专利摘要:

公开号:WO1989000056A1
申请号:PCT/JP1988/000681
申请日:1988-07-06
公开日:1989-01-12
发明作者:Hiromichi Hukasawa
申请人:Terumo Kabushiki Kaisha;
IPC主号:A61M1-00
专利说明:
[0001] 明 細 書 発明の名称
[0002] 貯 血 槽 技 術 分 野
[0003] 本発明は貯血槽に関し、 一層詳細には、 貯血槽内に設けられ た消泡部材による血液中の気泡の除去をより確実なものと した 人工肺用の貯血槽に関する。
[0004] • 背 景 技 術
[0005] 近年、 開心術等を行う際に、 生体肺に代えて血液中の二酸化 炭素を除去し酸素を添加する人工肺を組み込ん 血液回路が用 いられている。 このような人工肺を組み込んだ体外循環血液回 路においては、 血液中に気泡が混入した場合にこれを除去した り、 循環血液量が減少した時に備えて血液を貯溜する貯血槽が 設けられている。 この貯血槽には、 一般に、 軟質部材からなる ソ フ トバッグ型のものと、 硬質部材からなるハー ド シヱル型の ものとがある。 ソ フ トバッグ型の貯血槽は血液一空気界面を有 しない点において優れているが、 その反面、 大量の貯血を実現 することが困難であること、 貯血量の正確な把握が難しいこと 等の欠点を有している。 一方、 ハー ドシェ ル型の貯血槽は貯血 量の確認、 貯血量の十分な確保および人工肺との一体化が容易 であると共に、 一体化することにより回路構成が簡単になり回 路のセッ トアップおよびプライ ミ ング時の脱泡操作が容易とな ' る:!とから、 このようなハードシ ヱ ル型の貯血槽と人工肺とを —体とした装置が提案ざれている (特開昭第 59— 57661号) 。
[0006] ところで、 このようなハー ドシヱル型の貯血槽では脱血ラィ ンより血液中に混入した気泡を確実に除去することが非常に重 要である。 すなわち、 血液中に気泡が残ったまま患者に血液を 返還すると塞栓症を惹起する可能性が大き く非常に危険である c 従って、 このハードシェ ル型貯血槽内には消泡部材が設けられ ている。
[0007] —方、 人工肺と一体化される消泡部材を有するハードシェ ル 型の貯血槽としては、 従来、 第 1図に示すような構成からなる L P M 5 ひ- (ト ラベノ 一ル社製) が知られている。 この場合、 貯血槽 2 には血液導入口 4近傍の血液流入部 6 に消泡部材 8が . 血液流入部 6の底面に接して設けてあるのみである。 従って、— 人工 JM'から熱交換器 12を介して貯血槽 2内に流入した血液 B 8より大きな流動抵抗を受けることなく貯血部 14へ と流入するため、 当該消泡部材 8 と有効に接触せず、 その消泡 能の不足が問題となっている。 このため、 血液 B中に含まれる 気泡、 特に比較的小さい気泡が血液流にのってそのまま貯血部 '· 14へと運ばれる不都合が懸念される。 発明の開示
[0008] 本発明は前記の不都合を克服するためになされたものであつ て、 貯血槽内に設けられた消泡部材と流入した血液とを有効に 接触させて消泡能力を高め、 血液中に舍まれる気泡を劲果的に 消泡除去することの出来る貯血槽を提供することを目的とする 前記の目的 達成するために、 本発明は血液導入口が画成さ れた血液流入部と、 前記血液流入部に連通し当該血液流入部よ り下方に位置する下端部に血液導出口の画成される貯血部と、 前記血液流入部の中、 前記貯血部に至る血液流路を全幅域にわ たって横切る消泡部材とを設けてなる貯血槽において、 前記消 泡部材の貯血部側の面に接し且つ前記血液流入部の血液流路の 全幅域にわたり血液流入部の底面より所定量上方向に突出した リ ブを設けることを特徵とする。
[0009] また、 本発明'はリ ブの高さが 1乃至 50國であることを特徴と する。
[0010] また、 本発明は消泡部材が血液導入口側に配設される第 1 の 発泡体と、 貯血部側に配設される第 2の発泡体とからなり、 前 記第 1発泡体のメ ッ シュ数は前記第 2発泡体のメ ッ シュ数より も大き く設定することを特徵とする。
[0011] さ らに、 本発明はリ ブが血液流路の幅方向に対して凹凸状と なるように高さを設定することを特徵とする。 図面の簡単な説明
[0012] 第 1図は従来の貯血槽の概略構成図、
[0013] 第 2図は本発明の貯血槽を組み込んだ人工肺装置の一部断面 構成図、
[0014] 第 3図は本発明の貯血槽の縦断面図、 第 4図は第 3図の IE— IE線断面図、
[0015] 第 5図は聍血槽の比較例の構造を示す血液流入部の断面図、 第 6図は本発明の他の実施態様の血液流入部における断面図、 第 7図は本発明の貯血槽の血液還流実験に用いられた実験回 路図である。 発明を実施するための最良の形態
[0016] 次に、 本発明に係る貯血槽について好適な実施態様を挙げ、 添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
[0017] 第 2図において、 参照符号 20は本実施態様に係る貯血槽を示 し、 この貯血槽 20には血液 B中の酸素と二酸化炭素との交換を 行う人工肺 21と、 血液 Bを所定温度とする熱交換器 23がー体的 に設けられる。 そこで、 先ず、 第 3図および第 4図に基づいて 聍血槽 20の構成を説明する。
[0018] 聍血槽 20は人工肺回路に用いられるハードシ二ル型の貯血槽 であって、 第 3図に示すように、 血液導入口 22 a、 22 bと、 該 血液導入口 22 a、 22 bに連通し且つ血液導入口 22 a、 22 bより 略落差のない底面を有する血液流入部 24と、 該血液流入部 24に 連通し血液流入部 24より漸次下垂する底面を有する貯血部 26と- 該貯血部 26の下端部に設けられた血液導出口 28とを含み、 硬質 なハウジング 30で構成される。 なお、 ハウジング 30には上方の 開口部を閉塞する蓋体 32が装着される。 ハウジング 30を構成す る硬質部材としては、 例えば、 硬質塩化ビニル樹脂、 スチレン 樹脂、 カーボネィ ト樹脂等が挙げられる。 また、 貯溜している 血液 Bを外部から容易に確認出来るようにハウジング 30は透明 であることが望ま しい。
[0019] 血液導入口 22 a、 22 b には後述する人工肺 23の血液流出管 34 a . 34 b (第 2図参照)が接続される。 血液導入口 22 a、 22 b と連通する血液流入部 24は血液導入口 22 a、 22 bより貯血槽 20 内に流入した血液 Bが貯血部 26に入るまでの血液流路を形成す る。 また、 血液流入部 24は貯血部 26より高い位置にあり、 且つ 血液導入口 22 a、 22 bと殆ど落差のない底面を有する。 その底 面の形状は平坦状、 半筒状等であり得るが、 平坦状であれば後 述する消泡部材の設置が容易であり好適である。 さ らに、 血液 流入部 24と連通する貯血部 26は貯血槽 20内に流入した血液 Bを 貯溜する部分であり、 血液流入部 24より漸次下垂する底面を有 し、 この貯血部 26の下方に設けられた血液導出口 28からは貯血 槽 20内に一時的に貯溜された血液 Bが外部へと導出される。
[0020] 貯血槽 20には、 さ らに、 上記の構成からなるハウジング 30内 に血液流入部 24の血液流路を全幅域にわたつて橫切る消泡部材 36が設けられる。 消泡部材 36は血液流入部 24に流入した血液 B 中の気泡を除去し、 気泡のない血液 Bを貯血部 26に送るための ものである。 消泡部材 36としては、 一般に、 疎水性を利用して 気泡を成長させ除去する発泡体が用いられる。 なお、 ここでい う発泡体とは網目状をした三次元立方体を指す。 本実施態様に おいては、 消泡部材 36はメ ッ シュ数の大きい発泡体 38 a とメ ッ シュ数の小さい発泡体 38 bとで構成され、 メ ッ シュ数の大きい 発泡体 38 aが血液導入口 22 a、 22 b側となり、 メ ッ シュ数-の小 さい発泡体 38 bが貯血部 26側となるように並設される。 ここで、 メ ッ シュ数とは 25. 4誦 ( 1 ィ' ンチ) 間にある目の数をいい、 本 来.はふるいの目の大きさを表す尺度である。
[0021] 消泡部材 36は流れてく る血液 Bの全てが接触するように血液 流入部 24の底面に密着し血液流路の全幅域にわたって横切るよ うに設けられると共に、 ハウジング 30.の側面にも密着するよう に配置される。 また、 消泡部材 36の上端部は消泡部材 36の血液 流による移動を防止するためあるいは消泡部材 36の上端部から の血液 Bの流出を防ぐためハゥジング 30の上面に装着された蓋 体 32に密着していることが好ましい。 さらに、 この消泡部材 36 の移動を防止するため、 ハウジング 30の内側面には当該消泡部 材 36の両側部に消泡部材 36の両面側より 4つの係止部 40 a乃至 40 dが突出して設けられる。 さらにまた、 前記消泡部材 36の貯 血部 26側、 すなわち、 血液 Bの下流側には前記血液流入部 24の 血液流路の全幅域にわたつて存在し血液流入部 24の底面より所 定量突出したリ ブ 42が発泡体 38 bに接して設けられる。
[0022] 一方、 貯血槽 20と一体となる人工肺 21は円筒状のハウジング 50とその上下両端部を閉塞する取付カバー 52 a、 52 bとを具備 してなり、 前記ハウジング 50内には多数の中空糸膜 54がハウジ ング 50の上下方向に延在し相互に離間して配置されている。 そ して、 この中空糸膜 54の両端部は夫々の開口が閉塞されない状 態で隔壁 56 a、 56 bによりハウジング 50に液密に保持されてい る。 一方の取付カバー 52 aとハウジング 50と隔壁 56 aとで画成 され中空糸膜 54の内部空間に連通するガス流入空間 58にはガス 流入ポー ト 60が接続される。 また、 他方の取付カバー 52 b とハ ゥジング 50と隔壁 56 bとで画成され中空糸膜 54の内部空間に連 通するガス流出空間 62にはガス流出ポー ト 64が接続される。 さ らに、 ハウ ジング 50内壁と両隔壁 56 a、 56 bと中空糸膜 54外壁 とで画成される血液室 66には熱交換器 23に連通する血液流入管
[0023] 68と貯血槽 20に連通する血液流出管 34 a、 34 bとが接続される。
[0024] この場合、 人工肺 21の血液流出管 34 a、 34 bは、 前記した構 成からなる貯血槽 20の血液導入口 22 a、 22 bに液密に接続され る。 人工肺 21の血液流出管 34 a、 34 bと貯血槽 20の血液導入口 22 a . 22 bとの液密な接続は、 例えば、 ねじ嵌合、 テーパ嵌合、
[0025] 0 リ ングを介しての嵌合、 超音波乃至は高周波接着、 接着剤を 介しての接着等に,より行われる。
[0026] この実施態様において示される人工肺 21は中空糸膜 54の内部 空間に空気等の酸素含有ガス Gを吹送し中空糸膜 54の外側に血 液 Bを流してガス交換を行うタイプのものであるが、 この他に 中空糸膜 54の内部空間に血液 Bを流し中空糸膜 54の外側に酸素 含有ガス Gを流してガス交換を行うタイプのもの、 あるいはガ ス交換膜が平膜型のタィプのもの等を用いることも可能である。 このような人工肺 21の中、 好ま しく は、 本実施態様において示 されるような中空糸膜 54の外側に血液 Bを流すタイブのもので あり、 このタイプの人工肺 21を用いれば圧力損失が少ないため 循環回路中の人工肺 21の前に送血ポンプを設ける必要がなく、 人体からの落差のみによる脱血にて血液 Bを人工肺 21に、 さ ら には貯血槽 20に送ることが可能となる。 人工肺 21の血液流入管 68には熱交換器 23が取り付けられてい る。 熱交換器 23にはケーシング 70内に多数の熱交換用管体 72が ケ一シング 70の長手方向に沿って相互に離間配置される。 熱交 換用管体 72の両端部は夫々の開口部が閉塞されない状態で隔壁 (図示せず) によりケ一シング 70の側壁に液密に保持されてい る。 そして、 前記隔壁とケーシ ング 70の側壁と熱交換用管体 72 外壁とで形成される空間 74には、 血液入口ポー ト 76および前記 人工肺 21の血液流入管 68が連通する。 一方、 空間 74に対して液 密となる熱交換用管体 7'2の內部空間には、 ケ一シング 70の一方 の隔壁の外側に連通する水入口ポー ト 76とケーシング 70の他方 の隔壁の外側に連通する水出口ボー ト (図示せず) が夫々連通 する。 水入口ポート 76より熱交換用管体 72の内部には温水 Wま たは冷水 Wが連通し、 この水 Wにより熱交換用管体: 72に接触す る血液 Bが加温あるいは冷却される。 この場合、 熱交換用管体 72の内部に血液 Bを流し熱交換用管体 72の外部に冷却若しく は 加温媒体を流す方式の熱交換器を用いることも可能である。 な お、 この人工肺装置においては、 熱交換器 23および貯血槽 20に 夫々温度測定用プローブ揷入口 78、 80が設けられている。
[0027] 本実施態様に係る貯血槽は基本的には以上のように構成され るものであり、 次にその作用並びに効果について説明する。 聍血槽 20を人工肺 21および熱交換器 23と一体化した人工肺装 置において、 血液流入ポー ト 76より熱交換器 23のハウジング 70 内に流入した血液 Bは人工肺 21の血液流入管 68に至る間に熱交 換用管体 72内を流通する水 Wによって加温または冷却される。 次いで、 人工肺 21の血液流入管 68からハウジング 50内に流入し た血液 Bは血液室& 6を通る間に中空糸膜 54の内部空間を流通す る酸素含有ガス Gとガス交換を行い、 血液 B中の過剰な二酸化 炭素の除去および酸素の添加が行われる。 酸素の添加された血 液 Bは人工肺 21の血液流出管 34 a、 34 bから流出し、 貯血槽 20 の血液導入口 22 a、 22 bより.貯血槽 20内に流入する。 血液導入 口 22 a、 22 bより導入された血液 Bは血液流入部 24の途中に設 けられた消泡部材 36へと至る。 この場合、 該消泡部材 36には貯 血部側の面に接し且つ血液流入部 24の血液流路の全幅域にわた つて底面より所定量だけ突出する リブ 42が並設されているため、 血液 Bはリ ブ 42'の直前で消泡部材 36に接触'した状態で一時的に 滞留し且つ変向され、 これによつて消泡部材 36を通過するのに 十分な時間および接触面積乃至接触頻度が与えられる。 従って、 血液 B中に含まれている気泡は消泡部材 36の発泡体 38 a、 38 b のセルに接触し複数の気泡が合体して成長し、 血液 B中より貯 血槽 20内部の上方空間へと移動し確実に除去される。 また、 消 泡部材 36と してメ ッ シュ数の異なる 2つの発泡体 38 a、 38 bを 用いると共に、 これらを血液 Bの流れ方向に対してメ ッ シュ数 が小さ く なるよう並設しているため、 圧力損失を大き くするこ となく且つ血液 B中に含まれる気泡と発泡体 38 a、 38 bのセル とを十分に接触させ十分な消泡効果を達成することが出来る。 なお、 リ ブ 42は必ず血液流入部 24の血液流路の全幅域にわた つて存在している必要があり、 例えば、 血液流入部 24が平滑な 底面を有する本実施態様においては、 第 4図に示すように、 ハ ゥジング 30の両側面に至る連続的なリブとする必要がある。 す なわち、 第 5図に示すように、 ハウジング 30の底面から突出す る リブ 82が断続的に形成され血液流入部 24の血液流路の全領域 にわたるものとならない場合、 血液流入部 24を流れる血液 Bが 消泡部材 36に接触する際にリ ブ 82の欠損部より流出してしまい、 リブ 82が消泡部材 36と血液 Bとの接触に闋してうま く作用しな い。 これに対して、 第 6図に示すように、 りブ 84が血液流入部 24の血液流路の全幅域にわたり存在するものであれば、 当該リ ブ 84が一定の高さである必要はなく、 各部位において高さが異 なるものであっても十分に血液 Bと消泡部材 36との接触を保つ ことが出来る。 なお、 リブ 42または 84の高さが 1 mm未満である と、 消泡部材 36に接触する血液 Bに対して滞留乃至変向作用を 与え難く、 一方、 リブ 42または 84の高さが 50画を超えるもので あると、 必要以上に血液流入部 24において血液 Bを滞留させる 場合があり、 該貯血槽 20におけるブラィ ミ ングボリ ユ ームが増 大する。 従って、 リ ブ 42または 84の高さは、 好ま しく は 1 〜 50mm. より好ま しくは 1 〜 20画、 最も好ましく は 2 〜 10ΠΗΠであ ることが望ましい。 このようなリ ブ 42または 84は貯血槽 20のハ ウジング 30を成形する際、 例えば、 射出成形する際に一体的に ハウ ジング 30より突出させて形成、 あるいは別体的に成形され たリ ブ 42または 84をハウジング 30の所定の部位に高周波融着、 熱融着あるいは接着剤を介しての接着等により固定して形成す ることが出来る。 然しながら、 いずれの場合においても、 リ ブ 42または 84は血液流入部 24の血液流路においてハゥジング 30の 底面と離間されることなく液密に密着して形成する必要がある , 一方、 消泡部材 36により気泡の除去された血液 Bは血液流入 部 24から貯血部 26へと移動し、 一時的に貯血部 26に貯溜された 後、 貯血部 26の下部に設けられた血液導出口 38より人体側へと 送血される。
[0028] 次に、 本発明を実験例に基づきさらに具体的に説明する。
[0029] この場合、 第 7図に示すように、 容量 4 £で血液流入部 24が 長さ 30國、 幅 160匪で平坦な底面を有する貯血槽 20を用いた。 また、 血液流入部 24から貯血部 26に至る血液通路には、 第 3図 および第 4図に示すように、 血液流路を横切り且つ血液流路の 全幅域にわたって存在し、 血液流入部 24の底面より高さ 3 画で 突出する リ ブ 42を設けた。 さ らに、 この貯血槽 20内にはメ ッ シ ュ数 13のポ リ ウ レタ ンフ ォ ームの発泡体 3 a (厚さ 15讓-) を血 液導入口 22 a 、 22 b側に、 メ ッ シュ数 8 のポ リ ウ レタ ンフ ォ ー ムの発泡体 38 b (厚さ 15誦) を貯血部 24側として密着した消泡 部材 36を前記リ ブ 42に接するように設置した。 このような構成 からなる貯血槽 20を口一ラボンプ 86を介して容量 20 ^の貯血槽 88と接続して実験回路を組み立てた。 この実験回路を用いて血 流量 4 ^ Z m i n で血液還流実験を行い、 貯血槽 20の貯血部 26に おける血液 B中への気泡の混入の度合を調べた。
[0030] —方、 比較のために、 血液流入部 24の底面より突.出リ ブ 42を 有さない以外は実験例と同様の構成を有する貯血槽を用いて実 験例と同様の実験回路を組み立てて血液還流試験を行い、 貯血 槽の貯血部における血液中への気泡の混入の度合を調べた。 この結果、 リブ 42を有しない聍血槽を用いた比較例と較べて、 血液流入部 24の底面より突出する リ ブ 42を有する貯血槽 20を用 いた実験例においては消泡部材 36による高い除泡効果が得られ、 聍血部 26に流入する気泡は実質的に皆無であった。 " 産業上の利用可能性
[0031] 以上のように、 本発明によれば、 血液導入口に対して略落差 のない底面を有する血液流入部と該血液流入部より下方に位置 し血液導出口の画成される貯血部との間に該血液流入部の血液 流路全幅域にわたって橫切る消泡部材を設けると共に、 前記消- 泡部材の聍血部側の面に接し且つ前記血液流入部の血液流路の 全幅域にわたつて血液流入部の底面より突出したリ ブを設けて いる。 この場合、 血液導入口より貯血槽内に流入した血液が血 液流入部に配設された消泡部材と接触する際に血液が該リ ブに よって消泡部材と接触した位置で一時的に滞留すると共に、 血 ; 液流に-変向が生じる。 従って、 血液の消泡部材との接触時間が 長く なり、 また、 血液流の変向により血液と消泡部材との接触 面積乃至接触頻度も大きくなるため、 消泡部材による十分な気 泡除去効果が得られ、 血液中に含まれる微小な気泡までも十分 に除去されることとなる。 しかも、 血液の消泡部材との接触が 十分に:なされるため、 消泡部材の厚みを厚く した場合のように 過度に圧力摄失を上昇させる必要性がなく、 必要な血液流量を 確保した状態で血液中に含まれる気泡を有効に除去することが 出来る。 この結果、 該貯血槽を体外循環血液回路に組み入れて 使用した際により安全な血液の体外循環が可能となる。
[0032] 以上、 本発明について好適な実施態様を挙げて説明したが、 本発明はこの実施態様に限定されるものではなく、 本発明の要 旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の変更が可 能なことは勿論である。
权利要求:
Claims請求の範囲
(1) 血液導入口が画成された血液流入部と、 前記血液流入部に 連通し当該血液流入部より下方に位置する下端部に血液導出口 の画成される貯血部と、 前記血液流入部の中、 前記貯血部に至 る血液流路を全幅域にわたって撗切る消泡部材とを設けてなる 貯血槽において、 前記消泡部材の貯血部側の面に接し且つ前記 血液流入部の血液流路の全幅域にわたり血液流入部の底面より 所定量上方向に突出したリブを設けることを特徵とする貯血槽 t
(2) 請求項 1記載の聍血槽において、 リブの高さは 1乃至 50編 であることを特徵とする貯血槽。
(3) 請求項 1記載の貯血槽において、 消泡部材は血液導入口側 に配設される第 1の発泡体と、 聍血部側に配設される第 2の発 泡体とからなり、 前記第 1発泡体のメ ッ シュ数は前記第 2発泡 体のメ ッ シュ数より も大きく設定することを特徵とする聍血槽, (4) 請求項 1記載の貯血槽において、 リブは血液流路の幅方向 に対して凹凸状となるように高さを設定することを特徵とする 貯血槽。
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同族专利:
公开号 | 公开日
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
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1989-01-12| AL| Designated countries for regional patents|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): BE DE FR GB IT NL SE |
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优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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JP62/167768||1987-07-07||DE19883886947| DE3886947T2|1987-07-07|1988-07-06|Lagerbehälter für blut.|
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