专利摘要:

公开号:WO1989001469A1
申请号:PCT/JP1988/000813
申请日:1988-08-17
公开日:1989-02-23
发明作者:Eiji Ogata;Koji Ono
申请人:Konishi Chemical Industry, Limited;
IPC主号:C07C315-00
专利说明:
[0001] 明 細 書
[0002] 4 , 4 ' ージ ヒ ドロキシジフエニルスルホ ンの精製法
[0003] 技 術 分野
[0004] 本発明は、 4, 4 ' ージヒ ドロキシジフエニルスルホ ン 粗製品から高純度 4, 4 ' ージ ヒ ドロキシジフエニルスル ホンを高収率で精製する新規な方法、 並びに該精製方法の 精製中間体の新規な製造方法に関する。
[0005] 背 景 技術
[0006] 4 , 4 ' —ジヒ ドロキシジフエニルスルホ ン (以下、 4 , 4 ' 体という) は、 優れた耐熱性、 耐酸化性、 耐光安定性 等を有することから、 近年ポリエステル樹脂、 エポキシ樹 脂、 ポ リ カーボネー ト樹脂、 ポ リ エーテルスルホ ン樹脂等 の高分子化学工業の分野において多用されるに至っている。 この場合、 2 , 4 ' — ジヒ ドロキシジフヱニルスルホ ン (以下、 2 , 4 ' 体という) 、 ト リ ヒ ドロキシ ト リ フエ二 ルジスルホ ン (以下、 ト リ体という) 等の不純物を含有す る 4 , 4 ' 体を原料と して合成した高分子生成物は分子量 が小さく なつて機械的性質が低下する傾向があり、 この傾 向は 2 , 4 ' 体、 ト リ体等の不純物が多い程顕著となる。 従って、 2 , 4 ' 体、 ト リ体等の不純物ができる限り除去 された高純度の 4, 4 ' 体の供給が要望されている。 また、 4 , 4 ' 体は、 カラー写真用カップラー原料、 感熱記録紙 用顕色剤等としても有用であり、 この場合にも高純度であ ることが望ましい。
[0007] 4, 4 ' 体は、 工業的には主にフヱノ ールと硫酸等のス ルホン化剤との脱水反応により製造されており、 反応生成 物中には不純物として、 2, 4' 体、 ト リ体等のスルホン 類とその他のスルホン酸類等が含まれており、 これからス ルホン酸類等を除いた 4, 4' 体粗製品中の 4, 4' 体の 純度は通常 7 0〜80重量%程度である。
[0008] また、 2, 4' 体の副生を抑制し、 純度'の高い 4, 4' 体を得る方法が開発されている。 例えば脱水反応により生 成する 4, 4 ' 体を析出せしめつつ副生物の 2, 4' 体を 4, Α' 体に異性化させることにより、 高純度 4 , 4' 体 を収得する方法 (米国特許第 4 1 622 7 0号明細書) が 提案されている。 この場合の反応生成物からスルホン酸類 等を除いた 4, 4 ' 体粗製品中の 4, 4 ' 体の純度は、 通 常 9 0〜 9 5重量%程度である。 然るに、 前記各種用途の ための 4, 4 ' 体の純度は、 近年の樹脂に対する高品質化 の要求等のため、 9 7重量%程度以上であることが要望さ れるに至っている。 従って、 前者の方法により製造したも のは更に精製することが必要であり、 後者の方法により製 造したものも更に精製することが望ま しい。
[0009] 4 , 4 ' 体の精製法としては、 例えば ο—ジク ロルベン ゼン—フヱノール (特公昭 5 1 — 3 6 2 64号) 、 o —ジ クロルベンゼン一酢酸 (特公昭 5 7 — 4 8 1 5 2号) 、 o —ジクロルベンゼン—酢酸ェチル (特公昭 5 7— 48 1 5 3号) 、 0—ジクロルベンゼン—アルコール (特公昭 58 - 2 2 34号) 等の各種混合有機溶剤を用いて処理する方 法が提案されている。 しかしながら、 これらの方法には、 いずれも有機溶剤を用いるため ·、 取扱いが不便で作業衛生 上の危険があり、 又環境を汚染するという問題がある。
[0010] また、 有機溶剤を用いない精製法としては、 従来から、 水酸化ナ ト リ ウム等のアルカ リ水溶液に 4 , 4 ' 体粗製 □ を溶解した後、 活性炭処理し、 次いで中和量以上の硫酸等 の酸を加えて 4 , 4 ' 体を析出させる方法が行なわれてい る。 この方法は、 4 , 4 ' 体が水に難溶性であるが、 塩基 性物質の水溶液にはモノ又はジ金属塩等となつて容易に溶 解する性質を利用するものである。 しかしながら、 この方 法では、 スルホン酸類は除去できるものの 2, 4 ' 体、 ト リ体等のスルホン類は殆んど除去できず、 後記比較例に示 すように精製品の純度が不充分であり、 前記要望には到底 応え得ない。
[0011] 発明の開示
[0012] 本発明の目的は、 有機溶剤を用いることなく、 しかも高 い精製収率 (精製前の 4, 4 ' 体に対する収率) で且つ高 純度の 4, Α' 体を得ることができ、 前記要望に充分に応 えた新規な精製方法を提供することにある。
[0013] 本発明の他の目的は、 当該 4, 4' 体の精製方法の精製 中間体を高収率で製造する新規な方法を提供することにあ る。
[0014] 本発明のこれら及び更に他の目的は、 以下の記載により 明らかにされるであろう。
[0015] 本発明は、 4 , ' 体粗製品を、 塩基性物質の水溶液に 溶解処理した後塩析して 4, 4' 体のモノ塩を析出、 分離 し、 次いでこれを酸処理することを特徴とする 4, 4' 体 の精製方法、 並びに
[0016] 4, 4' 体粗製品を、 塩基性物質の水溶液に溶解処理した 後塩析して 4, 4' 体のモノ塩を析出、 分離することを特 徵とする 4, 47 体モノ塩の製造方法を提供するものであ る。
[0017] 本発明者は、 前記目的を達成するべく鋭意研究した。 そ の結果、 4, 4' 体粗製品を塩基性物質の水溶液に溶解処 理した後塩析するときには、 用いた塩基性物質に対応した. 高純度の 4, 4r 体のモノ金属塩やモノアンモニゥム塩等 のモノ塩が析出するというユニークな事実を発見し、 更に これを酸処理することにより通常 85 %程度以上という高 い精製収率で且つ 9 重量%程度以上という高純度の 4, 4 ' 体が得られることを見出した。 この様に 4 , 4 ' 体が 特定条件下で高純度のモノ塩として塩析できるという事実 は、 4 , 4 ' 体のモノ乃至ジ金属塩やモノ乃至ジアンモニ ゥム塩が水に易溶性であるという常識を利用している当業 者にとって全く予期し得ないことである。 前記本発明は、 かかる新知見に基づいて完成されたものである。
[0018] 本明細書において、 モノ金属塩とは、 モノアルカ リ金属 塩、 モノ 1 2アルカ リ土類金属塩等を意味する。
[0019] 本発明方法は、 種々の 4 , 4 ' 体合成反応生成物、 該反 応生成物からスルホン酸類等を除いたもの及び 4 , 4 ' 体 市販品を含めたいかなる純度の 4 , 4 ' 体粗製品の精製に も適用できる。
[0020] 本発明においては、 4 , 4 ' 体粗製品を、 まず塩基性物 質の水溶液に、 通常撹拌下に溶解処理する。 塩基性物質と しては、 ナ ト リ ウム、 カ リ ウム等のアルカ リ金属、 カルシ ゥム、 マグネシウム等のアル力リ土類金属等の水酸化物、 炭酸塩等やアンモニアを好ま しく使用できる。 特に好ま し いのは、 水酸化ナ ト リ ウム、 炭酸ナ ト リ ゥム等及びァンモ ニァである。 塩基性物質の.水溶液の濃度は、 特に限定され ず、 塩基性物質と水の使用量に応じて適宜決定される。 塩 基性物質の使用量は、 スルホン酸類等の強酸分の中和量に 加えて、 4, 4 ' 体、 2 , 4 ' 体、 ト リ体等のスルホン類 1モル当り 1当量程度以上 2当量程度以下とするのが適当 である。 この範囲より少ない場合は、 4, 4 ' 体のモノ金 属塩又はモノアンモニゥム塩の塩析時に遊離の 4 , 4 ' 体 が混入して結晶形が悪くなり不純物の除去効果が低下する 傾向にあるので好ま しく ない。 またこの範囲より多い場合 で且つそのまま塩析剤を加えることは、 塩析されない 4 , 4 ' 体のジ金属塩又はジァンモニゥム塩が多量に生成して 収率が低下する傾向にあるので好ましく ない。 但し、 塩基 性物質を 4, 4 A 体等のスルホン類 1モル当り 2当量を越 えて使用すること自体は、 何ら差し支えなく、 本発明の有 利な実施態様の一つである。 即ち、 塩基性物質を 2当量を 越えて過剰に使用して塩析ざれない 4 , 4 ' 体のジ金属塩 又はジアンモニゥム塩を多く生成させた溶解状態とするこ とにより、 必要ならば活性炭処理等を好適に行なう ことが でき、 次いで酸を加えて該ジ塩をモノ塩に変換すると同時 に塩析剤を生成させ、 必要に応じて更に塩析剤を加えてモ ノ塩を塩析することができる。
[0021] 上記の 4 , - 4 ' 体粗製品の溶解処理においては、 処理液 は、 塩基性物質や水の使用量に対応して溶液乃至懸濁状態 を呈する。 懸濁状態の場合は、 概して液相部分は 4, 4 ' 体のモノ金属塩又はモノアンモニゥム塩と少量の 4 , 4 ' 体のジ金属塩又はジァンモニゥム塩が溶解し、 固相部分は 一旦溶解後過飽和となって析出した 4 , 4 ' 体の該モノ塩 を主体とする状態であり、 その後の塩析により液相部分か ら 4, 4 ' 体の該モノ塩が更に析出し結晶が成長していく ものと考えられる。
[0022] 溶解処理の際の水の使用量は、 広い範囲から選択できる が、 4 , 4 ' 体粗製品に対して通常 1 . 0〜 8 . 0重量倍 程度とするのが適当である。 この範囲より も水量が少ない と固相部分の多い懸濁状態を呈して流動性が乏しく なり撹 拌が困難になる傾向にあり、 又この範囲より も水量が多い と精製収率が低下する傾向にあるので好ま しく ない。 特に 好ま しい水量は、 4 , A ' 体粗製品に対して 1 . 3〜
[0023] 3 . 0重量倍程度である。
[0024] また、 溶解処理の際の温度は、 特に限定されないが、
[0025] 4 0。C〜沸点程度とするのが 4 , 4 ' 体のモノ金属塩又は モノアンモニゥム塩の生成速度を大きくできる点で有利で める o
[0026] 次に、 上記で 4, 4 ' 体粗製品を処理した溶液又は懸濁 液 、 通常撹拌下に塩折して 4 , 4 ' 体のモノ金属塩又は モノアンモニゥム塩を析出させる。 これにより、 通常純度 9 8重量%程度以上という高純度の 4 , 4 ' 体モノ金属塩 又はモノアンモニゥム塩が通常原料粗製品中の 4, 4 ' 体 に対して 8 6 %程度以上という高い収率で析出してく る。 この事実は、 本発明者により初めて発見されたものである。 塩折ば、 塩析剤を添加するか、 前記塩基性物質を過剰に 加え、 これに塩酸、 硫酸等の酸を加えて塩析剤を生成させ る力、、 又はこれらの方法を併用することにより行なわれる。 塩析剤としては、 ナト リ ウム、 カリゥム等のアル力リ金属、 カルシウム、 マグネシウム等のアルカリ土類金属等の塩化 物、 硫酸塩等や塩化アンモニゥム、 硫酸アンモニゥム等の アンモニゥム塩を好ましく使用できる。 また、 塩析剤とし ては、 精製収率、 純度等の観点から使用した塩基性物質に 対 ίίΤ、する塩を用いるのが好ましい。 また、 塩析剤の使用量 は、 広い範囲から選択でき、 通常濃度として 2重量%以上 飽和濃度以下となる量とするのが適当である。 この範囲よ り少ないと塩析効果が低く収率が低下するので好ま しく な い。 また、 飽和濃度以上では塩析剤の結晶が析出するので 好ま しくない。 塩析剤の好ま しい使用量は、 通常 4〜 1 5 重量%程度となる量である。
[0027] 塩析剤投入の際の温度は、 特に限定されないが、 4 0 °C 〜沸点程度とするのが、 4 , 4 ' 体のモノ金属塩又はモノ アンモニゥム塩の結晶形を良く して収率、 純度を向上させ る点から有利である。 塩析剤投入後は、 その温度で 0 . 2 〜 1 2時間程度熟成させても良い。
[0028] 次いで、 析出した 4 , 4 ' 体のモノ金属塩又はモノアン モニゥム塩を炉過等により分離し、 必要に応じて適宜洗浄 して高純度の 4, 4 ' 体の該モノ塩を得る。 次に、 通常は これを酸処理して遊離の 4 , 4 ' 体を得る。 酸処理は、 常 法に従って行なえば良く、 4 , 4 ' 体のモノ金属塩又はモ ノアン乇ニゥム塩を水又はアルカリ水溶液に溶解し、 必要 に応じて活性炭処理を行った後、 硫酸、 塩酸等の酸を添加 して P. Hを 3〜 6程度とし、 析出する 4 , 4 ' 体を泸過等 により分離することにより、 ほぼ定量的に行なわれる。
[0029] かく して、 目的の 4 , 4 ' 体を高い精製収率且つ高純度 で精製することができる。
[0030] 尚、 上記で得られる高純度の 4 , 4 ' 体モノ金虜塩又は モノアンモニゥム塩は、 用途によっては、 そのまま工業原 料として使用することもできる。
[0031] 本発明法によれば、 下記の如き格別顕著な効果が奏され る。
[0032] (1) 有機溶剤を用いないので、 取扱いが容易で、 作業衛生 上、 環境上の問題がない。
[0033] (2) 通常、 8 5 %以上という高い精製収率で、 9 9重量% 以上という高純度の 4 , 4 ' 体を収得でき、 前記業界の 要望に充分に応え得るものである。
[0034] (3) 従来法に比して、 少量の液量で多量の精製が効率的に 実施できる。 また、 設備をコンパク トにでき、 作業性が 良い。
[0035] 発明を実施するための最良の形態 以下、 参考例、 実施例及び比較例を挙げて本発明を更に 具体的に説明する。
[0036] 参考例 1
[0037] 米国特許第 4 1 62270号の方法により、 4, 4' 体 粗製品を製造した。
[0038] 即ち、 フエノール 2 9 0 g、 98重量%硫酸 146 g及 び o—ジクロルベンゼン (O D C B) 1 50 g:の混合物を、 撹拌下加熱した。 1 5 CTC付近より反応液が沸騰し、 O D C Bと共に反応生成水が留出し始めた。 留出液を凝縮し、 0 D C B相を連続的に反応系内に戻し、 水相の液量が 52 m2に達した時点より反応温度を 1 7 5〜 1 85 °Cに保ち、 減圧度を調整しながら生成水及びフェノールを少量含有す る 0 D C Bを 4時間を要して反応物が乾固するまで、 蒸留 回収した。
[0039] ここで得た反応乾固物の高速液体ク口マ トグラフィ一に よる分析結果は、 4 , 4' 体 84. 6重量%、 2, 4' 体 2. 0重量%、 ト リ体 4. 5重量%及びその他のスルホン 酸類等が 8. 9重量%であった。
[0040] 実施例 1
[0041] 参考例 1で得た 4, 4' 体粗製品である反応乾固物 l O O gを、 水 1 5 5 gと水酸化ナト リ ウム 1 8. 1 g
[0042] (スルホン酸分の中和に必要な量と 4, 4 ' 体、 2, 4 ' 体及びト リ体のスルホン類の総和に対して 1. 2倍当量の 量との合計に相当する。 ) に加えて、 撹拌下昇温し、 9 5 eCと した。 液は完全には溶解せず懸濁状態であった。
[0043] 次に、 食塩 1 0 gを加え、 同温度で: 3 0分間保持して熟 成した後冷却した。 5 CTCで 1時間保温した後、 析出物を 取し、 5重量%食塩水 50mJ3で洗浄して 4 , 4 ' 体モノ ナ ト リ ウム塩 84. 0 s (精製収率 9 1. 3%) を得た。
[0044] 得られた 4 , 4 ' 体モノナ ト リ ウム塩を塩酸処理後、 高 速液体ク口マ トグラフィ 一により分析した結果を第 1表に 示す。
[0045] 上記で得られた 4 , 4 ' 体モノナト リ ウム塩を水 9 0 0 mJ2に溶解し、 9 0〜 9 5 °Cの温度で 78重量%硫酸を加え、 p H 4. 0迄中和し 4 , 4 ' 体を析出させた。 4 0。Cまで 冷却した後、 取、 乾燥して、 4 , 4 ' 体精製品 76. 6 gを得た。 精製収率は 9 0. 4 % (対原料中の 4 , 4 ' 体) ^あった。
[0046] 高速液体ク口マ トグラフィ 一による分析結果は、 第 1表 の通りであった。
[0047] 実施例 2
[0048] 実施例 1において塩析剤である食塩 1 0 gに代えて無水 硫酸ナト リ ウム 1 5 gを用いた他は実施例 1 と同様に塩析 処理して 4, 4' 体モノ ナ ト リ ウム塩 83. 2 g (精製収 率 90. 4 ) を得、 更に同様に硫酸処理して 4, 4' 体 精製品 7 5 9 gを得た。
[0049] 精製収率は、 89. 5 %であり、 高速液体クロマ トグラ フィ 一により分析した結果は、 第 1表の通りであった。 実施例 3
[0050] 参考例 1で得た 4, 4' 体粗製品たる反応乾固物 1 0 0 gを、 水 280 gと水酸化ナト リウム 3 1. 6 s (スルホ ン酸分の中和に必要な量と 4, ' 体等のスルホン類の総 和に対して 2. 1倍当量の量との合計に相当する。 ) に加 えて、 撹捽下昇温し、 9 5 °Cとした。 液は完全に溶解して いた。
[0051] 次に、 78重量%硫酸 24. l gを徐々に加えた後、 冷 却し 50 °Cで 1時間保温した後、 析出結晶を泸取し、 5重 量%硫酸ナト リ ウム水で洗浄して 4, 4 ' 体モノナト リウ ム塩 8 1. 0 s (精製収率 88. 0 %) を得た。
[0052] 得られた 4, 4' 体モノナト リウム塩の高速液体クロマ トグラフィ 一による分析の結果、 その組成比は、 第 1表の 通りであった。
[0053] 上記で得られた 4, 4' 体モノナ ト リ ウム塩を、 実施例 1と同様に硫酸処理したところ、 4, 4' 体精製品 73, 9 gを得た。 精製収率は 87, 3 %であり、 高速液 体クロマ トグラフィ 一による分析結果は、 第 1表の通りで めった o
[0054] 実施例 4
[0055] 市販の 4, 4 ' 体粗製品の組成を高速液体クロマ トグラ フィ 一により分析したところ 4 , 4 ' 体、 2, 4 ' 体、 ト リ体が、 それぞれ 82. 6重量%、 14. 0重量%、 3. 4重量%であった。
[0056] この粗製品 1 0 0 gを、 水 1 60 gと水酸化ナ ト リ ウム 33. 2 g (4, 4 ' 体等のスルホン類の総和に対して 2. 1倍当量) に加え、 撹拌下 9 7 Cに昇温した。 液は完 全に溶解せず懸'濁状態であつた。
[0057] 次に、 78重量%硫酸 2 5. 1 g:を徐々に加えた後、 冷 却し 50でで 1時間保温した後、 析出結晶を炉取し、 5重 量%硫酸ナト リ ウム水で洗浄して、 4, 4 ' 体モノナ ト リ ゥム塩 80. 4 g (精製収率 87. 4 %) を得た。
[0058] 得られた 4 , 4 ' 体モノナ ト リ ウム塩の高速液体クロマ トグラフィ ーによる分析の結果、 その組成比は、 第 1表の 通りであつた。
[0059] 上記で得られた 4 , 4 ' 体モノナ ト リ ウム塩を、 実施例 1 と同様に処理したところ、 4 , 4 ' 体精製品 7 1. 5 g を得た。 精製収率は 8 5. 8重量%であり、 高速液体クロ マ トグラブィ 一による分析結果は、 第 1表の通りであった
[0060] 実施例 5 .
[0061] 参考例 1で得た 4, 4' 体粗製品である反応乾固物 100 gを、 水 135 gとアンモニア水 (ア ンモニア 28 重量%含有) 27. 5 g (スルホン酸分の中和に必要な量 と 4, 4' 体、 2, 4 ' 体及びト リ体のスルホン類の総和 に対して 1 , 2倍当量の量との合計に相当する。 ) に加え て、 撹拌下昇温し、 9 5 と した。 液は完全には溶解せず 懸濁状態であつた。
[0062] 次に、 硫酸ァンモニゥム 2 0 gを加え、 同温度で 3 0分 間保持して熟成した後冷却した。 5 CTCで 1時間保温した 後、 析出物を泸取し、 5重量%硫酸アンモニゥム水溶液 5 0πώで洗浄して 4 , 4 ' 体モノアンモニゥム塩 80. 8 S (精製収率 89. 4 %) を得た。
[0063] 得られた 4, 4 ' 体モノアンモニゥム塩を塩酸処理後、 高速液体ク口マ トグラフィ 一により分析した結果を第 2表 に示す。
[0064] 上記で得られた 4 , 4 ' 体モノアンモニゥム塩を水 9 0 0mJ2に溶解し、 9 ◦〜 9 5 °Cの温度で 78重量%硫酸 を加え、 p H 4. 0迄中和し 4 , 4 ' 体を析出させた。 4 CTCまで冷却した後、 ^取、 乾燥して、 4 , 4 ' 体精製 品 74. 9 gを得た。 精製収率は 88. 5 % (対原料中の 4 , 4 ' 体) であつた。
[0065] 高速液体ク口マ トグラフィ 一による分析結果は、 第 2表 の通りであった。
[0066] 実施例 6
[0067] 参考例 1で得た 4, 4 ' 体粗製品たる反応乾固物 1 0 0 gを、 水 20 0 gとアンモニア水 (アンモニア 28重量% 含有) 48. O g (スルホン酸分の中和に必要な量と 4, 4' 体等のスルホン類の総和に対して 2, 1倍当量の量と の合計に相当する。 ) に加えて、 撹拌下昇温し、 9 5 °Cと した。 液は完全には溶解せず懸謌状態であった。
[0068] 次に、 78重量%硫酸 24. l gを徐々に加えた後、 冷 却し 50でで 1時間保温した後、 析出結晶を泸取し、 5重 量%硫酸アンモニゥム水溶液 50mJ2で洗浄して 4, 4 ' 体 モノアンモニゥム塩 77. 7 g (精製収率 86. 0 %) を 得た。
[0069] 得られた 4, 4 ' 体モノアンモニゥム塩の高速液体クロ マ トグラフィ 一による分析の結果、 その組成比は、 第 2表 の通りであった。
[0070] 上記で得られた 4, 4 ' 体モノアンモニゥム塩を、 実施 例 5と同様に硫酸処理したところ、 4, 4' 体精製 ππ
[0071] 7 2. 1 gを得た。 精製収率は 85 2 %であり、 高速液 体クロマ トグラフィ一による分析結果は、 第 2表の通りで め つ 7こ o 2
[0072] 比較例 1
[0073] 参考例 1で得た 4, 4 ' 体粗製品.1 0 0 g、 水酸化ナ ト リ ウム 3 1. 6 g及び水 280 gを撹拌下昇温溶解し、 9 5。Cにて 78重量%硫酸 48, 0 gを加え、 p H = 4と した後、 冷却し 50。Cで 1時間保温した後、 炉別、 乾燥し 4 , 4' 体 89. 9 gを得た。 収率は 9 9. 3 %であり、 高速液体クロマ トグラフィ ーによる分析結果は 4 , 4 ' 体 9 3. 4重量%、 2, 4 ' 体 1. 7重量%、 ト リ体 4. 9 重量%であつた。
权利要求:
Claims
'請求の範囲
① 4, 4' ージヒ ドロキシジフエニルスルホン粗製品を、 塩基性物質の水溶液に溶解処理した後塩析して 4, 4' ージヒ ドロキシジフエニルスルホンのモノ塩を析出、 分 離し、 次いでこれを酸処理することを特徵とする 4, 4 ' ージヒ ドロキシジフヱニルスルホンの精製法。
② 塩基性物質が、 アルカリ金属又はアルカリ土類金属の 水酸化物又は炭酸塩或いはァンモニァである請求の範囲 第 1項記載の精製法。
③ 4, 4' ージヒ ドロキシジフエニルスルホンのモノ塩 が、 そのモノアルカリ金属塩、 モノ 1ノ 2アルカリ土類 金属塩又はモノァンモニゥム塩である請求の範囲第 1項 記載の精製法。
④ 溶解処理の際の水の使用量が、 4 , 4' ージヒ ドロキ シジフエニルスルホン粗製品に対して 1. 0〜8. 0重 量倍程度である請求の範囲第 1項記載の精製法。
⑤ 4, 4' —ジヒ ドロキシジフエニルスルホン粗製品を、 塩基性物質の水溶液に溶解処理した後塩折して 4, ' —ジヒ ドロキシジフエニルスルホンのモノ塩を析出、 分 離することを特徴とする 4, 4' ージヒ ドロキシジフエ ニルスルホンモノ塩の製造法。
⑥ 塩基性物質が、 アルカリ金属又はアルカリ土類金属の 水酸化物又は炭酸塩或いはァンモニァである請求の範囲 第 5項記載の製造法。
4 , 4 ' —ジ ヒ ドロキシジフエニルスルホ ンのモノ塩 が、 そのモノ アル力 リ金属塩、 モノ 1 Z 2アルカ リ土類 金属塩又はモノアンモニゥム塩である請求の範囲第 5項 記載の製造法。
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同族专利:
公开号 | 公开日
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GB2216125A|1989-10-04|
DE3890647C2|2002-10-24|
GB2216125B|1991-01-09|
US5097074A|1992-03-17|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
1989-02-23| AK| Designated states|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): DE GB US |
1989-04-12| WWE| Wipo information: entry into national phase|Ref document number: 8908173.1 Country of ref document: GB |
1989-09-07| RET| De translation (de og part 6b)|Ref document number: 3890647 Country of ref document: DE Date of ref document: 19890907 |
1989-09-07| WWE| Wipo information: entry into national phase|Ref document number: 3890647 Country of ref document: DE |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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DE19883890647| DE3890647T1|1987-08-21|1988-08-17|Verfahren zur reinigung von 4,4'-dihydroxydiphenylsulfon|
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