![]() Ni−P層システムおよびその調製方法
专利摘要:
本発明は、表面が電解研磨された基板上に(i)厚さ≦3.0μmのNi層、(ii)厚さ≦1.0μmのNi−P層、(iii)厚さ≦1.0μmのAu層を有する層システムに関する。なし 公开号:JP2011514447A 申请号:JP2011500065 申请日:2009-03-05 公开日:2011-05-06 发明作者:オーラフ・クルツ;ミカエル・ダンケル;ユルゲン・バルテルメス;ロベルト・ルーテル 申请人:アトテック・ドイチュラント・ゲーエムベーハーAtotech Deutschland Gmbh; IPC主号:C25D5-14
专利说明:
[0001] 本発明は、基板上、好ましくは銅系基板上にNi−P層およびAu層を有する耐腐食性の導電層システムに関する。本発明はさらに、かかるシステムを調製するための方法およびこれを有する電子デバイス基板に関する。] 背景技術 [0002] 技術的な用途、特にコネクタ工業における腐食状態の要求は、益々厳しくなりつつある。技術的な要求を標準化する努力が、市場の要求に部分的に追随できないような耐腐食性が要求されることがその一例である。 金メッキは、典型的には電気コネクタおよびプリント基板において、銅上に耐腐食性の導電性層を得るために、電子分野でよく使われている。バリア金属を使用しないと、銅原子は金層を通って拡散する傾向があり、表面の変色ならびに酸化物および/または硫化物層の生成を引き起こす。金メッキの前に、銅基板上にニッケルの如き適当なバリア金属の層を堆積する。ニッケル層は、金層を機械的に支持し、その耐磨耗性を向上する。ニッケル層はまた、金層中に存在する孔の影響を減ずる。ニッケルおよび銅の両層は、通常電気メッキまたは無電解メッキによって堆積される。 耐腐食性、耐磨耗性および耐熱性を向上するために、純ニッケルの代わりにニッケルおよびリンを含有する層を使用することができる。リン含量の上昇とともに、層は延性が減じてもろくなり、部品のクラックおよび劣化を引き起こす。さらにニッケルに比べてメッキ速度が遅いことが、連続メッキラインの速度を減じなければならず、メッキ用セルの数を増やさなければならないことから、別の不利益点である。] [0003] Gotz、HeinischおよびLeyendeckerには、Ni/Ni−P/Au−Co層の組み合わせを最適化して、貴金属が減少された信頼性のあるコネクタを製造することが記載されている(W.Gotz,T.Heinisch,K.Leyendecker,Galvanotechnik 9(2003),2130〜2140)。ここでは、ニッケル−リン層を、特にメッキ速度が速く、延性がより良好であるニッケル、スルファミン酸ニッケルによって部分的に置き換える。異なる層の組み合わせの評価には、IEC61076−4−100/101/104標準およびGR−1217−CORE標準を用いた。試験用部品としては、電気通信用途の特定のコネクタを使用した。参照として、Ni/NiPd/AuCoメッキしたコネクタを同時に試験した。Ni/NiP/Auメッキしたコネクタは、4成分混合ガスへの10日間暴露試験−IEC標準に準拠−および挿入/抜き取り125回繰り返し試験に2回合格した。10日間保管後の21日間高温高湿試験(40℃、93%RH)には、Ni/NiPd/Auの全部が合格したのに対し、Ni/NiP/Auの試験デバイスはその半数超が不合格であった。 最適の層厚さは、Ni(1.5μm)、NiP(0.7μm)、Au(0.15μm)とされた。この試験の尺度は耐接触性である。 上記文献には折り曲げ特性についての情報はない。Ni−P層の厚さ0.5〜1.0μmはなお厚い。さらに、コネクタの形状についてもコメントはなく、従ってこれらの結果が異なる形状を有する異なるタイプのコネクタにも有効であるか否かについてのヒントはない。耐接触性という試験の尺度は、接触領域についての少ない情報のみがあり、隣接領域に関する情報はない。] 発明が解決しようとする課題 [0004] 本発明の根拠をなす目的は、熱処理下における耐変色性が十分であり、耐疲労性、延性および引張強度の如き優れた機械的特性を示す、最高の耐腐食性および耐磨耗性の、ハンダ付可能な金属被覆を有する層システムを提供することにある。] 課題を解決するための手段 [0005] 上記目的は、表面が電解研磨された基板上に (i)厚さ≦3.0μmのNi層、 (ii)厚さ≦1.0μmのNi−P層、 (iii)厚さ≦1.0μmのAu層 を有する層システムによって達成される。] 図面の簡単な説明 [0006] ASTMB 735−95標準に準拠した硝酸蒸気腐食試験の、合計孔面積に関する結果を示す。合計孔面積は、孔面積と試料の合計表面積との比として定義される。実験例番号は、表1a〜cに従う。] [0007] 本発明の層システムは、銅系の基板を有することが好ましい。 本明細書を通して使用されるものとして、「銅系」という語は、純銅および銅を含有する混合物であって銅含量が50重量%以上であるものをいう。「純銅」という語は、98重量%以上の銅を含有する銅をいう。銅を含有する混合物は、銅と、金属もしくは半金属などの他の化学元素または複数の化学元素とのいかなる混合物であってもよく、合金であることができる。本発明を適用するためには、最も好ましい銅系材料は純銅材料である。] [0008] 本発明の層システムは、Ni−P層がその上に堆積される前に基板表面上にメッキされた層である厚さ0.1〜3.0μmのニッケル層を有する。このニッケル層は、1.0〜2.0μmの厚さであることが好ましく,1.1〜1.4μmの厚さであることがより好ましい。 上述のように、Ni−P層は厚さ≦1.0μmである。このNi−P層は、0.05μm〜0.8μmの範囲の厚さであることが好ましく、より好ましくは0.1μm〜0.4μmである。上記Ni−P層の絶対的な下限値は0.05μmである。 このNi−P層のリン含量は3〜25重量%であることが好ましい。リン含量は、4〜17重量%の範囲であることがより好ましく、最も好ましくは8〜16重量%である。 Au層は、Fe、Co、Niよりなる群から選択されるさらなる元素を含有していてもよく、または純Auであってもよい。Au層中の少量のFe、Co、Niの電子用途における利点はASTMB488−95に記載されている。このようなドーパントは、光沢剤として機能し、そしてAu被覆の研磨特性を向上する。ASTM B488−95にはさらに、FeまたはCoまたはNiでドープされたAu被覆の代替物としての純Au被覆の適用性が記載されている。 このAu層は厚さ≦1.0μmである。このAu層は、0.05μm〜0.7μmの範囲の厚さであることが好ましく、より好ましくは0.1μm〜0.4μmである。上記Au層の絶対的な下限値は0.01μmである。] [0009] 本発明の層システムは、被覆されるべき基板の表面を電解研磨する工程、該電解研磨した表面上に≦3.0μmのNi層をメッキする工程、前記Ni層上に≦1.0μmのNi−P層をメッキする工程および該Ni−P上に厚さ≦1.0μmのAu薄層をメッキする工程を有する方法によって調製することができる。 電解研磨工程前に、基板の表面を熱脱脂、カソード脱脂および酸洗によって処理することが好ましい。 Ni−P層上にAu層をメッキする工程の後に、後述の層システムの後浸漬処理を行ってもよい。この後浸漬により、高温および高湿環境下における貯蔵挙動および層システム表面のハンダ濡れ性が向上される。 本発明はとりわけ、基板表面上にNi/Ni−P層をメッキする工程の前の電気化学的な研磨工程が、金属表面から顕微鏡的な量の材料を除去し、金属表面を滑らかに研磨することによって、メッキされるべき部品上の電流密度分布に関する形状の影響を最小とするために本質的であるとの驚くべき発見に基づく。] [0010] 従って最終の耐腐食性を顕著に向上するためには、0.05μmの最小のNi−P層で十分である。このことの利点は、よりより機械的特性、および低コストを意味する、2〜4倍速度の遅いNi−Pメッキ工程の適用を最小とする点である(スルファミン酸Niメッキ浴からの堆積速度は、Ni−Pメッキ浴からよりも2〜4倍速い)。P含量は、異なる腐食の要求に対して電解質浴中のリン被覆種および堆積中の電流密度を変更することを通じて調節することができる。 電気化学的研磨は、銅および銅合金のアノード研磨について知られており、リール・トゥ・リールのほか短冊材への適用に好適である。これは汚点除去能力があり、運転中に微細で緻密な泡を発生する。 電解研磨工程は、金属物体の顕微鏡的表面を滑らかにし流線型にする。その結果、表面は顕微鏡的に単純化する。ここで金属は、研磨される表面からイオンごとに除去される。金属表面の滑らかさは、電解研磨の第1のそして最大の有利な効果の1つである。] [0011] 広い運転窓(operating window)にわたる均一な研磨効果がさらなる有利な効果である。これに加えて、本発明で使用される電気化学的研磨工程は種々の銅合金基板の汚点を除去する能力を有する一般的な電解研磨プロセスである。このプロセスは好ましくは電解研磨工程と含有物(合金元素)の除去工程とを組み合わせた複合プロセス(2 in 1 process)である。さらに、バリ取りにも有用である。 電気化学的研磨工程に用いるために好適な組成物は、オルトリン酸、非イオン性界面活性剤、エトキシ化ビスフェノールA、無機フッ素化物塩および多価アルコールを含有する。 この組成物は、オルトリン酸を500〜1,700g/L 85%オルトリン酸の量で含有し、より好ましくは800〜1,200g/Lである。 非イオン性界面活性剤は、0.05〜5g/L、好ましくは0.1〜1g/Lの量で含有され、例えばビスフェノール誘導体、エトキシ化ビスフェノールA、Luton HF 3(BASF社製);ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシドおよびこれらの混合物、EO/POブロック共重合体および末端アリルまたはアルキル基を有するその誘導体である。] [0012] 電気化学的研磨組成物に使用される好適な無機フッ素化物塩は、例えばフッ化ナトリウム、フッ化カリウム、二フッ化水素アンモニウムであり、0.1〜20g/L、好ましくは1〜5g/L(NaFとして計算)の量で含有される。 多価アルコールは、上記組成物中に1〜100g/L、好ましくは10〜50g/Lの量で含有され、例えばグリセロール、エチレングリコールおよびマンニトールである。 本発明において電気化学的研磨工程に使用される好ましい組成物の1つは、Atotech Deutschland GmbHから市販されているElectroGlowである。 電解研磨工程の温度は一般に20〜60℃の範囲であり、20〜30℃が好ましい。 アノードの電流密度は一般に20〜50ASDであり、好ましくは20〜30ASDである。 浸漬時間は30〜90sの範囲である。 運転中の撹拌は通常は必要ではないが、撹拌することが好ましい。 カソード材料としては、316タイプのステンレスを使用することができる。 運転中のカソードとアノード(リードフレーム)との面積比は、好ましくは>3である。 カソード板の洗浄は週に1回以上行うべきであり、最適の結果は装荷(loading)に依存する。] [0013] 上述のように、基板の表面に被着される最初の被覆は純ニッケル被覆である。 この純ニッケル被覆の厚さは約0.1μm〜約3μmの範囲であることがより好ましい。この厚さは、約0.1μm以上であることができ、典型的には約0.2μm以上であり、通常は約0.3μm以上であり、より好ましくは約0.4μm以上であり、さらにより好ましくは約0.5μm以上である。この厚さは、約3μm以下であることができ、好ましくは約1.8μm以下である。 純ニッケル被覆の堆積は、基板を純ニッケル電気メッキ液と接触させることによって行われる。 このような純ニッケル電気メッキ液は当業界でよく知られており、例えばSchlesinger,Paunovic:Modern Electroplating,4th ed.,John Wiley & Sons,Inc.,New York,2000、第147頁に記載されており、ハロゲン化ニッケル、例えば塩化ニッケル、硫酸ニッケル、スルファミン酸ニッケル、ホウフッ化ニッケルおよびこれらの混合物の如き可溶性ニッケル源化合物の1種以上を含有することができる。このようなニッケル化合物は、典型的には電気メッキ液中のニッケル濃度を約10g/L〜約450g/Lの範囲とするのに十分な濃度で使用される。ニッケル電気メッキ浴は、硫酸ニッケル、塩化ニッケルおよびスルファミン酸ニッケルを含有することが好ましい。浴中の塩化ニッケル量が8g/L〜15g/Lであり、スルファミン酸ニッケルとしてのニッケル量が80g/L〜450g/Lであることがさらに好ましい。 好適なニッケル電気メッキ液は、典型的にはホウ酸、リン酸またはこれらの混合物の如き酸を1種以上含有する。典型的なホウ酸含有のニッケル電気メッキ浴は、ホウ酸を30g/L〜60g/L、好ましくは約45g/L含有する。このような浴のpHは典型的には約2.0〜約5.0であり、好ましくは約4.0である。このような純ニッケル電気メッキ液の運転温度は約30℃〜約70℃の範囲であることができ、好ましくは50℃〜65℃である。平均カソード電流密度は約0.5〜30A/dm2であり、最適範囲は3〜6A/dm2である。] [0014] 本発明で用いられる好ましいニッケル電気メッキ液は、最新のリール・トゥ・リールおよびスポット装置において使用される短冊、ワイヤー、コネクタおよびリードフレームの連続メッキのために設計され、高速ニッケルメッキプロセスに使用することのできる、本願出願人のNi−Sulphamate HS電気メッキ液である。これは、非常に延性があり、低応力であり、所望に応じて艶消しのまたは光沢のあるニッケル堆積物を与える。Ni−Sulphamate HS添加剤を使用すると、孔性が低く、わずかに平坦化性傾向を有する、光沢があり、延性がある堆積物を、広い電流密度範囲にわたって実現することができる。 ニッケル−リン被覆の堆積は、純ニッケル被覆で被覆された基板をニッケル−リン電気メッキ液と接触させることにより行うことができる。 このようなニッケル−リン電気メッキ液は当業界でよく知られている。このような浴は、純ニッケル電気メッキ液と同じ成分を含有していてもよい。これらの液は、例えばスルファミン酸ニッケル、硫酸ニッケル、塩化ニッケル、アミドスルホン酸、リン酸およびホウ酸を含有することができる。これらの浴は上記に加えて、リン酸、亜リン酸、または塩、典型的にはこれらのナトリウム塩、の如きこれらの誘導体などのリン源を含有する。] [0015] 好ましいニッケル−リン電気メッキ液は、3〜25重量%、好ましくは4〜17重量%、より好ましくは8〜16重量%のリン含量を有するメッキ電解NiP堆積のための強酸プロセスに使用される、本願出願人のNovoplate HS電気メッキ液である。アンモニアを含有しないプロセスは毒性の添加剤を含有せず、自己分解する傾向がない。Novoplate HSは、バレル、ラックおよび高速用途に使用することができる。堆積物は優れた腐食特性および疲労特性を示す。 ニッケル−リン被覆の電解的堆積のために従来からの電気メッキ条件を採用することができる。典型的には、ニッケル−リン電気メッキ浴は50〜80℃の温度で使用される。ニッケル−リン電気メッキのための好適な電流密度は1〜50A/dm2である。 金層は、公知の金の電気メッキ液から堆積することができる。このプロセス条件は、実質的に以下のとおりである: 金含量:4〜18g/L 温度:40〜65℃ pH値:4.0〜4.8 電流密度:2.5〜60A/dm2 メッキ速度:0.5〜20μm/分] [0016] このようなメッキ液の1つの好ましい例は、本願出願人のAurocor HSC/Aurocor HSNメッキ浴である。これは、最新のリール・トゥ・リールおよびスポット装置において使用される短冊、ワイヤー、コネクタおよびリードフレームの連続メッキのための高速金メッキプロセスに有用である。本プロセスは、化学的および機械的な攻撃に対する耐性とともに延性が要求される実用的な電気的接触のために理想的な、堅く光沢のあるコバルト合金またはニッケル合金を堆積する。] [0017] 金接合用途(bond gold applications)のためには本願出願人の市販のメッキ浴を使用することができる。プロセス条件は、実質的に以下の通りである:Aurocor K24 HFまたはAurocor HS: 金含量:1〜18g/L 温度:40〜75℃ pH値:3.8〜7.0 電流密度:0.5〜60A/dm2 メッキ速度:0.2〜15μm/分] [0018] 高温/高湿の保存条件下における腐食を回避するために、後浸漬を行うことができる。好適な後浸漬溶液は、金属または金属合金表面のハンダ濡れ性および耐腐食性の向上のための溶液およびプロセスに関する本願出願人による出願中の欧州特許出願07013447.3に記載されている。この溶液は、 (a)下記式で表される少なくとも1種のリン化合物またはその塩] [0019] ] [0020] ここで、R1、R2およびR3は、同一であっても異なっていてもよく、Hまたはナトリウムもしくはカリウムの如き好適なカウンターイオン、置換もしくは非置換の、直鎖もしくは分岐のC1〜C20アルキル、直鎖もしくは分岐の、置換もしくは非置換のC1〜C6アルカリールおよび置換もしくは非置換のアリールよりなる群から独立に選択され、nは1〜15の範囲の整数である、 (b)下記式で表される少なくとも1種のハンダ濡れ性向上性化合物またはその塩] [0021] ] [0022] ここで、R1およびR7は、同一であっても異なっていてもよく、Hまたはナトリウムもしくはカリウムの如き好適なカウンターイオン、置換もしくは非置換の、直鎖もしくは分岐のC1〜C20アルキル、直鎖もしくは分岐のC1〜C6アルカリール、アリル、アリール、硫酸イオン、リン酸イオン、ハロゲン化物イオンおよびスルホン酸イオンよりなる群から独立に選択され、複数のR2、R3、R5およびR6のそれぞれは、同一であっても異なっていてもよく、Hまたは直鎖もしくは分岐の、置換もしくは非置換のC1〜C6アルキルよりなる群から独立に選択され、R4は直鎖もしくは分岐の、置換もしくは非置換のC1〜C12アルキレン、1,2−、1,3−もしくは1,4−置換のアリール、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−もしくは1,8−置換のナフチル、高次縮合アリール、シクロアルキルおよび−O−(CH2(CH2)nOR1、ここでR1は上記の定義と同義であり、そしてR4は下記式で表される基から選択される、] [0023] ] [0024] ここで、置換位置は各環について独立に1,2−、1,3−または1,4−であり、qおよびrは、同一であっても異なっていてもよく、0〜10であり、R8およびR9はHまたは直鎖もしくは分岐のC1〜C6アルキルよりなる群から独立に選択され、m、n、oおよびpは0〜200の範囲の整数であり、同一であっても異なっていてもよく、そしてm+n+o+pは2以上である、 を含有する水溶液である。] [0025] 好ましい水性の後浸漬溶液は、本英文明細書の第7頁第1行〜第8頁第7行に記載されており、該溶液は本発明で使用されるのにも好ましい溶液である。] [0026] 本発明で用いられる水性組成物のpHは、通常1〜8、好ましくは2〜5である。一定のpH値を担保するために、運転中に溶液に緩衝剤システムを使用することが好ましい。好適な緩衝剤システムは、ギ酸/ギ酸塩、酒石酸/酒石酸塩、クエン酸/クエン酸塩、酢酸/酢酸塩およびシュウ酸/シュウ酸塩を含有する。前述の酸の塩としてはナトリウム塩またはカリウム塩を使用することが好ましい。上述の酸および対応する塩のほかに、すべての緩衝剤システムを適用することができ、水性組成物のpH値を1〜8、好ましくは2〜5とすることができる。 緩衝剤濃度は、酸につき5〜200g/L、その対応する塩につき1〜200g/Lの範囲である。 水溶液中の、上記の式I.〜VI.で表されるリン化合物a)の少なくとも1種は、好ましくは0.0001〜0.05モル/L、より好ましくは0.001〜0.01モル/Lの量で使用される。 式VII.で表されるハンダ濡れ性向上性化合物(b)の少なくとも1種は、一般には0.0001〜0.1モル/L、好ましくは0.001〜0.005モル/Lの量で使用される。] [0027] この溶液は任意的にさらに市販の消泡剤を含有してもよい。 後浸漬溶液の好ましいものの1つは、高度に有効な耐腐食剤である、本願出願人のProtectostan溶液である。 本発明の層システムは、電子デバイス基板、より好ましくは電子部品のリード線、より詳しくはリードフレームまたは電気コネクタまたは電気接点またはチップキャパシタもしくはチップ抵抗の如きパッシブコンポーネントのリード線に成功裏に使用することができる。] [0028] 本発明につき、以下の実施例によってさらに説明する。 調製例 実験例3〜6に記載された被覆を、表1に示した逐次プロセスによって調製した。実験例1〜2では工程3を省略した。 メッキ前に基板を脱脂し(超音波脱脂;カソード脱脂)、電解研磨工程前に本願出願人製のUniclean 675にて基板を活性化した。Ni層のメッキに続いて、10%硫酸を用いて基板を活性化した。Ni−Pメッキ後、10%硫酸により表面を再度活性化し、次いで金層をメッキした。各工程の間に、水道水で試料をすすいだ。 最後に基板を乾燥し、後述の耐腐食性試験に供した。] [0029] ] [0030] 基板としては、CuSn6基材、試料サイズ0.3×25×100mmを選択した。 下記のNi/Ni−P/Au層の組み合わせを調製し、条件、層の厚さ、リン含量および追加成分を下記に示した。 1)電解研磨(ElectroGlow): 構成:TDS参照(750mL/LのElectroGlow A+60mL/LのElectroGlow B) 温度:25℃ 電流密度:60A/dm2 暴露時間:5s 2)Ni−電解質(Ni−Sulphamate HS) 構成:100〜110g/LのNi、4〜8g/Lの塩化物、添加剤なし 温度:55℃ 電流密度:10A/dm2 pH:3.5〜4 厚さ:1.2〜1.4μm(NおよびNiPの合計=1.5μm) 3)NiP−電解質(Novoplate HS) 構成:100〜120g/LのNi、100mL/LのNovoplate HS補充液 温度:70℃ 電流密度:10A/dm2 pH:1.2〜1.8 厚さ:0.1〜0.3μm(NiおよびNiPの合計=1.5μm) 堆積物のP−含量:12〜15重量%P 4)Au−電解質(Aurocor SC、Co−合金化されたもの) 構成:4g/LのAu 温度:41〜43℃ 電流密度:11A/dm2 pH:4〜4.2 厚さ:0.3μm] [0031] 耐腐食性試験(NAV試験) 金属基板上のAu被覆の多孔性のための標準試験を、低い相対湿度において硝酸蒸気(NAV)を用いて行った(ASTMB735−95)。この試験中、孔の位置におけるガス混合物と腐食性基材金属との反応は、Au表面上に目立たない点として現れる反応生成物を生成する。この試験方法は、多孔性(すなわち、単位面積あたりの孔数)を定量的に記述するために使用されることを意図したものである。 採用した試験パラメータは以下のとおりであった: (i)HNO3:70% (ii)暴露時間:120分(ASTM標準は60分) (iii)相対湿度:55% (iv)温度:23℃ 上記の実験例1〜6で得られた層システムは、上述の耐腐食性試験に供した。 結果は下記の表2aおよび2bに示した。] [0032] ] [0033] ] 実施例 [0034] 実験例1〜6にて測定した孔の合計数を図1に示した。 これらの結果から、以下の結論が得られる。 金属層の堆積の前に電解研磨していない基板上に被覆された層システムは、Ni、Ni−PおよびAuからなる3層システム(実験例3および5)と比較して、NiおよびAuからなる2層システム(実験例1)が「孔の合計」に関して最良のNAV試験結果を達成した。しかし、実験例1の層システムは比較的もろく、特にフレキシブル基板においてクラックを生じることがある。従って特に高温において、物理的、特に機械的な性能が損なわれる。このようなクラックは、特にコネクタおよびリードフレームにおいて形成されることがある。 金属層の堆積の前に基板を電解研磨した場合には、耐腐食性は著しく向上する。驚くべきことに基板の電解研磨は、NiおよびAuからなる2層システム(実験例2)と比較して、Ni、Ni−PおよびAuからなる層システム(実験例4および6)においてより著しい好ましい影響を与える。さらに、本発明の実験例4および6は、優れた耐疲労性、延性および引張強度の如き、卓越した機械的性能を有する。このような優れた機械的性能は、リードフレームまたはコネクタが十分に曲がる性能を確保することに注目するときに、特に要求されよう。] 図1
权利要求:
請求項1 表面が電解研磨された基板上に(i)厚さ≦3.0μmのNi層(ii)厚さ≦1.0μmのNi−P層、(iii)厚さ≦1.0μmのAu層を有する層システム。 請求項2 基板が銅系基板を有する、請求項1の層システム。 請求項3 Ni−P層の厚さが0.05μm〜0.80μmの範囲である、請求項1の層システム。 請求項4 Ni−P層の厚さが0.01μm〜0.40μmの範囲である、請求項3の層システム。 請求項5 Ni層の厚さが1.0μm〜2.0μmである、請求項1〜4の層システム。 請求項6 後浸漬処理された、請求項1の層システム。 請求項7 Ni−P層(i)のリン含量が3〜25重量%である、請求項1の層システム。 請求項8 Au層が、Fe、CoおよびNiよりなる群から選択される元素をさらに含有する、請求項1の層システム。 請求項9 基板上に(i)厚さ≦3.0μmのNi層、(ii)厚さ≦1.0μmのNi−P層、(iii)≦1.0μmのAu層を有する層システムを調製するための方法であって、下記の工程:(i)前記基板の表面を電解研磨する工程、(ii)前記工程(i)で得られた電解研磨した表面上に、Ni層の厚さが≦3.0μmとなるようにNi層をメッキする工程、(iii)前記工程(ii)で得られたNi層上に、Ni−P層の厚さが≦1.0μmとなるようにNi−P層をメッキする工程、(iv)前記工程(iii)で得られたNi−P層上に、Au層の厚さが≦1.0μmとなるようにAu層をメッキする工程、を有する前記方法。 請求項10 前記電解研磨工程(i)の前に(v)熱脱脂工程、(vi)カソード脱脂工程および(vii)酸洗工程をさらに有する、請求項9の方法。 請求項11 電解研磨した表面上に厚さ1.0〜2.0μmのNi層をメッキする、請求項9または10の方法。 請求項12 工程(iv)の後に、(viii)層システムを後浸漬処理する工程をさらに有する、請求項9〜11の方法。 請求項13 請求項1〜8の層システムを有する電子デバイス基板。 請求項14 電子部品のリード線である、請求項13の電子デバイス基板。 請求項15 リードフレーム、電気コネクタ、電気接点またはパッシブコンポーネントのリード線である、請求項14の電子デバイス基板。 請求項16 パッシブコンポーネントがチップキャパシタまたはチップ抵抗である、請求項15の電子デバイス基板。
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