专利摘要:
本発明は、オーロラキナーゼタンパク質の活性を調節することが可能であって、それによって、オーロラキナーゼの活性に関連する様々な病状および状態に作用する、一般式(I)を有する化合物(ここで、A1−5および7−8、D’、L1、L2、R1、R3、R6−8、nおよびoは、本明細書で定義される。)および合成中間体に関する。例えば、前記化合物は、細胞周期および細胞増殖の過程に作用して、癌および癌関連疾患を治療することが可能である。本発明は、前記化合物を含めた医薬組成物、およびオーロラキナーゼの活性に関連する病状を治療する方法も含む。
公开号:JP2011515401A
申请号:JP2011500814
申请日:2009-03-19
公开日:2011-05-19
发明作者:ヒユーマン,ジエイソン・ビー;ホワイト,ライアン
申请人:アムジエン・インコーポレーテツド;
IPC主号:C07D487-04
专利说明:

[0001] 本出願は、2008年3月20日に出願した米国特許仮出願第61/070,333号(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。)の利益を主張するものである。]
[0002] 本発明は、医薬品の分野に関し、より詳細には、オーロラキナーゼを調節するのに有用な化合物および組成物、ならびに細胞増殖を管理し、癌を治療するための使用および方法を対象とする。]
背景技術

[0003] 癌は、人類を苦しめる最も広まった疾患の1つであり、世界的に主要な死因である。過去20年間にわたって、多くの様々なタイプの癌の1つまたは複数に対する有効な治療または治癒法を見出す試みの中で、多くのグループが多大な量の時間、労力および財源をつぎ込んできた。しかし、現在のところ、利用可能な癌治療および療法のうち、なんらかのかなりの程度の成功を示すものは少数のみである。]
[0004] 癌は、制御されていない細胞増殖で特徴付けられることが多い。細胞周期を通して増殖の進行を制御する、細胞経路に関与する1つまたは複数の遺伝子に対する損傷は、典型的には細胞増殖の正常な制御の喪失を引き起こす。これらの遺伝子は、様々なタンパク質をコードし、これは、タンパク質のリン酸化を含めた事象のカスケードに関与して、細胞周期進行および細胞増殖をもたらす。特に、細胞周期カスケードおよびタンパク質のリン酸化において役割を果たす様々なキナーゼタンパク質が同定されている。]
[0005] 細胞周期および、したがって、細胞増殖において役割を果たすことが判明したタンパク質の1つのクラスには、オーロラキナーゼファミリーのタンパク質がある。オーロラキナーゼは、セリン/スレオニンキナーゼファミリーのタンパク質の酵素であり、これは、細胞周期の有糸分裂期の間にタンパク質のリン酸化において重要な役割を果たす。オーロラキナーゼファミリーの3種の知られているメンバー、オーロラA、オーロラBおよびオーロラC(それぞれ、一般的にオーロラ2、オーロラ1、およびオーロラ3とも称される。)が存在する。]
[0006] 哺乳動物の細胞周期における各オーロラキナーゼメンバーの具体的機能が研究されてきた。オーロラ−Aは、間期の間中心体に局在し、中心体の成熟にとっておよび紡錘体形成の間に分離を維持するために重要である。オーロラ−Bは、細胞周期のG2期において、中期まで動原体に局在化し、後期の後に中央体に移動する。オーロラ−Cは、減数分裂においてのみ機能すると考えられていたが、より最近になって、より密接にオーロラ−Bに関係しており、有糸分裂においていくつかの重複する機能および類似の局在化パターンを示すことが見出された。各オーロラキナーゼは、高度に保存された触媒ドメインおよび変動的なサイズの極めて短いN−末端ドメインを含む、共通の構造を共有していることは明らかである(R.Giet and C.Prigent、J.Cell.Sci.、112:3591−3601(1999)参照)。]
[0007] オーロラキナーゼは、癌の治療に対する有望な標的であるようである。オーロラキナーゼは、結腸、乳房、肺、膵臓、前立腺、膀胱、頭部、頸部、子宮頸部、および卵巣の癌を含む、様々なタイプの癌において過剰発現される。オーロラ−A遺伝子は、乳房、結腸、卵巣、肝臓、胃および膵臓の腫瘍のサブセットで見られるアンプリコンの一部である。オーロラ−Bも大部分の主要な腫瘍タイプにおいて過剰発現されることが判明している。げっ歯類の線維芽細胞中のオーロラ−Bの過剰発現は、形質転換を誘導し、オーロラ−Bが発がん性であることを示唆している。より最近では、オーロラ−BのmRNA発現が、ヒト乳癌における染色体不安定性と関連付けられている(Y.Miyoshiら、Int.J.Cancer、92:370−373(2001))。]
[0008] さらに、いくつかのグループ(parties)による1種または複数のオーロラキナーゼの阻害が、いくつかの腫瘍細胞系において細胞増殖を阻害し、アポトーシスを誘発することが示されている。特に、オーロラの阻害は、細胞周期を停止させ、アポトーシスを介してプログラム細胞死を促進することが見出されている。したがって、オーロラキナーゼタンパク質の阻害薬を見出すことに強い関心が存在している。]
[0009] したがって、オーロラキナーゼの阻害は、新規な抗癌薬の開発のための有望なアプローチとみなされてきた。例えば、WO 04/039774には、オーロラキナーゼの阻害を介して癌を治療するためのアザ−キナゾリノンが記載されており、WO 04/037814には、オーロラ−2キナーゼの阻害を介して癌を治療するためのインダゾリノンが記載されており、WO 04/016612には、オーロラキナーゼの阻害を介して癌を治療するための2,6,9−置換プリン誘導体が記載されており、WO 04/000833には、オーロラ媒介疾患を治療するのに有用な3および4置換ピリミジン化合物が記載されており、WO 04/092607には、オーロラキナーゼのアゴニストまたはアンタゴニストとしての化合物をスクリーニング、設計および評価するのに有用な結晶が記載されており、米国特許第6,919,338号およびWO 03/055491のそれぞれには、オーロラ−2キナーゼの阻害薬として置換キナゾリン誘導体が記載されている。]
[0010] 国際公開第04/039774号
国際公開第04/037814号
国際公開第04/016612号
国際公開第04/000833号
国際公開第04/092607号
米国特許第6,919,338号明細書
国際公開第03/055491号]
先行技術

[0011] R.Giet and C.Prigent、J.Cell.Sci.、112:3591−3601(1999)
Y.Miyoshiら、Int.J.Cancer、92:370−373(2001)]
発明が解決しようとする課題

[0012] 本発明は、1種または複数のオーロラキナーゼ酵素を調節し、癌を含む、オーロラキナーゼ媒介の状態および/または疾患を治療するのに有用な新規なクラスの化合物を提供する。]
課題を解決するための手段

[0013] 本発明の一実施形態において、薬学的に許容されるその塩を含む化合物は、一般に、式I]
[0014] (式中、A1−5および7−8、D’、L1、L2、R1、R3、R6−8、nおよびoは、本明細書で定義される。)によって定義される。]
[0015] 別の実施形態において、本発明は、構造が上記式Iと類似している、式II、II−A、II−BおよびIIIの化合物を提供する。本発明は、式I−IIIの化合物およびこのような方法において有用な中間体を作製する方法も提供する。]
[0016] 本発明によって提供される化合物は、オーロラキナーゼ調節活性、特に阻害活性を有する。この目的のために、本発明は、癌の治療的、予防的、急性的または慢性的処置のための医薬組成物(本明細書では「薬物」とも称される。)の調製および製造における、これらの化合物(遊離の塩基としてまたは薬学的に許容されるこの塩の形態として)の使用をさらに提供する。したがって、本発明の化合物は、抗癌薬物およびオーロラキナーゼ活性の阻害を介して障害を減弱または予防するための薬物を製造するのに有用である。例えば、一実施形態において、本発明は、少なくとも1種の薬学的に許容される添加剤と組み合わせて治療有効量の式I、II、II−A、II−BまたはIIIの化合物を含む医薬組成物を提供する。]
実施例

[0017] 本発明の一実施形態において、癌および炎症を含めた、オーロラキナーゼおよび関連した障害を治療するのに有用な化合物は、式I]
[0018] またはこれらの立体異性体、互変異性体、溶媒和物、水和物、もしくは薬学的に許容される塩の形態[式中、
A1は、NまたはCR2であり;
D’は、A2およびA3の一方が、独立にNであり、A2およびA3の他方がCであり、A4およびA5のそれぞれが、独立に、NまたはCR1である縮合ヘテロアリール環であり、但し、A4およびA5の両方は、独立にNではなく;
L1およびL2のそれぞれは、独立に、−O−、−NR4−、−S−、−C(O)−、−S(O)−、−SO2−または−CR4R4−であり、ここで、各R4は、独立に、H、ハロ、OH、C1−6アルコキシル、NH−C1−6アルキル、CNまたはC1−6アルキルであり;
A7およびA8のそれぞれは、独立に、NまたはCR5であり、但し、A7およびA8の少なくとも1つはNであり;
各R1は、独立に、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシル、−SR9、−OR9、−NR9R9、−C(O)R9、−COOR9、−OC(O)R9、−C(O)C(O)R9、−C(O)NR9R9、−NR9C(O)R9、−NR9C(O)NR9R9、−NR9(COOR9)、−OC(O)NR9R9、−S(O)2R9、−S(O)2R9、−S(O)2NR9R9、−NR9S(O)2NR9R9、−NR9S(O)2R9または完全に飽和もしくは部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式、6−12員二環式、もしくは7−14員三環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、二環式の場合は1−6個のヘテロ原子、または三環式の場合は1−9個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、R9の1−5個の置換基で場合によって置換されており;
R2は、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、OH、SH、NO2、NH2、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルまたは−C(O)R9であり;
各R3は、独立に、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルまたは−C(O)R9であり;
R5は、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルまたは−C(O)R9であり;
R6、R7およびR8のそれぞれは、独立にR9であり;
代替的には、R6またはR8のいずれかは、独立に、R7およびこれらが結合している炭素原子と一緒になって、O、NまたはSから選択される1−3個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子の、完全に飽和または部分的にもしくは完全に不飽和の5員または6員環を形成し、前記環は、独立に、R9の1−4個の置換基で場合によって置換されており;
各R9は、独立に、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシル、SR10、OR1O、NR4R10、C(O)R10、COOR10、C(O)NR4R10、NR4C(O)R1O、NR4C(O)NR4R10、NR4(COOR10)、S(O)2R10、S(O)2NR4R10、NR4S(O)2R10、NR4S(O)2NR4R10、または完全に飽和もしくは部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式もしくは6−12員二環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、または二環式の場合は1−6個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;
R10は、H、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルまたは完全に飽和もしくは部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式もしくは6−12員二環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、または二環式の場合は1−6個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;
nは、0、1または2であり;
oは、0、1または2であり、
但し、前記化合物は、4−フェニル−N−(4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル−オキシ)フェニル)フタラジン−1−アミンではない。]で定義される。]
[0019] 本発明は、4−フェニル−N−(4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル−オキシ)フェニル)フタラジン−1−アミンの化合物、または薬学的に許容されるこの塩を含まないことは注目に値する。]
[0020] 別の実施形態において、式Iは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、
A1が、NまたはCR2であり;
L1が、−O−、−S−または−NR4−であり;
L2が−NR4−であり;
R6が、フェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピアジニル、トリアジニル、キノリニル、ジヒドロキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、キナゾリニル、イソキナゾリニル、フタラジニル、チオフェニル、フリル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ピラゾリル、チエノ−ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、インドリル、アザインドリル、2,3−ジヒドロインドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミダゾリル、イミダゾ−ピリジニル、プリニル、ベンゾトリアゾリル、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、チアゾリニル、ピロリジニル、ピラゾリニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、ジオキソジニル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、1,3−ベンゾジオキソリル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル、シクロプロピル、シクロブチル、アゼチジニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはピラニルであり、これらのそれぞれが、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシル、C3−6シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;
R7およびR8が、これらが結合している炭素原子と一緒になって、O、NまたはSから選択される1−3個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子の、完全に飽和または部分的にもしくは完全に不飽和の5員または6員環を形成し、前記環は、R9の1−4個の置換基で独立に場合によって置換されている化合物を含む。]
[0021] 本発明の別の実施形態において、オーロラキナーゼならびに癌および炎症を含む関連した障害を治療するのに有用な化合物、および薬学的に許容されるこれらの塩は、一般に式IIによって定義される]
[0022] [式中、
A1がNである場合、D’は、A2がCであり、A3がNであり、A4およびA5のそれぞれが、独立にCR1である縮合ヘテロアリール環であり、または
A1がCR2である場合、D’は、A2がNであり、A3がCであり、A4がNであり、A5がCR1である縮合ヘテロアリール環であり;
L1は、−O−、−S−、または−NR4−であり;
各R1は、独立に、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシル、−SR9、−OR9、−NR9R9、−C(O)R9、−COOR9、−OC(O)R9、−C(O)C(O)R9、−C(O)NR9R9、−NR9C(O)R9、−NR9C(O)NR9R9、−NR9(COOR9)、−OC(O)NR9R9、−S(O)2R9、−S(O)2R9、−S(O)2NR9R9、−NR9S(O)2NR9R9、−NR9S(O)2R9または完全に飽和もしくは部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式、6−12員二環式、もしくは7−14員三環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、二環式の場合は1−6個のヘテロ原子、または三環式の場合は1−9個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、R9の1−5個の置換基で場合によって置換されており;
R2は、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、OH、SH、NO2、NH2、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−6−シクロアルキル、C1−6−アルキルアミノ−、C1−6−ジアルキルアミノ−、C1−6−アルコキシル、C1−6−チオアルコキシルまたは−C(O)R9であり;
各R3は、独立に、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルまたは−C(O)R9であり;
R4は、HまたはC1−6アルキルであり;
R6は、完全に飽和または部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式または6−12員二環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、または二環式の場合は1−6個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;
R7およびR8のそれぞれは、独立にR9であり;
代替的には、R7およびR8は、独立に、これらが結合している炭素原子と一緒になって、O、NまたはSから選択される1−3個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子の、完全に飽和または部分的にもしくは完全に不飽和の5員または6員環を形成し、前記環は、独立に、R9の1−4個の置換基で場合によって置換されており;
各R9は、独立に、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシル、SR10、OR10、NR4R10、C(O)R10、COOR10、C(O)NR4R10、NR4C(O)R10、NR4C(O)NR4R10、NR4(COOR10)、S(O)2R10、S(O)2NR4R10、NR4S(O)2R10、NR4S(O)2NR4R10または完全に飽和もしくは部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式もしくは6−12員二環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、または二環式の場合は1−6個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;
R10は、H、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルまたは完全に飽和もしくは部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式もしくは6−12員二環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、または二環式の場合は1−6個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;
nは、0、1、2または3であり;
oは、0、1または2である。]。]
[0023] 別の実施形態において、本発明の化合物には、式IIIの化合物]
[0024] または薬学的に許容されるこれらの塩[式中、
A1は、NまたはCR2であり;
D’は、A2およびA3の一方が、独立にNであり、A2およびA3の他方がCであり、A4およびA5のそれぞれが、独立に、NまたはCR1である縮合ヘテロアリール環であり、但し、A4およびA5の両方は、独立にNではない;
L1は、−O−、−NR4−、−S−、−C(O)−、−S(O)−、−SO2−または−CR4R4−であり;
各R1は、独立に、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシル、−SR9、−OR9、−NR9R9、−C(O)R9、−COOR9、−OC(O)R9、−C(O)C(O)R9、−C(O)NR9R9、−NR9C(O)R9、−NR9C(O)NR9R9、−NR9(COOR9)、−OC(O)NR9R9、−S(O)2R9、−S(O)2R9、−S(O)2NR9R9、−NR9S(O)2NR9R9、−NR9S(O)2R9または完全に飽和もしくは部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式、6−12員二環式、もしくは7−14員三環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、二環式の場合は1−6個のヘテロ原子、または三環式の場合は1−9個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、R9の1−5個の置換基で場合によって置換されており;
R2は、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、OH、SH、NO2、NH2、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−6−シクロアルキル、C1−6−アルキルアミノ−、C1−6−ジアルキルアミノ−、C1−6−アルコキシル、C1−6−チオアルコキシルまたは−C(O)R9であり;
各R3は、独立に、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルまたは−C(O)R9であり;
R4は、HまたはC1−6アルキルであり;
R6は、完全に飽和または部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式または6−12員二環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、または二環式の場合は1−6個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;
各R9は、独立に、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシル、SR10、OR10、NR4R10、C(O)R10、COOR10、C(O)NR4R10、NR4C(O)R10、NR4C(O)NR4R10、NR4(COOR10)、S(O)2R10、S(O)2NR4R10、NR4S(O)2R10、NR4S(O)2NR4R10または完全に飽和もしくは部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式もしくは6−12員二環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、または二環式の場合は1−6個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;
R10は、H、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルまたは完全に飽和もしくは部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式もしくは6−12員二環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、または二環式の場合は1−6個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;
nは、0、1、2または3であり;
oは、0、1または2であり;
pは、0、1または2である。]を含む。]
[0025] したがって、式I、IIおよびIIIのD’環は、少なくとも1個から最大三(3)個までの窒素原子を含むヘテロ芳香環である。]
[0026] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIの化合物は、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、A1がNである化合物を含む。]
[0027] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIの化合物は、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、A1がCR2である化合物を含む。]
[0028] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIの化合物は、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、A1がCR2である化合物(ここで、R2は、Hまたはハロゲンのいずれかである。)を含む。]
[0029] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIの化合物は、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、D’が、]
[0030] [式中、R1およびnは、上記式I、IIおよびIIIで定義された通りである。]である化合物を含む。]
[0031] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIの化合物は、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、D’が、]
[0032] [式中、R1およびnは、式I、IIおよびIIIで定義された通りである。]である化合物を含む。]
[0033] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIの化合物は、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、D’が、]
[0034] [式中、R1およびnは、式I、IIおよびIIIで定義された通りである。]である化合物を含む。]
[0035] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIの化合物は、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、D’が、]
[0036] [式中、R1およびnは、式I、IIおよびIIIで定義された通りである。]である化合物を含む。]
[0037] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIの化合物は、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、D’が、]
[0038] [式中、R1およびnは、式I、IIおよびIIIで定義された通りである。]である化合物を含む。]
[0039] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIの化合物は、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、D’が、]
[0040] [式中、R1およびnは、式I、IIおよびIIIで定義された通りである。]である化合物を含む。]
[0041] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIの化合物は、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、D’が、]
[0042] [式中、R1およびnは、式I、IIおよびIIIで定義された通りである。]である化合物を含む。]
[0043] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、A1がNである場合、D’は、A2がCであり、A3がNであり、A4およびA5のそれぞれが、独立にCR1である縮合ヘテロアリール環である、またはA1がCR2である場合、D’は、A2がNであり、A3がCであり、A4がNであり、A5がCR1である縮合ヘテロアリール環である化合物を含む。]
[0044] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、A1がNである場合、D’は、A2がCであり、A3がNであり、A4およびA5のそれぞれが、独立にCR1である縮合ヘテロアリール環である化合物を含む。]
[0045] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、A1がCR2である場合、D’は、A2がNであり、A3がCであり、A4がNであり、A5がCR1である縮合ヘテロアリール環である化合物を含む。]
[0046] 別の実施形態において、式Iは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、A7がNであり、A8がCR5である化合物を含む。]
[0047] 別の実施形態において、式Iは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、A8がNであり、A7がCR5である化合物を含む。]
[0048] 別の実施形態において、式Iは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、A7およびA8のそれぞれがNである化合物を含む。]
[0049] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、L1が−O−である化合物を含む。]
[0050] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、L1が−NR4−である化合物を含む。]
[0051] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、L1が−NH−である化合物を含む。]
[0052] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、L1が−S−である化合物を含む。]
[0053] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、L1が−C(O)−である化合物を含む。]
[0054] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、L1が−S(O)−である化合物を含む。]
[0055] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、L1が−SO2−である化合物を含む。]
[0056] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、L1が−CR4R4−である化合物を含む。]
[0057] 別の実施形態において、式Iは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、L2が−O−である化合物を含む。]
[0058] 別の実施形態において、式Iは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、L2が−NR4−である化合物を含む。]
[0059] 別の実施形態において、式Iは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、L2が−NH−である化合物を含む。]
[0060] 別の実施形態において、式Iは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、L2が−S−である化合物を含む。]
[0061] 別の実施形態において、式Iは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、L2が−C(O)−である化合物を含む。]
[0062] 別の実施形態において、式Iは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、L2が−S(O)−である化合物を含む。]
[0063] 別の実施形態において、式Iは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、L2が−SO2−である化合物を含む。]
[0064] 別の実施形態において、式Iは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、L2が−CR4R4−である化合物を含む。]
[0065] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、R1が、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシル、−SR9、−OR9、−NR9R9または−C(O)R9である化合物を含む。]
[0066] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、各R1が、独立に、COOR9、−OC(O)R9、−C(O)C(O)R9、−C(O)NR9R9、−NR9C(O)R9、−NR9C(O)NR9R9、−NR9(COOR9)、−OC(O)NR9R9、−S(O)2R9、−S(O)2R9、−S(O)2NR9R9、−NR9S(O)2NR9R9または−NR9S(O)2R9である化合物を含む。]
[0067] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、各R1が、独立に、完全に飽和または部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式、6−12員二環式、または7−14員三環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、二環式の場合は1−6個のヘテロ原子、または三環式の場合は1−9個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここでC1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、R9の1−5個の置換基で場合によって置換されている化合物を含む。]
[0068] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、各R1が、独立に、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシル、−SR9、−OR9、−NR9R9、−C(O)R9、−COOR9、−OC(O)R9、−C(O)C(O)R9、−C(O)NR9R9、−NR9C(O)R9、−NR9C(O)NR9R9、−NR9(COOR9)、−OC(O)NR9R9、−S(O)2R9、−S(O)2R9、−S(O)2NR9R9、−NR9S(O)2NR9R9、−NR9S(O)2R9または完全に飽和もしくは部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式、6−12員二環式、もしくは7−14員三環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、二環式の場合は1−6個のヘテロ原子、または三環式の場合は1−9個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、R9の1−5個の置換基で場合によって置換されている化合物を含む。]
[0069] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、各R1が、独立に、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシル、−SR9、−OR9、−NR9R9、−C(O)R9、−COOR9、−OC(O)R9、−C(O)C(O)R9、−C(O)NR9R9、−NR9C(O)R9、−NR9C(O)NR9R9、−NR9(COOR9)、−OC(O)NR9R9、−S(O)2R9、−S(O)2R9、−S(O)2NR9R9、−NR9S(O)2NR9R9、−NR9S(O)2R9であり、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれは、独立に、R9の1−5個の置換基で場合によって置換されている化合物を含む。]
[0070] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、各R1が、独立に、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、OH、SH、NO2、NH2、アセチル、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−6−シクロアルキル、C1−6−アルキルアミノ−、C1−6−ジアルキルアミノ−、C1−6−アルコキシル、C1−6−チオアルコキシル、−C(O)R9、−COOR9、−OC(O)R9、−C(O)C(O)R9、−C(O)NR9R9、−NR9C(O)R9、−NR9C(O)NR9R9、−NR9(COOR9)、−OC(O)NR9R9、−S(O)2R9、−S(O)2R9、−S(O)2NR9R9、−NR9S(O)2NR9R9、−NR9S(O)2R9であり、ここで、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−6−シクロアルキル、C1−6−アルキルアミノ−、C1−6−ジアルキルアミノ−、C1−6−アルコキシル、C1−6−チオアルコキシルのそれぞれは、独立に、R9の1−5個の置換基で場合によって置換されている化合物を含む。]
[0071] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、各R1が、独立に、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、OH、SH、NO2、NH2、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルまたは−C(O)R9である化合物を含む。]
[0072] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、R2が、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、OH、SH、NO2、NH2、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルまたは−C(O)R9である化合物を含む。]
[0073] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、R2が、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、OH、SH、NO2、NH2、C1−10−アルコキシルまたはC1−10−アルキルである化合物を含む。]
[0074] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、R2が、H、F、Cl、Br、I、CF3、ハロアルキル、CN、OH、SH、NO2、NH2、メチル、エチル、プロピル、メトキシル、エトキシル、シクロプロピルまたはアセチルである化合物を含む。]
[0075] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIには、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、各R3が、独立に、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、OH、SH、NO2、NH2、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルまたは−C(O)R9である化合物を含む。]
[0076] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、各R3が、独立に、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、OH、SH、NO2、NH2、C1−10−アルコキシルまたはC1−10−アルキルである化合物を含む。]
[0077] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、各R3が、独立に、H、F、Cl、Br、I、CF3、ハロアルキル、CN、OH、SH、NO2、NH2、メチル、エチル、プロピル、メトキシル、エトキシル、シクロプロピルまたはアセチルである化合物を含む。]
[0078] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、各R3が、独立に、H、F、Cl、Br、CF3、ハロアルキル、CN、OH、SH、NO2、NH2、メチル、エチル、メトキシル、エトキシル、シクロプロピル、アミノメチルまたはアセチルである化合物を含む。]
[0079] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、各R4が、独立に、H、CN、NO2、NH2、アセチルまたはC1−6−アルキルである化合物を含む。]
[0080] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、各R4が、独立に、HまたはC1−6−アルキルである化合物を含む。]
[0081] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、各R4が、独立に、Hまたはメチルである化合物を含む。]
[0082] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、各R4が、独立に、Hである化合物を含む。]
[0083] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、R6が、完全に飽和または部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式または6−12員二環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、または二環式の場合は1−6個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されている化合物を含む。]
[0084] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、R6が、フェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピアジニル、トリアジニル、キノリニル、ジヒドロキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、キナゾリニル、イソキナゾリニル、フタラジニル、チオフェニル、フリル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ピラゾリル、チエノ−ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、インドリル、アザインドリル、2,3−ジヒドロインドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミダゾリル、イミダゾ−ピリジニル、プリニル、ベンゾトリアゾリル、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、チアゾリニル、ピロリジニル、ピラゾリニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、ジオキソジニル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、1,3−ベンゾジオキソリル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル、シクロプロピル、シクロブチル、アゼチジニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはピラニルであり、
これらのそれぞれは、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されている化合物を含む。]
[0085] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、R6が、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニル、チオフェニル、フリル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、チアゾリニル、ピロリジニル、ピラゾリニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、ジオキソジニル(dioxozinyl)、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、1,3−ベンゾジオキソリル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはピラニルであり、これらのそれぞれは、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されている化合物を含む。]
[0086] 別の実施形態において、式I、IIおよびIIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、R6が、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、チオフェニル、フリル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ジオキソジニル(dioxozinyl)、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、1,3−ベンゾジオキソリル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル、シクロプロピルまたはシクロブチルであり、これらのそれぞれは、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されている化合物を含む。]
[0087] 別の実施形態において、式IおよびIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、R7およびR8のそれぞれが、独立に、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシル、SR10、OR10、NR4R10、C(O)R10である化合物を含む。]
[0088] 別の実施形態において、式IおよびIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、R7またはR8のいずれかが、独立に、完全に飽和または部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式または6−12員二環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、または二環式の場合は1−6個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されている化合物を含む。]
[0089] 別の実施形態において、式IおよびIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、R8が、R7およびこれらが結合している炭素原子と一緒になって、O、NまたはSから選択される1−3個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子の、完全に飽和または部分的にもしくは完全に不飽和の5員または6員環を形成し、前記環は、独立に、R9の1−4個の置換基で場合によって置換されている化合物を含む。]
[0090] 別の実施形態において、式IおよびIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、R8が、R7およびこれらが結合している炭素原子と一緒になって、独立に、R9の1−4個の置換基で場合によって置換されたフェニル環を形成している化合物を含む。]
[0091] 別の実施形態において、式IおよびIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、R6が、完全に飽和または部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式または6−12員二環式の環系であり、前記環系が、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、または二環式の場合は1−6個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;
R7およびR8が、これらが結合している炭素原子と一緒になって、O、NまたはSから選択される1−3個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子の、完全に飽和または部分的にもしくは完全に不飽和の5員または6員環を形成し、前記環は、独立に、R9の1−4個の置換基で場合によって置換されている化合物を含む。]
[0092] 別の実施形態において、式IおよびIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、A1がNであり、D’が、A2がCであり、A3がNであり、A4およびA5のそれぞれが、独立にCR1である縮合ヘテロアリール環であり;
R6が、フェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピアジニル、トリアジニル、キノリニル、ジヒドロキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、キナゾリニル、イソキナゾリニル、フタラジニル、チオフェニル、フリル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ピラゾリル、チエノ−ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、インドリル、アザインドリル、2,3−ジヒドロインドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミダゾリル、イミダゾ−ピリジニル、プリニル、ベンゾトリアゾリル、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、チアゾリニル、ピロリジニル、ピラゾリニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、ジオキソジニル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、1,3−ベンゾジオキソリル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル、シクロプロピル、シクロブチル、アゼチジニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはピラニルであり、これらのそれぞれは、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;
R7およびR8が、これらが結合している炭素原子と一緒になって、O、NまたはSから選択される1−3個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子の、完全に飽和または部分的にもしくは完全に不飽和の5員または6員環を形成し、前記環は、独立に、R9の1−4個の置換基で場合によって置換されている化合物を含む。]
[0093] 別の実施形態において、式IおよびIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、A1がCR2であり、D’が、A2がNであり、A3がCであり、A4がNであり、A5がCR1である縮合ヘテロアリール環であり;
R6が、フェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピアジニル、トリアジニル、キノリニル、ジヒドロキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、キナゾリニル、イソキナゾリニル、フタラジニル、チオフェニル、フリル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ピラゾリル、チエノ−ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、インドリル、アザインドリル、2,3−ジヒドロインドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミダゾリル、イミダゾ−ピリジニル、プリニル、ベンゾトリアゾリル、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、チアゾリニル、ピロリジニル、ピラゾリニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、ジオキソジニル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、1,3−ベンゾジオキソリル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル、シクロプロピル、シクロブチル、アゼチジニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはピラニルであり、これらのそれぞれは、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;
R7およびR8が、これらが結合している炭素原子と一緒になって、独立に、R9の1−4個の置換基で場合によって置換されたフェニル環を形成している化合物を含む。]
[0094] 別の実施形態において、式IIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、A1がNであり、D’が、A2がCであり、A3がNであり、A4およびA5のそれぞれが、独立に、CR1である縮合ヘテロアリール環であり;
R6が、フェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピアジニル、トリアジニル、キノリニル、ジヒドロキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、キナゾリニル、イソキナゾリニル、フタラジニル、チオフェニル、フリル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ピラゾリル、チエノ−ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、インドリル、アザインドリル、2,3−ジヒドロインドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミダゾリル、イミダゾ−ピリジニル、プリニル、ベンゾトリアゾリル、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、チアゾリニル、ピロリジニル、ピラゾリニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、ジオキソジニル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、1,3−ベンゾジオキソリル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル、シクロプロピル、シクロブチル、アゼチジニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはピラニルであり、これらのそれぞれは、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されている化合物を含む。]
[0095] 別の実施形態において、式IIIは、上記または下記の任意の実施形態と組み合わせて、
A1がCR2であり、D’が、A2がNであり、A3がCであり、A4がNであり、A5がCR1である縮合ヘテロアリール環であり;
R6が、フェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピアジニル、トリアジニル、キノリニル、ジヒドロキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、キナゾリニル、イソキナゾリニル、フタラジニル、チオフェニル、フリル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ピラゾリル、チエノ−ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、インドリル、アザインドリル、2,3−ジヒドロインドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミダゾリル、イミダゾ−ピリジニル、プリニル、ベンゾトリアゾリル、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、チアゾリニル、ピロリジニル、ピラゾリニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、ジオキソジニル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、1,3−ベンゾジオキソリル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル、シクロプロピル、シクロブチル、アゼチジニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはピラニルであり、これらのそれぞれが、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されている化合物を含む。]
[0096] さらに別の実施形態において、本発明は、一般に式IV−Aによって定義される化合物、]
[0097] またはこれらの立体異性体、互変異性体、溶媒和物、薬学的に許容される塩もしくはプロドラッグ
[式中、
L1は、−O−、−NR4−、−S−(ここで、R4はH、ハロ、OH、C1−6−アルコキシル、NH−C1−6−アルキル、CNまたはC1−6−アルキルである。)であり;
各R1は、独立に、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシル、−SR9、−OR9、−NR9R9、−C(O)R9、−COOR9、−OC(O)R9、−C(O)C(O)R9、−C(O)NR9R9、−NR9C(O)R9、−NR9C(O)NR9R9、−NR9(COOR9)、−OC(O)NR9R9、−S(O)2R9、−S(O)2R9、−S(O)2NR9R9、−NR9S(O)2NR9R9、−NR9S(O)2R9または完全に飽和もしくは部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式、6−12員二環式、もしくは7−14員三環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、二環式の場合は1−6個のヘテロ原子、または三環式の場合は1−9個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環が、独立に、R9の1−5個の置換基で場合によって置換されており;
各R3は、独立に、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルまたは−C(O)R9であり;
R6は、それぞれが、独立に、R9の1−5個の置換基で場合によって置換されている、フェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピアジニル、トリアジニル、キノリニル、ジヒドロキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、キナゾリニル、イソキナゾリニル、フタラジニル、チオフェニル、フリル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ピラゾリル、チエノ−ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、インドリル、アザインドリル、2,3−ジヒドロインドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミダゾリル、イミダゾ−ピリジニル、プリニル、ベンゾトリアゾリル、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、チアゾリニル、ピロリジニル、ピラゾリニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、ジオキソジニル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、1,3−ベンゾジオキソリル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル、シクロプロピル、シクロブチル、アゼチジニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルもしくはピラニル、またはベンジルもしくはフェニルであり;
各R9は、独立に、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、OH、SH、NO2、NH2、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシル、C(O)C1−10−アルキル、COOC1−10−アルキル、C(O)NR4C1−10−アルキル、NR4C(O)C1−10−アルキルであり;
nは、0、1、2または3であり;
oは、0、1または2であり;
pは、0、1または2である。]
を提供する。]
[0098] さらに別の実施形態において、本発明は、一般に式IV−Bによって定義される化合物、]
[0099] またはこれらの立体異性体、互変異性体、溶媒和物、薬学的に許容される塩もしくはプロドラッグ
[式中、
L1は、−O−、−NR4−、−S−(ここで、R4は、H、ハロ、OH、C1−6−アルコキシル、NH−C1−6−アルキル、CNまたはC1−6−アルキルである。)であり;
各R1は、独立に、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシル、−SR9、−OR9、−NR9R9、−C(O)R9、−COOR9、−OC(O)R9、−C(O)C(O)R9、−C(O)NR9R9、−NR9C(O)R9、−NR9C(O)NR9R9、−NR9(COOR9)、−OC(O)NR9R9、−S(O)2R9、−S(O)2R9、−S(O)2NR9R9、−NR9S(O)2NR9R9、−NR9S(O)2R9または完全に飽和または部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式、6−12員二環式、もしくは7−14員三環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、二環式の場合は1−6個のヘテロ原子、または三環式の場合は1−9個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、R9の1−5個の置換基で場合によって置換されており;
各R3は、独立に、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルまたは−C(O)R9であり;
R6は、フェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピアジニル、トリアジニル、キノリニル、ジヒドロキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、キナゾリニル、イソキナゾリニル、フタラジニル、チオフェニル、フリル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ピラゾリル、チエノ−ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、インドリル、アザインドリル、2,3−ジヒドロインドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミダゾリル、イミダゾ−ピリジニル、プリニル、ベンゾトリアゾリル、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、チアゾリニル、ピロリジニル、ピラゾリニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、ジオキソジニル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、1,3−ベンゾジオキソリル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル、シクロプロピル、シクロブチル、アゼチジニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはピラニルであり、これらのそれぞれは、独立に、R9、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;
各R9は、独立に、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、OH、SH、NO2、NH2、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシル、C(O)C1−10−アルキル、COOC1−10−アルキル、C(O)NR4C1−10−アルキル、NR4C(O)C1−10−アルキルであり;
nは、0、1、2または3であり;
oは、0、1または2であり;
pは、0、1または2である。]
を提供する。]
[0100] 式Iの化合物に関して上文で説明され、定義された、様々な元素、化学的部分またはR基もしくはL基に対する多くの様々な実施形態はまた、当業者であれば分かることであるが、適切な場合には式II、IIIならびにIV−AおよびIV−Bの化合物に適用してもよい。]
[0101] さらに別の実施形態において、式I、II、IIIおよびIV−AおよびIV−Bは、その例が実施例において本明細書に記載された、例示的な化合物およびこれらの誘導体、プロドラッグ、溶媒和物、互変異性体および薬学的に許容される塩の形態、これらに関連する中間体を含む。一実施形態において、本発明は、以下の4−(5−クロロ−2−ピリジニル)−N−(4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルチオ)フェニル)−1−フタラジンアミン;
4−(5−メチル−2−ピリジニル)−N−(4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルチオ)フェニル)−1−フタラジンアミン;
4−(4−クロロフェニル)−N−(4−((2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)チオ)フェニル)−1−フタラジンアミン;
N−(4−((2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)チオ)フェニル)−4−フェニル−1−フタラジンアミン;
N−(4−((2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)チオ)フェニル)−4−(4−メチル−2−チエニル)−1−フタラジンアミン;
4−(4−クロロフェニル)−N−(4−(ピロロ[1,2−b]ピリダジン−4−イルオキシ)フェニル)−1−フタラジンアミン;
4−(4−クロロフェニル)−N−(4−(ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルオキシ)フェニル)−1−フタラジンアミン;
4−(4−メチル−2−チエニル)−N−(4−(ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルオキシ)フェニル)−1−フタラジンアミン;
4−(4−クロロフェニル)−N−(4−(ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルチオ)フェニル)−1−フタラジンアミン;
4−(4−メチル−2−チエニル)−N−(4−(ピロロ[2,1 −f][1,2,4]トリアジン−4−イルチオ)フェニル)−1−フタラジンアミン;
4−(4−クロロフェニル)−N−(4−((2−(2−プロペン−1−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)スルファニル)フェニル)−1−フタラジンアミン;
N−(4−((2−((2−(メチルオキシ)エチル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)チオ)フェニル)−4−フェニル−1−フタラジンアミン;
N−(4−((2−((2−(メチルオキシ)エチル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)チオ)フェニル)−4−(4−メチル−2−チエニル)−1−フタラジンアミン;
4−(4−クロロフェニル)−N−(4−((2−((2−(メチルオキシ)エチル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)チオ)フェニル)−1−フタラジンアミン;
7−((4−((4−(4−クロロフェニル)−1−フタラジニル)アミノ)フェニル)チオ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−オール;
N−(4−((5−クロロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)チオ)フェニル)−4−フェニル−1−フタラジンアミン;および
4−(4−クロロフェニル)−N−(4−((5−クロロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)チオ)フェニル)−1−フタラジンアミンから選択される化合物、および薬学的に許容されるこれらの塩の形態を提供する。]
[0102] 定義
以下の定義は、本明細書に記載の本発明の範囲を理解するのにさらに役立つものである。]
[0103] 本明細書で使用される場合、「癌」および「癌性の」という用語は、制御されていない細胞増殖で典型的には特徴付けられる、哺乳動物における生理学的状態を表しまたは説明する。癌の例には、限定することなく、細胞癌、リンパ腫、肉腫、芽細胞腫および白血病が含まれる。このような癌のより特定の例には、扁平上皮細胞癌、肺癌、膵臓癌、子宮頸癌、膀胱癌、肝癌、乳癌、結腸癌、ならびに頭部および頸部癌が含まれる。本明細書で使用される場合の「癌」という用語は、疾患の任意の1つの特定の形態に限定されないが、本発明の方法は、哺乳動物におけるオーロラキナーゼ(複数可)の制御されていないレベルに伴って起こることが見出されている癌に対して特に有効であると考えられる。]
[0104] 本明細書で使用される場合の「治療する」、「治療している」および「治療」という用語は、限定することなく治癒的療法、予防的療法(prophylactic therapy)、および予防的療法(preventative therapy)を含む療法を表す。予防的処置は、一般に、個体における障害全体の発症を防止するまたは障害の前臨床的に認められる段階の発症を遅延させることである。]
[0105] 本明細書で使用される場合の「哺乳動物」という用語は、ヒト、ウシ、ウマ、イヌおよびネコを含む、哺乳動物として分類される任意の哺乳動物を表す。本発明の一実施形態において、哺乳動物はヒトである。]
[0106] 「薬学的に許容される誘導体」は、オーロラキナーゼを阻害する能力で特徴付けられる、任意の塩(「薬学的に許容される塩」とも称される。)、本発明の化合物のリン酸塩またはエステルなどの任意のプロドラッグ、または患者に投与すると本発明の化合物、もしくはこの代謝産物もしくは残基を(直接または間接的に)もたらすことが可能な任意のその他の化合物を表す。]
[0107] 「治療的に有効な」という語句は、代替の療法に典型的に伴う有害な副作用を回避しながら、各薬剤それ自体の治療の間の、障害の重症度および発生頻度の改良の目標を達成する、各薬剤の量を定量化することを意図する。]
[0108] 「環」および「環系」という用語は、明確に表記された原子数を含む、1つまたは複数の環、複数の環の場合は典型的には一緒に縮合された環を表し、前記原子は、炭素でありまたは、示された場合は窒素、酸素もしくは硫黄などのヘテロ原子である。環それ自体、およびこの上の任意の置換基は、安定な化合物を形成することを可能にする任意の原子で結合され得る。「非芳香族」環または環系という用語は、二環式または三環式における、少なくとも1つの環(しかし、必ずしもすべてとは限らない。)は完全に不飽和ではないという事実を表す。]
[0109] 「脱離基」は、一般に、求核試薬によって置換可能である基を表す。このような脱離基は当技術分野で知られている。脱離基の例には、限定するものではないが、ハライド(例えば、I、Br、F、Cl)、スルホネート(例えば、メシレート、トシレート)、スルフィド(例えば、SCH3)、N−ヒドロキシスクシンイミド、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール等が含まれる。求核試薬は、脱離基の結合点で分子を攻撃することが可能で、脱離基の置換を引き起こす種である。求核試薬は当技術分野で知られている。求核基の例には、限定するものではないが、アミン、チオール、アルコール、グリニャール試薬、アニオン性種(例えば、アルコキシド、アミド、カルボアニオン)等が含まれる。]
[0110] 「H」という用語は、1個の水素原子を表す。この基は、例えば、酸素原子に結合してヒドロキシル基を形成し得る。]
[0111] 「アルキル」という用語が、単独でまたは「ハロアルキル」および「アルキルアミノ」などの他の用語内のいずれかで使用される場合、アルキルは、αからβ個の炭素原子を好ましくは有する直鎖または分枝の基を包含する。例えば、C1−C10アルキルは、1から10個の炭素原子を含むアルキルである。このような基の例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソアミル、ヘキシル等が含まれる。示された場合は、アルキル基は、様々な置換基で場合によって置換されていてもよいことが本明細書では企図される。]
[0112] 単独でまたは組合せにおける、「アルケニル」という用語は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有し、2個以上の炭素原子を有する直鎖または分枝の基を包含する。アルケニル基の例には、限定することなく、エテニル、プロペニル、アリル、プロペニル、ブテニルおよび4−メチルブテニルが含まれる。「アルケニル」という用語は、当業者であれば分かることであるが、「cis」および「trans」配向、代替的には、「E」および「Z」配向を有する基を包含する。アルケニル基は、示された場合は、様々な置換基で場合によって置換されていてもよいということが本明細書では企図される。]
[0113] 単独でまたは組合せにおける、「アルキニル」という用語は、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有し、2個以上の炭素原子を有する直鎖または分枝の基を表す。アルキニル基の例には、限定することなく、エチニル、プロピニル(プロパルギル)、ブチニル等が含まれる。アルキニル基は、示された場合は、様々な置換基で場合によって置換されていてもよいということが本明細書では企図される。]
[0114] 単独でまたは組合せにおける、「ハロ」という用語は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子などのハロゲンを意味する。]
[0115] 単独でまたは組合せにおける、「ハロアルキル」という用語は、任意の1個または複数のアルキルの炭素原子が、上記で定義されたハロで置換されている基を包含する。例えば、この用語は、モノハロアルキル、ジハロアルキルおよびペルハロアルキルなどのポリハロアルキル基を含む。モノハロアルキル基は、例えば、基中にヨード、ブロモ、クロロまたはフルオロ原子のいずれかを有してもよい。ジハロアルキルおよびポリハロアルキル基は、2個以上の同じハロ原子または異なるハロ基の組合せを有してもよい。ハロアルキル基の例には、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル、ジフルオロクロロメチル、ジクロロフルオロメチル、ジフルオロエチル、ジフルオロプロピル、ジクロロエチルおよびジクロロプロピルが含まれる。本明細書で使用される場合の「ペルフルオロアルキル」は、すべての水素原子がフルオロ原子で置換されたアルキル基を表す。例には、トリフルオロメチルおよびペンタフルオロエチルが含まれる。]
[0116] 単独でまたは組合せにおける、「ヒドロキシアルキル」という用語は、1個または複数の炭素原子を有し、この任意のものが1つまたは複数のヒドロキシル基で置換されていてもよい直鎖または分枝のアルキル基を包含する。このような基の例には、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチルおよびヒドロキシヘキシルが含まれる。]
[0117] 単独でまたは組合せにおける、「アルコキシ」という用語は、αからβ個の炭素原子のアルキル部分をそれぞれが有する直鎖または分枝のオキシ含有基を包含する。例えば、C1−10−アルコキシ基は、直鎖または分枝の様式で配置され、酸素原子に結合した1から10個の炭素原子を有するアルコキシドを示す。このような基の例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシおよびtert−ブトキシが含まれる。アルコキシ基は、フルオロ、クロロまたはブロモなどの1個または複数のハロ原子でさらに置換されて、「ハロアルコキシ」基を提供してもよい。このような基の例には、フルオロメトキシ、クロロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、フルオロエトキシおよびフルオロプロポキシが含まれる。]
[0118] 本明細書で使用される場合の「部分的にまたは完全に飽和な」という用語は、当業者であれば分かることであるが、原子−原子二重結合または三重結合を有さない(完全に飽和)、または構造部分が環状の場合、前記環が完全に不飽和ではないように配置された(非芳香族)、1個または複数の原子−原子二重結合または三重結合を有する、本質的に直鎖、分枝または環状の部分を表す。]
[0119] 本明細書で使用される場合の「完全に不飽和な」という用語は、当業者であれば分かることであるが、その構造が、本質的に芳香族であるような様式に配置された二重結合または三重結合を有する部分を表す。]
[0120] 単独でまたは組合せにおける「アリール」という用語は、1つ、2つまたはさらに3つの環を含み、このような環が縮合の様式で一緒に結合していてもよい炭素環式芳香族部分を意味する。したがって、「アリール」という用語は、フェニル、ナフチル、インデニル、テトラヒドロナフチル、アントラセニル、およびインダニルなどの芳香族基を包含する。前記「アリール」基は、低級アルキル、ヒドロキシル、ハロ、ハロアルキル、ニトロ、シアノ、アルコキシおよび低級アルキルアミノ等の1種または複数の置換基を有してもよい。−O−CH2−O−で置換されたフェニルは、アリールであるベンゾジオキソリル置換基を形成する。本明細書で使用される場合のアリールは、完全に不飽和な環を意味する。]
[0121] 単独でまたは組合せにおける「複素環」または「複素環基」という用語は、飽和、部分的に飽和および部分的に不飽和のヘテロ原子含有環基(ここで、ヘテロ原子は、窒素、硫黄および酸素から選択し得る。)を包含する。この用語は、−O−O−、−O−S−または−S−S−部分を含む環は含まない。前記「複素環」は、ヒドロキシル、Boc、ハロ、ハロアルキル、シアノ、低級アルキル、低級アラルキル、オキソ、低級アルコキシ、アミノおよび低級アルキルアミノなどの1つまたは複数の置換基を有してもよい。]
[0122] 飽和複素環基の例には、1から4個の窒素原子を含む飽和の3から6員複素単環基[例えばピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピロリニル、ピペラジニル];1から2個の酸素原子および1から3個の窒素原子を含む飽和の3から6員複素単環基[例えばモルホリニル];1から2個の硫黄原子および1から3個の窒素原子を含む飽和の3から6員複素単環基[例えば、チアゾリジニル]が含まれる。部分的に飽和(または部分的に不飽和)なヘテロシクリル基の例には、ジヒドロチエニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロフリルおよびジヒドロチアゾリルが含まれる。]
[0123] 単独でまたは組合せにおける、「ヘテロアリール」基という用語は、完全に不飽和なヘテロ原子含有環基(ここで、ヘテロ原子は、窒素、硫黄および酸素から選択し得る。)を包含する。ヘテロアリール基の例には、1から4個の窒素原子を含む不飽和の5から6員複素単環基、例えば、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアゾリル[例えば、4H−1,2,4−トリアゾリル、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル];1個の酸素原子を含む不飽和の5から6員複素単環基、例えば、ピラニル、2−フリル、3−フリル等;1個の硫黄原子を含む不飽和5から6員の複素単環基、例えば、2−チエニル、3−チエニル等;1から2個の酸素原子および1から3個の窒素原子を含む不飽和の5から6員複素単環基、例えば、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル[例えば、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル];1から2個の硫黄原子および1から3個の窒素原子を含む不飽和の5から6員複素単環基、例えば、チアゾリル、チアジアゾリル[例えば、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル]が含まれる。]
[0124] 「複素環」および「ヘテロアリール」という用語はまた、アリール基と縮合した(fused)/縮合した(condensed)基、1から5個の窒素原子を含む不飽和の縮合した複素環基またはヘテロアリール基、例えば、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、ベンゾイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、テトラゾロピリダジニル[例えば、テトラゾロ[1,5−b]ピリダジニル];1から2個の酸素原子および1から3個の窒素原子を含む不飽和の縮合した複素環基[例えば、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル];1から2個の硫黄原子および1から3個の窒素原子を含む不飽和の縮合した複素環基[例えば、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル];ならびに1から2個の酸素または硫黄原子を含む飽和、部分的に不飽和および不飽和の縮合した複素環基[例えばベンゾフリル、ベンゾチエニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニルおよびジヒドロベンゾフリル]を包含する。複素環基の例には、5から10員の縮合基または非縮合基が含まれる。ヘテロアリール基の他の例には、キノリル、イソキノリル、イミダゾリル、ピリジル、チエニル、チアゾリル、オキサゾリル、フリル、およびピラジニルが含まれる。ヘテロアリール基のその他の例には、硫黄、窒素および酸素から選択される1個または2個のヘテロ原子を含む5員または6員ヘテロアリール、例えば、チエニル、フリル、ピロリル、インダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、トリアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピリジル、ピペリジニルおよびピラジニル基がある。]
[0125] 非窒素含有ヘテロアリールの例には、限定することなく、ピラニル、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル等が含まれる。]
[0126] 部分的におよび完全に飽和のヘテロシクリルの例には、限定することなく、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピロリニル、ピラゾリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、テトラヒドロピラニル、チアゾリジニル、ジヒドロチエニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキサニル、インドリニル、イソインドリニル、ジヒドロベンゾチエニル、ジヒドロベンゾフリル、イソクロマニル、クロマニル、1,2−ジヒドロキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリル、2,3,4,4a,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−3−アザ−フルオレニル、5,6,7−トリヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]イソキノリル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル、ベンゾ[1,4]ジオキサニル、2,3−ジヒドロ−1H−lλ‘−ベンゾ[d]イソチアゾール−6−イル、ジヒドロピラニル、ジヒドロフリルおよびジヒドロチアゾリル等が含まれる。]
[0127] 「スルホニル」という用語は、単独で使用されようとまたはアルキルスルホニルなどの他の用語と組み合わせて使用されようと、それぞれ二価の−SO2−基を表す。]
[0128] 「カルボニル」という用語は、単独で使用されようとまたは「アミノカルボニル」などの他の用語と組み合わせて使用されようと、−(C=O)−を表す。]
[0129] 「C1−10アルキルチオ」という用語は、二価の硫黄原子に結合した、1から10個の炭素原子の直鎖または分枝のアルキル基を含む基を包含する。「アルキルチオ」の一例はメチルチオ、(CH3S−)である。]
[0130] 「アミノアルキル」および「ジアミノアルキル」という用語は、それぞれ、「N−C1−10アルキルアミノ」および「N,N−C1−10ジアルキルアミノ」(ここで、アミノ基は、独立に、それぞれ1つのアルキル基および2つのアルキル基で置換されている。)を包含する。アルキルアミノ基の例には、窒素原子に結合した、1から6個の炭素原子の1つまたは2つのアルキル基を有する「低級アルキルアミノ」基が含まれる。適したアルキルアミノ基は、N−メチルアミノ、N−エチルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ等などのモノまたはジアルキルアミノであってもよい。]
[0131] 「シクロアルキル」という用語は飽和炭素環式基を含む。シクロアルキル基の例には、シクロペンチル、シクロプロピル、およびシクロヘキシルを含む化合物などのC3−C6環が含まれる。]
[0132] 「シクロアルケニル」という用語は、「シクロアルキルジエニル」化合物を含む、1つまたは複数の炭素−炭素二重結合を有する炭素環基を含む。シクロアルケニル基の例には、限定することなく、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキセニルおよびシクロヘプタジエニルを含む化合物などのC3−C6環が含まれる。]
[0133] 「含む」という用語は、指示された要素(複数可)を含むが、その他の要素は排除せずに、範囲が限定されていないことを意味する。]
[0134] 「式I」、「式II」、「式III」および「式IV」という用語は、任意の下位式を含む。例えば、「式IV」には、式IV−AおよびIV−Bの両方が含まれる。]
[0135] 本発明は、式I、II、IIIおよびIVの化合物を調製する方法を含む。]
[0136] 式I−IVの化合物のファミリーは、これらの薬学的に許容される塩も含む。「薬学的に許容される塩」という用語は、アルカリ金属塩を形成するおよび遊離の酸または遊離の塩基の付加塩を形成するのに一般に使用される塩を包含する。塩の性質は、これが薬学的に許容される限り重大な意味は持たない。式I−IVの化合物の薬学的に許容される適した酸付加塩は、無機酸または有機酸から調製してもよい。このような無機酸の例には、限定することなく、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、炭酸、硫酸およびリン酸が含まれる。有機酸の例には、限定することなく、有機酸の脂肪族、脂環式、芳香族、アリール脂肪族、複素環、カルボン酸およびスルホン酸のクラスが含まれ、これらの例には、ギ酸、酢酸、アジピン酸、酪酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、グルクロン酸、マレイン酸、フマル酸、ピルビン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、安息香酸、アントラニル酸、メシル酸、4−ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、マンデル酸、エンボニック酸(パモ酸)、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パントテン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、スルファニル酸、シクロヘキシルアミノスルホン酸、ショウノウ酸、カンファースルホン酸、ジグルコン酸、シクロペンタンプロピオン酸、ドデシルスルホン酸、グルコヘプタン酸、グリセロホスホン酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸、ニコチン酸、2−ナフタレンスルホン酸、シュウ酸、パルモ酸(palmoic)、ペクチン酸、過硫酸、2−フェニルプロピオン酸、ピクリン酸、ピバル酸、プロピオン酸、コハク酸、酒石酸、チオシアン酸、メシル酸、ウンデカン酸、ステアリン酸、アルゲン酸、β−ヒドロキシ酪酸、サリチル酸、ガラクタル酸およびガラクツロン酸がある。]
[0137] 式I−IVの化合物の薬学的に許容される適した塩基付加塩には、限定することなく、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムおよび亜鉛から作製される塩などの金属塩、またはカフェイン、アルギニン、ジエチルアミン、N−エチルピペリジン、アイスチジン(aistidine)、グルカミン、イソプロピルアミン、リシン、モルホリン、N−エチルモルホリン、ピペラジン、ピペリジン、トリエチルアミン、トリメチルアミンなどの環状アミンを含む、一級、二級、三級アミンおよび置換アミンを含む有機塩から作製される塩が含まれる。本明細書で企図されるすべての塩は、例えば、適した酸または塩基を式I−IVの化合物と反応させることによって、対応する化合物から従来の手段によって調製し得る。同じ分子中に塩基性基および酸性基が存在する場合、式I−IVの化合物はまた内部塩を形成し得る。]
[0138] 一般的な合成手順
本発明の化合物は、以下のスキーム1−8の手順に従って合成することができ、ここで、置換基は、さらに示された場合以外は、上記の式I−IVに関して定義された通りである。下記に説明する合成方法は、単に例示的なものであり、当業者なら分かることであるが、本発明の化合物は代替の経路によって合成してもよい。]
[0139] 本明細書全体にわたり使用される以下の略語のリストは、以下のものを表す。
ACN、AcCN、MeCN−アセトニトリル
BSA−ウシ血清アルブミン
Cs2CO3−炭酸セシウム
CHCl3−クロロホルム
CH2Cl2、DCM−ジクロロメタン、塩化メチレン
DIBAL−ジイソブチルアルミニウムハイドライド
DIEA、(iPr2Net)−ジイソプロピルエチルアミン
DME−ジメトキシエタン
DMF−ジメチルホルムアミド
DMAP−4−ジメチルアミノピリジン
DMSO−ジメチルスルホキシド
dppa−ジフェニルホスホリルアジド
EDC−1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
Et2O−ジエチルエーテル
EtOAc酢酸エチル
FBS−ウシ胎児血清
g、gm−グラム
h、hr−時間
HBr−臭化水素酸
HCl−塩酸
HOBt−1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物
H2−水素
H2O2−過酸化水素
HATU−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HPLC−高圧液体クロマトグラフィー
IPA、IpOH−イソプロピルアルコール
K2CO3−炭酸カリウム
MCPBA−m−クロロ過安息香酸
MgSO4−硫酸マグネシウム
MeOH−メタノール
N2−窒素
NaHCO3−炭酸水素ナトリウム
NaOH−水酸化ナトリウム
NaH−水素化ナトリウム
Na2SO4−硫酸ナトリウム
NH4Cl−塩化アンモニウム
NH4OH−塩化アンモニウム
NMP−N−メチルピロリジノン
P(t−bu)3−トリ(tert−ブチル)ホスフィン
PBS−リン酸緩衝生理食塩水
Pd/C−炭素担持パラジウム
Pd(PPh3)4−パラジウム(0)トリフェニルホスフィンテトラキス
Pd(PhCN)2Cl2−パラジウムジ−シアノフェニルジクロライド
Pd(OAc)2−酢酸パラジウム
Pd2(dba)3−ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム
PyBop−ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリピロリジノ−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
RT、rt−室温
RBF−丸底フラスコ
rac−BINAP−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィン)−1,1’−ビナフチル
TBTU−O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート
TEA、Et3N−トリエチルアミン
TFA−トリフルオロ酢酸
THF−テトラヒドロフラン]
[0140] 式I−IVの化合物7(ここで、L1はSであり、L2はNHである。)は、スキーム1に概説的に説明された方法に従って調製することができる。示されたように、ヒドロキシエチルアクリレートとアミノ−ピラゾール1との塩基を用いた反応により、ヒドロキシル−ピラゾロピリミジン2(式中、それぞれ、A1はCHであり、D’環の、A3はCであり、A2およびA4は、それぞれNであり、A5はCR1である。)が得られる。化合物2のヒドロキシ基を、示されたように、オキシ塩化リン(POCl3)によるなどの従来の知られている方法の下、対応するクロライド中間体3を形成するクロライドなどの、使用に適した基に官能化または変換し得る。クロロ−ピラゾロ−ピリミジン中間体3(R1=H)を調製するその他の方法(複数可)は、Senga、K.ら、J.Med.Chem.1981、24、610−613に記載されているものである。次いで、化合物3のクロライドを、示されたように、セシウム塩基を含む適した塩基の使用などの塩基性の条件下、チオール4(ここで、L1は硫黄であり、L2はNHである。L1がOである類似の中間体を調製するためにフェノールも使用し得ることに注目されたい。)などの適切に求核性のアニリン種と反応させることができる。次いで、得られた中間体5を適切な条件下、クロライド物質6と反応させて、所望の化合物7を得てもよい。]
[0141] チオール4は、適切な条件下、一般に化合物3のクロライドを置換するのに十分に求核性である。化合物4はまた、当業者であれば分かることであるが、アルコール、一級もしくは二級アミンまたは求核炭素種(これらのすべては図示していない。)であって、化合物5への変換を起こさせ得る。化合物4上のアミン基は、当業者であれば分かることであるが、必要に応じて保護されていてもまたは保護されていないままにしてもよい。化合物5を得るのに適した塩基は、限定することなく、適した溶媒中の炭酸セシウム(Cs2CO3)、Na2CO3、K2CO3等の炭酸塩の塩基を含み、これらの特性は、出発材料の溶解度、極性、および当技術分野で容易に分かるその他の要素により一般に決まる。アミン5を保護された場合は一般に先ず脱保護し、次いで、適した溶媒または溶媒の組合せ中、限定することなく、塩基性の条件、酸性の条件および加熱された条件を含む適切な条件下で、場合によって置換されているクロロピリジン、クロロ−ピリダジン(ここで、A8はNである。)、クロロ−フタラジン(ここで、R7およびR8は、一緒になってフェニル環を形成する。)等と反応させて、式1−IVの化合物7を得ることができる。このような反応の代表的な例を以下にさらに説明する。]
[0142] 式I−IVの化合物14(式中、L1はOであり、L2はNHである。)は、スキーム2に概説的に説明された方法に従って調製することができる。示されたように、2−(エトキシメチレン)マロン酸ジエチルを1H−ピロロ−アミン8と反応させて、閉環したエチルエステル置換−オキソ−ピロロ−ピリダジン9(式中、それぞれ、A1はCHであり、D’環の、A3はNであり、A2はCであり、A4およびA5は、それぞれがCR1である。)を得ることができる。示されたように、化合物9のエステル基は、加水分解され、脱カルボキシル化されまたはさもなければ、塩化ナトリウム水溶液などの通常の条件下で脱離されて、対応するケトン中間体10を形成し得る。化合物10のアリール化を、示されたように、DABCOなどの適した塩基およびフルオロ−ニトロ−ベンゼン11などの対応する活性化アリール基で実施することができる。得られた中間体12のニトロ基を先ず、示されたように、水素化などの通常の条件および適切な触媒の存在下、対応するアミノ中間体13に還元し得る。次いで適切な条件下で、対応するアミン13をクロライド6と反応して、所望の化合物14を得ることができる。]
[0143] このような反応の代表的な例を以下にさらに説明する。適切な変換方法は、当業者には知られており、Jerry March’s Advanced Organic Chemistry、第4版(1992)(この開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。)に概説的に説明されている。]
[0144] 式I−IVの化合物20(式中、L1は、SまたはOであり、L2はNHである。)は、スキーム3に概説的に説明された方法に従って調製することができる。示されたように、カルボキサルデヒド−ピロール15のアルデヒド基およびアミノ基を、それぞれ、KOHおよびヒドロキシルアミン−スルホン酸と反応させて、対応するシアノ−1−アミノピロール中間体16を得ることができる。化合物16のシアノ基およびアミノ基を塩基で、続いて酢酸ナトリウムの存在下、ギ酸で処理することによって、それぞれ加水分解し、ホルミル化して、中間体17がもたらされ得る。中間体18の閉環は、17をナトリウムメトキシドと反応させることによって実施することができる。オキシ臭化リンで臭素化することによって得られた化合物18のブロマイドを従来の条件下でチオールまたはアルコール4と反応させて、中間体19を得ることができる。次いで、得られたアニリン中間体19を適切な条件下でヘテロアリールクロライド6と反応させて、所望の化合物20を得ることができる。]
[0145] 式I−IVの化合物28(式中、L1はSであり、L2はNHである。)は、スキーム4に概説的に説明された方法に従って調製することができる。示されたように、無水フタル酸をヒドロキシル−アミノ−ピラゾール21と反応させて、アミン基を保護し、中間体22を提供することができる。22のヒドロキシル基は、Mitsunobuタイプの反応で置換されて、示されたようにアリルエーテル23を提供することができる。中間体23を塩基性の条件下でヒドロキシエチルアクリレート、または示されたように対応するナトリウム塩と反応させて、ヒドロキシル−ピラゾロ−ピリミジン24(式中、それぞれ、A1はCHであり、D’環の、A3はCであり、A2およびA4は、それぞれNであり、A5はCR1である。)を得ることができる。上記のスキーム1で説明したように、化合物24のヒドロキシ基を、示されたように、オキシ塩化リン(POCl3)によるなどの従来の知られている方法の下、クロライドなどの使用に適した基に官能化または変換して、対応するクロライド中間体25を形成し得る。次いで、化合物25のクロライドを、示されたように、セシウム塩基を含む適した塩基の使用などの塩基性の条件下、チオール4(ここで、L1は硫黄であり、L2はNHである。L1がOである類似の中間体を調製するためにフェノールも使用し得ることに注目されたい。)などの適切に求核性の種と反応させることができる。次いで、得られたアニリン中間体26を適切な条件下、クロライド6と反応させて、所望のエーテルで保護された化合物27を得てもよい。次いで、エーテル27を従来の条件下で脱保護して、対応するアルコール28をもたらすことができ、次いで、これを官能化させて、R1基に結合した所望のエーテルを調製することができる。]
[0146] 式I−IVの化合物28A(式中、L1はSであり、L2はNHである。)は、スキーム5に概説的に説明された方法に従って調製することができる。示されたように、2−ヒドロキシルエチル−メチルエーテルをヒドロキシル−アミノ−ピラゾール21−Aと反応させて、ヒドロキシル基を官能化し、中間体22−Aをもたらすことができる。中間体22−Aを塩基性の条件下でヒドロキシエチルアクリレートと、または、示されたように対応するナトリウム塩と反応させて、ヒドロキシル−ピラゾロ−ピリミジン24−A(式中、それぞれ、A1はCHであり、D’環の、A3はCであり、A2およびA4は、それぞれNであり、A5はCR1である。)を得ることができる。上記のスキーム1で説明したように、化合物24−Aのヒドロキシ基を、示されたように、オキシ塩化リン(POCl3)によるなどの従来の知られている方法の下、クロライドなどの使用に適した基に官能化または変換して、対応するクロライド中間体25−Aを形成し得る。次いで、化合物25−Aのクロライドは、示されたように、セシウム塩基を含む適した塩基の使用などの塩基性の条件下、チオール4(ここで、L1は硫黄であり、L2はNHである。L1がOである類似の中間体を調製するためにフェノールも使用し得ることに注目されたい。)などの適切に求核性の種と反応させることができる。次いで、得られたアニリン中間体26−Aを適切な条件下、クロライド6と反応させて、所望のエーテル化合物27−Aを得てもよい。]
[0147] 式I−IVの化合物34(式中、L1はSであり、L2はNHである。)は、スキーム6に概説的に説明された方法に従って調製することができる。示されたように、メチルクロロ−ピロールカルボキシレート29を適した溶媒中で、水素化ナトリウムなどの強塩基の存在下、ジニトロフェニルヒドロキシルアミンと反応させて、アミノピロール30を得ることができる。アミノ−ピロール30をホルムアミド(この場合は、溶媒としても使用することができる。)と反応させて閉環させて、中間体31を提供することができる。化合物31をスキーム1に示されたPOCl3などの従来の条件下で、対応するクロライド32に変換することができる。さらに、スキーム1に示したように、クロライド32を、示されたように適したチオール4と反応させ、置換されて、カップリングされた付加物33をもたらし得る。次いで、得られたアニリン中間体33を適切な条件下でクロライド6と反応させて、所望の化合物34を得ることができる。次いで、クロライド34を従来の条件下で適切な求核種と反応させて、対応する所望のR1置換のピロロ−トリアジンを提供することができる(図示せず)。]
[0148] 化合物37は、化合物35(式中、L1は、本明細書で定義された通りである。)をSuzuki、StilleまたはSonagashiraタイプの反応におけるいずれかの試薬36で、各反応にそれぞれ適切な条件下で処理することによって作製することができる。このような反応は、R6が芳香族基の場合良好に作用する。各反応方法は、当技術分野で知られており、当業者には通常理解されている。このような反応の例は、以下にさらに詳述されている。さらに、Sonagashira反応のための方法は、Angew.Chem.Int.Ed.2003、42、5993−5996に見出すことができる。スキーム7の方法は、所望のR6基を化合物37の合成の最終段階とすることができる。当業者なら分かることであるが、本方法におけるR1、R7およびR8を、化合物37を形成するための適切な反応法および/または条件下で妨害または反応しない基に制限するように注意を払わなければならない。]
[0149] 化合物40は、ブロモ置換化合物38と、求核性基または化合物40を調製するのに適したその他の基で適切に置換された所望のR1基との間の単一反応によって調製し得る。このような変換は、当業者であれば分かることであるが、様々な異なる方法を用いて実施し得る。例えば、所望のアミノ−R1基は、適切な条件下、適したパラジウム種および適したR1−ハライド、R1−アミンまたはその他の所望のR1−試薬の存在下でブロマイド38を処理することによって、D’環上の適切な位置に取り付けることができる。例えば、トルエン中で、炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウムまたはビカーボネートなどの弱塩基の存在下、アリールボロネートとのPd(0)を介在したカップリングの使用が関与する改良Suzuki条件はまた、化合物40をもたらし得る。化合物40はまた、当技術分野で知られているように、対応するスタンナンまたはジンケートを用いて調製し得る。代替的には、当業者であれば分かることであるが、所望のR1基を従来の方法(図示せず)を用いて、D’環上に取り付けてもよい。]
[0150] 以下に説明する実施例は、所望の式I−IVの化合物、中間体および様々な出発材料および/またはこれらの構成単位を合成または調製する例示的な方法を表す。これらの方法は単に代表例であり、その他の従来の、知られているまたは開発された代替方法も使用し得ることを理解するべきである。また、例示的な化合物は単に、実例の目的のためのみのものであり、どのような形でも本発明の範囲を限定するものとは解釈されないことを理解するべきである。]
[0151] 分析方法
別の指示がなければ、すべてのHPLC分析は、約1.50mL/minの流量で、30℃で作動される、Agilent Technologies Zorbax SB−C8(5μ)逆相カラム(4.6×150mm;部品番号883975−906)を備えたAgilent Model 1100システムにより実施した。移動相は、5%から100%AcCNの11分の勾配を用いる、溶媒A(H2O/0.1%TFA)および溶媒B(AcCN/0.1%TFA)を使用した。続いて、勾配を5%AcCNに2分間戻し、約2.5分間再平衡化(フラッシュ)した。]
[0152] LC−MS法
試料を、Agilent Technologies XDB−C8(3.5μ)逆相カラム(4.6×75mm)を備えたAgilent model−1100 LC−MSDシステムにより30℃で走行させた。流量は一定であり、約0.75mL/minから約1.0mL/minの範囲であった。]
[0153] 移動相は、溶媒A(H2O/0.1%HOAc)と溶媒B(AcCN/0.1%HOAc)の混合物を、10%から90%の溶媒Bの勾配に対して9分の時間使用した。勾配に続いて、10%溶媒Bに0.5分間戻し、10%溶媒Bのカラムの再平衡化(フラッシュ)を2.5分間行った。]
[0154] 分取HPLC法
示された場合は、対象とする化合物を30×50mmカラムを備えたGilson workstationを用いて、40mL/minで逆相HPLCを介して精製した。移動相は、溶媒A(H2O/0.1%TFA)と溶媒B(AcCN/0.1%TFA)の混合物を、10%から95%溶媒Bの勾配を15分間使用した。勾配に続いて、10%AcCNに2分間戻す。]
[0155] プロトンNMRスペクトル
別の指示がなければ、すべての1HNMRスペクトルは、Varian系列のMercury 300MHzまたはBruker 400MHz計測器で実施した。このように特性決定された場合、すべての実測されたプロトンを、示された適切な溶媒中のテトラメチルシラン(TMS)またはその他の内部標準からの低磁場への百万分率(ppm)として報告した。]
[0156] 実施例1]
[0157] 4−(4−クロロフェニル)−N−(4−(2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルチオ)フェニル)フタラジン−1−アミンの合成(方法Aによる)]
[0158] ステップ1:ナトリウム3−エトキシ−3−オキソプロパ−1−エン−1−オレート
RTの、水素化ナトリウム、60%(1.07g、26.7mmol)とiPr2O(40mL)の混合物に、酢酸エチル(2.36ml、24.1mmol)を一度に添加した。内部温度を40℃に調整した。5分後、ギ酸エチル(3.87ml、48.1mmol)を、内部温度が42℃を超えて上昇しないように滴下で添加した。添加完了後、溶液をRTで16hr撹拌した。混合物をアルゴン下でろ過し、固体をヘキサンですすいだ。得られた白色固体、ナトリウム(Z)−3−エトキシ−3−オキソプロパ−1−エン−1−オレートをさらに精製せずに次に用いた。]
[0159] ステップ2:2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−アミン(415mg、3.37mmol)およびナトリウム(Z)−3−エトキシ−3−オキソプロパ−1−エン−1−オレート(0.791g、5.73mmol)のEtOH(3mL)およびトルエン(1mL)中混合物を、再シール可能なチューブ中で80℃まで加熱した。16hr後、溶媒を真空中で除去した。得られた残渣を最小量の温水中に溶解し、冷却しながら(0℃)1N HClでpH約1までトリチュレート(triturate)した。得られた固体をろ過し、水で洗浄して、2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オールをオフホワイトの固体として得て、さらに精製せずに次に用いた。M+H+実測値=176.2。]
[0160] ステップ3:7−クロロ−2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
再シール可能なチューブ中の2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(0.400g、2.28mmol)とオキシ塩化リン(4.26ml、45.7mmol)の混合物を100℃まで加熱した。4hr後、溶液をRTまで冷却し、氷上に緩徐に注いだ。混合物を2N NaOHおよび飽和NaHCO3を用いて塩基性にし、EtOAcで抽出した。合わせた有機分画をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機相の溶液をシリカゲルのプラグを通過させ、真空中で濃縮して、7−クロロ−2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを茶色のオイルとして得て、さらに精製せずに次に用いた。MS:実測値M+H+=194.1。]
[0161] ステップ4:4−(2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルチオ)ベンゼンアミン
RTの、炭酸セシウム(0.606g、1.86mmol)および4−アミノベンゼンチオール(116mg、0.930mmol)のDMF(3mL)中混合物に、7−クロロ−2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.180g、0.930mmol)を添加した。混合物を60℃まで加熱した。2hr後、混合物をRTまで冷却し、EtOAcで希釈し水およびブラインで洗浄した。有機分画を硫酸ナトリウムで乾燥させた後、真空中で溶媒を除去して、4−(2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルチオ)ベンゼンアミンを得て、さらに精製せずに次に用いた。MS:実測値M+H+=283.1。]
[0162] ステップ5:4−(4−クロロフェニル)−N−(4−(2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルチオ)フェニル)フタラジン−1−アミン
4−(2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルチオ)ベンゼンアミン(100mg、0.354mmol)および1−クロロ−4−(4−クロロフェニル)フタラジン(97mg、0.354mmol)のtBuOH(2mL)中混合物を充填した再シール可能なチューブを、100℃まで加熱した。3hr後、混合物をRTまで冷却し、CH2Cl2で希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機分画を硫酸ナトリウムで乾燥させた後、真空中で溶媒を除去した。残渣を20−90%ヘキサン:EtOAcを用いてシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、4−(4−クロロフェニル)−N−(4−(2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルチオ)フェニル)フタラジン−1−アミンを得た。MS:実測値M+H+=521.2。]
[0163] 実施例2]
[0164] 4−(4−クロロフェニル)−N−(4−(ピロロ[1,2−b]ピリダジン−4−イルオキシ)フェニル)−1−フタラジンアミンの合成(方法Bによる)]
[0165] ステップ1:エチル4−オキソ−1,4—ジヒドロピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボキシレート
2−(エトキシメチレン)マロン酸ジエチル(1.82g、8.4mmol)および1H−ピロール−1−アミン(575mg、7.0mmol)を125℃で2時間加熱した。ジフェニルエーテルを添加し、混合物を220℃で2時間加熱し、エタノールを蒸留除去させた。次いで、混合物を、100%CH2Cl2を用いて、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、エチル4−オキソ−1,4ジヒドロピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボキシレートを得た。MS:実測値M+H+=161。]
[0166] ステップ2:ピロロ[1,2−b]ピリダジン−4(1H)−オン
エチル4−オキソ−1,4ジヒドロピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボキシレート(412mg、2.00mmol)、塩化ナトリウム(200mg)、水(1mL)、およびDMSO(1mL)を150℃で3時間加熱した。真空中で溶媒を濃縮し、残渣を0−50%EtOAc/ヘキサンを用いて精製して、ピロロ[1,2−b]ピリダジン4(1H)−オンをもたらした。MS:実測値M+H+=135。]
[0167] ステップ3:4−(4−ニトロフェノキシ)H−ピロロ[1,2−b]ピリダジン
ピロロ[1,2−b]ピリダジン−4(1H)−オン(110mg、820μmol)、1−フルオロ−4−ニトロベンゼン(174mg、1.23mmol)、および1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン(184mg、1.64mmol)をアセトニトリル(3ml)中で混合し、80℃で72時間加熱した。混合物を濃縮し、100%CH2Cl2を用いて精製して、4−(4−ニトロフェノキシ)H−ピロロ[1,2−b]ピリダジンを得た。]
[0168] ステップ4:4−(H−ピロロ[1,2−b]ピリダジン−4−イルオキシ)ベンゼンアミン
RTの、4−(4−ニトロフェノキシ)H−ピロロ[1,2−b]ピリダジン(100mg、392μmol)のMeOH(5mL)中溶液に、10%炭素担持パラジウム(42mg)を添加した。18hr後、混合物をろ過し、濃縮して、粗製4−(H−ピロロ[1,2−b]ピリダジン−4−イルオキシ)ベンゼンアミンを得て、さらに精製せずに次に用いた。MS:実測値M+H+=226。]
[0169] ステップ5:4−(4−クロロフェニル)−N−(4−(ピロロ[1,2−b]ピリダジン−4−イルオキシ)フェニル)−1−フタラジンアミン
表題化合物を実施例1、ステップ5に記載されたものと類似の方法によって、4−(H−ピロロ[1,2−b]ピリダジン−4−イルオキシ)ベンゼンアミンから調製した。]
[0170] 実施例3]
[0171] 4−(4−クロロフェニル)−N−(4−(ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルオキシ)フェニル)−1−フタラジンアミンの合成(方法Cによる)]
[0172] ステップ1:1−アミノ−1H−ピロール−2−カルボニトリル
1H−ピロール−2−カルバルデヒド(12.5g、131mmol)およびヒドロキシルアミン−O−スルホン酸(52.0g、460mmol)を水(400mL)中で混合し、RTで1hr撹拌した。溶液を0℃まで冷却し、水酸化カリウム(147.0g、2.62mol)の水(500mL)中溶液を1hrにわたり添加した。0℃で18hr後、混合物をろ過した。固体を水で洗浄し、ろ液をCH2Cl2で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、回収した固体と合わせ、真空中で濃縮した。固体を0−40%EtOAc/ヘキサンを用いてシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、1−アミノ−1H−ピロール−2−カルボニトリルを得た。MS:実測値M+H+=108。]
[0173] ステップ2:1−アミノ−1H−ピロール−2−カルボキサミド
1−アミノ−1H−ピロール−2−カルボニトリル(100mg、0.934mmol)および水酸化カリウム(1.26g、22.5mmol)の水(3mL)中溶液をRTで6時間撹拌した。次いで、得られた混合物を0℃まで冷却し、ろ過した。回収した固体を冷水で、洗液が中性のpHになるまで洗浄し、0−100%のCH2Cl2中90/10/1 CH2Cl2/MeOH/NH4OHを用いてシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、1−アミノ−1H−ピロール−2−カルボキサミドを得た。]
[0174] ステップ3:1−ホルムアミド−1H−ピロール−2−カルボキサミド
1−アミノ−1H−ピロール−2−カルボキサミド(1.00g、8.0mmol)と酢酸ナトリウム(1.60g、20.0mmol)の混合物に、ギ酸(11.0ml、287mmol)を添加した。混合物をRTで一晩撹拌した。真空中で過剰なギ酸を除去した後、水(5mL)を添加し、混合物を0℃まで冷却した。混合物をろ過し、固体を水で洗浄し、真空中で乾燥させて、1−ホルムアミド−1H−ピロール−2−カルボキサミドを得て、さらに精製せずに次に用いた。]
[0175] ステップ4:ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン
ナトリウムメトキシド(5.8mg、0.11mmol)のMeOH(3mL)中溶液に、1−ホルムアミド−1H−ピロール−2−カルボキサミド(50.0mg、0.327mmol)を添加し、混合物を一晩還流した。RTまで冷却した後、塩基を1当量のジオキサン中のHCl(4M)で中和した。溶媒を真空中で除去し、残渣をCH2Cl2中0−40%のMeOHを用いてシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オンを得た。]
[0176] ステップ5:4−ブロモピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン
ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン(50mg、0.37mmol)およびオキシ臭化リン(250mg、0.87mmol)を混合し、60℃で30分間加熱した。得られた半固体を冷却し、激しく撹拌しながら氷水と緩徐に混合した。混合物を飽和炭酸ナトリウムで中和し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機分画を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮して、粗製の4−ブロモピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジンを得て、さらに精製せずに次に用いた。]
[0177] ステップ6:4−(4−クロロフェニル)−N−(4−(ピロロ[2,1−f]「1,2,4」トリアジン−4−イルオキシ)フェニル)−1−フタラジンアミン
表題化合物を実施例1、ステップ4および5に記載されたものと類似の方法によって、4−ブロモピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジンから調製した。]
[0178] 実施例4]
[0179] N−(4−(2−(アリルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルチオ)フェニル)−4−(4−クロロフェニル)フタラジン−1−アミンの合成(方法Dによる)]
[0180] ステップ1:2−(5−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン
RTの、3−アミノ−1H−ピラゾール−5−オール(10.00g、101mmol)のTHF(300mL)中溶液に、フタル酸無水物(14.9g、101mmol)、続いて酢酸(69.3ml、1.21mol)を添加した。混合物を還流加熱した。4日後、混合物を真空中で濃縮してスラリーを得て、これを0℃まで冷却し、ろ過した。この固体をEt2Oですすぎ、真空中で乾燥させて、2−(5−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオンを黄色固体として得て、さらに精製せずに次に用いた。MS:実測値M+H+=230.2。]
[0181] ステップ2A:5−(アリルオキシ)−1H−ピラゾール−3−アミン
RTの、トリフェニルホスフィン(2.75g、10.5mmol)、アリルアルコール(0.71,4ml、10.5mmol)および2−(5−ヒドロキシ−1H−ピラゾール−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(2.000g、8.73mmol)のDMF(25mL)中混合物に、DIAD(2.04ml、10.5mmol)を緩徐に添加した。18hr後、溶液を真空中で濃縮して、EtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機分画を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮し、40−70%ヘキサン:EtOAcを用いてシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、2−(5−(アリルオキシ)−1H−ピラゾール−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオンを淡黄色固体として得た。MH+=270.1。]
[0182] ステップ2B:RTの、2−(5−(アリルオキシ)−1H−ピラゾール−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(0.684g、2.54mmol)のEtOH(10mL)中混合物に、無水ヒドラジン(0.319ml、10.2mmol)を添加した。この溶液を50℃で18hr加熱した後、0℃まで冷却した。得られた沈殿をろ過によって除去した。ろ液を真空中で濃縮して、粗製5−(アリルオキシ)−1H−ピラゾール−3−アミンを得て、さらに精製せずに次に用いた。MS:実測値M+H+=147.2。]
[0183] ステップ3−7:N−(4−(2−(アリルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルチオ)フェニル)−4−(4−クロロフェニル)フタラジン−1−アミン
表題化合物を実施例1、ステップ2−6に記載された類似の方法で調製した。]
[0184] 実施例5]
[0185] 7−(4−(4−(4−クロロフェニル)フタラジン−1−イルアミノ)フェニルチオ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−オールの合成(方法Dによる)]
[0186] N−(4−(2−(アリルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルチオ)フェニル)−4−(4−クロロフェニル)フタラジン−1−アミン(0.110g、0.20mmol、実施例4)およびギ酸アンモニウム(130mg、2.0mmol)のMeOH(7mL)中混合物に、10%炭素担持パラジウム(44mg)のEtOAc(1mL)中スラリーを添加した。混合物を65℃まで加熱した。8hr後、混合物をRTまで冷却し、セライトを通してろ過し、真空中で濃縮し、1%NH4OHを有するCH2Cl2中5−15%MeOHを用いてシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、7−(4−(4−(4−クロロフェニル)フタラジン−1−イルアミノ)フェニルチオ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−オールを淡黄色固体として得た。MS:実測値M+H+=497.0。]
[0187] 実施例6]
[0188] 4−(4−クロロフェニル)−N−(4−(2−(2−メトキシエトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルチオ)フェニル)フタラジン−1−アミンの合成(方法Eによる)]
[0189] ステップ1:5−(2−メトキシエトキシ)−1H−ピラゾール−3−アミン
RTの、2−メトキシエタノール(0.664mL、8.41mmol)および3−アミノ−5−ヒドロキシピラゾール(1.00g、10.1mmol)のC6H6(50mL)中混合物にシアノメチレントリ−n−ブチルホスホラン(2.03g、8.41mmol)を添加した。混合物を圧力容器中で90℃まで加熱した。16hr後、溶媒を真空中で除去した。残渣をCH2Cl2に溶解し、シリカゲル上に吸着させた後、1%NH4OHを有するCH2Cl2中2−10%MeOHを用いてシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、5−(2−メトキシエトキシ)−1H−ピラゾール−3−アミンを黄色の油として得た。MH+=158.2。]
[0190] ステップ2−7:4−(4−クロロフェニル)−N−(4−((2−((2−(メチルオキシ)エチル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)チオ)フェニル)−1−フタラジンアミン
表題化合物、4−(4−クロロフェニル)−N−(4−(2−(2−メトキシエトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルチオ)フェニル)フタラジン−1−アミンを実施例1に記載されたものと類似の方法によって調製した。]
[0191] 実施例7]
[0192] 4−(4−クロロフェニル)−N−(4−(5−クロロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イルチオ)フェニル)フタラジン−1−アミンの合成(方法Fによる)]
[0193] ステップ1:メチル1−アミノ−3−クロロ−1H−ピロール−2−カルボキシレート塩酸塩
0℃の、メチル3−クロロ−1H−ピロール−2−カルボキシレート(2.50g、15.7mmol)とDMF(10mL)の混合物に、60%水素化ナトリウム(0.816g、20.4mmol)を添加した。15分後、O−(2,4−ジニトロフェニル)ヒドロキシルアミン(3.74g、18.8mmol)を添加し、混合物を0℃で1hr撹拌した後、RTまで温めた。18hr後、混合物を10%NaClで希釈し、EtOAcで抽出した。有機分画を硫酸ナトリウムで乾燥させ、10−30%ヘキサン:EtOAcを用いてシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、粗製の茶色の油を得た。この油をEt2Oに溶解し、ジオキサン中の4N HClで処理した。得られたオフホワイトの沈殿をろ過によって回収して、メチル1−アミノ−3−クロロ−1H−ピロール−2−カルボキシレート塩酸塩を得た。]
[0194] ステップ2:5−クロロピロロ[1,2−f][1,2,4]リアジン−4(3H)−オン
メチル1−アミノ−3−クロロ−1H−ピロール−2−カルボキシレート塩酸塩(2.00g、9.48mmol)およびホルムアミド(11.3ml、284mmol)の溶液を、マイクロ波放射線に170℃で45分間曝露した。RTまで冷却すると溶液は凝固した。このスラリーをEtOAcで希釈し、すべての固体が溶解するまで加熱した。冷却し、真空中で濃縮すると、5−クロロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オンが溶液からオフホワイトの固体として結晶化した。MS:実測値M+H+=170.1。]
[0195] ステップ3−7:4−(4−クロロフェニル)−N−(4−(5−クロロピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イルチオ)フェニル)フタラジン−1−アミン
表題化合物を実施例1に記載されたものと類似の方法によって調製した。MSデータは表1に提供されている。]
[0196] 実施例8]
[0197] 4−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フタラジン−1−イルアミノ)フェノールの合成]
[0198] 4−アミノフェノール(42mg、0.38mmol)、1−クロロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フタラジン(100mg、0.381mmol)と、TFA(29μl、0.38mmol)の混合物をシールしたチューブ中の2−ブタノール(3mL)中、90℃で一晩加熱した。翌日、LC/MSにより、反応の完了が示された。反応を冷却し、DCMで希釈した。炭酸水素ナトリウム水溶液を添加し、有機層を回収した。水層を1N HClで中和し、生成物をDCMで抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、4−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フタラジン−1−イルアミノ)フェノールを固体の茶色の物質として得た。MS:実測値M+H+=336.2。C19H21N5Oに対する計算値:335.4。]
[0199] 実施例9]
[0200] 4−(4−(4−メトキシフェニル)フタラジン−1−イルアミノ)フェノール塩酸塩の合成]
[0201] 4−アミノフェノール(340mg、3.1mmol)、1−クロロ−4−(4−メトキシフェニル)フタラジン(837mg、3.1mmol)、およびsec−ブタノール(12mL、3.1mmol)を再シール可能なチューブ中で混合し、100℃で一晩加熱した。反応の進行をLCMSによって監視し、完了したとき、橙色の反応をジエチルエーテルで冷却希釈した。得られた沈殿をろ過し、ジエチルエーテルで洗浄し、固体を真空中で乾燥させて、4−(4−(4−メトキシフェニル)フタラジン−1−イルアミノ)フェノール塩酸塩(1.17g、収率100%)が橙色固体としてもたらされた。MS:実測値M+H+=344.0。C19H21N5Oに対する計算値:343.13。]
[0202] 実施例10]
[0203] 1−クロロ−4−(4−メチルチオフェン−2−イル)フタラジンの合成]
[0204] 1,4−ジクロロフタラジン(1.40g、7.03mmol)、4−メチルチオフェン−2−イルボロン酸(999mg、7.03mmol)、およびPdCl2(DPPF)(721mg、985μmol)をシールしたチューブ中に添加した。このチューブをアルゴンでパージした。次いで、炭酸ナトリウム(水中2.0M)(7.74ml、15.5mmol)および1,4−ジオキサン(35.2ml、7.03mmol)を添加した。チューブをシールし、RTで5分間撹拌し、110℃で予備加熱した油浴中に入れた。1h後、LC−MSにより、生成物および副生成物(二重カップリング)、およびSMジクロロフタラジンが示された。反応をRTまで冷却し、EtOAcの助けによりセライトのパッドを通してろ過し、濃縮し、カラム上に加えた。生成物を、トップスポットを除去するためにHexを用い、次いで生成物を回収するために80:20のHex:EtOAcを用いてカラムクロマトグラフィーによって精製した。生成物、1−クロロ−4−(4−メチルチオフェン−2−イル)フタラジンが黄色固体として得られた。LC−MSにより、生成物は、少量のSMジクロロフタラジンおよび二重カップリング副生成物で汚染されていることが示された。MS m/z=261[M+1]+。C13H9ClN2Sに対する計算値:260.12。]
[0205] 実施例11]
[0206] 1−クロロ−4−(6−メチルピリジン−2−イル)フタラジンの合成]
[0207] ステップ1:2−(ジメチルアミノ)イソインドリン−1,3−ジオン
表題化合物を以下の論文:(a)Deniau,E.;Enders.D.;Couture,A.;Grandclaudon,P.、Tetrahedron:Asymmetry 2003、14、2253。(b)Saito,Y.;Sakamoto,T.;Kikugawa,Y.、Synthesis 2001、221。(c)Deniau,E.;Enders,D.、Tetrahedron Lett.2000、41、2347に記載された方法に従って調製した。]
[0208] RBF中のイソベンゾフラン−1,3−ジオン(5.00g、34mmol)およびN,N−ジメチルヒドラジン(2.9ml、37mmol)のトルエン(75ml、34mmol)中溶液に、p−TsOH・H2O(0.32g、1.7mmol)を添加した。ディーンスターク装置および凝縮器をRBFに取り付けた。混合物を還流した。4h後、LCMSにより、大部分は生成物であることが示された。反応をRTまで冷却した。減圧下でトルエンを除去し、粗製物をCH2Cl2中に溶解し、飽和NaHCO3、水、およびブラインで洗浄した。有機物をMgSO4で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。淡黄色固体が得られた。1HNMRにより、大部分は生成物、2−(ジメチルアミノ)イソインドリン−1,3−ジオンであることが示された。MS C10H10N2O2に対する計算値:[M]+=190。実測値:[M+H]+=191。]
[0209] ステップ2:2−(ジメチルアミノ)−3−ヒドロキシ−3−(6−メチルピリジン−2−イル)イソインドリン−1−オン
乾燥RBF中に、2−ブロモ−6−メチルピリジン(66μl、581μmol)およびTHF(1211μl、581μmol)を添加した。反応をアルゴンでパージし、−78℃まで冷却した。シリンジを介してBuLi(244μl、610μmol)を添加した。30分後、このアニオンを、−78℃の冷浴にあらかじめ2分間入れた2−(ジメチルアミノ)イソインドリン−1,3−ジオン(166mg、872μmol)のTHF中溶液2mL中にカニューレで注入した(この出発材料は、低温で溶液から沈殿した。)。−78℃で15分後、温度を−30℃まで加温した。1h後、LCMSにより、1.535分で大部分が生成物であることが示された。反応を飽和NH4Clで緩徐にクエンチした。生成物をCH2Cl2で抽出した。有機層ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、濃縮して、黄色の油を得た。生成物を85:15のCH2Cl2:(90:10:1のCH2Cl2:MeOH:NH4OH)を用いて精製した。粘性の黄色の油が得られた。1HNMRにより、大部分は生成物、2−(ジメチルアミノ)−3−ヒドロキシ−3−(6−メチルピリジン−2−イル)イソインドリン−1−オンであることが示された。MS C16H17N3O2に対する計算値:[M]+=283。実測値:[M+H]+=284。]
[0210] ステップ3:4−(6−メチルピリジン−2−イル)フタラジン−1(2H)−オン
表題化合物をSaito,Y.;Sakamoto,T.;Kikugawa,Y.、Synthesis 2001、2、221に記載された方法に従って調製した。2−(ジメチルアミノ)−3−ヒドロキシ−3−(6−メチルピリジン−2−イル)イソインドリン−1−オン(3.18g、11.0mmol)、EtOH(11.0ml、11.0mmol)、およびヒドラジン(5.30ml、168mmol)を、還流凝縮器付きのRBF中に添加した。窒素バルーンを凝縮器の上方に取り付けた。反応を一晩還流した。LCMSにより、反応が完了したことが示された。反応をRTまで冷却した。溶液からオフホワイトの固体が沈殿した。水を添加し、混合物を0℃まで冷却した。水の助けで固体をろ過して分け、真空下で乾燥させた。白色固体が得られた。この固体のLCMSは、生成物、4−(6−メチルピリジン−2−イル)フタラジン−1(2H)−オンを示した。MS C14H11N3Oに対する計算値:[M]+=237。実測値:[M+H]+=238。]
[0211] ステップ4:1−クロロ−4−(6−メチルピリジン−2−イル)フタラジン
撹拌子および還流凝縮器を備えた乾燥したRBFに、4−(6−メチルピリジン−2−イル)フタラジン−1(2H)−オン(780mg、3.29mmol)およびPOCl3(10.7ml、115mmol)を充填した。これを還流下で18h撹拌した。過剰なPOCl3を真空下、トルエンの助けにより除去した。残渣を0℃まで冷却し、冷6N NaOHでpH=9まで塩基性化した。時折、氷を加えて、加水分解を防止するために混合物を冷たく保った。撹拌(stirring)、撹拌(agitation)および超音波処理により、最終的には塩基性pHの固体物質がもたらされた。固体をろ過し、十分な量の水で洗浄し、真空下で乾燥させて、白色固体を得た。MS C14H10ClN3に対する計算値:[M]+=255。実測値:[M+H]+=256。]
[0212] 実施例12]
[0213] 1−クロロ−4−(オクタヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)フタラジンの合成]
[0214] 再封鎖可能な耐圧びんに1,4−ジクロロフタラジン(1258mg、6.28mmol)、デカヒドロイソキノリン(588μl、3.95mmol)、炭酸カリウム(546mg、3.95mmol)およびDMSO(20mL、0.2M)を充填した。反応を80℃で16hr撹拌し、次いでRTまで冷却し、5mLのDMSOで希釈した。この溶液をGilsonHPLC(10%から90%CH3CN/H2O/0.1%TFA)によって精製して、1−クロロ−4−(オクタヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)フタラジンを得た。MS[M+H]=302.1。C17H20ClN3に対する計算値:301.8。]
[0215] 実施例13]
[0216] 3−クロロ−6−(3−クロロフェニル)−4−エチルピリダジンの合成]
[0217] ステップ1:4−(3−クロロフェニル)−2−エチル−2−ヒドロキシ−4−オキソブタン酸
RBFに2−オキソブタン酸(2.50g、24.5mmol)および3.2mLの水を充填し、混合物を0℃まで冷却した。酸を20%KOH水溶液の緩徐な添加によって中和した。3’−クロロアセトフェノン(3.79g、24.5mmol)、続いてKOH(2.20g、39.2mmol)のMeOH中1.3M溶液を添加した。反応混合物を0℃で48hr撹拌した。混合物を濃H2SO4の滴下による添加でpH2に合わせた。MeOHを真空中で除去し、水25mLを加えた。セライトを通して不均一な混合物をろ過し、フィルターケークを水およびCH2Cl2で洗浄した。ろ液の層を分離し、水性部分を追加のCH2Cl2で抽出した。合わせた有機物をMgSO4で乾燥させ、ろ過し、約25mLの容量まで濃縮した。混合物が濁るようになるまでヘキサンを添加し、静置すると白色結晶性固体が形成された。母液をデカンテーションし、固体をヘキサンで洗浄し、乾燥させて、4−(3−クロロフェニル)−2−エチル−2−ヒドロキシ−4−オキソブタン酸が白色結晶性固体としもたらされた。MS m/z=279[M+Na]+。C12H13ClO4に対する計算値:256.69。]
权利要求:

請求項1
式Iの化合物またはこれらの立体異性体もしくは薬学的に許容される塩[式中、A1は、NまたはCR2であり;D’は、A2およびA3の一方が、独立にNであり、A2およびA3の他方がCであり、A4およびA5のそれぞれが、独立に、NまたはCR1である縮合ヘテロアリール環であり、但し、A4およびA5の両方は、独立にNではなく;L1およびL2のそれぞれは、独立に、−O−、−NR4−、−S−、−C(O)−、−S(O)−、−SO2−または−CR4R4−であり、ここで、各R4は、独立に、H、ハロ、OH、C1−6アルコキシル、NH−C1−6アルキル、CNまたはC1−6アルキルであり;A7およびA8のそれぞれは、独立に、NまたはCR5であり、但し、A7およびA8の少なくとも1つはNであり;各R1は、独立に、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシル、−SR9、−OR9、−NR9R9、−C(O)R9、−COOR9、−OC(O)R9、−C(O)C(O)R9、−C(O)NR9R9、−NR9C(O)R9、−NR9C(O)NR9R9、−NR9(COOR9)、−OC(O)NR9R9、−S(O)2R9、−S(O)2R9、−S(O)2NR9R9、−NR9S(O)2NR9R9、−NR9S(O)2R9または完全に飽和もしくは部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式、6−12員二環式、もしくは7−14員三環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、二環式の場合は1−6個のヘテロ原子、または三環式の場合は1−9個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、R9の1−5個の置換基で場合によって置換されており;R2は、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、OH、SH、NO2、NH2、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルまたは−C(O)R9であり;各R3は、独立に、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルまたは−C(O)R9であり;R5は、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルまたは−C(O)R9であり;R6、R7およびR8のそれぞれは、独立にR9であり;代替的には、R6またはR8のいずれかは、独立に、R7およびこれらが結合している炭素原子と一緒になって、O、NまたはSから選択される1−3個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子の、完全に飽和または部分的にもしくは完全に不飽和の5員または6員環を形成し、前記環は、独立に、R9の1−4個の置換基で場合によって置換されており;各R9は、独立に、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシル、SR10、OR1O、NR4R10、C(O)R10、COOR10、C(O)NR4R10、NR4C(O)R1O、NR4C(O)NR4R10、NR4(COOR10)、S(O)2R10、S(O)2NR4R10、NR4S(O)2R10、NR4S(O)2NR4R10、または完全に飽和もしくは部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式もしくは6−12員二環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、または二環式の場合は1−6個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;R10は、H、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルまたは完全に飽和もしくは部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式もしくは6−12員二環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、または二環式の場合は1−6個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;nは、0、1または2であり;oは、0、1または2であり、但し、前記化合物は、4−フェニル−N−(4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル−オキシ)フェニル)フタラジン−1−アミンではない。]。
請求項2
縮合環D’が、[式中、R1およびnは、請求項1で定義された通りである。]であり;A7およびA8のそれぞれが、独立に、Nであり;L1が、−O−、−S−または−NR4−であり;L2が、−NR4(ここで、各R4は、独立に、請求項1で定義された通りである。)である、請求項1に記載の化合物。
請求項3
R6が、完全に飽和または部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式または6−12員二環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、または二環式の場合は1−6個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;R7およびR8が、これらが結合している炭素原子と一緒になって、O、NまたはSから選択される1−3個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子の、完全に飽和または部分的にもしくは完全に不飽和の5員または6員環を形成し、前記環は、独立に、R9の1−4個の置換基で場合によって置換されている、請求項1に記載の化合物。
請求項4
A1が、NまたはCR2であり;L1が、−O−、−S−または−NR4−であり;L2が−NR4−であり;R6が、フェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピアジニル、トリアジニル、キノリニル、ジヒドロキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、キナゾリニル、イソキナゾリニル、フタラジニル、チオフェニル、フリル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ピラゾリル、チエノ−ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、インドリル、アザインドリル、2,3−ジヒドロインドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミダゾリル、イミダゾ−ピリジニル、プリニル、ベンゾトリアゾリル、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、チアゾリニル、ピロリジニル、ピラゾリニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、ジオキソジニル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、1,3−ベンゾジオキソリル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル、シクロプロピル、シクロブチル、アゼチジニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはピラニルであり、これらのそれぞれが、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシル、C3−6シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;R7およびR8が、これらが結合している炭素原子と一緒になって、R9の1−4個の置換基で独立に場合によって置換されているフェニル環を形成する、請求項1に記載の化合物。
請求項5
式IIまたは薬学的に許容されるこれらの塩[式中、A1がNである場合、D’は、A2がCであり、A3がNであり、A4およびA5のそれぞれが、独立にCR1である縮合ヘテロアリール環であり、またはA1がCR2である場合、D’は、A2がNであり、A3がCであり、A4がNであり、A5がCR1である縮合ヘテロアリール環であり;L1は、−O−、−S−、または−NR4−であり;各R1は、独立に、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシル、−SR9、−OR9、−NR9R9、−C(O)R9、−COOR9、−OC(O)R9、−C(O)C(O)R9、−C(O)NR9R9、−NR9C(O)R9、−NR9C(O)NR9R9、−NR9(COOR9)、−OC(O)NR9R9、−S(O)2R9、−S(O)2R9、−S(O)2NR9R9、−NR9S(O)2NR9R9、−NR9S(O)2R9または完全に飽和もしくは部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式、6−12員二環式、もしくは7−14員三環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、二環式の場合は1−6個のヘテロ原子、または三環式の場合は1−9個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、R9の1−5個の置換基で場合によって置換されており;R2は、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、OH、SH、NO2、NH2、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−6−シクロアルキル、C1−6−アルキルアミノ−、C1−6−ジアルキルアミノ−、C1−6−アルコキシル、C1−6−チオアルコキシルまたは−C(O)R9であり;各R3は、独立に、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルまたは−C(O)R9であり;R4は、HまたはC1−6アルキルであり;R6は、完全に飽和または部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式または6−12員二環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、または二環式の場合は1−6個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;R7およびR8のそれぞれは、独立にR9であり;代替的には、R7およびR8は、独立に、これらが結合している炭素原子と一緒になって、O、NまたはSから選択される1−3個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子の、完全に飽和または部分的にもしくは完全に不飽和の5員または6員環を形成し、前記環は、独立に、R9の1−4個の置換基で場合によって置換されており;各R9は、独立に、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシル、SR10、OR10、NR4R10、C(O)R10、COOR10、C(O)NR4R10、NR4C(O)R10、NR4C(O)NR4R10、NR4(COOR10)、S(O)2R10、S(O)2NR4R10、NR4S(O)2R10、NR4S(O)2NR4R10または完全に飽和もしくは部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式もしくは6−12員二環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、または二環式の場合は1−6個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;R10は、H、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルまたは完全に飽和もしくは部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式もしくは6−12員二環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、または二環式の場合は1−6個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;nは、0、1、2または3であり;oは、0、1または2である。]を有する、請求項1に記載の化合物。
請求項6
A1がNであり、D’が、A2がCであり、A3がNであり、A4およびA5のそれぞれが、独立にCR1である縮合ヘテロアリール環であり;R6が、フェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピアジニル、トリアジニル、キノリニル、ジヒドロキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、キナゾリニル、イソキナゾリニル、フタラジニル、チオフェニル、フリル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ピラゾリル、チエノ−ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、インドリル、アザインドリル、2,3−ジヒドロインドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミダゾリル、イミダゾ−ピリジニル、プリニル、ベンゾトリアゾリル、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、チアゾリニル、ピロリジニル、ピラゾリニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、ジオキソジニル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、1,3−ベンゾジオキソリル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル、シクロプロピル、シクロブチル、アゼチジニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはピラニルであり、これらのそれぞれが、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;R7およびR8が、これらが結合している炭素原子と一緒になって、O、NまたはSから選択される1−3個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子の、完全に飽和または部分的にもしくは完全に不飽和の5員または6員環を形成し、前記環が、独立に、R9の1−4個の置換基で場合によって置換されている、請求項5に記載の化合物。
請求項7
A1がCR2であり、D’が、A2がNであり、A3がCであり、A4がNであり、A5がCR1である縮合ヘテロアリール環であり;R6が、フェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピアジニル、トリアジニル、キノリニル、ジヒドロキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、キナゾリニル、イソキナゾリニル、フタラジニル、チオフェニル、フリル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ピラゾリル、チエノ−ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、インドリル、アザインドリル、2,3−ジヒドロインドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミダゾリル、イミダゾ−ピリジニル、プリニル、ベンゾトリアゾリル、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、チアゾリニル、ピロリジニル、ピラゾリニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、ジオキソジニル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、1,3−ベンゾジオキソリル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル、シクロプロピル、シクロブチル、アゼチジニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはピラニルであり、これらのそれぞれが、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;R7およびR8が、これらが結合している炭素原子と一緒になって、O、NまたはSから選択される1−3個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子の、完全に飽和または部分的にもしくは完全に不飽和の5員または6員環を形成し、前記環が、独立に、R9の1−4個の置換基で場合によって置換されている、請求項5に記載の化合物。
請求項8
式IIIまたは薬学的に許容されるこれらの塩[式中、A1は、NまたはCR2であり;D’は、A2およびA3の一方が、独立にNであり、A2およびA3の他方がCであり、A4およびA5のそれぞれが、独立に、NまたはCR1である縮合ヘテロアリール環であり、但し、A4およびA5の両方は、独立にNではない;L1は、−O−、−NR4−、−S−、−C(O)−、−S(O)−、−SO2−または−CR4R4−であり;各R1は、独立に、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシル、−SR9、−OR9、−NR9R9、−C(O)R9、−COOR9、−OC(O)R9、−C(O)C(O)R9、−C(O)NR9R9、−NR9C(O)R9、−NR9C(O)NR9R9、−NR9(COOR9)、−OC(O)NR9R9、−S(O)2R9、−S(O)2R9、−S(O)2NR9R9、−NR9S(O)2NR9R9、−NR9S(O)2R9または完全に飽和もしくは部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式、6−12員二環式、もしくは7−14員三環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、二環式の場合は1−6個のヘテロ原子、または三環式の場合は1−9個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、R9の1−5個の置換基で場合によって置換されており;R2は、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、OH、SH、NO2、NH2、C1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、C3−6−シクロアルキル、C1−6−アルキルアミノ−、C1−6−ジアルキルアミノ−、C1−6−アルコキシル、C1−6−チオアルコキシルまたは−C(O)R9であり;各R3は、独立に、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルまたは−C(O)R9であり;R4は、HまたはC1−6アルキルであり;R6は、完全に飽和または部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式または6−12員二環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、または二環式の場合は1−6個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;各R9は、独立に、H、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、オキソ、CN、OH、SH、NO2、NH2、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシル、SR10、OR10、NR4R10、C(O)R10、COOR10、C(O)NR4R10、NR4C(O)R10、NR4C(O)NR4R10、NR4(COOR10)、S(O)2R10、S(O)2NR4R10、NR4S(O)2R10、NR4S(O)2NR4R10または完全に飽和もしくは部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式もしくは6−12員二環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、または二環式の場合は1−6個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;R10は、H、アセチル、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルまたは完全に飽和もしくは部分的にもしくは完全に不飽和の3−8員単環式もしくは6−12員二環式の環系であり、前記環系は、単環式の場合は1−3個のヘテロ原子、または二環式の場合は1−6個のヘテロ原子を場合によって含む炭素原子から形成され、前記ヘテロ原子はO、NまたはSから選択され、ここで、C1−10−アルキル、C2−10−アルケニル、C2−10−アルキニル、C3−10−シクロアルキル、C4−10−シクロアルケニル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、C1−10−アルコキシル、C1−10−チオアルコキシルのそれぞれおよび前記環系の環は、独立に、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されており;nは、0、1、2または3であり;oは、0、1または2であり;pは、0、1または2である。]を有する、請求項1に記載の化合物。
請求項9
A1がNであり、D’が、A2がCであり、A3がNであり、A4およびA5のそれぞれが、独立に、CR1である縮合ヘテロアリール環であり;R6が、フェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピアジニル、トリアジニル、キノリニル、ジヒドロキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、キナゾリニル、イソキナゾリニル、フタラジニル、チオフェニル、フリル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ピラゾリル、チエノ−ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、インドリル、アザインドリル、2,3−ジヒドロインドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミダゾリル、イミダゾ−ピリジニル、プリニル、ベンゾトリアゾリル、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、チアゾリニル、ピロリジニル、ピラゾリニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、ジオキソジニル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、1,3−ベンゾジオキソリル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル、シクロプロピル、シクロブチル、アゼチジニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはピラニルであり、これらのそれぞれが、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されている、請求項8に記載の化合物。
請求項10
A1がCR2であり、D’が、A2がNであり、A3がCであり、A4がNであり、A5がCR1である縮合ヘテロアリール環であり;R6が、フェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピアジニル、トリアジニル、キノリニル、ジヒドロキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、キナゾリニル、イソキナゾリニル、フタラジニル、チオフェニル、フリル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、ピラゾリル、チエノ−ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、インドリル、アザインドリル、2,3−ジヒドロインドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾイミダゾリル、イミダゾ−ピリジニル、プリニル、ベンゾトリアゾリル、オキサゾリニル、イソオキサゾリニル、チアゾリニル、ピロリジニル、ピラゾリニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラニル、ジオキソジニル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、1,3−ベンゾジオキソリル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル、シクロプロピル、シクロブチル、アゼチジニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはピラニルであり、これらのそれぞれが、独立に、R10、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、C1−6−アルキル、C1−6−アルコキシル、C3−6−シクロアルキル、C1−10−アルキルアミノ−、C1−10−ジアルキルアミノ−、ベンジルまたはフェニルの1−5個の置換基で場合によって置換されている、請求項8に記載の化合物。
請求項11
4−(5−クロロ−2−ピリジニル)−N−(4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルチオ)フェニル)−1−フタラジンアミン;4−(5−メチル−2−ピリジニル)−N−(4−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルチオ)フェニル)−1−フタラジンアミン;4−(4−クロロフェニル)−N−(4−((2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)チオ)フェニル)−1−フタラジンアミン;N−(4−((2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)チオ)フェニル)−4−フェニル−1−フタラジンアミン;N−(4−((2−シクロプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)チオ)フェニル)−4−(4−メチル−2−チエニル)−1−フタラジンアミン;4−(4−クロロフェニル)−N−(4−(ピロロ[1,2−b]ピリダジン−4−イルオキシ)フェニル)−1−フタラジンアミン;4−(4−クロロフェニル)−N−(4−(ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルオキシ)フェニル)−1−フタラジンアミン;4−(4−メチル−2−チエニル)−N−(4−(ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルオキシ)フェニル)−1−フタラジンアミン;4−(4−クロロフェニル)−N−(4−(ピロロ[2,14][1,2,4]トリアジン−4−イルチオ)フェニル)−1−フタラジンアミン;4−(4−メチル−2−チエニル)−N−(4−(ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルチオ)フェニル)−1−フタラジンアミン;4−(4−クロロフェニル)−N−(4−((2−(2−プロペン−1−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)スルファニル)フェニル)−1−フタラジンアミン;N−(4−((2−((2−(メチルオキシ)エチル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)チオ)フェニル)−4−フェニル−1−フタラジンアミン;N−(4−((2−((2−(メチルオキシ)エチル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)チオ)フェニル)−4−(4−メチル−2−チエニル)−1−フタラジンアミン;4−(4−クロロフェニル)−N−(4−((2−((2−(メチルオキシ)エチル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)チオ)フェニル)−1−フタラジンアミン;7−((4−((4−(4−クロロフェニル)−1−フタラジニル)アミノ)フェニル)チオ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−オール;N−(4−((5−クロロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)チオ)フェニル)−4−フェニル−1−フタラジンアミン;および4−(4−クロロフェニル)−N−(4−((5−クロロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)チオ)フェニル)−1−フタラジンアミンから選択される、請求項1に記載の化合物、またはこの立体異性体もしくは薬学的に許容される塩。
請求項12
薬学的に許容される賦形剤および請求項1から11のいずれかに記載の有効用量の化合物を含む医薬組成物。
請求項13
癌の治療に使用するための請求項1から11のいずれかに記載の化合物。
請求項14
乳房腫瘍、肺腫瘍、結腸腫瘍、膵臓腫瘍、脳腫瘍、卵巣腫瘍、胆嚢腫瘍、食道腫瘍、子宮頸部腫瘍、胃腫瘍、前立腺腫瘍、甲状腺腫瘍またはこれらの組合せから選択される腫瘍の治療に使用するための請求項1から11のいずれかに記載の化合物。
請求項15
(a)膀胱、乳房、結腸、腎臓、肝臓、肺小細胞肺癌、食道、胆嚢、卵巣、膵臓、胃、子宮頸部、甲状腺、前立腺、および皮膚の癌から選択される固形または血液学的由来の腫瘍、(b)白血病、急性リンパ球白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、ヘアリーセルリンパ腫およびバーケットリンパ腫から選択されるリンパ系の造血性腫瘍、(c)急性および慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群および前骨髄球性白血病から選択される骨髄系の造血性腫瘍、(d)線維肉腫および横紋筋肉腫から選択される間葉起源の腫瘍、(e)星状細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫およびシュワン細胞腫から選択される中枢および末梢神経系の腫瘍、ならびに(f)メラノーマ、精上皮腫、奇形癌腫、骨肉腫、色素性乾皮症、角化棘細胞腫、甲状腺濾胞性癌またはカポジ肉腫から選択される癌疾患の治療に使用するための請求項1から11のいずれかに記載の化合物。
請求項16
(a)膀胱、乳房、結腸、腎臓、肝臓、肺小細胞肺癌、食道、胆嚢、卵巣、膵臓、胃、子宮頸部、甲状腺、前立腺、および皮膚の癌から選択される固形または血液学的由来の腫瘍、(b)白血病、急性リンパ球白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、ヘアリーセルリンパ腫およびバーケットリンパ腫から選択されるリンパ系の造血性腫瘍、(c)急性および慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群および前骨髄球性白血病から選択される骨髄系の造血性腫瘍、(d)線維肉腫および横紋筋肉腫から選択される間葉起源の腫瘍、(e)星状細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫およびシュワン細胞腫から選択される中枢および末梢神経系の腫瘍、ならびに(f)メラノーマ、精上皮腫、奇形癌腫、骨肉腫、色素性乾皮症、角化棘細胞腫、甲状腺濾胞性癌またはカポジ肉腫から選択される癌疾患の治療用の薬物を製造するための請求項1から11のいずれかに記載の化合物の使用。
請求項17
式Aの化合物を式Bの化合物[式中、式Aの化合物のA8ならびにR6−8および式Bの化合物のA1、A2、A3、A4、A5、L1、R1、A3およびnおよびoは、式Iの化合物を作製するために、請求項1で定義された通りである]と反応させるステップを含む、請求項1に記載の化合物を作製する方法。
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同族专利:
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MX2010010151A|2010-10-25|
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