专利摘要:
本発明は、制御ユニット(10)と、患者の目を通して受け取られ、病的に同期する振動性のニューロンの活動をしているニューロンへ送られると、当該ニューロンのニューロンの活動の位相をリセットする視覚刺激信号を発生する複数のスティミュレーション素子(12、13)を有するスティミュレーション・ユニット(11)を具備し、制御ユニット(10)は、スティミュレーション素子(12、13)の少なくとも二つが、互いからの時間のずれをもつ、及び/または異なる位相をもつ、及び/または異なる極性をもつ視覚刺激信号を発生するように、スティミュレーション・ユニット(11)を作動する、装置(100)に関係する。
公开号:JP2011514194A
申请号:JP2010549011
申请日:2009-03-04
公开日:2011-05-06
发明作者:アーバン シュネル;ペーター タス;クリスチャン ハウプトマン;ビルギット;ウタコ バルニコル;カリミ ハロウド;ジーン−クリストファ ローレット
申请人:アーエヌエム アダプティブ ニューロモデュレーション ゲーエムベーハー;フォースチュングスヌートラム ユーリッヒ ゲーエムベーハー;ユニヴァーシタット ツ ケルン;
IPC主号:A61N5-06
专利说明:

[0001] 本発明は、視覚刺激のための装置及び方法に関係する。]
背景技術

[0002] 多くの神経系疾患や精神疾患では、脳内で過度に強いニューロンの活動の同期進行が起こり、こうしたことが大脳機能に非常に強い悪影響を及ぼす。上記のような疾患に対して現在利用可能な治療方法は、例えば、薬物療法や脳深部刺激などがある。]
先行技術

[0003] "Visual Field Maps in Human Cortex" by B. A. Wandell, S. O. Dumoulin and A. A. Brewer, published in Neuron 56, October 2007, pages 366 to 383"]
課題を解決するための手段

[0004] この背景を踏まえて、請求項1に記載される装置、請求項17に記載される装置、請求項19に記載される方法、請求項20に記載される装置、請求項21に記載される装置、並びに請求項26に記載される方法が明確に示される。本発明の有利な展開と改良が、従属請求項で明確に述べられる。]
図面の簡単な説明

[0005] 例示的な実施形態による装置100の概略図を示す。
患者の視野の概略図を示す。
さらに別の例示的な実施形態による装置300の概略図を示す。
さらに別の例示的な実施形態による装置400の概略図を示す。
さらに別の例示的な実施形態による装置500の概略図を示す。
さらに別の例示的な実施形態による装置600の概略図を示す。
さらに別の例示的な実施形態による装置700の概略図を示す。
さらに別の例示的な実施形態による装置800の概略図を示す。
均一な透過レンズを有する透過メガネ900の概略図を示す。
区画分けされた透過レンズを有する透過メガネ1000の概略図を示す。
複数のスティミュレーション素子によって発生される視覚刺激信号の概略図を示す。
複数のスティミュレーション素子によって発生される視覚刺激信号の概略図を示す。
複数のスティミュレーション素子によって発生される視覚刺激信号の概略図を示す。
複数のスティミュレーション素子によって発生される視覚刺激信号の概略図を示す。
部分的に透明な光メガネ1500の概略図を示す。
不透明な光メガネ1600の概略図を示す。
複数のスティミュレーション素子によって発生される視覚刺激信号の概略図を示す。
作動用エレクトロニクスの付いた、区画分けされた透過メガネの概略図を示す。
LCD透過ガラスの断面の概略図を示す。
区画分けされた導電層の概略図を示す。
透過メガネの一区画の作動及び透過特性図を示す。
透過メガネの透過スペクトル図を示す。
さらに別の例示的な実施形態による装置2300の概略図を示す。]
実施例

[0006] 以下、図面を参照しながら、本発明を例示的な形でより詳細に説明する。]
[0007] 図1は、制御ユニット10と制御ユニット10に接続されたスティミュレーション・ユニット11からなる装置100を概略的に示す。スティミュレーション・ユニット11は、制御ユニット10によって作動される複数のスティミュレーション素子を含む。本例示的実施形態では、スティミュレーション・ユニット11は、スティミュレーション素子12と13を有する。図1は、さらに、患者の目14を示している。] 図1
[0008] 装置100の動作時には、スティミュレーション素子12と13は、一方または両方の目14を通じて患者に取り込まれ、視神経を通じて脳内のニューロン集団へ伝達される視覚刺激信号15と16を発生する。このプロセスにおいて、制御ユニット10は、視覚刺激信号15と16が、例えば、時間がずれた形で発生されるように、スティミュレーション素子12と13を作動させる。]
[0009] 視覚刺激信号15と16の時間差印加の代わりに、異なる位相または異なる極性の信号を印加することもできる。さらに、混合の形態も実現可能である。すなわち、視覚刺激信号15と16が、例えば、時間的にずれ、かつ異なる極性をもつようにできる。装置100は、例えば、前述した種々の刺激のうちの一つだけを実行するために使用できるように策定されることも、あるいは、装置100は、前述した種々の刺激のうちの複数を実行するために使用できるように策定されることも可能である。]
[0010] 視覚刺激信号15と16は、光度または輝度変化(または光強度または光度の変化)に基づく信号であり得る。例えば、これらの信号を光度または輝度が変化してゆくパルスまたはパルスの列として印加することができる。スティミュレーション・ユニット11の改良に応じて、視覚刺激信号15と16は、例えば、均一なまたは区画分けされた透過メガネを用いれば、自然の視覚刺激の光度を調節したものとしてとして分配可能であり、例えば、部分的に透明な光メガネを用いれば、自然の視覚刺激に加えて発生する調節された視覚刺激として分配可能であり、例えば、不透明な光メガネを用いれば、人工的な視覚輝度刺激として分配可能である。患者が視覚刺激信号を両目14で取り込む場合には、両目14からの各々の刺激信号は相関され得る、または統合され得る。]
[0011] 装置100は、より具体的には、例えば、パーキンソン病、本態性振戦、ジストニア、てんかん、多発性硬化による振戦またはその他の病的振戦、鬱病、強迫障害、トゥレット・シンドローム、脳卒中後の機能障害、耳鳴り、睡眠障害、統合失調症、物質依存、人格障害、注意力欠如障害、注意欠陥過活動性障害、病的賭博、神経症、過食症、燃え尽き症候群、線維筋痛、片頭痛、群発頭痛、一般的頭痛、神経痛、運動失調、チック障害または筋緊張亢進といった、さらに他の疾患も含む、神経系疾患または精神疾患を治療するために使用可能である。]
[0012] 上記の疾患は、特定の回路中に接続された神経回路網の生体電気的通信の障害によって引き起こされる可能性がある。この点で、ニューロン集団が病的なニューロンの活動を継続的に発生させ、恐らく、それに関連して病的な接続性(回路網構成)を生じさせる。このプロセスにおいて、多数のニューロンが同時に活動電位を生じさせる、すなわち、関与した多数のニューロンが過度に同期した形で興奮する。さらに、病気のニューロン集団は、振動性のニューロンの活動を示す、すなわち、ニューロンが律動的に興奮する。上記の疾患の場合には、影響を受けた神経回路網の病的な律動的活動の平均周波数は、およそ1〜30 Hzの範囲内に入る—ただし、この範囲外であることもある。このようなニューロンは、例えば、制御されていないというような、健康な人とは質的に異なる風に興奮する。]
[0013] スティミュレーション素子12と13によって発生された視覚刺激信号15と16は、信号が網膜によって取り込まれ、視神経を通じて、病的に同期する振動性活動をしているニューロン集団へ伝達されると、これらの信号が、そのニューロン集団において、刺激されたニューロンではニューロンの活動の位相の初期化、いわゆるリセットを引き起こすように策定される。このリセットは、現在の位相値にかかわらず、刺激されたニューロンの位相をある位相値、例えば、0°に設定する。したがって、病的なニューロン集団のニューロンの活動の位相が、標的刺激によって制御される。さらに、上記複数のスティミュレーション素子は、異なる部位おける病的なニューロン集団の刺激を可能にする。これは、異なる刺激部位において異なる時間に、病的なニューロン集団のニューロンの活動の位相をリセットする可能性を与える。その結果、これは、病的なニューロン集団(その個々のニューロンが同一の周波数と位相で同期した形で活動状態であった)を複数の部分集団に分割する。一つの部分集団内では、個々のニューロンはまだ同期していて、同一の病的周波数でまだ興奮しているが、部分集団の各々は、そのニューロンの活動に関して、スティミュレーションの刺激によって強制的に与えられた位相をもつ。]
[0014] ニューロン間の病的な相互作用の結果、少なくとも二つの部分集団での刺激によって生じた状態は不安定であり、ニューロン集団全体は、個々のニューロンが相互関係のない形で興奮する完全な脱同期の状態にすぐに近づく。望ましい状態、すなわち、完全な脱同期は、したがって、スティミュレーション・ユニット11による刺激信号の印加後すぐには得られないが、病的な活動の数周期内に、または1周期に満たないうちにも定まる。]
[0015] 上述した刺激の形式では、ニューロン間の病的に増大した相互作用があるからこそ、最終的に望ましい脱同期が可能になる。これによって、病的な同期の原因である、自己組織化プロセスが利用される。同プロセスは、異なる位相をもつ部分集団に集団全体を分割後に脱同期をもたらす。これと対照的に、ニューロンの病的に増大した相互作用がなければ、脱同期は起こらないであろう。]
[0016] さらに、装置100による刺激は、機能障害を起こした神経回路網の接続性の再構成を得ることができ、そのように長く続く治療効果がもたらされ得る。]
[0017] 図2は、患者の視野17を概略的に示す。目を動かさずに一方の目で見ることが可能な空間は、視野と呼ばれる。単純化のために、図2では、視野17が円形で示される。視野は、通常、もっと弓形をした卵形をしている。ここで、視野の厳密な大きさと形状は、個人差があり、さらに年齢によっても異なる。] 図2
[0018] 例として、視野17内の点は、その極座標を用いて表わすことができる。視野17内のスティミュレーション素子12と13の空間位置が、図2に、例示的な形で示される。視覚化の目的で、スティミュレーション素子12と13の一つの隅は、いずれの場合にも、ベクター18または19によって示される。極座標系において、ベクター18と19は、それらの大きさと、それらがx軸との間に挟む各々の角度φ18またはφ19によって表わすことができる。] 図2
[0019] 視野17内の異なる箇所は、目の水晶体を通して網膜の異なる箇所に映し出される。網膜の異なる箇所は、次に、視神経を通じて脳内の異なるニューロンに接続される。つまりこれは、異なる空間位置に配置されたスティミュレーション素子12と13は、いずれの場合にも、異なるニューロンを刺激するために使用され得ることを意味する。したがって、網膜に取り込まれた刺激信号が脳内の異なる標的区域に伝達されるように、スティミュレーション素子12と13、及び場合により、さらに追加のスティミュレーション素子を患者の視野17内に空間的に配置できるということになる。したがって、スティミュレーション素子12と13によって、病的なニューロン集団の異なる部分集団を標的を定めた形で刺激することができ、これらの部分集団の位相を時間的にずらしてリセットできる。]
[0020] 脳の領域に対応する視野の領域の割当ては、例えば、論文(非特許文献1)に記載されている。]
[0021] 例として、装置100は、いわゆる「開ループ」モードで動作可能であり、このモードで、スティミュレーション素子12と13が所定の視覚刺激信号15と16を発生するように、制御ユニット10はスティミュレーション・ユニット11を作動させる。さらに、装置100の展開可能な形態として、図3に示す装置300を形成することができ、後者の装置はいわゆる「閉ループ」システムを構成する。図1から明らかにされた構成要素に加えて、装置300は、患者について記録された測定信号を提供し、前記信号を制御ユニット10へ送信する測定ユニット20も含む。制御ユニット10が、測定ユニット20で記録された測定信号に基づいて、スティミュレーション・ユニット11を作動させるように設計することができる。測定ユニット20は、脳波検査(EEG)電極、脳磁図(MEG)センサー、加速度計、筋電図検査(EMG)電極及び血圧、呼吸または皮膚抵抗を測定するためのセンサーなどの非侵襲的なセンサーを含み得る。さらに、一つ以上のセンサーの形態をした測定ユニット20を患者の身体内に埋め込むことができる。例として、皮質外面上の、皮質内のまたは皮下の電極が、侵襲的なセンサーとして使用可能である。特に、測定ユニット20は、刺激された標的領域またはそこに接続された領域における生理活動を測定するために使用され得る。] 図1 図3
[0022] 制御ユニット10と測定ユニット20との連携動作に関して、様々な改良が実現可能である。例として、制御ユニット10は、要求に促された刺激を行なうことができる。このために、制御ユニット10は、測定ユニット20によって記録された測定信号に基づいて、一つ以上の病的な特徴の存在及び/または発現を検出する。例として、ニューロンの活動の振幅または大きさを測定し、所定のしきい値と比較できる。制御ユニット10は、所定のしきい値を超えるとすぐに、一つ以上の標的区域の刺激が開始されるように策定され得る。さらに、刺激信号の強度(振幅)または刺激の頻度(周波数)または刺激シーケンス間の休止時間などの視覚刺激信号のパラメータが、病的な特徴の発現に基づいて、制御ユニット10によって設定可能である。例として、一つ以上のしきい値を規定可能であり、測定信号の振幅または大きさが一定のしきい値を超えるまたはしきい値よりも低下する場合には、制御ユニット10は視覚刺激信号の特定のパラメータを異なる値に変える。]
[0023] さらに、測定ユニット20によって記録された測定信号は、直ぐに、または必要であれば、一つ以上の処理ステップ後に、視覚刺激信号に変換され、スティミュレーション・ユニット11によって印加されるように設計することができる。例として、増幅された、かつ必要であれば、時間遅延を伴う数学的結合後(例えば、測定信号の混合後)及び線形及び/または非線形結合ステップ処理後の測定信号を、スティミュレーション素子12と13の制御入力へ制御信号として供給できる。ここでは、病的なニューロンの活動の影響を弱め、病的なニューロンの活動が減少するとともに刺激信号も消滅するまたは強度が少なくとも大きく減少されるように、結合モードが選択される。]
[0024] 図4は、図1に示した装置100の一つの展開をなす装置400を概略的に示す。装置400のどの構成要素も埋め込む必要はなく、したがって、全体の装置400が患者の身体の外部に取り付けられる。さらに、装置400は、刺激を要求に促されて変えるためにセンサーで測定されるいかなる信号も使用しない。透過メガネが、装置400ではスティミュレーション・ユニット11として使用され、このメガネは次の構成要素からなる。(i)二つの縁部21(それぞれが透過率調節ガラス・レンズ22(各目に対応して一つずつ)を有する)、(ii)二つの耳あて23(これによってメガネは患者の耳の後ろに機械的に保持される)、及び(iii)メガネの透過率調節レンズの透過率を制御する制御ユニット10。例えば、部分的に透明な光メガネや不透明な光メガネなど、後述するメガネの一つが、透過メガネの代わりにスティミュレーション用メガネとして使用可能である。装置400の電気的構成要素に電流を供給するための電池または再充電可能な電池は、制御ユニット10中に格納可能である、または制御ユニット10とは別の他の構造によりまたはメガネ上に格納可能である。メガネは、操作ユニット24(例えば、スイッチ・オン・ボタン及び/またはコントロール・ダイアル)を使って、患者自身がスイッチをオンにすることができる。コントロール・ダイアルは、例えば、最大の刺激強度を設定するために使用できる。上記の構成要素に加えて、装置400は、遠隔測定方式でまたは接続ケーブルによって制御ユニット10に接続される、制御媒体25を具備できる。ケーブル接続の場合には、接続及び切断のために差し込み式接続が使用可能である。] 図1 図4
[0025] さらに、装置400は、例えば、医師によって操作可能な追加の制御媒体(図示せず)も具備することができ、この制御媒体は遠隔測定方式でまたは接続ケーブルによって制御ユニット10に接続される。ケーブル接続の場合には、接続及び切断のために差し込み式接続が使用可能である。]
[0026] さらに、刺激の成功を記録及び/または文書化するために、または医師による検査のために、例えば、EEG電極または加速度計などの一つ以上のセンサーを備えることができる。]
[0027] 図5から図8は、装置300の展開としての装置500、600、700及び800を概略的に示す。装置500〜800は、いずれの場合にも、要求に促された制御またはスティミュレーション・ユニットへの測定信号のフィードバックがそれによって実行可能である、測定ユニットを具備する。この場合では、装置500と600は非侵襲的な変形に相当し、一方、装置700と800は患者の身体へ部分的に埋め込まれる。装置400と同様に、装置500〜800は、スティミュレーション・ユニットとして、均一なまたは区画分けされた透過メガネを具備する。代替的に、例えば、後述する部分的に透明な光メガネまたは不透明な光メガネなど、違った具合に策定されたスティミュレーション・ユニットも利用可能である。] 図5 図8
[0028] 装置400の前述した構成要素に加えて、図5に示した装置500は、接続ケーブル27を介して制御ユニット10に接続される、経皮の、すなわち患者の皮膚に装着された、EEG電極26を具備する。制御ユニット10は、EEG電極26で測定された電位差を増幅し、必要に応じて行なわれる線形または非線形結合後に、透過メガネの透過率調節レンズを作動させるために前記電位差を使用する。接続ケーブル27の代替として、EEG電極26は、無線で、すなわち、遠隔測定的に、制御ユニット10に接続されることも可能である。この場合の利点は、患者が接続ケーブルによって邪魔されることがない、例えば、妨害に遭う可能性がないことである。] 図5
[0029] 図6に示した装置600は、EEG電極の代わりに、測定ユニットとして加速度計28を有する。加速度計28は、例えば、時計のように、疾患のために震える患者の肢に装着される。加速度計28で記録された加速度信号は、制御ユニット10において増幅され、必要に応じて行なわれる線形または非線形結合後に、透過メガネの透過率調節レンズを作動させるために使用される。加速度計28は、遠隔測定方式でまたは接続ケーブルによって制御ユニット10に接続され得る。] 図6
[0030] 図7は、侵襲的な変形を示す。図示した例示的な実施形態では、装置700は、頭皮32の下、頭蓋骨33の外側に患者の身体に埋め込まれる、測定ユニットとしての一つ以上の皮下に埋め込まれた電極29、接続ケーブル30及び送受信ユニット31を具備する。患者の身体の外部には、接続ケーブル35を介して制御ユニット10に接続される送受信ユニット34がある。電極29で記録された測定信号は、例えば、各々、コイルとして実現され、それらの間で信号と電力の無線双方向送信を可能にする送受信ユニット31と34を介して、制御ユニット10へ送信される。電極29で測定された電位差は、制御ユニット10において増幅され、必要に応じて行なわれる線形または非線形結合後に、透過メガネの透過率調節レンズを作動させるために使用される。] 図7
[0031] さらに別の侵襲的な変形が、図8に概略的に示される。ここで図示した装置800では、一つ以上の皮質外面上に埋め込まれた電極36が、測定ユニットとして機能する。「皮質外面上の」とは、「大脳皮質面上に位置付けられた」という意味である。図8では、図示の目的で、大脳皮質38と頭骨33の間の空間が参照符号37によって示される。脳半球両方の大脳皮質38が概略的に示される。制御ユニット10は、皮質外面上に埋め込まれた電極36によって測定された電位差を増幅し、必要に応じて行なわれる線形または非線形結合後に、透過メガネの透過率調節レンズを作動させるために使用する。] 図8
[0032] 図8に示した皮質外面上の電極36は、例えば、皮質内の電極(図示せず)によって置き換えることができる。] 図8
[0033] 図9は、均一な透過レンズ22を有する透過メガネ900を示す。透過メガネ900は、患者の頭部への機械的装着のための耳あて23、二つの透過レンズ22をつなぐウェブ40、及び透過レンズを保持する縁部21をさらに具備する。透過レンズ22は均一である、すなわち、異なる区画に分けられていない。右と左の透過レンズ22の透過率は、別々に制御可能である、すなわち、透過レンズ22は、装置100の範囲内でのスティミュレーション素子12と13として使用可能である。この透過メガネ900を用いて、患者の二つの目をそれぞれ異なる視覚刺激により刺激することができる。] 図9
[0034] 図10は、区画分けされた透過レンズ22を有する透過メガネ1000を示す。透過レンズ22は、異なる複数の区画(各区画の透過率を個別に制御可能である)にそれぞれ分けられる。例として、区画分けは放射状及び/または円状になされ得る(両者が図10に示される)。区画分けされた透過メガネの図10に示した実施形態は、単に、例示的なものとして解釈されるべきである。区画の数と個々の区画の幾何学的形状は、これとは異なるように選択可能である。] 図10
[0035] 透過メガネ1000の各区画は、図1に示したスティミュレーション素子に相当する。図10では、これらの区画のうちの4個が、参照符号41、42、43、44でラベル付けされている。] 図1 図10
[0036] 病的に同期する振動性のニューロン集団の部分集団の位相の時間差リセットが、ニューロン集団全体の脱同期をどのように達し得るかを例示的な形で説明するために、区画41〜44を以下で使用することにする。これらの区画41〜44は、これらの区画によって発生された視覚刺激信号が、好ましくは、それぞれ患者の網膜の特定の部分に取り込まれ、そこから刺激信号が脳の特定の領域に送信されることによって、前述した病的なニューロン集団の部分集団への分割が可能にされるように選択されたものである。異なる位相をもつ部分集団が形成されるようにするためには、区画41〜44からの視覚刺激信号を、例えば、時間的にずらして発生させることができる。刺激信号の位相をずらした発生は、視覚刺激信号の時間をずらした発生に等しく、刺激信号の位相をずらした発生は、最終的な効果として、同様に、異なる部分集団の位相の時間差リセットをもたらす。]
[0037] 前述した目的に適合し、例えば、装置100〜800のうちの一つによって実施可能な刺激方法が、図11に概略的に示される。図11は、時間tの経過とともに、区画41〜44によって印加される視覚刺激信号45を上から下に並べて示す。図11に示した例示的な実施形態では、透過メガネ1000の区画41〜44のみが視覚刺激信号45を発生する、すなわち、これらの区画だけの透過率が制御ユニット10によって調節されるという仮定がされている。これは、単に例示の一つに過ぎないと解釈すべきことは言うまでもない。視覚刺激信号を発生するための代替的な改良では、区画41〜44の代わりに、これとは異なる区画を使用可能である。図11のように、透過メガネ1000の任意の数の区画を刺激に対応して選択して、それらの区画だけを使用することが可能であり、あるいはすべての区画を使用することもできる。] 図11
[0038] 図11に示した方法では、区画41〜44の各々が視覚刺激信号45を周期的に印加する。本例では、刺激信号45が、各区画41〜44で3回印加される。代替的に、刺激信号45が、例えば、各シーケンス中に1〜15回繰り返されることも可能である。視覚刺激信号45が各区画41〜44で繰り返される周波数fstim=1/Tstimは、1〜30 Hzの範囲内、とりわけ、5〜20Hzの範囲内に入り得る—ただし、もっと小さいまたはもっと大きい値をとることもある。視覚刺激信号45の上記シーケンスは、刺激された病的なニューロンの部分集団のニューロンの位相をリセットするのに適合する。] 図11
[0039] 例として、周波数fstimは、標的回路網の病的に律動的な活動の中間周波数付近になり得る。神経系疾患及び精神疾患の場合、上記中間周波数は、大体、1〜30Hzの範囲内に入る。ただし、この範囲外であることもある。ここで留意すべきことは、病的なニューロンが同期的に興奮する周波数は通常一定ではなく、当然、変動することもあり、さらに各患者の個人的偏差もあることである。]
[0040] 周波数fstimを算出するために、例えば、患者の病的な律動的な活動の中間ピーク周波数を測定することができる。このピーク周波数は、次に、刺激周波数fstimとして使用可能であり、あるいは、例えば、fstim−3 Hz〜fstim +3 Hzの範囲内で可変させてもよい。しかし、代替的に、事前の測定なしに、1〜30 Hzの範囲内のある周波数fstimを選択して、この周波数を、刺激中に、例えば、最も良い刺激成功が得られる周波数fstimが見つかるまで可変させることも可能である。さらに別の代替法として、各疾患について文献に示された既知の値を周波数fstimとして使用することができる。必要であれば、この値を、例えば、最適な刺激結果が得られるまでさらに可変させてもよい。]
[0041] 以下に、区画41によって発生された第1の刺激信号45に基づいて、個別の視覚刺激信号45の構成を説明することにする。ここでは、光に対する区画41の透過率、すなわち、透明度が最小にされるように、区画41は制御ユニット10によって時間t1において作動される。時間t2で、制御ユニット10は区画41の透過率を最大値に切り替える。言い換えれば、これはつまり、刺激が実行されるときには区画41の透明度はより小さいということである。したがって、刺激中に、患者は、区画41の領域では周囲光の輝度減少を感じる。]
[0042] 代替的なやり方として、区画41の透過率を時間t1で最大に、時間t2で最小に切り替えることもできる。したがって、区画41は刺激中に透明度を増す。]
[0043] 原則的に、最大透過率として100%を選択することが可能である。すなわち、この場合には、各区画による周囲光の減衰が全くない。しかし、技術的制限により、これほど高い透過率を実現することは不可能であることが多いので、60%〜100%の範囲内のもっと小さい透過率値を最大透過率として選択できる。最小透過率は、0%〜30%の範囲内の値をとり得る。しかし、上記指定範囲外の透過率値を使用して、刺激成功を得ることもできる。]
[0044] 刺激信号45の継続時間、すなわち、時間t1とt2の間の時間の期間は、例えば、Tstim/2であり得る。この場合には、刺激が発生している時間の期間と、その後の刺激休止時間は、同じ長さをもつ。しかし、その他の刺激期間を、Tstim/2−Tstim/10からTstim/2+Tstim/10の範囲内で選択することもできる。その他の刺激時間も可能であり、例えば、実験的に決定できる。]
[0045] 図11に示した改良によれば、視覚刺激信号45は、透過メガネ1000の個々の区画41〜44によって、個々の区画41〜44間で時間遅延があるように分配される。例として、異なる個々の区画41〜44によって印加される、時間的に連続する視覚刺激信号45の開始時を時間τずらすようにできる。] 図11
[0046] 刺激のために使用されるN個のスティミュレーション素子または区画の場合には、二つの各々連続する刺激信号45の間の時間遅延τは、例えば、期間Tstim=1/fstimのN分の1の付近になり得る。図11に示した例示的な実施形態 (N=4)では、時間遅延τは、したがってTstim/4である。二つの各々連続する刺激信号45の間の時間遅延τがTstim/Nであるとした規定からのある量の偏差があり得る。例として、時間遅延τとしての上記の値Tstim/Nから±10%、±20%または±30%までの偏差があり得る。このような偏差の場合でも刺激成功が得られた、すなわち、脱同期効果が見られた。] 図11
[0047] 図11に示した個々のパルス45の矩形波形は、理想的な波形を表わす。個々のパルス45を発生する電子機器の品質と透過レンズ22に依存して、理想的な矩形波形からの偏差がある。] 図11
[0048] 矩形波の刺激信号45の代わりに、制御ユニット10は、例えば、図12〜図14に例示的な形で示すように、様々な波形の刺激信号も発生可能である。図12は、三角波の視覚刺激信号46を示す。例として、最小透過率への切替えは時間t1で行なわれ、時間t2までに透過率は最大値まで連続的に増加する。代替的に、透過率が刺激信号46の開始時に最大であり、その後、最小値に降下するように設計することができる。] 図12 図13 図14
[0049] 図13は、立上り及び立下りエッジのある三角波の視覚刺激信号47を示す。ここで、透過率は、例えば、時間t1で増加し始め、最大に達した後、時間t2までに再び減少する。] 図13
[0050] さらに、視覚刺激信号の立上り及び立下りエッジが、「丸みを帯びる」(例えば、指数関数的に)ように設計することができる。これは、丸みを帯びた矩形波の視覚刺激信号48を用いて図14に示される。さらに、刺激信号は、単純な正弦波形によって置き換えることもできる。] 図14
[0051] 上述の信号波形とそのパラメータは、単に、例示的なものとして解釈されるべきである。当然、上記の信号波形とそのパラメータから逸脱することが可能である。]
[0052] 図11〜図14に示した厳密に周期的な刺激パターンからの様々な変形があり得る。例として、二つの連続する刺激信号45、46、47または48の間の時間遅延τは、常に必ず同じ大きさでなくてもよい。個々の刺激信号45、46、47または48間の時間間隔が、異なるように選択されるように設計することができる。さらに、遅延時間を患者の治療中に変化させることもできる。生理的信号実行回数に関して、遅延時間を調整することもできる。] 図11 図12 図13 図14
[0053] さらに、刺激信号45、46、47または48の印加中に休止時間を設けることが可能であり、休止時間中は刺激はない。休止時間は、任意の長さの時間をとるように選択可能であるが、とりわけ、期間Tstimの整数倍である。任意の刺激回数後に休止時間を設定することができる。例として、長さTstimの期間がN個連続する間にわたり刺激を実行可能であり、その後、長さTstimの期間のM個分の刺激休止があるように設定でき、ここでNとMは、例えば1〜15の範囲内の小さい自然数である。この方式は、周期的に継続可能である、または、確率的に修正可能である、及び/または、例えば、無秩序に、確定的に修正可能である。]
[0054] 図11〜図14に示した厳密に周期的な刺激パターンから逸脱するさらに別のオプションは、各区画41〜44における連続する刺激信号45、46、47または48の間の時間間隔の確率的変動または確定的変動または確率的と確定的の混合の変動からなる。] 図11 図12 図13 図14
[0055] さらに、各期間Tstim(またはその他の時間ステップ)の間に、区画41〜44が刺激信号45、46、47または48を印加する順序を変えることができる。この変動は、確率的変動または確定的変動または確率的と確定的の混合の変動であり得る。]
[0056] さらに、各期間Tstim(またはその他の時間ステップ)の間、区画41〜44のうちのある数の区画だけを刺激に使用することが可能であり、刺激に関与する刺激区画を各時間間隔では変えることができる。この変動は、確率的変動または確定的変動または確率的と確定的の混合の変動であり得る。]
[0057] 図11〜図14に示したパルス波形の相互に時間のずれがある視覚刺激信号45〜48の代わりに、その他の信号波形をもつ視覚刺激信号も使用可能である。例として、区画41〜44の各々は(例えば、連続的な)正弦波信号を発生でき、異なる区画41〜44によって発生された正弦波信号の位相が互いに対してシフトされる。この場合の正弦波信号の平均周波数は、等しくなり得る。個々の正弦波信号間の位相シフトは、規定可能である(例えば、N個の刺激信号のうちの各々2個間の位相シフトは、Tstim/Nであり得る)、または位相シフトを無秩序に及び/または確率的に変えることができる。さらに、視覚刺激信号は異なる極性をもつことができる。例として、刺激信号としての正弦波信号の場合には、二つの区画の正弦波信号を同時に印加できるが、これらの信号は逆の極性(180°の位相シフトに対応する)をもつ。] 図11 図12 図13 図14
[0058] さらに、区画41〜44の各々は、いずれの場合にも、異なる周波数で正弦波信号を印加できる。例として、区画のうちの一つが5Hzで正弦波信号を印加でき、その他の三つの区画が4Hz、3Hz、2Hzで正弦波信号を印加できる(すなわち、透過メガネの場合、各区画41〜44の透過率が対応する周波数に応じて変化する)。正弦波信号の代わりに、対応する基本周波数をもつその他の(周期的に振動する)信号波形(例えば、矩形信号)を使用することもできる。必ずしも時間をずらして信号を印加する必要はなく、むしろ、区画41〜44が、例えば、同時に刺激信号を発生することもできる。比較的長い時間の期間にわたり刺激信号を連続的に印加するこができるが、この印加の間に休止時間を入れることもできる。]
[0059] 異なる周波数をもつ視覚刺激信号の印加は、刺激された各部分集団でのニューロンの活動の位相を必ずしもすぐにリセットするようには作用しないが、ある時間の期間にわたるこれらの信号による刺激は、各々刺激された部分集団に特定の位相を強制的に与え、その位相は各刺激周波数に依存する。最終的に、これもまた、ニューロン集団全体の脱同期をもたらす。]
[0060] 上述したすべての刺激形態は、「閉ループ」モードでも実行可能である。さらに、例えば、遠隔測定的な起動によって、患者自身が刺激を開始することが実現可能である。この場合には、所定の時間の期間、例えば、5分間、患者が刺激を作動させることができる、または患者が自主的に刺激を開始し、停止することができる。]
[0061] スティミュレーション・ユニット11のさらに別の実施形態として、図15は、部分的に透明な光メガネ1500を概略的に示す。部分的に透明な光メガネ1500の場合には、可変の透過率をもつレンズを使用しない。そうではなく、メガネ・レンズの各々の一部49だけが透明であり、メガネの残りの部分50は不透明である。各メガネ・レンズの少なくとも一箇所に光源が配置される。光源は、例えば、発光ダイオードまたは、例えば、異なる部位に取り付けられた発光ダイオードまたは別の光源手段からの光をメガネ・レンズのその部位まで伝達するガラス繊維ケーブルであり得る。図15に示した光メガネ1500は、各メガネ・レンズにつき4個の光源51、52、53及び54をもつ。しかし、光メガネ1500は、どのような配置にも配置可能なその他の任意の数の光源も具備できる。さらに、透明な部分49は、図15に示したものと異なる設計形状にすることもできる。] 図15
[0062] 患者は、メガネ・レンズの透明な部分49だけを通して見る。この部分がメガネ・レンズに比較して小さいならば、患者は目をメガネに相対的な一定の位置にとどめるように強いられる。光源51〜54は、患者の網膜だけを刺激し、メガネの向こう側で見ている人を視覚的に刺激しない。いろいろな光源51〜54が、患者の網膜のそれぞれ特定の部分を刺激する。メガネの縁部と顔の間の隙間を不透明にするように閉鎖することができる(図示せず)。]
[0063] スティミュレーション・ユニット11のさらに別の実施形態として、図16は、不透明な光メガネ1600を概略的に示す。不透明な光メガネ1600の場合には、メガネ・レンズ55が全面的に不透明である。メガネ・レンズ55の各々の少なくとも一箇所に光源が取り付けられる。光源は、部分的に透明な光メガネ1500とまったく同様に形成可能であり、すなわち、例えば、発光ダイオードまたはガラス繊維ケーブルである。図16に示した例では、メガネ・レンズの各々が9個の光源をもつ。これらの光源のうちの4個が、参照符号51〜54で示される。しかし、光メガネ1600は、どのような形式にも配置可能なその他の任意の数の光源も具備できる。] 図16
[0064] 患者は、メガネ・レンズを通して見ることはできないが、ただ光源によって視覚的に刺激される。部分的に透明な光メガネ1500の場合と同様に、光源は患者の網膜だけを刺激する。いろいろな光源が、患者の網膜のそれぞれ特定の部分を刺激する。メガネの縁部と顔の間の隙間を不透明にするように閉鎖することができる(図示せず)。]
[0065] 不透明な光メガネ1600は、(例えば、目隠しの影響がないように)患者が楽にそれを凝視できるような凝視標的を含むことができる。治療の間は凝視標的を凝視するように指示することは、患者が眼球追跡運動により様々な照明光源を追うことを防ぐ。後者の場合、刺激される箇所が主に網膜(窩)の中心部になるのに対して、凝視標的は網膜の様々な部分の刺激を可能にする。]
[0066] 例えば、光メガネ1500または1600を使用して実施可能な刺激方法が、図17に概略的に示される。図17は、時間tの経過とともに、光メガネ1500または1600の光源51〜54によって印加される視覚刺激信号56を上から下に並べて示す。] 図17
[0067] 図17に示した方法は、透過メガネ1000について図11に示した方法と実質的に同じである。図17に示した方法では、光源51〜54の各々が視覚刺激信号56を周期的に印加する。視覚刺激信号56が各光源51〜54で繰り返される周波数fstim = 1/Tstimは、1〜30 Hzの範囲内、とりわけ、5〜20 Hzの範囲内に入り得る—ただし、もっと小さいまたはもっと大きい値をとることもある。] 図11 図17
[0068] 図17は、説明を簡単にするために、4個の光源51〜54についての刺激方法を単に例示するに過ぎない。しかし、この方法は、任意の数の光源にも同様に拡張可能である。] 図17
[0069] 光源によって視覚刺激信号56を発生するとき、該当光源は、通常、時間t1においてオンに切り替えられ、時間t2においてオフに切り替えられる。個々の光刺激の最大振幅(輝度)は、例えば、1〜20 cd/m2の範囲内に入る。刺激中に、すなわち、t1とt2の間の時間の期間中に、もっと小さい輝度値を使用することも可能である。]
[0070] 図11〜図14に関連して説明したすべての改良は、光メガネ1500または1600による刺激に同様に移して実施することもできる。] 図11 図12 図13 図14
[0071] 透過メガネ900と1000及び光メガネ1500と1600のさらに別の代替物として、視覚刺激信号を印加するために、例として、ビデオ・メガネを利用することもできる。この種類の刺激では、ビデオ映像またはビデオ映画が患者の視野に投射される。ビデオ映像またはビデオ映画は区画に分割可能であり、個々の区画の輝度を前述の刺激方法と同様に可変させることができる。ビデオ映像またはビデオ映画は、事前に製作されることも可能であり、または一つ以上のカメラをメガネに取り付けて、そのカメラによってビデオ映像またはビデオ映画を記録することも可能である。]
[0072] さらに別の例示的な実施形態として、図18は、作動用エレクトロニクスの付いた、区画分けされた透過メガネ60を概略的に示す。本例では、液晶表示(LCD)技術を用いて透過レンズを実現した。作動用エレクトロニクスは、入力モジュール61と作動モジュール62からなる。入力モジュール61は、入力63と出力64を有し、この出力によって透過メガネ60は制御ユニット10に接続可能になっている。入力へ供給された入力信号は、透過メガネ60の個々の区画66の透過率を設定する調整ユニット65へ送信される。調整ユニット65の制御信号のレベルは、さらに、増幅器ユニット67によって適当な値に予め増幅される。透過メガネ60の各区画66の透過率は、個別に制御可能である。この目的で、各区画にはコネクタ68が備えられており、このコネクタによって各制御信号が送り込まれる。] 図18
[0073] さらに、透過メガネ60は、例えば、メガネ・レンズに組込み可能であるフォトダイオード69を具備できる。フォトダイオード69は、周囲光の振幅(輝度)を検出するために使用可能であり、この値を用いて、透過メガネ60の最大変調振幅、すなわち、コントラストを設定できるようにする。フォトダイオード69によって発生された信号は、増幅器ユニット70によって予め増幅されてから、出力64へ供給される。]
[0074] 図19は、LCD透過ガラス1900の断面を概略的に示す。LCD透過ガラス1900は、活性層と不動態層の積層中に挿入される、ねじれネマチック(TN)液晶71からなる。図19に示すように、透明な前面ガラス板72、偏光板73、区画分けされた透明な導電層74及び配向層75が、TN液晶71の一方の側に配置される。TN液晶71の他方の側には、配向層76、連続する透明な導電層77、偏光板78及び透明な背面ガラス板79が配置される。二つの導電層74と導電層77の間の距離は、通常、2〜20μmである。個々の層間の適切な距離を維持するために、例えば、小さいガラス球またはガラス棒からなるスペーサが使用可能である。] 図19
[0075] 電源80は、二つの導電層74と導電層77の間に電圧を印加するために使用可能であり、この電圧は、LCD透過ガラス1900に入射した周囲光の透過率を調整するために使用可能である。偏光板73と78の偏光方向は、互いに対して直角になるように調整され得る。非偏光周囲光は、偏光板73によって直線偏光される。TN液晶71は、直線偏光された光の約90°の回転を引き起こし、光の偏光方向がその後、偏光板78の偏光方向に一致するようにし、その結果、前記光が強度の損失なしに後者を通過できるようにする。電源80によって発生される電界は、TN液晶71により引き起こされる偏光の回転度を変え、その結果、光の透過率を変える。]
[0076] 透過率を変えるための上述した原則は、様々に修正され得る。例として、二つの「ゲスト−ホスト」液晶セルを互いに対して直角になるように配向可能であり、その結果、オフに切り替えられた状態では偏光された光の二つの方向が吸収され、偏光板なしに高いコントラスト比が可能になる。透明な状態は、二つの液晶セルの偏光方向を同一方向にそろえる適切な電圧を印加することによって得られる。]
[0077] 上記のTN液晶に加えて、他の型の液晶を液晶として使用することも可能である。例えば、いわゆる「高分子安定化コレステリック・テクスチャード」または「電気的に支配された表面(electrically commanded surface)」液晶が適当である。]
[0078] 例として、インジウム・スズ酸化物(ITO)が、導電層74と77を製造するために使用可能である。また、例えば、電子ビーム蒸着、物理的気相成長法またはスパッタリングによって、インジウム・スズ酸化物をTN液晶71に適用できる。]
[0079] 透過メガネの個々の区画を別々に作動可能にするように、二つの導電層74と77の一つが区画分けされる。図20は、導電層74の区画分けを例示的に示す。本例では、導電層74は、互いに電気的に絶縁された5個の区画81〜85からなる。区画81〜85の各々は、その区画に割り当てられたその区画専用のコネクタ86をもち、このコネクタによって個々の区画81〜85は各々別々に作動可能になる。導電層77もまた、それ専用のコネクタ87をもつ。区画81〜85の一つを作動するには、各コネクタ86とコネクタ87間に適切な電圧が印加される。] 図20
[0080] 図21は、区画81〜85の一つの作動と、印加された作動電圧に対する反応として、該当区画の透過特性を示す。図21は、時間t1で透過率が最大値へ上昇し始め、時間t2で透過率は最小値に向けて再び減少されることを表している。オンに切り替えられた状態、すなわち、時間t1とt2の間には、直流は導電層74と77に印加されず、むしろ、作動電圧は、10 Hz〜5 kHzの範囲内の周波数で、電圧値+VCと−VCの間を往復して切り替えられる。ここで、印加電圧の時間的平均は0Vである。振幅変調電圧は、LCセルを不可逆的な形で破壊するイオンの移動を防止する。イオンがTN液晶71に侵入するのを止めるために、導電層74と導電層77に、例えば、二酸化シリコンからなり得る保護層をさらに備えることができる。] 図21
[0081] 区画81〜85の最大コントラストは、電圧+VC/−VCによって発生される。導電層74と導電層77へ印加される電圧(V<VC)を変調することによって、透過率/吸光率を調整でき、可変のグレースケール値を生成できる。]
[0082] 図22は、互いに対して直角になるように配向された二つの「ゲスト−ホスト」液晶セルの透過スペクトルを例示的に示す。本例では、液晶層の厚さは4μmである。上の画像は、最大透過率をもつ、オンに切り替えられた状態の「ゲスト−ホスト」液晶セルを示し、下の画像は、最小の透過率をもつ、オフに切り替えられた状態の液晶セルを示す。] 図22
[0083] 図18〜図22に示した透過メガネの改良は、単に例示的なものとして解釈されるべきである。図1に示したスティミュレーション・ユニット11を実現するための透過メガネは、その他の改良特徴をも有することができる。] 図1 図18 図19 図20 図21 図22
[0084] 図23は、装置2300を概略的に示すが、装置2300は図3に開示した装置300と大部分は同じであり、したがって、構造的に同一のまたは少なくとも構造的に同様の構成要素は同じ参照符号によって示した。装置300と同様に、装置2300はスティミュレーション・ユニット11を含むが、装置300とは異なり、このユニットは少なくとも二つのスティミュレーション素子を必ずしも含む必要はない。例として、装置2300は、視覚刺激信号15を発生するための単一のスティミュレーション素子12のみを有することができる—ただし、より多くの任意の数のスティミュレーション素子も備えられ得る。装置300とまったく同様に、装置2300は、患者について記録された測定信号を提供し、前記信号を制御ユニット10へ送信する測定ユニット20を具備する。制御ユニット10は、一つまたは複数のスティミュレーション素子12がそれによって作動される制御信号をそこから生成するために測定信号を用いる。] 図23 図3
[0085] 測定ユニット20は、脳波検査(EEG)電極、脳磁図(MEG)センサー、加速度計、筋電図検査(EMG)電極及び血圧、呼吸または皮膚抵抗を測定するためのセンサーなどの非侵襲的なセンサーを含み得る。さらに、一つ以上のセンサーの形態をした測定ユニット20を患者の身体内に埋め込むことができる。例として、皮質外面上の、皮質内のまたは皮下の電極が、侵襲的なセンサーとして使用可能である。特に、測定ユニット20は、刺激された標的領域またはそこに接続された領域における生理活動を測定するために使用され得る。]
[0086] 装置2300は、病的に同期する振動性のニューロン活動をしているニューロン集団の脱同期のために使用可能である。装置2300は、装置300と同じ改良を有することができる。]
[0087] 測定ユニット20によって記録された測定信号は、直ぐに、または必要であれば、一つ以上の処理ステップ後に、視覚刺激信号15に変換され、スティミュレーション・ユニット11によって印加されることが可能である。例として、増幅された、かつ必要であれば、時間遅延を伴う数学的結合後(例えば、測定信号の混合後)及び線形及び/または非線形結合ステップ処理後の測定信号を、スティミュレーション・ユニット11への制御信号として使用可能である。ここでは、病的なニューロンの活動の影響を弱め、病的なニューロンの活動が減少するとともに刺激信号も消滅するまたは強度が少なくとも大きく減少されるように、結合モードが選択される。]
[0088] 以下では、線形及び非線形処理ステップを説明する。これらのステップによって、一つまたは複数のスティミュレーション素子12の制御入力への供給前に、測定ユニット20を用いて得られた測定信号を処理することができる。線形及び非線形の両方の処理ステップは、装置300と装置2300の両方において同様に使用可能である。測定信号の非線形処理の場合には、刺激された各々の部分集団においてリセットされるのはニューロンの活動の位相ではないが、病的に活動しているニューロン集団における同期が、同期の飽和プロセスに影響を与えることによって抑制される。]
[0089] 測定ユニット20によって得られた測定信号の線形処理の場合には、測定信号を、例えば、フィルタリングし、及び/または増幅し、及び/または信号に時間遅延を与えることができ、その後、このように処理された信号は、スティミュレーション・ユニット11またはスティミュレーション・ユニット11内に配置されたスティミュレーション素子12(及び13)を作動するために使用される。一例として、測定信号は皮質外面上のまたは皮質内の電極によって記録されたものとし、標的区域中の病的活動を反映すると仮定される。これによれば、測定信号は、1〜30 Hzの範囲内の周波数をもつ正弦波振動である。測定信号は5 Hzの周波数をもつことが、さらに例示的に仮定される。5 Hz付近の通過領域をもつバンドパス・フィルタによって測定信号をフィルタリングでき、この信号がスティミュレーション・ユニット11を作動するのに適したレベルをもつように、増幅器によって信号を増幅できる。これによって得られた増幅された正弦波振動が、その後、スティミュレーション・ユニット11を作動するために使用される。図11に示した方法に移せば、上記は、矩形波刺激信号45を、この場合には、5 Hzの周波数の正弦波振動に置き換えることになる。] 図11
[0090] 刺激用に複数のスティミュレーション素子が使用されるとすれば、図11に示した遅延τを測定信号に与えることができ、その後、前記信号は、該当スティミュレーション素子へ制御信号として供給される。] 図11
[0091] 以下の文は、測定ユニット20によって得られた測定信号が、スティミュレーション・ユニット11への作動信号として使用される前に、どのようにして非線形処理を受けることができるのかを一例を用いて説明する。線形処理の場合とまったく同様に、この場合にも、測定信号をフィルタリングし、及び/または増幅し、及び/または信号に時間遅延を与えることができる。]
[0092] 開始点は、作動信号S(t)を表現する次の数式である。]
[0093] ]
[0094] ]
[0095] ここで、X(t)は、例えば、神経系測定信号に相当し得る。考慮対象の周波数は10Hz=1/100 ms = 1/Tαの付近にあるから、虚数部Y(t)は、X(t−τα)で近似可能であり、ここで、例えば、τα=Tα/4が成立する。その結果、次式が得られる。]
[0096] 式(3)を次のとおり書き換えることができる。]
[0097] 式(4)の実数部が、スティミュレーション・ユニット11への作動信号として使用される。]
权利要求:

請求項1
-制御ユニット(10)と、-視覚刺激信号を発生し、前記信号が患者の目に取り込まれて、病的に同期する振動性のニューロンの活動を示すニューロンへ伝達されると、当該ニューロンの前記ニューロンの活動の位相をリセットする視覚刺激信号を発生する複数のスティミュレーション素子(12、13)を有するスティミュレーション・ユニット(11)と、を具備する装置(100;300)であり、-前記制御ユニット(10)は、前記スティミュレーション素子(12、13)の少なくとも二つが、互いに対して時間のずれをもつ、及び/または異なる位相をもつ、及び/または異なる極性をもつ前記視覚刺激信号を発生するように、前記スティミュレーション・ユニット(11)を作動する、装置(100;300)。
請求項2
前記少なくとも二つのスティミュレーション素子(12、13)は、異なる空間位置に前記視覚刺激信号を発生する、請求項1に記載の装置(100;300)。
請求項3
前記少なくとも二つのスティミュレーション素子(12、13)は、患者の視野内の所定の位置に前記視覚刺激信号を発生する、請求項1または請求項2に記載の装置(100;300)。
請求項4
N個のスティミュレーション素子(12、13)が、時間のずれをもつ前記視覚刺激信号を発生し、二つの各々連続する視覚刺激信号間の前記ずれは、平均して1/(fstim×N)であり、fstimは、1〜30Hzの範囲内の周波数であり、MとNは自然数である、請求項1から請求項3のいずれかに記載の装置(100;300)。
請求項5
前記スティミュレーション・ユニット(11)は、M/fstimの期間にわたり前記視覚刺激信号を発生し、その後のL/fstimの期間には視覚刺激信号を発生しない、請求項4に記載の装置(100;300)。
請求項6
前記周波数fstimは、刺激されたニューロンの病的に同期する振動性のニューロンの活動の中間周波数に実質的に一致する、請求項4または請求項5に記載の装置(100;300)。
請求項7
前記スティミュレーション・ユニットは、透過メガネ(900;1000)である、請求項1から請求項6のいずれかに記載の装置(100;300)。
請求項8
前記透過メガネ(1000)は複数の区画(41、42、43、44)を有し、前記区画(41、42、43、44)の透過特性が前記制御ユニット(10)によって制御される、請求項7に記載の装置(100;300)。
請求項9
前記スティミュレーション・ユニットは、複数の光源(51、52、53、54)を有するメガネ(1500;1600)である、請求項1から請求項8のいずれかに記載の装置(100;300)。
請求項10
前記メガネ(1500)は透明な領域(49)を有する、請求項9に記載の装置(100;300)。
請求項11
前記メガネ(1600)は不透明である、請求項9に記載の装置(100;300)。
請求項12
前記装置(300)は、患者について測定された測定信号を記録するための測定ユニット(20)を具備する、請求項1から請求項11のいずれかに記載の装置(300)。
請求項13
前記スティミュレーション素子(12、13)が前記測定信号を視覚刺激信号に変換するように、前記制御ユニット(10)は、前記測定信号に基づいて前記スティミュレーション素子(12、13)を作動する、請求項12に記載の装置(300)。
請求項14
前記制御ユニット(10)は、前記測定信号を線形にまたは非線形に処理し、処理後の前記測定信号を前記スティミュレーション素子(12、13)の制御入力へ供給する、請求項12または請求項13に記載の装置(300)。
請求項15
前記制御ユニット(10)は、前記測定信号に応じて、前記スティミュレーション素子(12、13)が刺激信号を発生するか否かについて決定する、請求項12から請求項14のいずれかに記載の装置(300)。
請求項16
前記測定ユニット(20)は、EEG電極、及び/またはMEGセンサー、及び/または加速度計、及び/またはEMG電極、及び/または血圧を測定するためのセンサー、及び/または呼吸を測定するためのセンサー、及び/または皮膚抵抗を測定するためのセンサー、及び/または皮質外面上の電極、及び/または皮質内の電極、及び/または皮下の電極を具備する、請求項12から請求項15のいずれかに記載の装置(300)。
請求項17
-制御ユニット(10)と、-視覚刺激信号を発生するための複数のスティミュレーション素子(12、13)を有するスティミュレーション・ユニット(11)と、を具備する装置(100;300)であり、-前記刺激信号は患者の目に取り込まれて、病的に同期する振動性のニューロンの活動をしているニューロン集団の中の異なる部位に伝達され、-前記刺激信号は、前記ニューロン集団の中の異なる部位におけるニューロンの前記ニューロンの活動の位相を異なる時間にリセットする作用をする、装置(100;300)。
請求項18
前記ニューロン集団の中の異なる部位におけるニューロンの前記ニューロンの活動の位相を異なる時間にリセットすることは、前記ニューロン集団の脱同期を引き起こす、請求項17に記載の装置(100;300)。
請求項19
-視覚刺激信号が発生され、-前記刺激信号が患者の目に取り込まれて、病的に同期する振動性のニューロンの活動をしているニューロン集団の中の異なる部位に伝達され、-前記刺激信号は、前記ニューロン集団の中の異なる部位におけるニューロンの前記ニューロンの活動の位相を異なる時間にリセットする作用をする、方法。
請求項20
-制御ユニット(10)と、-視覚刺激信号を発生し、前記信号が患者の目に取り込まれて、病的に同期する振動性のニューロンの活動を示すニューロンへ伝達されると、当該ニューロンの前記ニューロンの活動の位相に影響を与える視覚刺激信号を発生する複数のスティミュレーション素子(12、13)を有するスティミュレーション・ユニット(11)と、を具備する装置(100)であり、-前記制御ユニット(10)は、前記スティミュレーション素子(12、13)の少なくとも二つが異なる周波数をもつ前記視覚刺激信号を発生するように、前記スティミュレーション・ユニット(11)を作動する、装置(100)。
請求項21
-患者についての測定信号を測定するための測定ユニット(20)と、-視覚刺激信号を発生するためのスティミュレーション・ユニット(11)と、-前記スティミュレーション・ユニット(11)が前記測定信号を視覚刺激信号に変換するように、前記測定信号に基づいて前記スティミュレーション・ユニット(11)を作動する、制御ユニット(10)と、を具備する装置(2300)。
請求項22
前記制御ユニット(10)は、前記スティミュレーション・ユニット(10)の作動の前に、前記測定信号を線形にまたは非線形に処理する、請求項21に記載の装置(2300)。
請求項23
前記線形にまたは非線形に処理された測定信号は、前記スティミュレーション・ユニット(11)の制御入力へ供給される、請求項22に記載の装置(2300)。
請求項24
前記測定ユニット(20)は、EEG電極、及び/またはMEGセンサー、及び/または加速度計、及び/またはEMG電極、及び/または血圧を測定するためのセンサー、及び/または呼吸を測定するためのセンサー、及び/または皮膚抵抗を測定するためのセンサー、及び/または皮質外面上の電極、及び/または皮質内の電極、及び/または皮下の電極を具備する、請求項21から請求項23のいずれかに記載の装置(2300)。
請求項25
前記測定信号は、病的に同期する振動性のニューロンの活動をしているニューロン集団の病的活動を反映する、請求項21から請求項24のいずれかに記載の装置(2300)。
請求項26
-患者についての測定信号が測定され、-視覚刺激信号がスティミュレーション・ユニットによって発生され、-前記スティミュレーション・ユニットが前記測定信号を視覚刺激信号に変換するように、前記スティミュレーション・ユニットは、前記測定信号に基づいて作動される、方法。
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