专利摘要:
この発明は、一般式(I)[式中、点線は任意の追加結合であり;nはゼロ又は1〜4の整数であり;R1は、水素;シクロアルキル、アリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキル、(CO)R3;(SO2)R4;シクロアルキル;アリール;又はヘテロアリールであり;R2は、アリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキル;アリール;ヘテロアリール;又は(CO)R5であり;Xは、CH2、酸素又はNR6であり;Yは、結合、CHR7又はNR8であり;Zは、酸素、CR9R10又はC=R11であり;R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10及びR11は、明細書において更に定義したとおりである]及びその薬剤的に許容できる塩に従う新規のヒストン脱アセチル化酵素阻害薬に関するものである。
公开号:JP2011516594A
申请号:JP2011504434
申请日:2009-04-14
公开日:2011-05-26
发明作者:アバテ・アニェセ;ヴァラージ・マリオ;カレンジ・ジアコモ;ターラー・フロリアン;ミヌッチ・サヴェリオ;メルキュリオ・チロ
申请人:ダック ソシエタ ア レスポンサビリタ リミタータ;
IPC主号:C07D471-10
专利说明:

[0001] 本発明は、ヒストン脱アセチル化酵素(HDACs)の阻害薬、その調製方法、それを含む医薬組成物、及びその治療薬としての、特には癌の治療のための使用に関するものである。]
背景技術

[0002] N−末端ヒストン尾部における幾つかのリシン残基のε−アミノ基の可逆的アセチル化は、ヌクレオソームにおける重要な立体構造修飾を媒介する。該修飾は、転写因子のDNAへの接近に影響し、遺伝子の発現を制御する(非特許文献1)。二つの酵素のクラスが、ヒストンのアセチル化及び脱アセチル化の過程に含まれる:転写活性化補助因子として作用することによりヒストンアセチル化を触媒するヒストンアセチル化酵素(HAT)とヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)である。]
[0003] Sin3、SMRT及びN−CoR等の転写抑制因子及び抑制補助因子により誘発されるプロモーター領域へのそれらの補充後に、ヒストン脱アセチル化酵素は、低アセチル化ヒストンの形成を誘導し、最終的には転写サイレンシングを招く(非特許文献2)。癌遺伝子タンパク質によるヒストン脱アセチル化酵素の異常補充、又はヒストンアセチル化酵素とヒストン脱アセチル化酵素の活性間の平衡の破壊は、癌、中枢神経系及び末梢神経系の疾患、感染、免疫疾患、循環器疾患、筋疾患、線維症又は乾癬等の一連の病態に結び付けられる。]
[0004] 以下に示す(非網羅的な)参照文献の選集は、異なる疾患でのHDACsの関与、及びそれらを阻害することにより達成できる可能性のある治療効果を実証している:非特許文献3〜13。]
[0005] 近年では、ヒストン脱アセチル化酵素の阻害薬を開発するためにかなりの努力がなれており、前臨床試験において強力で特異的な活性を有する化合物群が幾つか発見されている。しかしながら、それらの臨床的利点は、毒性問題、弱い薬物動態的特性、弱い効力、及び選択性の欠乏により制限される(非特許文献14〜15)。]
[0006] PCT出願WO 2004/113336(Chroma Therapeutics)(特許文献1)は、以下の一般式を有するHDAC阻害薬としてのカルボリン及びベータカルボリン誘導体を開示する:




ここで、縮合環A1及びA2は、任意に置換され、R1は、式−(Alk1)n−(X)m−(Alk2)p−Zのラジカルであり、Zは、式−C(=O)NH(OH)又はN(OH)C(=O)Yのラジカルである。]
[0007] PCT出願WO 2007/061880(Merck)(特許文献2)は、以下の一般式を有するHDAC阻害薬としてのスピロ環化合物を開示する:




ここで、A、B及びDは、独立して、CR12、NR1a、C(O)及びOから選択され;Eは、結合、CR12、NR1a、C(O)及びOから選択され;A、B、D又はEのうち少なくとも一つがCR12であり;GはCR12であり;RはNH2及びOHから選択され;W及びZはアリール又はヘテロアリールである。]
[0008] 国際公開2004/113336
国際公開2007/061880]
先行技術

[0009] Davie, J.R. Curr. Opin. Genet. Dev. 1998, 8, 173-178
Wu, J. et al. TrendsBiochem. Sci. 2000, 25, 619-623
Timmermann S. et al. Cell Mol Life Sci. 2001 58, 728-736
Huang, L. J. Cell. Physiol. 2006, 209, 611-616
Minucci, S. et al. Nature Reviews Cancer, 2006, 6, 38-51
Ouaissi, M. et al. J Biomed Biotechnol. 2006, 1-10
Sharma, P. et al. Schizophr. Res. 2006, 88, 227-231
Glozak M.A. et al. Oncogene. 2007, 26, 5420-5432
Elaut G. et al. Curr Pharm Des. 2007, 13, 2584-2620
Balakin K.V. et al. Anticancer Agents Med Chem. 2007 7, 576-92
Lee H.B. et al. Kidney Int. Suppl. 2007, 106, S61-66
Morrison B.E. et al. Cell Mol Life Sci. 2007, 64, 2258-2269
Kazantsev A. G et al. Nat Rev Drug Discov. 2008, 7, 854-868
Elaut G. et al. Curr Pharm Des. 2007, 13, 2584-2620
Vigushin, D. et al. Anti-Cancer Drugs 2002, 13, 1-13]
[0010] 現在、本発明者らは、特定の置換されたスピロ環誘導体がHDAC酵素の非常に有力な阻害薬であることを見出した。]
[0011] 本発明によれば、有力なHDAC阻害活性に恵まれた、一般式(I)



[式中:
点線は、任意の追加結合であり;
nは、ゼロ又は1〜4の整数であり;
R1は、水素;シクロアルキル、アリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキル;(CO)R3;(SO2)R4;シクロアルキル;アリール;又はヘテロアリールであり;
R2は、アリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキル;アリール;ヘテロアリール;又は(CO)R5であり;
Xは、CH2;酸素又はNR6であり;
Yは、結合;CHR7又はNR8であり;
Zは、酸素;CR9R10又はC=R11であり;
R3は、アリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールにより任意に置換されるO−C1−C6アルキル;O−アリール;又はNR12R13であり;
R4は、アリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキル;アリール;又はヘテロアリールであり;
R5は、OH;C1−C6アルキル;O−C1−C6アルキル又はNR14R15であり;
R6は、水素;又はアリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキルであり;
R7は、水素であるか又は前記追加結合が存在する場合には不在であり;
R8は、水素;又はアリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキルであり;
R9は、水素であるか又は前記追加結合が存在する場合には不在であり;
R10は、水素、ヒドロキシル;C1−C6アルコキシ;又はC1−C6アシルアミノであり;
R11は、酸素、硫黄又はNOR16であり;
R12は、水素;アリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキル;アリール;又はヘテロアリールであり;
R13は、水素;又はアリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキルであり;或いは、R12及びR13は、それらが結合する窒素と共に、NR17、O又はSから選択される1個以上の更なるヘテロ原子を環中に任意に含有するC4−C9複素環を形成し;
R14及びR15は、独立して、水素;アリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキル;アリール又はヘテロアリールであり;或いは、R14及びR15は、それらが結合する窒素と共に、NR18、O又はSから選択される1個以上の更なるヘテロ原子を環中に任意に含有するC4−C9複素環を形成し;
R16は、水素;又はアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキルであり;
R17及びR18は、独立して、水素;アリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキル;アリール;ヘテロアリール;アリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換される(CO)−C1−C6アルキル;アリールにより任意に置換される(CO)−O−C1−C6アルキル;(CO)−O−アリール;(CO)−NR19NR20;アリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換される(SO2)−C1−C6アルキル;(SO2)−アリール;又は(SO2)−ヘテロアリールであり;
R19は、水素;アリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキル;アリール;又はヘテロアリールであり;
R20は、水素;又はアリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキルである]の化合物、及びその薬剤的に許容できる塩を提供し、
但し、前記追加結合が存在する場合、そのときのY及びZはCHである。]
[0012] 明細書及び特許請求の範囲によれば、「アリール」は、それぞれが6、9又は10個の原子の、ベンゼン、インデン及びナフタレンのような単環式又は二環式の芳香環系を表し、また、インダン及びテトラヒドロナフタレンも含む。]
[0013] 明細書及び特許請求の範囲によれば、「ヘテロアリール」は、それぞれが5〜10員環の、単環式又は二環式のヘテロ芳香環系を表し、窒素、酸素又は硫黄から選択される1個、2個又は3個のヘテロ原子を含有する。]
[0014] 前記ヘテロアリールの例としては、限定されないが、ピロリル、イミダゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、フリル、チエニル、チアゾリル、インドリル、イソインドリル、ベンズイミダゾリル、プリニル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ベンゾフラニル及びベンゾピラニルが挙げられる。]
[0015] アリール及びヘテロアリールは、ハロゲン、CN、C1−C6アルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルコキシ、アミノ、C1−C6アルキルアミノ、又はフェニルから選択される一種以上の置換基で、任意に置換されていてもよい。]
[0016] 明細書及び特許請求の範囲によれば、「シクロアルキル」の語は、飽和単環式の、3〜8個の炭素原子を有し、ヘテロ原子がゼロである炭化水素環系を指す。シクロアルキル基の代表的な例としては、限定されないが、シクロプロピル、シクロペンチル及びシクロヘキシルが挙げられる。]
[0017] 明細書及び特許請求の範囲によれば、「C1−C6アルキル」の語は、炭素原子及び水素原子のみからなり、1〜6個の炭素原子を有する直線状又は枝分かれの炭化水素鎖ラジカルを指す。「C1−C6アルキル」基は、好ましくは線状又は枝分かれのC1−C4アルキル基であり、更に好ましくはC1−C2アルキル基である。]
[0018] 明細書及び特許請求の範囲によれば、「C1−C6アルコキシ」の語は、直線状又は枝分かれのO−C1−C6アルキルを指し、ここで、アルキルは、ここに定義されたとおりである。「C1−C6アルコキシ」基は、好ましくは線状又は枝分かれのC1−C4アルコキシ基であり、更に好ましくはC1−C2アルコキシ基である。]
[0019] 明細書及び特許請求の範囲によれば、「C1−C6ハロアルキル」の語は、1個以上のハロゲン原子で置換され、1〜6個の炭素原子を有する直線状又は枝分かれの炭化水素鎖ラジカルを指す。「C1−C6ハロアルキル」基は、好ましくは線状又は枝分かれのC1−C4ハロアルキル基であり、更に好ましくはC1−C2ハロアルキル基であり、特にはCF3である。]
[0020] 明細書及び特許請求の範囲によれば、「C1−C6ハロアルコキシ」の語は、直線状又は枝分かれのO−C1−C6ハロアルキルを指し、ここで、ハロアルキルは、ここに定義されたとおりである。「C1−C6ハロアルコキシ」基は、好ましくは線状又は枝分かれのC1−C4ハロアルコキシ基であり、更に好ましくはC1−C2ハロアルコキシ基であり、特にはOCF3、OCHF2又はOCH2Fである。]
[0021] 明細書及び特許請求の範囲によれば、「C1−C6アシルアミノ」の語は、直線状又は枝分かれの−NH−C(O)−C1−C6アルキルを指し、ここで、C1−C6アルキルは、ここに定義されたとおりである。]
[0022] 明細書及び特許請求の範囲によれば、「C1−C6アルキルアミノ」の語は、直線状又は枝分かれの−NH−C1−C6アルキルを指し、ここで、C1−C6アルキルは、ここに定義されたとおりである。]
[0023] 「ハロゲン」は、好ましくはフッ素、塩素又は臭素であり、特にはフッ素又は塩素である。]
[0024] 式(I)においてnが2、3又は4である場合、ピペリジン環に結合するR2基は、互いに等しくてもよいし、異なっていてもよい。]
[0025] 「薬剤的に許容できる塩」は、無機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸又はリン酸)又は有機酸(例えば、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、サリチル酸、グリコール酸、乳酸、シュウ酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、p-トルエンスルホン酸又はメタンスルホン酸)での塩化によって得られる通常の非毒性の塩を含む。]
[0026] 加えて、本発明の化合物は、非溶媒和の形態で存在することもでき、また水、エタノール等の薬剤的に許容できる溶媒との溶媒和の形態で存在することもできる。]
[0027] 本発明の化合物及びその薬剤的に許容できる塩は、単一の立体異性体、ラセミ化合物として存在することができ、またジアステレオ異性体の混合物として存在することができる。また、上記化合物は、幾何異性体として存在することもできる。かかる幾何異性体、単一立体異性体、ラセミ化合物及びその混合物の全ては、本発明の範囲内であると意図されている。]
[0028] 本発明は、式(I)の化合物の代謝前駆体を含む。「代謝前駆体」の語は、関連性のある式(I)と異なる構造を有する化合物であって、患者への投与後に、前記式(I)の化合物に直接又は間接的に転換される化合物を意味する。代謝前駆体を選択する方法及びその関連のある調製方法は、例えば、Bundgaardによる書籍において記載される(Bundgaard, H. ed., “Design of Prodrugs”, Elsevier, 1985)。]
[0029] 先に定義したとおり、式(I)において点線で定義された追加結合は、任意であり、即ち有っても無くてもよく;しかしながら、その存在は、追加結合に含まれる原子の価数に関して従属している:従って、例えば、スピロ−炭素の価数を順守するため、Yが結合であるとき、追加結合は存在することができない。この場合、式(I)は、以下のように表され、ここで、R1、R2、n、X及びZは、先に定義したとおりである。]
[0030] 同じような理由で、追加結合が存在するとき、Yは結合になり得ないし、Zも酸素になり得ない。]
[0031] 化合物の好ましいサブグループは、発明の概要において描かれた式(I)の構造によって定義されたものと、その薬剤的に許容できる塩であり、式(I)中:
上記点線は、任意の追加結合であり;
nは、ゼロ又は1であり;
R1は、水素;フェニル若しくは5〜10員環ヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C4アルキル;シクロアルキル;(CO)R3;(SO2)R4;フェニル;又は5〜10員環ヘテロアリールであり;ここで、前記ヘテロアリールが、窒素、酸素又は硫黄から選択される1又は2個のヘテロ原子を含有し;
R2は、フェニル又は(CO)NR14R15であり;
Xは、酸素又はNR6であり;
Yは、結合;CHR7又はNR8であり;
Zは、酸素;CR9R10又はC=R11であり;
R3は、フェニルにより任意に置換されるC1−C4アルキル;フェニル;O−C1−C4アルキル;又はNR12R13であり;
R4は、C1−C4アルキル又はフェニルであり;
R6は、水素又はC1−C4アルキルであり;
R7は、存在する場合に水素であり;
R8は、水素;C1−C4アルキル又はベンジルであり;
R9は、存在する場合に水素であり;
R10は、水素、ヒドロキシル又はC1−C4アシルアミノであり;
R11は、酸素又はNOR16であり;
R12は、水素;フェニルにより任意に置換されるC1−C4アルキル;又はフェニルであり;
R13は、水素;又はフェニルにより任意に置換されるC1−C4アルキルであり;
R14及びR15は、独立して、水素又はフェニルであり;
R16は、水素;又はフェニルにより任意に置換されるC1−C4アルキルである。また、この化合物のサブグループについても、追加結合が存在する場合、そのときのY及びZはCHである。]
[0032] 式(I)に属する具体的な化合物の例は、以下のものである:
(E)-3-{4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-ベンジル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-アセチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-ベンゾイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-メチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-エチルオキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-フェニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-ベンジル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-アセチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-ベンゾイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-エチルオキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-ベンジル-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-ベンジル-4-ヒドロキシ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-ベンジル-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-ベンジル-4-アセチルアミノ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-ベンジル-4-ベンジルオキシイミノ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-ベンジル-4-メチルオキシイミノ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-ベンジル-4-ヒドロキシイミノ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-ベンジル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-アセチル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-ベンゾイル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-エチルオキシカルボニル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-ベンジル-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1-ベンジル-3',4'-ジヒドロ-4'-オキソ-スピロ[ピペリジン-4,2'(1'H)-キナゾリン]-6'-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-ピリミジン-2-イル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(2-メチル-ベンジル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(3-メチル-ベンジル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(4-メチル-ベンジル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(2-メトキシ-ベンジル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(3-メトキシ-ベンジル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(4-メトキシ-ベンジル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(2-フルオロ-ベンジル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(3-フルオロ-ベンジル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(4-フルオロ-ベンジル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(2-クロロ-ベンジル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(3-クロロ-ベンジル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(4-クロロ-ベンジル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(ピリジン-2-イルメチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(ピリジン-3-イルメチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(ピリジン-4-イルメチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-メタンスルホニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-フェニルスルホニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(3-フェニル-プロピル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-エチルカルバモイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-ベンジルカルバモイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-フェニルカルバモイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-[2-(1H-インドール-3-イル)エチル]-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(1H-インドール-3-イルメチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(2-メチル-1H-インドール-3-イルメチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(ビフェニル-4-イルメチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(6-フルオロ-1H-インドール-3-イルメチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(5-フルオロ-1H-インドール-3-イルメチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(2-フェニル-エチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-[2-(4-フルオロ-フェニル)-エチル]-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-[2-(4-クロロ-フェニル)-エチル]-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-[2-(4-メトキシ-フェニル)-エチル]-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-[2-(2-フルオロ-フェニル)-エチル]-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-[2-(3-メトキシ-フェニル)-エチル]-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-[2-(4-メチル-フェニル)-エチル]-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-[2-(4-アミノ-フェニル)-エチル]-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-[2-(4-メチルアミノ-フェニル)-エチル]-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(1-メチル-1H-インドール-2-イルメチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(キノリン-2-イルメチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(キノリン-3-イルメチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(ビフェニル-2イル-メチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-エチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-イソプロピル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-シクロペンチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(2-フェニル-エチル)-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-メチル-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(4-フルオロ-ベンジル)-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(4-フルオロ-ベンジル)-3,4-ジヒドロ-3-メチル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-ベンジル-3,4-ジヒドロ-3-メチル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(2-フェニル-エチル)-3,4-ジヒドロ-3-メチル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-メチル-3,4-ジヒドロ-3-メチル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{3,4-ジヒドロ-3-メチル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-ベンジル-3,4-ジヒドロ-3-ベンジル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-メチル-3,4-ジヒドロ-3-ベンジル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{3,4-ジヒドロ-3-ベンジル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(4-フルオロ-ベンジル)-3,4-ジヒドロ-3-ベンジル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(2-フェニル-エチル)-3,4-ジヒドロ-3-ベンジル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(1-フェニル-エチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(2-フェニル-チアゾリル-4イル-メチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-エチル-3,4-ジヒドロ-3-ブチル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-[2-(4-フルオロ-フェニル)-エチル]-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{2'-フェニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-メチル-2'-フェニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-アセチル-2'-フェニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-ベンジル-2'-フェニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-ベンゾイル-2'-フェニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(2-フェニル-エチル)-2'-フェニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{2'-フェニルカルバモイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-メチル-2'-フェニルカルバモイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-アセチル-2'-フェニルカルバモイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-ベンジル-2'-フェニルカルバモイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-ベンゾイル-2'-フェニルカルバモイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;
(E)-3-{1'-(2-フェニル-エチル)-2'-フェニルカルバモイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド。]
[0033] 本発明に従う化合物は、例えば、以下の反応スキームに示されるように、次のように特定された反応工程に従って調製でき、特には例として以下に示す例において記載されるように又は当業者に知られる調製手順及び合成戦略を用いてそれと類似した又は同様の方法で調製できる。]
[0034] 一般式(I)の化合物(ここで、ZはC=NOR16であり、R16は先に定義したとおりである)は、適切な塩基(例えばピリジン)の存在下、適切な溶媒(例えばエタノール又はDMF)中、式(I)の化合物(ここで、ZはC=Oである)をHNOR16で処理することにより調製できる。該反応は、室温と溶媒の沸点間の温度で行うことができる。]
[0035] 一般式(I)の化合物(ここで、ZはC=NOR16以外であり、R16は先に定義したとおりである)は、スキームAに従って調製できる:




ここで、n、R1、R2、X及びYは、式(I)において先に定義したとおりであり、Zは、C=NOR16を除いて先に定義したとおりであり、PG及びPG1は、当該技術分野において知られる保護基から選択される保護基であり、例えば、PGについてはメチル、tert-ブチル等であり、PG1についてはO-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)等である。]
[0036] 式A1の化合物を、既知の方法に従い、例えばジクロロメタン等の適切な溶媒中0℃から室温までの範囲の温度にてtert-ブチルエステル誘導体のTFA(トリフルオロ酢酸)による処理、又は適切な溶媒、例えばメタノール若しくはメタノール/水混合物中0℃から該溶媒の沸点までの範囲の温度にてメチルエステルのLiOH若しくはNaOHによる処理によって、式A2の化合物に脱保護することができる。]
[0037] 式A2の化合物の保護されたヒドロキシルアミンNH2OPG1との反応は、EDC(1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド)等の縮合剤を用いて、任意には適切な塩基(例えばトリエチルアミン又はジ-イソプロピルエチルアミン)の存在下、適切な溶媒(例えばテトラヒドロフラン、ジクロロメタン又はDMF)中で行うことができる。一般に、HOBT(1-ヒドロキシベンゾトリアゾール)又はHOAT(1-ヒドロキシ-7-アザ-ベンゾトリアゾール)等の縮合反応活性剤を反応混合物に加えることができる。該反応は、室温で、約2〜12時間行うことができる。ヒドロキシルアミンの脱保護は、テトラヒドロピラニルの場合、既知の方法により、例えば非プロトン性溶媒(THF、ジエチルエーテル又はジオキサン等)中でHClを用いて達成できる。]
[0038] 式A1の化合物は、当該技術分野においてそれ自体が周知である合成方法及び化学反応によって調製できる。例えば、式A1の化合物(ここで、Xは酸素又はNR6であり、YはCHR7又はNR8であり、R6、R7及びR8は先に定義したとおりであり、ZはC=O又はC=Sである)は、スキームBに従って調製できる:



ここで、n、R1、R2及びPGは先に定義したとおりであり、Xは酸素又はアミノ基であり、YはCHR7又はNR8であり、R7及びR8は先に定義したとおりであり、ZはC=O又はC=Sであり、Hは水素であり、Eは臭素又はヨウ素である。]
[0039] 式B1及びB2の化合物は、既知化合物であるか又は既知の方法で調製できる。式B1及びB2の化合物間の反応を、塩基(例えばピロリドン)の存在下、適切な溶媒(例えばメタノール)中で、0℃から該溶媒の沸点までの範囲の温度にて行うことができる。]
[0040] 式B3の化合物の保護されたアクロイルエステルB4との反応を、ヘック反応に従って行うことができる。反応条件は、例えばLarhed及びHallbergによる書籍において記載されている(Larhed, M.; Hallberg, A. “Handbook of Organopalladium Chemistry for Organic Synthesis”, Negishi, E., Ed.; Wiley-Interscience, 2002)。該反応を、適切な有機溶媒(例えばDMF)中で、パラジウム塩(例えば酢酸パラジウム)、有機又は無機塩基(例えばトリエチルアミン、1,4-ジアザビシクロ[2,2,2]-オクタン,炭酸ナトリウム又は炭酸カリウム)及びトリフェニルホスフィン等のホスフィン配位子誘導体の存在下、室温と該溶媒の沸点間の温度にて行うことができる。]
[0041] 或いは、式A1の化合物(ここで、Xは酸素又はNR6であり、YはCHR7又はNR8であり、R6、R7及びR8は先に定義したとおりであり、ZはC=O又はC=Sである)は、スキームCに従って調製できる:



ここで、n、R1、R2、E及びPGは先に定義したとおりであり、Xは酸素又はアミノ基であり、YはCHR7又はNR8であり、R7及びR8は先に定義したとおりであり、ZはC=O又はC=Sであり、Hは水素であり、PG2は当該技術分野において知られる保護基、例えばカルボキシベンジル、tert-ブトキシカルボニル、9-フルオレニルメチルオキシカルボニル等から選択される保護基である。]
[0042] 式C1及びC2の化合物は、既知化合物であるか又は既知の方法によって調製できる。式C1の化合物と式C2の化合物間の反応を、スキームBにおいて概要を説明した式B1の化合物と式B2の化合物間の反応と同じような条件で行うことができる。式C3の化合物と保護されたアクロイルエステルC4間のヘック反応を、スキームBにおいて概要を説明した式B3の化合物と保護されたアクロイルエステルB4間の反応と同じような条件で行うことができる。式C5の化合物を、既知の方法に従って、例えばジクロロメタン又はジオキサン等の適切な溶媒中0℃から室温の範囲の温度にてt-BOC誘導体をTFA(トリフルオロ酢酸)で処理することにより、式C6の化合物に脱保護することができる。式A1の化合物は、式C6の化合物と式R1−W、R3−(CO)W又はR4−(SO2)Wの化合物とから出発して調製でき、ここで、R1は先に定義したとおりであり、Wはハロゲン原子、例えば塩素であり、R3及びR4はアリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキル、アリール又はヘテロアリールである。式C6の化合物と、式R1−Wの化合物、式R3−(CO)Wの化合物又は式R4−(SO2)Wの化合物間の反応を、適切な有機溶媒、例えばジクロロメタン中、塩基(例えばトリエチルアミン)の存在下、約0℃〜約50℃の範囲の温度にて行うことができる。]
[0043] 式A1の化合物(ここで、Xは酸素であり、YはCHR7であり、ZはCR9R10であり、R9及びR10は先に定義したとおりである)は、スキームDに従って、式D1の化合物から、式D2、D3、D4又はD5のうち一種類から差別せずに選択される中間体化合物を経由して調製できる。



ここで、n、R1、R2及びPGは先に定義したとおりであり、Xは酸素であり、YはCHR7であり、ZはCR9R10であり、R9及びR10は先に定義したとおりであり、R21はC1−C6アルキルである。]
[0044] 式D1の化合物は、既知化合物であるか、又は既知の手順によって、例えば式B1の化合物と式B2の化合物から出発した式B3の化合物の合成と同様な方法で調製できる。式D1の化合物を、適切な溶媒、例えばメタノール中室温にて還元剤、例えばNaBH4で処理することにより、式D2の化合物に転換することができる。式D3の化合物は、適切な溶媒、例えばエタノール中において式D1の化合物を還元剤、例えばZn/HClで処理することにより得ることができる。式D4の化合物は、適切な溶媒、例えばTHF中室温から該溶媒の沸点までの範囲の温度にて式D2の化合物をp-トルエンスルホン酸で処理することにより得ることができる。式D2の化合物は、リッター反応に従い、例えば、酸性媒体、例えば硫酸中−10℃から室温までの範囲の温度にて式D2の化合物をC1−C6アルキル−ニトリルで処理することにより、式D5の化合物へ転換できる。式D2、D3、D4又はD5の化合物と保護されたアクロイルエステルD6間のヘック反応を、スキームBにおいて概要を説明した式B3の化合物と保護されたアクロイルエステルB4間の反応と同じような条件で行うことができる。或いは、最初に式D1の化合物をヘック反応に従って処理し、次いで式D1の化合物の式D2の化合物への転換又はD2の化合物のD4の化合物若しくはD5の化合物への転換と同じような条件でA1の化合物に転換することができる。]
[0045] 式A1の化合物(ここで、Xは酸素であり、Yは結合であり、ZはC=Oである)は、スキームEに従って調製できる:



ここで、n、R1、R2、E、H、PG及びPG2は先に定義したとおりであり、Xは酸素であり、Yは結合であり、ZはC=Oであり、PG2は当該技術分野において知られる保護基、例えばカルボキシベンジル、tert-ブトキシカルボニル、9-フルオレニルメチルオキシカルボニル等から選択される保護基であり、Fはフルオロであり、Sは硫黄である。]
[0046] 式E1及びE2の化合物は、既知化合物であるか又は既知の方法で調製できる。式E1の化合物と式E2の化合物間の反応を、テトラヒドロフラン等の適切な有機溶媒中、適切な塩基、例えばLDAの存在下、約−100℃〜約0℃の範囲の温度にて行うことができる。結果として起こるジチアル保護基の加水分解は、既知の方法に従って、例えばジクロロメタン等の適切な溶媒中で該化合物をピリジニウムトリブロミドで処理することにより達成できる。式E3の化合物の式E4の化合物への閉環は、適切な塩基、例えばカリウムtert-ブトキシドの存在下、適切な溶媒、例えばTHF中、0℃から該溶媒の沸点までの範囲の温度にて達成できる。式E4の化合物の保護されたアクロイルエステルE5とのヘック反応を、スキームBにおいて概要を説明した式B3の化合物と保護されたアクロイルエステルB4間の反応と同じような条件で行うことができる。E6の脱保護及びR1基の導入を、スキームCにおいて概要を説明した式C5の化合物の式A1の化合物への転換について記載したのと同様な条件で達成することができる。]
[0047] 上述の反応のうちの一つを行う前に、本発明の化合物及び/又はその中間体の化学基を保護する必要がある場合、前記化学基を既知の方法に従って保護し、脱保護することができる。保護/脱保護工程の徹底的な議論は、例えばGreene及びWuts(Greene, T.W.; Wuts, P.G.M. “Protective Groups in Organic Synthesis”, John Wiley & Sons Inc., 1991)又はKocienski(Kocienski, P.J. “Protecting Groups”, George Thieme Verlag, 1994)において提供される。]
[0048] 式(I)の化合物の塩化、及びその塩を含まない式(I)の化合物の調製を既知の通常の方法により行うことができる。]
[0049] また、本発明は、先に定義した式(I)の化合物の一種以上を薬理学的に有効な量で患者に投与することを特徴とするヒストン脱アセチル化酵素活性の調節不全と関係のある病気を予防及び/又は治療するための方法を含む。本発明は、上述の病気の予防又は治療で用いるための該化合物を含む。更に、本発明は、上述の病気の予防又は治療用薬剤を製造するための該化合物の使用を提供する。]
[0050] 上述の作用機序を考慮すれば、本発明の化合物は、腫瘍型疾患の予防又は治療に有用であり、該疾患には、限定されないが、急性及び慢性骨髄性白血病、急性及び慢性リンパ性白血病、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、末梢性T細胞リンパ腫;乳房腫瘍;肺腫瘍、胸膜中皮腫、腺癌、非小細胞肺癌、小細胞肺癌;基底細胞癌(basaliomas)を含む皮膚腫瘍、メラノーマ、扁平上皮癌、カポジ肉腫、ケタトカントーマ(keratocanthomas);骨肉腫、線維肉腫、横紋筋肉腫、神経芽細胞腫、神経膠芽腫、脳腫瘍、精巣腫瘍、卵巣腫瘍、子宮内膜腫瘍、前立腺腫瘍(例えば進行前立腺癌)、甲状腺癌(例えば甲状腺濾胞癌)、結腸癌(例えば結腸腺癌、結腸腺腫)、胃腫瘍、胃腸腺癌、肝癌、膵癌(例えば膵外分泌癌)、腎腫瘍、奇形癌腫、胚性癌腫が挙げられる。]
[0051] また、本発明の化合物は、限定されないが、癲癇、脳虚血、球脊髄性筋萎縮症、フリードライヒ失調症、ハンチントン病、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、タンパク質の凝集に起因する病気、ケネディー病、多発性硬化症を含む神経学的状態の予防又は治療に有用である。]
[0052] また、本発明の化合物は、限定されないが、脆弱X症候群、ルビンシュタイン・テイビ症候群を含む精神遅延の予防又は治療に有用である。]
[0053] また、本発明の化合物は、限定されないが、双極性障害、統合失調症を含む精神障害の予防又は治療に有用である。]
[0054] また、本発明の化合物は、限定されないが、神経系の炎症反応、腸疾患、大腸炎疾患、関節炎を含む炎症性疾患の予防又は治療に有用である。]
[0055] また、本発明の化合物は、限定されないが、自己免疫疾患、ホストに対する慢性免疫反応、乾癬、アトピー性皮膚炎、全身性エリテマトーデスを含む免疫異常の予防又は治療に有用である。]
[0056] また、本発明の化合物は、限定されないが、HIV感染症、マラリア、リーシュマニア症、ビルハルツ住血吸虫症、アフリカトリパノソーマ症、シャーガス病、原虫、真菌、植物毒性病原体、ウイルス及び寄生虫による感染を含む感染症の予防又は治療に有用である。]
[0057] また、本発明の化合物は、限定されないが、肥大心代償不全、心虚血を含む心血管障害の予防又は治療に有用である。]
[0058] また、本発明の化合物は、糖尿病、皮膚の線維性の病気、線維症、腎疾患、ベータサラセミア、限定されないが慢性閉塞性肺障害及び喘息を含む呼吸器疾患等の他の病気の予防又は治療に有用である。]
[0059] また、式(I)の化合物は、追加の薬剤、特には抗腫瘍薬及び分化剤と組み合わせて、別々の投与により又は同一の医薬品製剤において二種の有効成分を含めることにより使用できる。適切な追加の薬剤の非網羅的な例としては以下のものが挙げられる:
a)他のヒストン脱アセチル化酵素阻害薬(例えば、SAHA,PXD101,JNJ−16241199、JNJ−26481585、SB939、ITF−2357、LBH589、PCI−24781、バルプロ酸、酪酸、MS−275、MGCD0103又はFK−228);
b)13-シス-レチノイン酸、9-シス-レチノイン酸、ベキサロテン、アリトレチノイン又はトレチノイン等のレチノイド受容体修飾薬;ビタミンD;
c)腫瘍内科学で使用されるような、アルキル化剤(例えばシスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、ロバプラチン、サトラプラチン、ネダプラチン、ヘプタプラチンのようなプラチン誘導体;クロラムブシル、クロルメチン、シクロホスファミド、イホスファミド、メルファラン、ウラムスチン、ベンダムスチン等のナイトロジェンマスタード;ブスルファン、テモゾロミド又はニトロソ尿素);代謝拮抗薬(例えばアミノプテリン、メトトレキサート、ペメトレキセド、ラルチトレキセド等の葉酸代謝拮抗薬);クラドリビン、クロファラビン、フルダラビン、メルカプトプリン、ペントスタチン、チオグアニン等のプリン;カペシタビン、シタラビン、フルオロウラシル、フロクスウリジン、ゲムシタビンのようなピリミジン;シトシンアラビノシド又はヒドロキシ尿素;抗腫瘍性抗生物質(例えば、ドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、イダラビシン、ミトキサントロン、バルルビシンのようなアントラサイクリン;又はアクチノマイシン、ブレオマイシン、マイトマイシン若しくはプリカマイシンのようなストレプトマイセスからの抗生物質);有糸分裂阻害薬(例えばビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン又はビノレルビンのようなビンカアルカロイド;ドセタキセル又はパクリタキセルのようなタキソイド;イクラベピロンのようなエポチロン)及びトポイソメラーゼ阻害薬(例えばエトポシド及びテニポシドのようなエピポドフィロトキシン;アムサクリン、ヒカプタミン、トポテカン、イリノテカン、ルビテカン並びにカンプトテシン)等の抗増殖薬/抗悪性腫瘍薬及びその組み合わせ;
d)抗エストロゲン剤(例えばタモキシフェン、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン及びイドキシフェン)、エストロゲン受容体下方制御薬(例えばフルベストラント)、抗アンドロゲン薬(例えばビカルタミド、フルタミド、ニルタミド、リアロゾール又は酢酸シプロテロン)、LHRHアンタゴニスト又はLHRHアゴニスト(例えばゴセレリン、リュープロレリン又はブセレリン)、プロゲストーゲン(例えば酢酸メゲストロール)、アロマターゼ阻害薬(例えばアナストロゾール、レトロゾール、ボラゾール及びエキセメスタン)及びフィナステリド等の5-アルファ-還元酵素阻害薬等の細胞分裂阻害剤;
e)癌細胞の侵入を阻害する薬剤(例えばメタロプロテアーゼ阻害薬及びウロキナーゼ型プラスミノーゲン活性化因子受容体機能の阻害薬);
f)成長因子機能の阻害薬、例えば成長因子抗体、成長因子受容体抗体(例えば抗erbb2抗体トラスツズマブ、抗erbb1抗体セツキシマブ及びパニツムマブ)、ファルネシル転移酵素阻害薬、MEK阻害薬、チロシンキナーゼ阻害薬及びセリン/スレオニンキナーゼ阻害薬、例えばダサチニブ、エルロチニブ、ゲフィチニブ、イマチニブ、ラパチニブ、ニロチニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、エベロリムス、シロリムス又はテムシロリムス;
g)血管内皮増殖因子の効果を阻害するような抗血管新生薬(例えば、抗血管内皮細胞増殖因子抗体ベバシズマブ[AvastinTM]);
h)例えばCDK阻害薬(例えばフラボピリドール、ロスコビチン)及び細胞周期チェックポイントの他の阻害薬を含む細胞周期阻害薬;並びにオーロラキナーゼの阻害薬、有糸分裂及び細胞質分裂制御に関与する他のキナーゼの阻害薬;
i)プロテアソーム阻害薬(例えばラクタシスチン、ボルテゾミブ、エポキソミシン);
j)HSP90阻害薬(例えば17−AAG、KOS−953、KOS−1022、CNF−1010、CNF−2024、IPI−504又はSNX5422)。]
[0060] 他の態様では、一般式(I)の化合物を、放射線治療と組み合わせて使用することができる。更に他の態様では、本発明の化合物又は薬剤的に許容できる塩を、制限されないが、CMF(シクロホスファミド、メトトレキサート及び5-フルオロウラシル)、CAF(シクロホスファミド、ドキソルビシン及び5-フルオロウラシル)、AC(ドキソルビシン及びシクロホスファミド)、FEC(5-フルオロウラシル、エピルビシン及びシクロホスファミド)、ACT若しくはATC(ドキソルビシン、シクロホスファミド及びパクリタキセル)、又はCMFP(シクロホスファミド、メトトレキサート、5-フルオロウラシル及びプレドニゾン)等の標準的な化学療法の組み合わせと組みわせて投与してもよい。]
[0061] また、本発明は、一種以上の式(I)の有効成分を、薬剤的に許容できるキャリヤー、賦形剤及び希釈剤と併せて含有することを特徴とする医薬組成物を含む。]
[0062] 本発明の化合物は、受け入れられる投与モード又は同様の有用性を供給するための薬剤のいずれかによって投与できる。従って、投与は、例えば経口、経鼻、非経口(静脈内、皮下、筋肉内)、頬側、舌下、直腸内、局所的、経皮、膀胱内、又は他の投与経路の使用である。]
[0063] 式(I)の化合物は、既知の方法に従って薬剤的に配合できる。上記医薬組成物は、処理要求に基づいて選択できる。かかる組成物は、ブレンディングにより調製され、経口又は非経口投与に適切に適応しており、それ自体は、錠剤、カプセル、経口剤、粉末、顆粒、ピル、注射可能又は点滴可能な溶液、懸濁液又は坐薬の形態で投与できる。]
[0064] 経口投与用の錠剤及びカプセルは、通常、単位用量の形で提示されており、バインダー、充填剤、希釈剤、タブレット形成剤、滑沢剤、洗剤、崩壊剤、着色料、香味料及び湿潤剤等の通常の賦形剤を含有する。錠剤は、当該技術分野においてよく知られる方法を用いてコーティングできる。]
[0065] 適切な充填剤には、セルロース、マンニトール、ラクトース、及び類似の他の薬剤が含まれる。適切な崩壊剤には、ポリビニルピロリドン、及びデンプングリコール酸ナトリウム等のデンプン誘導体が含まれる。適切な滑沢剤には、例えば、ステアリン酸マグネシウムが含まれる。適切な潤滑剤には、ラウリル硫酸ナトリウムが含まれる。]
[0066] それら固体の経口用組成物は、ブレンド、充填及びタブレット形成の通常の方法によって調製できる。配合操作を繰り返して、大量の充填剤を含有する組成物全体に亘って有効成分を分散させることができる。かかる操作は、標準的である。]
[0067] 経口用の液体組成物は、例えば水性又は油性の懸濁液、溶液、乳濁液又はエリキシル剤の形態とすることができ、又は使用時に水若しくは適切な媒体で再構成するための乾燥製品として提示できる。かかる液体組成物は、懸濁剤、例えばソルビトール、シロップ、メチルセルロース、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲル又は水素化食用脂肪;レシチン、ソルビタンモノオレアート又はアカシア等の乳化剤;アーモンドオイル、分画ココナツオイル、グリセリンエステル等の油状エステル、プロピレングリコール又はエチルアルコール等の非水性媒体(食用油が含まれ得る);p-ヒドロキシ安息香酸メチル若しくはプロピル又はソルビン酸等の保存剤、必要に応じて通常の香味料又は着色料を含有することができる。]
[0068] また、経口用製剤としては、腸溶コーティングされた錠剤又は顆粒剤のような通常の徐放性製剤が挙げられる。]
[0069] 非経口投与(例えばボーラス注入又は持続点滴)については、上記化合物及び滅菌媒体を含有する液体単位用量を調製することができる。上記化合物は、媒体及び濃度に応じて、懸濁又は溶解させることができる。非経口溶液は、通常、上記化合物を媒体中に溶解し、ろ過により滅菌し、適切なバイアルに充填し、封着することにより調製できる。有利には、局所麻酔薬、保存剤、緩衝剤等のアジュバントを媒体中に溶解することもできる。安定性を増大させるため、バイアルに充填して真空下で水を除去した後、上記組成物を凍結することができる。非経口懸濁液は、上記化合物が媒体中での溶解の代わりに懸濁され得ることを除いて、本質的には同様な方法で調製され、滅菌媒体中に懸濁させる前にエチレンオキシドにさらして滅菌する。有利には、本発明の化合物の均等な分布を容易にするため、界面活性剤又は湿潤剤を組成物中に含むことができる。]
[0070] 本発明の化合物を投与するための他の手段は、局所的な処理であると考える。局所製剤は、例えば軟膏、クリーム、ローション、ゲル、溶液、ペーストを含有することができ、及び/又はリポソーム、ミセル及び/又はミクロスフェアを含有することができる。軟膏の例としては、植物油、動物性脂肪、半固体炭化水素等の油性軟膏、硫酸ヒドロキシステアリル、脱水ラノリン、親水性ワセリン、セチルアルコール、グリセロールモノステアラート、ステアリン酸等の乳化可能な軟膏、様々な分子量のポリエチレングリコールを含有する水溶性軟膏が挙げられる。該製剤の参考資料は、Remingtonによる書籍である(“Remington: The Science and Practice of Pharmacy”, Lippincott Williams & Wilkins, 2000)。クリームは、製剤の専門家に知られているように、粘性液体又は半固体乳濁液であり、油相、乳化剤及び水相を含有する。油相は、一般に、ペトロラタム及びセチル又はステアリルアルコール等のアルコールを含有する。クリーム製剤中の乳化剤は、非イオン性、アニオン性、カチオン性又は両性の表面活性剤から選択される。単相ゲルは、一般的には水性である液体中に均一に分布した有機分子を含有するが、好ましくはアルコールも、任意にはオイルを含有する。好ましいゲル化剤は、架橋アクリル酸重合体(例えば、CarbopolTMの商標で商業的に入手できる、カルボキシポリアルキレン等のカルボマー型重合体)である。また、ポリオキシエチレン、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合体及びポリビニルアルコール等の親水性重合体;ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタラート及びメチルセルロース等のセルロース重合体;キサンタンゴム及びトラガカントゴム等のゴム;アルギン酸ナトリウム;並びにゼラチンが好ましい。アルコール又はグリセリン等の分散剤をゲル製剤に加えることができる。ゲル化剤は、細かく刻み及び/又は混合することで分散できる。]
[0071] また、眼に対する局所投与に適した製剤には、点眼薬が含まれ、ここで、有効成分は、適切なキャリヤー、特には有効成分用の水性溶媒中に溶解又は懸濁している。]
[0072] 本発明の化合物を投与するための更なる方法は、経皮送達であると考える。典型的な経皮製剤は、クリーム、オイル、ローション又はペースト等の通常の水性及び非水性ベクターを含むか、或いは膜又は薬用パッチの形態であってもよい。一の製剤は、本発明の化合物が皮膚に付着する粘着パッチ内に分散したものを提供する。この製剤は、上記化合物をパッチから皮膚を介して患者に拡散できるようにする。皮膚を通した薬物の一定な放出については、天然ゴム及びシリコンを、粘着剤として使用することができる。]
[0073] また、上述の使用及び方法は、式(I)の化合物の投与に対して同時に又は遅れて追加の治療薬を共投与する可能性を含む。]
[0074] 先に述べた使用及び方法において、式(I)の化合物の投与量は、患者のタイプ及び状態、疾患重症度の程度、投与の様式及び時間、食生活並びに薬物の組み合わせを含む様々な要因によって変えることができる。目安としては、それは、0.001〜1000mg/kg/dayの用量の範囲内で投与できる。特定の患者についての最適投与量の決定は、当業者に周知である。]
[0075] 一般的な実施であるが、上記組成物は、通常、関連のある治療で用いるため、記載された又は印刷された指示が添付されている。]
[0076] 以下に示す例は、本発明の更なる認識を与えるのに役立つものであるが、本発明の範囲を制限するものと決して意図するものではない。]
[0077] (実験パート)
1.化学合成
(方法)
特に指示が無い限り、全ての出発試薬が市販されていることが分かり、更なる精製を行わずに使用した。具体的には、以下に示す略語を実験方法の説明において使用した場合もある。]
[0078] ]
[0079] 他に指定した場合を除いて、全ての温度は℃(摂氏温度)で表される。]
[0080] 1H−NMRスペクトルをBrukerスペクトロメータに300又は400MHzで記録した。化学シフトを100万分の1で表す(ppm、δ単位)。カップリング定数をヘルツ(Hz)で表し、分裂パターンをs(一重項)、d(二重項)、t(三重項)、q(四重項)、quint(五重項)、m(多重項)、bs(広域シグナル)として記載する。]
[0081] LC−MS分析を以下に示す方法に従って行った:]
[0082] 方法A:
カラム:Waters Atlantis(50×4.6mm,3μm);フェーズA:0.05%TFAを含有するMilli−Q水;フェーズB:0.05%TFAを含有するアセトニトリル;流速:1ml/min,US検出器の後で分配(MSESIに対して50%);220及び254nmでのUV検出;交互MS/MSで50〜2000m/z範囲のESI+検出.HPLC:Agilent;MS:ESIを備えたBrukerイオントラップEsquire3000+.
勾配:6分で10%B〜90%B,100%Bで1分間洗浄,次の3分で10%Bにて平衡化.]
[0083] 方法B:
カラム:Acquity UPLC−BEH C18(50×2.1mm,1.7μm);フェーズA:0.07%FA及び5%アセトニトリルを含有するMilli−Q水;フェーズB:0.05%FAを含有するアセトニトリル;流速:0.6ml/min;210〜400nmでのUS検出(DIODEアレイ);100〜2000m/z範囲のESI+検出;HPLC:Waters Acquity UPLC;MS:Micromass SQD Single四重極(Waters).
勾配:3分で2%B〜100%B,100%Bで0.5分間洗浄,次の1分で2%Bにて平衡化.]
[0084] 方法C:
カラム:Waters Atlantis(100×4.6mm,3μm);フェーズA:0.05%TFAを含有するMilli−Q水;フェーズB:0.05%TFAを含有するアセトニトリル;流速:1ml/min,US検出器の後で分配(MSESIに対して50%);215及び254nmでのUV検出;交互MS/MSで50〜2000m/z範囲のESI+検出,HPLC:Agilent1100;MS:ESIを備えたBrukerイオントラップEsquire3000+.
勾配:12分で0%B〜30%B,50%Bで1分間洗浄,次の3分で0%Bにて平衡化.]
[0085] 方法D:
カラム:Supelco Discovery(150×4.6mm,5μm);フェーズA:0.05%TFAを含有するMilli−Q水;フェーズB:0.05%TFAを含有するアセトニトリル;流速:1ml/min,US検出器の後で分配(MSESIに対して50%);220及び254nmでのUV検出;交互MS/MSで50〜2000m/z範囲のESI+検出;HPLC:Agilent;MS:ESIを備えたBrukerイオントラップEsquire3000+.
勾配:15分で20%B〜90%B,100%Bで1分間洗浄,次の4分で20%Bにて平衡化.]
[0086] 方法E:
カラム:Supelco Discovery(150×4.6mm,5μm);フェーズA:0.05%TFAを含有するMilli−Q水;フェーズB:0.05%TFAを含有するアセトニトリル;流速:1ml/min,US検出器の後で分配(MSESIに対して50%);220及び254nmでのUV検出;交互MS/MSで50〜2000m/z範囲のESI+検出,HPLC:Agilent1100;MS:ESIを備えたBrukerイオントラップEsquire3000+.
勾配:15分で5%B〜50%B,100%Bで1分間洗浄,次の4分で5%Bにて平衡化.]
[0087] 方法F:
カラム:Waters Atlantis(50×4.6mm,3μm);フェーズA:0.05%TFAを含有するMilli−Q水;フェーズB:0.05%TFAを含有するアセトニトリル;流速:1ml/min,US検出器の後で分配(MSESIに対して50%);220及び254nmでのUV検出;交互MS/MSで50〜2000m/z範囲のESI+検出.HPLC:Agilent;MS:ESIを備えたBrukerイオントラップEsquire3000+.
勾配:10分で10%B〜40%B,100%Bで1分間洗浄,次の3分で10%Bにて平衡化.]
[0088] 方法G:
カラム:Acquity UPLC−BEH C18(50×2.1mm,1.7μm);フェーズA:水/CH3CN95/5+0.1%TFA;フェーズB:水/CH3CN5/95+0.1%TFA;流速:0.6ml/min;
UV検出波長254nm又はBPI;ESI+検出3.2KV,25V,350℃;Waters Acquity UPLC,Micromass ZQ 2000 Single四重極(Waters).
勾配:0〜0.25分(A:95%,B:5%),0.25〜3.30分(A:0%,B:100%),3.30〜4.00分(A:0%,B:100%),4.00〜4.10分(A:95%,B:5%);4.10〜5.00分(A:95%,B:5%).]
[0089] 方法H:
カラム:Acquity UPLC−BEH C18(50×2.1mm,1.7μm);フェーズA:水/CH3CN95/5+0.1%TFA;フェーズB:水/CH3CN5/95+0.1%TFA;流速:0.6ml/min;UV検出波長254nm又はBPI;ESI+検出3.2KV,25V,350℃;Waters Acquity UPLC,Micromass ZQ 2000 Single四重極(Waters).
勾配:0〜1.00分(A:100%,B:0%),1.00〜1.50分(A:95%,B:5%),1.50〜3.50分(A:0%,B:100%),3.50〜4.00分(A:0%,B:100%);4.00〜4.10分(A:100%,B:0%);4.10〜5.00分(A:100%,B:0%).]
[0090] 方法I:
カラム:Acquity UPLC−BEH C18(50×2.1mm,1.7μm);フェーズA:水/CH3CN95/5+0.1%TFA;フェーズB:水/CH3CN5/95+0.1%TFA;流速:0.6ml/min;UV検出波長254nm又はBPI;ESI+検出3.2KV,25V,350℃;Waters Acquity UPLC,Micromass ZQ Single四重極(Waters).
勾配:0〜0.50分(A:95%,B:5%),0.50〜6.00分(A:0%,B:100%),6.00〜7.00分(A:0%,B:100%),7.00〜7.10分(A:95%,B:5%);7.10〜8.50分(A:95%,B:5%).]
[0091] 方法L:
カラム:Atlantis dC18(100×2.1mm,3μm);フェーズA:水/CH3CN95/5+0.1%TFA;フェーズB:水/CH3CN5/95+0.1%TFA;流速:0.30ml/min;UV検出波長254nm又はBPI;ESI+検出3.2KV,25V,350℃;Waters Acquity UPLC,Micromass ZQ Single四重極(Waters).
勾配:0〜0.20分(A:95%,B:5%),0.20〜5.00分(A:0%,B:100%),5.00〜6.00分(A:0%,B:100%),6.00〜6.10分(A:95%,B:5%);6.10〜7.00分(A:95%,B:5%).]
[0092] 方法M:
カラム:Synergi(20×2.0mm,2.5μm);フェーズA:水/CH3CN95/5+0.1%TFA;フェーズB:水/CH3CN5/95+0.1%TFA;流速:0.7ml/min;UV検出波長254nm又はBPI;ESI+検出3.2KV,25V,350℃;WatersHPLC,Micromass ZQ 2000 Single四重極(Waters).
勾配:0〜0.25分(A:95%,B:5%),0.25〜3.50分(A:0%,B:100%),3.50〜4.50分(A:0%,B:100%),4.50〜4.60分(A:95%,B:5%);4.60〜6.00分(A:95%,B:5%).]
[0093] 方法N:
カラム:XBridge C8(4.6×50mm,3.5μm);フェーズA:水+0.1%TFA;フェーズB:CH3CN+0.1%TFA;流速:2ml/min;UV検出波長254nm又はBPI;ESI+検出3.2KV,25V,350℃;WatersHPLC,Micromass ZQ 2000 Single四重極(Waters).
勾配:0分(A:95%,B:5%),0〜8.00分(A:0%,B:100%),8.00〜8.10分(A:90%,B:10%).]
[0094] 0.2mmのMerckシリカゲルプレート(60F−254)を用いた薄層クロマトグラフィー(TLC)により、紫外線(254nm)で視覚化して、反応の大部分を監視した。そのクロマトグラフィーカラムは、Merckシリカゲル60(0.04〜0.063mm)が充填されている。]
[0095] (中間体1:(E)-3-{4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル)




工程A
2-ヒドロキシ-5-ブロモアセトフェノン(10.75g、50mmol)、N-BOC-4-ピペリドン(9.96g、50mmol)及びピロリドン(2.09ml、25mmol)のMeOH(80ml)中での混合物を加熱し、11時間還流させた。溶媒を真空下で除去し、未精製の混合物をカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/AcOEt90:10〜80:20)により精製し、6-ブロモ-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-1'-カルボン酸tert-ブチルエステル(18.55g)を黄色固体として得た。
収率=94%(残りの例においては収率をYと省略する)
LC−MS:方法A,rt=6.4分;(ES+)MNa+:419.8
1H-NMR(CDCl3) δ (ppm): 7.96 (s, 1H), 7.55 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.82 (d, J=7.6 Hz, 1H), 3.84 (m, 2H), 3.18 (t, J=11.6 Hz, 2H), 2.70 (s, 2H), 2.00 (m, 2H), 1.60 (m, 2H), 1.44 (s, 9H).]
[0096] 工程B
6-ブロモ-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-1'-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.04g、2.62mmol)、Pd(OAc)2(59mg、0.262mmol)、PPh3(137mg、0.52mmol)、TEA(0.73ml、5.2mmol)及びアクリル酸メチル(0.47ml、5.2mmol)の乾燥DMF(10ml)中での混合物を100℃で8時間加熱した。該混合物をRTまで冷却し、セライトパッド上にろ過し、AcOEt(100ml)で洗浄した。そのろ液をNH4Cl、飽和NaHCO3溶液及び食塩水で洗浄した。有機相をNa2SO4上にて乾燥し、真空下で蒸発させた。未精製の残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/AcOEt90:10〜70:30)により精製し、(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(594mg)を淡黄色固体として得た。
Y=56%
LC−MS:方法A,rt=6.0分;(ES+)MNa+:424.0
1H-NMR(CDCl3) δ (ppm): 8.00 (bs, 1H), 7.62 (m, 2H), 7.00 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.31 (d, J=16.0 Hz, 1H),3.85 (bs, 2H), 3.78 (s, 3H), 3.20 (t, J=12.0 Hz, 2H), 2.73 (s, 2H), 2.00 (d, J=15.2 Hz, 2H), 1.64 (m, 2H), 1.44 (s, 9H).]
[0097] 工程C
HClのジオキサン中での4M溶液(2ml、8mmol)を、(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(590mg、1.47mmol)のDCM(10ml)中での溶液に加え、その混合物をRTで4時間攪拌した。沈澱した固体をろ別し、DCMで洗浄し、次いで真空下で乾燥し、白色固体(塩酸塩)として集めた(374mg)。
Y=77%
LC−MS:方法A,rt=3.3分;(ES+)MH+:302.3
1H-NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 8.95 (bs, 2H), 8.04 (m, 2H), 7.69 (d, J=16.0 Hz, 1H), 7.20 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.60 (d, J=16.0 Hz, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.19 (m, 2H), 3.11 (m, 2H), 2.99 (s, 2H), 2.10 (m, 2H), 1.92 (m, 2H).]
[0098] (中間体2:(E)-3-{4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-アクリル酸メチルエステル)




工程A
3-ブロモフェノール(10.0g、57.8mmol)をピリジン10ml及び無水酢酸10ml中に溶解し、RTにて一晩攪拌した。次いで、その混合物を水中に注ぎ、中性pH値に達するまで1MのHClを加えた。AcOEtによる抽出により未精製の生成物を得、これをAlCl3(13.25g、100mmol)により140℃で処理した。2時間後、その混合物を水中に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。未精製の残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/AcOEt70:30)により精製し、1-(4-ブロモ-2-ヒドロキシ-フェニル)-エタノン(10.1g)を赤色固体として得た。
Y=81%
LC−MS:方法B,rt=1.95分;(ES+)MH+:215
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 12.34 (s, 1H), 7.58 (d, J=8 Hz, 1H), 7.18 (d, J=2 Hz, 1H), 7.04 (dd, J=8, 2 Hz, 1H), 2.61 (s, 3H).
1-(4-ブロモ-2-ヒドロキシ-フェニル)-エタノン(10.1g、47.0mmol)を、中間体1の調製工程Aの手順に従って、N-BOC-4-ピペリドンとカップリングさせ、7-ブロモ-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-1'-カルボン酸tert-ブチルエステル(18g)を橙色固体として得た。
Y=98%
LC−MS:方法B,rt=2.57分;(ES+)MH+:395
1H-NMR (CDCl3) δ(ppm): 7.70 (d, J=8 Hz, 1H), 7.21 (d, J=1 Hz, 1H), 7.15 (dd, J=1, 8 Hz, 1H), 4.73 (s, 2H), 3.87 (bs, 2H), 3.20 (t, J=12 Hz, 2H), 1.99 (d, J=13 Hz, 2H), 1.61 (dt, J=13, 4 Hz, 2H), 1.46 (s, 9H).]
[0099] 工程B
7-ブロモ-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-1'-カルボン酸tert-ブチルエステル(9.1g、23mmol)を、中間体1の調製工程Bの手順に従って、アクリル酸メチルで処理し、(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-アクリル酸メチルエステル(7.07g)を黄色固体として得た。
Y=77%
LC−MS:方法A,rt=6.0分;(ES+)MNa+:424.3
1H-NMR(CDCl3) δ (ppm): 7.86 (d, J=8 Hz, 1H), 7.62 (d, J=16 Hz, 1H), 7.15 (d, J=8 Hz, 1H), 7.12 (s, 1H), 6.50 (d, J=16 Hz, 1H), 3.88 (m, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.22 (t, J=11 Hz, 2H), 2.72 (s, 2H), 2.02 (d, J=13 Hz, 2H), 1.63 (dt, J=14, 4 Hz, 2H), 1.95 (s, 9H).]
[0100] 工程C
(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-アクリル酸メチルエステル(2.45g、6.1mmol)を、中間体1の調製工程Cの手順に従って、HClにより脱保護し、(E)-3-{4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-アクリル酸メチルエステル(1.98g)を黄色固体(塩酸塩)として得た。
Y=96%
LC−MS:方法A,rt=3.4分;(ES+)MH+:302.2
1H-NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 9.04 (bs, 1H), 8.77 (bs, 1H), 7.75 (d, J=8 Hz, 1H), 7.65 (d, J=16 Hz, 1H), 7.52 (d, J=1 Hz, 1H), 7.44 (dd, J=8, 1 Hz, 1H), 6.78 (d, J=16 Hz, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.12 (m, 4H), 2.94 (s, 2H), 2.10 (m, 2H), 1.92 (m, 2H).]
[0101] (中間体3:1'-ベンジル-6-ブロモ-4-ヒドロキシ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン])




工程A
2-ヒドロキシ-5-ブロモアセトフェノン(5.85g、27.2mmol)、N-ベンジル-4-ピペリドン(5.14g、27.21mmol)及びピロリジン(1.11ml、13.60mmol)のMeOH(100ml)中での混合物を加熱して還流させた。11時間後、溶媒を真空下で除去し、未精製の混合物をカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/AcOEt90:10〜70:30)により精製し、1'-ベンジル-6-ブロモ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-4-オン(7.0g)を黄色固体として得た。
Y=66%
LC−MS:方法B,rt=1.35分;(ES+)MH+:387
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 7.79 (d, J=2 Hz, 1H), 7.55 (dd, J=8, 2 Hz, 1H), 7.30 (m, 5H), 6.89 (d, J=8 Hz, 1H), 3.53 (s, 2H), 2.70 (s, 2H), 2.61 (m, 2H), 2.43 (m, 2H), 1.99 (m, 2H), 1.77 (m, 2H).]
[0102] 工程B
1'-ベンジル-6-ブロモ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-4-オン(3.0g、7.8mmol)及びNaBH4(1.47g、38.75mmol)のMeOH(20ml)中での混合物をRTにて攪拌した。3時間後、その溶液を水中に注ぎ、生成物をDCM(50ml)で抽出した。有機相をNa2SO4上で乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させ、1'-ベンジル-6-ブロモ-4-ヒドロキシ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン](3.0g)を淡黄色固体として得た。
Y=99%
LC−MS:方法B,rt=1.29分;(ES+)MH+:389
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 7.55 (d, J=2 Hz, 1H), 7.29 (m, 6H), 6.73 (d, J=8 Hz, 1H), 4.80 (m, 1H), 3.52 (s, 2H), 2.60 (m, 2H), 2.47 (dt, J=11, 3 Hz, 1H), 2.46 (dt, J=11, 3 Hz, 1H), 2.10 (m, 1H), 1.88 (m, 1H), 1.75 (m, 4H).]
[0103] (中間体4:(E)-3-{3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-アクリル酸メチルエステル)




工程A
ヨウ素(944mg、3.72mmol)を、5-ブロモ-2-フルオロ-ベンズアルデヒド(25.0g、124mmol)及び1,3-プロパンジチオール(13.23mL、122.5mmol)のCHCl3(400ml)中での溶液に加えた。RTで18時間攪拌した後、その橙色溶液をNa2S2O3溶液(0.4M、180ml)中に注ぎ、NaOHの40%溶液150mlを加えた。有機相を分離し、水相を更にCHCl3(300ml)で抽出した。合わせた有機画分を水(400ml)、食塩水(400ml)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、次いで、ろ過し、蒸発させ、黄色固体(32.1g)を得た。DCM−ヘキサンからの再結晶により、2-(5-ブロモ-2-フルオロ-フェニル)-[1,3]ジチアン20.0gを白色固体として得た。
Y=55%
LC−MS:方法A,rt=6.4分;(ES+)MH+:293
1H-NMR(CDCl3) δ (ppm): 7.74 (dd, J=6, 2 Hz, 1H), 7.39 (ddd, J=8 Hz, 1H), 6.94 (t, J=9 Hz, 1H), 5.47 (s, 1H), 3.10 (ddd, J=14, 12, 2 Hz, 2H), 2.92 (dt, J=14, 4 Hz, 2H), 2.18 (m, 1H), 1.94 (m, 1H).]
[0104] 工程B
2-(5-ブロモ-2-フルオロ-フェニル)-[1,3]ジチアン(19g、64.84mmol)のTHF(100ml)中での溶液を、脱気して攪拌したLDA(32.42ml、64.84mmol)の乾燥THF(150ml)中での2M溶液に−78℃で加え、−20℃で30分間反応を行った。その反応を再び−78℃まで冷却し、THF(100ml)中の4-オキソ-1-ピペリジンカルボン酸tert-ブチル(13.03g、65.5mmol)を滴下しながら加えた。30分後、更に、4-オキソ-1-ピペリジンカルボン酸tert-ブチルを加えた(0.5g、0.25mmol)。1時間後、その反応混合物を飽和NH4Cl溶液(200ml)中に注ぎ、AcOEtで抽出した。合わせた有機画分を水(100ml)、食塩水(100ml)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、次いで、ろ過し、蒸発させ、黄色油を得た。未精製の生成物をカラムクロマトグラフィー(AcOEt/ヘキサン30/70)により精製し、4-[2-(5-ブロモ-2-フルオロ-フェニル)-[1,3]ジチアン-2-イル]-4-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを白色固体として得た(13g)。
Y=40%
LC−MS:方法B,rt=2.54分;(ES+)MH+:493.0
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.21 (dd, J=7, 2 Hz, 1H), 7.44 (ddd, J=8, 3, 2 Hz, 1H), 6.99 (dd, J=12, 8 Hz, 1H), 3.95 (bs, 2H), 2.99 (bs, 2H), 2.86 (dt, J=14, 4 Hz, 2H), 2.64 (ddd, J=14, 9, 5 Hz, 2H), 2.46 (bs, 1H), 1.92-1.85 (m, 2H), 1.84-1.73 (m, 4H), 1.43 (s, 9H).]
[0105] 工程C
ピリジントリブロミド(12.7g、39.6mmol)及びTBAB(850mg、2.64mmol)を、攪拌した4-[2-(5-ブロモ-2-フルオロ-フェニル)-[1,3]ジチアン-2-イル]-4-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(13g、26.42mmol)及びピリジン(2.07ml、39.63mmol)のDCM/水混合物(5:1、180ml)中での溶液に加えた。24時間RTにて攪拌した後、その溶液を水(150ml)中に注ぎ、生成物をDCMで抽出した。合わせた有機層を水(400ml)、食塩水(400ml)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、次いで、ろ過し、蒸発させた。未精製の生成物をカラムクロマトグラフィー(AcOEt/ヘキサン:20/80)により精製し、4-(5-ブロモ-2-フルオロ-ベンゾイル)-4-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル9.5gを黄色油として得た。
Y=89%
LC−MS:方法B,rt=2.14分;(ES+)MH+:401
1H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 7.54 (ddd, J=8, 4, 2 Hz, 1H), 7.49 (dd, J=5, 2 Hz, 1H), 7.01 (t, J=8 Hz, 1H), 3.96 (bs, 2H), 3.47 (bs, 1H), 3.13 (t, J=10 Hz, 2H), 1.96 (td, J=12, 4 Hz, 2H), 1.65 (d, J=13 Hz, 2H), 1.43 (s, 9H).]
[0106] 工程D
tBuOK(54.10ml、54.10mmol)のTHF中での1M溶液を、4-(5-ブロモ-2-フルオロ-ベンゾイル)-4-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(14.5g、36.07mmol)のTHF(200ml)中での溶液に加え、その混合物を70℃で攪拌した。30分後、その溶液を氷水(150ml)中に注ぎ、生成物をAcOEtで抽出した。合わせた有機層を水(50ml)、食塩水(50ml)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、次いで、ろ過し、蒸発させ、淡黄色油を得た。カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/AcOEt:80/20からAcOEt)による精製によって、5-ブロモ-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-1'-カルボン酸tert-ブチルエステル1.5gを黄色結晶性固体として得た。
Y=11%
LC−MS:方法B,rt=2.44分;(ES+)M−15+:366
1H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 7.79 (d, J=2 Hz, 1H), 7.71 (dd, J=8, 2 Hz, 1H), 7.04 (d, J=8 Hz, 1H), 4.15 (bs, 2H), 3.22 (t, J=12 Hz, 2H), 1.94 (ddd, J=13, 12, 5 Hz, 2H), 1.59 (d, J=13 Hz, 2H), 1.49 (s, 9H).]
[0107] 工程E
(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-アクリル酸メチルエステルを、中間体1の調製工程Bの手順に従い、5-ブロモ-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-1'-カルボン酸tert-ブチルエステルから出発して合成した。カラムクロマトグラフィー(溶離液ヘキサン/AcOEt:80/20〜70/30)による精製によって、所望の化合物(780mg)が提供された。
Y=51%
LC−MS:方法B,rt=2.44分;(ES+)M−15+:373
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 7.81 (m, 2H), 7.68 (d, J=16 Hz, 1H), 7.16 (d, J=9 Hz, 1H), 6.38 (d, J=16 Hz, 1H), 4.13 (bs, 2H), 3.24 (m, 2H), 1.96 (td, J=12, 4 Hz, 2H), 1.60 (d, J=14 Hz, 2H), 1.50 (s, 9H).]
[0108] 工程F
(E)-3-{3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-アクリル酸メチルエステルを、中間体1の調製工程Cの手順に従い、(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-アクリル酸メチルエステル(750mg、1.93mmol)から出発して合成し、その塩酸塩を得た(380mg)。
Y=61%
LC−MS:方法B,rt=1.02分;(ES+)MH+:288
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 9.00 (bs, 1H), 8.84 (bs, 1H), 8.20 (dd, J=8, 2 Hz, 1H), 8.09 (d, J=2 Hz, 1H), 7.74 (d, J=16 Hz, 1H), 7.37 (d, J=8 Hz, 1H), 6.70 (d, J=16 Hz, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.45 (bs, 2H), 3.15 (q, J=9 Hz, 2H), 2.37 (t, J=2 Hz, 2H), 2.13 (bs, 2H).]
[0109] (中間体5:(E)-3-{3,4-ジヒドロ-3-メチル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル塩酸塩)




工程A
5-ブロモサリチルアミド(各5.00g、23.1mmol)、N-Boc-ピペリジン-4-オン(3.45g、17.3mmol)及びピロリジン(1.64g、23.1mmol)の三つのバッチを、異なるフラスコ中、MW照射下、72℃で1時間加熱した。更に、N-Boc-ピペリジン-4-オン(3.45g、17.3mmol)を加え、その混合物を1時間72℃にて加熱した。得られた沈殿物をろ過により集め、MeOHで洗浄し、6-ブロモ-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-1'-カルボン酸tert-ブチルエステル(17.2g)を白色固体として得た。
Y=63%
1H NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 8.86 (s, 1H), 7.82 (d, J=2.35 Hz, 1H), 7.69 (dd, J=8.66, 2.49 Hz, 1H), 7.06 (d, J=8.80 Hz, 1H), 3.64-3.88 (m, 2H), 3.02-3.21 (m, 2H), 1.91-2.10 (m, 2H), 1.63-1.78 (m, 2H), 1.40 (s, 9H).]
[0110] 工程B
6-ブロモ-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-1'-カルボン酸tert-ブチルエステル(5.00g、12.6mmol)を熱いDMF(15ml)中に溶解し、次いで、TEA(5.26ml、37.8mmol)、トリス(o-トリル)ホスフィン(153mg、0.504mmol)、Pd(OAc)2(56mg、0.25mmol)及びアクリル酸メチル(3.25g、37.8mmol)をRTにて加えた。その混合物を、3時間後にトリス(o-トリル)ホスフィン(153mg、0.504mmol)及びPd(OAc)2(56mg、0.25mmol)を更に加えて、N2下100℃で6時間加熱し、次いで、食塩水とAcOEt間に分配した。有機相を水及び食塩水ですすぎ洗いし、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。残留物をAcOEt及び石油エーテル中で粉砕し、(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(5.05g)を得た。
Y=99%
1H NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 8.82 (s, 1H), 8.03 (d, J=2.05 Hz, 1H), 7.93 (dd, J=8.66, 2.20 Hz, 1H), 7.68 (d, J=16.14 Hz, 1H), 7.12 (d, J=8.51 Hz, 1H), 6.57 (d, J=16.14 Hz, 1H), 3.73-3.83 (m, 2H), 3.72 (s, 3H), 2.98-3.25 (m, 2H), 1.90-2.08 (m, 2H), 1.60-1.83 (m, 2H), 1.41 (s, 9H).]
[0111] 工程C
(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(4.02g、10.0mmol)をDMF(35ml)中に溶解し、攪拌したNaH(60%油状分散液、480mg、12mmol)のDMF(35ml)中での懸濁液に4℃にて加えた。10分後、CH3I(2.13g、15.0mmol)を加え、得られた混合物をRTで30分間攪拌し、次いで、NH4Clの飽和水溶液とAcOEt間に分配した。有機相を水ですすぎ洗いし、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。未精製の混合物をAcOEt及び石油エーテル中での粉砕により精製し、(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-3,4-ジヒドロ-3-メチル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(3.66g)を得た。
Y=88%
1H NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 8.04 (d, J=2.35 Hz, 1H), 7.94 (dd, J=8.51, 2.35 Hz, 1H), 7.69 (d, J=15.85 Hz, 1H), 7.19 (d, J=8.51 Hz, 1H), 6.58 (d, J=15.85 Hz, 1H), 3.96 (d, J=13.20 Hz, 2H), 3.73 (s, 3H), 3.01 (s, 3H), 2.95-3.14 (m, 2H), 1.72-2.19 (m, 4H), 1.41 (s, 9H).]
[0112] 工程D
(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-3,4-ジヒドロ-3-メチル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(3.00g、7.21mmol)及びジオキサン中4MのHCl(5ml)のDCM(150ml)中での混合物をRTにて4時間攪拌した。沈澱物をろ別し、(E)-3-{3,4-ジヒドロ-3-メチル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル塩酸塩(2.46g)を得た。
Y=97%
1H NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 9.21 (bs, 2H), 8.06 (d, J=2.35 Hz, 1H), 7.98 (dd, J=8.66, 2.20 Hz, 1H), 7.70 (d, J=15.85 Hz, 1H), 7.24 (d, J=8.51 Hz, 1H), 6.60 (d, J=16.14 Hz, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.21-3.40 (m, 2H), 3.05-3.20 (m, 2H), 3.03 (s, 3H), 2.38-2.48 (m, 2H), 2.12-2.29 (m, 2H).]
[0113] (中間体6:(E)-3-{3,4-ジヒドロ-3-ベンジル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル)




工程A
(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(1.8g、4.5mmol、例25、工程A)をN2下で乾燥DMF(25ml)中に溶解し、NaH(268.6mg、6.71mmol、鉱油中60%懸濁液)を加えた。10分の攪拌後、臭化ベンジル(1.07ml、8.95mmol)を滴下しながら加え、その混合物を80℃にて3時間加熱した。該混合物を水中に注ぎ、飽和NH4Cl溶液を加えた。水相をDCMで抽出し、合わせた有機相を乾燥させ、濃縮した。未精製の残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル/AcOEt90:10〜70:30)により精製し、(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-3,4-ジヒドロ-3-ベンジル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(1.3g、59%)を白色固体として得た。
1H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 8.14 (d, J=2.05 Hz, 1 H), 7.99 (dd, J=8.51, 2.35 Hz, 1 H), 7.72 (d, J=16.14 Hz, 1 H), 7.12 - 7.46 (m, 6 H), 6.61 (d, J=15.85 Hz, 1 H), 4.85 (s, 2 H), 3.77 - 3.98 (m, 2 H), 3.73 (s, 3 H), 2.82 - 3.14 (m, 2 H), 1.75 - 2.07 (m, 4H), 1.37 (s, 9H).]
[0114] 工程B
(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-3,4-ジヒドロ-3-ベンジル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(900mg、1.83mmol)を、中間体1の調製工程Cの手順に従い、HClで脱保護し、(E)-3-{3,4-ジヒドロ-3-ベンジル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(700mg)をその塩酸塩として得た。
Y=89%
1H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 9.09 (bs, 2 H), 8.16 (d, J=2.35 Hz, 1 H), 8.03 (dd, J=8.66, 2.20 Hz, 1 H), 7.73 (d, J=16.14 Hz, 1 H), 7.14 - 7.47 (m, 6 H), 6.63 (d, J=16.14 Hz, 1 H), 4.81 (s, 2 H), 3.74 (s, 3 H), 3.18 - 3.31 (m, 2 H), 2.93 - 3.18 (m, 2 H), 2.39 (td, J=13.64, 4.70 Hz, 2 H), 1.99 - 2.20 (m, 2 H).]
[0115] (中間体7:(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-3,4-ジヒドロ-3-ブチル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル)




(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(中間体5工程B、500mg、1.24mmol)を乾燥DMF(4.5ml)中に溶解し、攪拌したNaH(60%油状分散液、59.6mg、1.49mmol)の乾燥DMF(4.5ml)中での懸濁液に滴下しながら4℃に冷却して加えた。その混合物を0℃にて10分間攪拌し、次いで、1-ブロモブタン(0.205ml、1.86mmol)を滴下しながら加えた。得られた黄色溶液をRTにて一晩攪拌し、次いで、EtOAcとNH4Clの飽和溶液間に分配した。有機層を水で二回すすぎ洗いし、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮乾燥した。未精製の混合物をカラムクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル:AcOEt75:25)により精製し、(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-3,4-ジヒドロ-3-ブチル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステルを白色発泡体として得た(225mg)。
Y=40%
1H NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 8.04 (d, J=2.35 Hz, 1H), 7.94 (dd, J=8.66, 2.20 Hz, 1H), 7.69 (d, J=16.14 Hz, 1H), 7.18 (d, J=8.51 Hz, 1H), 6.58 (d, J=16.14 Hz, 1H), 3.88-4.02 (m, 2 H), 3.73 (s, 3H), 3.44-3.58 (m, 2H), 2.88-3.15 (m, 2H), 2.04-2.15 (m, 2H), 1.86-2.02 (m, 2H), 1.46-1.58 (m, 2H), 1.41 (s, 9H), 1.23-1.38 (m, 2H), 0.91 (t, J=7.34 Hz, 3H).]
[0116] (例1:(E)-3-{4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




工程A
H2O(2ml)中のNaOH(160mg、4mmol)を(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(462mg、1.15mmol、中間体1、工程B)のMeOH(6ml)中での懸濁液に加えた。その混合物を50℃で攪拌した。2時間後、MeOHを蒸発させ、水相のpHを1MのHClでpH5に調整した。得られた懸濁液をDCMで抽出し、有機相をNa2SO4上で乾燥させ、濃縮し、(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸(410mg)を白色固体として得た。
Y=92%
LC−MS:方法A,rt=5.2分;(ES+)MNa+:409.9
1H-NMR(CDCl3) δ (ppm): 8.05 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.70 (m, 2H), 7.04 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.39 (d, J=16.0 Hz, 1H), 3.88 (m, 2H), 3.22 (m, 2H), 2.75 (s, 2H), 1.61 (m, 4H), 1.50 (s, 9H).]
[0117] 工程B
(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸(387mg、1mmol)のDCM(15ml)中での溶液を0℃に冷却した。EDC(383mg、2mmol)及びHOBT(135mg、1mmol)を加え、その混合物をRTにて1時間攪拌した。DCM(1ml)中のNH2OTHP(146mg、1.25mmol)を滴下しながら加え、その混合物をRTにて攪拌した。4時間後、反応混合物を飽和NaHCO3溶液及び食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。未精製の残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH98:2)により精製し、(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-アクリルアミド(464mg)を淡黄色油として得た。
Y=95%
LC−MS:方法A,rt=5.3分;(ES+)2MNa+:995.7
1H-NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 7.91 (s, 1H), 7.80 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.48 (d, J=16.0 Hz, 1H), 7.14 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.46 (d, J=16.0 Hz, 1H), 4.90 (bs, 1H), 3.85 (m, 1H), 3.75 (m, 2H), 3.54 (m, 1H), 3.13 (m, 2H), 2.88 (s, 2H), 1.86 (m, 4H), 1.65 (m, 6H), 1.40 (s, 9H).]
[0118] 工程C
ジオキサン中4MのHCl(2ml、8mmol)を、(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-アクリルアミド(434mg、0.89mmol)のDCM(10ml)中での溶液に滴下しながら加え、その混合物をRTにて2時間攪拌した。沈澱物をろ過により集め、DCMで洗浄し、真空下で乾燥させ、白色固体(塩酸塩)260mgを得た。
Y=86%
LC−MS:方法C,rt=7.5分;(ES+)2MNa+:627.3
1H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 10.27 (bs, 1H), 8.98 (bs, 1H), 7.90 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.81 (dd, J=8.8, 2.4 Hz, 1H), 7.44 (d, J=16.0 Hz, 1H), 7.19 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.45 (d, J=16.0 Hz, 1H), 3.15 (m, 4H), 2.95 (s, 2H), 2.11 (m, 2H), 1.89 (m, 2H).]
[0119] (例2:(E)-3-{1'-ベンジル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




工程A
(E)-3-{4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(451mg、1.34mmol、中間体1)のDCM(12ml)中での懸濁液をTEA(0.42ml、3mmol)及び臭化ベンジル(0.54ml、4.5mmol)で処理し、RTにて5時間攪拌した。その混合物を水で洗浄し、pH値を0.5MのHClにより5に調整し、次いで乾燥させて濃縮した。未精製の残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH95:5)により精製し、(E)-3-{1'-ベンジル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(440mg)を淡黄色固体として得た。
Y=84%
LC−MS:方法A,rt=4.1分;(ES+)2MNa+:805.5
1H-NMR(CDCl3) δ (ppm): 8.02 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.65 (m, 2H), 7.52 (m, 2H), 7.47 (m, 3H), 7.01 (d, J=9.2 Hz, 1H), 6.38 (d, J=16.0 Hz, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.55 (m, 2H), 2.76 (m, 2H), 2.62 (m, 2H), 2.46 (m, 2H), 2.04 (m, 2H), 1.77 (m, 2H), 1.57 (m, 2H).]
[0120] 工程B
(E)-3-{1'-ベンジル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(414mg、1.06mmol)を、例1の工程Aに記載の手順に従い、NaOHで加水分解し、(E)-3-{1'-ベンジル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸(380mg)を白色固体として得た。
Y=96%
LC−MS:方法A,rt=3.5分;(ES+)MH+:378.2
1H-NMR(CDCl3) δ (ppm): 8.02 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.65 (m, 2H), 7.47 (m, 5H), 7.01 (d, J=9.2 Hz, 1H), 6.38 (d, J=16.0 Hz, 1H), 3.65 (m, 2H), 3.21 (m, 2H), 2.70 (m, 4H), 2.40 (m, 2H), 2.08 (m, 2H).]
[0121] 工程C
(E)-3-{1'-ベンジル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸(365mg、0.97mmol)を、例1の工程Bに記載の手順に従い、NH2OTHPで処理し、(E)-3-{1'-ベンジル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-アクリルアミド(328mg)を淡黄色油として得た。
Y=69%
LC−MS=方法A,rt=3.9分;(ES+)MH+:477.5
1H-NMR(CDCl3) δ (ppm): 8.31 (bs, 1H), 8.05 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.60 (m, 2H), 7.35 (m, 4H), 6.97 (m, 1H), 6.36 (bs, 1H), 4.99 (bs, 1H), 3.96 (m, 1H), 3.60 (m, 1H), 3.53 (m, 1H), 2.76 (s, 2H), 2.64 (m, 2H), 2.46 (m, 2H), 2.09 (m, 2H), 1.82 (m, 4H), 1.55 (m, 6H).]
[0122] 工程D
Et2O中1MのHCl(1.5ml、1.5mmol)を、(E)-3-{1'-ベンジル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-アクリルアミド(300mg、0.63mmol)のDCM(10ml)中での溶液に滴下しながら加えた。固体の沈殿がすぐに起きた。沈澱物をろ別し、DCMで洗浄し、真空下で乾燥させ、その塩酸塩としての淡黄色固体を集めた(210mg)。
Y=78%
LC−MS:方法D,rt=4.1分;(ES+)MH+:393.0
1H-NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 10.72 (bs, 1H), 7.90 (m 1H), 7.81 (m 1H), 7.62 (m, 2H), 7.44 (m, 4H), 7.14 (m, 1H), 6.44 (m, 1H), 4.36 (s, 2 H), 3.20 (m, 4H), 2.88 (s, 2H), 2.15 (m, 2H), 2.09 (m, 2H).]
[0123] (例3:(E)-3-{1'-アセチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




(E)-3-{1'-アセチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステルは、例2の工程Aに記載の手順に従い、(E)-3-{4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(301mg、1mmol、中間体1)及び塩化アセチルから出発して得られ、白色固体を与えた(330mg、96%)。メチルエステル基を、例1の工程Aに記載の手順に従い、NaOHで加水分解し、(E)-3-{1'-アセチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸を白色固体として得た(205mg、67%)。得られた生成物を、例1の工程Bに記載の手順に従い、NH2OTHPで処理し、(E)-3-{1'-アセチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-アクリルアミドを黄色固体として得た(164mg、62%)。最後に、例2の工程Dに記載の手順に従い、THP保護基を除去し、化合物(E)-3-{1'-アセチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド(59mg)を淡黄色固体として得た。
Y=15%(4工程を通して)
LC−MS:方法E,rt=8.7分;(ES+)MH+:344.9
1H-NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 7.90 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.82 (dd, J=8.8, 2.4 Hz, 1H), 7.44 (d, J=15.6 Hz, 1H), 7.14 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.41 (d, J=15.6 Hz, 1H), 4.19 (m, 1H), 3.64 (m, 1H), 3.35 (m, 1H), 3.01 (m, 1H), 2.88 (s, 2H), 2.01 (s, 3H), 1.95 (m, 2H), 1.76 (m, 1H), 1.60 (m, 1H).]
[0124] (例4:(E)-3-{1'-ベンゾイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




工程A
(E)-3-{1'-ベンゾイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステルは、例2の工程Aに記載の手順に従い、(E)-3-{4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(301mg、1mmol、中間体1)及び塩化ベンゾイルから出発して得られ、白色固体を与えた(357mg、88%)。メチルエステルを、例1の工程Aに記載の手順に従い、NaOHで加水分解し、(E)-3-{1'-ベンゾイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸を白色固体として得た(287mg、83%)。得られた生成物を、例1の工程Bに記載の手順に従い、NH2OTHPで処理し、(E)-3-{1'-ベンゾイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-アクリルアミドを黄色固体として得た(282mg、78%)。最後に、例2の工程Dに記載の手順に従い、THP保護基を除去し、(E)-3-{1'-ベンゾイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド(176mg)を淡赤色固体として得た。
Y=43%(4工程を通して)
LC−MS:方法E,rt=12.6分;(ES+)MH+:407.0
1H-NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 7.89 (m, 1H), 7.80 (m, 1H), 7.42 (m, 6H), 7.14 (m, 1H), 6.41 (m, 1H), 3.30 (m, 2H), 2.91 (s, 2H), 1.92 (m, 4H), 1.76 (m, 2H).]
[0125] (例5:(E)-3-{1'-メチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




工程A
1'-メチル-6-ブロモ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-4-オンを、中間体1の調製工程Aの手順に従い、N-メチル-4-ピペリドン(1.13g、10mmol)及び2-ヒドロキシ-5-ブロモアセトフェノンを用いて合成し、橙色固体を得た(2.29g)。
Y=74%
LC−MS:方法A,rt=3.6分;(ES+)MH+:311.6
1H-NMR(CDCl3) δ (ppm): 7.95 (d, J=1.6 Hz, 1H), 7.55 (dd, J=8.8, 1.6 Hz, 1H), 6.89 (d, J=8.8 Hz, 1H), 2.70 (s, 2H), 2.61 (m, 2H), 2.43 (m, 2H), 2.33 (s, 3H), 2.03 (m, 2H), 1.76 (m, 2H).]
[0126] 工程B
(E)-3-{1'-メチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸tert-ブチルエステルは、1'-メチル-6-ブロモ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-4-オン(1.62g、5.22mmol)から出発し、中間体1の調製工程Bの手順に従い、tert-ブチルアクリレートを用いて合成され、黄色固体を与えた(1.45g)。得られた生成物を20%のTFA/DCM混合物(25ml)中に溶解し、RTにて攪拌した。16時間後、溶媒を蒸発させ、残留物をDCMと飽和NaHCO3溶液間に分配した。次いで、水相をHClの6M溶液で酸性にし、蒸発させた。その残留物を9:1のDCM/MeOH混合物(70ml)中に懸濁させ、不溶性の塩をろ別した。溶媒をNa2SO4上で乾燥させ、蒸発し、(E)-3-{1'-メチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸(890mg)を黄色固体として得た。
Y=57%
LC−MS:方法A,rt=2.8分;(ES+)MH+:301.8
1H-NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 8.01 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.60 (d, J=16.0 Hz, 1H), 7.17 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.47 (d, J=16.0 Hz, 1H), 3.32 (m, 4H), 2.96 (m, 2H), 2.81 (s, 3H), 2.14 (m, 2H), 1.97 (m, 2H).]
[0127] 工程C
(E)-3-{1'-メチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-アクリルアミドは、例1の工程Bに記載の手順に従い、(E)-3-{1'-メチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸(386mg、1.28mmol)から出発して合成され、黄色油を与えた(294mg)。
Y=57%
LC−MS:方法A,rt=3.2分;(ES+)2MNa+:823.6
1H-NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 11.14 (bs, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.79 (d, J=11.2 Hz, 1H), 7.47 (d, J=15.6 Hz, 1H), 7.10 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.46 (d, J=15.6 Hz, 1H), 4.90 (s, 1H), 3.95 (m, 1H), 3.53 (d, J=11.6 Hz, 1H), 3.30 (m, 2H), 2.84 (s, 2H), 2.55 (m, 2H), 2.33 (m, 2H), 2.22 (s, 3H), 1.90 (m, 2H), 1.75 (m, 4H), 1.54 (m, 2H).]
[0128] 工程D
(E)-3-{1'-メチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミドは、例2の工程Dに記載の手順に従い、(E)-3-{1'-メチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-アクリルアミド(234mg、0.585mmol)から出発して合成され、淡赤色固体を与えた(55mg)。
Y=30%
LC−MS:方法E,rt=5.8分;(ES+)MH+:316.9
1H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 7.85 (m, 2H), 7.44 (d, J=16.0 Hz, 1H), 7.19 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.44 (d, J=16.0 Hz, 1H), 3.40 (m, 2H), 3.18 (m, 2H), 2.91 (s, 2H), 2.79 (s, 3H), 2.19 (m, 2H), 2.00 (m, 2H).]
[0129] (例6:(E)-3-{1'-エチルオキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




工程A
6-ブロモ-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-1'-カルボン酸エチルエステルは、中間体1の調製工程Aの手順に従い、4-オキソ-ピペリジン-1-カルボン酸エチルエステル(1.51ml、10mmol)及び2-ヒドロキシ-5-ブロモ-アセトフェノンを用いて合成され、淡黄色固体を与えた(3.04g)。
Y=83%
LC−MS:方法A,rt=5.8分;(ES+)MH+:369.8
1H-NMR(CDCl3) δ (ppm): 7.95 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.57 (dd, J=8.8, 2.4 Hz, 1H), 6.90 (d, J=8.8 Hz, 1H), 4.14 (q, J=7.2 Hz, 2H), 3.92 (m, 2H), 3.23 (m, 2H), 2.71 (s, 2H), 2.03 (m, 2H), 1.61 (m, 2H), 1.26 (t, J=7.2 Hz, 3H).]
[0130] 工程B
(E)-3-{1'-エチルオキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸は、例5の工程Bに記載の手順に従い、6-ブロモ-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-1'-カルボン酸エチルエステル(2.0g、5.43mmol)から出発して合成され、白色固体を与えた(621mg)。
Y=32%
LC−MS:方法A,rt=4.6分;(ES+)MH+:359.9
1H-NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 12.34 (s, 1H), 7.96 (m, 2H), 7.59 (d, J=16.0 Hz, 1H), 7.13 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.45 (d, J=16.0 Hz, 1H), 4.04 (q, J=6.8 Hz, 2H), 3.76 (m, 2H), 3.18 (m, 2H), 2.89 (s, 2H), 1.89 (m, 2H), 1.66 (m, 2H), 1.26 (t, J=7.2 Hz, 3H).]
[0131] 工程C
(E)-3-{1'-エチルオキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-アクリルアミドは、例1の工程Bに記載の手順に従い、(E)-3-{1'-エチルオキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸(610mg、1.70mmol)から出発して合成され、白色固体を与えた(690mg)。
Y=89%
LC−MS:方法A,rt=4.9分;(ES+)2MNa+:939.2
1H-NMR(CDCl3) δ (ppm): 8.04 (m, 1H), 7.65 (m, 2H), 7.01 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.38 (bs, 1H), 5.01 (bs, 1H), 4.13 (q, J=7.2 Hz, 2H), 3.96 (m, 3H), 3.66 (m, 1H), 3.25 (t, J=11.2 Hz, 2H), 2.92 (m, 1H), 2.74 (s, 2H), 2.04 (m, 2H), 1.85 (m, 2H), 1.63 (m, 6H), 1.26 (t, J=7.2 Hz, 3H).]
[0132] 工程D
(E)-3-{1'-エチルオキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミドは、例2の工程Dに記載の手順に従い、(E)-3-{1'-エチルオキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-アクリルアミド(630mg、1.37mmol)から出発して合成され、白色固体を与えた(460mg)。
Y=89%
LC−MS:方法D,rt=6.7分;(ES+)MH+:374.7
1H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 7.89 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.78 (dd, J=8.8, 2.0 Hz, 1H), 7.43 (d, J=16.0 Hz, 1H), 7.13 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.42 (d, J=16.0 Hz, 1H), 4.04 (q, J=6.8 Hz, 2H), 3.76 (m, 2H), 3.18 (m, 2H), 2.88 (s, 2H), 1.90 (m, 2H), 1.66 (m, 2H), 1.18 (t, J=7.2 Hz, 3H).]
[0133] (例7:(E)-3-{1'-フェニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




工程A
1'-フェニル-6-ブロモ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-4-オンは、中間体1の調製工程Aの手順に従い、1-フェニル-ピペリジン-4-オン(607mg、3.47mmol)及び2-ヒドロキシ-5-ブロモアセトフェノン(746mg、3.47mmol)を用いて合成され、白色固体として650mgを与えた。
Y=50%
LC−MS:方法B,rt=2.42分;(ES+)MH+:374
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 7.99 (d, J=2 Hz, 1H), 7.57 (dd, J=8, 2 Hz, 1H), 7.27 (m, 2H), 6.97 (m, 3H), 6.90 (d, J=8 Hz, 1H), 3.45 (d, J=12 Hz, 2H), 3.20 (m, 2H), 2.76 (s, 2H), 2.15 (d, J=12 Hz, 2H), 1.87 (m, 2H).]
[0134] 工程B
(E)-3-{1'-フェニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステルは、中間体1の工程Bに記載の手順に従い、1'-フェニル-6-ブロモ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-4-オン(650mg、1.75mmol)及びアクリル酸メチル(541mg、6.2mmol)から出発して合成され、生成物541mgを与えた。
Y=82%
LC−MS:方法B,rt=2.19分;(ES+)MH+:378
1H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 8.05 (s, 1H), 7.68 (m, 1H), 7.65 (d, J=16 Hz, 1H), 7.29 (m, 2H), 7.04 (m, 4H), 6.39 (d, J=16 Hz, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.46 (m, 2H), 3.21 (m, 2H), 2.80 (s, 2H), 2.16 (m, 2H), 1.88 (m, 2H).]
[0135] 工程C
(E)-3-{1'-フェニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(541mg、1.43mmol)を例1の工程Aに記載の手順に従ってNaOHにより加水分解し、(E)-3-{1'-フェニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸を白色固体として得た(455mg、87%)。得られた生成物を例1の工程Bに記載の手順に従ってNH2OTHPで処理し、(E)-3-{1'-フェニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-アクリルアミドを黄色固体として得た(393mg、69%)。最後に、例2の工程Dに記載の手順に従ってTHP保護基を除去して、未精製の生成物を得、予備HPLCにより精製し、(E)-3-{1'-フェニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド50mgをそのトリフルオロ酢酸塩として得た。
Y=7%(3工程を通して)
LC−MS:方法E,rt=10.3分;(ES+)MH+:379
1H-NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 10.69 (bs, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.83 (d, J=8 Hz, 1H), 7.40 (m, 5H), 7.26 (d, J=8 Hz, 1H), 7.07 (m, 1H), 6.47 (d, J=16 Hz, 1H), 3.42 (m, 4H), 2.96 (s, 2H), 2.12 (m, 4H).]
[0136] (例8:(E)-3-{4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-アクリル酸メチルエステル(602mg、1.5mmol、中間体2、工程B)を例1の工程Aに記載の手順に従ってNaOHで処理し、(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-アクリル酸を白色固体として得た(560mg、96%)。得られた生成物を例1の工程Bに記載の手順に従ってNH2OTHPで処理し、(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-アクリルアミドを黄色固体として得た(572mg、81%)。最後に、例1の工程Cに記載の手順に従ってBOC保護基を除去し、(E)-3-{4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド(280mg、70%)を黄色固体(塩酸塩)として得た。
Y=55%(3工程を通して)
LC−MS:方法E,rt=6.1分;(ES+)MH+:303.1
1H-NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 9.02 (bs, 1H), 8.76 (bs, 1H), 7.76 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.44 (d, J=16.0 Hz, 1H), 7.29 (m, 2H), 6.60 (d, J=16.0 Hz, 1H), 3.15 (m, 4H), 2.92 (s, 2H), 1.93 (m, 2 H), 1.77 (m, 2H).]
[0137] (例9:(E)-3-{1'-ベンジル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




(E)-3-{1'-ベンジル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-アクリル酸メチルエステルは、(E)-3-{4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-アクリル酸メチルエステル(1.12g、3.32mmol、中間体2)及び臭化ベンジルから出発し、例2の工程Aに記載の手順に従って得られ、白色固体を与えた(1.0g、77%)。メチルエステルを例1の工程Aに記載の手順に従ってNaOHで加水分解し、(E)-3-{1'-ベンジル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-アクリル酸を白色固体として得た(900mg、94%)。得られた酸を例1の工程Bに記載の手順に従ってNH2OTHPで処理し、(E)-3-{1'-ベンジル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-アクリルアミドを黄色固体として得た(550mg、58%)。最後に、例1の工程Cに記載の手順に従ってTHP保護基を除去し、未精製の生成物を得、これを予備LC−MSにより精製し、(E)-3-{1'-ベンジル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド(122mg、21%)をそのトリフルオロ酢酸塩として得た。
Y=7%(4工程を通して)
LC−MS:方法E,rt=8.9分;(ES+)MH+:393.0
1H-NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 10.90 (bs, 1H), 9.68 (bs, 1H), 7.80 (d, J=8 Hz, 1H), 7.50 (m, 6H), 7.29 (m, 2H), 6.58 (d, J=16 Hz, 1H), 4.38 (s, 2H), 3.27 (m, 4H), 2.90 (s, 2H), 2.20 (m, 2H), 1.90 (m, 2H).]
[0138] (例10:(E)-3-{1'-アセチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




(E)-3-{1'-アセチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-アクリル酸メチルエステルは、(E)-3-{4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-アクリル酸メチルエステル(1.12g、3.32mmol、中間体2)及び塩化アセチルから出発し、例2の工程Aに記載の手順に従って得られ、白色固体を与えた(1.05g、92%)。メチルエステルを例1の工程Aに記載の手順に従ってNaOHで加水分解し、(E)-3-{1'-アセチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-アクリル酸を白色固体として得た(850mg、80%)。得られた酸を例1の工程Bに記載の手順に従ってNH2OTHPで処理し、(E)-3-{1'-アセチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-アクリルアミドを黄色固体として得た(850mg、76%)。最後に、例1の工程Cに記載の手順に従ってTHP保護基を除去し、(E)-3-{1'-アセチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド(250mg、36%)を赤色固体として得た。
Y=22%(4工程を通して)
LC−MS:方法E,rt=8.7分;(ES+)MH+:345.0
1H-NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 10.82 (bs, 1H), 7.74 (d, J=8 Hz, 1H), 7.41 (d, J=16 Hz, 1H), 7.23 (m, 2H), 6.58 (d, J=16 Hz, 1H), 4.10 (m, 1H), 3.66 (m, 1H), 3.41 (m, 1H), 3.02 (m, 1H), 2.85 (s, 2H), 2.00 (s, 3H), 1.94 (m, 2H), 1.61 (m, 2H).]
[0139] (例11:(E)-3-{1'-ベンゾイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




(E)-3-{1'-ベンゾイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-アクリル酸メチルエステルは、(E)-3-{4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-アクリル酸メチルエステル(673mg、2mmol)及び塩化ベンゾイルから出発し、例2の工程Aに記載の手順に従って得られ、白色固体を与えた(780mg、96%)。メチルエステルを例1の工程Aに記載の手順に従ってNaOHで加水分解し、(E)-3-{1'-ベンゾイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-アクリル酸を白色固体として得た(540mg、72%)。得られた生成物を例1の工程Bに記載の手順に従ってNH2OTHPで処理し、(E)-3-{1'-ベンゾイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-アクリルアミドを黄色固体として得た(427mg、63%)。最後に、例1の工程Cに記載の手順に従ってTHP保護基を除去し、(E)-3-{1'-ベンゾイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド(295mg、83%)を淡赤色固体として得た。
Y=36%(4工程を通して)
LC−MS:方法F,rt=8.1分;(ES+)MH+:407.0
1H-NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 7.74 (m, 1H), 7.45 (m, 6H), 7.38 (m, 2H), 6.58 (d, J=16.0 Hz, 1H), 3.20 (m, 4H), 2.88 (s, 2H), 1.80 (m, 4H).]
[0140] (例12:(E)-3-{1'-エチルオキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




(E)-3-{1'-エチルオキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-アクリル酸メチルエステルは、(E)-3-{4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-アクリル酸メチルエステル(1.12g、3.32mmol)及びクロロギ酸エチルから出発し、例2の工程Aに記載の手順に従って得られ、白色固体を与えた(1.17g、94.5%)。メチルエステルを例1の工程Aに記載の手順に従ってNaOHで加水分解し、(E)-3-{1'-エチルオキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-アクリル酸を白色固体として得た(800mg、71%)。得られた酸を例1の工程Bに記載の手順に従ってNH2OTHPで処理し、(E)-3-{1'-エチルオキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-アクリルアミドを黄色固体として得た(750mg、73%)。最後に、例1の工程Cに記載の手順に従ってTHP保護基を除去し、(E)-3-{1'-エチルオキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド(300mg、49%)を得た。
Y=24%(4工程を通して)
LC−MS:方法D,rt=6.6分;(ES+)MH+:375.0
1H-NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 7.74 (d, J=8 Hz, 1H), 7.42 (d, J=16 Hz, 1H), 7.25 (m, 2H), 6.59 (d, J=16 Hz, 1H), 4.04 (q, J=7 Hz, 2H), 3.76 (d, 2H), 3.19 (bs, 2H), 2.84 (s, 2H), 1.89 (m, 2H), 1.65 (m, 2H), 1.19 (t, J=7 Hz, 3H).]
[0141] (例13:(E)-3-{1'-ベンジル-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




工程A
1'-ベンジル-6-ブロモ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-4-オン(2.42g、6.27mmol)をEtOH(20ml)中に溶解し、Zn粉末(7.33g、113mmol)を加えた。20分後、濃縮HCl10mlを滴下しながら加えて、その混合物を2時間を超えて攪拌した。該混合物をろ過し、得られた溶液のpH値をNH3水(30%)で8にし、AcOEtで抽出し、Na2SO4上で乾燥させ、真空下で蒸発させた。未精製の生成物を中間体1の工程Bの手順に従ってアクリル酸メチルで処理し、(E)-3-{1'-ベンジル-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステルを得た。該化合物(800mg、2.12mmol)を例1の工程Aに記載の手順に従って加水分解し、(E)-3-{1'-ベンジル-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸を白色固体として得た。得られた酸を、例1の工程B〜Cに記載の手順に従ってNH2OTHPで処理して脱保護し、(E)-3-{1'-ベンジル-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミドを得、予備HPLCにより精製し、そのトリフルオロ酢酸塩として43mgを得た。
Y=2%(5工程を通して)
LC−MS:方法E,rt=10.3分;(ES+)MH+:379
1H-NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 10.63 (bs, 1H), 9.76 (bs, 1H), 7.70 (m, 3H), 7.56 (m, 4H), 7.30 (m, 2H), 6.88 (m, 1H), 4.40 (s, 2H), 3.30 (m, 4H), 1.87 (m, 8H).]
[0142] (例14:(E)-3-{1'-ベンジル-4-ヒドロキシ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




工程A
(E)-3-{1'-ベンジル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド塩酸塩(60mg、0.14mmol)及びNaBH4(17.6mg、0.459mmol)のMeOH(5ml)中での混合物をRTにて攪拌した。3時間後、その溶液を真空下で蒸発させた。未精製の残留物を予備HPLCにより精製し、(E)-3-{1'-ベンジル-4-ヒドロキシ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド(45mg)をそのトリフルオロ酢酸塩として得た。
Y=58%
LC−MS:方法E,rt=9.2分;(ES+)MH+:395
1H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 10.64 (bs, 1H), 9.60 (bs, 1H), 7.50 (m, 8H), 6.89 (d, J=8 Hz, 1H), 6.30 (d, J=16 Hz, 1H), 4.71 (bs, 1H), 4.39 (s, 2H), 3.25 (m, 4H), 1.98 (m, 6H).]
[0143] (例15:(E)-3-{1'-ベンジル-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




工程A
1'-ベンジル-6-ブロモ-4-ヒドロキシ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン](3.0g、7.7mmol、中間体3)を中間体1の調製工程Bの手順に従ってアクリル酸メチルで処理し、(E)-3-{1'-ベンジル-4-ヒドロキシ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(3.1g)を得た。未精製の中間体をN2下でTHF(20ml)中に溶解し、p-TsOH(0.15g、0.79mmol)を加えた。その混合物を加熱して還流させた。16時間後、該混合物を水中に注ぎ、中性のpH値に達するまで10%NaOH溶液を加えた。その溶液をDCMで抽出し、Na2SO4上で乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。未精製の混合物を、DCM/MeOH(90/10)と、その後にヘキサン/AcOEt(70/30)とを溶離液として用いたカラムクロマトグラフィーにより精製し、(E)-3-{1'-ベンジル-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(150mg)を得た。
Y=5%
LC−MS:方法B,rt=1.53分;(ES+)MH+:376
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 7.59 (d, J=16 Hz, 1H), 7.30 (m, 6H), 7.14 (d, J=2 Hz, 1H), 6.82 (d, J=8 Hz, 1H), 6.34 (d, J=9 Hz, 1H), 6.29 (d, J=16 Hz, 1H), 5.63 (d, J=9 Hz, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.55 (s, 2H), 2.61 (m, 2H), 2.54 (m, 2H), 2.02 (m, 2H), 1.77 (m, 2H).]
[0144] 工程B
(E)-3-{1'-ベンジル-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(150mg、0.4mmol)を例1の工程Aに記載の手順に従って加水分解し、(E)-3-{1'-ベンジル-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸を白色固体として得た(71mg、49%)。生成物を例1の工程Bに記載の手順に従ってNH2OTHPで処理し、(E)-3-{1'-ベンジル-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-アクリルアミドを黄色固体として得た(73mg、80%)。最後に、例1の工程Cに記載の手順に従ってTHP保護基を除去し、(E)-3-{1'-ベンジル-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド(57mg、96%)を得た。
Y=38%(3工程を通して)
LC−MS:方法E,rt=13.8分;(ES+)MH+:377
1H-NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 10.76 (bs, 1H), 7.65 (m, 2H), 7.40 (m, 7H), 6.89 (d, J=8 Hz, 1H), 6.59 (d, J=10 Hz, 1H), 6.32 (d, J=16 Hz, 1H), 4.37 (d, J=5 Hz, 2H), 3.24 (m, 4H), 2.09 (m, 4H).]
[0145] (例16:(E)-3-{1'-ベンジル-4-アセチルアミノ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




工程A
濃縮H2SO4(2ml)を、1'-ベンジル-6-ブロモ-4-ヒドロキシ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン](1.3g、3.3mmol、中間体3)のCH3CN(50ml)中での懸濁液に、−10℃〜0℃の温度に保ちつつ、滴下しながら加えた。その溶液をRTにて1時間攪拌し、次いで、冷水中に注ぎ、飽和NaHCO3溶液で酸性のpH値にし、AcOEtで抽出した。有機層を集めて、Na2SO4上で乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。次いで、未精製の生成物を中間体1の調製工程Bの手順に従ってアクリル酸メチルで処理し、(E)-3-{1'-ベンジル-4-アセチルアミノ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(1.4g、3.22mmol)を白色固体として得た。
Y=98%
LC−MS:方法B,rt=1.21分;(ES+)MH+:435
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 8.22 (d, J=8 Hz, 1H), 7.59 (m, 2H), 7.31 (m, 5H), 6.68 (d, J=8 Hz, 1H), 6.40 (d, J=16 Hz, 1H), 5.07 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.49 (s, 2H), 2.50 (m, 2H), 2.25 (m, 1H), 2.09 (m, 1H), 1.93 (s, 3H), 1.68 (m, 6H).]
[0146] 工程B
(E)-3-{1'-ベンジル-4-アセチルアミノ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(1.2g、2.76mmol)を例1の工程Aに記載の手順に従って加水分解し、(E)-3-{1'-ベンジル-4-アセチルアミノ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸を白色固体として得た(950mg、82%)。得られた生成物を例1の工程Bに記載の手順に従ってNH2OTHPで処理し、(E)-3-{1'-ベンジル-4-アセチルアミノ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-アクリルアミドを黄色固体として得た(624mg、53%)。最後に、例1の工程Cに記載の手順に従ってTHP保護基を除去し、(E)-3-{1'-ベンジル-4-アセチルアミノ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド(40mg、7%)をその塩酸塩として得た。
Y=3%(3工程を通して)
LC−MS:方法E,rt=9.1分;(ES+)MH+:436
1H-NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 10.72 (bs, 1H), 10.31 (bs, 1H), 8.35 (d, J=8 Hz, 1H), 7.63 (m, 3H), 7.46 (m, 4H), 6.91 (d, J=8 Hz, 1H), 6.33 (d, J=16 Hz, 1H), 5.13 (m, 1H), 4.41 (d, J=5 Hz, 2H), 3.22 (m, 4H), 2.08 (m, 9H).]
[0147] (例17:(E)-3-{1'-ベンジル-4-ベンジルオキシイミノ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




(E)-3-{1'-ベンジル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド塩酸塩(150mg、0.35mmol)、NH2OCH2Ph(94mg、0.76mmol)及びピリジン(61μl、0.700mmol)のEtOH(10ml)中での混合物を加熱して還流させた。2時間後、その溶液をRTに冷却し、真空下で蒸発させた。未精製の残留物をEt2O/H2O90/10で粉砕し、(E)-3-{1'-ベンジル-4-ベンジルオキシイミノ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド(55mg)を二種類の異性体の70/30混合物(塩酸塩)として得た。
Y=30%
LC−MS:方法D,rt=7.5分;(ES+)MH+:498
1H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 10.73 (bs, 1H), 10.49 (bs, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.60 (m, 3H), 7.42 (m, 9H), 7.03 (d, J=4.8 Hz, 1H), 6.36 (d, J=16 Hz, 1H), 5.26 (s, 2H), 4.35 (m, 2H), 3.18 (m, 4H), 2.90 (s, 2H), 2.00 (m, 4H).]
[0148] (例18:(E)-3-{1'-ベンジル-4-メチルオキシイミノ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




(E)-3-{1'-ベンジル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド塩酸塩(150mg、0.35mmol)、NH2OCH3・HCl(63.5mg、0.76mmol)及びピリジン(61μl、0.70mmol)のEtOH(10ml)中での混合物を加熱して還流させた。2時間後、その溶液を真空下で蒸発させた。未精製の残留物をEt2O/H2O90/10で粉砕し、(E)-3-{1'-ベンジル-4-メチルオキシイミノ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド(150mg)を二種類の異性体の90/10混合物(塩酸塩)として得た。
Y=94%
LC−MS:方法E,rt=10.8分;(ES+)MH+:422
1H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 10.74 (bs, 1H), 9.03 (bs, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.50 (m, 7H), 7.07 (d, J=8 Hz, 1H), 6.42 (d, J=16 Hz, 1H), 4.39 (m, 2H), 3.99 (s, 3H), 3.14 (m, 4H), 2.89 (s, 2H), 2.06 (m, 4H).]
[0149] (例19:(E)-3-{1'-ベンジル-4-ヒドロキシイミノ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




(E)-3-{1'-ベンジル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド塩酸塩(150mg、0.35mmol)、NH2OH・HCl(53mg、0.76mmol)及びピリジン(61μl、0.700mmol)のEtOH(10ml)中での混合物を加熱して還流させた。2時間後、その溶液を真空下で蒸発させた。未精製の残留物をEt2O/H2O90/10で粉砕し、(E)-3-{1'-ベンジル-4-ヒドロキシイミノ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド(150mg)を二種類の異性体の98/2混合物(塩酸塩)として得た。
Y=97%
LC−MS:方法E,rt=9.7分;(ES+)MH+:408
1H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 11.57 (bs, 1H), 10.71 (bs, 1H), 10.32 (bs, 1H), 7.96 (m, 1H), 7.52 (m, 7H), 7.01 (d, J=8 Hz, 1H), 6.41 (d, J=16 Hz, 1H), 4.36 (m, 2H), 3.40 (m, 4H), 2.85 (s, 2H), 2.11 (m, 4H).]
[0150] (例20:(E)-3-{3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-アクリル酸メチルエステル(100mg、0.258mmol、中間体4、工程E)を例1の工程Aに記載の手順に従ってNaOHで加水分解し、(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-アクリル酸を白色固体として得た(95mg、98%)。生成物を例1の工程Bに記載の手順に従ってNH2OTHPで処理し、(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-アクリルアミドを黄色固体として得た(89mg、74%)。最後に、例1の工程Cに記載の手順に従って保護基を除去し、(E)-3-{3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド(14mg、23%)をその塩酸塩として得た。
Y=17%(3工程を通して)
LC−MS:方法E,rt=4.9分;(ES+)MH+:289
1H-NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 10.74 (bs, 1H), 8.96 (bs, 1H), 8.80 (bs, 1H), 8.02 (dd, J=8, 1.6 Hz, 1H), 7.87 (d, J=1 Hz, 1H), 7.52 (d, J=16 Hz, 1H), 7.36 (d, J=8 Hz, 1H), 6.46 (d, J=16 Hz, 1H), 3.15 (m, 2H), 2.60 (m, 2H), 2.12 (m, 2H), 1.95 (m, 2H).]
[0151] (例21:(E)-3-{1'-ベンジル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




(E)-3-{1'-ベンジル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-アクリル酸メチルエステルを、例2の工程Aに記載の手順に従い、(E)-3-{3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-アクリル酸メチルエステル(247mg、0.76mmol、中間体4)及び臭化ベンジルから出発して得た(280mg、98%)。メチルエステルを例1の工程Aに記載の手順に従ってNaOHで加水分解し、(E)-3-{1'-ベンジル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-アクリル酸を白色固体として得た(249mg、93%)。得られた酸を例1の工程Bに記載の手順に従ってNH2OTHPで処理し、(E)-3-{1'-ベンジル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-アクリルアミドを黄色固体として得た(62mg、20%)。最後に、例1の工程Cに記載の手順に従ってTHP保護基を除去し、(E)-3-{1'-ベンジル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミドをその塩酸塩として得た(30mg、50%)。
Y=9%(4工程を通して)
LC−MS:方法D,rt=4.1分;(ES+)MH+:379
1H-NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 10.89 (bs, 1H), 8.00 (d, J=8 Hz, 1H), 7.65 (m, 2H), 7.47 (m, 4H), 7.31 (m, 1H), 6.47 (d, J=16 Hz, 1H), 4.42 (d, J=4 Hz, 2H), 3.44 (m, 2H), 3.21 (m, 2H), 2.27 (m, 2H), 1.96 (m, 2H).]
[0152] (例22:(E)-3-{1'-アセチル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




(E)-3-{1'-アセチル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-アクリル酸メチルエステルは、(E)-3-{3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-アクリル酸メチルエステル(112mg、0.348mmol、中間体4)及び塩化アセチルから出発し、例2の工程Aに記載の手順に従って得られ、白色固体を与えた(100mg、87%)。メチルエステル基を例1の工程Aに記載の手順に従ってNaOHで加水分解し、(E)-3-{1'-アセチル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-アクリル酸を白色固体として得た(34mg、36%)。生成物を例1の工程Bに記載の手順に従ってNH2OTHPで処理し、(E)-3-{1'-アセチル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-アクリルアミドを黄色固体として得た(25mg、56%)。最後に、例2の工程Dに記載の手順に従ってTHP保護基を除去し、LC−MSによって精製し、必要な(E)-3-{1'-アセチル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド(4mg)を得た。
Y=2%(4工程を通して)
LC−MS:方法E,rt=8.3分;(ES+)MH+:331
1H-NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 10.75 (bs, 1H), 8.03 (m, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.55 (d, J=16 Hz, 1H), 7.41 (d, J=8 Hz, 1H), 6.49 (d, J=16 Hz, 1H), 4.43 (bs, 1H), 3.58 (m, 2H), 3.03 (m, 1H), 2.11 (s, 3H), 1.92 (m, 4H).]
[0153] (例23:(E)-3-{1'-ベンゾイル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




(E)-3-{1'-ベンゾイル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-アクリル酸メチルエステルは、(E)-3-{3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-アクリル酸メチルエステル(100mg、0.309mmol)及び塩化ベンゾイルから出発し、例2の工程Aに記載の手順に従って得られ、白色固体を与えた(110mg、91%)。メチルエステルを例1の工程Aに記載の手順に従ってNaOHで加水分解し、(E)-3-{1'-ベンゾイル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-アクリル酸を白色固体として得た(62mg、59%)。生成物を例1の工程Bに記載の手順に従ってNH2OTHPで処理し、(E)-3-{1'-ベンゾイル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-アクリルアミドを黄色固体として得た(48mg、61%)。最後に、例2の工程Dに記載の手順に従ってTHP保護基を除去し、(E)-3-{1'-ベンゾイル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド(14mg、35%)を得た。
Y=11%(4工程を通して)
LC−MS:方法E,rt=12.8分;(ES+)MH+:393
1H-NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 10.70 (bs, 1H), 7.99 (d, J=8 Hz, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.48 (m, 6H), 7.37 (d, J=8 Hz, 1H), 6.45 (d, J=16 Hz, 1H), 3.50 (m, 4H), 1.83 (m, 4H).]
[0154] (例24:(E)-3-{1'-エチルオキシカルボニル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




(E)-3-{1'-エチルオキシカルボニル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-アクリル酸メチルエステルは、(E)-3-{3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-アクリル酸メチルエステル(29mg、0.090mmol、中間体4)及びクロロギ酸エチルから出発し、例2の工程Aに記載の手順に従って得られ、固体を与えた(30mg、93%)。メチルエステルを例1の工程Aに記載の手順に従ってNaOHで加水分解し、(E)-3-{1'-エチルオキシカルボニル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-アクリル酸を白色固体として得た(28mg、97%)。得られた酸を例1の工程Bに記載の手順に従ってNH2OTHPで処理し、(E)-3-{1'-エチルオキシカルボニル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-アクリルアミドを黄色固体として得た(28mg、77%)。最後に、例1の工程Cに記載の手順に従ってTHP保護基を除去し、(E)-3-{1'-エチルオキシカルボニル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミドをその塩酸塩として得た(10.9mg、48%)。
Y=34%(4工程を通して)
LC−MS:方法B,rt=1.24分;(ES+)MH+:361
1H-NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 10.80 (bs, 1H), 8.03 (d, J=8 Hz, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.55 (d, J=16 Hz, 1H), 7.40 (d, J=8 Hz, 1H), 6.49 (d, J=16 Hz, 1H), 4.12 (q, J=7 Hz, 2H), 4.06 (bs, 2H), 3.24 (bs, 2H), 1.76 (m, 4H), 1.26 (t, J=7 Hz, 3H).]
[0155] (例25:(E)-3-{1'-ベンジル-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




工程A
5-ブロモサリチルアミド(2.5g、11.6mmol)、N-BOC-4-ピペリドン(2.30g、11.6mmol)及びピロリドン(0.96ml、11.6mmol)のトルエン(40ml)中での混合物を加熱し、N2雰囲気下で還流させた。3時間後、該混合物をRTに冷却し、水中に注ぎ、AcOEtで抽出した。有機相をNaOHの2M溶液(150ml)で洗浄し、次いで、2MのHCl(150ml)で洗浄し、Na2SO4上にて乾燥させ、ろ過し、その溶媒を真空下で蒸発させた。未精製の混合物を、溶離液としてDCM/MeOH90/10を用いたカラムクロマトグラフィーにより精製し、6-ブロモ-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-1'-カルボン酸tert-ブチルエステル1.82gを白色固体として得た(40%)。中間体1の調製工程Bの手順に従うアクリル酸メチルとの反応により、(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(1.3g、71%)を黄色固体として得た。
LC−MS:方法B,rt=1.91分;(ES+)MH+:403
1H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 8.81 (s, 1 H), 8.03 (d, J=2.35 Hz, 1 H), 7.93 (dd, J=8.66, 2.20 Hz, 1 H), 7.68 (d, J=16.14 Hz, 1 H), 7.12 (d, J=8.51 Hz, 1 H), 6.57 (d, J=16.14 Hz, 1 H), 3.74 - 3.82 (m, 2 H), 3.73 (s, 3 H), 3.00 - 3.24 (m, 2 H), 1.87 - 2.12 (m, 2H), 1.60 - 1.84 (m, 2H), 1.41 (s, 9H).]
[0156] 工程B
(E)-3-{1'-tert-ブトキシカルボニル-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(1.20g、3.0mmol)を中間体1の調製工程Cの手順に従ってHClで脱保護し、(E)-3-{3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(694mg)をその塩酸塩として得た。
Y=69%
LC−MS:方法B,rt=0.84分;(ES+)MH+:303
1H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 9.20 (s, 1H), 9.01 (bs, 1H), 8.08 (d, J=2 Hz, 1H), 8.00 (dd, J=8, 2 Hz, 1H), 7.72 (d, J=16 Hz, 1H), 7.21 (d, J=8 Hz, 1H), 6.63 (d, J=16 Hz, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.30 (bs, 2H), 3.16 (bs, 2H), 2.26 (bs, 2H), 2.09 (bs, 2H).]
[0157] 工程C
(E)-3-{1'-ベンジル-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステルは、(E)-3-{3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸メチルエステル(0.28g、0.83mmol)及び臭化ベンジルから出発し、例2の工程Aに記載の手順に従って得られ、白色固体を与えた(145mg、45%)。メチルエステルを例1の工程Aに記載の手順に従ってNaOHで加水分解し、(E)-3-{1'-ベンジル-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-アクリル酸を白色固体として得た(110mg、79%)。得られた生成物を例1の工程Bに記載の手順に従ってNH2OTHPで処理し、(E)-3-{1'-ベンジル-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-(テトラヒドロ-ピラン-2-イルオキシ)-アクリルアミドを黄色固体として得た(50mg、36%)。最後に、例1の工程Cに記載の手順に従ってTHP保護基を除去し、(E)-3-{1'-ベンジル-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド(12mg、27%)をその塩酸塩として得た。
Y=3%(4工程を通して)
LC−MS:方法E,rt=8.3分;(ES+)MH+:394
1H-NMR(DMSO-d6) δ (ppm): 10.78 (bs, 1H), 9.96 (bs, 1H), 9.16 (m, 2H), 8.00 (s, 1H), 7.87 (m, 1H), 7.66 (m, 6H), 7.15 (d, J=2 Hz, 1H), 6.46 (d, J=16 Hz, 1H), 4.42 (bs, 2H), 3.30 (m, 4H), 2.36 (m, 2H), 2.12 (m, 2H).]
[0158] (例26:(E)-3-{1-ベンジル-3',4'-ジヒドロ-4'-オキソ-スピロ[ピペリジン-4,2'(1'H)-キナゾリン]-6'-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド)




工程A
イサト酸無水物(5.0g、21mmol)をNH3水(30%)中に溶解し、RTにて攪拌した。2時間後、その混合物を水中に注ぎ、DCMで抽出し、乾燥し、ろ過し、真空下で蒸発させ、2-アミノ-5-ブロモ-ベンズアミド(4.5g、100%)を生成した。これを更に精製することなく用いた。
LC−MS:方法B,rt=1.19分;(ES+)MH+:216
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm): 7.40 (d, J=2 Hz, 1H), 7.22 (dd, J=8, 2 Hz, 1H), 6.50 (d, J=8 Hz, 1H), 5.62 (bs, 2H).]
[0159] 工程B
N-ベンジル4-ピペリドン(1.76g、9.3mmol)及び濃縮H2SO4(2滴)を、酢酸(15ml)中に溶解した2-アミノ-5-ブロモ-ベンズアミド(2g、9.3mmol)の溶液に加えた。その混合物をRTにて2時間攪拌し、次いで氷水中に注ぎ、飽和NaHCO3でpH値を8〜9にした。白色の沈殿物をろ別し、水で洗浄し、1-ベンジル-6'-ブロモ-3',4'-ジヒドロ-スピロ[ピペリジン-4,2'(1'H)-キナゾリン]-4'-オン(1.05g)を得た。
LC−MS:方法B,rt=1.16分;(ES+)MH+:387
1H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm): 8.19 (bs, 1H), 7.66 (d, J=2 Hz, 1H), 7.35 (m, 5H), 7.00 (s, 1H), 6.85 (d, J=8 Hz, 1H), 3.53 (s, 2H), 2.70 (t, J=6 Hz, 1H), 2.59 (m, 1H), 2.45 (m, 1H), 2.38 (t, J=6 Hz, 1H), 1.82 (m, 4H).]
权利要求:

請求項1
式(I)[式中:点線は、任意の追加結合であり;nは、ゼロ又は1〜4の整数であり;R1は、水素;シクロアルキル、アリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキル;(CO)R3;(SO2)R4;シクロアルキル;アリール;又はヘテロアリールであり;R2は、アリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキル;アリール;ヘテロアリール;又は(CO)R5であり;Xは、CH2;酸素又はNR6であり;Yは、結合;CHR7又はNR8であり;Zは、酸素;CR9R10又はC=R11であり;R3は、アリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールにより任意に置換されるO−C1−C6アルキル;O−アリール;又はNR12R13であり;R4は、アリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキル;アリール;又はヘテロアリールであり;R5は、OH;C1−C6アルキル;O−C1−C6アルキル又はNR14R15であり;R6は、水素;又はアリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキルであり;R7は、水素であるか又は前記追加結合が存在する場合には不在であり;R8は、水素;又はアリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキルであり;R9は、水素であるか又は前記追加結合が存在する場合には不在であり;R10は、水素、ヒドロキシル;C1−C6アルコキシ;又はC1−C6アシルアミノであり;R11は、酸素、硫黄又はNOR16であり;R12は、水素;アリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキル;アリール;又はヘテロアリールであり;R13は、水素;又はアリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキルであり;或いは、R12及びR13は、それらが結合する窒素と共に、NR17、O又はSから選択される1個以上の更なるヘテロ原子を環中に任意に含有するC4−C9複素環を形成し;R14及びR15は、独立して、水素;アリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキル;アリール又はヘテロアリールであり;或いは、R14及びR15は、それらが結合する窒素と共に、NR18、O又はSから選択される1個以上の更なるヘテロ原子を環中に任意に含有するC4−C9複素環を形成し;R16は、水素;又はアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキルであり;R17及びR18は、独立して、水素;アリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキル;アリール;ヘテロアリール;アリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換される(CO)−C1−C6アルキル;アリールにより任意に置換される(CO)−O−C1−C6アルキル;(CO)−O−アリール;(CO)−NR19NR20;アリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換される(SO2)−C1−C6アルキル;(SO2)−アリール;又は(SO2)−ヘテロアリールであり;R19は、水素;アリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキル;アリール;又はヘテロアリールであり;R20は、水素;又はアリール若しくはヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C6アルキルであり;但し、前記追加結合が存在する場合、そのときのY及びZはCHである]の化合物及びその薬剤的に許容できる塩。
請求項2
前記アルキル基、アルコキシ基、及びアシルアミノ基が、それぞれC1−C4アルキル基、C1−C4アルコキシ基、及びC1−C4アシルアミノ基であることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
請求項3
前記点線が、任意の追加結合であり;nは、ゼロ又は1であり;R1は、水素;フェニル若しくは5〜10員環ヘテロアリールにより任意に置換されるC1−C4アルキル;シクロアルキル;(CO)R3;(SO2)R4;フェニル;又は5〜10員環ヘテロアリールであり;ここで、前記ヘテロアリールが、窒素、酸素又は硫黄から選択される1又は2個のヘテロ原子を含有し;R2は、フェニル又は(CO)NR14R15であり;Xは、酸素又はNR6であり;Yは、結合;CHR7又はNR8であり;Zは、酸素;CR9R10又はC=R11であり;R3は、フェニルにより任意に置換されるC1−C4アルキル;フェニル;O−C1−C4アルキル;又はNR12R13であり;R4は、C1−C4アルキル又はフェニルであり;R6は、水素又はC1−C4アルキルであり;R7は、存在する場合に水素であり;R8は、水素;C1−C4アルキル又はベンジルであり;R9は、存在する場合に水素であり;R10は、水素、ヒドロキシル又はC1−C4アシルアミノであり;R11は、酸素又はNOR16であり;R12は、水素;フェニルにより任意に置換されるC1−C4アルキル;又はフェニルであり;R13は、水素;又はフェニルにより任意に置換されるC1−C4アルキルであり;R14及びR15は、独立して、水素又はフェニルであり;R16は、水素;又はフェニルにより任意に置換されるC1−C4アルキルであり;但し、前記追加結合が存在する場合、そのときのY及びZはCHであることを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物。
請求項4
(E)-3-{4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-ベンジル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-アセチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-ベンゾイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-メチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-エチルオキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-フェニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-ベンジル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-アセチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-ベンゾイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-エチルオキシカルボニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-7-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-ベンジル-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-ベンジル-4-ヒドロキシ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-ベンジル-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-ベンジル-4-アセチルアミノ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-ベンジル-4-ベンジルオキシイミノ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-ベンジル-4-メチルオキシイミノ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-ベンジル-4-ヒドロキシイミノ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-ベンジル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-アセチル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-ベンゾイル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-エチルオキシカルボニル-3-オキソ-スピロ[ベンゾフラン-2(3H),4'-ピペリジン]-5-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-ベンジル-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1-ベンジル-3',4'-ジヒドロ-4'-オキソ-スピロ[ピペリジン-4,2'(1'H)-キナゾリン]-6'-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-ピリミジン-2-イル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(2-メチル-ベンジル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(3-メチル-ベンジル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(4-メチル-ベンジル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(2-メトキシ-ベンジル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(3-メトキシ-ベンジル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(4-メトキシ-ベンジル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(2-フルオロ-ベンジル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(3-フルオロ-ベンジル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(4-フルオロ-ベンジル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(2-クロロ-ベンジル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(3-クロロ-ベンジル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(4-クロロ-ベンジル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(ピリジン-2-イルメチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(ピリジン-3-イルメチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(ピリジン-4-イルメチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-メタンスルホニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-フェニルスルホニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(3-フェニル-プロピル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-エチルカルバモイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-ベンジルカルバモイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-フェニルカルバモイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-[2-(1H-インドール-3-イル)エチル]-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(1H-インドール-3-イルメチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(2-メチル-1H-インドール-3-イルメチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(ビフェニル-4-イルメチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(6-フルオロ-1H-インドール-3-イルメチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(5-フルオロ-1H-インドール-3-イルメチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(2-フェニル-エチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-[2-(4-フルオロ-フェニル)-エチル]-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-[2-(4-クロロ-フェニル)-エチル]-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-[2-(4-メトキシ-フェニル)-エチル]-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-[2-(2-フルオロ-フェニル)-エチル]-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-[2-(3-メトキシ-フェニル)-エチル]-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-[2-(4-メチル-フェニル)-エチル]-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-[2-(4-アミノ-フェニル)-エチル]-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-[2-(4-メチルアミノ-フェニル)-エチル]-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(1-メチル-1H-インドール-2-イルメチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(キノリン-2-イルメチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(キノリン-3-イルメチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(ビフェニル-2イル-メチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-エチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-イソプロピル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-シクロペンチル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(2-フェニル-エチル)-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-メチル-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(4-フルオロ-ベンジル)-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(4-フルオロ-ベンジル)-3,4-ジヒドロ-3-メチル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-ベンジル-3,4-ジヒドロ-3-メチル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(2-フェニル-エチル)-3,4-ジヒドロ-3-メチル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-メチル-3,4-ジヒドロ-3-メチル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{3,4-ジヒドロ-3-メチル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-ベンジル-3,4-ジヒドロ-3-ベンジル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-メチル-3,4-ジヒドロ-3-ベンジル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{3,4-ジヒドロ-3-ベンジル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(4-フルオロ-ベンジル)-3,4-ジヒドロ-3-ベンジル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(2-フェニル-エチル)-3,4-ジヒドロ-3-ベンジル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(1-フェニル-エチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(2-フェニル-チアゾリル-4イル-メチル)-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-エチル-3,4-ジヒドロ-3-ブチル-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-[2-(4-フルオロ-フェニル)-エチル]-3,4-ジヒドロ-4-オキソ-スピロ[2H-(1,3)-ベンゾオキサジン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{2'-フェニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-メチル-2'-フェニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-アセチル-2'-フェニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-ベンジル-2'-フェニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-ベンゾイル-2'-フェニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(2-フェニル-エチル)-2'-フェニル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{2'-フェニルカルバモイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-メチル-2'-フェニルカルバモイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-アセチル-2'-フェニルカルバモイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-ベンジル-2'-フェニルカルバモイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-ベンゾイル-2'-フェニルカルバモイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;(E)-3-{1'-(2-フェニル-エチル)-2'-フェニルカルバモイル-4-オキソ-スピロ[クロマン-2,4'-ピペリジン]-6-イル}-N-ヒドロキシ-アクリルアミド;から選択されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
請求項5
ヒストン脱アセチル化酵素活性の調節不全と関係のある病気の予防又は治療で用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
請求項6
請求項1〜4のいずれかに記載の化合物を一種以上含むことを特徴とする医薬組成物。
請求項7
a')式:[式中、R1、R2、n、X及びYは請求項1で定義したとおりである]の化合物を式HNOR16[式中、R16は請求項1で定義したとおりである]の化合物で処理し、式(I)[式中、ZはC=NOR16である]の化合物を得る工程、又はa'')式:[式中、Zは酸素、CR9R10又はC=R11であり、R11は酸素又は硫黄である]の化合物を保護されたヒドロキシルアミンで処理し、次に脱保護反応を行い、式(I)[式中、ZはC=NOR16以外である]の化合物を得る工程を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の式(I)の化合物の製造方法。
請求項8
a')の場合、塩基の存在下、適切な溶媒中で反応を行うことを特徴とする請求項7に記載の方法。
請求項9
前記溶媒が、エタノール又はジメチルホルムアミドであり、前記塩基がピリジンであることを特徴とする請求項8に記載の方法。
請求項10
a'')の場合、縮合剤と任意には塩基の存在下、適切な溶媒中で、前記保護されたヒドロキシルアミンとの反応を行うことを特徴とする請求項7に記載の方法。
請求項11
前記溶媒が、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン又はジメチルホルムアミドであり、前記縮合剤が、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミドであり、任意の前記塩基が、トリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミンであることを特徴とする請求項10に記載の方法。
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