专利摘要:
本発明は、マグネットコア(20)及びマグネットコイル(22)を有するマグネット構造群(10)を備えた燃料インジェクタであって、前記マグネット構造群(10)がマグネットスリーブ(12)内に受容されており、該マグネットスリーブ(12)が前記マグネットコイル(22)の電気的な接触ピン(28)のためのフィードスルー(30)を有している形式のものに関する。本発明によれば、前記フィードスルー(30)内に弾性的なシールエレメント(64)が加硫されていて、前記マグネットコイル(22)の接触ピン(28)が組み付けられた状態においてこの接触ピン(28)が前記シールエレメント(64)によって半径方向のプリロード力(70)で負荷されてシールされるようになっている。
公开号:JP2011514478A
申请号:JP2011500054
申请日:2008-12-05
公开日:2011-05-06
发明作者:ホヴァイ フリードリヒ;クラウス ヘルムート;ラップ ホルガー
申请人:ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh;
IPC主号:F02M51-06
专利说明:

[0001] ドイツ連邦共和国特許公開第19650865号明細書によれば、自己点火式内燃機関に燃料を供給するコモンレール噴射システムの噴射弁の制御室内の燃料圧を制御するための電磁弁について開示されている。制御室内の燃料圧を介して、弁体のストローク運動が制御され、該弁体によって噴射弁の噴射開口が開放又は閉鎖される。電磁弁は、電磁石と、可動な可動子と、該可動子と共に移動し、かつ弁閉鎖ばねによって閉鎖方向に負荷される弁部材とを有しており、該弁部材が弁部材の弁座と協働し、制御室からの燃料吐出を制御するようになっている。]
[0002] 電磁弁によって操作されるコモンレール燃料インジェクタにおいては、マグネットコイルの電気的な接触を、リターン圧力下にある燃料で満たされた室から外部へガイドする必要がある。これは一般的に、マグネットスリーブに設けられた単数又は複数の孔によって行われる。このようなフィードスルー(挿入部)の重要な課題は、インジェクタハウジングに対してコイル及び接点を電気的に絶縁する他に、フィードスルーを液圧式にシールすることである。燃料がこのようなフィードスルーを通って外部へ漏れ出ることは確実に阻止しなければならない。フィードスルーの後ろの電気的な接触部はさらにプラスチック射出成形で埋め込まれている。プラスチック射出成形部及び接点ラグは、一緒に燃料インジェクタのプラグを形成している。しかしながら、電気的な導線と射出成形プラスチックとの間に、避けることのできない非常に小さいギャップが常に形成される。このような理由により、上記フィードスルーより吐出される燃料は、この狭いギャップを介して常に燃料インジェクタの電気的なプラグ内に達し、ここからワイヤハーネスを介して制御装置にまで達し、制御装置に損害を与えることになる。]
[0003] 一般的に、フィードスルーはコイルピンに嵌め込まれたOリングによってシールされる。このOリングはまず、コイルピンに被せ嵌められ、次いでコイルピンと共に下方からスリーブの所属の孔内に挿入される。この場合、Oリングは半径方向の応力を受けて、孔壁部に対してもまたピン外周面に対しても確実にシールする。Oリングが孔を通って押し込まれるのを避けるために、孔は上方に向かって先細りしている。これは段部又は円錐形の孔形状を介して得られる。Oリングが確実に孔内に挿入されるようにするために、コイルピンはその下部領域がプラスチック射出成形により埋め込まれていて、コイル射出成形部の上側でいわゆる「ドーム;Dom」を形成し、しかもコイルピンとマグネットコアとの接触を避けるようになっている。]
[0004] マグネットコアは一般的にスリーブ内に形成された段部に支えられているので、スリーブは従来では2つの部分、つまり本来のスリーブと流出側管片とから構成されている。コイルを有するマグネットコアは、スリーブ内の段部上に載るまで、まず上方からスリーブ内に導入される。次いで流出側管片が上に載せられ、所定の力で押さえ付けられる。次いで流出側管片とスリーブとが互いに縁曲げ加工され、それによってマグネットがその位置で固定される。この場合、コイルピンのフィードスルーは流出側管片内に設けられている。スリーブを安価な形式で一体的に構成したい場合には、マグネットコアは下方からスリーブ内に導入される。スリーブの内側輪郭形状及びコアの外側輪郭形状は、互いに回転対称的に構成されているのではなく、半径方向の輪郭部を有している。スリーブとコアが下から見て重なり合わない角度位置において、まずコアが下方からスリーブ内に導入される。コアとスリーブとの間にばねエレメントが配置されており、このばねエレメントは、所定の組み付け力で圧縮されている。マグネットコアが、その端面がスリーブ内の所属の載設面上に位置するまで深くマグネットスリーブ内に導入されると、コアがスリーブに対して所定の角度(例えば45°)で回転せしめられる。それによってコアの大きい外径領域が前記載設面の小さい内径領域と相互作用する。組み付け力が取り除かれると、コアの大きい外径領域と載設面の小さい内径領域とが互いに支え合うようになっているので、コアはスリーブ内に固定される。]
[0005] マグネットコアは組み付け中に回転せしめられるので、この場合、マグネットコイルはまだマグネットコア内に組み付けることはできず、マグネットコアの組み付け及び整列後に下方からマグネットコアに接合することができる。Oリングの外径は、マグネットコア内のピン・ドーム(Pin-Dom)のための切欠よりも大きいので、マグネットコイルはOリング無しで組み付けることができる。また選択的に、フィードスルーのシールをOリングによって行うのではなく、マグネット構造群を完全に組み付け完成させた後でフィードスルーを接着剤によって埋め込んでシールするようにしてもよい。しかしながらこの変化例は、例えば燃料が外部に漏れ出る欠陥の可能性を考慮すれば問題のあるリスクをもたらす。接着剤はまず流動状態でスリーブとピンとの間の完全な空間を満たすが、次いで硬化する。硬化後に、外部の力(ねじ、マグネットヘッド、保持体その他)が働くことによって又は種々異なる熱膨張によって、互いに接合された構成部分に歪みが発生するので、接着剤栓とマグネットスリーブ又はピンとの間の、最初はシールされていた結合が再び失われ、燃料のための新たな漏れギャップが形成されることになる。しかも接着剤栓は部分的に高い温度の燃料にさらされる。この場合、変化する燃料品質において、燃料に対する接着剤の化学的な耐性は15年以上保証されなければならない。このようなリスクに基づいて、ピンのシール性は接着剤によって脅かされることになる。]
[0006] 発明の開示
本発明によれば、前記のようなリスクを伴う接着剤による変化例を用いることなしに、燃料インジェクタのハウジングから電気的な接触ピンを引き出すためのフィードスルーを確実にシールすることができる。本発明によれば、Oリングに類似したシールエレメントがピンフィードスルー内に挿入されるようになっており、このシールエレメントは、前もってピンフィードスルー内に嵌め込まれたOリングとは異なり、マグネットコイルを後から組み付けることを許容するようになっている。前もってフィードスルー孔内に組み込まれただけのOリングは効果的な結果をもたらすことはない。何故ならば、このようなフィードスルー孔内に前もって組み込まれただけのOリングによれば、マグネットコイルの接触ピンによって広げられることなしにフィードスルー孔内で傾いて歪められるので、確実なシール作用も、またマグネットコイルの確実な組み付け可能性も保証されないからである。]
[0007] 本発明によれば、弾性材料より成るシールエレメントを、マグネットコイルを電気的に接触させる接触ピンのためのフィードスルー孔内に加硫接着することが提案されている。これによってマグネットスリーブに対するシール性が既に保証されている。加硫されたシールエレメントの内径は、マグネットコイルを電気的に接触させるための接触ピンの直径よりも小さい。マグネットコイルが下から組み込まれると、マグネットコイルを電気的に接触させるための接触ピンは、予め加硫接着されたシールエレメントの開口を通って挿入される。これによって、このシールエレメントは、導入された接触ピンによって半径方向のプリロード(予備荷重)を受け、それによって接触ピンにおいて外方に向かってシールされる。このような半径方向に作用するプリロードは、マグネットスリーブを通って外方に導出ガイドされた接触ピンをシールする作用も有しているので、シールエレメントとマグネットスリーブ表面との間の分子レベルの結合が、時間の経過に伴って失われても、シール性は保証される。このような分子レベルの結合が失われる原因としては、温度変化並びに発生する機械的負荷が挙げられる。シール性は、加硫されたシールエレメントに半径方向のプリロードが加えられることによって保証されるのであって、接着剤が使用された場合におけるように、シールエレメントの表面とマグネットスリーブ若しくは接触ピンの表面との間の化学結合によって保証されるのではない。これによって、製品の全耐用年数を越えるシールが確実に得られる。]
[0008] 本発明の有利な変化実施例に基づく考え方によれば、加硫されたシールエレメントは小さい内孔を備えて構成されるのではなく、貫通可能に構成されている。この場合、中央部の厚味は、外側の厚味よりも薄く構成されていて、シールエレメントは、このシールエレメントがここでマグネットコイルの接触ピンによってわずかな軸方向力で突き破ることができるように、設計されている。マグネットコイルを組み付ける際に、シールエレメントの薄く構成された箇所が突き破られ、それによって半径方向でプリロードを加えるようになっているので、このシールエレメントは、マグネットコイルの電気的な接触ピンに対して同様にシール作用を加えるようになっている。]
[0009] 本発明に従って提案された解決策は、高圧蓄圧式噴射システム(コモンレール)のための電磁弁によって操作するための燃料インジェクタについて記載されているが、媒体が外部に漏れ出るのを阻止するその他の自動車構成部品においても適用することができる。]
図面の簡単な説明

[0010] Oリング及び接着剤噴射エレメントによる接触ピンのシール部を有する、燃料インジェクタのための電磁弁のマグネットヘッドの断面図である。
一体的なスリーブ、及びねじられて錠止されたマグネットコアを備えたマグネットヘッドを下からみた図である。
加硫接着された、個別部分としてのシールエレメントの断面図である。
マグネットコイルを組み付けた後の加硫接着されたシールエレメントの断面図である。
フィードスルー内に加硫接着された、内孔無しの、個別部分としてのシールエレメントの断面図である。
コイルを組み付けた後の加硫接着されたシールエレメントの断面図である。]
[0011] 本発明の実施例
図1には、マグネット構造群が示されており、該マグネット構造群は、マグネットコイルを有し、かつ燃料インジェクタから燃料が漏れ出るのを阻止するために2つの異なる形式で外方に向かってシールされている。] 図1
[0012] 図1は、一体的に構成されたマグネットスリーブ12内に収容されたマグネット構造群10の断面図を示す。マグネットスリーブ12及びマグネット構造群10は、図1には示されていない燃料インジェクタのインジェクタ軸線14に対して左右対称に構成されている。マグネット構造群10によって燃料インジェクタが操作される。つまり、システム圧下にある制御室が負荷軽減されるようになっている。] 図1
[0013] マグネットスリーブ12は戻し管路16を有していて、該戻し管路16に対して同軸的に、マグネットスリーブ12の外周面に戻し管路接続部18が設けられている。]
[0014] マグネット構造群10は主として、マグネットコア20と、該マグネットコア20内に埋め込まれたマグネットコイル22とを有している。図1に図示されていない可動子構造群に面した、マグネットコア20の端面側は、図1では符号24で示されている。] 図1
[0015] 図1に示されているように、マグネット構造群10のマグネットコイル22は、接触ピン28を介して電気的に接続されている。接触ピン28は、図1の左半部に示されているように、Oリング32を介してシールされる。Oリング32はフィードスルー(挿入部)30内に挿入され、プラスチックドーム36を介してマグネットスリーブ12の段部に当て付けられている。このような構成によって、マグネットコイル22をマグネットヘッド内に組み付ける際に、マグネットコイル22を軸方向で移動させるだけで、Oリング32が既に接触ピンに仮固定されるようになっている。] 図1
[0016] 図1に示した実施例の右半部では、マグネットコイル22に給電するための接触ピン28は、マグネットコア20内で接着剤栓40を介してシールされている。接着剤はフィードスルー30内において流過するので、接着剤はマグネットスリーブ12のすべての孔若しくは小さいギャップ内に侵入し、これらの孔若しくはギャップをマグネットスリーブ12の外側に向かってシールするようになっている。接着剤栓40の材料が硬化すると、機械的な応力並びに温度による膨張に基づいて微小亀裂が発生し、この微小亀裂によって、燃料が低圧領域38からマグネット構造群10の外側へ漏れ出ることがある。つまり、図1に示されているように、接着剤栓40によってシールが得られるが、製品の耐用年数が経過するとシール作用が失われるという、避けられない危険性がある。] 図1
[0017] 図2は、マグネット構造群10を下から見た図である。] 図2
[0018] 図2に示されているように、マグネットスリーブ12(図1参照)は、組み付け用開口の周囲に沿って複数のオーバーハング42を有している。これらのオーバーハング42は、半径方向で、組み付けようとするマグネットコア20の直径を越えるように構成されている。下からマグネットスリーブ12内に挿入され、時計回り方向56で回転せしめられるマグネットコア20は、その外側に羽根状に構成された複数の拡幅部を有している。これらの羽根状に構成された拡幅部は、マグネットスリーブ12に対するマグネットコア20の第1の角度位置52でマグネットスリーブ12内に挿入される。マグネットコア20をマグネットスリーブ12内に挿入するのに続いて、マグネットコア20が時計回り方向56で回転せしめられ、それによって、マグネットコア20の外周面に設けられた羽根状の複数の突起が、マグネットスリーブ12のオーバーハング42(図1参照)と重なり合う。皿ばねとして構成されたばねエレメント26のばね作用によって、マグネットコア20は、マグネットコイル22無しで、マグネットスリーブ12の半径方向の複数の突起に押し付けられる。] 図1 図2
[0019] 図2に示したように、マグネットコア22の組み付け後に、マグネットコイル22が下から押し込まれる。マグネットコイル22は、電気的な接触を得るための接触ピン28を有しており、該接触ピン28は、フィードスルー30(図1参照)を貫通し、マグネット構造群11のマグネットスリーブ12の外側に電気的に接触せしめられる。接触ピン28の電気的な接触を得るために、有利にはコネクタラグが使用される。このコネクタラグは、接触ピン28に溶接、はんだ付け又はその他の形式で導電接続される。このようなOリング32を使用したシールは、マグネットコア20が、接触ピン28に被せ嵌められるOリング32の外径よりも大きい貫通孔を有していることによってのみ、可能である。しかしながら、このような大きい貫通孔若しくは切欠をマグネットコア20に設けることは、所望の磁力を得るための構造とは相反しているので、できるだけ避けなければならない。] 図1 図2
[0020] 図3.1は、本発明による弾性的なシールエレメントの第1実施例を示す。]
[0021] 図3.1に示されているように、マグネットスリーブ12のフィードスルー30の領域内に加硫されたシールエレメント64が収容されている。加硫されたシールエレメント64は有利な形式で、フィードスルー30の直径移行部の範囲内において直径移行部によって形成された段部に加硫され、それによってフィードスルー30内に固定される。]
[0022] マグネットスリーブ12の外側は符号62で示されていて、これに対して内側60つまり、マグネットスリーブ12の、低圧領域38に向いた側は符号60で示されている。図3.1に示されているように、フィードスルー30内に加硫されたシールエレメント64は内孔66を有している。内孔66の内径は、接触ピン28の外径よりも小さく、該接触ピン28を介して、マグネット構造群10のマグネットコイル22は、マグネットスリーブ12内に組み付けた後で電気的に接触される。図3.1に示した、フィードスルー30の直径移行部内で加硫されたシールエレメント64は複数のシールリップ68を有しており、これらのシールリップ68は、接触ピン28の組み付け時に接触ピン28の外周面76に気密に密着する。フィードスルー30内に加硫されたシールエレメント64の内孔66と接触ピン28の外径との直径差に基づいて、フィードスルー30内に加硫されたシールエレメント64の材料の半径方向プリロード(半径方向予備荷重)70が発生する。]
[0023] 図3.2は、接触ピンを組み付けた状態における加硫されたシールエレメントを示す。]
[0024] 図3.2に示されているように、マグネットコイル22の接触ピン28の組み付け時に、フィードスルー30内に加硫されたシールエレメント64の内孔66が拡張される。加硫されたシールエレメント64の内径は、マグネットコイル22の接触ピン28の外径よりも小さい。従って、フィードスルー30内に加硫されたシールエレメント64内に接触ピン28を挿入する際に、シールエレメント64のシールリップ68は半径方向で変位し、半径方向でシール長さ72に亘って半径方向プリロード70を生ぜしめる。接触ピン28を、マグネットスリーブ12内に加硫されたシールエレメント64内に挿入する際に得られるシール長さ72は、加硫されたシールエレメント64の直径寸法にほぼ相当する。]
[0025] さらに図3.2に示されているように、フィードスルー30内に加硫されたシールエレメント64は、フィードスルー30の直径差によって形成された段部に当接し、従って(接触ピン28の挿入方向に関連して)軸方向で固定され、所定の位置に位置決めされる。接触ピン28が、マグネットスリーブ12内に加硫されたシールエレメント64内に挿入されると、シールリップ68が半径方向で広がるので、これらのシールリップ68は、シール長さ72に亘ってマグネットコイル22の接触ピン28の外周面76に密着する。シール長さ72の長さに応じて、図1に示した燃料インジェクタの低圧領域38のシールが得られる。符号60で、マグネットスリーブ12の内側、つまり低圧下にある燃料で満たされた領域が示されており、また符号62で、マグネットスリーブ12の外側が示されている。燃料が低圧領域38から外へ漏れ出ることは阻止しなければならない。図3.2に示した接触ピン28は、接触ピン28の軸線78に対して左右対称に構成されている。符号74によって、マグネットスリーブ12内に加硫されたシールエレメント12のシールリップ68が、接触ピン28の外周面76に当接して変形された状態が示されている。] 図1
[0026] 図4.1及び図4.2は、本発明による加硫されたシールエレメントの変化実施例を示す。]
[0027] 図4.1及び図4.2に示された、マグネットスリーブ12内に加硫されたシールエレメント64は、このシールエレメント64が第1の厚さ80内及び減少された第2の厚さ82内に構成されている点で、図3.1及び図3.2に示した変化実施例とは異なっている。さらにまた、図4.1に示されているように、マグネットスリーブ12内に加硫されたシールエレメント64が、漏斗状に構成された導入斜面84を有している。ほぼ回転対称的に構成された、加硫されたシールエレメント64の中央に、減少された第2の厚さ82が存在しているのに対して、図4.1及び図4.2の実施例による加硫されたシールエレメントは、マグネットスリーブ12のフィードスルー30の直径増大段部に当接する領域内において第1の厚さ80を有するように構成されている。第1の厚さ80は、加硫されたシールエレメント64の減少された第2の厚さ82の少なくとも2倍である。]
[0028] マグネットスリーブ12内に加硫されたシールエレメント64の、マグネットコイル22の接触ピン28に向いた側に導入斜面84を形成したことによって、マグネットコイル22をマグネットコア20内に組み込む際に、接触ピン28の先端は、第1の厚さ80よりも減少された第2の厚さ82が存在する領域の中央に向かってガイドされる。わずかな軸方向力を加えるだけで、接触ピン28の先端が、導入斜面84内の減少された第2の厚さ82の領域内において、マグネットスリーブ12内に加硫されたシールエレメント64を貫くことができる。]
[0029] 図4.2は、接触ピンの組み立てた状態を示す。]
[0030] 組み付けることによって、つまり第2の減少された厚さ82及び導入斜面84の領域内においてマグネットスリーブ12内に加硫されたシールエレメント64を軸方向で貫き通すことによって、接触ピン28の先端若しくはその外周面76によって互いに分離されたシールリップ68が、圧縮された状態74で接触ピン28の外周面76に密着し、燃料インジェクタの低圧領域38のシールを形成する。図4.2にはさらに、シールリップ68が変形して圧縮された状態74に移行することによって、接触ピン28に関連して軸方向のシール長さ72が形成されることが示されている。このシール長さ72は、マグネット構造群10の可動子側の端面24の下側の低圧領域38をマグネットスリーブ12の外側62に対して効果的にシールする。シールエレメント64を加硫したことによって、シールエレメント64を定置に保持することができ、この場合、加硫されたシールエレメント64の材料の弾性的な変形特性が、マグネットスリーブ12内のフィードスルー30の段部における固定形式によって不都合な影響を受けることはない。]
[0031] 図4.2によれば、シールリップ68の圧縮された状態74、つまりシールピン68が接触ピン28の外周面76に沿ってシール長さ72に亘って変位された状態を占めていることが示されている。]
[0032] 以上述べた接触ピン28をシールするための解決策は、その他の電気的な導線をシールするために用いることもできる。従って例えばピエゾアクチュエータ又はセンサの導線をシールするために用いてもよい。]
权利要求:

請求項1
マグネットコア(20)及びマグネットコイル(22)を有するマグネット構造群(10)を備えた燃料インジェクタであって、前記マグネット構造群(10)がマグネットスリーブ(12)内に受容されており、該マグネットスリーブ(12)が前記マグネットコイル(22)の電気的な接触ピン(28)のためのフィードスルー(30)を有している形式のものにおいて、前記フィードスルー(30)内に弾性的なシールエレメント(64)が加硫されていて、前記マグネットコイル(22)の接触ピン(28)が組み付けられた状態においてこの接触ピン(28)が前記シールエレメント(64)によって半径方向のプリロード力(70)で負荷されてシールされるようになっていることを特徴とする、燃料インジェクタ。
請求項2
前記弾性的なシールエレメント(64)が、前記フィードスルー(30)の内径増大部を形成する段部内に加硫されている、請求項1記載の燃料インジェクタ。
請求項3
前記弾性的なシールエレメント(64)が回転対称的に構成されていて、シールリップ(68)を有しており、該シールリップ(68)が接触ピン(28)を組み付けた状態において該接触ピン(28)の外周面(76)に当接する、請求項1記載の燃料インジェクタ。
請求項4
前記シールリップ(68)が接触ピン(28)によって変位された状態で、シール長さ(72)に亘って接触ピン(28)の外周面(76)に当接していて、マグネットスリーブ(12)のフィードスルー(30)をシールする、請求項3記載の燃料インジェクタ。
請求項5
前記シールエレメント(64)が内孔(66)を有しており、該内孔(66)の直径が、接触ピン(28)の外径よりも小さい、請求項1記載の燃料インジェクタ。
請求項6
前記シールエレメント(64)が、第1の厚さ(80)と、該シールエレメント(64)の中央部において減少された第2の厚さ(82)とを有している、請求項1記載の燃料インジェクタ。
請求項7
前記シールエレメント(64)が、前記減少された第2の厚さ(82)の領域内に導入斜面(84)を有しており、該導入斜面(84)が、接触ピン(28)をマグネットスリーブ(12)内に組み付ける際に、該接触ピン(28)によって突き破られるようになっている、請求項6記載の燃料インジェクタ。
請求項8
前記シール長さ(72)がシールエレメント(64)の直径にほぼ相当する、請求項4記載の燃料インジェクタ。
請求項9
前記シールエレメント(64)が、接触ピン(28)がシールエレメント(64)の前記導入斜面(84)を突き破る方向で見て、マグネットスリーブ(12)内のフィードスルー(30)の段部に当接する、請求項1記載の燃料インジェクタ。
請求項10
前記マグネットコア(20)が、前記マグネットスリーブ(12)内に組み付けられた状態で、第2の角度位置(54)に移行せしめられ、ばねエレメント(26)によってマグネットスリーブ(12)の半径方向の複数の突起(42)に当て付けられる、請求項1記載の燃料インジェクタ。
請求項11
請求項1から10までのいずれか1項記載の弾性的なシールエレメント(64)を、ピエゾアクチュエータ及びセンサの電気的な導線をシールするために使用することを特徴とする、弾性的なシールエレメント(64)の使用法。
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公开号 | 公开日
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引用文献:
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