专利摘要:
本発明は、ラジカル硬化性配合物のレドックス硬化のための光潜在性アミジン塩基、すなわち(a1)光潜在性アミジン塩基;または(a2)光潜在性アミン塩基;または(a3)(a1)と(a2)の混合物;ならびに(b)ラジカル重合性化合物;ならびに(c)アミンおよび/またはアミジンによって還元することが可能な遊離ラジカル開始剤、特に過酸化物を含む組成物に関する。
公开号:JP2011514393A
申请号:JP2010544653
申请日:2009-01-06
公开日:2011-05-06
发明作者:ステュデ カティア;ディートリカー クルト;ユング トゥンヤ
申请人:ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se;
IPC主号:C08F2-50
专利说明:

[0001] 本発明は、架橋の活性化のための開始剤の他に、光潜在性アミジン塩基を含むラジカル硬化組成物に関する。]
[0002] 不飽和オリゴマーに基づくラジカル硬化2パック配合物が当該技術分野で既知である。通常、過酸化物開始剤および促進剤(例えば、三級アミンおよび/またはサッカリンまたは遷移金属またはこれらの化合物の組合せ)を必要とするレドックス反応は、例えばEP0739963に記載されているように当該系のための硬化プロセスを開始させる。促進剤を添加すると、過酸化物開始剤単独と比較して反応をはるかに低い温度で開始させることが可能である。]
[0003] WO06/092434には、アリール−アミンおよび過酸化物化合物を含むラジカル硬化性塗料組成物が教示されている一方、過酸化物およびアミジンを含む同様の組成物がUS3018266から既知である。]
[0004] 過酸化物の還元は、例えばアクリレートなどの不飽和オリゴマーまたは不飽和ポリエステルの硬化反応を開始することが可能な遊離ラジカルを形成させる。当該系の極端な反応性は、配合物の安定性を犠牲にして室温における嫌気性条件下での超高速硬化をもたらす。反応は、酸素によって強く抑制され、高酸素濃度の存在下(例えばハーフフィルド型ボトル)で配合物を貯蔵すると、配合物を安定に維持することが可能であるが、1パック系としての配合物の貯蔵は極めて依然として複雑である。系が2つの密に嵌合した物質の間に閉じこめられると、硬化反応が開始し、急速に進行する。嫌気性の系に焦点をおいたいくつかの最近の開発は、嫌気性硬化と光硬化を組み合わせることを目的とする。例えば、US6664357には、アクリレートモノマー、キレート化剤および促進剤を含む組成物を採用して、二重硬化接着剤を製造するためのこれらの2つのプロセスを組み合わせる方法が記載されている。同様の試みがI.SideridouによってMarcomolecules,39,2006,2072に記載されており、そこでは、三級アミンがレドックス開始のための熱性過酸化物開始剤を還元するとともに、カンファーキノンと組み合わせたUV硬化のための水素供与体として機能する。]
[0005] しかし、1つのプロセス内に両方の方法を採用する工業用途は、まだ極めて限定されている。]
[0006] したがって、低温において硬化速度と配合物の安定性との間に適当なバランスを見いだすことは、嫌気性レドックス硬化配合物にとってまだ大きな課題である。]
[0007] 驚いたことに、アミジン塩基、例えば光潜在性アミジン塩基または光潜在性アミン塩基を、アミンおよび/またはアミジンによって還元することが可能である遊離ラジカル開始剤、特に過酸化物開始剤と組み合わせて含むアクリレ−ト配合物であるラジカル重合性配合物は、安定しており、硬化を無酸素条件下で露光によって開始させることができることが判明した。]
[0008] したがって、本発明の主題は、
(a1)光潜在性アミジン塩基、または
(a2)光潜在性アミン塩基、または
(a3)(a1)と(a2)の混合物、および
(b)ラジカル重合性化合物、および
(c)アミンおよび/またはアミジンによって還元することが可能である遊離ラジカル開始剤、特に過酸化物
を含み、極めて安定した1パック配合物を与える組成物である。]
[0009] 光潜在性アミジンは、レドックス硬化反応の光活性化を可能にする。還元性遊離ラジカル開始剤、例えば、アクリレート配合物における過酸化物開始剤と混合されると、これらの成分は、安定した配合物を与え、UV露光下で解放されるアミジンは、無O2条件下にて過酸化物開始剤の存在下で硬化を加速させる。酸素の存在下でそれを貯蔵するさらなる必要性がないため、当該系の利点は配合物の良好な安定性である。]
[0010] 過酸化物開始剤の還元を開始する光潜在性アミジンを採用して不飽和オリゴマーの重合をさらに開始させると、さらに、光活性化後に無酸素環境において低温で高速硬化が可能になるとともに、配合物が暗所で安定に維持される。]
[0011] 本発明において、光潜在性塩基(a1)または(a2)、特に光潜在性アミジン塩基(a1)は、レドックス硬化反応の、放射線によって活性化される活性化体として使用される。光潜在性塩基の例は、式I
Z−A(I)
[式中、
Zは感光性基であり;
Aは、Zに共有結合したアミジンまたはアミン塩基前駆体基である]の化合物を含む。]
[0012] 塩基前駆体基としてのAは、例えば、



であり;
感光性基としてのZは、例えば、



であり;
式Iの化合物において、A1基はZ1基と組み合わされ;A2基はZ2基と組み合わされ;A3基はZ3基と組み合わされ;
R1は、200〜650nmの波長範囲で光を吸収することが可能であり、非置換であるか、または1つ以上のC1−C20−アルキル、C2−C20−アルケニル、C2−C18−アルキニル、C1−C20−ハロアルキル、NR10R11、CN、OR10、SR10、COR11、COOR12、ハロゲンまたは置換基



によって置換された芳香族または複素芳香族基であり;あるいは
R1は、



であり;
R2およびR3は、互いに独立して、水素、C1−C18−アルキル、C1−C18−アルケニル、C3−C18−アルキニル、あるいは非置換であるか、または1つ以上のC1−C18−アルキル、CN、OR10、SR10、ハロゲンまたはC1−C18−ハロアルキルによって置換されたフェニルであり;
R5は、C1−C18−アルキルまたはNR10R11であり;
R4、R6およびR7は、互いに独立して、水素またはC1−C18−アルキルであり;あるいは
R4およびR6は、ともに、非置換であるか、または1つ以上のC1−C4−アルキルによって置換されたC2−C12−アルキレンブリッジを形成し;あるいは
R5およびR7は、R4およびR6から独立して、ともに、非置換であるか、または1つ以上のC1−C4−アルキルによって置換されたC2−C12−アルキレンブリッジを形成し;あるいはR5がNR10R11である場合は、R7およびR11は、ともに、非置換であるか、または1つ以上のC1−C4−アルキルによって置換されたC2−C12−アルキレンブリッジを形成し;
R10、R11およびR12は、互いに独立して、水素またはC1−C18−アルキルであり;
R13は、200〜650nmの波長範囲で光を吸収することが可能であり、非置換であるか、または1つ以上のC1−C18−アルキル、C2−C18−アルケニル、C2−C18−アルキニル、C1−C18−ハロアルキル、NR10R11、CN、OR10、SR10、COR11、COOR12またはハロゲンによって置換された芳香族または複素芳香族基であり;
R14は、水素またはC1−C18−アルキルであり;
R15は、水素、C1−C18−アルキル、あるいは非置換であるか、または1つ以上のC1−C18−アルキル、ビニル、C3−C18−アルケニル、C3−C18−アルキニル、C1−C18−ハロアルキル、フェニル、NR10R11、CN、OR10、SR10、COR11、COOR12またはハロゲンによって置換されたフェニルであり;
Ar1は、式V、VI、VIIまたはVIII



の芳香族基であり;
Uは、O、SまたはN(R32)であり;
Vは、Uについて示されている意味の1つを有し、あるいはCO、CH2、CH2CH2、C2−C6−アルキリデンまたは直接結合であり;
Wは、C1−C7−アルキレンまたはC2−C6−アルキリデンであり;
R16およびR17は、互いに独立して、シクロペンチル、シクロヘキシル、非置換C1−C12−アルキル;OH、C1−C4−アルコキシ、SH、CN、(CO)O(C1−C8−アルキル)、O(CO)C1−C4−アルキル、フェノキシ、ハロゲンおよび/またはフェニルによって置換されたC1−C12−アルキルであり;あるいは
R16およびR17は、非置換であるか、またはハロゲン、C1−C12−アルキルおよび/またはC1−C12−アルコキシによって置換されたフェニルであり;あるいは
R16およびR17は、



であり;あるいは
R16およびR17は、ともに、C2−C9−アルキレンまたはC3−C9−オキサアルキレンであり、あるいはともに式



の基を形成し;
pは、0または1であり;
qは、0、1、2または3であり;
yは、1または2であり;
Ar2は、それぞれが非置換であるか、またはハロゲン、OH、C1−C12−アルキル、C1−C12−アルコキシ、(OCH2CH2)xOH、(OCH2CH2)xOCH3、C1−C8−アルキルチオ、フェノキシ、(CO)O(C1−C18−アルキル)、CO(OCH2CH2)xOCH3、フェニルもしくはベンゾイルによって置換されたフェニル、ナフチル、チエニルまたはフリルであり;あるいは
フェニル基、ナフチル基、チエニル基またはフリル基は、OH、ハロゲン、C1−C12−アルコキシ、(CO)O(C1−C18−アルキル)、CO(OCH2CH2)xOCH3および/またはOCO(C1−C4−アルキル)によって置換されたC1−C4−アルキルによって置換されており;あるいは
フェニル基、ナフチル基、チエニル基またはフリル基は、(CO)O(C1−C18−アルキル)またはCO(OCH2CH2)xOCH3によって置換されたC1−C4−アルコキシによって置換されており;
xは、1〜20であり;
R18は、C1−C12−アルキル、C3−C5−アルケニル、C5−C12−シクロアルキル、フェニル−C1−C3−アルキル、あるいはOH、C1−C4−アルコキシ、CNおよび/または(CO)O(C1−C4−アルキル)によって置換されたC2−C4−アルキルであり;
R19は、C1−C12−アルキル、C3−C5−アルケニル、C5−C12−シクロアルキル、フェニル−C1−C3−アルキル、OH、C1−C4−アルコキシ、CNおよび/または(CO)O(C1−C4−アルキル)によって置換されたC2−C4−アルキルであり;あるいは
R19は、非置換であるか、またはC1−C12−アルキル、C1−C4−アルコキシまたは(CO)O(C1−C4−アルキル)によって置換されたフェニルであり;あるいは
R19は、R17とともに、C1−C7−アルキレン、フェニル−C1−C4−アルキレン、o−キシリレン、2−ブテニレンまたはC2−C3−オキサアルキレンであり;あるいは
R18およびR19は、それらが結合した窒素原子とともに、O、S、COもしくはNR37によって場合によって中断された5、6もしくは7員環を形成し、あるいは
R18およびR19は、ともに、OH、C1−C4−アルコキシおよび/または(CO)O(C1−C4−アルキル)によって場合によって置換されたC3−C7−アルキレンであり;
R26、R27、R28、R29およびR30は、それぞれ互いに独立して水素、ハロゲン、C1−C12−アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、ベンゾイル、OR32、SR37、SOR37、SO2OR37、N(R38)(R39)、NH−SO2R42または



であり;
Yは、O、S、N(R40)、N(R40)−R41−N(R40)または



であり;
R31は、水素、C1−C12−アルキル、ハロゲンまたはC2−C8−アルカノイルであり;
R32は、水素、C1−C12−アルキル、(CO)O(C1−C4−アルキル)、(CH2CH2O)xH、C2−C8−アルカノイル、C3−C12−アルケニル、シクロヘキシル、ヒドロキシシクロヘキシル、フェニル−C1−C3−アルキル、Si(C1−C8−アルキル)r(フェニル)3-r、あるいはSH、CN、OH、C1−C4−アルコキシ、C3−C6−アルケノキシ、OCH2CH2CN、OCH2CH2COO(C1−C4−アルキル)、COOH、および/または非置換であるか、またはSHによって置換されたO(CO)−C1−C4−アルキルによって置換されたC2−C6−アルキルであり;あるいは
R32は、非置換であるか、またはハロゲン、C1−C12−アルキルおよび/またはC1−C4−アルコキシによって置換されたフェニルであり;
rは、1、2または3であり;
R33は、水素、C1−C6−アルキルまたはフェニルであり;
R34、R35およびR36は、それぞれ互いに独立して、水素またはC1−C4−アルキルであり、あるいはR34およびR35は、ともにC3−C7−アルキレンであり;
R37は、水素、C1−C12−アルキル、C3−C12−アルケニル、シクロヘキシル、フェニル−C1−C3−アルキル、OCH2CH2COO(C1−C4−アルキル)、あるいはSH、OH、CN、COOH、(CO)O(C1−C4−アルキル)、C1−C4−アルコキシ、OCH2CH2CN、および/または非置換であるか、またはSHによって置換されたO(CO)−C1−C4−アルキルによって置換されたC2−C12−アルキルであり;あるいはR37は、SまたはOによって中断されたC1−C12−アルキルであり;あるいはR37は、非置換であるか、ハロゲン、SH、C1−C12−アルキルおよび/またはC1−C4−アルコキシによって置換されたフェニルであり;
R38およびR39は、それぞれ他のC1−C12−アルキルから独立して、C2−C4−ヒドロキシアルキル、C2−C10−アルコキシアルキル、C3−C5−アルケニル、C5−C12−シクロアルキル、フェニル−C1−C3−アルキル、C2−C3−アルカノイル、ベンゾイル、O(CO−C1−C8)o−OH、あるいは非置換であるか、またはハロゲン、C1−C12−アルキルおよび/またはC1−C4−アルコキシによって置換されたフェニルであり;あるいは
R38およびR39は、ともに、O、N(R43)またはSによって場合によって中断されたC2−C8−アルキレンであり、あるいは
R38およびR39は、ともに、ヒドロキシル、C1−C4−アルコキシおよび/または(CO)O(C1−C4−アルキル)によって場合によって置換されたC2−C8−アルキレンであり;
oは、1〜15の整数であり;
R40は、C1−C8−アルキル、C3−C5−アルケニル、フェニル−C1−C3−アルキル、C1−C4−ヒドロキシアルキルまたはフェニルであり、
R41は、1つ以上のOもしくはSによって場合によって中断されたC2−C16−アルキレンであり;
R42は、C1−C18−アルキル、ナフチル、あるいは非置換であるか、またはハロゲン、C1−C12−アルキルおよび/またはC1−C8−アルコキシによって置換されたフェニルであり;
R43は、C1−C8−アルキル、フェニル−C1−C3−アルキル、CH2CH2COO(C1−C8−アルキル)、CH2CH2CN、CH2CH2−COO(CH2CH2O)o−Hまたは



であり;
Ar3は、



であり;
R20、R21、R22、R23、R24、R25、R44、R45、R46、R47およびR48は、互いに独立して、水素、アルキル、アリール、アリール−アルキル、ハロゲン、アルキル−O−、アリール−O−、アリール−アルキル−O−、アリール−N−、アルキル−N−、アリール−アルキル−N−、アルキル−S−、アリール−S−、アリール−アルキル−S−、NO−、シアノ、カルボン酸エステル、カルボン酸アミド、ケトンまたはアルデヒドから選択される基であり、R20、R21、R22および/またはR23は、場合によって環構造を形成し、R24、R25、R44、R45、R46、R47およびR48は、場合によってR20、R21、R22およびR23から独立して、1つ以上の環構造を形成する。]
[0013] したがって、本発明の文脈における光潜在性塩基として興味深いのは、式Ia、IbおよびIc
A1−Z1(Ia) A2−Z2(Ib) A3−Z3(Ic)
[式中、
A1、A2、A3、Z1、Z2およびZ3は以上に定義されている通りである]の化合物である。]
[0014] 該光潜在性塩基化合物を単独で、または互いに組み合わせて使用できることが自明である。]
[0015] C1−C18アルキルは、直鎖状、分枝鎖状または環式であり、例えば、C1−C14−、C1−C12−、C1−C8−、C1−C6−またはC1−C4−アルキルである。例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、2,4,4−トリメチルペンチル、2−エチルヘキシル、オクチル、ノニル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、オクタデシルおよびイコシルである。本出願の文脈における環式アルキルは、少なくとも1つの環を含むアルキルと理解されるべきである。例えば、シクロプロピル、メチル−シクロペンチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、メチルまたはジメチルシクロヘキシル、シクロオクチル、シクロ−ドデシル、特にシクロペンチルおよびシクロヘキシル、好ましくはシクロヘキシルも意図される。さらなる例は、



のような構造であり、架橋または縮合環系、例えば、



等もその用語に包含されることを意図する。]
[0016] 1つ以上のOもしくはSによって中断されたC2−C12アルキルは、例えば、OもしくはSによって1〜6回または1回もしくは2回中断されている。それらの基が2個以上のOによって中断されている場合は、前記O原子は、少なくとも1つのメチレン基によって互いに隔離されている。すなわちO原子は不連続である。例は、−CH2−O−CH3、−CH2CH2−O−CH2CH3、−[CH2CH2O]y−CH3[y=1〜5]または−CH2−S−CH3、−CH2CH2−S−CH2CH3の構造単位である。]
[0017] C1−C18ハロアルキルは、ハロゲンによって一または多置換された直鎖状または分枝鎖状C1−C18−、C1−C14−、C1−C12−、C1−C10−、C1−C8−、C1−C6−またはC1−C4−アルキルであり、アルキルは、例えば、以上に定義されている通りである。アルキル基は、例えば、すべてのH原子がハロゲンによって置換されるまで、モノまたはポリハロゲン化されている。1つ以上のハロゲンによって置換されたC1−C20アルキルは、例えばCn[HxHaly]2n+1[x+yの合計=2n+1であり、Halはハロゲン、好ましくはFである]である。例は、クロロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチルまたは2−ブロモプロピル、特にトリフルオロメチルまたはトリクロロメチルである。]
[0018] C5−C12シクロアルキルは、例えば、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチル、シクロドデシル、特にシクロペンチルおよびシクロヘキシル、好ましくはシクロヘキシルである。本出願の文脈におけるC5−C12シクロアルキルは、少なくとも1つの環を含むアルキルと理解されるべきである。例えば、シクロプロピル、メチル−シクロペンチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、メチルもしくはジメチルシクロヘキシル、シクロオクチル、特にシクロペンチルおよびシクロヘキシル、好ましくはシクロヘキシルも意図される。さらなる例は、



のような構造であり、架橋または縮合環系、例えば、



等もその用語に包含されることを意図する。]
[0019] C2−C20−アルケニルは、例えば、一または多不飽和直鎖状または分枝鎖状であり、例えば、C2−C18−、C2−C10−、C2−C8−、C2−C6−またはC2−C4アルケニルである。例は、アリル、メタリル、ビニル、1,1−ジメチルアリル、1−ブテニル、3−ブテニル、2−ブテニル、1,3−ペンタジエニル、5−ヘキセニルまたは7−オクテニル、特にアリルまたはビニルである。]
[0020] C2−C18−アルキニルは、一または多不飽和直鎖状または分枝鎖状であり、例えば、C2−C8−、C2−C6−またはC2−C4アルキニルである。例は、エチニル、プロピニル、ブチニル、1−ブチニル、3−ブチニル、2−ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、2−ヘキシニル、5−ヘキシニル、オクチニル等である。]
[0021] ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素、特にフッ素、塩素および臭素、好ましくはフッ素および塩素である。]
[0022] フェニル−C1−C3アルキルは、例えば、ベンジル、フェニルエチル、α−メチルベンジル、フェニルプロピルまたはα,α−ジメチルベンジル、特にベンジルである。]
[0023] C2−C8アルカノイルは、直鎖状または分枝鎖状であり、例えばC2−C6−またはC2−C4アルカノイルである。例は、アセチル、プロピオニル、ブタノイル、イソブタノイル、ペンタノイル、ヘキサノイル、ヘプタノイルまたはオクタノイル、好ましくはアセチルである。]
[0024] C2−C10アルコキシアルキルは、1個のO原子によって中断されたC2−C10アルキルである。C2−C10アルキルは、対応する数のC原子までC1−C20アルキルについて以上に示されているのと同じ意味を有する。]
[0025] 例は、メトキシメチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、エトキシメチル、エトキシエチル、エチルオキシプロピル、プロポキシメチル、プロポキシエチル、プロポキシプロピルである。]
[0026] C1−C12アルキレンおよびC2−C12アルキレンは、直鎖状または分枝鎖状であり、例えば、C1−C18−、C1−C12−、C1−C10−、C1−C8−、C1−C6−、C1−C4−アルキレン、またはC2−C18−、C2−C12−、C2−C10−、C2−C8−、C2−C6−、C2−C4アルキレン、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、1−メチルエチレン、1,1−ジメチルエチレン、ブチレン、1−メチルプロピレン、2−メチル−プロピレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン、オクチレン、ノニレン、デシレンまたはドデシレンである。]
[0027] O、NR43またはSによって1回または複数回中断されたC2−C8アルキレンは、例えば、O、SもしくはNR43によって1〜6回または1回もしくは2回中断されている。これは、例えば、−CH2−O−CH2−、−CH2−S−CH2−、−CH2−N(CH3)−CH2−、−CH2CH2−O−CH2CH2−、−[CH2CH2O]y−、−[CH2CH2O]y-1−CH2−[y=1〜4]等の構造単位をもたらす。中断するO原子は不連続である。]
[0028] C2−C3オキサアルキレンは、−O−によって中断されたC2−C3アルキレンを指し、例えば、−CH2−O−CH2−、−CH2−CH2−O−CH2−、−CH2−O−CH2−O−CH2−または−CH2−O−CH2CH2である。]
[0029] C2−C6−アルキリデンは、同じ炭素原子から2個の水素を除去することによってアルカンから形成され二価基であり、自由原子価は二重結合、例えば、CH2CH=、CH2CH2CH=等を形成する。前記基におけるアルキル部分は、直鎖状または分枝鎖状である。]
[0030] フェニル−C1−C4−アルキレンは、一方がフェニル環に位置し、他方がアルキレン基に存在する2つの自由原子価を有する。]
[0031] [x=1〜4]。]
[0032] C1−C12アルコキシは、直鎖状または分枝鎖状であり、例えば、C1−C10−、C1−C8−、C1−C6−またはC1−C4−アルコキシである。例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブチルオキシ、sec−ブチルオキシ、イソ−ブチルオキシ、tert−ブチルオキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、2,4,4−トリメチルペンチルオキシ、2−エチルヘキシルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシまたはドデシルオキシ、特に、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブチルオキシ、sec−ブチルオキシ、イソ−ブチルオキシ、tert−ブチルオキシ、特にメトキシである。]
[0033] C1−C12アルキルチオは、直鎖状または分枝鎖状であり、例えば、C1−C10−、C1−C8−、C1−C6−またはC1−C4アルキルチオである。例は、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、sec−ブチルチオ、イソ−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシルチオ、ヘプチルチオ、2,4,4−トリメチルペンチルチオ、2−エチルヘキシルチオ、オクチルチオ、ノニルチオ、デシルチオまたはドデシルチオ、特に、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、sec−ブチルチオ、イソ−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、好ましくはメチルチオである。]
[0034] C2−C6アルケノキシ基は、一または多不飽和であり、例えば、アリルオキシ、メタリルオキシ、ブテニルオキシ、ペンテンオキシ、1,3−ペンタジエニルオキシ、5−ヘキセニルオキシである。]
[0035] R4およびR6がともにC2−C12アルキレンブリッジを形成する場合、またはR4およびR6が、R4およびR6から独立して、C2−C12アルキレンブリッジを形成する場合は、例えば、以下の構造:



等が形成される。]
[0036] 芳香族または複素芳香族基としてのR1およびR13は、ヒュッケルの4n+2規則に従う基である。]
[0037] 例は、フェニル、ビフェニル、ナフチル、フェナントリル、アントラシル、ピレニル、5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチル、5,6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフチル、チエニル、ベンゾ[b]チエニル、ナフト[2,3−b]チエニル、チアントレニル、ジベンゾフリル、クロメニル、キサンテニル、チオキサンチル、フェノキサチイニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、インドリル、インダゾリル、プリニル、キノリジニル、イソキノリル、キノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シノリニル、プテリジニル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ペリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、イソチアゾリル、フェノチアジニル、イソオキサゾリル、フラザニル、テルフェニル、スチルベニル、フルオレニルおよびフェノキサジニルである。フェニル、ビフェニル、ナフチル、フェナントリル、アントラシル、特にフェニルが好適である。上記基のすべてが非置換であるか、または以上に定義されている基によって置換されている。]
[0038] R18およびR19が、それらが結合した窒素原子とともに、O、S、COもしくはNR37によって場合によって中断された5、6もしくは7員環を形成する場合は、飽和または不飽和環、例えば、アジリジン、ピロール、ピロリジン、オキサゾール、ピリジン、1,3−ジアジン、1,2−ジアジン、ピペリジンまたはモルホリン、好ましくはモルホリンが形成される。]
[0039] R18およびR19またはR38およびR39がともにC3−C7アルキレンである場合は、例えば、以下の構造:



等が形成される。前記環は、以上に定義されている置換基によって場合によって置換されている。]
[0040] R1は、例えば、そのいずれもが非置換であるか、または1つ以上のC1−C18−アルキル、C2−C18−アルケニル、C2−C18−アルキニル、C1−C18−ハロアルキル、NR8R9、CN、OR10、SR10、COR11、COOR12、ハロゲンまたは



によって置換されたフェニル、ナフチル、フェナントリルまたはアントリルであり;あるいは
R1は



であり、R2、R3、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14およびR15は、以上に定義されている通りである。]
[0041] 特に好適なR1は、非置換であるか、または以上に定義されている置換基の1つによって置換されているフェニルである。特に好適なR1は、非置換フェニルである。]
[0042] 「および/または」という用語は、定義されている選択肢(置換基)が1つしか存在し得ないことでなく、定義されているものの中で2つ以上の異なる選択肢(置換基)も一緒に存在し得ること、すなわち異なる選択肢(置換基)の混合物も存在し得ることを表すことを意図する。]
[0043] 「少なくとも」という用語は、1つまたは複数、例えば1つまたは2つまたは3つ、好ましくは1つまたは2つを規定することを意図する。]
[0044] 明細書および請求項において、「含む」という用語は、定義されている主題または定義されている主題群が含まれるが、そうでないことが明記されている場合を除いて、明記されていない他の物質を排除しないことを意味するものと理解されるべきである。]
[0045] 本発明による組成物における光潜在性アミジン塩基(a1)として特に興味深いのは、式(II)



[式中、
R1は、200〜650nmの波長範囲で光を吸収することが可能であり、非置換であるか、または1つ以上のC1−C18−アルキル、C2−C18−アルケニル、C2−C18−アルキニル、C1−C18−ハロアルキル、NR8R9、CN、OR10、SR10、COR11、COOR12、ハロゲンまたは



によって置換された芳香族または複素芳香族基であり;あるいは
R1は、



であり;
R2およびR3は、互いに独立して、水素、C1−C18−アルキル、C1−C18−アルケニル、C3−C18−アルキニル、あるいは非置換であるか、または1つ以上のC1−C18−アルキル、CN、OR12、SR12、ハロゲンまたはC1−C18−ハロアルキルによって置換されたフェニルであり;
R5は、C1−C18−アルキルまたはNR10R11であり;
R4、R6、R7、R8およびR9は、互いに独立して、水素またはC1−C18−アルキルであり;あるいは
R4およびR6は、ともに、非置換であるか、または1つ以上のC1−C4−アルキルによって置換されたC2−C12−アルキレンブリッジを形成し;あるいは
R5およびR7は、R4およびR6から独立して、ともに、非置換であるか、または1つ以上のC1−C4−アルキルによって置換されたC2−C12−アルキレンブリッジを形成し;あるいはR5がNR10R11である場合は、R7およびR11は、ともに、非置換であるか、または1つ以上のC1−C4−アルキルによって置換されたC2−C12−アルキレンブリッジを形成し;
R10、R11およびR12は、互いに独立して、水素またはC1−C18−アルキルであり;
R13は、200〜650nmの波長範囲で光を吸収することが可能であり、非置換であるか、または1つ以上のC1−C18−アルキル、C2−C18−アルケニル、C2−C18−アルキニル、C1−C18−ハロアルキル、NR8R9、CN、OR10、SR10、COR11、COOR12またはハロゲンによって置換された芳香族または複素芳香族基であり;
R14は、水素またはC1−C18−アルキルであり;
R15は、水素、C1−C18−アルキル、あるいは非置換であるか、または1つ以上のC1−C18−アルキル、ビニル、C3−C18−アルケニル、C3−C18−アルキニル、C1−C18−ハロアルキル、フェニル、NR8R9、CN、OR10、SR10、COR11、COOR12またはハロゲンによって置換されたフェニルである]の化合物である。]
[0046] 各基の意味は、上記の通りである。]
[0047] 置換されたフェニル、ビフェニル、ナフチル、アントリルまたはアントラキノニルは、例えば、1〜4回、例えば、1、2または3回、特に2または3回置換されている。]
[0048] フェニル環上の置換基は、好ましくは、フェニル環上の2位または2、6もしくは2、4、6座にある。]
[0049] ナフチルは、1−ナフチルおよび2−ナフチルを表す。]
[0050] 該組成物における光潜在性塩基(a1)として特に興味深いのは、式(IIa)



[式中、
xは1〜5の整数であり;
yおよびzは、互いに独立して、0〜6の整数であり;
R8およびR9は、互いに独立して、C1〜C4アルキルであり;
R1、R2およびR3は、以上に定義されている通りである]の化合物である。]
[0051] 式IIaの上記化合物において、2つ以上のR20およびR21が存在する場合は、前記各基の定義は同様である必要がない。換言すれば、一方のR20がC1アルキルを表すことができ、別のR20がC4アルキル等を表すことができる。]
[0052] したがって、式IIaの化合物を含む上記の組成物が特に興味深い。]
[0053] 式(IIb)、(IIc)および(IId)



[式中、
R1、R2およびR3は、以上に定義されている通りである]の化合物が強調されるべきである。]
[0054] 式(IIb)の化合物が特に興味深い。]
[0055] さらに、式(IIe)



[式中、
R2、R3、R13、R14およびR15は、以上に定義されている通りである]の化合物が興味深い。]
[0056] が特に好適である。]
[0057] 好ましくは、光潜在性アミン塩基(a2)は、式(III)



[式中、
Ar1は、式V、VI、VIIまたはVIII



の芳香族基であり;
Uは、O、SまたはN(R32)であり;
Vは、Uについて示されている意味の1つを有し、あるいはCO、CH2、CH2CH2、C2−C6−アルキリデンまたは直接結合であり;
Wは、C1−C7−アルキレンまたはC2−C6−アルキリデンであり;
R16およびR17は、互いに独立して、シクロペンチル、シクロヘキシル、非置換C1−C12−アルキル;OH、C1−C4−アルコキシ、SH、CN、(CO)O(C1−C8−アルキル)、O(CO)C1−C4−アルキル、フェノキシ、ハロゲンおよび/またはフェニルによって置換されたC1−C12−アルキルであり;あるいは
R16およびR17は、非置換であるか、またはハロゲン、C1−C12−アルキルおよび/またはC1−C12−アルコキシによって置換されたフェニルであり;あるいは
R16およびR17は、



であり;あるいは
R16およびR17は、ともに、C2−C9−アルキレンまたはC3−C9−オキサアルキレンであり、あるいはともに式



の基を形成し;
pは、0または1であり;
qは、0、1、2または3であり;
yは、1または2であり;
Ar2は、それぞれが非置換であるか、またはハロゲン、OH、C1−C12−アルキル、C1−C12−アルコキシ、(OCH2CH2)xOH、(OCH2CH2)xOCH3、C1−C8−アルキルチオ、フェノキシ、(CO)O(C1−C18−アルキル)、CO(OCH2CH2)xOCH3、フェニルもしくはベンゾイルによって置換されたフェニル、ナフチル、チエニルまたはフリルであり;あるいは
フェニル基、ナフチル基、チエニル基またはフリル基は、OH、ハロゲン、C1−C12−アルコキシ、(CO)O(C1−C18−アルキル)、CO(OCH2CH2)xOCH3および/またはOCO(C1−C4−アルキル)によって置換されたC1−C4−アルキルによって置換されており;あるいは
フェニル基、ナフチル基、チエニル基またはフリル基は、(CO)O(C1−C18−アルキル)またはCO(OCH2CH2)xOCH3によって置換されたC1−C4−アルコキシによって置換されており;
xは、1〜20であり;
R18は、C1−C12−アルキル、C3−C5−アルケニル、C5−C12−シクロアルキル、フェニル−C1−C3−アルキル、あるいはOH、C1−C4−アルコキシ、CNおよび/または(CO)O(C1−C4−アルキル)によって置換されたC2−C4−アルキルであり;
R19は、C1−C12−アルキル、C3−C5−アルケニル、C5−C12−シクロアルキル、フェニル−C1−C3−アルキル、OH、C1−C4−アルコキシ、CNおよび/または(CO)O(C1−C4−アルキル)によって置換されたC2−C4−アルキルであり;あるいは
R19は、非置換であるか、またはC1−C12−アルキル、C1−C4−アルコキシまたは(CO)O(C1−C4−アルキル)によって置換されたフェニルであり;あるいは
R19は、R17とともに、C1−C7−アルキレン、フェニル−C1−C4−アルキレン、o−キシリレン、2−ブテニレンまたはC2−C3−オキサアルキレンであり;あるいは
R18およびR19は、それらが結合した窒素原子とともに、O、S、COもしくはNR37によって場合によって中断された5、6もしくは7員環を形成し、あるいは
R18およびR19は、ともに、OH、C1−C4−アルコキシおよび/または(CO)O(C1−C4−アルキル)によって場合によって置換されたC3−C7−アルキレンであり;
R26、R27、R28、R29およびR30は、それぞれ互いに独立して水素、ハロゲン、C1−C12−アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、ベンゾイル、OR32、SR37、SOR37、SO2OR37、N(R38)(R39)、NH−SO2R42または



であり;
Yは、O、S、N(R40)、N(R40)−R41−N(R40)または



であり;
R31は、水素、C1−C12−アルキル、ハロゲンまたはC2−C8−アルカノイルであり;
R32は、水素、C1−C12−アルキル、(CO)O(C1−C4−アルキル)、(CH2CH2O)xH、C2−C8−アルカノイル、C3−C12−アルケニル、シクロヘキシル、ヒドロキシシクロヘキシル、フェニル−C1−C3−アルキル、Si(C1−C8−アルキル)r(フェニル)3-r、あるいはSH、CN、OH、C1−C4−アルコキシ、C3−C6−アルケノキシ、OCH2CH2CN、OCH2CH2COO(C1−C4−アルキル)、COO(C1−C4−アルキル)、COOH、および/または非置換であるか、またはSHによって置換されたO(CO)−C1−C4−アルキルによって置換されたC2−C6−アルキルであり;あるいは
R32は、非置換であるか、またはハロゲン、C1−C12−アルキルおよび/またはC1−C4−アルコキシによって置換されたフェニルであり;
rは、1、2または3であり;
R33は、水素、C1−C6−アルキルまたはフェニルであり;
R34、R35およびR36は、それぞれ互いに独立して、水素またはC1−C4−アルキルであり、あるいはR34およびR35は、ともにC3−C7−アルキレンであり;
R37は、水素、C1−C12−アルキル、C3−C12−アルケニル、シクロヘキシル、フェニル−C1−C3−アルキル、OCH2CH2COO(C1−C4−アルキル)、あるいはSH、OH、CN、COOH、COO(C1−C4−アルキル)、C1−C4−アルコキシ、OCH2CH2CN、および/または非置換であるか、またはSHによって置換されたO(CO)−C1−C4−アルキルによって置換されたC2−C12−アルキルであり;あるいはR37は、SまたはOによって中断されたC1−C12−アルキルであり;あるいはR37は、非置換であるか、ハロゲン、SH、C1−C12−アルキルおよび/またはC1−C4−アルコキシによって置換されたフェニルであり;
R38およびR39は、それぞれ他のC1−C12−アルキルから独立して、C2−C4−ヒドロキシアルキル、C2−C10−アルコキシアルキル、C3−C5−アルケニル、C5−C12−シクロアルキル、フェニル−C1−C3−アルキル、C2−C3−アルカノイル、ベンゾイル、O(CO−C1−C8アルキレン)o−OH、あるいは非置換であるか、またはハロゲン、C1−C12−アルキルおよび/またはC1−C4−アルコキシによって置換されたフェニルであり;あるいは
R38およびR39は、ともに、O、N(R43)またはSによって場合によって中断されたC2−C8−アルキレンであり、あるいは
R38およびR39は、ともに、ヒドロキシル、C1−C4−アルコキシおよび/または(CO)O(C1−C4−アルキル)によって場合によって置換されたC2−C8−アルキレンであり;
oは、1〜15の整数であり;
R40は、C1−C8−アルキル、C3−C5−アルケニル、フェニル−C1−C3−アルキル、C1−C4−ヒドロキシアルキルまたはフェニルであり、
R41は、1つ以上のOもしくはSによって場合によって中断されたC2−C16−アルキレンであり;
R42は、C1−C18−アルキル、ナフチル、あるいは非置換であるか、またはハロゲン、C1−C12−アルキルおよび/またはC1−C8−アルコキシによって置換されたフェニルであり;
R43は、C1−C8−アルキル、フェニル−C1−C3−アルキル、CH2CH2−COO(C1−C8−アルキル)、CH2CH2CN、CH2CH2−COO(CH2CH2O)o−Hまたは



である]のものである。]
[0058] 成分(a2)としての式IIIの好適な化合物において、
Ar1は、以上に定義されている式VまたはVIIIの芳香族基であり;
Uは、N(R32)であり;
Vは、Uについて示されている意味の1つを有し、または直接結合であり;
R16およびR17は、互いに独立して、OH、C1−C4−アルコキシまたはSHに置換されたC1−C12−アルキルであり;あるいは
R16およびR17は、非置換であるか、またはC1−C12−アルキルよって置換されたフェニルであり;あるいは
R16およびR17は、



であり;あるいは
R16およびR17は、ともに、C2−C9−アルキレンまたはC3−C9−オキサアルキレンであり;
pは、1であり;
qは、0または1であり;
Ar2は、非置換であるか、またはハロゲン、OH、C1−C12−アルキル、C1−C12−アルコキシ、(OCH2CH2)xOH、(OCH2CH2)xOCH3によって置換されたフェニルであり;あるいは
フェニルは、OH、ハロゲン、C1−C12−アルコキシ、(CO)O(C1−C4−アルキル)、CO(OCH2CH2)xOCH3および/またはOCO(C1−C4−アルキル)によって置換されたC1−C4−アルキルによって置換されており;
xは1〜5であり;
R18は、C1−C4−アルキル、あるいはOH、C1−C4−アルコキシ、CNおよび/または(CO)O(C1−C4−アルキル)によって置換されたC2−C4−アルキルであり;
R19は、C1−C4−アルキル、C3−C5−アルケニル、フェニル−C1−C3−アルキル、あるいはOH、C1−C4−アルコキシ、CNおよび/または(CO)O(C1−C4−アルキル)によって置換されたC2−C4−アルキルであり;あるいは
R18およびR19は、それらが結合した窒素原子とともに、OもしくはS場合によって中断された5、6もしくは7員環を形成し;
R26、R27、R28、R29およびR30は、それぞれ互いに独立して水素、ハロゲン、C1−C12−アルキル、フェニル、ベンジル、ベンゾイル、OR32、SR37、N(R38)(R39)または



であり;
Yは、O、S、N(R40)、N(R40)−R41−N(R40)または



であり;
R32は、水素、C1−C12−アルキル、C3−C6−アルケニル、またはCN、OHもしくはCOO(C1−C4−アルキル)によって置換されたC2−C6−アルキルであり;あるいは
R33は、水素またはC1−C4−アルキルであり;
R34、R35およびR36は、それぞれ互いに独立して、水素またはC1−C4−アルキルであり、あるいはR34およびR35は、ともにC3−C4−アルキレンであり;
R37は、水素、C1−C12−アルキル、C3−C6−アルケニル、あるいはOH、CNまたはCOO(C1−C4−アルキル)によって置換されたC2−C12−アルキルであり;
R38およびR39は、それぞれ他のC1−C6−アルキルから独立して、C2−C4−ヒドロキシアルキル、C2−C10−アルコキシアルキル、C3−C5−アルケニル、フェニル−C1−C3−アルキル、あるいは非置換であるか、またはC1−C4−アルキルおよび/またはC1−C4−アルコキシによって置換されたフェニルであり;あるいはR38およびR39は、C2−C3−アルカノイル、ベンゾイルまたはO(CO−C1−C8アルキレン)o−OHであり;あるいは
R38およびR39は、ともに、O、N(R43)またはSによって場合によって中断されたC4−C6−アルキレンであり、あるいは
R38およびR39は、ともに、ヒドロキシル、C1−C4−アルコキシおよび/または(CO)O(C1−C4−アルキル)によって場合によって置換されたC4−C6−アルキレンであり;
oは、1〜15の整数であり;
R40は、C1−C4−アルキルであり;
R41は、1つ以上のOもしくはSによって場合によって中断されたC2−C16−アルキレンであり;
R43は、C1−C4−アルキル、フェニル−C1−C3−アルキル、CH2CH2COO(C1−C4−アルキル)、CH2CH2CN、CH2CH2−COO(CH2CH2O)o−Hまたは



である。]
[0059] さらに、成分(a2)として以上に定義されている式III[式中、
Ar1は、以上に定義されている式Vの芳香族基であり;
R16およびR17は、互いに独立して、C1−C12−アルキルまたは



であり;
Ar2は、非置換であるか、またはC1−C12−アルキルによって置換されたフェニルであり;
R18は、C1−C4−アルキルであり;
R19は、C1−C4−アルキルであり;あるいは
R18およびR19は、それらが結合した窒素原子とともに、モルホリノを形成し;
R26、R27、R28、R29およびR30は、それぞれ互いに独立して水素またはOR32であり;
R32は、C1−C12−アルキルである]の化合物が興味深い。]
[0060] 当該光潜在性塩基(a2)の例は、(4−モルホリノベンゾイル)−1−ベンジル−1−ジメチルアミノ−プロパン、(4−メチルチオベンゾイル)−1−メチル−1−モルホリノ−エタン、(3,4−ジメトキシベンゾイル)−1−メチル−1−モルホリノ−エタン、(4−モルホリノベンゾイル)−1−(4−メチルベンジル)−1−ジメチルアミノ−プロパン、(4−(2−ヒドロキシエチルアミノ)ベンゾイル)−1−ベンジル−1−ジメチルアミノ−プロパン、



[式中、lは約1〜10の整数であり、kは約2〜10の整数、特に5であり、hは1〜10の整数、特に2である]、または



、特に(3,4−ジメトキシベンゾイル)−1−メチル−1−モルホリノ−エタンである。]
[0061] 光潜在性塩基化合物の製造は既知であり、例えば、WO98/32756、WO98/41524およびWO03/33500に記載されている。それらの明細書には、当該化合物の具体例も示されており、それらは、参考として本明細書で援用される。]
[0062] EP898202に記載されているα−アミノケトン化合物、例えば、(4−モルホリノベンゾイル)−1−ベンジル−1−ジメチルアミノ−プロパンまたは(4−メチルチオベンゾイル)−1−メチル−1−モルホリノ−エタンおよびWO05/007637に記載されている化合物も光潜在性塩基供与体として好適である。]
[0063] 式Z3−A3の光潜在性塩基の製造および使用がWO97/31033に開示されている。]
[0064] さらなる光塩基発生剤の概要が、Prog. Polym. Sci., Vol.21, 1−45(1996).およびJ. Crivello,K.Dietliker,"Photoinititiators for Free Radical Cationic & Anionic Photopolymerisation", 2nd Edition, Volume III in the Series "Chemistry & Technology of UV & EB Formulation for Coatings, Inks & Paints", John Wiley/SITA Technology Limited, London, 1998, Chapter IVI (p.479−544)におけるM.Shirai and M.Tsunookaによる概説の形で示されている。]
[0065] 本発明における好適な光潜在性塩基は、成分(a1)として化合物



、および成分(a2)として化合物



である。]
[0066] 該組成物は、光潜在性塩基、すなわち成分(a1)または(a2)または(a3)を全組成物に対して例えば0.01〜20質量%、好ましくは0.01〜10質量%の量で含む。]
[0067] 不飽和化合物(b)は、1つ以上のオレフィン二重結合を含むことができる。それらは、低分子量(モノマー)または高分子量(オリゴマー)であってよい。二重結合を有するモノマーの例は、アクリル酸およびメタクリル酸アルキルおよびヒドロキシアルキル、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシルおよびアクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸イソボルニルならびにメタクリル酸メチルおよびメタクリル酸エチルである。珪素またはフッ素で変性された樹脂、例えばアクリル酸シリコーンも興味深い。さらなる例は、アクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、N置換(メタ)アクリルアミド、酢酸ビニルなどのビニルエステル、イソブチルビニルエーテルなどのビニルエーテル、スチレン、アルキル−およびハロ−スチレン、N−ビニルピロリドン、塩化ビニルおよび塩化ビニリデンである。]
[0068] 複数の二重結合を有するモノマーの例は、ジアクリル酸エチレングリコール、ジアクリル酸1,6−ヘキサンジオール、ジアクリル酸プロピレングリコール、ジアクリル酸ジプロピレングリコール、ジアクリル酸トリプロピレングリコール、ジアクリル酸ネオペンチルグリコール、ジアクリル酸ヘキサメチレングリコールおよびジアクリル酸ビスフェノールA、4,4’−ビス(2−アクリロイルオキシエトキシ)ジフェニルプロパン、トリアクリル酸トリメチロールプロパン、トリアクリル酸ペンタエリスリトールおよびテトラアクリル酸ペンタエリスリトール、アクリル酸ビニル、ジビニルベンゼン、コハク酸ジビニル、フタル酸ジアリル、リン酸トリアリル、トリアリルイソシアヌレート、トリアクリル酸トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレートおよびトリス(2−アクリロイルエチル)イソシアヌレートである。]
[0069] 放射線硬化性の系において、アルコキシル化ポリオールのアクリル酸エステル、例えば、グリセロールエトキシレートトリアクリレート、グリセロールプロポキシレートトリアクリレート、トリメチロールプロパンエトキシレートトリアクリレート、トリメチロールプロパンプロポキシレートトリアクリレート、ペンタエリスリトールエトキシレートテトラアクリレート、ペンタエリスリトールプロポキシレートトリアクリレート、ペンタエリスリトールプロポキシレートテトラアクリレート、ネオペンチルグリコールエトキシレートジアクリレートまたはネオペンチルグリコールプロポキシレートジアクリレートを使用することも可能である。使用されるポリオールのアルコキシル化度は、異なっていてよい。]
[0070] 高分子量(オリゴマー)多不飽和化合物の例は、アクリレート化エポキシ樹脂、アクリレート化またはビニル−エーテルもしくはエポキシ基含有ポリエステル、ポリウレタンおよびポリエーテルである。不飽和オリゴマーのさらなる例は、通常はマレイン酸、フタル酸および1つ以上のジオールから製造され、約500〜3000の分子量を有する不飽和ポリエステル樹脂である。加えて、ビニルエーテルモノマーおよびオリゴマー、ならびにポリエステル、ポリウレタン、ポリエーテル、ポリビニルエーテルおよびエポキシド主鎖を有するマレエート末端オリゴマーを使用することも使用することもできる。WO90/01512に記載されているビニル−エーテル基担持オリゴマーおよびポリマーの組合せが特に好適であるが、マレイン酸およびビニルエーテルで官能化されたモノマーのコポリマーも検討される。当該不飽和オリゴマーをプレポリマーと呼ぶこともできる。]
[0071] 特に好適なのは、例えば、エチレン性不飽和カルボン酸とポリオールまたはポリエポキシドとのエステル、ならびに鎖または側基にエチレン性不飽和基を有するポリマー、例えば、不飽和ポリエステル、ポリアミドおよびポリウレタンならびにそれらのコポリマー、アルキド樹脂、ポリブタジエンおよびブタジエンコポリマー、ポリイソプレンおよびイソプレンコポリマー、側鎖に(メタ)アクリル酸基を有するポリマーおよびコポリマーであり、アクリル酸およびメタクリル酸も好適である。1つ以上の当該ポリマーの混合物を採用することができる。]
[0072] 好適な不飽和ポリエステルは、例えば、ジカルボン酸として少なくともある程度のα,β−不飽和ジカルボン酸成分を含むことを条件として、それぞれの場合において少なくとも2つのヒドロキシ基もしくはカルボキシ基をそれぞれ有するジオールおよびジカルボン酸、ならびに場合によって、それぞれの場合において少なくとも2つのヒドロキシ基もしくはカルボキシ基を有するポリオールおよび/またはポリカルボン酸から形成されたポリエステルである。対応するα,β−不飽和ジカルボン酸成分は、好ましくは、マレイン酸、フマル酸または無水マレイン酸、特に無水マレイン酸である。]
[0073] 不飽和カルボン酸の例は、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、桂皮酸、ならびにリノレン酸およびオレイン酸などの不飽和脂肪酸である。シュウ酸、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、o−フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、アゼライン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸もしくはテトラヒドロフタル酸、スベリン酸、無水フタル酸、無水テトラヒドロフタル酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水テトラクロロフタル酸、無水エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、無水グルタル酸、二量体脂肪酸、それらの異性体および水化生成物、ならびに前記酸の無水物またはジアルキルエステル、例えば、C1−C4アルキルエステル、特に、メチル、エチルまたはn−ブチルエステルなどの、エステル化できる誘導体である。一般式HOOC−(CH2)y−COOH[yは、1〜20の整数、好ましくは2〜20の偶数である]のジカルボン酸、特に、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸およびドデカンジカルボン酸が特に塗料用途に好適である。ポリカルボン酸は、例えば、トリメリット酸、ヘミメリット酸、トリメシン酸またはそれらの無水物である。]
[0074] 好適なポリオールは、芳香族ならびに特に脂肪族および脂環式ポリオールである。芳香族ポリオールの例は、ヒドロキノン、4,4’−ジヒドロキシフェニル、2,2−ジ(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ならびにノボラックおよびレゾールである。ポリエポキシドの例は、前記ポリオールに基づくもの、特に芳香族ポリオールおよびエピクロロヒドリンである。ポリマー鎖または側基にヒドロキシル基を含むポリマーおよびコポリマー、例えば、ポリビニルアルコールおよびそのコポリマー、あるいはポリメタクリル酸ヒドロキシルエステルまたはそのコポリマーもポリオールとして好適である。さらなる好適なポリオールは、ヒドロキシル末端基を有するオリゴエステルである。]
[0075] 脂肪族および脂環式ポリオールの例としては、好ましくは2〜12個の炭素原子を有するアルキレンジオール、例えば、エチレングリコール、1,2−もしくは1,3−プロパンジオール、1,2−、1,3−もしくは1,4−ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、オクタンジオール、ドデカンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、好ましくは200〜1500の分子量を有するポリエチレングリコール、1,3−シクロペンタンジオール、1,2−、1,3−もしくは1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−ジヒドロキシメチルシクロヘキサン、グリセロール、トリス(β−ヒドロキシエチル)アミン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトールおよびソルビトールが挙げられる。]
[0076] 当該ポリエステルを製造するためのジオールの例は、2,2−ジメチル−1,2−エタンジオール、3−メチルペンタン−1,5−ジオール、2−エチルヘキサン−1,3−ジオール、2,4−ジエチルオクタン−1,3−ジオール、テトラエチレングリコール、ペンタエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,4−ジエチルオクタン−1,3−ジオール、ヒドロキノン、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールB、ビスフェノールS、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロ−ヘキシル)プロパン、1,1−、1,2−、1,3−および1,4−シクロヘキサンジメタノールである。]
[0077] 一般式HO−(CH2)x−OH[xは、1〜20の整数、好ましくは2〜20の偶数である]のアルコールが特に塗料用途に好適である。エチレングリコール、ブタン−1,4−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、オクタン−1,8−ジオールおよびドデカン−1,12−ジオールならびにネオペンチルグリコールが好適である。]
[0078] 当該ポリエステルを製造するためのポリオールの例は、トリメチロールブタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリスリット、グリセリン、ジトリメチロールプロパン、ジペンタエリスリット、ソルバイト、マンニット、ジグリセロール、トレイト、エリスライト、アドナイト(リバイト)、アラバイト(リキサイト)、キシライト、ダクサイト(ガラクタイト)、マルタイトおよびイソマルトである。]
[0079] さらに好適なのは、ラクトンに基づくポリエステルジオール、例えば、ラクトンの単独重合体または重合体の混合物、好ましくはラクトンと好適な二官能性出発分子の生成物であり、それらの生成物は末端ヒドロキシル基を有する。好適なラクトンは、一般式HO−(CH2)z−COOH[式中、zは1〜20の整数である]から誘導された化合物であり、メチレン成分のH原子は、C1−C4−アルキルによって場合によって置換されている。例は、ε−カプロラクトン、β−プロピオラクトン、γ−ブチロラクトンおよび/またはメチル−ε−カプロラクトン、4−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフタル酸またはピバロラクトンならびにそれらの混合物である。好適な出発成分は、例えば、ポリエステルポリオールのための構成成分として以上に挙げられている低分子二価アルコールである。対応するε−カプロラクトンの重合体が、特に塗料用途に好適である。さらなる低分子ポリエステルジオールまたはポリエーテルジオールをラクトン重合体の製造のための出発物質として使用することができる。ラクトンの重合体の代わりに、それぞれのヒドロキシカルボン酸の対応する化学的に同等の重縮合体を使用することもできる。ポリオールを1つまたはいくつかの異なる不飽和カルボン酸によって部分または完全エステル化することができ、部分エステルにおける遊離ヒドロキシル基を他のカルボン酸によって変性、例えばエーテル化またはエステル化することが可能である。]
[0080] エステルの例は、トリアクリレート酸トリメチロールプロパン、トリアクリル酸トリメチロールエタン、トリメタクリル酸トリメチロールプロパン、トリメタクリル酸トリメチロールエタン、ジメタクリル酸テトラメチレングリコール、ジメタクリル酸トリエチレングリコール、ジアクリル酸テトラエチレングリコール、ジアクリル酸ペンタエリスリトール、トリアクリル酸ペンタエリスリトール、テトラアクリル酸ペンタエリスリトール、ジアクリル酸ジペンタエリスリトール、トリアクリル酸ジペンタエリスリトール、テトラアクリル酸ジペンタエリスリトール、ペンタアクリル酸ジペンタエリスリトール、ヘキサアクリル酸ジペンタエリスリトール、オクタアクリル酸トリペンタエリスリトール、ジメタクリル酸ペンタエリスリトール、トリメタクリル酸ペンタエリスリトール、ジメタクリル酸ジペンタエリスリトール、テトラメタクリル酸ジペンタエリスリトール、オクタメタクリル酸トリペンタエリスリトール、ジイタコン酸ペンタエリスリトール、トリスイタコン酸ジペンタエリスリトール、ペンタイタコン酸ジペンタエリスリトール、ヘキサイタコン酸ジペンタエリスリトール、ジアクリル酸エチレングリコール、ジアクリル酸1,3−ブタンジオール、ジメタクリル酸1,3−ブタンジオール、ジイタコン酸1,4−ブタンジオール、トリアクリル酸ソルビトール、テトラアクリル酸ソルビトール、ペンタエリスリトール変性トリアクリレート、テトラメタクリル酸ソルビトール、ペンタアクリル酸ソルビトール、ヘキサアクリル酸ソルビトール、アクリル酸およびメタクリル酸オリゴエステル、ジおよびトリアクリル酸グリセロール、ジアクリル酸1,4−シクロヘキサン、分子量が200〜1500のポリエチレングリコールのビスアクリレートおよびビスメタクリレート、ならびにそれらの混合物である。]
[0081] 特に塗料における(メタ)アクリレート化合物の例は、多官能性アルコールの(メタ)アクリル酸エステル、特にアクリル酸エステル、好ましくは、ヒドロキシル基、またはエーテル基が存在すればエーテル基の他にさらなる官能基を含まないものである。例は、二官能性アルコール、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコールおよび対応するより高度な縮合化合物、例えば、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール等、1,2−、1,3−もしくは1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、アルコキシル化フェノール化合物、例えば、エトキシル化またはプロポキシル化ビスフェノール、1,2−、1,3−もしくは1,4−シクロヘキサンジメタノール、三官能性およびより多官能性のアルコール、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、ブタントリオール、トリメチロールエタン、ペンタエリスリット、ジトリメチロールプロパン、ジペンタエリスリット、ソルバイト、マンニットおよび対応するアルコキシル化、好ましくはエトキシル化および/またはプロポキシル化アルコール、ならびに分子量が約162〜2000のポリテトラヒドロフラン、分子量が約134〜2000のポリ−1,3−プロパンジオール、または分子量が約238〜2000のポリエチレングリコールである。]
[0082] 好適な不飽和ポリエステルおよびポリアミドは、例えば、マレイン酸およびジオールまたはジアミンから誘導される。マレイン酸は、他のジカルボン酸によって部分的に置き換えられていてもよい。それらをエチレン性不飽和コモノマー、例えばスチレンと一緒に使用することができる。ポリエステルおよびポリアミドをジカルボン酸およびエチレン性不飽和ジオールまたはジアミン、特により長い鎖、例えば6〜20個の炭素原子を有するものから誘導することができる。]
[0083] ポリウレタンの例は、飽和ジイソシアネートおよび不飽和ジオールまたは不飽和ジイソシアネートおよび飽和ジオールの化合物である。]
[0084] 一般に、トルエンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートまたはそれらの縮合生成物、例えば、イソシアヌレート、ビウレットのような多官能性イソシアネートと、ポリオールおよびアクリル酸ヒドロキシアルキル、例えば、アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシブチルまたはトリアクリル酸ペンタエリスリトールとの付加生成物であるアクリル酸ウレタンが好適である。]
[0085] 慣例のジイソシアネートの例は、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(1,6−ジイソシアナトヘキサン)、オクタメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、テトラデカメチレンジイソシアネート、リシンジイソシアネートの誘導体、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、トリメチルヘキサンジイソシアネートまたはテトラメチルヘキサンジイソシアネートのような脂肪族ジイソシアネート、1,4−、1,3−もしくは1,2−ジイソシアナトシクロヘキサン、4,4’−もしくは2,4’−ジ(イソシアナトシクロヘキシル)メタン、1−イソシアナト−3,3,5−トリメチル−5−(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(イソホロンジイソシアネート)、1,3−もしくは1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、または2,4−もしくは2,6−ジイソシアナト−1−メチルシクロヘキサンのような脂環式ジイソシアネート、ならびに2,4−もしくは2,6−トルイレンジイソシアネートおよび対応する異性体混合物、m−もしくはp−キシリレンジイソシアネート、2,4’−もしくは4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタンおよび対応する異性体混合物、1,3−もしくは1,4−フェニレンジイソシアネート、1−クロロ−2,4−フェニレンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、ジフェニレン−4,4’−ジイソシアネート、4,4’−ジイソシアナト−3,3’−ジメチルジフェニル、3−メチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、1,4−ジイソシアナトベンゼンまたはジフェニルエーテル−4,4’−ジイソシアネートのような芳香族ジイソシアネートである。組成物は、ジイソシアネートの混合物を含むこともできることが自明である。ヘキサメチレンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソシアネートおよびジ(イソシアナトシクロヘキシル)メタン、特にヘキサメチレンジイソシアネートが好適である。]
[0086] 芳香族、脂肪族および/または脂環式ジイソシアネート、特に、脂肪族および/または脂環式イソシアナト−イソシアヌレート、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネートおよびイソホロンジイソシアネートに基づくポリイソシアネートが興味深い。一般に、前記イソシアナト−イソシアヌレートは、例えば、NCOの含有量が約10〜30質量%、特に15〜25質量%であり、平均NCO官能価が3〜4.5である。]
[0087] さらに、芳香族、脂環式または脂肪族結合イソシアネート基を有するビウレット基、特に、トリス(6−イソシアナトヘキシル)ビウレットまたはそのより高度な相同体を有する混合物を含むポリイソシアネートが興味深い。ビウレット基を含む前記ポリイソシアネートは、通常、例えば、NCOの含有量が約18〜25質量%であり、平均NCO官能価が3〜4.5である。]
[0088] 芳香族、脂環式または脂肪族、特に脂肪族または脂環式結合イソシアネート基を有する他の興味深いポリイソシアネートは、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネートまたはイソホロンジイソシアネート(過剰)と、トリメチロールプロパン、ネオペンチルグリコール、ペンタエリスリット、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,3−プロパンジオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、1,2−ジヒドロキシプロパンまたはそれらの混合物などの多価アルコールとの反応によって得られるウレタンまたは/およびアロファネート基を含むものである。ウレタンまたは/およびアロファネート基を含む前記ポリイソシアネートは、通常、例えば、NCOの含有量が約12〜20質量%であり、平均NCO官能価が少なくとも2である。]
[0089] 上記イソシアネートの縮合パートナとしての好適なポリオールおよびアクリル酸ヒドロキシアルキルは、例えば、アクリレートおよびカルボン酸エステルの説明に関連して以上に示されているようなものである。]
[0090] 好適なイソシアネート成分のさらなる例は、例えば、その開示内容が参考として本明細書で援用されるWO2006/092434(特に17ff.頁参照)に開示されている。]
[0091] ポリブタジエンおよびポリイソプレンならびにそれらのコポリマーが既知である。好適なコモノマーとしては、例えば、エチレン、プロペン、ブテンおよびヘキセンなどのオレフィン、(メタ)アクリレート、アクリロニトリル、スチレンおよび塩化ビニルが挙げられる。側鎖に(メタ)アクリレート基を有するポリマーも既知である。例は、ノボラック系エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸との反応生成物;ビニルアルコール、または(メタ)アクリル酸でエステル化されたそのヒドロキシルアルキル誘導体のホモまたはコポリマー;ならびに(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルでエステル化された(メタ)アクリレートのホモおよびコポリマーである(本出願の文脈における「(メタ)アクリレート」という用語は、「アクリレート」および「メタクリレート」の両方を指す)。]
[0092] 好適な成分は、また、例えばGaskeのUS3844916916、WeissらのEP280222、MeixnerらのUS5482649またはReichらのUS5734002に記載されているように、一級または二級アミンとの反応によって変性されたアクリレートである。そのようなアミン変性アクリレートはアミノアクリレートとしても既知である。アミノアクリレートは、例えば、UCB ChemicalsからEBECRYL 80、EBECRYL 81、EBECRYL 83、EBECRYL 7100の名称で、BASFからLaromer PO 83F、Laromer PO 84F、Laromer PO 94Fの名称で、CognisからPHOTOMER4775 F、PHOTOMER 4967 Fの名称で、またはCray ValleyからCN501、CN503、CN550の名称で得られる。]
[0093] 重合性化合物をそのまま、またはあらゆる所望の混合物で使用することができる。好ましくは、ポリオール(メタ)アクリレートの混合物が使用される。]
[0094] 好ましくは、特に、該組成物が塗料用途に使用される場合は、成分(b)は、少なくとも1つのエチレン性α,β−不飽和カルボニル成分を有する少なくとも1つの化合物を含む。当該化合物は、特に、不飽和ポリエステルまたは(メタ)アクリレート化合物、特に(メタ)アクリレート化合物、好ましくはアクリレート化合物、すなわちアクリル酸の誘導体である。不飽和ポリエステルおよび(メタ)アクリレート化合物は、例えば、2個を超える、好ましくは2〜20個、特に2〜10個、特に2〜6個のラジカル重合性α,β−エチレン性不飽和カルボニル基を含む。]
[0095] 少なくとも2つのラジカル重合性基を有する前記化合物を、例えば、ラジカル重合性基を有する化合物である反応性希釈剤と併用することができる。]
[0096] エチレン性不飽和二重結合の含有量が約0.1〜0.7モル/100g、特に0.2〜0.6モル/100gである化合物が好適である。]
[0097] (ポリスチレンを標準とし、テトラヒドロフランを溶離剤とするゲルパーミエーションクロマトグラフィーによって測定した)該化合物の数平均分子量Mnは、例えば、15000未満、または約300〜12000、特に400〜5000、特に約500〜3000g/モルである。]
[0098] 好適なポリエステル、ジカルボン酸、ポリカルボン酸、ポリオールおよびジオールの例は以上に示されている。]
[0099] アルコキシル化の生成物は、上記アルコールとアルキレンオキシド、特にエチレンオキシドまたはプロピレンオキシドとを反応させることによる既知の方法を介して入手可能である。好ましくは、ヒドロキシル基1つ当たりのアルコキシル化度は、約0〜10である。すなわち、1モルのヒドロキシル基を約10モルのアルキレンオキシドでアルコキシル化することができる。]
[0100] さらなる(メタ)アクリレート化合物は、ポリエステル(メタ)アクリレート、例えば、ポリエステロール(メタ)アクリル酸エステル、ならびにウレタン−、エポキシ−、ポリエーテル−、シリコーン−、カルボネート−またはメラミン(メタ)アクリレートである。]
[0101] 塗料に特に好適な少なくとも1つの成分は、ウレタン−またはポリエステル(メタ)アクリレート、特に少なくとも1つのウレタン(メタ)アクリレートである。]
[0102] ウレタン(メタ)アクリレートは、例えば、ポリイソシアネートとヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートおよび場合によってジオール、ポリオール、ジアミン、ポリアミン、ジチオールまたはポリチオールなどの連鎖延長のための化合物とを反応させることによって入手可能である。前記ウレタン(メタ)アクリレートは、好ましくは、(ポリスチレンを標準とするゲルパーミエーションクロマトグラフィーによって測定した)数平均分子量Mnが約500〜20000、例えば約750〜10000、好ましくは約750〜3000g/モルである。ウレタン(メタ)アクリレートは、例えば、ウレタン(メタ)アクリレート1000g当たりの(メタ)アクリル基の含有量が約1〜5、好ましくは約2〜4モルである。]
[0103] エポキシ(メタ)アクリレートは、例えば、エポキシドと(メタ)アクリル酸との反応によって入手可能である。好適なエポキシドは、例えば、エポキシ化オレフィンまたはグリシジルエーテル、例えば、ビスフェノールA−ジグリシジルエーテルまたはブタンジオールジグリシドエーテルなどの脂肪族グリシジルエーテルである。]
[0104] メラミン(メタ)アクリレートは、例えば、メラミンと(メタ)アクリル酸または対応するエステルとの反応によって入手可能である。]
[0105] エポキシ(メタ)アクリレートおよびメラミン(メタ)アクリレートは、例えば、数平均分子量Mnが約500〜20000、例えば約750〜10000g/モル、好ましくは約750〜3000g/モルである。(メタ)アクリル基の含有量は、例えば、エポキシ(メタ)アクリレートまたはメラミン(メタ)アクリレート1000g当たり1〜5、好ましくは2〜4モルである(ポリスチレンを標準とし、テトラヒドロフランを溶離剤とするゲルパーミエーションクロマトグラフィーによって測定)。]
[0106] 特に塗料用途にさらに好適なのは、平均で例えば1〜5個、特に2〜4個、好ましくは2〜3個、特に2個の(メタ)アクリル基を含むカーボネート(メタ)アクリレートである。(ポリスチレンを標準とし、テトラヒドロフランを溶離剤とするゲルパーミエーションクロマトグラフィーによって測定した)前記カーボネート(メタ)アクリレートの数平均分子量Mnは、例えば、3000g/モル未満、特に1500g/モル未満、好ましくは800g/モル未満である。カーボネート(メタ)アクリレートは、例えばEP92269に記載されているように、例えば、炭酸エステルと多価、特に二価アルコール(ジオール、例えばヘキサンジオール)とを反応させた後、遊離OH基を(メタ)アクリル酸でエステル化するか、または(メタ)アクリル酸エステルとエステル交換することによって入手可能である。前記化合物は、ホスゲン、尿素の誘導体と多価、例えば二価アルコールとの反応によっても入手可能である。]
[0107] 反応性希釈剤の例は、1つのエチレン性不飽和共重合性基を有する放射線硬化性のラジカルまたはカチオン重合性化合物である。例えば、C1−C20−アルキル(メタ)アクリレート、20個までのC原子を有するビニル芳香族化合物、20個までのC原子を有する炭酸のビニルエステル、エチレン性不飽和ニトリル、1〜10個のC原子を有するアルコールのビニルエーテル、α,β−不飽和炭酸およびそれらの無水物ならびに2〜8個のC原子および1つまたは2つの二重結合を有する脂肪族炭化水素。]
[0108] 特に塗料用途に好適なのは、C1−C10−アルキルを有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル、例えば、メチルメタクリレート、メチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、エチルアクリレートおよび2−エチルヘキシルアクリレートである。特に好適なのは、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの混合物である。1〜20個のC原子を有する炭酸のビニルエステルの例は、ラウリル酸ビニル、ステアリン酸ビニル、プロピオン酸ビニルおよび酢酸ビニルである。α,β−不飽和炭酸およびそれらの無水物の例は、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸または無水マレイン酸、好ましくはアクリル酸である。ビニル芳香族化合物の例は、ビニルトルエン、α−ブチルスチレン、4−n−ブチルスチレン、4−n−デシルスチレン、好ましくはスチレンである。ニトリルの例は、アクリルニトリルおよびメタクリルニトリルである。好適なビニルエーテルは、例えば、ビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル、ビニルヘキシルエーテルおよびビニルオクチルエーテルである。2〜8個のC原子および1つまたは2つのオレフィン二重結合を有する非芳香族炭化水素の例は、ブタジエン、イソプレン、ならびにエチレン、プロピレンおよびイソブチレンである。N−ビニルホルムアミド、N−ビニルピロリドンおよびN−ビニルカプロラクタムも好適である。]
[0109] 本発明による組成物に結着剤を添加することもでき、これは、重合性化合物が液体または粘性物質のときに特に有利である。結着剤の量は、全固体に対して、例えば5〜95質量%、好ましくは10〜90質量%、特に40〜90質量%である。結着剤の選択は、使用分野、およびそれらに必要とされる特性、例えば、水性および有機溶媒系における展開性、基板に対する接着性および酸素に対する過敏性に応じて行われる。]
[0110] 好適な結着剤は、例えば、分子量が約5000〜2000000、好ましくは10000〜1000000のポリマーである。例は、アクリレートおよびメタクリレートのホモ−およびコポリマー、例えば、メタクリル酸メチル/アクリル酸エチル/メタクリル酸、ポリ(メタクリル酸アルキルエステル)、ポリ(アクリル酸アルキルエステル)のコポリマー;セルロースエステルおよびエーテル、例えば、酢酸セルロース、酪酸酢酸セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース;ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、環化ゴム、ポリエーテル、例えば、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリテトラヒドロフラン;ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリウレタン、塩素化ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル/塩化ビニリデンのコポリマー、塩化ビニリデンとアクリロニトリル、メタクリル酸メチルおよび酢酸ビニルとのコポリマー、ポリ酢酸ビニル、コポリ(エチレン/酢酸ビニル)、ポリマー、例えば、ポリカプロラクタムおよびポリ(アジピン酸ヘキサメチレン)、ポリエステル、例えばポリ(エチレングリコールテレフタレート)およびポリ(ヘキサメチレングリコールスクシネート)である。]
[0111] 該不飽和化合物を、例えば物理乾燥ポリマー、またはその有機溶媒、例えばニトロセルロースもしくはアセト酪酸セルロースの溶液との混合物で使用することもできるが、それらは、化学または熱硬化性樹脂、例えばポリイソシアネート、ポリエポキシドまたはメラミン樹脂であってもよい。]
[0112] 最後に、ラジカル重合性物質は、通常は過酸化物によって架橋される任意の熱可塑性またはゴム状化合物、例えば、ポリオレフィン、EPDM等である。この過酸化物架橋は、周知であり、電気ケーブルの絶縁材料、水循環加熱に使用される高架橋ポリオレフィンチューブまたはパイプ、例えば架橋ポリオレフィン発泡体を含む様々な用途に実用される。]
[0113] 電気ケーブル、特に中および高電圧用電力ケーブルは、通常、導体のまわりに押し出された複数のポリマー層で構成される。電力ケーブルにおいて、導体は、通常は、第1に内部半導体層によって被覆され、続いて絶縁層によって被覆され、次いで外部半導体層によって被覆され、恐らくは続いて遮水層によって被覆され、外側が外皮層によって被覆される。ケーブルの層は、様々なポリオレフィンプラスチック、通常は架橋ポリエチレンで構成される。ポリオレフィンプラスチックは、エチレンのホモポリマーまたはコポリマーで構成されてよく、コポリマーは、グラフトコポリマー、あるいはエチレンと共重合が可能な1つ以上のモノマーとのコポリマーであってよい。過酸化物、例えば過酸化ジクミルを用いて架橋されたLDPE(低密度ポリエチレン、すなわち高圧におけるラジカル重合によって製造されたポリエチレン)は、ケーブルの押出に関して、今日では主流のケーブル絶縁材料である。したがって、UV光に露光されると光潜在性アミンによって生成されるアミンによる有機過酸化物の活性化によるラジカルの生成をもたらす本発明に記載のレドックス機構を使用して、UV照射の使用を介する熱可塑性ポリマー、例えばポリオレフィンの架橋を製造プロセス、例えば押出プロセスにおける所望の瞬間に促進または/および増強することができる。UV照射によって、選択された瞬間において活性成分を放出させるこの「オンデマンド硬化」方法は、高架橋材料の製造における架橋プロセスの良好な制御をもたらすことができる。]
[0114] アミンおよび/またはアミジン(c)によって還元することが可能な遊離ラジカル開始剤は、例えば、少なくとも1つのペルオキシ基(−O−O−)を含む化合物である。これらは、例えば、i)過酸化物塩、ii)過酸化水素(H2O2)、iii)ヒドロペルオキシド、すなわち少なくとも1つのヒドロペルオキシド基(O−O−H)を含む化合物またはiv)過酸化物、すなわちペルオキシ基(−O−O−)の両原子価が有機基によって置換された化合物である。それらの例は、"Polymer Handbook ed.1999,Wiley & Sons,New York"に記載されており、それらの対応する開示内容が参考として本明細書で援用される。]
[0115] 化合物i)は、例えば、ペルオキソ二硫酸塩、例えば、ペルオキソ二硫酸カリウム、ペルオキソ二硫酸ナトリウムまたはペルオキソ二硫酸アンモニウム等;過酸化物、例えば、過酸化ナトリウムまたは過酸化カリウム等、過ホウ酸塩、例えば、過ホウ酸アンモニウム、過ホウ酸ナトリウムまたは過ホウ酸カリウム等、一過硫酸塩、例えば、一過硫酸水素アンモニウム、一過硫酸水素ナトリウムまたは一過硫酸水素カリウム等、ならびにiv)項に引用されているペルオキシカルボン酸の塩、例えば、モノペルオキシフタル酸アンモニウム、モノペルオキシフタル酸ナトリウム、モノペルオキシフタル酸カリウムまたはモノペルオキシフタル酸マグネシウム等である。]
[0116] ii)は、例えば10質量%〜50質量%の濃度の水溶液としての例えば過酸化水素である。]
[0117] 化合物iii)の例は、tert.ブチルヒドロペルオキシド、tert.アミルヒドロペルオキシド、クミルヒドロペルオキシド、トルイルヒドロペルオキシド、p−ブロモベンゾイルヒドロペルオキシド、ピナンヒドロペルオキシド、ジイソプロピルベンゼンヒドロペルオキシド、1−シクロヘキサノール−1−ヒドロペルオキシド、過酢酸、過安息香酸、一過フタル酸またはメタ−クロロ過安息香酸等である。]
[0118] 化合物iv)は、例えば、ケトペルオキシド、ジアルキルペルオキシド、ジアシルペルオキシドまたは混合アシル−アルキルペルオキシドである。ジアシルペルオキシドの例は、ジベンゾイルペルオキシドおよびジアセチルペルオキシド等である。ジアルキルペルオキシドの例は、ジ−tert−ブチルペルオキシド、ジ−クミルペルオキシド、ビス−(α,α−ジメチルベンジル)ペルオキシド、ジエチルペルオキシド等である。]
[0119] 混合アシル−アルキルペルオキシドは、例えば、tert.ブチル過安息香酸エステルである。ケトペルオキシドは、例えば、アセトンペルオキシド、ブタノンペルオキシド、1,1’−ペルオキシ−ビス−シクロヘキサノール、メチルエチルケトンペルオキシド、アニソイルペルオキシド等である。]
[0120] その他は、例えば、1,2,4−トリオキソランまたは9,10−ジヒドロ−9,10−エピジオキシドアントラセンである。]
[0121] 化合物i)、iii)およびiv)、特にiii)およびiv)、特にiv)が好適である。ジアシルペルオキシド、ジアルキルペルオキシドおよびケトペルオキシド、例えば、ジアシルペルオキシドおよびジアルキルペルオキシド、特にジアシルペルオキシドが特に好適である。]
[0122] ジベンゾイルペルオキシドおよびメチルエチルケトンペルオキシドが特に好適である。]
[0123] たいていの場合における化合物i)〜iv)は、固体であり、例えば、好適な溶媒の溶液または懸濁液として固体の形で組成物に混入され得る。好ましくは、例えば成分(b)の溶液または懸濁液、特に溶液が使用される。]
[0124] アミンおよび/またはアミジンによって還元することが可能な遊離ラジカル開始剤、すなわち本発明による組成物の成分(c)としてさらに好適なのは、例えば、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−N−オキシルまたは3−ヒドロキシ−2,2,5,5−テトラメチル−ピロリジン−N−オキシルなどのN−オキシル化合物である。成分(c)の他の例は、例えば、式(XX)または(XX’):



[式中、
Rxxは、例えば、水素、C1−C36アルキル、C2−C36アルケニル、C2−C18アルキニル、C6−C10アリール、−O−C1−C18アルキル、−O−C6−C10アリール、−NH−C1−C18アルキル、−NH−C6−C10アリール、−N(C1−C6アルキル)2であり;
Ryyは、例えば、直接結合、C1−C36アルキレン、C2−C36アルケニレン、C2−C36アルキニレン、−(C1−C6アルキレン)−フェニル−(C1−C6アルキレン)−または基



あるいは式(YY)または(YY’)



のポリマーヒドロキシアミンエステルであり、
G1、G2、G3およびG4は、互いに独立して、C1−C4アルキルであり、またはG1およびG2はともに、かつG3およびG4はともにペンタメチレンであり;
G5およびG6は、互いに独立して、水素またはC1−C4アルキルであり;
Rzzは、C1−C12アルキル、C5−C7シクロアルキル、ベンジルもしくはフェニルエチル、C2−C18アルカノイル、C3−C5アルケノイルまたはベンゾイルである]の構造要素を含むヒドロキシルアミンエステルなどの熱開始剤である。]
[0125] 当該化合物は、例えば、その開示内容が参考として本明細書で援用されるWO2004/081100に開示されている。WO2004/081100に定義されている式(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、(F)、(G)、(H)、(I)、(K)、(L)、(M)、(N)、(O)、(P)、(Q)、(R)および(S)の化合物が特に好適である。当該化合物の具体例は、WO2004/081100の第1表に開示されている化合物番号101〜160である。]
[0126] 成分(c)は、通常、組成物の質量に対して0.001〜20%、好ましくは0.1〜10%の量で本発明の組成物に存在する。]
[0127] 本発明の主題は、さらに、成分(a1)または(a2)または(a3)、(b)および(c)に加えて、
(d)(b)を硬化することが可能な開始剤、特にラジカル光開始剤
を含む請求項1に記載の組成物である。]
[0128] (b)を硬化することが可能な開始剤(d)として、例えば、当該技術分野で既知のラジカル光開始剤が採用される。]
[0129] 例は、ベンゾフェノン型の化合物;アセトフェノン化合物、例えばα−ヒドロキシケトンまたはα−アミノケトン;4−アロイル−1,3−ジオキソラン;ベンゾインアルキルエーテルおよびベンジルケタール;フェニルグリオキサル酸エステルおよびそれらの誘導体;オキシムエステル;過酸エステル;モノアシルホスフィンオキシド;ビスアシルホスフィンオキシド;トリスアシルホスフィンオキシド;ハロメチルトリアジン;ヘキサアリールビスイミダゾール/共開始剤系;フェロセニウム化合物;あるいはチタノセン、ならびに共開始剤として使用できるホウ酸塩化合物である。]
[0130] 当該化合物は、当業者に既知であり、多くの文献および特許に開示されている。概説が、例えば、J.V.CrivelloおよびK.Dietlikerの"Chemistry & Technology of UV&EB Formulation for Coatings,Inks & Paints,Vol.III,Photoinitiators for Free Radical Cationic & Anionic Photopolymerisation", 2nd ed., Wiley&Sons, 1998ならびにK. Dietlikerの"A Compilation of Photoinitiators commercially available for UV today",Sita Technology Ltd.,2002に示されている。]
[0131] したがって、本発明の成分(d)は、例えば、式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)または(6)



[式中、
R101、R102およびR103は、互いに独立して、水素、C1−C4−アルキル、C1−C4−ハロゲンアルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−チオアルキル、ハロゲンまたはN(C1−C4−アルキル)2であり;
R104は、R101、R102およびR103について示されている意味の1つを有し、フェニル、COOCH3、



であり;
nは2〜10であり;
R130は、水素またはC1−C18−アルコキシであり;
R131は、水素、C1−C18−アルキル、C1−C12ヒドロキシアルキル、C1−C18−アルコキシ、−OCH2CH2−OR135、モルホリノ、C1−C18−アルキル−S−、H2C=CH−基、H2C=C(CH3)−基、



であり;
R132は、ヒドロキシ、C1−C16−アルコキシ、モルホリノ、ジメチルアミノまたは−O(CH2CH2O)e−C1−C16−アルキルであり;
R133およびR134は、互いに独立して、水素、C1−C6−アルキル、C1−C16−アルコキシまたは−O(CH2CH2O)e−C1−C16−アルキルであり;あるいは非置換フェニルまたはベンジル;あるいはC1−C12−アルキルによって置換されたフェニルまたはベンジルであり;あるいはR133およびR134は、それらが結合した炭素原子とともに、シクロヘキシル環を形成し;
R132、R133およびR134は、すべてがC1−C16−アルコキシまたは−O(CH2CH2O)e−C1−C16−アルキルであることはなく;
R135は水素、



であり;
R136およびR137は、互いに独立して、水素、C1−C12アルキル、C1−C12アルコキシまたはOHであり;
GaおよびGbは、互いに独立して、ポリマー構造の末端基、好ましくは水素またはメチルであり;
Gcは、直接結合、OまたはSであり;
a、bおよびcは1〜3であり;
dは2〜10であり;
eは1〜20であり;
R140およびR141は、互いに独立して、直鎖状、分枝鎖状または環式C1−C20−アルキル;フェニル、ナフチルまたはビフェニルであり;それらのすべてが非置換であるか、またはハロゲン、C1−C12−アルキル、C1−C12−アルコキシ、C1−C12アルキルチオまたはNR143R144、あるいはR140およびR141は、互いに独立して、−(CO)R142であり;
R142は、シクロヘキシル、シクロペンチル、フェニル、ナフチル、ビフェニリル、またはS原子もしくはN原子を有する5もしくは6員複素環式環であり;それらのすべてが、非置換であるか、または1つ以上のハロゲン、C1−C4−アルキルおよび/またはC1−C4−アルコキシによって置換されており;
R143およびR144は、互いに独立して、水素、非置換C1−C12−アルキル、またはOHもしくはSHによって置換されたC1−C12−アルキルであり、アルキル鎖は、1〜4個の酸素原子によって場合によって中断されており;R143およびR144は、互いに独立して、C2−C12−アルケニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ベンジルまたはフェニルであり;
R50は、水素、C1−C12−アルキルまたは



であり;
R51、R52、R53、R54およびR55は、互いに独立して、水素;非置換C1−C12−アルキル、またはOH、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルチオ、フェニル、ナフチル、ハロゲンもしくはCNによって置換されたC1−C12−アルキルであり;アルキル鎖は、1つ以上の酸素原子によって場合によって中断されており;あるいはR51、R52、R53、R54およびR55は、互いに独立して、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルチオまたはNR56R57であり;
R56およびR57は、互いに独立して、水素、非置換C1−C12−アルキル、またはOHもしくはSHによって置換されたC1−C12−アルキルであり、アルキル鎖は、1〜4個の酸素原子によって場合によって中断されており;R56およびR57は、互いに独立して、C2−C12−アルケニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ベンジルまたはフェニルであり;
Y1は、1つ以上の酸素原子によって場合によって中断されたC1−C12−アルキレンであり;
zは、0または1であり;
R60は、水素、C3−C8シクロアルキル;非置換であるか、または1つ以上のハロゲン、フェニルおよび/またはCNによって置換されたC1−C12−アルキルであり;あるいはR60は、C2−C5アルケニル;非置換であるか、または1つ以上のC1−C6アルキル、ハロゲン、CN、OR63、SR64および/またはNR65R66によって置換されたフェニルであり;あるいはR60は、C1−C8アルコキシ、ベンジルオキシ;あるいは非置換であるか、または1つ以上のC1−C6アルキルおよび/またはハロゲンによって置換されたフェノキシであり;
R61は、それぞれがハロゲン、C1−C12アルキル、C3−C8シクロアルキル、ベンジル、フェノキシカルボニル、C2−C12アルコキシカルボニル、OR63、SR64、SOR64、SO2R64および/またはNR65R66によって1〜7回場合によって置換されたフェニル、ナフチル、ベンゾイルまたはナフトイルであり、置換基、OR63、SR64およびNR65R66は、フェニルまたはナフチル環上のさらなる置換基とともにR63、R64、R65および/またはR66基を介して5もしくは6員環を場合によって形成し;あるいは
それぞれが、フェニルによって、または1つ以上のOR63、SR64および/またはNR65R66によって置換されたフェニルによって置換されており;あるいは
R61は、チオキサンチルまたは



であり;
R62は、水素;非置換C1−C20アルキル、または1つ以上のハロゲン、OR63もしくはフェニルによって置換されたC1−C20アルキルであり;あるいはC3−C8シクロアルキル;非置換であるか、または1つ以上のC1−C6アルキル、フェニル、ハロゲン、OR63、SR64および/またはNR65R66によって置換されたフェニルであり;あるいは非置換であるか、または1つ以上のC1−C6アルキル、フェニル、OR63、SR64および/またはNR65R66によって置換されたC2−C20アルカノイルまたはベンゾイルであり;あるいはC2−C12アルコキシカルボニル、フェノキシカルボニル、CN、CONR65R66、NO2、C1−C4ハロアルキル、S(O)s−C1−C6アルキル;S(O)s−フェニルであり;
sは1または2であり;
R63およびR64は、互いに独立して、水素、C1−C20アルキル、C2−C12アルケニル、C3−C8シクロアルキル、フェニル−C1−C3アルキルであり;あるいは



、OH、SH、CN、C1−C8アルカノイルによって置換されたC1−C8アルキルであり;あるいは非置換であるか、または1つ以上のC1−C6アルキル、ハロゲン、OH、C1−C4アルコキシ、C1−C4アルキルスルファニルもしくは



によって置換されたベンゾイルであり;あるいはそれぞれが非置換であるか、またはハロゲン、C1−C12アルキル、C1−C12アルコキシ、フェニル−C1−C3アルキルオキシ、フェノキシ、C1−C12アルキルスルファニル、フェニルスルファニル、N(C1−C12アルキル)2、ジフェニルアミノもしくは



によって置換されたフェニルまたはナフチルであり;
R65およびR66は、互いに独立して、水素、C1−C20アルキル、C2−C4ヒドロキシアルキル、C2−C10アルコキシアルキル、C2−C5アルケニル、C3−C8シクロアルキル、フェニル−C1−C3アルキル、C1−C8アルカノイル、C3−C12アルケノイル、ベンゾイルであり;あるいはそれぞれが非置換であるか、またはC1−C12アルキル、ベンゾイルもしくはC1−C12アルコキシによって置換されたフェニルまたはナフチルであり;あるいはR65およびR66は、ともに、OもしくはNR63によって場合によって中断され、かつ/またはヒドロキシル、C1−C4アルコキシ、C2−C4アルカノイルオキシもしくはベンゾイルオキシによって場合によって置換されたC2−C6アルキレンであり;
R67は、C1−C12アルキル、フェニル、またはC1−C12アルキルおよび/またはNR65R66によって置換されたフェニルであり;
R70およびR71は、互いに独立して、C1−C18−アルキル、C1−C18−アルコキシ、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはハロゲンによって場合によって一、二もしくは三置換されたシクロペンタジエニルであり;
R72およびR73は、Ti−C結合に対するオルト位に置換基として少なくとも1つのFまたはCF3を有し、非置換ピロリニルもしくはポリオキサアルキルであるか、または1つまたは2つのC1−C12−アルキル、ジ(C1−C12−アルキル)アミノメチル、モルホリノメチル、C2−C4−アルケニル、メトキシメチル、エトキシメチル、トリメチルシリル、ホルミル、メトキシもしくはフェニルによって置換されたピロリニルまたはポリオキサアルキルである少なくとも1つのさらなる置換基を有するフェニルであり;
R72およびR73は、



であり;
Y2は、O、SまたはNR78であり;
R74、R75およびR76は、互いに独立して、水素、ハロゲン、C2−C12−アルケニル、C1−C12−アルコキシ;1〜4個のOによって中断されたC2−C12−アルコキシであり;シクロヘキシルオキシ、シクロペンチルオキシ、フェノキシ、ベンジルオキシ、非置換フェニルもしくはビフェニル、またはC2−C4−アルコキシ、ハロゲン、フェニルチオもしくはC1−C4−アルキルチオによって置換されたフェニルもしくはビフェニルであり;
R74およびR75がどちらも水素であることはなく、残基



に関して、少なくとも1つの置換基R74またはR75が、C1−C12アルコキシもしくは1〜4個の酸素原子によって中断されたC1−C12アルコキシ、シクロヘキシルオキシ、シクロペンチルオキシ、フェノキシまたはベンジルオキシであり;
R78は、C1−C8アルキル、フェニル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである]の化合物である。]
[0132] 当該化合物およびそれらの製造は、例えば、WO04/074328等[=式(I)の化合物];EP3002、EP94347、EP125206、EP284561、US4347111、EP216884、EP805152、GB320027、WO03/040076、WO04/009651、WO05/076074、WO05/100292等[=式(II)の化合物];EP7086、EP7508、EP40721、EP184095、WO00/32612等[=式(III)の化合物];US6048660、WO00/56822等[=(IV)の化合物];GB2339571、GB2358017、WO02/100903、WO06/018405、WO07/071797等[=式(V)の化合物];EP94915、EP318894等[=式(VI)の化合物]に開示されている。これらの文献の該当する開示内容は、参考として本明細書で援用される(該当する開示内容は、化合物自体およびそれらの製造に関するものである)。]
[0133] 具体例は、ベンゾフェノン、ベンゾフェノン誘導体、例えば、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン、2−メチルベンゾフェノン、3−メチルベンゾフェノン、4−メチルベンゾフェノン、2−メトキシカルボニルベンゾフェノン、4,4’−ビス(クロロメチル)ベンゾフェノン、4−クロロベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、3,3’−ジメチル−4−メトキシ−ベンゾフェノン、[4−(4−メチルフェニルチオ)フェニル]−フェニルメタノン、メチル−2−ベンゾイルベンゾエート、3−メチル−4’−フェニルベンゾフェノン、2,4,6−トリメチル−4’−フェニルベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン;ケタール化合物、例えば、ベンジルジメチルケタール(IRGACURE(登録商標)651);アセトフェノン、アセトフェノン誘導体、例えば、α−ヒドロキシシクロアルキルフェニルケトンまたはα−ヒドロキシアルキルフェニルケトン、例えば、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパノン(DAROCUR(登録商標)1173)、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトン(IRGACURE(登録商標)184)、1−(4−ドデシルベンゾイル)−1−ヒドロキシ−1−メチル−エタン、1−(4−イソプロピル−ベンゾイル)−1−ヒドロキシ−1−メチル−エタン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(IRGACURE(登録商標)2959);2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]−フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン(IRGACURE(登録商標)127);2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)−フェノキシ]−フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン;ジアルコキシアセトフェノン、4−アロイル−1,3−ジオキソラン、ベンゾインアルキルエーテルおよびベンジルケタール、例えば、ジメチルベンジルケタール、フェニルグリオキサル酸エステルおよびそれらの誘導体、例えばオキシ−フェニル−酢酸2−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−エチルエステル、二量体フェニルグリオキサル酸エステル、例えばオキソ−フェニル−酢酸1−メチル−2−[2−(2−オキソ−2−フェニル−アセトキシ]−プロポキシ]−エチルエステル(IRGACURE(登録商標)754);オキシムエステル、例えば1,2−オクタンジオン1−[4−(フェニルチオ)フェニル]−2−(O−ベンゾイルオキシム)(IRGACURE(登録商標)OXE01)、エタノン1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−1−(O−アセチルオキシム)(IRGACURE(登録商標)OXE02)、9H−チオキサンテン−2−カルボキシアルデヒド9−オキソ−2−(O−アセチルオキシム)、過酸エステル、例えば、EP126541に記載されているベンゾフェノンテトラカルボン酸過酸エステル、モノアシルホスフィンオキシド、例えば(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ジフェニルホスフィンオキシド(DAROCUR(登録商標)TPO)、エチル(2,4,6トリメチルベンゾイルフェニル)ホスフィン酸エステル;ビスアシルホスフィンオキシド、例えば、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−(2,4,4−トリメチル−ペンチル)ホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド(IRGACURE(登録商標)819)、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)—2,4−ジペントキシフェニルホスフィンオキシド、トリスアシルホスフィンオキシド、ハロメチルトリアジン、例えば、2−[2(4−メトキシ−フェニル)−ビニル]−4,6−ビス−トリクロロメチル−[1,3,5]トリアジン、2−(4−メトキシ−フェニル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−[1,3,5]トリアジン、2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−[1,3,5]トリアジン、2−メチル−4,6−ビス−トリクロロメチル−[1,3,5]トリアジン、ヘキサアリールビスイミダゾール/共開始剤系、例えば、オルト−クロロヘキサフェニル−ビスイミダゾールと2−メルカプトベンズチアゾールとの組合せ、フェロセニウム化合物、またはチタノセン、例えばビス(シクロペンタジエニル)−ビス(2,6−ジフルオロ−3−ピリルフェニル)チタン(IRGACURE(登録商標)784)である。さらに、ホウ酸塩化合物を共開始剤として使用することができる。DAROCUR(登録商標)およびIRGACURE(登録商標)化合物は、CいBa Inc.の登録商標である。]
[0134] 上記の化合物の混合物も本発明による配合物における成分(d)として採用できることが自明である。]
[0135] アシルホスフィンオキシド、モノアシルホスフィンオキシド、ならびにビスアシルホスフィンオキシド、ヒドロキシケトン化合物ならびにベンゾフェノンおよびその誘導体がラジカル開始剤(d)として好適である。]
[0136] 光開始剤成分(d)は、通常、組成物に対して0.001〜20質量%、好ましくは0.1〜10質量%の量で本発明の組成物に存在する。]
[0137] 光潜在性塩基(a1)または(a2)および成分(b)に加えて、本発明による組成物は、様々な添加剤(e)を含むことができる。]
[0138] したがって、本発明の主題は、また、成分(a1)、(b)および(c)ならびに任意成分(d)または(a2)、(b)および(c)ならびに任意成分(d)または(a3)、(b)および任意成分(d)に加えて、さらなる添加剤(e)、特に光増感剤化合物を含む上記の組成物である。]
[0139] 添加剤(e)は、例えば、光潜在性塩基化合物(a1)または(a2)のスペクトル感度を変化または拡大させる共開始剤または増感剤である。概して、これらは、芳香族カルボニル化合物、例えば、ベンゾフェノン、チオキサントン、アントラキノンおよび3−アシルクマリンならびにそれらの誘導体、あるいはエネルギー移行または電子移行によって全体的な量子収率を向上させる例えばエオシン、ロダミンおよびエリトロシン染料などの染料である。共開始剤として添加することができる好適な染料の例は、トリアリールメタン、例えば、マラカイトグリーン、インドリン、チアジン、例えばメチレンブルー、キサントン、チオキサントン、オキサジン、アクリジンまたはフェナジン、例えばサフラニン、ならびに式



[式中、
Rは、アルキルまたはアリールであり、
R’は、水素またはアルキルもしくはアリール基である]
のロダミン、例えばロダミンB、ロダミン6GまたはビオラミンR、ならびにスルホロダミンBまたはスルホロダミンGである。フルオロン、例えば5,7−ジヨード−3−ブトキシ−6−フルオロンも好適である。当業者は、この種の好適な化合物を熟知している。]
[0140] 成分(e)として好適な光増感剤のさらなる具体的な例は、
1.チオキサントン
チオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン、2−ドデシルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、1−メトキシカルボニルチオキサントン、2−エトキシカルボニルチオキサントン、3−(2−メトキシエトキシカルボニル)−チオキサントン、4−ブトキシカルボニルチオキサントン、3−ブトキシカルボニルー7−メチルチオキサントン、1−シアノ−3−クロロチオキサントン、1,3−ジメチル−2−(2−エチルヘキシルオキシ)チオキサントン、1−エトキシカルボニル−3−クロロチオキサントン、1−エトキシカルボニル−3−エトキシチオキサントン、1−エトキシカルボニル−3−アミノチオキサントン、1−エトキシカルボニル−3−フェニルスルフリルチオキサントン、3,4−ジ−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシカルボニル]−チオキサントン、1,3−ジメチル−2−ヒドロキシ−9H−チオキサンテン−9−オン2−エチルヘキシルエーテル、1−エトキシカルボニル−3−(1−メチル−1−モルホリノエチル)−チオキサントン、2−メチル−6−ジメトキシメチルチオキサントン、2−メチル−6−(1,1−ジメトキシベンジル)−チオキサントン、2−モルホリノメチルチオキサントン、2−メチル−6−モルホリノメチルチオキサントン、N−アリルチオキサントン−3,4−ジカルボキシミド、N−オクチルチオキサントン−3,4−ジカルボキシミド、N−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−チオキサントン−3,4−ジカルボキシイミド、1−フェノキシチオキサントン、6−エトキシカルボニル−2−メトキシチオキサントン、6−エトキシカルボニル−2−メチルチオキサントン、チオキサントン−2−カルボン酸ポリエチレングリコールエステル、2−ヒドロキシ−3−(3,4−ジメチル−9−オキソ−9H−チオキサントン−2−イルオキシ)N,N,N−トリメチル−1−プロパンアミニウム塩化物;
2.ベンゾフェノン
ベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、4−メトキシベンゾフェノン、4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、4,4’−ジメチルベンゾフェノン、4,4’−ジクロロベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)−ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(メチルエチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4−ビス(p−イソプロピルフェノキシ)ベンゾフェノン、4−メチルベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン、4−(4−メチルチオフェニル)−ベンゾフェノン、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、メチル−2−ベンゾイルベンゾエート、4−(2−ヒドロキシエチルチオ)−ベンゾフェノン、4−(4−トリルチオ)−ベンゾフェノン、4,4’−ジフェニルベンゾフェノン、4,4’−ジフェノキシベンゾフェノン、2−メトキシカルボニルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニル硫化物、4−メトキシ−3,3’−メチルベンゾフェノン、1−[4−(4−ベンゾイル−フェニルスルファニル)−フェニル]−2−メチル−2−(トルエン−4−スルホニル)−プロパン−1−オン、4−ベンゾイル−N,N,N−トリメチルベンゼンメタンアミニウム塩化物、2−ヒドロキシ−3−(4−ベンゾイルフェノキシ)−N,N,N−トリメチル−1−プロパンアミニウム塩化物一水和物、4−(13−アクリロイル−1,4,7,10,13−ペンタオキサトリデシル)−ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−N,N−ジメチル−N−[2−(1−オキソ−2−プロペンイル)オキシ]エチル−ベンゼンメタンアミニウム塩化物;
3.クマリン
クマリン1、クマリン2、クマリン6、クマリン7、クマリン30、クマリン102、クマリン106、クマリン138、クマリン152、クマリン153、クマリン307、クマリン314、クマリン314T、クマリン334、クマリン337、クマリン500、3−ベンゾイルクマリン、3−ベンゾイル−7−メトキシクマリン、3−ベンゾイル−5,7−ジメトキシクマリン、3−ベンゾイル−5,7−ジプロポキシクマリン、3−ベンゾイル−6,8−ジクロロクマリン、3−ベンゾイル−6−クロロ−クマリン、3,3’−カルボニル−ビス[5,7−ジ(プロポキシ)−クマリン]、3,3’−カルボニル−ビス(7−メトキシクマリン)、3,3’−カルボニル−ビス(7−ジエチルアミノ−クマリン)、3−イソブチロイルクマリン、3−ベンゾイル−5,7−ジメトキシ−クマリン、3−ベンゾイル−5,7−ジエトキシ−クマリン、3−ベンゾイル−5,7−ジブトキシクマリン、3−ベンゾイル−5,7−ジ(メトキシエトキシ)−クマリン、3−ベンゾイル−5,7−ジ(アリルオキシ)クマリン、3−ベンゾイル−7−ジメチルアミノクマリン、3−ベンゾイル−7−ジエチルアミノクマリン、3−イソブチロイル−7−ジメチルアミノクマリン、5,7−ジメトキシ−3−(1−ナフトイル)−クマリン、5,7−ジエトキシ−3−(1−ナフトイル)−クマリン、3−ベンゾイルベンゾ[f]クマリン、7−ジエチルアミノ−3−チエノイルクマリン、3−(4−シアノベンゾイル)−5,7−ジメトキシクマリン、3−(4−シアノベンゾイル)−5,7−ジプロポキシクマリン、7−ジメチルアミノ−3−フェニルクマリン、7−ジエチルアミノ−3−フェニルクマリン、JP09−179299−AおよびJP09−325209−Aに開示されているクマリン誘導体、例えば7−[{4−クロロ−6−(ジエチルアミノ)−S−トリアジン−2−イル}アミノ]−3−フェニルクマリン;
4.3−(アロイルメチレン)−チアゾリン
3−メチル−2−ベンゾイルメチレン−β−ナフトチアゾリン、3−メチル−2−ベンゾイルメチレン−ベンゾチアゾリン、3−エチル−2−プロピオニルメチレン−β−ナフトチアゾリン;
5.ロダニン
4−ジメチルアミノベンザルロダニン、4−ジエチルアミノベンザルロダニン、3−エチル−5−(3−オクチル−2−ベンゾチアゾリニリデン)−ロダニン、ロダニン誘導体、JP08−305019Aに開示されている式[1]、[2]、[7];
6.他の化合物
アセトフェノン、3−メトキシアセトフェノン、4−フェニルアセトフェノン、ベンジル、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンジル、2−アセチルナフタレン、2−ナフトアルデヒド、ダンシル酸誘導体、9,10−アントラキノン、アントラセン、ピレン、アミノピレン、ペリレン、フェナントレン、フェナントレンキノン、9−フルオレノン、ジベンゾスベロン、クルクミン、キサントン、チオミチラーのケトン、α−(4−ジメチルアミノベンジリデン)ケトン、例えば、2,5−ビス(4−ジエチルアミノベンジリデン)シクロペンタノン、2−(4−ジメチルアミノ−ベンジリデン)−インダン−1−オン、3−(4−ジメチルアミノ−フェニル)−1−インダン−5−イル−プロペノン、3−フェニルチオフタルイミド、N−メチル−3,5−ジ(エチルチオ)−フタルイミド、N−メチル−3,5−ジ(エチルチオ)−フタルイミド、フェノチアジン、メチルフェノチアジン、アミン、例えば、N−フェニルグリシン、エチル4−ジメチルアミノベンゾエート、ブトキシエチル4−ジメチルアミノベンゾエート、4−ジメチルアミノアセトフェノン、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、ジメチルアミノエタノール、2−(ジメチルアミノ)エチルベンゾエート、ポリ(プロピレングリコール)−4−(ジメチルアミノ)ベンゾエートである。]
[0141] 例えばUS4,772,530、GB2307474、GB2307473、GB2307472およびEP775706に開示されている、染料とホウ酸塩の組合せもこの文脈において好適である。]
[0142] 本発明による組成物は、さらなる添加剤(e)として、光還元性染料、例えば、キサンテン、ベンゾキサンテン、ベンゾチオキサンテン、チアジン、ピロニン、ポルフィリンまたはアクリジン染料、および/または放射線によって開裂され得るトリハロゲンメチル化合物を含むことができる。同様の組成物が、例えばEP445624に記載されている。]
[0143] 置換ベンゾフェノンまたはチオキサントンが特に好ましい。好適なベンゾフェノンの例は、ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(エチルメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ジフェニルベンゾフェノン、4,4’−ジフェノキシベンゾフェノン、4,4’−ビス(p−イソプロピルフェノキシ)ベンゾフェノン、4−メチルベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、2−メトキシカルボニルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4−4’−メチルジフェニル硫化物、4−メトキシ−3,3’−メチルベンゾフェノン、イソプロピルチオキサントン、クロロチオキサントン、1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、1,3−ジメチル−2−(2−エチルヘキシルオキシ)チオキサントンである。ベンゾフェノンおよび/またはチオキサントンの混合物、例えば、ベンゾフェノンおよび4−メチルベンゾフェノンまたは4−メチルベンゾフェノンおよび2,4,6−トリメチルベンゾフェノンの混合物も好適である。]
[0144] したがって、さらなる添加剤(e)として、ベンゾフェノンおよびその誘導体、チオキサントンおよびその誘導体、アントラキノンおよびその誘導体またはクマリンおよびその誘導体、またはオキサジン、アクリジン、フェナジンおよびロダミンなどの染料、特にベンゾフェノンおよびその誘導体、チオキサントンおよびその誘導体、アントラキノンおよびその誘導体またはクマリンおよびその誘導体からなる群から選択される光増感剤化合物を含む上記の組成物も興味深い。対応する誘導の例が上記リストに集約されている。]
[0145] 本発明による重合性組成物のためのさらなる好適な添加剤の例としては、促進剤、例えば、スルホン酸塩、サッカリン、ナフテン酸コバルト;早発的重合を防止することを目的とする熱抑制剤、例えば、ヒドロキノン、ヒドロキノン誘導体、p−メトキシフェノール、β−ナフトールまたは立体障害フェノール、例えば2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾールが挙げられる。]
[0146] 暗所での貯蔵安定性を向上させるために、例えば、銅化合物、例えばナフテン酸銅、ステアリン酸もしくはオクタン酸銅、リン化合物、例えば、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン、亜リン酸トリエチル、亜リン酸トリフェニルもしくは亜リン酸トリベンジル、四級アンモニウム化合物、例えば、塩化テトラメチルアンモニウムもしくは塩化トリメチルベンジルアンモニウム、またはヒドロキシルアミン誘導体、例えばN−ジエチルヒドロキシルアミンを使用することが可能である。]
[0147] 重合中に雰囲気酸素を除去するために、ポリマーへの溶解性が不十分であり、重合の開始に際して表面に移動し、空気の侵入を防止する透明表面層を形成するパラフィンまたは同様の蝋様物質を添加することが可能である。酸素不透過層を設けることも可能である。]
[0148] 少量で添加することができる光安定剤は、UV吸収剤、例えば、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール、ヒドロキシフェニル−ベンゾフェノン、オキサルアミドまたはヒドロキシフェニル−s−トリアジン型のUV吸収剤である。これらの化合物を個々に、または立体障害アミン(HALS)を含む、または含まない混合物で使用することができる。当該UV吸収剤および光安定剤の例は、WO04/074328 Case22841、12頁、第9行から14頁、第23行に開示されており、前記開示内容は、参考として本明細書で援用される。]
[0149] さらに、当該技術分野で慣例の連鎖移動剤を本発明による組成物に添加することが可能である。例は、メルカプタンおよびベンゾチアゾールである。]
[0150] 慣例の添加剤(e)のさらなる例は、意図する用途に応じて、光増白剤、充填剤、顔料、染料、湿潤剤、平滑化助剤、帯電防止剤、流動向上剤、接着促進剤および酸化防止剤である。]
[0151] 添加剤(e)として組成物は、染料および/または白色および有色顔料を含むこともできる。]
[0152] DIN 55943が引用された"CD Rompp Chemie Lexikon−Version 1.0,Stuttgart/New York:Georg Thieme Verlag 1995"[CD Rompp Textbook of Chemistry−Version 1.0,Stuttgart/New York:出版Georg Thieme、1995]に記載の顔料は、塗布媒体において、不溶性の無機または有機の有色または無色着色手段である粒子の形である。]
[0153] この意味における不溶性は、25℃での塗布媒体1000g当たり1g未満、好ましくは0.5g/1000g未満または0.25g/1000g未満、特に0.1g/1000g未満、特に0.05g/1000g未満の溶解度と定義される。]
[0154] 塗布の種類に応じて、有機ならびに無機顔料が使用される。当該添加剤は、一般に、当業者に既知である。]
[0155] 顔料の例としては、吸収および/または効果顔料、好ましくは吸収顔料の任意の系が挙げられる。当該顔料成分の数および選択は限定されない。それらを、例えば意図する色彩印象などの対応する必要性に応じて調整することができる。効果顔料は、小板様組成物を有し、表面塗料に対して特定の装飾色効果を示す顔料であると理解される。効果顔料は、例えば、いずれも車両および工業塗装において、通常塗布される効果付与顔料である。当該効果顔料の例は、純粋金属顔料、例えばアルミニウム、鉄または銅顔料;干渉顔料、例えば二酸化チタンで塗装されたマイカ、酸化鉄で塗装されたマイカ、混合酸化物(例えば、二酸化チタンとFe2O3または二酸化チタンとCr2O3)で塗装されたマイカ、金属酸化物または液体結晶顔料で塗装されたアルミニウムである。]
[0156] 着色吸収顔料は、例えば、通常は塗料産業で採用される有機または無機吸収顔料である。有機吸収顔料の例は、アゾ顔料、フタロシアニン、キナクリドンおよびピロロピロール顔料である。]
[0157] 例えば、モノまたはビスアゾ顔料、ならびにそれらの金属錯体、フタロシアニン顔料、多環式顔料、例えば、ペリレン、アントラキノン、チオインジゴ、キナクリドンまたはトリフェニルメタン顔料、ならびにジケト−ピロロ−ピロール、イソインドリノン、例えば、テトラクロルイソインドリノン、イソインドリン、ジオキサジン、ベンズイミダゾロンおよびキノフタロン顔料である。]
[0158] 無機吸収顔料の例は、酸化鉄顔料、二酸化チタンおよびカーボンブラックである。無機顔料のさらなる例は、例えばルチル型またはアナターゼ型の二酸化チタン顔料、カーボンブラック、酸化亜鉛、例えば亜鉛ホワイト、酸化鉄、例えば、酸化鉄イエロー、酸化鉄レッド、クロムイエロー、クロムグリーン、ニッケルチタンイエロー、ウルトラマリンブルー、コバルトブルー、バナジン酸ビスマス、カドミウムイエローまたはカドミウムレッドである。]
[0159] 染料は、また、好適な着色剤であり、塗布媒体へのそれらの溶解度によって顔料と差別化される。すなわち、25℃における塗布媒体への溶解度は、塗布媒体1000g当たり1gを超える。]
[0160] 染料の例は、アゾ、アジン、アントラキノン、アクリジン、シアニン、オキサジン、ポリメチン、チアジン、トリアリールメタン染料である。これらの染料は、例えば、塩基性またはカチオン性染料、エッチング染料、直接染料、分散染料、現像染料、建染染料、金属錯体染料、反応性染料、酸染料、硫黄染料、カップリング染料または直接染料として採用される。]
[0161] 顔料および染料は、例えば、本発明による組成物に単独で、または任意の組合せで採用される。意図する用途に応じて、顔料は、当該技術分野で慣例の量、例えば、全配合物に対して1〜60質量%または10〜30質量%で採用される。]
[0162] 有機染料の慣例の濃度は、例えば、全配合物に対して0.1〜20%、特に1〜5%である。]
[0163] 上記顔料または染料と対照的に、一方では非着色性である、すなわち吸収性が弱く、その屈折率が塗装媒体の1つと類似しており、他方では、表面塗料、すなわち塗布された塗装膜における効果顔料の配向(平行整列)に影響を与えることが可能であるあらゆる化合物が色不活性充填剤と理解される。さらに、硬度または流動性などの塗料または塗料組成物の特性。使用できる化合物/成分の例を以下に示すが、表現色不活性充填剤を前記例に限定するものではない。定義による好適な充填剤は、透明または半透明充填剤または顔料、例えば、シリカゲル、珪藻土、タルカム、炭酸カルシウム、カオリン、硫酸バリウム、珪酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、結晶性二酸化珪素、非晶質珪酸、酸化アルミニウム、粒径が例えば0.1〜50pmの例えばガラス、セラミックまたはポリマーのマイクロカプセルまたは凹状マイクロカプセルである。他の好適な不活性充填剤は、あらゆる固体不活性有機粒子、例えば尿素とホルムアルデヒドの縮合生成物、微粉化ポリオレフィンワックスおよび微粉化アミドである。配合物の意図する用途に応じて、不活性充填剤を単独または混合物で使用できることは自明である。]
[0164] 本発明による組成物が好ましくはさらなる添加剤として塗料の製造に使用される場合は、(例えば、上記のものから選択される)顔料または染料が挿入され、通常は、(例えば、上記のものから選択される)充填剤も当該組成物に存在する。]
[0165] 粉末塗料も本発明の文脈における塗料組成物という用語に包含される。]
[0166] 添加剤の選択は、応用分野およびこの分野に必要とされる特性に応じて行われる。上記添加剤は、当該技術分野で慣例であるため、それぞれの用途において通常の量で添加される。]
[0167] 場合によっては、2つ以上の光潜在性塩基化合物(a1)および/または(a2)の混合物、すなわち成分(a3)を使用することが有利であり得る。]
[0168] 本発明の組成物を用いたレドックス開始を、光開始剤によって開始されるラジカル光重合、または他の架橋反応、例えばイソシアネート/ヒドロキシル付加と組み合わせることもできる。]
[0169] ラジカル重合性化合物(b)を例えば塩基性硬化性成分と場合によって混合することができる。当該成分の例は、WO03/033500に開示されている(WO03/033500、18〜23頁の成分(B)の具体的な説明を参照)。]
[0170] 本発明の組成物は、様々な目的に、例えば、印刷インク、例えばフレキソ印刷インクもしくは給紙印刷用インクとして、透明塗料として、例えば木材もしくは金属のための白色ペイントとして、なかでも紙、木材、金属もしくはプラスチックのための塗料材料として、粉末塗料として、建築物および道路を標示するための日光硬化性外装塗料として、写真再生プロセスに、ホログラフィ記録材料に、画像記録プロセス、または有機溶媒もしくは水性アルカリ媒体を使用して現像できる印刷版の製造に、スクリーン印刷のためのマスクの製造に、歯科充填材料として、感圧接着剤を含む接着剤として、積層用樹脂として、エッチングレジストもしくは永久レジストおよび電子回路のためのはんだマスクとして、塊状硬化(透明成形品のUV硬化)、または例えば米国特許第4,575,330号に記載されている光造形プロセスによる三次元製品の製造に、複合材料(例えば、ガラス繊維および/または他の繊維ならびに他の助剤を含むことができるスチレンポリエステル)および他の厚層組成物の製造に、電子部品の塗装もしくは封入に、あるいは光ファイバーの塗料として採用され得る。]
[0171] すべての種類の基板、例えば、建築物、フェンス、チップボードパネルに対する外装用塗料、および例えば自動車、鉄道または航空機などの車両の塗装のための石、コンクリートまたは金属に対する塗料などの装飾用塗料を製造するための本発明の組成物の使用が特に興味深い。該組成物を自動車OEM仕上げおよび自動車再仕上げ、ならびに車体、自動車のプラスチック部品および車体搭載自動車部品の仕上げに使用することもできる。本発明の開始剤を仕上げ塗装、下塗塗装または透明塗装における多塗料系に使用することができる。それらを、着色仕上げ塗装に使用することもできる。]
[0172] 表面塗料において、プレポリマーと、一不飽和モノマーをも含む多不飽和モノマーとの混合物を使用するのが一般的である。ここで、プレポリマーは、塗装膜の特性に本質的に係わっており、それを変えることによって、当業者が硬化膜の特性に影響を与えることが可能になる。多不飽和モノマーは、塗装膜を不溶性にする架橋剤として機能する。一不飽和モノマーは、反応性希釈剤として機能し、それによって、溶媒を使用しなくても粘度が低下する。]
[0173] 本発明の光硬化性組成物は、例えば、その上に保護被膜を塗布するか、または画像露光によって画像を貼るすべての種類の基板、例えば、木材、織物、紙、セラミック、ガラス、特にフィルムの形のポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリオレフィンもしくは酢酸セルロースなどのプラスチック、ならびにAl、Cu、Ni、Fe、Zn、MgもしくはCoなどの金属およびGaAs、SiもしくはSiO2に対する塗料材料として好適である。]
[0174] 液体組成物、溶液または懸濁液を基板に塗布することによって基板を塗装することができる。溶媒の選択および濃度は、主として組成物のタイプおよび塗装法に左右される。溶媒は、不活性でなければならない、換言すれば、成分と化学反応してはならず、塗装処理後に乾燥プロセスにおいて再び除去することが可能でなければならない。好適な溶媒の例は、ケトン、エーテルおよびエステル、例えば、メチルエチルケトン、イソブチルメチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、N−メチルピロリドン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、1,2−ジメトキシエタン、酢酸エチル、酢酸n−ブチルおよび3−エトキシプロピオン酸エチルである。]
[0175] 既知の塗装法を用いて、溶液を、例えば、スピン塗装、浸漬塗装、ナイフ塗装、カーテン塗装、はけ塗り、噴霧塗装、特に静電塗装、およびリバースロール塗装ならびに電気泳動塗装によって基板に均一に塗布する。感光層を一時的に軟質支持体に塗布し、次いで積層を介する層移行によって最終的な基板、例えば銅張回路基板を塗装することも可能である。]
[0176] 塗布量(層厚)および基板(層支持体)の性質は、所望の応用分野の関数である。層厚の範囲は、一般には、約0.1μm〜100μmを超える値を含む。]
[0177] 本発明の組成物を例えば接着剤用途に使用することができる。接着剤組成物は、当該技術分野で慣例の他の添加剤化合物、例えば酸化防止剤、例えば立体障害アミン(HALS)、ホスファイトもしくはフェノール酸化防止剤、充填剤樹脂、増粘剤、流動性調整剤、可塑剤および消泡剤等をも場合によって含む。]
[0178] 当該UV硬化性接着剤は、好ましくは、封鎖形または非封鎖形の上記のOH/NCOまたはSH/NCO系である。これらの接着剤は、有機ポリイソシアネートと活性水素含有化合物との縮合反応によって製造される。]
[0179] 接着剤の露光は、例えば、積層の前もしくは最中または後に実施され、あるいはフィルムが積層されない場合は、嫌気性条件で硬化が実施される。積層後の露光は、より高速の硬化をもたらすことができる。積層前の露光は、例えば、不透明な基板の使用を可能にする。]
[0180] したがって、本発明の組成物は、また、第1の基板を第2の基板に接着する方法であって、
(i)上記の式(I)、(II)または(III)の化合物の光潜在性塩基を含む前記組成物を、前記第1および第2の基板の少なくとも一方の少なくとも1つの透明表面に塗布する工程と、
(ii)前記第1の基板と第2の基板とを、前記接着剤組成物をその間に挟んで貼り合わせる工程と、
(iii)前記接着剤組成物を化学線に曝露して硬化を実施する工程と
を含む方法に好適である。]
[0181] さらに、本発明の組成物は、また、第1の基板を第2の基板に接着する方法であって、
(i)上記の式(I)、(II)または(III)の化合物の光潜在性塩基を含む前記組成物を、前記第1および第2の基板の少なくとも一方の少なくとも1つの表面に塗布する工程と、
(iii)前記接着剤組成物を化学線に曝露する工程と、
(ii)前記第1の基板と第2の基板とを、前記接着剤組成物をその間に挟んで貼り合わせる工程と
を含む方法に好適である。]
[0182] 該方法およびそれに採用される成分の例は、その開示内容が参考として本明細書で援用されるWO08/009575に示されている。]
[0183] さらに、本発明の組成物を、例えばその開示内容が参考として本明細書で援用されるUS6903147に記載されている嫌気性接着剤に採用することができる。]
[0184] 本発明による組成物を、当該組成物を放射線に曝露してからさらに処理する方法に採用することもできる。当該方法は、例えば、WO06/008251、EP1002587およびWO04/069427に記載されており、前記文献の開示内容は、参考として本明細書で援用される。]
[0185] 本発明の組成物を、例えば、その開示内容が参考として本明細書で援用されるUS4347174に開示されているセメント組成物、または例えば、その開示内容が参考として本明細書で援用されるEP49559の開示内容に従って歯科用セメントとして採用することもできる。]
[0186] 該組成物の放射線に対する感度は、一般に、約190nmからUV領域を通過して赤外領域(約20000nm、特に1200nm)、特に190nm〜650nmに及ぶため、非常に広範囲に及ぶ。好適な放射線は、例えば、日光または人工光源からの光に存在する。そのため、多くの全く異なる光源が採用される。点光源もアレイ(「ランプカーペット」)も好適である。例は、炭素アークランプ、キセノンアークランプ、恐らくはハロゲン化金属ドープ(ハロゲン化金属ランプ)を含む中圧、超高圧、高圧および低圧水銀ランプ、マイクロ波刺激金属蒸気ランプ、エキシマランプ、超化学線蛍光管、蛍光ランプ、アルゴン白熱ランプ、電子懐中電灯、写真フラッドランプ、電子ビームおよびX線である。ランプと、露光される基板との距離は、本発明によれば、意図する用途ならびにランプの種類および出力に応じて異なってよく、例えば2cm〜150cmであってよい。レーザ光源、例えば、248nmでの露光用のクリプトンFレーザなどのエキシマレーザも好適である。可視領域のレーザを採用することもできる。あるいは、化学線は、発光ダイオード(LED)、例えば有機発光ダイオード(OLED)、例えばUV発光ダイオード(UV−LED)によって供給される。前記LEDは、放射線源の瞬間的なオン・オフ切換を可能にする。さらに、UV−LEDは、一般に、狭い波長分布を有し、ピーク波長をカスタマイズすることを可能にするとともに、電気エネルギーをUV放射線に効率的に変換させる。]
[0187] 使用される光源に応じて、多くの場合に、その吸収スペクトルが放射線源の発光スペクトルとできるだけ一致する上記の増感剤を採用することが有利である。]
[0188] 本発明は、また、ラジカル重合性化合物(b);ならびにアミンおよび/またはアミジン(c)によって還元することが可能である遊離ラジカル開始剤、特に過酸化物を含む組成物のUV硬化のための、以上に定義されている式Iの化合物の使用、ならびに前記成分と、以上に定義されている式Iの光潜在性塩基触媒ならびに(c)アミンおよび/またはアミジンによって還元することが可能な遊離ラジカル開始剤、特に過酸化物とを混合し、200〜650nmの波長範囲の光を該組成物に照射することによってラジカル重合性化合物(b)を架橋するための方法に関する。]
[0189] 本発明のさらなる主題は、上記のラジカル重合性化合物を架橋するための方法であって、熱処理を照射の前、最中または後に実施する方法である。]
[0190] 本発明の主題は、さらに、接着剤、塗料、シール材、封止成分、印刷インク、成形材料、光構造層を製造するための上記の組成物の使用;ならびに接着剤、塗料、シール材、封止成分、印刷インク、成形材料、光構造層を製造するための上記の方法である。]
[0191] 本発明の別の実施形態は、少なくとも1つの表面が上記の組成物で塗装された塗装基板;ならびに上記の重合または架橋された組成物である。]
[0192] 以下に示す実施例は、請求項の範囲を限定することなく、本発明をより詳細に説明する。部および百分率は、明細書の以降の箇所および請求項において、特記しない限り質量部および質量百分率である。3個を超える炭素原子を有するアルキル基が具体的な異性体に言及することなく実施例に示されている場合は、それぞれの場合においてn−異性体を指す。]
[0193] A/ポリウレタンアクリレート配合物
実施例1:
以下の成分を混合することによってuv硬化性配合物を調製する。
0.10gの光潜在性アミジン



増感剤としての0.10gのイソプロピルチオキサントン(Ciba Specialty Chemicalsが提供するDAROCUR(登録商標)ITX)
Aldrichが提供する熱ラジカル開始剤としての0.10gのメチルエチルケトン過酸化物
ラジカル光開始剤としての0.18gの2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキシド(Ciba Specialty Chemicalsが提供するDAROCUR(登録商標)TPO)
0.02gのシリコーン表面添加剤(Byk Chemieが提供するByk 306)
1.00gの六官能性脂肪族ウレタンアクリレート(Cytecが提供するEbecryl 1290)
5.80gのウレタン−アクリレートオリゴマー(Cytecが提供するEbecryl 4858)
3.00gの酢酸ブチル/溶媒としてのキシレンの7:3混合物
配合物をBaF2結晶に塗布し、UV放射線に対して透明なポリプロピレンフィルムと貼り合わせる。サンプルを30秒間にわたってUVBおよびUVA光(PhilipsTL40W/05)に露光する。アクリレート硬化度を測定するために露光の前および後にIRスペクトルを測定する。反応度測定後に、810cm-1におけるアクリレートピークを監視する。積層せずに同じ実験を繰り返す。以下の第1表に結果の概要を示す。]
[0194] 第1表]
[0195] これらの結果は、UV光が酸素の不在下でアクリレートのレドックス硬化開始を容易に活性化できることを示している。該反応は、酸素によって強く抑制され、それがレドックス反応の典型的な特徴である。]
[0196] 配合物は、フラスコ内で数日間安定している。]
[0197] 実施例2〜6
実施例2〜6において
1.00gの六官能性脂肪族ウレタンアクリレート(Cytecが提供するEbecryl 1290)
5.80gのウレタン−アクリレートオリゴマー(Cytecが提供するEbecryl 4858)
3.00gの酢酸ブチル/溶媒としてのキシレンの7:3混合物
0.02gのシリコーン表面添加剤(Byk Chemieが提供するByk 306)
で構成された組成物パートAと、以下に定義される組成物パートB2〜B6と混合する。]
[0198] パートB2の組成物
0.10gの光潜在性アミジン



増感剤としての0.10gのイソプロピルチオキサントン(Ciba Incが提供するDAROCUR(登録商標)ITX)
Flukaが提供する熱ラジカル開始剤としての可塑剤中0.20gの2−ブタノンペルオキシド(メチルエチルケトンペルオキシド)50〜60%
ラジカル光開始剤としての0.18gの2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキシド(Ciba Incが提供する(DAROCUR(登録商標)TPO)]
[0199] パートB3の組成物
0.10gの光潜在性アミジン



増感剤としての0.10gのイソプロピルチオキサントン(Ciba Incが提供するDAROCUR(登録商標)ITX)
Flukaが提供する熱ラジカル開始剤としての0.10gのジベンゾイルペルオキシドペルオキシド
ラジカル光開始剤としての0.18gの2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキシド(Ciba Incが提供する(DAROCUR(登録商標)TPO)]
[0200] パートB4の組成物
0.10gの光潜在性アミジン



増感剤としての0.10gのイソプロピルチオキサントン(Ciba Incが提供するDAROCUR(登録商標)ITX)
Flukaが提供する熱ラジカル開始剤としての0.10gのジベンゾイルペルオキシドペルオキシド]
[0201] パートB5の組成物
0.10gの光潜在性アミジン



増感剤としての0.10gのイソプロピルチオキサントン(Ciba Incが提供するDAROCUR(登録商標)ITX)
Flukaが提供する熱ラジカル開始剤としての可塑剤中0.20gの2−ブタノンペルオキシド(メチルエチルケトンペルオキシド)50〜60%]
[0202] パートB6の組成物
0.10gの光潜在性アミジン



Flukaが提供する熱ラジカル開始剤としての可塑剤中0.20gの2−ブタノンペルオキシド(メチルエチルケトンペルオキシド)50〜60%]
[0203] それぞれ組成物パートAおよび組成物パートB2〜B6を含む配合物を、12μmの較正巻線バーコーターで2つのBaF2結晶に塗布する。酸素抑制を防止または少なくとも低減するために、1つのサンプルを、UV放射線に対して透明なBOPPフィルム(積層体)によって被覆する(ラジカルスカベンジャー)。第2のサンプルは、積層されないため、空気に曝露される。両サンプルを、Phillipsの6つのTL化学線ランプによって供給されるUVBおよびUVAに30秒間にわたって露光する。アクリレート変換率および硬化効率を、露光の前後にIR分光分析法によって測定する。1636cm-1におけるアクリレートピークをFTIR分析によって監視する。アクリレート変換率が高いほど、硬化効率が良好になる。実施例2〜6のFTIR分析の結果を第2表に示す。]
[0204] 第2表]
[0205] それらの結果は、UV光がアクリレート重合のレドックス開始プロセスを容易に活性化できることを示している。これをすべての3種類の光潜在性塩基について、様々な過酸化物の存在下で、かつ遊離ラジカル光開始剤の存在下ならびに不在下で達成することができる。期待通りに、フィルムが酸素の影響から保護されている(「積層されている」)ときにより高い変換率が達成される。]
[0206] B/アミノアクリレート配合物
実施例7
以下の成分を混合する。
0.075gの光潜在性アミジン



増感剤としての0.075gのイソプロピルチオキサントン(Ciba Incが提供するDAROCUR(登録商標)ITX)
Flukaが提供する熱ラジカル開始剤としての0.075gのジベンゾイルペルオキシドペルオキシド
5.00gのアミン変性アクリレート(Cytecが提供するEbecryl 83)
溶媒としての2.00gの酢酸ブチル/キシレンの7:3混合物
0.02gのシリコーン表面添加剤(Byk Chemieが提供するByk 306)]
[0207] 配合物を、12μmの較正巻線バーコーターで2つのBaF2結晶に塗布する。酸素抑制を防止または少なくとも低減するために、1つのサンプルを、UV放射線に対して透明なBOPPフィルム(積層体)によって被覆する(ラジカルスカベンジャー)。第2のサンプルは、積層されないため、空気に曝露される。両サンプルを、Phillipsの6つのTL化学線ランプによって供給されるUVBおよびUVAに30秒間にわたって露光する。アクリレート変換率および硬化効率を、露光の前後にIR分光分析法によって測定する。1636cm-1におけるアクリレートピークをFTIR分析によって監視する。アクリレート変換率が高いほど、硬化効率が良好になる。実施例7のFTIR分析の結果を第3表に示す。]
[0208] 第3表]
[0209] それらの結果は、UV光がアクリレート重合のレドックス開始プロセスを容易に活性化できることを示している。アミノ−アクリレートに基づくこの配合物について、それらの結果は、酸素抑制がほとんどないことも示している。]
[0210] C/ポリエステルアクリレート配合物
以下の実施例8〜11では、ポリエステルアクリレート塗料系(パートA1)に触媒および開始剤(パートB)を添加することによって配合物を調製する。]
[0211] パートA1の組成物
6.00gのポリエステルアクリレート(Cytecが提供するEbecryl 830)
3.00gの酢酸ブチル/溶媒としてのキシレンの7:3混合物
0.02gのシリコーン表面添加剤(Byk Chemieが提供するByk 306)]
[0212] パートB8の組成物
0.10gの光潜在性アミジン



増感剤としての0.10gのイソプロピルチオキサントン(Ciba Incが提供するDAROCUR(登録商標)ITX)
Flukaが提供する熱ラジカル開始剤としての可塑剤中0.10gの2−ブタノンペルオキシド(メチルエチルケトンペルオキシド)50〜60%
ラジカル光開始剤としての0.18gの2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキシド(Ciba Incが提供する(DAROCUR(登録商標)TPO)]
[0213] パートB9の組成物
0.10gの光潜在性アミジン



増感剤としての0.10gのイソプロピルチオキサントン(Ciba Incが提供するDAROCUR(登録商標)ITX)
Flukaが提供する熱ラジカル開始剤としての可塑剤中0.10gの2−ブタノンペルオキシド(メチルエチルケトンペルオキシド)50〜60%]
[0214] パートB10の組成物
0.10gの光潜在性アミジン



Flukaが提供する熱ラジカル開始剤としての可塑剤中0.10gの2−ブタノンペルオキシド(メチルエチルケトンペルオキシド)50〜60%
ラジカル光開始剤としての0.18gの2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキシド(Ciba Incが提供する(DAROCUR(登録商標)TPO)]
[0215] パートB11の組成物
0.10gの光潜在性アミジン



Flukaが提供する熱ラジカル開始剤としての可塑剤中0.10gの2−ブタノンペルオキシド(メチルエチルケトンペルオキシド)50〜60%]
[0216] 配合物を、12μmの較正巻線バーコーターで2つのBaF2結晶に塗布する。酸素抑制を防止または少なくとも低減するために、1つのサンプルを、UV放射線に対して透明なBOPPフィルム(積層体)によって被覆する(ラジカルスカベンジャー)。第2のサンプルは、積層されないため、空気に曝露される。両サンプルを、Phillipsの6つのTL化学線ランプによって供給されるUVBおよびUVAに30秒間にわたって露光する。アクリレート変換率および硬化効率を、露光の前後にIR分光分析法によって測定する。1636cm-1におけるアクリレートピークをFTIR分析によって監視する。アクリレート変換率が高いほど、硬化効率が良好になる。実施例8〜11のFTIR分析の結果を第4表に示す。]
[0217] 第4表]
[0218] それらの結果は、UV光がアクリレート重合のレドックス開始プロセスを容易に活性化できることを示している。ポリエステル−アクリレートに基づくこの配合物について、それらの結果は、酸素抑制がウレタン−アクリレートの場合より幾分顕著であることも示している。他方で、アクリレート変換率データによれば、ラジカル生成の効率は、光潜在性アミジンの場合より光潜在性三級アミンの場合の方が良好であると思われる。]
权利要求:

請求項1
(a1)光潜在性アミジン塩基、または(a2)光潜在性アミン塩基、または(a3)(a1)と(a2)の混合物、および(b)ラジカル重合性化合物、および(c)過酸化物を含む組成物。
請求項2
成分(a1)または(a2)または(a3)、(b)および(c)に加えて、(d)(b)を硬化することが可能な開始剤、特にラジカル光開始剤を含む、請求項1に記載の組成物。
請求項3
塩基(a1)または(a2)が、式IZ−A(I)[式中、Zは感光性基であり;Aは、Zに共有結合した塩基前駆体基である]の光潜在性塩基化合物である、請求項1または2に記載の組成物。
請求項4
光潜在性アミジン塩基(a1)が、式(II)[式中、R1は、200〜650nmの波長範囲で光を吸収することが可能であり、非置換であるか、または1つ以上のC1−C18−アルキル、C2−C18−アルケニル、C2−C18−アルキニル、C1−C18−ハロアルキル、NR8R9、CN、OR10、SR10、COR11、COOR12、ハロゲンまたはによって置換された芳香族または複素芳香族基であり;あるいはR1は、であり;R2およびR3は、互いに独立して、水素、C1−C18−アルキル、C1−C18−アルケニル、C3−C18−アルキニル、あるいは非置換であるか、または1つ以上のC1−C18−アルキル、CN、OR12、SR12、ハロゲンまたはC1−C18−ハロアルキルによって置換されたフェニルであり;R5は、C1−C18−アルキルまたはNR10R11であり;R4、R6、R7、R8およびR9は、互いに独立して、水素またはC1−C18−アルキルであり;あるいはR4およびR6は、ともに、非置換であるか、または1つ以上のC1−C4−アルキルによって置換されたC2−C12−アルキレンブリッジを形成し;あるいはR5およびR7は、R4およびR6から独立して、ともに、非置換であるか、または1つ以上のC1−C4−アルキルによって置換されたC2−C12−アルキレンブリッジを形成し;あるいはR5がNR10R11である場合は、R7およびR11は、ともに、非置換であるか、または1つ以上のC1−C4−アルキルによって置換されたC2−C12−アルキレンブリッジを形成し;R10、R11およびR12は、互いに独立して、水素またはC1−C18−アルキルであり;R13は、200〜650nmの波長範囲で光を吸収することが可能であり、非置換であるか、または1つ以上のC1−C18−アルキル、C2−C18−アルケニル、C2−C18−アルキニル、C1−C18−ハロアルキル、NR8R9、CN、OR10、SR10、COR11、COOR12またはハロゲンによって置換された芳香族または複素芳香族基であり;R14は、水素またはC1−C18−アルキルであり;R15は、水素、C1−C18−アルキル、あるいは非置換であるか、または1つ以上のC1−C18−アルキル、ビニル、C3−C18−アルケニル、C3−C18−アルキニル、C1−C18−ハロアルキル、フェニル、NR8R9、CN、OR10、SR10、COR11、COOR12またはハロゲンによって置換されたフェニルである]の化合物である、請求項1に記載の組成物。
請求項5
光潜在性アミン塩基(a2)が、式(III)[式中、Ar1は、式V、VI、VIIまたはVIIIの芳香族基であり;Uは、O、SまたはN(R32)であり;Vは、Uについて示されている意味の1つを有し、あるいはCO、CH2、CH2CH2、C2−C6−アルキリデンまたは直接結合であり;Wは、C1−C7−アルキレンまたはC2−C6−アルキリデンであり;R16およびR17は、互いに独立して、シクロペンチル、シクロヘキシル、非置換C1−C12−アルキル;OH、C1−C4−アルコキシ、SH、CN、(CO)O(C1−C8−アルキル)、O(CO)C1−C4−アルキル、フェノキシ、ハロゲンおよび/またはフェニルによって置換されたC1−C12−アルキルであり;あるいはR16およびR17は、非置換であるか、またはハロゲン、C1−C12−アルキルおよび/またはC1−C12−アルコキシによって置換されたフェニルであり;あるいはR16およびR17は、であり;あるいはR16およびR17は、ともに、C2−C9−アルキレンまたはC3−C9−オキサアルキレンであり、あるいはともに式の基を形成し;pは、0または1であり;qは、0、1、2または3であり;yは、1または2であり;Ar2は、それぞれが非置換であるか、またはハロゲン、OH、C1−C12−アルキル、C1−C12−アルコキシ、(OCH2CH2)xOH、(OCH2CH2)xOCH3、C1−C8−アルキルチオ、フェノキシ、(CO)O(C1−C18−アルキル)、CO(OCH2CH2)xOCH3、フェニルもしくはベンゾイルによって置換されたフェニル、ナフチル、チエニルまたはフリルであり;あるいはフェニル基、ナフチル基、チエニル基またはフリル基は、OH、ハロゲン、C1−C12−アルコキシ、(CO)O(C1−C18−アルキル)、CO(OCH2CH2)xOCH3および/またはOCO(C1−C4−アルキル)によって置換されたC1−C4−アルキルによって置換されており;あるいはフェニル基、ナフチル基、チエニル基またはフリル基は、(CO)O(C1−C18−アルキル)またはCO(OCH2CH2)xOCH3によって置換されたC1−C4−アルコキシによって置換されており;xは、1〜20であり;R18は、C1−C12−アルキル、C3−C5−アルケニル、C5−C12−シクロアルキル、フェニル−C1−C3−アルキル、あるいはOH、C1−C4−アルコキシ、CNおよび/または(CO)O(C1−C4−アルキル)によって置換されたC2−C4−アルキルであり;R19は、C1−C12−アルキル、C3−C5−アルケニル、C5−C12−シクロアルキル、フェニル−C1−C3−アルキル、OH、C1−C4−アルコキシ、CNおよび/または(CO)O(C1−C4−アルキル)によって置換されたC2−C4−アルキルであり;あるいはR19は、非置換であるか、またはC1−C12−アルキル、C1−C4−アルコキシまたは(CO)O(C1−C4−アルキル)によって置換されたフェニルであり;あるいはR19は、R17とともに、C1−C7−アルキレン、フェニル−C1−C4−アルキレン、o−キシリレン、2−ブテニレンまたはC2−C3−オキサアルキレンであり;あるいはR18およびR19は、それらが結合した窒素原子とともに、O、S、COもしくはNR37によって場合によって中断された5、6もしくは7員環を形成し、あるいはR18およびR19は、ともに、OH、C1−C4−アルコキシおよび/または(CO)O(C1−C4−アルキル)によって場合によって置換されたC3−C7−アルキレンであり;R26、R27、R28、R29およびR30は、それぞれ互いに独立して水素、ハロゲン、C1−C12−アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、ベンゾイル、OR32、SR37、SOR37、SO2OR37、N(R38)(R39)、NH−SO2R42またはであり;Yは、O、S、N(R40)、N(R40)−R41−N(R40)またはであり;R31は、水素、C1−C12−アルキル、ハロゲンまたはC2−C8−アルカノイルであり;R32は、水素、C1−C12−アルキル、(CO)O(C1−C4−アルキル)、(CH2CH2O)xH、C2−C8−アルカノイル、C3−C12−アルケニル、シクロヘキシル、ヒドロキシシクロヘキシル、フェニル−C1−C3−アルキル、Si(C1−C8−アルキル)r(フェニル)3-r、あるいはSH、CN、OH、C1−C4−アルコキシ、C3−C6−アルケノキシ、OCH2CH2CN、OCH2CH2COO(C1−C4−アルキル)、COO(C1−C4−アルキル)、COOH、および/または非置換であるか、またはSHによって置換されたO(CO)−C1−C4−アルキルによって置換されたC2−C6−アルキルであり;あるいはR32は、非置換であるか、またはハロゲン、C1−C12−アルキルおよび/またはC1−C4−アルコキシによって置換されたフェニルであり;rは、1、2または3であり;R33は、水素、C1−C6−アルキルまたはフェニルであり;R34、R35およびR36は、それぞれ互いに独立して、水素またはC1−C4−アルキルであり、あるいはR34およびR35は、ともにC3−C7−アルキレンであり;R37は、水素、C1−C12−アルキル、C3−C12−アルケニル、シクロヘキシル、フェニル−C1−C3−アルキル、OCH2CH2COO(C1−C4−アルキル)、あるいはSH、OH、CN、COOH、COO(C1−C4−アルキル)、C1−C4−アルコキシ、OCH2CH2CN、および/または非置換であるか、またはSHによって置換されたO(CO)−C1−C4−アルキルによって置換されたC2−C12−アルキルであり;あるいはR37は、SまたはOによって中断されたC1−C12−アルキルであり;あるいはR37は、非置換であるか、ハロゲン、SH、C1−C12−アルキルおよび/またはC1−C4−アルコキシによって置換されたフェニルであり;R38およびR39は、それぞれ他のC1−C12−アルキルから独立して、C2−C4−ヒドロキシアルキル、C2−C10−アルコキシアルキル、C3−C5−アルケニル、C5−C12−シクロアルキル、フェニル−C1−C3−アルキル、C2−C3−アルカノイル、ベンゾイル、O(CO−C1−C8アルキレン)o−OH、あるいは非置換であるか、またはハロゲン、C1−C12−アルキルおよび/またはC1−C4−アルコキシによって置換されたフェニルであり;あるいはR38およびR39は、ともに、O、N(R43)またはSによって場合によって中断されたC2−C8−アルキレンであり、あるいはR38およびR39は、ともに、ヒドロキシル、C1−C4−アルコキシおよび/または(CO)O(C1−C4−アルキル)によって場合によって置換されたC2−C8−アルキレンであり;oは、1〜15の整数であり;R40は、C1−C8−アルキル、C3−C5−アルケニル、フェニル−C1−C3−アルキル、C1−C4−ヒドロキシアルキルまたはフェニルであり、R41は、1つ以上のOもしくはSによって場合によって中断されたC2−C16−アルキレンであり;R42は、C1−C18−アルキル、ナフチル、あるいは非置換であるか、またはハロゲン、C1−C12−アルキルおよび/またはC1−C8−アルコキシによって置換されたフェニルであり;R43は、C1−C8−アルキル、フェニル−C1−C3−アルキル、CH2CH2COO(C1−C8−アルキル)、CH2CH2CN、CH2CH2−COO(CH2CH2O)o−Hまたはである]のものである、請求項1に記載の組成物。
請求項6
成分(a1)が、化合物であり、成分(a2)が、化合物である、請求項1に記載の組成物。
請求項7
成分(a1)、(b)および(c)ならびに任意の(d)または(a2)、(b)および(c)ならびに任意の(d)または(a3)、(b)および任意の(d)に加えて、さらなる添加剤(e)、特に光増感剤化合物を含む、請求項1から6までのいずれか一項に記載の組成物。
請求項8
成分(a1)または(a2)または(a3)が、組成物全体に対して、0.01〜20質量%、特に0.01〜10質量%の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
請求項9
(b)ラジカル重合性化合物および(c)過酸化物を含む組成物のUV硬化のための、請求項3に記載の式Iの化合物の使用。
請求項10
前記成分と、請求項3に記載の式Iの光潜在性塩基触媒ならびに(c)過酸化物とを混合し、200〜650nmの波長範囲の光を組成物に照射することによってラジカル重合性化合物(b)を架橋するための方法。
請求項11
熱処理を照射の前、最中または後に実施する、請求項10に記載のラジカル重合性化合物を架橋するための方法。
請求項12
接着剤、塗料、シール材、封止成分、歯科用セメント、印刷インク、成形材料、光構造層を製造するための、請求項1に記載の組成物の使用。
請求項13
接着剤、塗料、シール材、封止成分、歯科用セメント、印刷インク、成形材料、光構造層を製造するための、請求項10に記載のラジカル重合性化合物を架橋するための方法。
請求項14
少なくとも1つの表面が請求項1に記載の組成物で塗装された塗装基板。
請求項15
請求項1に記載の重合または架橋された組成物。
类似技术:
公开号 | 公开日 | 专利标题
JP6263229B2|2018-01-17|オキシムエステル光開始剤
US10793555B2|2020-10-06|Oxime ester photoinitiators
DE19708294B4|2011-03-24|Alkylphenylbisacylphosphinoxide
KR100801457B1|2008-02-11|결합된 구조를 가지는 옥심 에스테르 광개시제
DE60303011T2|2006-06-22|Verfahren zur herstellung von stark haftenden beschichtungen
BE1012647A5|2001-02-06|Compose photo-initiateur, compositions le contenant et leurs utilisations.
NL1001124C2|1997-05-13|Met alkoxyfenyl gesubstitueerde bisacylfosfineoxiden.
EP2144894B1|2011-01-26|Oxime ester photoinitiators
ES2177438B1|2004-10-16|Fotoiniciadores de esteres de oxima.
EP2285836B1|2012-01-18|Photoinitiator mixtures
KR101032582B1|2011-05-06|헤테로방향족 그룹을 갖는 옥심 에스테르 광개시제
US7759043B2|2010-07-20|Oxime ester photoinitiators
US7556843B2|2009-07-07|Photosensitive resin composition
AU760212B2|2003-05-08|New O-acyloxime photoinitiators
US6486228B2|2002-11-26|Mono-and Bis-acylphosphine oxide photoinitiator combinations
EP2144876B1|2012-09-12|Oxime ester photoinitiators
EP1871829B1|2009-12-02|In-can stabilizer blend
JP5721630B2|2015-05-20|スルホニウム誘導体および潜在酸としてのその使用
DE60017790T2|2005-06-30|Verwendung von einer zusatzzusammensetzung zur erhöhung der lagerstabilität von äthylenischen ungesättigten harzen
JP6400021B2|2018-10-03|ビスアシルホスフィン酸の誘導体、その製造および光開始剤としての使用
US6693141B2|2004-02-17|Surface-active photoinitiators
CA2276613C|2008-02-05|Photoactivatable nitrogen-containing bases based on .alpha.-amino ketones
EP1957457B1|2013-02-27|Oxime ester photoinitiators
KR101351286B1|2014-02-17|옥심 에스테르 광개시제
EP2144900B1|2015-03-18|Oxime ester photoinitiators
同族专利:
公开号 | 公开日
WO2009095282A4|2010-01-14|
CN101925616A|2010-12-22|
EP2238178B1|2014-09-10|
US20110190412A1|2011-08-04|
WO2009095282A3|2009-11-12|
JP5697992B2|2015-04-08|
WO2009095282A2|2009-08-06|
EP2238178A2|2010-10-13|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
JPH1149835A|1997-08-05|1999-02-23|Showa Denko Kk|コンクリート構築物用プライマー組成物及びその硬化方法|
JPH1171450A|1997-08-22|1999-03-16|Ciba Specialty Chem Holding Inc|α−アミノアセトフェノンからのアミンの光発生|
JP2005511536A|2001-10-17|2005-04-28|チバスペシャルティケミカルズホールディングインコーポレーテッドCibaSpecialtyChemicalsHoldingInc.|光活性化窒素塩基|
WO2006008251A2|2004-07-21|2006-01-26|Ciba Specialty Chemicals Holding Inc.|Process for the photoactivation and use of a catalyst by an inverted two-stage procedure|
JP2007045900A|2005-08-09|2007-02-22|Hitachi Chem Co Ltd|回路接続材料並びに回路端子の接続構造体及び接続方法|WO2013039226A1|2011-09-14|2013-03-21|電気化学工業株式会社|組成物及びそれを用いた部材の仮固定方法|
JP2014098118A|2012-11-15|2014-05-29|Tokyo Univ Of Science|光塩基発生剤及び当該光塩基発生剤を含有する感光性樹脂組成物|
JP2017538022A|2014-12-18|2017-12-21|アルケマ フランス|アルコキシアミンの低温ラジカル重合|US3018266A|1960-07-29|1962-01-23|American Cyanamid Co|Polymerizable elastomer-vinyl aromatic compound composition containing a catalyst promoter system and method of polymerizing same|
DE3612442A1|1986-04-12|1987-10-22|Bayer Ag|Verfahren zur herstellung von uv-gehaerteten deckend pigmentierten beschichtungen|
EP0898202B1|1997-08-22|2000-07-19|Ciba Specialty Chemicals Holding Inc.|Photogeneration of amines from alpha-aminoacetophenones|
ES2277924T3|2000-05-26|2007-08-01|Akzo Nobel Coatings International B.V.|Composicion de revestimiento fotoactivable.|
US6664357B1|2003-01-21|2003-12-16|National Starch And Chemical Investment Holding Corporation|Method for the preparation of a stable anaerobic/UV/visible light curable adhesive|
DE102005010327A1|2005-03-03|2006-09-07|Basf Ag|Ratikalisch härtbare Beschichtungsmassen|
RU2009115962A|2006-09-29|2010-11-10|Циба Холдинг Инк. |Фотолатентные основания для систем, основанных на блокированных изоцианатах|JP5809780B2|2010-04-02|2015-11-11|Dicグラフィックス株式会社|紫外線硬化性コーティングニス|
PL2882808T3|2012-08-09|2017-04-28|Basf Se|Radiation curable preparations with high adhesion|
US9650526B2|2014-09-09|2017-05-16|3D Systems, Inc.|Method of printing a three-dimensional article|
EP3204434A1|2014-10-06|2017-08-16|Dow Global Technologies Llc|Using organic photoredox catalysts to achieve metal free photoregulated controlled radical polymerization|
CN107531886B|2015-04-29|2020-08-07|3M创新有限公司|由多硫醇和聚环氧化合物制备聚合物网络的方法|
CA3042861A1|2016-11-03|2018-05-11|3M Innovative Properties Company|Compositions including a photolatent amine, camphorquinone, and a coumarin and related methods|
JP2019534363A|2016-11-03|2019-11-28|スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー|How to apply sealant to aircraft parts|
CA3042860A1|2016-11-03|2018-05-11|3M Innovative Properties Company|Polythiol sealant compositions|
KR20190089057A|2016-12-05|2019-07-29|알케마 인코포레이티드|개시제 블렌드 및 그러한 개시제 블렌드를 함유하는 3차원 인쇄에 유용한 광경화성 조성물|
WO2018160691A1|2017-02-28|2018-09-07|Basf Se|Curable sealant composition|
WO2018160667A1|2017-02-28|2018-09-07|Basf Se|Curable sealant composition|
WO2020065588A1|2018-09-27|2020-04-02|3M Innovative Properties Company|Composition including amino-functional silanes and method of applying a sealant to a substrate|
WO2020202076A1|2019-04-04|2020-10-08|3M Innovative Properties Company|Method of irradiating a composition through a substrate|
法律状态:
2012-01-05| A621| Written request for application examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120104 |
2013-01-26| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130125 |
2013-09-04| A977| Report on retrieval|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130904 |
2013-09-18| A131| Notification of reasons for refusal|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130917 |
2013-12-18| A601| Written request for extension of time|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20131217 |
2013-12-26| A602| Written permission of extension of time|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20131225 |
2014-01-18| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140117 |
2014-08-05| A02| Decision of refusal|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140804 |
2014-12-05| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141204 |
2014-12-16| A911| Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20141215 |
2015-01-06| TRDD| Decision of grant or rejection written|
2015-01-14| A01| Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150113 |
2015-02-19| A61| First payment of annual fees (during grant procedure)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150212 |
2015-02-20| R150| Certificate of patent or registration of utility model|Ref document number: 5697992 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
2018-02-20| LAPS| Cancellation because of no payment of annual fees|
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
[返回顶部]