![]() 短絡低減層を備えるoledデバイス
专利摘要:
OLEDデバイスを製造する方法は、第1の電極を有する基板を制御環境内に提供すること、制御環境内で基板をベーキングして水分を除去すること、基板をベーキングした後に、制御環境内で水分が低減した基板上に無機短絡低減層を形成することであって、短絡低減層は第1の電極の固有抵抗よりも大きな固有抵抗を有する、こと、制御環境内で水分が低減した基板上に有機エレクトロルミネセンス媒体を形成すること、制御環境内で有機エレクトロルミネセンス媒体上に第2の電極を形成してOLEDデバイスを形成する、こと、及びOLEDデバイスを封入することを含む。 公开号:JP2011513915A 申请号:JP2010548680 申请日:2009-02-20 公开日:2011-04-28 发明作者:ウィンターズ、ダスティン 申请人:グローバル・オーエルイーディー・テクノロジー・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーGlobal Oled Technology Llc.; IPC主号:H05B33-10
专利说明:
[0001] 本発明はOLEDデバイス及びディスプレイにおける短絡低減に関する。] 背景技術 [0002] 有機エレクトロルミネセンス(EL)デバイスは、最も簡単な形において、正孔を注入するためのアノードとしての役割を果たす第1の電極と電子を注入するためのカソードとしての役割を果たす第2の電極との間に配置される有機エレクトロルミネセンス媒体を含む。有機エレクトロルミネセンス媒体は、正孔及び電子の再結合を助長し、それにより光が放射される。これらのデバイスは一般的に、有機発光ダイオード、又はOLEDとも呼ばれる。基本的な有機EL素子が、米国特許第4,356,429号明細書において記述されている。たとえば、テレビ、コンピュータモニタ、携帯電話ディスプレイ、又はデジタルカメラディスプレイのようなディスプレイとして有用であるピクセル化されたOLEDディスプレイデバイスを構成するために、個々の有機EL素子をマトリックスパターンでピクセルとして配置することができる。これらのピクセルを全て同じ色で発光させて、それにより単色ディスプレイを作り出すことができるか、又は3ピクセル、赤、緑、青(RBG)ディスプレイのように多数の色を生成することができる。高性能のディスプレイを作り出すために、OLEDディスプレイデバイスは、アクティブマトリックス(AM)駆動回路を用いて製造されてきた。そのようなAM OLEDディスプレイデバイスの一例が、米国特許第5,550,066明細書において開示されている。] [0003] AMOLEDデバイスの有機エレクトロルミネセンス媒体は、多くの場合に、大型の真空システム内で形成される。これらの真空システムは、水分及び酸素を低濃度に抑えるように制御された環境を作り出すように設計される。これは、典型的な有機エレクトロルミネセンス素子は水分の存在によって劣化するためである。そのような真空システムを有する、AM OLEDデバイスを製造するための典型的な製造装置(tool)の一例が、日本国特開2006−260939号公報に示されている。日本国特開2006−260939号公報から分かるように、有機エレクトロルミネセンス層を形成する前に、基板又はアクティブマトリックス回路層内に閉じ込められる場合がある水分を除去するために、多くの場合にベーク室を備えることが望ましい。そのように水分が閉じ込められる結果として、使用又は保管が長期にわたると、OLEDデバイスが劣化するおそれがある。典型的なベーキング工程は、2時間以上にわたって、200℃〜250℃の温度範囲において行なわれる可能性がある。] [0004] 有機ELディスプレイを製造するとき、有機EL材料内に粒子汚染又は掻き傷のような問題があると、結果として、ディスプレイ内に欠陥が生じるおそれがある。粒子汚染又は掻き傷によって引き起こされる1つのタイプの欠陥は、薄い有機材料を通して短絡が生じ、アノードとカソードが接続されることである。アノードとカソードとの間の短絡によって、発光しないピクセル(デッドピクセル)、又は低い輝度で発光するピクセル(暗いピクセル)が生じる。短絡欠陥に耐えるロバスト性を改善するための構造が、米国特許第7,183,707号公報においてTyan他によって記述されている。Tyan他は、有機エレクトロルミネセンス媒体と電極のうちの1つとの間に配置される無機短絡低減層を含むことを記述している。短絡欠陥の中に流れる漏れ電流を低減するために、その短絡低減層は、或る特定の電気固有抵抗及び厚みを有する。モリブデン酸化物、及び部分的に導電性の金属酸化物と絶縁性の酸化物、フッ化物及び硫化物との混合物を含む、いくつかの有用な材料が記述されている。] [0005] しかしながら、ベーキングにかけると、短絡低減層が劣化することがわかっている。それゆえ、短絡低減層を有し、閉じ込められる水分も少ないOLEDデバイスを製造するための新たな製造システム及び方法が必要とされる。] 発明が解決しようとする課題 [0006] 本発明の目的は、短絡低減層を有するOLEDディスプレイデバイスを製造する改善された方法を提供することである。本発明のさらに別の目的は、製造工程中に短絡低減層の劣化を抑えることである。本発明のさらに別の目的は、OLEDディスプレイデバイスに対する水分又は溶媒汚染を低減し、それにより、有機エレクトロルミネセンス素子への損傷を小さくすることである。] 課題を解決するための手段 [0007] これらの目的は、OLEDデバイスを製造する方法であって、 (a)第1の電極を有する基板を制御環境内に提供すること、 (b)制御環境内で基板をベーキングすることであって、水分を除去する、こと、 (c)基板をベーキングした後に、制御環境内で水分が低減した基板上に無機短絡低減層を形成することであって、該短絡低減層は第1の電極の固有抵抗よりも大きな固有抵抗を有する、こと、 (d)制御環境内で水分が低減した基板上に有機エレクトロルミネセンス媒体を形成すること、 (e)制御環境内で有機エレクトロルミネセンス媒体上に第2の電極を形成してOLEDデバイスを形成する、こと、及び (f)OLEDデバイスを封入すること を含む、OLEDデバイスを製造する方法によって達成される。] 図面の簡単な説明 [0008] 本発明による、OLEDデバイスのピクセルの一部の断面図である。 本発明による、OLEDデバイスを製造する方法を示すブロック図である。 本発明による、OLEDデバイスを製造する際に有用な製造システムを示す図である。] [0009] 層厚のようないくつかのデバイスの特徴の寸法は多くの場合にサブマイクロメートルの範囲にあるので、それらの図面は、寸法を正確にすることよりも、見やすくするような縮尺で描かれる。] 実施例 [0010] 本発明による短絡低減層を有するOLEDデバイスが図1に示される。その図は、アクティブマトリックスタイプディスプレイのピクセルの一部の断面を示す。そのOLEDデバイスは、トランジスタ140によって駆動されるOLED素子30を含む。トランジスタ140は、OLEDディスプレイを駆動するために一般的に用いられ、当該技術分野においてよく知られているようなアクティブマトリックス駆動回路の一部である。そのようなアクティブマトリックスタイプOLEDデバイスの他の例が、米国特許出願公開第2007−0257606号明細書において見出すことができる。アクティブマトリックス回路の使用は、本発明の一実施形態を表す。しかしながら、本発明は、アクティブマトリックスタイプOLEDデバイスには限定されず、当業者であれば、アクティブマトリックス回路によって駆動されないOLEDデバイス(すなわち、パッシブマトリックスタイプOLEDデバイス)で本発明を実施することもできる。] 図1 [0011] OLEDデバイスは基板100上に製造される。有用な基板は、コーニング1737(登録商標)又はコーニングEAGLE(登録商標)タイプガラスのようなガラスから作製される基板を含む。金属箔(ステンレス鋼箔等)、シリコンウェハ及びプラスチック基板を含む、OLEDとともに用いるための他の基板も知られている。当業者であれば、本発明において、そのような基板材料を用いることもできる。OLEDデバイスが基板と反対の方向において光を放射するように作製される場合には(すなわち、トップエミッション構成)、不透明な基板材料の使用を採用することができる。] [0012] ここで、OLEDデバイスのトランジスタ駆動部がさらに詳細に説明される。OLEDデバイスを駆動するための数多くの異なるタイプのトランジスタが当該技術分野においてよく知られている。ここでは、ボトムゲートタイプのアモルファスシリコンを基にするトランジスタが示される。そのようなトランジスタの構成は当該技術分野において知られている。本発明はこのタイプの駆動トランジスタには限定されず、ポリシリコンを基にするトランジスタ、及びトップゲートタイプのトランジスタを含む、数多くの他の駆動トランジスタを用いることもできる。トランジスタ140が基板100上に形成される。当該技術分野において知られているように、所望に応じて、たとえば、窒化シリコン又は酸化シリコンを含む種々の障壁層(図示せず)を基板100とトランジスタ140との間に用いることができる。トランジスタ140は3つの端子、ゲート143、端子146及び端子149から形成される。ゲート143は、Cr、Mo、Al等の導電性材料から形成される。端子146及び149は、たとえば、OLED素子の極性及びアクティブマトリックスピクセル駆動回路(図示せず)の残りの部分に応じて、ソース、ドレインいずれかの端子として構成することができる。端子149は、OLED素子に電流を供給する電力線(図示せず)の一部として形成することもできる。トランジスタ140は半導体141も含む。端子146及び149は、アルミニウム、若しくはAl:Ndのようなアルミニウム合金のような導体を含むか、又はMo、Cr、Ti等を積重されたAl若しくはAl:Ndのような導電性材料の積重体から形成することもできる。半導体141は、たとえば、アモルファスシリコンを含むことができる。半導体141は、ドープされた領域141b及びドープされない領域141aから構成される。半導体141は、絶縁体層201によって、ゲート143から離隔して配置され、絶縁体層は、たとえば、窒化シリコン等から形成することができる。トランジスタ140上には、絶縁体層202が形成される。絶縁体層202は、たとえば、窒化シリコンのような無機層から形成される障壁副層202aを含む。絶縁体層202は、たとえば、フォトパターニング可能な有機材料等から形成されることができる、平坦化副層202bのような平坦化副層も含む。代替的には、絶縁体層202は、それよりも多くの、又は少ない副層から形成することもできる。絶縁体層202内に開口部145が形成され、それにより、トランジスタ140の端子146に電気的に接続できるようにする。] [0013] 絶縁体層202上には、下側電極181が形成される。下側電極181は、酸化インジウムスズ(ITO)、又は酸化インジウム亜鉛(IZO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)等のような他の透明導電性酸化物から形成することができる。ガラスのような透明基板100とともに用いられるときに、そのような透明下側電極材料によって、OLEDデバイスからの光放射を、基板を通して視認できるようになる。この構成は、ボトムエミッション構成として知られている。光放射が反対方向から視認される(トップエミッション構成と呼ばれる)か、又は両方向において視認される(デュアルエミッション構成と呼ばれる)代替の構成も当該技術分野において知られており、本発明に適用することができる。下側電極は、OLED素子30のアノードとして構成することができるが、下側電極が有機発光ダイオードのカソードとして代替的に構成される構成も当該技術分野において知られており、本発明に適用することができる。下側電極181の縁部は絶縁体層203によって覆われる。この絶縁体層203は、たとえば、フォトパターニングされるポリマーから構成することができ、下側電極181の縁部において高い電界を防ぐための役割を果たす。この目的を果たすための類似の絶縁体層が米国特許第6,246,179号明細書において記述されている。絶縁体層203を使用するのは有用であるが、本発明の実施を成功に導くのに必要ではない。] [0014] 下側電極181上に短絡低減層350が形成される。短絡低減層の好ましい組成は、酸化インジウムスズ(ITO)、及び硫化亜鉛(ZnS)二酸化シリコン(SiO2)の混合物である(この混合物は、これ以降、ZSOと呼ばれる)。短絡低減層は、第1のITOスパッタターゲット及び第2のZSOスパッタリングターゲットからの同時スパッタリングによって形成することができる。代替的には、単一の化合物スパッタターゲット内に種々の成分の材料を混合することができる。短絡低減層にとって有用な他の材料は、米国特許出願公開第2005−0225334号明細書において記述されている。] [0015] 短絡低減層120上に、有機エレクトロルミネセンス媒体310が形成される。当該技術分野において数多くの異なる有機エレクトロルミネセンス媒体構成が知られており、当業者であれば、本発明にうまく適用することができる。有機エレクトロルミネセンス媒体310は単一の層として示されるが、正孔輸送副層及び電子輸送副層のような複数の副層を含むことが好ましい。有機エレクトロルミネセンス媒体310は、正孔注入副層及び発光副層のようなさらに別の副層を含むことができる。たとえば、基本的な2層エレクトロルミネセンス媒体デバイス構造が、米国特許第4,356,429号明細書において記述されている。有機エレクトロルミネセンス媒体310の1つの例示的な構成は、NPB(4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル)を含む正孔輸送副層及びAlQ(トリス(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウム)を含む電子輸送副層を含む。さらに、多くの場合に、アノードと正孔輸送副層との間に正孔注入副層を設けることが有用である。正孔注入材料は、正孔輸送層に正孔を注入するのを容易にするための役割を果たすことができる。当該技術分野において多種多様な正孔注入材料が知られている。米国特許第6,720,573号明細書において記述されているように、ヘキサアザトリフェニレン誘導体が正孔注入材料として有用である。特に有用な化合物は、以下の化学式K−1によるヘキサアザトリフェニレン誘導体を含む。ただし、各Rは、水素原子、C1〜12炭化水素、ハロゲン、アルコキシ、アリールアミン、エステル、アミド、芳香族炭化水素、複素環式化合物、ニトロ、ニトリル(−CN)基から成る群から個別に、又は同時に選択される。] [0016] ] [0017] 特に有用な正孔注入ヘキサアザトリフェニレン誘導体は、化学式K−2として以下に示される、ヘキサシアノヘキサアザトリフェニレン(CHATP)である。] [0018] ] [0019] 有機エレクトロルミネセンス媒体310上には、上側電極320が形成される。単一の層として示されるが、上側電極320も複数の副層を含むことができる。いくつかの上側電極構成が当該技術分野において知られており、当業者であれば、本発明に適用することができる。上側電極320に関する1つの構成は、電子注入を容易にするために有機エレクトロルミネセンス媒体310と接触している約0.5nm厚のLi又はLiFの副層と、それに続く約100〜400nm厚のAlの副層とを含む。OLEDデバイス製造の技術分野において一般的に用いられる、防湿封入(図示せず)又は乾燥剤(図示せず)のような他の機構を含むこともできる。OLED素子30は、有機エレクトロルミネセンス媒体310、下側電極181及び上側電極320から形成され、絶縁体層203内の開口部によって画定される。下側電極181と上側電極320との間に電界を印加することによって、OLED素子30が光放射390を生成する。] [0020] 米国特許出願公開第2005−0225234号明細書においてTyan他によって教示されているように、短絡低減層350は、電極間の短絡の経路内に抵抗性の構成要素を導入することによって、粒子汚染によって引き起こされる短絡のような、小さな局所的短絡の中に流れる漏れ電流を低減する。短絡低減層は、高い抵抗を有し、第1の電極及び第2の電極よりも大きな固有抵抗を有する。短絡低減層350は、短絡の中に流れる望ましくない漏れ電流を、機能するOLED素子30の中に流れる電流未満まで低減するだけの十分に高い抵抗を有することが望ましい。しかしながら、短絡低減層の抵抗があまりにも高い場合には、OLED素子30全体の中に流れる電流が弱くなり、それにより、結果として、動作電圧が上昇する。一方、短絡低減層の抵抗が低すぎる場合には、短絡低減層内に横方向電流が生じ、結果として、隣接する発光エリア又はピクセル間にクロストークが生じるおそれがある。Tyan他は、短絡の中に流れる電流をOLEDの中に流れる電流の10%以下まで低減することを目標とすると、電流を低減するために必要とされる短絡低減層の固有抵抗は、発光素子のサイズ、及びOLED素子を通して駆動される電流に依存することをさらに教示している。短絡の中を流れる電流は短絡の面積にもよる。Tyan他は、1マイクロメートル×1マイクロメートルの欠陥面積例を記述している。しかしながら、実際の欠陥は、それよりもはるかに小さい可能性があり、たとえば、0.1マイクロメートル×0.1マイクロメートル、又はそれよりも小さい可能性がある。] [0021] 典型的な高解像度ディスプレイの応用例の場合、各ピクセルの発光面積は約0.1mm×0.1mm、すなわち1×10-4cm2とすることができる。典型的なOLEDディスプレイの場合のピークピクセル電流は、1マイクロアンペア〜10マイクロアンペア(μA)とすることができる。それゆえ、ピーク電流密度は約10mA/cm2〜100mA/cm2である。短絡低減層は、2nm〜500nmの厚みで構成されることが好ましく、20nm〜200nmの厚みで構成されることがさらに好ましい。] [0022] 本発明の目的を果たす上で、短絡低減の固有抵抗のための好ましい上限は、ピーク電流において動作するときに、その両端で有意な電圧降下が生じる抵抗と見なされるであろう。OLED素子は典型的には、効率及び層構成に応じて、3V〜20Vの電圧において動作するので、有意な電圧量は2Vの付加電圧と見なすことができる。] [0023] 所与のピクセルの場合の短絡低減層の抵抗(R)は、以下の式から求めることができる。] [0024] ] [0025] ただし、ρは固有抵抗であり、tは短絡低減層の層厚であり、Apixelはピクセルの発光面積である。その際、動作エリア(短絡エリアを除く)において短絡低減層にかかる電圧(V)は、以下の式から求めることができる。] [0026] ] [0027] ただし、IDは単位面積当たりの電流密度である。] [0028] 式2から分かるように、電圧降下は電流密度に関連し、ピクセルの面積には直接関連しない。それゆえ、電圧限界は、ピクセルのサイズには依存しない。20nmの厚み及び10mA/cm2のピーク電流密度において、2Vの好ましい上限を達成するために、短絡低減層の固有抵抗は好ましくは1×108Ω*cm以下にすべきである。より好ましくは、0.2V未満の電圧上昇を達成するために、固有抵抗の上限は1×107Ω*cm未満にすべきである。] [0029] 同様に、好ましい下限は、その応用例の仕様による。短絡低減層は、OLEDデバイスの上側電極又は下側電極よりも高い抵抗を有する。たとえば、下側電極のために通常用いられる酸化インジウムスズ(ITO)は、一般的に、5×10-4Ω*cm以下の固有抵抗を有する。上記のように、短絡低減層は、短絡の中に流れる電流を、通常のピクセル動作電流の10%未満まで低減することが好ましい。その際、固有抵抗の下限は、以下の式から求めることができる。] [0030] ] [0031] ただし、Ilimitは短絡の中に流れることを許される電流の望ましい限界であり、Ashortは短絡の面積である。短絡低減層が200nm厚であり、短絡が0.1マイクロメートル×0.1マイクロメートルであり、10Vで動作し、且つピーク電流の10マイクロアンペアの10%の限界を許すピクセルの事例を取り上げると、短絡低減層は、50Ω*cmよりも大きな固有抵抗を有することが好ましいであろう。より好ましくは、20nmの厚みを有する短絡低減層及び1マイクロアンペアの10%の電流限界の事例の場合、短絡低減の固有抵抗は5×103Ω*cmよりも大きくすべきである。短絡面積をさらに1マイクロメートル×1マイクロメートルまで大きくした事例では、5×105Ω*cmの下限を課すことができる。] [0032] 正確にパターニングすることなく、短絡低減層が複数のピクセルにわたって適用されることになる場合には、ピクセル間クロストークを制限することも望ましい。再び、厳密な要件は、ピクセル寸法及び間隔、動作電流、並びにピクセル駆動回路のような設計の詳細による。この場合に、短絡低減層は、いかなるクロストークの影響も制限するだけの十分な固有抵抗を有するべきである。] [0033] ここで、短絡低減層のために有用な薄膜の一例が説明される。短絡低減層薄膜(サンプルS1)が、重量比で68.3%In2O3、20.9%ZnS、7.6%SnO2及び3.2%SiO2を含む、直径2インチの単一のターゲットからのスパッタリングによって準備された。そのスパッタリングは、アルゴンの中に5.2%の酸素を有する気体混合物を流しながら、約4.5ミリトルの周囲圧において実行された。RFマグネトロン源を用いて、スパッタターゲットを80Wで駆動した。比較薄膜(サンプルC1、C2及びC3)も同時に準備され、その後、220℃、130℃及び80℃の温度において2時間にわたってベーキングにかけられた。薄膜の結果的な抵抗特性が以下の表1に列挙される。] [0034] ] [0035] 表1から分かるように、ベーキングの工程によって、薄膜特性に変化が生じ、結果として、サンプルAに比べて比較サンプルの固有抵抗に損失又は低下が生じた。固有抵抗の損失又は低下によって、短絡欠陥の中に流れる電流を低減する際の効果が下がることが比較サンプルにおいて示される。また、正確にパターニングすることなく、短絡低減層が複数のピクセルにわたって適用される構成において用いられる場合には、ピクセル間の電流が増加することになり、結果として、望ましくないピクセル間クロストークが生じるであろう。したがって、短絡低減層を有する基板は後にベーキングされるべきではなく、それゆえ、上記の日本国特開2006−260939号公報において教示されているようなOLED製造装置及びOLEDデバイスを製造するための方法は、この短絡低減層薄膜を有するOLEDデバイスとともに用いるのに適していないことがわかった。] [0036] ここで図2を参照すると、本発明による、OLEDデバイスを製造するための製造工程500を示すブロック図が説明される。製造工程500は、初期層を有する基板100を提供することを含む(ステップ510)。これらの初期層は、下側電極181と、絶縁体層203と、絶縁体層202と、絶縁体201を含むトランジスタ140のようなアクティブマトリックス回路を設ける全ての層とを含む。トランジスタ140を含む、これらの層を形成するための製造工程は、当該技術分野において知られている。] 図2 [0037] その後、これらの初期層を含む基板100を、制御環境内に装填する(ステップ520)。制御環境は、窒素、アルゴン等の不活性ガスを含む環境であるか、又は133Pa未満、好ましくは0.133Pa未満、さらに好ましくは0.133mPa未満のような減圧(真空)に保持される環境である。制御環境は、ドライボックス、真空チャンバ、或いは直接接続されるか、又は移送容器によって連結される複数のドライボックス及び/又は真空チャンバとすることができる。制御環境は、製造工程中に変更することができる。たとえば、制御環境は、接続される環境チャンバによって、減圧環境から窒素環境に変更することができる。この開示の目的を果たす上で、任意のそのような接続される制御環境は、まとめて「1つの制御環境」と見なされる。好ましい制御環境は、密封真空容器クラスタシステム、又は/及びインライン真空容器システムである。この制御環境は、水分及び酸素の存在時に劣化することが知られている有機エレクトロルミネセンス媒体材料を後に堆積するのに好都合である。] [0038] その後、基板を、制御環境内で、高温で、且つ長時間にわたってベーキングする(ステップ530)。たとえば、基板を220℃において、2時間にわたってベーキングすることができる。このベーキングステップは、基板の表面に捕らえられているか、又は基板内のいずれかの層内に吸収される水分を除去するために実行される。たとえば、絶縁体層203、及び絶縁体層202の平坦化副層202bのような有機材料を含む層は、ベーキングステップ(ステップ530)中に放出されるまで、閉じ込められる可能性がある水分を吸収する傾向がある。最終的なOLEDデバイス内に閉じ込められる水分又は酸素は、時間の経過とともに、OLED素子を劣化させる可能性がある。それゆえ、そのような劣化を抑えるために、ベーキングを通して、閉じ込められた水分の大部分を除去する必要がある。後に吸収される水分の量を低く抑えるために、ベーキング後に、デバイスが封入されるまで基板は制御環境内にとどまる。] [0039] 次に、短絡低減層を形成する(ステップ540)。これは、たとえば、上記のようなスパッタ堆積によって果たされる。本発明人は、短絡低減層が形成されると、高温に晒されるときに変化する可能性があることに気がついている。たとえば、上記のように、短絡低減層の固有抵抗は10分の1〜1000分の1に低減する可能性があることに気がついている。そのような固有抵抗の損失によって、短絡低減層は、短絡欠陥を低減するという役割を果たすのに有効ではなくなる。それゆえ、本発明によれば、短絡低減層の形成(ステップ540)は、ベーキング(ステップ530)中に水分が除去された後に、且つ制御環境内に存在する間に実行される。この構成は、閉じ込められた水分を除去できるようにすると同時に、短絡低減層が劣化するのを防ぐ。オプションで、短絡低減層堆積を良好に制御できるようにするために、ベーキング(ステップ530)後に、且つ短絡低減層の形成(ステップ540)前に、基板を冷却することができる。そのような冷却は、受動的に(すなわち、或る時間だけ待つことによって)、又は能動的に(すなわち、周囲温度を下げるか、又は冷却されたヒートシンクを設けることによって)行なうことができる。ディスプレイの発光エリア上にのみ短絡低減層を形成し、たとえば、外部からの電気的接続が形成される好ましいディスプレイのエリア上には形成しないように、シャドーマスクを通して短絡低減層を堆積することもできる。] [0040] 制御環境内に存在する間に、ステップ550において、基板上に有機エレクトロルミネセンス媒体310を形成する。上記のように、エレクトロルミネセンス媒体310は、複数の異なる有機材料を含む、複数の副層から構成されることが好ましい。これらの有機エレクトロルミネセンス媒体材料を堆積するための1つの好ましい方法は、有機材料を含む、グラファイトボート又はるつぼのような複数の材料源を加熱して、材料が蒸発又は昇華し、短絡低減層350、下側電極181及び基板100上に凝結するようにすることである。有機エレクトロルミネセンス媒体材料は、ディスプレイデバイスの発光エリア上にのみ形成され、外部からの電気的接続を形成するために用いることができる周辺エリア上には形成されないように、シャドーマスクを通して堆積することができる。有機エレクトロルミネセンス媒体材料を堆積する代替の方法も当該技術分野において知られており、その例は、ドナー基板からのレーザ転写を含む。] [0041] 次に、依然として制御環境内に存在する間に、上側電極320を形成する(ステップ560)。上側電極320は、蒸着又はスパッタリングのようないくつかの既知の方法によって形成することができる。上側電極材料も、発光エリア上にのみ形成され、基板100の周辺エリア上には形成されないように、シャドーマスクを通して堆積することができる。] [0042] その後、制御環境内に存在する間に、デバイスを封入する(ステップ570)。当該技術分野において種々の封入方法が知られており、本発明に適用することができる。たとえば、ガラス又は金属製の封止部材を、接着剤を用いて基板に取り付けることができる。このステップは、OLED素子に作用する可能性がある水分及び酸素をさらに低減するために、封入されたデバイス内に乾燥剤を与えることを含むことができる。代替的には、透湿性が低い薄膜が上側電極上に形成される薄膜封入法が用いられる。原子層堆積(ALD)法によって堆積される酸化アルミニウムの層と、後続のパリレン層とを含む、OLEDデバイスに適用される薄膜封入のいくつかの例が、米国特許出願公開第2001/0052752A1号明細書及び第2002/0003403A1号明細書において記述されている。デバイスが封入されると、そのデバイスを制御環境から安全に取り出すことができる(ステップ580)。] [0043] ここで図3を参照すると、本発明を実施するのに有用な製造装置400が示される。製造装置400は、中央チャンバ440の周囲に配置される、制御環境を保持するためのいくつかの真空チャンバを含む。中央チャンバ440は、チャンバ間で基板を移動させるための移送ロボット449を含む。装填チャンバ410を用いて、基板を制御環境に装填する(ステップ520)。減圧制御環境の場合、装填チャンバ410は真空ポンプを含む。装填チャンバ410はオプションで、複数の基板を保持することができる。次に、基板はベーク室420に移される。オプションで、一度に複数の基板をベーク室420の中に移すことができる。代替の構成では、装填チャンバ410及びベーク室420の機能を1つのチャンバにまとめることができる。ベーク室420において、基板を、220℃のような高温に晒す(ステップ530)。加熱は、窒素、アルゴン又はヘリウム環境における放射加熱又は対流加熱のような方法によって果たすことができる。ベーキングは、上記のように基板から水分を除去し、低水分状態を達成するための役割を果たす。オプションで、上記のように基板を冷却することができる。] 図3 [0044] その後、基板を、短絡低減層を堆積するためのチャンバ430に移す(ステップ540)。この時間中に、ベーキング(ステップ530)によって達成された低水分状態を保持するために、基板は制御環境内に保持される。チャンバ430は、基板上に短絡低減層350を堆積するためのスパッタ源を含む。その堆積は、上記のように、シャドーマスクを通して選択的に行なうことができる。] [0045] 次に、基板を、チャンバ440内の移送ロボット449によって、有機エレクトロルミネセンス媒体310の複数の有機副層を堆積するための制御環境下にある有機堆積チャンバ441、442、443、444及び445のうちの1つ又は複数の中に移す(ステップ550)。有機堆積チャンバはそれぞれ、基板上に有機材料を蒸着するための1つ又は複数の蒸着源(又はボート)を含むことができる。有機副層は、各有機堆積チャンバ内に装填されるシャドーマスクを通して、基板の選択されたエリア上に堆積することができる。次に、基板を、移送ロボット449によって、上側電極320を堆積するための電極堆積チャンバ446に移す(ステップ560)。電極堆積チャンバ446は、透明上側電極材料を堆積するための1つ又は複数の蒸発源又はスパッタ源を含むことができる。その後、基板は、制御環境下で、移送ロボット449によって封入チャンバ450に移される。封入(ステップ570)は、接着剤で取り付けられるガラス又は金属板のような封止部材でOLEDデバイスを封止することによって達成される。封入後に、基板は、取出しチャンバ460内に移され、そこで、基板を制御環境から安全に取り出すことができる(ステップ580)。] [0046] 30OLED素子 100基板 140トランジスタ 141半導体 141a ドープされない領域 141b ドープされた領域 143ゲート 145 開口部 146端子 149 端子 181電極 201絶縁体層 202 絶縁体層 202a障壁副層 202b平坦化副層 203 絶縁体層 310エレクトロルミネセンス媒体 320 上側電極 350短絡低減層 390光放射 400製造装置 410装填チャンバ 420ベーク室 430チャンバ 440 チャンバ 441有機堆積チャンバ 442 有機堆積チャンバ 443 有機堆積チャンバ 444 有機堆積チャンバ 445 有機堆積チャンバ 446 電極堆積チャンバ 449移送ロボット 450封入チャンバ 460取出しチャンバ 500 製造工程 510 ステップ 520 ステップ 530 ステップ 540 ステップ 550 ステップ 560 ステップ 570 ステップ 580 ステップ]
权利要求:
請求項1 OLEDデバイスを製造する方法であって、(a)第1の電極を有する基板を制御環境内に提供すること、(b)前記制御環境内で前記基板をベーキングすることであって、水分を除去する、こと、(c)前記基板をベーキングした後に、前記制御環境内で水分が低減した基板上に無機短絡低減層を形成することであって、該短絡低減層は前記第1の電極の固有抵抗よりも大きな固有抵抗を有する、こと、(d)前記制御環境内で水分が低減した基板上に有機エレクトロルミネセンス媒体を形成すること、(e)前記制御環境内で前記有機エレクトロルミネセンス媒体上に第2の電極を形成して前記OLEDデバイスを形成する、こと、及び(f)前記OLEDデバイスを封入することを含む、OLEDデバイスを製造する方法。 請求項2 前記短絡低減層は1つ又は複数のターゲットからのスパッタリングによって形成される、請求項1に記載の方法。 請求項3 前記短絡低減層は1つのターゲットからスパッタリングされる、請求項2に記載の方法。 請求項4 前記短絡低減層は、In2O3、ZnS、SnO2及びSiO2のうちの1つ又は複数を含む、請求項1に記載の方法。 請求項5 前記短絡低減層の固有抵抗は50Ω*cm〜1×108Ω*cmである、請求項1に記載の方法。 請求項6 前記短絡低減層の固有抵抗は5×103Ω*cm超である、請求項5に記載の方法。 請求項7 前記短絡低減層の固有抵抗は1×107Ω*cm未満である、請求項5に記載の方法。 請求項8 前記制御環境は、1つ又は複数のチャンバを有する真空装置によって与えられる、請求項1に記載の方法。 請求項9 前記ベーキングは80℃〜220℃の温度において実行される、請求項1に記載の方法。
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同族专利:
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引用文献:
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