![]() アクチュエータシステム、リソグラフィ装置、及びデバイス製造方法
专利摘要:
リソグラフィ装置の光学コンポーネントの相対位置を制御するように構成された第1のアクチュエータ(XP1)と、第2のアクチュエータ(XP2)とを有するアクチュエータシステムが開示される。第1のアクチュエータ(XP1)は、作動方向に平行に、リソグラフィ装置の第1の構成部品の取付け点とリソグラフィ装置の第2の構成部品との間に変位を提供するように構成される。第2のアクチュエータ(XP2)は、第2のアクチュエータ(XP2)に関連付けられた基準質量(M1)とリソグラフィ装置の第1の構成部品の取付け点との間に作動方向に平行な変位を提供するように構成される。第2のアクチュエータ(XP2)と基準質量(M1)との間の変位が第1のアクチュエータ(XP1)の見かけの剛性を増加させるように、第2のアクチュエータ(XP2)を駆動することができる。 公开号:JP2011514685A 申请号:JP2011500070 申请日:2009-03-09 公开日:2011-05-06 发明作者:バトラー,ハンズ 申请人:エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ.; IPC主号:H01L21-027
专利说明:
[0001] [0001] 本発明は、光学コンポーネントをリソグラフィ装置内に位置決めするシステム及び方法に関する。] 背景技術 [0002] [0002]リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板に、通常は基板のターゲット部分に適用する機械である。リソグラフィ装置は、例えば、集積回路(IC)の製造に使用可能である。このような場合、代替的にマスク又はレチクルとも呼ばれるパターニングデバイスを使用して、ICの個々の層上に形成すべき回路パターンを生成することができる。このパターンを、基板(例えばシリコンウェーハ)上のターゲット部分(例えば1つ又は幾つかのダイの一部を含む)に転写することができる。パターンの転写は通常、UV放射ビームを用いて、基板に設けた放射感応性材料(レジスト)の層上にパターンを結像することにより行われる。一般的に、1枚の基板は、順次パターンが与えられる隣接したターゲット部分のネットワークを含んでいる。従来のリソグラフィ装置は、パターン全体をターゲット部分に1回で露光することによって各ターゲット部分が照射される、いわゆるステッパと、基板を所与の方向(「スキャン」方向)と平行あるいは逆平行に同期的にスキャンしながら、パターンを所与の方向(「スキャン」方向)に放射ビームでスキャンすることにより、各ターゲット部分が照射される、いわゆるスキャナとを含む。パターンを基板にインプリントすることによっても、パターニングデバイスから基板へとパターンを転写することが可能である。] [0003] [0003] そのようなリソグラフィ装置では、放射ビームを調節するように構成された照明システム内の光学コンポーネント、又はパターン付放射ビームを基板上に投影するように構成された投影システム内の光学コンポーネントなどの1つ又は複数の光学コンポーネントの位置を正確に制御する必要があることがある。したがって、リソグラフィ装置は、多くの場合、リソグラフィ装置の光学コンポーネントをリソグラフィ装置の1つ又は複数の追加の光学コンポーネントに対して正確に位置決めするアクチュエータシステムを組み込んでいる。] [0004] [0004] さらに、既存のアクチュエータシステムは、一般に光学コンポーネントをできるだけ正確にリソグラフィ装置内に位置決めする。これらの既存のアクチュエータシステムは、多くの場合、高レベルの剛性を示し、それによって、作動機構への光学コンポーネントの応答の精度を最大限にする個別のアクチュエータを組み込んでいる。例えば、既存のアクチュエータシステムは、比較的高い剛性の圧電アクチュエータを組み込んでいてもよい。] [0005] [0005] しかし、既存のアクチュエータシステムの全体の剛性は、個別のアクチュエータの剛性ほど高くない。例えば、各々のアクチュエータに回転方向などの他の方向ではなく駆動方向にのみシステムが剛性であることを確保する機械的減結合機構に関連付けることができる。これらの機械的減結合機構は、アクチュエータシステムの使用時の機械的な変形を回避するために必要ではあるが、これらの機械的減結合機構の結果としてアクチュエータの光学コンポーネントへの接続の剛性が大幅に低減することがある。例えば、光学コンポーネントの位置を制御するための圧電アクチュエータは、剛性が200N/μmに届くことがある一方、減結合機構の剛性はわずかに120N/μmである。この場合、圧電アクチュエータの光学コンポーネントへの接続の組合せ剛性はわずかに75N/μmであり、その結果、アクチュエータシステムの性能が低下する。] [0006] [0006] したがって、比較的高い全体剛性を維持しながらリソグラフィシステムの1つ又は複数の光学コンポーネントの位置を正確に制御するシステム及び方法が必要である。] [0007] [0007] 一実施形態では、リソグラフィ装置内の第2の構成部品に対するリソグラフィ装置内の第1の構成部品の位置を制御するアクチュエータシステムが提供される。アクチュエータシステムは、第2の構成部品に対する第1の構成部品の位置を制御するために、作動方向に平行な方向に、第1の構成部品の取付け点と第2の構成部品との間に変位を提供するように構成された第1のアクチュエータを含む。さらに、作動システムは、また、作動方向に平行に、第2のアクチュエータに関連付けられた基準質量とリソグラフィ装置の第1の構成部品の取付け点との間に変位を提供する第2のアクチュエータも含む。] [0008] [0008] 別の実施形態では、リソグラフィ装置内の第2の構成部品に対するリソグラフィ装置内の第1の構成部品の位置を制御する方法が提供される。第2の構成部品に対する第1の構成部品の位置は、第1の構成部品の取付け点と第2の構成部品との間に第1の変位を施すことで制御される。その後、第1の構成部品の取付け点と基準質量との間に第2の変位が施され、第2の変位は第1の変位の方向に平行な方向である。] [0009] [0009] 別の実施形態では、放射ビームを調節するように構成された照明システムと、パターン付放射ビームを基板のターゲット部分に投影するように構成された投影システムと、リソグラフィ装置内の第2の構成部品に対するリソグラフィ装置内の第1の構成部品の位置を制御するアクチュエータシステムとを有するリソグラフィ装置が提供される。アクチュエータシステムは、第2の構成部品に対する第1の構成部品の位置を制御するために、作動方向に平行な方向に、第1の構成部品の取付け点と第2の構成部品との間に変位を提供するように構成された第1のアクチュエータを含む。アクチュエータシステムは、また、第2のアクチュエータに関連付けられた基準質量とリソグラフィ装置の第1の構成部品の取付け点との間に変位を提供する第2のアクチュエータを含み、第2のアクチュエータによって提供される変位は、第1のアクチュエータによって提供される変位に平行な方向にある。] [0010] [0010] 別の実施形態では、照明システムを用いて放射ビームを調節し、パターニングデバイスを用いて放射ビームの断面にパターンを付与し、投影システムを用いてパターン付放射ビームを基板に投影し、照明システム、パターニングデバイス、又は投影システムの第2の構成部品に対する照明システム、パターニングデバイス、又は投影システムの第1の構成部品の位置を制御するデバイス製造方法が提供される。制御ステップは、(i)第1の構成部品の取付け点と第2の構成部品との間に第1の変位を施すことで第2の構成部品に対する第1の構成部品の位置を制御するステップと、(ii)第1の構成部品の取付け点と基準質量との間に第2の変位を施すステップであって、第2の変位は第1の変位の方向に平行な方向であるステップとを含む。] [0011] [0011] 本発明の他の実施形態、特徴、及び利点、並びに本発明の様々な実施形態の構造及び動作について添付の図面を参照しながら以下に詳述する。] 図面の簡単な説明 [0012] [0012] 本明細書に組み込まれて本明細書の一部を形成する添付の図面は、本発明の1つ又は複数の実施形態を示し、説明と共に、本発明の原理を説明し、当業者が本発明を作製し使用できるようにする役割を果たす。 [0013]本発明のある実施形態によるリソグラフィ装置を示す図である。 [0014]光学コンポーネントの位置を制御する従来のアクチュエータシステムを示す図である。 [0015]図1に示すアクチュエータシステムの概略図である。 [0015]図1に示すアクチュエータシステムの概略図である。 [0016]図3a及び図3bに示すアクチュエータシステムのボード線図である。 [0017]本発明のある実施形態によるリソグラフィ装置の光学コンポーネントの位置を制御するアクチュエータシステムの概略図である。 [0018]第1の動作モードで駆動される図5に示すアクチュエータシステムのボード線図である。 [0019]アクチュエータによって提供される変位への図5に示すアクチュエータシステムの応答のボード線図である。 [0020]図5に示すアクチュエータシステムのコントローラの概略図である。 [0021]第2の動作モードで駆動される図5に示すアクチュエータシステムのボード線図である。 [0022]本発明のある実施形態によるリソグラフィ装置の光学コンポーネントの位置を制御するアクチュエータシステムを示す図である。] 図1 図3a 図3b 図5 [0013] [0023] 本発明の1つ又は複数の実施形態について添付の図面を参照しながら以下に説明する。図面で、類似の参照番号は、同一又は機能的に類似の要素を示す。さらに、参照番号の左端の1つ又は複数の数字は、参照番号が最初に出てくる図面を識別する。] 実施例 [0014] [0024] 本明細書は、本発明の特徴を組み込んだ1つ又は複数の実施形態を開示する。開示された実施形態は本発明を例示するに過ぎない。本発明の範囲は、開示された実施形態に限定されない。本発明は、添付の特許請求の範囲によって規定される。] [0015] [0025] 記載される実施形態、及び明細書内の、「一実施形態」、「ある実施形態」、「例示の実施形態」などの表現は、記載された実施形態が特定の機能、構造、又は特性を含むことができる旨を示すが、すべての実施形態が特定の機能、構造、又は特性を必ずしも含まなくてもよい。さらに、そのような字句は、必ずしも同じ実施形態に言及している訳ではない。さらに、特定の機能、構造、又は特性がある実施形態に関連して記載されている時には、明示的であるか否かを問わず、当業者は知識の範囲内でそのような機能、構造、又は特性を他の実施形態に関連して扱うことができると考えられる。] [0016] [0026] 本発明の実施形態は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの任意の組合せで実施することができる。本発明の実施形態は、また、1つ又は複数のプロセッサから読み出して実行することができる機械読み取り可能な媒体上に記憶された命令として実施することができる。機械読み取り可能な媒体は、機械(例えば、コンピュータ装置)により読み出し可能な形態で情報を記憶又は伝達する任意の機構を含むことができる。例えば、機械読み取り可能な媒体は、読み出し専用メモリ(ROM),ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス、電気、光、音響又は他の形態の伝搬信号(例えば、搬送波、赤外線信号、ディジタル信号など)、及びその他を含むことができる。さらに、特定の動作を実行する要素として、ファームウェア、ソフトウェア、ルーチン、命令を本明細書に記載してもよい。しかし、そのような説明は単に便宜上のものであり、そのような動作は、実際にはファームウェア、ソフトウェア、ルーチン、命令などを実行するコンピュータ装置、プロセッサ、コントローラ、又は他のデバイスによって実行されることを理解されたい。] [0017] [0027]図1は、本発明と共に使用するのに適したリソグラフィ装置の実施形態を概略的に示す。この装置は、放射ビームB(例えば、UV放射又はDUV放射)を調節するように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、パターニングデバイス(例えば、マスク)MAを支持するように構成され、特定のパラメータに従ってパターニングデバイスを正確に配置するように構成された第1のポジショナPMに接続された支持構造(例えば、マスクテーブル)MTと、基板(例えば、レジストコートウェーハ)Wを保持するように構成され、特定のパラメータに従って基板を正確に配置するように構成された第2のポジショナPWに接続された基板テーブル(例えば、ウェーハテーブル)WTと、基板Wのターゲット部分C(例えば、1つ又は複数のダイを含む)上にパターニングデバイスMAによって放射ビームBへ付与されたパターンを投影するように構成された投影システム(例えば、屈折投影レンズシステム)PSとを含む。] 図1 [0018] [0028]照明システムは、放射の誘導、整形、又は制御を行うための、屈折、反射、磁気、電磁気、静電気型等の光学コンポーネント、又はその任意の組合せなどの種々のタイプの光学コンポーネントを含んでいてもよい。] [0019] [0029]支持構造は、パターニングデバイスを支持しており、すなわちパターニングデバイスの重量を支えている。支持構造は、パターニングデバイスの方向、リソグラフィ装置の設計等の条件、例えばパターニングデバイスが真空環境で保持されているか否かに応じた方法でパターニングデバイスを保持する。この支持構造は、パターニングデバイスを保持するために、機械的、真空、静電気等のクランプ技術を使用することができる。支持構造は、例えばフレーム又はテーブルでよく、必要に応じて固定式又は可動式でよい。支持構造は、パターニングデバイスが例えば投影システムなどに対して確実に所望の位置にくるようにできる。本明細書において「レチクル」又は「マスク」という用語を使用した場合、その用語は、より一般的な用語である「パターニングデバイス」と同義と見なすことができる。] [0020] [0030] 本明細書において使用する「パターニングデバイス」という用語は、基板のターゲット部分にパターンを生成するように、放射ビームの断面にパターンを与えるために使用し得る任意のデバイスを指すものとして広義に解釈されるべきである。ここで、放射ビームに与えられるパターンは、例えばパターンが位相シフトフィーチャ又はいわゆるアシストフィーチャを含む場合、基板のターゲット部分における所望のパターンに正確には対応しないことがある点に留意されたい。一般的に、放射ビームに与えられるパターンは、集積回路などのターゲット部分に生成されるデバイスの特定の機能層に相当する。] [0021] [0031]パターニングデバイスは透過性又は反射性でよい。パターニングデバイスの例には、マスク、プログラマブルミラーアレイ、及びプログラマブルLCDパネルがある。マスクはリソグラフィにおいて周知のものであり、これには、バイナリマスク、レベンソン型(alternating)位相シフトマスク、ハーフトーン型(attenuated)位相シフトマスクのようなマスクタイプ、さらには様々なハイブリッドマスクタイプも含まれる。プログラマブルミラーアレイの一例として、小さなミラーのマトリクス配列を使用し、そのミラーは各々、入射する放射ビームを異なる方向に反射するよう個々に傾斜することができる。傾斜したミラーは、ミラーマトリクスによって反射する放射ビームにパターンを与える。] [0022] [0032] 本明細書において使用する「投影システム」という用語は、例えば使用する露光放射、又は液浸液の使用や真空の使用などの他の要因に合わせて適宜、例えば屈折光学システム、反射光学システム、反射屈折光学システム、磁気光学システム、電磁気光学システム及び静電気光学システム、又はその任意の組合せを含む任意のタイプの投影システムを網羅するものとして広義に解釈されるべきである。「投影システム」は、照明システムに関連して上述した光学コンポーネントなどの様々な光学コンポーネントを含んでよい。本明細書において「投影レンズ」という用語を使用した場合、これはさらに一般的な「投影システム」という用語と同義と見なすことができる。] [0023] [0033] 本明細書で示すように、本装置は透過タイプである(例えば透過マスクを使用する)。あるいは、装置は反射タイプでもよい(例えば上記で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイを使用する、又は反射マスクを使用する)。] [0024] [0034]リソグラフィ装置は、2つ(デュアルステージ)又はそれ以上の基板テーブル(及び/又は2つ以上のマスクテーブル)を有するタイプでよい。このような「マルチステージ」機械においては、追加のテーブルを並行して使用するか、1つ又は複数の他のテーブルを露光に使用している間に1つ又は複数のテーブルで予備工程を実行することができる。] [0025] [0035]図1を参照すると、イルミネータILは放射源SOから放射ビームを受ける。放射源とリソグラフィ装置とは、例えば放射源がエキシマレーザである場合に、別々の構成要素であってもよい。このような場合、放射源SOはリソグラフィ装置の一部を形成すると見なされず、放射ビームは、例えば適切な誘導ミラー及び/又はビームエクスパンダなどを備えるビームデリバリシステムBDの助けにより、放射源SOからイルミネータILへと渡される。他の事例では、例えば放射源が水銀ランプの場合は、放射源SOがリソグラフィ装置の一体部分であってもよい。放射源SO及びイルミネータILは、必要に応じてビームデリバリシステムBDとともに放射システムと呼ぶことができる。] 図1 [0026] [0036]イルミネータILは、放射ビームの角度強度分布を調整するアジャスタADを備えていてもよい。通常、イルミネータILの瞳面における強度分布の外側及び/又は内側半径範囲(一般にそれぞれ、σ-outer及びσ-innerと呼ばれる)を調節することができる。また、イルミネータILは、インテグレータIN及びコンデンサCOなどの他の種々のコンポーネントを備えていてもよい。イルミネータを用いて放射ビームを調節し、その断面にわたって所望の均一性と強度分布とが得られるようにしてもよい。] [0027] [0037]放射ビームBは、支持構造(例えば、マスクテーブルMT)上に保持されたパターニングデバイス(例えば、マスクMA)に入射し、パターニングデバイスによってパターニングされる。マスクMAを横断した放射ビームBは、投影システムPSを通過し、投影システムPSは、ビームを基板Wのターゲット部分C上に合焦させる。第2のポジショナPWと位置センサIF(例えば、干渉計デバイス、リニアエンコーダ又は容量センサ)の助けを借りて、基板テーブルWTは、例えば、様々なターゲット部分Cを放射ビームBの経路に位置決めできるように正確に移動することができる。同様に、第1のポジショナPMと別の位置センサ(図1には明示されていない)を用いて、マスクライブラリからの機械的な取り出し後又はスキャン中などに放射ビームBの経路に対してマスクMAを正確に位置決めすることができる。一般に、マスクテーブルMTの移動は、第1のポジショナPMの部分を形成するロングストロークモジュール(粗動位置決め)及びショートストロークモジュール(微動位置決め)の助けにより実現することができる。同様に、基板テーブルWTの移動は、第2のポジショナPWの部分を形成するロングストロークモジュール及びショートストロークモジュールを用いて実現することができる。ステッパの場合(スキャナとは対照的に)、マスクテーブルMTをショートストロークアクチュエータのみに接続するか、又は固定してもよい。マスクMA及び基板Wは、マスクアライメントマークM1、M2及び基板アライメントマークP1、P2を使用して位置合わせすることができる。図示のような基板アライメントマークは、専用のターゲット部分を占有するが、ターゲット部分の間の空間に位置してもよい(スクライブレーンアライメントマークとして周知である)。同様に、マスクMA上に複数のダイを設ける状況では、マスクアライメントマークをダイ間に配置してもよい。] 図1 [0028] [0038] 図示のリソグラフィ装置は、以下のモードのうち少なくとも1つにて使用可能である。] [0029] [0039] 1.ステップモードにおいては、マスクテーブルMT及び基板テーブルWTは、基本的に静止状態に維持される一方、放射ビームに与えたパターン全体が1回でターゲット部分Cに投影される(すなわち1回の静止露光)。次に、別のターゲット部分Cを露光できるように、基板テーブルWTがX方向及び/又はY方向に移動される。ステップモードでは、露光フィールドの最大サイズによって、1回の静止露光で結像されるターゲット部分Cのサイズが制限される。] [0030] [0040] 2.スキャンモードにおいては、マスクテーブルMT及び基板テーブルWTは同期的にスキャンされる一方、放射ビームに与えられるパターンがターゲット部分Cに投影される(すなわち1回の動的露光)。マスクテーブルMTに対する基板テーブルWTの速度及び方向は、投影システムPSの拡大(縮小)及び像反転特性によって求めることができる。スキャンモードでは、露光フィールドの最大サイズによって、1回の動的露光におけるターゲット部分の(非スキャン方向における)幅が制限され、スキャン動作の長さによってターゲット部分の(スキャン方向における)高さが決まる。] [0031] [0041] 3.別のモードでは、マスクテーブルMTはプログラマブルパターニングデバイスを保持して基本的に静止状態に維持され、基板テーブルWTを移動又はスキャンさせながら、放射ビームに与えられたパターンをターゲット部分Cに投影する。このモードでは、一般にパルス状放射源を使用して、基板テーブルWTを移動させる毎に、又はスキャン中に連続する放射パルスの間で、プログラマブルパターニングデバイスを必要に応じて更新する。この動作モードは、以上で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイなどのプログラマブルパターニングデバイスを使用するマスクレスリソグラフィに容易に利用することができる。] [0032] [0042] 上述した使用モードの組合せ及び/又は変形、又は全く異なる使用モードも利用できる。] [0033] [0043]図2は、リソグラフィ装置内の光学コンポーネントの位置を制御する従来のアクチュエータシステムを示す。図2で、アクチュエータ10は、図1に示すようなリソグラフィ装置内の光学コンポーネント11の位置を制御し、アクチュエータ10は、作動方向12に変位を発生させる力を提供するように構成することができる。具体的には、アクチュエータ10は、それが取り付けられた基準フレーム13と光学コンポーネント11の取付け点11aとの間に作動方向12に沿って変位を提供することができる。一実施形態では、アクチュエータ10は圧電アクチュエータであってもよい。] 図1 図2 [0034] [0044]図2で、アクチュエータ10は、機械的減結合機構14によって取付け点11aに接続されている。一実施形態では、機械的減結合機構14は、作動方向12に比較的高い剛性を有し、作動方向12に垂直の軸を中心とする回転方向などのその他の方向に比較的低い剛性を有するように配置されたたわみであってもよい。さらに、機械的減結合機構は、実質的に互いに垂直で共に作動方向12に垂直の2つの軸を中心として比較的低い剛性を有するように配置してもよい。] 図2 [0035] [0045] さらに、図2では、位置センサ15が基準フレーム13に対する光学コンポーネント11の変位及び/又は位置のうちの少なくとも1つを測定することができる。] 図2 [0036] [0046]図2のアクチュエータシステムは、光学コンポーネント11を位置決めする1つのアクチュエータを含む。しかし、図2に示すようなアクチュエータシステムは、複数の動作モードでの光学コンポーネント11の位置を制御するように構成された複数のアクチュエータを含んでいてもよい。例えば、アクチュエータシステムは、光学コンポーネント11の回転運動を制御するように構成された3つのアクチュエータを含んでいてもよい。] 図2 [0037] [0047]図3a及び図3bは、図2に示す従来のアクチュエータシステムを概略的に示す。図3a及び図3bでは、光学コンポーネント11の質量はm1で表される。図3aでは、アクチュエータシステムは、剛性c1を備えた変位xp1を連続して生成する変位アクチュエータと見なしてもよい。あるいは、図3bに示すように、アクチュエータシステムは、c1xp1と同等の平行の力F1が作用する剛性c1を有すると見なしてもよい。図3a及び図3bに示す表現モードが同等であることは当業者には明らかであろう。] 図2 図3a 図3b [0038] [0048] さらに、図3a及び図3bに示すシステムの共振周波数fは、以下の式で決定することができる。] 図3a 図3b [0039] [0049]低周波数、すなわち、共振周波数より低い周波数では、質量m1を有する光学コンポーネント11の変位はほぼxp1に等しい。より高い周波数、すなわち、共振周波数より高い周波数では、質量m1は減結合され、c1は存在しないと見なしてもよい。そのような実施形態では、m1の変位は周波数の二乗に反比例する。] [0040] [0050]図4は、質量m1が10kg、剛性c1が100N/μmである図3a及び図3bの従来のアクチュエータシステムのボード線図である。図4に示すように、アクチュエータシステムの共振周波数は500Hz付近である。] 図3a 図3b 図4 [0041] [0051]図5は、本発明のある実施形態によるリソグラフィ装置内の光学コンポーネントの位置を制御するアクチュエータシステムを概略的に示す。図5で、基準質量m2が提供され、基準質量m2は、剛性c2を有し変位xp2を提供する第2のアクチュエータによって質量m1の光学コンポーネントに接続されている。] 図5 [0042] [0052]図5に示すように、基準質量m2は、自由質量、すなわち、第2のアクチュエータにのみ接続された質量であってもよい。したがって、基準質量m2は、機械的減結合機構を必要としなくてもよい。さらに、基準質量m2は、光学コンポーネントの質量m1よりも大幅に小さくてもよい。しかし、以下に説明するように、第2のアクチュエータを適当に駆動することで、光学コンポーネントの位置を制御する第1のアクチュエータ10の有効剛性を向上させることができる。] 図5 [0043] [0053] システムの任意の共振周波数より下の周波数では、質量m1の光学コンポーネントの変位はほぼxp1に等しいままである。変位xp2は、質量m1の光学コンポーネントの位置に影響しない。] [0044] [0054]図6は、第1のアクチュエータの作動xp1時点の図5に示すシステムの応答のボード線図である。図6の実施形態では、光学コンポーネント11の質量m1は10kgのままで、剛性c1は100N/μm、基準質量の質量m2は1kg、剛性c2は20N/μmである。] 図5 図6 [0045] [0055]図6に示すように、図3a及び図3bに示すシステムの元の共振周波数500Hzは、基準質量m2の追加の質量のために460Hzまで低減している。さらに、剛性c2と基準質量m2との組合せの結果として追加の共振周波数770Hzが導入される。] 図3a 図3b 図6 [0046] [0056] 一実施形態では、基準質量m2に関連付けられたアクチュエータは、変位xp2がxp1に比例して作動されるように制御される。そのような実施形態では、システムの最低の共振周波数を増加させることができ、それによってシステムの有効剛性を増加させることができる。] [0047] [0057]基準質量m2に関連付けられたアクチュエータにそのような制御を実施するには、以下の変換を計算しなければならない。 上式で、x1は質量m1の位置である。式(2)及び(3)では、xp1及びxp2に対するx1の応答は、同じ分母多項式D(s)と異なる分子多項式N1(s)及びN2(s)によって決定される。] [0048] [0058]関数D(s)は、複合極の2つのセットを含む。図6の実施形態では、複合極の一方のセットは460Hzの共振周波数に対応し、他方のセットは770Hzの共振周波数に対応する。関数D(s)を計算する際に、最も低い共振周波数を備えた複合極のセットが選択され、上の例では、選択されたセットは460Hzの共振周波数に対応する。D(s)について複合極が選択されると、N1(s)+kN2(s)内のゼロがD(s)から以前に選択したセットに一致するように利得kが計算される。一実施形態では、kは利得のみであるが、より一般的には、kは変換関数k(s)であってもよい。] 図6 [0049] [0059] ある実施形態では、利得kはxp2の作動を決定するための比例係数であり、2つの固有振動数のうち低い方がゼロによって打ち消されるようにkが選択される。したがって、xp2が係数kによってxp1に比例して制御される場合、制御信号から実際の動きx1への変換関数は、ゼロによって打ち消された最も低い共振周波数をもはや示さない。] [0050] [0060]図7に示すように、xp1からx1への、またxp2からx1への変換のボード線図から別の説明を組み立てることができる。低い周波数では、x1はxp1と共に動く。したがって、実線で示すように、比率1が存在し、ボード線図内の0dBの線は平坦である。他方、xp2はx1に極めて小さい影響しか与えず、破線で示すように、周波数と共に二次曲線を描いて増加する(「+2スロープ」)極めて小さい利得が得られる。両方の変換はまったく同一の、大きさが異なる共振ピークを有する。したがって、2つの変換関数の位相は、低い周波数と第1の共振周波数以上の周波数の両方で正確に180°異なる。したがって、第1の共振周波数の2つの変換関数のピークの大きさが同じである場合、2つの変換関数の追加によって第1の共振は正確に打ち消される。そのような実施形態では、係数kは、xp1からx1への変換関数のピークに大きさが等しいxp2からx1への変換関数のピークを作成するために必要な利得にほかならない。言い換えれば、第1の共振周波数で、k*xp2及びxp1は、符号が逆で互いに打ち消す同じ共振の大きさx1になる。] 図7 [0051] [0061] この方式の実施態様を図8に示す。制御された機構は、2つの入力xp1及びxp2と、1つの出力x1とを有する。出力は、コントローラによって制御される。コントローラの出力は、アクチュエータxp1へ送信され、kを乗算した後でxp2へも送信される。この時点でコントローラが制御しなければならない変換関数は、より高い周波数の共振ピークを有し、コントローラの帯域幅は広がり、コントローラのセットポイントの追跡は容易になる。] 図8 [0052] [0062] この分析から、kは以下の形態をとる。] [0053] [0063] 上記の各実施形態で、kは6.7417に等しい。したがって、第2のアクチュエータは、第1のアクチュエータと同じ符号で作動されるが、xp2はxp1よりも係数6.7417だけ振幅が大きい。ある実施形態では、アクチュエータは、指定された変位を提供するように制御される。使用するアクチュエータの性質に応じて、アクチュエータへ提供される制御信号は、各々のアクチュエータによって提供される実際の変位に対応でき、又は必要な変位を提供するために各々のアクチュエータによって提供される力に対応できる。] [0054] [0064]図9は、第2のアクチュエータによって提供される変位が第1のアクチュエータによって提供される変位に係数kによって関連付けられるように駆動されたシステムのボード線図を示す。図示のように、唯一の残留共振周波数は、第2のアクチュエータと基準質量、すなわち、770Hzの共振周波数の提供によって導入された新たに導入された共振周波数である。しかし、基準質量m2は小さい可能性があり、剛性c2に影響する減結合機構は存在しないことがあるため、この新しい周波数は、元の周波数よりも大幅に高く、これによりシステムの有効剛性を向上させることができる。] 図9 [0055] [0065]図10は、本発明のある実施形態によるリソグラフィ装置の光学コンポーネントの位置を制御するアクチュエータシステムを示す。図2に示すシステムと同様に、基準フレーム23に対する光学コンポーネント21の位置を作動方向22に制御するアクチュエータ20が提供される。アクチュエータ20とそれが接続された光学コンポーネント21の取付け点21aとの間に機械的減結合機構24が提供される。ある実施形態では、アクチュエータ20は圧電アクチュエータであってもよい。] 図10 図2 [0056] [0066] さらに、第2のアクチュエータ26は、基準質量27を光学コンポーネントの取付け点21aへ接続する。ある実施形態では、第2のアクチュエータ26は圧電アクチュエータであってもよい。作動システムは、所望の変位を提供するために必要な作動力を提供するために、それぞれ第1及び第2のアクチュエータ20及び26へ制御信号を提供するように配置されたコントローラ30をさらに含む。具体的には、コントローラ30は、基準質量27と光学コンポーネント21の取付け点21aとの間に提供される変位が第1のアクチュエータ20によって基準フレーム23と光学コンポーネント21の取付け点21aとの間に提供される変位に比例するように、第2のアクチュエータ26を駆動するように構成してもよい。特に、第1及び第2のアクチュエータ20及び26によって提供される変位の比例定数は、特定のアクチュエータシステムについて規定された式(4)の公式を用いて決定することができる。] [0057] [0067]位置センサが取り付けられた基準フレーム23aの部分に対する光学コンポーネントの変位及び/又は位置のうちの少なくとも1つを測定する位置センサ25を提供することができる。一実施形態では、図10に示すように、位置センサ25は、第1のアクチュエータ20が取り付けられた同じ基準フレーム23に取り付けることができる。あるいは、例えば、第1のアクチュエータ20が取り付けられた基準フレーム内で誘発されたいかなる振動の影響も低減するために、第1のアクチュエータ20が取り付けられたのとは別の基準フレームに位置センサを取り付けてもよい。] 図10 [0058] [0068]図10の実施形態では、第1のアクチュエータ20は、基準フレーム23に直接取り付けられ、機械的減結合機構24によって光学コンポーネント21に接続されている。しかし、追加の実施形態では、これらの構成部品がそれぞれ接続される順序は逆であってもよい。例えば、機械的減結合機構24を基準フレーム23に取り付け、アクチュエータを機械的減結合機構24と光学コンポーネント21との間に取り付けてもよい。] 図10 [0059] [0069]図10で、取付け点21aは、光学コンポーネント21の一部である。しかし、追加の実施形態では、取付け点21aは、光学コンポーネント21を含むその他の構成部品を取り付けることができる別の構成部品であってもよいが、これに限定されない。あるいは、取付け点は機械的減結合機構24の一部であってもよい。さらに、第2のアクチュエータ26を光学コンポーネント21の別の取付け点に取り付けてもよい。] 図10 [0060] [0070] さらに、図10に示すように、第2のアクチュエータ26は、第1のアクチュエータ20の作動方向22に平行な方向に、基準質量27と光学コンポーネント21の取付け点21aとの間に変位を提供する。追加の実施形態では、第1及び第2のアクチュエータ20及び26は同じ方向に動作する必要はなく、システムの構成によっては、第1及び第2のアクチュエータ20及び26は相互に反対の方向に動作してもよい。そのような実施形態では、比例定数kは負の値であってもよい。] 図10 [0061] [0071]図10で、アクチュエータ20は光学コンポーネント21の位置を制御し、第2のアクチュエータ26はアクチュエータシステムの見かけの剛性を改善するために使用される。しかし、追加の実施形態では、本発明の精神又は範囲を逸脱することなく、光学コンポーネント21などの光学コンポーネントを複数のアクチュエータを有するアクチュエータシステムによって制御することができる。そのような実施形態では、光学コンポーネントの位置は、複数の自由度で制御することができる。] 図10 [0062] [0072] 例えば、光学コンポーネント21は、それぞれが第1のアクチュエータ20に対応する3つのアクチュエータを有するアクチュエータシステムによって制御することができる。その場合、光学コンポーネント21の位置を制御するためのアクチュエータの各々は、アクチュエータシステムの見かけの剛性を増加させるために第2のアクチュエータ26と基準質量27に対応する方法でアクチュエータと基準質量とを備えていてもよい。] [0063] [0073] 本発明の方法でアクチュエータシステムの見かけの剛性を増加させることの利点は考慮に値する。例えば、アクチュエータシステムの剛性を2倍に増加させることで、追跡性能、すなわち、所定の運動への光学コンポーネントの運動の対応が同様の量だけ向上する。これは、基板へのパターン付放射ビームの投影のオーバレイ精度を大幅に改善することができる。] [0064] [0074] 以上、リソグラフィ装置内の光学要素、例えば、照明システム又は投影システムの光学要素の位置を制御するアクチュエータシステムに関して本発明を説明してきたが、本発明のアクチュエータシステムは、リソグラフィ装置内の他の構成部品に対するリソグラフィ装置の任意の構成部品の位置を制御するために使用することができることを理解されたい。] [0065] [0075] 本文ではICの製造におけるリソグラフィ装置の使用に特に言及しているが、本明細書で説明するリソグラフィ装置には他の用途もあることを理解されたい。例えば、これは、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用誘導及び検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどの製造である。こうした代替的な用途に照らして、本明細書で「ウェーハ」又は「ダイ」という用語を使用している場合、それぞれ、「基板」又は「ターゲット部分」という、より一般的な用語と同義と見なしてよいことが、当業者には認識される。本明細書に述べている基板は、露光前又は露光後に、例えばトラック(通常はレジストの層を基板に塗布し、露光したレジストを現像するツール)、メトロロジーツール及び/又はインスペクションツールで処理することができる。適宜、本明細書の開示は、以上及びその他の基板処理ツールに適用することができる。さらに基板は、例えば多層ICを生成するために、複数回処理することができ、したがって本明細書で使用する基板という用語は、既に複数の処理済み層を含む基板も指すことができる。] [0066] [0076] 本明細書で使用する「放射」及び「ビーム」という用語は、紫外線(UV)放射(例えば、365nm、248nm、193nm、157nm若しくは126nm、又はこれら辺りの波長を有する)を含むあらゆるタイプの電磁放射を網羅する。] [0067] [0077] 「レンズ」という用語は、状況が許せば、屈折及び反射光学コンポーネントを含む様々なタイプの光学コンポーネントのいずれか一つ、又はその組合せを指す。] [0068] [0078] 以上、本発明の特定の実施形態を説明したが、説明とは異なる方法でも本発明を実践できることが理解される。例えば、本発明の実施形態は、上記で開示したような方法を述べる機械読み取り式命令の1つ又は複数のシーケンスを含むコンピュータプログラム、又はこのようなコンピュータプログラムを内部に記憶したデータ記憶媒体(例えば半導体メモリ、磁気又は光ディスク)の形態をとることができる。さらに機械読み取り式命令は、2つ以上のコンピュータプログラムで実現することができる。2つ以上のコンピュータプログラムを、1つ又は複数の異なるメモリ及び/又はデータ記憶媒体に記憶することができる。] [0069] [0079] 上述したコントローラは、信号を受信、処理及び送信するのに適切な任意の構成を有することができる。例えば、各コントローラは、上述した方法の機械読み取り式命令を含むコンピュータプログラムを実行するために、1つ又は複数のプロセッサを含んでよい。コントローラは、このようなコンピュータプログラムを記憶するデータ記憶媒体及び/又はこのような媒体を受信するハードウェアを含んでよい。] [0070] [0080] 上記実施形態は任意の液浸リソグラフィ装置に適用可能で、例示の装置は上記のタイプを含むが、これに限定されない。] [0071] [0081] 本発明の1つ又は複数の実施形態は、液浸液が槽の形態で提供される、又は基板の局所的な表面領域に閉じ込められるか、又は閉じ込められない任意の液浸リソグラフィ装置に適用することができる。閉じ込められない構成では、液浸液は基板及び/又は基板テーブルの表面上に流れることができ、したがって実質的に基板テーブル及び/又は基板の覆われていない表面全体が濡れる。このように閉じ込められていない液浸システムでは、液体供給システムが液浸液を閉じ込めることができない、又はある割合の液浸液閉じ込めを提供することができるが、実質的に液浸液の閉じ込めを完成しない。] [0072] [0082] 本明細書で想定するような液体供給システムは広義に解釈されたい。特定の実施形態では、これは液体を投影システムと基板及び/又は基板テーブルの間の空間に提供する機構又は構造の組合せでよい。このような液体供給システムは、1つ又は複数の構造、1つ又は複数の液体入口、1つ又は複数のガス入口、1つ又は複数のガス出口、及び/又は液体を空間に提供する1つ又は複数の液体出口の組合せを含んでよい。ある実施形態では、空間の表面が基板及び/又は基板テーブルの一部でよいか、空間の表面が基板及び/又は基板テーブルの表面を完全に覆ってよいか、空間が基板及び/又は基板テーブルを囲んでよい。液体供給システムは、任意選択で、液体の位置、量、品質、形状、流量又は任意の他の特徴を制御する1つ又は複数の要素をさらに含むことができる。] [0073] [0083] 装置で使用される液浸液は、所望の特性と使用する露光放射の波長とに応じて様々な組成を有していてもよい。193nmの露光波長の場合、超純水又は水ベースの組成を使用することができ、この理由から、液浸液は、時には水と呼ばれ、より総称的に考えられるべきであるが、親水性、疎水性、湿度などの水関連用語が使用されることがある。そのような用語は、フッ素含有炭化水素などの使用可能な屈折率が大きい他の液体にも拡張すべきことが意図されている。] [0074] 結論 [0084] 以上、本発明の様々な実施形態について説明してきたが、それらの実施形態は、限定的ではなく例示的であることを理解されたい。本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、本発明の形態及び詳細を様々に変更することができることは当業者には明らかであろう。それ故、本発明の範囲及び精神は、上述した例示的実施形態によって限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲及び均等物に従ってのみ定義されなければならない。] [0075] [0085] 発明の概要及び要約書の項ではなく、発明を実施するための形態の項を用いて特許請求の範囲を解釈するように企図されていることを理解されたい。発明の概要及び要約書の項は、発明者(ら)が考える本発明の1つ又は複数の例示的実施形態を記載できるがそのすべては記載できないため、本発明及び添付の特許請求の範囲を決して限定するものではない。]
权利要求:
請求項1 リソグラフィ装置内の第2の構成部品に対するリソグラフィ装置内の第1の構成部品の位置を制御するアクチュエータシステムであって、前記第2の構成部品に対する前記第1の構成部品の位置を制御するために、作動方向に平行な方向に、前記第1の構成部品の取付け点と前記第2の構成部品との間に変位を提供する第1のアクチュエータと、前記第2のアクチュエータに関連付けられた基準質量と前記リソグラフィ装置の前記第1の構成部品の取付け点との間に変位を提供する第2のアクチュエータと、を備え、前記第2のアクチュエータによって提供される前記変位が、前記第1のアクチュエータによって提供される前記変位に平行な方向である、アクチュエータシステム。 請求項2 前記第2のアクチュエータによって提供される前記変位が前記第1のアクチュエータによって提供される前記変位に比例するように、第1及び第2のアクチュエータに制御信号を提供する制御システムをさらに備える、請求項1に記載のシステム。 請求項3 前記第2のアクチュエータに関連付けられた前記基準質量が、前記第2のアクチュエータに接続される、請求項1又は2に記載のシステム。 請求項4 前記第1のアクチュエータを前記第1の構成部品の取付け点に接続する減結合機構をさらに備え、前記減結合機構は、前記第1のアクチュエータの前記第1の構成部品の取付け点への接続が前記作動方向に平行な方向に比較的高い剛性を有し、かつ少なくとも1つの他の方向に比較的低い剛性を有する、請求項1、2又は3に記載のシステム。 請求項5 前記減結合機構が、前記作動方向に平行な軸を中心とする回転方向と、前記作動方向に垂直な第1の軸を中心とする回転方向と、前記作動方向と前記第1の軸とに垂直な第2の軸を中心とする回転方向のうちの少なくとも1つに比較的低い剛性を有する、請求項4に記載のシステム。 請求項6 前記第1のアクチュエータを前記リソグラフィ装置の前記第2の構成部品に接続する減結合機構をさらに備え、前記減結合機構は、前記第1のアクチュエータの前記リソグラフィ装置の前記第2の構成部品への接続が前記作動方向に平行な方向に比較的高い剛性を有し、少なくとも1つの他の方向に比較的低い剛性を有する、請求項1から5のいずれか1項に記載のシステム。 請求項7 前記減結合機構が、前記作動方向に平行な軸を中心とする回転方向と、前記作動方向に垂直な第1の軸を中心とする回転方向と、前記作動方向と前記第1の軸とに垂直な第2の軸を中心とする回転方向のうちの少なくとも1つに比較的低い剛性を有する、請求項6に記載のシステム。 請求項8 前記第2のアクチュエータによって提供される前記変位が前記第1のアクチュエータによって提供される前記変位のk倍の大きさになるように、前記制御システムが、前記第1及び第2のアクチュエータに制御信号を提供し、ここで、m1は、前記第1の構成部品の質量、m2は、前記基準質量の質量、c1は、前記第1の構成部品と前記第1のアクチュエータとの接続の剛性、c2は、前記基準質量と前記第1の構成部品との接続の剛性である、請求項2から7のいずれか1項に記載のシステム。 請求項9 放射ビームを調節するように構成された照明システムと、パターン付放射ビームを基板のターゲット部分に投影するように構成された投影システムと、前記リソグラフィ装置内の第2の構成部品に対する前記リソグラフィ装置内の第1の構成部品の位置を制御するように構成されたアクチュエータシステムと、を備えるリソグラフィ装置であって、前記アクチュエータシステムが、前記第2の構成部品に対する前記第1の構成部品の位置を制御するために、作動方向に平行な方向に、前記第1の構成部品の取付け点と前記第2の構成部品との間に変位を提供する第1のアクチュエータと、前記第2のアクチュエータに関連付けられた基準質量と前記リソグラフィ装置の前記第1の構成部品の取付け点との間に変位を提供する第2のアクチュエータと、を備え、前記第2のアクチュエータによって提供される前記変位が前記第1のアクチュエータによって提供される前記変位に平行な方向である、リソグラフィ装置。 請求項10 前記第2の構成部品に対する前記第1の構成部品の位置を制御するようにそれぞれが構成された複数のアクチュエータシステムをさらに備え、前記複数のアクチュエータシステムの各々が前記第1の構成部品のそれぞれの取付け点に力を加え、前記複数のアクチュエータシステムが前記第1の構成部品の位置を制御する、請求項9に記載のリソグラフィ装置。 請求項11 前記リソグラフィ装置の前記第2の構成部品が、基準フレームである、請求項9又は10に記載のリソグラフィ装置。 請求項12 前記基準フレームに対する前記第1の構成部品の位置及び変位のうちの少なくとも1つを測定する位置センサをさらに備える、請求項11に記載のリソグラフィ装置。 請求項13 第2の基準フレームと、前記第2の基準フレームに対する前記第1の構成部品の位置及び変位のうちの少なくとも1つを測定する位置センサと、をさらに備える、請求項11又は12に記載のリソグラフィ装置。 請求項14 (i)リソグラフィシステムの第2の構成部品に対する第1の構成部品の位置を、前記第1の構成部品の取付け点と前記第2の構成部品との間に第1の変位を施すことによって制御するステップと、(ii)前記第1の構成部品の取付け点と基準質量との間に第2の変位を施すステップであって、前記第2の変位が前記第1の変位の方向に平行な方向であるステップと、を含む方法。 請求項15 パターニングデバイスを用いて照明システムからの放射ビームをパターニングするステップと、投影システムを用いてパターン付放射ビームを基板上に投影するステップと、前記照明システム、前記パターニングデバイス、又は前記投影システムのうちの1つである第2の構成部品に対する前記照明システム、前記パターニングデバイス、又は前記投影システムのうちの1つである第1の構成部品の位置を制御するステップとを含み、該制御ステップが、前記第1の構成部品の取付け点と前記第2の構成部品との間に第1の変位を施すことで前記第2の構成部品に対する前記第1の構成部品の位置を制御するステップと、前記第1の構成部品の取付け点と基準質量との間に第2の変位を施すステップであって、前記第2の変位が前記第1の変位の方向に平行な方向であるステップと、を含むデバイス製造方法。
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引用文献:
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