专利摘要:
ランプの作動温度に十分に適合した融点温度を有する相変化材料(PCM)と、密閉されてランプと連結されてPCMを保持するための容器とを備えることを特徴とする蓄熱システムに関する。PCMは、固体から液体への相変化の間、大きな熱量を吸収することができるので、PCMは、融点温度で維持されている間、照明システムによって発生した大きな熱量を蓄えることができる。
公开号:JP2011513989A
申请号:JP2010549638
申请日:2009-02-27
公开日:2011-04-28
发明作者:ウィーバー,マシュー;キングマン,ジェイムス
申请人:ルメネティックス,インコーポレイテッドLumenetix,Inc.;
IPC主号:H01L33-64
专利说明:

[0001] LEDランプにおける相変化材料を使用した蓄熱システム、蓄熱方法、及び、相変化材料を使用した照明システムの作動範囲を示すグラフの使用方法に関する。]
背景技術

[0002] 本出願は、米国特許仮出願No.61/032,989「LEDランプにおける蓄熱システム」出願日2008年3月2日と、米国特許出願No.12/237,313「LEDランプで相変化材料を使用する蓄熱システム」出願日2008年9月24日とに基づく優先権を主張するものであり、それらの内容は、参考文献でここに明白に組み込まれている。]
[0003] 発光ダイオード(LED)は、p−n接合の順方向に電気的にバイアスがかけられた際に、非干渉性の狭いスペクトル光を放つ半導体ダイオードである。LEDは、白熱電球よりも1ワットあたり多くの光を作り出す。LEDは、バッテリー電源装置や省エネ装置においてしばしば使用されていると共に、フラッシュライト、領域照明、及び通常の家庭用照明のようなより高い電力用途で次第に受け入れられている。]
[0004] LEDの性能は、主に、作動環境の雰囲気温度に依存する。高い雰囲気温度でLEDを激しく駆動させることは、LEDパッケージのオーバーヒートを生じさせ、不十分な性能をもたらすと共に、結局は装置の故障に通じる。よって、LEDの寿命を長期間維持するためには、十分な放熱や冷却が必要となる。LEDの寿命を長期間維持することは、特に、幅広い温度範囲で作動しなければならず故障率が低いことが必要な自動車、医学、及び、軍事の用途で重要である。]
発明が解決しようとする課題

[0005] 一般的に、LED冷却システムは、主に、熱を除去するために対流機構を取り入れている。熱対流は、ファンのような外部の設備による熱運搬や、流体の温度差による密度差から生じる浮力による熱移動に起因する。熱を吸収し、ゆっくりと温度上昇する不活性の熱伝導性物質の使用は、より長期間の熱分散に対しては、極めて現実的でない。限定的でない例としては、8時間以上の期間を目的とした特徴的な照明用途で使用されるLEDを冷却するために必要なアルミニウム片のサイズは、非常に大きくなければならないため、アルミニウムは、決して飽和に達することはなく、LEDが温度条件を満たさない。その理由は、LEDによって発生した熱を蓄えるのに必要なアルミニウムの体積がLED電球を収容するもののサイズ制限を超えているからである。また、この用途で必要なアルミニウムの量が非実用的に大量であるためである。また、蓄えられた熱に比例してアルミニウムが直線的に温度上昇するため、アルミニウムの熱対流が非効率となり、その結果、与えられるLED電力レベルに対して必要な熱容量及び作動時間が非常に大きくなる。]
[0006] 関連技術の前記の例、及び、その他の関係づけられた制限は、例示であって制限されないことを意味する。関連技術の他の制限は、明細書の読み取り、及び、図面の検討によって明らかになる。]
課題を解決するための手段

[0007] 相変化材料(PCM)は、LEDベースの照明システムを含む照明システムのための蓄熱装置として使用される。PCMは、冷却される照明システムと密着している密閉容器内に設置される。PCMは、熱伝導性が低いので、PCMへの十分な熱移動のために、LEDに対して十分な熱結合が生じるような特定のPCM閉じ込め形状が使用されるべきである。PCMは、例えば、融点温度が照明システムのほぼ好ましい作動温度であるものが選択される。特定のLEDの作動温度に近い融点温度を有するPCMの例としては、クエン酸ナトリウム、及び、リン酸ナトリウムを含む。]
[0008] PCMが固体として照明システムから熱を吸収するとき、温度が上昇する。しかしながら、PCMが融点に達したとき、PCMの温度は、PCMの相が固体から液体へ完全に変化するまで融点温度に留まる。その後、PCMは、温度上昇を続ける。PCMは、固体から液体への相変化の間、大きな熱量を吸収することができるので、PCMは、融点温度で維持されている間、照明システムによって発生した大きな熱量を蓄えることができる。]
[0009] この要約は、詳細な説明で更に詳しく説明される単純な形態の選択された概念を紹介するために提供される。この要約は、請求内容の重要な特徴、又は、不可欠な特徴を確認することを意味するものではない。そしてまた、請求内容の範囲を制限するために使用されることを意味するものでもない。]
図面の簡単な説明

[0010] 照明システムにおける蓄熱装置を提供するための相変化材料を使用するシステムの例を示す。
相変化材料に熱を加えている時の特有の温度変化の例を示す。
相変化材料を使用したLED照明における蓄熱装置をサポートするプロセス例のフローチャートを示す。
積み重ねられた容器内で相変化材料を使用したLED照明における蓄熱装置をサポートするシステムの例を示す。
連続的に作動する対流ベースのLED照明システム、繰り返し作動する対流ベースのLED照明システム、及び、蓄熱装置に相変化材料を使用するLED照明システムの作動範囲の例を示す。]
実施例

[0011] 以下で詳細に説明されているのは、LEDベースの照明システムのような照明システムのための蓄熱装置を提供する方法である。蓄熱システムは、相変化材料を使用するものである。]
[0012] 本発明の種々の特徴がここで説明される。これらの例についての下記の説明は、完全な理解、及び、説明を可能にするために具体的な内容を提供する。しかしながら、当業者は、本発明がこれらの詳細な構成の多くを必要とせずに実施され得ることを理解している。更に、適切な説明を不必要に曖昧にすることを回避するために、幾つかのよく知られた構成や機能が詳細に示されていないか、又は、述べられていない。機能的に分離するように図表が構成要素を表現していても、そのような表現は、単に説明を目的とする。この図で表現されている構成要素は、任意に組み合わせてもよく、別々の構成要素に分離してもよいことは、当業者にとって明白である。]
[0013] 以下の説明で使用される用語は、本発明の幾つかの特有の例に関連する詳細な記述と共に使用されたとしても、最も広い合理的な方法で解釈されることを意図する。ある用語は、以下で強調さえされるかもしれないが、幾つかの制限された方法で解釈されることを意図した幾つかの用語は、この詳細な説明の項で明白に且つ具体的に定義される。]
[0014] 図1は、照明用途における蓄熱システム100のブロック図を示す。図1の例では、システム100は、1以上のランプ106と、1以上の相変化材料104と、それぞれが収められた密封容器108とを含む。] 図1
[0015] ランプ106は、特に限定されないが、自動車用途やスポットライトで使用される高い輝度のランプ内で使用されるLED、及び、埋め込み型の缶のような閉ざされた空間内に設置されるLEDランプなどの様々なLEDベースの照明システムを含む。]
[0016] 図1の例では、相変化材料(PCM)104は、ランプ106によって発生された熱を吸収するために使用される。PCMは、PCMを固体から液体に変化させるために多量の熱エネルギーを適用しなければならないような高い溶解熱を有する素材である。融点温度の下及び融点温度の上では、PCMが熱を吸収するにつれてPCM温度が上昇する。しかしながら、PCMの融点では、PCMは、全量が固体から液体へ状態変化するまで、温度上昇なしに熱を吸収する。] 図1
[0017] 図2は、時間と共にPCMに熱が加えられた時の、PCM104の特徴的な温度変化の形態を示す。曲線201の左側では、PCMは、固相となる。PCMに熱を加えると、曲線201に沿って右へ移動する。曲線201の地点203では、PCMは、融点温度202に達し、相遷移状態204に入る。PCM104の温度は、この融点温度202で留まり、PCMが地点205で液相に達するまで熱を吸収し続ける。PCM温度は、PCMに熱を加え続けるにつれて地点205の右へ向かい、再度上昇し始める。] 図2
[0018] PCMが固相と液相との間を行き来するので、PCMを収容するために密閉容器108が使用される。更に、PCMは、正確な含水量を有し、密閉容器108は、PCM中の水分の大気への放出を防止する。密閉容器108は、「気密性」を有する傾向がある。即ち、ガスに対して実質的に不浸透性の傾向がある。一実施形態としては、密閉容器108は、金属又は金属化されたものである。一実施形態としては、密閉容器108は、プラスチック製であり、且つ、長年の使用による湿気の侵入を防ぐために金属箔で被覆されたものであってもよい。]
[0019] 蓄熱装置構成に由来する多数の特徴が図1に示されている。特に、PCM104の効果を有効に維持する温度は、固相から液相への相の完全な変化が生じるまで、ランプ106の温度と同様にそれ自身の融点温度202で留まる。その留まる期間の間、PCM104は、熱、又は、ランプ106によって放出されたエネルギーの全て又は少なくとも一部を吸収する。そして、温度を安定して保っている間、ランプ106は、通常の稼動温度範囲で稼動し続ける。これは、有効な照射能力、効率、LEDの寿命がシリコンベース機器へ戻る反射温度に高く依存するため、LEDベースのランプにとって特に重要である。蓄熱装置にPCMを使用することによって、LEDを全出力で稼動させることが可能となる。その結果、従来から業界において通常使用されているLEDの約半数で同量の照明が生み出されるので、非常に大きいコスト節約が達成される。] 図1
[0020] 一実施形態としては、例えば4〜14時間がオンであり残りがオフであるような住居用の又は商業的な設定において、時間がたつに連れての特徴的で周期的なランプ106の使用法に実質的に適合させるために、PCM104の相変化蓄熱量が設計される。ランプ106は、ランプがオンの時に発生した熱エネルギーの一部、例えば生成エネルギーの半分を対流循環させると共に、熱エネルギーの残りの半分をPCM104内で蓄えるように設計されている。ランプがオフのとき、PCM104中に蓄積された熱は、材料の状態が個体状に戻るにつれて、ゆっくりと放散される。時間が経つにつれての熱放出の有効な拡散は、構築物の冷却能力の要件を引き下げると共に、より少ないエネルギーがランプ106の冷却に使用されるので、構築物全体の効率を向上させる。]
[0021] 図5は、連続的に作動される対流ベースのLED照明システム、周期的に作動される対流ベースのLED照明システム、及び、蓄熱装置に相変化材料を使用する周期的な用途でのLED照明システムにおける作動範囲例のグラフ500を示す。曲線510は、連続的に作動される対流ベースのLED照明システムの最高作動範囲の例を示す。この純粋な対流システムの最高対流容量は、100%対流能力と呼ばれ、他のシステムと比較される基準線である。従って、200%対流容量への言及は、システムによって放出される熱エネルギー量が基準線システムによって放出された量の2倍であることを指し示す。連続的に作動されたシステムは、低い対流容量を必要とする低い出力で作動され、グラフ500の「対流作動範囲」を示す曲線510の下の領域によって示されている。] 図5
[0022] 曲線520は、24時間の間の周期的な用途における固定負荷周期を超えて作動される対流ベースの照明システムの最高作動範囲の例を示す。100%負荷周期(曲線520上の地点522)の例では、システムが連続的に作動されるため、曲線520が曲線510と交差する。照明システムが24時間のうち12時間オンである50%負荷周期(曲線520上の地点524)の例では、周期的なシステムが連続的に作動しているシステムの半分の時間だけ作動する。このため、周期的なシステムでは、連続的に作動された照明システムの2倍(200%)の対流容量を有する。従って、周期的なシステムでは、負荷周期のオフの部分の間に吸収された熱エネルギーを放出するために12時間を要する。同様に、33%負荷周期(曲線520上の地点526)の例では、周期的なシステムは、連続的に作動された照明システムの3倍(300%)の対流容量を有する。周期的に作動されたシステムは、より低い対流容量を必要とすると共にグラフ500の曲線520の下の領域によって示されているより低い出力又はより低い負荷周期で作動される。]
[0023] 曲線530は、蓄熱装置に相変化材料を使用するLED照明システムの作動範囲の例を示す。この例の照明システムのための設計基準は、ランプとして、8時間(ポイント532)の作動期間の間、200%の対流容量を提供できる十分なPCM蓄熱容量を有するランプを必要とする。かかるランプは、スポットライト、ガレージ・ドア・オープナー、クロゼット、又は、トイレのような用途での4時間の作動期間に対して300%対流容量(地点534)を与える。又は、かかるランプは、拡張された市販用途、街路灯、又は、小売用途のような用途での16時間の作動期間に対して150%対流容量(地点536)を与える。照明システムは、より低い対流容量を必要とすると共にグラフ500の曲線530の下の領域によって示されているより低い出力又はより低い負荷周期で作動される。]
[0024] 一実施形態としては、顧客、及び/又は、設計者に対して照明システム設計を示すために、グラフ500と類似したグラフが使用される。例えば、顧客、及び/又は、設計者は、最高作動負荷周期、及び、必要な最高出力を特定することによって、彼らの照明の要件を決定することができる。また、様々に利用できる照明システム設計を示しているグラフは、適切な照明システムの選択を助けるために使用され得る。]
[0025] 一実施形態としては、グラフ500と類似したグラフは、照明システムが適切な電子暗号やビル安全要求事項を満たすことを保証するために、電気システム監査官やビル監査官によって使用される。]
[0026] 図1の例では、ランプ106がダウンライト用途で使用される際には、ランプ106は、埋込み型の缶内に取り付けられる。かかる缶は、対流のみの冷却システムが配置された際には、内側に熱が蓄積される虞がある。この用途のタイプでは、蓄熱装置構成100におけるPCM104は、ランプ106がオフにされた後からPCM104からの熱を放出する前の期間の間に、ランプ106からの熱損失を最初にPCM104に転用することによって、ランプ106の十分な定格性能を得られる。] 図1
[0027] 図1の蓄熱装置構成の他の用途は、周期的な使用形態を伴う自動車用途における高い輝度のLEDランプ106の使用である。この用途のタイプでは、自動車が動いているときは、対流冷却を多く利用できる。しかしながら、自動車が止っているときは、ランプ106は、十分に冷却すること、輝度を低下させること、熱を吸収するための受動的な材料を実行不可能なくらいに大量に使用すること無しでは数分で燃え尽きる。しかしながら、ランプ106の温度は、PCM104の蓄熱容量によって作動温度で留まり、自動車が止っているときでさえも、ランプ106が十分な輝度で稼動を継続することが可能となる。] 図1
[0028] 図1の例では、PCM104の特定の且つ向上された相変化温度は、同じピーク温度に制限される単純に大きな受動的熱量と比べると、より大きい平均対流を可能にする。PCM104と同じピーク温度に制限された大きな受動的熱量は、平均して半分のピーク温度で作動し、平均対流の約半分の結果となる。その結果、単純な熱容量は、熱サイクルの間に2倍近くの熱を吸収し、同じピーク温度に制限された匹敵するPCM104の半分の熱を放出する。この違いは、LED照明源の周期的な用途では重要である。LED照明源の周期的な用途では、LEDの寿命、及び、LEDによって出力されるルーメンを最大限にするために、LEDのピーク温度は、制御されなければならず、また、周期的な用途のLEDの有効な負荷周期を最大限にするために、平均対流は、最大限にされなければならない。] 図1
[0029] 図1の例では、PCM104は、通常のものであり、安価で、無害な物質、例えば、LEDで使用される理想的な作動温度又はその近傍で相変化が生じるタイプの共晶塩である。使用されるPCM104のタイプは、相変化を伴う効果的な対流構成と併用されるとき、関連用途におけるグラフ例500に一致する期間作動する通常のランプ106内に格納可能な材料の体積に基づいて決定される。] 図1
[0030] 好ましい実施形態として、PCM104の特定のタイプは、共晶水和塩、例えば、クエン酸ナトリウム又はリン酸ナトリウムである。特に有用なのは、48℃〜58℃で生じる相遷移温度を有するクエン酸ナトリウム、700℃で生じる相遷移温度を有するリン酸ナトリウムである。他の塩、例えば、様々な硝酸塩やパラフィンを使用することもできる。しかしながら、それらは、伝熱能力や安全特性に劣ったものである。]
[0031] PCM塩は、過熱及び過冷却を最小限にするための特定の核剤と組み合わせることができる。更に、PCM104は、照明システムの寿命の間に生じる多くの溶解と凝結の周期の間のPCMの塩及び水成分の不変的な分離/隔離を最小限にするための安定剤と組み合わせることもできる。]
[0032] PCMベースの蓄熱システムの1つの利点は、より多くの温度に敏感なLEDを直接管理するために、特定のLEDの作動温度に融点がほとんど適合するようなPCMが選択されることである。限定されない例では、RGB(赤、緑、青)ライトを混合する用途では、照明設備の出力容量は、赤色LEDの熱感性の影響で非常に限定される。より低い温度のPCMを備えた蓄熱装置構成100を使用することによって、赤色LEDは、全出力で運転できる。その結果、所定出力のために必要なこれらのタイプの製品の費用が下げられ、これにより、使用者がライトの輝度を低下させることだけでなくそれらの色を調整することに関心を持っているようなより多くの市場用途へそれらが参入することが可能となる。場合によっては、異なるタイプのLEDの容量を更に調整するためには、同一の光源106のなかで異なるタイプのPCMを使用することも費用対効果がよい。]
[0033] 図3は、LED照明における蓄熱装置で相変化材料を使用するプロセス例のフローチャート300を示す。この図は、図解の目的で特定の順序における機能工程を示すとはいえ、プロセスは、工程のどんな特定の順序や処理にも制限されない。当業者は、この図で表現された様々な工程が省略され、置換され、結合され、及び/又は、様々な方法で改変されることを十分理解できる。] 図3
[0034] 図3の例では、フローチャート300は、ブロック302で始まる。PCMの相変化温度は、冷却されるLEDの稼動温度に実質的に適合するように調整される。そのような調整は、適切なタイプを選ぶこと、及び/又は、材料の結合だけでなく、上述したような核剤又は安定剤の添加によって達成される。] 図3
[0035] フローチャート300は、冷却されるLED(又は、それを利用している照明源)にPCMの容器が密着して配置されるブロック304に続く。]
[0036] 次に、フローチャート300は、2つの平行した経路に続く。第1経路では、ブロック306において、LEDを利用している照明源がオンにされた後、PCMは、少なくともLEDによって発生した熱の一部を吸収すると共に蓄える。熱吸収プロセスの間、一度、PCMは、融点に達し、PCMのその温度は、PCMの状態変化の間ずっと、LEDの稼動温度に実質的に対応する温度で留まる。その結果、LEDは、理想的な稼動温度を超えて加熱されることがない。]
[0037] フローチャート300の第1経路は、ブロック308に続く。ブロック308では、PCMは、ランプがオフにされた後、LEDの作動の間に吸収された熱を放散する。フローチャート300の第1経路は、ブロック399で終了する。]
[0038] 第2平行経路では、ブロック304は、ブロック305に続く。ブロック305では、LEDによって発生された熱の一部が積極的に又はLED源と周囲の環境との間の温度勾配に起因して対流される。フローチャート300の第2経路は、ブロック399で終了する。]
[0039] 図4は、相変化材料の積み重ねられた層を使用するLED照明のための蓄熱装置をサポートするシステム400の例を示す。図4の例では、システム400は、1つ以上のLED402、及び、複数の積み重ねられた容器412,414,416を有する蓄熱装置410を使用する1つ以上のランプ406を含む。3つの積み重ねられた容器は、システム400で示されるが、より多くの容器又はより少ない容器が使用されることは、当業者にとって明白なことである。一実施形態としては、積み重ねられた各容器は、密閉されてPCMを保持する。積み重ねられた容器412,414,416内のPCMは、同一でない場合もある。] 図4
[0040] PCMは、金属導体と比較したときに、相対的に低い熱伝導率を示す。その結果、溶融の境界線が次第に固体塊側に進行するにつれて、PCMの単一な嵩容積は、固体塊を通じた容認できない熱抵抗及び容認できない温度勾配を示す。更に、PCMの体積の最高値は、それを駆動する重力浮力勾配を減ずるために、最小化されるべきである。従って、PCMの容器412,414,416は、通常、それほど深くなく、缶蓋に似ている。]
[0041] 一実施形態としては、システム400の蓄熱装置410は、缶蓋412,414,416の積み重ねを含み、各缶蓋は、缶側部を有する。缶側部は、筒状又は錐状などの典型的な電球形状を有する。この「積み重ねられた缶」構成は、積み重ねられた缶蓋412,414,416の缶側部と共に缶蓋の層を通しての十分な熱伝導性を提供する。そのような形状を使用することで、蓄熱装置410におけるPCM中の如何なる箇所でのバルク温度は、それに関係する加熱率及び加熱量のために、光源温度に近似的に近づく。]
[0042] いくつかの実施形態では、積み重ねられた容器は、従来からのカップ成形、深絞り、(円錐状のための)くびれの自動缶製造方法によって製造され、その後に、蓋の成形及び密閉が続く。その成果は、古くから実績のある自動化プロセスを使用した安価な鋼板の最少量から作製され、PCMの性能を最大化することに適している複雑な熱拡散形状である。PCMの格納が上述の缶製造方法に制限されないことに注意すべきである。他の好ましい薄鋼板ベースの格納方法も採用できる。制限されない例として、次第により小さくなる缶、及び/又は、「波形の」シートの層は、有効であることが示されている。]
[0043] 熱源は、蓋、底、又は、側部、又は、1以上の缶の積み重ね中の1以上の缶に取り付けられる。必要ならば、付加的なヒレ状構造は、熱源の位置に応じて、底、側部、又は、蓋の位置で缶容積に組み込まれる。]
[0044] 一実施形態としては、容器412,414,416の1つ以上は、LED402の冷却のための蓄熱装置410の総合的な熱特性の役に立つ水などのPCMではない熱量材料を含む。ユニット質量毎、及び、多くの場合には体積毎の対比において、水は、全ての金属の熱容量に勝り、金属よりも劇的に蓄熱装置ユニット毎の価格が安い。PCMを収容するために必要ないくつかの金薄板技術は、水の格納及び熱移動にも本質的に大変都合がよい。そのような缶内の水は、特徴的な浮揚性の受動的な対流特性をさらに有する。対流特性は、全ての固体材料で欠けており、特定の埋込み天井用途のLEDを冷却するために本質的に利用される。]
[0045] いくつかの実施形態では、固体のパンケーキ形状をしているPCM固体材料の層は、缶内の容積を次第に埋める波形の金属板(図示せず)の層と交互に単一の缶内に埋め込まれる。埋め込まれた金属板は、大きさに合わせて慎重に形成され、缶の側部に対向してしっかり押し付けられる端部を有し、缶壁と積み重なられた板との間で金属薄板層の高い熱の流れを提供する。]
[0046] この出願で使用されている「ここで」「上記の」「下記の」、及び、よく似た用語は、この出願を全体として参照すべきであり、いくつかの特定の部分を参照すべきでない。文脈が許すところでは、単数形又は複数形を使用する上記詳細な説明の用語は、複数形又は単数形のそれぞれを含む。2以上の要素のリストに関連する用語「又は」は、下記の用語、即ち、リスト中の要素のいくつか、リスト中の要素の全て、及び、リスト中の要素のいくつかの組み合わせの解釈を全てカバーする。]
[0047] 請求項の内容の様々な実施形態である上記説明は、図解及び説明の目的で提供されている。それらは、請求項の内容が開示された明確な形態に完全一致することや限定されることを意図しない。多くの変更と変化は、当業者にとって明白である。実施形態は、発明の本質及び実用的な用途を最も良く説明する目的で、選択され、説明されたものである。その結果、当業者が請求項の内容、熟考された特定の使用に合っている様々な実施形態、及び、様々な変更を伴う実施形態を理解することが可能である。]
[0048] ここで提供された発明の教示は、必ずしも上述のシステムに限らず、他のシステムに適用することができる。上述した様々な実施形態の要素及び作用を結合することで、さらなる実施形態が提供される。]
[0049] 上記明細書本文は、本発明の特定の実施形態を説明し、考え得る最良の形態を説明するが、上記がどんなに詳細に文章で説明しようとも、本発明は様々に実施される。システムの詳細は、ここで開示された発明によって包含されるものの、その現実の詳細とかなり異なるかもしれない。上述したように、本発明の特定の機能や性状を説明するときに使用される特定の技術用語は、その技術用語が関連する本発明のいくつかの特定の特徴、機能、又は、性状にその技術用語が限定されるようにここで再定義されるべきではない。一般的に、下記の請求項で使用される用語は、上記の詳細な説明の項で明白にそのような用語を定義する場合を除いて、明細書で開示された特定の実施形態に本発明を限定するように解釈されるべきでない。そして、本発明の実際の範囲は、開示された実施形態だけでなく、請求項にかかる本発明を使用すること、又は、実施することの全ての同等の方法も含む。]
权利要求:

請求項1
ランプの作動温度に実質的に適合した融点温度を有する相変化材料(PCM)と、密閉され、且つ、ランプと連結されてPCMを保持するための容器とを備えることを特徴とする蓄熱システム。
請求項2
ランプは、LEDであることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
請求項3
PCMは、共晶水和塩であることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
請求項4
共晶水和塩は、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、硝酸塩、及び、パラフィンからなる群から選択されたものであることを特徴とする請求項3に記載のシステム。
請求項5
PCMは、LEDから熱を吸収している間に、状態が変化することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
請求項6
PCMは、過熱及び過冷却を減らすために、核剤と組み合わされることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
請求項7
PCMは、PCMの成分の分離を減らすために、安定剤と組み合わされることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
請求項8
PCMの体積は、周期的な用途に実質的に適合するように設計されていることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
請求項9
周期的な用途は、時間が経つにつれての周期的な使用法、又は、周期的な使用形態に基づくことを特徴とする請求項8に記載のシステム。
請求項10
PCMの体積制限に対応するための対流成分を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
請求項11
照明システム内の1つ以上のLEDの1つ以上の作動温度に実質的に適合する1つ以上の融点温度を備える1つ以上の相変化材料(PCM)と、密閉されて照明システムと連結された1つ以上のPCMを保持するための1つ以上の第1容器とを備えることを特徴とする蓄熱システム。
請求項12
1つ以上の第1容器は、積み重ねられることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
請求項13
1つ以上の第1容器は、円筒形状を有することを特徴とする請求項11に記載のシステム。
請求項14
1つ以上の第1容器は、円錐形状を有することを特徴とする請求項11に記載のシステム。
請求項15
1つ以上の第1容器は、底部、側部、上部にヒレ状構造を含むことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
請求項16
相変化をしない熱量材料を保持するための1つ以上の第2容器を更に含むことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
請求項17
1つ以上の第2容器は、底部、側部、上部にヒレ状構造を含むことを特徴とする請求項16に記載のシステム。
請求項18
1つ以上のPCMは、1つ以上の第1容器内で金属板と交互に配置されるパンケーキ形状であることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
請求項19
金属板は、波形であることを特徴とする請求項18に記載のシステム。
請求項20
冷却されるLEDの稼動温度に実質的に適合する1つ以上のPCMを選択すること、1つ以上のPCMの1つ以上の容器をLEDに密着して配置すること、LEDが作動している間にLEDによって発生された熱の最初の一部を1つ以上のPCMで吸収して蓄えること、LEDがオフにされた後に1つ以上のPCMによって吸収された熱を分散することを備えることを特徴とする方法。
請求項21
作動の間にLEDによって発生された熱の第2の部分が対流することを更に備えること特徴とする請求項20に記載の方法。
請求項22
過熱又は過冷却を減らすために、1つ以上のPCMと核剤とを組み合わせることを更に備えることを特徴とする請求項20に記載の方法。
請求項23
PCMの成分の不変的な分離を減らすために、1つ以上のPCMと安定剤とを組み合わせることを特徴とする請求項20に記載の方法。
請求項24
1つ以上の容器が積み重ねられることを特徴とする請求項20に記載の方法。
請求項25
グラフ上で1つ以上のPCM照明システムの作動範囲を示すこと、特定の用途のための1つの照明システムの選択を助けるためにグラフを使用することを備えることを特徴とする方法。
請求項26
グラフ上で1つ以上のPCM照明システムの作動範囲を示すこと、設置された照明システムが電子暗号要件に一致するか否かを決定するためにグラフを使用することを備えることを特徴とする方法。
类似技术:
公开号 | 公开日 | 专利标题
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同族专利:
公开号 | 公开日
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
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优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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