強膜補綴物を眼に挿入する場所を特定するためのシステム及び方法
专利摘要:
方法400が、患者の眼200の中の毛様体216の実際の位置を特定する段階406を含む。この方法は、患者の眼の強膜組織に挿入する強膜補綴物220のための場所を、毛様体の特定された位置に基づいて特定する段階410も含む。この方法は、特定された場所に基づいて、患者の眼の強膜組織の中に強膜トンネル422を形成する段階412、及び強膜補綴物を強膜トンネルに挿入する段階416を含むこともできる。毛様体の実際の位置を特定する段階は、患者の眼の第1の部分を、患者の眼の第2の部分に与えられる照明を用いて照明する段階502〜506を含むことができる。患者の眼の第2の部分に与えられる照明は、患者の眼瞼を通して与えることができ、患者の眼の第1の部分まで患者の眼の角膜の下を進むことができる。 公开号:JP2011516176A 申请号:JP2011503182 申请日:2009-04-02 公开日:2011-05-26 发明作者:ウィリアムソン、ダグラス、シー.;ズデネック、ジーン、ダブリュー.;ソロウェイ、バリー、ディー.;リチャードソン、ゲーリー、エー. 申请人:リフォーカス グループ、インコーポレイテッド; IPC主号:A61F9-007
专利说明:
[0001] 本願は、35USC§119(e)(米国特許法第119条(e)項)の下、2008年4月2日付けで出願した米国仮特許出願第61/072,757号の優先権を主張するものであり、この仮特許は参照によって本明細書に援用される。] [0002] 本願は、以下の米国特許出願及び発行された特許に関連するものである: (1)米国特許第6,007,578号(発明の名称「Scleral Prosthesis for Treatment of Presbyopia and Other Eye Disorders」、1999年12月28日発行)、 (2)米国特許第6,280,468号(発明の名称「Scleral Prosthesis for Treatment of Presbyopia and Other Eye Disorders」、2001年8月28日発行)、 (3)米国特許第6,299,640号(発明の名称「Scleral Prosthesis for Treatment of Presbyopia and Other Eye Disorders」、2001年10月9日発行)、 (4)米国特許第5,354,331号(発明の名称「Treatment of Presbyopia and Other Eye Disorders」、1994年10月11日発行)、 (5)米国特許第5,465,737号(発明の名称「Treatment of Presbyopia and Other Eye Disorders」、1995年11月14日発行)、 (6)米国特許第5,489,299号(発明の名称「Treatment of Presbyopia and Other Eye Disorders」、1996年2月6日発行)、 (7)米国特許第5,503,165号(発明の名称「Treatment of Presbyopia and Other Eye Disorders」、1996年4月2日発行)、 (8)米国特許第5,529,076号(発明の名称「Treatment of Presbyopia and Other Eye Disorders」、1996年6月25日発行)、 (9)米国特許第5,722,952号(発明の名称「Treatment of Presbyopia and Other Eye Disorders」、1998年3月3日発行)、 (10)米国特許第6,197,056号(発明の名称「Segmented Scleral Band for Treatment of Presbyopia and Other Eye Disorders」、2001年3月6日発行)、 (11)米国特許第6,579,316号(発明の名称「Segmented Scleral Band for Treatment of Presbyopia and Other Eye Disorders」、2003年6月17日発行)、 (12)米国特許第6,926,727号(発明の名称「Surgical Blade for Use with a Surgical Tool for Making Incisions for Scleral Eye Implants」、2005年8月9日発行)、 (13)米国特許第6,991,650号(発明の名称「Scleral Expansion Device Having Duck Bill」、2006年1月31日発行)、 (14)米国特許出願第10/080,877号(発明の名称「System and Method for Making Incisions for Scleral Eye Implants」、2002年2月22日出願)、 (15)米国特許出願第10/443,122号(発明の名称「System and Method for Determining a Position for a Scleral Pocket for a Scleral Prosthesis」、2003年5月20日出願)、 (16)米国特許出願第11/137,085号(発明の名称「Scleral Prosthesis for Treatment of Presbyopia and Other Eye Disorders」、2005年5月24日出願)、 (17)米国特許出願第11/199,591号(発明の名称「Surgical Blade for Use with a Surgical Tool for Making Incisions for Scleral Eye Implants」、2005年8月8日出願)、 (18)米国特許出願第11/252,369号(発明の名称「Scleral Expansion Device Having Duck Bill」、2005年10月17日出願)、 (19)米国特許出願第11/323,283号(発明の名称「Surgical Blade for Use with a Surgical Tool for Making Incisions for Scleral Eye Implants」、2005年12月30日出願)、 (20)米国特許出願第11/323,284号(発明の名称「System and Method for Making Incisions for Scleral Eye Implants」、2005年12月30日出願)、 (21)米国特許出願第11/322,728号(発明の名称「Segmented Scleral Band for Treatment of Presbyopia and Other Eye Disorders」、2005年12月30日出願)、 (22)米国特許出願第11/323,752号(発明の名称「Segmented Scleral Band for Treatment of Presbyopia and Other Eye Disorders」、2005年12月30日出願)、 (23)米国仮特許出願第60/819,995号(発明の名称「Apparatuses, Systems, and MethodsRelated to Treating Presbyopia and Other Eye Disorders」、2006年7月11日出願)、 (24)米国特許出願第11/827,444号(発明の名称「Apparatus and Method for Securing Ocular Tissue」、2007年7月11日出願)、 (25)米国特許出願第11/827,382号(発明の名称「Scleral Prosthesis for Treating Presbyopia and Other Eye Disorders and Related Devices and Methods」、2007年7月11日出願)、 (26)米国仮特許出願第61/001,593号 (発明の名称「Apparatuses and Methods for Forming Incisions in Ocular Tissue」、2007年11月2日出願)、 (27)米国特許出願第12/260,694号(発明の名称「Apparatuses and Methods for Forming Incisions in Ocular Tissue」、2008年10月29日出願)、及び (28)米国仮特許出願第61/065,149号(発明の名称「Scleral Prosthesis for Ocular Drug Delivery to Treat Glaucoma, Macular Degeneration, and Other Eye Disorders or Diseases and Related Method」、2008年2月8日出願)。 これらの特許及び特許出願はすべて、参照によって本明細書に援用される。] [0003] 本開示は一般に、老視、遠視、原発性開放隅角緑内障、高眼圧症及び他の眼障害の治療を対象にしている。より具体的には、本開示は、強膜補綴物を眼に挿入する場所(position)を特定するためのシステム及び方法を対象にしている。] 背景技術 [0004] 患者の眼の強膜内に強膜補綴物を埋め込むことによって、老視、緑内障及び他の眼障害を治療することが可能である。個々の強膜補綴物それぞれに対して、患者の眼の強膜に切り込みを作成する。次いで、切り込みを強膜の表面下に広げて強膜「トンネル」を形成し、トンネル内に強膜補綴物を配置する。(とりわけ)老視、緑内障、高眼圧症、眼内圧亢進、黄斑変性症又は他の眼障害を治療するために、1つ又は複数の強膜補綴物を患者の眼の中に埋め込むことができる。この技術は、先に参照によって援用した特許文書にさらに詳しく記載されている。] 先行技術 [0005] 米国仮特許出願第61/072,757号 米国特許第6,007,578号 米国特許第6,280,468号 米国特許第6,299,640号 米国特許第5,354,331号 米国特許第5,465,737号 米国特許第5,489,299号 米国特許第5,503,165号 米国特許第5,529,076号 米国特許第5,722,952号 米国特許第6,197,056号 米国特許第6,579,316号 米国特許第6,926,727号 米国特許第6,991,650号 米国特許出願第10/080,877号 米国特許出願第10/443,122号 米国特許出願第11/137,085号 米国特許出願第11/199,591号 米国特許出願第11/252,369号 米国特許出願第11/323,283号 米国特許出願第11/323,284号 米国特許出願第11/322,728号 米国特許出願第11/323,752号 米国仮特許出願第60/819,995号 米国特許出願第11/827,444号 米国特許出願第11/827,382号 米国仮特許出願第61/001,593号 米国特許出願第12/260,694号 米国仮特許出願第61/065,149号] [0006] 本開示は、眼に強膜補綴物を挿入する場所を特定するためのシステム、装置、方法及びコンピュータ・プログラムを提供する。] [0007] 第1の実施例では、方法が、患者の眼の中の毛様体の実際の位置を特定することを含む。当該方法は、毛様体の特定された位置に基づいて、患者の眼の強膜組織に挿入される強膜補綴物のための場所を特定することも含む。] [0008] 特定の実施例では、当該方法は、特定された場所に基づいて、患者の眼の強膜組織の中に強膜トンネルを形成すること、及び強膜補綴物を強膜トンネルに挿入することをさらに含む。] [0009] 第2の実施例では、システムが、患者の眼の中の毛様体の実際の位置に関連する情報を生成するように構成された眼測定機器を含む。当該システムは、眼測定機器からの情報を用い、毛様体の特定された位置に基づいて、患者の眼の強膜組織に挿入される強膜補綴物のための場所を特定するように構成されたコントローラも含む。] [0010] 第3の実施例では、装置が、患者の眼の強膜組織に挿入される強膜補綴物のための場所を特定するように構成されたコントローラを含む。当該コントローラは、患者の眼の中の毛様体の実際の位置を用いて強膜補綴物のための場所を特定するように構成される。] [0011] 第4の実施例では、コンピュータ可読媒体がコンピュータ・プログラムを具体的に表現している。当該コンピュータ・プログラムは、患者の眼の中の毛様体の実際の位置を特定する情報を受け取るためのコンピュータ可読プログラム・コードを含む。コンピュータ・プログラムは、毛様体の実際の位置に基づいて患者の眼の強膜組織に挿入される強膜補綴物の場所を特定するためのコンピュータ可読プログラム・コードも含む。] [0012] 他の技術術的特徴は、以下の図面、説明及び特許請求の範囲から、当業者には容易に明らかであろう。] [0013] 本開示をより完全に理解するために、次に添付図面に関連して以下の説明に言及する。] 図面の簡単な説明 [0014] 本開示に従って、眼に強膜補綴物を挿入する場所を特定するための例示的なシステムを示す図である。 本開示による眼の中への強膜補綴物の例示的な埋め込みを示す図である。 本開示による例示的な眼の透視法を示す図である。 本開示に従って、眼に強膜補綴物を挿入する場所を特定するための例示的な方法を示す図である。 本開示に従って、透視法又は徹照法を用いて眼の中の毛様体の位置を特定するための例示的な方法を示す図である。] 実施例 [0015] 以下に論じる図1〜5、及びこの特許文書において本発明の原理を記述するために用いる様々な実施例は、説明のためのものにすぎず、決して本発明の範囲を限定するものと解釈すべきではない。当業者には、本発明の原理が、任意のタイプの適切に構成されたデバイス又はシステムにおいて実施可能であることが理解されるであろう。] 図1 図2 図3 図4 図5 [0016] 図1は、本開示に従って、眼に強膜補綴物を挿入する場所を特定するための例示的なシステム100を示している。図1に示すシステム100の実施例は、説明のためのものにすぎない。本開示の範囲から逸脱することなく、システム100の他の実施例を使用することができる。] 図1 [0017] 図1に示すように、システム100は、眼測定機器120に結合することが可能なコントローラ110を含む。コントローラ110は、眼測定機器120から眼の測定値を受け取ることができる。眼の測定値は、例えば患者の眼の各象限における毛様体の位置を特定するものを含むことができる。次いでコントローラ110は、この情報を任意の適切な方法で用いることができる。] 図1 [0018] 眼測定機器120は、患者の眼の1つ又は複数の領域における毛様体の位置に関する測定値を行うため、或いは位置の特定を助けるための(1つ又は複数の)任意の適切な構成要素を含む。例えば、眼測定機器120は、患者の眼を照明するために用いられる透視法又は徹照法用の機器を含むことができる。透視法は一般に、強膜及び眼の角膜の下を通して、又は患者の眼の任意の他の部分(及び場合によっては患者の眼瞼の一方)を通して、患者の眼の一部を直接照明するものである。徹照法は一般に、光を眼の後部で反射して光源と反対側の眼の相対する象限上の画像を照明することにより、強膜及び眼の角膜の下を通して、患者の眼の一部を間接的に照明するものである。特定の実例として、眼測定機器120は、極めて明るい光源(フィルタを通した、若しくはフィルタを通さない可視スペクトル範囲の光ファイバの通常の光源若しくは冷光源、又は他の任意の適切な光源など)、及び光学系、又は患者の眼の様々な領域に光を送達するための他の構成要素(ACMI/STORZ外科用光ファイバ内視鏡など)を含むことができる。眼測定機器120は、光干渉断層撮影法(OCT)、超音波生体顕微鏡(UBM)、核磁気共鳴画像法(MRI)又は他の任意の適切な画像技術を支援する構成要素など、患者の眼の1つ又は複数の領域における毛様体の位置を定めるための他の画像技術を支援する構成要素を含むこともできる。] [0019] コントローラ110は、入力ユニット130に結合することもできる。コントローラ110は、入力ユニット130を介して任意の適切な入力データを受け取ることができる。入力データは、例えば、患者の眼の各象限における毛様体の位置を特定するものを含むことができる。入力データは、他の外科的パラメータ又は他の任意の適切なデータを含むこともできる。入力データは、システム100を用いて外科医又は他の人員によって与えることができる。入力ユニット130は、コントローラ110への入力を可能にするための(1つ又は複数の)任意の適切な構成要素を含む。入力ユニット130は、例えばキーパッド、キーボード、マウス、又は他の若しくは追加の(1つ又は複数の)入力デバイスを含むことができる。] [0020] この実例では、コントローラ110は、様々な機能を実施して患者の眼の中での1つ又は複数の強膜補綴物の埋め込みを容易にするよう構成されたプロセッサ140を含む。プロセッサ140は、コントローラ110内のメモリ145に記憶された命令を実行することが可能である。例えば、プロセッサ140は、オペレーティング・システム150及び(メモリ145に記憶可能な)位置特定用アプリケーション160を実行することができる。位置特定用アプリケーション160は、1つ又は複数の強膜補綴物を患者の眼に挿入する1つ又は複数の位置を特定するために様々な計算を実施するソフトウェア・アプリケーション又は他のコンピュータ命令に相当し得る。] [0021] いくつかの実施例では、位置特定用アプリケーション160は、眼測定機器120によって提供される測定された眼に関するパラメータ、及び/又は入力ユニット130を介したユーザによる入力を受け取ることが可能である。位置特定用アプリケーション160は、このデータを用いて、1つ又は複数の強膜補綴物を患者の眼に挿入する1つ又は複数の位置を特定することができる。例えば、位置特定用アプリケーション160は、(透視法、徹照法又は他の技術を通じて得られた)患者の眼の4つの異なる象限において特定された毛様体の位置に基づいて、強膜補綴物を患者の眼に挿入する位置を特定することができる。特定された位置は、患者の眼の強膜組織の中に強膜ポケット又はトンネルを形成する位置に相当し得る。以下では、強膜補綴物を患者の眼に挿入する位置を特定することについて、さらに詳しく説明する。] [0022] プロセッサ140は、1つ又は複数の強膜補綴物を患者の眼に挿入する1つ又は複数の位置を特定するための、(1つ又は複数の)任意の適切な構成要素を含む。プロセッサ140は、例えばマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、又は他の処理デバイス若しくは計算デバイスに相当し得る。メモリ145は、任意の適切な揮発性若しくは不揮発性の(1つ又は複数の)記憶検索デバイスを含む。] [0023] 次いで、1つ又は複数の強膜補綴物を患者の眼に挿入するための(1つ又は複数の)特定された位置を、任意の適切な方法で用いることができる。例えば、(1つ又は複数の)特定された位置を、外科医又は他の人員に対してレビュー用のディスプレイ170上に示すことができる。ディスプレイ170は、液晶ディスプレイ(LCD)又は陰極線管(CRT)ディスプレイなど、情報を表示するための任意の適切な構成要素を含む。] [0024] 1つ又は複数の強膜補綴物を患者の眼に挿入するための(1つ又は複数の)特定された位置を、外科用ツールのコントローラ180に提供することもできる。外科用ツールのコントローラ180は、患者の眼の中に強膜ポケット又はトンネルを形成するためのツールなど、外科用ツールの動作を制御する。コントローラ110によって外科用ツールのコントローラ180に提供された情報により、外科用ツールのコントローラ180が、患者の眼の(1つ又は複数の)特定された位置に強膜ポケット又はトンネルを形成することが可能になる。特定の実例として、外科用ツールのコントローラ180は、位置特定用アプリケーション160からの情報を用いて、切り込みのための切り込み点(切り込みが強膜ポケット又はトンネルを生成する点)を自動的に決定することができる。外科用ツールのコントローラ180によって、任意の適切な外科用ツールを制御することができる。強膜ポケット又はトンネルを形成するための外科用ツールの実例は、先に参照によって援用した特許文書の様々なものに開示されている。外科用ツールのコントローラ180は、1つ又は複数の外科用ツールを制御するための(1つ又は複数の)任意の適切な構成要素を含む。] [0025] さらに、1つ又は複数の強膜補綴物を患者の眼に挿入するための(1つ又は複数の)特定された位置を、マーキング・プレート組立体190に提供することができる。マーキング・プレート組立体190は、患者の眼の上にマークを形成することが可能である。例えば、マーキング・プレート組立体190は、患者の眼の中に形成される強膜ポケット又はトンネルの位置を特定するために、患者の眼の上にマークを作成することができる。マークは、外科医が強膜ポケット又はトンネルを手動で形成するとき、或いは外科医がマークを用いて患者の眼の上に外科用ツールを配置するときなど、外科医又は他の人員によって使用可能である。マーキング・プレート組立体190は、先に参照によって援用した特許文書に開示されるある特定の固定ツールと同様の、又はそうしたツールを含む外科用の切断デバイスを適切な位置まで案内するためのテンプレートとして働くこともできる。マーキング・プレート組立体190はさらに、(1つ又は複数の)患者の眼の測定値に基づいて、特定の患者用にカスタマイズすることができる。マーキング・プレート組立体190は、患者の眼の上にマークを作成するため、及び/又は外科用の切断デバイスを案内するための(1つ又は複数の)任意の適切な構成要素を含む。] [0026] 図1は、強膜補綴物を眼に挿入する場所を特定するためのシステム100の1つの実例を示しているが、図1に様々な変更を加えることができる。例えば、図1に示す機能上の区分は説明のためのものにすぎない。図1の様々な構成要素を組み合わせること、さらに分割すること又は省略することが可能であり、また特定の要求に従って追加の構成要素を加えることが可能である。特定の実例として、人が毛様体の位置を手動で測定し、入力ユニット130を介してその位置を入力する場合には、眼測定機器120を省略することができる。他の特定の実例として、特定された強膜ポケット又はトンネルの位置を、マーキング・プレート組立体190を用いて患者の眼にマークを作成するためのみに用いる場合には、外科用ツールのコントローラ180を省略することができる。また図1は、強膜補綴物の場所を決定することができるように、透視法、徹照法又は他の技術を用いて眼の中の毛様体の位置を特定することができる1つの例示的なシステム100を示している。こうした技術を他の任意の適切なシステムと共に用いること、又は手動で実施することが可能である。] 図1 [0027] 図2は、本開示による眼の中への強膜補綴物の例示的な埋め込みを示している。図2に示す例示的な埋め込みは、説明のためのものにすぎない。本開示の範囲から逸脱することなく、他の強膜補綴物の埋め込みを実施することが可能である。] 図2 [0028] 図2に示すように、眼200は白色の頑丈な強膜202及び角膜204を含む。角膜204及び強膜202の略円形の結合部が、角膜縁206である。角膜縁206の輪郭は、(角膜204を通って反射する虹彩210内の色素によって生じる)眼の暗い部分が白色になる所であるため、角膜204が強膜202の白色に遷移する部分として容易に特定される。眼球の中で、水晶体208は薄膜質の被膜の中に封入され、虹彩210のすぐ後ろに位置し、眼の光軸上で瞳孔212の中央後方にぶら下がった状態になっている。水晶体208は、水晶体208の被膜と毛様体216の間に延びる毛様小帯214によってぶら下げられた状態になる。毛様体216は、強膜202の真下(強膜202のちょうど内側)にあり、強膜202の内面に付着している。] 図2 [0029] (若い眼などにおいて)毛様体216と水晶体208の間の有効作動距離が十分であるときには、毛様体216(特に毛様体内の毛様体筋)の形状変化が、対応する水晶体208の形状変化を引き起こす。こうした状況(すなわち若い眼)では、毛様体216の形状変化によって、水晶体208がより凸形になり、眼が「近く」に適応すること又は「近く」を見ること(クローズアップ)が可能になる。眼が老化すると、水晶体208と毛様体216の間の有効作動距離が小さくなり、眼はその適応能力を失う(この状態が老視と呼ばれる)。] [0030] 先に参照によって援用した特許文書にさらに詳しく記載されているように、眼の毛様体筋が有効に作動する距離は、1つ又は複数の強膜補綴物220を、強膜202内に形成された1つ又は複数の強膜ポケット又はトンネル222に挿入することによって大きくすることが可能である。これを、老視、緑内障、高眼圧症、眼内圧亢進、黄斑変性症又は他の眼障害の治療を助けるために実施することができる。任意の適切な強膜補綴物220を、眼200の強膜202の中に埋め込むことができる。例えば、様々な強膜補綴物が、先に参照によって援用した特許文書の様々なものに開示されている。] [0031] 毛様体216に対する強膜補綴物220の配置は、水晶体208と毛様体216の間の有効作動距離を回復することにおける強膜補綴物220の有効性に、大きな影響を及ぼす可能性がある。例えば、毛様体216の最初の部分、すなわち前面縁部は一般に、任意の所与の象限において角膜縁206の1.0〜5.0ミリメートル後方に見出すことができ、毛様体216の残りの部分は、約5.0〜7.0ミリメートルにわたり、眼内の強膜202の面に沿って後方に延びている。しかし患者は、角膜縁206とその眼200の中の毛様体216の最初の部分との間の距離にある程度のばらつきを示すことがしばしばである。このばらつきは、患者間に存在することがあり、また実際には、この距離が同一の患者の(1つ又は複数の)眼200の象限の間で異なるときなどのように、同一の患者に存在することがある。換言すれば、毛様体筋は必ずしも対称ではなく、患者ごと、眼ごと及び象限ごとに異なる可能性がある。時には、ある象限では毛様体216の前面縁部までの距離が角膜縁206の2.0mm後方であり、(場合によっては同じ眼の中の)他の象限では毛様体216の前面縁部まで5.0mmであるなど、このばらつきが顕著であることがある。] [0032] このばらつきのため、強膜補綴物220によってもたらされる補正効果は、眼200の中の強膜補綴物220の配置に応じて変わる可能性がある。例えば、強膜補綴物220が、眼200の特定の象限において(その前方縁部によって定められた)毛様体216から極めて遠い位置に埋め込まれた場合には、強膜補綴物220によってもたらされる補正効果が低減される可能性がある。対照的に、強膜補綴物220が、眼200の特定の象限において毛様体216に比較的近い位置に埋め込まれた場合には、強膜補綴物220によってもたらされる補正効果が高まる可能性がある。] [0033] 本開示によれば、眼200における毛様体216の少なくとも一部の実際の位置(その前方又は前面縁部など)を、比較的高い精度で決定又は推定することが可能である。例えば、眼200の4つの象限のそれぞれにおける毛様体216の実際の位置を決定又は推定することができる。毛様体216の実際の位置がより高い精度で分かれば、又は推定されれば、強膜補綴物220のより最適な位置を決定することができる。例えば、強膜補綴物220が毛様体216の前方縁部の後方にある状態で、強膜補綴物220が眼200の毛様体216の前方縁部から1.0mm〜1.25mm後方になるように、強膜補綴物220を埋め込むことができる。もちろん、2.0mm〜4.0mmなど他の距離を用いることもできる。毛様体216と強膜補綴物220の間の所望の距離は、強膜補綴物220の大きさ及び厚さを含む、いくつかの要素に基づくことができる。特定の実施例では、約2.5mmの厚さを有するものなどより厚い強膜補綴物220、又は約7.0mmの長さを有するのものなどより長い強膜補綴物を用いることができる。他の特定の実施例では、強膜補綴物220を、固定された位置など、毛様体216の前方縁部に、又は前方縁部より前に配置することが適切である場合がある。] [0034] 毛様体216から強膜補綴物220までの所望の距離がどのようなものであれ、強膜補綴物220の埋め込み前に、眼200の中の毛様体216の位置(その前方又は前面縁部など)を特定することによって、この距離をより正確に得ることが可能である。OCT、UBM、MRI、透視法又は徹照法など、任意の適切な技術を用いて、患者の眼200の中の毛様体216の位置を特定することができる。] [0035] 図3は、本開示による例示的な眼の透視法を示している。透視法又は徹照法の間、患者の眼のある象限又は他の部分を、強膜及び患者の角膜の下を通して、又は眼の他の部分から照明することができる。図3に示すように、患者の眼の上方鼻側の象限(眼の上方内側部分)が、患者の上眼瞼を通して患者の眼の下方側頭部側の象限(眼の下方外側部分)に向けられた光によって照明される。] 図3 [0036] 透視法又は徹照法の間、光によって、患者の眼200の角膜縁206のまわりには、図3に示すように角膜縁206の外側に数ミリメートルの楕円形の影が生じる。楕円形の影は、眼200の毛様体216によって生じる。結果として、患者の眼200の特定の象限に形成された影を用いて、その象限における毛様体216の位置を特定することができる。患者の眼200の上の、強膜202で影が始まる位置にマークを付けることができる。その後、マークを付けた毛様体216の前方縁部の位置と角膜縁206との間の距離を、通常の照明の下で、ノギスを用いることなどによって測定することができる。マークを付けた毛様体216の前方縁部の位置を用い、マークを付けた毛様体216の位置の1.0mm〜4.0mm後方である位置を特定することなどによって、強膜補綴物220のための所望の位置を特定することもできる。] 図3 [0037] このように、毛様体216の前方縁部の実際の位置を、非侵襲的な方法で特定することが可能である。これにより、患者の眼200の中に強膜補綴物220をより正確に配置することができるようになり、その結果、補正効果が改善され、結果として得られる患者の視界がより適切なものになり得る。] [0038] 図2は、眼の中への強膜補綴物の埋め込みの1つの実例を示しているが、図2に様々な変更を加えることができる。例えば、任意の数の強膜補綴物を患者の眼に挿入することが可能であり、その強膜補綴物のそれぞれが、任意の適切な大きさ及び形状を有することができる。図3は、眼の透視法に関する1つの実例を示しているが、図3に様々な変更を加えることができる。例えば先に言及したように、図3は、患者の眼のある象限又は他の部分の透視法を示している。この透視法を、患者の眼のすべての象限又は他の部分に対して繰り返すことができる。また、徹照法又は他の任意の適切な画像技術を用いて、眼の個々の象限における毛様体の位置を照明することができる。] 図2 図3 [0039] 図4は、本開示に従って強膜補綴物を眼に挿入する場所を特定するための例示的な方法400を示している。図4に示す方法400の実施例は、説明のためのものにすぎない。本開示の範囲から逸脱することなく、方法400の他の実施例を用いることができる。] 図4 [0040] 図4に示すように、方法400は、ステップ402において患者の眼の上に基準マークを付けることを含む。これは、例えば外科医又は他の人員が外科用のペン又は他のデバイスを用いて、患者の眼の上の所望の位置にマークを付けることを含むことができる。特定の実例として、これは、外科医又は他の人員が、患者の眼の強膜上の「12時」の場所又は「6時」の場所に基準マークを付けることを含むことができる。] 図4 [0041] ステップ404では、患者の眼の上に象限マークを付ける。象限マークは、(基準マークから測定すると)45°、135°、225°及び315°などにある患者の眼の4つの象限内に形成されたマークに相当し得る。特定の実施例では、いくつかの可能なマーキング・ラインを用いるマーキング・デバイスを使用することが可能であり、患者の眼の4つの象限にマークを付けるために用いる4つのマーキング・ライン上にインクを載せることができる。マーキング・デバイスは、外科医又は他の人員が、マーキング・デバイスを患者の眼の中心及びあらかじめ患者の眼の上に付けられた基準マークと全体的に整列させることができるようにする溝及びレチクルを含むこともできる。外科医によって強膜トンネル又はポケットが形成される方向を指す時計回り又は反時計回りのマークなど、患者の眼の上に任意の他のマーク又は追加のマークを付けることもできる。] [0042] ステップ406では、患者の眼の象限における毛様体の位置を特定する。これは、例えば患者の眼200について透視法又は徹照法を実施して、患者の眼200の各象限における毛様体216の位置を特定することを含むことができる。各象限において毛様体216の角膜縁206からの距離を測定すること、又は各象限において毛様体216の象限マークの端部からの距離を測定することなどによって、特定された位置を任意の適切な方法で測定又は記録することができる。眼の中心又は角膜縁からの一貫性のある距離を表すものなど、毛様体216からの距離は、マーキング・システムの他の任意の適切なマーカーに対して測定することも可能である。] [0043] ステップ408では、患者に手術の準備が行われ、外科的処置が始まる。これは、例えば患者を配置すること、及び1つ又は複数の薬剤を投与することなど、眼の手術を実施するのに必要な又は要求されるステップを行うことを含むことができる。これはまた、患者の眼200の強膜202への進入路を得るために、角膜周囲切開又は他の結膜切開を実施することを含むこともできる。] [0044] ステップ410では、強膜ポケット又はトンネルの所望の位置を特定し、ステップ412では、強膜ポケット又はトンネルを形成する。これは、例えば患者の眼200の各象限において特定された毛様体216の位置を用いて、強膜ポケット又はトンネル222の所望の位置を特定することを含むことができる。強膜ポケット又はトンネル222の所望の位置は、任意の適切な方法で決定することができる。] [0045] 強膜ポケット又はトンネル222を手動で形成する場合には、強膜ポケット又はトンネル222の所望の位置を、以下のように決定することができる。角膜縁206と各象限において特定された毛様体216の位置との間の距離を、ノギスを用いることなどによって測定する。次いで、測定された距離に指定された距離(1mmなど)を加え、所望の距離を得る。所望の距離は、(ノギスを用いることなどによって)角膜縁206(又は他の任意の適切なマーカー)からその象限に対する象限マークに沿って測定したとき、強膜ポケット又はトンネル222の前面縁部の中央に相当する点を規定する。次いで、強膜ポケット又はトンネル222の位置を規定するために、その点を越えた後方に、テーブル・トップのマーカー(table top maker)又は他の標識を付けることができる。この時点において、湾曲した又はまっすぐな切断刃を用いることなどにより、強膜ポケット又はトンネル222を手動で形成することができる。次いで、この工程を、形成される追加の強膜ポケット又はトンネル222のそれぞれについて繰り返すことができる。] [0046] 自動化されたツールを用いて強膜ポケット又はトンネル222を形成する場合、自動化されたツールは通常、患者の眼の上にツールを固定するために用いられるフットプレートを含む。フットプレートは、ねじれピック(twist pick)、係止用の二重固定鉗子、又はフットプレートを患者の眼の上の適所に固定するための他の係止機構を含むことができる。例示的なフットプレートの詳細は、先に参照によって援用した特許文書の様々なものに見出すことができる。こうした状況において、強膜ポケット又はトンネル222の所望の位置を、以下のように決定することができる。(フットプレートの構造に基づいて)フットプレートの前面縁部から強膜ポケット又はトンネル222の前面縁部までの距離を計算する。この計算された距離から指定された距離(1mmなど)を引き、結果として得られる値を、角膜縁206(又は他の任意の適切なマーカー)と特定の象限において特定された毛様体216の位置との間の測定距離に加える。ここで決定された合計が、強膜ポケット又はトンネル222の前面縁部の中央の場所に相当する、象限マークに沿った点を特定する。次いで、(特定された点を延長して角膜縁206に接する線を形成し、その接線に沿った所望の位置を特定することなどによって)ねじれピック、係止用の二重固定鉗子又は他の係止機構の所望の位置を決定する。これは、外科用ツールのフットプレートの構造、及びフットプレート上の係止機構の配置に依存することに留意されたい。係止機構の所望の位置を特定した後、係止機構が所望の位置に配置されるように、外科用ツールを適切な場所に配置することが可能である。次いで、係止機構を係合して外科用ツールを適所に固定し、外科用ツールを用いて強膜ポケット又はトンネル222を形成することができる。次いで、この工程を、形成される追加の強膜ポケット又はトンネル222のそれぞれについて繰り返すことができる。] [0047] 次いでステップ414では、形成された強膜ポケット又はトンネルを確認する。これは、例えば強膜ポケット又はトンネル222の長さを測定して、それらが所望の長さを有することを確認することを含むことができる。これは、患者の眼200の各象限において特定された毛様体216の位置からの強膜ポケット又はトンネル222のそれぞれの場所を測定することを含むこともできる。これは、強膜ポケット又はトンネル222が、確実に特定された毛様体216の位置から所望の距離のところに形成されるのを助けるように実施することが可能である。] [0048] 強膜ポケット又はトンネルが許容可能である場合には、ステップ416において、強膜補綴物を強膜ポケット又はトンネルに挿入する。これは、例えばフィーダ・チューブ又は他の器具を用いて、強膜補綴物220を強膜ポケット又はトンネル222の中に配置することを含むことができる。次いでステップ418において、外科的処置を完了する。これは、例えば強膜補綴物に係止用の装入物を配置すること、又は患者の眼の中で縫合を行うこと、或いは処置を完了して患者が回復するように準備することを含むことができる。] [0049] 図4は、強膜補綴物を眼に挿入する場所を特定するための方法400の1つの実例を示しているが、図4に様々な変更を加えることができる。例えば、一連のステップとして示しているが、図4の様々なステップを重複させること、並行して行うこと、異なる順序で行うこと、又は複数回行うことが可能である。特定の実例として、図4に示すステップを、2回(患者の眼200のそれぞれについて1回)繰り返すことができる。他の特定の実例として、ただ1回の動作の間に、外科用ツールが強膜ポケット又はトンネル222を形成し、次いで、強膜補綴物220を強膜ポケット又はトンネル222に挿入するようにすることができる。さらに、方法400を用いて、ただ1つの強膜補綴物220に対するただ1つの位置、又は複数の強膜補綴物220に対する複数の位置を特定することができる。] 図4 [0050] 図5は、本開示に従って、透視法又は徹照法を用いて眼の中の毛様体の位置を特定するための例示的な方法500を示している。方法500は、例えば図4の方法400のステップ406の間に用いることができる(しかし、ステップ406の間に他の技術を用いることもできる)。図5に示す方法500の実施例は、説明のためのものにすぎない。本開示の範囲から逸脱することなく、方法500の他の実施例を用いることができる。] 図4 図5 [0051] 図5に示すように、ステップ502において、内視鏡ケーブルの先端を覆うように保護カバーを付ける。これは、例えばテープ、シリコーン被覆、又は中空のスチール管を内視鏡ケーブルの先端を覆うように付けることを含むことができる。保護カバーは一般に、患者の眼を内視鏡ケーブルによって発生する熱から保護する。] 図5 [0052] ステップ504では患者が眼を閉じ、ステップ506では、内視鏡ケーブルの先端を患者の眼に押しあてる。これは、例えば検査する象限と反対側の位置で、内視鏡ケーブルの先端を患者の眼瞼に押しあてることを含むことができる。特定の実例として、患者の眼の上方側頭部側の象限の検査を行うときに、内視鏡ケーブルの先端を、患者の眼の下方鼻側の象限で患者の眼瞼に押しあてることができる。この時点において、患者はステップ508で眼を開く。これは、まっすぐ前方に、又は光源と反対側の象限で毛様体の最適な照明をもたらす任意の他の方向に眼を向けるように、患者に求めることを含むことができる。] [0053] 内視鏡ケーブルからの光は、患者の眼の中に、患者の眼の毛様体によって生じる影を形成する。影の最初の部分は、毛様体216の前方又は前面縁部に相当し、毛様体216の残りの部分は、(約5.0〜7.0ミリメートルにわたってなど)眼内の強膜202の面に沿って後方に延びる。本開示の目的のために、強膜補綴物220の配置を決定する際には、毛様体216の前方又は前面縁部を解析のための基準中心点として用いる。しかし、ある特定の用途では、毛様体216の他の任意の適切な部分を基準として用いることができる。次いでステップ510では、前方縁部によって決定された患者の眼のターゲット象限における毛様体の位置で、強膜上にマークが付けられる。これは、例えば患者の眼200のターゲット象限内の強膜202上の、影が急に暗くなる位置にマークを付けることを含むことができる。マークは、患者の眼の上にあらかじめ付けられた象限マークに沿うなど、患者の眼200の上の適切な「クロック・アワー」に沿って配置することができる。] [0054] ステップ512において、(他の象限内などで)患者の眼の毛様体の他の位置を決定する場合には、方法500はステップ504に戻る。そうでなければ、ステップ514において、角膜縁とマークを付けた毛様体のそれぞれの位置との間の距離を測定する。これは、例えばノギスを用いて、角膜縁206とマークを付けた毛様体216のそれぞれの位置との間の距離を測定することを含むことができる。これは、通常の照明及び外科用顕微鏡を用いて、(1つ又は複数の)距離を測定することを含むこともできる。この時点において、各象限における毛様体216又は患者の眼の他の部分の位置が、比較的高い精度で分かるようになる。] [0055] 図5は、透視法又は徹照法を用いて眼の中の毛様体の場所を特定するための方法500の1つの実例を示しているが、図5に様々な変更を加えることができる。例えば、一連のステップとして示しているが、図5の様々なステップを重複させること、並行して行うこと、異なる順序で行うこと、又は複数回行うことが可能である。特定の実例として、図5に示すステップを、2回(患者の眼のそれぞれについて1回)繰り返すことができる。また、方法500を用いて、毛様体216のただ1つの位置又は毛様体216の複数の位置を特定することができる。] 図5 [0056] いくつかの実施例では、前述の様々な機能が、コンピュータ可読プログラム・コードから生成され且つコンピュータ可読媒体において具現化されるコンピュータ・プログラムによって実行又は支援される。「コンピュータ可読プログラム・コード」という語句には、ソース・コード、オブジェクト・コード及び実行可能なコードを含む任意のタイプのコンピュータ・コードが含まれる。「コンピュータ可読媒体」という語句には、読み出し専用メモリ(「ROM」)、ランダム・アクセス・メモリ(「RAM」)、ハード・ディスク・ドライブ、コンパクト・ディスク(「CD」)、デジタル・ビデオ・ディスク(「DVD」)又は任意の他のタイプのメモリなど、コンピュータによってアクセス可能な任意のタイプの媒体が含まれる。] [0057] 本特許文書全体を通して用いられる、特定の語及び句の定義を示すことが有利になり得る。「含む(include)」及び「有する(comprise)」という用語、並びにその派生語は、制限なしに包含することを意味する。「又は(or)」という用語は包括的であり、及び/又は(and/or)を意味する。] [0058] 本開示を特定の実施例及び全般的に関連付けられた方法について記述してきたが、当業者には、こうした実施例及び方法の修正形態及び置換形態が明らかになるであろう。したがって、前述の例示的な実施例に関する記述は、本開示を規定するものでも拘束するものでもない。以下の特許請求の範囲によって定められるように、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の変更形態、代替形態及び修正形態も実施可能である。]
权利要求:
請求項1 患者の眼の中の毛様体の実際の位置を特定する段階と、前記患者の眼の強膜組織に挿入する強膜補綴物のための場所を、前記毛様体の前記特定された位置に基づいて特定する段階とを含む方法。 請求項2 前記特定された場所に基づいて、前記患者の眼の前記強膜組織の中に強膜トンネルを形成する段階と、前記強膜補綴物を前記強膜トンネルに挿入する段階とをさらに含む請求項1に記載の方法。 請求項3 前記毛様体の前記実際の位置を特定する段階が、前記患者の眼の第1の部分を、前記患者の眼の第2の部分に与えられる照明を用いて照明する段階を含む請求項1に記載の方法。 請求項4 前記患者の眼の前記第2の部分に与えられる前記照明が、前記患者の眼瞼を通して与えられ、そして前記患者の眼の前記第1の部分まで前記患者の眼の角膜の下を進む請求項3に記載の方法。 請求項5 前記毛様体の前記実際の位置を特定する段階が、前記患者の眼の中の前記毛様体によって形成される影を特定する段階をさらに含む請求項3に記載の方法。 請求項6 前記毛様体の前記実際の位置を特定する段階が、前記毛様体の前面縁部を特定する段階をさらに含み、前記強膜補綴物のための前記場所を特定する段階が、前記毛様体の前記前面縁部から所定の距離だけ離れた位置であって、前記毛様体の前記前面縁部の後方である位置を特定することを含む請求項5に記載の方法。 請求項7 患者の眼の中の毛様体の実際の位置に関する情報を生成するように構成された眼測定機器と、前記眼測定機器からの前記情報を用いて、前記毛様体の前記特定された位置に基づいて、前記患者の眼の強膜組織に挿入する強膜補綴物のための場所を特定するように構成されたコントローラとを有するシステム。 請求項8 前記眼測定機器が、前記患者の眼の第1の部分を、前記患者の眼の第2の部分に与えられる照明を用いて照明するように構成された照明源を有する請求項7に記載のシステム。 請求項9 前記照明源が、前記照明を前記患者の眼瞼を通して与え、それによって前記照明は前記患者の眼の前記第1の部分まで前記患者の眼の角膜の下を進むように構成されている請求項8に記載のシステム。 請求項10 前記コントローラが、前記毛様体の前面縁部から所定の距離だけ離れた位置であって、前記毛様体の前記前面縁部の後方である位置を特定することによって、前記強膜補綴物のための前記場所を特定するように構成されている請求項8に記載のシステム。 請求項11 前記強膜補綴物のための前記特定された場所に基づいて外科用ツールを制御するように構成された外科用ツール・コントローラをさらに有し、前記外科用ツールは前記患者の眼の前記強膜組織の中に強膜トンネルを形成することが可能である請求項7に記載のシステム。 請求項12 前記患者の眼の上に1つ又は複数のマークを付けるように構成されたマーキング・プレート組立体であって、少なくとも1つのマークが前記強膜補綴物のための前記特定された場所に関連しているマーキング・プレート組立体をさらに有する請求項7に記載のシステム。 請求項13 前記コントローラが、プロセッサ及びメモリを有する請求項7に記載のシステム。 請求項14 患者の眼の強膜組織に挿入する強膜補綴物のための場所を特定するように構成されたコントローラであって、前記患者の眼の中の毛様体の実際の位置を用いて前記強膜補綴物のための前記場所を特定するように構成されたコントローラを有する装置。 請求項15 前記コントローラが、前記患者の眼の中の前記毛様体の前記実際の位置を特定する情報を、眼測定機器から受け取るように構成されている請求項14に記載の装置。 請求項16 前記眼測定機器が、前記患者の眼の第1の部分を、前記患者の眼の第2の部分に与えられる照明を用いて照明するように構成された照明源を有している請求項15に記載の装置。 請求項17 前記患者の眼の中の前記毛様体の前記実際の位置を特定する前記情報が、前記毛様体によって生成される影の位置を特定する情報を含む請求項16に記載の装置。 請求項18 前記コントローラが、前記毛様体の前面縁部から所定の距離だけ離れた位置であって、前記毛様体の前記前面縁部の後方である位置を特定することによって、前記強膜補綴物のための前記場所を特定するように構成されている請求項14に記載の装置。 請求項19 前記コントローラは、外科用ツール・コントローラに外科用ツールを制御させるようにさらに構成されており、それによって前記外科用ツールが前記患者の眼の前記強膜組織の中に強膜トンネルを形成する請求項14に記載の装置。 請求項20 コンピュータ・プログラムを具現化するコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ・プログラムが、患者の眼の中の毛様体の実際の位置を特定する情報を受け取るためのコンピュータ可読プログラム・コードと、前記毛様体の前記実際の位置に基づいて、前記患者の眼の強膜組織に挿入する強膜補綴物のための場所を特定するためのコンピュータ可読プログラム・コードとを含むコンピュータ可読媒体。
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引用文献:
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