![]() 内皮炎症及び内皮−単球相互作用の置換1,3−シクロペンタジオンによる減弱
专利摘要:
置換1,3−シクロペンタジオン化合物を用いて、心血管系の危険を軽減するための組成物及び方法を開示する。 なし 公开号:JP2011516492A 申请号:JP2011503164 申请日:2009-04-02 公开日:2011-05-26 发明作者:エンマ,デニス・エイ;コンダ,ヴェーラ;ダーランド,ゲイリー;デサイ,アニュ;トリップ,マシュー・エル;ブランド,ジェフリー・エス;ラム,ジョセフ 申请人:メタプロテオミクス, エルエルシー; IPC主号:A61K31-122
专利说明:
[0001] 関連出願へのクロスリファレンス [001]本特許出願は、米国仮出願No.61/041,631(2008年4月2日出願)に対する優先権を主張するものであり、該優先権出願の内容は、その全体で本明細書に援用される。] 背景技術 [0002] [002]発明の分野 [003]本発明は、一般に、(1)内皮細胞(HAEC)におけるTNFα仲介VCAM−1、Eセレクチン及びMCP−1(TNFα mediated VCAM-1, E-selectin and MCP-1)及び(2)TNFα仲介単球−内皮相互作用(TNFα mediated Monocyte-Endothelial interaction)を包含する、内皮機能及び心血管系併発症に関連した炎症経路をプロテインキナーゼ調節を介して調節するために用いることができる方法及び組成物に関する。より具体的には、本発明は、置換1,3−シクロペンタジオン化合物を用いる方法及び組成物に関する。] [0003] [004]関連技術の説明 [005]単球の活性化と単球の内皮への接着は、炎症性及び心血管系疾患に重要な役割を果たしている。このプロセスは、高血糖によってさらに複雑になり、糖尿病における併発症を招来する。TNFαと高血糖の両方は、炎症反応に関与する、多くの遺伝子を活性化する(Shanmugam N, Gae Gonzalo IT, Natarajan R.著:単球における高グルコース誘導シクロオキシゲナーゼ−2発現の分子機構,Diabetes. 53(3):795-802, 2004)。] [0004] [006]MCP−1は、単球の強力な走化性因子であり、内皮への単球浸潤と接着を促進することによって早期アテローム発生に極めて重要な役割を果たし、アテローム斑(atherosclerotic plaque)の形成を招来する(Charo IF, Taubman MB.著:血管性疾患の病因におけるケモカイン,Circ Res. 29;95(9):858-66, 2004)。] [0005] [007]マトリックスメタロプロテイナーゼ(MMPs)は、細胞外空間における主要なタンパク質分解酵素であり、それらは細胞外マトリックスを切断することができるので、該斑キャップの弱化に寄与する(Nagase H, Visse R, Murphy G.著:マトリックスメタロプロテイナーゼ及びTIMPsの構造及び機能,Cardiovasc Res 2006;69:562-73)。急性冠動脈症候群の大部分と原因的に関連したアテローム斑破裂は、一般に、連続的炎症及びコラーゲン分解の部位において生じる(Virmani R, KolodgieFD, BurkeAP, Farb A, SchwartzSM.著:冠動脈突然死からの教訓:動脈硬化性病変の包括的形態学的分類表,Arterioscler Thromb Vasc Biol 2000;20:1262-75)。] [0006] [008]臨床的及び実験的研究は、MMP−9(ゼラチナーゼB)をアテローム斑安定性の重要な決定因子として関係付けている(Gough PJ, Gomez IG, Wille PT, Raines EW.著:活性MMP−9のマクロファージ発現は、apoE欠乏マウスにおける急性プラーク破壊を誘導する,J Clin Invest 2006;116:59-69.; Fukuda D, Shimada K, Tanaka A, Kusuyama T, Yamashita H, Ehara S, et al.著:急性心筋梗塞患者対不安定な狭心症患者対安定な狭心症患者における血清マトリックスメタロプロテイナーゼ−9のレベルの比較,Am J Cardiol 2006;97:175-80.; Blankenberg S, Rupprecht HJ, Poirier O, Bickel C, Smieja M, Hafner G, et al.著:心血管系患者のマトリックスプロテイナーゼ−9の血漿濃度及び遺伝的変異と予後,Circulation 2003;107:1579-85)。MMP−9は原則として単球/マクロファージに由来する(Chase AJ, Bond M, CrookMF, Newby AC.著: in vitroでのヒト・マクロファージ及びin vivoで産生されるウサギ泡沫細胞によるメタロプロテイナーゼ−1、−3及び−9分泌における核因子κB活性化の役割,Arterioscler Thromb Vasc Biol 2002;22:765-71; Stawowy P, Meyborg H, Stibenz D, Borges Pereira Stawowy N, Roser M, Thanabalasingam U, et al. Furin-like proprotein convertases are central regulators of the membrane type matrix metalloproteinase-promatrix metalloproteinase-2 proteolytic cascade in atherosclerosis. Circulation 2005;111:2820-7)、この単球/マクロファージは、アテローム硬化症の初期、進行及び併発症に関与する主要な細胞種類である。MNCsにおいて、MMP−9は、TNF−αを含めた、多くの炎症メディエーターによって強く誘導可能である(Stawowy P, Meyborg H, Stibenz D, Borges Pereira Stawowy N, Roser M, Thanabalasingam U, et al.著:フリン様プロタンパク質転換酵素は、アテローム硬化症における膜型マトリックスメタロプロテイナーゼ−プロマトリックスメタロプロテイナーゼ−2タンパク質分解カスケードの重要な調節剤である,Circulation 2005;111:2820-7)。] [0007] [009]例えばアスピリン、グルココルチコイド及びクルクミンのような抗炎症性化合物が、NF−κBシグナリング経路の阻害を介してそれらの効果を発揮することが、以前に判明している(Kopp E and Ghosh S.著:サリチル酸ナトリウム及びアスピリンによるNFκBの阻害,Science. 22: 270 (5244): 2017-9,1994; De Bosscher K, Schmitz ML, Vanden Berghe W, Plaisance S, Fiers W, Haegeman G. 著;核因子κB依存性転写のグルココルチコイド仲介抑制はトランス活性化による直接の介在を必要とする,Proc Natl Acad Sci U S A. 9;94(25):13504-9, 1997; PanMH, Lin-Shiau SY, Ho CT, Lin JH, Lin JK.著:紅茶からのテアフラビン−3,3’−ジガレート及び他のポリフェノールによる、マクロファージにおけるIκBキナーゼ活性のダウンレギュレーションを介してのリポ多糖誘導核因子κB活性の抑制,Biochem Pharmacol. 15;59(4):357-67, 2000)。] [0008] [0010]例えばTNFαのような炎症メディエーターはNFκBを活性化して、例えば炎症誘発性サイトカイン、接着分子、ケモカイン(単球走化性プロテイン−1(MCP−1)を包含する)のような、炎症反応に関与する、多くの遺伝子の発現を制御する(Ueda A, Ishigatsubo Y, Okubo T, Yoshimura T.著:ヒト単球化学誘引物質プロテイン−1遺伝子の転写制御。2つのNF−κB部位の協同作用とNF−κB/Relサブユニット特異性,J Biol Chem. 5;272(49):31092-9, 1997)。高血糖が単球におけるPKC及びNF−κBシグナリング経路の活性化を介して炎症を活性化することが判明している(Devaraj S, VenugopalSK, Singh U, Jialal I.著:高血糖は、プロテインキナーゼc−α及び−βの誘導を介してインターロイキン−6の単球放出を誘導する,Diabetes.;54(1):85-91, 2005; Shanmugam N, Gae Gonzalo IT, Natarajan R.著:単球における高グルコース誘導シクロオキシゲナーゼ−2発現の分子機構,Diabetes. 53(3):795-802, 2004)。] [0009] [0011]タンパク質の可逆的リン酸化は、細胞生理学の殆ど全ての面を制御する。特異的なキナーゼ及びホスファターゼの慢性的な制御不全は、細胞内タンパク質の正常なリン酸化状態を変化させることによってそれらの影響を及ぼして、癌及び炎症性疾患を含めた、多くの障害を招来する。このため、プロテインキナーゼは主要な治療標的である。] [0010] [0012]特異的キナーゼの過剰活性化は、特に、多くの疾患に関連する、そして予想されるように、ある一定の標的指向キナーゼ阻害剤(certain,targeted kinase inhibitors)は、細胞生理学を正常化して、ほぼ寛解をもたらすことに効果的であると判明している。例えば、イマチニブ(キロシンキナーゼ阻害剤)は白血病の治療に[Savage DG, N Eng J Med 2002];エルロチニブ(上皮増殖因子受容体阻害剤)は肺癌に(Expert Opin Pharmacother, Gridelli, 2007において考察);そしてルボキシストーリン(PKC−βII阻害剤)は糖尿病患者の微小血管合併症の軽減に(JoySV, et al.著:糖尿病微小血管併発症の新たな治療薬としてのロボキシスターリン、プロテインキナーゼC−β阻害剤,Ann Pharmacother. 39(10): 1693-9, 2005)有効である。] [0011] [0013]内皮由来一酸化窒素(endothelial derived Nitric Oxide)(NO)は、血管内皮反応性を調節し、したがって、全身血圧、血管リモデリング及び血管新生を制御する、心臓血管ホメオスタシスの重要な決定因子である(Moncada S, Higgs A著:L−アルギニン−一酸化窒素経路,NEJM 1993;329:2002-12)。NOを連続産生させるための重要な刺激は、内皮を横切って血流に関係する粘性抵抗である。内皮型NOシンターゼ(eNOS)はプロテインキナーゼAktによる直接の制御下にある。剪断応力と高血糖は、一連の仲介キナーゼ(mediating kinases)を介して、Aktを直接活性化する(Dimmeler S, Fleming I, Fisslthaler B, Hermann C, Busse R, Zeiher AM. Akt依存性リン酸化による内皮細胞における一酸化窒素シンターゼの活性化,Nature 1999;399:601-5)。実際にAktを阻害する、これらのキナーゼの1つはPKCβである。PKCβは、高血糖によって活性化される。高血糖が、内皮依存性血管拡大を直接阻害することが判明している(Rammos G, Peppes V, Zakopoulos N.著:正常対象における一過性インシュリン耐性:急性高血糖は正常対象における内皮依存性血管拡大を阻害する,Metabolic Syndrome and Related Disorders 2008;6(3):159-170)。ロボキシスターリンはPKCβを阻害する、したがって、流量依存性血管拡張(FMD)によって測定されるように、内皮機能を正常化する(MehtaNN, Sheetz M, Price K, Comiskey L, Amrutia S, Iqbal N, MohlerER, Reilly MP.著:ロボキシスターリンによる選択的PKCβ阻害と2型糖尿病における内皮機能,Cardiovasc Drugs Ther 2009;23(1):17-24)。FMDは、低酸素血症誘導後に上腕動脈血流生理学を測定するための非侵襲性の超音波検査法である(Corretti MC et al.著:気管支動脈の内皮依存性流量仲介血管拡張の超音波評価のガイドライン−国際気管支動脈反応性専門調査団のレポート,J Am Coll Cardiol 2002; 39(2): 257-65)。] [0012] [0014]以前に、本出願人らは、フムロン、ルプロン、イソフムロン及び還元イソフムロン(フレーバー剤として用いられる修飾ホップ抽出物)を含めたホップコーン由来の数種類の化合物がRAW264.7細胞におけるリポ多糖(LPS)刺激PGE2形成を強力に阻害することを報告した(Tripp M, Darland G, Lerman R, Lukaczer D, Bland J, Babish J著: ホップ及び修飾ホップ抽出物は強力なin vitro及びin vivo抗炎症特性を有する,Acta Hort (ISHS) 2005, 668:217-228)。ホップ由来の最も活性な置換1,3−シクロペンタジオン化合物のなかには、テトラヒドロイソアルファ酸類(テトラヒドロイソα酸類)(本明細書では、集約的にMeta−060又はTHIAAと呼ぶ)が含まれる。Meta−060は、3種類の関連類似体、テトラヒドロ−イソフムロン、−コフムロン及び−アドフムロンの49:42:9の比率での混合物を含む修飾ホップ抽出物である。META−060は、RAW264.7細胞においてNFκBシグナリング経路を阻害することによってLPS誘導PGE2産生及びCOX−2発現を阻害する(Desai A, KondaVR, Darland G, Austin M, Prabhu KS, Bland JS, et al.著:META060は、NF−κB経路における多重キナーゼを阻害し、in vitro及びex vivoにおけるLPS仲介炎症を抑制する,Inflamm Res 2009)。] [0013] [0015]マクロファージ/単球の活性化は、多くの慢性的炎症疾患の病態生理学に極めて重要に関与する。アテローム硬化プロセスのあらゆるステージにおける炎症の役割は、研究の活性な分野になっており、アテローム硬化症を治療するための新規で、革新的な治療学が必要とされている。このようなものとして、本発明者は、NFκB活性化に関与する重要なキナーゼに対するキナーゼ阻害を介して作用する、NFκB経路に対するMeta−060の阻害効果を確認している。さらに、特異性を評価するために、85種類の異なるキナーゼに対するMETA−060の効力を評価した。] [0014] [0016]さらに、本発明者は、NFκBの制御下にあり、(1)内皮細胞(HAEC)におけるTNFα仲介VCAM−1、Eセレクチン及びMCP−1及び(2)TNFα仲介単球−内皮相互作用を包含する、心血管系併発症に関連した、他の炎症マーカーを阻害するMETA−060の能力に関して報告する。] 先行技術 [0015] Shanmugam N, Gae Gonzalo IT, Natarajan R.著:単球における高グルコース誘導シクロオキシゲナーゼ−2発現の分子機構,Diabetes. 53(3):795-802, 2004; Charo IF, Taubman MB.著:血管性疾患の病因におけるケモカイン,Circ Res. 29;95(9):858-66, 2004; Nagase H, Visse R, Murphy G.著:マトリックスメタロプロテイナーゼ及びTIMPsの構造及び機能,Cardiovasc Res 2006;69:562-73; Virmani R, KolodgieFD, BurkeAP, Farb A, SchwartzSM.著:冠動脈突然死からの教訓:動脈硬化性病変の包括的形態学的分類表,Arterioscler Thromb Vasc Biol 2000;20:1262-75; Gough PJ, Gomez IG, Wille PT, Raines EW.著:活性MMP−9のマクロファージ発現は、apoE欠乏マウスにおける急性プラーク破壊を誘導する, J Clin Invest 2006;116:59-69; Fukuda D, Shimada K, Tanaka A, Kusuyama T, Yamashita H, Ehara S, et al.著:急性心筋梗塞患者対不安定な狭心症患者対安定な狭心症患者における血清マトリックスメタロプロテイナーゼ−9のレベルの比較,Am J Cardiol 2006;97:175-80; Blankenberg S, Rupprecht HJ, Poirier O, Bickel C, Smieja M, Hafner G, et al著:心血管系患者のマトリックスプロテイナーゼ−9の血漿濃度及び遺伝的変異と予後,Circulation 2003;107:1579-85; Chase AJ, Bond M, CrookMF, Newby AC.著: in vitroでのヒト・マクロファージ及びin vivoで産生されるウサギ泡沫細胞によるメタロプロテイナーゼ−1、−3及び−9分泌における核因子κBの役割,Arterioscler Thromb Vasc Biol 2002;22:765-71; Stawowy P, Meyborg H, Stibenz D, Borges Pereira Stawowy N, Roser M, Thanabalasingam U, et al著:フリン様プロタンパク質転換酵素は、アテローム硬化症における膜型マトリックスメタロプロテイナーゼ、プロマトリックスメタロプロテイナーゼ−2タンパク質分解カスケードの重要な調節剤である,Circulation 2005;111:2820-7; Kopp E 及び Ghosh S.著: Science. 22: 270 (5244): 2017-9,1994; De Bosscher K, Schmitz ML, Vanden Berghe W, Plaisance S, Fiers W, Haegeman G.著;核因子κB依存性転写のグルココルチコイド仲介抑制はトランス活性化による直接の介在を必要とする,Proc Natl Acad Sci U S A. 9;94(25):13504-9, 1997; PanMH, Lin-Shiau SY, Ho CT, Lin JH, Lin JK.著:紅茶からのテアフラビン−3,3’−ジガレート及び他のポリフェノールによる、マクロファージにおけるIκBキナーゼ活性のダウンレギュレーションを介してのリポ多糖誘導核因子κB活性の抑制,Biochem Pharmacol. 15;59(4):357-67, 2000; Ueda A, Ishigatsubo Y, Okubo T, Yoshimura T.著:ヒト単球化学誘引物質プロテイン−1遺伝子の転写制御。2つのNF−κB部位の協同作用とNF−κB/Relサブユニット特異性, J Biol Chem. 5;272(49):31092-9, 1997; Devaraj S, VenugopalSK, Singh U, Jialal I.著:高血糖は、プロテインキナーゼc−α及び−βの誘導を介してインターロイキン−6の単球放出を誘導する,Diabetes.;54(1):85-91, 2005; Shanmugam N, Gae Gonzalo IT, Natarajan R.著:単球における高グルコース誘導シクロオキシゲナーゼ−2発現の分子機構,Diabetes. 53(3):795-802, 2004; Savage DG, N Eng J Med 2002; Expert Opin Pharmacother, Gridelli, 2007; JoySV, et al著:糖尿病微小血管併発症の新たな治療薬としてのロボキシスターリン、プロテインキナーゼC−β阻害剤,Ann Pharmacother. 39(10): 1693-9, 2005; Moncada S, Higgs A著: L−アルギニン−一酸化窒素経路,NEJM 1993;329:2002-12; Dimmeler S, Fleming I, Fisslthaler B, Hermann C, Busse R, Zeiher AM.著: Akt依存性リン酸化による内皮細胞における一酸化窒素シンターゼの活性化,Nature 1999;399:601-5; Rammos G, Peppes V, Zakopoulos N.著: 正常対象における一過性インシュリン耐性:急性高血糖は正常対象における内皮依存性血管拡大を阻害する,Metabolic Syndrome and Related Disorders 2008;6(3):159-170; MehtaNN, Sheetz M, Price K, Comiskey L, Amrutia S, Iqbal N, MohlerER, Reilly MP.著:ロボキシスターリンによる選択的PKCβ阻害と2型糖尿病における内皮機能,Cardiovasc Drugs Ther 2009;23(1):17-24; Corretti MC et al著:気管支動脈の内皮依存性流量仲介血管拡張の超音波評価のガイドライン−国際気管支動脈反応性専門調査団のレポート,J Am Coll Cardiol 2002; 39(2): 257-65; Tripp M, Darland G, Lerman R, Lukaczer D, Bland J, Babish J著:ホップ及び修飾ホップ抽出物は強力なin vitro及びin vivo抗炎症特性を有する,Acta Hort (ISHS) 2005, 668:217-228; Desai A, KondaVR, Darland G, Austin M, Prabhu KS, Bland JS, et al.著:META060は、NF−κB経路における多重キナーゼを阻害し、in vitro及びex vivoにおけるLPS仲介炎症を抑制する, Inflamm Res 2009.] 発明が解決しようとする課題 [0016] [0017]本発明は、一般に、(1)内皮細胞(HAEC)におけるTNFα仲介VCAM−1、Eセレクチン及びMCP−1及び(2)TNFα仲介単球−内皮相互作用を包含する、内皮機能及び心血管系併発症に関連した炎症経路をプロテインキナーゼ調節を介して調節するために用いることができる方法及び組成物に関する。より具体的には、本発明は、置換1,3−シクロペンタジオン化合物を用いる方法及び組成物に関する。] [0017] [0018]本発明の第1実施態様は、それを必要とする対象における心血管系危険因子を改善するための方法を記載する。該方法は、療法的有効量の置換1,3−シクロペンタジオン化合物で該対象を治療することを含み、この場合、該量は心血管系危険因子関連マーカー遺伝子発現の発現を調節する。] [0018] [0019]本発明の第2実施態様は、それを必要とする対象における血管弾力を助長するための方法であって、療法的有効量の置換1,3−シクロペンタジオン化合物で該対象を治療する方法を記載する、この場合、該量は血管弾力又は拡張を高める。] [0019] [0020] 本発明の第3実施態様は、対象における心血管系健康を助長するための組成物を記載する。この実施態様では、該組成物は、療法的有効量の置換1,3−シクロペンタジオン化合物を含み、この場合、該量は(a)心血管系危険関連マーカー遺伝子発現の発現を調節する、又は(b)血管弾力又は拡張を高める。] 図面の簡単な説明 [0020] [0021]図1は、炎症を制御するキナーゼのキナーゼ活性に対する置換1,3−シクロペンタジオン化合物の効果をグラフによって示し、置換1,3−シクロペンタジオン化合物の特異性をジニ係数表現によって示す。 [0022]図2は、選択された内皮炎症バイオマーカーの阻害に対する置換1,3−シクロペンタジオン化合物の効果をグラフによって示す。 [0023]図3は、内皮−単球相互作用に対する置換1,3−シクロペンタジオン化合物の阻害効果をグラフによって示す。 [0024]図4は、HAEC細胞に対するTHP−1細胞相互作用のMETA−060阻害を示す。 [0025]図5は、THP−1細胞におけるMCP−1発現のMETA−060阻害を示す。 [0026]図6は、THP−1細胞におけるTNFα及びLPS仲介MMP−9レベルに対するMETA−060の阻害効果を示す。パネルAとBは、MMP−9レベルに対するTNFα及びLPSのそれぞれの効果を示すが、パネルCはMMP−9発現に対する効果を示すザイモグラフを与える。 [0026]図6は、THP−1細胞におけるTNFα及びLPS仲介MMP−9レベルに対するMETA−060の阻害効果を示す。パネルAとBは、MMP−9レベルに対するTNFα及びLPSのそれぞれの効果を示すが、パネルCはMMP−9発現に対する効果を示すザイモグラフを与える。 [0026]図6は、THP−1細胞におけるTNFα及びLPS仲介MMP−9レベルに対するMETA−060の阻害効果を示す。パネルAとBは、MMP−9レベルに対するTNFα及びLPSのそれぞれの効果を示すが、パネルCはMMP−9発現に対する効果を示すザイモグラフを与える。 [0027]図7は、THP−1細胞におけるLPS仲介NFκB結合に対するMETA−060の阻害効果をグラフによって示す。 [0028]図8は、THP−1細胞におけるTNFα活性化遺伝子に対するMETA−060の阻害効果を示す。] 図1 図2 図3 図4 図5 図7 図8 [0021] 発明の詳細な説明 [0029]本発明は、一般に、(1)内皮細胞(HAEC)におけるTNFα仲介VCAM−1、Eセレクチン及びMCP−1及び(2)TNFα仲介単球−内皮相互作用を包含する、内皮機能及び心血管系併発症に関連した炎症経路をプロテインキナーゼ調節を介して調節するために用いることができる方法及び組成物に関する。より具体的には、本発明は、置換1,3−シクロペンタジオン化合物を用いる方法及び組成物に関する。] [0022] [0030] 当業者の知識を確実なものにするために、本明細書に引用した特許、公開出願及び科学文献は、あたかもそれぞれが具体的かつ個別に援用されることが示唆されるかのように同程度まで、それらの全体で本明細書に援用される。本明細書に引用するあらゆる参考文献と本明細書の具体的な教示との間の如何なるコンフリクトも、後者に有利なように解決されよう。同様に、当該技術分野で理解されている単語又は語句の定義と本明細書で具体的に教示される単語又は語句の定義との間の如何なるコンクリフトも、後者に有利なように解決されよう。] [0023] [0031]本明細書に使用する技術及び科学の用語は、他に定義されなければ、本発明が関連する当該技術分野の当業者により通常理解される意味を有する。本明細書では、当業者に知られている様々な方法論及び材料を参照する。組換えDNA技術の一般原理を説明する標準の参考資料には、Sambrook et al.「分子クローニング:実験マニュアル(Molecular Cloning: A Laboratory Manual)」第2版、コールドスプリングハーバーラボラトリープレス、ニューヨーク(1989);Kaufman et al. 監修「医薬のバイオロジーにおける分子及び細胞の方法の手引き(Handbook of Molecular and Cellular Methodsin Biology in Medicine)」CRCプレス、ボカラトン(1995);McPherson 監修「定方向突然変異誘発:実践アプローチ(Directed Mutagenesis: A Practical Approach)」IRLプレス、オックスフォード(1991)が含まれる。薬理学の一般原理を説明する標準の参考資料には、「グッドマン・アンド・ギルマンの治療薬の薬理学的基礎(Goodman and Gilman's The Pharmaceutical Basis of Therapeutics)」第11版、マクグローヒルカンパニーズ社、ニューヨーク(2006)が含まれる。] [0024] [0032]本明細書と付帯の特許請求項において、単数形には、前後関係が明らかに別のように指定しないかぎり、複数の指示対象(referents)が含まれる。本明細書で使用するかぎり、単数形の冠詞(「a」、「an」、及び「the」)には、特に、前後関係が明らかに別のように指定しなければ、それらが指示する用語の複数形が含まれる。追加的に、本明細書に使用するかぎり、具体的に別のように指定しなければ、単語「又は(or)」は、「及び/又は」の「包含的な」意味で使用されて、「どちらか一方」の「排他的な」意味では使用しない。用語「約」は、本明細書において、「おおよそ」又は「ほぼ」の範囲で「概ね」を意味するために使用する。用語「約」を数的範囲と一緒に使用する場合、それは、示した数値の上下の境界を広げることによって、その範囲を修飾する。一般に、用語「約」は、本明細書において、数値を、述べた数値の上下20%の変動だけ修飾するために使用する。] [0025] [0033]本明細書に使用するかぎり、ある変数に対する数的範囲の記載(recitation)は、本発明がその範囲内の数値のいずれにも等しい変数で実施し得ることを伝えるためのものである。このように、本来的に不連続である変数では、変数は、その数的範囲のどの整数値にも等しいことができ、その範囲の末端点も包含する。同様に、本来的に連続である変数では、変数は、その数的範囲のどの実数値にも等しいことができ、その範囲の末端点も包含する。例として、0と2の間の数値を有すると記載される変数は、本来的に不連続である変数では、0、1、又は2であり得て、本来的に連続である変数では、0.0、0.1、0.01、0.001、又は任意の他の実数値であることができる。] [0026] [0034]以下、本発明の特定の態様について詳細に言及する。これら特定の態様に関連して本発明を記載しても、本発明をそのような特定の態様に限定することが意図されるものではないことは理解されよう。むしろ、付帯の特許請求項により定義されるような、本発明の要旨及び範囲内に含まれうるような代替物、修飾物及び同等物を包含することが意図される。以下の記載では、本発明の完全な理解をもたらすために、数多くの特定の詳細を示す。本発明は、これらの特定の詳細の一部又は全部がなくても、実施することが可能である。他の例では、本発明を不必要にわかりにくくしないように、周知のプロセス操作については詳しく記載していない。] [0027] [0035]本発明の実施には、当業者に知られた、任意の好適な物質及び/又は方法を利用することができる。しかし、好ましい材料及び方法について記載する。以下の記載及び実施例において言及する材料、試薬、等は、他に記載しないかぎり、商業的供給源より入手可能である。] [0028] [0036]本発明の第1実施態様は、それを必要とする対象における心血管系危険因子を改善するための方法を記載する。該方法は、療法的有効量の置換1,3−シクロペンタジオン化合物で該対象を治療することを含み、この場合、該量は、心血管系危険因子関連マーカー遺伝子発現の発現を調節する。] [0029] [0037]この実施態様の幾つかの態様では、置換1,3−シクロペンタジオン化合物は、(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン、(−)−(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン、(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)−2−(3−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン、(−)−(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)−2−(3−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン、(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン及び(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)−2−ペンタノイルシクロペンタ−2−エン−1−オンを含む群から選択される。] [0030] [0038]他の態様では、調節される心血管系危険関連マーカー遺伝子が、TNFα、MCP−1、VCAM−1、MMP−3、ICAM1及びSDF1から成る群から選択される。] [0031] [0039]さらに他の態様では、該方法はさらに、生活様式の改変又は医薬品による処置を含み、この場合、生活様式の改変又は医薬品による処置は、血圧低下、コレステロールレベル調節、糖尿病治療、運動増強、炎症、肥満及び体重の軽減、血栓形成促進因子処置、血清ホモシステイン及びリポタンパク質(a)の低下、血清トリグリセリド低下、禁煙及びストレス低下から成る群から選択される。] [0032] [0040]本明細書で用いる限り、「心血管系危険因子の改善」とは、同定された心血管系危険因子を安定化し、減少させ又は除去し、それによって心血管系健康の改善を促進することを意味する。心血管系危険因子の代表的な非限定的例は、喫煙、高血圧、高い血清総コレステロール(及びLDL)、糖尿病、加齢、肥満、身体的不活性、早発性心臓疾患の家族歴、高血清トリグリセリド、小さいLDL粒子、高血清ホモシステイン又はリポタンパク質(a)、血栓形成促進因子(例えば、フィブリノゲン)、及び炎症因子(例えば、C−反応性タンパク質)を包含する。] [0033] [0041]「心血管系危険因子関連マーカー遺伝子発現の発現を調節する」なるフレーズは、該遺伝子の発現又はその関連遺伝子産物の産生若しくは活性のアップ又はダウンレギュレーションを意味する。心血管系危険因子の種々な態様によって同定される又は関連した遺伝子の非限定的な代表例は、AQP1, B3GAT3, BCL3,BTG2, C1ORF106, C1ORF38, C1ORF38, CACNA1A, CCDC75, CCL2, CCL8, CCND1, CD40, CD44, CD86, CLIP2,DDX58, DKFZP434H1419,DSC3, EHD1,EIF2AK2,FAM105A, FGD2, FKBP5, G3BP1, GPR153,HTR4,ICAM1, ICOSLG, IFI44, IFI44L, IFIH1, IFIT1, IFIT2, IFIT3, IGKC, IGKV1-5, IKBKE, IKZF1,IL10RA, IL18RAP, IL1B, IL7R, IRF7, ISG15,KIAA1731, KRT17,LHX, LIMD2,LTB, MARCKSL1,MCP-1, MMP3, MMP14, MMP9, MX1, MX2, NA, NAB1, NAB2, NOD2, NPTX1,OAS1, OAS2, OAS3, OASL, PDE4B, PIP5K1B, PRKCH, PTGIR, PTPN14,RASA, RASA4, RASSF4, REC8,RIN3, RSAD2, SAFB2, SAMD9, SDF1, SEMA4C, SH3TC1, SH3TC, SIGLEC1,SLAMF8, SLC16A3, SLC1A3, SP110, SPI1, SPIB,SSPO, STAT1, TAP1, TAPBP, THBD, TNFα, TRAC, TRIM22, UBE2B, UBQLN4, UBQLN4P, UST,VCAM1, XAF1, ZFP2,ZMIZ2 及び ZNF710を包含する。] [0034] [0042]幾つかの態様では、生活様式の改変又は医薬品による処置は、血圧低下、コレステロールレベル調節、糖尿病治療、運動増強、炎症、肥満及び体重の軽減、血栓形成促進因子処置、血清ホモシステイン及びリポタンパク質(a)の低下、血清トリグリセリド低下、禁煙及びストレス軽減から成る群から選択される。] [0035] [0043]本明細書で用いる限り、「生活様式の改変」なるフレーズは、個人が心血管系危険因子を改善するために、医薬的処置なしに又は医薬的処置と組み合わせて着手することができるような活動を意味する。生活様式の改変の代表的な例は、非限定的に、体重減少、血圧若しくはコレステロールの制御のための食生活改善;ストレス軽減若しくは体重減少のための運動増強;又は禁煙を包含する。本明細書で用いる「医薬品による処置」は、心血管系危険因子の改善を促進するために生活様式の改変の代わりに又は生活様式の改変と組み合わせて用いることができる、医療介護提供者によって得られた又は処方されたような作用剤(agents)を意味する。] [0036] [0044] 本明細書で用いる限り、移行句において又は特許請求項の本体においてのいずれであろうとも、用語「含む(comprise(s))」及び「含んでなる(comprising)」は、制限のない意味(an open-ended meaning)を有するものと解釈するべきである。即ち、この用語は、「少なくとも有する」又は「少なくとも包含する」と同義に解釈すべきである。プロセスに関連して使用する場合、用語「含んでなる」は、該プロセスが列挙した工程を少なくとも含むが、追加の工程を包含することも可能であることを意味する。化合物又は組成物に関連して使用する場合、用語「含んでなる」は、化合物又は組成物が列挙した特徴又は化合物を少なくとも含むが、付加的な特徴又は化合物をも含むことができることを意味する。] [0037] [0045]本明細書で用いる限り、用語「誘導体」又は「誘導された」物質は、別の物質に構造的に関連して、理論的にはそれより入手可能な化学物質、即ち、別の物質より作製することができる物質を意味する。誘導体には、化学反応を介して入手される化合物を含めることができる。] [0038] [0046]本明細書で用いるかぎり、用語「製薬的に受容される」は、組成物の他の成分と適合性であり、該組成物のレシピエントにとって有害でないという意味で用いられる。] [0039] [0047]本明細書で用いるかぎり、「テトラヒドロ−イソフムロン」は、それぞれ(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン及び(−)−(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オンのシス形及びトランス形を当然意味するであろう。] [0040] [0048]本明細書で使用する「テトラヒドロ−イソコフムロン」は、それぞれ(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)−2−(3−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン及び(−)−(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)−2−(3−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オンのシス形及びトランス形を意味する。] [0041] [0049]本明細書で使用する「テトラヒドロ−アドフムロン」は、それぞれ(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン及び(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)−2−ペンタノイルシクロペンタ−2−エン−1−オンのシス形及びトランス形を意味する。] [0042] [0050]本明細書で用いるかぎり、「テトラヒドロ−イソアルファ酸」(表1参照)又は「Meta060」は、テトラヒドロ−アドフムロン、テトラヒドロ−イソコフムロン及びテトラヒドロ−イソフムロンの1つ以上の任意の混合物を意味する。] [0043] 表1 テトラヒドロイソアルファ酸] [0044] ] [0045] ] [0046] [0051]本明細書で用いる限り、「化合物」は、それらの化学構造、化学名又は慣用名のいずれかによって同定することができる。化学構造と化学名又は慣用名が矛盾する場合には、化学構造が化合物のアイデンティティの決定詞になる。本明細書に記載する化合物は、1つ以上のキラル中心及び/又は二重結合を含有することができ、それ故、例えば、二重結合異性体(即ち、幾何異性体)、エナンチオマー又はジアステレオマーのような立体異性体として存在することができる。したがって、本明細書に図示した化学構造は、立体異性体的に純粋な形(例えば、幾何異性体的純粋な、エナンチオマー的純粋な若しくはジアステレオマー的純粋な)並びにエナンチオマー混合物及び立体異性体混合物を含めた、図示した又は同定した化合物のあらゆる可能なエナンチオマー及び立体異性体を包含するものである。エナンチオマー混合物及び立体異性体混合物は、当業者に周知の分離方法又はキラル合成方法を用いて、それらの構成要素のエナンチオマー又は立体異性体に分割することができる。該化合物は、エノール形、ケト形及びそれらの混合物を含めた、幾つかの互変異性体形で存在することもできる。したがって、本明細書に図示した化学構造は、図示した又は同定した化合物のあらゆる可能な互変異性体形を包含する。記載する化合物はまた、1つ以上の原子が天然で慣用的に見出される原子量とは異なる原子量を有する同位体標識化合物も包含する。本発明の化合物に組み込むことができる同位体の例には、非限定的に、2H、3H、13C、14C、15N、18O、17O、等が含まれる。化合物は、非溶媒和形だけでなく、水和形を包含する溶媒和形において、そしてN−オキシドとして存在することができる。一般に、化合物は、水和形、溶媒和形、又はN−オキシドであることができる。ある種の化合物は、多重の結晶形又は非結晶形で存在することができる。また、本発明の範囲内には、化合物の同属体(congeners)、類似体、加水分解産物、代謝産物、及び前駆体若しくはプロドラッグも包含される。一般に、他に指定しないかぎり、すべての物理形態は、本明細書において考慮する使用に対して同等であり、本発明の範囲内に含まれるように意図される。] [0047] [0052]本発明による化合物は、塩として存在することができる。特に、化合物の医薬的に受容される塩が考慮される。本発明の「医薬的に受容される塩」は、本発明の化合物と、該化合物と塩(例えば、本明細書において「Mg」又は「Mag」として示されるマグネシウム塩)を形成し、治療条件下の対象により耐容される酸又は塩基のいずれかとの組合せである。一般に、本発明の化合物の医薬的に受容される塩は、1以上の治療指数(最低有毒量の最低療法的有効量に対する比)を有するものである。当業者は、最低療法的有効量が対象毎に、そして適応症毎に変動するので、それに応じて調整されるものであることを理解するであろう。] [0048] [0053]本発明の第2実施態様は、それを必要とする対象における血管弾力を助長するための方法であって、置換1,3−シクロペンタジオン化合物の、血管弾力又は拡張を高めるような療法的有効量で該対象を治療することを含む方法を記載する。この実施態様の幾つかの態様では、該置換1,3−シクロペンタジオン化合物は、(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン、(−)−(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン、(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)−2−(3−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン、(−)−(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)−2−(3−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン、(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン及び(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)−2−ペンタノイルシクロペンタ−2−エン−1−オンを含む群から選択される。] [0049] [0054]別の実施態様は、置換1,3−シクロペンタジオン化合物の療法的有効量を含む、それを必要とする対象における心血管系健康を助長するための組成物であって、該量が(a)心血管系危険関連マーカー遺伝子発現の発現を調節する、又は(b)血管弾力又は拡張を高める組成物を記載する。] [0050] [0055]幾つかの態様では、該置換1,3−シクロペンタジオン化合物は、(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン、(−)−(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン、(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)−2−(3−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン、(−)−(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)−2−(3−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン、(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン及び(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)−2−ペンタノイルシクロペンタ−2−エン−1−オンを含む群から選択される。] [0051] [0056]この実施態様のさらに他の態様では、該組成物はさらに製薬的に受容される賦形剤を含み、該賦形剤は、コーティング剤、等張性及び吸収遅延剤(isotonic and absorption delaying agents)、結合剤、接着剤、滑沢剤、崩壊剤、着色剤、フレーバー剤(flavoring agents)、甘味剤、吸収剤、界面活性剤及び乳化剤から成る群から選択される。さらに、他の態様では、該組成物は酸化防止剤、ビタミン、ミネラル、タンパク質、脂肪、及び炭水化物から成る群から選択される1つ以上のメンバーをさらに含む。] [0052] [0057]この実施態様の他の態様では、該組成物に用いられる置換1,3−シクロペンタジオン化合物は、同定された立体異性体に関して50%超の純粋、好ましくは75%超の純粋、より好ましくは90%超の純粋、最も好ましくは95%超の純粋である(残りの量は別の異性体形である)。幾つかの態様では、該組成物は、投与量(dosage)あたり約50mg〜10,000mg、好ましくは、100mg〜8,000mg、又は最も好ましくは、150mg〜6,000mgの置換1,3−シクロペンタジオン化合物を含む。] [0053] [0058]本発明による化合物は、任意に、周知の製薬的に受容されるキャリヤー(希釈剤及び賦形剤を包含する)のいずれかと共に、製薬的に受容されるビヒクル中で処方される[Remington's Pharmaceutical Sciences, 18th Ed., Gennaro, Mack Publishing Co., Easton, PA 1990 and Remington: The Science and Practice of Pharmacy, Lippincott, Williams & Wilkins, 1995参照]。本発明の組成物の製造に用いられる製薬的に受容されるキャリヤー/ビヒクルの種類は、哺乳動物への該組成物の投与形式に依存して変化するが、一般には、製薬的に受容されるキャリヤーは生理的に不活性であり、非毒性である。本発明による組成物の処方は、1つより多くの本発明の化合物並びに、治療する症状/状態の治療に有用な、任意の他の薬理学的有効成分(pharmacologically active ingredients)を含有することができる。] [0054] [0059]本発明の化合物は、当業者に知られた処方方法を用いて、製薬的に受容されるビヒクル中で提供することができる。本発明の組成物は標準的経路で投与することができるが、吸入経路で投与することが好ましい。本発明の組成物は、経口投与、吸入投与、直腸投与、眼投与(硝子体内又は前房内を含む)、鼻腔投与、局所投与(頬側及び舌下を含む)、膣投与、又は非経口投与(皮下、筋肉内、静脈内、皮内及び気管内を含む)に適した組成物を包含する。さらに、所定化合物の持続放出のための当該技術分野での標準方法に従ってポリマーを加えることができる。] [0055] [0060]吸入による投与に適した製剤は、当業者に知られた吸入デバイスによって供給することができる製剤を包含する。このような製剤は、例えば粉末及びエアロゾルのようなキャリヤーを包含することができる。本発明は、噴霧及び気管支内用途に適した液体及び粉末組成物、又は計量を分配するエアロゾル装置(「MDI」)を介して投与されるエアロゾル組成物を包含する。有効成分を製薬的に受容される水性吸入ビヒクル(例えば、等張性生理食塩水若しくは静菌水)及び当業者に周知である、他の種類のビヒクル中で処方することができる。溶液は、ポンプ若しくはスクイーズ作動噴霧スプレー式ディスペンサーを用いて、又は液体組成物の必要な1回投与量を患者の肺中に吸入させる若しくは肺への吸入を可能にする、任意の他の慣用的手段によって投与する。本発明の抗炎症性化合物を含有する粉末組成物は、実例として、ラクトース又は、気管支内投与のために許容される他の不活性粉末と完全に混合された有効成分の製薬的に受容される粉末製剤を包含する。粉末組成物は、ディスペンサー(非限定的に、エアロゾル・ディスペンサーを包含する)を介して投与する又は破壊可能なカプセルに入れて、患者が該カプセルをデバイス(これはカプセルを穿刺して、粉末を安定な流れで噴出させることができる)に挿入することによって投与することができる。本発明の方法に用いるためのエアロゾル製剤は、典型的に、推進剤(propellants)、界面活性剤及び共溶媒を包含するものであり、適当な絞り弁(metering valve)によって閉鎖される慣用的エアロゾル容器に充填することができる。] [0056] [0061]キャリヤーが固体である、鼻腔内投与に適した、本発明の組成物の製剤は、例えば、20〜500μの範囲内の粒度を有する粗粒粉末を包含する、該粉末は、スナッフ(snuff)が投与されるやり方で、即ち、鼻に密接して保持された粉末容器から鼻腔を通しての迅速吸入によって投与される。キャリヤーが、例えば、経鼻スプレー(nasal spray)、エアロゾルを介して、又は点鼻薬として投与するための液体である、適当な製剤は、本発明化合物の水溶液又は油溶液を包含する。] [0057] [0062]経口投与のためには、本発明の組成物は、各々が有効成分の所定量を粉末若しくは顆粒として含有する、例えば、カプセル剤、カプレット、ジェルキャップ(gelcaps)、カシェー(cachets)、ピル又は錠剤のような個別単位として;水性液体若しくは非水性液体中の溶液若しくは懸濁液として;又は水中油滴液体エマルジョン若しくは油中水滴エマルジョンとして及びボーラス等として提供することができる。或いは、本発明の全ての態様の組成物の投与は、液体溶液、懸濁液若しくはエリキシル剤、散剤、トローチ剤、微粒子、及び浸透圧デリバリー系によって行なうことができる。] [0058] [0063]非経口投与に適した、本発明の態様による組成物の製剤は、酸化防止剤、安定剤、緩衝液、静菌剤及び、該製剤を予定レシピエントの血液と等張性にする溶質を含有しうる、水性及び非水性滅菌注射溶液と;懸濁化剤及び増粘剤を包含しうる水性及び非水性滅菌懸濁液を包含する。該製剤は、単位投与量容器又は複数回投与量容器(例えば、密封アンプル又はバイアル)に入れて提供することができ、そして凍結乾燥(lyophilized)条件下で貯蔵することができ、使用直前に滅菌液体キャリヤー(例えば、注射用水)の添加のみを必要とする。前述した種類の滅菌粉末、顆粒及び錠剤から即時(extemporaneous)注射溶液及び懸濁液を調製することができる。] [0059] [0064]任意に1種類以上の補助成分と共に圧縮又は成形することによって、錠剤を製造することができる。圧縮錠剤は、適当な装置内で、任意に結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤、保存剤、界面活性剤又は分散剤と混合した、例えば粉末又は顆粒のような自由流動形の有効成分を圧縮することによって製造することができる。成形錠剤は、適当な装置内で、不活性液体希釈剤によって湿らせた粉末状化合物の混合物を成形することによって、製造することができる。該錠剤は任意に被覆することも、刻み目を付けることもでき、その中に含まれる有効成分が遅延放出又は制御放出されるように処方することができる。] [0060] [0065]直腸投与のための本発明の組成物の製剤は、例えばカカオ脂を含む、適当な基剤による座薬として製造することができる。] [0061] [0066]口腔内の局所投与に適した、本発明の組成物の製剤は、フレーバー入り基剤(通常は、スクロースとアラビアゴム若しくはトラガント)中に成分を含むトローチ剤;不活性基剤(例えば、ゼラチンとグリセリン又はスクロースとアラビアゴム)中に有効成分を含む香錠;及び適当な液体キャリヤー中に投与すべき成分を含むマウスウォッシュを包含する。皮膚への局所投与に適した、本発明の組成物の製剤は、製薬的に受容されるキャリヤー中に投与すべき成分を含む軟膏、クリーム、ゲル、ローション及びペーストとして提供することができる。考慮される局所デリバリー系は、投与すべき成分を含有する経皮パッチである。] [0062] [0067]膣投与に適した、本発明の態様による組成物の製剤は、本発明の化合物の他に、当該技術分野において適当であると知られるような、製薬的に受容されるキャリヤーを含有するペッサリー、座薬、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォーム又はスプレー製剤として提供することができる。] [0063] [0068]用語「調節する」又は「調節」は、本明細書では、遺伝子の発現又は活性が、該遺伝子に関連する化合物、成分等によってアップ又はダウン・レギュレーションすることを意味するように用いられる。] [0064] [0069]本明細書で用いる限り、用語「プロテインキナーゼ」は、ドナー分子からのリン酸基をタンパク質のアミノ酸残基に転移させることができるトランスフェラーゼ・クラスの酵素を表す。Kostich, M., et al., Human Members of the Eukaryotic Protein Kinase Family, Genome Biology 3(9):research0043.1-0043.12, 2002 を参照のこと。これは、プロテインキナーゼとファミリー/グループ命名法の詳細な考察に関して、本明細書にその全体で援用される。] [0065] [0070]本発明の方法及び組成物は、本発明の方法の利益を享受する可能性がある、如何なる哺乳動物による使用のためにも意図される。そのような哺乳動物の中で最も重要なのはヒトであるが、本発明は、そのように限定されることを意図せず、獣医学の使用に適用可能である。このように、本発明によれば、「哺乳動物」又は「必要としている哺乳動物」には、ヒトだけでなく非ヒト哺乳動物、特に、非限定的に、ネコ、イヌ、及びウマを含めた家畜動物が包含される。] [0066] [0071] 本明細書で使用するかぎり、「処置する」とは、本発明の化合物を投与された個人の症状を、本発明によって処置されなかった個人の症状と比較して、緩和する、予防する及び/又は逆転することを意味する。本明細書に記載する化合物、組成物及び方法は、その後の療法を決定するために熟練した開業医(医師又は獣医)によって臨床的評価を続けながら、用いるべきであることを開業医は理解するであろう。そのため、開業医は、処置後に、心血管系危険因子又は関連した異常(associated dyregularities)の軽減に何らかの改善があるか否かを標準的方法論に従って評価するであろう。このような評価は、特定の処置用量、投与形式等を増大する、軽減する又は続けるかどうかの評価を助けて、知識を与えるであろう。] [0067] [0072] 本発明の化合物を投与される対象が特定の外傷性状態(traumatic state)に苦しむ必要がないことは、理解されるであろう。実際に、本発明の化合物は、症状が発現する前に、予防的に投与することができる。用語「療法的」、「療法的に」及びこれらの用語の置換は、療法的、緩和的並びに予防的使用を包含するために用いられる。従って、本明細書で使用するかぎり、「症状を処置する又は緩和すること」は、本発明の化合物が投与された個人の症状を、そのような投与を受けていない個人の症状と比較して、軽減する、予防する、及び/又は逆転させることを意味する。] [0068] [0073] 用語「療法的有効量」は、求める療法的結果を達成するのに有効な投与量での処置を示すために用いられる。さらに、当業者は、本発明の化合物の療法的有効量は、微調整によって、及び/又は本発明の化合物の1つより多くを投与することによって、又は本発明の化合物を別の化合物とともに投与することによって減少又は増加させてよいことを理解するであろう。例えば、Meiner, C. L.「臨床治験:設計、実施、及び解析(Clinical Trials: Design, Conduct, and Analysis)」疫学及び生物統計学の研究論文(Monographs in Epidemiology and Biostatistics)第8巻、オックスフォード大学出版局、アメリカ(1986)を参照のこと。それ故、本発明は、所与の哺乳動物に固有の、特別な緊急事態(particular exigencies)に合わせて投与/処置を調整するための方法を提供する。以下の実施例に例示するように、療法的有効量は、例えば、比較的少ない量で開始することによって、そして有益な効果を同時に評価しながら、段階的に増加することによって経験的に容易に決定することができる。] [0069] [0074]本発明による化合物の投与の回数が、例えば、該哺乳動物の年齢、体重及び状態、並びに選択する投与経路といったような、他の臨床要因を包含する、その時々の該患者の特別な医学的状態に基づいて、患者毎に変動するものであることは、当業者によって理解されよう。] [0070] [0075]本明細書で使用するかぎり、「症状」は、患者により体験されて、特別な疾患に関連している、身体機能のあらゆる感覚又は変化、即ち、「X」に付随して、「X」の存在の指標とみなされるものを意味する。症状が、疾患毎に、又は状態毎に変化するものであることは認識され、理解される。非限定的な例を挙げれば、自己免疫障害に関連した症状には、疲労、眠気、不定愁訴、臓器若しくは組織の大きさの増加(例えば、グレイブス病における甲状腺肥大)、又は臓器若しくは組織の機能低下をもたらす臓器若しくは組織の破壊(例えば、糖尿病では、膵臓の島細胞が破壊される)が含まれる。] [0071] [0076]本明細書に使用する「炎症」又は「炎症状態」は、毛細血管拡張、白血球浸潤、発赤、発熱、疼痛、腫脹、及びしばしば機能喪失を特徴として、有害な作用体や傷害された組織の排除を始動させる機序として役立つ、細胞損傷に対する局所応答を意味する。炎症又は炎症状態の代表的な症状には、関節に限定すれば、発赤、触ると温かい腫脹関節、関節の疼痛及び硬直、及び関節機能喪失が含まれる。全身性の炎症応答は、例えば、発熱、悪寒、疲労/体力喪失、頭痛、食欲喪失、及び筋肉硬直のような、「風邪様の(flu-like)」症状をもたらす可能性がある。] [0072] [0077]下記実施例は、本発明のある一定の好ましい実施態様を詳しく説明することを意図するものであり、本質的に非限定的である。当業者は、定型的な実験だけを使用して、本明細書に記載の特定の物質及び手順に対する数多くの同等物を認識するか、又は確認することができるであろう。] [0073] [0078]この実施例の目的は、プロテインキナーゼ活性、特に、選択した心血管系危険関連マーカーの発現に関連したプロテインキナーゼ活性に対する、そしてさらに単球−内皮細胞相互作用に対する置換1,3−シクロペンタジオン化合物の効果を測定することであった。] [0074] [0079]in vitroキナーゼ活性に対するMETA−060の阻害: 25μlの最終反応量で、問題のキナーゼ(5〜10mU)を特定の緩衝液とペプチド基質、10mM酢酸Mg及び[γ−33P−ATP]と共にインキュベートした。MgATPミックスの添加によって反応を開始させた。室温における40分間のインキュベーション後に、3%リン酸溶液5μlの添加によって、反応を停止させた。次に、反応10μlをP30フィルターマット(filtermat)上にスポットして、50mMリン酸中で5分間3回、そしてメタノール中で1回洗浄してから、乾燥させ、シンチレーション測定した。] [0075] [0080]HAEC細胞中でのTNFα誘導VCAM1、E−セレクチン及びMCP−1に対するMETA−060の阻害: HAEC細胞を種々の濃度のMETA−060(10、5及び1mg/ml)と共に1時間プレインキュベートして、TNFα(10ng/ml)で8時間刺激した。VCAM−1/E−セレクチン・レベルを、細胞に基づくELISAによってVCAM−1及びE−セレクチンに対する抗体を用いて測定して、非刺激(対照)細胞と比べて誘導倍率を算出した。MCP−1に関しては、ヒトMCP−1イムノアッセイキット(R&D Systems)を用いて、細胞培地を測定した。データは、8個の個別サンプルの平均値±SDを表す。] [0076] [0081]TNFα誘導単球−内皮細胞相互作用に対するMETA−060の阻害:HAECsのコンフルエント単層に対する蛍光標識ヒト単層(THP−1)細胞の接着をマイクロプレートに基づくアッセイの使用によって測定した。HAEC又はTHP−1細胞をMETA−060(10mg/ml)及びパルテノライド(10mM)と共に1時間プレインキュベートして、TNFα(10ng/ml)によって8時間刺激した。THP−1細胞を蛍光染料BCECF−AM(1μmM最終濃度;Sigma)によってHBSS培地中で4℃において30分間標識した。次に、細胞を(37℃)HBSS培地で2回洗浄して、EGM2培地中に再懸濁させた。100,000THP−1細胞を各ウェル(96ウェルプレート)に加えて、30分間インキュベートした。プレートを密封して上下逆に置いて遠心分離することによって、非結合THP−1細胞をPBSによって2回洗浄した。BCECF−AM標識THP−1細胞に関する標準曲線を作成した。PBS200μlを各ウェルに加え、Vector2(Perkin Elmer)蛍光プレートリーダー(励起:485nm;発光:535nm)を用いて、蛍光を測定した。THP−1刺激:(A)THP−1細胞、刺激なし、(B)THP−1細胞、TNFαにより刺激、(C)THP−1細胞、パルテノライド(10μg/ml)とTNFαにより刺激、(D)THP−1細胞、META−060(10μg/ml)とTNFαにより刺激。データは、6個の個別サンプルの平均値±SDを表す。] [0077] [0082]結果: 結果は図1〜3と以下の表2に示す。] 図1 図2 図3 [0078] 表2: 10iM(G10)における85キナーゼに対する40阻害剤(サポート情報参照)のジニ係数とヒット率(>50%阻害)] [0079] ] [0080] ] [0081] [0083]記載したデータは、Meta−060が(a)内皮細胞中でのTNFα仲介のMCP−1、VCAM−1及びE−セレクチン発現を阻害する;(b)TNFα仲介のTHP−1−HAEC細胞相互作用を阻害する;(c)炎症シグナリング経路に関与するキナーゼ(例えば、PKCbII、NF−κB、PI3K及びGSK3)を阻害する;そして(d)13μM濃度における0.81のジニ係数値は、META−060がキナーゼ阻害に高い特異性を示すことを提示する。] [0082] [0084]キナーゼ阻害剤の開発は、それらが特異性を相対的に有さず[Bain, Biochem J 2003, Graczek 2007]、その結果、オフターゲット副作用を生じることによって複雑化される。レビュー文献では、Graczekが、一連のキナーゼに対するキナーゼ阻害剤の特異性を予測するための方法として、ジニ係数(0=特異性なし、1=最高の特異性)を提案している。40種類の商業的に入手可能な阻害剤を、0.1〜0.8の範囲のジニ係数を有する85種類のキナーゼの阻害に関して試験した。比較のために、本明細書に加える。] [0083] [0085]この研究の目的は、単球−内皮細胞相互作用と、単球細胞、THP−1におけるMCP−1及びMMP−9レベルの発現とに対する置換1,3−シクロペンタジオン化合物の効果を評価することであった。さらに、TNFα活性化THP−1細胞における種々な炎症遺伝子の発現と無細胞酵素アッセイ(cell free enzyme assays)における250超のキナーゼのin vitroキナーゼ・スクリーニングを評価した。] [0084] [0086]THP−1とHAEC細胞相互作用: (A)ヒト単球細胞系、THP−1を、低(5mM)グルコース及び高(25mM)グルコースと共に8日間インキュベートした。THP−1細胞をTHIAAによって8時間処理した。(B)THP−1細胞を試験化合物の1時間の存在下及び非存在下で、TNFαによって8時間活性化した。細胞をBCECFで30分間標識して、ヒト内皮細胞(HAEC)の単層上に30分間加えた。ウェルに結合したTHP−1細胞数をBCECF標識THP−1細胞からの標準曲線を用いて測定して、誘導倍率を8サンプルの平均値から算出した。] [0085] [0087]MCP−1発現:THP−1細胞におけるTNFα(10ng/ml)、LPS(1μg/ml)及びサイトカイン(TNFα、Il−1b及びIFNg、各10ng/ml)誘導MCP−1産生に対するMETA−060阻害。細胞を種々な濃度のMETA−060と共に1時間プレインキュベートして、TNFα(10ng/ml)によって24時間刺激した。MCP−1レベルをヒトMCP−1イムノアッセイ・キット(R&D System)を用いて測定した。データは、8サンプルの平均値±SDを表す。] [0086] [0088]MMP−9発現:THP−1細胞におけるTNFα(10ng/ml)及びLPS(1μg/ml)誘導MMP−9産生に対するMETA−060阻害。細胞を種々な濃度のMETA−060と共に1時間プレインキュベートして、(A)TNFα(10ng/ml)又は(B)LPS(1μg/ml)によって24時間刺激した。培地中のMMP−9レベルをヒトMMP−9イムノアッセイ・キット(GE Healthcare)を用いて測定した。データは、代表的な実験の平均値±SDを表す。MMP−9活性に関しては、(C)LPS条件培地にNovex緩衝液(Invitrogen)を1:1で混合して、これを0.1%ゼラチン含有10%SDS−PAGE中で電気泳動にかけた。SDSをTritonX−100(2.5%)に交換して、続いて、活性化緩衝液(50mmol/L Tris、pH7.6;5mmol/L CaCl2;0.2mol/L NaCl;及び0.02%Brij)中37℃において24時間インキュベーションすることによって、ゲルを再生した。続いて、ゲルをCoomassie染色溶液(0.5%Coomassie R250;30%MeOH;10%酢酸)によって2時間染色した後、脱染した(50%MeOHと10%酢酸)。] [0087] [0089]電気泳動移動度シフト解析(EMSA):THP−1細胞を試験化合物と共に1時間プレインキュベートし、LPS(1μg/ml)によって2時間刺激した。本質的にDignam, et al(Nucl. Acids. Res 11:1475-1489)が記載しているとおりに、核抽出物を調製して、DNAへのNFκB結合を電気泳動移動度シフト解析を用いて、標識NFκBコンセンサスDNAプローブ(5`AGTTGAGGGGACTTTCCCAGGC)によって評価した。] [0088] [0090]THP−1細胞におけるタンパク質リン酸化の制御: 6ウェル・プレートにTHP−1細胞を接種して、META−060(20μg/ml)の存在下及び不存在下で1時間プレインキュベートし、TNFα(10ng/ml)又はLPS(10μg/ml)によって1時間刺激した。細胞溶解物(cell lysates)を、MILLIPLEXMAPテクノロジー(Millipore, Billerica, MA)からのユーザー・マニュアルの指示に従って調製した。Multi−Pathway Signalingキットを用いて、細胞溶解物中のリン酸化Erk/MAPキナーゼ1/2 (Thr185/Tyr187)、STAT3 (Ser727)、 STAT5A/B (Tyr694/699)、JNK (Thr183/Tyr185)、p70 S6キナーゼ(Thr412) 及びp38 (Thr180/Tyr182)の変化を、Luminex(登録商標)システムによって検出する。細胞溶解物(25μg/ウェル)を用いて、該溶解物中のリンタンパク質を指示に従って測定して、対照として無刺激サンプルを用いて、誘導倍率を算出した(表3と4)。] [0089] 表3: THP−1細胞中のTNFα仲介タンパク質リン酸化に対するMeta060の効果] [0090] ] [0091] 表4: THP−1細胞中のLPS仲介タンパク質リン酸化に対するMeta060の効果] [0092] ] [0093] [0091]THP−1細胞における転写因子の制御: THP−1細胞を100mmディッシュ中に接種し、META−060(10mg/ml)と共に1時間プレインキュベートして、TNFα(10ng/ml)又はLPS(10μg/ml)によって2時間刺激した。核抽出物をユーザー・マニュアル(Panomics, CA)の指示に従って調製した。転写因子をProcarta(登録商標)Transcription Factor Plexパネル1 (Panomics, CA)を用いて、製造者の使用説明書に従って、Luminex200によって測定した。3回の測定から誘導倍率を測定した。TFIIDを内部標準として用い、無刺激サンプルを用いて、誘導倍率を算出した。データは表5と6に示す。] [0094] 表5: THP−1細胞中のTNFα仲介転写因子に対するMeta060の効果] [0095] ] [0096] ] [0097] 表6: THP−1細胞中のLPS仲介転写因子に対するMeta060の効果] [0098] ] [0099] ] [0100] ] [0101] [0092]ヒト遺伝子アレイ分析:THP−1細胞をMETA060(10mg/ml)又はパルテノライド(10mM)と共に1時間プレインキュベートして、TNFα(10ng/ml)によって4時間刺激した。遺伝子を、AffymetrixヒトゲノムアレイU133A2.0を用いて分析して、〜22,000転写物(transcripts)を測定した(Expression Analysis Inc, North Carolinaによる)。内皮と単球の相互作用を活性化すると知られている遺伝子を示した。各値は2回の独立した測定の平均値を表す。] [0102] [0093]結果: この実施例の結果を図4〜8と表7に示す、この結果は、META060が(a)高血糖症とTNFα仲介THP−1−HAEC細胞相互作用;(b)サイトカインとLPS仲介MCP−1分泌;(c)TNFαとLPS活性化MMP−9レベル;(d)LPS仲介NFκB結合;及び(e)THP−1細胞におけるTNFα仲介炎症遺伝子(MCP−1、VCAM、ICAM−1、MMP−9及びTNFαを包含する)を阻害することを実証する。] 図4 図5 図6A 図6B 図6C 図7 図8 [0103] 表7] [0104] ] [0105] ] [0106] ] [0107] ] [0108] ] [0109] ] [0110] ] [0111] ] [0112] ] [0113] ] [0114] ] [0115] ] [0116] ] [0117] ] [0118] ] [0119] ] [0120] ] [0121] ] [0122] ] [0123] ] [0124] ] [0125] ] [0126] ] [0127] ] [0128] ] [0129] ] [0130] ] [0131] ] [0132] ] [0133] ] [0134] ] [0135] ] [0136] ] [0137] ] [0138] ] [0139] ] [0140] ] [0141] ] [0142] ] [0143] ] [0144] ] [0145] ] [0146] ] [0147] ] [0148] ] [0149] ] [0150] ] [0151] ] [0152] ] [0153] ] [0154] ] [0155] ] [0156] ] [0157] ] [0158] ] [0159] ] [0160] ] [0161] ] [0162] ] [0163] ] [0164] ] [0165] ] [0166] ] [0167] ] [0168] ] [0169] ] [0170] ] [0171] ] [0172] ] [0173] ] [0174] ] [0175] ] [0176] ] [0177] ] [0178] ] [0179] ] [0180] ] [0181] ] [0182] ] [0183] ] [0184] ] [0185] ] [0186] ] [0187] ] [0188] ] [0189] ] [0190] ] [0191] ] [0192] ] [0193] ] [0194] ] [0195] ] [0196] ] [0197] ] [0198] ] [0199] ] [0200] ] [0201] ] [0202] ] [0203] ] [0204] ] [0205] ] [0206] ] [0207] ] [0208] ] [0209] ] [0210] ] [0211] ] [0212] ] [0213] ] [0214] ] [0215] ] [0216] ] [0217] ] [0218] ] [0219] ] [0220] ] [0221] ] [0222] ] [0223] ] [0224] ] [0225] ] [0226] ] [0227] ] [0228] ] [0229] ] [0230] ] [0231] ] [0232] ] [0233] ] [0234] ] [0235] ] [0236] ] [0237] ] [0238] ] [0239] ] [0240] ] [0241] ] [0242] ] [0243] ] [0244] ] [0245] ] [0246] ] [0247] ] [0248] ] [0249] ] [0250] ] [0251] ] [0252] ] [0253] ] [0254] ] [0255] ] [0256] ] [0257] ] [0258] ] [0259] ] [0260] ] [0261] ] [0262] ] [0263] ] [0264] ] [0265] ] [0266] ] [0267] ] [0268] ] [0269] ] [0270] ] [0271] ] [0272] ] [0273] ] [0274] ] [0275] ] [0276] ] [0277] ] [0278] ] [0279] ] [0280] ] [0281] ] [0282] ] [0283] ] [0284] ] [0285] ] [0286] ] [0287] ] [0288] ] [0289] ] [0290] ] [0291] ] [0292] ] [0293] ] [0294] ] [0295] ] [0296] 気管支動脈流量依存性拡張に対するテトラヒドロ−イソアルファ酸の効果 [0094]この研究の目的は、テトラヒドロ−イソアルファ酸(100mg)経口投与の、気管支動脈内皮応答性(心血管系危険性の尺度)に対する効果を評価することであった。] [0297] [0095]気管支動脈流量依存性応答性は、Sonosite MicroMaxx超音波装置を用いて、Corretti ,MC.らによる「気管支動脈の内皮依存性流量依存性血管拡張の超音波評価のガイドライン−A Report of the International Brachial Artery Reactive Task Force.」 J. Am. Coll. Cadiol. 2002; 39(2):257-65に紹介されている手段に従って、流量依存性血管拡張を測定することによって評価した。簡単に説明すると、収縮期圧を50mmHg超えるまでに膨張させた血圧カフを用いて、虚血を気管支動脈内に誘導して、基準と充血後の流量(flow rate)を超音波によって測定した。テトラヒドロ−イソアルファ酸1056mgを経口投与した後1〜2時間に試験を繰り返した。] [0298] [0096]結果: 対象は、テトラヒドロ−イソアルファ酸の投与前に基準から観察された流量を超えて流量の40.2%増加[100x比率:(充血流量−基準の低流量)/基準流量として計算]を有することが認められた。テトラヒドロ−イソアルファ酸の投与後1〜2時間に、基準から流量の63.3%増加[100x比率:(充血流量−基準の低流量)/基準流量として計算]が観察された。これは基準に比べて57%の流量の上昇である。さらに、テトラヒドロ−イソアルファ酸の投与が、非処置個体のピーク充血後流量に比べて、ピーク充血後流量の28.2%増加を生じたことが認められた。この流量増加は、このプロトコル中に血圧と心拍数が比較的定常に留まるかぎりにおいて、血管直径の増加に帰することができる。]
权利要求:
請求項1 療法的有効量の置換1,3−シクロペンタジオン化合物で対象を処置することを含む、それを必要とする対象における心血管系危険因子の改善方法であって、前記量が心血管系危険因子関連マーカーの遺伝子発現の発現を調節する方法。 請求項2 該置換1,3−シクロペンタジオン化合物が、(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン、(−)−(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン、(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)−2−(3−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン、(−)−(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)−2−(3−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン、(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン及び(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)−2−ペンタノイルシクロペンタ−2−エン−1−オンを含む群から選択される、請求項1記載の方法。 請求項3 心血管系危険関連マーカー遺伝子が、TNFα、MCP−1、VCAM−1、MMP−3、ICAM1及びSDF1から成る群から選択される、請求項1記載の方法。 請求項4 生活様式の改変又は医薬的処置をさらに含む、請求項1記載の方法。 請求項5 該生活様式の改変又は医薬的処置が血圧低下、コレステロールレベル調節、糖尿病治療、運動増強、炎症、肥満及び体重の減少、血栓形成促進因子の処置、血清ホモシステイン及びリポタンパク質(a)の低下、血清トリグリセリド低下、禁煙及びストレス低下から成る群から選択される、請求項1記載の方法。 請求項6 それを必要とする対象における血管弾力を助長するための方法であって、血管の弾力又は拡張を高める量である療法的有効量の置換1,3−シクロペンタジオン化合物で該対象を処置する方法。 請求項7 該置換1,3−シクロペンタジオン化合物が、(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン、(−)−(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン、(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)−2−(3−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン、(−)−(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)−2−(3−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン、(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン及び(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)−2−ペンタノイルシクロペンタ−2−エン−1−オンを含む群から選択される、請求項6記載の方法。 請求項8 それを必要とする対象における心血管系の健康を助長する組成物であって、置換1,3−シクロペンタジオン化合物の療法的有効量を含み、該療法的有効量が(a)心血管系危険関連マーカー遺伝子発現の発現を調節する;又は(b)血管の弾力又は拡張を高める量である組成物。 請求項9 該置換1,3−シクロペンタジオン化合物が、(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン、(−)−(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(3−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン、(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)−2−(3−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン、(−)−(4S,5S)−3,4−ジヒドロキシ−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)−2−(3−メチルプロパノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン、(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−2−(2−メチルブタノイル)−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)シクロペンタ−2−エン−1−オン及び(+)−(4R,5S)−3,4−ジヒドロキシ−5−(3−メチルブチル)−4−(4−メチルペンタノイル)−2−ペンタノイルシクロペンタ−2−エン−1−オンを含む群から選択される、請求項8記載の組成物。 請求項10 該組成物がさらに、製薬的に受容される賦形剤を含む、請求項8記載の組成物。 請求項11 該製薬的に受容される賦形剤が、コーティング剤、等張性及び吸収遅延剤、結合剤、接着剤、滑沢剤、崩壊剤、着色剤、フレーバー剤、甘味剤、吸収剤、界面活性剤及び乳化剤から成る群から選択される、請求項10記載の組成物。 請求項12 該組成物がさらに、酸化防止剤、ビタミン、ミネラル、タンパク質、脂肪、及び炭水化物から成る群から選択される1つ以上のメンバーを含む、請求項8記載の組成物。
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引用文献:
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