专利摘要:
本発明は、房状織物100を具備するコンパートメントに関し、上記房状織物が、支持体10と、上記支持体の第1側部から延在する房を形成する糸40とを有し、上記コンパートメントが更に、光源50、80と、上記光源に対する導体60とを有し、少なくとも部分的に上記支持体を通して上記光源からの光を放射するよう、上記光源、上記導体及び上記支持体が構成される。上記支持体は、実質的に光に透過可能である。上記房状繊維100は、カーペットとすることができる。
公开号:JP2011513889A
申请号:JP2010534577
申请日:2008-11-17
公开日:2011-04-28
发明作者:ティム デッケル;ヘルペン;マールテン;エム;ジェイ;ダブリュ ファン
申请人:コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ;
IPC主号:F21S8-02
专利说明:

[0001] 本発明は、発光繊維ライニングに関し、より詳細には発光繊維ライニングを組み込む自動車のコンパートメント又は公共場所に関する。本発明は更に、自動車のコンパートメントにおける室内装飾ライニングを提供するよう適合される発光要素と、発光要素を製造する方法とに関する。]
背景技術

[0002] 本発明は、発光ライニングを具備する、例えば自動車コンパートメントといったコンパートメント、又は洗面所、ホテルのロビー等といった公共場所で見られるライニング化されたコンパートメントに関する。一般的に、コンパートメントは、建物又は自動車における部屋、例えば乗員室又は収納室として理解される。斯かる場所において、音響吸収として並びに/又は熱の影響、摩耗及び裂けに対するシールドとして、又は更には装飾的な用途のために機能するよう、ライニングが、例えばコンパートメントの床面、側壁又はコンパートメントの天井といったコンパートメントの内側表面のいずれかに提供されることができる。]
[0003] 照明が、自動車における助手席、又は乗員室へのドアに一体化されることができる。]
[0004] 照明が、例えば壁、床又は屋根といったコンパートメントのインテリアに一体化されることができる。従って、照明は、自動車等における屋根ライニングに一体化されてもよい。複数の斯かる照明器が、自動車に配置されることができる。]
[0005] コンパートメントは、プラスチック又は繊維成形された要素を有することができるか、又はこのコンパートメントの一部を形成するものとすることができる。この発光ライニングは、この要素と一体化されることができる。]
[0006] 発光システムが自動車に組み込まれる場合、発光ライニングの原理は、アセンブリ・コストを減らすためできるだけ少ない1つのワイヤ・ハーネスにより機能するルーフライト、関連制御部及び表示技術といった関連サービスを含む事前に加工されたユニットに、これらのシステムが完全に一体化されることを可能にする。更に、例えば自動車の屋根ライニングにより高度な機能を一体化させることは、この製品に対する工学技術的価値を追加する。]
[0007] 自動車の設計に照明システムを一体化させることは、現代の慣行の重要な側面である。本発明の発光ライニングは、目立たない、更に言えば完全に隠された照明システムが設計されることができるこれらの用途にユニークに適合される。]
[0008] 発光ライニングを具備する自動車の要素は、小荷物棚、頭部ライニング及びドア・インテリア・パネルを含むことができる。]
[0009] 製造において、小さな発光ライニングは、構造を単純化するため、ヘッドライニング等の場所に成形されることができる。本発明による発光ライニングは、例えば既存の又は部分的に修正された表面を用いて、又は発光ライニングの成形及び自動車の異なるライニング及びトリミング(trimming:付属品)への付加により、従来の自動車に組み込まれることができる。例えば、乗員の頭部接触部から離れたヘッドレストのパネルに組み込まれる。]
[0010] 発光ライニングは、内部のトリミングの真空形成又は他の成形処理により、付加又は取り付けられることができる。内部のトリミングとしては、例えば、自動車におけるヘッドライニング、ドアライニング、小荷物棚、日よけ板又はダッシュボードがある。]
[0011] 特定の用途において、自動車の足下の空間が、本書に説明される発光ライニングを具備することができる。更に、側壁及び屋根ライニングが、発光ライニングを具備することができる。]
発明が解決しようとする課題

[0012] WO2006/057531号は、自動車に関する発光マットを開示する。発光マットは、防音処理、暖かさ及び衝撃吸収のための多くの繊毛で覆われ、その一部に開口部を持つカーペット部と、カーペット部の開口部の形状に対応する装飾的なパターンを持ち、カーペット部を支持する透明な装飾金属板と、透明な装飾金属板を支持するため開口部と装飾的なパターンとの形状に対応する形状を備えるリセスを持つ支持金属板と、支持金属板のリセスに取り付けられることを可能にするサイズを持つ透明な発光金属板と、透明な発光金属板の端に沿ってそれぞれ形成される複数の挿入溝に取り付けられる複数のLEDと、発光ダイオードに電力を供給する電源ユニットと、カーペット部、透明な装飾金属板及び支持金属板を結合する結合剤とを有する。]
[0013] DE102006012606号は、発光性のある自動車用インテリア・ライニングを開示する。このライニングは、成形された要素上に提供される平面光源の前に配置される編み繊維シートとして形成される。編み繊維シート構造体は、ライニングの光透過性に影響を与え、より好ましくない音響特性を持つ場合がある。なぜなら、シートの厚みが光透過性に影響を及ぼす一方、より薄いシートが音響隔離/制動性を減らすからである。]
[0014] 本発明の目的は、コンパートメント、特に自動車コンパートメント用の改良された発光ライニングを提供することである。]
課題を解決するための手段

[0015] ある側面によれば、本発明は房状織物を有するコンパートメントを提供する。上記房状織物は、支持体と、上記支持体の第1の側から延在する房を形成する糸とを有し、上記コンパートメントが更に、光源と、上記光源に対する導体とを有し、少なくとも部分的に上記支持体を通して上記光源からの光を放射するよう、上記光源、上記導体及び上記支持体が、上記支持体の上記第1の側から離れて面する側に配置され、上記支持体が、実質的に光に透過可能である。]
[0016] 上記コンパートメントは、自動車又は公共場所において提供されることができ、上記コンパートメントは、発光ライニングとして構成される上記房状織物、光源及び導体を持つインテリアを具備する。]
[0017] 必ずしも必要ではないが、上記インテリアは、発光ライニングを完全に具備することができる。]
[0018] 房状織物は通常、使用の間、上記ユーザに面する側に房を形成する糸を持つ支持体を提供することにより作られる。房状織物の例は、カーペット、カーテン及びカバー生地を含む。以下の説明において、本発明を説明するため、上記房状織物の例としてカーペットが取り上げられる。カーペットに関して説明される本発明の大部分の利点は、例えばカーテン及びカバー生地といった他のタイプの房状織物に関しても適用可能である点を理解されたい。]
[0019] カーペット支持体は一般に、房を形成する糸を具備する第1の支持体層、第2の支持体層、及び上記第1の支持体層と上記第2の支持体層との間に提供される接着材層を有する。糸は、人々が歩くことができる綿毛表面から突出する房を形成するよう、上記第1の支持体層を貫通する。ステッチは、反対側に存在する。上記ステッチ側に存在する接着材層は、上記第1の支持体層及び上記第2の支持体層を付けるだけでなく、上記ステッチを上記第1の支持体層に付け、上記房を適当な場所に保持する。]
[0020] 本書において用いられる「第2の支持体層(second backing layer)」という用語は、綿毛表面と反対側のカーペット面を形成する支持体層を含む。斯かる層は、通常「セカンダリ支持体層(secondary backing layer)」呼ばれ、商業的に利用可能である。これらの「セカンダリ支持体層」は、それらがカーペット支持体に非常に適しており、カーペット工場で使用されるカーペット製造方法とよく調和するという利点を持つ。しかしながら、第2の支持体層は、セカンダリ支持体層に限定されるものではなく、追加的な層が存在することができる点に留意されたい。]
[0021] 多くの用途において、カーペットは多くのテストに合格することを要求される。中でも、カーペットは、外観保持、光に対して変色しないこと、洗濯、摩擦色落ち、房結合、層間剥離強度、及び静電性向に関してテストされることができる。外観保持テストは、ヘキサポッドドラム、ヴェターマンドラム、又はテトラポッドドラムを用いて実行されることができる。これらのテストにおいて、足をモデル化する複数の突起を持つボールが、カーペットの綿毛表面の上に落とされ、その後外観が評価される。上記外観保持テスト方法の例は、ヘキサポッドドラム・テストガイドラインのISO TR 10361及びISO/CD 12950及びASTMD−5252に説明される。上記第1の支持体からの上記第2の支持体層の層間剥離強度は、ASTM D−3936において説明されるテストに基づき実行されることができる。支持体層構造体へのステッチの付着強度に関するテストは、ASTM D1355とすることができる。上記カーペットの第2の支持体層が、通気性に関してテストされる必要がある場合もある。結合剤の硬化の間、気化された結合剤が、支持体から退避することが可能でなければならない。第2の支持体層の通気性は、ASTM D−737に基づきテストされることができる。]
[0022] ライニングの構造は、通常ナイロン糸を使用して房が固定される支持体を有する多層とすることができる。支持体は、1つ又は複数の支持体層を具備することができる。更に、適当な場所に房を係止するため、ラテックスのコーティングが支持体の底部で拡散されることができる。これは従来、プレコート・ラテックス層として知られる。プレコート層が乾燥した後、ラテックスの追加的な層が適用される(いわゆる接着材層)。この層上に、第2の支持体が適用されることができる。その後、ラテックスを硬化するため、カーペットはオーブン(圧力鍋)に置かれる。第2の支持体層の目的は、カーペット構造体に更なる強度を与えることである。]
[0023] このライニングは通常、音響ダンピング特性を持ち、装飾的なカバーを提供するカーペット材料として、自動車コンパートメントに提供されることができる。ある実施形態では、ヘッドライニングが、半透明のカーペットとして提供される。このライニングは、自動車に取り付けられるときカーペットの後ろに提供される光源から光が透過されることができるよう、半透明の支持体構造体(単又は多層構造体)を持つ。この実施形態において、カーペットは、完全に光源をカバーし、半透明部として光源上に固定される。これは、半透明の房状支持体を具備する従来のカーペットとして製造されることができる。]
[0024] 実質的に光に透過可能な要素とは、例えば、ある要素のことを指し、この要素に当たる光の少なくとも一部が、この要素を透過することを可能にされる。この要素は、半透明物質で部分的に又は完全に作られることができるか、又は、この要素は、光が透過することができる開口を持つことができる。]
[0025] 本発明は、たとえ織物が人間の目に対して不透明であるように見える場合であっても、織物の房を形成する糸が光を透過するのに十分な開口部を持つ構造体を形成するという理解に基づかれる。外観上の理由から、第1の支持体層は見えないが、それでもなお光はこの房状構造体を透過することができるという態様で、房が提供される。光に透過可能な第1の支持体層の下に光源を配置することは、光源からの光が房状表面から放出されるという状況を生じさせる。]
[0026] 斯かる房状織物は、発光部分のサイズに関する規制が少ないという利点を持つ。]
[0027] 房を適当な場所に保つ接着材層は、第1の支持体層の下で光源及び導体を適当な場所に保つためにも用いられることができる。光源は、第1の支持体層の第2の側と接着材層との間に配置されることができる。開口部は、第1の支持体層に面する接着材層の表面に提供されることができる。接着剤層に、光源が配置されることができる。]
[0028] 本発明の好ましい実施形態によれば、接着材層は、光源から第1の支持体層への光の透過を可能にするよう、少なくとも部分的に光に透過可能である。これは、光源及び導体が、第1の支持体層から離れて面する接着材層側に、例えば接着材層の表面に配置されることを可能にする。この場合、光源及び導体は、追加的な接着手段を用いて適当な場所に固定されることができる。光源は、接着材層に完全に閉じ込められることもできる。代替的に、光源は、光源及び接着材層の間の空間を用いて接着材層の下に配置されることができる。]
[0029] 本発明の更なる実施形態によれば、房状織物が更に、上記第1の支持体層から離れて面する上記接着材層の側に提供される第2の支持体層を有し、
上記第1の支持体層、上記接着材層及び上記第2の支持体層が、実質的に同じ表面積を持ち、
上記接着材層が、実質的に光に透過可能であり、
上記光源、上記導体及び上記第2の支持体層は、上記光源からの光が上記接着材層に達することができるよう構成される。]
[0030] 第2の支持体層がなければ、織物は、より柔軟なものとすることができる。これは、カーテン及びカバー生地にとっては好ましい場合がある。他方、この実施形態のように房状織物に第2の支持体層を追加すると、織物の強度が強化される。これは、カーペットにとって好ましい場合がある。カーテン及びカバー生地と比較して、カーペットは、より堅牢で厚みがあるという特定の利点を持つ。これにより、光源はより好適に保護される。好ましくは、取り付けられた状態において、光源は、カーペットの第2の支持体層の後ろに提供される。なぜなら、これは、カーペットにおける光源の一体化を必要とすることなく、カーペットのまっすぐな構成を可能にするからである。この実施形態において、半透明の支持体を持つカーペットが形成される。これは、自動車において取り付けられた状態でカーペットの後ろに提供される(平面)光源上の1つのピースで提供されることができる。追加的に又は代替的に、カーペットのこの製造方法は、カーペット構造体内部に光源を簡単に組み込むことを可能にする。]
[0031] 光源は、1つ又は複数のLEDとすることができる。上述の構造体を用いると、第2の支持体層内、下又は上でLEDをどのように分散させるかについての制限がなくなる。従来技術のマットとは異なり、LEDは、実質的に第2の支持体層の領域全体にわたり配置されることができる。従来技術のマットにあるようなLEDの上の開口部がないことは、本発明によるカーペットを、光放射が必ずしも必要でない場所での使用に一層適したものとする。LEDの上の部分において第1の支持体層を切るステップが必要とされることもないので、カーペットの製造は簡単である。更に、第1の支持体層は、例えば足又は椅子脚によりもたらされる可能性のある損傷からLEDを保護するのに貢献する。]
[0032] 本発明の更なる実施形態によれば、LED及び導体が、第2の支持体層において一体化され、第2の支持体層は、LEDから接着材層への光の透過を可能にするよう、少なくとも部分的に光に透過可能であるか、又はLED及び導体が、接着材層に面する第2の支持体層の表面に提供される。LED、導体及び第2の支持体層におけるこれらの2つの配置は、LEDからの光が接着材層に達し、カーペットの綿毛表面にまで更に伝達されることを確実にする。この手法の利点は、LEDがカーペットの積層構造内で保護される点にある。LEDは、例えば電子機器に損傷を与えるか、又はその電子機器の周りの防水シールに損傷を与える可能性がある摩滅又は衝撃から保護される。綿毛表面側では、LEDは、房を持つ第1の支持体により保護され、反対側では、LEDは、第2の支持体により保護される。裏面での保護は、特にカーペットの設置の間重要である。]
[0033] 本発明の更なる実施形態によれば、第1の支持体層は、実質的に半透明である。この説明において用いられる「半透明である」という用語は、拡散の有無にかかわらず、可視光の波長の全部又は一部が物質を通過することが許される状態を意味する。これは、第1の支持体層によりLEDから放出される光の強度減少が少なくなるという利点を持つ。例えば、光強度の5%以上、又は10%以上、又は30%以上が透過されることができる。]
[0034] 本発明の更なる実施形態によれば、第1の支持体層は、房により覆われる開口を持つ。この開口が人の目に触れないという構成では、LEDがオフのとき、カーペットは通常のカーペットとして使用されることができる。開口は、放出された光の強度を増加させる。第1の支持体層に対する物質の選択の自由度は高い。なぜなら、第1の支持体層の物質が、必ずしも半透明であるわけではないからである。斯かる支持体層の例は、編み支持体層とすることができる。]
[0035] 本発明の更なる実施形態によれば、第1の支持体層及び第2の支持体層のうちの少なくとも1つは、ポリプロピレン、ナイロン又はジュートを有する。これらの物質は、それらが比較的低コストであるという利点を持つ。ポリプロピレン又はナイロンを用いて半透明の構造体を製造することは、容易である。また、これらの物質が既存の房状カーペットにおいて一般に使用されるという事実が、本発明によるカーペットの製造を容易なものにする。これらの支持体層が上記の物質から実質的に作られることができる点に留意されたい。]
[0036] 本発明の更なる実施形態によれば、接着材層は、ラテックスを有する。ラテックスは、半透明のラテックスでもよい。接着材層がラテックスから実質的に作られることができる点に留意されたい。ラテックスは、スチレン、ブタジエン及び酸性ビニル単量体の三量体に基づかれることができる。接着剤層が実質的に半透明のラテックスから作られ、及び光散乱粒子を実質的に有しないとき、LEDからの光は、カーペットから効率的に出て行くことができる。従って、好ましくは、接着剤層において何ら光散乱充填材は使用されず、接着材層は半透明である。]
[0037] 本発明の更なる実施形態によれば、接着材層は、アクリルを有する。アクリルは、半透明のアクリルでもよい。接着材層がアクリルから実質的に作られることができる点に留意されたい。アクリルの例は、ポリアクリレート・エステルである。アクリルの利点は、硬度、柔軟性及び紫外線に対する抵抗力である。アクリルは熱に対する高い耐性も示す。このことは、アクリルを、比較的かなりの量の熱を生成するLEDと組み合わせて使用するのに特に適した物質とする。ラテックス及びアクリルは、組合せて使用されることもできる。]
[0038] 本発明の更なる実施形態によれば、接着材層は光散乱粒子を有する。これは、充填材とも呼ばれる。充填材は、接着剤をふくらませつつ、同時にカーペットのコストを減らすという利点を持つ。充填材が光を散乱させるので、これは、カーペットからの光が元の放出スポットより大きい領域から生じるように見えるということを生じさせる。均一な光放射が要求されるとき、これは有利である。光散乱粒子は、炭酸カルシウムとすることができる。炭酸カルシウムの利点は、それが比較的低コストであるということである。炭酸カルシウムは、方解石又はチョークの形とすることができる。光散乱粒子は、例えばカオリン充填材といったカオリナイトとすることができる。充填材は通常、例えば600g/lといった量で使用される。しかし、本発明の多くの実施形態では好ましくは、光透過率を上昇させるため、非常に低い量が使用される。例えば、60g/l未満、又は6g/l未満の場合さえある。後者の場合、充填材は、光学半透明性を実質的に妨げることなしに光拡散器として機能する。充填材の量を減らすとき、接着剤の総量も減らされることができる。例えば、(乾燥重量で)プレコート層に対して400g/m2(通常は700g/m2)及び接着材層に対して400g/m2(通常は600g/m2)にまで減らされる。]
[0039] 本発明の更なる実施形態によれば、接着材層は、導電性粒子を有する。導電性粒子は、カーペットに静電気防止特性を与える。導電性粒子は、例えばカーボンブラック、ギ酸カリウム(HCOOK)、酸化スズ、酸化インジウムスズ又は銀とすることができる。]
[0040] 本発明の更なる実施形態によれば、接着材層は、抗酸化剤を有する。抗酸化剤の量は、(重量当たり)100パーツのラテックス当たり1〜3パーツの範囲とすることができる。しかし、より好ましくは、100パーツのラテックス当たり4〜6パーツの範囲、又は更には100パーツのラテックス当たり7〜9パーツの範囲である。抗酸化剤は、接着材層を熱に対する耐性がより高いものにする。LEDがかなりの熱量を生み出すことができるので、これは有利である。また、抗酸化剤のないラテックスは、より急速に熟成する場合があり、しばらくして黄色になる場合がある。]
[0041] 本発明の更なる実施形態によれば、第2の支持体層は、少なくとも76.2のm3/min/m2の通気性を持つ。第2の支持体層の通気性は、0.5インチ(1.27センチ)の水に等しい差圧を持つASTMD−737に基づき決定されることができる。許容可能な値は、250ft3/min/ft2(76.2m3/min/m2)である。しかし、より好ましい値は、350〜800ft3/min/ft2(106.7〜243.8m3/min/m2)の範囲である。わずか80ft3/min/ft2(24.4m3/min/m2)の通気性しか持たない第2の支持体層は、高い結合剤硬化速度にとってあまり好ましくないと考えられる。]
[0042] 本発明の更なる実施形態によれば、第2の支持体層は、気体が通過するための開口を持つ。接着材層のために使用される気化される結合剤が、カーペットの硬化の間、開口を通過することができる。この実施形態を用いると、第2の支持体層の通気性が十分に高いことが促進される。]
[0043] 本発明の更なる実施形態によれば、カーペットは、第1の支持体層及び第2の支持体層の間で少なくとも44.6kg/mの層間剥離強度を持つ。]
[0044] 本発明の更なる実施形態によれば、LED及び導体の間の導体配置及び接続が、水密の筐体に埋め込まれる。カーペットが湿っているときでも、これはカーペットの電気的安全性を促進する。]
[0045] 本発明の更なる実施形態によれば、LEDは直列に接続されるLEDのセットを有する回路を形成するよう接続される。このセットは、並列に接続される。この構成は、構造が簡単で製造が容易であるという利点を持つ。導体は、例えばプラスチックシートの上に事前に製造されることができ、その後、第2の支持体層に提供される又は一体化される。]
[0046] 本発明の更なる実施形態によれば、導体は、互いに電気的に絶縁される導電性ワイヤの2つのグリッドを有する。]
[0047] 本発明の更なる実施形態によれば、LEDの各々は、保護カバーで覆われる。保護カバーは、シリコンゴムから作られることができる。これは、カーペットの電気的安全を促進するだけでなく、上述した外観保持テストにおいてにカーペットが良好な性能を発揮することをも促進する。テストの間、LEDは、カーペットの上に落とされるボールの衝撃から、好適に保護される。更に、シリコンゴムは、柔らかく及び可撓性がある。これにより、人間が、カーペット構造体内に光源が含まれていることを感じる可能性が少なくなる。]
[0048] 本発明の更なる実施形態によれば、カーペットのサイズが小さくされるとき、少なくともLEDの一部(及び好ましくはかなりの部分、又はより好ましくは全て)が動作可能であるよう、LED及び回路構成は配置される。これは、あるカーペットにより実現可能である。このカーペットにおいては、第2の支持体層が、接着材層から離れて面する側から連続して、第1の電気絶縁層、第1の導電層、第2の電気絶縁層、第2の導電層及び第3の電気絶縁層を有する。各LEDは、第1及び第2の導電層にそれぞれ接続される第1及び第2のコネクタを持つ。第1及び第2の導電層は、導体として機能する。分離したLEDの間の領域でカーペットが切られるとき、残りのLEDはそれでも電源に接続される。この結果、LEDがオン/オフにされることがまだ可能である状況となる。これは、カーペットが切断されるサイズ又は形状における限界を実質的に減らす。]
[0049] また、LEDが電源に並列に接続可能であるカーペットは、上述した、切断における拡張された自由度を実現することができる。LEDが電源に並列に接続される実施形態において、LEDのいくつかを有するカーペットの部分が切り離されるとき、残りの部分におけるLEDは、それでも電源に接続され、動作可能なままである。]
[0050] 本発明の更なる実施形態によれば、少なくとも、第2の導電層及び第3の電気絶縁層は、実質的に半透明である。]
[0051] 本発明の更なる実施形態によれば、第1及び第2の導電層は、実質的に、導電性粒子が埋め込まれる物質から作られる。導電性粒子は、これらの層に導電性を与える。この結果、物質自体は電気絶縁的でもよい。導電性粒子は、例えば酸化スズ、酸化インジウムスズ又は銀とすることができる。]
[0052] 本発明の更なる実施形態によれば、第1及び第2の導電層の物質は、実質的に半透明のゴムを有する。]
[0053] 本発明の更なる実施形態によれば、導電性粒子は、光散乱性がある。本実施形態においては導電性粒子も光散乱特性を持つので、均一な光出力のため、カーペットにおいて追加的な光散乱粒子が必要とされることはない。]
[0054] 本発明の更なる実施形態によれば、カーペットは更に、接着材層から離れて面する第2の支持体の側に付けられる第3の支持体層を有する。]
[0055] 本発明の更なる実施形態によれば、LEDは、赤−緑−青色(RGB)LEDである。例えば、一部のLEDは赤色LEDであり、別の部分は緑色LEDであり、及び更に別の部分は青色LEDである。カーペットの色が変化されることを可能にするので、RGB LEDの使用は有利である。例えば、白い房がRGB LEDと組み合わせて使用されるとき、任意の所望の色にカーペットの色を変化させることが可能である。例えば、RGB LEDを緑色に設定することにより、カーペットの房は緑に見える。この効果は、色を変化させないカーペット・ゾーンにおける色付きの房と組み合わされることができる。]
[0056] 本発明の更なる実施形態によれば、光源は、接着剤層から離れて面する第2の支持体層の側に配置される発光シートを有する。発光シートは、第2の接着材層により第2の支持体層に付けられることができる。発光シートは、粘着テープを用いて第2の支持体層に付けられることもできる。この場合、発光シートと第2の支持体層との間の第2の接着材層は、必要ではない。発光シートが、間に間隔を持つ第2の支持体層の下に配置されることができる点にも留意されたい。これは、例えば、発光シートの一部だけを、例えば、発光シートの端を第2の支持体層に付けることにより実現されることができる。全く接着剤を使用しないことも、可能である。]
[0057] 本発明の更なる実施形態によれば、発光シートは、エレクトロルミネセント・パネル、LEDパネル又はOLEDパネルを有する。エレクトロルミネセント・パネル、LEDパネル又はOLEDパネルの利点は、それらが柔軟で、薄く作られることができる点にある。この性質は、発光シートを本発明における使用に一層適したものとする。発光シートは、例えば白熱及び蛍光照明といった他の光源を有することもできる。]
[0058] 本発明の更なる実施形態によれば、房状織物は更に、第2の支持体層から離れて面する発光シートの側に配置される反射層を有する。反射層は、発光シートからの光を綿毛表面へと向けさせ、房状織物から放出される光の強度を増加させることができる。]
[0059] 本発明は、上記の実施形態の任意の1つにおいて規定されるように構築される第2の支持体層も提供する。]
[0060] 本発明は、上記の実施形態の任意の1つにおいて規定されるカーペットと、LEDの制御回路と、制御回路に与えられる信号を制御する照明コントローラと有する照明システムも提供する。]
[0061] 本発明は、光源及び上記光源に対する導体を有するカーペットを製造する方法も提供し、この方法は、
房を形成する糸を具備する、実質的に光に透過可能な第1の支持体層と、上記第1の支持体層と実質的に同じ表面積を持つ第2の支持体層とを、実質的に光に透過可能であり、上記第1の支持体層及び上記第2の支持体層と実質的に同じ表面積を持つ接着剤層に付けるステップを有し、
上記光源、上記導体及び上記第2の支持体層が、上記光源からの光が上記接着材層に達することができるように構成される。光源は、1つ又は複数のLEDとすることができる。代替的に、光源は、接着剤層から離れて面する第2の支持体層の側に配置される発光シートを有することができる。]
[0062] 本発明の好ましい実施形態によれば、上記付けるステップが、
上記房から離れて面する第1の支持体層の側に第1の接着剤サブ層を適用するステップと、
上記第1の接着剤サブ層を乾燥させるステップと、
乾燥された第1の接着剤サブ層に第2の接着剤サブ層を適用するステップと、
第2の接着剤サブ層に第2の支持体層を適用するステップとを有する。]
[0063] カーペットを製造する間、接着材層は、2ステップで適用されることができる。最初に、適当な場所に房を係止するため、接着材のプレコートが、第1の支持体層のステッチ側に適用される。プレコート層が乾燥した後、第2の接着材層が乾燥されたプレコート層上に適用され、これが、第1の支持体に対して第2の支持体を付着するために使用される。プレコート接着材層及び第2の接着材層は、異なるタイプのラテックスから作られることができる。例えば、異なる量の炭酸カルシウム粒子が、加えられることができる。]
[0064] 本発明は、カーペットの第2の支持体層を製造する方法も提供する。この方法は、
半透明のゴムから実質的に作られる第1の絶縁層を提供するステップと、
未硬化半透明の導電性ゴムの第1の層を上記半透明ゴムの第1の絶縁層の上に適用するステップと、
上記未硬化半透明の導電性ゴムの第1の層に光源を浸漬するステップと、
第1の導電層を形成するため上記未硬化半透明の導電性ゴムの第1の層を硬化させるステップと、
第2の絶縁半透明層を上記第1の導電層の上に提供するステップと、
未硬化半透明の導電性ゴムの第2の層を上記第2の絶縁半透明の層に適用するステップと、
第2の導電層を形成するため上記未硬化半透明の導電性ゴムの第2の層を硬化させるステップと、
第3の絶縁半透明の層を上記第2の導電層の上に提供するステップとを有する。]
[0065] 好ましい実施形態によれば、光源は、複数のLEDである。この実施形態において、光源を浸漬するステップは、それぞれが第1の電極及び第2の電極を持つLEDを、第1の電極が少なくとも部分的にゴムに浸漬されるよう、未硬化半透明の導電性ゴムの第1の層に浸漬するステップを有することができる。]
[0066] ある実施形態によれば、織物は、自動車のインテリアの1つ又は複数の部分(例えば床、屋根及びサイドライン)を覆う自動車繊維として使用される。自動車は、光源に電力を供給することが容易であるという利点、及び表面がしばしば金属であり、光源の有効な冷却を可能にするという利点を持つ。更に、織物は、移動の快適さを増加させる好ましい音響減衰特性を持つ。織物は、便利な照明又は内部の色彩も提供する。]
[0067] ある実施形態では、発光ライニングは緊急照明システムとして提供され、緊急照明及び/又は緊急情報表示を提供するよう構成される。この実施形態は、第1の動作モードにある表示コントローラにより制御される発光カーペットを有する。第1の動作モードでは、カーペットの発光機能はオフにされるか、又は装飾的な発光用途のためにだけ使用される。第2の動作モードでは、表示コントローラは、発光カーペットに安全性又は情報信号を表示するよう指示する。コントローラは、中央安全制御システムからの命令を受信することができ、及び加えて、コントローラ及び/又は発光カーペットは、緊急電源により電力供給されることができる。]
[0068] 本発明は、請求項に記載される特徴のすべての可能な組合せに関係する点に留意されたい。]
図面の簡単な説明

[0069] 本発明によるカーペットの実施形態の断面表示を概略的に示す図である。
本発明によるカーペットの追加的な2つの実施形態の断面表示を概略的に示す図である。
本発明によるカーペットの追加的な2つの実施形態の断面表示を概略的に示す図である。
本発明によるカーペットの追加的な2つの実施形態の断面表示を概略的に示す図である。
本発明によるカーペットの追加的な実施形態の断面表示を概略的に示す図である。
本発明による第2の支持体層に関するLED及び導体の電気的な方式を概略的に示す図である。
本発明による第2の支持体層の実施形態の斜視表示を概略的に示す図である。
本発明による第2の支持体層の追加的な実施形態の断面表示を概略的に示す図である。
本発明による第2の支持体層の追加的な実施形態の断面表示を概略的に示す図である。
本発明によるカーペットの実施形態の断面表示を概略的に示す図である。
半透明のゴムを用いる本発明による第2の支持体を製造する例示的な方法を概略的に示す図である。
半透明のゴムを用いる本発明による第2の支持体を製造する例示的な方法を概略的に示す図である。
半透明のゴムを用いる本発明による第2の支持体を製造する例示的な方法を概略的に示す図である。
半透明のゴムを用いる本発明による第2の支持体を製造する例示的な方法を概略的に示す図である。
従来のカーペット及び本発明によるカーペットの光学特性の実験の結果を示す図である。
従来のカーペット及び本発明によるカーペットの光学特性の実験の結果を示す図である。
房状カーペットの形で房状繊維100の例を示す図である。
発光ライニングを具備する乗員室を持つ自動車の例を示す図である。
発光ライニングを具備する乗員室を持つ自動車の例を示す図である。
乗員室を持つ自動車の代替的な例を示す図である。
追加的な安全又は情報用途を示す図である。
別の実施形態を示す図である。
更に別の実施形態を示す図である。
モジュール的に配置されることができるライナシステムを示す図である。
モジュール的に配置されることができるライナシステムを示す図である。]
実施例

[0070] 本発明のこれらの及び他の側面が、以下に説明される図面より明らかとなり、これらの図面を参照して説明されることになる。]
[0071] 可能な場合はできるだけ、実施形態において対応する要素に対して、同じ参照番号が使用される点に留意されたい。]
[0072] 本発明を説明するため、本発明による房状織物の例としてカーペットが取り上げられる。本書の説明が他のタイプの房状織物にも適用可能である点に留意されたい。]
[0073] 図1を参照すると、本発明によるカーペット100の実施形態の断面が示される。カーペット100は、第1の支持体層10、第2の支持体層20、及び第1の支持体層10と第2の支持体層20との間の接着材層30を有する。糸により形成される房40が与えられ、第1の支持体層10により適当な場所に保持される。LED50及び導体60は、第2の支持体層20に一体化される。LED50及び導体60が第2の支持体層20の表面に提供されることもできる点に留意されたい。] 図1
[0074] LED50は、実質的に第2の支持体層20の領域全体にわたり分散される。好ましくは、LED50の間の距離は、1〜20cmであり、より好ましくは5〜15cmである。第1の支持体層10、第2の支持体層20及び接着材層30は、実質的に同じ表面積を持つ。第1の支持体層10及び接着材層30は、実質的に光に透過可能である。LED50及び導体60が、第2の支持体層20に一体化されるこの実施形態において、第2の支持体層20は、LED50から接着材層30への光の伝達を可能にするため、少なくとも部分的に光に透過可能である。層10、20、30の光透過性は、実質的に半透明の層10、20、30、又は光の伝達のための開口を持つ層10、20、30により実現されることができる。開口が第1の支持体層10に存在する場合、これらの開口は、人の目にほとんど/全く触れないよう、少なくとも部分的に房40により覆われることができる。第1の支持体層10及び第2の支持体層20は、例えばポリプロピレン、ナイロン又はジュートから実質的に作られることができる。接着材層30は、例えばラテックスから実質的に作られることができる。]
[0075] LED50がオンにされるとき、LED50からの光は、その光透過特性のため、第2の支持体層20、接着材層30及び第1の層10を通過して進む。光は、房40の間のすきまを通過し、カーペットの外側に放出されることになる。使用される房40の密度及びタイプは、カーペット100から放出される光の量及び/又は分布を制御することができる。LED50がオフにされるとき、房40だけが見えることになり、カーペット100は、通常のカーペットと何ら変わりがないように見える。]
[0076] 第2の(second)支持体層20は、例えばActionBac(登録商標)の名で知られる、セカンダリ(secondary)支持体層に関する既存の製品に基づかれることができる。例えば、これは、スリット・フィルム及び紡いだオレフィン糸の絡み織りで作られる支持体である。それは、絡み織りにおいてポリプロピレン縦糸テープとポリプロピレン・マルチフィラメント・ピックとを備える平方ヤードあたり2.1オンス(1平方メートルにつき0.71グラム)の繊維を持つ。平均すると1インチにつき(2.54cm当たり)16の縦糸と1インチにつき(2.54cm当たり)5つのピックを持つ。斯かる支持体層は、カーペットにおいて良い層間剥離強度を持つ寸法安定性を与える。この支持体層も、製造の間の堅牢な硬化速度に非常に適している開放性を持つ。0.5インチの水に等しい差圧を持つASTMD−737に基づき決定されるこの支持体の通気性は、約750ft3/min/ft2(229m3/min/m2)を超える。これは、堅牢な結合剤硬化速度にとって十分である。18x13というより高い数の絡み織り構造を持つ別の斯かる製品は、約720ft3/min/ft2(219m3/min/m2)をこえる平均通気性を持つ。これもまた、効果的な硬化速度にとって非常に適している。好ましくは、第2の支持体層20は、接着材層30に使用される物質と高い接着性互換性を持つ。その結果、カーペット100が、ASTM D−3936に記載されるような層間剥離テストに合格する。好ましくは層間剥離耐性付与特性は、記載される参照カーペットにおいて積層されるとき、支持体が、少なくとも2.5ポンド/インチ(44.6kg/m)の層間剥離強度を持つようにされるべきである。しかしながら、好ましい値は、3〜4ポンド/インチ(53.6〜71.4kg/m)より大きく、より好ましくは少なくとも5.5ポンド/インチ(98.2kg/m)であり、更により好ましくは6ポンド/インチ(107.1kg/m)である。]
[0077] 任意の他の既存の第2の支持体物質が、本発明において使用される第2の支持体に対する基礎として使用されることができる点に留意されたい。他の例は、ニードルフェルト支持体、ゴム支持体、PVC支持体、ポリウレタン支持体、ビニル支持体、クッション支持体、ナイロン支持体である。ニードルフェルト支持体における繊維は、結合のために縫われる。クッション又はパッドが第2の支持体に一体化されることができる点にも留意されたい。第2の支持体物質の別の例は、ビチューメンである。この物質は、かなり丈夫なカーペットが必要とされるとき、例えばカーペット・タイルにおいて、又は自動車マットにおいて使用される。いくつかの実施形態(例えば図2a)において、ビチューメンは、接着剤として使用されることもできる。] 図2a
[0078] 図2a及び2bを参照すると、本発明によるカーペット100の2つの追加的な実施形態の断面が示される。この実施形態は、図1の実施形態において存在する第2の支持体層20がない点を除けば、図1に示される実施形態に類似する。図2aにおいて、LED50は、第1の支持体層10上に直接提供される。LED50及び導体60は、接着材層30に埋め込まれる。図2bにおいて、LED50及び導体60は、接着材層30の表面に提供される。] 図1 図2a 図2b
[0079] 更に、図2cにおいて、平面光源200を提供するため取り付け要素220に可能であれば取り付けられる別々の要素として、LED50及び導体60が提供されることができる。第1の支持体10、接着材層30及び第2の支持体層20の形の第2の支持体を含む光透過可能なカーペット100が、任意の接着材層300を介して平面光源200に付けられる。代替的に、スポットライトが使用されることができる。] 図2c
[0080] 図3を参照すると、本発明によるカーペット100の追加的な実施形態の断面が示される。この実施形態は、接着材層30に埋められる光散乱粒子70を除けば、図1に示される実施形態に類似する。光散乱粒子70は、例えば炭酸カルシウムとすることができる。炭酸カルシウムの使用は、それが比較的廉価であるという利点を持つ。接着材層30は、光散乱粒子70に加えて又はその代わりに、導電性粒子を有することができる。導電性粒子は、カーペットの静電気防止特性を向上させる。導電性粒子は、例えばカーボンブラック、ギ酸カリウム(HCOOK)、酸化スズ、酸化インジウムスズ又は銀とすることができる。光散乱特性を持つよう、導電性粒子のサイズが選択されることができる点に留意されたい。更に、上述の粒子に加えて又はその代わりに、接着材層は、抗酸化剤を有することができる。抗酸化剤は、接着材層の熱耐性をより高める。] 図1 図3
[0081] 第1の支持体層10及び第2の支持体層20が光散乱粒子70を有することもできる点に留意されたい。]
[0082] 図4は、本発明による第2の支持体層20に対する、LED及び導体の電気的方式を概略的に示す。] 図4
[0083] 本実施形態において、LED50は、直列に接続されるLED50のセットを有する回路を形成するよう接続される。このセットは、並列に接続される。この実施形態の利点は、構造が簡単で製造が容易である点にある。導体60は、例えばプラスチックシートの上に事前に製造され、その後、第2の支持体層物質に埋め込まれることができる。]
[0084] 図5は、本発明による第2の支持体層20の実施形態の斜視図を概略的に示す。] 図5
[0085] 本実施形態において、LED50及び導体60は、第2の支持体層20の表面に提供される。第2の支持体層20は、その表面上にリセスを持つこともできる。このリセスに、LED50が取り付けられる。導体配置60は、互いに電気的に絶縁される導電性ワイヤ61、62の2つのグリッドを有する。カーペット100がLED50の間の部分で切られるときでも、LED50はまだ電源に接続される。この結果、LED50がオン/オフにされることがまだ可能である状況となる。これは、カーペット100が切断されるサイズ又は形状における限界を実質的に減らす。]
[0086] 本実施形態において、保護カバー80が、各LED50にわたり分散される。保護カバー80は、シリコンゴムから実質的に作られることができる。LED50の1つは、保護カバーなしで図示される。第2の支持体層20は、気体通過のための開口を持つことができる。接着材層30のために使用される気化された結合剤が、カーペット100の硬化の間、開口を通過する。これは、第2の支持体層20の通気性が十分に高いことを確実にする。低い通気性を持つ第2の支持体層20が使用されることができるという点で、これらの開口は、第2の支持体層20に関する物質のより自由な選択を可能にする。]
[0087] 2つ以上のグリッドを持つ導体配置60がなされることができる点に留意されたい。例えば、4つのグリッドが使用されるとき、RGBLEDの色を制御することが可能である。]
[0088] 図6は、本発明による第2の支持体層20の追加的な実施形態の断面を概略的に示す。カーペット100がその綿毛表面から光を放出するよう、本書で使用されるLED50は、側面放出LED、又は適合される電極コネクタを持つ通常のLEDとすることができる。] 図6
[0089] 本実施形態において、第2の支持体層20は、接着材層から離れて面する側から連続して、第1の電気絶縁層21、第1の導電層22、第2の電気絶縁層23、第2の導電層24及び第3の電気絶縁層25を有する。LED50は、第2の支持体層20に埋められる。各LED50は、第1及び第2の導電層22及び24にそれぞれ接続される第1及び第2のコネクタ51及び52を持つ。すべてのLED50を接続するのに単一の電源が必要とされる。設置者は任意のサイズにこのカーペットを切ることができ、それでもLEDシステムは同様に作動することになる。この多層構造は、LEDが損傷及び水から好適に保護されるという利点も持つ。]
[0090] 本実施形態において、層21〜25は、半透明とすることができる。電気絶縁層21、23、25は、半透明のゴムから作られることができる。導電層22、24は、導電性粒子を有する半透明のゴムとすることができる。]
[0091] 図7は、本発明による第2の支持体層20の追加的な実施形態の断面を概略的に示す。本実施形態において、LED50からの光は水平方向に放出される。この方向は、好ましい光出力方向に対して垂直である。カーペットの綿毛表面の方向に光を放出するため、光散乱粒子70が、導電層22及び24に埋められる。光散乱粒子70は、LED50からの光を散乱させ、この光は、第2の支持体層の外へ放出される。導電層22及び24に対する導電性を与える導電性粒子が、光散乱用途のために使用されることができる点に留意されたい。言い換えると、導電性粒子のサイズは、光散乱粒子70としても機能するよう構成されることができる。接着材層30に面する側の方向に光をリダイレクトするため、反射層が層21の下に提供されることができる。] 図7
[0092] 図8は、本発明によるカーペット100の実施形態の断面を概略的に示す。図1に示される実施形態とは対照的に、この実施形態は、個別のLEDの代わりに発光シート90を示す。発光シートは例えば、エレクトロルミネセント・パネル、複数のLEDを有するLEDパネル、又はOLEDパネルとすることができる。LEDパネルは、柔軟なPCB上に取り付けられるLEDの列とすることができる。このPCB上に、LEDパネルが所望の長さに切られることを可能にする電子機器が配置される。導体60は、明確さのため図示されていない。] 図1 図8
[0093] この発光パネル90は、接着材層から離れて面する第2の支持体層20の所定の側に第2の接着材層91により付けられる。発光パネル90から第1の支持体層10及び第2の支持体層20の間の接着材層30への光の伝達を可能にするため、第2の支持体層20及び第2の接着材層91は、少なくとも部分的に光に透過可能とすることができる。これは、少なくとも部分的に半透明である第2の支持体層20及び第2の接着材層91を用いて実現されることができる。斯かる第2の支持体層20は、光を伝えるには十分に大きいが、その表面を第1の支持体層10及び接着材層30と実質的に同じに保つ程度の十分小さな開口を第2の支持体層20に与えることにより得られることができる。第2の接着材層91は、第1の支持体層10及び第2の支持体層20の間の接着材層30と同様の態様に少なくとも部分的に半透明にされることができる。この目的のため、例えば炭酸カルシウムといった光散乱粒子のない半透明のラテックスが使用されることができる。カーペット100は、第2の支持体層20から離れて面する発光パネル90の側に配置される反射層(図示省略)を更に有することができる。この反射体は、発光パネル90に一体化されることもできる。発光パネルをカーペットに接着することなく、実際接着剤91を提供することなく、代替的な固定を提供することも可能である。]
[0094] 図9a〜dは、半透明のゴムを用いる、本発明による第2の支持体を製造する例示的な方法を概略的に示す。] 図10a 図10b 図11 図12 図13 図14 図15 図16 図17 図18
[0095] 図9aに図示されるように、最初に、未硬化半透明の導電性ゴムの層22aが、硬化された絶縁半透明ゴムの層21の表面に適用される。層21の表面に適用される層22aが流体状の間、LED50はゴムに浸漬される。この浸漬は、LED50の電極51が少なくとも部分的にゴムに浸漬されるという態様で行われる。その後、ゴム層22aは、例えば加硫、又はゴムを硬化するための他の任意の適切な手法を用いて、半透明の導電層22を形成するため硬化される。] 図9a
[0096] 導電層22が形成された後、図9bに示されるように、絶縁半透明ゴムの層23が層22の表面に適用される。この層23の厚みは、電極51が完全に浸漬され、及び電極52が少なくとも部分的に覆われないようにされる。層23は、硬化後流体状において適用されることができるが、層22に接着される事前整形されたシートを使用することも可能である。] 図9b
[0097] その後、図9cに示されるように、未硬化半透明の導電性ゴムの別の層24aが、絶縁層23に適用される。その後、ゴムは、導電層24を形成するため硬化される。電極52の少なくとも一部がゴムを硬化させることにより形成される導電層24において浸漬されるよう、未硬化ゴムの量が選択される。] 図9c
[0098] その後、図9dに示されるように、絶縁半透明のゴムの別の層25が、デバイスを密封するために適用される。その結果、外側には電圧が全くなく、このデバイスが安全に取り扱われることができる。] 図9d
[0099] 上記の製造例では、未硬化ゴムが使用される。しかしながら、また、事前に整形された硬化シートが使用されることもできる点に留意されたい。]
[0100] この方法の利点は、製造容易性が向上される点にある。なぜなら、LEDがワイヤにより接続される必要がないからである。]
[0101] 図10a及び図10bは、従来のカーペット及び本発明によるカーペットの光学特性の実験の結果を示す。図10aは、第1の支持体層、第2の支持体層(ActionBac(登録商標)という名前で販売される)及び接着材層からなる従来のカーペットの反射率、透過率及び吸収率を示す。測定は、200nmから800nmの波長範囲にわたり光学透過率が1%以下であり、吸収率が非常に高いので、裏面反射体を用いても1%未満の光しか透過されないことになることを示す。これは、従来の接着材層が、接着材層を不透明にする炭酸カルシウム粒子をあまりに大量に有するという事実から生じる。] 図10a 図10b
[0102] ある実施形態では、接着材層及び第2の支持体層が光を透過するよう、これらの層のための物質が選択される。本発明によるカーペットの透過率及び反射率の実験の結果が、図10bにおいて従来のカーペットと比較して示される。この図において、1R、2R、1T及び2Tはそれぞれ、従来のカーペットの反射率、本発明によるカーペットの反射率、従来のカーペットの透過率及び本発明によるカーペットの透過率を示す。本発明によるカーペットは、炭酸カルシウム粒子を有しない透明なラテックスから作られる接着材層と、開口を持つ第2の支持体層(例えばActionBak(登録商標))とを有する。550nmにおいて、この透過率は、従来のカーペットでは0.2%以下であるのに対し、本発明によるカーペットでは11%まで増加した。反射率は、550nmにおいて、32%から37%まで増加した。裏面反射体を用いて、総光透過率が更に増加されることができる点に留意されたい。また、カーペット構造体に光源を一体化することにより(例えば図2Aを参照)、光学透過率は、更に増加されることができる。] 図10b
[0103] 図11は、支持体10と、支持体の第1側部から延在する糸形成房40とを有する従来の房状織物400の例を房状カーペットの形で示す。房状カーペット100の支持体10は、通常ナイロン糸40を用いて房が作られる第1の支持体層10を有する。その後、適当な場所に房を係止するため、ラテックス30のコーティングが、カーペットの底部に広げられる。これは、プレコート・ラテックス層と呼ばれる。プレコート層が乾燥した後、ラテックスの追加的な層が適用される(いわゆる接着材層30)。この層上に、セカンダリ支持体が適用される。その後、ラテックスを硬化するため、カーペットはオーブン(圧力鍋)に配置される。第2の支持体層20の目的は、カーペット構造体に更なる強度を与えることである。好ましい実施形態では、ポリオレフィン散布が、(例えば後で接着材層を提供するため例えば第1の層での)プレコート及び/又は接着材層自体として使用される。適切なポリオレフィン散布は、例えばDow Chemical社のHYPODTMを用いてすることができる。これらは、高い分子量熱可塑性物質及びエラストマの性能を、高い固体水性散布の適用利点と結び付ける、プロピレン及びエチレン・ベースの散布である。ポリオレフィン散布は、従来のコーティング装置を用いて熱可塑性支持体を適用することを可能にすることにより、カーペット製造業者に対して利点を提供することができる。例えば、PVB(ポリ・ビニル・ブチラール)又はポリプロピレンのカーペット支持体を用いて、光透過率を上昇させると共に、UV感度の問題が解決されることができる。従って、他の適切なポリオレフィン散布は、pvbベースの散布であろう。しかしながら、他の熱可塑性物質が、さらにより高い光透過性を持つかもしれない。この例では、支持体は、第1の支持体層10、プレコート・ラテックス層35、接着材層30及び第2の支持体層20により形成される。別の実施形態では、この支持体は、接着材層を含む追加的な層に含まれることができるか、又は房状織物が支持体の第1の側から延在するよう固定される単層に含まれることさえできる。ある側面によれば、支持体は、実質的に光に透過可能である。] 図11
[0104] 図12及び図13は、発光ライニングを具備する乗員室を持つ自動車の例を示す。このライニングは、房状織物100として形成される。図12において、頭上に夜空を再現するためヘッドライナに埋め込まれる発光ライニング100を持つ自動車インテリアが示される。このシステムは、別々にアドレス指定可能な領域を有することができる。その結果、照明が、自動車の異なる区域に対して実行されることもできる。例えば、乗用車は、ドライバの上の屋根を照らす別々に制御可能な区域、ドライバの隣の人を照らす区域、及び車の後部を照らす区域を持つことができる。更に、例えばドアの内部といった自動車のサイドをカバーするため、カーペットが用いられることができる。これは特に装飾的な効果を持つ。しかし、人がドア上のボタン又はハンドルを見つけるのを支援するのに使用されることもできる。この点で、本発明は更に、発光ライニングを具備するコンパートメント1200を持つ自動車に関する。このライニングは、房状織物100として形成される。発光ライナーは、車における手動コントローラの存在を示すよう構成される。例えば、ハンドル、ドア・ノブ及び窓制御部の存在を示す。例えば、発光ストリップが、ドアハンドル(図示省略)の周りに与えられるライナーに配置されることができる。更に別の実施形態において、カーペットは、自動車の床を照射するために用いられる。乗客が自動車に乗り込むのを支援するため、例えば、自動車の足下の空間におけるカーペットが光を放出することができる、又は、照射されたカーペットのストリップが、ドアの近くの自動車の床に用いられることができる。] 図12 図13
[0105] 図13において、自動車1300の屋根及び屋根ライニングは、明確さのために省略されており、上述した種類の房状繊維照明が、乗客の足下の空間1313のインテリア・ライニング1314において提供されることが記載される。照明機能に加えて、インテリアのノイズ、振動及びハーシュネス(NVH)特性を向上させるのに、斯かる配置が有利である。なぜなら、このライニングが、追加的な音響吸収を提供することができるからである。特に、本発明による発光ライナシステムは、例えばライニング面の上に配置されるLEDを持つ発光ライナーより少ない音を反響及び/又は透過させることになる。更に、房が光源1350に対する追加的な保護として機能するので、このライナーは摩耗から好適に保護される。例えば、光ファィバの端点がカーペット表面を通り延在する光ファイバカーペットの場合、この光学機器は、摩耗することになり、損傷を受ける場合がある。更に、斯かる光ファイバカーペットの光出力は、車における内部照明を提供することができるよう十分な光を生成することができない。] 図13
[0106] 図14は、発光ライニングを具備し、この例では、ブース(booth)の内部におけるコンパートメント1400を持つ自動車1410の代替的な例を示す。この例では、例えば緊急照明といった通知機能が、内部に提供される発光ライナーを持つ車のブース1400において提供される。このシステムの主な機能は、安全性である。緊急事態が発生し、自動車が道路沿いに停止している場合、発光カーペットを見えるようにするため、ブースが開けられることができる。カーペットは、警告/危険サインを示すことができる。この実施形態の主な利点は、可視性を増加させ及び安全を増加させるため、サインが比較的高い位置に配置されることができる点にある。] 図14
[0107] 図15は、例えば廊下、通路等のコンパートメント1500における発光カーペットの追加的な安全性又は情報適用性を示す。本実施形態において、カーペット1510は第1の動作モードで表示コントローラにより制御される。このモードでは、カーペットの発光機能はオフにされるか、又は装飾的な発光用途のためだけに使用される。第2の動作モードにおいて、表示コントローラ1520は、安全性又は情報性信号を表示するようデータ接続1530を介して発光カーペット1510に指示する。コントローラは、中央安全制御システム1540からの命令を受信することができ、及び加えて、コントローラ1520及び/又は発光カーペット1510は、緊急電源1550により電力供給されることができる。本願は、移動する自動車内で提供されることができるが、例えば公共場所、建物などの他のコンパートメントにも適している。発光カーペットを介しての非常口(emergency exit)情報の提供は、煙が存在し、破片又は煙が原因で緊急警報システムが見えない状況において、天井に提供される緊急警報システムより利点がある。図15において、安全性情報は、テキスト及び矢印の形で示される。人々を安全にガイドするため、線又は線を形成するドットといった他の安全情報タイプが適用されることができることは明らかである。線における光ドットを切り替えることは、安全な方向を示すのに使用されることができる。] 図15
[0108] 好ましくは、カーペットを通るピークの光出力強度が、12インチ(30.5cm)のランプの間の最小間隔で少なくとも35mcdであるよう、発光システムが選択される。より好ましくは、ピークの光強度は、ランプの間の10cmの間隔で150mcd以上であり、より好ましくは1000mcd以上である。]
[0109] カーペットの下のLEDを使用するとき、これはおよそ18mWから500mWの間のLED出力に変わる。]
[0110] 安全システムは、例えばバス、電車、船及び飛行機といった乗り物において適用されることができる。]
[0111] 図16は、自動車コンパートメント1600が発光ライナー1610を具備する別の適用を示す。この用途において、発光ライナー1610は、例えばビデオ・スクリーン1630といったマルチメディアデバイスに接続されるコントローラ1620を有する。コントローラ1620は、映像信号に対応してピクセル化された光パターンを表示するよう発光カーペット1610に指示するべく構成される。例えば、コントローラ1620は、それが映像信号から得られる事ができる第1の色又は第1のパターンを分析するという点で、映像信号に応答的とすることができる。1つの適用は、映像信号の背景色に従ってコンパートメント1600の内部に色をつけることとすることができる。] 図16
[0112] 代替的に又は追加的に、光パターンは、例えば音、温度、光又は雨センサ(図示省略)といった環境信号に反応するパターン・ジェネレータ(例えば、コントローラ1620に含まれる)により制御されることができる。例えば、ライニングの色調又は光強度が、環境光状態又は温度へと調整されることができる。]
[0113] 図17は、更に別の実施形態を示す。ここでは、発光カーペットが、乗客コンパートメント1700における追加的な照明光源として使用される。図示されるように、従来の床照明設備では、とがった靴1701が、床1701内又は床の上に配置される光源1750を破壊するか、又はこの光源による発光を妨害する場合がある。本発明は床照明を提供する。そこでは、スポットライト又は高輝度LEDライト1750といった光源が、照明用途のため床に提供されつつ、光透過可能な房状カーペット1710により摩耗及び衝撃から保護される。ここで、光透過可能なカーペット1710は、光源を保護するため、光源1750を覆っている。房状織物1710は、床1701上に提供されることができ、及び、光源1750を覆いつつ、接着が起こらないように保つことができる。] 図17
[0114] こうして、房状織物を通る最適な光透過が構成されることができる。]
[0115] 図18は、例えば乗客コンパートメント又は公共場所1800に対して、モジュール的に配置されることができるライナシステム1810を示す。斯かるシステム1810は、設計の柔軟性と堅牢性とを結合することができ、容易に結合されることができる電子カーペット・システムとして機能することができる。このために、発光ライニングは、部屋の内側面、特に床面に取付けるため、ボディ1820に提供される。ある実施形態において、ボディは、このボディ上に提供される平面光源と、この光源上に提供され、実質的に光に透過可能な房状織物とを有する。ボディは更に、光源を制御するため、特に、光源により生成される色又は光パターンを制御するため、制御回路を有することができる。モジュール的に接続されるライナシステムを実現するよう、制御回路は、別のボディへの結合のためのコネクタ1840を更に有することができる。] 図18
[0116] いくつかの側面において、本発明の実施形態は、以下のように特徴づけられることができる。
房状織物であって、
実質的に光に透過可能である第1の支持体層と、
上記第1の支持体層の第1の側で房を形成する糸と、
上記第1の側と反対側の上記第1の支持体層の第2の側に提供される接着材層と、
光源と、上記第1の支持体層の上記第2の側に面する位置に配置される上記光源に対する導体とを有し、
上記接着材層、上記光源及び上記導体が、上記光源からの光が上記第1の支持体層に達することができるよう構成される、房状織物。]
[0117] この接着材層は、光源から第1の支持体層への光の透過を可能にするため、少なくとも部分的に光に透過可能とすることができる。]
[0118] この接着材層は、少なくとも1つのラテックス及びアクリルを有することができる。]
[0119] この接着材層は、半透明でもよい。]
[0120] この房状織物は更に、第1の支持体層から離れて面する接着材層の側に提供される第2の支持体層を有することができ、
第1の層、接着材層及び第2の層は、実質的に同じ表面積を持ち、
接着材層及び第1の支持体層は、実質的に光に透過可能であり、
光源、導体及び第2の支持体層は、光源からの光が接着材層に達することができるように構成される。]
[0121] 光源及び導体は、第2の支持体層において一体化されることができる。その場合、第2の支持体層は、光源から接着材層への光の透過を可能にするため、少なくとも部分的に光に透過可能であるか、又は光源及び導体は、接着材層に面する第2の支持体層の表面に提供される。]
[0122] 光源は、カーペット構造体の下に配置されることもできる。ここで、光源は、カーペット構造体に付着又は接着される必要がない。]
[0123] 光源は、1つ又は複数のLEDとすることができる。]
[0124] 房状織物のサイズが小さくされるとき、少なくともLEDのかなりの部分が動作可能であるよう、LED及び回路装置は構成されることができる。]
[0125] LEDは、赤−緑−青色のLEDとすることができる。]
[0126] 光源は、接着剤層から離れて面する第2の支持体層の側に配置される発光シートを有することができる。]
[0127] 発光シートは、エレクトロルミネセント・パネル、LEDパネル又はOLEDパネルを有することができる。]
[0128] 房状織物は、第2の支持体層から離れて面する発光シートの側に配置される反射層を更に有することができる。]
[0129] 房状織物は、カーペットでもよい。上述される例示的な実施形態のさまざまな修正は、当業者にとって明らかであろう。例えば、支持体層の数は、2又は3に限定されるものではない。更に、コンパートメントに固定して配置されるライナーとして房状織物が一般的に示されるが、このライナーは、例えば足下の空間に配置される、別々のマットの形で提供されることができる。このライナーは、自動車の従来のライニング化された天井に付けられることができるライナー要素として提供されることもできる。更に、ライナシステムが自動車コンパートメントに提供されることができるが、例えば洗面所、ホテル・ロビー及び部屋といった他の公共場所が、本発明による発光房状繊維システムを具備することができる。特に、ある側面によれば、本発明は、発光ライニングを具備するコンパートメントとして特徴づけられることができる。このライニングは、房状織物100として形成され、支持体10と、支持体の第1の側から延在する房を形成する糸40とを有し、このライニングは更に、光源50、80と、光源に対する導体60とを有し、光源、導体及び支持体は、少なくとも部分的に支持体を通して光源からの光を放射するよう構成され、上記支持体は、実質的に光に透過可能である。]
[0130] 請求項において、括弧内に配置されるいかなる参照符号も請求項を限定するものとして解釈されるべきではない。動詞「有する」及びその共役の使用は、請求項において述べられる要素又はステップ以外の要素又はステップの存在を排除するものではない。ある要素に先行する「a」又は「an」という語は、斯かる要素が複数存在することを除外するものではない。]
[0131] 特に規定がない場合、「実質的に」という用語は、当業者であれば理解されるであろうものとなる。該当する場合、「実質的に」という用語は、「まったく」、「完全に」、「全て」等の実施形態を含むこともできる。従って、該当する場合、実施形態では、この形容詞が実質的に削除される場合もある。該当する場合、「実質的に」という用語が、10%以上高い場合、又は少なくとも知覚的に関連する効果を提供することができる場合に関連することもできる。]
[0132] 特に、「実質的に透過可能」という用語に関して、光透過性が、房状織物を通る知覚的に関連する光放射(例えば少なくとも5%の光透過)を生成することが意図される。図10において開示されるような可視スペクトルにおいて、例えば少なくとも25%の透過率を持つことが想定される。]
[0133] 該当する他の場合、「実質的に」という用語は、例えば90%以上の値、より詳細には99%以上の値を示すことができ、100%値さえ含むことができる。これは、例えば「実質的に同じ表面積」及び「実質的に〜を含む」という場合にもあてはまる。]
[0134] 特定の手段が相互に異なる従属項に記載されるという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用されることができないことを示すものではない。]
权利要求:

請求項1
コンパートメントであって、房状織物を有し、前記房状織物が、支持体と、前記支持体の第1の側から延在する房を形成する糸とを有し、前記コンパートメントが更に、光源と、前記光源に対する導体とを有し、少なくとも部分的に前記支持体を通して前記光源からの光を放射するよう、前記光源、前記導体及び前記支持体が、前記支持体の前記第1の側から離れて面する側に配置され、前記支持体が、実質的に光に透過可能である、コンパートメント。
請求項2
前記コンパートメントが、自動車又は公共場所において提供され、前記コンパートメントは、発光ライニングとして構成される前記房状織物、光源及び導体を持つ内部を具備する、請求項1に記載のコンパートメント。
請求項3
前記発光ライニングが、内側コンパートメント面への取付けのため、成形されたボディ上に提供される、請求項2に記載のコンパートメント。
請求項4
前記支持体が、前記光源から前記第1の支持体層への光の透過を可能にするよう少なくとも部分的に光に透過可能な、第1の支持体層及び接着材層を有する、請求項1乃至3のいずれかに記載のコンパートメント。
請求項5
前記接着材層が、少なくとも1つのラテックス及びアクリルを有する、請求項4に記載のコンパートメント。
請求項6
前記第1の支持体層から離れて面する前記接着材層の側に提供される第2の支持体層を更に有し、前記第1の層、前記接着材層及び前記第2の層が、実質的に同じ表面積を持ち、前記接着材層及び前記第1の支持体層は、実質的に光に透過可能であり、前記光源、前記導体及び前記第2の支持体層が、前記光源からの光が前記接着材層に達することができるよう構成される、請求項4に記載のコンパートメント。
請求項7
前記光源及び前記導体が、前記第2の支持体層において一体化され、前記第2の支持体層は、前記光源から前記接着材層への光の透過を可能にするよう、少なくとも部分的に光に透過可能であるか、又は前記光源及び前記導体が、前記接着材層に面する前記第2の支持体層の表面に提供される、請求項6に記載のコンパートメント。
請求項8
前記光源が、1つ又は複数のLEDであり、好ましくは赤−緑−青色LEDである、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のコンパートメント。
請求項9
前記房状織物のサイズが小さくされるとき前記LEDの少なくともかなりの部分が動作可能であるよう、前記LED及び前記回路装置が構成される、請求項8に記載のコンパートメント。
請求項10
前記光源が、前記接着剤層から離れて面する前記第2の支持体層の側に構成される発光シートを有する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のコンパートメント。
請求項11
前記発光シートが、エレクトロルミネセント・パネル、LEDパネル又はOLEDパネルを有する、請求項10に記載のコンパートメント。
請求項12
前記第2の支持体層から離れて面する前記発光シートの側に配置される反射層を更に有する、請求項11に記載のコンパートメント。
請求項13
前記房状織物が、カーペットである、請求項1乃至12のいずれか一項に記載のコンパートメント。
請求項14
コンパートメントにおける部屋内部ライニングを提供するよう構成される発光要素であって、部屋の内側面への取付けのためのボディと、房状織物として前記ボディに形成されるライニングであって、支持体と前記支持体の第1の側から延在する房を形成する糸とを含むライニングと、光源と、前記光源に対する導体とを有し、前記光源、前記導体及び前記支持体が、少なくとも部分的に前記支持体を通して前記光源からの光を放射するよう構成され、前記支持体は、実質的に光に透過可能である、発光要素。
請求項15
光源及び前記光源に対する導体を有するコンパートメントにおける部屋内部ライニングを提供するよう構成される発光要素を製造する方法において、房を形成する糸を具備する、実質的に光に透過可能な第1の支持体層と、前記第1の支持体層と実質的に同じ表面積を持つ第2の支持体層とを、実質的に光に透過可能であり、前記第1の支持体層及び前記第2の支持体層と実質的に同じ表面積を持つ接着剤層に付けるステップを有し、前記光源、前記導体及び前記第2の支持体層が、前記光源からの光が前記接着材層に達することができるように構成される、方法。
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同族专利:
公开号 | 公开日
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
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