专利摘要:
本発明は、生理学的に許容される媒体に、少なくとも1種のポリウレタンと、ビニルピロリドンおよびシリコーンモノマーの少なくとも1種のコポリマーとを含むインターポリマーを含む油中水型エマルジョンの形態の組成物を、皮膚に適用することを含む、引き締め効果によって、皺および小皺を伸ばすための化粧方法に関する。
公开号:JP2011516525A
申请号:JP2011503438
申请日:2009-04-08
公开日:2011-05-26
发明作者:ケバヴィラー,フローレンス;ブラルト,デルフィン;フリック,レジン
申请人:シャネル パフュームズ ビューテ;
IPC主号:A61K8-898
专利说明:

[0001] 本発明は、生理学的に許容される媒体に、少なくとも1種のポリウレタンと、ビニルピロリドンおよびシリコーンモノマーの少なくとも1種のコポリマーとを含むインターポリマーを含む油中水型エマルジョンの形態の組成物を、皮膚に適用することを含む、皮膚を引き締めるための、および/または引き締め効果によって皺および小皺を伸ばすための化粧方法に関する。]
背景技術

[0002] より若い外観を皮膚に付与する化粧料組成物を開発するために、非常に多くの調査研究が、過去数年に渡って行われた。これらの組成物は、通常、合成または植物由来の1種または複数の活性剤を含み、これらの活性剤は、例えば、皮膚の引き締まり(firmness)および弾性に寄与するコラーゲン、エラスチンまたはヒアルロン酸の合成に関与する細胞メカニズムを刺激すること、あるいは表皮−真皮接合部を強化することが可能である。]
[0003] これらの活性剤の不都合な点は、それらが皮膚にもたらす効果が、一定の期間の後にのみ認められ得るということである。その結果、市販されている抗加齢組成物は、通常、欠点を隠すことを可能にする光学的効果(ソフト−フォーカス顔料)および/または形変造(morpho−sculptural)効果を皮膚にもたらす顔料、さらには、いわゆる引き締め剤(これらの役割は、顔立ち(features)を引き締め、目に見えて、また即座に皺を伸ばすことである)も含む。]
[0004] しかし、これらの従来技術の引き締め剤を油の存在下で配合することは、油が、引き締め効果に非常に顕著な低下を、またはその消滅さえ引き起こすことが認められたので勧められない。その結果、代わりに、引き締め効果を有する抗加齢組成物はゲルのような水性組成物の状態に配合される。]
[0005] 現在、抗加齢化粧料組成物における油相の存在は、組成物にエモリエントの特徴を付与し、皮膚が乾燥状態になり、次いで脱水による小皺が現れることを防ぐ閉塞性の膜を皮膚の表面に形成するためにせよ、あるいは、抗皺組成物に特に有用である、特に、ビタミンAおよびEなどの様々な脂溶性局所活性剤を運ぶためにせよ、しばしば望ましい。]
[0006] さらに、油相の存在は、通常、ファンデーションの形態に抗加齢組成物を製造するために必要である。事実、ファンデーションは通常、メイクアップがより良好な耐久力(すなわち、水および発汗に対する、より良好な耐性)をもつことを可能にする連続油相におけるエマルジョンの形態に配合される。]
[0007] 油の存在下で引き締め剤を配合するために、従来技術において提案された解決策の1つは、水性相に存在する引き締め剤の濃度を増すことからなっていたが、許容されない粘着性を組成物に付与する危険を有していた。別の解決策は、引き締め剤と、引き締め効果を強化する化合物、特に、イオン性の両親媒性ポリマー(EP−1 419 763)、フィルム形成性エラストマーポリマー(FR−2 872 410)、エチレン性ブロックポリマー(WO 2005/30158)または尿素のヒドロキシルアルキル化誘導体(WO 2005/56491)とを一緒にすることからなっていた。しかし、得られる組成物は、主に、連続水性相を含む組成物であり、引き締め剤のパーセンテージは、高いままである(通常、6%を超える)。別の解決策は、また、引き締め剤として、相互侵入ポリマーの網目からなるハイブリッドポリマーを用いることからなっていた(FR−2 843 025)。]
[0008] それでもやはり、組成物の全重量に対して、重量が30%を超え、40%を超えさえする油を含み得る油相を含み、引き締め効果を有する化粧料組成物(この組成物は、1重量%未満の引き締め剤の含量でさえ、皮膚に、はっきりとした、即座の、継続する引き締め効果を示す)を、利用できるようにすることが依然として求められている。]
[0009] この要求は、特定のハイドロゲルを含む油中水型エマルジョンの形態の組成物によって、本発明により叶えられ、このハイドロゲルは、特に、皮膚のケアおよびメイクアップ組成物のためのフィルム形成剤として、HYDROMER社によって、Aquamere(登録商標)S2011の商品名で販売されている。]
[0010] 特にアゾベンゼンを含む、アンチ−サン(anti−sun)組成物のSPFを増すために、このハイドロゲルを用いることが、既に示唆されている(US−6,436,377)。さらに、文献、US 2007/104677は、揮発性シリコーン、さらには引き締め効果を有する弾性フィルムを皮膚の上に形成するポリマー(例えば前記ハイドロゲル)を含む、水中シリコーン(Si/W)または水中シリコーン中水型(W/Si/W)エマルジョンの形態の顔化粧料組成物を開示する。]
[0011] 他方、出願人の知る限りでは、皮膚を伸ばすために前記ハイドロゲルをW/O、特にW/Siのエマルジョンの形態の化粧料組成物に用いることは、まだ決して提案されておらず、知られているほとんどの引き締め剤と異なり、この材料が大量の油の存在下で配合されても皮膚に、はっきりとした、継続する引き締め効果を付与することを可能にすることを示したことは出願人の功績である。]
[0012] こうして、本発明の主題は、生理学的に許容される媒体に、少なくとも1種のポリウレタンと、ビニルピロリドンおよびシリコーンモノマーの少なくとも1種のコポリマーとを含むインターポリマーを含む油中水型エマルジョンの形態の組成物を、皮膚に適用することを含む、皮膚を引き締めるための、および/または引き締め効果によって皺および小皺を伸ばすための化粧方法である。]
[0013] 本発明により用いられるインターポリマーは、通常、特許US−4,642,267に記載のものに類似の方法に従って、すなわち、溶媒相もしくは溶融状態においてビニルピロリドンのコポリマーとポリウレタンとを混合すること、任意選択で、混合物に架橋剤(例えば、イソシアナートまたはポリ(カルボン酸))を添加すること、および適切である場合、溶媒を蒸発させることを含む方法に従って得ることができる。]
[0014] 前記ポリウレタンそのものは、芳香族および/または脂肪族ポリイソシアナートを、ポリエステルポリオールおよび/またはポリエーテルポリオールと反応させることによって、あるいは、イソシアナート末端を有する実質的に線状のプレポリマーと前記ポリオールとの反応によって、通常のやり方で得ることができる。]
[0015] ポリウレタンは、例えば、ポリテトラメチレンエーテルグリコール−ジフェニルメタンジイソシアナート(MDI)、ポリテトラメチレンエーテルグリコール−トリレンジイソシアナート(TDI)、ポリテトラメチレンエーテルグリコール−イソホロンイソシアナート、ポリ(1,4−オキシブチレン)グリコール−ジフェニルメタンジイソシアナート(MDI)、ポリ(1,4−オキシブチレン)グリコール−トリレンジイソシアナート(TDI)、ポリ(1,4−オキシブチレン)グリコール−イソホロンイソシアナート、ポリエチレングリコール−ジフェニルメタンジイソシアナート(MDI)、ポリエチレングリコール−トリレンジイソシアナート(TDI)、ポリエチレングリコール−イソホロンイソシアナート、ポリプロピレングリコール−ジフェニルメタンジイソシアナート(MDI)、ポリプロピレングリコール−トリレンジイソシアナート(TDI)、ポリプロピレングリコール−イソホロンイソシアナート、ポリカプロラクトン−ジフェニルメタンジイソシアナート(MDI)、ポリカプロラクトン−トリレンジイソシアナート(TDI)、ポリカプロラクトン−イソホロンイソシアナート、ポリエチレンアジパート−ジフェニルメタンジイソシアナート(MDI)、ポリエチレンアジパート−トリレンジイソシアナート(TDI)、ポリエチレンアジパート−イソホロンイソシアナート、ポリテトラメチレンアジパート−ジフェニルメタンジイソシアナート(MDI)、ポリテトラメチレンアジパート−トリレンジイソシアナート(TDI)、ポリテトラメチレンアジパート−イソホロンイソシアナート、ポリエチレンプロピレンアジパート−ジフェニルメタンジイソシアナート(MDI)、ポリエチレン−プロピレンアジパート−トリレンジイソシアナート(TDI)、およびポリエチレン−プロピレンアジパート−イソホロンイソシアナートのポリウレタンからなる群から選択され得る。]
[0016] 変形形態として、ポリウレタンは、式(I)のものから選択され得る。]
[0017] ]
[0018] さらに、ビニルピロリドンのコポリマーは、好ましくは、N−ビニルピロリドンと、シリコーンコモノマーとのコポリマーであり、このシリコーンコモノマーは、少なくとも1つのシリコーン鎖(例えば、ポリジメチルシロキサン鎖)により置換された、エチレン性不飽和モノマー、例えば、(メタ)アクリル酸であることが好ましい。このモノマーは、有利には、メタクリル酸とポリジメチルシロキサン(ジメチコン)とのエステルである。このようなコポリマーは、特に、水性媒体における、有機シリコーン複合物とビニルピロリドンモノマーとの間の反応によって得ることができる。]
[0019] 2種のポリマーの混合は、適切な任意の装置で、例えば、それらが溶融状態で混合される場合にはヘリカルスクリュ押出機で、実施され得る。この混合物は、10から80重量%、好ましくは25から60重量%のポリウレタン、および20から90重量%、好ましくは40から75重量%のビニルピロリドンコポリマーを含み得る。それは、さらに、フィラー、界面活性剤、顔料、増粘剤、芳香剤などの1種または複数の添加剤を含み得る。]
[0020] 得られるインターポリマーは、「複合体」とも呼ばれ得る。]
[0021] 本発明により使用され得る好ましいインターポリマーの例は、INCI名「PVP/アクリル酸ジメチコニル/ポリカルバミル/ポリグリコールエステル(PVP/DIMETHICONYLACRYLATE/POLYCARBAMYL/POLYGLYCOLESTER)」を有する材料であり、HYDROMER社からAquamere(登録商標)S2011の商品名で、またはPHOENIX社からPecogel(登録商標)S2120およびPecogel(登録商標)HS−501の商品名で入手可能である。]
[0022] 本発明により用いられる組成物は、組成物の全重量に対して、有利には、0.01から5重量%、好ましくは、0.05から2重量%のインターポリマーを含む。]
[0023] この組成物は、生理学的に許容され、好ましくは化粧品に許容される媒体、すなわち、体に害のある副作用を有さず、特に、化粧品のユーザーに許容されない発疹(blotch)、ヒリヒリする感じ(chafing)、ツッパリ感(tightness)もしくはチクチクする感じ(tingling)を生じない媒体を含む。]
[0024] この媒体は、少なくとも1種の油、および水を含み、これらは一緒に油中水型エマルジョンを生成する。]
[0025] 本発明の目的では、表現「油」は、室温(25℃)で液体であり、25℃の水に少なくとも1重量%の量で導入された時、全く水に可溶でない、または、水に導入された油の重量に対して10重量%未満の量で可溶である化合物を意味すると理解されている。]
[0026] 油として、特に、無機または合成由来の線状もしくは分岐状炭化水素油、合成(ポリ)エステルおよび(ポリ)エーテル、殊に、有利には分岐状であるC6〜C20の酸とC6〜C20のアルコールとの(ポリ)エステル(例えば、イソノナン酸イソノニル)、植物油、分岐状および/または不飽和の脂肪酸、分岐状および/または不飽和の脂肪アルコール、シリコーン油、フルオロシリコーン油、フッ素化油、ならびにこれらの混合物を挙げることができる。]
[0027] 本発明による組成物は、前記油の混合物を含み得ることが、明瞭に理解されている。]
[0028] これらの油の中で、本発明による組成物が少なくとも1種のシリコーン油を含むことが好ましい。]
[0029] 表現「シリコーン油」は、少なくとも1個のケイ素原子、特に少なくとも1個のSi−O基を含む油を意味すると理解されている。シリコーン油は揮発性または非揮発性であり得る。]
[0030] 非揮発性シリコーン油として、特に、少なくとも8個のケイ素原子を含むポリジメチルシロキサン、アルキル鎖が8から20個の炭素原子を含むポリアルキルメチルシロキサン、およびフェニルトリメチコンのINCI名によって特定される油を挙げることができる。]
[0031] 揮発性シリコーン油として、特に、5および6cStの粘度を有する特定のジメチコン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン、メチルトリメチコンおよびカプリルメチコンのINCI名によって特定される化合物、ならびにこれらの混合物を挙げることができる。]
[0032] 植物油の例には、特に、コムギ麦芽油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ゴマ油、トウモロコシ油、アプリコット油、ヒマシ油、カリテ(karite)油、アボカド油、オリーブ油、大豆油、スイートアーモンド油、ヤシ油、ナタネ油、綿実油、ヘイゼルナッツ油、マカダミア油、ホホバ油、アルファルファ(lucerne)油、ケシの実油、カボチャ種子油、ゴマ油、ヘチマ(gourd)油、ナタネ油、クロフサスグリ種子油、イブニングプリムローズ油、キビ(millet)油、オオムギ油、キノア油、ライムギ油、ベニバナ油、キャンドルナッツ油、パッションフラワー油、ジャコウバラ油またはツバキ油である。]
[0033] 表現「炭化水素油」は、水素および炭素原子だけを含む油を意味すると理解されている。非揮発性炭化水素油の例は、ポリブテン、水添ポリイソブテンおよび水添ポリデセンである。揮発性炭化水素油は、8から16個の炭素原子、特に、イソドデカン、イソデカンまたはイソヘキサデカンなどの分岐状C8〜C16アルカン(イソパラフィンとも呼ばれる)を含む炭化水素油から選択され得る。]
[0034] 表現「フッ素化油」は、少なくとも1個のフッ素原子を含む油、例えば、ノナフルオロメトキシブタンまたはペルフルオロメチルシクロペンタン、ペルフルオロジメチルシクロヘキサン、ペルフルオロペルヒドロフェナントレン、ペルフルオロデカリン、およびこれらの混合物(この列挙は限定ではない)を意味すると理解されている。]
[0035] 本発明により用いられる組成物は、少なくとも1種のワックスおよび/または少なくとも1種の親油性ゲル化剤をさらに含んでいてもよく、これらは、エマルジョンの脂肪相に含まれる。]
[0036] 表現「ワックス」は、30℃を超え、通常は100℃未満である融点を有する脂肪物質を意味すると理解されており、この脂肪物質は、組成物を調製する条件の下では液体であり、固体状態では異方性結晶組織を示す。ワックスの例は、特に、植物ワックス、ミネラルワックスまたは合成ワックスであり、合成ワックスは、有利には、炭化水素またはシリコーンワックスであり得る。こうして、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、米ワックス、蜜蝋(Cela alba)、任意選択で官能化されているポリエチレンワックス、およびパラフィンワックス、さらには、オゾケライト、マイクロクリスタリンワックス、線状C14〜C22脂肪アルコール、およびC8〜C20の酸とグリセリンのトリエステル(例えば、トリベヘン酸グリセリン)、ならびにこれらの混合物(この列挙は限定ではない)を挙げることができる。また、VEVY社によってCETACENE(登録商標)の商品名で販売されている、酢酸ステアリン酸グリコールも挙げることができる。]
[0037] 親油性ゲル化剤の例は、特に、シリコーンポリマー、より特別には、オルガノポリシロキサンのエラストマーである。これらの中で、鎖の末端もしくは中央に、好ましくはケイ素原子上に、位置する不飽和基(例えば、ビニルもしくはアリル基)を有するオルガノポリシロキサンと、別の反応性シリコーン化合物(例えば、オルガノハイドロジェンポリシロキサン)との反応により得られる、少なくとも部分的に架橋されたポリマーを挙げることができる。通常、これらのポリマーは、揮発性もしくは不揮発性シリコーン溶媒中、または炭化水素溶媒中のゲルの形態で入手可能である。このようなエラストマーの例は、特に、SHIN ETSU社によって、KSG−6、KSG−16、KSG−31、KSG−32、KSG−41、KSG−42、KSG−43およびKSG−44の商品名で、また、DOW CORNING社によって、DC 9040およびDC 9041の商品名で販売されている。別の油状ゲル化剤は、エポキシ基およびヒドロシリル化された基により官能化されたオルガノポリシロキサンの、触媒の存在の下での、自己重合によって得られるシリコーンポリマーからなり、これは、GENERAL ELECTRIC社から、VELVESIL(登録商標)125の商品名で市販されている。別の親油性ゲル化剤は、JEEN社によって、JEESILC(登録商標)PS(PS−VH、PS−VHLV、PS−CM、PS−CMLVおよびPS−DM)の商品名で市販されているもののように、環状ジメチコン/ビニルジメチコンコポリマーからなる。別のタイプの親油性ゲル化剤は、特に出願WO 98/38981および特許US−6,309,629に記載の、シリコーンまたは炭化水素溶媒と任意選択で一緒にされた、スチレンとオレフィン(例えば、エチレン、プロピレンおよび/またはブチレン)とのコポリマーからなる。それらには、特に、PENRECO社からVERSAGEL(登録商標)の商品名で入手可能なブロックターポリマーに基づくゲル化剤が含まれる。別のタイプの親油性ゲル剤は、ポリアミド−3のINCI名によって特定されるもの、特にARIZONA CHEMICAL社から入手可能なポリマーである、SYLVACLEAR(登録商標)AF1900VおよびPA 1200V、ならびに、「エチレンジアミン/水添ダイマージリノール酸コポリマーBis−Di−C14〜18アルキルアミド」のINCI名によって特定され、例えばARIZONA CHEMICAL社からSYLVACLEAR(登録商標)A200VもしくはSYLVACLEAR(登録商標)A2614Vの商品名で入手可能なものなどのポリアミドからなる。親油性ゲル化剤は、変形形態として、ベントンまたは疎水性変性ヘクトライトであり得る。]
[0038] さらに、本発明による組成物の水性相は、1種または複数の親水性ゲル化剤を含み得る。]
[0039] 親水性ゲル化剤は、好ましくは、特に、アクリル酸および/またはアクリル酸の塩もしくはエステルのホモ−およびコポリマー、例えば、カルボマー、lipochemicals製のGELLINOV(登録商標)、HYDRILLIEN 9(登録商標)およびDOW CORNING製のDC RM 2051(登録商標)などのポリアクリル酸ナトリウムに基づく混合物;アクリルアミドのホモ−およびコポリマー;アクリロイルメチルプロパンスルホン酸(AMPS)のホモ−およびコポリマー、例えば、CLARIANT製のARISTOFLEX AVC(登録商標)もしくはHMB(登録商標)、およびSEPPIC製のSEPINOVEMT(登録商標);多糖、例えば、グアーおよびザンサンガム、カラギナン、グラフト化レバン(levan)および非グラフト化インスリン;ならびにセルロース誘導体(この列挙は限定ではない)から選択され得る親水コロイド(hydrocolloid)である。水性相は、CLARIANT社によってSILCARE(登録商標)SEAの商品名で販売されている混合物(これは、「トリデセス−9アモジメチコンおよびトリデセス−12」のINCI名を有する)などの、可溶性シリコーンコンパウンドも含み得る。]
[0040] 本発明による組成物は、好ましくは、10から50重量%、より好ましくは、20から35重量%の水をさらに含む。]
[0041] この組成物は、ポリエーテル変性ポリシロキサン、特に、DOW CORNING社によって5225C(登録商標)Formulation Aidの商品名で、またSHIN−ETSU社によってKF−6017(登録商標)の商品名で販売されているものなどのオキシエチレン化および/またはオキシプロピレン化ポリジメチルシロキサン;特にUNIQEMA社によってARLACEL(登録商標)P135の商品名で販売されているポリエトキシル化ジポリヒドロキシステアラート(30EO)などの、油中水型、有利にはシリコーン中水型の乳化剤から好ましくは選択される1種または複数の界面活性剤も含み得る。]
[0042] 本発明により用いられる組成物は、さらに、1種または複数の親水性または親油性活性剤、特に、テンシン1の発現を刺激する作用剤;フルクトサミン−3−キナーゼもしくはその関連タンパク質(FN3K RP)の発現を刺激する作用剤;増殖因子の産生を刺激する作用剤;抗糖化剤もしくは脱糖化(deglycating)剤;コラーゲンの合成を増す、もしくはその分解を防ぐ作用剤(抗コラギナーゼ剤、特に、マトリックスメタロプロテアーゼを抑制する作用剤);エラスチンの合成を増す、もしくはその分解を防ぐ作用剤(抗エラスターゼ剤);グリコサミノグリカンもしくはプロテオグリカンの合成を増す、またはそれらの分解を防ぐ作用剤(抗プロテオグリカナーゼ剤);繊維芽細胞によるインテグリンの合成を刺激する作用剤;角化細胞の増殖もしくは分化を増す作用剤;繊維芽細胞の増殖を増す作用剤;抗酸化剤もしくは抗フルーラジカル剤もしくは抗汚染剤;ならびにこれらの混合物(この列挙は限定ではない)から特に選択され得る少なくとも1種の抗加齢活性剤を含み得る。]
[0043] このような作用剤の例は、特に、植物エキス、殊に、ハナモツヤクノキ(Butea frondosa)、キンコウボク(Magnolia champaca)、バニラ(Vanilla planifolia)、アトラスシダー(Cedrus atlantica)、カナリアノキ(Canarium commune、エレミ(elemi))、ポンツクショウガ(Zingiber cassumunar Roxb.)、カラギナン(Chondrus crispus)、サーマルサーモフィルス(Thermus thermophilus)、エンドウ(Pisum sativum)、ツボクサ(Centella asiatica)、イカダモ(Scenedesmus)、ワサビノキ(Moringa pterygosperma)、マンサク(hamamelis)、ヨーロッパグリ(Castanea sativa)、ハイビスカス(Hibiscus sabdriffa)、チュベローズ(Polyanthes tuberosa)、アルガン(Argania spinosa)、アロエベラ(Aloe vera)、スイセン(Narcissus tarzetta)、またはカンゾウ(liquorice)のエキス;ダイダイ(Citrus aurantium、ネロリ(Neroli))の精油;α−ヒドロキシ酸、例えば、グリコール酸、乳酸、環状の酸、およびこれらのエステル;β−ヒドロキシ酸、例えば、サリチル酸およびその誘導体;植物(特に、ダイズもしくはヘイゼルナッツ)タンパク質の加水分解物;アシル化オリゴペプチド;酵母、特に清酒酵母(Saccharomyces cerevisiae)のエキス;藻類、特にコンブ(laminaria)のエキス;ビタミンおよびそれらの誘導体、例えば、パルミチン酸レチニル、アスコルビン酸、アスコルビルグルコシド、リン酸アスコルビルマグネシウムもしくはナトリウム、パルミチン酸アスコルビル、テトライソパルミチン酸アスコルビル、ソルビン酸アスコルビル、トコフェロール、酢酸トコフェリルおよびソルビン酸トコフェリル;ならびにこれらの混合物である。]
[0044] 本発明により用いられる組成物は、ヒアルロン酸およびその塩ならびに/またはポリオール(例えばグリセリン)などの湿潤剤を、さらに含み得る。]
[0045] それは、有利には、さらに、少なくとも1種のフィラーを含む。この用語は、無機もしくは有機で、組成物に溶けない、任意の形状(特に、球状または薄板上)の任意の粒子を意味すると理解されている。フィラーの例は、タルク、マイカ、シリカ、カオリン、窒化ホウ素、デンプン、オクテニルコハク酸無水物により変性されたデンプン、ポリアミド、シリコーン樹脂、シリコーンエラストマーの粉末、およびアクリルポリマー、特にポリ(メタクリル酸メチル)の粉末である。フィラーは、特に、化学的性質および/または物理的状態の異なるいくつかの層からなっていることがあり、また、特に、球状フィラーに被覆されたリーフレット(leaflet)状で提供され得る。それらは、様々な表面処理の助けにより変性され得る。表面処理されたフィラーの一例は、エチレン/メタクリラートコポリマーにより変性されたシリカからなり、特に、KOBO社によってDSPCS20N−I2(登録商標)、DSPCS/3H−I2(登録商標)およびDSPCS−I2(登録商標)の商品名で販売されている。]
[0046] 組成物は、水溶性もしくは脂溶性染料、組成物および/または皮膚を着色および/または不透明化する効果を有するフィラー、例えば、顔料、真珠光沢剤、ラッカー(不活性無機担体上に吸着された水溶性染料)、ならびにこれらの混合物から選択される少なくとも1種の染色物質(dye substance)も含み得る。これらの染色物質は、シラン、シリコーン、脂肪酸石鹸、C9〜C15フルオロアルコールリン酸エステル、アクリラート/ジメチコンコポリマー、C9〜C15フルオロアルコールリン酸エステル/シリコーン混合コポリマー、レシチン、カルナウバワックス、ポリエチレン、キトサン、アルミナ、および任意選択でアクリラート化されたアミノ酸、例えば、ラウロイルリシン、ステアロイルグルタミン酸二ナトリウムおよびアシルグルタミン酸アルミニウムなどの疎水性作用剤により、任意選択で表面処理されていてもよい。顔料は、無機もしくは有機で、天然または合成であり得る。顔料の例は、特に、鉄、チタン、クロムもしくは亜鉛の酸化物、ウルトラマリンブルー、プルシアンブルー、カーボンブラック、ならびに複合顔料、および角度依存性彩色、真珠光沢、干渉、フォトクロミックもしくはサーモクロミック顔料(この列挙は限定ではない)である。真珠光沢剤は、メイクアップ製品に通常存在するもの(例えば、マイカ−二酸化チタン)から選択され得る。]
[0047] 本発明による組成物は、抗酸化剤、例えば、アスコルビン酸のアルキル化またはホスホリル化エステル、またはトコフェロールおよびそのエステル;金属イオン遮蔽剤、例えばEDTA塩;pH調節剤;保存剤、例えば、パラベンおよびフェノキシエタノール;ならびに芳香剤も含み得る。]
[0048] 組成物は、有機および無機の遮蔽剤ならびにこれらの混合物から選択される少なくとも1種のUV遮蔽剤をさらに含み得る。有機遮蔽剤として、特に、ジベンゾイルメタン誘導体(ブチルメトキシジベンゾイルメタンが含まれる)、ケイ皮酸誘導体(メトキシケイ皮酸エチルヘキシルが含まれる)、サリシラート、パラ−アミノ安息香酸、β,β’−ジフェニルアクリラート、ベンゾフェノン、ベンジリデンカンファー誘導体、フェニル−ベンゾイミダゾール、トリアジン、フェニルベンゾトリアゾールおよびアントラニル酸誘導体を挙げることができる。無機の遮蔽剤として、特に、顔料もしくはナノ顔料の形態の無機酸化物系遮蔽剤、殊に、例えば、ジメチコン、アシルグルタマート、シリカ、アルミナおよび/またはステアリン酸アルミニウムの助けにより被覆された、または被覆されていない、二酸化チタンもしくは酸化亜鉛系遮蔽剤を挙げることができる。]
[0049] 本発明により用いられる組成物に含まれる油状化合物の全量は、この組成物の全量に対して、好ましくは、30から50重量%を占める。それらは、上で列挙された油に加えて、例えば、液体状態における、UV遮蔽剤、およびW/O乳化剤などの前記の他の成分を含むと理解されている。]
[0050] 本発明により用いられる組成物は、皮膚のケアもしくはメイクアップ組成物、特にケア液、セラムもしくはクリームもしくはファンデーションであり得る。]
[0051] それは、皺および小皺を伸ばすために、顔の皮膚に、また任意選択で、首、ならびに/または首および肩の皮膚に適用され得る。本発明による方法は、通常、皺のある、および/または弛んだ皮膚に実施される。]
[0052] 本発明は、例示によってのみ記載される以下の非限定的実施例を考慮すれば、より明瞭に理解されるであろう。]
[0053] 〔実施例1〕
化粧料組成物
実施例1−A:ファンデーション
それらの機能によって、またそれらのINCI名(CTFADictionary、第11版、2006年を参照)によってかぎ括弧を付けて、下で特定される成分を、これらの成分に並べて示す重量パーセントで含む組成物を、当業者にとって通常のやり方で調製した。]
[0054] ]
[0055] 実施例1−B:抗皺セラム
以下の組成物を調製する。]
[0056] 〔実施例2〕]
[0057] 官能検査
実施例1の組成物1−Aを、皮膚の加齢の兆候(皺、小皺、引き締まりの欠如)を示す白色人種(Caucasian type)の20人の被験者によって試験した。これを行うために、組成物を、1日1回の割合で、毎朝、6週間、顔および首の全体に付けた。]
[0058] 各被験者は、付けた後に得られる、製品の美容に関する品質およびメイクアップ結果に関連するかなりの数のディスクリプタ(descriptor)を含む質問表を完成させた。]
[0059] 被験者の76%が、製品を付けた直後の、「張りのある顔立ち(drawn features)」の感覚および皮膚の「皺取りされた(lifted)」外観を記入した。さらに、被験者の76%が、付けた後、数時間、引き締め効果が感じられる状態で残ると評価した。]
実施例

[0060] これらの結果は、本発明によるエマルジョンが、皮膚を直ちに引き締めることを、感じられ、長続きする仕方で可能にすることを示す。]
权利要求:

請求項1
生理学的に許容される媒体に、少なくとも1種のポリウレタンと、ビニルピロリドンおよびシリコーンモノマーの少なくとも1種のコポリマーとを含むインターポリマーを含む油中水型エマルジョンの形態の組成物を、皮膚に適用することを含む、皮膚を引き締めるための、および/または引き締め効果によって皺および小皺を伸ばすための化粧方法。
請求項2
シリコーンモノマーが、ポリジメチルシロキサン鎖などの少なくとも1つのシリコーン鎖により置換されたエチレン性不飽和モノマーであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
請求項3
シリコーンモノマーが(メタ)アクリル酸エステルであることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
請求項4
組成物が、組成物の全重量に対して、0.01から5重量%、好ましくは0.05から2重量%のインターポリマーを含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の方法。
請求項5
組成物が少なくとも1種のシリコーン油を含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
請求項6
組成物に含まれる油状化合物の全量が、該組成物の全量に対して、30から50重量%を占めることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
請求項7
皺のある、および/または弛んだ皮膚に用いられることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
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同族专利:
公开号 | 公开日
FR2929848A1|2009-10-16|
WO2009124976A1|2009-10-15|
US20110014150A1|2011-01-20|
FR2929848B1|2010-04-16|
EP2259765B1|2012-08-15|
EP2259765A1|2010-12-15|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2012-03-01| A621| Written request for application examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120229 |
2014-02-20| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140219 |
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