど消失して、 沈降 性が著しく 改善されて、 S V I 値が 1 1 ◦になり、 それ に伴い、 返送汚泥濃度が M L 5 5値 5 4 0 O mgZ Lに上 昇し、 曝気槽の汚泥濃度も M L S S値 2 3 0 0 mgZ Lに 上昇してきたので、 良好な処理水が得られるようになつ た。 さらに、 沈降槽の汚泥界面が上昇して、 汚泥が流出 することがなく なつた。 [0083] 放線菌が破壊されて処理水とともに流出してく る力《、 この時の浮游固形分濃度は 5 mg/ L未満であり、 B O D 及び C 0 Dの値はそれぞれ 2 0 mg/ L未満であって、 処 理水と して良好であつた。 [0084] 実施例 A — 4 [0085] 実施例 A - 1の放線菌が存在する活性汚泥を、 実施例 A - 1 と同様の活性汚泥処理の小型模型に入れ、 実施例 A — 1 に記載した曝気槽の溶存酸素量、 流入原水の添加 量及び活性汚泥返送率と同様の条件で、 連続運転した。 [0086] この活性汚泥処理の小型模型で、 平均分子量約 [0087] 1 , 0 0 0のエチレンィ ミ ン重合体 (日本触媒化学工業 ㈱の商品名ェポ ミ ン、 グレー ド S P — 1 0 0 ) 0. 6 g と平均分子量約 3 0 , 0 0 0のエチ レンイ ミ ン重合体 (日木触媒化学工業㈱の商品名ェポ ミ ン、 グレー ド S P - 2 0 0 ) 0. 6 gを、 1 ◦ 0倍に水 ϋ水で希釈しなが ら返送汚泥ライ ンに 5 0時間連铳添加した。 [0088] 連続添加開始から 1 0時間経過後は、 曝気槽の上部に 滞留していた茶褐色の発泡層が 3 0 %程度減少し、 沈降 槽から処理水中に放線菌が多く観察されると共に、 曝気 槽中にある放線菌が汚泥から剥離して、 フロッ クの密度 が増大してきた。 [0089] S V I値が 1 6 0に低下し、 沈降槽の汚泥界面位置も 低下してきた。 5 0時間経過後には S V I値が 1 3 0に なった。 この時の曝気槽中に存在する汚泥では放線菌が 極端に減少したことが、 確認できた。 また、 活性汚泥は 添加前に比べて、 しっかり したフロックを形成してきた。 その結果、 1 5 0時間経過後には、 曝気槽の上部に滞留 していた茶褐色の発泡層がほとんど消失して、 沈降性が 著しく改善されて、 S V I値が 1 0 0になり、 それに伴 い、 返送汚泥濃度が M L S S値 5 5 0 0 mg / Lに上昇し、 曝気槽の汚泥濃度も M L 5 5値2 4 0 0 nig/ Lに上昇し てきたので、 良好な処理水が得られるようになった。 さ らに、 沈降槽の汚泥界面が上昇して、 汚泥が流出するこ とがなく なつた。 [0090] 放線菌が破壊されて処理水とともに流出してく る力 、この時の浮游固形分濃度は 5 nigZ L未満であり、 B O D 及び C O Dの値はそれぞれ 2 0 mgZ L未満であって、 処 理水と して良好であつた。 比較例 A - 1 [0091] 実施例 A - 1において、 同様の活性汚泥と運転条件で、 本発明の反応組成物を添加しないで、 曝気槽の上部から 消泡剤を添加した。 消泡剤は、 特殊パラフィ ンのエステ ル化合物 (大東薬品工業㈱の 「ミ ネコ ン C」 ) を水で 0. 1重量%に希釈して、 曝気槽の上部から 8mlZ分の 割合で、 添加を 3日間行った。 消泡剤のかかるところで は消泡効果が認められたが、 充分な効果を得るためには、 大量の消泡剤が必要であつた。 [0092] しかしながら、 消泡剤の使用では、 根本的に汚泥中の 放線菌を活性汚泥から開放することは不可能であつた。 実施例 B - 1 [0093] 月平均 9000 /日、 B O Dが 220 mgZ L、 浮游 固形分 ( S S ) が 90 nig, Lの分流式都市下水道廃水を 処理している公共下水処理場で、 曝気槽の沈降汚泥体積 指数 ( S V I ) が 500を越え、 返送汚泥の乾燥汚泥濃 度 (M L S S ) 力《 20◦ 0 mg/ L以下になり、 曝気槽の ML S S も 1 000 mgZ L以下になつて、 最終沈殿槽で 処理水と汚泥の分離性が著しく悪化した。 この処理場の 曝気槽並びに沈降槽の汚泥を、 グラム染色して位相差顕 微鏡で観察したところ、 汚泥の中には、 フロ ッ ク とフロ ッ クの間にはフロ ッ ク形成菌よりは、 寧ろ、 タイプ [0094] 02 1 Nの糸状性細菌の体積の方が多く観察された。 [0095] 上記の公共下水処理場の汚泥を、 実際の公共下水処理 場を想定した、 曝気槽容量が 3 L、 沈降槽容量が 1 の 活性汚泥処理の小型模型に入れ、 曝気槽の溶存酸素量を 1 - 2 oigZ Lに調節し、 上記の公共下水処理場の流入原 水を B 0 D負荷が 0. 4 kg/ gM L S Sノ日程度になる ように連続的に添加し、 さらに、 汚泥返送率を 5 0 %と して連統運転した。 [0096] この活性汚泥処理の小型模型で、 平均分子量約 [0097] 1 0 , 0 0 0のエチレンイ ミ ン重合体 (日本触媒化学ェ 業㈱の商品名ェポ ミ ン、 グレー ド S P — 2 0 0 ) 0 , 5 gを、 1 0 0倍に水道水で希釈しながら返送汚泥ライ ン に 4 8時間連続添加した。 [0098] 連続添加開始から 1 2時間経過後から、 沈降槽からの 処理水中にタイプ 0 2 1 Nの糸状性細菌の破壊したと考 えられるものが多数観察されるとともに、 曝気槽中にあ るタイプ 0 2 1 Nが破壊され始めて S V I値が 2 0 0に 低下し、 沈降槽の界面汚泥位置が低下してきた。 4 8時 間経過後には、 S V I値が 1 1 0になった。 この時の曝 気槽中に存在する汚泥には糸状性細菌が極端に減少して きたことが確認出来た。 また、 活性汚泥は、 添加前に比 ベて、 しっかり したフロックを形成してきた。 9 6時間 経過後には、 沈降性が著しく改善され、 3 1値が7 〇 になつたので、 返送汚泥が M L S S値 7 0 0 0 mg/ Lに 上昇し、 曝気槽の汚泥濃度も M L S S値 2 7 0 0 mgZ L に上昇してきた。 上記結果からこの活性汚泥の流入原水 処理能力は、 添加前の活性汚泥のそれと比べて、 著しく 向上しているものと考えられる。 [0099] タイプ 021 Nの糸状性細菌が破壊されて流出してく るが、 この時の浮游固形分濃度は 5mgZLであり、 処理 水の B OD及び C ODの値は、 それぞれ S OmgZLであ つて、 処理水と しては良好な状態であった。 [0100] 水溶性重合体添加後、 約 2ヶ月間は、 流入原水中にタ イブ 0 2 1 Nが含有されていると考えられるにも拘らず、 これらの糸状性細菌の急激な増加が抑制された。 [0101] 実施例 B— 2 [0102] 月平均 1 2000 ττίΖ日、 B O Dが 20 Omg/L, 浮 游固形分 (S S ) が 5 OingZLの合流式の都市下水道廃 水を処理している公共下水処理場で、 曝気槽の沈降汚泥 体積指数 ( S V I ) が 400を越え、 返送汚泥の乾燥汚 泥濃度 (ML S S) が 230 OmgZL以下になり、 曝気 槽の M L S S も 1 200 mg/ L以下になつて、 最終沈殿 槽で処理水と汚泥の分離性が著しく悪化した。 この処理 場の曝気槽並びに沈降槽の汚泥をグラム染色して位相差 顕微鏡で観察したところ、 汚泥の中と周辺部には典型的 なタイプ 1 70 1及び夕イブ 1 7 02の糸状性細菌が多 く観察された。 · [0103] 上記の活性汚泥を、 実施例 B一 1と同様の活性汚泥処 理の小型模型に入れ、 さらに灾施例 B - 1に記載した曝 気 ¾の溶存酸素量、 流入原水添加量及び汚泥返送率と同 様の条件で、 連統運転した。 [0104] この活性汚泥処理の小型模型で、 平均分子量約 [0105] 3 0, 0 0 0のエチレンイ ミ ン重合体 (日本触媒化学ェ 業㈱の商品名ェポミ ン、 グレー ド S P— 3 0 0 ) 0. 6 gを、 1 0 0倍に水道水で希釈しながら返送汚泥ライ ン に 5 0時間連続添加した。 [0106] 連続添加開始から 1 5時間経過後から、 沈降槽からの 処理水中にタイプ 1 7 0 1及びタイプ 1 7 0 2糸状性細 菌の破壊したと考えられるものが多数観察されるととも に、 曝気槽中にあるタイプ 1 7 0 1及びタイプ 1 7 0 2 が破壊され始めて S V I 値が 2 2 0に低下し、 沈降槽の 界面汚泥位置が低下してきた。 48時間経過後には、 S V I 値が 1 3 0になった。 この時の曝気槽中に存在す る汚泥には糸状性細菌が極端に減少したことが、 確認出 来た。 7 0時間経過後には、 タイプ 1 7 0 1及びタイプ 1 7 0 2の糸状性細菌の糸状形態が破壊され、 しかも、 破壊された糸状性細菌が処理水と一緒に流出して、 曝気 槽と沈降槽に存在している活性汚泥には、 殆どタイプ 1 7 0 1及びタイプ 1 7 0 2の糸状性細菌が残っていな いのが確認出来た。 [0107] また、 活性汚泥は、 添加前に比べて、 しっかり したフ ロ ッ クを形成してきた。 その結菜、 活性汚泥の沈降性が 著しく 改善されて、 S V I値が 9 0になり、 返送污泥濃 度が M L S S値 6 1 0 0mgZ Lに上昇し、 曝気槽の汚泥 濃度も ML S S値 230 OmgZLに上昇してきた。 [0108] タイプ 1 70 1及びタイプ 1 702の糸状性細菌が破 壊されて流出してく るが、 この時の浮游固形分濃度は 5 nigZLであり、 放流水の B 0 D及び C 0 Dの値は、 それ ぞれ 20 mg/ Lであって、 処理水と しては良好な状態で あった。 [0109] 実施例 B一 3 [0110] 月平均 3000 Z日、 B O Dが 20 OmgZL、 浮游 固形分 (S S ) が 1 20 mgZ Lの分流式都市下水道廃水 を処理している公共下水処理場で、 曝気槽の S V I力《 600を越え、 返送汚泥の ML S Sが 2000mgZL以 下になり、 曝気槽の M L S Sも 1 000 ingZ L以下にな つて、 最終沈殿槽で処理水と汚泥の分離性が著しく悪化 した。 この処理場の曝気槽並びに沈降槽の汚泥を、 グラ ム染色して位相差顕微鏡で観察したところ、 汚泥の中と 周辺部には、 典型的な夕イブ 004 1が多く観察された。 上記活性汚泥を、 実施例 B - 1と同様の活性汚泥処理 の小型模型に入れ、 実施例 B - 1に記載した曝気槽の溶 存酸素量、 流入原水の添加量及び活性汚泥返送率と同様 の条件で、 連続運転した。 [0111] この活性汚泥処理の小型模型で、 平均分子量約 [0112] 70, 0◦ 0のエチ レンィ ミ ン重合体 (日本触媒化学ェ 業㈱の商品名ェポ ミ ン、 グレー ド S P— 1 00 0 ) [0113] 0. 3 gと平均分子 S約 1 , 000のエチ レンイ ミ ン重 合休 (日本触媒化学工業㈱の商品名ェポミ ン、 グレー ド [0114] S P— 1 1 0 ) 0 . 3 gを、 1 0 0倍に水道水で希釈し ながら返送汚泥ライ ンに 4 8時間連続添加した。 [0115] 連続添加開始から 1 3時間経過後から、 沈降槽からの 処理水中にタイプ 0 0 4 1糸状性細菌の破壊したと考え られるものが多数観察されるとともに、 曝気槽中にある タイプ 0 0 4 1が破壊され始めて S V I値が 2 5 0に低 下し、 沈降槽の界面汚泥位置が低下してきた。 4 8時間 経過後には、 S V I値が 1 4 0になった。 この時の曝気 槽中に存在する汚泥には糸状性細菌が極端に減少したこ とが、 確認出来た。 1 0 0時間経過後には、 タイプ [0116] 0 0 4 1の糸状性細菌が破壊され、 しかも、 破壊された 糸状性細菌が処理水と一緒に流出して、 曝気槽と沈降槽 に存在している活性汚泥には、 殆どタイプ 0 0 4 1の糸 状性細菌が残っていないのが確認出来た。 [0117] 実施例 B - 4 [0118] 実施例 B— 1のタイプ 0 2 1 Nが存在する活性汚泥を、 実施例 B— 1 と同様の活性汚泥処理の小型模型に入れ、 実施例 B— 1 に記載した曝気槽の溶存酸素量、 流入原水 の添加量及び活性汚泥返送率と同様の条件で、 連統運転 した。 [0119] この活性汚泥処理の小型模型で、 平均分子量約 [0120] 1 , 8 0 0のエチ レンィ ミ ン重合体 (日本触媒化学工業 ㈱の商品名ェポ ミ ン、 グレー ド S P— 0 1 8 ) 0 . 3 g- と平均分子量約 3 0 , 0 0 0のエチレンィ ミ ン重合体 (日本触媒化学工業㈱の商品名ェポ ミ ン、 グレー ド S P - 3 0 0 ) 0 . 2 gを、 1 0 0倍に水道水で希釈しなが ら返送汚泥ライ ンに 4 0時間連続添加した。 [0121] 連続添加開始から 1 2時間経過後から、 沈降槽からの 処理水中にタイプ 0 2 1 N糸状性細菌の破壊したと考え られるものが多数観察されるとともに、 曝気槽中にある タイプ◦ 2 1 Nが破壊され始めて S V I 値が 2 3 0に低 下し、 沈降槽の界面汚泥位置が低下してきた。 7 0時間 経過後には、 S V I値が 1 3 0になった。 この時の曝気 槽中に存在する汚泥には糸状性細菌が極端に減少してき たことが、 確認出来た。 9 6時間経過後には、 タイプ 0 2 1 Nの糸状性細菌の糸状形態が破壊され、 しかも、 破壊された糸状性細菌が処理水と一緒に流出して、 曝気 槽と沈降槽に存在している活性汚泥には、 殆どタイプ 0 2 1 Nの糸状性細菌が残っていないのが確認出来た。 比較例 B— 1 [0122] 実施例 B - 1 において、 同様の活性汚泥と運転条件で、 本発明の反応組成物を添加しないで、 返送汚泥ライ ンに 次亜塩素酸ナ ト リ ウム水溶液 (有効塩素濃度 5 % ) [0123] 〇 . 8 g Z日の割合で 8日間添加したところ、 汚泥中に 存在していた糸状性細菌が減少し始めたが、 S V I 値が 3 5 0であって未だ十分でなかった。 そこで、 更に次亜 塩索酸ナ 卜 リ ゥムを◦ . 8 g /日の割合で添加したとこ ろ、 S V I値は 1 8 0と低下してきたが、 処理水が著し く 白濁し、 浮游固形分濃度が 2 O mg Z Lを越えた。 処理 水の B 0 Dは 2 0 mg/ Lであったが、 C 0 Dの値は 3 0 mgZ Lを越えた。 顕微鏡で活性汚泥の状態を観察したと ころ、 フロックが破壊されて非常に微細になり、 原生動 物が全く いなく なった。 [0124] 白濁したのは、 単に糸状性細菌が破壊されて流出した のみならず、 有用なフ口ック形成菌までもが破壊されて 流出したことによる。 この白濁状態は、 返送污泥ラィ ン に次亜塩素酸ナ ト リ ウムを水溶液 (有効塩素濃度 5 % ) を添加している最中は勿論、 添加を終了した後、 3日間 は続いて、 破壊された有用なフロ ッ ク形成菌等が流出し ているのが観察された。 そのため、 処理水は、 白濁した 状態が続き、 良好な状態とは言いがたかった。 [0125] 返送汚泥ライ ンに次亜塩素酸ナ ト リ ゥム水溶液 (有効 塩素濃度 5 % ) を添加するのを止めた後、 処理水が白濁 状態から開放されると直ちに、 再度タイプ 0 2 1 N、 の 殺菌力が失われ、 汚泥中に含有されていた糸状性細菌が 再度急激に増大し始めて、 2日後には S V I値が 5 0 0 になった。 [0126] 突際の都市下水道廃水を処理している公共下水処理場 においても、 次亜塩素酸ナ ト リ ゥム水溶液 (有効塩素濃 度 5 % ) は毒性が強いので、 添加に際しては充分な設備 と注意が必要である。 更に、 機器の腐食をも促進するの で、 添加場所に制約がある。 [0127] 比較例 B - 2 [0128] 実施例 B - 1 において、 同様の活性汚泥と運転条件で 本.発明の反応組成物を添加しないで、 返送汚泥ラィ ンに カチオン系ポリアク リルア ミ ド (ダイヤフロ ッ ク株式会 社製の C 4 0 2 ) を曝気槽の污泥に対して 5 %ノ日の割 合で、 返送汚泥ライ ンに 3 日間連続的に添加したところ, タイプ◦ 2 1 Nを含んだ状態で S V I 値が 1 8 0になつ しかし、 添加を止めた後は、 徐々に沈降性が悪化して 4 日後には S V I 値が 5 0 0になった。 この汚泥を顕微 鏡で観察すると、 タイプ 0 2 1 Nの糸状性細菌が污泥の 周辺部に多く存在していることを確認することが出来た, そして、 この添加を繰り返したら、 曝気槽と沈降槽にお いて、 汚泥が気泡を抱き込んで浮上し、 良好な状態には ならなかった。 [0129] 産業上の利 ffl可能性 [0130] 本発明は、 有機性産業廃水処理に用いられる活性汚泥 法において、 活性汚泥の異常現象、 たとえば、 活性汚泥 のバルキング現象、 および活性汚泥の曝気槽の汚泥と沈 降後の処理水の発泡ないしスカム生成およびバルキング 現象を防止する方法と して好適である。
权利要求:
Claims 請 求 の 範 囲 1. 糸状性細菌によつてバルキングが生じるべきま たは生じた活性汚泥あるいはそれを含有する廃水に、 こ の活性汚泥の乾燥固形分 1 00重量部に対して 0. 05 〜 25重量部の、 アルキレンィ ミ ン重合体を添加するこ とを特徵とする、 活性汚泥のバルキング防止法。 2. 糸状性細菌が、 タイプ 021 N、 タイプ 170 1、 ダイプ 1 702およびタイプ◦ 04 1の糸状 性細菌の少なく とも 1種である、 請求の範囲第 1項に記 載の方法。 3. アルキレンィ ミ ン重合体が、 下記の一般式で示 される単位から構成されるものである、 請求の範囲第 1 項に記載の方法。 - R - N H — n 〔ここで、 Rは、 炭素数 2〜8個の直鎖あるいは分岐鎖 のアルキレン基である。 複数個の Rは同一でも異なつて いてもよい。 nは、 このアルキレンィ ミ ン重合体の重合 度を示すものであって、 この重合体の分子量が 300以 上、 70, 000以下となるような数である。 〕 4. アルキレンィ ミ ン重合体の分子量が 50, 000以下のものである、 請求の範囲第 3項に記 載の方法。 5. アルキレンィ ミ ン重合体の分子量が 一 3 17 PCT/JP89/01136 1 0 , 0 0 0以下のものである、 請求の範囲第 4項に記 載の方法。 - 6 . 活性汚泥法による廃水の処理において、 活性汚 泥またはそれを含有する廃水に、 活性汚泥の乾燥固形分 1 0 0重量部に対して 0 . 0 5〜 2 5重量部の、 アルキ レンィ ミ ン重合体を添加する こ とによって、 活性汚泥沈 降後の処理水に発泡、 スカムないしバルキングを生じさ せるべき放線菌を活性汚泥から遊離させることを特徴と する、 活性汚泥の異常現象防止法。 7 . アルキレンィ ミ ン重合体が、 下記の一般式で示 される単位から構成されるものである、 請求の範囲第 6 項に記載の方法。 - R - N H -n 〔こ こで、 Rは、 炭素数 2〜 8個の直鎖あるいは分岐鎖 のアルキレン基である。 複数個の Rは同一でも異なって いてもよい。 n は、 このアルキレンィ ミ ン重合体の重合 度を示すものであって、 この重合体の分子量が 3 0 〇以 上、 7 0 , 0 0 0以下となるような数である。 〕 8 . アルキレンィ ミ ン重合体の分子量が 5 0 , 0 0 0以下のものである、 請求の範囲笫 7項に記 載の方法。 9 . アルキレンィ ミ ン重合体の分子量が 1 0 , 0 0 0以下のものである、 請求の範囲第 8項に記 載の方法。 1 0. アルキレンィ ミ ン重合体の水溶液からなる、 活性汚泥の処理剤。 1 1. アルキレンィ ミ ン重合体が、 下記の一般式で 示される単位から構成されるものである、 請求の範囲第 1 0項に記載の活性汚泥の処理剤。 — fR - N H^— 〔ここで、 Rは、 炭素数 2〜 8個の直鎖あるいは分岐鎖 のアルキレン基である。 複数個の Rは同一でも異なって いてもよい。 nは、 このアルキレンィ ミ ン重合体の重合 度を示すものであって、 この重合体の分子量が 300以 上、 70, 000以下となるような数である。 〕 1 2. アルキレンィ ミ ン重合体の分子量が 50 , 000以下のものである、 請求の範囲第 1 1項に 記載の活性汚泥の処理剤。 13. アルキレンィ ミ ン重合体の分子量が 1 0, 000以下のものである、 請求の範囲第 12項に 記載の活性汚泥の処理剤。 14. アルキレンィ ミ ン重合体の水溶液のアルキレ ンィ ミ ン重合体濃度が◦ , 1〜 1 0重量%である、 請求 の範囲第 1 0項に記載の活性汚泥の処理剤。
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同族专利:
公开号 | 公开日 EP0407597A1|1991-01-16|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
1990-05-17| AK| Designated states|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): JP US | 1990-05-17| AL| Designated countries for regional patents|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): AT BE CH DE FR GB IT LU NL SE | 1990-07-02| WWE| Wipo information: entry into national phase|Ref document number: 1989912127 Country of ref document: EP | 1990-10-19| WWW| Wipo information: withdrawn in national office|Ref document number: 1989912127 Country of ref document: EP | 1991-01-16| WWP| Wipo information: published in national office|Ref document number: 1989912127 Country of ref document: EP |
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