![]() オキシメチレンアリール化合物およびその使用
专利摘要:
II型糖尿病および糖調節がうまくいかないことに関連する他の疾患を含む糖尿病疾患を治療するための、オキシメチレンアリールGPR119アゴニストおよびDPPIV阻害剤の使用が提供される。本発明者らの予期せぬ発見は、GPR119(G−タンパク質共役受容体119)アゴニストおよびDPP IV阻害剤を、糖尿病被験体に両方とも投与すると有用であるということである。一実施形態では、本発明は、糖尿病の治療が必要な患者に、本明細書に記載の式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤を投与する工程を含む、糖尿病を治療する方法を提供する。 公开号:JP2011516428A 申请号:JP2011502137 申请日:2009-03-30 公开日:2011-05-26 发明作者:マリア;イー. ウィルソン,;エル.;エドワード クレメンス,;ジェフリー ジョンソン,;シン チェン,;ツーチュン ツァオ, 申请人:メタボレックス, インコーポレイテッド; IPC主号:C07D417-14
专利说明:
[0001] 発明の背景 糖尿病は、I型糖尿病とII型糖尿病の、2つの臨床的な症候群に分けることができる。I型糖尿病(すなわちインスリン依存性糖尿病)は、インスリンを産生する膵臓ランゲルハンス島のβ細胞(以下、「膵島細胞」または「島細胞」と称する)が広範囲にわたって失われることを特徴とする、慢性の自己免疫疾患である。これらの細胞の破壊が進むと、インスリン分泌量が低下し、正常な血糖値(正常な血中グルコースレベル)に必要な量よりも分泌量が低下すると、やがて高血糖(血中のグルコースレベルが異常に高い状態)になる。この免疫応答の実際の引き金が何なのかは知られていないが、I型糖尿病患者は、膵臓β細胞(以下、「β細胞」と称する)に対して高レベルの抗体を有している。しかし、これらの抗体のレベルが高い全ての患者がI型糖尿病を発症するわけではない。] [0002] II型糖尿病(すなわち非インスリン依存性糖尿病)は、筋肉、脂肪および肝臓の細胞がインスリンに正常に応答しなくなると、発症する。この応答しなくなること(インスリン抵抗性と呼ばれる)は、上述の細胞のインスリン受容体の数が減少すること、または細胞内のシグナル伝達経路の機能不全、またはこの両方が原因となる場合がある。β細胞は、まず、インスリン放出量を増やすことによって、インスリン抵抗性を相殺しようとする。時間が経過すると、β細胞は、正常なグルコースレベルを維持するのに充分なインスリンを産生することができなくなり、この事象は、II型糖尿病へと進行したことを示す(Kahn SE、Am.J.Med.(2000)108補遺6a、2S−8S)。] [0003] II型糖尿病の特徴である空腹時の高血糖は、インスリン抵抗性と、β細胞の機能不全という病変が組み合わさった結果生じる。β細胞の機能不全には、以下の2つの要素がある。第1の要素は、基礎インスリン放出量の上昇が、肥満体のインスリン抵抗性を有する糖尿病の前状態およびII型糖尿病で観察されることである(非刺激性のグルコース濃度が低い状態で起こる)。第2の要素は、高血糖負荷に応答して、すでに上昇した基礎インスリン放出量よりもさらにインスリン放出量を上げることができないことである。この病変は、糖尿病の前状態では存在せず、血糖が正常なインスリン抵抗性状態から、明らかな糖尿病へと移行する間の状態を規定すると考えられる。現時点では、糖尿病の治療法は存在しない。糖尿病の従来の治療法は非常に限定的なものであり、合併症を最小限にするか、または遅らせるために、血中グルコースレベルを制御しようとすることに焦点が当てられている。現在の治療は、インスリン抵抗性を標的とする治療(メトホルミン、チアゾリジンジオン(「TZD」))、またはβ細胞からのインスリン放出を標的とする治療(スルホニルウレア、エクセナチド)のいずれかである。スルホニルウレアおよびβ細胞を脱分極する作用がある他の化合物は、血中グルコースレベルと無関係にインスリンを分泌させるため、低血糖の副作用がある。承認薬であるByetta(登録商標)(エクセナチド)は、グルコース濃度が高い状態で、インスリン分泌のみを刺激するが、経口で利用可能ではなく、注射しなければならない。JanuviaTM(シタグリプチン)は、最近承認された別の薬物であり、インクレチンホルモンの血中レベルを上げ、インスリン分泌量を高め、グルカゴン分泌量を下げ、他のよくわかっていない効果を有する。しかし、JanuviaTMおよび他のジペプチジルペプチダーゼIV(DPP IV)阻害剤は、他のホルモンおよびペプチドの組織濃度にも影響を与えることがあり、この広範囲にわたる影響が長く続くとどのような結果をもたらすかは、完全にはわかっていない。グルコース依存性の様式でインスリン分泌を刺激する経口薬物が、依然として必要とされている。] [0004] インスリン抵抗性が進行性であり、インスリンを分泌する膵臓β細胞が失われることは、II型糖尿病の主な特徴である。通常は、筋肉および脂肪でインスリン感受性が低下すると、β細胞からのインスリン分泌量を上げて、相殺する。しかし、β細胞の機能が失われ、量が減ると、インスリンの量が不充分となり、糖尿病になる(Kahn BB、Cell 92:593−596、1998;Cavaghan MKら、J.Clin.Invest.106:329−333.2000;Saltiel AR、Cell 104:517−529、2001;Prentki MおよびNolan CJ.J Clin Invest.116:1802−1812.(2006);およびKahn SE.J.Clin.Endocrinol.Metab.86:4047−4058、2001)。さらに、高血糖は、β細胞の機能低下を促進する(UKPDSGroup、J.A.M.A.281:2005−2012、1999;Levy Jら、Diabetes Med.15:290−296、1998;およびZhou YPら、J Biol Chem 278:51316−23、2003)。対立遺伝子変異がII型糖尿病のリスク増大と関連するいくつかの遺伝子が、β細胞で選択的に発現する(Bell GIand Polonsky KS, Nature 414:788−791(2001);Saxena Rら、Science.(2007)4月26日;[オンラインで公開、印刷前];およびValgerdur Steinthorsdottirら、Nature Genetics(2007)4月26日;[オンラインで公開、印刷前])。] [0005] 膵臓の島β細胞からのインスリン分泌は、血中グルコースレベルが上がることによって誘発される。グルコースは、主にβ細胞および肝臓の選択的トランスポータであるGLUT2によって、β細胞に取り込まれる(Thorens B.Mol Membr Biol.2001 10月〜12月;18(4):265−73)。細胞内に入ると、グルコースは、グルコキナーゼによってリン酸化される。グルコキナーゼは、グルコース代謝の不可逆的な律速段階を触媒するため、β細胞での主要なグルコースセンサである(MatschinskyFM.Curr Diab Rep.2005年6月;5(3):171−6)。グルコキナーゼによるグルコース−6−リン酸の産生速度は、β細胞周囲のグルコース濃度に依存し、したがって、この酵素は、血中のグルコースレベルおよび細胞による全体的なグルコース酸化速度に直接的な相関関係がある。グルコキナーゼが変異すると、ヒトにおけるグルコース依存性インスリン分泌に異常があらわれ、この事実は、このヘキソキナーゼファミリーのメンバーが、グルコースに対する島の応答に重要な役割をはたすことのさらなる証拠である(Gloyn ALら、J Biol Chem.2005年4月8日;280(14):14105−13.2005年1月25日にオンラインで公開)。グルコキナーゼの低分子活性化剤は、インスリン分泌量を高め、この酵素の役割を糖尿病の治療に利用する経路を提供できる可能性がある(Guertin KR and Grimsby J.Curr Med Chem.2006;13(15):1839−43;およびMatschinsky FMら、Diabetes 2006年1月;55(1):1−12)。解糖およびミトコンドリアでの酸化的リン酸化によるグルコース代謝によって、最終的にATPが産生され、β細胞で産生するATPの量は、β細胞が曝露されるグルコースの濃度と直接的に相関関係がある。] [0006] グルコース濃度が高いと、ADPに対するATPの比率が高くなり、チャンネル複合体のSUR1サブユニットとの相互作用を経て、Kir6.2チャンネルが閉じる。β細胞の形質膜で上述のチャンネルが閉じると、膜の脱分極が起こり、次いで、電位依存性カルシウムチャンネル(VDCC)が活性化する(AshcroftFMおよびGribble FM、Diabetologia 42:903−919、1999;およびSeino S、Annu Rev Physiol.61:337−362、1999)。カルシウムイオンの進入および細胞内貯蔵部からのカルシウムの放出は、インスリン顆粒のエキソサイトーシスの引き金となり、インスリンが血流に分泌される。Kir6.2チャンネルを閉じる薬剤(例えば、スルホニルウレアおよびメタグリチニド)(Rendell M.Drugs 2004;64(12):1339−58;およびBlickle JF、Diabetes Metab.2006年4月;32(2):113−20)によって、膜の脱分極が起こり、この薬剤は、グルコース依存性の様式で、インスリン分泌を刺激する。カリウムイオンチャンネルを開ける物質(例えば、ジアゾキシド)は、上昇したATP/ADP比がKir6.2チャンネルを閉じることを防ぐことによって、インスリン分泌を阻害する(HansenJB.Curr Med Chem.2006;13(4):361−76)。カルシウムチャンネル遮断薬(例えば、ベラパミルおよびニフェジピン)は、インスリン分泌も阻害する(Henquin,J.C.(2004)Diabetes 53、S48−S58)。スルホニルウレアおよびメタグリチニドは、臨床において有効なグルコース低下剤であるが、これらの物質は、血中グルコースレベルとは無関係に作用する。これらの物質がグルコースレベルとは無関係に作用するため、これらの薬物は低血糖を引き起こすことがある。] [0007] β細胞からのグルコース依存性インスリン分泌は、多くの神経伝達物質および血液由来のホルモンに依存し、局所的な島内部の因子に依存する。島の迷走神経支配によるCNS活性化によって、例えば、アセチルコリン、およびペプチド、例えば、血管作動性腸ポリペプチド(VIP)、ガストリン放出ペプチド(GRP)および下垂体アデニル酸シクラーゼ活性化ペプチド(PACAP)のような低分子が放出されることがある。Gαq接合型GPCRM3ムスカリン受容体によるホスホリパーゼCのアセチルコリン活性化により、細胞内の貯蔵部からCa++が放出される(Gilon PおよびHenquin JC.Endocr Rev 2001年10月;22(5)565−604)。さらに、コリン作動性アゴニストによって、形質膜がわずかにNa+依存性の脱分極を起こし、この脱分極は、グルコースから開始する脱分極と協調して働き、インスリン放出量を上げる(Gilon PおよびHenquin JC.Endocr Rev 2001年10月;22(5) 565−604)。VIPおよびPACAPは、それぞれ、β細胞のGα接合型GPCR(PAC1、VIPR1およびVIPR2)の重複するセットに結合し、アデニル酸シクラーゼを刺激し、細胞内cAMPを増加させる(Filipsson Kら、Diabetes、2001年9月;50(9)1959−69、Yamada Hら、Regul Pept.2004年12月;15、123(1−3)147−53およびQaderSSら、Am J Physiol Endocrinol Metab.2007年5月;292(5)E1447−55)。] [0008] β細胞のcAMPの増加は、刺激性のグルコースレベルで、インスリン分泌を実質的に増強する効果を有する(以下を参照)。残念なことに、グルコース刺激性インスリン分泌の多くの増強剤は、島の外側にも影響を及ぼしてしまうため、糖尿病治療薬として使用するには制限がある。例えば、最良の利用可能で選択的なムスカリン作動薬は、インスリン分泌を刺激するが、複数の組織で複数の望ましくない応答を刺激してしまう(Rhoades RAおよびTanner GA編(2003)Medical Physiology、第2版、Lippmcott,Williams and Wilkins ISBN 0−7817−1936−4)。同様に、VIPおよびPACAPの受容体は、複数の臓器系に存在し、生殖系、免疫系および他の多様な系に影響を及ぼし、グルコース依存性インスリン分泌の特異的な向上剤としてあまり魅力的ではない。] [0009] グルカゴン様ペプチド1(GLP−1)およびグルコース依存性インスリン分泌促進ポリペプチド(GIP、胃抑制ポリペプチドとしても知られる)のようなインクレチンホルモンは、島細胞(β細胞を含む)表面で特定のGαs接合型GPCR受容体に結合し、細胞内cAMPを高める(非特許文献1)。これらのホルモンの受容体は他の細胞および組織にも存在するが、これらのペプチドの効果を全体的に合計すると、この臓器でのグルコース代謝制御に有益であると考えられる(非特許文献2、2006年12月21日にオンラインで公開)。GIPおよびGLP−1は、それぞれ腸のK細胞およびL細胞で産生され、分泌され、これらのペプチドホルモンは、腸管内腔に入った栄養分の直接的な作用および食物の消化から生じる神経刺激の両方によって、食事に応答して放出される。GIPおよびGLP−1は、プロテアーゼジペプチジル−ペプチダーゼIV(DPP IV)の作用によってヒトの循環での半減期は短く、このプロテアーゼの阻害剤は、インクレチンペプチドの活性形態のレベルを上げる能力があるため、血中グルコースレベルを低下させる場合がある。しかし、DPPIV阻害剤を用いて得ることができるグルコース濃度の低下は、これらの薬物が、インクレチンホルモンの内因性放出に依存しているため、ある程度限界がある。GIP受容体またはGLP−1受容体に結合するが、血清プロテアーゼ開裂には耐性があるペプチド(例えば、エクセナチド(Byetta(登録商標)))およびペプチド結合体は、実質的に血中グルコースを低下させることがある(非特許文献3)が、これらのインクレチン模倣物は、注射しなければならず、高い確率で吐き気を誘発する傾向があり、II型糖尿病の集団に一般的に使用するのに理想的な治療法であるとはいえない。DPP IV阻害剤およびインクレチン模倣物の臨床的な成功は、理想とは程遠いが、血中でインクレチン活性を増加させるか、またはβ細胞内でcAMPを直接刺激する化合物の潜在的な有用性という点では、成功である。ある研究によって、GIPに対するβ細胞の応答性が、II型糖尿病では低下していることが示された(非特許文献4;および非特許文献5)。この応答性を回復すること(非特許文献6)は、in vivoでβ細胞の機能を向上させる有望な方法である。] [0010] インクレチン活性を高めることは、グルコース依存性インスリン分泌によい効果を示し、血中グルコースを低下させる他の機構にもよい効果を示すと考えられるため、腸のK細胞およびL細胞からのインクレチン放出量を増やす治療アプローチを探索することは、興味深いことである。インクレチン放出量を高めることは、代謝制御不全のこの要素を改善すると考えられるため、GLP−1分泌は、II型糖尿病を軽減すると考えられる(非特許文献7)。腸管内のグルコースおよび脂肪のような栄養分は、先端の受容体と相互作用することによって、インクレチンの分泌を促す(非特許文献7)。GLP−1およびGIPの放出は、神経の刺激によって生じる場合があり、アセチルコリンおよびGRPは、インスリン分泌に関してβ細胞に対する神経伝達物質の効果とよく似た様式で、インクレチン放出を高める(Brubaker P、Ann N Y Acad Sci.2006年7月;1070:10−26;およびReimann Fら、Diabetes 2006年12月;55(補遺2):S78−S85)。ソマトスタチン、レプチンおよび遊離脂肪酸は、インクレチン分泌を調整すると考えられる(Brubaker P、Ann N Y Acad Sci.2006年7月;1070:10−26;およびReimann,F.ら、Diabetes.2006年12月;55(補遺2):S78−S85)。しかし、現時点で、この方法が、インクレチン分泌を促進する経路に選択的に治療利益を与える様式であるとは考えられない。糖尿病の治療においてインクレチン分泌を刺激する経口薬物が必要とされている。] [0011] インクレチンは、動物モデルにおいて、β細胞の増殖速度を高め、β細胞のアポトーシス率を低下させることがあり(Farilla Lら、Endocrinology 2002年11月;143(11):4397−408)、ヒトの島において、in vitroでβ細胞の増殖速度を高め、β細胞のアポトーシス率を低下させることがある(Farilla Lら、Endocrinology 2003年12月;144(12):5149−58)。これらの変化の正味の結果は、β細胞の数および島の大きさの増加であり、これによってインスリン分泌能力が高まるはずであり、抗糖尿病治療の別の望ましい目的である。さらに、GLP−1は、アポトーシスをブロックすることによって、ストレプトゾトシンのような薬剤の破壊効果から島を保護することもわかっている(Li Yら、J Biol Chem.2003年1月3日;278(1):471−8)。サイクリンD1は、細胞周期の進行の重要な制御因子であるが、GLP−1によって上方修正され、cAMPおよびPKAの活性を高める他の薬剤も同様の効果を有する(Friedrichsen BNら、J Endocrinol.2006年3月;188(3):481−92;およびKim MJら、J Endocrinol.2006年3月;188(3):623−33)。サイクリンD1遺伝子の転写の増加は、CREB(cAMP応答要素結合性)転写因子のPKAリン酸化に応答して起こる(Hussain MAら、Mol Cell Biol.2006年10月;26(20):7747−59)。糖尿病治療において、β細胞の数および島の大きさを増加させる経口薬物が必要とされている。] [0012] さらに、この第2のメッセンジャーが、ホスホジエステラーゼによってAMPに分解するのを抑制することによって、β細胞のcAMPレベルは高まる(Furman BおよびPyne N、Curr Opin Investig Drugs 2006年10月;7(10):898−905)。β細胞にはいくつかの異なるcAMPホスホジエステラーゼが存在し、これらの多くは、グルコース依存性インスリン分泌を抑制するのに役立つことがわかっている。cAMPホスホジエステラーゼの阻害剤(PDE1C、PDE3B、PDE10を含む)は、in vitroおよびin vivoでインスリン分泌量を高めることがわかっている(Han Pら、J Biol Chem.1999年8月6日;274(32):22337−44;Harndahl Lら、J Biol Chem.2002年10月4日;277(40):37446−55;WalzHAら、J Endocrinol.2006年6月;189(3):629−41;Choi YHら、J Clin Invest.2006年12月;116(12):3240−51;およびCantin LDら、Bioorg Med Chem Lett.2007年5月15日、17(10):2869−73)が、これまでに、望ましくない影響を避けるのに必要な、細胞種への選択性を有するPDEはみつかっていない。しかし、インクレチンおよびアデニル酸シクラーゼを刺激する他の薬剤の効果を増幅する可能性があるため、この分野は、依然として活発な観察対象である。] [0013] β細胞でcAMPが増加することによって、グルコース依存性インスリン分泌が高まり得る機構は、複数存在すると考えられる。従来から、cAMPの細胞内効果の多くは、cAMP依存性プロテインキナーゼ(プロテインキナーゼA、PKA)によって媒介される(Hatakeyama Hら、J Physiol.2006年1月15日;570(Pt 2):271−82)。PKAは、2つの制御ドメインと2つの触媒ドメインとの複合体からなっており、触媒ドメインへのcAMPの結合によって触媒ドメインが放出され、タンパク質リン酸化活性が高まる。このキナーゼ活性の下流にある効果の1つは、インスリンエクソサイトーシスの効率が高まることである(Gromada Jら、Diabetes 1998年1月;47(1):57−65)。別のcAMP結合タンパク質は、Epac、グアニンヌクレオチド交換因子(GEF)であり(Kashima Yら、J Biol Chem 2001年12月7日;276(49)46046−53 2001年10月11日にオンラインで公開;およびShibasaki Tら、J Biol Chem 2004年2月27日;279(9)7956−61)、cAMP依存性であるが、PKA非依存性のインスリンエクソサイトーシスの増大を媒介する。cAMPによって活性化されたEpacは、細胞内Ca++の放出量を高めることがある(Holz GG、Diabetes 2004年1月;53(1):5−13)。インスリン分泌に対するcAMPの効果は、グルコースレベルの上昇に依存し、膵臓のβ細胞でcAMPが増えることは、II型糖尿病の治療の重要なゴールである。] [0014] β細胞でのcAMPの細胞内レベルを高める薬剤は、グルコース依存性の様式でインスリン分泌を高める(MiuraYおよびMatsui H、Am J Physiol Endocrinol Metab(2003)285、E1001−E1009)。cAMPを高める1つの機構は、Gタンパク質接合型細胞表面受容体の作用によるものであり、アデニル酸シクラーゼ酵素を刺激し、より多くのcAMPを産生する。GLP−1(エクセナチドの標的である)は、このような受容体の例である(Thorens Bら、Diabetes(1993)42、1678−1682)。糖尿病の治療において、cAMPの細胞内濃度を上げる経口薬物が必要とされている。] [0015] DPPIV阻害剤は、ジペプチジルペプチダーゼ−4阻害剤である。DPP IVは、プロリンアミノ酸残基の後にあるペプチドを優先的に開裂するプロリルプロテアーゼである。DPP IVは、GLP−1を分解すると考えられている。DPP IV阻害剤は、GLP−1のN末端分解を防ぎ、前臨床試験で血中グルコースを下げることがわかっている。それに加え、DPP IV遺伝子を標的破壊したマウスは、血漿でのGLP−1およびGIPレベルが高くなった。糖尿病を治療するための承認済DPP IV阻害剤としては、シタグリプチン(JanuviaTM)およびビルダグリプチン(GalvusTM)が挙げられる。サクサグリプチン(BMS−477118)は、現時点で治験中の別のDPP IV阻害剤である。] 先行技術 [0016] Drucker DJ、J Clin Invest.2007年1月;117(1):24−32 Hansotia Tら、J Clin Invest.2007年1月;117(1):143−52 Gonzalez Cら、Expert Opin Investig Drugs 2006年8月;15(8):887−95 Nauck MAら、J.Clin.Invest.(1993)91:301−307 Elahi Dら、Regul.Pept.(1994)51:63−74 Meneilly GSら、Diabetes Care.1993年1月;16(1):110−4 Vilsboll Tら、Diabetes 50:609−613] 課題を解決するための手段 [0017] 本発明者らの予期せぬ発見は、GPR119(G−タンパク質共役受容体119)アゴニストおよびDPPIV阻害剤を、糖尿病被験体に両方とも投与すると有用であるということである。一実施形態では、本発明は、糖尿病の治療が必要な患者に、式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤を投与する工程を含む、糖尿病を治療する方法を提供する。式(I)は、] [0018] またはその医薬的に許容される塩またはエステルであり、式中、 Dは、O、SおよびNR8からなる群より選択され; X、YおよびZは、独立して、O、N、NR8、SおよびCR3からなる群より選択され、X、YおよびZのうち少なくとも1個は、O、N、NR8またはSであり; J、K、TおよびUは、それぞれ独立して、C、CHおよびNからなる群より選択され; 添え字pは、0〜4の整数であり; 添え字qは、0〜4の整数であり; R1は、H、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、−X1−CORa、−X1−CO2Ra、−X1−CONRaRb、−SO2Ra、4〜7員環ヘテロシクロ基、アリール基および5〜10員環ヘテロアリール基からなる群より選択されるメンバーであり、ここで、前記シクロアルキル基、前記ヘテロシクロ基、前記アリール基および前記ヘテロアリール基は、それぞれ場合により、ハロ、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、アリール、ヘテロアリール、−CN、−NRaCORb、−NRaCONRaRb、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−S(O)mRa、−NRaS(O)2Rbおよび−SO2NRaRbから独立して選択される1〜4個の置換基で置換されているか、または場合により、RaとRbとが組み合わさって、4員環、5員環または6員環を形成し、X1は、結合、C2〜6アルケン、C2〜6アルキン、−C(O)−および−C(O)−(CH2)1〜4−からなる群より選択され、ここで、X1の脂肪族部分は、ハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4置換アルキルおよびC1〜4ハロアルキルから選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており; R2は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1〜5アルキル、C1〜5置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−ORa、−NRaRb、−NRaCORb、−SORaRb、−SO2Raおよび−SO2NRaRbからなる群より選択されるメンバーであり、添え字qが2であってR2がアルキルまたは置換アルキルである場合、2個のR2メンバーが、場合により環化して環を形成していてもよく; R3は、水素、ハロゲン、C1〜4アルキルおよびC1〜4ハロアルキルからなる群より選択されるメンバーであり; R7は、それぞれ独立して、ハロ、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、−CN、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−NRaCONRaRb、−S(O)mRa、−NRaS(O)mRb、−SO2NRaRb、4〜7員環ヘテロシクロ基、アリール基および5〜10員環ヘテロアリール基からなる群より選択され、前記ヘテロシクロ基、前記アリール基および前記ヘテロアリール基は、それぞれ場合により、ハロ、オキソ、C1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、−CN、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−NRaCONRaRb、−S(O)mRa、−NRaSO2Rbおよび−SO2NRaRbから独立して選択される1〜4個の置換基で置換されており、添え字mは、0〜2の整数であるか、または場合により、RaとRbとが組み合わさって、4員環、5員環または6員環を形成し; R8は、独立して、水素、C1〜4アルキルおよびC1〜4ハロアルキルからなる群より選択されるメンバーであり; RaおよびRbは、それぞれ独立して、水素、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、C3〜10シクロアルキル、ヘテロシクリル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、アリール、5〜6員環ヘテロアリールおよびアリールC1〜4アルキルからなる群より選択され;ここで、前記RaおよびRbのそれぞれの脂肪族部分は、ハロ、−ORn、−OCORn、−OC(O)N(Rn)2、−SRn、−S(O)Rn、−S(O)2Rn、−S(O)2N(Rn)2、−NRnS(O)2Rn、−C(O)N(Rn)2、−C(O)Rn、−NRnC(O)Rn、−NRnC(O)N(Rn)2、−CO2Rn、−NRnCO2Rn、−CN、−NO2、−N(Rn)2および−NRnS(O)2N(Rn)2からなる群より選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており、Rnは、それぞれ独立して、水素または置換されていないC1〜6アルキルであり; 前記アリール部分および前記ヘテロアリール部分は、ハロゲン、−ORm、−OC(O)N(Rm)2、−SRm、−S(O)Rm、−S(O)2Rm、−S(O)2N(Rm)2、−NRmS(O)2Rm、−C(O)N(Rm)2、−C(O)Rm、−NRmC(O)Rm、−NRmC(O)N(Rm)2、−CO2Rm、−NRmCO2Rm、−CN、−NO2、−N(Rm)2および−NRmS(O)2N(Rm)2から選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており、Rmは、それぞれ独立して、水素または置換されていないC1〜6アルキルであり; 前記化合物の分子量は、1200未満である。] [0019] 実施例1は、式(I)の化合物とDPPIV阻害剤であるシタグリプチンとを両方とも投与すると、グルコースを低下させる効果を示す。実施例2は、式(I)の化合物と別のDPP IV阻害剤であるビルダグリプチンとを両方とも投与すると、グルコースを低下させる効果を示す。実施例3は、式(I)の化合物とビルダグリプチンとをともに投与した場合に観察される、DIOラットにおける血漿インスリンレベルの低下を示す。実施例4は、式(I)の化合物とシタグリプチンとを投与した場合に観察される、マウスにおけるインクレチン分泌刺激を示す。同様に、実施例5は、式(I)の化合物とビルダグリプチンとをともに投与した場合の、DIOラットにおけるインクレチン分泌刺激を示す。実施例6は、式(I)の化合物とシタグリプチンとを両方とも投与した場合の、C57BL/6Jマウスにおけるインクレチン分泌刺激を示す。] [0020] 本発明の一局面は、血中グルコースレベルを低下させることが必要な患者に、式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤を投与することによる、被験体の血中グルコースレベルを低下させる方法を提供する。] [0021] 本発明の別の局面は、被験体の血中インスリンレベルを低下させることが必要な患者に、式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤を投与することによる、被験体の血中インスリンレベルを低下させる方法を提供する。図4は、食事誘発性肥満(DIO)ラットを式(I)の化合物およびビルダグリプチン(vildaglitpin)で治療する場合、DIOラットの血漿インスリンレベルを示す。] 図4 [0022] 別の局面では、本発明は、血中インクレチンレベルを上げることが必要な患者に、式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤を投与することによる、被験体の血中インクレチンレベルを上げる方法を提供する。インクレチンは、GLP−1およびGIPである。図5および図5aは、マウスまたはDIOラットを式(I)の化合物およびシタグリプチンまたはビルダグリプチン(vildaglitpin)で治療した場合、マウスにおいてGLP−1およびGIPの血中レベルが上がることを示し(図5)、DIOラットにおいて血中GLP−1レベルが上がることを示す(図5a)。図6は、経口グルコース負荷(challenge)試験後に、マウスおよびDIOラットにおいてGLP−1およびGIPの血中レベルが上がることを示す。] 図5 図5a 図6 [0023] 本発明のさらに別の局面は、血中トリグリセリドレベルを低下させる治療が必要な患者に、式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤を投与することによる、患者の血中トリグリセリドレベルを低下させる方法を提供する。] [0024] 本発明のさらなる局面は、胃内容の排出を低下させることが必要な患者に、式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤を投与することによる、患者の胃内容の排出を低下させる方法を提供する。] [0025] 本発明の別の局面は、膵島細胞におけるインスリン産生量を上げることが必要な患者に、式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤を投与することによる、患者の膵島細胞におけるインスリン産生量を上げる方法を提供する。] [0026] さらに別の局面では、本発明は、膵島機能を保存することが必要な患者に、式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤を投与することによる、患者の膵島機能を保存する方法を提供する。] 図面の簡単な説明 [0027] 図1は、実施例1で記載したような実験から得られたデータを示す図である。簡単に言うと、図1は、式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤の投与に応答して、血中グルコースレベルが下がることを示す。 図2は、実施例2で記載したような実験から得られたデータを示す図である。簡単に言うと、図2は、DIOラットにおいて、式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤の投与に応答して、血中グルコースレベルが下がることを示す。 図3は、実施例2で記載したような実験から得られたデータを示す図である。簡単に言うと、図3は、式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤の投与に応答して、血中グルコースレベルが下がることを示す。 図4は、実施例3で記載したような実験から得られたデータを示す図である。簡単に言うと、図4は、式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤の投与に応答して、血漿インスリンレベルが下がることを示す。 図5は、実施例4で記載したような実験から得られたデータを示す図である。簡単に言うと、図5は、式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤の投与に応答して、活性型GLP−1の血漿レベルが上がることを示す。 図6は、実施例5で記載したような実験から得られたデータを示す図である。簡単に言うと、図6は、式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤の投与に応答して、血漿GLP−1レベルが上がることを示す。 図7は、実施例6で記載したような実験から得られたデータを示す図である。簡単に言うと、図7は、式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤の投与に応答して、血漿GLP−1レベルが上がることを示す。] 図1 図2 図3 図4 図5 図6 図7 [0028] (省略語および定義) 他の意味であると記載されていない限り、本明細書および特許請求の範囲で使用する以下の用語は、以下に示す意味を有する。] [0029] 「アルキル」は、炭素原子数が1〜10個、ある実施形態では炭素原子数が1〜6個の一価の飽和脂肪族ヒドロカルビル基を指す。「Cu〜vアルキル」は、炭素原子数がu〜v個のアルキル基を指す。この用語は、一例として、直鎖および分枝鎖のヒドロカルビル基、例えば、メチル(CH3−)、エチル(CH3CH2−)、n−プロピル(CH3CH2CH2−)、イソプロピル((CH3)2CH−)、n−ブチル(CH3CH2CH2CH2−)、イソブチル((CH3)2CHCH2−)、sec−ブチル((CH3)(CH3CH2)CH−)、t−ブチル((CH3)3C−)、n−ペンチル(CH3CH2CH2CH2CH2−)およびネオペンチル((CH3)3CCH2−)を含む。] [0030] 「置換アルキル」は、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、置換アミノ、アミノカルボニル、アミノチオカルボニル、アミノカルボニルアミノ、アミノチオカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、アミノスルホニルオキシ、アミノスルホニルアミノ、アミジノ、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、アリールチオ、置換アリールチオ、アジド、カルボキシル、カルボキシルエステル、(カルボキシルエステル)アミノ、(カルボキシルエステル)オキシ、シアノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、置換シクロアルキルオキシ、シクロアルキルチオ、置換シクロアルキルチオ、グアニジノ、置換グアニジノ、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、アルコキシアミノ、ヒドラジノ、置換ヒドラジノ、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、置換ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールチオ、置換ヘテロアリールチオ、ヘテロ環、置換ヘテロ環、ヘテロシクリルオキシ、置換ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルチオ、置換ヘテロシクリルチオ、ニトロ、スピロシクロアルキル、SO3H、置換スルホニル、スルホニルオキシ、チオアシル、チオシアネート、チオール、アルキルチオおよび置換アルキルチオからなる群より選択される1〜5個、ある実施形態では1〜3個または1〜2個の置換基を有するアルキル基を指す。ここで、上述の置換基は、本明細書に定義されるとおりである。] [0031] 「アルキリデン」または「アルキレン」は、炭素原子数が1〜10個、ある実施形態では1〜6個の二価の飽和脂肪族ヒドロカルビル基を指す。「Cu〜Vアルキレン」は、炭素原子数がu〜v個のアルキレン基を指す。アルキリデン基およびアルキレン基は、分枝鎖および直鎖のヒドロカルビル基を含む。例えば、「(C1〜6)アルキレン」は、メチレン、エチレン、プロピレン、2−メチルプロピレン、ペンチレンなどを含むという意味である。] [0032] 「置換アルキリデン」または「置換アルキレン」は、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、置換アミノ、アミノカルボニル、アミノチオカルボニル、アミノカルボニルアミノ、アミノチオカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、アミノスルホニルオキシ、アミノスルホニルアミノ、アミジノ、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、アリールチオ、置換アリールチオ、アジド、カルボキシル、カルボキシルエステル、(カルボキシルエステル)アミノ、(カルボキシルエステル)オキシ、シアノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、置換シクロアルキルオキシ、シクロアルキルチオ、置換シクロアルキルチオ、グアニジノ、置換グアニジノ、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、アルコキシアミノ、ヒドラジノ、置換ヒドラジノ、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、置換ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールチオ、置換ヘテロアリールチオ、ヘテロ環、置換ヘテロ環、ヘテロシクリルオキシ、置換ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルチオ、置換ヘテロシクリルチオ、ニトロ、オキソ、チオン、スピロシクロアルキル、SO3H、置換スルホニル、スルホニルオキシ、チオアシル、チオシアネート、チオール、アルキルチオおよび置換アルキルチオからなる群より選択される1〜5個、ある実施形態では1〜3個または1〜2個の置換基を有するアルキリデン基を指す。ここで、上述の置換基は、本明細書に定義されるとおりである。] [0033] 「アルケニル」は、炭素原子数が2〜10個、ある実施形態では2〜6個または2〜4個で、少なくとも1箇所のビニル不飽和部(>C=C<)を有する直鎖または分枝鎖のヒドロカルビル基を指す。例えば、(Cu〜V)アルケニルは、炭素原子数がu〜v個のアルケニル基を指し、例えば、エテニル、プロペニル、1,3−ブタジエニルなどを含むという意味である。] [0034] 「置換アルケニル」は、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アルキル、置換アルキル、アルキニル、置換アルキニル、アミノ、置換アミノ、アミノカルボニル、アミノチオカルボニル、アミノカルボニルアミノ、アミノチオカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、アミノスルホニルオキシ、アミノスルホニルアミノ、アミジノ、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、アリールチオ、置換アリールチオ、カルボキシル、カルボキシルエステル、(カルボキシルエステル)アミノ、(カルボキシルエステル)オキシ、シアノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、置換シクロアルキルオキシ、シクロアルキルチオ、置換シクロアルキルチオ、グアニジノ、置換グアニジノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、置換ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールチオ、置換ヘテロアリールチオ、ヘテロ環、置換ヘテロ環、ヘテロシクリルオキシ、置換ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルチオ、置換ヘテロシクリルチオ、ニトロ、SO3H、置換スルホニル、スルホニルオキシ、チオアシル、チオール、アルキルチオおよび置換アルキルチオからなる群より選択される1〜3個、ある実施形態では1〜2個の置換基を有するアルケニル基を指す。ここで、上述の置換基は、本明細書に定義されるとおりである。但し、いずれのヒドロキシ置換またはチオール置換も、アセチレン性炭素原子には接続していない。] [0035] 「アルキニル」は、少なくとも1個の三重結合を含む直鎖一価炭化水素ラジカルまたは分枝鎖一価炭化水素ラジカルを指す。用語「アルキニル」は、1個の三重結合と、1個の二重結合とを含むヒドロカルビル基も含むという意味である。例えば、(C2〜C6)アルキニルは、エチニル、プロピニルなどを含むという意味である。] [0036] 「置換アルキニル」は、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、置換アミノ、アミノカルボニル、アミノチオカルボニル、アミノカルボニルアミノ、アミノチオカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、アミノスルホニルオキシ、アミノスルホニルアミノ、アミジノ、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、アリールチオ、置換アリールチオ、カルボキシル、カルボキシルエステル、(カルボキシルエステル)アミノ、(カルボキシルエステル)オキシ、シアノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、置換シクロアルキルオキシ、シクロアルキルチオ、置換シクロアルキルチオ、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、シクロアルケニルオキシ、置換シクロアルケニルオキシ、シクロアルケニルチオ、置換シクロアルケニルチオ、グアニジノ、置換グアニジノ、ハロ、ヒドロキシ、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、置換ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールチオ、置換ヘテロアリールチオ、ヘテロ環、置換ヘテロ環、ヘテロシクリルオキシ、置換ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルチオ、置換ヘテロシクリルチオ、ニトロ、SO3H、置換スルホニル、スルホニルオキシ、チオアシル、チオール、アルキルチオおよび置換アルキルチオからなる群より選択される1〜3個、ある実施形態では1〜2個の置換基を有するアルキニル基を指す。ここで、上述の置換基は、本明細書に定義されるとおりである。但し、いずれのヒドロキシ置換またはチオール置換も、アセチレン性炭素原子には接続していない。] [0037] 「アルコキシ」は、−O−アルキル基を指し、アルキルは、本明細書に定義されている。アルコキシとしては、一例を挙げると、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、t−ブトキシ、sec−ブトキシおよびn−ペントキシが挙げられる。] [0038] 「置換アルコキシ」は、−O−(置換アルキル)基を指し、置換アルキルは、本明細書に定義されるとおりである。] [0039] 「アシル」は、H−C(O)−基、アルキル−C(O)−基、置換アルキル−C(O)−基、アルケニル−C(O)−基、置換アルケニル−C(O)−基、アルキニル−C(O)−基、置換アルキニル−C(O)−基、シクロアルキル−C(O)−基、置換シクロアルキル−C(O)−基、アリール−C(O)−基、置換アリール−C(O)−基、置換ヒドラジノ−C(O)−基、ヘテロアリール−C(O)−基、置換ヘテロアリール−C(O)−基、ヘテロ環−C(O)−基および置換ヘテロ環−C(O)−基を指し、ここで、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、置換ヒドラジノ、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環は、本明細書に定義されるとおりである。アシルは、「アセチル」基CH3C(O)−を含む。] [0040] 「アシルアミノ」は、−NR20C(O)H基、−NR20C(O)アルキル基、−NR20C(O)置換アルキル基、−NR20C(O)シクロアルキル基、−NR20C(O)置換シクロアルキル基、−NR20C(O)アルケニル基、−NR20C(O)置換アルケニル基、−NR20C(O)アルキニル基、−NR20C(O)置換アルキニル基、−NR20C(O)アリール基、−NR20C(O)置換アリール基、−NR20C(O)ヘテロアリール基、−NR20C(O)置換ヘテロアリール基、−NR20C(O)ヘテロ環および−NR20C(O)置換ヘテロ環基を指す。ここで、R20は、水素またはアルキルであり、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環は、本明細書に定義されるとおりである。] [0041] 「アシルオキシ」は、H−C(O)O−基、アルキル−C(O)O−基、置換アルキル−C(O)O−基、アルケニル−C(O)O−基、置換アルケニル−C(O)O−基、アルキニル−C(O)O−基、置換アルキニル−C(O)O−基、アリール−C(O)O−基、置換アリール−C(O)O−基、シクロアルキル−C(O)O−基、置換シクロアルキル−C(O)O−基、ヘテロアリール−C(O)O−基、置換ヘテロアリール−C(O)O−基、ヘテロ環−C(O)O−基および置換ヘテロ環−C(O)O−基を指す。ここで、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環は、本明細書に定義されるとおりである。] [0042] 「アミノ」は、−NH2基を指す。] [0043] 「置換アミノ」は、−NR21R22基を指す。ここで、R21およびR22は、独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環、置換ヘテロ環、−SO2−アルキル、−SO2−置換アルキル、−SO2−アルケニル、−SO2−置換アルケニル、−SO2−シクロアルキル、−SO2−置換シクロアルキル、−SO2−アリール、−SO2−置換アリール、−SO2−ヘテロアリール、−SO2−置換ヘテロアリール、−SO2−ヘテロシクリルおよび−SO2−置換ヘテロシクリルからなる群より選択され、R21およびR22は、場合により、これらが結合する窒素とともに、ヘテロシクリル基または置換ヘテロシクリル基を形成する。ただしR21およびR22は、両方とも水素ではなく、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環は、本明細書に定義されるとおりである。R21が水素であり、R22がアルキルである場合、置換アミノ基は、本明細書でアルキルアミノと呼ばれることもある。R21およびR22がアルキルである場合、置換アミノ基は、ジアルキルアミノと呼ばれることもある。一置換アミノと呼ぶ場合、R21またはR22のどちらかが水素であるが、両方とも水素ではないことを意味する。二置換アミノと呼ぶ場合、R21もR22も水素ではないことを意味する。] [0044] 「ヒドロキシアミノ」は、−NHOH基を指す。] [0045] 「アルコキシアミノ」は、−NHO−アルキル基を指し、アルキルは、本明細書に定義されている。] [0046] 「アミノカルボニル」は、−C(O)NR23R24基を指す。ここで、R23およびR24は、独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環、置換ヘテロ環、ヒドロキシ、アルコキシ、置換アルコキシ、アミノ、置換アミノおよびアシルアミノからなる群より選択される。ここで、R23およびR24は、場合により、これらが結合する窒素とともに、ヘテロ環基または置換ヘテロ環基を形成する。ここで、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環は、本明細書に定義されるとおりである。] [0047] 「アミノチオカルボニル」は、−C(S)NR23R24基を指し、R23およびR24は、独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環からなる群より選択され、R23およびR24は、場合により、これらが結合する窒素とともに、ヘテロ環基または置換ヘテロ環基を形成する。ここで、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環は、本明細書に定義されるとおりである。] [0048] 「アミノカルボニルアミノ」は、−NR20C(O)NR23R24基を指し、R20は水素またはアルキルであり、R23およびR24は、独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環からなる群より選択され、R23およびR24は、場合により、これらが結合する窒素とともに、ヘテロ環基または置換ヘテロ環基を形成する。ここで、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環は、本明細書に定義されるとおりである。] [0049] 「アミノチオカルボニルアミノ」は、−NR20C(S)NR23R24基を指し、R20は水素またはアルキルであり、R23およびR24は、独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環からなる群より選択され、R23およびR24は、場合により、これらが結合する窒素とともに、ヘテロ環基または置換ヘテロ環基を形成する。ここで、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環は、本明細書に定義されるとおりである。] [0050] 「アミノカルボニルオキシ」は、−O−C(O)NR23R24基を指し、R23およびR24は、独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環からなる群より選択され、R23およびR24は、場合により、これらが結合する窒素とともに、ヘテロ環基または置換ヘテロ環基を形成する。ここで、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環は、本明細書に定義されるとおりである。] [0051] 「アミノスルホニル」は、−SO2NR23R24基を指し、R23およびR24は、独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環からなる群より選択され、R23およびR24は、場合により、これらが結合する窒素とともに、ヘテロ環基または置換ヘテロ環基を形成する。ここで、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環は、本明細書に定義されるとおりである。] [0052] 「アミノスルホニルオキシ」は、−O−SO2NR23R24基を指し、R23およびR24は、独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環からなる群より選択され、R23およびR24は、場合により、これらが結合する窒素とともに、ヘテロ環基または置換ヘテロ環基を形成する。ここで、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環は、本明細書に定義されるとおりである。] [0053] 「アミノスルホニルアミノ」は、−NR20−SO2NR23R24基を指し、R20は水素またはアルキルであるか、またはR23およびR24は、独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環からなる群より選択され、R23およびR24は、場合により、これらが結合する窒素とともに、ヘテロ環基または置換ヘテロ環基を形成する。ここで、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環は、本明細書に定義されるとおりである。] [0054] 「アミジノ」は、−C(=NR25)NR23R24基を指し、R25、R23およびR24は、独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環からなる群より選択され、R23およびR24は、場合により、これらが結合する窒素とともに、ヘテロ環基または置換ヘテロ環基を形成する。ここで、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環は、本明細書に定義されるとおりである。] [0055] 「アリール」は、炭素原子数が6〜14個であり、環にヘテロ原子を含まない芳香族基を指し、1個の環を有するもの(例えば、フェニル)または複数個の縮合(融合)環を有するもの(例えば、ナフチルまたはアントリル)がある。芳香族環および非芳香族環の縮合環系、架橋環系およびスピロ環系を含み、環ヘテロ原子を含まない複数個の環を有する系の場合、用語「アリール」または「Ar」は、結合点が芳香族炭素原子上にある場合に適用する(例えば、5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イルは、結合点が、芳香族フェニル環の2位にあるため、アリール基である)。] [0056] 「置換アリール」は、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、置換アミノ、アミノカルボニル、アミノチオカルボニル、アミノカルボニルアミノ、アミノチオカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、アミノスルホニルオキシ、アミノスルホニルアミノ、アミジノ、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、アリールチオ、置換アリールチオ、アジド、カルボキシル、カルボキシルエステル、(カルボキシルエステル)アミノ、(カルボキシルエステル)オキシ、シアノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、置換シクロアルキルオキシ、シクロアルキルチオ、置換シクロアルキルチオ、グアニジノ、置換グアニジノ、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、アルコキシアミノ、ヒドラジノ、置換ヒドラジノ、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、置換ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールチオ、置換ヘテロアリールチオ、ヘテロ環、置換ヘテロ環、ヘテロシクリルオキシ、置換ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルチオ、置換ヘテロシクリルチオ、ニトロ、SO3H、置換スルホニル、スルホニルオキシ、チオアシル、チオシアネート、チオール、アルキルチオおよび置換アルキルチオからなる群より選択される1〜8個、ある実施形態では1〜5個、1〜3個または1〜2個の置換基を有するアリール基を指す。ここで、上述の置換基は、本明細書に定義されるとおりである。] [0057] 「アリールアルキル」または「アリール(C1〜Cz)アルキル」は、−RURV基を指す。ここで、RUは、アルキレン基(8個以下の主鎖炭素原子を有する)であり、Rvは、本明細書に定義されるアリール基である。したがって、「アリールアルキル」は、例えば、ベンジルおよびフェニルエチルなどのような基を指す。同様に、「アリールアルケニル」は、−RURVラジカルを指す。ここで、RUは、アルケニレン基(1個または2個の二重結合を有するアルキレン基)であり、Rvは、本明細書に定義されるアリール基である。例えば、スチレニル、3−フェニル−2−プロペニルなどである。] [0058] 「アリールオキシ」は、−O−アリール基を指し、アリールは、本明細書に定義されるとおりであり、一例として、フェノキシおよびナフトキシが挙げられる。] [0059] 「置換アリールオキシ」は、−O−(置換アリール)基を指し、置換アリールは、本明細書に定義されるとおりである。] [0060] 「アリールチオ」は、−S−アリール基を指し、アリールは、本明細書に定義されるとおりである。] [0061] 「置換アリールチオ」は、−S−(置換アリール)基を指し、置換アリールは、本明細書に定義されるとおりである。] [0062] 「アジド」は、−N3基を指す。] [0063] 「ヒドラジノ」は、−NHNH2基を指す。] [0064] 「置換ヒドラジノ」は、−NR26NR27R28基を指し、R26、R27およびR28は、独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、カルボキシルエステル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環、置換ヘテロ環、−SO2−アルキル、−SO2−置換アルキル、−SO2−アルケニル、−SO2−置換アルケニル、−SO2−シクロアルキル、−SO2−置換シクロアルキル、−SO2−アリール、−SO2−置換アリール、−SO2−ヘテロアリール、−SO2−置換ヘテロアリール、−SO2−ヘテロ環および−SO2−置換ヘテロ環からなる群より選択され、R27およびR28は、場合により、これらが結合する窒素とともに、ヘテロ環基または置換ヘテロ環基を形成する。但し、R27およびR28は、両方ともが水素ではなく、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環は、本明細書に定義されるとおりである。] [0065] 「シアノ」または「カルボニトリル」は、−CN基を指す。] [0066] 「カルボニル」は、二価の−C(O)−基を指し、−C(=O)−と同じ意味を有する。] [0067] 用語「カルボキシル」または「カルボキシ」は、−COOHまたはその塩を指す。] [0068] 用語「カルボキシルエステル」または「カルボキシエステル」は、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−置換アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−置換アルケニル、−C(O)O−アルキニル、−C(O)O−置換アルキニル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−置換アリール、−C(O)O−シクロアルキル、−C(O)O−置換シクロアルキル、−C(O)O−ヘテロアリール、−C(O)O−置換ヘテロアリール、−C(O)O−ヘテロ環および−C(O)O−置換ヘテロ環を指す。ここで、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環は、本明細書に定義されるとおりである。] [0069] 「(カルボキシルエステル)アミノ」は、−NR20−C(O)O−アルキル基、−NR20−C(O)O−置換アルキル基、−NR20−C(O)O−アルケニル基、−NR20−C(O)O−置換アルケニル基、−NR20−C(O)O−アルキニル基、−NR20−C(O)O−置換アルキニル基、−NR20−C(O)O−アリール基、−NR20−C(O)O−置換アリール基、−NR20−C(O)O−シクロアルキル基、−NR20−C(O)O−置換シクロアルキル基、−NR20−C(O)O−ヘテロアリール基、−NR20−C(O)O−置換ヘテロアリール基、−NR20−C(O)O−ヘテロ環基および−NR20−C(O)O−置換ヘテロ環基を指し、R20は、アルキルまたは水素であり、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環は、本明細書に定義されるとおりである。] [0070] 「(カルボキシルエステル)オキシ」は、−O−C(O)O−アルキル基、−O−C(O)O−置換アルキル基、−O−C(O)O−アルケニル基、−O−C(O)O−置換アルケニル基、−O−C(O)O−アルキニル基、−O−C(O)O−置換アルキニル基、−O−C(O)O−アリール基、−O−C(O)O−置換アリール基、−O−C(O)O−シクロアルキル基、−O−C(O)O−置換シクロアルキル基、−O−C(O)O−ヘテロアリール基、−O−C(O)O−置換ヘテロアリール基、−O−C(O)O−ヘテロ環基および−O−C(O)O−置換ヘテロ環基を指し、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環は、本明細書に定義されるとおりである。] [0071] 「シクロアルキル」は、炭素原子数が3〜14個であり、環ヘテロ原子を含まない、飽和または部分的に飽和の環状基を指し、1個の環を有するものまたは複数個の環(融合環系、架橋環系およびスピロ環系を含む)環を有するものがある。芳香族環および非芳香族環を含み、環ヘテロ原子を含まない複数個の環を有する系の場合、用語「シクロアルキル」は、結合点が非芳香族炭素原子上にある場合に適用する(例えば、5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−5−イル)。用語「シクロアルキル」は、シクロアルケニル基を含む。シクロアルキル基の例としては、例えば、アダマンチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロオクチルおよびシクロヘキセニルを指す。「(Cu〜V)シクロアルキル」は、環にu〜v個の炭素原子を有するシクロアルキル基を指す。「(Cu〜V)シクロアルケニル」は、環にu〜v個の炭素原子を有するシクロアルケニル基を指す。] [0072] 「シクロアルケニル」は、少なくとも1箇所の>C=C<環不飽和部を有する、部分的に飽和のシクロアルキル環を指す。] [0073] 「置換シクロアルキル」は、オキソ、チオン、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アルコキシ、置換アルコキシ、アシル、アシルアミノ、アシルオキシ、アミノ、置換アミノ、アミノカルボニル、アミノチオカルボニル、アミノカルボニルアミノ、アミノチオカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、アミノスルホニルオキシ、アミノスルホニルアミノ、アミジノ、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、アリールチオ、置換アリールチオ、アジド、カルボキシル、カルボキシルエステル、(カルボキシルエステル)アミノ、(カルボキシルエステル)オキシ、シアノ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、置換シクロアルキルオキシ、シクロアルキルチオ、置換シクロアルキルチオ、グアニジノ、置換グアニジノ、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアミノ、アルコキシアミノ、ヒドラジノ、置換ヒドラジノ、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、置換ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールチオ、置換ヘテロアリールチオ、ヘテロ環、置換ヘテロ環、ヘテロシクリルオキシ、置換ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルチオ、置換ヘテロシクリルチオ、ニトロ、SO3H、置換スルホニル、スルホニルオキシ、チオアシル、チオシアネート、チオール、アルキルチオおよび置換アルキルチオからなる群より選択される1〜8個または1〜5個、ある実施形態では1〜3個の置換基を有する、本明細書に定義されるようなシクロアルキル基を指す。ここで、上述の置換基は、本明細書に定義されるとおりである。用語「置換シクロアルキル」は、置換シクロアルケニル基を含む。] [0074] 「シクロアルキルオキシ」は、−O−シクロアルキル基を指し、シクロアルキルは、本明細書に定義されるとおりである。] [0075] 「置換シクロアルキルオキシ」は、−O−(置換シクロアルキル)基を指し、置換シクロアルキルは、本明細書に定義されるとおりである。] [0076] 「シクロアルキルチオ」は、−S−シクロアルキルを指し、置換シクロアルキルは、本明細書に定義されるとおりである。] [0077] 「置換シクロアルキルチオ」は、−S−(置換シクロアルキル)を指し、置換シクロアルキルは、本明細書に定義されるとおりである。] [0078] 「グアニジノ」は、−NHC(=NH)NH2基を指す。] [0079] 「置換グアニジノ」は、−NR29C(=NR29)N(R29)2を指し、R29は、それぞれ独立して、水素、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルおよび置換ヘテロシクリルからなる群より選択され、共通のグアニジノ窒素原子に接続する2個のR29基は、場合により、これらが結合する窒素とともに、ヘテロ環基または置換ヘテロ環基を形成する。但し、少なくとも1個のR29は水素ではなく、上述の置換基は、本明細書に定義されるとおりである。] [0080] 「ハロ」または「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを指す。] [0081] 「ハロアルキル」は、アルキル基を1〜5個、ある実施形態では1〜3個のハロ基で置換したものを指し、例えば、−CH2Cl、−CH2F、−CH2Br、−CFClBr、−CH2CH2Cl、−CH2CH2F、−CF3、−CH2CF3、−CH2CCl3などを指し、さらに、全ての水素原子がフッ素原子と置き換わったペルフルオロアルキルのようなアルキル基も含む。] [0082] 「ハロアルコキシ」は、アルコキシ基を1〜5個、ある実施形態では1〜3個のハロ基で置換したものを指し、例えば、−OCH2Cl、−OCH2F、−OCH2CH2Br、−OCH2CH2Cl、−OCF3などを指す。] [0083] 「ヒドロキシ」または「ヒドロキシル」は、−OH基を指す。] [0084] 「ヘテロアルキル」は、ヘテロアルキルラジカルの結合点が、ヘテロアルキルラジカルの炭素原子上にあるという理解の下で、シアノ、−ORW、−NRxRyおよび−S(O)nRz(nは0〜2の整数である)から独立して選択される1個、2個または3個の置換基を有する、本明細書に定義されるようなアルキルラジカルを意味する。RWは、水素、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、アリール、アリールアルキル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、カルボキサミド、またはモノ−アルキルカルバモイルまたはジ−アルキルカルバモイルである。Rxは、水素、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、アリールまたはアリールアルキルである。Ryは、水素、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、アリール、アリールアルキル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、カルボキサミド、モノ−アルキルカルバモイルまたはジ−アルキルカルバモイルまたはアルキルスルホニルである。Rzは、水素(但し、nは0である)、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、アリール、アリールアルキル、アミノ、モノ−アルキルアミノ、ジ−アルキルアミノまたはヒドロキシアルキルである。代表例としては、例えば、2−ヒドロキシエチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、2−メトキシエチル、ベンジルオキシメチル、2−シアノエチルおよび2−メチルスルホニル−エチルが挙げられる。上述のそれぞれの場合、RW、Rx、RyおよびRzは、アミノ、フッ素、アルキルアミノ、ジ−アルキルアミノ、OHまたはアルコキシでさらに置換されていてもよい。さらに、炭素原子の数を示す添え字(例えば、C1〜C10)は、シアノ、−ORW、−NRxRyまたは−S(O)nRZ部分を除く、ヘテロアルキル基部分に存在する炭素原子の合計数を指す。] [0085] 「ヘテロアリール」は、1〜14個の炭素原子と、酸素、窒素および硫黄からなる群より選択される1〜6個のヘテロ原子とを含み、5〜18員環または5〜18環系の芳香族基を指し、1個の環を有するもの(例えば、イミダゾリル)または複数個の環を有するもの(例えば、ベンズイミダゾール−2−イルおよびベンズイミダゾール−6−イル)がある。芳香族環および非芳香族環の縮合環系、架橋環系およびスピロ環系を含む複数個の環を有する系の場合、用語「ヘテロアリール」は、少なくとも1個の環ヘテロ原子が存在し、結合点が芳香族環上にある場合に適用する(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イルおよび5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−3−イル)。一実施形態では、ヘテロアリール基の環窒素原子および/または環硫黄原子は、場合により、N−オキシド(N→O)部分、スルフィニル部分またはスルホニル部分に酸化されていてもよい。より特定的には、ヘテロアリールとの用語は、限定されないが、ピリジル、フラニル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、ピローリル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンゾフラニル、テトラヒドロベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、インドリル、イソインドリル、ベンゾオキサゾリル、キノリル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリル、キナゾリノニル、ベンズイミダゾリル、ベンズイソキサゾリルまたはベンゾチエニルを含む。] [0086] 「置換ヘテロアリール」は、置換アリールについて定義された置換基からなる群より選択される1〜8個、ある実施形態では、1〜5個または1〜3個または1〜2個の置換基で置換されたヘテロアリール基を指す。] [0087] 「ヘテロアリールオキシ」は、−O−ヘテロアリールを指し、ヘテロアリールは、本明細書に定義されるとおりである。] [0088] 「置換ヘテロアリールオキシ」は、−O−(置換ヘテロアリール)を指し、ヘテロアリールは、本明細書に定義されるとおりである。] [0089] 「ヘテロアリールチオ」は、−S−ヘテロアリール基を指し、ヘテロアリールは、本明細書に定義されるとおりである。] [0090] 「置換ヘテロアリールチオ」は、−S−(置換ヘテロアリール)基を指し、ヘテロアリールは、本明細書に定義されるとおりである。] [0091] 「ヘテロ環」または「ヘテロ環式」または「ヘテロシクロ」または「ヘテロシクロアルキル」または「ヘテロシクリル」は、1〜14個の炭素原子と、窒素、硫黄または酸素からなる群より選択される1〜6個のヘテロ原子とを有する、飽和または部分的に飽和の環状基を指し、1個の環を有するものまたは複数個の環(融合環系、架橋環系およびスピロ環系を含む)環を有するものがある。芳香族環および/または非芳香族環を含む複数個の環を有する系の場合、用語「ヘテロ環式」、「ヘテロ環」、「ヘテロシクロ」、「ヘテロシクロアルキル」または「ヘテロシクリル」は、少なくとも1個の環ヘテロ原子が存在し、結合点が、非芳香族環の原子上にある場合に適用する(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−3−イル、5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−6−イルおよびデカヒドロキノリン−6−イル)。一実施形態では、ヘテロ環基の窒素原子および/または硫黄原子は、場合により、N−オキシド部分、スルフィニル部分、およびスルホニル部分を提供するために酸化されていてもよい。より特定的には、ヘテロシクリルとしては、限定されないが、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、N−メチルピペリジン−3−イル、ピペラジニル、N−メチルピロリジン−3−イル、3−ピロリジニル、2−ピロリドン−1−イル、モルホリニルおよびピロリジニルが挙げられる。炭素原子の数を示す添え字(例えば、C3〜C10)は、ヘテロ原子の数を除く、ヘテロシクリル基部分に存在する炭素原子の合計数を指す。] [0092] 「置換へテロ環」または「置換ヘテロ環式」または「置換ヘテロシクロ」または「置換ヘテロシクロアルキル」または「置換ヘテロシクリル」は、置換シクロアルキルについて定義された置換基からなる群より選択される1〜5個、ある実施形態では、1〜3個の置換基で置換された、本明細書に定義されるようなヘテロ環基を指す。] [0093] 「ヘテロシクリルオキシ」は、−O−ヘテロシクリル基を指し、ヘテロシクリルは、本明細書に定義されるとおりである。] [0094] 「置換ヘテロシクリルオキシ」は、−O(置換ヘテロシクリル)基を指し、ヘテロシクリルは、本明細書に定義されるとおりである。] [0095] 「ヘテロシクリルチオ」は、−S−ヘテロシクリル基を指し、ヘテロシクリルは、本明細書に定義されるとおりである。] [0096] 「置換ヘテロシクリルチオ」は、−S−(置換ヘテロシクリル)基を指し、ヘテロシクリルは、本明細書に定義されるとおりである。] [0097] ヘテロ環基およびヘテロアリール基の例としては、限定されないが、アゼチジン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、インドリジン、イソインドール、インドール、ジヒドロインドール、インダゾール、プリン、キノリジン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、ナフチルピリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、プテリジン、カルバゾール、カルボリン、フェナントリジン、アクリジン、フェナントロリン、イソチアゾール、フェナジン、イソオキサゾール、フェノキサジン、フェノチアジン、イミダゾリジン、イミダゾリン、ピペリジン、ピペラジン、インドリン、フタルイミド、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン、4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン、チアゾール、チアゾリジン、チオフェン、ベンゾ[b]チオフェン、モルホリニル、チオモルホリニル(チアモルホリニルとも呼ばれる)、1,1−ジオキソチオモルホリニル、ピペリジニル、ピロリジンおよびテトラヒドロフラニルが挙げられる。] [0098] 「ニトロ」は、−NO2基を指す。] [0099] 「オキソ」は、(=O)原子を指す。] [0100] 「オキシド」は、1個以上のヘテロ原子が酸化して得られる生成物を指す。例としては、N−オキシド、スルホキシドおよびスルホンが挙げられる。] [0101] 「スピロシクロアルキル」は、以下の構造によって例示されるような、共通の炭素原子上にある2個の水素原子が、2〜9個の炭素原子を有するアルキレン基と置換して生成する3〜10員環の置換基を指す。ここで、以下の波線で示される結合に接続するメチレン基は、スピロシクロアルキル基で置換されている。] [0102] ] [0103] 「スルホニル」は、二価の−S(O)2−基を指す。] [0104] 「置換スルホニル」は、−SO2−アルキル基、−SO2−置換アルキル基、−SO2−アルケニル基、−SO2−置換アルケニル基、−SO2−アルキニル基、−SO2−置換アルキニル基、−SO2−シクロアルキル基、−SO2−置換シクロアルキル基、−SO2−アリール基、−SO2−置換アリール基、−SO2−ヘテロアリール基、−SO2−置換ヘテロアリール基、−SO2−ヘテロ環基、−SO2−置換ヘテロ環基を指し、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環は、本明細書に定義されるとおりである。置換スルホニルとしては、メチル−SO2−、フェニル−SO2−および4−メチルフェニル−SO2−のような基が挙げられる。] [0105] 「スルホニルオキシ」は、−OSO2−アルキル基、−OSO2−置換アルキル基、−OSO2−アルケニル基、−OSO2−置換アルケニル基、−OSO2−シクロアルキル基、−OSO2−置換シクロアルキル基、−OSO2−アリール基、−OSO2−置換アリール基、−OSO2−ヘテロアリール基、−OSO2−置換ヘテロアリール基、−OSO2−ヘテロ環基、−OSO2−置換ヘテロ環基を指し、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロ環および置換ヘテロ環は、本明細書に定義されるとおりである。] [0106] 「チオアシル」は、H−C(S)−基、アルキル−C(S)−基、置換アルキル−C(S)−基、アルケニル−C(S)−基、置換アルケニル−C(S)−基、アルキニル−C(S)−基、置換アルキニル−C(S)−基、シクロアルキル−C(S)−基、置換シクロアルキル−C(S)−基、アリール−C(S)−基、置換アリール−C(S)−基、ヘテロアリール−C(S)−基、置換ヘテロアリール−C(S)−基、ヘテロ環−C(S)−基および置換ヘテロ環−C(S)−基を指し、アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アルキニル基、置換アルキニル基、シクロアルキル基、置換シクロアルキル基、アリール基、置換アリール基、ヘテロアリール基、置換ヘテロアリール基、ヘテロ環および置換ヘテロ環は、本明細書に定義されるとおりである。] [0107] 「チオール」は、−SH基を指す。] [0108] 「アルキルチオ」は、−S−アルキル基を指し、アルキルは、本明細書に定義されるとおりである。] [0109] 「置換アルキルチオ」は、−S−(置換アルキル)基を指し、置換アルキルは、本明細書に定義されるとおりである。] [0110] 「チオカルボニル」は、二価の−C(S)−基を指し、−C(=S)−と同じ意味を有する。] [0111] 「チオン」は、(=S)原子を指す。] [0112] 「チオシアネート」は、−SCN基を指す。] [0113] 「化合物(compound)」および「化合物(compounds)」は、本明細書で使用する場合、本明細書に開示される一般式によって包含される化合物を指す(この一般式の任意のサブグループ、およびこの一般式およびサブグループに含まれる任意の化合物の形態、例えば、酸化物、エステル、プロドラッグ、医薬的に許容される塩または溶媒和物)。他の意味であると特定されていない限り、この用語には、この化合物のラセミ体、立体異性体および互変異性体が含まれる。] [0114] 「ラセミ体」は、エナンチオマー混合物を指す。] [0115] ある化合物の「溶媒和物(solvate)」または「溶媒和物(solvates)」は、上に定義されるような化合物が、化学量論量または非化学量論量の溶媒と結合した化合物を指す。化合物の溶媒和物は、化合物のあらゆる形態(例えば、開示される一般式およびサブグループの酸化物、エステル、プロドラッグ、医薬的に許容される塩または溶媒和物)の溶媒和物を含む。好ましい溶媒は、揮発性であり、毒性がなく、および/またはヒトに投与することが許容されるものである。] [0116] 「立体異性体(stereoisomer)」または「立体異性体(stereoisomers)」は、1個以上の立体中心のキラリティーが異なる化合物を指す。立体異性体は、エナンチオマーおよびジアステレオマーを含む。本発明の化合物は、1個以上の不斉中心を有している場合、または非対称な置換を有する二重結合を有する場合、立体異性体形態で存在してもよく、したがって、個々の立体異性体として製造してもよいし、混合物として製造してもよい。他の意味であると記載されていない限り、その記載は、個々の立体異性体も混合物も含むことを意図している。立体化学を決定し、立体異性体を分離する方法は、当該技術分野で周知である(Advanced Organic Chemistryの第4章、第4版、J.March,John Wiley and Sons、New York、1992)。] [0117] 「互変異性体」は、プロトンの位置が異なる化合物の代替形態(例えば、エノール−ケト互変異性体およびイミン−エナミン互変異性体)、または環の−NH−部分および環の=N−部分の両方に接続する環原子を含有するヘテロアリール基の互変異性形態(例えば、ピラゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、トリアゾールおよびテトラゾール)を指す。] [0118] 「プロドラッグ」は、患者に投与した場合、実施形態の化合物またはその活性代謝物または残基を直接的または間接的に与えることが可能な、実施形態の化合物の任意の誘導体を指す。本発明の化合物のプロドラッグは、in vivoで開裂して親化合物または活性代謝物を放出するような様式で、化合物中に存在する官能基を修飾することによって調製される。例えば、プロドラッグとしては、化合物Iのヒドロキシ基、アミノ基またはスルフヒドリル基が、in vivoで開裂し、それぞれ遊離のヒドロキシ基、アミノ基またはスルフヒドリル基を再生することが可能な任意の基に結合している化合物が挙げられる。特に好ましい誘導体およびプロドラッグは、実施形態の化合物が患者に投与されると、親種と比較して、実施形態の化合物のバイオアベイラビリティーを高める(例えば、経口投与された化合物がきわめて容易に血中に吸収されることによって)もの、または親化合物と比較して生体のある区画(例えば、脳またはリンパ系)への親化合物の送達を高めるものである。プロドラッグとしては、本発明の化合物のヒドロキシ官能基のエステル形態、アミド形態、およびカルバメート(例えば、N,N−ジメチルアミノカルボニル)形態が挙げられる。エステルプロドラッグの例としては、ギ酸誘導体、酢酸誘導体、プロピオン酸誘導体、ブタン酸誘導体、アクリル酸誘導体およびエチルコハク酸誘導体が挙げられる。プロドラッグの一般的な総説は、T Higuchi and V Stella、Pro−drugs as Novel Delivery Systems、A.C.S.Symposium Seriesの第14版、およびEdward B Roche編、Bioreversible Carriers in Drug Design、American Pharmaceutical Association and Pergamon Press、1987年(両方とも本明細書に参考として組み込まれる)に記載されている。] [0119] 用語「医薬的に許容される塩」は、当該技術分野で周知の種々の有機対イオンおよび無機対イオンから誘導された、医薬的に許容される塩を指し、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩、テトラアルキルアンモニウム塩が挙げられる。分子内に塩基性官能基が存在する場合、有機酸または無機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸など)の酸性付加塩、または有機酸(例えば、酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、3−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2−エタン−ジスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、4−クロロベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、シュウ酸、4−トルエンスルホン酸、ショウノウスルホン酸、メタンスルホン酸,4−メチルビシクロ[2.2.2]−オクタ−2−エン−1−カルボン酸、グルコヘプトン酸、3−フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、三級ブチル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシナフトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸、ムコン酸など)から製造される塩が挙げられる。さらに、親化合物中に存在する酸性プロトンを金属イオン(例えば、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン)またはアンモニウムイオンと置換するか、または有機塩基(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリメチルアミン、N−メチルグルカミンなど)と共役させることによって塩を作成してもよい。医薬的に許容される塩は、患者に投与するのに適しており、望ましい薬理学的性質を有している。さらなる適切な塩としては、P.Heinrich Stahl、Camille G.Wermuth(編)、Handbook of Pharmaceutical Salts Properties,Selection,and Use;2002年に記載されているものが挙げられる。] [0120] 他の意味であると示されていない限り、本明細書に明確に定義されていない置換基は、官能基の末端部分を命名し、次いで結合点に向かう方向で隣接する官能基を命名することによって命名している。例えば、置換基「アリールアルキルオキシカルボニル」は、(アリール)−(アルキル)−O−C(O)−基を指す。] [0121] 上に定義された全ての置換された基、置換基にさらなる置換基を有する置換基を定義することによって得られるポリマー(例えば、置換アリール基で置換された置換アリール基を置換基として有する置換アリールなど)は、本発明に含むことは意図されていないことが理解される。このような場合、置換の最大数は3個である。つまり、例えば、2個の他の置換アリール基で置換アリール基を順に置換することは、−置換アリール−(置換アリール)−置換アリールまでに限定される。] [0122] 同様に、上述の定義は、実現不可能な置換パターン(例えば、5個のフッ素基で置換されたメチル)を含むことを意図していないと理解される。このような実現不可能な置換パターンは、当業者に周知である。] [0123] 「任意の」または「場合により」は、本明細書で使用する場合、この語句の後に記載される事象または状況が、起こっても起こらなくてもよいことを意味し、その記載が、この事象または状況が起こる場合および起こらない場合を含むことを意味する。例えば、「場合により、アルキル基で一置換または二置換されたヘテロシクロ基」は、アルキルが存在してもしなくてもよいことを意味し、この記載は、ヘテロシクロ基がアルキル基で一置換または二置換されている状況と、ヘテロシクロ基がアルキル基で置換されていない状況とを含む。] [0124] 本発明の組成物について記載すると、用語「医薬的に許容される担体または賦形剤」は、一般的に安全で、毒性が許容範囲にある医薬組成物を調製するのに有用な担体または賦形剤を意味する。許容される担体または賦形剤としては、獣医学用途およびヒトへの医療用途で許容されるものが挙げられる。「医薬的に許容される担体または賦形剤」は、本明細書および特許請求の範囲で使用される場合、このような1種類の担体または賦形剤または2種以上の担体または賦形剤の両方を含む。] [0125] 本発明の方法を参照する場合、以下の用語は、以下の意味で使用する。] [0126] ある疾患を「治療する」または「治療」との用語は、 (1)疾患の発症を予防するか、または発症リスクを低下させること(すなわち、その疾患に曝露され得るか、またはその疾患に対する素因を有し得るが、疾患の症状をまだ経験していないか、示していない哺乳動物で疾患の臨床症状を発症させないこと)、 (2)疾患を抑制すること(すなわち、疾患またはその臨床症状を阻止することまたはその進行を遅らせること)、または (3)疾患を軽減すること(すなわち、疾患またはその臨床症状を後退させること)を含む。] [0127] 本発明の好ましい実施形態は、疾患を軽減することからなる、疾患の治療である。] [0128] 用語「診断する」は、特定の疾患または状態が存在するかしないかを決定することを指す。さらに、この用語は、特定の疾患または状態のレベルまたは重篤度を決定すること、およびその疾患または状態が特定の治療計画に応答するか否かを決定するために監視することを含む。] [0129] 用語「治療的に有効量」は、研究者、獣医、医師または他の臨床医が標的とする組織、系、動物またはヒトの生物学的応答または医学的応答を誘発する目的化合物の量を意味する。「治療的に有効量」は、疾患を治療するために哺乳動物に投与される場合、その疾患の治療に影響を与えるのに十分な化合物の量を含む。「治療的に有効量」は、使用する化合物、疾患およびその重篤度、および治療対象の哺乳動物の年齢、体重などによって変わる。] [0130] 「患者」は、哺乳動物を指し、ヒトおよび非ヒト動物を含む。患者の例としては、限定されないが、マウス、ラット、ハムスター、モルモット、ブタ、ウサギ、ネコ、イヌ、ヤギ、ヒツジ、ウシおよびヒトが挙げられる。] [0131] 用語「哺乳動物」は、限定されないが、ヒト、ペット(例えば、イヌまたはネコ)、家畜(ウシ、ウマまたはブタ)および実験動物(マウス、ラット、ハムスター、モルモット、ブタ、ウサギ、イヌまたはサル)が挙げられる。] [0132] 用語「インスリン抵抗性」は、一般的に、グルコース代謝障害であると定義することができる。より特定的には、インスリン抵抗性は、インスリンが、生体で作用する能力が広範囲の濃度にわたって低下し、予想される生体効果が得られなくなる状態であると定義することができる(例えば、ReavenGM、J Basic & Clin Phys & Pharm(1998)9:387−406およびFlie J、Ann Rev Med (1983)34:145−60を参照)。インスリン抵抗性を獲得してしまったヒトは、グルコースを適切に代謝する能力が低下し、インスリン治療に対する応答が見られるにしても、かなり悪くなる。インスリン抵抗性の徴候としては、グルコースの取り込みに対するインスリン活性化が不十分になること、筋肉での酸化および蓄積、脂肪組織での脂肪分解に対するインスリン抑制が不十分であること、肝臓でのグルコース産生および分泌に対するインスリン抑制が不十分であることが挙げられる。インスリン抵抗性は、多嚢胞性卵巣症候群、耐糖能異常、妊娠糖尿病、メタボリック症候群、高血圧、肥満、アテローム性動脈硬化症および種々の他の障害の原因となるか、何らかの関与がある。結局、個体がインスリン抵抗性を獲得してしまうと、糖尿病状態への到達が促進される場合がある。] [0133] 用語「糖尿病(diabetes mellitus)」または「糖尿病(diabetes)」は、一般的に、グルコースを産生および利用する代謝ができなくなり、適切な血中糖レベルを維持することができなくなることを特徴とする疾患または状態を意味する。これらの機能不全の結果、血中グルコースが増加する(「高血糖」と呼ばれる)。糖尿病には、大きく2つに分けてI型糖尿病とII型糖尿病がある。上述のように、I型糖尿病は、一般的に、インスリンが絶対的に不足し、グルコース利用を制御するホルモンが絶対的に不足することが原因である。II型糖尿病は、インスリンレベルは通常レベルであるか、または高レベルであるが、組織がインスリンに適切に応答することができないことが原因であることが多い。ほとんどのII型糖尿病患者はインスリン抵抗性を有しており、相対的にインスリンが不足しており、インスリンを分泌しても、インスリンに対する応答に対する末梢組織の抵抗性を相殺することができない。さらに、多くのII型糖尿病患者は、肥満である。他のグルコース恒常性障害としては、正常なグルコース恒常性と糖尿病との中間的な代謝状態にある耐糖能、およびI型糖尿病またはII型糖尿病の病歴がない妊婦で耐糖能異常が起こる妊娠糖尿病が挙げられる。] [0134] 用語「メタボリック症候群」は、腹部肥満、インスリン抵抗性、耐糖能異常、糖尿病、高血圧および脂質異常症を含む、代謝異常の群を指す。これらの異常は、血管の疾病リスクの増大と関係があることが知られている。] [0135] 用語「腹部肥満」は、成人の高コレステロールの検出、評価および治療に対する、国際的なコレステロール教育プログラムの専門家による第3の報告書(NCEP/ATPPanel III)によって推奨されているように、胴回りの下限が男性で102cm以上、女性で80cm以上であると定義されている。] [0136] II型糖尿病、耐糖能不全、および妊娠糖尿病を診断するガイドラインは、American Diabetes Associationによって概要が説明されている(例えば、The Expert Committee on the Diagnosis and Classification of Diabetes Mellitus,Diabetes Care(1999)第2巻(補遺1):S5−19を参照)。] [0137] 用語「分泌促進剤」は、分泌を刺激する基質または化合物を意味する。例えば、インスリン分泌促進剤は、インスリンの分泌を刺激する基質または化合物である。] [0138] 糖尿病の「症状」との用語は、本明細書で使用する場合、限定されないが、一般的な使用意図に加え、多尿症、多渇症および多食症を含む。例えば、「多尿症」は、所定時間内に大量の尿を排泄することを意味し、「多渇症」は、慢性的で過剰なのどの渇きを意味し、「多食症」は、過剰に食べることを意味する。糖尿病の他の症状としては、例えば、特定の感染にかかりやすくなること(特に、真菌およびブドウ球菌への感染)、吐き気およびケトアシドーシス(血中でのケトン体産生量増加)が挙げられる。] [0139] 糖尿病の「合併症」との用語は、限定されないが、微小血管合併症および大血管合併症が挙げられる。微小血管合併症は、一般的に小さな血管が損傷を受ける合併症である。微小血管合併症としては、例えば、網膜症(眼の血管が損傷することによる、視力の悪化または視力を失うこと)、ニューロパチー(神経系への血管が損傷することによる、神経の損傷および肢部の障害)および腎症(腎臓の血管が損傷することによる、腎臓疾患)が挙げられる。大血管合併症は、一般的に、大きな血管が損傷することによる合併症である。大血管合併症としては、例えば、心臓血管疾患および末梢血管の疾患が挙げられる。心臓血管疾患は、心臓の血管の疾患を指す。例えば、Kaplan RMら、「Cardiovascular diseases」、Health and Human Behavior、pp.206−242(McGraw−Hill、New York 1993)を参照。心臓血管疾患は、一般的に、例えば、高血圧(hypertension、high blood pressureとも呼ばれる)、冠状心疾患、卒中およびリウマチ性心疾患を含むいくつかの形態の1つである。末梢血管の疾患は、心臓から出る血管のいずれかに起こる疾患を指す。肢および腕の筋肉へ血液を運ぶ血管が狭くなることが多い。] [0140] 用語「アテローム性動脈硬化症」は、医薬関連分野で実務を行う医師に認識され、理解される血管の疾患および状態を包含する。アテローム性動脈硬化心臓血管疾患、冠状心疾患(冠動脈疾患または虚血性心疾患とも呼ばれる)、脳血管疾患および末梢血管疾患は、全てアテローム性動脈硬化症の臨床的徴候であり、したがって、用語「アテローム性動脈硬化症」および「アテローム性疾患」に包含される。] [0141] 用語「抗脂質異常症」とは、過剰な血中脂質濃度を所望の濃度まで下げることを指す。] [0142] 用語「調整する」は、ある機能または状態を治療し、予防し、抑制し、高めるかまたは誘導することを指す。例えば、化合物は、ヒトのインスリンを増加させ、高血糖を抑制することによってII型糖尿病を調整する。] [0143] 用語「トリグリセリド」(「TG」)は、本明細書で使用する場合、一般的な意味を含む。TGは、3個の脂肪酸分子がグリセロール分子とエステル化したものである。TGは、筋肉細胞でエネルギー発生のために使用するか脂肪酸を蓄える役割をはたすか、または脂肪組織に取り込まれ、蓄えられる脂肪酸を蓄える役割をはたす。] [0144] コレステロールおよびTGは水不溶性のため、血漿内を移動させるために「リポタンパク質」として知られる特定の分子複合体に封入される必要がある。リポタンパク質は、過剰に産生されるか、および/またはうまく除去できないために、血漿中に蓄積することがある。少なくとも5種類の異なるリポタンパク質が存在し、大きさ、組成、密度および機能が異なっている。小腸細胞では、食物中の脂肪が、「カイロミクロン」と呼ばれる大きなリポタンパク質複合体に封入されており、この複合体は、TG濃度が高く、コレステロール濃度が低い。肝臓では、TGおよびコレステロールエステルは、低密度リポタンパク質(「VLDL」)と呼ばれるTGを豊富に含むリポタンパク質に封入され、血漿中に放出される。このリポタンパク質の主な機能は、肝臓で製造されたTGまたは脂肪組織から放出されたTGの内因的な輸送である。酵素作用によって、VLDLは、還元されるか、または肝臓に取り込まれるか、または中密度リポタンパク質(「IDL」)に変換される。次いで、IDLは、肝臓に取り込まれるか、またはさらに修飾され、低密度リポタンパク質(「LDL」)を生成する。LDLは、肝臓に取り込まれるか、肝臓で分解するか、または肝臓外の組織に取り込まれる。高密度リポタンパク質(「HDL」)は、コレステロール逆転送と呼ばれるプロセスで、末梢組織からコレステロールを取り除くのに役立つ。] [0145] 用語「脂質異常症」は、リポタンパク質のレベルの低下および/または上昇(例えば、LDLおよび/またはVLDLのレベル上昇、HDLのレベル低下)を含む、血漿中のリポタンパク質のレベルが異常なことを指す。] [0146] 用語「脂質異常症」としては、限定されないが、以下のものが挙げられる。] [0147] (1)家族性高乳状脂粒血症、脂肪分子を分解するLPリパーゼ酵素がないことから生じる稀な遺伝性の障害である。LPリパーゼがないことにより、血中に脂肪またはリポタンパク質が多量に蓄積することがある。] [0148] (2)家族性高コレステロール血症、比較的よく発生する遺伝性の障害であり、根底にある欠損は、LDL受容体の機能不全および/またはLDL受容体の不在をもたらす一連のLDL受容体遺伝子の変異である。LDL受容体によるLDLの除去がうまくいかず、血漿LDLレベルが上昇し、総コレステロールレベルが上昇する。] [0149] (3)家族性混合型脂質異常症(多種リポタンパク質型高脂血症(multiplelipoprotein-type hyperlipidemia)としても知られる)は、患者および罹患した一等親血縁者が、さまざまなタイミングで、高コレステロールと高トリグリセリドという徴候を示す遺伝性の障害である。HDLコレステロールレベルは、穏やかに低下していくことが多い。] [0150] (4)家族性低アポリポタンパクB−100血症(Familial Defective Apolipoprotein B-100)は、比較的よく発生する常染色体優性異常である。この欠損は、1個のヌクレオチドがアルギニンからグルタミンに置換される変異によって生じ、LDL粒子とLDL受容体との親和性が減少する。その結果、血漿LDLレベルが高くなり、総コレステロールレベルが高くなる。] [0151] (5)家族性低βリポタンパク血症(Familial Dysbetaliproteinemia)は、III型高リポタンパク血症とも呼ばれ、異常なアポリポタンパク質Eの機能によって血清中のTGレベルおよびコレステロールレベルがきわめて高くなる、あまり一般的ではない遺伝性の障害である。HDLレベルは、通常は正常値である。] [0152] (6)家族性高トリグリセリド血症は、血漿VLDL濃度が高くなる一般的な遺伝性障害である。TGレベルが穏やかに増加〜中程度増加し(通常はコレステロールレベルは増加しない)、関連して血漿HDLレベルが低下していくことも多い。] [0153] 脂質異常症のリスク因子としては、限定されないが、以下のものが挙げられる。(1)疾患のリスク因子、例えば、I型糖尿病、II型糖尿病、クッシング症候群、甲状腺機能低下症および特定の種類の腎不全の病歴、(2)薬物リスク因子(避妊ピル、ホルモン(例えば、エストロゲンおよびコルチコステロイド)、特定の利尿薬および種々のβ遮断薬を含む)、(3)食事性リスク因子(合計摂取カロリーの40%超を食事性脂肪から摂取、合計摂取カロリーの10%超を飽和脂肪酸から摂取、一日あたり300mg超のコレステロールを摂取、習慣的かつ過剰なアルコール摂取、および肥満)。] [0154] 用語「肥満(obese)」および「肥満(obesity)」は、World Health Organizationによれば、Body Mass Index(「BMI」)が男性で27.8kg/m2を超えること、女性で27.3kg/m2を超えることを指す(BMIは、体重(kg)/身長(m2)である)。肥満は、種々の医学的状態(糖尿病および脂質異常症を含む)と関連がある。肥満は、II型糖尿病進行のリスク因子であることも知られている(例えば、Barrett−Conner E、Epidemol.Rev.(1989)11:172−181、およびKnowlerら、Am.J.Clin.Nutr.(1991)53:1543−1551を参照)。] [0155] 用語「膵臓」は、脊椎動物(哺乳動物を含む)の消化系および内分泌系の腺器官を指す。膵臓は、消化酵素とホルモン(例えば、インスリン、GLP−1およびGIP、および他のホルモン)とを分泌する。] [0156] 用語「島」または「ランゲルハンス島」は、島としてまとめられ、インスリンおよび他のホルモンを分泌する膵臓の内分泌細胞を指す。] [0157] 用語「β細胞」は、ランゲルハンス島に存在し、インスリン、アミリンおよび他のホルモンを分泌する細胞を指す。] [0158] 用語「内分泌細胞」は、血流にホルモンを分泌する細胞を指す。内分泌細胞は、体内の種々の腺および臓器系(膵臓、腸および他の臓器を含む)に存在する。] [0159] 用語「L細胞」は、GLP−1を産生する腸管内分泌細胞を指す。] [0160] 用語「K細胞」は、GIPを産生する腸管内分泌細胞を指す。] [0161] 用語「インクレチン」は、食物摂取に応答してインスリンの分泌量を増やすホルモン群を指す。インクレチンとしては、GLP−1およびGIPが挙げられる。] [0162] 用語「インスリン」は、グルコース代謝を調節するポリペプチドホルモンを指す。インスリンは、インスリン感受性細胞のインスリン受容体に結合し、グルコース取り込みを媒介する。I型糖尿病を治療するのにインスリンを使用し、II型糖尿病を治療するのにもインスリンを使用することがある。] [0163] 用語「GLP−1」または「グルカゴン様ペプチド」は、L細胞によって主に産生されるペプチドホルモンである。GLP−1は、インスリンの分泌量を高め、グルカゴンの分泌量を減らし、β細胞の量を増やし、インスリン遺伝子の発現量を増やし、胃で酸分泌および内容物排出を抑制し、満腹感が増大することによって、食物摂取量を減らす。] [0164] 用語「GIP」または「胃抑制ペプチド」または「グルコース依存性のインスリン分泌促進ポリペプチド」は、主にK細胞によって産生されるペプチドホルモンを指す。GIPは、インスリンの分泌を刺激する。さらに、GIPは、脂質代謝に顕著な効果を示す。] [0165] 用語「cAMP」または「環状AMP」または「環状アデノシン一リン酸」は、多くの生体プロセス(グルコース代謝および脂質代謝を含む)に関与する細胞内シグナル伝達分子を指す。] [0166] 用語「アゴニスト」は、受容体に結合し、細胞内での応答の引き金になる化合物を指す。アゴニストは、内因性リガンド、ホルモンの効果を模倣するものであり、例えば、内因性リガンドによって起こるのと類似の生理学的応答を発生させる。] [0167] 用語「部分アゴニスト」は、受容体に結合し、細胞内での部分応答の引き金になる化合物を指す。部分アゴニストは、内因性リガンドの生理学的応答を部分的にのみ発生させる。] [0168] 本発明は、細胞に基づくスクリーニングを用い、IC−GPCR2アゴニスト(配列番号1)として作用する化合物を発見したことから導かれた。CMVプロモータ制御下でIC−GPCR2を発現する安定なCHO細胞株を使用し、均一時間分解蛍光アッセイを用い、細胞内のcAMPレベルを測定した。親細胞であるCHO細胞株をコントロールとして用い、増大したcAMPレベルを測定し、細胞内でcAMPを増加させる化合物(例えばエクセナチド)を特定した(生物学に関する実施例1のin vitro活性の表を参照)。β細胞内cAMPレベルが増加すると、グルコース依存性の様式でインスリン分泌量が高まるため(生物学に関する実施例2および3を参照)、本発明は、特に、II型糖尿病および血糖調節がうまくいかないことに関連する他の疾患を治療するのに有用である。本発明に記載した新規アゴニストは、経口で活性であり(生物学に関する実施例3を参照)、エクセナチドとは顕著に異なる特徴を示す。さらに、本発明の新規アゴニストが島で特異的に発現すること(生物学に関する実施例4を参照)も、特に、糖尿病およびβ細胞の健康に関連する他の疾患の診断に有用である。] [0169] 一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤を投与することによって糖尿病を処置する方法を提供する。] [0170] (化合物) ここで、式(I)の化合物にもどって、これは以下:] [0171] によってあらわされる。] [0172] 式中、文字X、YおよびZは、それぞれ独立して、O、N、NR8、SおよびC(R3)からなる群より選択され、X、YおよびZのうち少なくとも1個は、O、N、NR8またはSであり;J、K、TおよびUは、それぞれ独立して、C、CHおよびNからなる群より選択され;添え字pは、0〜4の整数であり;添え字qは、0〜4の整数である。] [0173] 式(I)では、R1は、H、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、−X1−CORa、−X1−CO2Ra、−X1−CONRaRb、−SO2Ra、4〜7員環ヘテロシクロ基、アリールおよび5〜10員環ヘテロアリール基からなる群より選択されるメンバーであり、前記シクロアルキル基、前記ヘテロシクロ基および前記アリール基および前記ヘテロアリール基は、それぞれ場合により、ハロ、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、アリール、ヘテロアリール、−CN、−NRaCORb、−NRaCONRb、NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−S(O)mRa、−NRaS(O)2Rbおよび−SO2NRaRbから独立して選択される1〜4個の置換基で置換されているか、または場合により、RaとRbとが組み合わさって、4員環、5員環または6員環を形成し、X1は、結合、C2〜6アルケン、C2〜6アルキン、−C(O)−および−C(O)−(CH2)1〜4−からなる群より選択され、ここで、X1の脂肪族部分は、ハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4置換アルキルおよびC1〜4ハロアルキルから選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されている。] [0174] R2について考えると、R2は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1〜5アルキル、C1〜5置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−ORa、−NRaRb、−NRaCORb、−SORaRb、−SO2Raおよび−SO2NRaRbからなる群より選択されるメンバーであり、添え字qが2であり、R2がアルキルまたは置換アルキルである場合、2個のR2メンバーが、場合により環化して環を形成していてもよい。] [0175] R3は、水素、ハロゲン、C1〜4アルキルおよびC1〜4ハロアルキルからなる群より選択されるメンバーである。] [0176] 式(I)のR7は、それぞれ独立して、ハロ、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、CN、NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−NRaCONRaRb、−S(O)mRa、−NRaS(O)mRb、−SO2NRaRb、4〜7員環ヘテロシクロ基、アリールおよび5〜10員環ヘテロアリール基からなる群から独立して選択され、前記ヘテロシクロ基および前記アリール基および前記ヘテロアリール基は、それぞれ場合により、ハロ、オキソ、C1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、−CN、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−NRaCONRaRb、−S(O)mRa、−NRaSO2Rbおよび−SO2NRaRbから独立して選択される1〜4個の置換基で置換されており、添え字mは、0〜2の整数であるか;または場合により、RaとRbとが組み合わさって、4員環、5員環または6員環を形成する。] [0177] R8は、水素、C1〜4アルキルおよびC1〜4ハロアルキルからなる群から独立して選択されるメンバーである。] [0178] 上述のそれぞれの基について、RaおよびRbは、それぞれ独立して、水素、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、C3〜10シクロアルキル、ヘテロシクリル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、アリール、5〜6員環ヘテロアリールおよびアリールC1〜4アルキルからなる群より選択され;ここで、RaおよびRbのそれぞれの脂肪族部分は、ハロ、−ORn、−OCORn、−OC(O)N(Rn)2、−SRn、−S(O)Rn、−S(O)2Rn、−S(O)2N(Rn)2、−NRnS(O)2Rn、−C(O)N(Rn)2、−C(O)Rn、−NRnC(O)Rn、−NRnC(O)N(Rn)2、−CO2Rn、−NRnCO2Rn、−CN、−NO2、−N(Rn)2および−NRnS(O)2N(Rn)2からなる群より選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており、Rnは、それぞれ独立して、水素または置換されていないC1〜6アルキルであり;前記アリール部分および前記ヘテロアリール部分は、場合により、ハロゲン、−ORm、−OC(O)N(Rm)2、−SRm、−S(O)Rm、−S(O)2Rm、−S(O)2N(Rm)2、−NRmS(O)2Rm、−C(O)N(Rm)2、−C(O)Rm、−NRmC(O)Rm、−NRmC(O)N(Rm)2、−CO2Rm、−NRmCO2Rm、−CN、−NO2、−N(Rm)2および−NRmS(O)2N(Rm)2からなる群より選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており、Rmは、それぞれ独立して、水素または置換されていないC1〜6アルキルである。] [0179] さらに、本明細書で提供する化合物は、化合物の任意の医薬的に許容される塩および任意の同位体標識された異性体を含む。一般的に、本明細書に記載の方法で有用な化合物は、上の式を有する化合物であり、化合物の分子量は、1200未満、さらに好ましくは1000未満、さらに好ましくは約800未満、さらに好ましくは約200〜約600である。] [0180] 一実施形態では、好ましいR1基は、−X1−CORa、−X1−CO2Ra、−X1−CONRaRb、−SO2Ra、アリール、ヘテロアリール、置換アリールおよび置換ヘテロアリールからなる群より選択される。R1が芳香族置換基の場合、R1は、好ましくは、ピリジル、置換ピリジル、ピリミジニル、置換ピリミジニル、ピラジニル、置換ピラジニル、ピリダジニル、置換ピリダジニル、フェニル、置換フェニル、イミダゾリル、トリアゾリル、置換トリアゾリル、置換イミダゾリル、オキサゾリル、置換オキサゾリル、チアゾリル、置換チアゾリル、オキサジアゾリル、置換オキサジアゾリル、テトラゾリルおよび置換テトラゾリルからなる群より選択される。] [0181] R1が芳香族置換基(例えば、アリールまたはヘテロアリール)の場合、R1は、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CO2Ra、−CONRaRb、−S(O)mRa、−NRaS(O)2Rbおよび−SO2NRaRbからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい。] [0182] 一実施形態では、好ましいR2は、ハロ、C1〜5アルキル、C1〜5ハロアルキルからなる群から独立して選択されるメンバーであり、添え字qは、0〜2の整数である。] [0183] 別の好ましい実施形態では、DはOである。式(I)の化合物では、DがOの場合、好ましいR1基は、−X1−CORa、−X1−CO2Ra、−X1−CONRaRb、−SO2Ra、アリール、ヘテロアリール、置換アリールおよび置換ヘテロアリールからなる群より選択される。R1が芳香族置換基の場合、R1は、好ましくは、ピリジル、置換ピリジル、ピリミジニル、置換ピリミジニル、ピラジニル、置換ピラジニル、ピリダジニル、置換ピリダジニル、フェニル、置換フェニル、イミダゾリル、トリアゾリル、置換トリアゾリル、置換イミダゾリル、オキサゾリル、置換オキサゾリル、チアゾリル、置換チアゾリル、オキサジアゾリル、置換オキサジアゾリル、テトラゾリルおよび置換テトラゾリルからなる群より選択される。] [0184] さらに、DがOであり、R1が芳香族置換基(例えば、アリールまたはヘテロアリール)である場合、R1は、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CO2Ra、−CONRaRb、−S(O)mRa、−NRaS(O)2Rbおよび−SO2NRaRbからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基でさらに置換されていてもよい。] [0185] 本発明のさらに別の実施形態は、J、K、TおよびUが全てCまたはCHである、式(I)の化合物である。この実施形態では、好ましいR1基は、−X1−CORa、−X1−CO2Ra、−X1−CONRaRb、SO2Ra、アリール、ヘテロアリール、置換アリールおよび置換ヘテロアリールからなる群より選択される。R1が芳香族置換基の場合、R1は、好ましくは、ピリジル、置換ピリジル、ピリミジニル、置換ピリミジニル、ピラジニル、置換ピラジニル、ピリダジニル、置換ピリダジニル、フェニル、置換フェニル、イミダゾリル、トリアゾリル、置換トリアゾリル、置換イミダゾリル、オキサゾリル、置換オキサゾリル、チアゾリル、置換チアゾリル、オキサジアゾリル、置換オキサジアゾリル、テトラゾリルおよび置換テトラゾリルからなる群より選択される。さらに、J、K、TおよびUが全てCまたはCHである場合、R1は、芳香族置換基(例えば、アリールまたはヘテロアリール)であり、R1は、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、NO2、−ORa、−NRaRb、−CO2Ra、−CONRaRb、−S(O)mRa、−NRaS(O)2Rbおよび−SO2NRaRbから独立して選択される1〜3個の置換基でさらに置換されていてもよい。] [0186] 本発明の一実施形態は、添え字pが1〜3の整数であり、R7が、それぞれ独立して、ハロ、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、−CN、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−S(O)mRa、−NRaS(O)mRb、−SO2NRaRb、4〜7員環ヘテロシクロ基、アリールおよび5〜10員環ヘテロアリール基からなる群から独立して選択され、前記ヘテロシクロ基、前記アリールおよび前記ヘテロアリール基は、それぞれ場合により、ハロ、オキソ、C1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、CN、NO2、−ORa、−NRaRb、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−S(O)mRa、−NRaSO2Rbおよび−SO2NRaRbから独立して選択される1〜4個の置換基で置換されており、添え字mが、0〜2の整数である式(I)の化合物を含む。] [0187] 本発明のさらに別の局面は、J、K、TおよびUが全てCまたはCHであり;好ましいR1基が、−X1−CORa、−X1−CO2Ra、−X1−CONRaRb、SO2Ra、アリール、ヘテロアリール、置換アリールおよび置換ヘテロアリールからなる群より選択される式(I)の化合物を提供する。R1が芳香族置換基の場合、R1は、好ましくは、ピリジル、置換ピリジル、ピリミジニル、置換ピリミジニル、ピラジニル、置換ピラジニル、ピリダジニル、置換ピリダジニル、フェニル、置換フェニル、イミダゾリル、トリアゾリル、置換トリアゾリル、置換イミダゾリル、オキサゾリル、置換オキサゾリル、チアゾリル、置換チアゾリル、オキサジアゾリル、置換オキサジアゾリル、テトラゾリルおよび置換テトラゾリルからなる群より選択され;添え字pは、1〜3の整数であり、R7は、それぞれ独立して、ハロ、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、−CN、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−S(O)mRa、−NRaS(O)mRb、−SO2NRaRb、4〜7員環ヘテロシクロ基、アリールおよび5〜10員環ヘテロアリール基からなる群から独立して選択され、前記ヘテロシクロ基、前記アリールおよび前記ヘテロアリール基は、それぞれ場合により、ハロ、オキソ、C1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、−CN、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−S(O)mRa、−NRaSO2Rbおよび−SO2NRaRbから独立して選択される1〜4個の置換基で置換されており、添え字mは、0〜2の整数である。場合により、R1は、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CO2Ra、−CONRaRb、−S(O)mRa、−NRaS(O)2Rbおよび−SO2NRaRbからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基でさらに置換されている。] [0188] 本発明の化合物のさらなる実施形態は、J、K、TおよびUのうち少なくとも1個がNである、式(I)の化合物である。この実施形態では、Dは、O、SまたはNR8である。] [0189] 式(I)の好ましい実施形態は、J、K、TおよびUのうち少なくとも1個がNであり、DがOである、式(I)の化合物である。] [0190] J、K、TおよびUのうち少なくとも1個がNであり、DがOである式(I)の化合物では、好ましいR1基は、−X1−CORa、−X1−CO2Ra、−X1−CONRaRb、SO2Ra、アリール、ヘテロアリール、置換アリールおよび置換ヘテロアリールからなる群より選択される。R1が芳香族置換基の場合、R1は、好ましくは、ピリジル、置換ピリジル、ピリミジニル、置換ピリミジニル、ピラジニル、置換ピラジニル、ピリダジニル、置換ピリダジニル、フェニル、置換フェニル、イミダゾリル、置換イミダゾリル、トリアゾリル、置換トリアゾリル、オキサゾリル、置換オキサゾリル、チアゾリル、置換チアゾリル、オキサジアゾリル、置換オキサジアゾリル、テトラゾリルおよび置換テトラゾリルからなる群より選択され;添え字pは、1〜3の整数であり、R7は、それぞれ独立して、ハロ、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、−CN、NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−S(O)mRa、−NRaS(O)mRb、−SO2NRaRb、4〜7員環ヘテロシクロ基、アリールおよび5〜10員環ヘテロアリール基からなる群から独立して選択され、前記ヘテロシクロ基および前記アリールおよび前記ヘテロアリール基は、それぞれ場合により、ハロ、オキソ、C1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、−CN、NO2、−ORa、−NRaRb、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−S(O)mRa、−NRaSO2Rbおよび−SO2NRaRbから独立して選択される1〜4個の置換基で置換されており、添え字mは、0〜2の整数である。場合により、R1は、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CO2Ra、−CONRaRb、−S(O)mRa、−NRaS(O)2Rbおよび−SO2NRaRbからなる群から独立して選択される1〜3個の置換基でさらに置換されている。] [0191] 1つの好ましい実施形態は、J、K、TおよびUのうち少なくとも1個がNであり、DがOであり、R1が上の段落で記載されるとおりであり、添え字pは、1〜3の整数であり、R7は、それぞれ独立して、ハロ、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、−CN、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−S(O)mRa、−NRaS(O)mRb、−SO2NRaRb、4〜7員環ヘテロシクロ基、アリールおよび5〜10員環ヘテロアリール基からなる群から独立して選択され、前記ヘテロシクロ基、前記アリールおよび前記ヘテロアリール基は、それぞれ場合により、ハロ、オキソ、C1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、−CN、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−S(O)mRa、−NRaSO2Rbおよび−SO2NRaRbから独立して選択される1〜4個の置換基で置換されており;添え字mが、0〜2の整数である、式(I)の化合物を提供する。] [0192] 式(I)の好ましい別の化合物は、J、TおよびUが全てCまたはCHであり;DがO、SまたはNR8である化合物を提供する。] [0193] 式(I)のさらに好ましい化合物は、J、TおよびUが全てCまたはCHであり;DがOである化合物を提供する。] [0194] J、TおよびUが全てCまたはCHであり;DがOである式(I)の化合物の場合、R7基は、それぞれ独立して、ハロ、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、CN、NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−S(O)mRa、−NRaS(O)mRb、−SO2NRaRb、4〜5員環ヘテロシクロ基、および5〜6員環ヘテロアリール基からなる群から独立して選択されるメンバーであり、添え字mは、0〜2の整数である。好ましいR7基は、それぞれ独立して、ハロ、C1〜5アルキル、C1〜5ハロアルキル、−SORa、−SO2Raおよび5員環ヘテロアリール基からなる群より選択される。さらに好ましいR7基は、それぞれ独立して、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、−CF3、−SO2CH3、イミダゾリル、トリアゾリルおよびテトラゾリルからなる群より選択され、添え字pは、1〜2の整数である。] [0195] 式(I)では、J、TおよびUが全てCまたはCHであり、DがOである場合、好ましい化合物は、R7基が、ハロ、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、CN、NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−S(O)mRa、−NRaS(O)mRb、−SO2NRaRb、4〜5員環ヘテロシクロ基、および5〜6員環ヘテロアリール基からなる群から独立して選択されるメンバーであり、添え字mが、0〜2の整数であり、R2が、それぞれ独立して、ハロ、C1〜5アルキルおよびC1〜5ハロアルキルからなる群より選択されるメンバーであり、添え字qが、0〜2の整数である化合物である。好ましいR7基は、それぞれ独立して、ハロ、C1〜5アルキル、C1〜5ハロアルキル、−SORa、−SO2Raおよび5員環ヘテロアリール基からなる群より選択される。さらに好ましいR7基は、それぞれ独立して、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、−CF3、−SO2C1〜3アルキル、イミダゾリル、トリアゾリルおよびテトラゾリルからなる群より選択され、添え字pは、1〜2の整数である。] [0196] 本発明の別の実施形態は、J、TおよびUが全てCまたはCHであり、DがOであり、R7基が、上述のメンバーであり、R1が、−X1−CORa、−X1−CO2Ra、−X1−CONRaRb、SO2Ra、アリール、ヘテロアリール、置換アリールおよび置換ヘテロアリールからなる群より選択される、式(I)の化合物を提供する。好ましいR1基は、アリール、ヘテロアリール、置換アリールおよび置換ヘテロアリールからなる群より選択される。さらに好ましくは、R1が、ピリジル、置換ピリジル、ピリミジニル、置換ピリミジニル、ピラジニル、置換ピラジニル、ピリダジニル、置換ピリダジニル、フェニル、置換フェニル、イミダゾリル、トリアゾリル、置換トリアゾリル、置換イミダゾリル、オキサゾリル、置換オキサゾリル、チアゾリル、置換チアゾリル、オキサジアゾリル、置換オキサジアゾリル、テトラゾリルおよび置換テトラゾリルからなる群より選択される化合物である。さらに好ましくは、R1が、ピリミジニル、置換ピリミジニル、オキサジアゾリル、置換オキサジアゾリルおよび−X1−CO2Raからなる群より選択され、X1が結合である化合物である。] [0197] 本発明のさらに好ましい化合物は、J、TおよびUが全てCまたはCHであり、DがOであり、XがSであり、YがCであり、ZがNであり;R1が、ピリミジニル、置換ピリミジニル、ピリジルおよび置換ピリジルからなる群より選択され、R7が、それぞれ独立して、フルオロおよびテトラゾリルからなる群より選択される化合物である。] [0198] 式(I)の化合物を、本明細書の実施例の章で示す。式(I)の好ましい化合物は、実施例1〜210の化合物である。式(I)のさらに好ましい化合物は、実施例52、76、77、95、148、162、170、171、182、184、185および195の化合物である。] [0199] 特に、好ましい式(I)の化合物は、] [0200] またはその医薬的に許容される塩である。] [0201] 共同所有し、同時係属中の出願USSN 11/964,461号およびPCT/US2007/088978号に記載の手順にしたがって、式(I)の化合物を合成する。当業者は、上述の特許明細書に教示しているように、式(I)の化合物を簡単に合成することができる。] [0202] 一局面では、本発明は、I型糖尿病、II型糖尿病およびメタボリック症候群からなる群より選択される疾患または状態を治療する方法を提供する。この方法は、このような治療を必要とする被験体に、有効量の式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤を投与する工程を含む。] [0203] 本発明は、糖尿病を治療することが必要な被験体に式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤を投与する工程を含む、糖尿病を治療する方法を提供する。式(I)は、] [0204] またはその医薬的に許容される塩またはエステルであり、式中、 Dは、O、SおよびNR8からなる群より選択され; X、YおよびZは、独立して、O、N、NR8、SおよびCR3からなる群より選択され、X、YおよびZのうち少なくとも1個は、O、N、NR8またはSであり; J、K、TおよびUは、それぞれ独立して、C、CHおよびNからなる群より選択され; 添え字pは、0〜4の整数であり; 添え字qは、0〜4の整数であり; R1は、H、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、−X1−CORa、−X1−CO2Ra、−X1−CONRaRb、−SO2Ra、4〜7員環ヘテロシクロ基、アリール基および5〜10員環ヘテロアリール基からなる群より選択されるメンバーであり、ここで、前記シクロアルキル基、前記ヘテロシクロ基、前記アリール基および前記ヘテロアリール基は、それぞれ場合により、ハロ、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、アリール、ヘテロアリール、−CN、−NRaCORb、−NRaCONRaRb、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−S(O)mRa、−NRaS(O)2Rbおよび−SO2NRaRbから独立して選択される1〜4個の置換基で置換されているか、または場合により、RaとRbとが組み合わさって、4員環、5員環または6員環を形成し、X1は、結合、C2〜6アルケン、C2〜6アルキン、−C(O)−および−C(O)−(CH2)1〜4−からなる群より選択され、ここで、X1の脂肪族部分は、ハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4置換アルキルおよびC1〜4ハロアルキルから選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており; R2は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1〜5アルキル、C1〜5置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−ORa、−NRaRb、−NRaCORb、−SORaRb、−SO2Raおよび−SO2NRaRbからなる群より選択されるメンバーであり、添え字qが2であってR2がアルキルまたは置換アルキルである場合、2個のR2メンバーが、場合により環化して環を形成していてもよく; R3は、水素、ハロゲン、C1〜4アルキルおよびC1〜4ハロアルキルからなる群より選択されるメンバーであり; R7は、それぞれ独立して、ハロ、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、−CN、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−NRaCONRaRb、−S(O)mRa、−NRaS(O)mRb、−SO2NRaRb、4〜7員環ヘテロシクロ基、アリール基および5〜10員環ヘテロアリール基からなる群より選択され、前記ヘテロシクロ基、前記アリール基および前記ヘテロアリール基は、それぞれ場合により、ハロ、オキソ、C1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、−CN、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−NRaCONRaRb、−S(O)mRa、−NRaSO2Rbおよび−SO2NRaRbから独立して選択される1〜4個の置換基で置換されており、添え字mは、0〜2の整数であるか、または場合により、RaとRbとが組み合わさって、4員環、5員環または6員環を形成し; R8は、独立して、水素、C1〜4アルキルおよびC1〜4ハロアルキルからなる群より選択されるメンバーであり; RaおよびRbは、それぞれ独立して、水素、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、C3〜10シクロアルキル、ヘテロシクリル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、アリール、5〜6員環ヘテロアリールおよびアリールC1〜4アルキルからなる群より選択され;ここで、前記RaおよびRbのそれぞれの脂肪族部分は、ハロ、−ORn、−OCORn、−OC(O)N(Rn)2、−SRn、−S(O)Rn、−S(O)2Rn、−S(O)2N(Rn)2、−NRnS(O)2Rn、−C(O)N(Rn)2、−C(O)Rn、−NRnC(O)Rn、−NRnC(O)N(Rn)2、−CO2Rn、−NRnCO2Rn、−CN、−NO2、−N(Rn)2および−NRnS(O)2N(Rn)2からなる群より選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており、Rnは、それぞれ独立して、水素または置換されていないC1〜6アルキルであり; 前記アリール部分および前記ヘテロアリール部分は、ハロゲン、−ORm、−OC(O)N(Rm)2、−SRm、−S(O)Rm、−S(O)2Rm、−S(O)2N(Rm)2、−NRmS(O)2Rm、−C(O)N(Rm)2、−C(O)Rm、−NRmC(O)Rm、−NRmC(O)N(Rm)2、−CO2Rm、−NRmCO2Rm、−CN、−NO2、−N(Rm)2および−NRmS(O)2N(Rm)2から選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており、Rmは、それぞれ独立して、水素または置換されていないC1〜6アルキルであり; 前記化合物の分子量は、1200未満である。] [0205] 式(I)の好ましい化合物は、実施例1〜210の化合物である。式(I)のさらに好ましい化合物は、実施例52、76、77、95、148、162、170、171、182、184、185および195の化合物である。] [0206] さらに好ましい化合物は、5−エチル−2−{4−[4−(4−テトラゾール−1−イル−フェノキシメチル)−チアゾール−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−ピリミジンまたはその医薬的に許容される塩である。この化合物の構造を以下に示す。] [0207] 一局面では、本発明は、式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤を投与する工程を含む、糖尿病を治療する方法を提供する。] [0208] 本発明で有用なDPPIV阻害剤は、シタグリプチン(Merck)、ビルダグリプチン(Novartis)、BMS−477118(サクサグリプチン)(Bristol−Myers Squibb)、R1438(アミノメチルピリジン)(Roche)、NVP DPP728(Novartis)、PSN9301(Prosidion)、P32/98(イソロイシンチオゾリジド)(Probiodrug)、GSK823093C(デナグリプチン)(Glaxo Smithkline)、SYR−322(アログリプチン)(Takeda)、NN−7201(NovoNordisk)、ALS2−0426(Alantos)である(Green BD,Flatt PR,Bailey CJ、Dipeptidyl peptidase IB(DPP IV)inhibitors:a newly emerging drug class for the treatment of Type II diabetes,Diabetes Vasc Dis Res 2006,3:159−165)。好ましいDPP IV阻害剤は、シタグリプチン、ビルダグリプチン、デナグリプチン、サクサグリプチンおよびアログリプチンである。さらに好ましいCPP4阻害剤は、シタグリプチンおよびビルダグリプチンである。] [0209] 式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤を単一投与量で投与するか、または別個の投与量で投与する。単一投与量を、1日に1回投与するか、または1日に複数回投与する。投与される式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤が、別個の投与量である場合、この投与量を、1日に1回投与してもよく、または1日に複数回投与してもよい。] [0210] 一実施形態では、式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤を単一投与量で投与する場合、式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤を、単一の丸薬、単一の錠剤(table)または単一のカプセルになるように医薬として配合する。式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤を別個の投与量で投与する場合、式(I)の化合物を丸薬、錠剤またはカプセルになるように医薬として配合し、DPP IV阻害剤を別個の丸薬またはカプセルになるように配合する。] [0211] 式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤を別個の投与量で投与する場合、第1に式(I)の化合物を投与し、次に、式(I)の化合物を投与した後にDPP IV阻害剤を投与してもよい。または、第1にDPP IV阻害剤を投与し、次に、DPP IV阻害剤を投与した後に、式(I)の化合物を投与してもよい。第1の投与および第2の投与を順に行う時間は、熟練医によって変更されてもよい。一実施形態では、第1の投与(式(I)の化合物またはDPP IV阻害剤)の直後に、第2の投与(式(I)の化合物またはDPP IV阻害剤)を行う。別の実施形態では、第2の投与は、第1の投与後2分以内、5分以内、10分以内、15分以内、30分以内または60分以内、1時間以内、2時間以内、3時間以内、4時間以内、5時間以内、6時間以内、7時間以内、8時間以内、9時間以内、10時間以内、11時間以内または12時間以内である。さらに別の実施形態は、午前中に式(I)の化合物および/またはDPP IV阻害剤を患者に投与し、次いで、そのすでに治療された患者に、午後に式(I)の化合物および/またはDPP IV阻害剤を投与することを提供する。] [0212] 本発明の別の局面は、式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤を投与することによる、被験体の血中グルコースレベルを低下させる方法を提供する。この方法は、哺乳動物に、有効量の式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤を投与する工程を含む。この方法は、本発明の式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤を投与する前後に、血中グルコースレベルを測定する工程をさらに含む。血中グルコースレベルは、血液サンプルまたは尿サンプルから血中グルコースを測定する、多くの市販のグルコースモニタリングデバイスによって、または本明細書に教示されるように、容易に測定することができる。血中グルコースは、血液サンプルまたは尿サンプルを必要としない市販の血糖計(glucometer)で測定することもできる。] [0213] 本発明の別の局面は、式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤を投与することによる、被験体の血中インスリンレベルを低下させる方法を提供する。この方法は、哺乳動物に、有効量の式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤を投与する工程を含む。この方法は、式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤を投与する前後に、血中インスリンレベルを測定する工程をさらに含む。血中インスリンレベルは、血液サンプルまたは尿サンプルからインスリンを測定する、よく知られたインスリンモニタリングアッセイによって、または本明細書に教示されるように、容易に測定される。] [0214] 別の局面では、本発明は、式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤を投与することによる、被験体の血中インクレチンレベルを上げる方法を提供する。インクレチンは、GLP−1およびGIPである。この方法は、哺乳動物に、有効量の式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤を投与する工程を含む。この方法は、式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤を投与する前後に、血中インクレチンレベルを測定する工程をさらに含む。血中インクレチンレベルは、よく知られたインクレチンモニタリングアッセイによって、または本明細書に教示されるように、容易に測定される。] [0215] 本発明のさらに別の局面は、式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤を投与することによる、被験体の血中トリグリセリドレベルを低下させる方法を提供する。この方法は、哺乳動物に、有効量の式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤を投与する工程を含む。この方法は、式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤を投与する前後に、血中トリグリセリドレベルを測定する工程をさらに含む。血中トリグリセリドレベルは、血液サンプルから血中トリグリセリドレベルを測定する多くの市販デバイスによって、容易に測定される。] [0216] 本発明のさらなる局面は、式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤を投与することによる、患者の胃内容の排出を低下させる方法を提供する。この方法は、哺乳動物に、有効量の式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤を投与する工程を含む。この方法は、式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤を投与する前後に、血中インクレチンレベルを測定する工程をさらに含む。血中インクレチンレベルは、よく知られたインクレチンモニタリングアッセイによって、または本明細書に教示されるように、容易に測定される。] [0217] 本発明の別の局面は、式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤を投与することによる、被験体の膵島細胞でのインスリン産生量を上げる方法を提供する。この方法は、哺乳動物に、有効量の式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤を投与する工程を含む。この方法は、式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤を投与する前後に、膵臓の膵島細胞またはβ細胞におけるインスリン産生量を測定する工程をさらに含む。膵島細胞およびβ細胞のインスリン産生量は、よく知られたアッセイによって、または本明細書に教示されるように、容易に測定される。] [0218] さらに別の局面では、本発明は、式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤を投与することによる、被験体の膵島機能を保存する方法を提供する。この方法は、哺乳動物に、有効量の式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤を投与する工程を含む。この方法は、式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤を投与する前後に、膵島細胞またはβ細胞がインスリンを産生する機能を測定する工程をさらに含む。膵島細胞およびβ細胞のインスリン産生量は、よく知られたアッセイによって、または本明細書に教示されるように、容易に測定される。] [0219] (組成物および治療方法) 本発明によれば、治療的に有効量の式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤を、II型糖尿病の治療および/または血漿グルコースレベルの低下に有用な1つ以上の医薬組成物を調製するのに使用することができる。さらに、治療的に有効量の式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤を、要素として糖尿病を含む他の適応症(例えば、メタボリック症候群を含む)およびインスリン産生の増大の結果として改善可能な適応症(例えば、I型糖尿病の初期段階)の治療に有用な1つ以上の医薬組成物を調製するのに使用することができる。] [0220] 本発明の組成物は、式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤、その医薬的に許容される塩または加水分解可能な前駆体を含んでもよい。一般的に、上述の化合物を、治療的に有効な量で適切な担体または賦形剤と混合する。「治療的に有効な投薬量」、「治療的に有効量」、または交換可能に「薬理学的に許容される投薬量」または「薬理学的に許容される量」とは、所望の結果を達成する(II型糖尿病の症状または合併症を改善する)のに充分な、本発明の化合物および医薬的に許容される担体の量を意味する。] [0221] 本発明の方法で使用する式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤は、治療のために投与する種々の処方物に組み込むことができる。さらに特定的には、式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤を、適切な医薬的に許容される担体または希釈剤と組み合わせて医薬組成物に配合することができ、固体形態、半固体形態、液体形態または気体形態の製剤(例えば、錠剤、カプセル、丸薬、粉末、顆粒、糖衣錠、ゲル、スラリー、軟膏、溶液、坐剤、注射液、吸入剤およびエアロゾル)に配合することができる。式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤を、式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤を含有する1個の組成物になるように配合してもよい。または、式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤を、別個の医薬配合物になるように配合し、式(I)の化合物およびDPP IV阻害剤を物理的に分ける単一の丸薬、錠剤またはカプセルになるように製造してもよい。化合物の投与は、経口投与、口腔内与、直腸投与、非経口投与、腹腔内投与、皮内投与、経皮投与および/または気管内投与を含む種々の様式で達成することができる。さらに、デポー製剤または徐放性処方物で、化合物を全身ではなく局所的に投与することもできる。さらに、上述の化合物をリボソームで投与してもよい。]
权利要求:
請求項1 糖尿病の治療が必要な患者に、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩またはエステルおよびDPPIV阻害剤を投与する工程を含む、糖尿病を治療する方法であって、式中、Dは、O、SおよびNR8からなる群より選択され;X、YおよびZは、独立して、O、N、NR8、SおよびCR3からなる群より選択され、X、YおよびZのうち少なくとも1個は、O、N、NR8またはSであり;J、K、TおよびUは、それぞれ独立して、C、CHおよびNからなる群より選択され;添え字pは、0〜4の整数であり;添え字qは、0〜4の整数であり;R1は、H、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、−X1−CORa、−X1−CO2Ra、−X1−CONRaRb、−SO2Ra、4〜7員環ヘテロシクロ基、アリール基および5〜10員環ヘテロアリール基からなる群より選択されるメンバーであり、ここで、前記シクロアルキル基、前記ヘテロシクロ基、前記アリール基および前記ヘテロアリール基は、それぞれ場合により、ハロ、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、アリール、ヘテロアリール、−CN、−NRaCORb、−NRaCONRaRb、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−S(O)mRa、−NRaS(O)2Rbおよび−SO2NRaRbから独立して選択される1〜4個の置換基で置換されているか、または場合により、RaとRbとが組み合わさって、4員環、5員環または6員環を形成し、X1は、結合、C2〜6アルケン、C2〜6アルキン、−C(O)−および−C(O)−(CH2)1〜4−からなる群より選択され、ここで、X1の脂肪族部分は、ハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4置換アルキルおよびC1〜4ハロアルキルから選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており;R2は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1〜5アルキル、C1〜5置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−ORa、−NRaRb、−NRaCORb、−SORaRb、−SO2Raおよび−SO2NRaRbからなる群より選択されるメンバーであり、添え字qが2であってR2がアルキルまたは置換アルキルである場合、2個のR2メンバーが、場合により環化して環を形成していてもよく;R3は、水素、ハロゲン、C1〜4アルキルおよびC1〜4ハロアルキルからなる群より選択されるメンバーであり;R7は、それぞれ独立して、ハロ、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、−CN、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−NRaCONRaRb、−S(O)mRa、−NRaS(O)mRb、−SO2NRaRb、4〜7員環ヘテロシクロ基、アリール基および5〜10員環ヘテロアリール基からなる群より選択され、前記ヘテロシクロ基、前記アリール基および前記ヘテロアリール基は、それぞれ場合により、ハロ、オキソ、C1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、−CN、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−NRaCONRaRb、−S(O)mRa、−NRaSO2Rbおよび−SO2NRaRbから独立して選択される1〜4個の置換基で置換されており、添え字mは、0〜2の整数であるか、または場合により、RaとRbとが組み合わさって、4員環、5員環または6員環を形成し;R8は、独立して、水素、C1〜4アルキルおよびC1〜4ハロアルキルからなる群より選択されるメンバーであり;RaおよびRbは、それぞれ独立して、水素、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、C3〜10シクロアルキル、ヘテロシクリル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、アリール、5〜6員環ヘテロアリールおよびアリールC1〜4アルキルからなる群より選択され;ここで、前記RaおよびRbのそれぞれの脂肪族部分は、ハロ、−ORn、−OCORn、−OC(O)N(Rn)2、−SRn、−S(O)Rn、−S(O)2Rn、−S(O)2N(Rn)2、−NRnS(O)2Rn、−C(O)N(Rn)2、−C(O)Rn、−NRnC(O)Rn、−NRnC(O)N(Rn)2、−CO2Rn、−NRnCO2Rn、−CN、−NO2、−N(Rn)2および−NRnS(O)2N(Rn)2からなる群より選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており、Rnは、それぞれ独立して、水素または置換されていないC1〜6アルキルであり;前記アリール部分および前記ヘテロアリール部分は、ハロゲン、−ORm、−OC(O)N(Rm)2、−SRm、−S(O)Rm、−S(O)2Rm、−S(O)2N(Rm)2、−NRmS(O)2Rm、−C(O)N(Rm)2、−C(O)Rm、−NRmC(O)Rm、−NRmC(O)N(Rm)2、−CO2Rm、−NRmCO2Rm、−CN、−NO2、−N(Rm)2および−NRmS(O)2N(Rm)2から選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており、Rmは、それぞれ独立して、水素または置換されていないC1〜6アルキルであり;前記化合物の分子量は、1200未満である、方法。 請求項2 前記式Iの化合物が、実施例52、76、77、95、148、162、170、171、182、184、185および195の化合物からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。 請求項3 前記式(I)の化合物が、またはその医薬的に許容される塩である、請求項2に記載の方法。 請求項4 前記DPP−IV阻害剤が、シタグリプチン、ビルダグリプチン、デナグリプチン、サクサグリプチンおよびアログリプチンからなる群より選択される、請求項1に記載の方法。 請求項5 前記DPP−IV阻害剤が、シタグリプチンまたはビルダグリプチンである、請求項1に記載の方法。 請求項6 血中グルコースレベルを低下させることが必要な患者に、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩またはエステルおよびDPPIV阻害剤を投与する工程を含む、血中グルコースレベルを低下させる方法であって、式中、Dは、O、SおよびNR8からなる群より選択され;X、YおよびZは、独立して、O、N、NR8、SおよびCR3からなる群より選択され、X、YおよびZのうち少なくとも1個は、O、N、NR8またはSであり;J、K、TおよびUは、それぞれ独立して、C、CHおよびNからなる群より選択され;添え字pは、0〜4の整数であり;添え字qは、0〜4の整数であり;R1は、H、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、−X1−CORa、−X1−CO2Ra、−X1−CONRaRb、−SO2Ra、4〜7員環ヘテロシクロ基、アリール基および5〜10員環ヘテロアリール基からなる群より選択されるメンバーであり、ここで、前記シクロアルキル基、前記ヘテロシクロ基、前記アリール基および前記ヘテロアリール基は、それぞれ場合により、ハロ、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、アリール、ヘテロアリール、−CN、−NRaCORb、−NRaCONRaRb、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−S(O)mRa、−NRaS(O)2Rbおよび−SO2NRaRbから独立して選択される1〜4個の置換基で置換されているか、または場合により、RaとRbとが組み合わさって、4員環、5員環または6員環を形成し、X1は、結合、C2〜6アルケン、C2〜6アルキン、−C(O)−および−C(O)−(CH2)1〜4−からなる群より選択され、ここで、X1の脂肪族部分は、ハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4置換アルキルおよびC1〜4ハロアルキルから選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており;R2は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1〜5アルキル、C1〜5置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−ORa、−NRaRb、−NRaCORb、−SORaRb、−SO2Raおよび−SO2NRaRbからなる群より選択されるメンバーであり、添え字qが2であってR2がアルキルまたは置換アルキルである場合、2個のR2メンバーが、場合により環化して環を形成していてもよく;R3は、水素、ハロゲン、C1〜4アルキルおよびC1〜4ハロアルキルからなる群より選択されるメンバーであり;R7は、それぞれ独立して、ハロ、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、−CN、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−NRaCONRaRb、−S(O)mRa、−NRaS(O)mRb、−SO2NRaRb、4〜7員環ヘテロシクロ基、アリール基および5〜10員環ヘテロアリール基からなる群より選択され、前記ヘテロシクロ基、前記アリール基および前記ヘテロアリール基は、それぞれ場合により、ハロ、オキソ、C1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、−CN、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−NRaCONRaRb、−S(O)mRa、−NRaSO2Rbおよび−SO2NRaRbから独立して選択される1〜4個の置換基で置換されており、添え字mは、0〜2の整数であるか、または場合により、RaとRbとが組み合わさって、4員環、5員環または6員環を形成し;R8は、独立して、水素、C1〜4アルキルおよびC1〜4ハロアルキルからなる群より選択されるメンバーであり;RaおよびRbは、それぞれ独立して、水素、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、C3〜10シクロアルキル、ヘテロシクリル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、アリール、5〜6員環ヘテロアリールおよびアリールC1〜4アルキルからなる群より選択され;ここで、前記RaおよびRbのそれぞれの脂肪族部分は、ハロ、−ORn、−OCORn、−OC(O)N(Rn)2、−SRn、−S(O)Rn、−S(O)2Rn、−S(O)2N(Rn)2、−NRnS(O)2Rn、−C(O)N(Rn)2、−C(O)Rn、−NRnC(O)Rn、−NRnC(O)N(Rn)2、−CO2Rn、−NRnCO2Rn、−CN、−NO2、−N(Rn)2および−NRnS(O)2N(Rn)2からなる群より選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており、Rnは、それぞれ独立して、水素または置換されていないC1〜6アルキルであり;前記アリール部分および前記ヘテロアリール部分は、ハロゲン、−ORm、−OC(O)N(Rm)2、−SRm、−S(O)Rm、−S(O)2Rm、−S(O)2N(Rm)2、−NRmS(O)2Rm、−C(O)N(Rm)2、−C(O)Rm、−NRmC(O)Rm、−NRmC(O)N(Rm)2、−CO2Rm、−NRmCO2Rm、−CN、−NO2、−N(Rm)2および−NRmS(O)2N(Rm)2から選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており、Rmは、それぞれ独立して、水素または置換されていないC1〜6アルキルであり;前記化合物の分子量は、1200未満である、方法。 請求項7 前記式Iの化合物が、実施例52、76、77、95、148、162、170、171、182、184、185および195の化合物からなる群より選択される、請求項6に記載の方法。 請求項8 前記式(I)の化合物が、またはその医薬的に許容される塩である、請求項7に記載の方法。 請求項9 前記DPP−IV阻害剤が、シタグリプチン、ビルダグリプチン、デナグリプチン、サクサグリプチンおよびアログリプチンからなる群より選択される、請求項6に記載の方法。 請求項10 前記DPP−IV阻害剤が、シタグリプチンまたはビルダグリプチンである、請求項6に記載の方法。 請求項11 血中インスリンレベルを低下させることが必要な患者に、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩またはエステルおよびDPPIV阻害剤を投与する工程を含む、血中インスリンレベルを低下させる方法であって、式中、Dは、O、SおよびNR8からなる群より選択され;X、YおよびZは、独立して、O、N、NR8、SおよびCR3からなる群より選択され、X、YおよびZのうち少なくとも1個は、O、N、NR8またはSであり;J、K、TおよびUは、それぞれ独立して、C、CHおよびNからなる群より選択され;添え字pは、0〜4の整数であり;添え字qは、0〜4の整数であり;R1は、H、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、−X1−CORa、−X1−CO2Ra、−X1−CONRaRb、−SO2Ra、4〜7員環ヘテロシクロ基、アリール基および5〜10員環ヘテロアリール基からなる群より選択されるメンバーであり、ここで、前記シクロアルキル基、前記ヘテロシクロ基、前記アリール基および前記ヘテロアリール基は、それぞれ場合により、ハロ、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、アリール、ヘテロアリール、−CN、−NRaCORb、−NRaCONRaRb、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−S(O)mRa、−NRaS(O)2Rbおよび−SO2NRaRbから独立して選択される1〜4個の置換基で置換されているか、または場合により、RaとRbとが組み合わさって、4員環、5員環または6員環を形成し、X1は、結合、C2〜6アルケン、C2〜6アルキン、−C(O)−および−C(O)−(CH2)1〜4−からなる群より選択され、ここで、X1の脂肪族部分は、ハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4置換アルキルおよびC1〜4ハロアルキルから選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており;R2は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1〜5アルキル、C1〜5置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−ORa、−NRaRb、−NRaCORb、−SORaRb、−SO2Raおよび−SO2NRaRbからなる群より選択されるメンバーであり、添え字qが2であってR2がアルキルまたは置換アルキルである場合、2個のR2メンバーが、場合により環化して環を形成していてもよく;R3は、水素、ハロゲン、C1〜4アルキルおよびC1〜4ハロアルキルからなる群より選択されるメンバーであり;R7は、それぞれ独立して、ハロ、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、−CN、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−NRaCONRaRb、−S(O)mRa、−NRaS(O)mRb、−SO2NRaRb、4〜7員環ヘテロシクロ基、アリール基および5〜10員環ヘテロアリール基からなる群より選択され、前記ヘテロシクロ基、前記アリール基および前記ヘテロアリール基は、それぞれ場合により、ハロ、オキソ、C1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、−CN、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−NRaCONRaRb、−S(O)mRa、−NRaSO2Rbおよび−SO2NRaRbから独立して選択される1〜4個の置換基で置換されており、添え字mは、0〜2の整数であるか、または場合により、RaとRbとが組み合わさって、4員環、5員環または6員環を形成し;R8は、独立して、水素、C1〜4アルキルおよびC1〜4ハロアルキルからなる群より選択されるメンバーであり;RaおよびRbは、それぞれ独立して、水素、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、C3〜10シクロアルキル、ヘテロシクリル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、アリール、5〜6員環ヘテロアリールおよびアリールC1〜4アルキルからなる群より選択され;ここで、前記RaおよびRbのそれぞれの脂肪族部分は、ハロ、−ORn、−OCORn、−OC(O)N(Rn)2、−SRn、−S(O)Rn、−S(O)2Rn、−S(O)2N(Rn)2、−NRnS(O)2Rn、−C(O)N(Rn)2、−C(O)Rn、−NRnC(O)Rn、−NRnC(O)N(Rn)2、−CO2Rn、−NRnCO2Rn、−CN、−NO2、−N(Rn)2および−NRnS(O)2N(Rn)2からなる群より選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており、Rnは、それぞれ独立して、水素または置換されていないC1〜6アルキルであり;前記アリール部分および前記ヘテロアリール部分は、ハロゲン、−ORm、−OC(O)N(Rm)2、−SRm、−S(O)Rm、−S(O)2Rm、−S(O)2N(Rm)2、−NRmS(O)2Rm、−C(O)N(Rm)2、−C(O)Rm、−NRmC(O)Rm、−NRmC(O)N(Rm)2、−CO2Rm、−NRmCO2Rm、−CN、−NO2、−N(Rm)2および−NRmS(O)2N(Rm)2から選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており、Rmは、それぞれ独立して、水素または置換されていないC1〜6アルキルであり;前記化合物の分子量は、1200未満である、方法。 請求項12 前記式Iの化合物が、実施例52、76、77、95、148、162、170、171、182、184、185および195の化合物からなる群より選択される、請求項11に記載の方法。 請求項13 前記式(I)の化合物が、またはその医薬的に許容される塩である、請求項12に記載の方法。 請求項14 前記DPP−IV阻害剤が、シタグリプチン、ビルダグリプチン、デナグリプチン、サクサグリプチンおよびアログリプチンからなる群より選択される、請求項11に記載の方法。 請求項15 前記DPP−IV阻害剤が、シタグリプチンまたはビルダグリプチンである、請求項11に記載の方法。 請求項16 血中インクレチンレベルを上げることが必要な患者に、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩またはエステルおよびDPPIV阻害剤を投与する工程を含む、血中インクレチンレベルを上げる方法であって、式中、Dは、O、SおよびNR8からなる群より選択され;X、YおよびZは、独立して、O、N、NR8、SおよびCR3からなる群より選択され、X、YおよびZのうち少なくとも1個は、O、N、NR8またはSであり;J、K、TおよびUは、それぞれ独立して、C、CHおよびNからなる群より選択され;添え字pは、0〜4の整数であり;添え字qは、0〜4の整数であり;R1は、H、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、−X1−CORa、−X1−CO2Ra、−X1−CONRaRb、−SO2Ra、4〜7員環ヘテロシクロ基、アリール基および5〜10員環ヘテロアリール基からなる群より選択されるメンバーであり、ここで、前記シクロアルキル基、前記ヘテロシクロ基、前記アリール基および前記ヘテロアリール基は、それぞれ場合により、ハロ、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、アリール、ヘテロアリール、−CN、−NRaCORb、−NRaCONRaRb、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−S(O)mRa、−NRaS(O)2Rbおよび−SO2NRaRbから独立して選択される1〜4個の置換基で置換されているか、または場合により、RaとRbとが組み合わさって、4員環、5員環または6員環を形成し、X1は、結合、C2〜6アルケン、C2〜6アルキン、−C(O)−および−C(O)−(CH2)1〜4−からなる群より選択され、ここで、X1の脂肪族部分は、ハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4置換アルキルおよびC1〜4ハロアルキルから選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており;R2は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1〜5アルキル、C1〜5置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−ORa、−NRaRb、−NRaCORb、−SORaRb、−SO2Raおよび−SO2NRaRbからなる群より選択されるメンバーであり、添え字qが2であってR2がアルキルまたは置換アルキルである場合、2個のR2メンバーが、場合により環化して環を形成していてもよく;R3は、水素、ハロゲン、C1〜4アルキルおよびC1〜4ハロアルキルからなる群より選択されるメンバーであり;R7は、それぞれ独立して、ハロ、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、−CN、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−NRaCONRaRb、−S(O)mRa、−NRaS(O)mRb、−SO2NRaRb、4〜7員環ヘテロシクロ基、アリール基および5〜10員環ヘテロアリール基からなる群より選択され、前記ヘテロシクロ基、前記アリール基および前記ヘテロアリール基は、それぞれ場合により、ハロ、オキソ、C1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、−CN、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−NRaCONRaRb、−S(O)mRa、−NRaSO2Rbおよび−SO2NRaRbから独立して選択される1〜4個の置換基で置換されており、添え字mは、0〜2の整数であるか、または場合により、RaとRbとが組み合わさって、4員環、5員環または6員環を形成し;R8は、独立して、水素、C1〜4アルキルおよびC1〜4ハロアルキルからなる群より選択されるメンバーであり;RaおよびRbは、それぞれ独立して、水素、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、C3〜10シクロアルキル、ヘテロシクリル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、アリール、5〜6員環ヘテロアリールおよびアリールC1〜4アルキルからなる群より選択され;ここで、前記RaおよびRbのそれぞれの脂肪族部分は、ハロ、−ORn、−OCORn、−OC(O)N(Rn)2、−SRn、−S(O)Rn、−S(O)2Rn、−S(O)2N(Rn)2、−NRnS(O)2Rn、−C(O)N(Rn)2、−C(O)Rn、−NRnC(O)Rn、−NRnC(O)N(Rn)2、−CO2Rn、−NRnCO2Rn、−CN、−NO2、−N(Rn)2および−NRnS(O)2N(Rn)2からなる群より選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており、Rnは、それぞれ独立して、水素または置換されていないC1〜6アルキルであり;前記アリール部分および前記ヘテロアリール部分は、ハロゲン、−ORm、−OC(O)N(Rm)2、−SRm、−S(O)Rm、−S(O)2Rm、−S(O)2N(Rm)2、−NRmS(O)2Rm、−C(O)N(Rm)2、−C(O)Rm、−NRmC(O)Rm、−NRmC(O)N(Rm)2、−CO2Rm、−NRmCO2Rm、−CN、−NO2、−N(Rm)2および−NRmS(O)2N(Rm)2から選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており、Rmは、それぞれ独立して、水素または置換されていないC1〜6アルキルであり;前記化合物の分子量は、1200未満である、方法。 請求項17 前記式Iの化合物が、実施例52、76、77、95、148、162、170、171、182、184、185および195の化合物からなる群より選択される、請求項16に記載の方法。 請求項18 前記式(I)の化合物が、またはその医薬的に許容される塩である、請求項17に記載の方法。 請求項19 前記DPP−IV阻害剤が、シタグリプチン、ビルダグリプチン、デナグリプチン、サクサグリプチンおよびアログリプチンからなる群より選択される、請求項16に記載の方法。 請求項20 前記DPP−IV阻害剤が、シタグリプチンまたはビルダグリプチンである、請求項16に記載の方法。 請求項21 前記インクレチンが、GLP−1およびGIPからなる群より選択される、請求項16に記載の方法。 請求項22 血中トリグリセリドレベルを低下させることが必要な患者に、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩またはエステルおよびDPPIV阻害剤を投与する工程を含む、血中トリグリセリドレベルを低下させる方法であって、式中、Dは、O、SおよびNR8からなる群より選択され;X、YおよびZは、独立して、O、N、NR8、SおよびCR3からなる群より選択され、X、YおよびZのうち少なくとも1個は、O、N、NR8またはSであり;J、K、TおよびUは、それぞれ独立して、C、CHおよびNからなる群より選択され;添え字pは、0〜4の整数であり;添え字qは、0〜4の整数であり;R1は、H、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、−X1−CORa、−X1−CO2Ra、−X1−CONRaRb、−SO2Ra、4〜7員環ヘテロシクロ基、アリール基および5〜10員環ヘテロアリール基からなる群より選択されるメンバーであり、ここで、前記シクロアルキル基、前記ヘテロシクロ基、前記アリール基および前記ヘテロアリール基は、それぞれ場合により、ハロ、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、アリール、ヘテロアリール、−CN、−NRaCORb、−NRaCONRaRb、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−S(O)mRa、−NRaS(O)2Rbおよび−SO2NRaRbから独立して選択される1〜4個の置換基で置換されているか、または場合により、RaとRbとが組み合わさって、4員環、5員環または6員環を形成し、X1は、結合、C2〜6アルケン、C2〜6アルキン、−C(O)−および−C(O)−(CH2)1〜4−からなる群より選択され、ここで、X1の脂肪族部分は、ハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4置換アルキルおよびC1〜4ハロアルキルから選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており;R2は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1〜5アルキル、C1〜5置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−ORa、−NRaRb、−NRaCORb、−SORaRb、−SO2Raおよび−SO2NRaRbからなる群より選択されるメンバーであり、添え字qが2であってR2がアルキルまたは置換アルキルである場合、2個のR2メンバーが、場合により環化して環を形成していてもよく;R3は、水素、ハロゲン、C1〜4アルキルおよびC1〜4ハロアルキルからなる群より選択されるメンバーであり;R7は、それぞれ独立して、ハロ、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、−CN、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−NRaCONRaRb、−S(O)mRa、−NRaS(O)mRb、−SO2NRaRb、4〜7員環ヘテロシクロ基、アリール基および5〜10員環ヘテロアリール基からなる群より選択され、前記ヘテロシクロ基、前記アリール基および前記ヘテロアリール基は、それぞれ場合により、ハロ、オキソ、C1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、−CN、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−NRaCONRaRb、−S(O)mRa、−NRaSO2Rbおよび−SO2NRaRbから独立して選択される1〜4個の置換基で置換されており、添え字mは、0〜2の整数であるか、または場合により、RaとRbとが組み合わさって、4員環、5員環または6員環を形成し;R8は、独立して、水素、C1〜4アルキルおよびC1〜4ハロアルキルからなる群より選択されるメンバーであり;RaおよびRbは、それぞれ独立して、水素、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、C3〜10シクロアルキル、ヘテロシクリル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、アリール、5〜6員環ヘテロアリールおよびアリールC1〜4アルキルからなる群より選択され;ここで、前記RaおよびRbのそれぞれの脂肪族部分は、ハロ、−ORn、−OCORn、−OC(O)N(Rn)2、−SRn、−S(O)Rn、−S(O)2Rn、−S(O)2N(Rn)2、−NRnS(O)2Rn、−C(O)N(Rn)2、−C(O)Rn、−NRnC(O)Rn、−NRnC(O)N(Rn)2、−CO2Rn、−NRnCO2Rn、−CN、−NO2、−N(Rn)2および−NRnS(O)2N(Rn)2からなる群より選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており、Rnは、それぞれ独立して、水素または置換されていないC1〜6アルキルであり;前記アリール部分および前記ヘテロアリール部分は、ハロゲン、−ORm、−OC(O)N(Rm)2、−SRm、−S(O)Rm、−S(O)2Rm、−S(O)2N(Rm)2、−NRmS(O)2Rm、−C(O)N(Rm)2、−C(O)Rm、−NRmC(O)Rm、−NRmC(O)N(Rm)2、−CO2Rm、−NRmCO2Rm、−CN、−NO2、−N(Rm)2および−NRmS(O)2N(Rm)2から選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており、Rmは、それぞれ独立して、水素または置換されていないC1〜6アルキルであり;前記化合物の分子量は、1200未満である、方法。 請求項23 前記式Iの化合物が、実施例52、76、77、95、148、162、170、171、182、184、185および195の化合物からなる群より選択される、請求項22に記載の方法。 請求項24 前記式(I)の化合物が、またはその医薬的に許容される塩である、請求項23に記載の方法。 請求項25 前記DPP−IV阻害剤が、シタグリプチン、ビルダグリプチン、デナグリプチン、サクサグリプチンおよびアログリプチンからなる群より選択される、請求項22に記載の方法。 請求項26 前記DPP−IV阻害剤が、シタグリプチンまたはビルダグリプチンである、請求項22に記載の方法。 請求項27 グルコース依存性インスリン産生量を上げることが必要な患者に、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩またはエステルおよびDPPIV阻害剤を投与する工程を含む、グルコース依存性インスリン産生量を上げる方法であって、式中、Dは、O、SおよびNR8からなる群より選択され;X、YおよびZは、独立して、O、N、NR8、SおよびCR3からなる群より選択され、X、YおよびZのうち少なくとも1個は、O、N、NR8またはSであり;J、K、TおよびUは、それぞれ独立して、C、CHおよびNからなる群より選択され;添え字pは、0〜4の整数であり;添え字qは、0〜4の整数であり;R1は、H、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、−X1−CORa、−X1−CO2Ra、−X1−CONRaRb、−SO2Ra、4〜7員環ヘテロシクロ基、アリール基および5〜10員環ヘテロアリール基からなる群より選択されるメンバーであり、ここで、前記シクロアルキル基、前記ヘテロシクロ基、前記アリール基および前記ヘテロアリール基は、それぞれ場合により、ハロ、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、アリール、ヘテロアリール、−CN、−NRaCORb、−NRaCONRaRb、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−S(O)mRa、−NRaS(O)2Rbおよび−SO2NRaRbから独立して選択される1〜4個の置換基で置換されているか、または場合により、RaとRbとが組み合わさって、4員環、5員環または6員環を形成し、X1は、結合、C2〜6アルケン、C2〜6アルキン、−C(O)−および−C(O)−(CH2)1〜4−からなる群より選択され、ここで、X1の脂肪族部分は、ハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4置換アルキルおよびC1〜4ハロアルキルから選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており;R2は、それぞれ独立して、ハロゲン、C1〜5アルキル、C1〜5置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−ORa、−NRaRb、−NRaCORb、−SORaRb、−SO2Raおよび−SO2NRaRbからなる群より選択されるメンバーであり、添え字qが2であってR2がアルキルまたは置換アルキルである場合、2個のR2メンバーが、場合により環化して環を形成していてもよく;R3は、水素、ハロゲン、C1〜4アルキルおよびC1〜4ハロアルキルからなる群より選択されるメンバーであり;R7は、それぞれ独立して、ハロ、C1〜10アルキル、C1〜10置換アルキル、C3〜7シクロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、−CN、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−NRaCONRaRb、−S(O)mRa、−NRaS(O)mRb、−SO2NRaRb、4〜7員環ヘテロシクロ基、アリール基および5〜10員環ヘテロアリール基からなる群より選択され、前記ヘテロシクロ基、前記アリール基および前記ヘテロアリール基は、それぞれ場合により、ハロ、オキソ、C1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、−CN、−NO2、−ORa、−NRaRb、−CORa、−CO2Ra、−CONRaRb、−NRaCORb、−NRaCO2Rb、−NRaCONRaRb、−S(O)mRa、−NRaSO2Rbおよび−SO2NRaRbから独立して選択される1〜4個の置換基で置換されており、添え字mは、0〜2の整数であるか、または場合により、RaとRbとが組み合わさって、4員環、5員環または6員環を形成し;R8は、独立して、水素、C1〜4アルキルおよびC1〜4ハロアルキルからなる群より選択されるメンバーであり;RaおよびRbは、それぞれ独立して、水素、C1〜10アルキル、C1〜10ハロアルキル、C3〜10シクロアルキル、ヘテロシクリル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、アリール、5〜6員環ヘテロアリールおよびアリールC1〜4アルキルからなる群より選択され;ここで、前記RaおよびRbのそれぞれの脂肪族部分は、ハロ、−ORn、−OCORn、−OC(O)N(Rn)2、−SRn、−S(O)Rn、−S(O)2Rn、−S(O)2N(Rn)2、−NRnS(O)2Rn、−C(O)N(Rn)2、−C(O)Rn、−NRnC(O)Rn、−NRnC(O)N(Rn)2、−CO2Rn、−NRnCO2Rn、−CN、−NO2、−N(Rn)2および−NRnS(O)2N(Rn)2からなる群より選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており、Rnは、それぞれ独立して、水素または置換されていないC1〜6アルキルであり;前記アリール部分および前記ヘテロアリール部分は、ハロゲン、−ORm、−OC(O)N(Rm)2、−SRm、−S(O)Rm、−S(O)2Rm、−S(O)2N(Rm)2、−NRmS(O)2Rm、−C(O)N(Rm)2、−C(O)Rm、−NRmC(O)Rm、−NRmC(O)N(Rm)2、−CO2Rm、−NRmCO2Rm、−CN、−NO2、−N(Rm)2および−NRmS(O)2N(Rm)2から選択される1〜3個のメンバーで場合により置換されており、Rmは、それぞれ独立して、水素または置換されていないC1〜6アルキルであり;前記化合物の分子量は、1200未満である、方法。 請求項28 前記式Iの化合物が、実施例52、76、77、95、148、162、170、171、182、184、185および195の化合物からなる群より選択される、請求項27に記載の方法。 請求項29 前記式(I)の化合物が、またはその医薬的に許容される塩である、請求項28に記載の方法。 請求項30 前記DPP−IV阻害剤が、シタグリプチン、ビルダグリプチン、デナグリプチン、サクサグリプチンおよびアログリプチンからなる群より選択される、請求項27に記載の方法。 請求項31 前記DPP−IV阻害剤が、シタグリプチンまたはビルダグリプチンである、請求項27に記載の方法。 請求項32 糖尿病を治療し;血中グルコースレベルを下げ;血中インスリンレベルを下げ;血中インクレチンレベルを上げ;血中トリグリセリドレベルを下げ;および/または、グルコース依存性インスリン産生量を上げることにおいて、同時に、別個に、または順に使用するための組み合わせ製剤としての、請求項1に定義されるような式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤。 請求項33 糖尿病を治療し;血中グルコースレベルを下げ;血中インスリンレベルを下げ;血中インクレチンレベルを上げ;血中トリグリセリドレベルを下げ;および/または、グルコース依存性インスリン産生量を上げることにおいて組み合わせて使用するための、請求項1に定義されるような式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤。 請求項34 糖尿病を治療し;血中グルコースレベルを下げ;血中インスリンレベルを下げ;血中インクレチンレベルを上げ;血中トリグリセリドレベルを下げ;および/または、グルコース依存性インスリン産生量を上げることにおいて使用するための、請求項1に定義されるような式(I)の化合物およびDPPIV阻害剤。 請求項35 糖尿病を治療し;血中グルコースレベルを下げ;血中インスリンレベルを下げ;血中インクレチンレベルを上げ;血中トリグリセリドレベルを下げ;および/または、グルコース依存性インスリン産生量を上げることにおいて、DPPIV阻害剤と組み合わせて使用するための、請求項1に定義されるような式(I)の化合物。 請求項36 糖尿病を治療し;血中グルコースレベルを下げ;血中インスリンレベルを下げ;血中インクレチンレベルを上げ;血中トリグリセリドレベルを下げ;および/または、グルコース依存性インスリン産生量を上げることにおいて、請求項1に定義されるような式(I)の化合物と組み合わせて使用するための、DPPIV阻害剤。 請求項37 糖尿病を治療し;血中グルコースレベルを下げ;血中インスリンレベルを下げ;血中インクレチンレベルを上げ;血中トリグリセリドレベルを下げ;および/または、グルコース依存性インスリン産生量を上げるための医薬の製造における、(a)請求項1に定義されるような式(I)の化合物および(b)DPPIV阻害剤の使用。 請求項38 糖尿病を治療し;血中グルコースレベルを下げ;血中インスリンレベルを下げ;血中インクレチンレベルを上げ;血中トリグリセリドレベルを下げ;および/または、グルコース依存性インスリン産生量を上げるための医薬の製造における、請求項1に定義されるような式(I)の化合物の使用であって、前記医薬がDPPIV阻害剤とともに投与されるか、またはDPPIV阻害剤とともに投与するために調製される、使用。 請求項39 糖尿病を治療し;血中グルコースレベルを下げ;血中インスリンレベルを下げ;血中インクレチンレベルを上げ;血中トリグリセリドレベルを下げ;および/または、グルコース依存性インスリン産生量を上げるための医薬の製造における、DPPIV阻害剤の使用であって、前記医薬が、請求項1に定義されるような式(I)の化合物とともに投与されるか、または請求項1に定義されるような式(I)の化合物とともに投与するために調製される、使用。 請求項40 糖尿病を治療し;血中グルコースレベルを下げ;血中インスリンレベルを下げ;血中インクレチンレベルを上げ;血中トリグリセリドレベルを下げ;および/または、グルコース依存性インスリン産生量を上げることに使用するための、請求項1に定義されるような式(I)の化合物であって、DPPIV阻害剤とともに投与されるか、またはDPPIV阻害剤とともに投与するために調製される、化合物 請求項41 糖尿病を治療し;血中グルコースレベルを下げ;血中インスリンレベルを下げ;血中インクレチンレベルを上げ;血中トリグリセリドレベルを下げ;および/または、グルコース依存性インスリン産生量を上げることに使用するための、DPPIV阻害剤であって、請求項1に定義されるような式(I)の化合物とともに投与されるか、または請求項1に定義されるような式(I)の化合物とともに投与するために調製される、DPPIV阻害剤。 請求項42 DPPIV阻害剤ですでに治療された患者において、糖尿病を治療し;血中グルコースレベルを下げ;血中インスリンレベルを下げ;血中インクレチンレベルを上げ;血中トリグリセリドレベルを下げ;および/または、グルコース依存性インスリン産生量を上げるための医薬の製造における、請求項1に定義されるような式(I)の化合物の使用。 請求項43 請求項1に定義されるような式(I)の化合物ですでに治療された患者において、糖尿病を治療し;血中グルコースレベルを下げ;血中インスリンレベルを下げ;血中インクレチンレベルを上げ;血中トリグリセリドレベルを下げ;および/または、グルコース依存性インスリン産生量を上げるための医薬の製造における、DPPIV阻害剤の使用。 請求項44 DPPIV阻害剤ですでに治療された患者において、糖尿病を治療し;血中グルコースレベルを下げ;血中インスリンレベルを下げ;血中インクレチンレベルを上げ;血中トリグリセリドレベルを下げ;および/または、グルコース依存性インスリン産生量を上げることにおいて使用するための、請求項1に定義されるような式(I)の化合物。 請求項45 請求項1に定義されるような式(I)の化合物ですでに治療された患者において、糖尿病を治療し;血中グルコースレベルを下げ;血中インスリンレベルを下げ;血中インクレチンレベルを上げ;血中トリグリセリドレベルを下げ;および/または、グルコース依存性インスリン産生量を上げるための医薬の製造における、DPPIV阻害剤。
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