专利摘要:

公开号:WO1990001924A1
申请号:PCT/JP1989/000842
申请日:1989-08-18
公开日:1990-03-08
发明作者:Norio Yoshida;Masato Sugiura;Fumitoshi Sugiura
申请人:Teijin Limited;Takemoto Oil & Fat Co., Ltd;
IPC主号:A61Q17-00
专利说明:
[0001] 明 細 書
[0002] 紫外線吸収性化粧料
[0003] 技術分野
[0004] 本発明は紫外線吸収性化粧料に関する。 さらに詳しくは、 ある種特定 の環状ィ ミ ノエステルを紫外線吸収剤として含有する紫外線吸収性化粧 料に関する。
[0005] 技術背景
[0006] 健康の増進をはかるために太陽光線を洛びることはよく行われるとこ ろである力、 過度に太陽光線に皮膚をさらすことによって紅斑が生じる こと、 およびこの現象が主と して波長 2 8 0— 3 2 Onmのいわゆる UV 一 Bの光線によって生じることは知られている。 かかる火傷症状の生起 を防止する目的で、 U V - Bの領域に吸収を有する紫外線吸収剤を配合 することが提案されている (特公昭 5 9 - 3 9 4 0 4号公報および対応 する米国特許第 4 , 0 6 1 , 7 3 0号明細書参照) 。
[0007] 一方、 皮膚に紅斑を生起させずに褐色化させる波長 3 2 0 - 4 0 0 nm の光線 (UV— A) は望ましい光と考えられてきた。. しかしながら、 U V - Bが上皮層までしか到達しないのに対し UV— Aはそれよりも深層 の真皮層まで到達するため長期にわたる暴露によって皮膚の老化作用が はやまることが判明した。
[0008] このため、 UV- Aの領域に吸収带を有する化合物を配合した化粧料 が強く求められるようになり、 かかる効果を有する化合物として置換ジ ベンゾィルメタ ンが提案されている (特公昭 6 1 - 4 8 1 3号公報およ び米国特許第 4 , 4 8 9 , 05 7号明細書参照) 。 しかし、 置換ジベンゾ ィルメ タ ンはその吸収能が 3 5 Οηιη以上で急激に低下し、 充分な効果を 発現することができない。 また、 耐水安定性が充分でなく効果の持統性 の点で改良が望まれている。
[0009] また 米国特許第 4, 446,262号明細書には、 下記式 (I)
[0010] 1
[0011] II
[0012] 0 n ここで、 X1は 1 ,2 -フエ二レン、 1 , 2 -ナフチレン、 2 , 3ーナ フチレン、 下記式 (a)
[0013] ここで、 Rは一 0—、 一 C O—、 一 S—、 一 S 02—、 一 C H2 CH2 ^2もしくは一 C (CH 3) 2—である、 で表わされる基又は下記式 (b)
[0014] ここで、 Rの定義は上記に同じである、
[0015] で表わされる基であり、
[0016] nは】、 2又は 3であり、 . .
[0017] . R έη価の炭化水素である
[0018] で表わされる化合物を、 紫外線吸収剤として含有する光安定化重合体組 成物が開示されている。 この組成物は、 上記化合物によって、 重合体基 材例えばポリエステル、 ボリアミ ド、 ポリカーボネー ト、 ポリオレフィ ン、 ボリエーテル及びポリ スルホンの如き熱可塑性樹脂あるいはフエノ ールホルムアルデヒ ド樹脂、 メラ ミ ン樹脂、 ポリ ウレタ ン樹脂、 ゥレア 樹脂、 エポキシ樹脂、 不飽和ポリエステル樹脂の如き熱硬化性樹脂それ 自体を紫外線暴露による劣化から保護することを目的とする。 この米国 特許明細書には、 重合体基材自体の保護とは全く異なる保護対象に関す る化粧料については何ら開示されていない。
[0019] 本発明の目的は紫外線吸収性化粧料を提供することにある。
[0020] 本発明の他の目的は U V - Aの領域に優れた吸収性を示す特定の環状 ィ ミ ノエステル化合物を含有する紫外線吸収性化粧料を提供することに ある。
[0021] 本発明のさらに他の目的は、 ヒ 卜の皮膚に直接塗布しても十分に安全 でありかつ無色、 無臭、 無刺激性である環状ィ ミ ノエステル化合物を含- 有する紫外線吸収性化粧料を提供することにある。
[0022] 本発明のさらに他の目的は、 不揮発性であり、 発汗や洗浄によって分 解されない化学的安定性を有ししかも日光に対して安定で長時間に亘っ て紫外線吸収能を持続する紫外線吸収性化粧料を提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、 上記環状ィ ミ ノエステルを上記の如き化 粧料へ紫外線吸収剤と して使甩することを提供することにある。
[0023] 本発明のさらに他の目的は、 本発明の化粧料を用いて、 紫外線から人 体部位を保護する方法を提供することにある。
[0024] 発明の開示
[0025] 本発明によれば、 本発明の上記目的および利点は、
[0026] 下記式 ( I ) ク--、 cR一 、、 、
[0027] 、人 c/0 ( c
[0028] II li
[0029] 0 0
[0030] ここで Rは 2価の芳香族炭化水素残基である、 で表わされる環状ィ ミノエステルの紫外線吸収に有効な量を、 化粧料基 材と一緒に含有することを特徵とする紫外線吸収性化粧料によって達成 することができる。 上記式 ( I ) において、 Rは 2価の芳香族炭化水素残基である。 これ らの芳香族炭化水素残基としては、 例えばフエ二レン、 ビフエ二レン又 はナ: チレンを好ましいものとして挙げることができる。 これらの芳香 族炭化水素基の 2本の結合手は任意の位置に存在することができ、 例え ぱ o—、 m—又は p—フエ二レン、 あるいは 4 , 4 ' -ビフエ二レン、 3 , 3 ' -ビフエ二レン、 1 , 5—ナフチレン、 2 , 6—ナフチレン等をより具体 的な例として挙げることができる。 また、 これらの芳香族炭化水素基は置換基を有することができる。 か かる置換基と しては例えば炭素数 1 ~ 4の低級アルキル基、 二トロ基、 ハロゲン原子等を挙げることができる。 炭素数 1 ~ 4の低級アルキル基 は、 直鎖状又は分岐鎖状のいずれであってもよく、 そしてメチル、 ヱチ - . ノレ、 n一 7.ロ ヒノレ、 iso—プロピノレ、 n—ブチノレ、 iso—ブチメレ、 sec—ブ チルおよび t -ブチルのいずれであることもできる。 これらのうち、 メ チルが特に好ましい。 ハロゲン原子としては、 例えばフロロ、 クロ口、 ブロム等を挙げることができる。 これらのうちクロ口が特に好ましい。 上記式 ( I ) で表わされる環状ィ ミノエステルとしては、 例えば 2 , 2 '—P—フエ二レンビス ( 3 , 1 一べンゾォキサジン一 4 —オン) 2 , 2' - ( 4 , 4 'ー ビフエ二レン) ビス ( 3 , 1—べンゾォキサジン 一 4一オン)
[0031] 2 , 2'- (2 , 6—ナフチレン) ビス,(3 , 1 —ベンゾォキサジン一 4 -オン)
[0032] 2 , 2'- ( 1 , 5—ナフチレン) ビス (.3 , 1 —べンゾォキサジン一 4 一オン)
[0033] 2 ,2'- (2—メチルー ρ—フエ二レン)' ビス (3, 1 一べンゾォキサ ジン一 4—オン)
[0034] 2 , 2'- (2—二 ト ロ一 Ρ—フエ二レン) ビス (3 , 1—ベンゾォキサ ジン一 4一オン)
[0035] 2 , 2 (2 -クロロー Ρ—フエ二レン) ビス (3 , 1 —べンゾォキサジ ン一 4—オン)
[0036] 等を挙げることができる。
[0037] これらの化合物はそれ自体公知の方法で製造することができる。
[0038] 例えば、 米国特許第 3 , 4 0 8 , 3 26号明細書に記載された方法に従つ て、 アン 卜ラニル酸と芳香族ジカルボン酸ジク口ライ ドを反応させて Ν , N'—ビス一 2—カルボキシフエニル置換された芳香族ジカルボン酸ジ ァミ ドを生成し、 次いで J . Chem. Soc, (c) , 1 5 93— 1 59 7 ( 1 967) に記載された方法に従って、 上記ジァミ ドを無水酢酸と 加熱して脱水閉環せしめる方法である。
[0039] 芳香族ジカルボン酸ジクロライ ドとしてテレフタル酸ジクロライ ドを 使用した場合について、 上記方法を反応式で表わせば以下のとおりであ る :
[0040] また、 別法と して、 西独国特許公開公報第 2 5 5 6 5 9 0号および対 応する特開昭 5 1 - 1 0 0 , 0 8 6号公報に記載された方法に従って、 イサト酸無水物と芳香族ジカルボン酸ジクロライ ドをピリジン中で反応 させる方法を採用することもできる。
[0041] 芳香族ジカルボン酸ジク口ライ ドとして-ビフエ二レン一 4 , 4 '—ジカ ルボン酸ジクロライ ドを用いた 合について、 上記方法を反応式で表わ せば以卞のとおりである : ピリジン
[0042]
[0043] 上記式 ( I ) で表わされる環状ィ ミ ノエステルは、 優れた紫外線吸収 能を有し、 耐水安定性が優れているので、 長時間にわたって紫外線吸収 能を持統するばかりでなく、 有機溶剤、 油脂、 皮脂に難溶性であるため, 経皮的に吸収されず安定でかつ皮膚刺激性が低い化合物で皮虜老化を防 ぎ得る化合物であることが本発明の研究により明らかにされた。
[0044] 本発明の化粧料は、 これらの化合物を化粧料基材に配合してなるもの であり、 太陽光に長期間皮虜をさらすことにより生ずる皮/ fの老化作用 ゃ皮廣に対する副作用もなく、 紫外線を吸収して皮慮に紅斑の発生を防 止し得る安全なものである。
[0045] 化粧料の形態は化粧料基材の種類によって異なったものとなる。 すな わち、 軟资基剤ゃクリーム基剤に配合することにより油脂性または非油 脂性の光保護性軟脊ゃスキンクリームを、 また溶剤と混合することによ りスキンケア一剤を製造することができる。 これに適した基剤と しては 例えば固体状あるいは液状パラフィ ン ' モンタンヮックス等の炭化水素 類、 ォリ一ブ油 . ラノ リ ン等の油脂類、 ステアリ ン酸 ' グリセリ ンモノ ォレイ ン酸エステル等の脂肪酸及びそのエステル類、 セチルアルコール 類 ·パルミチルアルコール · · グリセリン等のアルコール類を挙げること ができる。 これらは乳液 ' クリーム '水性乳液 ·ゲルあるいはフォームの形で,弔 いられる。
[0046] 本発明の化粧料は適用部位あるいは、 用途別に分類すれば、 例えば顔 用ク リーム ; メ一キヤ ッブケーキもしくはファンデーショ ン、 メ一キヤ ッ プローショ ン、 メーキャップパウダー、 メーキャップクリームの如きメ 一キヤ ッブ製品;顔用ローショ ンもしぐはァス ト リンゼン ト ;ボデ一ォ ィルもしぐはローシヨ ン ; ハン ドローションもしぐはクリーム等である ことができる。 - 本発明の化粧料に配合する紫外線吸収性化合物の量はどの程度の紫外 線保護作用を達成するかによって異なるが、 一般に組成物全重量に対し て 0 . 2— 2 0重量%の範囲にあることが望ましい。 紫外線吸収性化合 物の配合は 1種に限らず 2種以上であってもよく、 また公知の紫外線吸 収剤と併用することもできる。
[0047] 本発明の化粧料には、 さらに、 通常の化粧料用補助剤例えば乳化剤 · 顔料、 染料 ·軟化剤 ·潤滑剤 ·界面活性剤 ·防腐剤 ·消泡剤 ·香料及び 化粧料用組成物中に直接使用される任意の他の成分を包含させることが できる。
[0048] 以下実施例により本発明をさらに詳述する。 実旌例中、 部は重量部を 表わす。
[0049] 実 施 態 様
[0050] 参考例 (環状ィ ミソエステルの 萆)
[0051] アントラニル酸 1 4 . 0部および炭酸ナトリゥム 1 1 . 7部を水 2 5 0 部に溶解し、 該水溶液に、 テレフタル酸ジクロライ ド 1 0 . 1部をァセ 卜 ン 6 0部に溶解した溶 を 2 0 - 3 0 °Οで扰拌下に滴下した。 滴下後 室温で 2時間、 更にアセ トン還流下で 1時間反応させた。 次いで澳塩酸 を加え反応系を酸性にして濂過 ·乾燥して 1 9 . 1部のテレフタロイル ビスアン トラ二ル酸を得た。
[0052] 次に該化合物の全量に無水酢酸 1 0 0部を加え、 無水酢酸の還流下で 2時間反応させた。 反応物を冷却後、 濾過 '乾燥して 2 , 2 '— P -フエ 二レンビ ( 3 , 1 ベンゾォキサジン一 4一オン) 1 5 . 5部を得た。 またテレフタル酸ジクロライ ドの代わりに 4 , 4 '一ジフヱニルジカル ボン酸ジクロライ ド、 ナフ.タ レン一 2 , 6 —ジカルポン酸ジクロライ ド をそれぞれ用いてその他の操作は上記と同様に行って、 2, 2 '— (4 , 4 '—ジフエ二レン) ビス ( 3, 1一ベンゾォキサジン一 4一オン) 、 2 , 2 '一 ( 2 , 6—ナフチレン) ビス ( 3, 1 一べンゾォキサジン一 4 一才 ン) をそれぞれ得た。
[0053] 実施例 1 (紫外線吸収能の測定) - 本発明の環状ィ ミ ノエステルおよび市販されている公知の紫外線吸収 剤 (4 —tーブチルー 4 'ーメ トキシ―ジベンゾィルメ タン) の紫外線吸 収能を測定した。
[0054] 溶媒と して 1 , 1 , 2, 2—テ 卜ラクロルェタ ンを用い、 紫外線吸収剤 の澳度 5 X 1 0 "%/ 1 0 0 mfi、 光路長 1 cmと し、 日立 3 3 0型分光光 度計を用いて行った。 その結果を第 1表に示す。
[0055] 第 1 表
[0056] 備考: i max、 A sはそれぞれ最大吸収波長および吸収開始波長を表わ す。
[0057] 実施例 2 (溶解度の測定)
[0058] 本発明の環状ィ ミ ノエステルおよび比較試料について水、 アルコール および油性化粧品基材に対する 1 5 °Cにおける溶解度を求めた。
[0059] その結杲を第 2表に示す。
[0060] 溶解度 (mgZ
[0061] 第
[0062] 2
[0063] s 上記第 2表から明らかなように本発明の環状ィ ミ ノ エステルは比較試 料に較べて有機溶媒にたいする溶解性が小さ く人体に ¾収される度合が 小さいこと、 即ちこのことからしても人体に対する安全性が髙いことが わ力、る。
[0064] 実施例 3 (耐水安定度の測定)
[0065] 本発明の環状ィ ミ ノ エステルおよび比較試料の 1 0重 i%を含む水性 懸獨液 5 0 mfiを調整し、 8 0 °Cの恒温槽中に 2時間放置した。
[0066] ついでイ ソプロピルアルコール 5 .0 ηιβを加えてロータ リ一エバポレー ターにて脱水、 脱溶剤を行い残渣をと りだした。
[0067] この残渣について実施例 1に準じて λ maxにおける分子吸光係数を測 定し、 その変化をもって耐水安定度の指標と した。 耐水試験後の試料の分子吸光係数 耐水安定度(%) = X 1 00 耐水試験前の試料の分子吸光係数 また熱水処理前後の試料について TG— DT Aを測定し、 その変化を 見た。
[0068] 上記第 3表から本発明の ¾状ィミノエステルが比皎試料に咬べて水に 対する安定性が優れており紫外線吸収効果を持統することがわかる。 実施例 4 (皮/ 1一次刺激性)
[0069] 下記方法により実施した。
[0070] 1 ) 背部の毛を刈った 8匹の白色ゥサギ (体重 2.0— 3.0kgのも の) を 4匹ずつ 2群に分け、 1群はそのまま (ブランク) 他の 1 群は被験部位にすり傷を作り、 固定器に固定する。
[0071] 2 ) 被験物質 2 5重量%を含むヮセリ ン基剤をリ ン ト布上に塗布し、 これを皮膚面に貼布する。
[0072] 3 ) ゥサギの体全体を歯科用防湿ゴムで包み、 貼布したリ ン ト布の 動くのを防ぐとともに揮発性物質の蒸発を防ぐ。
[0073] 4 ) 2 4時間後にリ ン ト布を取りのぞき、 観察する。
[0074] 2回百は 4 8時間後、 3回目は 7 2時間後に観察する。 2 4時間 と 7 2時間の評価の平均をと り最終評価点とする。
[0075] 5 ) 評価は紅斑 (E rythema) 、 痂皮 (E schar) の形成と浮腫 (E d eraa) とを独立して判定する。 具体的には次のとおりである。
[0076] 紅斑と痂皮の形成:
[0077] 紅斑なし 一
[0078] 非常に僅かの紅斑 (やっとわかる程度) 士
[0079] 明瞭な紅斑 +
[0080] 中 ~重度の紅斑 + +
[0081] 重度の紅斑 (ビー ト赤) 〜僅かな痂皮形成 · +十 +
[0082] 浮腫の形成:
[0083] 浮腫なし 一
[0084] 非常に僅かの浮腫 (やっとわかる程度) ' 土
[0085] 僅かな浮腫 (明瞭なもり上りにより規定
[0086] される縁領域) + "
[0087] . 中度の浮腫 (約 1画のもり上り) + +
[0088] 重度の浮腫 ( 1誦以上'のもり上り と曝露
[0089] を受けた領域を超える広がり) + + + 結果を第 4表に示した,
[0090] 第 4 表
[0091] 第 4表中の A、 B、 Cは次のとおりである。
[0092] A : 2 , 2'— P—フエ二レンビス (3 , 1 —べンゾォキサジン一 4ーォ ン)
[0093] B : 2 , 2'- (4 , 4'—ジフエ二レン) ビス (3, 1 —ベンゾォキサ ジン一 4一オン) 、
[0094] C : 2 , 2' - ( 2 , 6—ナフチレン) ビス ( 3, 1 —ベンゾォキサジン - 4 -オン) 、
[0095] 3種の環状ィ ミノエステル類について、 紅斑 ·痂皮形成及び浮腫形成 は認められなかった。
[0096] 実施例 5 (変異原性) .
[0097] 昭和 6 0年 5月 1 8日付労働省基準局長通達
[0098] 「微生物を用いる変異尿性試験について j
[0099] に準拠して実施した。 実施例 4で用いたと同じ環状ィ ミ ノエステル A、 Bおよび Cのいずれ についても、 変異原性は認められなかった。 、 実施例 6 (接触感作性試験 (Allergic Contact Dermatitis Tes t) )
[0100] —方法: Guinea P ig Maximization Test
[0101] (Magnus son B . & Klingmaiu A . M : Usefulness of guinea pig tests for detection of contact sensitizers、 I n Advances in Modern - Toxicology. VO14、 PP 5 5 1 — 5 6 0 Hemisphere Publishing Co., Washington & L ondoru 1 9 7 7) に拳拠して、 次のように実施した。
[0102] 1 ) 体重 3 0 0 ~ 5 0 0 gの白色雌モルモッ トの肩甲骨上を 4 X 6cra の広さに刈 ¾する。
[0103] 2) 第 1図の①、 ②、 ③の位置に各々試料を皮内注射する。 . ① 0.1 ηιβのフ ロイ ン トの完全アジュバン トのみ。
[0104] ② 0.1 ηιβの被験物質のみ。
[0105] ③ 0.1 mfiのフロイ ン トの完全ァジュバン 卜で wZo乳化物にした試 料。
[0106] 3) 皮内注射 1週間目に同部位の毛を刈り、 無刺激性被験物質の時 は、 1 0 %ラウ リル硫酸ナ ト リ ウム (ワセリ ン基) を塗布する。 4) 被験物質を 2 5重量%含むワセリ ンを 2 X 4cmの濂紙に広げ、 閉鎖貼布を 4 8時間行う。
[0107] 5) 閉銷貼布後 2週間目に体側④の毛を 5 X 5cmの広さに刈る。
[0108] 6) 2 X 2cmの濂紙に被験物質を塗布し、 2 4時間閉鎖貼布する。
[0109] 7) 除去後 2 4時間目に下記基準で測定する。 記号 判 1 J定^ 基 as準 T*
[0110] o 反応なし
[0111] 1 軽度または散在性の紅斑
[0112] 2 中等度、 瀕漫性の紅斑
[0113] 3 強い紅斑に浮腫 被験物質として、 実施例 4で用いた環状ィ ミ ノエステル A、 Bv Cを 用いた場合の結果を第 5表に示した。
[0114] 第 — 5 表
[0115] いずれの化合物に接触感作性が認められなかった。
[0116] 実施例 7 (光接触感作性 (Contact Photosensitization) )
[0117] Adjuvant- Strip法 (西日皮膚 42卷 5号 83 1— 7、 昭和 55年) に準拠して次のように実施した。
[0118] ① 体重の 370~ 420gのハートレー系白色モルモッ トを使用す る。
[0119] ② モルモッ トの頸部の毛を霍気バリ カンで刈毛し、 さらに電気カミ ソ リで剃毛する。 ③ 頸部に 2 X 4cmの区画を定め、 この四隅に、 滅菌蒸留水で wZo型 となしたフロイ ン 卜の完全アジュバン トを 0.1 mJ2ずつ皮内注射す る。
[0120] ④ この 2 X 4 eraの区画の皮膚をセロファンテープで strippingし、 , : 軽い紅斑を生じさせる。
[0121] ⑤ この部位に被験物質 2 5重.!:%含むヮセリ ン 0.1 mfiを塗布する。
[0122] ⑥ 塗布後、 サンランプ (東芝 F L— 4 0 S E 3 0) 3灯、 ブラ ック ラィ ト (東芝 F L— 40 S BLB) 3灯の計 6灯を並列に装置し、 光源より 1 Ocmの距離で 7 0分間の照射を行う。 この時の照射総ェ ネルギ一は 1 2.0 J /cm2である。
[0123] ⑦ ④⑤⑥の操^を隔日で 5回繰り返す。
[0124] ⑧ 感作終了 2週間後に、 モルモッ トの背部全体を刈毛し、 チォグリ コール酸 3.3 %含有乳化型脱毛ク リームで 1 5分間脱毛する。 '⑨ 脱毛後 2 4時間後に正中線を対称軸と して 1 .5 cmX 1 .5cmの 4 区間を 2列定める。
[0125] ⑩ この部位に被験物質を塗布し、 ブラックライ ト 6灯、 1 0cmで
[0126] 7 0分間照射する。 この時の総エネルギーは 1 0.2 J //cm2
[0127] ⑪ 照射後 2 4、 4 8時間目に下記基準で判定する。
[0128] [判定基準]
[0129] 紅斑形成
[0130] 紅斑なし 0
[0131] ごく 度の紅斑 1
[0132] 明らかな紅斑 2
[0133] 中〜強度紅斑 .3 反応が深く、 わずかに痂皮を
[0134] つけた強い紅斑 4
[0135] 被験物質として、 実旌例 4で用いた環状イ ミソ ステル A、 B、 Cを 用いた場合の結果を第 6表に示した。
[0136] 第 6 表
[0137] 環状ィ ミ ノエステル A及び Bについては光接触惑作性は全く認められ なかった。 Cについては光接触感作性が極く僅かに認められたが、 実用 上全く問題とならない程度であった。
[0138] 実施例 8、 9及び比較例 (wZo型クリーム)
[0139] 第 7表に示す化粧料を調整した。 _ ノ
[0140] 第 7 表
[0141] 組成物 A)を約 7 0 °Cに加温混合しこれを約 7 0 °cに加温した水層組 成物 B)に加えて撹はんした後、 約 4 (TCに冷却し香料を加えた後均質 化した。
[0142] UV - Aに対する皮膚防御試験
[0143] 中山等 (サンライ ト アン ド マン 5 9頁、 東大出版、 1 9 7 4年) の方法に準じて、 モルモッ ト ( 1 7匹) を用いて行った。
[0144] あらかじめモルモッ トに 8—メ トキシソラレンを 8 ingZ kg経口投与す ることによって UV— Aに対する感受性を髙めた。
[0145] ついで背部剃毛した皮膚に実施例 8および 9、 比較例のク リームを塗 布し、 光源として東芝 F L— 4 0 B L Bランプ (Amax 360nra) を用レ、 実施例の効果を未塗布の場合および比較例の場合と比較した。
[0146] その結果を第 8表に示す。
[0147] 値はいずれも各照射時間で紅斑を生じた動物数である。
[0148] 第 δ 表
[0149] 第 8表に示したごと く実施例 8および 9は、 未塗布の場合および比較 例と比較して UV— Αを完全に防御し、 日焼け止め化粧料と して優れた 効果を有していることを示している。
[0150] 実施例 1 0 (0ZW型クリーム)
[0151] A) 2, 2'-p-フエ二レンビス(3 , 1 -ベンゾォキサジン- 4-オン) 8部 炭素数 8 - 1 2の飽和脂肪酸トリグリセリ ド 1 0セチル
[0152] アルコール 1.5 ステアリルアルコール ' セチルアル'コールそれらのエチレン ォキサイ ド付加物の乳化混合物 8 4-ヒ ドロキシ安息香酸プロピルエステル 0.1 B ) グリセリ ン 1.5
[0153] 1 , 2—プロ ピレングリコール 1.5 ソルビトール水溶液 4 水 約 100 組成物 Α)を約 7 0でに加温混合し、 これを約 7 0。Cに加温した水層 組成物 B)に加えて撹はん混合した後、 約 4 0°Cに冷却し香料を加えた 後均質化した。
[0154] 実施例 1 1 (乳液)
[0155] 2 , 2 ' - ( 2 , 6 -ナフチレン) ビス ( 3 , 1 -ベンゾォキサジン
[0156] -4-オン) 10部 ゴシポールワックス (米ヌカ油ワックス) 5 ワセリ ン油 6 ミ リ スチレン酸イ ソプロピルエステル 3 -
[0157] 4 -ヒ ドロキシ安息香酸プロピルエステル 0.3 グリセリ ン 20 水 約 56 上記組成を撹はん混合し、 更に香料を添加した後均質化した。
[0158] 実施例 1 2 (油ファンデーション)
[0159] 流動パラフィ ン 15部 2 , 2'-p-フエ二レンビス. ( 3 , 1 ベンゾォキサジン- 4 -オン) 15 パルミチン酸イ ソプロビルエステル 10 ラノ リ ンアルコール 3 マイ クロク リ スタ リ ンワックス 7 キャ ンデリ ラヮックス 0.5 ォゾケライ ト 8 酸化チタン 8 カオリ ン 18 タルク 6 ベンガラ 1.5 黒酸化鉄 0.5
[0160] 4 -ヒ ドロキシ安息香酸プロピルエステル ' 0.3 上記組成を撹はん混合し、 更に香料を添加した後均質化した。
[0161] 図面の簡単な説明
[0162] 添付図面の第 1図は、 本発明で用いられる紫外線吸収性化合物の接触 感作性を調べるための試験において、 該化合物の貼付場所を示すモルモッ トの模式図である。
[0163]
权利要求:
Claims 請求の範囲
1 . 下記式 ( I )
ここで Rは 2価の芳香族炭化水素残基である、
で表わされる環状ィ ミ ノエステルの紫外線吸収に有効な量を、 化粧料基 材と一緒に含有することを特徵とする紫外線吸収性化粧料。
2 . 上記式 ( I ) において、 Rがフエ二レン、 ビフエ二レン又はナフ チレンである環状イ ミ ノエステルを用いる上記第 1項の化粧料。
3 . 化粧料がクリーム、 乳液、 ファンデーション、 パウダー、 ステイ ツ ク又はオイルである上記第 1項に記載の化粧料。
4 . 上記式 ( I ) で表わされる環状ィ ミ ノエステルを化粧料基材とー 緒に含有する化粧料を、 紫外線から保護すべき人体部位に、 紫外線吸収 に有効な量で施用することを特徵とする紫外線から人伴部位を保護する 方法。
5 . 上記式 ( I ) で表わされる環状ィ ミ ノヱステルの紫外線吸収性化 粧料のための紫外線吸収剤と しての使用。 .
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同族专利:
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
1990-03-08| AK| Designated states|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): US |
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1990-04-17| WWE| Wipo information: entry into national phase|Ref document number: 1989909430 Country of ref document: EP |
1990-08-29| WWP| Wipo information: published in national office|Ref document number: 1989909430 Country of ref document: EP |
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优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
JP63204596A|JP2752384B2|1988-08-19|1988-08-19|紫外線吸収性化粧料|
JP63/204596||1988-08-19||DE1989610502| DE68910502T2|1988-08-19|1989-08-18|Ultraviolett absorbierendes kosmetikum.|
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