![]() Npy−y5アンタゴニストとしてのヘテロスピロ−デカン残基を有するベンズイミダゾール誘導体
专利摘要:
本発明は、式(I):[式中: R1は、1個または複数のハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、C1−C4ハロアルコキシ、シアノで置換されていてもよい、C1−C4アルキル、アリールまたはヘテロアリールであってもよく; R2は、ハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、C1−C4ハロアルコキシ、シアノ、ニトロ;または、1個もしくは複数のハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、C1−C4ハロアルコキシ、シアノで置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールもしくは複素環であってもよく:あるいは、R2は−O−R3に対応していてもよく; R3は、1または2個の窒素を含有していてもよい6員の芳香族炭素環であり; Xは、炭素または酸素であり; Zは、炭素または窒素であり; Gは、1または2個の窒素を含有していてもよい縮合6員の芳香族炭素環であり; mは、0または1〜4の整数であってもよい]で示される化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物、立体異性体、その調製法、これらの方法に用いられる中間体、それらを含有する医薬組成物およびNPY−Y5受容体アンタゴニストとしての、治療におけるその使用に関する。 公开号:JP2011516398A 申请号:JP2010504650 申请日:2008-04-18 公开日:2011-05-26 发明作者:アンジェリカ・マッツァーリ;カティア・セリ;コリン・フィリップ・レスリー;ジョナサン・ベントリー;ドメニカ・アントニア・ピッツィ;トルステン・ゲンスキ;ニコラス・ポール・バートン;ファビオ・マリア・サッバティーニ;ベンジャミン・リチャード・ベレニー;マッテオ・ビアゲッティ 申请人:グラクソ グループ リミテッドGlaxo Group Limited; IPC主号:C07D401-04
专利说明:
[0001] 本発明は、新規化合物、それらの調製方法、これらの方法に用いられる中間体、それらを含有する医薬組成物、およびNPY Y5受容体アンタゴニストとしての、また、過食障害などの摂食障害の治療および/または予防のための薬剤としての、治療におけるそれらの使用に関する。] 背景技術 [0002] 1982年にTatemotoらにより、36個のアミノ酸からなるペプチドであるニューロペプチドY(以下、NPYという)がブタの脳から初めて単離された(非特許文献1)。NPYは中枢神経系および末梢神経系に広く分布しており、神経系で最も豊富なペプチドの1つとして種々の役割を果たす。NPYは中枢神経系で食欲促進物質として作用し、種々のホルモンの分泌の媒介または神経系の作用によって脂肪の蓄積を著しく促進する。NPYの連続脳室内投与はこれらの作用に基づく肥満およびインスリン抵抗性を誘発することが知られている(非特許文献2;非特許文献3)。また、NPYが、鬱病、不安、統合失調症、疼痛および認知症などの疾患に関連する中枢作用を有することも知られている(非特許文献4)。さらにまた、末梢では、NPYは、交感神経終末においてノルエピネフリンと共存し、交感神経系の緊張に関与している。NPYの末梢投与は血管収縮を引き起こし、ノルエピネフリンなどの他の血管収縮物質の活性を増強することが知られている(非特許文献5)。NPYは交感神経刺激の結果として心肥大の発生に関与している可能性があることも報告されている(非特許文献6)。] [0003] リガンドとしてのNPYおよび関連ペプチドと結合する内因性受容体タンパク質が同定および識別されており、このようなタンパク質のいくつかがクローニングされ、発現されている。現在、同一性が知られている場合には、結合プロフィール、薬理および/または組成に基づいて6種類の異なる受容体サブタイプ[Y1、Y2、Y3、Y4(PP)、Y5、Y6]が認識される。] [0004] Y5サブタイプは、単離され、特徴付けされ、そして、最近になって、特許文献1(特許文献2)において報告された。NPY Y5受容体により媒介される作用としては、摂食刺激および脂肪の蓄積が挙げられる(非特許文献7;非特許文献8)。NPY Y5受容体はまた、発作およびてんかんなどのいくつかのCNS作用、または疼痛およびモルヒネ禁断症状を媒介することも報告されている(非特許文献9;非特許文献10;非特許文献11)。末梢では、NPY Y5受容体は、NPYによって引き起こされる利尿および血糖降下作用に関与することが報告されている(非特許文献12;非特許文献13)。NPYはまた、交感神経亢進の結果として心肥大を増長することが報告されている(非特許文献6)。] [0005] NPYの作用は、中枢神経系または末梢神経系においてNPY受容体と結合することにより生じる。したがって、NPYの作用はNPY受容体との結合を遮断することにより妨げることができる。NPY受容体へのNPYの結合をアンタゴナイズする物質は、心血管障害(例えば、高血圧症、腎症、心臓病、血管攣縮)、中枢神経系障害(例えば、多食、過食、鬱病、不安、発作、てんかん、認知症、疼痛、アルコール依存症、薬物禁断症状)、代謝疾患(例えば、肥満、糖尿病、ホルモン異常)、性・生殖機能障害、胃腸運動障害、呼吸障害、炎症または緑内障などの種々のNPY関連疾患の予防または治療に有用であり得る(非特許文献14;非特許文献15;非特許文献4;非特許文献16;非特許文献17;非特許文献11;非特許文献18;非特許文献6)。] [0006] 米国特許第5602024号明細書 国際公開第96/16542号パンフレット] 先行技術 [0007] Nature, 296: 659 (1982) International Journal of Obesity, vol.19: 517 (1995) Endocrinology, vol.133: 1753(1993) Drugs, vol. 52, 371(1996) British Journal of Pharmacology, vol.95: 419 (1988) Proceeding National Academic Science USA, Vol. 97, 1595(2000) Nature, vol. 382, 168(1996) American Journal of Physiology, vol. 277, R1428(1999) Natural Medicine, vol. 3, 761(1997) Proceeding Academic Science USA, vol. 96, 13518(1999) The Journal of Pharmacology and Experimental Therapetics, vol. 284, 633(1998) British Journal of Pharmacology, vol. 120, 1335(1998) Endocrinology, vol. 139, 3018(1998) Trendsin Pharmacological Sciences, 15: 153(1994) Life Science,. 55, 551(1994) The Journal of Allergy and Immunology, vol. 101, S345(1998) Nature, vol. 396, 366(1998) Trends in Pharmacological Science, vol. 20, 104(1999)] 課題を解決するための手段 [0008] 本発明の目的は、式(I): [式中: R1は、1個または複数のハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、C1−C4ハロアルコキシ、シアノで置換されていてもよい、C1−C4アルキル、アリールまたはヘテロアリールであってもよく; R2は、ハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、C1−C4ハロアルコキシ、シアノ、ニトロ;または、1個もしくは複数のハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、C1−C4ハロアルコキシ、シアノで置換されていてもよい、アリール、ヘテロアリールもしくは複素環であってもよく;あるいは、R2は−O−R3に対応していてもよく; R3は、1または2個の窒素を含有していてもよい6員の芳香族炭素環であり; Xは、炭素または酸素であり; Zは、炭素または窒素であり; Gは、1または2個の窒素を含有していてもよい縮合6員の芳香族炭素環であり; mは、0または1ないし4の整数であってもよい] で示される化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物を提供することである。] [0009] 本発明の化合物は、医薬上許容される塩の形態であってもよく、および/または医薬上許容される塩として投与されてもよい。適当な塩に関する総説については、Bergeら,J.Pharm.Sci.,1977,66,1−19.を参照。] [0010] 典型的には、医薬上許容される塩は、所望の酸または塩基を適宜用いることによって容易に調製されうる。塩は溶液から沈殿させ、濾過により回収されうるかまたは溶媒の蒸発により回収されうる。] [0011] 適当な付加塩は、無毒性塩を形成する酸から形成され、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、リン酸水素塩、酢酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、フマル酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、ギ酸塩、グルコン酸塩、コハク酸塩、ピルビン酸塩、オキサロ酸塩、オキサロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、糖酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩およびイセチオン酸塩がある。] [0012] 医薬上許容される塩基塩には、アンモニウム塩、ナトリウムおよびカリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウムおよびマグネシウム塩などのアルカリ金属塩が含まれる。] [0013] 医薬上許容される塩はまた、従来法を用いて式(I)の化合物の、他の医薬上許容される塩を含む、他の塩から調製されてもよい。] [0014] 有機化学分野における当業者にとっては当然のことながら、多くの有機化合物は、それらが反応を行う溶媒、またはそれらが沈殿もしくは結晶化を行う溶媒と複合体を形成することができる。これらの複合体は、「溶媒和物」として知られている。例えば、水との複合体は「水和物」として知られている。本発明の化合物の溶媒和物は本発明の範囲内にある。] [0015] 立体異性体に関して、一般式(I)の化合物は、1個または複数の不斉炭素原子を有していてもよく、ラセミ体、ラセミ混合物、および個々のエナンチオマーまたはジアステレオマーとして生じることがある。かかる異性体はすべて、その混合物を含めて、本発明に含まれる。] [0016] 一般式(I)の化合物の特定のエナンチオマーが必要とされる場合には、これは、例えば、適当なキラル担体を用いた対応するラセミ体のH.P.L.C.のような慣用の方法を用いた式(I)の化合物の対応するエナンチオマー混合物の分割によって、または対応するラセミ体を適当な光学活性酸または塩基と反応させることにより形成されるジアステレオ異性体塩の分別結晶によって、適宜得ることができる。 あるいは、特定のエナンチオマーはまた、対応する光学的に純粋な中間体から調製することもできる。 ジアステレオ異性体またはシスおよびトランス異性体またはsynおよびanti異性体の分離は、慣用技術によって、例えば、立体異性体混合物の分別結晶、クロマトグラフィーまたはH.P.L.C.によって達成されうる。] [0017] さらに、いくつかの構造(I)の化合物の結晶形は、多形体として存在してもよく、本発明に含まれる。] [0018] 置換基または置換基の一部として本明細書に用いられるC1−C4アルキルなる語は、1ないし4個の炭素原子を含有する直線状または分岐アルキル基をいう;かかる基の例として、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチルが挙げられる。] [0019] ハロゲンなる語は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子をいう。] [0020] ハロC1−C4アルキルなる語は、1ないし4個の炭素原子を有するアルキル基を意味する、ここで、少なくとも1個の水素原子は、例えば、トリフルオロメチル基などのハロゲンで置換されている。] [0021] C1−C4アルコキシ基なる語は、直鎖または分岐鎖アルコキシ基、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、プロプ−2−オキシ、ブトキシ、ブト−2−オキシまたはメチルプロプ−2−オキシなどであってもよい。] [0022] ハロC1−C4アルコキシ基なる語は、少なくとも1個のハロゲン、好ましくはフッ素で置換された、前記のC1−C4アルコキシ基、例えば、OCHF2、またはOCF3をいう。] [0023] アリールなる語は、芳香族炭素環部分、例えば、フェニル、ビフェニルまたはナフチルを意味する。] [0024] ヘテロアリールなる語は、単環系も二環系も含む、窒素、酸素または硫黄から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を有し、少なくとも1個の炭素原子を含有する5ないし10員の芳香族複素環を意味する。] [0025] 具体的なヘテロアリールには、(限定されるものではないが)フリル、ベンゾフラニル、チオフェニル、ベンゾチオフェニル、ピロリル、インドリル、イソインドリル、アザインドリル、ピリジル、キノリニル、イソキノリニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、イソチアゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、シンノリニル、フタラジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、キナゾリニル、およびベンゾジオキソリルが含まれる。] [0026] 複素環なる語は、飽和または不飽和のいずれかであり、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される1ないし4個のヘテロ原子を含有する5ないし7員の単環式、または7ないし14員の多環式の複素環を意味する、ここで、複素環は、アミドまたは尿素部分を含有していてもよい。複素環は、任意のヘテロ原子または炭素原子を介して結合していてもよい。複素環には、(限定されるものではないが)2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル、2(1H)−ピリジノイルおよび3(2H)−ピリダジノイル、1−メチル−2−イミダゾリジノイルなどが含まれる。] [0027] 1または2個の窒素を含有していてもよい6員の芳香族炭素環には、フェニル、ピリミジニル、ピリジニル、ピラジニルおよびピリダジニルが含まれる。] [0028] 立体異性体に関して、Zが炭素である場合に、式(I)の化合物に対応する、一般式(I)’: で示される化合物は、一般式(Ia)’および(Ib)’: で示される2種の立体異性体として存在することができる。] [0029] 1の実施態様において、立体化学が「シス」である式(Ia)’の化合物が提供される。本発明の別の実施態様において、立体化学が「トランス」である式(Ib)’の化合物が提供される。] [0030] 「トランス」立体化学は、シクロヘキサン環の反対側にあるシクロヘキサン環に結合した、カーン・インゴルド・プレローグ順位則に従う、最も優先順位の高い基によるものである。「トランス」立体化学は、「トランス配置」または「アンチ」としても示されうる;式(Ib)’の場合、(5R,8R)なる記載はまた、「トランス」立体化学を記載するのに用いられうる。] [0031] 1の実施態様において、Xは炭素または酸素である。別の実施態様において、Xは酸素である。] [0032] 1の実施態様において、Zは炭素または窒素である。別の実施態様において、Zは炭素である。] [0033] 1の実施態様において、R1はC1−C4アルキルである。別の実施態様において、R1はアリールまたはヘテロアリールであり、1個または複数のハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、C1−C4ハロアルコキシ、シアノで置換されていてもよい。] [0034] 1の実施態様において、Gはフェニル環である。] [0035] 1の実施態様において、mは0、1または2である。別の実施態様において、mは1である。] [0036] 1の実施態様において、R2は、ハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、C1−C4ハロアルコキシ、シアノ、ニトロであるか;または、アリール、ヘテロアリールもしくは複素環であり、1個または複数のハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、C1−C4ハロアルコキシ、シアノで置換されていてもよい;あるいは、R2は−O−R3である。別の実施態様において、R2は、ハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、C1−C4ハロアルコキシ、シアノ、ニトロである。さらなる実施態様において、R2は、アリール、ヘテロアリールまたは複素環であり、1個または複数のハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、C1−C4ハロアルコキシ、シアノで置換されていてもよい。またはさらなる実施態様において、R2は−O−R3である。] [0037] 本発明の1の実施態様において、R1がアリールまたはヘテロアリールであり、1個または複数のハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、C1−C4ハロアルコキシ、シアノで置換されていてもよく;および、R2、X、およびGが上記と同義である、式(I)の化合物に対応する、式(Ib)’の化合物が提供される。] [0038] 本発明の別の実施態様において、R1がフェニルまたは2−ピリジンであり、1個または複数のハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、C1−C4ハロアルコキシ、シアノで置換されていてもよく;Xがハロゲンであり、gがフェニルであり、R2が上記と同義である、式(I)の化合物に相当する、式(Ib)’の化合物が提供される。] [0039] 本発明の化合物の例として、 8−(1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−フェニル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン); 3−フェニル−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (シス)−3−フェニル−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−フェニル−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; 8−(5−ブロモ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−フェニル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン; 8−(5,6−ジクロロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−フェニル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン; 8−(5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−フェニル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン; 3−(3,4−ジクロロフェニル)−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン; 8−[5−(4−フルオロフェニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−3−フェニル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン; 8−(5−クロロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−フェニル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン; 8−[5−(メチルオキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−3−フェニル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン; 3−メチル−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン; 8−(5−クロロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−メチル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン; 3−メチル−8−[5−(メチルオキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン; 3−フェニル−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−2−フェニル−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−2−アザスピロ[4.5]デカン−3−オン; (シス)−2−フェニル−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−2−アザスピロ[4.5]デカン−3−オン; (シス)−3−フェニル−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−フェニル−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−(4−フルオロフェニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; 2−[(トランス)−2−オキソ−3−(2−ピリジニル)−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デク−8−イル]−1H−ベンズイミダゾール−5−カルボニトリル; (トランス)−3−(2−ピリジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; 2−[(トランス)−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デク−8−イル]−1H−ベンズイミダゾール−5−カルボニトリル; 2−[(トランス)−3−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デク−8−イル]−1H−ベンズイミダゾール−5−カルボニトリル; (トランス)−3−(2−ピリジニル)−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−(6−メチル−2−ピリジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−(2−メチル−3−ピリジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−(2−ピリミジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(1H−ピラゾール−1−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(3−メチル−2−オキソ−1−イミダゾリジニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(2−オキソ−1(2H)−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(6−オキソ−1(6H)−ピリダジニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−(2−ピリジニル)−8−[5−(3−ピリジニルオキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−(3−ピリジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−(2−メチルフェニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−(2−クロロフェニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−8−(5−ブロモ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−(2−ピリジニル)−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−8−[5−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−3−(2−ピリジニル)−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−8−(5−ブロモ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−(2−フルオロフェニル)−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−8−[5−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−3−(2−フルオロフェニル)−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−{5−[2−(メチルオキシ)−5−ピリミジニル]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−8−(1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−(2−フルオロフェニル)−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; 3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(4−ピリダジニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(5−ピリミジニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(2−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(1,3−チアゾール−4−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(1,3−チアゾール−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(2−ピリミジニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; 8−(2−クロロ−1H−プリン−8−イル)−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−(6−フルオロ−2−ピリジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (シス)−3−(6−フルオロ−2−ピリジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; 3−(6−フルオロ−2−ピリジニル)−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; 3−(2−ピリジニル)−8−[6−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; 3−(2−ピリジニル)−8−[6−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン またはその医薬上許容される塩が挙げられる。] [0040] 本発明の化合物の例として、 (トランス)−3−フェニル−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−フェニル−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−3−(4−フルオロフェニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; 2−[(トランス)−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デク−8−イル]−1H−ベンズイミダゾール−5−カルボニトリル; (トランス)−3−(6−メチル−2−ピリジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; (トランス)−8−[5−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−3−(2−ピリジニル)−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン; またはその医薬上許容される塩が挙げられる。] [0041] 一般には、構造(I)の化合物は、当業者に既知の有機合成法にしたがって、ならびに実施例に記載の具体的な方法によって製造されうる。] [0042] 式(I)の化合物、ならびにその塩および溶媒和物は、下記の一般法によって調製されうる。以下の記載において、基R1、R2、R3、X、m、Z、Gは、特に明記しない限り、式(I)の化合物についての前記載と同義である。] [0043] 式(Ic)の化合物は、好都合なことには、以下のスキーム1にしたがって、式(II)の化合物から出発して、調製されうる:] [0044] Z=Nの場合、式(I)の化合物に対応する、式(Ic)の化合物は、所望によりブタノール、DMFまたはジメチルスルホキシドなどの溶媒中60℃〜200℃の温度にてヒューニッヒ塩基などの存在下において、式(II)の塩化物と式(III)のアミンの反応により調製されうる。式(II)の塩化物は、商業的に入手可能であるかまたは文献、例えば、J.Chem.Soc.,1963,2930−7およびその中に記載の参考文献に記載の方法にしたがって調製されうる。X=Oの式(III)のアミンの調製は、Journal of Medicinal Chemistry,1995,38(19),3772−9、US4244961およびWO9711940に記載されている;X=CH2の式(III)のアミンは、Journal of Medicinal Chemistry,2004,47(8),2037−2061およびWO2005007656に記載されている。] [0045] ] [0046] 上記の、式(I)’の化合物は、ジオキサンおよびトルエンなどの溶媒混合液中好ましくは、60℃〜200℃の温度にて酸、例えば、p−トルエンスルホン酸の存在下において、式(IV)のアミノ−アミドの反応により調製されうる。] [0047] ] [0048] 式(IV)の化合物は、式(VII)の1,2−アリール−ジアミンと式(VI)のカルボン酸の反応により調製されうる。かかる転換の標準的条件は、Tetrahedron,2005,61(46),10827−10852およびその中の参考文献に記載されている。式(VI)のカルボン酸は、適当な溶媒(例えば、メタノール/水またはTHF/水)における水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムなどの試薬との加水分解、次いで、酸(例えば、塩酸)での酸性化により式(V)のエステルから調製されうる。] [0049] ] [0050] 式(Va)のエステル、すなわち、Xが酸素である式(V)の化合物は、HPMA、DMPUまたはNMPなどの溶媒中ナトリウムtert−ブトキシド、水素化ナトリウムまたはBEMPなどの塩基の存在下において、好ましくは100℃以上にて式(IX)のエポキシドおよび式(X)のカルバミン酸塩から調製されうる。式(IX)のエポキシドは、水素化ナトリウム、カリウムtert−ブトキシドまたは2,8,9−トリイソブチル−2,5,8,9−テトラアザ−1−ホスファビシクロ[3.3.3]ウンデカンなどの塩基の存在下において、DMSOまたはアセトニトリルなどの非プロトン性溶媒中でヨウ化トリメチルスルホキソニウムまたはヨウ化トリメチルスルホニウムにて処理することにより、例えば、Sigma−Aldrich Chemicalsから商業的に入手可能である、ケトン(VIII)から調製されうる。式(X)のカルバミン酸塩は、例えば、Sigma−Aldrich Chemicalsから商業的に入手可能である。] [0051] ] [0052] 式(Va)のエステルは、式(XII)のエステルおよび式(XIII)のハロゲン化アルキルまたはハロゲン化アリールから調製されうる。R1=アリールの場合、適当な反応条件は、「Metal−Catalyzed Cross−Coupling Reactions(第2版)」,2004,2,699−760;Angewandte Chemie,International Edition,2003,42(44),5400−5449およびその中の参考文献に記載されている。R1=アルキルの場合、適当な条件には、THFまたはDMFなどの溶媒中の水素化ナトリウムなどの塩基の使用が含まれる。式(XIII)のハロゲン化アリールおよびハロゲン化アルキルは、例えば、Sigma−Aldrich Chemicalsから商業的に入手可能である。式(XII)のエステルは、HPMA、DMPUまたはNMPなどの溶媒中ナトリウムtert−ブトキシド、水素化ナトリウムまたはBEMPの存在下において、好ましくは100℃以上の温度にて式(IX)のエポキシドおよび式(XI)のカルバミン酸塩から調製されうる。式(XI)のカルバミン酸塩は、例えば、Sigma−Aldrich Chemicalsから商業的に入手可能である。] [0053] ] [0054] 別法として、式(Va)のエステルは、所望によりジクロロメタンなどの溶媒中トリエチルアミンなどの塩基の存在下において、式(XV)のアミン−アルコールおよびホスゲン、トリホスゲン、カルボニルジイミダゾール、炭酸ジスクシンイミジル、二酸化炭素、クロロギ酸アルキル、例えば、クロロギ酸ベンジルまたはクロロギ酸エチル、クロロギ酸アリール、例えば、クロロギ酸フェニルまたは二炭酸ジアリル、例えば、二炭酸ジ−tert−ブチル(Boc無水物)などの試薬から調製されうる。式(XV)のアミノ−アルコールは、tert−ブタノールまたはエトキシエタノールなどのプロトン性溶媒中100℃以上の温度にて式(IX)のエポキシドおよび式(XIV)のアミンから調製されうる。式(XIV)のアミン、例えば、アニリンは、例えば、Sigma−Aldrich Chemicalsから商業的に入手可能である。] [0055] ] [0056] 式(Vb)のエステル、すなわち、Xが炭素である式(V)の化合物は、式(XVII)のラクタムおよび式(XIII)のハロゲン化アルキルまたはハロゲン化アリールから調製されうる。R1=アリールの場合、適当な反応条件は、「Metal−Catalyzed Cross−Coupling Reactions(第2版)」,2004,2,699−760;Angewandte Chemie,International Edition,2003,42(44),5400−5449およびその中の参考文献に記載されている。R1=アルキルの場合、適当な条件には、THFまたはDMFなどの溶媒中の水素化ナトリウムなどの塩基の使用が含まれる。式(XIII)のハロゲン化アリールおよびハロゲン化アルキルは、例えば、Sigma−Aldrich Chemicalsから商業的に入手可能である。式(XVII)のラクタムは、エタノール−水などの溶媒混合液中25℃〜80℃の温度での還元剤、例えば、鉄粉/塩化アンモニウムとの反応により式(XVI)のニトロ−エステルから調製されうる。] [0057] ] [0058] 式(XVI)のニトロ−エステルは、THFなどの溶媒中TBAFなどの試薬の存在下において、所望により40℃に加熱しながら、式(XVIII)のアルケンおよびニトロメタンから調製されうる。式(XVIII)のアルケンは、例えば、THFなどの溶媒中水素化ナトリウムの存在下における、ホスホノ酢酸トリエチルとの反応により式(VIII)のケトンから調製されうる。式(VIII)のケトンは、例えば、Sigma−Aldrich Chemicalsから商業的に入手可能である。] [0059] ] [0060] 別法として、式(I)’の化合物は、Tetrahedron Letters,2005,46(25),4315−4319に記載の製法にしたがって、式(VII)の1,2−アリール−ジアミンと式(XIX)のアルデヒドとの反応により調製されうる。] [0061] ] [0062] 式(XIX)のアルデヒドは、デス−マーチンペルヨージナン、DMPX、TPAPなどの試薬またはスワーン酸化条件(アミン塩基、例えば、トリエチルアミンまたはヒューニッヒ塩基の存在下における、塩化オキサリル/ジメチルスルホキシド)を用いる式(XX)のアルコールの酸化により調製されうる。式(XX)のアルコールは、THFなどの非プロトン性溶媒中0℃以下の温度での水素化リチウムアルミニウムなどの試薬での還元により式(V)のエステルから調製されうる。] [0063] ] [0064] 別法として、式(I)’の化合物は、例えば、100℃を超える温度にてポリリン酸などの試薬と加熱することにより式(XXI)のジアミンから調製されうる。] [0065] ] [0066] 式(XXI)のジアミドは、式(XXII)の酸塩化物および式(VII)のジアミンから調製されうる。式(XXII)の酸塩化物は、所望によりDCMなどの溶媒中ジメチルホルムアミドなどの触媒の存在下において、式(VI)のカルボン酸および塩化オキサリルなどの試薬から調製されうる。] [0067] ] [0068] 式(Ie)の化合物、すなわち、R2が1個または複数のハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、C1−C4ハロアルコキシ、シアノで置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールまたは複素環である式(I)の化合物は、式(XXIII)の有機スタンナンまたは式(XXIV)のボロン酸との反応により式(Id)の臭化アリール、すなわち、R2が臭素である式(I)の化合物から調製されうる。適当な反応条件は、「The Stille Reaction」,Organic Reactions(New York)(1997),50 1−652および「Transition Metals for Organic Synthesis」(第2版)(2004),1,211−229、ならびにその中の参考文献に記載されている。式(XXIII)の有機スタンナンおよび式(XXIV)のボロン酸は、例えば、Sigma−Aldrich Chemicalsから商業的に入手可能である。式(Ie)のいくつかの化合物は、上記の複素環または式(XXV)のヘテロ芳香族化合物との反応により式(Id)の臭化アリールから調製されうる。適当な反応条件は、「Metal−Catalyzed Cross−Coupling Reactions」(第2版),2004,2,699−760; Angewandte Chemie,International Edition,2003,42(44),5400−5449およびその中の参考文献に記載されている。式(Id)の化合物は、スキーム1−3に記載のとおりに調製されうる。] [0069] 式(Ie)のいくつかの化合物の調製において、記載されているC−Cカップリング反応の前に、適当な保護基、例えば、t−ブチルオキシカルボニル(Boc)で遊離「イミダゾール」NH基を保護する必要がありうる。その後のN−脱保護は、酸性反応条件下、例えば、DCMまたはMeOHなどの溶媒中にてHClまたはトリフルオロ酢酸で処理することにより行われうる。] [0070] 当業者にとっては当然のことながら、本発明の化合物の調製において、望ましくない副反応を防ぐために、分子内の1つまたは複数の感受性基を保護することが必要および/または望ましい場合がある。本発明にしたがって用いられる適当な保護基は、当業者に周知であり、慣用的な方法で使用することができる。例えば、T.W.GreeneおよびP.G.M.Wutsによる「Protective groups in organic synthesis」(John Wiley & sons 1991)またはP.J.Kocienskiによる「Protecting Groups」(Georg Thieme Verlag 1994)を参照。適当なアミノ保護基の例として、アシル型保護基(例えば、ホルミル、トリフルオロアセチル、アセチル)、芳香族ウレタン型保護基(例えば、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)および置換Cbz)、脂肪族ウレタン保護基(例えば、9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)、t−ブチルオキシカルボニル(Boc)、イソプロピルオキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル)およびアルキル型保護基(例えば、ベンジル、トリチル、クロロトリチル)が挙げられる。] [0071] 本発明はまた、1個または複数の原子が、自然界にて通常見られる原子量または質量数とは異なる原子量または質量数を有する原子と置き換えられたこと以外は、式(I)およびそれに続く式において記載されるものと同一である同位体標識化合物も含む。本発明の化合物およびその医薬上許容される塩に取り込まれうる同位体の例として、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、ヨウ素および塩素の同位体、例えば、2H、3H、11C、13C、14C、15N、17O、180、31P、32P、35S、18F、36Cl、123Iおよび125Iが挙げられる。] [0072] 上記の同位体および/または他の原子の他の同位体を含有する本発明の化合物は、本発明の範囲内である。本発明の同位体標識化合物、例えば、3H、14Cなどの放射性同位体が取り込まれているものは、薬物および/または基質組織分布アッセイに有用である。トリチウム(すなわち、3H)および炭素−14(すなわち、14C)同位体は、それらの製造の容易さおよび検出能のために特に好ましい。11Cおよび18F同位体は、PET(陽電子放射型断層撮影)において特に有用であり、125I同位体は、SPECT(単一光子放射型コンピューター断層撮影)に特に有用であり、全て、脳画像診断に有用である。本発明の式Iおよびそれに続く式で示される同位体標識化合物は、一般に、同位体標識されていない試薬の代わりに容易に入手可能な同位体標識試薬を用いることにより、下記スキームおよび/または下記実施例に記載されている手順を行うことによって調製することができる。] [0073] 本発明の化合物は、NPY Y5受容体のアンタゴニストであり、それ自体、NPY Y5受容体サブタイプに関連する障害または疾病の予防および治療に有用であり、特に、肥満、神経性食欲不振症および神経性大食症などの摂食障害、ならびに糖尿病、高血圧症、高脂血症、高コレステロール血症、うっ血性心不全、腎機能障害、性/生殖障害、鬱病、不安、ショック、てんかん発作、記憶喪失、睡眠障害、疼痛、片頭痛、脳出血、鼻づまり、胃腸障害、関節炎および免疫不全症候群などの他の異常な症状の治療に有用である。] [0074] 本発明の化合物はまた、摂食障害の予防および治療における効力を増大させるために、他の抗肥満薬と組み合わせて使用してもよい。かかる薬剤には、限定されるものではないが、シブトラミン;デクスフェンフルラミン;レプチン;成長ホルモン分泌促進因子アンタゴニスト、例えば、米国特許第5,536,716号に開示および明示されているもの;エラノタン(elanotan)IIのようなメラノコルチンアゴニスト;β3アゴニスト、例えば、国際公開公報W094/18161、W095/29159、W097/46556、W098/04526およびW098/32753に開示および明示されているもの;5HT−2アゴニスト;オレキシンアンタゴニスト;メラニン凝集ホルモンアンタゴニスト;ガラニンアンタゴニスト;CCKアゴニスト;GLP−1アゴニスト;コルチコトロピン放出ホルモンアゴニスト;Y1アンタゴニスト、およびCB1アンタゴニストが含まれる。] [0075] より具体的には、本発明の化合物は、過食障害などの摂食障害の治療および/または予防のための薬剤として有用である。] [0076] 本発明の治療方法は、かかる治療を必要とする患者に、他のNPY受容体に優先してNPY Y5受容体を選択的に拮抗する本発明の化合物の無毒の治療上有効な量を投与することによりNPY Y5受容体を拮抗し、NPY Y5受容体媒介疾患を治療する方法を含む。] [0077] 本発明の範囲内で、本明細書に用いられるいくつかの適応症を記載する用語は、Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders,第4版, published by the American Psychiatric Association(DSM−IV)および/またはInternational Classification of Diseases,第10版(ICD−10)において分類されている。本明細書に記載する障害の様々な亜型は、本発明の部分として企図されるものである。以下に列挙する疾患の後の括弧内の番号は、DSM−IVにおける分類番号を意味する。] [0078] 鬱病および気分障害(大鬱病エピソード、躁病エピソード、混合性エピソードおよび軽躁病エピソードを含む);鬱病性障害(大鬱病性障害、気分変調性障害(300.4)、特定不能の鬱病性障害(311)を含む);他の気分障害(鬱病性の特徴を伴う亜型、大鬱病様エピソードを伴う亜型、躁病性の特徴を伴う亜型および混合性の特徴を伴う亜型を含む一般健康状態に因る気分障害(293.83)を含む);物質誘発性気分障害(鬱病性の特徴を伴う亜型、躁病性の特徴を伴う亜型および混合性の特徴を伴う亜型を含む);ならびに特定不能の気分障害(296.90):] [0079] 不安障害(パニック発作を含む);パニック障害(広場恐怖症を伴わないパニック障害(300.01)および広場恐怖症を伴うパニック障害(300.21)を含む);広場恐怖症;パニック障害の既往歴のない広場恐怖症(300.22);特定の恐怖症(300.29、以前は単一恐怖症)(動物型、自然環境型、血液・注射・外傷型、状況型およびその他の型の亜型を含む);社会恐怖症(社会不安障害、300.23);強迫性障害(300.3);心的外傷後ストレス障害(309.81);急性ストレス障害(308.3);全般性不安障害(300.02);一般健康状態に因る不安障害(293.84);物質誘発性不安障害;分離不安障害(309.21)、不安を伴う適応障害(309.24)および特定不能の不安障害(300.00):] [0080] 物質関連障害(物質依存、物質渇望および物質乱用のような物質使用障害を含む);物質誘発性障害(例えば、物質中毒、物質離脱、物質誘発性せん妄、物質誘発性持続性認知症、物質誘発性持続性健忘性障害、物質誘発性精神病性障害、物質誘発性気分障害、物質誘発性不安障害、物質誘発性性機能障害、物質誘発性睡眠障害および幻覚剤持続性知覚障害(フラッシュバック));アルコール関連障害(例えば、アルコール依存(303.90)、アルコール乱用(305.00)、アルコール中毒(303.00)、アルコール離脱(291.81)、アルコール中毒せん妄、アルコール離脱せん妄、アルコール誘発性持続性認知症、アルコール誘発性持続性健忘性障害、アルコール誘発性精神病性障害、アルコール誘発性気分障害、アルコール誘発性不安障害、アルコール誘発性性機能障害、アルコール誘発性睡眠障害および特定不能のアルコール関連障害(291.9));アンフェタミン(またはアンフェタミン様)関連障害(例えば、アンフェタミン依存(304.40)、アンフェタミン乱用(305.70)、アンフェタミン中毒(292.89)、アンフェタミン離脱(292.0)、アンフェタミン中毒せん妄、アンフェタミン誘発性精神病性障害、アンフェタミン誘発性気分障害、アンフェタミン誘発性不安障害、アンフェタミン誘発性性機能障害、アンフェタミン誘発性睡眠障害および特定不能のアンフェタミン関連障害(292.9));カフェイン関連障害(例えば、カフェイン中毒(305.90)、カフェイン誘発性不安障害、カフェイン誘発性睡眠障害および特定不能のカフェイン関連障害(292.9));大麻関連障害(例えば、大麻依存(304.30)、大麻乱用(305.20)、大麻中毒(292.89)、大麻中毒せん妄、大麻誘発性精神病性障害、大麻誘発性不安障害および特定不能の大麻関連障害(292.9));コカイン関連障害(例えば、コカイン依存(304.20)、コカイン乱用(305.60)、コカイン中毒(292.89)、コカイン離脱(292.0)、コカイン中毒せん妄、コカイン誘発性精神病性障害、コカイン誘発性気分障害、コカイン誘発性不安障害、コカイン誘発性性機能障害、コカイン誘発性睡眠障害および特定不能のコカイン関連障害(292.9));幻覚剤関連障害(例えば、幻覚剤依存(304.50)、幻覚剤乱用(305.30)、幻覚剤中毒(292.89)、幻覚剤持続性知覚障害(フラッシュバック)(292.89)、幻覚剤中毒せん妄、幻覚剤誘発性精神病性障害、幻覚剤誘発性気分障害、幻覚剤誘発性不安障害および特定不能の幻覚剤関連障害(292.9));吸入剤関連障害(例えば、吸入剤依存(304.60)、吸入剤乱用(305.90)、吸入剤中毒(292.89)、吸入剤中毒せん妄、吸入剤誘発性持続性認知症、吸入剤誘発性精神病性障害、吸入剤誘発性気分障害、吸入剤誘発性不安障害および特定不能の吸入剤関連障害(292.9));ニコチン関連障害(例えば、ニコチン依存(305.1)、ニコチン離脱(292.0)および特定不能のニコチン関連障害(292.9));オピオイド関連障害(例えば、オピオイド依存(304.00)、オピオイド乱用(305.50)、オピオイド中毒(292.89)、オピオイド離脱(292.0)、オピオイド中毒せん妄、オピオイド誘発性精神病性障害、オピオイド誘発性気分障害、オピオイド誘発性性機能障害、オピオイド誘発性睡眠障害および特定不能のオピオイド関連障害(292.9));フェンシクリジン(またはフェンシクリジン様)関連障害(例えば、フェンシクリジン依存(304.60)、フェンシクリジン乱用(305.90)、フェンシクリジン中毒(292.89)、フェンシクリジン中毒せん妄、フェンシクリジン誘発性精神病性障害、フェンシクリジン誘発性気分障害、フェンシクリジン誘発性不安障害および特定不能のフェンシクリジン関連障害(292.9));鎮静剤、催眠剤または抗不安薬関連障害(例えば、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬依存(304.10)、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬乱用(305.40)、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬中毒(292.89)、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬離脱(292.0)、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬中毒せん妄、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬離脱せん妄、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬持続性認知症、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬持続性健忘性障害、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬誘発性精神病性障害、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬誘発性気分障害、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬誘発性不安障害、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬誘発性性機能障害、鎮静剤、催眠剤または抗不安薬誘発性睡眠障害および特定不能の鎮静剤、催眠剤または抗不安薬関連障害(292.9));多物質関連障害(例えば、多物質依存(304.80));ならびに他の(または不明の)物質関連障害(例えば、タンパク質同化ステロイド、硝酸塩吸入剤および亜酸化窒素):] [0081] 原発性不眠症(307.42)、原発性過眠症(307.44)、ナルコレプシー(347)、呼吸関連睡眠障害(780.59)、概日リズム睡眠障害(307.45)および特定不能の睡眠異常(307.47)などの睡眠異常などの原発性睡眠障害を含む睡眠障害;悪夢障害(307.47)、睡眠驚愕障害(307.46)、睡眠時遊行症(307.46)および特定不能の睡眠時随伴症(307.47)などの睡眠時随伴症などの原発性睡眠障害;他の精神障害に付随する不眠症(307.42)および他の精神疾患に付随する過眠症(307.44)などの他の精神疾患に付随する睡眠障害;一般健康状態に因る睡眠障害;ならびに物質誘発性睡眠障害(亜型である不眠症型、過眠症型、睡眠時随伴症型および混合型を含む):] [0082] 摂食障害、例えば、神経性無食欲症(307.1)(亜型である制限型および過食/排出型を含む);神経性多食症(307.51)(亜型である排出型および非排出型を含む);肥満;強迫性摂食障害;過食障害;ならびに特定不能の摂食障害(307.50):] [0083] 性機能障害(性的欲求低下障害(302.71)および性嫌悪障害(302.79)などの性的欲求の障害を含む);性的興奮の障害(例えば、女性の性的興奮の障害(302.72)および男性の勃起障害(302.72));オルガズム障害(例えば、女性オルガズム障害(302.73)、男性オルガズム障害(302.74)および早漏(302.75));性交疼痛障害(例えば、性交疼痛症(302.76)および膣痙攣(306.51));特定不能の性機能障害(302.70);性嗜好異常(例えば、露出症(302.4)、フェティシズム(302.81)、窃触症(302.89)、小児性愛(302.2)、性的マゾヒズム(302.83)、性的サディズム(302.84)、服装倒錯的フェティシズム(302.3)、窃視症(302.82)および特定不能の性嗜好異常(302.9));性同一性障害(例えば、小児の性同一性障害(302.6)および青年期または成人の性同一性障害(302.85));ならびに特定不能の性障害(302.9)。] [0084] さらなる実施態様において、本発明は、過食障害の治療のための医薬の製造における式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物の使用を提供する。] [0085] さらなる実施態様において、本発明は、過食障害に罹患している哺乳動物の治療方法であって、該対象に有効量の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。] [0086] さらなる実施態様において、本発明は、肥満の治療のための医薬の製造における式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物の使用を提供する。] [0087] さらなる実施態様において、本発明は、肥満に罹患している哺乳動物の治療方法であって、該対象に有効量の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。] [0088] 式(I)の化合物は、経口または非経口投与することができ、例えば、心血管障害(例えば、高血圧症、腎症、心臓病、血管攣縮、アテローム性動脈硬化症)、中枢神経系障害(例えば、大食症、鬱病、不安、発作、てんかん、認知症、疼痛、アルコール依存症、薬物禁断症状)、代謝疾患(例えば、肥満、糖尿病、ホルモン異常、高コレステロール血症、高脂血症)、性・生殖機能障害、胃腸運動障害、呼吸障害、炎症または緑内障など、好ましくは、大食症、肥満、糖尿病などを包含するNPYに関連する種々の疾患の治療のための薬剤を提供するために投与に適した剤形で製剤化されうる。] [0089] 治療に用いるため、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物の治療上有効な量は化学物質のままで投与することもできるが、有効成分を医薬組成物として提供することが好ましい。したがって、さらなる実施形態において、本発明は、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物を1種または複数の医薬上許容される担体、希釈剤または賦形剤と混合して含む医薬組成物を提供する。担体(複数)、希釈剤(複数)または賦形剤(複数)は、その製剤の他の成分と適合し、かつ、そのレシピエントに害がないという意味で許容されなければならない。さらなる実施形態において、本発明はまた、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物を1種または複数の医薬上許容される担体、希釈剤または賦形剤と混合することを含む、医薬組成物の調製方法を提供する。] [0090] 本発明の医薬組成物は、任意の適当な経路、例えば、経口経路(口腔または舌下を含む)、直腸経路、鼻腔経路、局所経路(口腔、舌下または経皮を含む)、膣経路または非経口経路(皮下、筋肉内、静脈内または皮内を含む)による投与のために製剤化することができる。そのため、本発明の医薬組成物は、例えば、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、ロゼンジ剤、クリーム剤または液体製剤(例えば、経口もしくは滅菌非経口液剤もしくは懸濁剤)として製剤化することができる。かかる医薬製剤は、製薬分野で公知のいずれの方法によって、例えば有効成分を担体(複数)または賦形剤(複数)と混合させることによって調製されうる。] [0091] 経口投与用の錠剤およびカプセル剤は、単位用量剤形であってもよく、結合剤、例えば、シロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカントまたはポリビニルピロリドン;充填剤、例えば、ラクトース、糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、ソルビトールまたはグリシン;錠剤滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコールまたはシリカ;崩壊剤、例えば、ジャガイモデンプン;またはラウリル硫酸ナトリウムなどの許容される湿潤剤といった通常の賦形剤を含有していてもよい。錠剤は、通常の調剤業務にて既知の方法にしたがってコーティングしてもよい。経口液体製剤は、例えば、水性もしくは油性懸濁剤、液剤、乳剤、シロップ剤またはエリキシル剤の剤形であってもよく、あるいは使用前に水または他の適当なビヒクルで戻す乾燥製剤として提供されうる。かかる液体製剤は、懸濁化剤(例えば、ソルビトール、メチルセルロース、グルコースシロップ、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルまたは硬化食用脂)、乳化剤(例えば、レシチン、モノオレイン酸ソルビタンまたはアカシア);非水性ビヒクル(食用油を含みうる)、例えば、扁桃油、油性エステル(例えば、グリセリン、プロピレングリコールまたはエチルアルコール);保存剤、例えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチルもしくはp−ヒドロキシ安息香酸プロピルまたはソルビン酸、ならびに必要に応じて慣用の香味剤または着色剤といった慣用の添加剤を含有していてもよい。] [0092] 本発明の局所製剤は、例えば、軟膏剤、クリーム剤またはローション剤、眼軟膏剤および点眼剤または点耳剤、含浸包帯およびエアゾール剤として提供することができ、保存剤、薬剤の浸透を助ける溶媒ならびに軟膏剤およびクリーム剤中の保湿剤などの適当な慣用の添加剤を含有していてもよい。製剤はまた、クリーム基剤または軟膏基剤およびローション用のエタノールまたはオレイルアルコールなどの適当な慣用の担体を含有していてもよい。かかる担体は、製剤の約1%〜約98%存在しうる。より一般的には、それらは製剤の約80%まで形成するであろう。] [0093] 非経口投与に適した医薬製剤には、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤および該製剤を対象とするレシピエントの血液と等張にする溶質を含みうる水性および非水性滅菌注射液;ならびに懸濁化剤および増粘剤を含みうる水性および非水性滅菌懸濁剤が含まれる。製剤は、1回投与用または複数投与用容器、例えば、密封アンプルおよびバイアルに入れて提供してもよく、使用直前に、滅菌液体担体(例えば、注射用蒸留水)を添加するだけの冷凍乾燥(凍結乾燥)状態で貯蔵することができる。即時調合注射液剤および懸濁剤は滅菌散剤、顆粒剤および錠剤から調製可能である。] [0094] 直腸投与に適した医薬製剤は、坐剤または浣腸として提供されうる。] [0095] 担体が固体である場合の鼻腔投与に適した医薬製剤には、例えば、20〜500ミクロンの粒径を有する粗粉末を含んでいてもよく、これは、かぎたばこを吸うように、すなわち、鼻に近づけて保持した該粉末の容器から鼻道を経る急速吸入によって投与される。鼻腔スプレー剤または点鼻剤としての投与のための、担体が液体である場合の適当な製剤には、有効成分の水性または油性溶液が含まれる。] [0096] 吸入による投与に適した医薬製剤には、種々のタイプの定量型の加圧エアゾール剤、ネブライザーまたは通気器によって生じうる微粒子ダストまたはミストが含まれる。] [0097] 膣投与に適した医薬製剤には、ペッサリー剤、タンポン剤、クリーム剤、ゲル剤、ペースト剤、フォーム剤またはスプレー剤として提供されうる。] [0098] 当然のことながら、上記にて特に記載した成分に加え、製剤は、対象とする製剤のタイプに関する技術分野で慣用の他の薬剤も含みうる。] [0099] 本発明の化合物は、代謝障害および/または摂食障害の治療に有用な他の薬剤と組み合わせて使用することができる。かかる組合せの個々の成分は、その治療過程の間に異なる時点で別個に、または、分割形態もしくは単一の組合せ形態で同時に投与することもできる。したがって、本発明は、かかる全ての同時または交互治療計画を包含するものと理解され、「投与」なる語は相応に解釈されるべきである。当然のことながら、本発明の化合物と代謝障害および/または摂食障害の治療に有用な他の薬剤との組合せの範囲は、基本的に代謝障害および/または摂食障害の治療に有用ないずれの医薬組成物とのいずれの組合せも含む。] [0100] 式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物の治療上有効な量は、例えば、ヒトまたはその他の哺乳動物の年齢および体重、治療を必要とする厳密な症状およびその重篤度、製剤の性質、および投与経路を含む多くの因子によって異なり、最終的に担当の医師または獣医師の裁量である。しかしながら、NPY Y5受容体により媒介される障害の治療のための式(I)の化合物の有効量は、一般に、1日当たりレシピエント(哺乳動物)の体重1kgにつき0.1〜100mgの範囲、より一般的には、1日当たり体重1kgにつき1〜10mgの範囲である。したがって、70kgの成人では、1日当たりの実際の量は通常70〜700mgであり、この量は1日当たり単回投与で投与されうるか、または、より一般的には、合計1日量が同じとなるように1日当たり複数回(例えば、2回、3回、4回、5回または6回)の分割用量で投与されうる。その医薬上許容される塩または溶媒和物の有効量は、式(I)の化合物それ自体の有効量に比例して決定することができる。] [0101] 本明細書に用いるための式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物は、1種または複数の他の治療剤と組み合わせて使用することができる。したがって、本発明は、さらなる実施形態において、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物を例えば、付加的な抗肥満薬であってもよい、さらなる治療剤とともに含む組合せを提供する。またさらなる実施形態において、本発明はまた、NPY Y5受容体により媒介される障害の治療における、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物をさらなる治療剤と一緒に含む組合せの使用を提供する。] [0102] 式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩もしくは溶媒和物が1種または複数の他の治療剤と組み合わせて用いられる場合、これらの化合物はいずれかの慣用経路によって逐次または同時のいずれで投与されうる。] [0103] 上記の組合せは、好都合なことには、医薬製剤の形態で使用するために提供することができるので、上記の組合せを医薬上許容される担体または賦形剤とともに含む医薬製剤は、本発明のさらなる実施形態をなす。かかる組合せの個々の成分は、別個のまたは組み合わされた医薬製剤中にて逐次または同時のいずれで投与されうる。] [0104] 同じ製剤に組み合わせる場合、その2種類の化合物は、互いにおよび製剤の他の成分と安定かつ混合可能でなければならず、投与のために処方することができる。別個に処方する場合、それらは任意の好都合な製剤で、好都合なことには、かかる化合物に関して当該分野で知られているような手法で提供されうる。] [0105] 化合物が同じ疾患に対して活性な第二の治療薬と組み合わせて用いられる場合、各化合物の用量は、その化合物が単独で用いられる場合の用量とは異なる。当業者ならば、適当な用量を容易に認識することができる。] [0106] 以下の実施例は、本発明の特定の化合物の実験合成を記載し、化合物または工程に関して本発明の範囲を何ら限定するものではない。当然のことながら、特定の試薬、溶媒、温度および時間が用いられるが、同様の結果を得るために使用できる、可能性のある多くの等価の選択肢があると理解される。本発明はこのような等価なものを含むものとする。] [0107] 実験 本発明は、下記の化合物により説明される。] [0108] 略語 DMAP 4−ジメチルアミノピリジン DIPEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン TEAトリエチルアミン TFAトリフルオロ酢酸 EtOAc酢酸エチル EDC.HCl N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド 塩酸塩 EDAC N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド 塩酸塩 EDC N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド HOBt.H2O 1−ヒドロキシベンジルトリアゾール水和物 DMSOジメチルスルホキシド DCMジクロロメタン DMFN,N−ジメチルホルムアミド HATU (O−7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N ’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート) THFテトラヒドロフラン MDAPマスディレクティッド自動精製 MeOHメタノール Et2Oジエチルエーテル r.t. 室温 BuOHブタノール DMPU 1,2−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)− ピリミドン] [0109] 化合物を、ACD/Name PRO 6.02化合物命名ソフトウェア(Advanced Chemistry Development Inc.,Toronto,Ontario,M5H2L3,Canada)を用いて命名した。] [0110] 分析機器 プロトン磁気共鳴(NMR)スペクトルは、300、400、500もしくは600MHzのVarian装置または300もしくは400MHzのBruker機器のいずれかで記録される。化学シフトは、内部標準として残存溶媒系を用いてppm(δ)単位で記録される。分裂パターンは、s、シングレット;d、ダブレット;t、トリプレット;q、カルテット;m、マルチプレット;br、ブロードで示される。NMRスペクトルは、25〜90℃の範囲の温度で記録される。1種以上の配座異性体が検出される場合に、最も豊富なものについての化学シフトが記録される。] [0111] 質量スペクトル(MS)は、ES(+)およびES(−)イオン化モードで作動する、4 II三連四重極質量分析計(Micromass UK)またはAgilent MSD 1100質量分析計で得られる。該方法の使用は、「MS」で示される。] [0112] HPLC−質量スペクトル(HPLC−MS)は、HPLC装置Agilent 1100シリーズ[LC/MS−ES(+):分析は、Supelcosil ABZ+Plus(33x4.6mm、3m)(移動相:100%[水+0.1%ギ酸]で1分間、次いで、100%[水+0.1%ギ酸]〜5%[水+0.1%ギ酸]および95%[アセトニトリル]で5分間、最終的に、これらの条件下で2分間;T=40℃;流速=1mL/分で行った;LC/MS−ES(−):分析は、Supelcosil ABZ+Plus(33x4.6mm、3m)(移動相:100%[水+0.05%アンモニア]で1分間、次いで、100%[水+0.05%アンモニア]〜5%[水+0.05%アンモニア]および95%[アセトニトリル]で5分間、最終的に、これらの条件下で2分間;T=40℃;流速=1mL/分で行った]と連動してES(+)およびES(−)イオン化モードで作動する、Agilent LC/MSD 1100質量分析計で得られる。質量スペクトルにおいて、分子イオン群における1つのピークのみが記録される。該方法の使用は、記載の化合物の解析評価において「HPLC−MS 1」で示される。] [0113] あるいは、HPLC−MS測定は、HPLCシステムAgilent 1100シリーズと連動してPlatform LCZTM単一四重極質量分析計(MicromassWaters)を用いて行われる。実験条件は以下のとおりである:カラムXBridge C18(5μm 4.6x50mm)、カラム温度30℃、移動相、A=水+0.1%TFAおよびB=MeCN、勾配、t=0分 0%(B)から1.5分で60%(B)へ、3.5分で95%(B)へ、1.5分持続(t=6.60分 0%B停止時間=7.0分)、流速2ml/分、DADUV範囲 210〜350nm、MSイオン化モード、陽エレクトロスプレー(ES+)、MS範囲 110〜1100原子質量単位。該方法の使用は、記載の化合物の解析評価において「HPLC−MS 2」で示される。] [0114] あるいは、HPLC−MS測定は、以下のプロトコールにしたがって行われる。] [0115] カラム 用いられるカラムは、4.6mmx20mmの大きさの、Waters Atlantisである。固定相粒径は3μmである。カラム温度は常温である。] [0116] 溶媒 A:水性溶媒=水+0.1%ギ酸 B:有機溶媒=アセトニトリル+0.1%ギ酸 ニードル洗浄溶媒=メタノール] [0117] 方法 一般的方法は、以下の勾配を用いて2μlの注入量および5.5分の実行時間で用いられる:] [0118] 流速 勾配流速は1.0ml分−1である。] [0119] 該製法の使用は、実験テキストにおいて「LCMS」で示される。] [0120] あるいは、HPLC−MS測定は、以下のプロトコールにしたがって行われた。] [0121] カラム 用いられるカラムは、2.1mmx30mmの大きさの、Waters Xterraである。固定相粒径は3.5μmである。カラム温度は25℃である。] [0122] 溶媒 A:水性溶媒=水+0.1%ギ酸 B:有機溶媒=95%アセトニトリル+0.1%ギ酸 ニードル洗浄溶媒=40%メタノール、40%IPAおよび20%水] [0123] 方法 一般的方法は、以下の勾配を用いて1μlの注入量および4.5分の実行時間で用いられる:] [0124] 流速 勾配流速は1.0ml分−1である。] [0125] 該プロトコールの使用は、実験テキストにおける「LCMS(4.5分)」で示される。] [0126] 全イオン流(TIC)およびDADUVクロマトグラフィートレースはまた、ピークに関連するMSおよびUVスペクトルとともに2996PDA検出器を装備し、陽性または陰性エレクトロスプレーイオン化モードで作動するWaters Micromass ZQTM質量分析計につないだUPLC/MS AcquityTMシステムでも得られる。[LC/MS−ES(+/−):分析は、AcquityTM UPLC BEH C18カラム(50x21mm、粒径1.7μm)、カラム温度40℃(移動相:A−水+0.1%ギ酸/B−アセトニトリル+0.075%ギ酸、流速:1.0mL/分、勾配:t=0分 3%B、t=0.05分 6%B、t=0.57分 70%B、t=1.4分 99%B、t=1.45分 3%B)を用いて行った]。該方法の使用は、記載の化合物の解析評価において「UPLC−MS」で示される。] [0127] マイクロ波照射に関する反応では、Personal Chemistry Emrys(商標)最適化ツール(Optimizer)を用いる。] [0128] フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーは、シリカゲル230−400メッシュ(Merck AG Darmstadt,Germanyから供給)またはVarian Mega Be−SiプレパックカートリッジまたはプレパックBiotageシリカカートリッジで行われる。] [0129] SPE−SCXカートリッジは、Varianから供給されているイオン交換固相抽出カラムである。SPE−SCXカートリッジとともに用いられる溶出液は、通常、メタノール、次いで、メタノール中2Nアンモニア溶液である。] [0130] 多くの調製では、Biotage手動フラッシュクロマトグラフィー(Flash+)または自動化フラッシュクロマトグラフィー(Horizon,SP1,Flashmaster)システムのいずれかを用いて精製が行われる。これらの機器はすべて、標準的BiotageまたはVarianシリカカートリッジとともに作動する。] [0131] SPE−Siカートリッジは、Varianから供給されているシリカ固相抽出カラムである。] [0132] 多くの調製では、Waters 2996PDA検出器を装備し、陽性および陰性エレクトロスプレーイオン化モードES+、ES−(質量範囲100−1000)で作動するZQ(商標)質量分析計(Waters)とつながった、マスディレクティッド自動精製(MDAP)システムFractionlynx(商標)で精製が行われる。酸性ならびに塩基性セミ分取勾配のセットを用いた:] [0133] 方法A:30mgまでの粗製物のクロマトグラフィー酸性条件: カラム:100x21.2mm SupelcosilTM ABZ+Plus(5μm粒径) 移動相:A[水+0.1%ギ酸]/B[アセトニトリル+0.1%ギ酸] 流速:20ml/分 勾配:1分間5%B、9分で95%B、3.5分で100%B] [0134] 方法B:100mgまでの粗製物のクロマトグラフィー酸性条件: カラム:150x30mm XTerra Prep MS C18(10μm粒径) 移動相:A[水+0.1%ギ酸]/B[アセトニトリル+0.1%ギ酸] 流速:40mL/分 勾配:7分の1%B〜100%B、7.5分持続。] [0135] 方法C:100mgまでの粗製物のクロマトグラフィー塩基性条件: カラム:150x30mm XTerra Prep MS C18(10μm粒径) 移動相:A−水+10mM炭酸アンモニウム(アンモニアでpH10に調整)/B−アセトニトリル 流速:40mL/分 勾配:0.5分間10%B、12.5分で95%B] [0136] あるいは、化合物精製についてのマスディレクティッドHPLCは、以下のプロトコールを用いて行われる。] [0137] カラム 用いられるカラムは、5μmの固定相粒径を有する19mmx100mmの大きさの、Waters Atlantisである。] [0138] 溶媒 A:水性溶媒=水+0.1%トリフルオロ酢酸 B:有機溶媒=アセトニトリル+0.1%トリフルオロ酢酸 後処理溶媒=メタノール:水(0.1%ギ酸) 80:20 ニードル洗浄溶媒=メタノール] [0139] 方法 目的化合物の分析保持時間によって、5つの方法が用いられる。それらは、20分の実行時間を有し、15分の勾配、次いで、5分のカラムフラッシュおよび再平衡工程からなる。] [0140] 流速 上記の方法はすべて、20ml.分−1の流速を有する。] [0141] 該プロトコールの使用は、実験テキストにおいて「マスディレクティッドHPLC」で示される。] [0142] 全ての反応は、UV光、ヨウ素、5%エタノールリンモリブテン酸、ニンヒドリン溶液またはバニリン溶液で可視化した、0.25mm E.Merckシリカゲルプレート(60F−254)で薄層クロマトグラフィーにより観測する。] [0143] 中間体 中間体1:2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール 5−(トリフルオロメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン(中間体2、3.76g、18.6mmol)および三塩化リン(56ml)を95℃にて18時間合した。溶媒を除去し、残渣をトルエン(3x30ml)で処理し、50℃にて蒸発乾固した。得られた固体をEtOAcから再結晶した。沈殿を濾去し、Et2Oで洗浄し、乾燥し、標記化合物を得た(3.75g、17.0mmol、91%)。1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 7.90(1H,s),7.72(1H,d),7.56(1H,dd);UPLC−MS:0.67分、m/z 221[M+H]+。] [0144] 中間体2:5−(トリフルオロメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン 商業的に入手可能な4−(トリフルオロメチル)−1,2−ベンゼンジアミン(5.832g、33.11mmol)を室温にてTHF中で溶解し、カルボニルジイミダゾール(5.905g、36.42mmol、1.1当量)を加えた。室温にて18時間攪拌した後、混合物をEtOAc(200ml)で希釈し、水性NH4Cl(50ml)、水性NaHCO3(50ml)およびブライン(50ml)で洗浄した。有機相を、(Na2SO4)乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣を、シクロヘキサン/EtOAc:1/1〜純EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して精製し、標記化合物を得た(4.10g、20.28mmol、61%)。1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 11.08(2H,br s),7.29(1H,d),7.16(1H,s),7.09(1H,d);UPLC−MS:0.57分、m/z 203[M+H]+。] [0145] 中間体3:(シス)−N,N’−[4−(トリフルオロメチル)ベンゼン−1,2−ジイル]ビス(2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキシアミド) 攪拌した(シス)−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸(中間体4、0.22mmol)および塩化オキサリル(23μl)のDCM(1ml)中溶液に、ジメチルホルムアミド(1μl)を加えた。混合物を1時間攪拌し、次いで、4−トリフルオロメチルフェニル−1,2−ジアミン(77mg)のDCM(1ml)中溶液を滴下した。混合物を1時間攪拌し、次いで、70時間静置した。混合物をEtOAcと水の間に分配した。有機層を、(水、ブライン)洗浄し、真空下で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル;シクロヘキサン−酢酸エチル、9:1〜1:4)に付して精製し、標記化合物を得た(28.7mg)。1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.83(2H,m),7.66(1H,br s),7.58−7.48(5H,m),7.44−7.31(5H,m),7.19−7.11(2H,m),3.76(4H,br s),2.45(2H,m),2.24−1.92(12H,m)および1.76−1.58(4H,m);UPLC−MS:0.82分、m/z 691[M+H]+。] [0146] 中間体4:(シス)−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸 (シス)−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸1,1−ジメチルエチル(中間体5、74mg、0.22mmol)、DCM(2ml)およびTFA(0.2ml)の混合物を、2時間振盪し、次いで、40℃で加熱しながら窒素流下で濃縮した。残渣を、真空下40℃にて乾燥し、標記化合物を得た。1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 10.82(1H,br s),7.52(2H,d J 8Hz),7.38(2H,t,J 8Hz),7.16(1H,J 8Hz),3.76(2H,s),2.50−2.37(1H,m),2.21−2.13(2H,m),2.08−1.94(4H,m)および1.71−1.59(2H,m)。] [0147] 別法として、中間体4を以下の製法にしたがって調製した。] [0148] 中間体4:(シス)−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸 攪拌した(シス)−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸エチル(0.45g、1.5mmol)のメタノール(10ml)中溶液に、水酸化リチウム(0.18g)の水(2ml)中溶液を滴下した。混合物を1時間攪拌し、次いで、18時間静置した。混合物を、希塩酸(1M)で酸性化し、酢酸エチルで2回抽出した。合した有機抽出液を、水で洗浄し、疎水性膜に通して濾過し、真空下で濃縮し、白色固体として(シス)−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸を得た(0.393g、96%)。1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.54(2H,d,J 7.5Hz),7.38(2H,t,J 7.5Hz),7.14(1H,t,J 7.5Hz),3.75(2H,s),2.43(1H,m),2.19(1H,m),2.16(1H,m),2.08(1H,m),2.06−1.98(3H,m)および1.65(2H,m);UPLC−MS:0.62分、m/z 274[M−H]−。] [0149] 中間体5:(シス)−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸1,1−ジメチルエチル 丸底フラスコ中にて、攪拌した(シス)−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸(中間体4、0.38g、1.4mmol)、DMF(0.1ml)およびTHF(8ml)の混合物に、オキシ塩化リン(0.15ml、1.6mmol)を滴下した。混合物を、40℃に加熱し、2時間攪拌した。その間、テトラメチルエチレンジアミン(0.73ml、4.8mmol)、第三級ブタノール(0.20ml、2.1mmol)、塩化リチウム(61mg、1.4mmol)およびTHF(2ml)を、別々のバイアル中で一緒に攪拌した。フラスコを室温に冷却し、バイアルの含有物を、中間体酸塩化物の攪拌溶液に滴下した。混合物を35℃に加熱し、18時間攪拌した。混合物を水で希釈し、EtOAcで2回抽出した。合した有機抽出液を、(水、希塩酸、水)洗浄し、疎水性膜に通して濾過し、真空下で濃縮し、粗生成物を得た(0.47g)。粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;シクロヘキサン−酢酸エチル、10:1)に付して精製した;低速ランニング異性体のみを含有する画分を合し、真空下で濃縮し、粘性油として(シス)−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸1,1−ジメチルエチルを得、静置すると結晶化した(74mg)。1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.53(2H,d,J 8Hz),7.36(2H,t,J 8Hz),7.12(1H,t,J 8Hz),3.71(2H,s),2.30−2.21(1H,m),2.15−2.07(2H,m),2.03−1.86(4H,m),1.60(2H,td,J 13,5Hz)および1.45(9H,s);UPLC−MS:0.85分、m/z 276[M−tBu+H]+、331[M+H]+および663[2M+H]+。] [0150] 中間体6:(シス)−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸エチル 4−ヒドロキシ−4−[(フェニルアミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸エチル(中間体7と類似の方法で調製、190.5mg、0.68mmol)を、無水DCM(10ml)中で溶解し、窒素下で−50℃に冷却した。該温度で、TEA(189.38μl、1.36mmol)およびトリホスゲン(100.7mg、0.34mmol)を加えた。反応物を−78℃にて2.5時間攪拌した。追加のトリホスゲン(100.0mg、0.337mmol)を加え、混合物をさらに2時間(終了するまで)攪拌した。反応物を、NH4Clの飽和水性溶液で処理し、DCMで抽出した;有機相を、Na2SO4で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮し、残渣を得(175mg)、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(化合物Rf 0.27、シクロヘキサン:EtOAc 7:3)に付して精製した。低速ランニング生成物を含有する画分を合し、真空下で濃縮し、標記化合物を得た(113.2mg)。1H−NMR(500MHz,CDCl3):δ 1.28(3H,t),1.58−1.69(2H,td),1.91−2.09(4H,m),2.15(2H,d),2.30−2.42(1H,m),3.74(2H,s),4.15(2H,q),7.14(1H,t),7.38(2H,t),7.54(2H,d);MS:m/z 304[M+H]+。] [0151] 中間体7:4−ヒドロキシ−4−[(フェニルアミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸エチル 1−オキサスピロ[2.5]オクタン−6−カルボン酸エチル(中間体8、704.5mg、3.82mmol)を、t−BuOH(4ml)中で溶解し、アニリン(697μl、7.65mmol、例えば、Aldrichから商業的に入手可能)を加えた。反応物を攪拌し、マイクロ波照射下150℃にて30分間加熱した(2サイクル)。混合物をNH4Clの飽和水性溶液に注ぎ、EtOAcで抽出した;有機相を、Na2SO4で乾燥し、濾過し、真空中で蒸発させて、粗4−ヒドロキシ−4−[(フェニルアミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸エチルを得(1.19g)、さらに精製することなく用いた。類似の方法を用いて調製された別のバッチの同一化合物を得た、1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 1.22−1.30(m,3H),1.36−2.02(m,9H),2.23−2.34(m,1H),2.45−2.54(m,1H),3.09−3.13(m,1H),3.16−3.21(m,1H),4.10−4.20(m,2H),6.65−6.77(m,3H),7.14−7.24(m,2H)。] [0152] 中間体8:1−オキサスピロ[2.5]オクタン−6−カルボン酸エチル ヨウ化トリメチルスルホキソニウムおよびカリウムtert−ブトキシドの混合物(Synthetic Communications,33(12),2135−2143にて報告される;3.9g、11.76mmol)に、4−オキソシクロヘキサンカルボン酸エチル(1g、5.87mmol、Aldrich)のDMSO(20ml)中溶液を加えた。混合物を室温にて一晩攪拌した。混合物を水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した;有機相をNa2SO4で乾燥し、濾過し、真空中で蒸発させて、1−オキサスピロ[2.5]オクタン−6−カルボン酸エチルを得(704.5mg、65%)、精製することなく用いた。類似の方法を用いて別のバッチの同一化合物を得た。1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 1.20(t,3H),1.27−1.49(m,2H),1.63−2.04(m,6H),2.26−2.28(m,1H),2.49−2.59(m,2H),4.06(q,2H)。] [0153] 別法として、中間体8を以下の製法を用いて調製した:] [0154] 2,8,9−トリイソブチル−2,5,8,9−テトラアザ−1−ホスファビシクロ[3.3.3]ウンデカン(1.14ml、3.94mmol)およびアセトニトリル(15ml)の混合物を、0℃にてヨウ化トリメチルスルホニウム(0.81g、3.97mmol)および4−オキソシクロヘキサンカルボン酸エチル(0.563g、3.31mmol)の攪拌懸濁液に加えた。混合物を0℃にて30分間攪拌し、次いで、室温に加温し、さらに1時間攪拌した。反応混合物を、減圧下で濃縮し、次いで、ジエチルエーテルで希釈した。得られた懸濁液を30分間攪拌し、次いで、濾過し、濾過ケークを追加のジエチルエーテルで洗浄した。合したエーテル相を、減圧下で濃縮し、残渣を、5%−15%EtOAc/シクロヘキサンの勾配で溶出するSiO2クロマトグラフィー(Biotage 25+Mカラム)に付して、無色油として標記化合物の約60:40のトランス:シス混合物を得た(250mg)。1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 1.27(3H 両異性体,t),1.37−1.52(2H 両異性体,m),1.68−2.14(6H 両異性体,m),2.35−2.48(1H 両異性体,m),2.62(2Hシス異性体,s),2.65(2Hトランス異性体,s),4.16(2H 両異性体,q).] [0155] 別法として、中間体8を以下の製法を用いて調製した:] [0156] 4−オキソシクロヘキサンカルボン酸エチル(10.81ml、67.6mmol)およびヨウ化トリメチルスルホニウム(16.55g、81mmol)を、窒素下、乾アセトニトリル(750ml)中で溶解した。室温にて、2,8,9−トリス(2−メチルプロピル)−2,5,8,9−テトラアザ−1−ホスファビシクロ[3.3.3]ウンデカン(30.1ml、85mmol)を加えた。反応混合物を、室温にて1時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去した。得られた固体を、Et2O(400ml)でトリチュレートし、懸濁液を濾過した。濾過ケークをEt2O(3x200ml)で洗浄した。エーテルを蒸発させ、残渣を、シクロヘキサン/EtOAc:9/1〜7/3で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して精製し、シスおよびトランス異性体の混合物(約1:1、1H−NMRに基づく)として標記化合物を得た(10.77g、58.5mmol、87%)。1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 4.16(2H,q),2.65(2H,d),2.33−2.50(1H,m),2.05−2.16(1H,m),1.96−2.05(1H,m),1.83−1.92(2H,m),1.72−1.80(2H,m),1.49−1.58(1H,m),1.36−1.45(1H,m),1.24−1.32(3H,t)。] [0157] 中間体9:(トランス)−N−[2−アミノ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキサミド 攪拌した(トランス)−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸(中間体10、82mg、0.3mmol)および4−トリフルオロメチル−1,2−ジアミノベンゼン(商業的に入手可能、79mg)のピリジン(2ml)中溶液に、EDAC(91mg)を加えた。混合物を1時間攪拌し、次いで、18時間静置した。混合物を真空下で濃縮し、次いで、水性NaHCO3溶液と酢酸エチル(x2)の間に分配した。合した有機抽出液を、水で洗浄し、疎水性膜に通して濾過し(相分離)、真空下で濃縮して、粗生成物を得た(196mg)。粗製物を、シクロヘキサン−酢酸エチル(1:0〜0:1勾配)で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して精製し、(トランス)−N−[2−アミノ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキサミドとの4:1混合物として標記化合物を得た(128mg、99%)。1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.31(0.8H,br s),8.17(0.2H,br s),7.54−6.75(8H,m),3.82(2H,m),2.50(1H,m),2.13−1.98(4H,m),1.90−1.71(4H,m);UPLC−MS:0.73分、m/z 434[M+H]+。] [0158] 中間体10:(トランス)−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸 攪拌した(トランス)−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸エチル(中間体11、90mg)のメタノール(5ml)中溶液に、水性水酸化ナトリウム溶液(0.5M、1.2ml)を滴下した。混合物を2時間攪拌し、一晩静置し、次いで、真空下で濃縮した。残渣を希HCl(10ml)およびDCM(20ml)の間に分配した。有機層を、疎水性膜に通して濾過し、真空下で濃縮して、白色泡沫として標記化合物を得た(85mg)。1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.55(2H,d,J 8Hz),7.39(2H,t,J 8Hz),7.15(1H,t,J 8Hz),3.78(2H,s),2.62(1H,セプテット,J 4Hz),2.21−2.12(2H,m),2.02−1.89(4H,m),1.88−1.77(2H,m)。] [0159] 別法として、中間体10を以下の製法を用いて調製した。] [0160] 中間体10:(トランス)−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸 (トランス)−8−(ヒドロキシメチル)−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン(中間体33に類似の方法で調製、0.396g、1.515mmol)を乾DCM(15ml)中で溶解し、デス−マーチンペルヨージナン(0.771g、1.818mmol)を、(約15分で)2回に分けて加え、得られた混合物を室温にて3.5時間攪拌した。混合物をDCM(約20ml)で希釈し、20mlのNaHCO3飽和水性溶液中5%Na2SO3溶液を加え、混合物を45分間攪拌した。次いで、DCM(3x10ml)で抽出し、抽出液1を得、乾燥して、アルデヒド誘導体を得た(0.237g、60%)。水相を固体NaClで飽和させ、DCM(3x50ml)で抽出して、抽出液2を得た。次いで、水相を6N HClで酸性化し、DCM(3x50ml)で抽出して、抽出液3を得た。抽出液2および3を合し、(Na2SO4)乾燥し、(ロータリー・エバポレーター)濃縮して、607mgの固体を得、シクロヘキサン:EtOAc 1:1〜100%EtOAcで溶出するシリカクロマトグラフィー(SP1、Biotage 25+M)に付して精製し、白色固体として標記化合物を得た(1H−NMRによると、0.495gの標記化合物:不純物の粗1:2混合物);UPLC−MS:0.60分、m/z 276[M+H]+。] [0161] 中間体11:(トランス)−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸エチル 窒素下−78℃にて、攪拌した4−ヒドロキシ−4−[(フェニルアミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸エチル(中間体7に類似の方法で調製、シス:トランス異性体の6:1混合物、0.62g)のDCM(15ml)中溶液に、トリホスゲン(0.33g)のDCM(15ml)中溶液を滴下した。混合物を1時間攪拌し、次いで、室温に徐々に加温した。混合物を、水性NaHCO3溶液で洗浄し、疎水性膜に通して濾過し、真空下で濃縮して、粗生成物を得た(0.827g)。粗製物を、4:1シクロヘキサン−EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して精製した;高速ランニング成分を含有する画分を合し、真空下で濃縮し、標記化合物を得た(97mg)。1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.54(2H,d,J 8Hz),7.36(2H,t,J 8Hz),7.12(1H,t,J8Hz),4.15(2H,q,J 7Hz),3.76(2H,s),2.50(1H,セプテット,J 4Hz),2.14−2.05(2H,m),1.99−1.83(4H,m),1.80−1.69(2H,m),1.27(3H,t,J 7Hz)。] [0162] 別法として、中間体11を以下の製法にしたがって調製した:] [0163] 中間体11:(トランス)−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸エチル 丸底フラスコ中にて、2−オキソ−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸エチル(中間体40、2.5g、11.00mmol)をトルエン(25ml)中で溶解し、ヨードベンゼン(2.462ml、22.00mmol)、炭酸セシウム(8.96g、27.5mmol)、ヨウ化銅(I)(0.105g、0.550mmol)およびトランス−1,2−ジアミノシクロヘキサン(0.132ml、1.100mmol)を加え、混合物を80℃にて一晩(約16時間)勢いよく攪拌した。TLC分析(シクロヘキサン:EtOAc 1:1)は、微量の標的物質のみを示した。混合物を密封管に注ぎ、ヨウ化銅(I)(0.105g、0.550mmol)およびトランス−1,2−ジアミノシクロヘキサン(0.132ml、1.100mmol)を加え、混合物を80℃にて7時間さらに攪拌し、次いで、室温にて4日間静置した。TLC(シクロヘキサン:EtOAc 6:4)は、出発物質の存在を示した。ヨウ化銅(I)(0.105g、0.550mmol)を加え、混合物を80℃にて24時間攪拌した。混合物をEtOAc(100ml)で希釈し、水で洗浄した。水層をEtOAc(3x50ml)で抽出した。有機層を合し、乾燥して、粗製物を得、溶出液:シクロヘキサン:EtOAc 100:0〜50:50でシリカクロマトグラフィー(Biotage SP1、40+M、次いで、25+Mで2回目)に付して、標記化合物(0.611g、17%)、対応するシス異性体(0.852g、24%)および未反応の出発物質(0.534g、21%)を得た。1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 1.29(t,3H),1.71−1.83(m,2H),1.85−2.03(m,4H),2.05−2.18(m,2H),2.47−2.57(m,1H),3.79(s,2H),4.17(q,2H),7.12−7.18(m,1H),7.36−7.43(m,2H),7.53−7.60(m,2H);UPLC−MS:0.75分、m/z 304[M+H]+。] [0164] 中間体12:2,5,6−トリクロロ−1H−ベンズイミダゾール 5,6−ジクロロ−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン(中間体13、0.75g、3.7mmol)およびオキシ塩化リン(1.6ml)の混合物を110℃に加熱し、5時間攪拌した。混合物を、室温に冷却し、氷を加えることによりクエンチした。混合物を、30分静置し、次いで、水性水酸化アンモニウム溶液でpH9に塩基性化した。得られた沈殿を濾去し、水で洗浄し、真空下で乾燥した。残渣を酢酸エチル中で溶解し、濾過した。濾液を真空下で濃縮し、標記化合物を得た(0.25g)。1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 7.82(2H,s);UPLC−MS:0.68分、m/z 221[M+H]+。] [0165] 中間体13:5,6−ジクロロ−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン 4,5−ジクロロ−1,2−ジアミノベンゼン(商業的に入手可能、1.0g、5.6mmol)、カルボニルジイミダゾール(1.0g)およびTHF(4ml)を、マイクロ波反応器で150℃に加熱し、10分間攪拌した。混合物を180℃に加熱し、さらに10分間攪拌した。混合物を室温に冷却し、真空下で濃縮した。残渣を希塩酸で懸濁し、濾過した。濾過ケークを、水およびシクロヘキサンで洗浄し、次いで、真空下で乾燥し、橙色固体として標記化合物を得た(0.98g、85%)。1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.90(2H,m),7.10(2H,m);UPLC−MS:0.58分、m/z 203[M+H]+。] [0166] 中間体14:2−クロロ−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール 5−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン(中間体15、0.75g、4.1mmol)およびオキシ塩化リン(2.1ml)の混合物を110℃に加熱し、5時間攪拌した。混合物を室温に冷却し、氷を加えることによりクエンチした。混合物を30分静置し、次いで、水性水酸化アンモニウム溶液でpH9に塩基性化した。得られた沈殿を濾去し、水で洗浄し、真空下で乾燥した。残渣を、酢酸エチル中で溶解し、濾過した。濾液を真空下で濃縮し、標記化合物を得た(0.49g)。1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 7.52(1H,dd,J 9,5Hz),7.35(1H,dd,J 9,2.5Hz)および7.08(1H,ddd,J 10,9,2.5Hz)。UPLC−MS:0.55分、m/z 171[M+H]+。] [0167] (別法として、5−フルオロ−2−クロロ−1H−ベンズイミダゾールは商業的に入手可能である)] [0168] 中間体15:5−フルオロ−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン 4−フルオロ−1,2−ジアミノベンゼン(商業的に入手可能、1.0g、7.9mmol)、カルボニルジイミダゾール(1.4g)およびTHF(4ml)の混合物を、マイクロ波反応器で150℃に加熱し、10分間攪拌した。混合物を150℃に加熱し、さらに10分間攪拌した。混合物を室温に冷却し、真空下で濃縮した。残渣を、希塩酸で懸濁し、濾過した。濾過ケークを、水およびシクロヘキサンで洗浄し、次いで、真空下で乾燥し、濃灰色固体として標記化合物を得た(0.95g、78%)。1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.73(1H,br s),10.62(1H,br s),6.87(1H,dd,J 8.5,5Hz),6.78−6.70(2H,m)。UPLC−MS:0.47分、m/z 153[M+H]+。] [0169] 中間体16:3−(3,4−ジクロロフェニル)−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン 3−(3,4−ジクロロフェニル)−2−オキソ−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸フェニルメチル(中間体17、29.58g、68mmol)の工業用変性アルコール(250ml)中懸濁液に、炭素担体パラジウム(10%、5g)を加えた。混合物を50p.s.iにて6時間水素化した。混合物を、熱メタノール(3x500ml)で洗浄する、セライトパッドに通して濾過した。合した濾液を真空下で濃縮した。] [0170] 上記の製法を繰り返した;2つのバッチの粗生成物を、3−(3,4−ジクロロフェニル)−2−オキソ−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸フェニルメチル(2.15g)、工業用変性アルコール(40ml)および炭素担体パラジウム(10%、350mg)を用いて類似の方法で調製された別の生成物バッチと合した。合したバッチを、メタノールから再結晶し、標記化合物を得た(21.97g)。1H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 1.80−1.95(4H,m),2.80−3.00(4H,m),3.90(2H,s),7.55−7.62(1H,m),7.63−7.70(1H,m)および7.85(1H,d);MS:m/z 342[M+MeCN]+。] [0171] 標記化合物は、当業者に既知の方法によりその臭化水素酸塩に変換されうる。臭化水素酸塩は以下の解析データを有する:1H−NMR(400MHz,DMSO−d6): δ 2.00−2.20(4H,m),3.10−3.32(4H,m),4.00(2H,s),7.58(1H,dd),7.68(1H,d),7.82(1H,d),8.65(2H,br s);MS:m/z 301および303[M+H]+。] [0172] 中間体17:3−(3,4−ジクロロフェニル)−2−オキソ−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸フェニルメチル 攪拌した4−{[(3,4−ジクロロフェニル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボン酸フェニルメチル(中間体18、74.9g、188mmol)のジクロロメタン(900ml)中溶液に、トリエチルアミン(52.3ml、376mmol)を加えた。混合物を5℃(氷浴)に冷却した。これに、20分かけてトリホスゲン(28.215g、95mmol)のジクロロメタン(100ml)中溶液を加えた。混合物を室温にて1時間30分攪拌し、次いで、5℃(氷浴)に冷却した。混合物に、水性炭酸ナトリウム溶液(10%、250ml)を加えた。有機相を分離し、水相をDCM(3x50ml)で抽出した。合した有機層を、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下で濃縮して、橙褐色油を得(87.2g)、48時間静置すると結晶化した。EtOAc(250ml)を加え、得られた混合物を、スパーテルで攪拌しながら徐々に加熱した。混合物に、ヘキサン(700ml)に加えた;得られた沈殿を濾去し、ペンタン(2x100ml)で洗浄し、ホットプレートで50℃にて一晩乾燥して、帯黄色固体として標記化合物を得た(64.44g、78%);Rf 0.36(1:1 EtOAc−ヘキサン、リンモリブテン酸での黒色スポット);融点105℃。] [0173] 中間体18:4−{[(3,4−ジクロロフェニル)アミノ]メチル}−4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボン酸フェニルメチル 1−オキサ−6−アザスピロ[2.5]オクタン−6−カルボン酸フェニルメチル(調製について、例えば、US4244961を参照、46.6g、0.188mol)、3,4−ジクロロアニリン(213.4g、1.316mol、Aldrich)およびエトキシエタノール(300ml)の混合物を、一晩加熱還流した。混合物を真空下で濃縮して、標記化合物を得(74.9g)、さらに精製することなく用いた;Rf 0.28(1:1 EtOAc−ヘキサン);融点128−130℃。] [0174] 2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾールおよび2,5−ジクロロ−1H−ベンズイミダゾールは、Prime Organicsから商業的に入手可能であるか、あるいは2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾールは上記(中間体1)にしたがって調製されうる。2−クロロ−5−(メチルオキシ)−1H−ベンズイミダゾールおよび2−クロロ−1H−ベンズイミダゾールは、Lancasterを含む供給業者から商業的に入手可能である。] [0175] 中間体19:1−オキサ−6−アザスピロ[2.5]オクタン−6−カルボン酸1,1−ジメチルエチル 水素化ナトリウム(54g、1mol)および乾DMSO(1l)の混合物に、ヨウ化トリメチルスルホニウム(220g、1mol)を5gごと加え、2時間攪拌した。次いで、N−Bocピペリドン(商業的に入手可能、200g、1.0mol)のDMSO(1000ml)中溶液を2時間かけて加え(発熱、温度は40℃まで上昇した)、55℃にて2時間攪拌した。反応混合物を、氷水でクエンチし、ジエチルエーテル(2x2l)で抽出した。合した有機層を、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。粗生成物(粘性褐色油)を、さらに精製することなく次の工程に用いた。粗収量:200g(93%)。] [0176] 中間体20:3−メチル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン塩酸塩 3−メチル−2−オキソ−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸1,1−ジメチルエチル(中間体21、48g)を乾メタノール(100ml)中で溶解した。これに、メタノール中HCl(150ml)を加え、混合物を室温にて30分間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた固体を、乾メタノール(100ml)中で溶解し、EtOAc(250ml)および石油エーテル(250ml)を加えることにより再結晶した。固体を、濾過により回収し、石油エーテルで洗浄した。再結晶、濾過および洗浄工程を繰り返し、所望の生成物を得た(28.5g);LC−MS(4.5分):0.22分、m/z 171.2[M+H]+。] [0177] 中間体21:3−メチル−2−オキソ−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸1,1−ジメチルエチル 4−ヒドロキシ−4−[(メチルアミノ)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(中間体22、55g、0.225mol)を乾ジクロロメタン(500ml)中で溶解した。これに、トリエチルアミン(188ml)を加え、混合物を0℃に冷却した。攪拌しながら0℃でトリホスゲン(26.7g)の乾DCM(500ml)中溶液を徐々に加えた。次いで、反応混合物を室温にて30分間攪拌した。水を加え(100ml)、混合物を30分間攪拌した。水層を分離し、ジクロロメタン層を、水(2x500ml)および飽和ブライン溶液(2x500ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。粗生成物を、ジエチルエーテル(70ml)中で溶解することにより再結晶し、石油エーテル(350ml)を加えた。固体を濾過し、石油エーテルで洗浄し、所望の生成物を得た(48g);TLC(CHCl3:MeOH 8:2) Rf 0.63。] [0178] 中間体22:4−ヒドロキシ−4−[(メチルアミノ)メチル]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル 1−オキサ−6−アザスピロ[2.5]オクタン−6−カルボン酸1,1−ジメチルエチル(中間体19に類似の方法で調製、160g)を、メタノール(400ml)中で溶解し、0℃に冷却した。該温度にて、メチルアミン(メタノール中25%溶液、400ml)を徐々に加えた。添加後、得られた混合物を室温にて一晩攪拌し、次いで、減圧下で濃縮した。粗物質をカラムに充填した;石油エーテルで洗浄することにより不純物を除去し、生成物を酢酸エチルを加えることにより溶出した。生成物含有画分を、減圧下で濃縮し、得られた粘着性固体を高真空下で乾燥し、標記化合物を得た(120g);TLC(CHCl3:MeOH 9:1) Rf 0.1。] [0179] 中間体23:2−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−ベンズイミダゾール オキシ塩化リン(10ml)中の5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン(中間体24、1.1g、5.0mmol)を130℃にて2時間攪拌し、冷却した。混合物を、水性炭酸カリウム溶液に慎重に加え、酢酸エチル(400ml)に抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ヘキサン(400ml)で希釈し、シリカ栓に通して濾過した。濾液を蒸発させた;固体残渣をエーテル/ヘキサン(1:9)で洗浄し、乾燥し、標記化合物を得た(0.57g、48%);LCMS:3.08分、m/z 237.0[M+H]+。] [0180] 中間体24:5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン DMF中の4−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1,2−ベンゼンジアミン(商業的に入手可能、1.03g、5.4mmol)および尿素(0.6g、10mmol)を、一晩150℃に加熱し、水(100ml)に加えた。淡褐色固体沈殿を濾去し、水で洗浄し、乾燥し、所望の生成物を得(1.1g、94%)、中間体23の調製においてさらに精製することなく用いた。] [0181] 中間体25:N−[2−アミノ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−オキソ−2−フェニル−2−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキサミド 攪拌した3−オキソ−2−フェニル−2−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸(中間体26、0.11g、0.4mmol)および4−トリフルオロメチル−1,2−ジアミノベンゼン(商業的に入手可能、106mg、1.5当量)のピリジン(2ml)中溶液に、EDAC(0.12g、1.6当量)を加えた。混合物を1時間攪拌し、次いで、18時間静置した。混合物を真空下で濃縮し、次いで、水性重炭酸ナトリウムと酢酸エチル(x2)の間に分配した。合した有機抽出液を、水で洗浄し、疎水性膜に通して濾過し(相分離)、真空下で濃縮して、粗生成物を得た(0.217g)。粗製物を、シクロヘキサン−酢酸エチル(4:1〜0:1勾配)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して精製し、粘性黄色油(トランス:シス異性体の5:1混合物)として標記化合物を得た(0.14g、80%)。1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.30−8.15(1H,m),7.53(2H,d,J 7.5Hz),7.40−7.31(3H,m),7.29−7.20(1H,m),7.14(1H,t,J 7.5Hz),6.98−6.93(0.17H,m),6.72(0.83H,d,J 8.5Hz),4.23(2H,m),3.64(0.34H,s),3.53(1.66H,s),2.45(1.66H,s),2.37(0.34H,s),2.29(1H,m),1.90−1.74(4H,m),1.71−1.56(2H,m)および1.43−1.32(2H,m);UPLC−MS:0.71分、m/z 432[M+H]+(異性体を分離しなかった)。] [0182] 中間体26:3−オキソ−2−フェニル−2−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸 3−オキソ−2−フェニル−2−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸エチル(中間体27、0.21g、0.70mmol)のメタノール(2ml)中攪拌溶液に、水性水酸化ナトリウム溶液(0.5M、1.7ml、1.2当量)を滴下した。混合物を2時間攪拌し、次いで、18時間静置した。混合物を水とシクロヘキサンの間に分配した。水層を酸性化し、酢酸エチルで2回抽出した。合した酢酸エチル抽出液を、水で洗浄し、疎水性膜に通して濾過し(相分離)、真空下で濃縮して、白色固体として標記化合物を得(199mg)、さらに精製することなく用いた。1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.63−7.57(2H,m),7.41−7.35(2H,m),7.19−7.13(1H,m),3.69(0.34H,s),3.61(1.64H,s),2.55(1.66H,s),2.49(0.34H,s),2.41(1H,m),2.04−1.93(1H,m),1.92−1.84(1H,m),1.74−1.61(2H,m)および1.58−1.47(2H,m);UPLC−MS:0.58および0.62分、両方 m/z 274[M+H]+。トランス:シス異性体の5:1混合物。] [0183] 中間体27:3−オキソ−2−フェニル−2−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸エチル 3−オキソ−2−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸エチル(中間体28、0.20g、0.89mmol)、ヨードベンゼン(0.10ml、1当量)、ヨウ化銅(I)(8mg、5mol%)、トランス−1,2−ジアミノシクロヘキサン(11μl、10mol%)、炭酸セシウム(0.58g、2当量)およびトルエン(1ml)の混合物を、窒素下、密封バイアル中で80℃に加熱し、18時間勢いよく攪拌した。混合物を室温に冷却し、水と酢酸エチル(x2)の間に分配した。合した有機抽出液を、希塩酸、次いで水、次いでブラインで洗浄し、疎水性膜に通して濾過し(相分離)、真空下で濃縮し、黄色油として粗生成物を得(0.265g)、静置すると結晶化した。粗製物を、4:1シクロヘキサン:酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して精製し、白色固体として標記化合物を得た(0.229g、85%、トランス:シス異性体の5.5:1混合物)。1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.63−7.58(2H,m),7.40−7.34(2H,m),7.18−7.13(1H,m),4.15(2H,q,J 7Hz),3.68(0.3H,s),3.60(1.7H,s),2.54(1.7H,s),2.47(0.3H,s),2.39−2.29(1H,m),1.99−1.91(2H,m),1.89−1.82(2H,m),1.70−1.58(2H,m),1.55−1.43(2H,m)および1.27(3H,t,J 7Hz);UPLC−MS:0.74および0.75分、両方 m/z 302[M+H]+。] [0184] 中間体28:3−オキソ−2−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸エチル 鉄粉(0.92g)、塩化アンモニウム(1.1g、5当量)、および水(2ml)の攪拌混合物に、4−[2−(エチルオキシ)−2−オキソエチル]−4−(ニトロメチル)シクロヘキサンカルボン酸エチル(中間体29、4.1mmol)のエタノール(5ml)中溶液を滴下した。得られた混合物を、70℃に加熱し、90分攪拌し、次いで、80℃に加熱し、45分攪拌した。混合物を室温に冷却し、72時間静置し、次いで、エタノールで洗浄して濾過した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、希水性水酸化ナトリウム溶液と酢酸エチル(x2)の間に分配した。合した有機層を、水で2回、次いで、ブラインで洗浄し、疎水性膜に通して濾過し(相分離)、真空下で濃縮して、油として粗生成物を得、静置すると結晶化した(0.77g)。粗製物を、酢酸エチルで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して精製し、標記化合物を得た(0.55g、59%、5.8:1トランス:シス異性体混合物)。1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 6.04(0.85H,m,NH),5.96(0.15H,m,NH),4.13(2H,q,J 7Hz),3.22(0.3H,s),3.13(1.7H,s),2.34−2.24(1H,m),2.23(1.7H,s),2.16(0.3H,s),1.94−1.85(2H,m),1.84−1.76(2H,m),1.64−1.51(2H,m),1.48−1.36(2H,m),1.26(3H,t,J 7Hz);HPLC−MS,1:1.729分、m/z 226[M+H]+および451[2M+H]+。] [0185] 中間体29:4−[2−(エチルオキシ)−2−オキソエチル]−4−(ニトロメチル)シクロヘキサンカルボン酸エチル 4−[2−(エチルオキシ)−2−オキソエチリデン]シクロヘキサンカルボン酸エチル(中間体30、1.3g、5.4mmol)、ニトロメタン(1.15ml、4当量)、フッ化テトラブチルアンモニウム三水和物(2.8g、2当量)およびTHF(20ml)の混合物を、40℃に加熱し、24時間攪拌した。混合物を室温に冷却し、水性塩化アンモニウム溶液と酢酸エチル(x2)の間に分配した。合した有機抽出液を、ブラインで洗浄し、疎水性膜に通して濾過し(相分離)、真空下で濃縮して、褐色油として粗生成物を得た(2.19g)。粗製物を、シクロヘキサン−酢酸エチル(1:0〜6:1)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して精製し、標記化合物を得た(1.28g、79%、トランス:シス異性体の5.7:1混合物)。1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 4.80(0.3H,s),4.64(1.7H,s),4.19−4.11(4H,m),2.61(1.7H,s),2.48(0.3H,s),2.38−2.26(1H,m),1.93−1.80(4H,m),1.76−1.62(2H,m),1.47−1.36(2H,m)および1.31−1.24(6H,m);UPLC−MS:0.77分、m/z 302[M+H]+。] [0186] 中間体30:4−[2−(エチルオキシ)−2−オキソエチリデン]シクロヘキサンカルボン酸エチル 0℃にて、水素化ナトリウム(60%、0.94g、23.5mmol)のTHF中攪拌懸濁液に、ホスホノ酢酸トリエチル(4.66ml、23.5mmol)を滴下した。混合物を30分間攪拌し、次いで、4−オキソシクロヘキサンカルボン酸エチル(2.0g、11.8mmol)のTHF(10ml)中溶液を滴下した。混合物を室温に加温し、18時間攪拌した。混合物を、水性塩化アンモニウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで2回抽出した。合した有機抽出液を、水、次いでブラインで洗浄し、疎水性膜に通して濾過し(相分離)、真空下で濃縮して、透明油として粗生成物を得た(3.98g)。粗製物を、シクロヘキサン−酢酸エチル(1:0〜4:1)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して精製し、標記化合物(1.30g、46%)と鉱油を有する標記化合物の混合物(1.84g)を得た。1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 5.65(1H,br s),4.18−4.11(4H,m),3.62(1H,dt,J 14,4.5Hz),2.59−2.51(1H,m),2.35(1H,dt,J 14,4.5Hz),2.25−2.15(2H,m),2.10−2.02(2H,m),1.77−1.63(2H,m),1.30−1.23(6H,m);UPLC−MS:0.80分、m/z 241[M+H]+および195[M−OEt]+。] [0187] 中間体31:(シス)−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルバルデヒド (トランス)−8−(ヒドロキシメチル)−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン(中間体33、0.262g、1.003mmol)を、DCM(20ml)中で溶解した。過ルテニウム酸テトラ−n−プロピルアンモニウム(VII)(0.045g、0.127mmol)およびN−メチルモルホリンN−オキシド(0.176g、1.504mmol)を加え、混合物を、窒素雰囲気下室温にて1.5時間攪拌した。混合物を、DCMで洗浄してセライト層に通して濾過した。濾液を乾燥し、残渣を得、シクロヘキサン:EtOAc 9:1〜5:5で溶出するカラムクロマトグラフィー(シリカ25+M、Biotage SP1)に付して精製し、次いで、100%EtOAcで洗浄し、白色固体として標記化合物(0.051g、17%、低速ランニング画分)および対応する上部ランニング画分トランス異性体(0.071g、25%)を得た。1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 1.60−1.73(m,2H),1.88−2.02(m,4H),2.15−2.36(m,3H),3.77(s,2H),7.13−7.19(m,1H) 7.36−7.43(m,2H) 7.52−7.58(m,2H) 9.65−9.68(s,1H);HPLC−MS,1:2.249分、m/z 260[M+H]+。] [0188] 4−(トリフルオロメトキシ)−1,2−ベンゼンジアミンは、商業的に入手可能であるか、あるいは以下の製法にしたがって調製されうる。] [0189] 中間体32:4−(トリフルオロメトキシ)−1,2−ベンゼンジアミン 鉄(2.011g、36.0mmol)、塩化アンモニウム(2.408g、45.0mmol)および水(5ml)の攪拌混合物に、2−ニトロ−4−(トリフルオロメトキシ)アニリン(例えば、Fluorochem.Ltd.から商業的に入手可能、2g、9.0mmol)のエタノール(10ml)中溶液を滴下した。混合物を70℃に加熱し、4時間攪拌した。TLCによると、反応は終了した。混合物を室温に冷却し、エタノールで洗浄してセライトに通して濾過した。濾液を真空中で濃縮した;残渣をジクロロメタンと水の間に分配した。有機相を、疎水性膜に通して濾過し(相分離)、真空下で濃縮して、暗褐色油として標記化合物を得た(1.51g)。1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 6.66(1H,d,J 8Hz),6.60−6.55(2H,m),3.84−2.89(4H,m);UPLC−MS:0.50分、m/z 193[M+H]+。] [0190] 中間体33:(トランス)−8−(ヒドロキシメチル)−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン (トランス)−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸エチル(中間体11、0.611g、2.044mmol)を、窒素雰囲気下、乾テトラヒドロフラン(20ml)中で溶解した。混合物を−78℃に冷却し、水素化リチウムアルミニウム(THF中1M溶液、1.533ml、1.533mmol)を徐々に加えた。混合物を−78℃で1.5時間放置した。MS試験はいくつかの出発物質が残っていることを示し、次いで、さらに0.6mlの1M水素化リチウムアルミニウム溶液を加え、混合物を−78℃でさらに1.5時間攪拌した。次いで、2杯のスパーテル量のNa2SO4十水和物を徐々に加え、混合物を2時間攪拌し、次いで、温度を徐々に室温に上げながら一晩静置した。Et2Oで洗浄して沈殿を濾去し、濾液を、(ロータリー・エバポレーター)乾燥し、580mgの粗生成物を得、シクロヘキサン:EtOAc 9:1〜1:1で溶出するカラムクロマトグラフィー(シリカ25+M、Biotage SP1)に付して精製し、標記化合物(0.265g、49%)および対応するアルデヒド(0.091g、17%)を得た。1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 1.10−1.29(m,2H),1.29−1.39(t,1H),1.60−1.67(m,1H),1.82−1.93(m,2H),1.92−2.06(m,4H),3.56(t,2H),3.80(m,2H),7.06−7.23(m,1H),7.34−7.45(m,2H),7.51−7.66(m,2H);UPLC−MS:0.60分、m/z 262[M+H]+。] [0191] 中間体34:(トランス)−N−{2−アミノ−4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキサミドおよび(トランス)−N−{2−アミノ−5−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキサミドの混合物 (トランス)−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸(中間体10、90mg、0.327mmol)、4−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1,2−ベンゼンジアミン(中間体32、94mg、0.490mmol)およびEDC(100mg、0.52mmol)を、ピリジン(2ml)中で懸濁し、18時間振盪した。次いで、溶媒を真空下で除去し、残渣をDCM(5ml)中で溶解し、水性NaHCO3溶液で洗浄し、真空下で濃縮し、次いで、溶出液としてシクロヘキサンおよび酢酸エチルの勾配を用いて、Biotage SP1,25+Mシリカカートリッジ上で精製した。標記化合物を、50%酢酸エチルで溶出し、2種の位置異性体の混合物(割合不明)として褐色固体(130mg)を回収した。1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 1.8−2.2(m),3.8(s),6.6(m),7.1−7.45(m),7.55(m);UPLC−MS:0.75分、450[M+H]+。] [0192] 中間体35:(トランス)−N−{2−アミノ−4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−3−(2−フルオロフェニル)−2−オキソ−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキサミドおよび(トランス)−N−{2−アミノ−5−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}−3−(6−メチル−2−ピリジニル)−2−オキソ−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボキサミドの1:3混合物 (トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−2−オキソ−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸(中間体36、96mg、0.327mmol)および4−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1,2−ベンゼンジアミン(中間体32、94mg、0.491mmol)のピリジン(1.5mL)中混合物に、EDC.HCl(125mg、0.655mmol)を加え、混合物を室温にて1.5時間振盪した。反応混合物を真空下で濃縮し、残渣を飽和水性重炭酸ナトリウム溶液とEtOAc(2x10ml)の間に分配した。合した有機抽出液を、ブラインで洗浄し、(Na2SO4)乾燥し、真空下で濃縮して、残渣を得た。残渣を、0−60%EtOAc/シクロヘキサン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して精製し、油を得、同様にシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液5%Et2O/DCM)に付して精製し、固体として標記化合物を得た(139mg、86%)。1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 1.51.85(m,8H),1.9−2.15(m,8H),3.8(s,4H),5.1−5.3(2xs,ともに4H),6.4−6.9(m,ともに4H),7.2−7.45(m,8H),7.6(t,2H),9.1−9.2(2xs,ともに2H);UPLC−MS:0.73分、468[M+H]+。] [0193] 中間体36:(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−2−オキソ−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸 (トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−2−オキソ−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸エチル(中間体37、119mg、0.370mmol)のMeOH(4ml)中攪拌溶液に、水酸化リチウム(44.3mg、1.852mmol)の水(1ml)中溶液を滴下し、混合物を室温にて1時間攪拌した。混合物を1N HClでpH1.0に酸性化し、真空下で濃縮し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。合した有機抽出液を、ブラインで洗浄し、(Na2SO4)乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、白色結晶性固体として標記化合物を得た(101mg、93%)。UPLC−MS:0.57分、294[M+H]+。] [0194] 中間体37:(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−2−オキソ−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸エチル 窒素雰囲気下、1−フルオロ−2−ヨードベンゼン(62μl、0.533mmol)および(トランス)−2−オキソ−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸エチル(中間体38、101mg、0.444mmol)の無水1,4−ジオキサン(1.5ml)中攪拌溶液に、ヨウ化銅(I)(4.23mg、0.022mmol)、トランス−シクロヘキサンジアミン(5.36μl、0.044mmol)および三塩基性リン酸カリウム(189mg、0.889mmol)を加えた。混合物を、110℃にて2時間攪拌し、次いで、酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。有機抽出液を、(Na2SO4)乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、残渣を得た。残渣を、100%シクロヘキサン、次いで、20%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して精製し、無色油として標記化合物を得た(119mg、82%)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 1.28(t,3H),1.67−1.81(m,2H),1.85−2.06(m,4H),2.06−2.17(m,2H),2.45−2.57(m,1H),3.78−3.83(s,2H),4.16(q,2H),7.10−7.30(m,3H),7.55(m,1H);UPLC−MS:0.73分、322[M+H]+。] [0195] 中間体38および39:(トランス)−2−オキソ−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸エチル(中間体38)および(シス)−2−オキソ−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸エチル(中間体39) 5.5gの2−オキソ−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸エチル(中間体40)のジアステレオマー混合物を、シクロヘキサン/EtOAc 1:1〜純粋EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付した。3.73gのトランス異性体(最初の標記化合物、中間体38)を回収し、一方で3.62gのシス異性体(中間体39)を得た。] [0196] トランス異性体(中間体38):1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 5.40(1H,br s),4.16(2H,q),3.37(2H,s),2.47(1H,sept),2.01−2.12(2H,m),1.79−1.96(4H,m),1.63−1.74(2H,m),1.27(3H,t);UPLC−MS:0.53分、228[M+H]+,455[2M+H]+。] [0197] シス異性体(中間体39):1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 5.33(1H,br s),4.15(2H,q),3.33(2H,s),2.27−2.38(1H,m),2.08−2.18(2H,m),1.86−2.04(4H,m),1.47−1.59(2H,m),1.28(3H,t);UPLC−MS:0.52分、228[M+H]+,455[2M+H]+。] [0198] 中間体40:2−オキソ−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸エチル カルバミン酸エチル(15.60g、175mmol)をDMPU(107ml)中で溶解した。0℃に冷却した後、カリウムtert−ブトキシド(13.10g、117mmol)を5分かけて少量ずつ加えた。冷却槽を取り除き、反応混合物を室温にて1時間攪拌した。DMPU(20ml)中で溶解した1−オキサスピロ[2.5]オクタン−6−カルボン酸エチル(中間体8、上記の3番目の方法にしたがって調製、10.75g、58.4mmol)を加え、混合物を130℃にて15時間加熱した。混合物を、室温に冷却し、氷浴を用いて冷却しながら飽和水性NH4Cl(60ml)でクエンチした。該浴を取り除き、透明溶液を得るまでさらに飽和水性NH4Cl(300ml)を加え、さらにブライン(300ml)で希釈した。水性溶液をDCM(3x400ml)で抽出した。合した有機層を、(Na2SO4)乾燥し、濾過し、DCMを減圧下で蒸発させた。残存DMPUを、減圧下(80℃、0.1Torr)で7時間かけて除去した。得られた固体を、DCM/EtOAc:8/2で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して精製した。2番目のわずかに不純なバッチの2g(8.36mmol;14.3%)の標記化合物と一緒に、10gの標記化合物を回収した(44.0mmol、75%)。1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 5.07−5.22(1H,m),4.15(2H,q),3.37(0.6H,s),3.32(0.4H,s),2.42−2.53(0.4H,m),2.26−2.39(0.6H,m),2.01−2.18(2H,m),1.79−2.01(4H,m),1.63−1.75(0.6H,m),1.46−1.58(1.4H,m),1.27(3H,t)(シスおよびトランス異性体の6:4混合物)。]
权利要求:
請求項1 式(I):[式中:R1は、1個または複数のハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、C1−C4ハロアルコキシ、シアノで置換されていてもよい、C1−C4アルキル、アリールまたはヘテロアリールであってもよく;R2は、ハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、C1−C4ハロアルコキシ、シアノ、ニトロ;または、1個もしくは複数のハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、C1−C4ハロアルコキシ、シアノで置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールもしくは複素環であってもよく:あるいは、R2は−O−R3に対応していてもよく;R3は、1または2個の窒素を含有していてもよい6員の芳香族炭素環であり;Xは、炭素または酸素であり;Zは、炭素または窒素であり;Gは、1または2個の窒素を含有していてもよい縮合6員の芳香族炭素環であり;mは、0または1〜4の整数であってもよい]で示される化合物、またはその医薬上許容される塩、溶媒和物、立体異性体。 請求項2 請求項1記載の、式(Ia)’:[式中:R1、R2、X、G、Z、およびmは請求項1の記載と同義である]で示される化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物。 請求項3 請求項1記載の、式(Ib)’:[式中:R1、R2、X、G、Z、およびmは請求項1の記載と同義である]で示される化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物。 請求項4 8−(1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−フェニル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン);3−フェニル−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(シス)−3−フェニル−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−3−フェニル−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;8−(5−ブロモ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−フェニル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;8−(5,6−ジクロロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−フェニル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;8−(5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−フェニル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;3−(3,4−ジクロロフェニル)−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;8−[5−(4−フルオロフェニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−3−フェニル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;8−(5−クロロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−フェニル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;8−[5−(メチルオキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−3−フェニル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;3−メチル−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;8−(5−クロロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−メチル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;3−メチル−8−[5−(メチルオキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;3−フェニル−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−2−フェニル−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−2−アザスピロ[4.5]デカン−3−オン;(シス)−2−フェニル−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−2−アザスピロ[4.5]デカン−3−オン;(シス)−3−フェニル−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−3−フェニル−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−3−(4−フルオロフェニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;2−[(トランス)−2−オキソ−3−(2−ピリジニル)−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デク−8−イル]−1H−ベンズイミダゾール−5−カルボニトリル;(トランス)−3−(2−ピリジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;2−[(トランス)−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デク−8−イル]−1H−ベンズイミダゾール−5−カルボニトリル;2−[(トランス)−3−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デク−8−イル]−1H−ベンズイミダゾール−5−カルボニトリル;(トランス)−3−(2−ピリジニル)−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−3−(6−メチル−2−ピリジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−3−(2−メチル−3−ピリジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−3−(2−ピリミジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(1H−ピラゾール−1−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(3−メチル−2−オキソ−1−イミダゾリジニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(2−オキソ−1(2H)−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(6−オキソ−1(6H)−ピリダジニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−3−(2−ピリジニル)−8−[5−(3−ピリジニルオキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−3−(3−ピリジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−3−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−3−(2−メチルフェニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−3−(2−クロロフェニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−8−(5−ブロモ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−(2−ピリジニル)−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−8−[5−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−3−(2−ピリジニル)−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−8−(5−ブロモ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−(2−フルオロフェニル)−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−8−[5−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−3−(2−フルオロフェニル)−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−{5−[2−(メチルオキシ)−5−ピリミジニル]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−8−(1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−(2−フルオロフェニル)−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(4−ピリダジニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(5−ピリミジニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(2−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(1,3−チアゾール−4−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(1,3−チアゾール−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(2−ピリミジニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;8−(2−クロロ−1H−プリン−8−イル)−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(トランス)−3−(6−フルオロ−2−ピリジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;(シス)−3−(6−フルオロ−2−ピリジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;3−(6−フルオロ−2−ピリジニル)−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;3−(2−ピリジニル)−8−[6−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;および3−(2−ピリジニル)−8−[6−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オンからなる群より選択される請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 請求項5 NPY−Y5受容体の調節が有益である病態の治療方法であって、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物の有効量をそれを必要とする哺乳動物(例えば、ヒト)に投与することを含む方法。 請求項6 病態が摂食障害である、請求項5記載の方法。 請求項7 病態が過食である、請求項6記載の方法。 請求項8 病態が肥満である、請求項6記載の方法。 請求項9 病態が鬱病である、請求項5記載の方法。 請求項10 NPY−Y5受容体の調節が有益である哺乳動物の病態の治療のための医薬の製造における請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物の使用。 請求項11 病態が摂食障害である、請求項10記載の使用。 請求項12 病態が過食である、請求項11記載の使用。 請求項13 病態が肥満である、請求項11記載の使用。 請求項14 病態が鬱病である、請求項10記載の使用。 請求項15 治療に用いる請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。 請求項16 NPY−Y5受容体の調節が有益である哺乳動物の病態の治療に用いる請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。 請求項17 摂食障害の治療に用いる請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。 請求項18 過食の治療に用いる請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。 請求項19 肥満の治療に用いる請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。 請求項20 鬱病の治療に用いる請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。 請求項21 請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物および医薬上許容される担体を含む医薬組成物。
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同族专利:
公开号 | 公开日 WO2008129007A1|2008-10-30| US20100216821A1|2010-08-26| GB0707934D0|2007-05-30| EP2139861A1|2010-01-06|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
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