专利摘要:
その場で調製された触媒系の存在下での脂肪族及び/又は脂環式の溶媒中のブタジエンの重合によるポリブタジエンの調製方法であって、この触媒は、(i)様々な量の水を含有し、H2O/Ndモル比が0.001/1〜0.50/1である、プロセス溶媒に可溶なネオジムのカルボキシレートと、(ii)アルミニウムのアルキル化合物と、(iii)Alの少なくとも1つの結合がAl−Cl結合から成るアルミニウムのアルキル化合物を含み、総Al/Ndモル比は4/1〜12/1であり、Cl/Ndモル比は2/1〜6/1である。なし
公开号:JP2011516642A
申请号:JP2011502264
申请日:2009-03-19
公开日:2011-05-26
发明作者:ジャン;トマソ ヴィオラ;マリアンナ ジンナ
申请人:ポリメーリ エウローパ ソシエタ ペル アチオニ;
IPC主号:C08F136-06
专利说明:

[0001] 本発明は、1,4−シス単位の含有量が高いポリブタジエンを調製する方法に関し、この方法は、(i)ネオジムのカルボキシレート、好ましくはネオジムバーサテート(neodymium versatate)、(ii)アルミニウムのアルキル誘導体、(iii)アルミニウムアルキルの塩素化化合物間の反応によって得られる触媒系の存在下で行われ、これらはNdの量がブタジエン1kgに対して1〜3mmolであり、Al/Ndモル比が4/1〜12/1であり、Cl/Ndモル比が2/1:6/1の範囲内となるような量で反応環境内に直接供給される。]
[0002] より具体的には、本発明は、分子量分布と分岐度の両方の調節を可能にする、1,4−シス単位の含有量が高いポリブタジエンを調製する方法に関する。言い換えると、本発明の方法は、連続反応器内で、高いシス含有量と、Mw/Mn比で示される多分散指数が1.9〜2.5(この場合、狭い分子量分布となる)から、最高で2.5〜4(この場合、分子量分布は広いと示される)の範囲へと変化可能な分子量分布とを有する分岐ポリブタジエンを調製することができる。]
[0003] 簡潔にするために、特に指示がない限り、用語「ポリブタジエン」は以下の説明において、90%より高い1,4−シス単位含有量を有するポリブタジエンのことである。]
背景技術

[0004] ポリブタジエンのレオロジー特性は(他のポリマーの場合と同様に)分子量、分子量分布及び分岐度の直接の結果であることから、同じ製造プラントでポリブタジエンの構造を変性するための手段があれば、多岐にわたる生成物を得ることができ、その応用はプラスチック材料(HIPS)の変性からタイヤ産業に至る。]
[0005] トレッドの製造におけるポリブタジエンの使用に関し、ポリブタジエンは通常、線状又は分岐ポリブタジエンであるが、この分岐ポリブタジエンの分岐度は、充填材の取り込みを困難にする特性であるところの生ゴムの過剰な弾性を回避するために限定されている。EP−A−1557443及びEP−A−1650227の明細書には、その製造について2つの異なる方法が記載されている。どちらの方法も、狭い分子量分布(Mw/Mn<2.5、指向性あり)を有するポリブタジエンを調製するための第1工程を構想している。次の工程において、このようにして得られたポリブタジエンを、EP−A−1557433の場合はペルオキシド物質による、EP−A−1650227の場合はエポキシ化植物油又は場合によってはマレイン酸化(maleinized)される極性基で官能化された樹脂の群に属するカップリング剤による後変性反応に供する。分岐構造は、2つの異なるメカニズムにより形成された。ペルオキシドの使用は、実際、好ましくは高分子量画分でのマクロラジカルの生成を引き起こし、高分子量画分に指向した分岐が発生したのに対し(長鎖分岐)、2番目のケースでは、転化終了後も依然として活性である末端がカップリング反応に関わり続けた。このようにして、低分子鎖に属する活性な末端のほうが豊富にあることから、低分子鎖の割合が高い分岐が得られた。]
[0006] 上記の方法には両方共、欠点がある。実際、これらの方法をあるレベルを超えて行うことはできず、そのレベルを超えて行うと不溶性の画分が生成される。更に、2つの反応工程を常に必要とする。線状ポリブタジエンを生成するための重合工程と、事前に得られたこの線状ポリブタジエンを分岐させる第2の工程である。上述したように、不溶性画分の出現なくしてはある限界を超えた分岐度が得られないという事実により、これらの方法は共に、100℃で測定したムーニー粘度値が40〜50であり、25℃で測定したスチレンにおける5質量%溶液の粘度が180〜400cPであるタイヤ用ポリブタジエンの製造にしか適していない。この粘度値では、上記のポリブタジエンは、プラスチック材料の変性での使用には不適であるが、これはこの分野では、ムーニー粘度が35を下回らずとも、スチレン中での粘度が180cP未満であり且つ下限が40cPである範囲内になくてはならないからである。]
[0007] 一方、プラスチック材料の変性剤として使用される材料に関し、これらの材料は、スチレン中のその5質量%溶液が25℃で通常は40〜180cPの範囲内の低粘度となるような分子量と構造を有するポリブタジエンから成る。このようにすると、良好なアイゾッド値が得られるようなモルホロジーを有するHIPS(耐衝撃性ポリスチレン)を調製するための適切な状況が作り出される。プラスチック材料を変性するためのこのポリブタジエン(スチレン中での粘度が極めて低いタイプが必要な場合は分岐させている可能性がある)は通常、連続又はバッチタイプの反応器内でアニオン的に合成される。]
[0008] ビニル単位が完全に不在であるゴムが必要な場合は、チーグラー・ナッタタイプの触媒を使用して合成したポリブタジエンを使用する。チーグラー・ナッタ触媒を使用した4つの異なる技法を、1,4−シス単位の含有量が高いポリブタジエンの製造に利用することができる。チタン、コバルト、ニッケル、ネオジムを利用した技法である。これらはこの群の触媒の調製に最も広く使用されている金属である。これらの異なるタイプの金属を使用して製造したポリブタジエンの特性は、分子量分散及び分岐度の両方に関して異なる。シス単位含有量を変更できるとしても、一般に、シス単位含有量は、反応条件若しくは触媒成分の化学量論比を調節することによって又は触媒の調製に使用される混合物の成分の性質を変化させることによって、どの場合でも>96%の高い値に維持される。一般に、Ndを使用して合成したポリマーは、MALLS分析時、3前後の分散指数を有する本質的に線状の構造を示す。チタン系触媒を使用して合成したポリマーは狭い分子量分布(Mw/Mn=2.5〜3)及び本質的に線状である構造を有する。ニッケルを使用して合成されたポリマーは比較的高いMW分散度(Mw/Mn=4〜4.5)を有し、分岐は限定され炭素原子1000個あたり約0.9個の分岐だが、コバルトを使用して合成されたポリマーは、多分散指数3〜3.5及び持続的な分岐(1.7〜2個の分岐/炭素原子1000個)を有する。従って、コバルトを基とした触媒を使用すると、分岐ポリブタジエンを、比較的限定された多分散指数でもって調製することができ、溶液中でのその粘度は結果的にNi、Ti又はNdを使用して合成したポリマーの粘度より低くなる。しかしながら、Ti、Ni及びCoを基とした触媒の使用は金属の毒性(Co及びNi)により、またCo及びNiの場合、結果的に金属をポリマー溶液から効果的に抽出する工程を利用する必要があることから問題がある。]
[0009] 更に、Ti、Co及びNiを基とした触媒の使用は芳香族溶媒の使用を必要とするが、これは重合に有用なこれらの触媒錯体が脂肪族又は脂環式の溶媒に不溶だからである。]
[0010] 従って、当業者は、脂肪族の溶媒に可溶の非毒性の金属塩の使用によって、タイヤへの利用(線状〜適度に分岐したポリブタジエン)からプラスチック材料の変性での利用に至る、幅広い生成物をカバーできる重合系の利用の必要性を感じていた。ネオジム塩とアルミニウムアルキル、塩素化物質とを反応させることによって得られるネオジムの有機塩を基とした重合触媒が脂肪族又は脂環式の溶媒に可溶であることは知られている。しかしながら、このようにして得られたポリマーは本質的に線状の構造と極めて広い分子量分布を有する。]
[0011] EP−A−1431318の明細書には、(a)ネオジムの化合物、(b)少なくとも1個のハロゲン原子を含む有機アルミニウム誘導体、(c)一般式AlR1R2R3(式中、R1及びR2は、水素及び1〜10個の炭素原子を有するヒドロカルビル基から選択され、R3は1〜10個の炭素原子を有するヒドロカルビル基である)を有するアルミニウムの有機金属化合物、(d)アルモキサン(alumoxane)及びある量のブタジエン及び(e)アセチルアセトン等の二座キレート化錯化剤を含む「事前に生成(preformed)」し「ねかせた(sown)」触媒系を使用するポリブタジエン調製方法が記載されている。従って、これは「事前に生成し予備重合した」触媒系である。適切な処理条件下では(等温的に70℃〜140℃、好ましくは80℃〜120℃又は断熱的に初期温度50〜90℃及び最終温度100℃〜150℃)長い分岐のポリブタジエンが得られ、これはスチレン溶液(5%)中の粘度が75〜147cPの範囲内、ムーニー粘度が40〜45になるようなポリブタジエンである(上記特許の明細書の表5を参照のこと)。この触媒系を使用すると、分岐構造を有するポリマーが結果的に合成中に直接得られた。しかしながら、上記の触媒の調製は複雑であり、また大量のアルモキサンを使用することを主な理由として実用的ではない。更に、事前に生成した触媒にブタジエンを添加して予備重合済みの触媒を調製する必要があることで、生成されるオリゴマーの極性末端の会合により粘性が極めて高い溶液が生成され、この結果、上記の事前に生成した触媒を調製容器から重合反応器へと製造作業中に送るのが極めて困難になる。]
[0012] そこで上記の欠点を克服する方法が見いだされた。この方法では、その場で(in situ)、脂肪族又は脂環式の溶媒中のネオジムの有機塩から開始して1反応工程で調製される重合触媒を使用してポリブタジエンを調製することができ、分子的なパラメータ(主に分子量、分散度、分岐度)に関連して、タイヤ分野及びプラスチック材料の変性剤の分野の両方において採用することができる。本発明の方法は、実際、分岐度及び分子量分布の両方を広い範囲で変化させることができる。]
[0013] これに従って、本発明は、以下の特性を有するポリブタジエンを調製する方法に関し、調製されるポリブタジエンは、
1,4−シス単位含有量は92%より高く、好ましくは95%より高く、
ムーニー粘度は30〜70、好ましくは40〜60であり、
Mw/Mnは1.9〜4、好ましくは2〜3であり、
分岐指数値(gM)は0.4〜0.9、好ましくは0.5〜0.80であり、
スチレン中での絶対粘度(温度25℃の5%溶液)は100〜450cPであり、
上記の調製は、その場で調製された触媒系の存在下、脂肪族及び/又は脂環式の溶媒中のブタジエンの重合によって行われ、触媒は、
(i)可変量の(variable quantity of)水を含有し、H2O/Ndモル比が0.001/1〜0.50/1、好ましくは0.001/1〜0.30/1である、プロセス溶媒(process solvent)に可溶なネオジムのカルボキシレート、好ましくはネオジムバーサテート、
(ii)アルミニウムのアルキル化合物、
(iii)Alの少なくとも1つの結合がAl−Cl結合から成るアルミニウムのアルキル化合物を含み、
総Al/Ndモル比は4/1〜12/1であり、Cl/Ndモル比は2/1〜6/1であり、
上記の調製は、連続的に70℃〜130℃、好ましくは80℃〜95℃で行われることを特徴とする。]
[0014] gmパラメータ(その定義については、実験に関しての記載を参照のこと)は、ポリブタジエン鎖の線状性又は非線状性の指標である。gm値1は線状構造に特徴的であり、1未満の値は分岐鎖に典型的である。gm値が低ければ低いほど、重合鎖の分岐度は高くなる。]
[0015] 用語「ムーニー粘度」とは、1分間にわたって予備加熱し、ワイドロータ(L)により100℃で測定されるポリマーの粘度のことであり、またASTMD1646に準拠して4分間にわたって測定する。]
[0016] 本発明の方法で使用する溶媒は、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、シクロペンタン、その関連する混合物等の脂肪族及び脂環式炭化水素から選択される。当業者には知られているように、溶媒は可能な限り無水でなくてはならず、またプロトン性物質を含有してはならない。適した溶媒を得るためには、蒸留、それに続くアルミナ床及びモルキュラーシーブ3A又は4Aによる処理で十分である。]
[0017] ネオジムのカルボキシレート(i)に関しては、上記の水分含有量を有するネオジムバーサテートが好ましい。上記のバーサテートは、US−A−6090926の明細書に記載の方法に従って調製することができる。しかしながら、上記のネオジムバーサテートは、RCOOH/Ndモル比が0.5/1、好ましくは0.3/1を越えないような遊離バーサチック酸(versatic acid)含有量を有するべきである。]
[0018] アルミニウムのアルキル化合物(ii)に関して、アルミニウムのアルキル化合物は、一般式(Ia)Al(R)3又は(Ib)AlH(R)2(式中、Rは1〜10個の炭素原子を有する(イソ)アルキルラジカルを表す)を有するものから選択される1種以上のアルミニウムアルキルから選択される。化合物(ii)の典型的な例はトリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリペンチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリシクロヘキシルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、水素化ジエチルアルミニウム、水素化ジ−n−プロピルアルミニウム、水素化ジ−n−ブチルアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化ジヘキシルアルミニウム、水素化ジイソヘキシルアルミニウムである。上記のアルミニウムアルキルの中でも、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、水素化ジエチルアルミニウム及び水素化ジイソブチルアルミニウムが好ましい。]
[0019] 化合物(iii)に関して、この化合物は、一般式AlClxR(3-x)(x=1又は2であり、Rは1〜10個の炭素原子を有する(イソ)アルキルラジカルである)を有する1種以上の化合物から選択される。典型的な例は、ジエチルアルミニウムクロライド、エチルアルミニウムセスキクロライド、エチルアルミニウムジクロライドである。]
[0020] 反応条件に関し、ネオジムカルボキシレートは、重合対象であるブタジエン1000グラムあたり0.1〜5mmolの量で使用される。この量が0.1mmol未満だと、反応速度が非許容範囲値にまで低下し、量が5mmolより多いと触媒の濃度が過剰に高くなり、得られるポリマーの平均分子量が使用するには低くなりすぎる。ネオジムカルボキシレートは、好ましくはブタジエン1000グラムあたり1〜3mmolの量で使用される。本発明で採用するH2O/Nd比に関しては、完全に無水のネオジムカルボキシレートを調製するのはほぼ不可能な又はいずれにせよ通常の工業的実施の制限からはかけはなれた状況について述べる。一方で、EP−A−1840112の明細書に記載の方法に従って、様々な水分含有量を有するネオジムカルボキシレート、特にはネオジムバーサテートを調製することが可能である。上記の特許に記載の方法に従うと、上で指定した範囲内のH2O/Nd比を有するネオジムカルボキシレートを、望ましい分子量分布及び分岐度と関連させて調製且つ特徴づけることが可能である。最も低いH2O/Nd分子比で作業すると分子量の分布は狭くなり、滞留時間との関連で温度が70℃より高い場合は、上述した処理パラメータとの関連で分岐(長い分岐でもある)も観察される。それとは反対に、上記の範囲内だがより高いH2O/Nd比で作業すると、広い分子量分布が上記の比における上昇と共に得られ、分岐は漸減し、やがて完全な消失に至る。]
[0021] 本発明の方法において、ネオジムカルボキシレート成分(i)と成分(ii)とのモル比は通常、1/1〜1/30、好ましくは1〜1/10である。ネオジムカルボキシレート(i)と成分(iii)とのモル比は通常、1/1.5〜1/5、好ましくは1/2〜1/4である。]
[0022] 塩素を含有するアルミニウムの有機誘導体(iii)は、塩素と非塩素化アルミニウムアルキル(ii)との比が0.5〜5、好ましくは0.5〜1.5となるように供給される。]
[0023] 好ましい実施形態において、本発明の方法で使用される触媒系は、ムーニー粘度を好ましい値に維持するのに適した量のアルキル化剤(ii)と、塩素化剤(iii)及びアルキル化剤(ii)の一部から成る混合物と、最後にNdカルボキシレートの溶液を別々に反応環境内に供給することによって生成される。]
[0024] 本発明の方法は、1工程で70〜130℃の温度で行うことができることも特徴とし、温度を上昇させると分岐が増え、H2O/Nd比を上昇させると分子量分布が広がり、同時に分岐度が漸減し、分岐はやがて完全に消失する。分岐度の調節は、反応器内での滞留時間にも関係する。しかしながら、このパラメータは処理温度の逆関数であるため、滞留時間を変えるよりは温度を上昇させるほうが極めて簡単であり、プラントの1時間あたりの生産性の低下を回避することができる。]
[0025] 重合終了時、ポリブタジエンをいわゆるフラッシュ(flash)工程によって回収し、この工程においては急速な減圧によって残留モノマー及び溶媒の一部の蒸発による損失が起こり、その結果、溶液中のポリマーの濃度が上昇する。]
[0026] 次に触媒系をプロトン性物質、例えば水によって抑制する(quench)。]
[0027] 本発明の方法が、1つ以上の反応器、好ましくは2基の連続する反応器内で行うことができる連続法であることに留意すべきである。或いは、本発明の方法を、温度制御に気を付けながら(温度は、上で指定した値の範囲内に維持されなくてはならない)、溶媒−モノマー混合物の蒸発によってバッチ反応器で行うこともでき、溶媒−モノマー混合物は凝縮され、反応器に再度送られる。このタイプの反応器は、当業者によって「沸騰型反応器(boiling reactor)」と称される。]
[0028] 好ましい実施形態において、塩素化種は、Al/Cl比が0.5/1〜5/1、好ましくは0.5/1〜1.5/1に維持されるように、ある量のアルキル化種と混合して供給される。本発明の触媒系は好ましくは、(a)ムーニー粘度を好ましい値に維持するのに適した量のアルキル化剤と、(b)塩素化剤及びアルキル化剤の一部から成る混合物と、最後に(c)Ndカルボキシレートの溶液を反応環境に別々に供給することによって調製される。]
[0029] 本発明の方法は、シンプルで柔軟性があるという大きな利点を有する。]
[0030] 柔軟性に関する限り、2つの特徴的なパラメータ(H2O/Nd比及び温度)を、互いに独立して調節することができるため、望ましい分岐度及び分子量分布(Mw/Mn)を最終的な用途に合わせて得ることができる。]
[0031] 分岐度及び分子量分布を変更できることから、弾性及び粘性を広い範囲で変化させた材料を得ることができ、極めて多様な分野、例えば、プラスチック材料(ポリスチレン)の変性、タイヤトレッド用のブレンドの調製等における使用が可能になる。]
[0032] 例えば、同じムーニー粘度(40)を有するにも関わらず5質量%の溶液(22℃)で測定した粘度が450〜100cPと様々であるポリマーを調製することが可能である。粘度におけるこの差は、その多分散指数がそれぞれ4〜2.5である異なる分子量分布及び、同時に、高い分岐(より高い粘度及び多分散指数のポリマーでは実際には存在しない)に由来し、分子量分散の低下と共に次第に重要になる。非限定的な例として、粘度が高いポリマーにおいて、指数値gMは、線状ポリマーに典型的な1に近い値であり、粘度が低いポリマーの場合、指数値は分散した分岐を特徴とするポリマーに典型的な0.65にのぼる。]
[0033] 本発明の更なる利点は、最初に線状ポリブタジエンの調製を行ってからその分岐を行う従来技法とは異なって1工程で行われる点である。]
[0034] 最後に、本方法は、脂肪族の溶媒を使用して非毒性の金属の存在下で行われる。]
[0035] 以下の実施例は、本発明をより深く理解するためのものである。]
[0036] ポリマーの特性
・ムーニー粘度:ASTMD1646に準拠する。
・ミクロ構造分析(シス含有量):赤外線分光法による内部法(internal method)により行う。
・絶対粘度:スチレン溶液(5%w/w)中、T=25℃で測定する。
・分子量分布(MWD)の測定:内部法により、T=25℃、テトラヒドロフラン中でGPCにより行う。
・GPC/MALLS技法による平均分子量の測定及び分岐の測定:多角度光散乱検出器(MALLS)を伝統的なSEC/RI溶離系と組み合わせることにより、クロマトグラフ系によって分離される巨大分子の分子量及び回転半径の絶対測定を同時に行うことが可能である。溶液中の巨大分子種から散乱した光の量を、実際、その分子量の測定に直接利用することができ、散乱の角度変化をその平均寸法と直接相関させる。使用する基本的な関係式は下記の通りである。]
[0037] ・式中、K*=光学定数であり、使用する光の波長、ポリマーのdn/dc及び使用する溶媒に左右される。
・Mw=重量平均分子量
・c=ポリマー溶液の濃度
・Rθ=角度θで測定した散乱光強度
・Pθ=散乱光の測定角度による変化を表す関数。角度θが0の場合、1に等しい]
[0038] 濃度が極めて低い場合(GPC系に典型的)、式(1)は、



に変形され、様々な角度で測定を行い、sen2θに対する関数K*c/Rθをゼロ角度で外挿することによって、切片の値から分子量が、また傾きから回転半径が直接得られる。]
[0039] 更に、この測定をクロマトグラムの全スライスに対して行うと、分子量及び回転半径の両方の分布を得ることが可能である。]
[0040] 溶液中の巨大分子の寸法は、それらの分岐度に直接相関している。すなわち、分子量が同じなら、巨大分子の寸法が対応する線状巨大分子と比較して小さい程、その分岐度は高く、ポリマーのマクロ構造に関する情報は2通りの方法で得られる。
1.定性的な方法では、回転半径を分子量と相関させる曲線の傾きを表すパラメータαの値から得られる。すなわち同じ分析条件下で、この値が線状タイプのマクロ構造に対して低下する場合、分岐タイプのマクロ構造を有するポリマーが存在し、THF中のシス含有量が高い線状ポリブタジエンに典型的な値は0.58〜0.60である。
2.定量的な方法では、各巨大分子に対して、分岐した巨大分子の平均二乗回転半径と同じ分子量を有する線状巨大分子の平均二乗回転半径との比として定義される分岐係数gMを評価することにより得られる。]
[0041] 平均分岐指数gMは、分子質量分布に対するその比の平均を表し、0〜1である。]
[0042] ポリマーの調製で使用するネオジムバーサテート
ポリマーの合成は、異なるタイプのNdバーサテート(Nd1〜Nd5)を使用して行い、これらのNdバーサテートは異なる量の水及び遊離バーサチック酸の存在を特徴とし、特に以下のまとめ表に示される通りである。]
[0043] 比較例1〜6
ポリブタジエンA〜Fの合成
バッチ重合において、プロトン性物質(遊離RCOOH及びH2O)の漸減によって、ポリマーの特性が漸進的に改善され(より低いMw/Mn)、また同等のムーニー粘度を有するポリマーを調製するためのNd消費量が少なくなることが実証される。記載の全ケースにおいて、たとえ重合を高温(作業温度が80℃である実施例6を、作業温度が60℃であるその他の実施例と比較すること)で行っても、ポリマーは線状である。上記のポリブタジエンの特性を表1に示す。]
[0044] 比較例1:バッチ反応器におけるポリマーAの合成
ヘキサンの混合物から成り且つ60℃にした無水炭化水素溶媒10kgを、撹拌器及び冷却系を備えた20リットルのオートクレーブに供給する。この溶媒に以下の生成物:無水ブタジエン1200g、ブタジエン1000gあたりNd2.8mmolに相当するタイプNd1のNdバーサテート、最終DIBAH:Ndモル比が6になるような量のDIBAH(水素化ジイソブチルアルミニウム)及び最後にCl:Ndモル比が3となるような量のDIBAH−DEAC(ジエチルアルミニウムクロライド)(1:1)の混合物をこの順序で添加する。90分後、反応は完了したとみなされ、中断される。転化率94%が測定される。ポリマー溶液は反応容器から取り出され、フェノール系酸化防止剤が添加される(Irganox(登録商標)1520。ポリマーに対する量は0.06%)。次にこのポリマー溶液を蒸気の注入により沸騰水が入った容器に供給し、撹拌する。このようにして溶媒を除去し、まずコールドカレンダで圧縮し、続いて80℃のロールカレンダで完全に乾燥させた凝固物を回収する。]
[0045] GPCにより測定したMw値は390000であり、GPCにより測定した分散指数Mw/Mnは3.8である。MALLS分析により、このポリマーは、線状(gM=1)であると判明し、シス含有量は96.1%であり、ムーニー粘度は42である。]
[0046] 比較例2:バッチ反応器におけるポリマーBの合成
実施例1と同じ条件下で、ただしブタジエン1kgに対してNdが2.5mmolとなる量のタイプNd2のNdバーサテート、最終DIBAH:Ndモル比が5となるような量のDIBAH及び最後にCl:Ndモル比が3となるような量のDIBAH−DEAC(1:1)の混合物を使用して、表1に示した特性を有するポリマーを調製する。90分後、転化率は96.5%である。ポリマーに対して0.06質量%のIrganox(登録商標)1520を添加した後、上記と同じ手順により溶媒を除去する。このポリマーを分析したところ、前回とは差がみられる。特に、GPCによるMw値は380000であり、分散指数は3.2である。gM値は1であり、線状ポリマーであることを示している。シス含有量は95.8%であり、ムーニー粘度は44である。]
[0047] 比較例3:バッチ反応器におけるポリマーCの合成
実施例1と同じ条件下で、タイプNd3のNdバーサテートの量をブタジエン1000gに対して2.2mmolに削減し、DIBAHを、最終的なDIBAH:Ndモル比が4.2となるような量とし、最後に、DIBAH−DEAC(1:1)の混合物をCl:Ndモル比が2.5となるような量とする。この場合、転化は60秒後に事実上、完了する(98%)。0.06質量%のIrganox(登録商標)1520を添加後、ポリマーCを回収する。]
[0048] 特に、GPCにより測定したMw値は350000であり、分散指数は2.9である。gM値は1であり、線状ポリマーであることを示しており、シス含有量は96.1%であり、ムーニー粘度は45である。]
[0049] 比較例4:バッチ反応器におけるポリマーDの合成
実施例1と同じ条件下で、タイプNd4のNdバーサテートの量をブタジエン1000gに対して2.0mmolに削減し、DIBAHを、最終的なDIBAH:Ndモル比が3.6となるような量とし、最後に、DIBAH−DEAC(1:1)の混合物をCl:Ndモル比が2.5となるような量とする。]
[0050] この場合、転化は60秒後に事実上、完了する(99%)。0.06質量%のIrganox(登録商標)1520を添加後、ポリマーDを回収する。]
[0051] 特に、GPCにより測定したMw値は330000であり、分散指数は2.6である。gM値は1であり、線状ポリマーであることを示しており、シス含有量は97%であり、ムーニー粘度は43である。]
[0052] 比較例5:バッチ反応器におけるポリマーEの合成
実施例1と同じ条件下で、タイプNd6のNdバーサテートの量をブタジエン1000gに対して1.6mmolとし、DIBAHを、最終的なDIBAH:Ndモル比が3.6となるような量とし、最後に、DIBAH−DEAC(1:1)の混合物をCl:Ndモル比が2.5となるような量とする。この場合、転化は60秒後に事実上、完了する(99%)。0.06質量%のIrganox(登録商標)1520を添加後、ポリマーEを回収する。]
[0053] 特に、GPCにより測定したMw値は326000であり、分散指数は2.4である。gM値は1であり、線状ポリマーであることを示しており、シス含有量は97.5%であり、ムーニー粘度は42である。]
[0054] 比較例6:ポリマーEbis。異なる開始反応温度での実施例
実施例5に記載のものと同じ手順を踏み、タイプNd5のNdバーサテートの量はブタジエン1000gに対して1.6mmolであり、DIBAHは、最終的なDIBAH:Ndモル比が3.6となるような量であり、最後に、DIBAH−DEAC(1:1)の混合物はCl:Ndモル比が2.5となるような量である。唯一の違いは、開始温度が80であることである。この場合、転化は30秒後に事実上、完了する(99%)。0.06質量%のIrganox(登録商標)1520を添加後、ポリマーEbisを回収する。]
[0055] 特に、GPCにより測定したMw値は332000であり、分散指数は2.5である。gM値は1であり、線状ポリマーであることを示しており、シス含有量は96.5%であり、ムーニー粘度は42である。]
[0056] 表1]
[0057] 実施例7〜11(連続反応器で合成したポリマーF、G、H、I、L)
多種多様なタイプのネオジムバーサテートの使用によって、プロトン性物質の含有量に反比例するような形で重合速度が漸進的に改善されることが実証される。特に、バッチ反応器で観察されたものと同様に、水分含有量の低下は、Mw/Mn指数の漸減を引き起こす。]
[0058] しかしながら、上述したようなバッチ式で行われた試験とは異なり、特にクリーンな触媒の場合、gM指数の値の変化から明らかとなった分岐により、ムーニー値が同じでもスチレン中での粘度が漸減することが観察される(ポリマーF、G、H、I、Lを比較)。]
[0059] 分岐は、合成温度の上昇と共に増える。]
[0060] 実施例:7〜11:ポリマーF、G、H、I、Lの第2合成
無水ブタジエン及びモルキュラーシーブ3Aの床上を通して無水化した溶媒を、壁スクレーパー攪拌機(wall−scraper stirrer)及び特殊な温度制御装置を備えた、それぞれ100リットルの反応器2基から成るプラントに、モノマー濃度が12.5質量%、ブタジエンの毎時量が8kg/時間になるような比で供給する。モノマー−溶媒混合物の温度は35℃以上の値に、いかなる場合でも(反応器のジャケットを循環する水蒸気と共に)2基の反応器における合成温度を調節できるように確立される。合成温度は一定であり且つ80℃前後であり、その変動幅は3℃を越えない。DIBAH及びDIBAH−DEACの混合物はこの順序で同じ供給ラインで供給され(1:1(モル))、Ndバーサテートは、反応器中に別々に直接供給される。ネオジムバーサテートの量は、DIBAH:Nd及びDEAC:Nd比と共に、少なくとも95%の総転化率及び最終生成物のムーニー粘度45前後を得るのに十分な反応速度を保証できるように確立された。これらの実験は主にNdバーサテートのタイプにおいて異なった。触媒の様々な構成成分の絶対量及びその相対比における違いが、総転化率が95%以上であり、またムーニー粘度が45前後(変動幅はおおむね4単位以下)となるようなレベルに反応条件を維持する必要性の直接の結果であった。表2は、ポリブタジエンF、G、H、I、Lの調製に採用した合成条件及び相対的な特性を示す。]
[0061] 実施例12〜14:ポリマーM、N、Oの調製
無水ブタジエン及びモルキュラーシーブ3Aの床上を通して無水化した溶媒を、壁スクレーパー攪拌機及び特殊な温度制御装置を備えた、それぞれ100リットルの反応器2基から成る先行の実施例と同じプラントに、モノマー濃度が12.5質量%、ブタジエンの毎時量が8kg/時間になるような比で供給する。モノマー−溶媒混合物の温度は45℃以上の値に、いかなる場合でも(反応器のジャケットを循環する水蒸気と共に)2基の反応器における合成温度を調節できるように確立される。合成温度は一定であり且つ95℃前後であり、その変動幅は3℃を越えない。DIBAH及びDIBAH−DEACの混合物はこの順序で同じ供給ラインで供給され(1:1(モル))、Ndバーサテートは、反応器中に別々に直接供給される。ネオジムバーサテートの量は、DIBAH:Nd及びDEAC:Nd比と共に、少なくとも97%の総転化率及び最終生成物のムーニー粘度45前後を得るのに十分な反応速度を保証できるように確立された。]
[0062] これらの実験は主にNdバーサテートのタイプにおいて異なった。触媒の様々な構成成分の絶対量及びその相対比における違いが、総転化率が95%以上であり、またムーニー粘度が45前後(変動幅はおおむね4単位以下)となるようなレベルに反応条件を維持する必要性の直接の結果であった。表2は、ポリブタジエンM、N、Oの調製に採用した合成条件を示す。]
[0063] 実施例15〜16:ポリマーP、Qの調製
無水ブタジエン及びモルキュラーシーブ3Aの床上を通して無水化した溶媒を、壁スクレーパー攪拌機及び特殊な温度制御装置を備えた、それぞれ100リットルの反応器2基から成る先行の実施例と同じプラントに、モノマー濃度が12.5質量%、ブタジエンの毎時量が8kg/時間になるような比で供給する。モノマー−溶媒混合物の温度は55℃以上の値に、いかなる場合でも(反応器のジャケットを循環する蒸気と共に)2基の反応器における合成温度を調節できるように確立される。合成温度は一定であり且つ105℃前後であり、その変動幅は3℃を越えない。DIBAH及びDIBAH−DEACの混合物はこの順序で同じ供給ラインで供給され(1:1(モル))、Ndバーサテートは、反応器中に別々に直接供給される。ネオジムバーサテートの量は、DIBAH:Nd及びDEAC:Nd比と共に、少なくとも99%の総転化率及び最終生成物のムーニー粘度45前後を得るのに十分な反応速度を保証できるように確立された。これらの実験は主にNdバーサテートのタイプにおいて異なった。触媒の様々な構成成分の絶対量及びその相対比における違いが、総転化率が99%以上であり、またムーニー粘度が45前後(変動幅はおおむね4単位以下)となるようなレベルに反応条件を維持する必要性の直接の結果であった。表2は、ポリブタジエンP、Qの調製に採用した合成条件を示す。]
[0064] 表2]
[0065] 比較例17〜19:ポリマーR、S、Tの合成
Nd塩中の水分含有量の影響を見るために、塩Nd1を上記と同じ反応器構成において95℃〜105℃で使用した。表3は、ポリマーR、S、Tの調製に採用した合成条件をその特性と共に示す。]
[0066] 表3]
実施例

[0067] 表2及び3についての考察
採用した重合条件は、Mw/Mn指数値の調節にとってのNd塩におけるNd:H2O比の重要性を実証している。上述したように、水分量が低下すると、より速い反応速度が、Mw/Mn指数値の低下と共に観察される。一方、温度の上昇によって分岐度の漸増が生じ、これはgM値の低下によって立証される通りである。試験を比較検討すると、Nd:H2O比が<0.03であることを特徴とするNd塩だけから広く分岐したポリマーが粘度値150cP未満で生成されることが示される。合成を80℃より高い温度で行うなら、水分含有量が0.3より高いNd塩の場合、分岐は観察されない。]
权利要求:

請求項1
4−シス単位含有量が92%より高く、ムーニー粘度が30〜70であり、Mw/Mnが1.9〜4であり、分岐指数値(gM)が0.4〜0.9であり、スチレン中での絶対粘度(温度25℃の5%溶液)が100〜450cPである、という特性を有するポリブタジエンを調製する方法であって、前記調製が、その場で調製された触媒系の存在下、脂肪族及び/又は脂環式の溶媒中のブタジエンの重合によって行われ、前記触媒が、(i)可変量の水を含有し、H2O/Ndモル比が0.001/1〜0.3/1である、前記プロセス溶媒に可溶なネオジムのカルボキシレート、(ii)アルミニウムのアルキル化合物、(iii)Alの少なくとも1つの結合がAl−Cl結合から成るアルミニウムのアルキル化合物を含み、総Al/Ndモル比が4/1〜12/1であり、Cl/Ndモル比が2/1〜6/1であり、前記調製が、連続的に70℃〜130℃で行われることを特徴とする方法。
請求項2
前記ポリブタジエンが、95%より高い1,4−シス単位含有量を有する、請求項1に記載の方法。
請求項3
前記ポリブタジエンが、ムーニー粘度40〜60、Mw/Mn比2〜3、及び分岐指数値(gM)0.5〜0.80を有する、請求項1に記載の方法。
請求項4
前記プロセス溶媒に可溶な前記ネオジムカルボキシレートが、ネオジムバーサテートである、請求項1に記載の方法。
請求項5
前記H2O/Ndモル比が、0.001/1〜0.30/1である、請求項1に記載の方法。
請求項6
前記アルミニウムのアルキル化合物(ii)が、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、水素化ジエチルアルミニウム及び水素化ジイソブチルアルミニウムから選択される、請求項1に記載の方法。
請求項7
前記化合物(iii)が、ジエチルアルミニウムクロライド、エチルアルミニウムセスキクロライド及びエチルアルミニウムジクロライドから選択される、請求項1に記載の方法。
請求項8
前記脂肪族及び/又は脂環式の溶媒が、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、シクロペンタン及び関連する混合物から選択される、請求項1に記載の方法。
請求項9
前記ネオジムカルボキシレートが、重合対象であるブタジエン1000グラムあたり0.1〜5mmol、好ましくは1〜3mmolの量で使用される、請求項1に記載の方法。
請求項10
前記触媒系が、以下の産品:(a)アルキル化剤(ii)の一部、(b)塩素化剤(iii)及び残りのアルキル化剤(ii)から成る混合物、並びに、最終的に(c)前記Ndカルボキシレート(i)の溶液、を別々に反応環境内に供給することによってその場で調製される、請求項1に記載の方法。
請求項11
前記Al/Clモル比が、0.5/1〜5/1、好ましくは0.5/1〜1.5/1である、請求項1に記載の方法。
請求項12
前記温度が80℃〜95℃である、請求項1に記載の方法。
請求項13
前記ネオジムカルボキシレートが遊離カルボン酸を含有し、RCOOH/Ndモル比が、0.5/1より低い、好ましくは0.3/1より低い、請求項1に記載の方法。
請求項14
連続的な条件の代わりとして、バッチ反応器中で、温度を制御することに気を付けながら、溶媒−モノマー混合物を蒸発させることにより行われ、該温度は前記で指し示した値の範囲内に維持されなければならず、該混合物は凝縮され、前記反応器に再度送られる、請求項1に記載の方法。
类似技术:
公开号 | 公开日 | 专利标题
JP6770960B2|2020-10-21|Method for preparing branched polyolefin
KR101384380B1|2014-04-10|폴리프로필렌 용액 중합 방법
ES2389161T3|2012-10-23|Polímero de butadieno y procedimiento para producirlo, y composición de caucho y neumático que la comprende o fabricado a partir de ella
KR101628356B1|2016-06-08|폴리디엔을 제조하기 위한 벌크 중합 방법
ES2623445T3|2017-07-11|Polímeros funcionalizados con compuestos de imida que contienen un grupo amino protegido
EP1189983B1|2010-04-21|Low molecular weight high-cis polybutadienes
CA1223396A|1987-06-23|Process for producing conjugated diene polymer
RU2494114C2|2013-09-27|Полимеры, функционализированные гетероциклическими нитрильными соединениями
US7030195B2|2006-04-18|Process for the preparation of polybutadiene with a low branching degree
CA1138148A|1982-12-21|Polyethylene composition and process forproducing the same
DE60302891T2|2006-08-03|Katalysatorsystem und verfahren zur herstellung von polybutadien
JP5699217B2|2015-04-08|ポリジエンの生産方法
KR100929292B1|2009-11-27|높은 트란스 미세구조를 갖는 고무상 중합체의 합성방법
ES2470373T3|2014-06-23|Proceso de polimerizaci�n en masa para producir polidienos
AU2002221777B2|2006-04-27|Synthetic polyisoprenes and their preparation method
JP4651921B2|2011-03-16|空気入りタイヤ
JP3553069B2|2004-08-11|広い分子量分布を有するポリエチレンを製造するための方法
ES2437117T3|2014-01-09|Procedimiento para producir polidienos
EP2028196B1|2011-02-02|Method for producing polybutadiene
KR101738707B1|2017-05-22|폴리디엔의 제조 방법
US7288611B2|2007-10-30|Methods for preparing a rare-earth cis-1,4-polybutadiene rubber with a controlled molecular weight distribution
EP0511015B1|1997-08-27|Process for producing polybutadiene
JP2678688B2|1997-11-17|オレフィン重合用の第▲iv▼b、▲v▼b及び▲vi▼b族金属ヒドロカルビルオキシドとアルモキサン
EP1512700A1|2005-03-09|Polymerization catalyst
JP5265135B2|2013-08-14|ポリブタジエンのようなジエンエラストマーの製造方法
同族专利:
公开号 | 公开日
ZA201006896B|2011-11-30|
JP5520284B2|2014-06-11|
CA2719728A1|2009-10-08|
EP2260063B1|2013-12-11|
KR20110008074A|2011-01-25|
TW200951152A|2009-12-16|
WO2009121516A1|2009-10-08|
CN102037027A|2011-04-27|
US20110112261A1|2011-05-12|
ES2449597T3|2014-03-20|
SI2260063T1|2014-04-30|
ITMI20080570A1|2009-10-03|
TWI475036B|2015-03-01|
US8664344B2|2014-03-04|
BRPI0909393A2|2015-12-22|
HK1147507A1|2011-08-12|
CA2719728C|2017-09-12|
KR101576315B1|2015-12-09|
CN102037027B|2014-02-26|
PL2260063T3|2014-09-30|
MX2010010874A|2011-04-26|
BRPI0909393B1|2019-05-14|
EP2260063A1|2010-12-15|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
JP2002512249A|1998-04-17|2002-04-23|ローディアレアーアースズインコーポレイティド|安定した濃縮液体希土類カルボキシレート|
JP2004204229A|2002-12-20|2004-07-22|Polimeri Europa Spa|希土類元素系触媒の存在下における分岐したポリジエンの製造方法|
JP2005220349A|2004-01-22|2005-08-18|Polimeri Europa Spa|低分岐度ポリブタジエンの製造方法|
EP1840112A1|2006-03-31|2007-10-03|Polimeri Europa S.p.A.|Process for the purification of lanthanide carboxylates|JP2015516020A|2012-05-11|2015-06-04|ベルサリス、ソシエタ、ペル、アチオニVersalis S.P.A.|1,4‐シス単位含有量が高い分岐ポリブタジエンの調製方法|
JP2015127432A|2015-04-09|2015-07-09|株式会社ブリヂストン|ポリブタジエン及びその製造方法、並びにゴム組成物及びタイヤ|
JP2016138279A|2010-02-19|2016-08-04|ランクセス・ドイチュランド・ゲーエムベーハー|Bimodal NdBR|IT1191612B|1985-05-15|1988-03-23|Enichem Elastomers|Procedimento migliorato per la polimerizzazione o copolimerizzazione del butadiene|
US5428119A|1993-11-09|1995-06-27|Polysar Rubber Corporation|Process for polybutadiene production using catalyst with high activity|
BR9902609B1|1999-05-27|2010-08-10||processo para a preparação de neodecanoato de neodìmio, processo para a preparação de um sistema catalìtico homogêneo de coordenação, processo para polimerização em solução para a preparação de polibutadieno de alto teor de ligações 1,4-cis.|
JP3828340B2|2000-03-16|2006-10-04|コリアクンホペトロケミカルカンパニーリミテッド|Monomolecular carboxylic acid neodymium compound and diene polymerization catalyst containing the compound|
ITMI20042022A1|2004-10-25|2005-01-25|Polimeri Europa Spa|Processo per la preparazione di polibutadiene a basso grado di ramificazione|SG11201404170XA|2012-02-29|2014-10-30|Trinseo Europe Gmbh|Process for producing diene polymers|
EP2676968A1|2012-06-18|2013-12-25|LANXESS Deutschland GmbH|Hoch Mooney NdBR mit Mooneysprung|
JP5939333B1|2015-04-28|2016-06-22|宇部興産株式会社|ジエン系ゴムの製造方法|
CN107793534A|2016-08-30|2018-03-13|中国石油化工股份有限公司|一种顺丁橡胶的制备方法|
法律状态:
2012-03-20| A621| Written request for application examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120319 |
2012-03-20| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120319 |
2013-09-05| A977| Report on retrieval|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130905 |
2013-09-12| A131| Notification of reasons for refusal|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130911 |
2013-12-12| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131211 |
2014-02-28| TRDD| Decision of grant or rejection written|
2014-03-06| A01| Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140305 |
2014-04-10| A61| First payment of annual fees (during grant procedure)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140404 |
2014-04-11| R150| Certificate of patent or registration of utility model|Ref document number: 5520284 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
2017-04-04| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
2018-04-03| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
2019-04-02| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
2020-03-30| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
2021-03-25| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
[返回顶部]