![]() Anticorps modifie par une toxine
专利摘要:
公开号:WO1989011869A1 申请号:PCT/JP1989/000586 申请日:1989-06-09 公开日:1989-12-14 发明作者:Shuzo Matsushita 申请人:Shuzo Matsushita; IPC主号:A61K51-00
专利说明:
[0001] 明 細 書 [0002] 毒素で修飾さ れた抗体 [0003] 技術分野 [0004] 本発明は、 エイズや白血病ウィルスのような慢性的ウィルス感染 症の処理に有用な、 毒素で修飾された抗体に関する。 [0005] 背景技術 [0006] 後天的免疫不全症候群 (エイズ) 、 エイズ関連症候群 ( A R C ) および成人 T細胞白血病ウィルス感染症のような、 ウィルスが宿主 の体内で慢性的に増殖する疾患は、 今日世界的に問題とされてい る。 これらの疾患の原因ウィルスは、 ヒ ト免疫不全ウィルス ( H I V ) などのヒ 卜レトロウイルスである。 [0007] よく知られているように、 H I V'のプロ 卜タイプは、 ヒ 卜向 T細 胞性ウイルス IIUH T L V— III)およびリ ンパ腫症関連ウィルス ( L A V) であり、 また白血病および関連疾患の原因ウィルスは、 ヒ 卜 T細胞白血病ウィルス I型 ( H T L V— I ) である。 [0008] 例えば、 エイズに関連する最も特徴的な血液学的異常は、 細胞表 面に C D 4抗原をもつヘルパー/ィンジューサー Tリンパ球の機能 的および量的欠損である。 この結果、 感染しているヒ 卜宿主の生体 防御にさまざまな障害が起きる。 H I Vによる免疫不全は、 進行性 で非可逆的で、 死亡率はきわめて高い。 [0009] H I Vが T細胞に感染する第 1段階において、 一方では、 ウィル スのリセブターである C D 4抗原に対するウイルス粒子の結合が起 きる。 他方では、 H I Vの細胞間感染によって、 感染が拡がる。 す なわち、 既に感染している細胞と非感染細胞とが細胞融合を起こ し、 特に脳やリンパ節等の臓器において合胞体 (多核巨大細胞) 形 成を起こす。 C D 4陽性の細胞が欠損する原因は、 H I Vの感染し た T細胞が H I Vの起こす細胞障害効果を受けやすいことによると 言われている。 [0010] これらの慢性ウィルス感染症の他の一つの特徴は、 感染から発症 までに長期間を要することである。 H I Vは、 このヘルパー /イン ジューサー T細胞群のみに感染するのではなく 、 単球 Zマクロ ファージ群にも感染することが知られている。 その際、 殆どの単球 /マクロファージ群と一部の T細胞とは、 H I Vの起こす細胞障害 効果に対して抵抗性を示し、 長期間ウィルスを保有し、 ウィルスを 産生し続けることも知られている。 [0011] 弱い H I V中和能をもつ抗体が H I Vに感染したヒ卜の血液中に 存在している。 従って、 感染初期には、 ウィルスに感染した細胞を 殺すメカニズムが体内で働いているが、 次第に働らかなくなる。 H I Vに感染した宿主は、 C D 4抗原陽性の T細胞を徐々に失い免 疫不全状態となり、 やがて死亡する。 [0012] H I Vの構造蛋白抗原として、 コア (gag)抗原と外被膜 (enve- lope) 抗原との存在がよく知られている。 H I Vの外被膜は、 1 60キロダルトンの前駆体糖蛋白 (g p l 60) とそれが切断さ れてできる 1 20キロダルトン ( g p l 20) と 4 1キロダルトン ( g P 4 1 ) とのウィルス粒子に存在する膜糖蛋白とを含んでい る。 その中で g p l 2 0は、 次の観点から、 もつとも重要である。 (1) g p 1 2 0または g p 1 2 0由来の或る種の断片で実験動物 を免疫すると、 多クローン性中和抗体が得られる。 このことは、 g P 1 2 0が少なく ともウィルス中和能力をもつ抗体の標的分子の —つのであることを意味する. 例えば、 サイエンス [Lasky et al. , Science, 233, 209-212 (1986) ] . プロシ一デイング . ォブ -ザ . ナショナル · ァケデミ一 · ォブ ' サイエンス [Robbet W. G. et al-, Proc. Natl. Acad. Sc. U.S.A., 83. 7023-7027.1986) ] およ びサイエンス [ Puney S. D. et al.. Science, 234, 1329-1395 (1987)] 。 (2) H I Vの感染の第一段階において、 g p 1 2 0はウィルスリセ プターである C D 4分子と結合する。 このことは、 g p l 2 0が H I Vの感染にとつて最も重要な分子であることを意味している。 例えば、 サイエンス [ McDougal et al. , Science, 231, 382-385 ( 1986) ] 。 [0013] (3) Η I Vによる合胞体形成、 すなわち Η I Vの細胞間 (cell- to-cell)感染は, g p 1 2 0と非感染細胞の C D 4分子との直接的 相互作用によって起きる。 例えば、 ネイチヤー [Lifson et al. , Nature, 323, 725-728 (1986) ]„ [0014] Τ細胞白血病の場合に も H I Vの g p l 2 0 に相当する [0015] H T L V— Iの外被膜蛋白抗原 g P 46が重要な役割を果たしてい ることが知られている。 [0016] H T L V-IIIや L A Vの構成蛋白に対する種々の単クローン抗 体、 例えば、 ウィルスの内部にあるコア抗原の一つである P 2 4に 対するもの [プロシーデイング · ォブ · ザ ♦ ナショナル · ァカデ ミー , ォブ * サイエンス [ Veronese, F. D.. Proc. Natl. Acad. Sci.U. S. A. , 82, 5199-5202 (1985) ] 、 ウィルスの逆転写酵素をコ 一ドしている pol 遺伝子産物に対するもの [サイエンス. Veronese, F. D. , Science. 231. 1289-1291. (1986) ]および外被膜の他の構成 蛋白である g p 4 1に対するもの [サイエンス. Veronese, F. D. , Science, 229, 1402-1405 (1985) ] が知られている。 [0017] しかし、 これらの公知の単クローン抗体の中には、 H I Vの処理 や感染防御にとつて重要な g p 1 2 0抗原に反応し、 これを中和す るものはない。 [0018] 要するに、 H I Vの感染の効果的な抑制、 感染予防や診断に役立 つワクチンや抗体はまだ提供されていない。 実際に、 例えば、 動物 を精製された L A Vで免疫しても g p 1 2 0抗原を効果的に中和す る能力を持つ単クローン抗体が得られなかったと報告されている [ジャーナル , ォブ · ィムノ ロジー、 Chassagne J、 et al. , J. Immunol. , vol. 136 , 1442- 1445 (1986) ] . [0019] 他方において、 従来の H I V感染防御または洽療のために提案さ れた抗ウィルス剤は、 おもに、 H I Vに特異的な酵素に対する阻害 剤 (インヒビター) である。 例えば、 アジドチミシンやダイデォキ シンは逆転写酵素阻害剤で、 カスタノスペルミンはウィルス蛋白の 修飾阻害剤である。 これらは、 体内で新たに産生されたウィルスの 靳しい細胞への感染を阻害する能力をもつが、 すでに感染した細胞 を能動的に殺すことはできない。 [0020] さて、 癌細胞に対して毒性を持つ物質と共有結合された抗体 (い わゆるィムノ トキシン) を用いて、 癌細胞を特異的に殺す方法が試 みられている ' [例、 セル、 E. S, Vitetta et al. , Cell, vol. 41. 653-654, July 1986 ; I. Pastan et al. . Cell, vol. 7, 641 -648. December 1986 ] 。 [0021] また、 癌細胞に対して毒性を持つ α線放射能をもつ粒子、 例えば [0022] 2 1 2ビスマスを結^した単ク口ーン抗体を用いることも提案されて いる [サイエンス、 R. . Macklis et al. , Science, vol. 240, 1024-1027 (20 May 1988] 。 しかし、 例えば、 抗体と特異的に反応 する抗原が存在するかどうかさえも解明されていない等の未解決の 問題がある。 [0023] 慢性ウィルス感染症に対する、 この種のィムノ トキシンはまだ知 られていないが、 その主な原因は、 効果的な抗ウィルス抗体が存在 しなかったからである。 従って、 この目的のために有用な毒素が存 在するかどうか解明されたこともなかった。 [0024] さきに本発明者は ( a ) ヒ 卜免疫不全ウイルス ( H I V ) の外被 膜にある分子量約 1 2万ダル卜ンの糖蛋白抗原と結合して上記ウイ ルスを実質的に中和する能力を有し ( b ) I g に分類さ れ、 [0025] ( c ) ヒ 卜向 T細胞性ウィルス III に感染された細胞の表面に結合 することによって、 感染された細胞と感染されない T細胞とにより 誘発される合胞体の形成を阻止する能力を有し ( d ) H I Vの分子 量 1 6万ダルトンの糖蛋白質抗原の前駆体と結合する能力を有し、 ( e ) H I Vの g p 1 2 0のアミノ酸配列の第 308— 3 3 1番目 以内にある一つのヱピトーブ [ただしネイチヤー、 Ratner et al.. Nature. 313,277-284 (1985)記載の方法で測定] を認識する能力を 有する単クローン抗体を提案し、 これを 0. 5 /3抗体と命名した ( 1 987年 5月 2 8曰出願、 特願昭 62— 1 33809号) 。 こ の単クローン抗体は、 H I Vの g p 1' 2 0抗原と反応して、 効果的 にウィルスを中和することができるが、 ウィルスに感染された細 胞、 即ちウィルス産生能力をもつ細胞の増殖を効果的に抑制するこ とが困難である。 [0026] 本発明は、 0. 5 0抗体を或る種の物質で修飾すると、 効果的に ゥィルスを中和しかつ感染された細胞の増殖を抑制する能力をもつ 抗体を得ることが出来るという知見に基ずいている。 [0027] 本発明の目的は、 エイズやウィルス性白血病等の、 ウィルス感染 による慢性的疾患を効果的に抑制し得る、 毒素で修飾された抗体ま たはその断片およびその用法を提供することにある。 [0028] 発明の開示 [0029] 本発明により、 ウィルスに感染されたヒ 卜細胞に対する細胞毒性 を化学的及び Zまたは物理的に誘発する能力をもつ物質を、 薬学的 に不活性な物質を担体として用いることによって、 上記ウィルスの 一つ以上の抗原と特異的に反応する能力をもつ抗体またはその断片 と共有結合する工程によつて製造され、 上記ウイルスに感染した細 胞の増殖を実質的に抑制する能力を有する抗体またはその断片が提 供される。 [0030] 本発明による抗体またはその断片の有効量を用いることによつ て、 ウィルスに感染した細胞の増殖を少なく ともも効果的に抑制 し、 あるいはこれを殺すことができる。 その結果、 ウィルスは増殖 (replication) のための居所を失ない死滅する。 [0031] 本発明により抗体またはその断片は、 さらにウィルスを中和する 能力を有することができる。 [0032] 本発明の次の特徵により、 ヒ ト免疫不全ウィルス (H I V ) に感 染された細胞に対する細胞毒性を化学的及び Zまたは物理的に誘発 する能力をもつ物質を、 薬学的に不活性な物質をを担体として用い ることによって、 単クローン抗体と共有結合する工程によって製造 される。 その際上記単クローン抗体として (a ) ヒ卜免疫不全ウイ ルスの外被膜にある分子量約 1 2万ダルトンの糖蛋白抗原と特異的 に結合して上記ウイルスを実質的に中和する能力を有し ( b ) I g G j に分類され ( c ) ヒ卜向 T細胞性ウィルス III に感染され た細胞の表面に結合することによって、 感染された細胞と感染され ない T細胞とにより誘発される合胞体の形成を阻止する能力を有し ( d ) 分子量 1 6万ダルトンの H I V糖蛋 a質抗原の前駆体と結合 する能力を有し ( e ) H I Vの g p 1 2 0のアミノ酸配列の第 3 0 8 - 3 3 1番目以内にある一つのェピ卜ープを認識する能力を 有する単クローン抗体を用いることができ、 これによつて、 上記ゥ ィルスに感染した細胞の増殖を実質的に抑制する能力と上記ウィル スを中和する能力とを有する、 ヒ 卜免疫不全ウィルス感染症処理用 抗体またはその断片が提供される。 この抗体またはその断片は、 H I Vウィルスに感染した細胞の増殖を実質的に抑制し、 かっこの ゥィルスを中和することができるので、 ヒ 卜免疫不全ウイルス感染 症 (エイズ) 及び関連疾患処理用に有用である。 [0033] 図面の簡単な説明 [0034] 第 1図は HTLV-IIIB に感染した細胞 H9/HTLV-IIIBおよび非感染細 胞 H9 に対する、 本発明による RAC-0.5 1 抗体の抑制効果を示す図 である。 第 2図は感染細胞 H9/HTLV-IIIB に対する、 本発明による [0035] RAC-0.5 0抗体の抑制効果を間接蛍光抗体で測定した結果を示す図 である。 第 3図は LAV に感染した CEM 細胞および非感染の CEM 細胞 に対する、 本発明による PE— 0.5 3抗体の抑制効果を示す図であ る。 第 4図は HIV に感染した血友病患者の末梢血単核球に対する、 本発明による抗体の反応を示す図である。 第 5図は本発明による RAC-0.5 0抗体が HIV に感染したヒ 卜の末梢血中の HIV 産生細胞に 対する抑制効果を示す図である。 [0036] 発明を実施するための最良の形態 [0037] 次に本発明を詳しく説明する。 [0038] 本発明の対象とされるウィルスは、 例えば、 ヒ 卜向 T細胞性ウイ ルス III (H T L V-III) またはリンパ腫症関連ウィルス( L A V) のようなヒ 卜免疫不全ウィルス ( H I V) である。 [0039] この明細書において、 修飾とは、 抗体と細胞毒性を誘発する能力 をもつ物質 (以下毒性物質という) とを、 薬学的に不活性な物質に よって共有結合することである、 次に中和とは、 ウィルス粒子の感 ¾ (cell-free infection) の阻止および/または例えば、 g p 1 2 0と C D 4との相互作用により H I V感染細胞と非感染細胞と の間で起きる合胞体形成のような、 細胞間感染 (cell- to- cell infection)を阻止することである。 処理とは、 診断、 予防及び洽療 のことである。 本発明による抗体は、 ウィルスに感染された細胞の増殖を、 少な く とも特異的に抑制して、 最終的にこれを殺すことができるが、 非 感染の細胞の増殖を抑制しない。 さらにウィルスを効果的に中和す ることができる。 従ってウィルス感染症を効果的に処置することが できる。 [0040] 本発明の目的に用いられる毒性物質は、 人体に対する抗原性、 毒 性等の副作用を考慮して選定されねばならない。 好適な毒性物質 は、 微生物または植物由来のもの、 例えば、 ジフテリアトキシン、 細菌由来のェキソ トキシン、 リシン、 アブリン、 ポークウィード抗 ウィルス蛋白、 サポニンまたはゲロニンである。 [ セル、 I. Pastan et al. Cell, vol. 47, 641 -648, (1968) ] 。 そのほか、 癌のィムノ トキシンの分野において提案された各種の毒素や、 ある種の抗癌剤 などを用いる.ことができる。 [0041] さらに、 毒性物質として、 癌抑制用ィムノ トキシンに関して提案 された α線放射性粒子、 例えば2 1 2 ビスマス [サイエンス、 R. G. Mackelis et al. , Science, vol. 240, 1024. 20 May 1988】を用レ、 ることができる。 [0042] 本発明により、 毒性物質と共有結合される抗体は、 多ク α—ン性 でも単クローン性でもよいが、 毒性物質の効率から見て、 単クロー ン抗体が実用的である。 前記の 0 . 5 &単クローン抗体は、 本発明 の目的にとくに適している。 本発明者は、 この 0 . 5 (3単ク α—ン 抗体産生能をもつハイブリ ドーマ細胞 54 ' CB 1を作り、 1 9 8 7年 5月 1 4日に英国、 ョ一口ビアン · コ レクショ ン · ォブ, アニマ ル · セル · カルチャーにブダぺス ト条約の規定によ り寄託した (54/C B l . ECACC No. 87051401) 0 [0043] 抗体を毒性物質で修飾するために、 例えば、 両側に活性結合基を もつ、 薬学的に不活性の試薬を単体として用いることができる。 そ の際、 試薬は、 抗体や毒性物質の種類等によって選ばれる。 例え ば、 N—サクシ二ミジル一 3— (ピリ ジルジチォ) プロピオネー 卜 [スエーデン、 ファルマシァ , ファイン · ケミカルス製、 両側に活 性結合基をもつ試薬] を用いて、 0. 5 3抗体をリ シン A鎖 (米国 E. Y, Laboratories製、 Ricin A chain ) または緑膿菌由来のェキソ 卜キシン (exotoxin)とを結合させることによって、 優れた性状をも つ、 本発明による修飾された抗体を得ることができる。 0. 5 0抗 体を用いる場合、 例えば 1一 2分子の毒性物質を 0. 5 0抗体と共 有結合することができる。 [0044] 修飾された抗体の活性測定法は、 例えば、 次のりである。 [0045] H I Vに感染した細胞と感染しない細胞、 例えば H T L V-IIIB の感染した Η 9細胞である Η 9ΖΗ T L V-IIIB (特表昭 6卜 [0046] 500767号公報記載、 ATCC CRL 8543 ) と非感染の Η 9株とを、 それ ぞれ、 毒性物質を含む培地で培養して、 増殖の程度とウィルス抗原 発現の程度とを調べる。 有効な毒性物質の場合は、 その. 度に依存 して細胞の増殖が抑制されるが、 Η 9細胞は死滅しない。 その際、 非感染細胞は有意義な抑制を受けない。 [0047] さらに、 感染細胞のウィルス抗原発現率が高ければ高いほど、 先 にかつ高度に抑制され、 やがて死滅し、 ウィルス抗原発現率の低い 感染細胞が後に残ることが分かった。 [0048] 例えば、 リ シン Α鎖と共有結合された 0. 5 /3抗体 (以下1^(:- [0049] 0.5 抗体という) 0 . 1 6 g/ m£ 1 5 %牛胎児血清を含む [0050] R P M I - 1 640培地に添加すると、 H T L V -ΠΙΒ の感染した Η 9細胞は、 1 0日後にすべて死滅したが、 非感染細胞の増殖抑制 は認められなかった。 0 . 1 6 At g/ ni £の 1 / 5〜; L Z i 0の低濃 度でも感染細胞の殆どの死滅が認められた場合があった。 全体とし て、 抑制の程度は、 抗体の濃度におよそ比例したことが認められ た。 従って、 例えば 0 . 1 6 μ πιβの数百分の 1ないし数千分の 1の低濃度でも、 有意義な増殖抑制が可能であろうと思われる。 緑 膿菌由来のェキソ トキシンと共有結合させた 0 . 5 抗体 (以下 抗体という) の場合にも、 優れた抑制効果が見られた。 H T L V -Ι Ι Ιβ の感染した Η 9細胞を、 本発明による RAC-0. 5 抗体を添加した培地で培養し、 H T L V -IIIo の特異コ ア抗原 P 2 4及その前駆体に対する V A K 5単クローン抗体 [ガン、 Jpn. J. Cancer Res. 78- 235-241 (1987) ] を用いて p 2 4陽性細胞の 数を調べたところ、 培養の進行とともに、 ウィルス蛋白を多量に産 生する細胞数の減少が見られた。 [0051] 次に、 H I Vに感染した患者の末捎血中に 0 . 5 0抗体に反応す る抗原をもつ場合がある [末梢血をレーザーフローサイ トメ ト リー で調べると . 単球 Zマクロファージ分画に見出される] が、 この場 合にも、 本発明による修飾された抗体を用いると、 他の細胞を殺さ ずに、 感染した細胞を殺し得ることが分かった。 [0052] これらの結果から、 本発明による修飾された抗体の有効量をもち いることによって.、 慢性ウィルス感染患者の体内の H I Vウィルス 感染細胞を特異的に攻撃し、 その增殖を少なく とも効果的に抑制- し、 または殺す能力をもっと共に、 場合により H I Vウィルスを効 果的に中和する能力をもつことが明らかである。 [0053] 本発明による修飾された抗体は、 H I Vに感染された細胞の増殖 を抑制し、 これを殺すことができるので、 慢性ウィルス感染症の診 断、 予防および洽療等の処置に有用である。 下記の非限定的実施例および試験例によって本発明を説明する。 そこでは、 特記しない限り、 処理温度は室温であり、 燐酸緩衝液の [0054] P Hは、 約 7 . 0 - 7 . 4、 例えば 7 . 2であった。 [0055] 実施例 1 [0056] 毒性物質として リ シン Aチヱイン (米国 E. Y.ラボラ ト リース社 製、 以下 RAC という) を用いた。 原料抗体として、 参考例記載の 0.5 |3単クローン抗体を用いた。 毒性物質と原料抗体とを共有結合 するために、 二つの活性結合基を持つ N—サクシ二ミジル一 3 — ( 2 —ピリ ジルヂチォ) プロピオネー 卜 [スエーデン、 フアルマシ ァ ' ファイン ' ケミカルス社製、 以下 SPDPという) を用いた。 [0057] SPDP ( 3 0 m M ) を含むジメチルホルムアミ ド ( 5 μ £ ) を精製 された 0.5 j3単クローン抗体液 ( l mg/m£ ) l m に加え、 よく撹拌 してから、 3 0分間保温した。 反応液を 0. 1 5 M 塩化ナト リ ウム と 0. 0 5 M酢酸ナト リウムとを含む緩衝液 ( p H 4. 5、 1 Ά ) で 6 0分間透析するこ と によ り 、 SPDPと 0. 5 抗体との結合体 (SPDP-0.5 /3抗体という) を得た。 [0058] 精製され、 予めジチォスライ トールで還元された RAC水溶液 ( 1 mg/ m& : 1 m£ ) を、 4 Cに冷却した。 前記と同様の酢酸緩衝液 ( P H 4 . 5 : 2 £ ) で 1 時間透析した。 0 . Ί m_Gの RAC液に SPDP- 0.5 13抗体 (1 m£ ) を加えて撹拌し、 燐酸緩衝液 ( p H 7.8; Ά ) で 1 8時間透析することによ り、 RAC と共有結合された 0.5 1 抗体液 (以下 RAC — 0.513抗体という) を得た。 この抗体液 に含まれる未結合の RACを除く ために、 セフアク リル 2 0 0 (ス エーデン、 フアルマシア ' ファイン ' ケミカルス社製) を充填した l X 5 0 c mのカラムと燐酸緩衝液とを用いてゲル濾過した。 [0059] 1 ) 溶出された活性分画 (以下特記しない限り各約 0 . 8 m£ ) 中の 0.5 |3抗体の濃度と RAC の濃度とを次の方法で調べた。 1 0 0 μ 1 の抗マウス IgG [米国シグマ社製、 炭酸緩衝液 ( P H 9. 6 : 0. 1 M) で 1 000倍希釈] をィムロン I [米国ダイナ テック製、 9 6穴の ELISAプレー卜 ] の穴に塗布し、 これを 1 8時 間 4°Cに保った後に、 燐酸緩衝液で 2回洗浄した。 次に、 各分画の 試料および対照品 (各 0. 1 ια£) を別々の穴に入れて、 2時間保 つた。 マウス IgG スタンダード [米国メロィ社製] を対照として用 いた。 [0060] 穴を燐酸緩衝液で 2回洗浄した後、 2次抗体としてのアル力 リホ スファターゼで標識された抗マウス IgG [米国シグマ社製、 1 %の 牛胎児血清を含む燐酸緩衝液 ( 0. 1 M ) を用いて 1 0 0 0倍希 釈] 1 00 ^ £と反応させた。 次にブレー卜をの酸緩衝液で 3回洗 浄した後、 材料を 1 00 μ 1 のアルカリホスファターゼ基質 (米国 シグマ社製) で発色させ、 IgG の溶出分画を調べた。 [0061] 2 ) 次に前記と同様にして、 2次抗体の代りに、 抗ゥサギ RAC抗 体 [米国 E.Y.ラボラ トリース社製] と反応させた後、 アルカリホス ファターゼで標識された抗ゥサギ抗体 [米国シグマ社製] とアル力 リホスファタ一ゼ基質 [米国シグマ社製] (各 1 00 £ ) とを用 いて発色させることにより、 RAC — 0.5(3抗体として結合されたリ シン A鎖の溶出した分面を調べた。 [0062] 3 ) 試料の一部 (各 1 0 ) を前記のブレー卜の穴に塗布後、 各穴に各 9 Q n Άの炭酸緩衝'液 (pH9. 6 : 0. 1 M) を加えて 1 8時間 4でに保った。 ブレー卜を燐酸緩衝液で 2回洗浄した後、 各 1 00 X の抗ゥサギ C抗体 [米国 E. Y.ラボラ 卜リース社製] を各穴の材料と反応させた。 反応液を上記の試験の場合と同様にし て発色させることにより、 0.5 /3抗体と未結合の RAC の溶出した分 画を調べた。 [0063] 4 ) こうして得られた RAC と 0.5 ί3抗体との結合物と認められた 試料を、 L K Bフ アルマシア (スエーデン) 製のスーパーロース (Superose) 1 2カラムと燐酸緩衝液とを用いる高速液体クロマ 卜グ ラフィ一に付して、 RAC と 0.5 ( 抗体との比率を調べた。 その結 果、 RAC の 1分子が 0.5 |3抗体 1分子と共有結合していることが観 察された。 [0064] 実施例 2 [0065] 毒性物質としてとして緑膿菌ェキソ 卜キシン (生化学工業製、 以 下 PEという) を用い、 これを酢酸緩衝液 1 で透析したほか、 実施 例 1 に準じて、 1対 1の比で PEと共有結合された 0.5 |3抗体(PE - 0.5 |3抗体という) 1 . 6 πι を得た。 [0066] 試験例 1 [0067] ウィルス感染細胞 H9/HTLV-IIIB (ATCC CRL 8643) に対する RAC- 0.5 3抗体の特異的抑制効果を次の通り試験した。 [0068] 9 5 %以上の生細胞が、 指数関数的に増殖するように調整された 感染細胞または非感染細胞 H9 を、 9 6穴平底培養板 [マイクロタ イ タ一 · プレー 卜、 米国フ ァルコン社製] を用いて、 それぞれ RPMI-I64Q 培地 ( 1 5 %牛胎児血清を含む) 0 . 2 πι '用いて、 温度 3 7 °Cで炭酸ガス 5 %を含む培養器で、 種々の濃度の RAC-0.5 /3抗体を加えた培地で培養した。 第 1図に示した抗体濃度は、 各 4. 0 μ g/ mJB (書) 、 0· 8 μ g /m& (△) 、 0.16μ g/ m£ (□) およ び 0 g/ m£ (〇) であった。 [0069] 4 8時間培養後、 生き残った細胞を 2 4穴の平底培養皿に移し、 同濃度の抗体を含む培地 (各 2 m£ ) でさらに培養した。 [0070] 感染細胞の増殖抑制は、 試験された各濃度の抗体添加から、 遅く とも 1 2時間後に観察された。 感染細胞の死滅は、 抗体添加から、 遅く とも 4 8時間後に認められた。 各濃度において、 添加から 1 0 曰後までに、 全部の感染細胞は死滅した。 これに対して、 非感染細 胞の増殖は、 濃度 πΐ·βにおいて、 有意義でない抑制を受けた のみで、 その他の濃度では抑制は認められなかった。 [0071] この結果、 ウィルス産生能の高い細胞、 すなわち ρ 2 4抗原出現 の多い細胞は早く死滅するが、 ウィルス産生能の低い細胞、 すなわ ち ρ 24抗原出現の少ない細胞は、 ある程度生き延びて増殖を繰り 返すものと考えられる。 [0072] ある場合、 1 6 /i / m£の抗体を約 1 / 5〜 1 1 0の.濃度に希 釈しでも、 有意義な感染細胞の死滅が見られた。 全体として、 濃度 におよそ比例した抑制が見られた。 従って、 例えば、 1 6 g/ m£ の約数百分の 1ないし数千分の以下の低い濃度でも、 H I V感染細 胞に対して有意義な抑制効果を持つと考えられる。 [0073] 試験例 2 [0074] 感染細胞 H9/HTLV-IIIB および非感染細 を試験例 1 と同様の 条件で、 異なった時間培養した。 第 2図において、 培養期間中の培 地への RAC - 0.5 <3抗体の添加濃度は、 それぞれ、 (A) 4.0 μ g/ m-β , (Β) 0.8 μ g/ & , (C) 0.16 μ g/ m 及び ( D) 0 μ g/ m£ であった。 [0075] 感染細胞を燐酸緩衝液で 2回洗浄した後、 卜キソプラスマ用ガラ ススライ ドに移し、 風乾し、 メタノール Zァセ トン ( 1 : 1 v/v) で固定した。 次に固定された細胞と 3 0分間反応させるために、 ス ライ ドの各穴に、 1 0 g/ ni£の 抗体 (H I Vの ρ 2 4コア抗 原に対する単クローン抗体) を加えた。 その後、 スライ ドを燐酸緩 衝液で洗浄し、 蛍光で標識された抗マウス IgG (米国シグマ社製、 5 0倍希釈) と 3 0分間反応させた。 [0076] スライ ドを燐酸緩衝液で洗浄後、 蛍光顕微鏡で p 2 4陽性細胞の 比率を調べた。 この方法は、 ガン [Jpn. J. Cancer Res. , 78.235- 241 (1987) ] を参照して行なった。 第 2図から分かるように、 培養時間の進行とともに、 p 2 4陽性 細胞の比率は低下した。 このことは、 H I V抗原産生能の高い細胞 ほど、 早く死滅することを示している。 試験された RAC-0.5I3抗体 の各濃度において、 感染細胞は、 1 0曰の試験期間内にすべて死滅 した。 [0077] 試験例 3 [0078] LAV-1 感染細胞 CEM/LAV-1と非感染細胞 CEMとを、 96穴の培養 板を用いて、 試験例 1 と同様の条件で培養し、 生きた細胞の数を 卜 リパンブルー法で調べた。 [0079] 第 3図に示すように、 培養中、 培地への PE - 0.5 /3の添加濃度 は、 それぞれ、 1 · 0 g/ πΐ·β (書) 、 0. 1 ;xg/ m£ (△) およ び 0 /ig/ m£ (〇) であった。 48時間の培養終了後、 培養物を各 穴から 24穴の培養板に移し、 同じ条件で 7 2時間培養後、 細胞の 数を調べた。 第 3図に示すように、 本発明による PE - 0.5 3は、 感染細胞の増殖を強く抑制し、 またこれを殺したが、 非感染細胞を 抑制しなかった。 [0080] 試験例 4 [0081] 常法により、 H I Vに感染したヒ 卜および感染しないヒ 卜から採 取した末梢静脈血 ( 2 0 m£) にへパリン [小玉 (株) 製、 ノボへ ノ リン ' ナト リウム、 1 000単位 Z m£の 0. 2 m£ ] を加え、 密度勾配遠心分離法で、 末梢血単核球 ( Peripheralblood mononuclear cells) (PB C) を回収した。 これを RPMI- 1640 培地で 2回 洗浄し、 次に、 2 00 /m£のヒ ト IgG [ヒ 卜 A B型血清より、 プロ ライン Aセファロース (スエーデン、 フアルマシア ' ファイン ' ケ ミカルス社製) を用いて精製したもの] と 1 0 %牛胎児血清とを含 む RPMI-1640 培地に濃度 5 X 1 06 個 Z m£で浮遊させた。 これを 温度 4 で 6 0分間保温することによって、 細胞表面にある免疫グ 口プリ ンの F c受容体をブロックした。 浮遊液 ( 2 0 0 1)を遠心 処理 ( 1 0 0 Ο Γ· Ρ. Ι / 3分間) して細胞を集めた。 [0082] これを 2分して、 第 1試料には 0.5 β抗体 1 0 0 μ g/ m : 2 0 μ ΐ)を加えた。 第 2試料には M O P C 2 1 [0.5 13抗体の対照品。 マウス IgG G抗体, 米国リ ッ トン · ノ ィォネチック . ベデスダ社 (Litton Bionetics Bethesda) 2 0 0 μ g/ m£ ; 2 0 Άを加えた もの] を加えた。 · [0083] 各試料をよく撹拌した後、 6 0分間保温した。 各試料を 2 %の牛 血清アルブミン (米国シグマ社製) と 0. 1 %のアジ化ナト リ ウム とを含む燐酸緩衝液 (PH7. 2 :以下 PBS-BSA-Azという) 2 π ^で 2回洗浄した。 次にフルォレツセイン · イソシァネー卜 (FITC) で 標識した抗マウス I g Gの断片 [ F ( a b ) '2] (米国シグマ社製) [0084] PBS-BSA-Azで' 4 0倍希釈。 Ι Ο Ο μ Ι]を加えて、 4 Cで 6 0分間保 温した。 PBS-BSA-Azでよく洗浄した試料を蛍光抗体法により、 レイ ザ一 ' フローサイ 卜メ 卜 リー · スペク トラム III (米国 Ortho 社) で調べた。 結果を示す第 1表から分かるように、 H I V感染者 7人 ' 中 2人において、 おもに多量の単球 Zマク ϋファージの存在する分 画に、 0.5 /3抗体と反応する細胞の存在が認められた。 [0085] レイザー ' フローサイ トメ 卜リ一による解析結果を示す第 4図に おいて . 単球/マクロファージを多く含も'区分 (Β ) に明らかに 0- 5 0抗体とのみ反応する細胞の存在が認められた。 一方リ ンパ球 を主とする区分 (Α) にはこの種の細胞は認められなかった。 [0086] 区分 (Β ) 及び区分 (Α ) をそれぞれ、 0.5 ) 抗体 (実線) また は M0CP21抗体 (点線) で染色すると、 区分 Βに (L 5 0抗体に反応す る抗体があったことが認められた。 [0087] 第 1表の宿主 1号では、 0.5 ί3抗体に反応する細胞の存在が認め られたが、 ρ 2 4抗原が血清から検出された。 残りの 5人と非感染 者 2人において、 リ ンパ球を含む分画にも、 単球 Zマクロファージ の存在する分画にも、 0.5 |3抗体と有意義に反応する細胞の存在は 認められなかった。 [0088] 第 1表 [0089] 宿主 症状 T4/T8 比 陽性細胞% [0090] 区分 A B [0091] 1 ARC 0.7 1.8 18. 1 [0092] 2 AC 1.0 * 12, 8 [0093] 3 AC 0.76 < 1 2.8 [0094] 4 AC 1.09 < 1 < 1 [0095] 5 ARC 0.6 * < 1 [0096] 6 ARC 0.5 < 1 . < 1 [0097] 7 AC 0.7 < 1 ぐ 1 [0098] 正常 PBMC ( n = 2 ) < 1 < 1 [0099] H 9 /III 60 [0100] H 9 < 1 [0101] 注) ARC —エイズ関連症候群 。 [0102] AC - 無症候性ウィルス宿主. [0103] T4/T8 比-末梢血の C D 4抗原陽性細胞と [0104] C D 8抗原陽性細胞との比率。 [0105] PBMC—末梢血単核球。 [0106] * 一 検出せず。 [0107] 試験例 5 [0108] 0.5 |3抗体との反応性をもつ末梢血単核球 (PBMC) が RAC - 0, 5 /3抗体によって殺されるかどうかを調べるために、 第 1表の第 1例のヒ 卜から採取した末梢血単核球 [ 1 X 1 06 個] を 2 4穴培 養板と 5 %炭酸ガスを含む培養器とを用いて、 0. 1 m の R P M I - 1 6 4 0培地 ( 1 5 %牛胎児血清を含む) で 3 7 °Cで培養した。 培養開始前に各培地に次の材料の一つを添加した。 [0109] ① 正常人 IgG ( 2 0 0 g/ πι ) および M0CP21抗体 (1 0 μ g/ m^ ) (試験例 4参照) [0110] ② ①と同じ [0111] ③ 正常人 IgG ( 2 0 0 /i g/ m£ ) および 0. 5 β抗体 ( 1 0 μ g/ J ) [0112] ④ 正常人 IgG ( 2 0 0 μ §/ m ) および RAC - 0.5 0抗体 ( 1 [0113] 4 0時間培養後、 各培養細胞を遠心処理してペレツ ト化した。 各 ペレツ トを次の対応する試料と反応させた。 [0114] 試料 ① M0CP21抗体 ( 2 0 μ ) [0115] ② 0.5 1 抗体 ( 2 0 ) [0116] ③ 0.5 |3抗体 ( 2 0 £ ) [0117] ④ 0.5 |3抗体 ( 2 0 μ £ ) [0118] ただし M0CP21抗体と 0.5 (3抗体とは BSA-PBS-Azで希^ ( 2 0 0 j g/ m& ) したものを用いた。 [0119] 試科と 6 0分反応させた各産物を BSA-PBS-Azで 2回洗浄し、 試験 例 4記載のように処理し、 染色された試料をレイザー · フロー ·サ ィ 卜メ 卜リー [米国フアクスター 'べク ト ン ' ディクソン社製] で 解析した。 この結果を第 5図に示す。 [0120] 第 5図の単核球/マクロファージを主とする区分 Bにおいて、 試 料①に M0CP21抗体を加えた場合 (線①) に比べて、 同様の条件で培 養し 0· 5 /3抗体を反応させた場合 (線②) のほうが、 有意義に蛍光 が強く、 0.5 1 陽性細胞の存在を示していた。 また、 0.5 (3陽性細 胞を RAC-0.5 13抗体の存在下に培養すると (線④) 、 陽性細胞集団 のかなりの部分が死滅したことが認められた。 [0121] リ ンパ球を主とする区分 Aにおいては、 RAC - 0.5 β抗体の作用 による影響は見られなかった。 [0122] 第 5図区分 Α、 Β ともに、 試料③を 0.5 |3抗体で処理したもの (線③) は、 試料②を 0.5 |3抗体で処理したもの (線②) と重なり あって判別できなかった。 [0123] 試験例 5によって、 ヒ 卜の血から採取した試料でも、 本発明の抗 体が有効であることが認められた。 [0124] 上記の各種試験の結果から、 本発明による毒素で修飾された抗体 がウィルス産生細胞の増殖を有意義に抑制することが明らかとなつ た。 [0125] 参考例 [0126] 1 ) 抗原の製造 [0127] Η 9 /H T L V -IIIa すなわち H T L V-IIIB の感染した H 9細 胞 [サイエンス(Scince) . 224, 497-500, (1984) ] を 1 0 %牛胎児 血清 ( F C S ) M I — 1 64 0培地を用いて温度 3 7 °Cで 5 %炭酸 ガスを含む培養器中で 2 4時間培養した後、 上記文献記載の方法に 準じて、 培養上清からウィルスを精製し、 温度 5 6 °Cで 1時間加熱 して不活化して、 初回免疫の抗原と して用いた。 強化免疫の抗原 は、 次の方法で得られた。 [0128] 上記の方法で培養された細胞を 3回 P B Sで洗浄し、 遠心処理 ( 2000 r. p.m. / 5分) によってペレツ トイ匕した。 2 X 1 08 個の細 胞を pH 7.2の燐酸緩衝液で 3回洗浄して、 p H 7.2の R I P A緩衝 液 [ 1 % 卜 リ 卜ン X— 1 0 0、 0.5%デォキシコール酸ナ ト リ ウム 塩、 0.1 % S D S、 0.15M NaC£及び 0.05 M 卜 リス一 H C ·βを含 む] からデォキシコール酸ナト リ ウム塩を除いた液 5 m-βに細胞を 入れて、 4 に 6 0分間保ち、 溶菌液をえた。 これを遠心処理 ( 3000 r.p-m./1 0分) して、 その上清を 5 6 °Cで 1時間加熱する ことによって、 溶菌液を不活化した。 この液を F C Sセファロース [ 2 0 mg/m の F C S (牛胎児血清) をセファロース 4 B (1 m£ ) に結合させたもの] に加え、 温度 4でで約 1 2時間反応させた。 反 応液を遠心(3000 r.p.m./ΙΟ 分) することによって得た上清を試験 に用いた。 試料( 1 πι·&) を ConA-Sepharose (シグマ社製) 0.5 m に加え、 温度 4°Cに約 1 8時間保ち、 反応させた。 この ConA- [0129] Sepharose をカラムに充填し、 P B Sで洗浄した後、 3 m£の α— メチルー D—グルコシドで溶出した。 溶出液を各 0.5 m に分け た。 [0130] H I Vの健康な保菌者である血友病患者から得た血清から、 外被 膜に対して最高の抗体力価を持つものを、 ウェスタン ' ブロッチン グ法で選び、 精製して I g G画分を得た。 精製 I g Gと結合された セファロース 4 B ( 5mg/mfi )に各溶菌液を加え、 (以下抗 H I V セファロースという) 温度 4eCで約 4時間以上反応させた。 これを カラムに充填し、 P B Sで洗浄し、 0.2 Mのグリシン緩衝液( p H 2.7) で溶出した。 溶出液は、 0.1 mg/m の抗原を含んでいた。 こ れを免疫のブースタ一として用いた。 [0131] 2 ) ハイブリ ドーマの作成 [0132] 精製ウィルスを加熱 ( 5 6で、 1時間) して不活化した。 0.1m のウィルスを 0.1 m£のフロイン トの完全アジュバン トと混合し て、 Balb/cマウス (黒田動物より購入した) の初回免疫に用いた。 次に、 (L1 πι·βのフロイン卜の完全アジュバン トと混合した 0. lm£ の精製ウィルス糖蛋白抗原液をブースターとして 2週間おきに 3回 腹腔内に投与した。 最終免疫の 3日後に、 常法によりマウスから脾 細胞を採取した。 脾細胞を P3-X63- 8 (X63)細胞 [ネィチヤ一 (Nature) . 216, 495-497. (1975) ] と細胞数 1対 5の割合で混合し て、 遠心 ( 1200 r. p. m. /5分) し、 上清を除き、 沈殿した細胞塊を よく ほぐした後、 撹拌しながら、 1 0 3 個の細胞について 0.2- 1 m£の混合液 [ポリエチレングリ コール一 4000 ( 2 g ) , M E M ( 2 ϋΐ·β ) ,ジメチルスルホキシ ド (0.7m£ ) ] を細胞に加えた。 そ の後、 液の全量が 5 0 m になるように M E Mを加えた。 遠心分離 ( 9 0 0 r. p. m./ 5分) 後、 上清を除き、 ゆるやかに細胞をほぐし た。 これに正常培地 [ R P M I - 1 6 4 0培地に牛胎児血清 1 0 % を加えたもの] 1 0 0 m£を加え、 メスピペッ トを用いてゆるやか に細胞を懸濁した。 懸濁液を 2 4穴の培養板に分注し ( 1 m£ Z 穴) 5 %炭酸ガスを含む培養器中で、 温度 3 7 °Cで 2 4時間培養し た。 つぎに 1 mje Z穴の H A T培地 [正常培地にヒボキサンチン ( 1 0 -4M ) . チミジン ( 1 . 5 X 1 0 -5M) およびアミノプテリ ン ( 4 X 1 0— 7M) を加え、 さらに 2 4時間培養した。 その後 2曰 間、 2 4時間ごと に、 1 m £の培養上清を同量の H A T培地 [ H A T培地からアミノブテリ ンを除く ] と交換し、 前記と同様に して 1 0 — 1 4日培養した。 コロニー状に生育した融'合細胞 (約 3 0 0 ) の認められたそれぞれの穴について、 1 m の培養上清を 同量の H T培地と交換し、 その後 2日間、 2 4時間ごとに、 同様の 交換を行なった。 H T培地で 3 — 4曰培養した後、 培養上清の一部 を取り、 前記の蛍光抗体法で、 H9/HTLV-IIIBの表面に対する結合性 を調べ、 最高の結合能をもつクローンを選び、 5 4 ' Cと命名し た。 これをサブクローユングして、 最高の増殖能と抗体産生能とを もつサブクローン 5 4 ' C B 1 を選んだ。 [0133] 3 ) 5 4 ' C B 1 による単クローン抗体の製造 [0134] プリスタン処理した 8週令の Balb/c雌マウスに(2) で得られたハ イブリ ドーマ 54 'CB1株の 4 X 1 0 6 個/匹を腹腔投与した。 1 0 — 2 1 曰後に、 腹水癌が誘発された。 マウスから腹水 ( 5— 1 0 m-6- / 匹) を取り、 3000 r.p.m./5分の遠心処理により固形分を除いた 後、 40 %硫酸アンモニゥムで塩析した。 0.03Mの iiaCjgを含む 0.04Μリン酸緩衝液 (p H 8.0) で透析後、 陰イオン交換樹脂 D E 5 2 (米国ヮ、ソ 卜マン社製) (ベッ トボリ ューム 50 m£) のカラ ムに流速 2 0— 30 m / 時で通塔して I g G画分を集めた。 これ を精製単クローン抗体液として用いた。 本抗体を以下 0.5 0抗体と いう。 [0135] 産業上の利用可能性 [0136] 本発明による抗体は、 ウィルス産生細胞の増殖を抑制し、 これを殺 すことができるので、 慢性ウィルス感染症の診断、 予防、 治療等に 有用である。 規則第 1 3規則の 2の寄託された微生物への言及 [0137] 寄託機関 : ョ一口ビアン · コレクション · ォブ . アニマル ' [0138] セル · 力ルチャ一 [0139] (European Collection of Animal Cell Culture) あて名 : 英国ウイノレトシヤ一. ソールズベリ , ポー トン - ダウン, パブリ ック · ヘルス · ラボラ 卜 リイ · サービス · センター · フォー · アブライ ド · [0140] マイクロバイオロジィ · アン ド . リサーチ (PHLS C纖, Porton Down. Salisbury, Wilts) 受託番号及び寄託した日付: [0141] 第 8705 1 40 1号 1 987年 5月 1 4日
权利要求:
Claims 求 の 範 囲 1 . ウィルスに感染されたヒ 卜細胞に対する細胞毒性を化学的及 び または物理的に誘発する能力をもつ物質を、 薬学的に不活性な 物質を担体として用いることによって、 上記ウイルスの一つ以上の 抗原と特異的に反応する能力をもつ抗体またはその断片と共有結合 する方法によって製造され、 これによつて上記ウィルスに感染した 細胞の増殖を実質的に抑制する能力を有する、 抗体またはその断 片。 2 . ウィルスがヒ 卜免疫不全ウィルスである請求の範囲第 1項記 載の抗体またはその断片。 3 . ウィルスがヒ 卜向 T細胞性ウィルスまたはリンパ腫症関連ゥ ィルスである請求の範囲第 2項記載の抗体またはその断片。 4 . 細胞毒性誘発能をもつ物質が、 微生物または植物由来の物質 である請求の範囲第 1項から第 3項までのいずれかに記載の抗体ま たはその断片。 5 . 細胞毒性誘発能をもつ物質が、 ジフテリ アトキシン、 緑膿菌 のェキソ トキシン、 リ シン、 アブリ ン、 ポークウィード抗ウィルス 蛋白、 サポニンまたはゲ口ニンである請求の範囲第 4項記載の抗体 またはその断片。 6 . 細胞毒性誘発能をもつ物質が、 α線また 線を放射する粒子 である請求の範囲第 1項から第 3項までのいずれかに記載の抗体ま たはその断片。 7 . 細胞毒性誘発能をもつ物質が、 2 1 2ビスマスである請求の範 囲第 6項記載の抗体またはその断片。 8. 抗体 1分子と細胞毒性誘発能をもつ物質 1または 2分子とが 共有結合されている請求の範囲第 1項から第 7項までのいずれかに 記載の抗体またはその断片。 9. さらにウィルスを中和する能力をもつ請求の範囲第 1項から 5 第 8項までのいずれかに記載の抗体またはその断片。 1 0. 抗体が単クローン抗体である請求の範囲第 1項から第 9項 までのいずれかに記載の抗体または-その断片。 1 1. 単クローン抗体が、 ( a ) ヒ ト免疫不全ウィルスの外被膜 にある分子量約 1 2万ダルトンの糖蛋白抗原と特異的に結合し、 0 ( b ) 1 1 に分類され、 ( G ) ヒ卜向 T細胞性ウィルス III に 感染された細胞の表面に結合することによって、 感染された細胞と 感染されない T細胞とにより誘発される合胞体の形成を阻止する能 力を有し、 (d) ヒ卜免疫不全ウィルスの分子量 1 6万ダルトンの 糖蛋白質抗原の前駆体と結合する能力を有し、 ( e ) ヒ 卜免疫不全 5 ウイルスの抗原 g p l 2 0のァミノ酸配列の第 308— 33 1番目 以内にある一つのェピ.トープを認識する能力を有し、 これによつて - 上記ウィルスを実質的に中和する能力を有する請求の範囲第 1項か ら第 1 0項までのいずれかに記載の抗体またはその断片。 1 2. 単クローン抗体が、 ハイブリ ドーマ細胞 54'CB1 (54/C B1 0 ECACC No. 87051401) から産生されたものである請求の範囲第 1 1 項記載の抗体またはその断片。 1 3. ヒ 卜免疫不全ウィルスに感染された細胞に対する細胞毒性 を化学的及び Zまたは物理的に誘発する能力をもつ物質を、 単ク ローン抗体を、 薬学的に不活性な物質を坦体として用いることに 5 よって共有結合する方法によって製造され、 その際上記単クローン 抗体が (a ) ヒ 卜免疫不全ウィルスの外被膜にある分子量約 1 2万 ダルト ンの糖蛋白抗原と特異的に結合して上記ウィルスを実質的に 中和する能力を有し、 ( b ) I g G j に分類され、 ( c ) ヒ ト向 T 細胞性ウィルス ΠΙ に感染された細胞の表面に結合することによつ て、 感染された細胞と感染されない T細胞とにより誘発される合胞 体の形成を阻止する能力を有し、 ( d ) ヒ 卜免疫不全ウィルスの分 子量 1 6万ダルト ンの糖蛋白質抗原の前駆体と結合する能力を有 し、 ( e ) ヒ 卜免疫不全ウィルスの抗原 g p 1 2 0のアミノ酸配列 の第 3 08— 33 1番目以内にある一つのェピ卜ーブを認識する能 力を有する単クローン抗体であり、 これによつて、 上記ウィルスに 感染した細胞の増殖を実質的に抑制する能力とヒ 卜免疫不全ウィル スを中和する能力とを有する、 ヒ 卜免疫不全ウィルス感染症処理用 抗体またはその断片。 ' · 1 4. 請求の範囲第 1項ないし第 1 3項のいすれかに記載の抗体 またはその靳片をヒ 卜に投与する工程からなる、 ヒ 卜 ¾疫不全ウイ ルス感染症処理法。
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
1989-12-14| AK| Designated states|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): AU JP US | 1989-12-14| AL| Designated countries for regional patents|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): AT BE CH DE FR GB IT LU NL SE | 1990-02-06| WWE| Wipo information: entry into national phase|Ref document number: 1989907264 Country of ref document: EP | 1990-08-16| WWP| Wipo information: published in national office|Ref document number: 1989907264 Country of ref document: EP | 1993-11-24| WWG| Wipo information: grant in national office|Ref document number: 1989907264 Country of ref document: EP |
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申请号 | 申请日 | 专利标题 JP63/142948||1988-06-10|| JP14294888||1988-06-10||DE68910956T| DE68910956T2|1988-06-10|1989-06-09|Mit toxin modifizierter antikörper.| 相关专利
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