自動車用エアバッグモジュール
专利摘要:
本発明は、エアバッグ(1)内へのガス供給によって人を保護するべく膨張可能なエアバッグ(1)と、冷却剤(3)を収容し、第1部分(4)と、前記第1部分(4)に連結された第2部分(5)とを有する開口可能なタンク(2)と、 前記タンク(2)の前記第2部分(5)に形成され、前記エアバッグ(1)内へと供給されたガスを冷却するために前記冷却剤(3)が前記タンク(2)から流出するのを許容する少なくとも一つの流出口(6)と、前記流出口(6)を閉鎖するための閉鎖要素(7)と、を備えた自動車用エアバッグモジュールに関する。本発明によれば、前記閉鎖要素(7)は、前記タンク(2)を2つの部分(4,5)に分割し、前記冷却剤(3)は、前記第1部分(4)に配置される構成であり、前記閉鎖要素(7)は、前記タンク(2)の前記第2部分(5)に対して前記タンク(2)の前記第1部分(4)を密閉する。さらに、本発明は、エアバッグモジュールの製造方法に関する。 公开号:JP2011515275A 申请号:JP2011501251 申请日:2009-08-03 公开日:2011-05-19 发明作者:シュライバー クリスティアン;プルショタマン パールトィバン;イザーマン パトリック 申请人:タカタ・ペトリ アーゲー; IPC主号:B60R21-274
专利说明:
[0001] 本発明は、請求項1の前文に係る自動車用エアバッグモジュール及びエアバッグモジュールの製造方法に関する。] 背景技術 [0002] このような自動車用エアバッグモジュールは、エアバッグ内へのガス供給によって人を保護するべく膨張可能なエアバッグと、冷却剤を収容し、第1部分と、前記第1部分に連結された第2部分とを有する開口可能なタンクと、前記タンクの前記第2部分に形成され、前記エアバッグ内へと供給されたガスを冷却するために前記冷却剤が前記タンクから流出するのを許容する少なくとも一つの流出口と、前記流出口を閉鎖するための閉鎖要素とを備え、これにより冷却剤がタンクから流出できない。] [0003] エアバッグ内に送り込まれたガス、またはエアバッグ内に存在するガスを冷却することで、エアバッグの内圧は、所定の態様で任意のタイミングで(特に、ガス発生装置の起動のタイミングとは無関係に)圧力を低下させること(減圧)が可能である。これによって、エアバッグは、特定の衝突条件(追突条件)、すなわち、保護対象乗員、特にその体格や体重及びエアバッグに対する着座位置(例えば、アウト・オブ・ポジション、すなわち運転時の正常位置から外れた位置)に対応可能である。] 発明が解決しようとする課題 [0004] 本発明の課題は、冒頭に述べたタイプのエアバッグモジュールを改良することにある。] 課題を解決するための手段 [0005] この課題は、請求項1に記載の特徴を有するエアバッグモジュールによって解決される。それによれば、(特に可動式の)閉鎖要素が初期位置においてタンクを2つの部分に分割し、冷却剤が第1部分に配置され、閉鎖要素は、タンクの第2部分に対してタンクの第1部分を密閉するように構成配設可能とされる。このように、閉鎖要素は、特に少なくとも一つの流出口から離間して配置されるが、少なくとも一つの流出口を閉鎖する。] [0006] 言い換えれば、(特に可動式の)閉鎖要素は、少なくとも一つの流出口と対向するタンクの面に配置され、この面(内壁面)に沿って移動して流出口を通り越し、冷却剤を放出する流出口を開口(「開放」ともいう)することが可能である。] [0007] また、本発明の課題は、請求項14に記載の特徴を有するエアバッグモジュールの製造方法によって解決される。] [0008] 本発明の有利な実施の形態については、従属項及び図面とこれに対応する明細書の説明に記載される。ここで、長軸方向(「長尺状」ないし「長手状」ともいう)に延在するタンクの形状とは、タンクの延在方向の長さが延在方向と交差する方向の長さよりも長いことを意味している。このため、タンクは、延在方向に沿った湾曲部を有していてもよく、例えば円弧状や環状に形成される。] [0009] 特に好適には、閉鎖要素は、流出口を開口するためにタンク内を移動するように構成配設され、流出口が開口した状態でも少なくとも一部分がタンク内に配置される。] [0010] 少なくとも一つの流出口をタンクの第1部分に収容された冷却液に流体連通状に接続させるべく、閉鎖要素は、第1部分と第2部分とにタンクを分割する初期位置から、特に第1部分から離れて少なくとも一つの流出口を通り越した位置である最終位置へと所定の移動方向に沿って移動するように構成されることが好ましく、これによって冷却剤は、タンクの第1部分から第2部分へ流入可能とされ、またその第2部分から少なくとも一つの流出口を通ってタンクから流出可能とされる。すなわち、この移動時に、閉鎖要素は、特にタンクの第2部分を横断し、またその最終位置では、タンクの第2部分に配置される。] [0011] 好ましくは、タンクは、移動方向に沿って長軸方向に延在する壁部を有し、この壁部が移動方向と交差する方向に環状に形成されて、冷却剤を取り囲む構成とされ、前記壁部は、特に少なくとも部分的に中空円筒状に形成することができる。] [0012] 特に、壁部は、閉鎖要素(及び冷却剤)に面し、これに対応して移動方向と交差する方向に環状に形成された内壁面を有する。閉鎖要素は、この内壁面に当接し、移動時にこの内壁面に沿って最終位置まで摺動する。] [0013] さらに、タンクは、移動方向に沿って閉鎖要素と対向する前面を有し、この前面は、閉鎖要素の最終位置への移動を規定する閉鎖要素のストッパーを構成することが好ましい。そのため、前面には、特に閉鎖要素が最終位置で係合する中央貫通口が設けられている。] [0014] 好ましくは、少なくとも一つの流出口が前記壁部に形成されるため、閉鎖要素は、少なくとも一つの流出口を容易に通り越すことができる構成である。少なくとも一つの流出口が上記のように配置されることによって、冷却剤は、移動方向と交差する方向にタンクから排出される。] [0015] 本発明の変更例では、閉鎖要素は球形に形成され、壁部、すなわち壁部の内壁面が、これ対応する円形断面を有するように構成される。] [0016] 閉鎖要素を初期位置に固定するために、タンクに環状に形成された少なくとも一つのビード、すなわち、タンク内壁面に環状に形成された突部によって、閉鎖要素は第2部分への移動が防止されることが好ましい。このために、前記ビードは、移動方向に沿って初期位置にある閉鎖要素と少なくとも一つの流出口との間に配置される。ビードはタンクの狭窄部分(通路を狭めた部分)であり、閉鎖要素は、ある所定の最小限の力が閉鎖要素に対して移動方向に作用した場合にのみ、このビードを越すことができる。初期位置にある閉鎖要素の両側にこのようなビードを2つ設けることが好ましい。] [0017] タンクの第1部分を第2部分に対して確実に密閉するとともに、閉鎖要素が一方のビードを越すことができるようにするため、本発明の変更例においては、閉鎖要素は(弾性)変形可能に構成される。あるいは、本発明の別の変更例においては、タンク、すなわち壁部は、(特に弾性)変形可能に構成され、一方、閉鎖要素は、より変形しにくく、或いは剛性に構成されるのが好ましい。] [0018] 閉鎖要素を初期位置から最終位置へと移動させるために、冷却剤に所定の圧力を作用させる移動発生装置を設けるのが好ましく、これにより冷却剤は、閉鎖要素を初期位置から最終位置へと押圧する。また、移動発生装置は、タンクの第1部分において所定の圧力を付与し、これによりタンクの断面が拡径されるように構成配設されることが可能である。これによって、剛性の閉鎖要素であっても、初期位置における閉鎖要素の固定を解除することができ、また閉鎖要素は、最終位置へと移動可能となる。移動発生装置は、特にタンクの第1部分の自由端に締付固定されるガス発生装置によって構成されることが好ましい。] [0019] タンクは、特に移動方向に沿って長軸方向に延在することが好ましく、管状に構成されることが好ましい。これに関連して、タンクは、実際には湾曲部を有するように構成できる。その場合、移動方向は、前記湾曲部又はタンクの湾曲部に沿った方向とされる。このように、特に、エアバッグの保持要素(例えば、ディフューザ)に配置又は形成されるタンクの場合、タンクは、例えば、開口した環状に構成可能である。特に、長軸方向に延在するタンクの場合、例えば、移動発生装置と車両側の電子機器との間に簡単にアクセスできるインタフェースを設けるべく、タンクをエアバッグモジュールのモジュールハウジングの外へ通すことが可能である。] [0020] 好ましくは、タンクの第2部分は、少なくとも一つの流出口から流出する冷却剤がエアバッグの流入口を通じてエアバッグ内へと流入可能となるように配置され、特に、第2部分、あるいはタンク全体でも、エアバッグによって規定されるエアバッグの内部空間内に配置可能である。] [0021] 本発明の変更例においては、タンクは、エアバッグをエアバッグモジュールに固定するためのエアバッグモジュールの保持要素に配置され、タンクは、特に保持要素と一体化され、すなわち、好ましくは、タンクを別体として保持要素又は保持要素の一部に解除可能に固定(例えば、掛止又はネジ接続)又は解除不能に固定(例えば、溶接接続)することによって一体化される。一実施の形態においては、保持要素は、エアバッグをエアバッグモジュールの一部(例えば、モジュールハウジング又はガス発生装置)に締付固定するように構成配設される円環状の締付リングとして構成される。別の実施形態においては、前記保持要素は、ガス発生装置によって放出されたガスを分散供給するためのディフューザによって形成することも可能とされる。このようなディフューザは、タンクが好ましくは別体として固定される環状フランジを有することが好ましい。タンクは、フランジまたは保持要素と一体状に形成された一部を構成していてもよい。] [0022] 特にタンクは、湾曲部を有し、これによりタンクは、特に移動発生装置を有する部分がエアバッグから突出する構成とすることもでき、この部分は、特にフランジと交差する方向に延在してもよい。これに関連して、移動発生装置は、少なくとも部分的に(又は完全に)エアバッグから突出してもよい。] [0023] 本発明の更なる実施の形態においては、第2の閉鎖手段が設けられ、冷却剤が移動方向に沿って2つの閉鎖手段の間に封入されるように第2の閉鎖手段が配置される初期位置から最終位置へと移動可能に構成され、第2の閉鎖手段は、最終位置へと移動する際に冷却剤と第1の閉鎖手段を伴って移動することによって、第1の閉鎖手段が流出口を通り越し(第1の閉鎖手段の初期位置から第1の閉鎖手段の最終位置へと移動)、冷却剤が流出口からエアバッグの内部空間内へ放出可能となるように構成されている。] [0024] 第2の閉鎖手段は、第1の閉鎖手段と同様に形成することができ、特に同じように固定することができる。] [0025] これに関連して、移動発生装置は、特に第2の閉鎖手段を介して冷却剤に圧力を作用させるように構成配設され、これにより第2の閉鎖手段は、冷却剤をタンク外へと押圧することによって、第1の閉鎖手段をその初期位置からその最終位置へと移動させるように構成されている。] [0026] さらに、本発明に係る課題は、特に請求項1から13のうちのいずれか一項に係るエアバッグモジュールを製造する方法によって解決される。本発明に係る課題は、延在方向に沿って長軸方向に延在し、延在方向に沿って第1部分と第2部分とに分割される中空体または中空管体を準備するステップと、第2部分にだけ少なくとも一つの流出口を形成するステップと、閉鎖要素が初期位置において管体を第1部分と第2部分とに分割するように、閉鎖要素を中空体または管体に挿入するステップとから成る。] [0027] 好ましくは、閉鎖要素として、(弾性)変形可能要素(例えば、球体)が、管体へ挿入され、第2部分に対して第1部分を密閉することによって、第1部分に収容された冷却剤が、第2部分に形成された少なくとも一つの流出口から流出しないように構成され、あるいは、閉鎖要素として剛性要素が設けられ、タンクが、変形可能または弾性変形可能に構成される。従って、冷却剤に圧力が作用すると、この圧力が弾性変形可能な閉鎖要素のタンクの壁部に対する接触圧を上回まわり、これにより閉鎖要素が初期位置から最終位置へと移動可能となり、あるいは、タンクに圧力が付与されることで断面が拡径され、これにより剛性の(より変形しにくい)閉鎖要素が押されて初期位置から最終位置へと移動可能となる。] [0028] 移動発生装置を固定するために、第1部分の自由端は、特に管体の延在方向と交差する断面に沿って断面が拡径される。] [0029] さらに、閉鎖要素が管体の延在方向(移動方向)に沿って管体(第2部分)から押し出されないようにするため、延在方向に沿って第1部分の自由端と対向する第2部分の自由端は断面が狭められている。] [0030] 管体、すなわちタンクの第1部分は、冷却剤の収容体として機能することが好ましく、従って第1部分の開口部を通じて充填され、その開口部は、第1部分の自由端及び前記冷却剤によって規定される。] [0031] 本発明に係る方法の実施の形態においては、第2の閉鎖手段が、特に第1部分の自由端によって規定される第1部分の開口部を通じて第1部分に挿入配置され、2つの閉鎖手段によって、移動方向に沿って冷却剤を封入する構成である。従って、第2の閉鎖手段は、所定の圧力を作用させることのできるピストンとして機能し、当該ピストンは、冷却剤をタンクから押し出し、これによって、第2の閉鎖手段は、移動方向に沿って対向する第1の閉鎖手段が流出口を通り越し、冷却剤を排出する前記流出口を開放するように、(力の伝達体としての冷却液を介して)第1の閉鎖手段を押して初期位置から最終位置へと移動させる構成である。] [0032] 前記移動発生装置は、第1部分の開口部から管体の第1部分内に挿入配置される(その後、管体内に固定される)ことが好ましく、第1部分の開口部を規定する第1部分の自由端は、タンク内に移動発生装置を固定するために移動発生装置と締付固定されることが好ましく、これによってタンクの第1部分の自由端が、移動発生装置を密着状に取り囲み、特にはその背後に係合する構成であり、このため、移動発生装置は、閉鎖要素の移動方向と同様に移動方向と反対方向にもタンクから引き抜かれることはない。] [0033] また、本発明の更なる特徴及び利点は、実施の形態を示す以下の図面の説明によって明らかにされる。] 図面の簡単な説明 [0034] エアバッグ内の圧力を低下させるべくエアバッグ内へ放出される冷却剤を収容するための本発明に係るエアバッグモジュールのタンクの略断面図である。 図1のタンクの詳細を示す略断面図である。 ガスによって冷却剤を加圧するための移動発生装置が作動した状態における図1に示されたタンクを示している。 円筒形の閉鎖要素を有する図1に示されたタンクの変更例である。 楕円形の閉鎖要素を有する図1に示されたタンクの変更例である。 本発明に係るエアバッグモジュールの実施の形態としての運転手用エアバッグモジュールであり、タンクが円環状に形成されている場合を示している。 図6に示されたエアバッグモジュールの変更例である。 本発明に係るエアバッグモジュールの別の実施の形態として、助手席用エアバッグモジュールを示している。 図8の詳細図である。 本発明に係るエアバッグモジュールのタンクの略断面図で、タンク/エアバッグモジュールの製造時のシーケンスを示している。 本発明に係るエアバッグモジュールのタンクの略断面図で、タンク/エアバッグモジュールの製造時のシーケンスを示している。 本発明に係るエアバッグモジュールのタンクの略断面図で、タンク/エアバッグモジュールの製造時のシーケンスを示している。 本発明に係るエアバッグモジュールのタンクの略断面図で、タンク/エアバッグモジュールの製造時のシーケンスを示している。 本発明に係るエアバッグモジュールのタンクの略断面図で、タンク/エアバッグモジュールの製造時のシーケンスを示している。 本発明に係るエアバッグモジュールのタンクの略断面図で、タンク/エアバッグモジュールの製造時のシーケンスを示している。 本発明に係るエアバッグモジュールのタンクの略断面図で、タンク/エアバッグモジュールの製造時のシーケンスを示している。 本発明に係るエアバッグモジュールのタンクの略断面図で、タンク/エアバッグモジュールの製造時のシーケンスを示している。 図1に示された本発明に係るエアバッグモジュールのタンクの変更例である。 図6に示されたタンクの変更例である。] 図1 図6 図8 実施例 [0035] 図1は、本発明に係るエアバッグモジュールのタンク2を示す略断面図であり、当該タンク2は、冷却剤3を収容する(「貯蔵する」ともいう)ためのものであり、冷却剤3は、エアバッグ1内にあるエアバッグ1を膨張させるためのガスを冷却すべく、タンク2のうち長軸方向(「長尺状」ないし「長手状」ともいう)に延在する円筒状壁部20に形成された複数の流出口6から、エアバッグ1によって取り囲まれた内部空間I内へと放出可能とされる。これによって、エアバッグ1の内圧は、既成の物理的法則に従って低下する(「減圧される」ともいう)。これに関して、前記流出口6を、エアバッグ1の流入口1aに対して相対的に、あるいは直接エアバッグ1の内部空間Iに、適切に配置することが可能である。また、タンク2全体をエアバッグ1の前記内部空間I内に配置することも可能である。] 図1 [0036] ガス発生装置(「ガスジェネレータ」ともいう)の形態の移動発生装置(「動作発生装置」ともいう)9がタンク2内に配置され、この移動発生装置9は、タンク2内の冷却剤3に所定の圧力を作用させ、これにより冷却剤3が前記流出口6を通じてエアバッグ1の内部空間I内へと放出されるように構成されている。これによって、移動発生装置9は、任意のタイミングで、特に、エアバッグ1を膨張させるのに必要なガスを供給するガス発生装置の起動のタイミングに関係なく、起動可能とされる。特に、タンク2に収容された冷却剤3(例えば、冷却液、特に水)は、エアバッグ1の内部空間Iへと放出可能とされ、またエアバッグ1の膨張時又は膨張後にガスとの接触が可能とされる。] [0037] 好適には、移動発生装置9を制御又は起動するための制御電子機器が設けられ、当該制御電子機器は、自動車に設置できる少なくとも一つのセンサによって検出可能な少なくとも一つのパラメータに応じて、移動発生装置9の起動のタイミング(または冷却剤3の放出のタイミング)を算出する。特に、このパラメータとしては、自動車の減速、保護対象乗員の体格や体重、ならびに、エアバッグに対する保護対象乗員の相対位置などがある。これによって、エアバッグ1は、乗員、特にその頭部がエアバッグに接近しすぎて、それに伴う負傷の危険がある、いわゆる「アウト・オブ・ポジション」の場合に、特に対応可能である。] [0038] 移動発生装置9の起動前に、冷却剤3がタンク2の流出口6を通じてタンク2の外部へと流出しないようにするために、閉鎖要素7は、タンク2内において流出口6に対して離間して配置され、これによって、タンク2を第1部分4と第2部分5とに分割し、第1部分4にある冷却剤3が、閉鎖要素7を通り越して流出口6の形成された第2部分5に流入しないように構成されている。このため、閉鎖要素7は、タンク2に沿って冷却剤3と流出口6との間に配置される(初期位置)。第1部分4と第2部分5の間の密閉を確実なものとするために、閉鎖要素7の外径は、壁部20の内径に比べて大径に構成されている。これは、閉鎖要素7は、タンク2内に収容されるのに弾性変形する必要があり、そのため、収容状態では、一定の接触圧で壁部20の内壁面21に当接している。このため、接触圧は、閉鎖要素7の拡径量によって決まる。閉鎖要素7は、タンク2の第1部分1に収容された冷却剤3に移動発生装置9によって所定の圧力を作用させることで、タンク2の延在方向である所定の移動方向Eに沿って初期位置から移動可能とされる。] [0039] このために、移動発生装置9は、移動方向Eに沿って閉鎖要素7と対向するタンク2の第1部分4の自由端10に配置される。タンク2の第1部分4に収容された冷却剤3に移動発生装置9によって圧力が作用すると、この圧力が前記閉鎖要素7にも作用するため、この閉鎖要素7は、移動方向Eに沿ってタンク2の第2部分5に向かって移動発生装置9から離間する方向に移動、すなわち、タンク2内を摺動して流出口6を通り越し、タンク2の第2部分5を横断するように移動する。タンク2の第2部分5の自由端16に設けられ、自由端10と対向するタンク2の前面22は、閉鎖要素7が移動方向に沿って最終位置へと移動する移動限界を規定する閉鎖要素7のストッパーを構成する。閉鎖要素7は、タンク2の前面22に衝突した時点で、移動方向Eに沿って流出口6を完全に通り越した最終位置に位置する。さて、冷却剤3は、この冷却剤3に作用する圧力によって、タンク2の第1部分4から第2部分5へと移動可能とされ、第2部分から流出口6を通ってエアバッグ1の内部空間I内へと放出可能とされる。従って、閉鎖要素7は、常時、タンク2内部に配置され、タンク2から出ることはない。一方で、前面22に貫通口23を設けることが可能であり、この場合、閉鎖要素7は、貫通口23に突出した状態で最終位置に配置可能となる。この貫通口は、製造上の理由で設けることが可能である(以下参照)。] [0040] 閉鎖要素7が初期位置から不意に移動しないように閉鎖要素7を初期位置に固定するために、上記した閉鎖要素7の弾性変形による固定手段に加えて、移動方向Eに交差して環状に形成された2つのビード8を設けることができ、これらビード8は、閉鎖要素7に面する壁部20の内壁面21からタンク2内へと突出し、移動方向Eに沿って閉鎖要素7の両側に配置され、これによって、閉鎖要素7の両側においては、タンク2の断面は、移動方向Eと直交する方向の所定平面に関して狭く(制限されて)構成され、従って、閉鎖要素7は、移動方向Eに沿って2つのビード8間の初期位置に保持される。このため、閉鎖要素7を初期位置から移動方向Eに沿って最終位置へと移動させるためには、閉鎖要素7に対して所定の最低限の力を作用させる必要がある。これに関連して、閉鎖要素7は、変形可能または弾性変形可能に構成することもできるし、あるいは、鋼球などの剛性閉鎖要素として構成することもできる。後者の場合、タンク2又は壁部20は、それ自体が変形可能または弾性変形可能に構成され、これにより閉鎖要素7を移動方向Eに沿って最終位置へと移動させるべく、移動発生装置9が冷却剤3に所定の圧力を作用させると、閉鎖要素7は、押圧されて(荷重を受けて)移動方向Eに沿って閉鎖要素7と流出口6との間に配置されたビード8を通り越すことができる(図3参照)。] 図3 [0041] 図4は、図1に示されたタンク2の変更例を略断面図で示しており、この場合、図1とは異なり、閉鎖要素7は球形ではなく、筒形、好ましくは円筒形(或いは、円柱形)に構成されている。] 図1 図4 [0042] 図5は、図1に示されたタンク2の変更例を略断面図で示しており、この場合、図1とは異なり、閉鎖要素7は球形ではなく、扁平な球形、特に楕円形に構成されている。] 図1 図5 [0043] 図6は、本発明に係るエアバッグモジュールのディフューザ(「拡散器」ともいう)13をエアバッグ1の一部とともに分解図で示しており、前記ディフューザ13は、キャップ状に形成され、エアバッグモジュールのモジュールハウジングに固定するための円環状のフランジ12を備え、当該フランジ12からボルト120が突出する構成であり、このボルト120は、ディフューザ13を前記エアバッグモジュールに取り付けるための、モジュールハウジングの貫通口またはエアバッグモジュールの別の部分に係合するように構成配設されている。前記ボルト120は、エアバッグ1が膨張時に保護対象乗員に向かって展開するエアバッグ1の主展開方向Hと反対方向に突出することが好ましい。] 図6 [0044] これによって、フランジ12は、エアバッグに面する下面12aがエアバッグ1の内部空間Iからエアバッグ1の流入口1aを規定する境界領域1bに当接しており、そのため、ディフューザ13をエアバッグモジュール、特にエアバッグモジュールのモジュールハウジングに固定すると、前記境界領域1bは、フランジ12とエアバッグモジュールの当該部分との間に締付固定される。このため、エアバッグの流入口1aの境界領域1bは、ボルト120がそれぞれ係合する複数の貫通孔120aを備えている。] [0045] タンク2は、図1の態様ではフランジ12に配置され、当該タンク2は、境界領域1bとは反対側のディフューザ13のフランジ12の上面12bに開ループ状に設けられ、これにより、タンク2の第1部分4の自由端10に設けられた移動発生装置9は、タンク2の第2部分5の自由端16に隣接して配置され、その自由端16には、オプションの貫通口23を有する前記前面22が形成されている。このため、タンク2の流出口6は、エアバッグ1の流入口1aの境界領域1bとは反対側に、すなわちエアバッグ1の内部空間Iに面するようにタンク2の壁部20に設けられ、これにより流出口6を通してタンク2から放出される冷却剤3は、最短経路でエアバッグ1の内部空間Iへの放出が可能とされている。特に、図6に係るタンク2は、別体として、フランジ12に対して解除可能に固定(例えば、掛止又はネジ接続)され、あるいはフランジ12に対して解除不能に固定(例えば、リベット又は溶接接続)される。] 図1 図6 [0046] 当然、タンク2を前記フランジ12と一体に構成することも可能であり、特に壁部20、すなわちタンク2は、それ自体が前記フランジ12を構成することができる。この場合、壁部20、すなわちタンク2に対してボルト120が直接固定される。] [0047] 図7は、図6に示されたタンク2の変更例を略斜視図で示しており、この場合、前記タンク2は、図6とは異なり、ディフューザ13のフランジ12に形成されるのではなく、エアバッグ1用の円環状の締付要素14に形成され、締付要素をエアバッグモジュール、特にエアバッグモジュールハウジングに固定するために、この円環状の締付要素14から前記ボルト120が前記主展開方向Hと反対方向に突出する構成である。従って、エアバッグ1の流入口1aを規定し、環状に構成されるエアバッグ1の前記境界領域1bを、締付要素14がエアバッグモジュールの一部、特にエアバッグモジュールハウジングに締付固定する。これに関連して、締付要素14は、前述の図6に係るフランジ12と同様、エアバッグ1の内部空間Iから流入口1aの境界領域1b、すなわち内部空間Iに面する境界領域1bの内側面を押圧する。] 図6 図7 [0048] 特に、タンク2は、別体の円環状の締付要素14に固定され、締付要素14に沿って開ループ状に設けられるため、移動発生装置9が固定されたタンク2の自由端10は、タンク2の第2部分5の前面22、すなわち自由端16に隣接配置される構成である。タンク2と締付要素14との間の接続可能な態様に関しては、図6に対する説明が参照される。] 図6 [0049] また、タンク2を円環状の締付要素14と一体形成することも可能である。図6によれば、タンク2は、それ自体が上記締付要素14を構成することができ、この場合、ボルト120は、エアバッグ1の境界領域1bに面するタンク2の下面に直接固定される。] 図6 [0050] 図6及び図7に係る2つの変更例は、運転手エアバッグモジュール用のディフューザ13又は締付要素14によって構成されるのが好ましい。タンク2がディフューザのフランジ12又は円環状の締付要素(締付リング)14に解除可能に固定されていると、本発明に係るエアバッグモジュールのタンク2によって、通常の運転手エアバッグモジュールをアップグレードすることが可能であり、有利である。] 図6 図7 [0051] 図8は、図9と併せて、折畳まれた(膨張していない)エアバッグ1(図8には示されていない)用の収容体Aを構成する矩形の(断面長方形の)モジュールハウジング11を有するエアバッグモジュールとしての助手席エアバッグモジュールの略斜視図を示しており、ここで、前記モジュールハウジング11は、エアバッグ1の流入口1aを規定する境界領域1bを締付固定するための平らな底部15を有する。この締付は、対応するように構成された図7の説明に関連して記載された締付要素によってなされる。壁部11aは、底部15から主展開方向Hに突出する構成であり、収容体A内に配置されたエアバッグは、主展開方向Hに沿って保護対象の乗員、すなわち運転助手に向かって展開し、この壁部11aは、主展開方向Hと交差する方向に延在するとともに、壁部から主展開方向Hと交差する方向に突き出た境界領域11bを有し、モジュールハウジング11は、この境界領域11bを介して自動車部品に固定可能とされる。このために、モジュールハウジング11の境界領域11bには、例えばネジなどの好適な固定手段によって係合可能な貫通口11cが設けられる。上記自動車部品として、特に自動車の計器盤(「インストルメントパネル」ともいう)がこれに該当する。] 図7 図8 図9 [0052] モジュールハウジング11の底部15には、収容体Aに配置されるエアバッグ1を膨張させるためのガス発生装置300を配置することのできる樋状(細長い箱状)のくぼみ20が設けられている。樋状のくぼみ20の両側には樽状突部310が配置され、当該樽状突部は、ガス発生装置300を主展開方向Hに部分的に取り囲む、すなわち、少なくとも部分的に主展開方向Hと交差する方向に環状に構成されるとともに、エアバッグ1の流入口1aを規定する境界領域11bの一部が重なり合う構成になっている。このエアバッグ1に送り込まれた(供給された)ガスを冷却するために、タンク2に冷却剤3が収容され、前記タンク2は、図1の態様のように、第1部分4と第2部分5によって構成され、前記冷却剤3は第1部分4に設けられ、冷却剤3を排出するための少なくとも一つの流出口6がタンク2の第2部分5に設けられる。このため、前記2つの部分4,5は、図1の態様のように、閉鎖要素7によって互いに密閉状に分離され、前記閉鎖要素7は、タンク2の第1部分4の自由端10に設けられた移動発生装置9によって、前述のように、所定の移動方向Eに沿って流出口6を通り越し、図3のように、第2部分5の自由端16、すなわちこの位置に形成されたタンク2の前面22に閉鎖要素7が配置される最終位置へと移動可能に構成される。] 図1 図3 [0053] 図9によれば、このタンク2は湾曲部を有し、これにより前記流出口6が形成される第2部分5は、冷却剤3が収容されるタンク2の第1部分4と基本的に交差する方向に延在する。したがって、第2部分5は、図8のように、その流出口6が、樽状突部310に設けられた貫通口15aを通じて、モジュールハウジング11によって規定される収容体A内へと突出し、流出口6が収容体A内に配置されるエアバッグの流入口に主展開方向Hに沿って対向するように構成される。そのため、流出口6から放出される冷却剤3は、上記したように、前記エアバッグの内部空間内へと直接放出可能とされる。] 図8 図9 [0054] 移動発生装置9の電気的接続のために、移動発生装置9が固定されることが好ましいタンク2の第1部分4の自由端10も、モジュールハウジング11から外へ突出している。] [0055] 図10には、図11から図17と併せて、図1の態様に係るタンク2の製造方法が略断面図に基づいて示されている。タンク2の他の変更例の製造方法もこれと同様である。] 図1 図10 図11 図17 [0056] まず、タンク2の基本構成要素として、前記移動方向Eに沿って長軸方向に延在し、一定の長さと(任意の)湾曲部を有する管体(チューブ)2aを準備し、前記管体2aは、前記移動方向Eに沿って長軸方向に延在し、当該移動方向E(従って、移動方向Eは、管体2aの延在方向、すなわちタンク2の延在方向と一致する)と交差する方向に環状に設けられた壁部20によって構成される。この壁部20は、移動方向Eと交差する横断面が、閉鎖要素7の形状に対応した相応の寸法として構成される。前記管体2aは、移動方向Eに沿って互いに対向し、開口部17a,18bをそれぞれ規定する2つの自由端10,16を有している。] [0057] 前記管体2aを準備した後、次に、図11のように、管体2aの自由端16を有する管体2aの第2部分5に複数の流出口6が形成される。これら流出口6は、管体2aに打ち抜き形成することが可能であり、そのために、カウンターベアリング要素200が、第2部分5の自由端16に形成された開口部17bから管体2a内に(移動方向Eと反対方向に)密着挿入され、そのため、流出口6を管体2aの第2部分5に打ち抜き形成する際に、管体2aが凹むことがない。] 図11 [0058] その後、第2部分5に接続された管体2aの第1部分4の他方の自由端10に、図12のように拡張部が形成され、自由端10は、移動方向Eに沿って管体2aの第2部分5の流出口6または自由端16と対向し、そのため、前記自由端10には、移動方向Eと交差する方向に環状に構成されることによって移動方向Eと交差する平面に沿って環状に平坦に延在する段差部50が設けられる。] 図12 [0059] 次に、図13のように、閉鎖要素7としての球体(他の形状でも可能)が、管体2aの第2部分5の自由端16の開口部17bから管体2a内に挿入(圧入)され、すなわち、閉鎖要素7によって管体2aの第1部分4と第2部分5が密閉状に分離される初期位置に挿入(圧入)される。その後、図14のように、第2部分5の自由端16は、当該自由端を折り曲げる(フランジを付ける)ことによって狭められる。] 図13 図14 [0060] その後、図15のように、タンク2の第1部分4の自由端10の開口部17aを通じて冷却剤3がタンク2内へと充填され、さらに、図16のように、移動発生装置9が前記移動方向Eに沿って挿入され、当該移動発生装置9は、段差部50に沿って円環状に設けられた密封材100を介して移動方向Eに沿って段差部50に当接する拡張端部領域を有する。これに関連して、密封材100は、環状段差部50に当接する側面と、この側面と反対側の、移動発生装置9の拡張領域に当接する側面とを有する。移動発生装置9をタンク2の第1部分4の自由端10に固定することによって、同時に密封材100に対して移動発生装置9にプリテンションをかけるために、移動発生装置9の拡張領域に対して自由端10が(フランジ形成/カシメによって)締付固定され、それによって、自由端10の環状境界部が移動発生装置9の拡張領域の背後に係合するため、移動発生装置9は、タンク(管体)2aの第1部分4の自由端10において閉鎖要素7の移動方向Eにも移動方向Eと反対方向にも保持される(図17参照)。] 図15 図16 図17 [0061] 図18は、図1に示された本発明に係るエアバッグモジュールのタンク2の変更例を略断面図で示しており、この場合、図1とは異なり、球体状の第2の(別の)閉鎖手段77が設けられている(この第2の閉鎖手段77は、他の上記した形状及び特性を有していてもよい)。] 図1 図18 [0062] したがって、この第2の閉鎖手段77は、冷却剤3が移動方向Eに沿って2つの閉鎖手段7,77の間に封入されるように、タンク2の第1部分4に配置される。] [0063] 特に、第2の閉鎖手段77は、このように移動方向Eに沿って移動発生装置9と冷却剤3との間に配置されるため、冷却剤3をタンク2外へと押し出すピストンとして機能する。] [0064] すなわち、移動発生装置9が第2の閉鎖手段77に所定の圧力を作用させると、第2の閉鎖手段77はその初期位置から流出口6に向かって押圧され、この場合、第2の閉鎖手段77は冷却剤3を伴って移動し、冷却剤は、第1の閉鎖手段7を伴って移動し、第1の閉鎖手段が流出口6を通り越すように第1の閉鎖手段7を移動させ、その結果、第1の閉鎖手段7はタンク2の前面22に当接する。そこで、加圧された第2の閉鎖手段77は、流出口6を通じてタンク2外へと冷却剤を押し出す。] [0065] 第1部分4の自由端10に隣接して配置される閉鎖手段77は、冷却装置2,3,9,7,77の起動時の密閉機能の他に、冷却剤3をタンク2の流出口6から押し出すピストンの機能も有する。従って、移動発生装置9(ガス発生装置)が点火されると、第2の閉鎖要素77は、発生するガスと冷却剤3とを分離し、これによって、冷却剤3が冷却効果を直接発揮することができ、この冷却効果は、エアバッグ内で一定の圧力低下(「減圧」ともいう)が顕著になるまでのかなり短時間で顕著になる。当該第2の閉鎖要素77を設けていないと、移動発生装置9のガスと冷却剤3が混ざってしまい圧力低下が遅れることになる。] [0066] 最後に、図19には、図6に示されたエアバッグモジュールの変更例が示されており、この場合、図6とは異なり、タンク2は、第1部分4が湾曲(屈曲)し、これにより、タンク2の第1部分4の自由端10と移動発生装置9を有するタンク2の部分4’が、エアバッグ1から突出する構成とされる。湾曲部は、タンク2の部分4’がボルト120に対して平行に、すなわちフランジ12の下面12aに対して垂直に延在するように構成される。言い換えれば、タンク2の前記部分4’は主展開方向Hに延在する。] 図19 図6 [0067] タンク2は、図6とは異なり、図18のように、冷却剤3が、上記のように閉鎖手段7,77の間に封入される構成である。また、タンク2は、図18とは異なって、図19のように曲げられ、フランジ12に沿って延在し(環状に構成され)、第2部分5がフランジ12に沿って延在する構成である。(閉鎖要素7,77の間に閉じ込められた)冷却剤3を収容する第1部分4の一部もフランジ12に沿って延在する。第1部分4の部分4’は、フランジ12から外れ、エアバッグ1から突出している。] 図18 図19 図6 [0068] エアバッグ1は、図19に図示されてはいない。この点に関しては、図6が参照される。] 図19 図6 [0069] 1エアバッグ 1a 流入口 1b境界領域 2タンク 2a管体 3冷却剤 4 第1部分 4’ 部分 5 第2部分 6 流出口 7閉鎖要素 8ビード 9移動発生装置 10 自由端 11モジュールハウジング 11a 壁部 11b 境界領域 11c 貫通口 12フランジ 12a 下面 12b 上面 13ディフューザ 14締付要素 15 底部 15a 貫通口 16 自由端 17a 開口部 17b 開口部 20 壁部/くぼみ 21内壁面 22 前面 23 貫通口 50段差部 77 第2の閉鎖手段 100密封材 120ボルト 120a貫通孔 200カウンターベアリング要素 300ガス発生装置 310 樽状突部]
权利要求:
請求項1 エアバッグ(1)内へのガス供給によって人を保護するべく膨張可能なエアバッグ(1)と、冷却剤(3)を収容し、第1部分(4)と、前記第1部分(4)に連結された第2部分(5)とを有する開口可能なタンク(2)と、前記タンク(2)の前記第2部分(5)に形成され、前記エアバッグ(1)内へと供給されたガスを冷却するために前記冷却剤(3)が前記タンク(2)から流出するのを許容する少なくとも一つの流出口(6)と、前記流出口(6)を閉鎖するための閉鎖要素(7)と、を備えた自動車用エアバッグモジュールであって、前記閉鎖要素(7)は、前記タンク(2)を2つの部分(4,5)に分割し、前記冷却剤(3)は、前記第1部分(4)に配置される構成であり、前記閉鎖要素(7)は、前記タンク(2)の前記第2部分(5)に対して前記タンク(2)の前記第1部分(4)を密閉することを特徴とするエアバッグモジュール。 請求項2 請求項1に記載のエアバッグモジュールであって、前記閉鎖要素(7)は前記流出口(6)を開口するために前記タンク(2)内を移動可能とされ、前記流出口(6)の開口状態においても前記タンク(2)内に配置されることを特徴とするエアバッグモジュール。 請求項3 請求項1又は2に記載のエアバッグモジュールであって、前記閉鎖要素(7)は、前記閉鎖要素(7)が前記タンク(2)を前記2つの部分(4,5)に分割する初期位置から、前記冷却剤(3)が前記少なくとも一つの流出口(6)を通じて前記第1部分(4)から前記第2部分(5)を介して前記タンク(2)から流出可能となる最終位置へと移動方向(E)に沿って移動可能であることを特徴とするエアバッグモジュール。 請求項4 請求項3に記載のエアバッグモジュールであって、前記タンク(2)は、前記移動方向(E)に沿って長軸方向に延在し、前記移動方向(E)と交差する方向に環状に構成された壁部(20)を有し、前記壁部(20)は、特に少なくとも部分的に中空円筒状に形成されていることを特徴とするエアバッグモジュール。 請求項5 請求項3ないし4に記載のエアバッグモジュールであって、前記流出口(6)が前記壁部(20)に形成され、これにより前記冷却剤(3)は、前記移動方向(E)と交差する方向に当該流出口(6)を通じて前記タンク(2)から排出されることを特徴とするエアバッグモジュール。 請求項6 請求項1から5のうちのいずれか1項に記載のエアバッグモジュールであって、前記閉鎖要素(7)は、変形可能に、特に弾性変形可能に形成されることを特徴とするエアバッグモジュール。 請求項7 請求項3、又は請求項3に従属の請求項4から6のうちのいずれか1項に記載のエアバッグモジュールであって、前記冷却剤(3)に圧力を作用させるように構成配設された移動発生装置(9)を有し、これにより前記冷却剤(3)は、前記閉鎖要素(7)を前記初期位置から前記最終位置へと押し出すことを特徴とするエアバッグモジュール。 請求項8 請求項7に記載のエアバッグモジュールであって、前記移動発生装置(9)は、特に前記タンク(2)の前記第1部分(4)の自由端(10)に締付固定されるガス発生装置によって構成されることを特徴とするエアバッグモジュール。 請求項9 請求項1から8のうちのいずれか1項に記載のエアバッグモジュールであって、前記タンク(2)は管状に形成されることを特徴とするエアバッグモジュール。 請求項10 請求項1から9のうちのいずれか1項に記載のエアバッグモジュールであって、前記タンク(2)は、前記エアバッグモジュール内に前記エアバッグ(1)を固定するための前記エアバッグモジュールの保持要素(13,14)に配置され、前記タンク(2)は、特には前記保持要素(13,14)と一体化されることを特徴とするエアバッグモジュール。 請求項11 請求項10に記載のエアバッグモジュールであって、前記タンク(2)は、前記エアバッグモジュールの前記保持要素(13,14)のフランジ(12)に配置され、特には前記フランジ(12)と一体化されることを特徴とするエアバッグモジュール。 請求項12 請求項1から11のうちのいずれか1項に記載のエアバッグモジュールであって、前記タンク(2)は、特に前記タンク(2)の前記移動発生装置(9)を有する部分(4’)において前記タンク(2)が前記エアバッグ(1)から突出するように曲げられ、前記部分(4’)は前記フランジ(12)に対して特に垂直に延在することを特徴とするエアバッグモジュール。 請求項13 請求項1から12のうちのいずれか1項に記載のエアバッグモジュールであって、初期位置から最終位置へと移動可能な第2の閉鎖要素(77)が設けられ、前記初期位置では前記第2の閉鎖要素(77)は、前記2つの閉鎖要素(7,77)の間に前記冷却剤(3)が封入されるように配置され、前記第2の閉鎖要素(77)は、前記最終位置へと移動する際に、前記冷却剤(3)と前記第1の閉鎖要素(7)を伴って移動して前記冷却剤(3)を放出するように構成されていることを特徴とするエアバッグモジュール。 請求項14 請求項3,7ないし13に記載のエアバッグモジュールであって、前記移動発生装置(9)は、前記第2の閉鎖要素(77)を介して前記冷却剤(3)に圧力を作用させるように構成配設され、これにより前記第2の閉鎖要素(77)が前記冷却剤(3)をタンク(2)外へと押し出すことによって、前記第1の閉鎖要素(7)が初期位置から最終位置へと押し出されることを特徴とするエアバッグモジュール。 請求項15 特に請求項1から14のうちのいずれか1項に記載のエアバッグモジュールを製造する方法であって、延在方向(E)に沿って長軸方向に延在し、前記延在方向(E)に沿って第1及び第2部分(4,5)に分割される管体(2a)を準備するステップと、前記第2部分(5)にだけ少なくとも一つの流出口(6)を形成するステップと、前記閉鎖要素(7)が前記管体(2a)を前記第1及び第2部分(4,5)に分割するように、前記閉鎖要素(7)を前記管体(2a)内に挿入するステップと、を含むことを特徴とする方法。 請求項16 請求項15に記載の方法であって、前記閉鎖要素(7)として、変形可能な、特に弾性変形可能な要素が前記管体(2a)内に挿入され、前記第1部分(4)を前記第2部分(5)に対して密閉し、これにより前記第1部分(4)内の冷却剤(3)が、前記第2部分(5)に形成された前記少なくとも一つの流出口(6)を通じて流出できないことを特徴とする方法。 請求項17 請求項15又は16に記載の方法であって、前記閉鎖要素(7)が前記延在方向(E)に沿って前記管体(2a)から押し出されないようにするため、前記延在方向(E)に沿って前記第1部分(4)の前記自由端(10)と対向する前記第2部分(5)の自由端(16)が狭められることを特徴とする方法。 請求項18 請求項15から17のうちのいずれか1項に記載の方法であって、冷却剤(3)は、特には、前記第1部分(4)の前記自由端(10)によって規定される前記第1部分(4)の開口部(17a)から前記第1部分に充填されることを特徴とする方法。 請求項19 請求項15から18のうちのいずれか1項に記載の方法であって、第2の閉鎖手段(77)が、特には前記第1部分(4)の前記自由端(10)によって規定される前記第1部分(4)の開口部(17a)から前記第1部分(4)に挿入され、これにより前記2つの閉鎖手段(7,77)が前記冷却剤(3)を封入することを特徴とする方法。 請求項20 請求項17から19のうちのいずれか1項に記載の方法であって、前記移動発生装置(9)は、特に前記第1部分(4)の当該開口部(17a)から前記管体(2a)の前記第1部分(4)に挿入され、特に前記移動発生装置(9)は、前記第1部分(4)へ挿入された後、当該第1部分(4)に固定されることを特徴とする方法。
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