专利摘要:
本発明は、複素環誘導体に関し、さらに詳しくは尿酸と関連した疾患を治療する医薬の製造に有用な新規な複素環誘導体に関するものである。
公开号:JP2011516468A
申请号:JP2011502853
申请日:2009-03-31
公开日:2011-05-26
发明作者:アン,スンホ;イム,ジュンファン;コ,クァンソク;チョ,スンウク;パク,チャンヒ;ハン,ソンヨン;リ,ウォンイル;リ,キョンジュン;リ,スンオク
申请人:シー アンド シー リサーチ ラボラトリーズ;
IPC主号:C07D498-04
专利说明:

[0001] 本発明は、尿酸と関連した疾患を治療する医薬の製造に有用な新規な複素環誘導体に関する。詳しくは、ヒト尿酸アニオントランスポータ1(hURAT1)を対象とする尿酸排出促進剤を用いて治療する領域に属する疾患を治療する医薬の製造に有用な新規な複素環誘導体に関するものである。前記医薬は、特に、高尿酸血症、急性通風性関節炎、慢性通風性関節炎、通風結節、通風ネフローゼ、腎炎、慢性腎不全、腎結石症、尿毒症、尿路結石症、高脂血症(脂質異常症)、虚血性心疾患、心筋梗塞、脳梗塞、脳血管疾患、糖尿病、高血圧など尿酸と関わる代謝症候群及び心血管系疾患病態の治療に有用である。]
背景技術

[0002] 尿酸は、プリン代謝の最終生成物として抗酸化作用を有しており、また神経系細胞を保護する機能を有していることが報告されている(非特許文献1、2、3)。
生体を構成する細胞に存在する核酸から持続的な代謝過程を通して生成されたプリンと過剰摂取されたプリンは、生体内生合成過程を通してキサンチンをつくり出し、肝臓内で最終代謝酵素のキサンチンオキシダーゼによる酵素反応を通して尿酸が生成される(非特許文献4)。体内で1日生成される尿酸量は約700mg程度であり、生成尿酸の60〜70%(〜500mg/日)は、主に腎臓を通じて排出され、残量は腸管(〜200mg/日)を通じて排出される(非特許文献5)。]
[0003] 血中内に尿酸が増加される高尿酸血症(Hyperuricemia)は、腎臓で尿酸排出率が減少するか、または尿酸合成が増加される場合の尿酸値が正常数値(男子7〜8mg/dl、女子6mg/dl)より高い状態を称しており、通風(Gout)疾患とは、尿酸の過度な生成や尿酸の排出低下により血中尿酸数値が正常数値(男子7〜8mg/dl、女子6mg/dl)より顕著に高い患者で、尿酸結晶が関節、靭帯などの縁部組織に沈着され、針状の尿酸結晶体(Uric acid crystal)が関節周辺の筋肉を刺すようになると、身体の免疫器官が尿酸結晶を攻撃し、このとき、関節周囲に激しい痛みと浮腫を引き起こす発作性及び炎症性関節炎を称する。尿酸結晶体の沈着は、主に足親指の中足指節関節(metatarsophalyngeal joint)で発生し、まれに腰椎(lumbarspine)からも発生する。(非特許文献6)。]
[0004] 通風は関節炎の外にも糖尿、高血圧、心疾患、肥満、腎結石、尿路結石などの種々の代謝性疾患の合併症を誘発する可能性が高いため、危険な因子であり、発病は主に40〜50代の男性患者からよく見られ、女性は閉経期以降に増加する。また、肥満人と激しく運動する人から発生の頻度が高い。]
[0005] 高尿酸血症の長い間の放置は、通風疾患発病率と密接な関連を有している。報告によると、体内尿酸値が9mg/dl以上のとき通風発生率が4.9%、尿酸値が7.0〜8.9mg/dlのとき、0.5%、尿酸値が7.0mg/dl以下であると、0.1%の通風発生率であった。9mg/dl以上と尿酸数値が高い患者では5年間の通風の累積発生率は約22%であった(非特許文献7)。]
[0006] 血中の尿酸数値が増加される患者において、発病原因の約90%程度は低尿酸排泄症であり、約10%が尿酸過剰生成に起因する(非特許文献8)。このような高尿酸血症及び通風の発病原因を考慮すると、治療剤の開発に当たって尿酸生成の抑制剤より尿酸排出促進剤の薬物が対象患者の治療にさらに効果的である。]
[0007] 血漿中の尿酸塩レベルは他の哺乳類に比べて、ヒトにおいて高濃度で存在する。これは、ヒトと霊長類の場合、尿酸分解酵素として知られた肝臓内のウリカーゼについての遺伝子(ウリカーゼ酵素:尿酸の分解を促進し、アラントインという物質をつくる肝臓細胞内酵素)が進化過程の中消失し(非特許文献9、10)、腎臓での尿酸再吸収システムを有することで、腎臓の糸球体からろ過された大部分の尿酸が尿細管を通して再吸収されるからである。]
[0008] 最近の文献において、腎臓で特異的に尿酸再吸収の機能的役割を担当するメンブレイントランスポータとしてヒト尿酸アニオントランスポータ1(hURAT1)のコード遺伝子(SLC22A12)が同定された。このトランスポータ(hURAT1)は、有機アニオントランスポータファミリー(OATs)に属し、ヒト尿酸アニオントランスポータが近位尿細管に存在するという事実が免疫化学実験法を通して、そして尿酸再吸収の主な役割を担当するということがヒト腎臓の刷子縁膜小胞(BBMV)を用いた尿酸塩吸収実験を通して報告されている。従って、ヒト尿酸アニオントランスポータ1(hURAT1)は高尿酸血症及び通風等尿酸関連疾患の治療剤開発のための標的分子として有用であることが立証されている(非特許文献11)。]
[0009] 物理化学的特性において、尿酸の酸性度(pKa)は5.75であり、pH依存的に尿酸(Uric acid)または尿酸塩(Urate)の形態のアニオンで存在する。このように機能的役割の類似性を有するヒト尿酸トランスポータ1(hURAT1)のタンパク質構造は、有機アニオントランスポータファミリー(OATs)に属するタンパク質と類似な構造的特徴を有すると期待されている。実際に、近位尿細管の頂端膜に存在するアニオン輸送を担当する有機アニオントランスポータファミリー(OATs)中のOAT4(SLC22A12)とヒト尿酸アニオントランスポータ1(hURAT1)タンパク質のアミノ酸配列は、42%の同一性を有していことが報告されている(非特許文献11)。]
[0010] 様々な内因性物質、生体異物(xenobiotic)と薬物由来のアニオン物質の腎臓での吸収と排出に関与する生体内トランスポータは、現在までOAT1〜4、URAT1科齧歯類OAT5の6つが同定されている。それぞれの主な対象基質は異なり、多様である。反面、ヒト尿酸アニオントランスポータ1(hURAT1)は尿酸だけが主な基質として知られている(非特許文献12)。]
[0011] 現在、高尿酸血症及び通風の治療剤または予防剤としては、ヒト尿酸アニオントランスポータ1(hURAT1)活性阻害作用を有する尿酸排出促進剤のベンズブロマロン(Benzbromarone)とその他に、プロベネシド(Probenecid)及びスルフィンピラゾン(Sulfinpyrazone)のような薬剤が用いられている。しかしながら、これらの薬剤はURAT1に対する活性が充分でない。特に、ベンズブロマロンの場合、副作用的な側面から幾つかの欠点をもつ。ベンズブロマロンは、シトクロムP450(CYP450)タンパク質中の2C9タンパク質に強い抑制作用を示しており、これにより、薬物−薬物間の相互作用を引き起こす可能性を持っている。グルタチオン(GSH)付加物生成実験を通して反応性代謝体(Reactive metabolite)の生成が報告されている(非特許文献13)。また、肝毒性を示すと報告されている薬物のベンズヨーダロン(Benziodarone)、ベンザロン(Benzarone)とアミオダロン(amiodarone)の薬物構造と同様にベンズブロマロン(Benzbromarone)もベンゾフラン系骨格を有する薬物であることから、肝機損傷の副作用のように肝毒性誘発による死亡といった問題点を持っている。従って、この薬物を服用しようとする患者は、投与前の肝機能検査が必ず必要であるだけでなく、薬物服用の際にも、一定期間(6カ月)の間、肝毒性誘発可否を確認することが治療上の勧告事項となっており、これを改善した薬物が医療界から求められている(非特許文献14、15、16、17)。]
[0012] ベンズブロマロンの薬物動態資料は次の通りである:血中濃度と関連して、健常な成人に、2錠(50mg/錠)を空腹時に単回投与した時、未変化体の血中最高濃度時間(Tmax)は2.7±1.0hrであり、薬物の半減期は5.4±1.9hrであり、濃度曲線下面積(AUC)は15.9±3μg・h/mLであり、薬物最高濃度(Cmax)は2.3±0.8μg/mLである。ベンズブロマロンの代謝変化体の6−ヒドロキシ体の場合、血中最高濃度時間(Tmax)は4.8±1.3hrであり、薬物の半減期は18.0±2.9hrであり、濃度曲線下面積(AUC)は39.9±4.4μg・h/mLであり、薬物最高濃度(Cmax)は1.7±0.4μg/mLである。薬物の排泄部位及び排泄量において、代謝変化体の6−ヒドロキシ体は、投与後72時間まで尿中の排泄率は投与量の1.2%であったが、未変化体は尿中で全く検出されなかった(非特許文献18、19)。]
[0013] 最近、日本のジャパンタバコ社では、尿酸排泄促進剤としてヒト尿酸アニオントランスポータ1(hURAT1)を抑制し、シトクロムP450(CYP450)の2C9タンパク質に対する抑制作用の弱い化合物に対して、特許が公開、及び日本国内で登録された(特許文献1、2)。]
[0014] WO2006/057460号パンフレット
日本特許第3988832号明細書]
先行技術

[0015] Ames, B. N. et al. Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 78, 6858-6862 (1981)
Becker, B. F., et al., Free Racical Biol. Med. 14, p615-631 (1993)
Keller, J. N. et al., J. Neurosci. p687-697 (1998)
F. Borges et al. Current Medi. Chem., 9, p195-217 (2002)
Japan Clinic History, Japan Clinic Hyperuricemia Hypouricemia, p161, 166 (2003)
Vervaeck M., et al., Clinical Neurology and Neurosurgery, 93, p233-236 (1991)
Campion E. W. et al., Am. J. Med., 82, p421-426 (1987)
choi et al., ann. Intern. Med. P499-516 (2005)
Fields, M. et al., Free Radical Biol. Med., 20, p595 (1996)
Haliwell, B. Uric acid: an example of antioxidant evaluation, E. Cadenas and L. Packer Editors, Handbook of Antioxidants, Marcel Dekker New York (1996)
Enomoto A. et al., Nature, 417, p447-452 (2002)
Nahohiko Anzai, et al., J phamacol. Sci., 100, p411-426 (2006)
Dermot F. McGinnity et al., Drug Metabolism and Disposition, 33, p1700-1707 (2005)
Hautekeete M. L., et al., Liver, 15, p25-29 (1995)
Makoto Arai, et al., Journal of Gastroenterology and Hepatology 17, p625 -626 (2002)
Saitama medical college magazine, 30, 187-194 (2003)
Priska Kaufmann, et al.,HEPATOLOGY, 41, p925-935 (2005)
Urinome international interview (2005)
Oikawa Tosihiro et al., New drug and Clinic, 53, p682 (2004)]
発明が解決しようとする課題

[0016] 本発明は、上記したような従来技術等の問題点を解決するためのものであり、本発明は従来のヒト尿酸アニオントランスポータ1(hURAT1)活性阻害剤と比較して、強いhURAT1阻害活性を示し、シトクロムP450(CYP450)に対する薬物−薬物間の相互作用がなく、有機アニオントランスポータ間の選択性を示し、より高い溶解度と代謝安定性を有することによって有効な薬物動態を示して、低容量と低投与回数が可能な、高尿酸血症の治療活性を有する新規複素環誘導体、及びそれらを含む薬剤学的組成物を提供することを課題とする。本発明に係る新規複素環誘導体及びそれらを含む薬剤学的組成物は、強力なヒト尿酸アニオントランスポータ1(hURAT1)抑制活性を示すため、尿酸の再吸収を調節して高尿酸血症、急性通風性関節炎、慢性通風性関節炎、通風結節、通風ネフローゼ、腎炎、慢性腎不全、腎結石症、尿毒症、尿路結石症、及び血中内尿酸増加とともに伴われる合併症として報告された高脂血症、虚血性心疾患、心筋梗塞、動脈硬化症、脳梗塞、脳血管疾患、糖尿病、高血圧などの治療または予防に有用である。]
課題を解決するための手段

[0017] 本発明によると、
下記一般式(I)の構造を有する複素環誘導体、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容可能な塩が提供される:]
[0018] ]
[0019] [式中、X1、X2、及びX3はそれぞれ独立して炭素または窒素であり(但し、X1、X2、及びX3の少なくとも一つは窒素である)、
R1、R2、R3及びR4は同じでも異なっていてもよく、それぞれ独立して水素;ヒドロキシ;非置換または置換されたC1−C6アルキル;非置換または置換されたC2−C7アルケニル;非置換または置換されたC2−C7アルキニル;C1−C6ヒドロキシアルキル;非置換または置換されたC1−C6ハロアルキル;非置換または置換されたC1−C6アルコキシ;非置換または置換されたC1−C6ハロアルコキシ;ハロゲン;非置換または置換されたフェニル;シアノ;ニトロ;アミノ;カルボン酸基;リン酸基;N−オキシド;アミド;C1−C6アルキルアミド;アルデヒド;ヒドロキサム酸;非置換または置換されたC1−C6アルキルスルフィド;非置換または置換されたC1−C6アルキルチオニル;非置換または置換されたC1−C6アルキルスルホニル;非置換または置換されたC1−C6オキシムアルキル;非置換または置換されたC1−C6アミノアルキル;非置換または置換されたC3−C8アルキルカルボニルアルキル;非置換または置換されたC2−C7アルカノイル;非置換または置換されたC2−C7アルコキシカルボニル;非置換または置換されたC2−C7アルカノイルオキシ;非置換または置換されたC3−C12モノまたはビシクロアルキル;非置換または置換されたC4−C12シクロアルキルアルキル;非置換または置換されたC6−C12アリール;非置換または置換された飽和または不飽和C3−C12モノまたはポリカルボシクリル;及び非置換または置換され、1〜3個のヘテロ原子(好ましくはN、O及びSから選択されたヘテロ原子)を含有する飽和または不飽和3員〜12員モノまたはポリヘテロシクリル;からなる群から選択され(但し、X1が窒素のとき、R2は存在しなく、X2が窒素のとき、R3は存在しなく、X3が窒素のとき、R4は存在しない)、または
R1−R2、R2−R3及びR3−R4の対は、それぞれ独立に飽和または不飽和5員〜11員炭素環または複素環(複素環は、好ましくはN、O及びSから選択されたヘテロ原子1〜3個を含有する)を形成するように結合していてもよく、R5、R6、R7及びR8は同じでも異なっていてもよく、それぞれ独立して水素;ヒドロキシ;非置換または置換されたC1−C6アルキル;非置換または置換されたC2−C7アルケニル;非置換または置換されたC2−C7アルキニル;C1−C6ヒドロキシアルキル;非置換または置換されたC1−C6ハロアルキル;非置換または置換されたC1−C6アルコキシ;非置換または置換されたC1−C6ハロアルコキシ;非置換または置換されたC2−C7アルカノイル;リン酸基;N−オキシド;アミド;アルデヒド;ヒドロキサム酸;非置換または置換されたC1−C6アルキルスルフィド;非置換または置換されたC1−C6アルキルチオニル;非置換または置換されたC1−C6アルキルスルホニル;非置換または置換されたC1−C6オキシムアルキル;非置換または置換されたC1−C6アミノアルキル;非置換または置換されたC3−C8アルキルカルボニルアルキル;ハロゲン;非置換または置換されたフェニル;シアノ;ニトロ;アミノ;及びカルボン酸基;からなる群から選択されるか、または、R5及びR6はこれらが結合された炭素原子とともにカルボニル基(C=O)またはチオニル基(C=S)を形成していてもよく、またはR7及びR8はこれらが結合された炭素原子とともにカルボニル基(C=O)またはチオニル基(C=S)を形成してもよく、
Lはカルボニル基(−C(=O)−)、スルホニル基(−S(=O)2−)、C1−C6アルキルカルボニル(例えば、−CH2C(=O)−)、カルボニルC1−C6アルキル(例えば、−C(=O)CH2−)またはチオニル基(−C(=S)−)を形成していてもよく、
Yは、R9、R10、及びR11で置換された飽和または不飽和C3−C12モノまたはポリカルボシクリル;及びR9、R10、及びR11で置換された1〜3個のヘテロ原子を含有する飽和または不飽和3員〜12員モノまたはポリヘテロシクリル(複素環は、好ましくはN、O及びSから選択されたヘテロ原子1〜3個を含有する);からなる群から選択され、
ここで、R9、R10、及びR11は水素;ヒドロキシ;非置換または置換されたC1−C6アルキル;非置換または置換されたC2−C7アルケニル;非置換または置換されたC2−C7アルキニル;C1−C6ヒドロキシアルキル;非置換または置換されたC1−C6ハロアルキル;非置換または置換されたC1−C6アルコキシ;非置換または置換されたC1−C6ハロアルコキシ;ハロゲン;非置換または置換されたC1−C6アルキルスルフィド;非置換または置換されたC1−C6アルキルチオニル;ヒドロキサム酸;非置換または置換されたフェニル;シアノ;ニトロ;アミノ;カルボン酸基;アミド;C1−C6アルキルアミド;非置換または置換されたC2−C7アルカノイル;アルデヒド;非置換または置換されたC3−C8エステル;非置換または置換されたC3−C8エステルオキシ;非置換または置換されたC1−C6アルキルスルホニル;非置換または置換されたC1−C6オキシムアルキル;非置換または置換されたC1−C6アミノアルキル;非置換または置換されたC3−C8アルキルカルボニルアルキル;リン酸基;及びN−オキシド;からなる群からそれぞれ独立的に選択される(但し、Yがフェニルのときには、i)R9、R10、及びR11の少なくとも一つはヒドロキシ、またはii)R9、R10、及びR11のいずれもヒドロキシでなないとき、R9、R10、及びR11はどれも水素でなく、Yがピリジニルのときには、R9、R10、及びR11の少なくとも一つは水素ではない)。]
好ましくは、前記一般式(I)で、Lはカルボニル基(−C(=O)−)、スルホニル基(−S(=O)2−)、またはチオニル基(−C(=S)−)を形成していてもよい。]
[0020] 好ましくは、前記一般式(I)で、R5、R6、R7及びR8は同じでも異なっていてもよく、それぞれ独立して水素;ヒドロキシ;非置換または置換されたC1−C4アルキル;非置換または置換されたC1−C4ハロアルキル;非置換または置換されたC1−C4アルコキシ;非置換または置換されたC1−C4ハロアルコキシ;非置換または置換されたC2−C5アルカノイル;ハロゲン;非置換または置換されたフェニル;シアノ;ニトロ;アミノ;及びカルボン酸基;からなる群から選択されるか、またはR5及びR6はこれらが結合された炭素原子とともにカルボニル基(C=O)またはチオニル基(C=S)を形成していてもよく、R7及びR8はこれらが結合された炭素原子とともにカルボニル基(C=O)またはチオニル基(C=S)を形成していてもよい。]
[0021] 好ましくは、前記一般式(I)で、Yは、R9、R10、及びR11で置換された飽和または不飽和C5−C6カルボシクリル;及びR9、R10、及びR11で置換された1〜3個のヘテロ原子を含有する飽和または不飽和5員〜6員ヘテロシクリル(複素環は、好ましくはN、O及びSから選択されたヘテロ原子1〜3個を含有する);からなる群から選択(ここで、R9、R10、及びR11は前記一般式(I)で定義したものと同義である)される。]
[0022] 好ましくは、前記一般式(I)で、R9、R10、及びR11は水素;ヒドロキシ;非置換または置換されたC1−C4アルキル;非置換または置換されたC1−C4ハロアルキル;非置換または置換されたC1−C4アルコキシ;非置換または置換されたC1−C4ハロアルコキシ;ハロゲン;非置換または置換されたフェニル;シアノ;ニトロ;アミノ;カルボン酸基;アミド;C1−C6アルキルアミド;非置換または置換されたC2−C5アルカノイル;アルデヒド;非置換または置換されたC3−C7エステル;非置換または置換されたC3−C7エステルオキシ;非置換または置換されたC1−C4アルキルスルホニル;非置換または置換されたC1−C4オキシムアルキル;非置換または置換されたC1−C4アミノアルキル;非置換または置換されたC3−C7アルキルカルボニルアルキル;リン酸基;及びオキシド;からなる群からそれぞれ独立的に選択される(但し、Yがフェニルのときには、i)R9、R10、及びR11の少なくとも一つはヒドロキシ、またはii)R9、R10、及びR11のいずれもヒドロキシでないとき、R9、R10、及びR11はどれも水素でなく、Yがピリジニルのときには、R9、R10、及びR11の少なくとも一つは水素ではない)。]
[0023] 好ましくは、前記一般式(I)で、R1−R2、R2−R3及びR3−R4の対は、それぞれ独立に飽和または不飽和5員〜6員炭素環または複素環(複素環は、好ましくはN、O及びSから選択されたヘテロ原子1〜3個を含有する)を形成するように結合していてもよい。]
[0024] 好ましくは、前記一般式(I)で、R1、R2、R3及びR4は同じでも異なっていてもよく、それぞれ独立して水素;ヒドロキシ;非置換または置換されたC1−C4アルキル;非置換または置換されたC1−C4ハロアルキル;非置換または置換されたC1−C4アルコキシ;非置換または置換されたC1−C4ハロアルコキシ;ハロゲン;非置換または置換されたフェニル;シアノ;ニトロ;アミノ;カルボン酸基;非置換または置換されたC2−C5アルカノイル;非置換または置換されたC2−C5アルコキシカルボニル;非置換または置換されたC2−C5アルカノイルオキシ;非置換または置換されたC3−C10モノまたはビシクロアルキル;非置換または置換されたC4−C11シクロアルキルアルキル;非置換または置換されたC6−C10アリール;非置換または置換された飽和または不飽和C3−C10モノまたはポリカルボシクリル;及び非置換または置換され、1〜3個のヘテロ原子(好ましくはN、O及びSから選択されたヘテロ原子)を含有する飽和または不飽和3員〜10員モノまたはポリヘテロシクリル;からなる群から選択される(但し、X1が窒素のとき、R2は存在しなく、X2が窒素のとき、R3は存在しなく、X3が窒素のとき、R4は存在しない)。]
[0025] 前記一般式(I)で、“C3−C12モノまたはビシクロアルキル”の好ましい例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニルなどのモノシクロアルキル、または前記モノシクロアルキルと同一若しくは異なる2つ以上が縮合されたビシクロアルキルなどを挙げられるが、これに制限されるものではない。]
[0026] 前記一般式(I)で、“C3−C12モノまたはポリカルボシクリル”の好ましい例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニルなどのモノシクロアルキル、または前記モノシクロアルキルと同一若しくは異なる2つ以上が縮合されたポリシクロアルキル、カルボアリール(例えば、フェニルまたはナフチル)などが挙げられるが、これに制限されるものではない。]
[0027] 前記一般式(I)で、“1〜3個のヘテロ原子を含有する飽和または不飽和3員〜12員モノまたはポリヘテロシクリル”の好ましい例は、チエニル、チアゾリル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、トリアゾリル、テトラヒドロピラニル、ピリジニル、フラニル、ピラニル、ピロリル、ピラゾリル、ピラジニル、ピリミジニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピリダジニル、イソベンゾピラニル、クロメニル、インドリル、インダゾリル、キノリニル、プリニル、ピロリニル、クロマニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルなどが挙げられるが、これに制限されるものではない。]
[0028] 前記一般式(I)で、“C4−C12シクロアルキルアルキル”の好ましい例は、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロペンチルエチル、シクロヘキシルエチル、シクロヘプチルメチル、シクロヘプチルエチル、シクロオクチルメチルなどが挙げられるが、これに制限されるものではない。]
[0029] 前記一般式(I)で、好ましくはX2は炭素であり、X1及びX3はそれぞれ独立して炭素または窒素である(但し、X1及びX3の少なくとも一つは窒素である)。
好ましくは、前記一般式(I)で、R1、R2、R3及びR4は同じでも異なっていてもよく、それぞれ独立して水素;非置換または置換されたC1−C4アルキル;非置換または置換されたC1−C4ハロアルキル;ハロゲン;非置換または置換されたフェニル;シアノ;及び非置換または置換され、1〜3個のヘテロ原子(好ましくはN、O及びSから選択されたヘテロ原子)を含有する飽和または不飽和3員〜10員モノまたはポリヘテロシクリル;からなる群から選択されるか;またはR1−R2、R2−R3及びR3−R4の対は、それぞれ独立に飽和または不飽和5員〜6員炭素環を形成するように結合していてもよい(但し、X1が窒素のとき、R2は存在しなく、X2が窒素のとき、R3は存在しなく、X3が窒素のとき、R4は存在しない)。]
[0030] 好ましくは、前記一般式(I)で、Yは、R9、R10、及びR11で置換された芳香族5員〜6員炭素環または複素環(複素環は好ましくはN、O及びSから選択されたヘテロ原子1〜3個を含有する)である(ここで、R9、R10、及びR11は前記一般式(I)で定義したものと同義である)。]
[0031] 好ましくは、前記一般式(I)で、R9、R10、及びR11は水素;ヒドロキシ;非置換または置換されたC1−C4アルキル;非置換または置換されたC1−C4ハロアルキル;非置換または置換されたC1−C4アルコキシ;非置換または置換されたC1−C4ハロアルコキシ;ハロゲン;ニトロ;カルボン酸基;及び非置換または置換されたエステルオキシ;からなる群からそれぞれ独立的に選択される(但し、Yがフェニルのときにはi)R9、R10、及びR11の少なくとも一つはヒドロキシ、またはii)R9、R10、及びR11のいずれもヒドロキシでないとき、R9、R10、及びR11はどれも水素でなく、YがピリジニルのときにはR9、R10、及びR11の少なくとも一つは水素ではない)。]
[0032] 本発明の好ましい具体例によると、前記一般式(I)で、
X1、X2、及びX3はそれぞれ独立して炭素または窒素であり(但し、X1、X2、及びX3の少なくとも一つは窒素である)、
R1、R2、R3及びR4は同じでも異なっていてもよく、それぞれ独立して水素;ヒドロキシ;非置換または置換されたC1−C4アルキル;非置換または置換されたC1−C4ハロアルキル;非置換または置換されたC1−C4アルコキシ;非置換または置換されたC1−C4ハロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;ニトロ;アミノ;カルボン酸基;非置換または置換されたC2−C5アルカノイル;非置換または置換されたC2−C5アルコキシカルボニル;非置換または置換されたC2−C5アルカノイルオキシ;C6−C12アリール;及び非置換または置換された飽和または不飽和C3−C12モノまたはポリカルボシクリルまたはヘテロシクリル;からなる群から選択され(但し、X1が窒素のとき、R2は存在しなく、X2が窒素のとき、R3は存在しなく、X3が窒素のとき、R4は存在しない)、またはR1−R2、R2−R3及びR3−R4の対は、それぞれ独立に飽和または不飽和5〜6員炭素環または複素環を形成するように結合していてもよく、
R5、R6、R7及びR8は同じでも異なっていてもよく、それぞれ独立して水素;ヒドロキシ;非置換または置換されたC1−C4アルキル;非置換または置換されたC1−C4ハロアルキル;非置換または置換されたC1−C4アルコキシ;非置換または置換されたC1−C4ハロアルコキシ;非置換または置換されたC2−C5アルカノイル;ハロゲン;シアノ;ニトロ;アミノ;及びカルボン酸基;からなる群から選択されるか、またはR5及びR6はこれらが結合された炭素原子とともにカルボニル基(C=O)を形成していてもよく、R7及びR8はこれらが結合された炭素原子とともにカルボニル基(C=O)を形成していてもよく、
Lはカルボニル基(−C(=O)−)、スルホニル基(−S(=O)2−)またはチオニル基(−C(=S)−)を形成していてもよく、
Yは、R9、R10、及びR11で置換された飽和または不飽和C3−C12モノまたはポリカルボシクリル;及びR9、R10、及びR11で置換された1〜3個のヘテロ原子を含有する飽和または不飽和3員〜12員モノまたはポリヘテロシクリル(複素環は、好ましくはN、O及びSから選択されたヘテロ原子1〜3個を含有する);からなる群から選択され、
ここで、R9、R10、及びR11は水素;ヒドロキシ;非置換または置換されたC1−C4アルキル;非置換または置換されたC1−C4ハロアルキル;非置換または置換されたC1−C4アルコキシ;非置換または置換されたC1−C4ハロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;ニトロ;アミノ;カルボン酸基;及び非置換または置換されたC3−C7エステルオキシ;からなる群からそれぞれ独立的に選択される(但し、Yがフェニルのときには、i)R9、R10、及びR11の少なくとも一つはヒドロキシ、またはii)R9、R10、及びR11のいずれもヒドロキシでないときには、R9、R10、及びR11はどれも水素でなく、Yがピリジニルのときには、R9、R10、及びR11の少なくとも一つは水素ではない)。]
[0033] 本発明のさらに別の好ましい具体例によると、前記一般式(I)で、
X1、X2、及びX3はそれぞれ独立して炭素または窒素であり(但し、X1、X2、及びX3の少なくとも一つは窒素である)、
R1、R2、R3及びR4は同じでも異なっていてもよく、それぞれ独立して水素;非置換または置換されたC1−C4アルキル;非置換または置換されたC1−C4ハロアルキル;非置換または置換されたC1−C4アルコキシ;ハロゲン;シアノ;ニトロ;アミノ;及び非置換または置換された飽和または不飽和C5−C6カルボシクリルまたはヘテロシクリル;からなる群から選択され(但し、X1が窒素のとき、R2は存在しなく、X2が窒素のとき、R3は存在しなく、X3が窒素のとき、R4は存在しない)、
R1−R2、R2−R3及びR3−R4の対は、それぞれ独立に窒素原子または酸素原子を1〜2個含む6員複素環またはフェニルを形成するように結合していてもよく、
R5、R6、R7及びR8は同じでも異なっていてもよく、それぞれ独立して水素;非置換または置換されたC1−C4アルキル;非置換または置換されたC1−C4アルコキシ;ハロゲン;シアノ;ニトロ;及びアミノ;からなる群から選択され、
Lはカルボニル基(−C(=O)−)またはチオニル基(−C(=S)−)であり、
Yは、Lの結合位置に対して、パラ位にヒドロキシ基を有し、さらにハロゲン及びニトロから独立的に選択された1〜3個の置換基で置換されたフェニルである。]
[0034] 本発明に係る一般式(I)の化合物の代表的な例は、次ぎのような化合物が挙げられる:
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物1);
(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(化合物2);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン臭素酸塩(化合物3);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(化合物4);
(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物5);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物6);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(6−メチル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物7);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(化合物8);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(7-シクロプロピル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物9);
(3−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン臭素酸塩(化合物10);
(3−ブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン臭素酸塩(化合物11);
(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−(4−ヒドロキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(化合物12);
(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン臭素酸塩(化合物13);
(3−クロロ−4−ヒドロキシ−5−ニトロ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(化合物14);
(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン臭素酸塩(化合物15);
(3−ブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン臭素酸塩(化合物16);
(3−クロロ−4−ヒドロキシ−5−ニトロ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン臭素酸塩(化合物17);
(3−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン臭素酸塩(化合物18);
(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−(4−ヒドロキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(化合物19);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(7−フェニル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物20);
2,6−ジクロロ−4−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−スルホニル)−フェノール(化合物21);
(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−(7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物22−1);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物22−2);
2,5−ジブロモ−4−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−カルボニル)−安息香酸(化合物23);
(2,6−ジブロモ−4−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−カルボニル)−フェノキシ]−酢酸メチルエステル(化合物24);
(7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−メタノン(化合物25);
(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−メタノン(化合物26);
(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−(7−メチル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物27−1);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(7−メチル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物27−2);
(3,5−ジフルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(化合物28);
(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(化合物29);
(5−クロロ−2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−メタノン(化合物30);
(2,6−ジクロロ-ピリジン−4−イル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(化合物31);
(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−(6−ヒドロキシ−ピリジン−3−イル)−メタノン(化合物32);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン塩酸塩(化合物33);
(3−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物34);
4−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−スルホニル)−フェノール(化合物35−1);
2,6−ジブロモ−4−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−スルホニル)−フェノール(化合物35−2);
(3−クロロ−4−ヒドロキシ−5−ニトロ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物36);
(3−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(化合物37);
(3−ブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(化合物38);
(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(化合物39);
(3−ブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物40);
(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物41);
2−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−1−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4.3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−エタノン(化合物42);
(2,3−ジヒドロ−ピリド[4.3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−(3−メトキシ−イソオキサゾール−5−イル)−メタノン(化合物43);
(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−(3−ヒドロキシ−イソオキサゾール−5−イル)−メタノン(化合物44);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−[7−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル]−メタノン(化合物45);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−[7−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル]−メタノン(化合物46);
1−(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−ベンゾイル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−カルボニトリル(化合物47−1);
1−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−ベンゾイル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−カルボニトリル(化合物47−2);
(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−[7−(3−ジメチルアミノ−フェニル)−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル]−メタノン(化合物48);
(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−[7−(3−ニトロ−フェニル)−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル]−メタノン(化合物49);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−[7−(3−ニトロ−フェニル)−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル]−メタノン(化合物50);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタンチオン(化合物51);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(7−ピリジン−3−イル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル]−メタノン(化合物52);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(7−フラン−3−イル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル]−メタノン(化合物53);
1−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4.3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−エタノン(化合物54);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−4−オキサ−1,9−ジアザ−フェナントレン−1−イル)−メタノン(化合物55);
4−[2−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−オキソ−エチル)]−4H−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−3−オン(化合物56);
4−(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−ベンゾイル)−4H−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−3−オン(化合物57);
(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−(6−メチル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物58);
(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−(2,4−ジヒドロキシ−ピリミジン−5−イル)−メタノン(化合物59);
(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−(2,6−ジヒドロキシ−ピリミジン−4−イル)−メタノン(化合物60);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(7−イソキノリン−4−イル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物61);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(6,7−ジヒドロ−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−5−イル)−メタノン(化合物62);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−[7−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル]−メタノン(化合物63);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−[7−(3−フルオロメチル−フェニル)−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル]−メタノン(化合物64);
4−[1−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−ベンゾイル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル]−ベンゾニトリル(化合物65);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−[7−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル]−メタノン(化合物66);
1−{4−[1−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−ベンゾイル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル]−フェニル}−エタノン(化合物67);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−[7−(5−メトキシ−ピリジン−3−イル)−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル]−メタノン(化合物68);
(4−ヒドロキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−(7−メチル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物69);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−[7−(1H−インドール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル]−メタノン(化合物70);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン硫酸塩(化合物71);
(2,6−ジブロモ−4−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−カルボニル)−フェノラートナトリウム塩(化合物72);
(2,6−ジブロモ−4−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−カルボニル)−フェノラートカリウム塩(化合物73);
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタンチオントリフルオロ酢酸塩(化合物74);及び
1−[1−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−ベンゾイル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−ニル]−ピロリジン−2−オン(化合物75)。]
[0035] 前述した化合物等の命名はケンブリッジソフト(CambridgeSoft)社のCS ChemDraw Ultraソフトウェアにより提供された命名法(AutoNom version2.1)に従って記載した。]
[0036] 本明細書において、用語“非置換または置換された”とは、非置換された状態、または一つ以上の適切な置換基、例えばヒドロキシ;オキソ(=O);C1−C6アルキルまたはハロアルキル;C1−C6アルコキシまたはハロアルコキシ;C1−C6アルカノイルまたはハロアルカノイル;ハロゲン;シアノ;ニトロ;アミノ;モノまたはジ(C1−C6)アルキルアミノ;またはカルボン酸基;C2−C7アルケニル;C2−C7アルキニル;C1−C6ヒドロキシアルキル;フェニル;リン酸基;N−オキシド;アミド;C1−C6アルキルアミド;アルデヒド;ヒドロキサム酸;C1−C6アルキルスルフィド;C1−C6アルキルチオニル;C1−C6アルキルスルホニル;C1−C6オキシムアルキル;C1−C6アミノアルキル;C3−C8アルキルカルボニルアルキル;C2−C7アルコキシカルボニル;C2−C7アルカノイルオキシ;等により置換された状態を意味する。]
[0037] 特に断らない限り、本発明で言及されたアルキルと本発明で言及された他の基(例えば、アルコキシ)のアルキル残基は、直鎖状または分枝鎖であってもよい。またハロゲンはフッ素、塩素、臭素及びヨウ素を含む。]
[0038] 本発明に係る一般式(I)の化合物はラセミ体であってもよい。このラセミ体は、通常の分離方法により、例えば、順相シリカゲル(Merk、0.040〜0.063mmと0.063〜0.200mm)で充填した一般カラムクロマトグラフィー、アミンシリカゲル(クロマトレックス、100〜200メッシュ)で充填した一般カラムクロマトグラフィー、または逆相で充填された加圧分取用カラムクロマトグラフィー装置(Yong−rin、SDV 30 plus)を用いて、それに該当する溶媒、好ましくは順相でヘキサン、酢酸エチル、ジクロロメタン、メタノールを混合した溶媒、逆相では水とアセトニトリルの混合液を利用する方法により、それぞれの異性体に分離することができる。]
[0039] また、本発明に係る一般式(I)の化合物は薬剤学的に許容される塩を形成していてもよい。このような薬剤学的に許容される塩には、薬剤学的に許容されるアニオンを含有する無毒性酸付加塩を形成する酸、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸などの無機酸、酒石酸、ギ酸、クエン酸、酢酸、トリクロロ酢酸またはトリフルオロ酢酸、グルコン酸、安息香酸、乳酸、フマル酸、マレイン酸などの有機カルボン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸またはナフタルスルホン酸などのスルホン酸などにより形成された酸付加塩が含まれる。ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属との塩も含まれる。さらに、芳香族アミジン誘導体またはラクタム誘導体が属する技術分野で公知され用いられる他の酸または塩基との塩を含んでいてもよい。これらは通常的に知らされた工程によって製造される。]
[0040] 本発明の化合物は、ヒト尿酸アニオントランスポータ1(hURAT1)を通した尿酸再吸収(reuptake)抑制剤、特に選択的抑制剤として有用である。
前記一般式(I)の構造を有する本発明の化合物は、下記記述する方法に基づいて製造できる。従って、また、本発明はこのような一般式(I)化合物の製造方法を提供することを目的とする。]
[0041] もう少し具体的に、一般式(I)の化合物は下記で説明する製造方法1〜製造方法5のそれぞれの方法によって得ることができるが、これに制限されるものではない。
製造方法1
前記一般式(I)で、Lが−C(=O)−の場合である下記一般式(II)の化合物は、下記一般式(VII)の化合物を還元反応して下記一般式(VI)の化合物を収得する工程、得られた一般式(VI)の化合物を下記一般式(V)の化合物と環化反応して下記一般式(IV)の化合物を収得する工程、及び得られた一般式(IV)の化合物と一般式(III)の化合物をペプチド結合反応させる工程、を含む製造方法によって製造することができる。]
[0042] ]
[0043] ]
[0044] ]
[0045] ]
[0046] ]
[0047] ]
[0048] (式中、X1、X2、X3、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びYは一般式(I)で定義したものと同義であり、Zは反応性離脱基、好ましくはヒドロキシまたはハロゲンを表す。)
前記製造方法1を下記でさらに具体的に説明する。]
[0049] 出発物質として用いられた一般式(VI)及び(VII)の化合物は、公知方法(例えば、JOC. 60, 1995, 5721-5725)を参考にして製造でき、または商業的にシグマアルドリッチ、メルク社等の試薬会社から購入できる。]
[0050] 一般式(VII)の化合物を還元して一般式(VI)の化合物を得る反応は、適切な溶媒及び還元触媒剤と水素ガスの存在下で通常的な方法によって遂行される。
このとき、溶媒としては、一般的に反応に悪影響を及ぼさない通常的なものが用いられる。好ましい溶媒の例は、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒が挙げられる。これらの溶媒のうち、2つ以上の混合溶媒も使用可能である。本反応の溶媒としてはメタノール、酢酸エチルおよびテトラヒドロフランが特に好ましい。]
[0051] 反応に添加される還元剤の例は、活性炭上のパラジウム(5w/w%)、活性炭上のパラジウム(10w/w%)、活性炭上のパラジウムヒドロキシド(10w/w%)、ラネー-ニッケルなどの一般的な還元触媒剤が挙げられる。本反応においては、活性炭上のパラジウム(10w/w%)が好ましい。反応は1時間〜24時間、好ましくは18時間、反応温度は0℃〜室温、好ましくは室温で、水素圧力は大気圧〜3気圧、好ましくは大気圧の水素雰囲気中で遂行できるが、これに制限されるものではない。]
[0052] 次ぎに、前記方法によって得られた一般式(VI)の化合物に対して、適切な溶媒と一般式(V)の化合物と塩基存在下で、通常的な方法によって環化反応を遂行する。
このとき、溶媒としては一般的に反応に悪影響を及ぼさない通常的なものが用いられる。好ましい溶媒の例は、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒が挙げられる。これらの溶媒のうち、2つ以上の混合溶媒も使用可能である。本反応の溶媒としてはアセトニトリル及びN,N−ジメチルホルムアミドが特に好ましい。]
[0053] また、反応に用いられる塩基は、トリエチルアミン、ピリジン、4−メチルアミノピリジン、4−メチルモルホリン、ピペラジン、N−メチルピペラジンなどの有機塩基系;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどの水酸化アルカリ金属系;水素化ナトリウム、水素化カリウムなどの水素化アルカリ金属系;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムなどの炭酸アルカリ金属系;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどの炭酸水素アルカリ金属系が挙げられる。本反応では炭酸カリウムが好ましい。]
[0054] 環化反応は、約1時間〜24時間、好ましくは18時間、使用溶媒に応じて室温〜還流状態、好ましくは室温〜150℃であり、更に好ましくはN,N−ジメチルホルムアミド溶媒下、100℃加熱状態で遂行される。]
[0055] 一般式(IV)の化合物は、化合物(V)の構造に属する他の中間体から製造することもできる。例えば、R7、R8が結合された炭素原子とともにカルボニル(−C(=O)−)を形成したケトン構造の場合、適切な溶媒と還元剤を用いた還元反応を遂行して一般式(IV)の化合物を得ることができる。]
[0056] このとき、溶媒としては一般的に反応に悪影響を及ぼさない通常的なものが用いられる。好ましい溶媒の例は、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒が挙げられる。これらの溶媒のうち、2つ以上の混合溶媒も使用可能である。本反応の溶媒としてはテトラヒドロフラン、ジクロロメタン、ジメチルエーテルとトルエンが特に好ましい。]
[0057] また、還元剤としては、水素化アルミニウムリチウム、ナトリウムボロハイドライド、ジボラン、ジイソブチルアルミニウムハイドライド、ボラン−テトラヒドロフラン複合体、ナトリウムビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムハイドライド(Red−Al)、tetra−n−ブチルアンモニウムボロハイドライドなどの還元剤が挙げられ、好ましくは水素化アルミニウムリチウムまたはtetra−n−ブチルアンモニウムボロハイドライドが使用できる。反応温度は0℃で反応を開始し、0℃〜150℃、好ましくは室温〜50℃で、反応時間は10分〜10時間、好ましくは2時間、追加反応を進めて、一般式(IV)のR7、R8が還元された化合物を得る。]
[0058] 一般式(IV)の化合物は、一般式(V)の化合物の基質によって金属触媒下でシグマアドリッチ、メルク社等の試薬会社で購入することができるアリールボロン酸またはビニルボロン酸とのカップリング反応を行うことにより、R1、R2、R3、R4に前述した置換基が導入された、一般式(IV)の化合物を得ることができる。]
[0059] このとき、溶媒としては一般的に反応に悪影響を及ぼさない通常的なものが用いられる。好ましい溶媒の例は、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒が挙げられる。これらの溶媒のうち、2つ以上の混合溶媒も使用可能である。本反応の溶媒としてはアセトニトリルと水の混合液が特に好ましい。]
[0060] また、反応に用いられる金属触媒は、パラジウムアセテート、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、パラジウムジクロライド、(1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウムジクロライド、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリドなどが挙げられ、本反応ではパラジウムアセテートが特に好ましい。]
[0061] また、反応に用いられる塩基は、トリエチルアミン、ピリジン、4−メチルアミノピリジン、4−メチルモルホリン、ピペラジン、N−メチルピペラジンなどの有機塩基系;または水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどの水酸化アルカリ金属系;または水素化ナトリウム、水素化カリウムなどの水素化アルカリ金属系;または炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムなどの炭酸アルカリ金属系;または炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどの炭酸水素アルカリ金属系;およびリン酸カリウムが挙げられ、本反応では炭酸カリウムとリン酸カリウムが好ましい。]
[0062] 反応温度は室温〜180℃、好ましくは室温〜100℃で、反応時間は1時間〜24時間、好ましくは18時間、追加反応を進めて、R1、R2、R3、R4に前述した置換基が導入された、一般式(IV)の化合物を得ることができる。]
[0063] 次ぎに、一般式(III)の化合物に一般的なハロゲン化剤、好ましくは塩化オキサリルまたは塩化チオニルを添加して形成された反応物と一般式(IV)の化合物を縮合反応をさせるか、またはN,N−ジメチルアセトアミド、ジクロロメタン、テトラヒドロフランの溶媒で一般式(III)の化合物と一般的にペプチド結合反応に使用するHATU、HBTU、BOP、PyBOP、EDC塩酸塩、TBTU、HOBt、DEPBT、CDIなどを用いて一般式(IV)の化合物のアミン位置に一般式(III)の化合物をペプチド結合させることによって、一般式(II)の化合物を得る。一般式(III)の化合物に一般的なハロゲン化剤を添加して形成された反応物との反応時、一般式(III)の化合物の基質によって有機塩基が用いられる。この場合、トリエチルアミンが好ましく用いられ、塩基条件下で反応を遂行する。]
[0064] このとき、溶媒としては一般的に反応に悪影響を及ぼさない通常的なものが用いられる。好ましい溶媒の例は、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒が挙げられる。これらの溶媒のうち、2つ以上の混合溶媒も使用可能である。本反応の溶媒としてはジクロロメタンとN,N−ジメチルアセトアミドが特に好ましい。]
[0065] また、反応に用いられる塩基は、トリエチルアミン、ピリジン、4−メチルアミノピリジン、4−メチルモルホリン、ピペラジン、N−メチルピペラジンなどの有機塩基系;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどの水酸化アルカリ金属系;水素化ナトリウム、水素化カリウムなどの水素化アルカリ金属系;炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの炭酸アルカリ金属系;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどの炭酸水素アルカリ金属系が挙げられる。本反応ではトリエチルアミンが好ましい。]
[0066] 塩基条件下反応を行う場合、反応時間は10分〜10時間、好ましくは2時間、反応温度は0℃〜60℃で、好ましくは室温で遂行する。塩基条件無しに反応を行う場合、反応時間は1時間〜24時間、好ましくは18時間、0℃で反応を開始し、室温〜60℃、好ましくは室温で反応が遂行される。]
[0067] 前記説明された一般式(II)の化合物製造方法は後述する実施例からより具体的に説明する。
製造方法2
前記一般式(II)の化合物は、下記一般式(VII)の化合物をハロゲン化して下記一般式(X)の化合物を得て、得られた一般式(X)の化合物を下記一般式(IX)の化合物と反応して下記一般式(VIII)の化合物を得るか、下記一般式(VII)の化合物と下記一般式(IX)の化合物をMitsunobu反応して下記一般式(VIII)の化合物を得る工程、得られた一般式(VIII)の化合物を環化して一般式(IV)の化合物を得る工程、及び得られた一般式(IV)の化合物と一般式(III)の化合物をペプチド結合反応させる工程を含む製造方法によって製造されることができる。]
[0068] ]
[0069] ]
[0070] ]
[0071] ]
[0072] ]
[0073] ]
[0074] ]
[0075] (式中、X1、X2、X3、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びYは請求項1で定義したものと同義であり、R10は非水素置換基であり、好ましくはC1−C4アルキル、より好ましくはメチルまたはエチル基であり、R11は反応性離脱基、好ましくはハロゲンを表す。)
前記製造方法2を下記でより具体的に説明する。]
[0076] 出発物質として用いられた一般式(VII)及び(IX)の化合物は商業的にシグマアドリッチ、メルク社などの試薬会社から購入することができる。
一般式(XI)の化合物をハロゲン化して一般式(X)の化合物を得る反応は、適切な溶媒及びハロゲン化剤の存在下で通常的な方法によって遂行される。]
[0077] このとき、溶媒としては一般的に反応に悪影響を及ぼさない通常的なものが用いられる。好ましい溶媒の例は、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶媒;アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルなどの極性溶媒が挙げられる。これらの溶媒のうち、2つ以上の混合溶媒も使用可能である。本反応の溶媒としてはアセトニトリルが特に好ましい。]
[0078] 反応に添加されるハロゲン化剤の例は、オキシ塩化リン、フォスフォラスオキシブロミド、フォスフォラスペンタクロリドまたはフォスフォラスペンタブロミドのような一般的なハロゲン化剤が挙げられ、オキシ塩化リンが好ましい。反応時間は約2時間〜6時間、80〜100℃の加熱条件下で遂行できるが、これに制限されるものではない。]
[0079] 次ぎに、前記方法によって得られた一般式(X)の化合物を適切な溶媒と一般式(IX)の化合物と塩基の存在下で、通常的な方法によって置換反応を遂行する。
このとき、溶媒としては一般的に反応に悪影響を及ぼさない通常的なものが用いられる。好ましい溶媒の例は、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶媒;アセトン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセッツアミド、ジメチルスルホキシドなどの極性溶媒が挙げられる。これらの溶媒のうち、2つ以上の混合溶媒も使用可能である。本反応の溶媒としてはテトラヒドロフランとジエチルエーテルが特に好ましい。]
[0080] また、反応に用いられる塩基は、トリエチルアミン、ピリジン、4−メチルアミノピリジン、4−メチルモルホリン、ピペラジン、N−メチルピペラジンなどの有機塩基系;水酸化リチウム,水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどの水酸化アルカリ金属系;水素化ナトリウム、水素化カリウムなどの水素化アルカリ金属系;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムなどの炭酸アルカリ金属系;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどの炭酸水素アルカリ金属系が挙げられる。本反応では水素化ナトリウムが好ましい。]
[0081] 置換反応は室温条件下で約1時間〜6時間、好ましくは室温条件下で1時間遂行して、一般式(IX)の化合物が置換された一般式(VIII)の化合物を得る。
異なる方法で、前記一般式(VIII)の化合物は、前記一般式(VII)の化合物と前記一般式(IX)の化合物を通常的に知らされたMitsunobu縮合反応して、前記一般式(X)の化合物を経る工程なしに製造できる。縮合反応剤として通常的にトリフェニルホスフィンとジエチルアゾジカルボキシラート(DEAD)を利用できるが、これらの試薬に制限されるものではなく、これらから変形された反応剤の使用も可能である。]
[0082] このとき、溶媒としては一般的に反応に悪影響を及ぼさない通常的なものが用いられる。好ましい溶媒の例は、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶媒;アセトン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドなどの極性溶媒が挙げられる。これらの溶媒のうち、2つ以上の混合溶媒も使用可能である。本反応の溶媒としてはテトラヒドロフランとジエチルエーテルが特に好ましい。]
[0083] 縮合反応は約6時間〜18時間、0℃または室温条件下で、好ましくは6時間、室温条件下で遂行する。
次ぎに、前記方法によって得られた一般式(VIII)の化合物を適切な溶媒とニトロ基還元剤と酸存在下で、通常的な方法によって環化反応を遂行する。]
[0084] このとき、溶媒としては一般的に反応に悪影響を及ぼさない通常的なものが用いられる。好ましい溶媒の例は、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶媒;アセトン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドなどの極性溶媒が挙げられる。これらの溶媒のうち、2つ以上の混合溶媒も使用可能である。本反応の溶媒としては濃塩酸,酢酸または他の酸に該当する酸性液のような溶媒,アンモニウム水溶液,メタノール、トルエンが特に好ましい。]
[0085] また、還元剤としては、第2塩化スズ、鉄、亜鉛、活性炭上のパラジウム(5w/w%)、活性炭上のパラジウム(10w/w%)、活性炭上のパラジウムヒドロキシド(10w/w%)、ラネー-ニッケルなどの一般的な還元触媒剤などがある。本反応では第2塩化スズが特に好ましい。]
[0086] 環化反応は約1時間〜6時間、80〜100℃の加熱条件下で、好ましくは1時間80℃の加熱条件下で遂行して環化一般式(IV)の化合物を得る。
得られた一般式(IV)の化合物は必要な場合、例えば、R7及びR8はこれらが結合された炭素原子とともにカルボニル(−C(=O)−)を形成したケトン構造の場合、適切な溶媒と還元剤を用いた還元反応を遂行して一般式(IV)の化合物を得ることができる。]
[0087] このとき、溶媒としては一般的に反応に悪影響を及ぼさない通常的なものが用いられる。好ましい溶媒の例は、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶媒;アセトン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドなどの極性溶媒が挙げられる。これらの溶媒のうち、2つ以上の混合溶媒も使用可能である。本反応の溶媒としてはテトラヒドロフラン、ジクロロメタン、ジメチルエーテルとトルエンが特に好ましい。]
[0088] また、還元剤としては、水素化アルミニウムリチウム、ナトリウムボロハイドライド、ジボラン、ジイソブチルアルミニウムハイドライド、ボラン−テトラヒドロフラン複合体、ナトリウムビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムハイドライド(Red−Al)、tetra−n−ブチルアンモニウムボロハイドライドなどの還元剤が挙げられる。好ましくは水素化アルミニウムリチウムまたはtetra−n−ブチルアンモニウムボロハイドライドを用いて、反応温度は0℃で反応を開始して、0℃〜150℃で、好ましくは室温〜50℃で、10分〜10時間、好ましくは2時間、追加反応を進めて一般式(IV)のR7、R8が還元された化合物を得る。]
[0089] 得られた一般式(IV)の化合物は必要な場合、金属触媒と商業的にシグマアドリッチ、メルク社等の試薬会社で購入することができるアリールボロン酸またはビニルボロン酸との結合反応を進行して、例えば、R1、R2、R3、R4に前述した置換基が導入された一般式(IV)の化合物を得ることができる。]
[0090] このとき、溶媒としては一般的に反応に悪影響を及ぼさない通常的なものが用いられる。好ましい溶媒の例は、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶媒;アセトン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドなどの極性溶媒が挙げられる。これらの溶媒のうち、2つ以上の混合溶媒も使用可能である。本反応の溶媒としてはアセトニトリルと水の混合液が特に好ましい。]
[0091] また、反応に用いられる金属触媒としては、パラジウムアセテート、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、パラジウムジクロライド、(1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウムジクロライド、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムクロリドなどが挙げられる。本反応ではパラジウムアセテートが特に好ましい。]
[0092] また、反応に用いられる塩基は、トリエチルアミン、ピリジン、4−メチルアミノピリジン、4−メチルモルホリン、ピペラジン、N−メチルピペラジンなどの有機塩基系;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどの水酸化アルカリ金属系;水素化ナトリウム、水素化カリウムなどの水素化アルカリ金属系;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムなどの炭酸アルカリ金属系;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどの炭酸水素アルカリ金属系とリン酸カリウムが挙げられる。本反応では炭酸カリウムとリン酸カリウムが好ましい。]
[0093] 反応温度は室温〜180℃、好ましくは室温〜100℃で、1時間〜24時間、好ましくは18時間、追加反応を進行して、R1、R2、R3、R4に前述した置換基を導入した一般式(IV)の化合物を得ることができる。]
[0094] 次ぎに、一般式(III)の化合物に一般的なハロゲン化剤、好ましくは塩化オキサリルまたは塩化チオニルを使用し生成した一般式(III)の化合物による中間体と化合物(IV)を縮合反応させる、またはN,N−ジメチルアセトアミド、ジクロロメタン、テトラヒドロフランのような溶媒中で、一般的にペプチド結合反応に使用するHATU、HBTU、BOP、PyBOP、EDC塩酸塩、TBTU、HOBt、DEPBT、CDIなどを使用して一般式(IV)の化合物と一般式(III)の化合物をペプチド結合させることによって、一般式(II)の化合物を得る。一般式(III)の化合物に一般的なハロゲン化剤を添加して形成された反応物との反応時、一般式(III)の化合物の基質によって有機塩基が用いられる。この場合、トリエチルアミンが好ましく使われ、塩基条件下で反応を進行する。]
[0095] このとき、溶媒としては一般的に反応に悪影響を及ぼさない通常的なものが用いられる。好ましい溶媒の例は、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶媒;アセトン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドなどの極性溶媒が挙げられる。これらの溶媒のうち、2つ以上の混合溶媒も使用可能である。本反応の溶媒としてはジクロロメタンとN,N−ジメチルアセトアミドが特に好ましい。]
[0096] また、反応に用いられる塩基は、トリエチルアミン、ピリジン、4−メチルアミノピリジン、4−メチルモルホリン、ピペラジン、N−メチルピペラジンなどの有機塩基系;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどの水酸化アルカリ金属系;水素化ナトリウム、水素化カリウムなどの水素化アルカリ金属系;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムなどの炭酸アルカリ金属系;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどの炭酸水素アルカリ金属系が挙げられる。本反応ではトリエチルアミンが好ましい。]
[0097] 塩基条件下反応を行う場合、反応時間は10分〜10時間、好ましくは2時間、0℃〜60℃で、好ましくは室温で遂行する。塩基条件無しに反応を進行する場合、反応時間は1時間〜24時間、好ましくは18時間、0℃で反応を開始して、室温〜60℃、好ましくは室温で追加反応が遂行される。]
[0098] 前記説明された一般式(II)の化合物製造方法は後述する実施例でより具体的に説明される。
製造方法3
前記一般式(I)で、Lが−C(=S)−の場合の下記一般式(XI)の化合物は、一般式(II)の化合物をローソン試薬(Lawesson's reagent)と反応して製造することができる。]
[0099] ]
[0100] ]
[0101] (式中、X1、X2、X3、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びYは一般式(I)で定義したものと同義である。)
前記製造方法3を下記でより具体的に説明する。]
[0102] 出発物質として用いられた一般式(II)の化合物は前述したものと同様の方法で得ることができ、得られた一般式(II)の化合物を溶媒中で、商業的にシグマアドリッチ、メルク社などから販売するローソン試薬(Lawesson's reagent)と反応して一般式(XI)の化合物を得ることができる。]
[0103] このとき、溶媒としては一般的に反応に悪影響を及ぼさない通常的なものが用いられる。好ましい溶媒の例は、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶媒;アセトン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドなどの極性溶媒が挙げられる。これらの溶媒のうち、2つ以上の混合溶媒も使用可能である。本反応の溶媒としてはテトラヒドロフランとトルエンが特に好ましい。反応は例えば約1時間〜24時間、0℃〜150℃条件下で、好ましくは18時間、120℃条件下で遂行して一般式(XI)の化合物を得る。]
[0104] 前記説明された一般式(XI)の化合物製造方法は後述する実施例でより具体的に説明される。
製造方法4
前記一般式(I)で、Lが−S(=O)2−の場合の下記一般式(XII)の化合物は、一般式(IV)の化合物を一般式(XIII)の化合物と塩基存在下でアミド結合反応して製造することができる。]
[0105] ]
[0106] ]
[0107] ]
[0108] (式中、X1、X2、X3、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びYは一般式(I)で定義したものと同義であり、Zは反応性離脱基、好ましくはハロゲンを表す。)
前記製造方法4を下記でより具体的に説明する。]
[0109] 出発物質として用いられた一般式(IV)の化合物は前述したものと同様の方法で得ることができ、得られた一般式(IV)の化合物を溶媒中で、商業的にシグマアドリッチ、メルク社などから販売する一般式(XIII)の化合物と塩基存在下でアミド結合反応して一般式(XII)の化合物を得ることができる。]
[0110] このとき、溶媒としては一般的に反応に悪影響を及ぼさない通常的なものが用いられる。好ましい溶媒の例は、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒またはジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶媒;アセトン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドなどの極性溶媒が挙げられる。これらの溶媒のうち、2つ以上の混合溶媒も使用可能である。本反応の溶媒としてはジクロロメタンとテトラヒドロフランが特に好ましい。
また,反応に用いられる塩基は、トリエチルアミン、ピリジン、4−メチルアミノピリジン、4−メチルモルホリン、ピペラジン、N−メチルピペラジンなどの有機塩基系;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどの水酸化アルカリ金属系;水素化ナトリウム、水素化カリウムなどの水素化アルカリ金属系;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムなどの炭酸アルカリ金属系;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどの炭酸水素アルカリ金属系が挙げられる。本反応ではトリエチルアミンが好ましい。]
[0111] アミド結合反応は約10分〜8時間、0℃〜60℃条件下で、好ましくは2時間、室温条件下で遂行して一般式(XIII)の化合物を得る。
前記説明された一般式(XII)の化合物製造方法は後述する実施例でより具体的に説明される。]
[0112] 製造方法5
前記一般式(I)で、Lがアルキルカルボニルまたはカルボニルアルキルの場合の下記一般式(XIV)の化合物は、一般式(IV)の化合物を一般式(XV)の化合物と塩基存在下でアルキル化反応して製造することができる。]
[0113] ]
[0114] ]
[0115] ]
[0116] [式中、 X1、X2、X3、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びYは一般式(I)で定義したものと同義であり、
Zは反応性離脱基、好ましくはハロゲンを表し、
R5、R6、R7、及びR8は同じでも異なっていてもよく、それぞれ独立して水素;ヒドロキシ;非置換または置換されたC1−C6アルキル;非置換または置換されたC1−C6ハロアルキル;非置換または置換されたC1−C6アルコキシ;非置換または置換されたC1−C6ハロアルコキシ;非置換または置換されたC2−C7アルカノイル;ハロゲン;非置換または置換されたフェニル;シアノ;ニトロ;アミノ;及びカルボン酸基;からなる群から選択されるか、またはR5及びR6はこれらが結合された炭素原子とともにカルボニル基(C=O)またはチオニル基(C=S)を形成していてもよく、R7及びR8はこれらが結合された炭素原子とともにカルボニル基(C=O)またはチオニル基(C=S)を形成していてもよい。]
前記製造方法5を下記でより具体的に説明する。]
[0117] 出発物質として用いられた一般式(IV)の化合物は前述したものと同様の方法で得ることができ、得られた一般式(IV)の化合物と溶媒中で、公知方法で製造された一般式(XV)の化合物または商業的にシグマアドリッチ、メルク社などから販売する一般式(XV)の化合物を塩基存在下でアルキル化反応して一般式(XIV)の化合物を得ることができる。]
[0118] このとき、溶媒としては一般的に反応に悪影響を及ぼさない通常的なものが用いられる。好ましい溶媒の例は、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグリムなどのエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘキサン、キシレンなどの炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、tert−ブチルアルコールなどのアルコール系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶媒;アセトン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドなどの極性溶媒が挙げられる。これらの溶媒のうち、2つ以上の混合溶媒も使用可能である。本反応の溶媒としてはジクロロメタンとテトラヒドロフランが特に好ましい。]
[0119] また、反応に用いられる塩基は、トリエチルアミン、ピリジン、4−メチルアミノピリジン、4−メチルモルホリン、ピペラジン、N−メチルピペラジンなどの有機塩基系;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどの水酸化アルカリ金属系;水素化ナトリウム、水素化カリウムなどの水素化アルカリ金属系;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムなどの炭酸アルカリ金属系;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなどの炭酸水素アルカリ金属系が挙げられる。本反応ではトリエチルアミンが好ましい。]
[0120] アルキル化反応は約10分〜8時間、0℃〜60℃条件下で、好ましくは2時間、室温条件下で遂行して一般式(XIV)の化合物を得る。
前記説明された一般式(XIV)の化合物製造方法は後述する実施例でより具体的に説明される。]
[0121] 一方、前述のような本発明の一般式(I)の化合物は優れたヒト尿酸アニオントランスポータ1(hURAT1)抑制活性を有する。従って、本発明は活性成分として有効量の一般式(I)の化合物、その薬剤学的に許容される塩または、立体化学的異性体、及び薬剤学的に許容される担体を含有する薬剤学的組成物を提供する。]
[0122] 本発明に係る薬剤学的組成物は薬剤学的に許容される担体、レセプター、結合剤、安定化剤及び/又は希釈剤と活性成分として有効量の一般式(I)の化合物、その薬剤学的に許容される塩または立体化学的異性体を混合して製造することができる。また、本発明に係る薬剤学的組成物を注射液の形態に製造する場合、薬剤学的に許容される緩衝液、溶解補助剤及び/又は等張化剤を本発明の一般式(I)の化合物、その薬剤学的に許容される塩または立体化学的異性体と混合することができる。]
[0123] 本発明に係る薬剤学的組成物は、強力なヒト尿酸アニオントランスポータ1(hURAT1)抑制活性を示すため、高尿酸血症、例えば、急性通風性関節炎、慢性通風性関節炎、通風結節、通風ネフローゼなどの通風疾患、腎炎、慢性腎不全、腎結石症、尿毒症、尿路結石症及び尿酸と関連する疾患、例えば、高脂血症、虚血性心疾患、心筋梗塞、脳梗塞、脳血管疾患、糖尿病、高血圧などの治療または予防に有用である。]
[0124] 本発明に係る薬剤学的組成物は経口または非経口投与に適した薬学製剤の形態で製造することができる。前記薬学製剤は散剤、顆粒剤、精製、カプセル、シロップまたは懸濁液の形態で経口投与してもよく;またはその溶液、乳剤または懸濁液を利用して注射液の形態で非経口投与してもよい。]
[0125] 投与量及び投与時間は患者の疾患、状態、年齢、体重及び投与形態に応じて変更できる。前記組成物は成人において、1日当たり0.1〜2,000mg、好ましくは1〜200mgを1回または数回に分けて投与できるが、これに制限されるものではない。]
発明の効果

[0126] 本発明に係る新規複素環誘導体化合物は、従来のヒト尿酸アニオントランスポータ1(hURAT1)活性阻害剤と比較して、強いhURAT1阻害活性を示し、シトクロムP450(CYP450)に対する薬物−薬物間の相互作用がなく、有機アニオントランスポータ間の選択性を示しており、より高い溶解度と代謝安定性を有することによって、有効な薬物動態を示して低容量と低投与回数が可能である。マウスまたはラットの小動物及びサルの大動物モデルを用いた薬物の動態(Pharmacokinetic)を従来の薬物のベンズブロマロン(Benzbromarone)及び特許文献1の化合物と比較分析した結果、本発明の複素環誘導体が優れた結果を示した。さらに、尿中への薬物排泄実験結果でも従来の薬物より優れた結果を示し、腎臓への薬物移動が容易であることを確認した。]
[0127] 従って、本発明に係る新規複素環誘導体及びそれらを含む薬剤学的組成物は、高尿酸血症、急性通風性関節炎、慢性通風性関節炎、通風結節,通風ネフローゼ、腎炎、慢性腎不全、腎結石症、尿毒症、尿路結石症、及び血中内尿酸増加とともに伴われる合併症として報告された高脂血症、虚血性心疾患、心筋梗塞、動脈硬化症、脳梗塞、脳血管疾患、糖尿病、高血圧などの治療または予防において、従来の薬物より優れた効果を示すことができる。]
[0128] 以下、本発明を下記実施例及び実験例によってより詳しく説明する。しかし、これらの実施例及び実験例は一つの例示に過ぎなく、本発明の範囲がこれらにより何ら制限されるものではない。]
[0129] 以下、実施例で記載した化合物等の命名は、ケンブリッジソフト(CambridgeSoft)社のCS ChemDraw Ultraソフトウェアが提供する構造を用いた命名法(AutoNom version2.1)に従った。]
[0130] 実施例1)
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物1)の合成
a)3−アミノ−ピリジン−2−オールの合成
500mLフラスコ内で、3−ニトロ−ピリジン−2−オール(1g、71.4mmol)をメタノール(200mL)に溶かした後、10%活性炭上のパラジウム(100mg、10w/w%)を加えた。反応混合物を水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。反応結果液をセライト上でろ過した後、減圧蒸発して白色固体(800mg、定量的収率)を得た。]
[0131] 1H−NMR(CD3OD,300MHz);δ=6.78−6.73(m,2H),6.23(t,J=6.5Hz,1H).
MS(ESI);111.1(M++1)。]
[0132] b)1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−2−オンの合成
還流装置付き20mLフラスコ内で、3−アミノ−ピリジン−2−オール(300mg、2.72mmol)をアセトニトリル(27mL)で溶かした。反応液に塩化クロロアセチル(0.24mL、3.0mmol)を室温でゆっくり滴下し、炭酸カリウム(940mg、6.80mmol)を加えた。混合物を15時間、100℃に加熱した。反応終結後、アセトニトリルを減圧蒸発した。残渣に水を加えた後、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)で乾燥し、ろ過し、減圧蒸発して白色固体(113mg、28%)を得た。]
[0133] 1H−NMR(CD3OD,300MHz);δ=7.79(dd,J=5.0Hz,1.5Hz,1H),7.29(dd,J=7.6Hz,1.9Hz,1H),7.03(dd,J=7.6Hz,5.0Hz,1H),4.82(s,2H).
MS(ESI);151.1(M++1)。]
[0134] c)2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジンの合成
1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−2−オン(113mg、0.75mmol)をテトラヒドロフラン(3.5mL)に溶かした後、0℃に冷却した。ここに、テトラヒドロフラン中の1.0M水素化アルミニウムリチウム(1.5mL、1.5mmol)を滴下した。室温で2時間撹拌した後、水(0.1mL)、10%水酸化ナトリウム水溶液(0.2mL)、水(0.3mL)を撹拌下で順に加えた。沈澱物をろ過した後、ろ液を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)で乾燥し、ろ過し、減圧蒸発して無色液体(90mg、88%)を得た。]
[0135] 1H−NMR(DMSO−d6,300MHz);δ=7.35(dd,J=5.0Hz,1.9Hz,1H),6.86(dd,J=7.6Hz,1.5Hz,1H),6.72(dd,J=7.6Hz,4.6Hz,1H),6.00(s,1H),4.23(m,2H), 3.25(m,2H).
MS(ESI);136.9(M++1)。]
[0136] d)(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノンの合成
3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−安息香酸(65mg、0.22mmol)をN,N−ジメチルアセトアミド(1.5mL)に溶かした後、−5℃に冷却した。塩化チオニル(0.024mL、0.33mmol)を加え、−5℃で30分間撹拌した。N,N−ジメチルアセトアミド(0.7mL)に溶かした2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジンを滴下した後、−5℃で20分間撹拌し、続いて、室温で15時間撹拌した。水を加え、混合物をジクロロメタンで抽出した後、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)で乾燥し、ろ過し、減圧蒸発した。残渣はn−ヘキサン:酢酸エチル=1:1溶媒のシリカ上でカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して淡黄色の固体(28mg、31%)を得た。]
[0137] 1H−NMR(CDCl3,300MHz);δ=10.58(s,1H),7.93(dd,J=4.6Hz,1.5Hz,1H),7.81−7.55(m,3H),6.92(dd,J=8.0Hz,4.6Hz,1H),4.41(m,2H),3.87(m,2H).
MS(ESI);412.9(M++1)。]
[0138] 実施例2)
(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(化合物2)の合成
a)3−アミノ−ピリジン−4−オールの合成
1000mLフラスコ内で、3−ニトロ−ピリジン−4−オール(11.6g、82.8mmol)をメタノール(800mL)に溶かした後、10%活性炭上のパラジウム(1.2g、10w/w%)を加えた。反応混合物を水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。反応液をセライト上でろ過した後、減圧蒸発して白色固体(9.4g、定量的収率)を得た。]
[0139] 1H−NMR(DMSO−d6,300MHz);δ=7.34(dd,J=6.5Hz,1.5Hz,1H),7.13(d,J=1.5Hz,1H),5.99(d,J=6.5Hz,1H),4.53(s,2H),3.90−2.90(br s,1H).
MS(ESI);111.1(M++1)。]
[0140] b)4H−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−3−オンの合成
還流装置付き500mLフラスコ内で、3−アミノ−ピリジン−4−オール(7.8g、71mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(350mL)に溶かした。反応液に室温で塩化クロロアセチル(6.2mL、78mmol)をゆっくり滴下した後、室温で30分間撹拌した。炭酸カリウム(24g、177mmol)を加えた後、40時間、100℃に加熱した。反応終結後、水を加えた。混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)で乾燥し、ろ過し、減圧蒸発した。残渣を酢酸エチルとn−ヘキサン溶媒から再結晶法で精製して白色固体(5.6g、53%)を得た。]
[0141] 1H−NMR(DMSO−d6,300MHz);δ=10.90(s,1H),8.06−8.04(m,2H),6.96(d,J=5.3Hz,1H),4.71(s,2H).
MS(ESI);150.8(M++1)。]
[0142] c)3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジンの合成
4H−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−3−オン(4.3g、28mmol)をテトラヒドロフラン(140mL)に溶かした後、0℃に冷却した。ここに、テトラヒドロフラン中の1.0M水素化アルミニウムリチウム(57mL、57mmol)をゆっくり滴下した。室温で2時間撹拌した後、水(1.4mL)、10%水酸化ナトリウム水溶液(2.8mL)、水(4.2mL)を撹拌下、順に加えた。沈澱物をろ過した後、ろ液を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)で乾燥し、ろ過し、減圧蒸発した。残渣はジクロロメタン溶媒のアミンシリカ上でカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して無色の液体(3.5g、91%)を得た。]
[0143] 1H−NMR(CDCl3,300MHz);δ=7.89(s,1H),7.83(d,J=5.3Hz,1H),6.67(d,J=5.3Hz,1H),4.30(m,2H),4.25−3.80(br s,1H),3.42(m,2H).
MS(ESI);136.8(M++1)。]
[0144] d)(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノンの合成
10mLフラスコに、3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン(100mg、0.73mmol)と3,5−ジブロモ−4−メトキシ−ベンゾイルクロリド(240mg、0.73mmol)を加え、ジクロロメタンに溶かした。トリエチルアミン(0.51mL、3.7mmol)を加えた後、室温で5時間撹拌した。1N塩酸溶液で中和した後、混合物をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)で乾燥し、ろ過し、減圧蒸発した。残渣はジクロロメタン:メタノール=20:1溶媒のシリカ上でカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して目的化合物2を白色固体(190mg、61%)として得た。]
[0145] 1H−NMR(CDCl3,300MHz);δ=8.30(s,1H),8.16(d,J=5.7Hz,1H),7.66(s,2H),6.87(d,J=5.3Hz,1H),4 .44(m, 2H),4.01(m, 2H),3.93(s,3H).
MS(ESI);426.8(M++1)。]
[0146] 実施例3)
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン臭素酸塩(化合物3)の合成
20mLフラスコに、実施例2で得られた(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(310mg、0.72mmol)を加え、ジクロロメタンに溶かした後、0℃に冷却した。ジクロロメタンに1.0M三臭化ホウ素(4.3mL、4.3mmol)を加えた後、0℃で10時間撹拌した。n−ヘキサン溶媒を加えて生じた固体をろ過し、集め、メタノールから再結晶法で精製して目的化合物3を白色固体(130mg、43%)で得た。]
[0147] 1H−NMR(DMSO−d6,300MHz);δ=9.02(s,1H),8.45(d,1H,J=6.5Hz),7.82(s,2H),7.53(d,1H,J=6.5Hz),4.57(m,2H),3.99(m,2H).
MS(ESI);412.8(M++1).
元素分析:C14H10Br2N2O3・HBr C,34.47;H,2.26;N,5.63。]
[0148] 実施例4)
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(化合物4)の合成
実施例3で得られた(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン臭素酸塩(45mg、0.091mmol)を水(5mL)に加え、飽和炭酸水素ナトリウムを用いて中和(pH=7)した後、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)で乾燥し、ろ過し、減圧蒸発した。生成した固体をジクロロメタン:n−ヘキサンから再結晶して目的化合物4を白色固体(20mg、53%)として得た。]
[0149] 1H−NMR(DMSO−d6,300MHz);δ=10.63(br s,1H),8.44(br s,1H),8.74(d,J=5.1Hz,1H),7.74(s,2H),6.95(d,J=5.7Hz,1H),4.37−4.40(m,2H),3.90−3.92(m,2H).
MS(ESI):412.8(M++1).
元素分析:C14H10Br2N2O3 C,40.83;H,2.46;N,6.52。]
[0150] 実施例5)
(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物5)の合成
a)2,2−ジメチル−N−ピリジン−4−イル−プロピオンアミドの合成
4−ピリジルアミン(2g、21.3mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶かし、室温でピバロイルクロリド(3.1mL、25.6mmol)とトリエチルアミン(8.9mg、63.9mmol)を順次滴下した。反応液を室温で15時間撹拌した後、水を滴下して反応を終結した。有機層を酢酸エチルで抽出した後、合わせた有機層を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)で乾燥し、ろ過し、減圧蒸発した。残渣をジクロロメタン:メタノール=20:1溶媒のシリカ上でカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して目的化合物を白色固体(3.6g、95%)として得た。]
[0151] 1H−NMR(CDCl3,300MHz);δ=8.47(d,J=6.1Hz,2H),7.79(br s,1H),7.52(d,J=6.0Hz,2H),1.32(s,9H)。]
[0152] b)N−(3−ヒドロキシ−4−ピリジニル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミドの合成
2,2−ジメチル−N−ピリジン−4−イル−プロピオンアミド(1.6g、8.977mol)を窒素雰囲気下で無水テトラヒドロフラン(20mL)に溶かした後、−78℃に冷却した。n−ヘキサン溶液内の2.5Mn−ブチルリチウム(n−BuLi)(9mL、22.443mmol)を滴下し、0℃で2.5時間、黄色の結晶が生成されるまで撹拌した。反応液を、また−78℃に冷却した後、トリメチルホウ素(2.5mL、22.443mmol)を10分間滴下し、ゆっくり0℃まで温度を上げた。2時間撹拌後、反応液に酢酸(1.9mL)と30%w/w過酸化水素水を0℃で滴下し、30分間撹拌した後、水(1mL)を滴下し、室温で18時間撹拌した。水を加え、混合物を減圧蒸発し、残渣を水と10%イソプロパノール/クロロホルムを用いて抽出した。合わせた有機層を活性炭で処理し、ろ液を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)で乾燥、ろ過し、減圧蒸発した。残渣をジクロロメタン:メタノール=20:1溶媒のシリカ上でカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して白色固体を(1.16g、67%)得た。]
[0153] 1H−NMR(CDCl3,300MHz);δ=8.83(s,1H),8.39(d,J=6.0Hz,1H),7.83(s,1H),7.80(d,J=6.0Hz,1H),5.30(br s,1H),1.35(s,9H)。]
[0154] c)4−アミノ−3−ピリジンオールの合成
室温で、3N塩酸溶液にN−(3−ヒドロキシ−4−ピリジニル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(1.15g、5.921mmol)を滴下して懸濁した。不均質液を18時間、90℃に加熱した。反応液を0℃に冷却し、6N水酸化ナトリウム溶液を滴下して中和し、減圧蒸発した。残渣をメタノール溶液に溶解した後、ろ過して副産物を除去した。ろ液を減圧蒸発して固体を得た。再び、生成した固体をエタノール溶液に溶解し、ろ過し、減圧蒸発して白色固体(660mg、定量的収率)を得た。]
[0155] 1H−NMR(CD3OD,300MHz);δ=7.42(d,J=6.1Hz,1H),7.24(s,1H),6.67(d,J=6.1Hz,1H)。
d)1H−ピリド[3,4−b][1,4]−オキサジン−2−オンの合成
4−アミノ−3−ピリジンオール(650mg、5.904mmol)を窒素雰囲気下で無水N,N−ジメチルホルムアミド(15mL)に溶かし、室温で塩化クロロアセチル(0.52mL、6.494mmol)溶液を滴下した後、30分間撹拌した。次ぎに、室温で炭酸カリウム(2.0g、14.760mmol)を滴下し、反応液を18時間、100℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水を加えて反応を終結した。有機層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を水と飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)で乾燥し、ろ過し、減圧蒸発して白色固体を得た。得られた白色固体を酢酸エチル/n−ヘキサンから再結晶して白色固体(520mg、59%)を得た。]
[0156] 1H−NMR(DMSO−d6,300MHz);δ=11.05(br s,1H),8.16(s,1H),8.07(d,J=5.8Hz,1H),6.87(d,J=5.8Hz,1H),4.68(s,2H).
MS(ESI);150.9(M++1)。]
[0157] e)2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]−オキサジンの合成
1H−ピリド[3,4−b][1,4]−オキサジン−2−オン(510mg、3.397mmol)を窒素雰囲気下で無水テトラヒドロフラン(20mL)に溶かし、0℃に冷却した。ここに、テトラヒドロフランに溶かした1.0M水素化アルミニウムリチウム(6.8mL、6.794mmol)を滴下した。混合物を30分間撹拌し、温度を室温に昇温し、混合物を1時間撹拌した。反応終結後、混合物を再び0℃に冷却し、水(0.25mL)、10%水酸化ナトリウム(0.5mL)と水(0.8mL)を順に滴下し、室温で、1時間、激しく撹拌した。生成された固体をろ過し、過量の酢酸エチルで洗浄し、ろ液を水と飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)で乾燥、ろ過し、減圧蒸発して白色固体(300mg、65%)を得た。]
[0158] 1H−NMR(DMSO−d6,300MHz);δ=7.74(s,1H),7.67(d,J=5.8Hz,1H),6.67(br s,1H),6.46(d,J=5.8Hz,1H),4.10(m,2H),3.34(m,2H).
MS(ESI);136.7(M++1)。]
[0159] f)(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノンの合成
実施例2のd)と同様にして、2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]−オキサジン(180mg、0.587mmol)と3,5−ジブロモ−4−メトキシ−ベンゾイルクロリド(193mg、0.587mmol)を反応して目的化合物5の(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノンを白色固体(85mg、34%)として得た。
1H−NMR(DMSO−d6,300MHz);δ=8.23(s,1H),7.99(d,J=5.7Hz,1H),7.92(s,2H),7.56(m,1H),4.33(m,2H),3.86(m,5H).
MS(ESI);426.9(M++1)。]
[0160] 実施例6)
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物6)の合成
実施例3と同様にして、(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(60mg、0.140mmol)と1M溶液の三臭化ホウ素(0.84mL、0.840mmol)を反応させた後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウムで中和(pH=7)し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)で乾燥し、ろ過し、減圧蒸発して個体を得た。得られた個体をジクロロメタン:n−ヘキサンから再結晶して目的化合物6の(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノンを白色固体(28mg、48%)として得た。
1H−NMR(DMSO−d6,300MHz);δ=10.74(br s,1H),8.23(s,1H),7.96(d,J=5.7Hz,1H),7.80(s,2H),7.41(d,J=5.7Hz,1H),4.34(m,2H),3.89(m,2H).
MS(ESI);412.9(M++1)。]
[0161] 実施例7)
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(6−メチル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物7)の合成
a)3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−オールの合成
6−ヒドロキシ−5−ニトロ−2−ピコリン(500mg、3.247mmol)をメタノール:ジクロロメタン(5:1、60mL)に溶かし、10%パラジウム活性炭をゆっくり添加した後、室温で、水素を加え2時間撹拌した。反応混合物をセライトを用いてろ過し、減圧蒸発して定量的に白色固体(400mg)を得た。
1H−NMR(CDCl3,300MHz);δ=11.67(br s,1H),6.57(d,J=7.2Hz,1H),5.88(d,J=7.2Hz,1H),3.20(br s,2H),2.25(s,3H).
MS(ESI);125.1(M++1)。]
[0162] b)6−メチル−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−2−オンの合成
実施例5のd)と同様にして、3−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−オール(400mg、3.222mmol)を塩化クロロアセチル(0.26mL、3.222mmol)と反応して目的化合物、6−メチル−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−2−オン(230mg、44%)を得た。
1H−NMR(CDCl3,300MHz);δ=8.37(s,1H),7.10(d,J=5.2Hz,1H),6.81(d,J=5.2Hz,1H),4.80(s,2H),2.44(s,3H).
MS(ESI);165.1(M++1)。]
[0163] c)6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジンの合成
実施例5のe)と同様にして、6−メチル−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−2−オン(230mg、1.401mmol)をテトラヒドロフランに溶解させた1.0M中水素化アルミニウムリチウム(3.0mL、3.082mmol)と反応して目的化合物、6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジンを白色固体(160mg、76%)として得た。
1H−NMR(CDCl3,300MHz);δ=6.79(d,J=7.8Hz,1H),6.59(d,J=7.5Hz,1H),4.39(m,2H),3.65(m,2H),2.35(s,3H).
MS(ESI);151.1(M++1)。]
[0164] d)(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(6−メチル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノンの合成
実施例1のd)と同様にして、6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン(50mg、0.333mmol)、塩化チオニル(53μL、0.733mmol)と3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−ベンゾイルクロリド(197mg、0.666mmol)を反応して目的化合物8の(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノンを白色固体(40mg、28%)として得た。
1H−NMR(DMSO−d6,300MHz);δ=10.42(br s,1H),7.58(s,2H),7.42(m,1H),6.63(br s,1H),4.21(m,2H),3.68(m,2H),2.15s,3H)
MS(ESI);426.9(M++1)。]
[0165] 実施例8)
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(化合物8)の合成
a)3−アミノピリジン−4−オールの合成
実施例2のa)と同様にして、3−ニトロピリジン−4−オール(3.0g、21mmol)をパラジウム/活性炭で還元して3−アミノピリジン−4−オール(2.4g,定量的収率)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6,300MHz);δ=7.35(dd,J=6.9Hz,1.5Hz,1H),7.13(d,J=1.5Hz,1H),6.00(d,J=6.9Hz,1H),4.53(br s,3H).
MS(ESI);111.1(M++1)。]
[0166] b)2,2−ジメチル−4H−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−3−オンの合成
実施例2のb)と同様にして、3−アミノピリジン−4−オール(300mg、2.7mmol)を2−ブロモ−2−メチル−プロピオニルブロミド(0.37mL、3.0mmol)と反応して2,2−ジメチル−4H−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−3−オン(122mg、25%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6,300MHz);δ=10.84(s,1H),8.05(m,2H),8.00(br s,1H),6.96(d,J=5.4Hz,1H),1.44(s,6H).
MS(ESI);179.0(M++1)。]
[0167] c)2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジンの合成
実施例2のc)と同様にして、2,2−ジメチル−4H−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−3−オン(120mg、0.67mmol)をテトラヒドロフランに溶解させた1.0M水素化アルミニウムリチウム(1.4mL、1.4mmol)と反応して2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン(110mg、定量的収率)を得た。
1H−NMR(CDCl3,300MHz);δ=7.95(s,1H),7.86(d,J=5.4Hz,1H),6.67(d,J=5.7Hz,1H),3.88(br s,1H),3.12(s,2H),1.36(s,6H).
MS(ESI);165.0(M++1)。]
[0168] d)(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノンの合成
実施例2のd)と同様にして、2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン(60mg、0.36mmol)を3,5−ジブロモ−4−メトキシ−ベンゾイルクロリド(120mg、0.36mmol)と反応して目的化合物の(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(73mg、44%)を得た。
1H−NMR(CDCl3,300MHz);δ=8.36(br s,1H),8.17(d,J=5.4Hz,1H),7.66(s,2H),6.83(d,J=5.4Hz,1H),3.9(s,3H),3.7(br s,2H),1.4(s,6H).
MS(ESI);454.9(M++1)。]
[0169] e)(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノンの合成
実施例6と同様にして、(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(70mg、0.15mmol)を1M溶液の三臭化ホウ素(0.9mL、過量)と反応して目的化合物9の(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(33mg、49%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6,300MHz);δ=10.71(br s,1H),8.54(br s,1H), 8.11(d,J=5.7Hz,1H),7.72(s,2H),6.92(d,J=5.7Hz,1H),3.73(br s,2H),1.26(s,6H).
MS(ESI);440.9(M++1)。]
[0170] 実施例9)
(7−シクロプロピル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−メタノン(化合物9)の合成
a)7−シクロプロピル−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−2−オンの合成
10mLフラスコに、7−ブロモ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−2−オン(400mg、1.746mmol)とシクロプロピルボロン酸(165mg、1.921mmol)とパラジウムアセテート(39.1mg、0.174mmol)とトリフェニルホスフィン(91.5mg、0.349mmol)及び炭酸カリウム(482.6mg、3.492mmol)を加え、アセトニトリル/水(6/1、4.2mL/0.9mL)混合溶媒に溶かした。反応混合物をマイクロ波(100W)装置により60分間、100℃で撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウム(MgSO4)で乾燥し、ろ過し、減圧蒸発した。残渣はジクロロメタンと酢酸エチル溶媒のシリカ上でカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発してトリフェニルホスフォキシド(triphenyl phsophoxide)が含まれた混合物(40mg、0.8%)を得た。
1H−NMR(CDCl3,300MHz);δ=8.95(s,1H),7.72(d,J=1.8Hz,1H),6.82(d,J=2.1Hz,1H),4.77(s,2H),1.80−1.87(m,1H),0.64−0.99(m,2H),0.57−0.63(m,2H)。]
[0171] b)7−シクロプロピル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジンの合成
7−シクロプロピル−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−2−オン(40mg、0.052mmol)を窒素雰囲気下で無水テトラヒドロフラン(1mL)に溶かした後、0℃に冷却した。テトラヒドロフラン(THF)に溶解させた1.0M水素化アルミニウムリチウム溶液(0.1mL、0.104mmol)を滴下し、室温で5時間撹拌した。反応液に水(0.3mL)を滴下した。反応液を減圧蒸発して7−シクロプロピル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジンとトリフェニルホスオオキシドが含まれた混合物の白色固体(10mg)を得た。]
[0172] c)(7−シクロプロピル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−メタノンの合成
10mLフラスコに、7−シクロプロピル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン(10mg、0.057mmol)と3,5−ジブロモ−4−メトキシ−ベンゾイルクロリド(28mg、0.085mmol)を加え、ジクロロメタン(1.2mL)に溶かした。0℃に冷却した後、トリエチルアミン(0.04mL、0.285mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物を1N塩酸溶液で中和し、ジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を無水硫酸マグネシウム(MgSO4)で乾燥し、ろ過して減圧蒸発した。残渣を酢酸エチルとヘキサン溶媒(1:1)のシリカ上でカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して白色固体(9.0mg、33%)として目的化合物を得た。
1H−NMR(CDCl3,300MHz);δ=7.86(d,J=2.4Hz,1H),7.45(s,2H),7.21(s,1H),4.43−4.47(m,2H),3.95−3.97(m,2H),3.94(s,3H),1.73−1.82(m,1H),0.85−0.91(m,2H),0.39−0.45(m,2H)。]
[0173] d)(7−シクロプロピル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−メタノンの合成
10mLフラスコに、(7−シクロプロピル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−メタノン(9.0mg、0.019mmol)を加え、ジクロロメタンに溶かし、0℃に冷却した。ジクロロメタンに溶解させた1.0M三臭化ホウ素(0.2mL×2、0.203mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。1N NaOHでpHを6に調整し、反応混合物をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)で乾燥し、ろ過し、減圧蒸発して固体を得た。生成された固体をジクロロメタンに加え、30分間撹拌し、ろ過して白色固体(6.7mg、84%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6,300MHz);δ=10.59(s,1H),7.78(d,J=2.1Hz,1H),7.72(s,2H),7.25(s,1H),4.35−4.38(m,2H),3.82−3.84(m,2H),1.79−1.81(m,1H),0.80−0.86(m,2H),0.28−0.39(m,2H).
MS(ESI);452.8 (M++1)。]
[0174] 実施例10)
(3−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン臭素酸塩(化合物10)の合成
a)(3−クロロ−4−メトキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノンの合成
10mLフラスコ内で、3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン(150mg、1.102mmol)と3−クロロ−4−メトキシ−ベンゾイルクロリド(249mg、1.212mmol)をジクロロメタン(DCM)に溶かした。トリエチルアミン(0.77mL、5.510mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を1N塩酸溶液で中和し、ジクロロメタン(DCM)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウム(MgSO4)で乾燥し、ろ過して減圧蒸発した。残渣は酢酸エチル溶媒のシリカ上でカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発してアイボリー色衣固体(238mg、71%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6);δ=8.39(br,1H),8.07d,J=5.7Hz,1H),7.66(d,J=2.3Hz,1H),7.55(dd,J=1.9Hz,8.4Hz,1H),7.23(d,J=8.4Hz,1H),6.95(d,J=5.7Hz,1H),4.40(m,2H),3.92(s,5H).
MS(ESI);305(M++1)。]
[0175] b)(3−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン臭素酸塩の合成
10mLフラスコ内で、(3−クロロ−4−メトキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(100mg、0.328mmol)をジクロロメタンに溶かし、0℃に冷却した。ジクロロメタンに溶解させた1.0M三臭化ホウ素(2.0mL、1.969mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。酢酸エチル溶媒を加え、形成された固体をろ過し、集め、ジクロロメタンから再結晶して白色固体(45mg、47%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6,300MHz);δ= 1.03(br s,1H),9.04(s,1H),8.48(d,J=6.9Hz,1H),7.65(d,J=1.9Hz,1H),7.58(d,J=6.5Hz,1H),7.46(dd,J=1.5Hz,8.4Hz,1H),7.09(d,J=8.4Hz,1H),4.58 (m,2H),4.01(m,2H).
MS(ESI);291.2(M++1)。]
[0176] 実施例11)
(3−ブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン臭素酸塩(化合物11)の合成
a)(3−ブロモ−4−メトキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノンの合成
3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン(50mg、0.37mmol)と3−ブロモ−4−メトキシ−安息香酸(102mg、0.44mmol)の混合物に、オキシ塩化リン(2mL)を加え、100℃で12時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、飽和炭酸水素ナトリウムでpHを8〜9に中和し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)で乾燥し、ろ過し、減圧蒸発した。残渣はn−ヘキサン:ジクロロメタン=1:1溶媒のシリカ上でカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して白色固体(38mg、51%)を得た。
1H−NMR(CDCl3,300MHz);δ=8.19(s,1H),8.12(d, =5.7Hz,1H),7.77(d,J=1.9Hz,1H),7.44(dd,J=8.6Hz,1.9Hz,1H),6.91−6.81(m,2H),4.44(m,2H),4.03(m,2H),3.93(s,3H)。]
[0177] b)(3−ブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン臭素酸塩の合成
実施例3と同様にして、(3−ブロモ−4−メトキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(30mg、0.086mmol)と1M溶液の三臭化ホウ素(0.86mL、0.86mmol)を反応して目的化合物の(3−ブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン臭素酸塩(26mg、72%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6,300MHz);δ=11.1(br s,1H),8.97(s,1H),8.42(d,J=6.5Hz,1H),7.78(d,J=1.9Hz,1H),7.54−7.44(m,2H),7.05(d,J=8.4Hz,1H),4.56(m,2H),4.01(m,2H).
MS(ESI);335.1(M++1)。]
[0178] 実施例12)
(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−(4−ヒドロキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(化合物12)の合成
a)(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−(4−メトキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノンの合成
50mLフラスコ内で、3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン(1.0g、7.34mmol)と3−トリフルオロメチル−4−メトキシ−ベンゾイルクロリド(2.1g、8.80mmol)をジクロロメタンに溶かした。トリエチルアミン(2.0mL、14.68mmol)を加え、室温で4時間撹拌した。反応混合物に水を加えて反応を終結した後、有機層をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)で乾燥し、ろ過し、減圧蒸発した。残渣は酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1溶媒のシリカ上でカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して黄色の固体(1.19g、80%)を得た。
1H−NMR(CDCl3,300MHz);δ=8.41(s,1H),8.08(d, =5.7Hz,1H),7.88(dd,J=8.7Hz,2.1Hz,1H),7.82(s,1H),7.36(d,J=8.7Hz,1H),6.96(d,J=5.7Hz,1H),4.42(m,2H),3.96(s,3H),3.93(m,2H).
MS(ESI);339.0(M++1)。]
[0179] b)(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−(4−ヒドロキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノンの合成
100mLフラスコ内で、2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−(4−メトキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(1.19g、3.52mmol)をジクロロメタンに溶かし、0℃に冷却した。ジクロロメタンに溶解させた1.0M三臭化ホウ素(35.2mL、35.2mmol)を加え、室温で10時間撹拌した。n−ヘキサン溶媒と水を加えて固体を形成し、ろ過した。粗生成物をジクロロメタンから再結晶法で精製して白色固体を得た。この固体を0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)が添加されたアセトニトリルと蒸留水溶媒で溶出するWatersのLM/MS機器を用いる分取用高圧クロマトグラフィーによりさらに精製し、トリフルオロ酢酸(TFA)塩形態の化合物を得た。得られた化合物を10%炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)水溶液で洗浄し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)で乾燥し、ろ過し、減圧蒸発して目的化合物12を白色固体(13.52mg、1.2%)として得た。
1H−NMR(CDCl3,300MHz);δ=11.34(s,1H),8.39(s,1H),8.07(d,J=5.7Hz,1H),7.73(s,1H),7.68(dd,J=8.7Hz,1H),7.06(d,J=8.7Hz,1H),6.95(d,J=5.4Hz,1H),4.40(m,2H),3.93(m,2H).
MS(ESI);325.0(M++1)。]
[0180] 実施例13)
(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン臭素酸塩(化合物13)の合成
a)(3,5−ジクロロ−4−メトキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノンの合成
3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン(80mg、0.58mmol)と3,5−ジクロロ−4−メトキシ−安息香酸(141mg、0.64mmol)の混合物に、オキシ塩化リン(4mL)を加え、100℃で12時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、炭酸水素ナトリウム飽和溶液でpHを8〜9に調整し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)で乾燥し、ろ過し、減圧蒸発した。残渣はn−ヘキサン:酢酸エチル=4:1溶媒のシリカ上でカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して白色固体(107mg、54%)を得た。
1H−NMR(CDCl3,300MHz);δ=7.67(s,2H),7.12−6.96(m,1H),6.87(dd,J=5.3Hz,9.2Hz,1H),6.78(td,J=3.1Hz,8.8Hz,1H),4.31(m,2H),3.97−3.88(m,5H).
MS(ESI);339.0(M++1)。]
[0181] b)(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン臭素酸塩の合成
実施例3と同様にして、(3,5−ジクロロ−4−メトキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(116mg、0.342mmol)と1M溶液の三臭化ホウ素(3.42mL、3.42mmol)を反応して目的化合物の(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノンを臭素酸塩(65mg、67%)として得た。
1H−NMR(DMSO−d6,300MHz);δ=11.0(br s,1H),9.04(s,1H),8.46(d,J=6.5Hz,1H),7.66(s,2H),7.55(d,J=6.5Hz,1H),4.58(m,2H),4.00(m,2H).
MS(ESI); 325.0(M++1)。]
[0182] 実施例14)
(3−クロロ−4−ヒドロキシ−5−ニトロ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)メタノン(化合物14)の合成
a)(3−クロロ−4−メトキシ−5−ニトロ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノンの合成
オキシ塩化リン(3.00mL)に、3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン(177mg、1.30mmol)と3−クロロ−4−メトキシ−5−ニトロ安息香酸(200mg、0.87mmol)を加え、95℃で16時間撹拌した。反応終結後、反応混合物を氷水に注ぎ、飽和水酸化ナトリウム溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)で乾燥し、ろ過し、減圧蒸発した。残渣はジクロロメタン:メタノール=20:1溶媒のシリカ上でカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して黄色の固体(132mg、29%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6,300MHz);δ=8.70(br s,1H),8.16(d,J=1.9Hz,1H),8.14−8.09(m,2H),6.98(d,J=5.3Hz,1H),4.40(m,2H),4.00(s,3H),3.90(m,2H).
MS(ESI);350.1(M++1)。]
[0183] b)(3−クロロ−4−ヒドロキシ−5−ニトロ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン臭素酸塩の合成
20mLフラスコ内で、(3−クロロ−4−メトキシ−5−ニトロ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(132mg、0.38mmol)をジクロロメタンに溶かし、0℃に冷却した。ジクロロメタンに溶解させた1.0M三臭化ホウ素(3mL、3.00mmol)を加え、0℃で10時間撹拌した。反応終結後、濃縮液をHPLCで精製した。生成した固体をエタノールから再結晶法でさらに精製して目的化合物14の(3−クロロ−4−ヒドロキシ−5−ニトロ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノンを白色固体(80mg、63%)として得た。
1H−NMR(DMSO−d6,300MHz);δ=8.45(br s,1H),8.10(br s,1H),7.98(d,J=2.7Hz,1H),6.58(d,J=2.7Hz,1H),6.98(d,1H),4.38(m,2H),3.96(m,2H).
MS(ESI);336.1(M++1)。]
[0184] 実施例15)
(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン臭素酸塩(化合物15)の合成
実施例3と同様にして、(3,5−ジクロロ−4−メトキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(114mg、0.33mmol)と1M溶液の三臭化ホウ素(3.3mL、3.3mmol)を反応させた。得られた目的化合物(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン臭素酸塩をエタノールから再結晶法で精製して褐色の固体(19.7mg、14%)として得た。
1H−NMR(DMSO−d6,300MHz);δ=8.63(s,1H),8.25(d,J=6.5Hz,1H),7.89(d,J=6.5Hz,1H),7.74(s,2H),4.44(m,2H),3.98(m,2H).
MS(ESI);325.1(M++1)。]
[0185] 実施例16)
(3−ブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン臭素酸塩(化合物16)の合成
実施例3と同様にして、(3−ブロモ−4−メトキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(68mg、0.19mmol)と1M溶液の三臭化ホウ素(1.9mL、1.9mmol)を反応させた。得られた目的化合物(3−ブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン臭素酸塩をエタノールから再結晶法で精製して褐色の固体(48.6mg、60%)として得た。
1H−NMR(DMSO−d6,300MHz);δ=11.2(s,1H),8.63(s,1H),8.30(d,J=6.9Hz,1H),7.88(d,J=1.8Hz,1H),7.83(d,J=6.6Hz,1H),7.58(dd,J=8.3,1.8Hz,1H),7.05(d,J=8.3Hz,1H),4.44(m,2H),3.98(m,2H).
MS(ESI);335.1(M++1)。]
[0186] 実施例17)
(3−クロロ−4−ヒドロキシ−5−ニトロ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン臭素酸塩(化合物17)の合成
a)(3−クロロ−4−メトキシ−5−ニトロ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノンの合成
10mLフラスコ内で、2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン(57mg、0.42mmol)と3−クロロ−4−メトキシ−5−ニトロ−ベンゾイルクロリド(117mg、0.47mmol)をジクロロメタンに溶かした。トリエチルアミン(0.29mL、2.1mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。1N塩酸溶液で中和した後、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)で乾燥し、ろ過し、減圧下で溶媒を除去した。残渣を酢酸エチル:n−ヘキサン=1:2溶媒でシリカ上でカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して黄色の固体(118mg、81%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6,300MHz);δ=8.24(s,1H),8.19(d,J=2.1Hz,1H),8.14(d,J=1.8Hz,1H),8.00(d,J=6.0Hz,1H),7.61(d,J=5.1Hz,1H),4.34(m,2H),3.99(s,3H),3.88(m,2H)。]
[0187] b)(3−クロロ−4−ヒドロキシ−5−ニトロ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン臭素酸塩の合成
20mLのフラスコ内で、(3−クロロ−4−メトキシ−5−ニトロ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(109mg、0.31mmol)をジクロロメタンに溶かし、0℃に冷却した。ジクロロメタンに溶解させた1.0M濃度の三臭化ホウ素(3.1mL、3.1mmol)を加え、0℃で18時間撹拌した。少量の水を用いて反応を終結し、溶媒を減圧下で除去した後、メタノールから再結晶法で精製して黄色の固体(67mg、52%)を得た。
1H−NMR(DMSO−d6,300MHz);δ=8.67(s,1H),8.27(d,J=6.9Hz,1H),8.24(d,J=2.1Hz,1H),8.08(d,J=1.8Hz,1H),7.98(d,J=6.6Hz,1H),4.45(m,2H),3.99(m,2H).
MS(ESI);336.0(M++1)。]
[0188] 実施例18)
(3−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン臭素酸塩(化合物18)の合成
実施例3と同様にして、(3−クロロ−4−メトキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(100mg、0.328mmol)と1M溶液の三臭化ホウ素(3.28mL、3.28mmol)を反応して目的化合物(3−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン臭素酸塩を白色固体(45mg、37%)として得た。
1H−NMR(DMSO−d6,300MHz);δ=11.17(s,1H),8.65(s,1H),8.25(d,J=6.4Hz,1H),7.85(d,J=6.4Hz,1H),7.75(d,J=2.1Hz,1H),7.55(dd,J=8.4,2.1Hz,1H),7.06(d,J=8.4Hz,1H),4.44(m,2H),3.99(m,2H).
MS(ESI);291.1(M++1)。]
[0189] 実施例19)
(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−(4−ヒドロキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(化合物19)の合成
実施例12のb)と同様にして、(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−(4−メトキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(110mg、0.325mmol)と1M溶液の三臭化ホウ素(3.25mL、3.25mmol)を反応して目的化合物(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−(4−ヒドロキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノンを白色固体(11mg、10%)として得た。
1H−NMR(CD3OD,300MHz);δ=8.16(s,1H),7.85(d,J=5.7Hz,1H),7.81d,J=1.8Hz,1H),7.66(dd,J=8.4,1.8Hz,1H),7.32(d,J=5.7Hz,1H),7.00(d,J=8.4Hz,1H),4.37(m,2H),3.98(m,2H).
MS(ESI);325.1(M++1)。]
[0190] 実施例20)
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(7−フェニル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物20)の合成
a)7−フェニル−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−2−オンの合成
還流装置付き10mLフラスコに、7−ブロモ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−2−オン(48mg、0.21mmol)、フェニルボロン酸(PhB(OH)2、28mg、0.23mmol)、トリフェニルホスフィン(PPh3、11mg、0.04mmol)、パラジウムアセテート(Pd(OAc)2、5mg、0.02mmol)、炭酸カリウム(44mg、0.31mmol)を加え、アセトニトリル(1.6mL)と水(0.4mL)に溶かした。混合物を90℃に加熱し、15時間還流した。混合物を蒸発し、水を加えた後、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)で乾燥し、ろ過し、減圧蒸発した。残渣はジクロロメタン:メタノール=30:1溶媒のシリカ上でカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して薄茶色の固体(21mg、44%)を得た。
MS(ESI);227.1(M++1)。]
[0191] b)7−フェニル−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジンの合成
7−フェニル−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−2−オン(21mg、0.09mmol)をテトラヒドロフラン(0.5mL)に溶かし、0℃に冷却した。ここに、テトラヒドロフランに溶解させた1.0M水素化アルミニウムリチウム(0.19mL、0.19mmol)をゆっくり滴下した。室温で5時間撹拌した後、撹拌しながら水(0.1mL)、10%水酸化ナトリウム水溶液(0.2mL)、水(0.3mL)を順に加えた。沈澱物をろ過した後、ろ液を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム(Na2SO4)で乾燥し、ろ過し、減圧蒸発した。残渣はジクロロメタン:メタノール=40:1溶媒のシリカ上でカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を集め、蒸発して薄灰色の固体(10mg、50%)を得た。
MS(ESI);213.0(M++1)。]
权利要求:

請求項1
下記一般式(I)の構造を有する複素環誘導体化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容可能な塩:[式中、X1、X2、及びX3は、それぞれ独立して炭素または窒素(但し、X1、X2、及びX3の少なくとも一つは窒素である)であり、R1、R2、R3及びR4は同じでも異なっていてもよく、それぞれ独立して水素;ヒドロキシ;非置換または置換されたC1−C6アルキル;非置換または置換されたC2−C7アルケニル;非置換または置換されたC2−C7アルキニル;C1−C6ヒドロキシアルキル;非置換または置換されたC1−C6ハロアルキル;非置換または置換されたC1−C6アルコキシ;非置換または置換されたC1−C6ハロアルコキシ;ハロゲン;非置換または置換されたフェニル;シアノ;ニトロ;アミノ;カルボン酸基;リン酸基;N−オキシド;アミド;C1−C6アルキルアミド;アルデヒド;ヒドロキサム酸;非置換または置換されたC1−C6アルキルスルフィド;非置換または置換されたC1−C6アルキルチオニル;非置換または置換されたC1−C6アルキルスルホニル;非置換または置換されたC1−C6オキシムアルキル;非置換または置換されたC1−C6アミノアルキル;非置換または置換されたC3−C8アルキルカルボニルアルキル;非置換または置換されたC2−C7アルカノイル;非置換または置換されたC2−C7アルコキシカルボニル;非置換または置換されたC2−C7アルカノイルオキシ;非置換または置換されたC3−C12モノまたはビシクロアルキル;非置換または置換されたC4−C12シクロアルキルアルキル;非置換または置換されたC6−C12アリール;非置換または置換された飽和または不飽和C3−C12モノまたはポリカルボシクリル;及び非置換または置換され、1〜3個のヘテロ原子を含有する飽和または不飽和3員〜12員モノまたはポリヘテロシクリル;からなる群から選択(但し、X1が窒素のとき、R2は存在しなく、X2が窒素のとき、R3は存在しなく、X3が窒素のとき、R4は存在しない)され、R1−R2、R2−R3及びR3−R4の対は、それぞれ独立に飽和または不飽和5員〜11員炭素環または複素環を形成するように結合していてもよく、R5、R6、R7及びR8は同じでも異なっていてもよく、それぞれ独立して水素;ヒドロキシ;非置換または置換されたC1−C6アルキル;非置換または置換されたC2−C7アルケニル;非置換または置換されたC2−C7アルキニル;C1−C6ヒドロキシアルキル;非置換または置換されたC1−C6ハロアルキル;非置換または置換されたC1−C6アルコキシ;非置換または置換されたC1−C6ハロアルコキシ;非置換または置換されたC2−C7アルカノイル;リン酸基;N−オキシド;アミド;C1−C6アルキルアミド;アルデヒド;ヒドロキサム酸;非置換または置換されたC1−C6アルキルスルフィド;非置換または置換されたC1−C6アルキルチオニル;非置換または置換されたC1−C6アルキルスルホニル;非置換または置換されたC1−C6オキシムアルキル;非置換または置換されたC1−C6アミノアルキル;非置換または置換されたC3−C8アルキルカルボニルアルキル;ハロゲン;非置換または置換されたフェニル;シアノ;ニトロ;アミノ;及びカルボン酸基;からなる群から選択されるか、またはR5及びR6はこれらが結合された炭素原子とともにカルボニル基(C=O)またはチオニル基(C=S)を形成していてもよく、R7及びR8はこれらが結合された炭素原子とともにカルボニル基(C=O)またはチオニル基(C=S)を形成していてもよく、Lはカルボニル基(−C(=O)−)、スルホニル基(−S(=O)2−)、C1−C6アルキルカルボニル、カルボニルC1−C6アルキルまたはチオニル基(−C(=S)−)を形成していてもよく、Yは、R9、R10、及びR11で置換された飽和または不飽和C3−C12モノまたはポリカルボシクリル;及びR9、R10、及びR11で置換された1〜3個のヘテロ原子を含有する飽和または不飽和3員〜12員モノまたはポリヘテロシクリル;からなる群から選択され、ここで、R9、R10、及びR11は水素;ヒドロキシ;非置換または置換されたC1−C6アルキル;非置換または置換されたC2−C7アルケニル;非置換または置換されたC2−C7アルキニル;C1−C6ヒドロキシアルキル;非置換または置換されたC1−C6ハロアルキル;非置換または置換されたC1−C6アルコキシ;非置換または置換されたC1−C6ハロアルコキシ;ハロゲン;非置換または置換されたC1−C6アルキルスルフィド;非置換または置換されたC1−C6アルキルチオニル;ヒドロキサム酸;非置換または置換されたフェニル;シアノ;ニトロ;アミノ;カルボン酸基;アミド;C1−C6アルキルアミド;非置換または置換されたC2−C7アルカノイル;アルデヒド;非置換または置換されたC3−C8エステル;非置換または置換されたC3−C8エステルオキシ;非置換または置換されたC1−C6アルキルスルホニル;非置換または置換されたC1−C6オキシムアルキル;非置換または置換されたC1−C6アミノアルキル;非置換または置換されたC3−C8アルキルカルボニルアルキル;リン酸基;及びN−オキシド;からなる群からそれぞれ独立的に選択(但し、Yがフェニルのときには、i)R9、R10、及びR11の少なくとも一つはヒドロキシ、またはii)R9、R10、及びR11のいずれもヒドロキシでないときには、R9、R10、及びR11はどれも水素でなく、Yがピリジニルのときには、R9、R10、及びR11の少なくとも一つは水素ではない)される。]
請求項2
Lはカルボニル基(−C(=O)−)、スルホニル基(−S(=O)2−)、またはチオニル基(−C(=S)−)であることを特徴とする請求項1に記載の化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容可能な塩。
請求項3
R5、R6、R7及びR8は同じでも異なっていてもよく、それぞれ独立して水素;ヒドロキシ;非置換または置換されたC1−C4アルキル;非置換または置換されたC1−C4ハロアルキル;非置換または置換されたC1−C4アルコキシ;非置換または置換されたC1−C4ハロアルコキシ;非置換または置換されたC2−C5アルカノイル;ハロゲン;非置換または置換されたフェニル;シアノ;ニトロ;アミノ;及びカルボン酸基;からなる群から選択されるか、またはR5及びR6はこれらが結合された炭素原子とともにカルボニル基(C=O)またはチオニル基(C=S)を形成していてもよく、R7及びR8はこれらが結合された炭素原子とともにカルボニル基(C=O)またはチオニル基(C=S)を形成していてもよいことを特徴とする請求項1に記載の化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容可能な塩。
請求項4
Yは、R9、R10、及びR11で置換された飽和または不飽和C5−C6カルボシクリル;及びR9、R10、及びR11で置換された1〜3個のヘテロ原子を含有する飽和または不飽和5員〜6員ヘテロシクリル;からなる群から選択(ここで、R9、R10、及びR11は請求項1で定義してものと同義である)されることを特徴とする請求項1に記載の化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容可能な塩。
請求項5
R9、R10、及びR11は水素;ヒドロキシ;非置換または置換されたC1−C4アルキル;非置換または置換されたC1−C4ハロアルキル;非置換または置換されたC1−C4アルコキシ;非置換または置換されたC1−C4ハロアルコキシ;ハロゲン;非置換または置換されたフェニル;シアノ;ニトロ;アミノ;カルボン酸基;アミド;C1−C6アルキルアミド;非置換または置換されたC2−C5アルカノイル;アルデヒド;非置換または置換されたC3−C7エステル;非置換または置換されたC3−C7エステルオキシ;非置換または置換されたC1−C4アルキルスルホニル;非置換または置換されたC1−C4オキシムアルキル;非置換または置換されたC1−C4アミノアルキル;非置換または置換されたC3−C7アルキルカルボニルアルキル;リン酸基;及びオキシド;からなる群からそれぞれ独立的に選択(但し、Yがフェニルのときには、i)R9、R10、及びR11の少なくとも一つはヒドロキシ、またはii)R9、R10、及びR11のいずれもヒドロキシでないときには、R9、R10、及びR11はどれも水素でなく、Yがピリジニルのときには、R9、R10、及びR11の少なくとも一つは水素でない)される、請求項1に記載の化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容可能な塩。
請求項6
R1−R2、R2−R3及びR3−R4の対は、それぞれ独立に飽和または不飽和5員〜6員炭素環または複素環(複素環は、好ましくはN、O及びSから選択されたヘテロ原子1〜3個を含有する)を形成するように結合することを特徴とする請求項1に記載の化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容可能な塩。
請求項7
R1、R2、R3及びR4は同じでも異なっていてもよく、それぞれ独立して水素;ヒドロキシ;非置換または置換されたC1−C4アルキル;非置換または置換されたC1−C4ハロアルキル;非置換または置換されたC1−C4アルコキシ;非置換または置換されたC1−C4ハロアルコキシ;ハロゲン;非置換または置換されたフェニル;シアノ;ニトロ;アミノ;カルボン酸基;非置換または置換されたC2−C5アルカノイル;非置換または置換されたC2−C5アルコキシカルボニル;非置換または置換されたC2−C5アルカノイルオキシ;非置換または置換されたC3−C10モノまたはビシクロアルキル;非置換または置換されたC4−C11シクロアルキルアルキル;非置換または置換されたC6−C10アリール;非置換または置換された飽和または不飽和C3−C10モノまたはポリカルボシクリル;及び非置換または置換され、1〜3個のヘテロ原子を含有する飽和または不飽和3員〜10員モノまたはポリヘテロシクリル;からなる群から選択(但し、X1が窒素のとき、R2は存在しなく、X2が窒素のとき、R3は存在しなく、X3が窒素のとき、R4は存在しない)される、請求項1に記載の化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容可能な塩.
請求項8
C3−C12モノまたはビシクロアルキルが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、または前記モノシクロアルキルと同一若しくは異なる2つ以上が縮合されたビシクロアルキルであることを特徴とする請求項1に記載の化合物、またはそのラセミ体、異性質体または薬剤学的に許容可能な塩。
請求項9
C3−C12モノまたはポリカルボシクリルが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、 または前記モノシクロアルキルと同一若しくは異なる2つ以上が縮合されたポリシクロアルキル、またはカルボアリールであることを特徴とする請求項1に記載の化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容可能な塩。
請求項10
1〜3個のヘテロ原子を含有する飽和または不飽和3員〜12員モノまたはポリヘテロシクリルがチエニル、チアゾリル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、トリアゾリル、テトラヒドロピラニル、ピリジニル、フラニル、ピラニル、ピラニル、ピロリル、ピラゾリル、ピラジニル、ピリミジニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピリダジニル、イソベンゾピラニル、クロメニル、インドリル、インダゾリル、キノリニル、プリニル、ピロリニル、クロマニル、ピラゾリジニル、ピペリジニルまたはピペラジニルであることを特徴とする請求項1に記載の化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容可能な塩。
請求項11
X2は炭素であり、X1及びX3はそれぞれ独立して炭素または窒素(但し、X1及びX3の少なくとも一つは窒素である)であることを特徴とする請求項1に記載の化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容可能な塩。
請求項12
R1、R2、R3及びR4は同じでも異なっていてもよく、それぞれ独立して水素;非置換または置換されたC1−C4アルキル;非置換または置換されたC1−C4ハロアルキル;ハロゲン;非置換または置換されたフェニル;シアノ;及び非置換または置換され、1〜3個のヘテロ原子を含有する飽和または不飽和3員〜10員モノまたはポリヘテロシクリル;からなる群から選択され、またはR1−R2、R2−R3及びR3−R4の対は、それぞれ独立に飽和または不飽和5員〜6員炭素環を形成(但し、X1が窒素のとき、R2は存在しなく、X2が窒素のとき、R3は存在しなく、X3が窒素のとき、R4は存在しない)するように結合していてもよい請求項1に記載の化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容可能な塩。
請求項13
Yは、R9、R10、及びR11で置換された芳香族5員〜6員炭素環または複素環(ここで、R9、R10、及びR11は請求項1で定義したものと同義である)であることを特徴とする請求項1に記載の化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容可能な塩。
請求項14
R9、R10、及びR11は、水素;ヒドロキシ;非置換または置換されたC1−C4アルキル;非置換または置換されたC1−C4ハロアルキル;非置換または置換されたC1−C4アルコキシ;非置換または置換されたC1−C4ハロアルコキシ;ハロゲン;ニトロ;カルボン酸基;及び非置換または置換されたエステルオキシ;からなる群からそれぞれ独立的に選択(但し、Yがフェニルのときには、i)R9、R10、及びR11の少なくとも一つはヒドロキシ、またはii)R9、R10、及びR11のいずれもヒドロキシでないときには、R9、R10、及びR11はどれも水素でなく、Yがピリジニルのときには、R9、R10、及びR11の少なくとも一つは水素でない)される請求項1に記載の化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容可能な塩。
請求項15
X1、X2、及びX3は、それぞれ独立して炭素または窒素(但し、X1、X2、及びX3の少なくとも一つは窒素である)であり、R1、R2、R3及びR4は同じでも異なっていてもよく、それぞれ独立して水素;ヒドロキシ;非置換または置換されたC1−C4アルキル;非置換または置換されたC1−C4ハロアルキル;非置換または置換されたC1−C4アルコキシ;非置換または置換されたC1−C4ハロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;ニトロ;アミノ;カルボン酸基;非置換または置換されたC2−C5アルカノイル;非置換または置換されたC2−C5アルコキシカルボニル;非置換または置換されたC2−C5アルカノイルオキシ;C6−C12アリール;及び非置換または置換された飽和または不飽和C3−C12モノまたはポリカルボシクリルまたはヘテロシクリル;からなる群から選択(但し、X1が窒素のとき、R2は存在しなく、X2が窒素のとき、R3は存在しなく、X3が窒素のとき、R4は存在しない)され、R1−R2、R2−R3及びR3−R4の対は、それぞれ独立に飽和または不飽和5員〜6員炭素環または複素環を形成するように結合していてもよく、R5、R6、R7及びR8は同じでも異なっていてもよく、それぞれ独立して水素;ヒドロキシ;非置換または置換されたC1−C4アルキル;非置換または置換されたC1−C4ハロアルキル;非置換または置換されたC1−C4アルコキシ;非置換または置換されたC1−C4ハロアルコキシ;非置換または置換されたC2−C5アルカノイル;ハロゲン;シアノ;ニトロ;アミノ;及びカルボン酸基;からなる群から選択され、またはR5及びR6はこれらが結合された炭素原子とともにカルボニル基(C=O)を形成していてもよく、R7及びR8はこれらが結合された炭素原子とともにカルボニル基(C=O)を形成していてもよく、Lはカルボニル基(−C(=O)−)、スルホニル基(−S(=O)2−)またはチオニル基(−C(=S)−)を形成していてもよく、Yは、R9、R10、及びR11で置換された飽和または不飽和C3−C12モノまたはポリカルボシクリル;及びR9、R10、及びR11で置換された1〜3個のヘテロ原子を含有する飽和または不飽和3員〜12員モノまたはポリヘテロシクリル(複素環は、好ましくはN、O及びSから選択されたヘテロ原子1〜3個を含有する);からなる群から選択され、ここで、R9、R10、及びR11は水素;ヒドロキシ;非置換または置換されたC1−C4アルキル;非置換または置換されたC1−C4ハロアルキル;非置換または置換されたC1−C4アルコキシ;非置換または置換されたC1−C4ハロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;ニトロ;アミノ;カルボン酸基;及び非置換または置換されたC3−C7エステルオキシ;からなる群からそれぞれ独立的に選択(但し、Yがフェニルのときには、i)R9、R10、及びR11の少なくとも一つはヒドロキシ、またはii)R9、R10、及びR11のいずれもヒドロキシでないときには、R9、R10、及びR11はどれも水素でなく、Yがピリジニルのときには、R9、R10、及びR11の少なくとも一つは水素でない)される、請求項1に記載の化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容可能な塩。
請求項16
X1、X2、及びX3は、それぞれ独立して炭素または窒素(但し、X1、X2、及びX3の少なくとも一つは窒素である)であり、R1、R2、R3及びR4は同じでも異なっていてもよく、それぞれ独立して水素;非置換または置換されたC1−C4アルキル;非置換または置換されたC1−C4ハロアルキル;非置換または置換されたC1−C4アルコキシ;ハロゲン;シアノ;ニトロ;アミノ;及び非置換または置換された飽和または不飽和C5−C6カルボシクリルまたはヘテロシクリル;からなる群から選択(但し、X1が窒素のとき、R2は存在しなく、X2が窒素のとき、R3は存在しなく、X3が窒素のとき、R4は存在しない)され、またはR1−R2、R2−R3及びR3−R4の対は、それぞれ独立に窒素原子または酸素原子を1〜2個含む6員複素環またはフェニルを形成するように結合していてもよく、R5、R6、R7及びR8は同じでも異なっていてもよく、それぞれ独立して水素;非置換または置換されたC1−C4アルキル;非置換または置換されたC1−C4アルコキシ;ハロゲン;シアノ;ニトロ;及びアミノ;からなる群から選択され、Lはカルボニル基(−C(=O)−)またはチオニル基(−C(=S)−)であり、Yは,Lの結合位置に対してパラ位にヒドロキシ基を有し、さらにハロゲン及びニトロから独立的に選択された1〜3個の置換基で置換されたフェニルである請求項1に記載の化合物、またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容可能な塩。
請求項17
下記化合物からなる群から選択されるのを特徴とする請求項1に記載の化合物,またはそのラセミ体,異性体または薬剤学的に許容可能な塩:(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物1);(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(化合物2);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン臭素酸塩(化合物3);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(化合物4);(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物5);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物6);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(6−メチル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物7);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(化合物8);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(7-シクロプロピル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物9);(3−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン臭素酸塩(化合物10);(3−ブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン臭素酸塩(化合物11);(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−(4−ヒドロキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(化合物12);(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン臭素酸塩(化合物13);(3−クロロ−4−ヒドロキシ−5−ニトロ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(化合物14);(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン臭素酸塩(化合物15);(3−ブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン臭素酸塩(化合物16);(3−クロロ−4−ヒドロキシ−5−ニトロ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン臭素酸塩(化合物17);(3−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン臭素酸塩(化合物18);(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−(4−ヒドロキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−メタノン(化合物19);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(7−フェニル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物20);2,6−ジクロロ−4−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−スルホニル)−フェノール(化合物21);(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−(7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物22−1);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(7−トリフルオロメチル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物22−2);2,5−ジブロモ−4−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−カルボニル)−安息香酸(化合物23);(2,6−ジブロモ−4−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−カルボニル)−フェノキシ]−酢酸メチルエステル(化合物24);(7−ブロモ−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−メタノン(化合物25);(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−メタノン(化合物26);(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−(7−メチル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物27−1);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(7−メチル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物27−2);(3,5−ジフルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(化合物28);(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(化合物29);(5−クロロ−2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−メタノン(化合物30);(2,6−ジクロロ-ピリジン−4−イル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(化合物31);(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−(6−ヒドロキシ−ピリジン−3−イル)−メタノン(化合物32);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン塩酸塩(化合物33);(3−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物34);4−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−スルホニル)−フェノール(化合物35−1);2,6−ジブロモ−4−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−スルホニル)−フェノール(化合物35−2);(3−クロロ−4−ヒドロキシ−5−ニトロ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物36);(3−クロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(化合物37);(3−ブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(化合物38);(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン(化合物39);(3−ブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物40);(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物41);2−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−1−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4.3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−エタノン(化合物42);(2,3−ジヒドロ−ピリド[4.3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−(3−メトキシ−イソオキサゾール−5−イル)−メタノン(化合物43);(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−(3−ヒドロキシ−イソオキサゾール−5−イル)−メタノン(化合物44);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−[7−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル]−メタノン(化合物45);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−[7−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル]−メタノン(化合物46);1−(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−ベンゾイル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−カルボニトリル(化合物47−1);1−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−ベンゾイル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−カルボニトリル(化合物47−2);(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−[7−(3−ニトロ−フェニル)−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル]−メタノン(化合物48);(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−[7−(3−ニトロ−フェニル)−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル]−メタノン(化合物49);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−[7−(3−ジメチルアミノ−フェニル)−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル]−メタノン(化合物50);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタンチオン(化合物51);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(7−ピリジン−3−イル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル]−メタノン(化合物52);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(7−フラン−3−イル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル]−メタノン(化合物53);1−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4.3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−エタノン(化合物54);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−4−オキサ−1,9−ジアザ−フェナントレン−1−イル)−メタノン(化合物55);4−[2−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−2−オキソ−エチル)]−4H−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−3−オン(化合物56);4−(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−ベンゾイル)−4H−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−3−オン(化合物57);(3,5−ジブロモ−4−メトキシ−フェニル)−(6−メチル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物58);(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−(2,4−ジヒドロキシ−ピリミジン−5−イル)−メタノン(化合物59);(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−(2,6−ジヒドロキシ−ピリミジン−4−イル)−メタノン(化合物60);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(7−イソキノリン−4−イル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物61);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(6,7−ジヒドロ−ピリミド[4,5−b][1,4]オキサジン−5−イル)−メタノン(化合物62);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−[7−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル]−メタノン(化合物63);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−[7−(3−フルオロメチル−フェニル)−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル]−メタノン(化合物64);4−[1−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−ベンゾイル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル]−ベンゾニトリル(化合物65);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−[7−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル]−メタノン(化合物66);1−{4−[1−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−ベンゾイル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル]−フェニル}−エタノン(化合物67);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−[7−(5−メトキシ−ピリジン−3−イル)−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル]−メタノン(化合物68);(4−ヒドロキシ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−(7−メチル−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル)−メタノン(化合物69);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−[7−(1H−インドール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−1−イル]−メタノン(化合物70);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタノン硫酸塩(化合物71);(2,6−ジブロモ−4−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−カルボニル)−フェノラートナトリウム塩(化合物72);(2,6−ジブロモ−4−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−カルボニル)−フェノラートカリウム塩(化合物73);(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−フェニル)−(2,3−ジヒドロ−ピリド[4,3−b][1,4]オキサジン−4−イル)−メタンチオントリフルオロアセッツ酸塩(化合物74);及び1−[1−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ−ベンゾイル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−ニル]−ピロリジン−2−オン(化合物75)。
請求項18
a)一般式(VII)の化合物を還元反応して一般式(VI)の化合物を収得する工程、b)得られた一般式(VI)の化合物を一般式(V)の化合物と環化反応して一般式(IV)の化合物を収得する工程、及びc)得られた一般式(IV)の化合物と一般式(III)の化合物をペプチド結合反応して一般式(II)の化合物を収得する工程、を含むことを特徴とする、一般式(II)の化合物またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容可能な塩の製造方法:(式中、X1、X2、X3、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びYは請求項1で定義したものと同義であり、Zは反応性離脱基を表す。)
請求項19
a)一般式(VII)の化合物をハロゲン化して一般式(X)の化合物を得て、得られた一般式(X)の化合物を一般式(IX)の化合物と反応して一般式(VIII)の化合物を得るか、または一般式(VII)の化合物と一般式(IX)の化合物をMitsunobu反応して一般式(VIII)の化合物を得る工程、b)得られた一般式(VIII)の化合物を環化して一般式(IV)の化合物を得る工程、及びc)得られた一般式(IV)の化合物と一般式(III)の化合物をペプチド結合反応して一般式(II)の化合物を収得する工程、を含むことを特徴とする一般式(II)の化合物またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容可能な塩の製造方法:(式中、X1、X2、X3、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びYは請求項1で定義したものと同義であり、R10は非水素置換基であり、R11は反応性離脱基を表す。)
請求項20
一般式(II)の化合物をローソン試薬(Lawesson's reagent)と反応させる工程を含むことを特徴とする、一般式(XI)の化合物またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容可能な塩の製造方法:(式中、X1、X2、X3、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びYは請求項1で定義したものと同義である。)
請求項21
一般式(IV)の化合物を塩基存在下で、一般式(XIII)の化合物とアミド結合反応させる工程を含むことを特徴とする、一般式(XII)の化合物またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容可能な塩の製造方法:(式中、X1、X2、X3、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びYは請求項1で定義したものと同義であり、Zは反応性離脱基を表す。)
請求項22
一般式(IV)の化合物を塩基存在下で、一般式(XV)の化合物とアルキル化反応させる工程を含むことを特徴とする、一般式(XIV)の化合物またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容可能な塩の製造方法:[式中、 X1、X2、X3、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びYは請求項1で定義したものと同義であり、Zは反応性離脱基を表し、R5、R6、R7、及びR8は同じでも異なっていてもよく、それぞれ独立して水素;ヒドロキシ;非置換または置換されたC1−C6アルキル;非置換または置換されたC1−C6ハロアルキル;非置換または置換されたC1−C6アルコキシ;非置換または置換されたC1−C6ハロアルコキシ;非置換または置換されたC2−C7アルカノイル;ハロゲン;非置換または置換されたフェニル;シアノ;ニトロ;アミノ;及びカルボン酸基;からなる群から選択されるか、またはR5及びR6はこれらが結合された炭素原子とともにカルボニル基(C=O)またはチオニル基(C=S)を形成していてもよく、R7及びR8はこれらが結合された炭素原子とともにカルボニル基(C=O)またはチオニル基(C=S)を形成していてもよい。]
請求項23
活性成分として有効量の請求項1〜17のいずれか1項に定義の化合物またはそのラセミ体、異性体または薬剤学的に許容可能な塩、及び薬剤学的に許容される担体を含有する薬剤学的組成物。
請求項24
高尿酸血症、通風疾患、腎炎、慢性腎不全、腎結石症、尿毒症、尿路結石症、または尿酸と関連する疾患の治療剤及び予防剤として使用するための請求項23に記載の薬剤学的組成物。
請求項25
通風疾患が急性通風性関節炎、慢性通風性関節炎、通風結節または通風ネフローゼであることを特徴とする請求項24に記載の薬剤学的組成物。
請求項26
尿酸と関連する疾患が高脂血症、虚血性心疾患、心筋梗塞、脳梗塞、脳血管疾患、糖尿病または高血圧であることを特徴とする請求項24に記載の薬剤学的組成物。
請求項27
経口投与用製剤に剤形化された請求項23に記載の薬剤学的組成物。
类似技术:
公开号 | 公开日 | 专利标题
JP6429954B2|2018-11-28|Fgfr4阻害剤としての縮環二環式ピリジル誘導体
US10556908B2|2020-02-11|Substituted imidazo[1,2-a]pyrazines as LSD1 inhibitors
JP6425724B2|2018-11-21|Cftrモジュレーターとしてのチエノ[2,3−c]ピラン
US10233186B2|2019-03-19|Inhibitors of activin receptor-like kinase
AU2014221775B2|2017-08-24|TETRAHYDROIMIDAZO[1,5-d][1,4]OXAZEPINE DERIVATIVE
CA2880251C|2017-03-07|Novel heteroaryl and heterocycle compounds, composition and methods thereof
US8980888B2|2015-03-17|Pyrazole derivative
US10683271B2|2020-06-16|Compositions and methods for modulating farnesoid X receptors
US8293761B2|2012-10-23|Certain chemical entities, compositions and methods
AU2009244291B2|2014-02-13|Substituted amides, method of making, and use as Btk inhibitors
AU2003267098B2|2008-11-20|Dihydroxypyridopyrazine-1,6-dione compounds useful as HIV integrase inhibitors
EP2376490B1|2013-01-23|Imidazopyridine compounds
CA2841102C|2019-08-13|Novel substituted indole derivatives as gamma secretase modulators
JP4866901B2|2012-02-01|3環系化合物
AU2012328476B2|2017-03-30|Substituted 2-|isoindolin-1-one analogs as positive allosteric modulators of the muscarinic acetylcholine receptor M1
JP5711813B2|2015-05-07|βセクレターゼ(BACE)の阻害剤として有用な5,6−ジヒドロ−2H−[1,4]オキサジン−3−イル−アミン誘導体
CA2949160A1|2015-11-19|1-|-4-|-1-|pyrrolidin-3-yl)-3-|-1-phenyl-1h-pyrazol-5-yl)urea as a trka kinase inhibitor
TWI473803B|2015-02-21|作為阿伐7正向異位調節劑之嗎福啉基噻唑
CA2756568C|2018-02-13|Kinase inhibitors and method of treating cancer with same
JP2020143124A|2020-09-10|1-Cyano-pyrrolidine compound as a USP30 inhibitor
AU2016280236B2|2019-02-07|Nrf2 regulators
EP3102579A2|2016-12-14|Heterocyclic compounds
CN105339370B|2017-09-15|用于治疗炎症性疾病的化合物和及其药物组合物
EP2710013B1|2016-06-29|Novel compounds as diacylglycerol acyltransferase inhibitors
EP2790511B1|2016-09-14|Inhibitors of the renal outer medullary potassium channel
同族专利:
公开号 | 公开日
IL208203D0|2010-12-30|
SI2266989T1|2015-12-31|
TW201522347A|2015-06-16|
BRPI0909691A8|2018-01-02|
DK2266989T3|2015-11-23|
TW201000488A|2010-01-01|
ZA201006475B|2011-10-26|
MY155517A|2015-10-30|
EP2266989B1|2015-09-02|
US20110028467A1|2011-02-03|
MX2010010366A|2010-11-30|
ES2552311T3|2015-11-27|
JP5314123B2|2013-10-16|
EA201071144A1|2011-06-30|
PT2266989E|2015-11-23|
WO2009145456A3|2010-01-21|
CA2718709C|2016-08-09|
TWI613203B|2018-02-01|
AU2009252166A1|2009-12-03|
BRPI0909691A2|2015-08-04|
AU2009252166B2|2013-10-10|
CN102015726B|2014-07-23|
EP2266989A2|2010-12-29|
PL2266989T3|2016-04-29|
EA018521B1|2013-08-30|
KR101250297B1|2013-04-03|
EP2266989A4|2011-10-12|
CN102015726A|2011-04-13|
IL208203A|2016-06-30|
HRP20151098T1|2016-01-01|
CA2718709A1|2009-12-03|
KR20110005688A|2011-01-18|
AU2009252166B9|2014-02-13|
NZ587880A|2012-06-29|
US8394792B2|2013-03-12|
HK1148283A1|2011-09-02|
TWI500622B|2015-09-21|
WO2009145456A2|2009-12-03|
HUE026261T2|2016-06-28|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
US20070010670A1|2004-11-29|2007-01-11|Japan Tobacco Inc.|Nitrogen-containing fused ring compounds and use thereof|
US20080064781A1|2005-02-09|2008-03-13|Air Products And Chemicals, Inc.|Accelerated Uv Curing|
WO2007093507A1|2006-02-13|2007-08-23|F. Hoffmann-La Roche Ag|Heterobicyclic sulfonamide derivatives for the treatment of diabetes|JPWO2015174411A1|2014-05-13|2017-04-20|帝人ファーマ株式会社|ピリジン誘導体の新規な結晶多形体およびその製造方法|JP2002220389A|2001-01-26|2002-08-09|Hokko Chem Ind Co Ltd|ピリジルベンズオキサジン誘導体、除草剤および中間体|
JP3988832B2|2004-11-29|2007-10-10|日本たばこ産業株式会社|窒素含有縮合環化合物及びその用途|
US20070197512A1|2006-01-27|2007-08-23|Japan Tobacco Inc.|Carboxylic Acid Compounds and Use Thereof|
TWI385161B|2006-02-02|2013-02-11|Mitsubishi Tanabe Pharma Corp|含氮雜雙環化合物|
US20080064871A1|2006-05-26|2008-03-13|Japan Tobacco Inc.|Production Method of Nitrogen-Containing Fused Ring Compounds|
US7960377B2|2008-03-28|2011-06-14|Cara Therapeutics, Inc.|Substituted pyridoxazines|GB201106814D0|2011-04-21|2011-06-01|Astex Therapeutics Ltd|New compounds|
US20130090334A1|2011-10-05|2013-04-11|Hoffmann-La Roche Inc|Azabenzoxazine derivatives as crac modulators|
EP2808018B1|2012-01-27|2018-03-14|Teijin Pharma Limited|Therapeutic agent for diabetes|
US20140034475A1|2012-04-06|2014-02-06|Deka Products Limited Partnership|Water Vapor Distillation Apparatus, Method and System|
JP5805613B2|2012-11-16|2015-11-04|株式会社神戸製鋼所|改質石炭の製造方法及び改質石炭製造装置|
CN103936762B|2013-01-17|2016-02-24|上海汇伦生命科技有限公司|吗啉并喹啉类化合物,其制备方法和用途|
CN103664764A|2013-12-06|2014-03-26|常熟市联创化学有限公司|一种3-氨基-2-羟基吡啶的制备方法|
US10087151B2|2014-01-09|2018-10-02|The J. David Gladstone Institutes, A Testimentary Trust Established Under The Will Of J. David Gladstone|Substituted benzoxazine and related compounds|
AU2015373089B2|2014-12-29|2020-02-20|Dethree Res. Lab. Inc.|URAT1 inhibitor|
WO2017040963A1|2015-09-03|2017-03-09|Forma Therapeutics, Inc.|[6,6] fused bicyclic hdac8 inhibitors|
JP2019504051A|2015-12-28|2019-02-14|シャンハイ フォチョン ファーマシューティカル カンパニー リミテッド|Indolizine derivatives, compositions and methods of use|
EA201992801A1|2017-05-25|2020-03-19|Джей ДаблЮ ФАРМАСЬЮТИКАЛ КОРПОРЭЙШН|METHOD FOR PRODUCING A HETEROCYCLIC DERIVATIVE COMPOUND, A COMPOSITION CONTAINING A SPECIFIED COMPOUND AND A HYDRATE OF A SPECIFIED COMPOUND|
CN109111464A|2017-06-23|2019-01-01|爱科诺生物医药股份有限公司|一种具有细胞坏死抑制活性的杂环化合物|
WO2018237370A1|2017-06-23|2018-12-27|Accro Bioscience Inc.|Heteroaryl compounds as inhibitors of necrosis, composition and method using the same|
WO2019141259A1|2018-01-19|2019-07-25|苏州信诺维医药科技有限公司|杂环化合物、制备方法及其在医药上的应用|
CN108558906A|2018-05-21|2018-09-21|日照市普达医药科技有限公司|一种治疗白内障药物苯并吩噁嗪类化合物及其制备方法|
法律状态:
2012-12-12| A977| Report on retrieval|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121211 |
2012-12-12| A131| Notification of reasons for refusal|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121211 |
2013-03-07| A601| Written request for extension of time|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20130306 |
2013-03-14| A602| Written permission of extension of time|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20130313 |
2013-04-11| A601| Written request for extension of time|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20130410 |
2013-04-18| A602| Written permission of extension of time|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20130417 |
2013-05-10| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130509 |
2013-06-03| TRDD| Decision of grant or rejection written|
2013-06-06| A01| Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130605 |
2013-07-11| A61| First payment of annual fees (during grant procedure)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130704 |
2013-07-12| R150| Certificate of patent or registration of utility model|Ref document number: 5314123 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
2016-05-24| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
2017-06-13| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
2018-05-15| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
2019-06-04| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
2020-06-09| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
2021-05-12| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
[返回顶部]