![]() 分子の高感度検出の方法および組成物
专利摘要:
本発明は、分子の高感度検出を用いて被験体における状態を検出及びモニタリングする方法を開示している。本発明は、被験体における状態を検出またはモニタリングする方法を提供し、その方法は、被験体からの第1試料中の第1マーカーの検出、および第2マーカーの検出を含み、第1マーカーには、バイオマーカー、例えば心筋トロポニン−I(cTnI)または血管内皮増殖因子(VEGF)が含まれ、第1マーカーの検出限界は10pg/ml約より小さい。第2マーカーは、バイオマーカー、生理学的マーカー、分子マーカーまたは遺伝子マーカーであり得る。 公开号:JP2011513753A 申请号:JP2010549864 申请日:2009-03-04 公开日:2011-04-28 发明作者:サラ・リ;ジョン・トッド;ダグラス・ヘルド;フィリップ・ジェイ・ゴイックス;リチャード・エイ・リビングストン;ロバート・プスカス 申请人:シンギュレックス・インコーポレイテッド; IPC主号:G01N33-68
专利说明:
[0001] [相互参照] 本出願は、米国特許仮出願第61/033,897号(2008年3月5日出願、発明の名称「Methodsand Compositions for Highly Sensitive Detection of Molecules」)および米国特許仮出願第61/038,714号(2008年3月21日出願、発明の名称「Ultrasensitive Assays and Methods of Use for the Detection ofVEGF」)に対する、米国特許法35 U.S.C.119に基づく優先権の利益を主張する;その出願の両方は、それらの全体を引用することによって本明細書に組み込まれる。] 背景技術 [0002] 生物医学研究、医療診断、予後診断、モニタリングおよび治療の選択、バイオテロの検出、および体積が小さく低濃度の被分析物の多数の試料の分析を伴う他の分野における進歩によって、かつてないほど低濃度で、試料中の粒子を高感度に検出できる試料分析システムの開発がもたらされた。米国特許第4,793,705号および第5,209,834号において、極めて高感度の検出が達成された従来のシステムが記載されている。本発明は、この分野における更なる発展を提供する。] [0003] 一の態様において、本発明は、被験体における状態を検出またはモニタリングする方法を提供し、この方法は、被験体からの第1試料における第1マーカーを検出すること、および第2マーカーを検出することを含み、ここで第1マーカーには、心筋トロポニン−I(cTnI)または血管内皮増殖因子(VEGF)が含まれ、第1マーカーの検出限界は約20pg/mlより小さい。いくつかの態様において、少なくとも1つのマーカーの検出は、マーカーに対するラベルに試料を接触させること、およびラベルの有無を検出することを含み、ラベルの存在の検出は、対応するマーカーの存在を意味する。いくつかの態様において、ラベルは蛍光部分を含み、検出は、ラベルが単一分子検出器を通過することを含み、単一分子検出器は以下のものを含んでなる:(a)蛍光部分を刺激するための電磁放射線源;(b)電磁波源から放射される電磁放射線を受容するためのインタロゲーション・スペース;および(c)刺激された蛍光部分の電磁気学的特性を決定するために、インタロゲーション・スペースに操作可能に接続される電磁放射線検出器。] [0004] いくつかの態様において、第1マーカーの検出限界は約10pg/ml〜約0.01pg/mlの範囲である。いくつかの態様において、第1マーカーの検出限界は約10pg/mlより小さい。いくつかの態様において、第1マーカーの検出限界は約5pg/mlより小さい。いくつかの態様において、第1マーカーの検出限界は約1pg/mlより小さい。いくつかの態様において、第1マーカーの検出限界は約0.5pg/mlより小さい。いくつかの態様において、第1マーカーの検出限界は約0.1pg/mlより小さい。いくつかの態様において、第1マーカーの検出限界は約0.05pg/mlより小さい。いくつかの態様において、第1マーカーの検出限界は約0.01pg/mlより小さい。いくつかの態様において、第1マーカーの検出限界は約0.005pg/mlより小さい。いくつかの態様において、第1マーカーの検出限界は約0.001pg/mlより小さい。いくつかの態様において、検出限界の変動係数(CV)は約20%〜約1%の範囲である。いくつかの態様において、検出限界の変動係数(CV)は約100%〜約1%の範囲である。いくつかの態様において、検出限界の変動係数(CV)は約75%〜約1%の範囲である。いくつかの態様において、検出限界の変動係数(CV)は約50%〜約1%の範囲である。いくつかの態様において、検出限界の変動係数(CV)は約25%〜約1%の範囲である。いくつかの態様において、検出限界の変動係数(CV)は約20%〜約1%の範囲である。いくつかの態様において、検出限界の変動係数(CV)は約15%〜約1%の範囲である。いくつかの態様において、検出限界の変動係数(CV)は約10%〜約1%の範囲である。いくつかの態様において、検出限界の変動係数(CV)は約5%〜約1%の範囲である。いくつかの態様において、試料サイズは約10μl〜約0.1μlの範囲である。いくつかの態様において、試料サイズは約100μl〜約0.1μlの範囲である。いくつかの態様において、試料サイズは約75μl〜約0.1μlの範囲である。いくつかの態様において、試料サイズは約50μl〜約0.1μlの範囲である。いくつかの態様において、試料サイズは約25μl〜約0.1μlの範囲である。いくつかの態様において、試料サイズは約20μl〜約0.1μlの範囲である。いくつかの態様において、試料サイズは約5μl〜約0.1μlの範囲である。いくつかの態様において、試料サイズは約1μl〜約0.1μlの範囲である。いくつかの態様において、試料サイズは約100μlより小さい。いくつかの態様において、試料サイズは約75μlより小さい。いくつかの態様において、試料サイズは約50μlより小さい。いくつかの態様において、試料サイズは約25μlより小さい。いくつかの態様において、試料サイズは約20μlより小さい。いくつかの態様において、試料サイズは約15μlより小さい。いくつかの態様において、試料サイズは約10μlより小さい。いくつかの態様において、試料サイズは約5μlより小さい。いくつかの態様において、試料サイズは約2μlより小さい。いくつかの態様において、試料サイズは約1μlより小さい。いくつかの態様において、試料サイズは約0.5μlより小さい。いくつかの態様において、試料サイズは約0.1μlより小さい。いくつかの態様において、試料サイズは約0.05μlより小さい。いくつかの態様において、試料サイズは約0.01μlより小さい。] [0005] いくつかの態様において、本方法は、第1試料を2つ又はそれより多くのアリコートに分割すること、およびその2つ又はそれより多くのアリコート中の少なくとも1つのマーカーを検出することを更に含む。いくつかの態様において、試料には血漿、血清、細胞溶解物または組織試料が含まれる。いくつかの態様において、試料には、気管支肺胞洗浄液(BAL)、血液、血清、血漿、尿、鼻腔スワブ、脳脊髄液、胸膜液、滑液、腹水、羊水、胃液、リンパ液、間質液、組織ホモジネート、細胞抽出物、唾液、痰、便、生理学的分泌物、涙液、粘液、汗、母乳、精液、精漿、膣分泌物、潰瘍および他の表面皮疹からの液体、水疱、および膿瘍、ならびに正常組織、悪性組織および疑わしい組織、または目標とする件の粒子を含有し得る他の何らかの身体構成要素の生検を含む組織抽出物が含まれる。細胞もしくは組織培養物または培養ブロス等の他の同様の検体も対象となる。] [0006] いくつかの態様において、第2マーカーにはバイオマーカー、生理学的マーカーまたは遺伝子マーカーが含まれる。いくつかの態様において、第2マーカーにはタンパク質が含まれる。いくつかの態様において、第1マーカーおよび第2マーカーの少なくとも1つが、正常者からの試料において、10pg/mlより低い濃度で発見される。いくつかの態様において、第1マーカーおよび第2マーカーの少なくとも1つが、正常者からの試料において、100pg/mlより低い濃度で発見される。いくつかの態様において、第1マーカーおよび第2マーカーの少なくとも1つが、正常者からの試料において、75pg/mlより低い濃度で発見される。いくつかの態様において、第1マーカーおよび第2マーカーの少なくとも1つが、正常者からの試料において、50pg/mlより低い濃度で発見される。いくつかの態様において、第1マーカーおよび第2マーカーの少なくとも1つが、正常者からの試料において、25pg/mlより低い濃度で発見される。いくつかの態様において、第1マーカーおよび第2マーカーの少なくとも1つが、正常者からの試料において、20pg/mlより低い濃度で発見される。いくつかの態様において、第1マーカーおよび第2マーカーの少なくとも1つが、正常者からの試料において、15pg/mlより低い濃度で発見される。いくつかの態様において、第1マーカーおよび第2マーカーの少なくとも1つが、正常者からの試料において、10pg/mlより低い濃度で発見される。いくつかの態様において、第1マーカーおよび第2マーカーの少なくとも1つが、正常者からの試料において、5pg/mlより低い濃度で発見される。いくつかの態様において、第1マーカーおよび第2マーカーの少なくとも1つが、正常者からの試料において、2pg/mlより低い濃度で発見される。いくつかの態様において、第1マーカーおよび第2マーカーの少なくとも1つが、正常者からの試料において、1pg/mlより低い濃度で発見される。いくつかの態様において、第1マーカーおよび第2マーカーの少なくとも1つが、正常者からの試料において、0.5pg/mlより低い濃度で発見される。いくつかの態様において、第1マーカーおよび第2マーカーの少なくとも1つが、正常者からの試料において、0.1pg/mlより低い濃度で発見される。いくつかの態様において、第1マーカーおよび第2マーカーの少なくとも1つが、正常者からの試料において、0.05pg/mlより低い濃度で発見される。いくつかの態様において、第1マーカーおよび第2マーカーの少なくとも1つが、正常者からの試料において、0.01pg/mlより低い濃度で発見される。] [0007] いくつかの態様において、第2マーカーの検出限界は約10pg/ml〜約0.01pg/mlの範囲である。いくつかの態様において、第2マーカーの検出限界は約10pg/mlより小さい。いくつかの態様において、第2マーカーの検出限界は約5pg/mlより小さい。いくつかの態様において、第2マーカーの検出限界は約1pg/mlより小さい。いくつかの態様において、第2マーカーの検出限界は約0.5pg/mlより小さい。いくつかの態様において、第2マーカーの検出限界は約0.1pg/mlより小さい。いくつかの態様において、第2マーカーの検出限界は約0.05pg/mlより小さい。いくつかの態様において、第2マーカーの検出限界は約0.01pg/mlより小さい。いくつかの態様において、第2マーカーの検出限界は約0.005pg/mlより小さい。いくつかの態様において、第2マーカーの検出限界は約0.001pg/mlより小さい。] [0008] いくつかの態様において、第2マーカーにはB型ナトリウム利尿ペプチド、IL−1α、IL−1β、IL−6、IL−8、IL−10、TNF−α、IFN−γ、cTnI、VEGF、インスリン、GLP−1(活性型)、GLP−1(total)、TREM1、ロイコトリエンE4、Akt1、Aβ−40、Aβ−42、FasリガンドまたはPSAが含まれる。いくつかの態様において、第2マーカーはサイトカインである。いくつかの態様において、サイトカインはG−CSF、MIP−1α、IL−10、IL−22、IL−8、IL−5、IL−21、INF−γ、IL−15、IL−6、TNF−α、IL−7、GM−CSF、IL−2、IL−4、IL−1α、IL−12、IL−17α、IL−1β、MCP、IL−32またはRANTESである。いくつかの態様において、サイトカインはIL−10、IL−8、INF−γ、IL−6、TNF−α、IL−7、IL−1αまたはIL−1βである。いくつかの態様において、第2マーカーにはアポリポタンパク質、虚血修飾アルブミン(IMA)、フィブロネクチン、C反応性タンパク質(CRP)、B型ナトリウム利尿ペプチド(BNP)またはミエロペルオキシダーゼ(MPO)が含まれる。] [0009] いくつかの態様において、本発明の方法は、第1マーカーの濃度を決定すること、および、第2マーカーがタンパク質を含む場合、第2マーカーの濃度を決定することを更に含む。いくつかの態様において、本発明の方法は、第2マーカーがタンパク質を含む場合、第2マーカーの濃度に対する第1マーカーの濃度の比を決定することを含む。] [0010] いくつかの態様において、第2マーカーには生理学的マーカーが含まれる。いくつかの態様において、生理学的マーカーには心電図(EKG)、ストレス試験、放射性映像(nuclear imaging)、超音波、インスリン耐性、ボディマス指数、血圧、年齢、性別または睡眠時無呼吸が含まれる。] [0011] いくつかの態様において、第2マーカーには分子マーカーが含まれる。いくつかの態様において、分子マーカーにはコレステロール、LDL/HDL/Q−LDL、トリグリセリド、尿酸、クレアチニン、血中ブドウ糖(または血糖)またはビタミン−Dが含まれる。いくつかの態様において、分子マーカーにはトリグリセリドまたはLDL/HDL/Q−LDLの亜分画が含まれる。] [0012] いくつかの態様において、第2マーカーには遺伝子マーカーが含まれる。いくつかの態様において、遺伝子マーカーには、ApoE等のアポリポタンパク質をエンコードする遺伝子の変異が含まれる。いくつかの態様において、遺伝子マーカーには一塩基多型(SNP)が含まれる。いくつかの態様において、遺伝子マーカーには挿入、欠失、融合または他の変異が含まれる。いくつかの態様において、遺伝子マーカーにはDNAメチル化またはインプリンティング等のエピジェネティックマーカーが含まれる。] [0013] 本発明の方法のいくつかの態様において、病態には、心臓障害、炎症性疾患、増殖性疾患、代謝異常、血管形成、アテローム性動脈硬化または糖尿病が含まれる。いくつかの態様において、心臓障害には、心筋梗塞、壊死、心筋機能障害、不安定狭心症、斑、心不全、冠動脈疾患またはリウマチ性心疾患が含まれる。いくつかの態様において、増殖性疾患には癌が含まれる。いくつかの態様において、癌には乳癌、前立腺癌またはリンパ腫が含まれる。] [0014] いくつかの態様において、本発明の方法は、被験体からの第1試料と第2試料との間でマーカーの濃度変化を測定することを更に含み、それにより、その変化は、病態を検出またはモニタリングするのに用いられる。いくつかの態様において、本発明の方法は、被験体からの第1試料と第2試料との間で、第1マーカーおよび第2マーカーの濃度比における変化を測定することを更に含み、それにより、その変化は、病態を検出またはモニタリングするのに用いられる。いくつかの態様において、被験体からの第1試料の採取と第2試料の採取との間に医療処置を行う。いくつかの態様において、医療処置には、外科的処置、ストレス試験または治療的介入が含まれる。いくつかの態様において、被験体からの一連の試料が、病態を検出またはモニタリングするのに用いられる。いくつかの態様において、一連の試料を時間と共に収集し、一連の試料における濃度変化を評価する。] [0015] いくつかの態様において、本発明によるモニタリングは、病気の進行、病気の再発、リスク評価、治療効果または外科的効果のモニタリングを含む。] [0016] 一の態様において、本発明は、試料中の単一粒子を検出する方法を提供し、その方法は、(a)粒子が存在する場合、その粒子をラベルでラベリングすること;および(b)ラベルの有無を検出することを含み、ラベルの存在の検出は試料中に単一粒子が存在することを意味し、単一粒子の検出限界は20pg/mlより小さく、単一粒子には、心筋トロポニン−I(cTnI)、B型ナトリウム利尿ペプチド(BNP、proBNPまたはNT−proBNP)、TREM−1、インターロイキン1α(IL−1α)、インターロイキン1β(IL−1β)、インターロイキン4(IL−4)、インターロイキン6(IL−6)、インターロイキン8(IL−8)、インターロイキン10(IL−10)、インターフェロンγ(IFN−γ)、腫瘍壊死因子α(TNF−α)、グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)、ロイコトリエンE4(LTE4)、形質転換増殖因子β(TGFβ)、Akt1、Aβ−40、Aβ−42、Fasリガンド(FasL)または血管内皮増殖因子(VEGF)の単一分子、フラグメントまたは複合体が含まれる。いくつかの態様において、単一粒子の検出限界は約10pg/ml〜約0.01pg/mlの範囲である。いくつかの態様において、単一粒子の検出限界は約10pg/mlより小さい。いくつかの態様において、単一粒子の検出限界は約5pg/mlより小さい。いくつかの態様において、単一粒子の検出限界は約1pg/mlより小さい。いくつかの態様において、単一粒子の検出限界は約0.5pg/mlより小さい。いくつかの態様において、単一粒子の検出限界は約0.1pg/mlより小さい。いくつかの態様において、単一粒子の検出限界は約0.05pg/mlより小さい。いくつかの態様において、単一粒子の検出限界は約0.01pg/mlより小さい。いくつかの態様において、単一粒子の検出限界は約0.005pg/mlより小さい。いくつかの態様において、単一粒子の検出限界は約0.001pg/mlより小さい。] [0017] 一の態様において、本発明は、2つ又はそれより多くのバイオマーカーに対する2つ又はそれより多くの抗体を含有する組成物を含むキットを提供し、ここで、2つ又はそれより多くの抗体は蛍光色素部分に結合し、2つ又はそれより多くのバイオマーカーは上述の粒子を含み、当該部分は、当該部分の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、少なくとも約200個の光子を放出することができ、レーザーは、当該部分を含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは約3マイクロジュール以下であり、組成物は、適切なパッケージングの中に包まれている。] [0018] [引用による組み込み] 本明細書において言及する全ての出版物、特許および特許出願は、各個別の出版物、特許または特許出願が引用により組み込まれたと具体的かつ個別に示されたのと同程度に、引用することにより本明細書に組み込まれる。] [0019] 本発明の新規の特徴は、添付の特許請求の範囲において詳細に明記される。本発明の原理が用いられている例示的態様を明記する以下の詳細な説明、および添付の図面を参照することによって、本発明の特徴および利点のより良い理解が得られるだろう。] 図面の簡単な説明 [0020] 図1Aおよび1Bは、単一粒子分析器の構成要素の配置の概略図を示す。図1Aは1つの電磁波源および1つの電磁波検出器を有する分析器を示す。 図1Bは、2つの電磁波源および1つの電磁波検出器を有する分析器を示す。 図2Aおよび2Bは、単一粒子分析器のためのキャピラリーフローセルの概略図を示す。図2Aは、1つの電磁波源を有する分析器のフローセルを示す。 図2Bは、2つの電磁波源を有する分析器のフローセルを示す。 図3Aおよび3Bは、単一粒子分析器のレーザーおよび検出器の光学機器構成の、常套的(A)および共焦点(B)配置を示す概略図を示す。図3Aは、1つの電磁波源および1つの電磁波検出器を有する分析器の配置を示す。 図3Bは、2つの電磁波源および2つの電磁波検出器を有する分析器の配置を示す。 図4は、複数のマーカー検出または状態のモニタリングのフローチャートを示す。 図5は、顧客のワークステーションがリモート・コンピュータからの分析結果を受け取るコンピュータシステムを示す。 図6は、cTnIの濃度範囲に対する線形化された検量線を示す。 図7Aは、0.1〜0.2pg/mlのLoDにおける、100μl試料および50μl試料のcTnI分析感度を示すグラフである。 図7Bは、検量線信号の下端を示すグラフである。 図8は、対応する10%の変動係数(CV)によって99パーセンタイルにおいて設定される、7pg/mlのcTnI濃度におけるcTnIに対する生物学的閾値(カットオフ濃度)を示す。 図9は、 本発明の分析器システムを用いて規定されるcTnIの分析結果の、米国標準技術局(NIST)によって提供される標準測定との相関関係を示す(R2=0.9999)。 図10は、緊急治療室において胸の痛みを示す患者からの一連の血清試料中のcTnIの検出を示す。本発明の分析器システムを用いて行われる測定を、市販のアッセイを用いて行われる測定と比較した。 図11は、cTnIの正常な生物学的濃度、および胸の痛みを示している患者からの血清試料中のcTnI濃度の分布を示す。 図12はLTE4に関する競合曲線を示す。LODは1.5pg(LTE4)/mlであると決定された。 図13は、Akt1濃度に関する検量線を示すグラフを図示する。LODは25pg(Akt1)/mlであると計算された。 図14は、TGFβ濃度に関する検量線を示すグラフを図示する。LODは、350pg(TGFβ)/mlであると計算された。 図15は、試料中の単一タンパク質分子、ならびに蛍光部分およびタンパク質分子に対する結合パートナーを含む少なくとも1つのラベルを検出するための分析器システムを有するキットの配置図を示し、分析器は、蛍光部分を刺激するための電磁放射線源;ラベルを通すためのキャピラリーフローセル;キャピラリーフローセルにおいてラベルを移動させるための駆動力源;電磁波源から放射される電磁放射線を受け取るための、キャピラリーフローセル内に規定されたインタロゲーション・スペース;および刺激された蛍光部分の電磁気学的特性を測定するための、インタロゲーション・スペースに操作可能に接続された電磁放射線検出器を含んでなり、蛍光部分は、当該部分の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、少なくとも約200個の光子を放出することができ、レーザーは、当該部分を含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは約3マイクロジュール以下である。 図16は、単一粒子分析器システムに対して開発されたサンドウィッチ分子免疫測定において測定されたTREM−1の検量線を示す。分析の線形範囲は100〜1500fMである。 図17A〜FはIL−6およびIL−8の検出を図示する。A)市場で入手可能なキット(R&D Systems、ミネソタ州ミネアポリス)によって希釈されたIL−標準物質は、0.1〜10pg/mlの間で線形応答をもたらした。 B)1pg/mlより低濃度のIL−6検量線。 C)血液バンクドナーのEDTA標本において同定されたIL−6の分布。 D)血液バンクドナーのEDTA標本において同定されたIL−8の分布。 E)任意の被分析物の低濃度における検出範囲は、分析器の検出を、分子のカウント(デジタル信号)から、より高濃度の被分析物において発生する光子の総数(アナログ信号)の検出に切り替えることによって、より高濃度に拡張し得る。単一粒子分析器は、6logの拡張された線形ダイナミックレンジを有する。6−logの検出レンジは、デジタル検出からアナログ検出への切り替えに基づいている。 F)個別の粒子によって放出される光子をカウントする(デジタル信号)ことによって決定される、IL−6の低濃度範囲(0.1fg/ml〜10fg/ml)、およびIL−6の高濃度範囲(10fg/ml〜1pg/ml)を示す非線形検量線。 図18は、本発明の分析の、常套的分析との比較を示す。 図19Aは、ヒトVEGF分析の性能を示すグラフである。 図19Bは、最も低い濃度における分析性能のグラフである。 図20Aは、マウスVEGF分析の性能を示すグラフである。 図20Bは、最も低い濃度における分析性能のグラフである。 図21は、本発明のVEGF分析と、ヒト血漿のELISA分析とを比較するグラフである。 図22Aは、細胞溶解物において検出されるVEGFのレベルと、MDA−MB−231胸腺癌細胞を用いた培地とを比較するグラフである。 図22Bは、細胞溶解物において検出されるVEGFのレベルと、HT−29結腸腺癌細胞を用いた培地とを比較するグラフである。 図23は、本発明のVEGF分析と、マウス血漿試料に対するELISA分析との比較である。 図24Aは、細胞溶解物、およびB16黒色腫マウス細胞株を用いた培地において検出されたマウスVEGFの濃度を示すグラフである。 図24Bは、細胞溶解物、および4T1乳癌を用いた培地において検出されたマウスVEGFの濃度を示すグラフである。 図24Cは、細胞溶解物、およびCT26結腸癌細胞株を用いた培地において検出されたマウスVEGFの濃度を示すグラフである。 図25Aは、VEGFの高感度検出を示すグラフを図示する。 図25Bは、下端における検量線信号を示す。 図26は、3つの異なる免疫測定フォーマット:1)磁性微粒子をベースとする単一分子カウント(MP−SMC);2)384−ウェルプレートをベースとする単一分子カウント(Plate−SMC);および3)西洋ワサビペルオキシダーゼをベースとする酵素免疫吸着法(HRP−ELISA)を用いたヒトVEGF検出の、予測されたレベルに対する測定されたレベルを示す。 図27Aは、健康な患者および乳癌患者の血漿試料10μlにおいて検出されたヒトVEGFのレベルを示す。標準的なELISAフォーマット(LOD=31.2pg/ml)に対する、本発明の方法(Errena;LOD=3.5pg/ml)を用いた検出限界(LOD)を示す。 図27Bは、10μl溶解物試料における同様のデータを示す。 図28A〜Cは、VEGFのアナログおよびデジタル測定を組み合わせたものを示す。 図29Aは、Aβ−40分析の選択性(または特異性)および線形性を示すグラフである。 図29Bは、Aβ−42分析の選択性および線形性を示すグラフである。 図30Aは、IL−1αに関する分析のカーブフィッティングを示すグラフである。 図30Bは、IL−1α分析の検量線信号の下端を示すグラフである。 図31Aは、IL−1β分析のカーブフィッティングを示すグラフである。 図31Bは、IL−1βカーブ信号の下端検量線を示す。 図32Aは、IL−4分析のカーブフィッティングを示すグラフである。 図32Bは、下端におけるIL−4分析の検量線信号である。 図33Aは、IL−6分析のカーブフィッティングを示すグラフである。 図33Bは、下端におけるIL−6分析の検量線信号である。] 図10 図11 図12 図13 図14 図15 図16 図17A 図17B 図17C [0021] [概要] I.緒言 II.本発明の方法および組成物による高感度検出に関する分子 A.総則 B.マーカー III.ラベル A.結合パートナー 1.抗体 B.蛍光部分 1.色素 2.量子ドット C.結合パートナー−蛍光部分組成物 IV.分子の高感度分析 A.試料 B.試料調製 C.件の分子の検出および濃度の測定 V.分子の高感度分析に適した機器およびシステム A.装置/システム B.単一粒子分析器 1.電磁放射線源 2.キャピラリーフローセル 3.駆動力 4.検出器 C.サンプリングシステム D.試料調製システム E.試料の回収 VI.分子の高感度分析を用いる方法 A.方法 B.例示的マーカー 1.心臓障害 2.感染症 3.サイトカイン a.インターロイキン1 b.インターロイキン4 c.インターロイキン6 4.炎症マーカー a.ロイコトリエンE4 b.TGFβ 5.Akt1 6.Fasリガンド 7.VEGF 8.アミロイドベータタンパク質 C.多重マーカーパネル 1.多重バイオマーカーパネル 2.混合マーカーパネル D.検出およびモニタリング E.臨床的方法 VII.キット VIII.実施例] [0022] [I.緒言] 本発明は、単一分子の高感度検出のための、および試料中の分子濃度の測定のための機器、キット、組成物および方法を提供する。いくつかの態様において、本発明の機器、組成物、方法およびキットの感度および精度は、以下のものから選択される要素の組み合わせによって達成され得るが、これらの要素に限定されない。適切な波長および出力を有する電磁波源、適切なインタロゲーション・スペース寸法、高開口数のレンズ、単一光子を検出できる検出器、ならびに単一分子をカウントするためのデータ分析システム。本発明の機器は、「単一分子検出器」または「単一粒子検出器」と呼ばれ、用語「単一分子分析器」および「単一粒子分析器」によっても包含される。いくつかの態様において、本発明のキットおよび方法の感度および精度は、本発明の機器を、以下のものから選択される要素の組み合わせと一緒に用いることによって達成されるが、これらの要素に限定されない。単一分子のレベルでの分子の検出を可能にする特性を示す、分子に対するラベル、および本明細書に記載の機器においてラベルを分析する方法。] [0023] 本発明の機器、キットおよび方法は、単一分子または少数の分子の高感度かつ高精度の検出において、および試料中の分子濃度の決定に関して特に有用である。] [0024] いくつかの態様において、本発明は、単一分子の検出による分子濃度の高感度検出および測定のための機器およびキット、そのような検出および測定のためのラベル、ならびにそのような機器およびラベルを試料分析において用いる方法を提供する。特に、本発明の機器、キットおよび方法の感度および精度により、極めて低い濃度、例えば、約100、10、1、0.1、0.01または0.001フェムトモル濃度より低い濃度における、分子(例えば生物学的状態に関するマーカー)の濃度の検出および測定が可能となる。更なる態様において、本発明の機器およびキットは、試料の希釈または他の処理を必要とすることなく広いダイナミックレンジの濃度にわたって、例えば105倍、106倍または107倍より大きい濃度範囲にわたって、試料中の種の濃度、例えば分子の濃度を測定することができる。] [0025] 本発明の機器、キットおよび方法の高感度により、検出感度が不足しているので従来は有用でなかったマーカー、例えば生物学的マーカーの使用が可能となる。本発明の機器、キットおよび方法の高感度は、新規のマーカーの確立も容易にし得る。生物学的状態を決定するのに有用であり得るが、マーカーの低濃度範囲の測定における現在の限界により、現在のところ実用的でない、現在入手可能な多数のマーカーが存在する。いくつかの場合において、異常に高レベルのマーカーは現在の方法によって検出可能であるが、正常範囲は知られていない。いくつかの場合において、異常に高いレベルのマーカーは現在の方法によって検出可能であるが、正常範囲は確立されていなかった。いくつかの場合において、マーカーの上方正常範囲は検出可能であるが、下方正常範囲または正常範囲より下のレベルは検出不可能である。いくつかの場合、例えば癌または感染症のマーカーにおいて、いずれのレベルのマーカーも、生物学的状態の存在を示し得、増大した検出感度は早期診断に対する利点である。いくつかの場合において、複数の時点にわたるマーカー濃度における変化速度(または変化率)または変化の欠如は、最も有用な情報を提供するが、現在の分析方法は、通常は最も処理し易い病態の初期段階におけるタイムポイントサンプリングを許容しない。いくつかの場合において、複雑な試料処理および時間を要する分析を必要とする方法のように、臨床状況において実用的または有用でない煩雑な方法によってのみ、マーカーは臨床的に有用なレベルで検出され得る。更に、十分に低濃度で現在の方法によって存在を検出することが依然として極めて困難または不可能である、生物学的状態の潜在的マーカーが存在する。] [0026] 本発明の分析方法および組成物は、生物学的状態に関するマーカーの、従来はマーカーを検出できなかった濃度での検出を可能にする、従って、確認マーカーまたは限られた研究状況でのみ有用なマーカーから、診断マーカー、予後診断マーカー、治療向けマーカー、または臨床状況および/もしくは臨床試験を含む大規模臨床状況において有用な他の種類のマーカーへと、そのようなマーカーの「再目的化」を可能にするレベルの感度、精度およびロバスト性を提供する。そのような方法により、そのようなマーカーに対する正常および異常範囲の決定が可能となる。] [0027] そのように再目的化されたマーカーは、例えば、正常状態(正常範囲)の検出、(例えば、薬の投与等の処置に対する)レスポンダー(または応答者)/ノンレスポンダー(または非応答者)の検出;早期疾患または病理学的発現の検出(例えば、癌の早期検出、心虚血の早期検出);病期(例えば癌);疾患のモニタリング(例えば、糖尿病のモニタリング、治療後の癌の再発に関するモニタリング);疾患のメカニズムの研究;および薬物治療の毒性等の治療毒性の研究に用いられ得る。] [0028] 従って、本発明は、マーカーの高感度検出のための方法および組成物、ならびにマーカーの正常および異常レベルに関する値を確立する更なる方法を提供する。更なる態様において、本発明は、マーカーに対して確立された値に基づく、診断、予後診断および/または治療の選択の方法を提供する。本発明は、そのような方法において用いるための組成物、例えば、マーカーの超高感度検出のための検出試薬も提供する。] [0029] [II.本発明の方法および組成物による高感度検出に関する分子] 本発明の機器、キットおよび方法は、複数の異なる種類の単一分子の濃度の高感度検出および決定に使用可能である。特に、機器、キットおよび方法は、生物学的状態のマーカー濃度の高感度検出および決定において有用である。「単一分子の検出」は、本明細書においてその用語を用いる場合、直接的検出および間接的検出の両方を指す。例えば、単一分子を蛍光ラベルでラベリングしてよく、分子−ラベル複合体を明細書に記載の機器において検出する。別法として、単一分子を蛍光ラベルでラベリングしてよく、その後、蛍光ラベルを単一分子から分離し、ラベルを本明細書に記載の機器において検出する。用語「単一分子の検出」は、両方の検出形態を包含する。] [0030] [A.総則] 本発明の分析器および関連する方法を用いて検出され得る分子の例として以下のものが挙げられる:タンパク質、核酸、炭水化物等の生体高分子および有機および無機の小分子。本明細書に記載の機器、キットおよび方法は特に、生物学的試料中のタンパク質および小分子の単一分子の検出、ならびに試料中のそのような分子の濃度の決定において有用である。] [0031] 用語「タンパク質」、「ポリペプチド」、「ペプチド」および「オリゴペプチド」は、本明細書において互いに置き換え得るように用いられ、それらの用語には、ペプチド結合によって結合した2つ又はそれより多くのアミノ酸を含む任意の組成物が含まれる。ポリペプチドには、20種の天然に存在するアミノ酸と一般に呼ばれる20種のアミノ酸以外のアミノ酸が含まれ得ることが理解され得る。また、ポリペプチドには、末端アミノ酸を含む1つまたはそれより多くのアミノ酸が含まれ得、これらは、当該技術分野において公知の方法によって(自然に、あるいは人工的に)修飾される。ポリペプチド修飾の例として、例えばグリコシル化による修飾、または他の翻訳後修飾が挙げられる。本発明のポリペプチドにおいて存在してよい修飾には以下のものが含まれるがこれらに限定されない。アセチル化、アシル化、ADP−リボシル化、アミド化、フラビンの共有結合、ヘム部分の共有結合、ポリヌクレオチドまたはポリヌクレオチド誘導体の共有結合、脂質または脂質誘導体の共有結合、ホスファチジルイノシトールの共有結合、架橋、環化、ジスルフィド結合の形成、脱メチル化、共有架橋の形成、シスチンの形成、ピログルタミン酸の形成、ホルミル化、γ−カルボキシル化、糖化、グリコシル化、GPIアンカーの形成、水酸化、ヨウ素(またはヨード)化、メチル化、ミリストイル化、酸化、タンパク質分解処理、リン酸化、プレニル化、ラセミ化、セレノイル化、硫酸化、アルギニン化およびユビキチン化等の、タンパク質へのアミノ酸の転移RNA仲介付加。] [0032] 本発明の機器、キットおよび方法によって検出された分子は遊離していてよく、または複合体の一部、例えば抗体−抗原複合体、もしくはより一般的にはタンパク質−タンパク質複合体、例えばトロポニンもしくは前立腺特異抗原(PSA)の複合体の一部であってよい。タンパク質に言及する場合、本発明は断片(またはフラグメント)、ポリペプチド、突然変異体、変異型またはそれらの複合体を検出し得ることを、当業者は理解するであろう。] [0033] [B.生物学的状態のマーカー] いくつかの態様において、本発明は、生物学的マーカーの高感度検出、ならびに診断、予後診断および/または治療方法の決定におけるそのようなマーカーの使用のための組成物および方法を提供する。] [0034] 本発明のマーカーは、例えば、生物の生物学的状態(例えば、病気の状態または病気でない状態等の病態)に関連する組成物および/もしくは分子、または組成物および/もしくは分子の複合体のいずれかであってよい。マーカーは、例えば、小分子、ポリペプチド、DNAおよびRNA等の核酸、リン脂質またはミセル等の脂質、ミトコンドリアまたは葉緑体等の細胞成分等であり得る。本発明で意図されるマーカーは、既に公知であり得、または未知であり得る。例えば、いくつかの態様において、本発明の方法は、件の生物学的状態または件の状態に関するマーカーとして使用可能である新規のポリペプチドを同定してよく、一方、他の態様において、既知のポリペプチドが、件の生物学的状態または状態に関するマーカーとして同定される。本発明のシステムを用いると、それらのマーカー、例えば生物の生物学的状態の決定に用いられる高い可能性を有するが低濃度でのみ存在するポリペプチド(病変組織から「漏れた」ポリペプチド等)を観測し得ることが可能である。有用性に関して高い可能性を有する他のマーカーまたはポリペプチドは、疾患に関連するマーカーまたはポリペプチド、例えば、腫瘍−宿主環境において発生するマーカーまたはポリペプチドであってよい。生物学的状態に関する情報を提供するいずれの適切なマーカーも、本発明の方法および組成物において使用してよい。「マーカー」には、本明細書においてその用語を用いる場合、生物からの試料において検出してよい分子であって、それらの検出または定量が生物の生物学的状態に関する情報を提供するいずれの分子も含まれる。] [0035] 生物学的状態には以下のものが含まれるが、それらに限定されない。表現型の状態;生物に影響を及ぼす状態;進行状態;年齢;健康状態;病理;疾患の検出、治療、または病期;感染;毒性;または化学的要因、環境因子、または薬物因子(薬物反応の表現型検査、薬物毒性の表現型検査、または薬物の有効性の表現型検査等)に対する応答。] [0036] 用語「生物」は、本明細書において用いる場合、少なくとも1つの細胞からなる生物を指す。生物は、単細胞生物と同じくらい単純であり得、または哺乳類と同じくらい複雑であり得る。本発明の生物は、好ましくは哺乳類である。そのような哺乳類は、例えばヒト、または霊長類(例えば、サル、チンパンジー等)、飼い慣らされた動物(例えば、イヌ、ネコ、ウマ等)、家畜(例えば、ヤギ、ヒツジ、ブタ、ウシ等)もしくは実験動物(例えば、マウス、ラット等)等の動物であり得る。好ましくは、生物はヒトである。] [0037] いくつかの態様において、本発明の方法および組成物は、複数の種類のマーカー、例えばサイトカイン、成長因子、腫瘍マーカー、炎症マーカー、内分泌マーカー、自己免疫マーカー、甲状腺マーカー、心血管マーカー、糖尿病マーカー、感染症マーカー、神経マーカー、呼吸器マーカー、消化管マーカー、筋骨格マーカー、皮膚疾患および代謝マーカーを対象としている。] [0038] 表1は、本発明の方法および組成物によって測定された、これらの種類のマーカーの例を提示し、本発明の方法および組成物によって検出されたマーカーの例示的濃度、および本発明の単一粒子分析器システムによって特定のマーカーに関してカウントされる粒子の数を提示する。] [0039] ] [0040] ] [0041] ] [0042] [1.サイトカイン] 研究および診断の両方に対して、サイトカインは、多数の状態、疾患、病理等のマーカーとして有用であり、本発明の組成物および方法は、サイトカインを検出および定量するためのラベル、ならびにサイトカインの正常レベルおよび異常レベルを決定するためにそのようなラベルを用いる方法、ならびにそのようなレベルに基づく診断、予後診断および/または治療の決定の方法を含む。] [0043] 現在のところ、調節の調和または不一致が臨床的に興味深い100種類を超えるサイトカイン/ケモカインが存在する。特定の疾患過程をサイトカインのレベルにおける変化と関連付けるために、理想的なアプローチは、試料を、所定の1つのサイトカインまたは複数のサイトカインに関して高い感度で分析することを必要とする。現在マーカーパネルにおいて使用されており、かつ本発明の方法および組成物において使用してよい例示的サイトカインには以下のものが含まれるが、これらに限定されない。BDNF、CREB pS133、CREB Total、DR−5、EGF、ENA−78、エオタキシン、脂肪酸結合タンパク質、塩基性FGF、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、GCP−2、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子GM−CSF(GM−CSF)、成長関連癌遺伝子−ケラチノサイト(GRO−KC)、HGF、ICAM−1、IFN−α、IFN−γ、インターロイキンIL−10、IL−11、IL−12、IL−12 p40、IL−12 p40/p70、IL−12 p70、IL−13、IL−15、IL−16、IL−17、IL−18、IL−1α、IL−1β、IL−1ra、IL−1ra/IL−1F3、IL−2、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−8、IL−9、インターフェロン誘導タンパク質(10 IP−10)、JE/MCP−1、ケラチノサイト(KC)、KC/GROa、LIF、リンホタクチン、M−CSF、単球走化性タンパク質−1(MCP−1)、MCP−1(MCAF)、MCP−3、MCP−5、MDC、MIG、炎症性マクロファージ(MIP−1α)、MIP−1β、MIP−1γ、MIP−2、MIP−3β、OSM、PDGF−BB、regulated upon activation,normal T cell expressed and secreted(RANTES)、Rb(pT821)、Rb(total)、Rb pSpT249/252、Tau(pS214)、Tau(pS396)、Tau(total)、組織因子、腫瘍壊死因子−α(TNF−α)、TNF−β、TNF−RI、TNF−RII、VCAM−1ならびにVEGF。いくつかの態様において、サイトカインはIL−12p70、IL−10、IL−1α、IL−3、IL−12 p40、IL−1ra、IL−12、IL−6、IL−4、IL−18、IL−10、IL−5、エオタキシン、IL−16、MIG、IL−8、IL−17、IL−7、IL−15、IL−13、IL−2R(可溶性)、IL−2、LIF/HILDA、IL−1β、Fas/CD95/Apo−1またはMCP−1である。] [0044] [2.成長因子] 成長因子には以下のものが含まれる。アンフィレグリン、LRIG3、ベータセルリン、ニューレグリン−1/NRG1、EGF、ニューレグリン−3/NRG3、エピゲン、TGF−α、エピレグリン、TMEFF1/トモレグリン−1、HB−EGF、TMEFF2、LRIG1等のEGFリガンド;EGF R、ErbB3、ErbB2、ErbB4等のEGF R/ErbB受容体ファミリー;FGFリガンドである酸性FGF、FGF−12、塩基性FGF、FGF−13、FGF−3、FGF−16、FGF−4、FGF−17、FGF−5、FGF−19、FGF−6、FGF−20、FGF−8、FGF−21、FGF−9、FGF−22、FGF−10、FGF−23、FGF−11、KGF/FGF−7、FGF受容体であるFGF R1−4、FGF R3、FGF R1、FGF R4、FGF R2、FGF R5、FGF調節因子であるFGF−BP等のFGFファミリー;ヘッジホッグファミリーであるデザートヘッジホッグ、ソニックヘッジホッグ、インディアンヘッジホッグ;ヘッジホッグ関連分子および調節因子であるBOC、GLI−3、CDO、GSK−3α/β、DISP1、GSK−3α、Gas1、GSK−3β、GLI−1、Hip、GLI−2;IGFファミリーであるIGFリガンドのIGF−I、IGF−II、IGF−I受容体(CD221)IGF−I R、およびIGF結合タンパク質(IGFBP)ファミリーであるALS、IGFBP−5、CTGF/CCN2、IGFBP−6、Cyr61/CCN1、IGFBP−L1、エンドカン、IGFBP−rp1/IGFBP−7、IGFBP−1、IGFBP−rP10、IGFBP−2、NOV/CCN3、IGFBP−3、WISP−1/CCN4、IGFBP−4;受容体型チロシンキナーゼであるAxl、FGF R4、C1q R1/CD93、FGF R5、DDR1、Flt−3、DDR2、HGFR、Dtk、IGF−I R、EGF、R IGF−II R、Eph、INSRR、EphA1、インスリンR/CD220、EphA2、M−CSFR、EphA3、Mer、EphA4、MSP R/Ron、EphA5、MuSK、EphA6、PDGF Rα、EphA7、PDGF Rβ、EphA8、Ret、EphB1、RTK様オーファン受容体1/ROR1、EphB2、RTK様オーファン受容体2/ROR2、EphB3、SCF R/c−kit、EphB4、Tie−1、EphB6、Tie−2、ErbB2、TrkA、ErbB3、TrkB、ErbB4、TrkC、FGF、R1−4VEGF R、FGF R1、VEGF R1/Flt−1、FGF R2、VEGF R2/KDR/Flk−1、FGF R3、VEGF R3/Flt−4;プロテオグリカンおよびプロテオグリカン調節因子であるアグリカン、ミメカン、アグリン、NG2/MCSP、バイグリカン、オステオアドヘリン(Osteoadherin)、デコリン、ポドカン、DSPG3、δ−サルコグリカン、エンドカン、シンデカン−1/CD138、エンドグリカン、シンデカン−2、エンドレペリン/パールカン、シンデカン−3、グリピカン2、シンデカン−4、グリピカン3、テスチカン(Testican)1/SPOCK1、グリピカン5、テスチカン2/SPOCK2、グリピカン6、テスチカン3/SPOCK3、ルミカン、バーシカン、プロテオグリカン調節因子、アリールスルファターゼA/ARSA、グルコサミン(N−アセチル)−6−スルファターゼ/GNS、エキソストシン−ライク2/EXTL2、HS6ST2、エキソストシン−ライク3/EXTL3、イズロン酸2−スルファターゼ/IDS、GalNAc4S−6ST;SCF、Flt−3リガンドおよびM−CSF Flt−3、M−CSF R、Flt−3リガンド、SCF、M−CSF、SCF R/c−kit;TGF−βスーパーファミリー(炎症マーカーに関して列挙されるものと同様);VEGF/PDGFファミリーであるニューロピリン−1、PlGF、ニューロピリン−2、PlGF−2、PDGF、VEGF、PDGF Rα、VEGF−B、PDGF Rβ、VEGF−C、PDGF−A、VEGF−D、PDGF−AB、VEGF R、PDGF−B、VEGF R1/Flt−1、PDGF−C、VEGF R2/KDR/Flk−1、PDGF−D、VEGF R3/Flt−4;Wnt関連分子、ディックコップ(Dickkopf)タンパク質およびWnt阻害因子であるDkk−1、Dkk−4、Dkk−2、Soggy−1、Dkk−3、WIF−1、Frizzledおよび関連タンパク質であるFrizzled−1、Frizzled−8、Frizzled−2、Frizzled−9、Frizzled−3、sFRP−1、Frizzled−4、sFRP−2、Frizzled−5、sFRP−3、Frizzled−6、sFRP−4、Frizzled−7、MFRP;WntリガンドであるWnt−1、Wnt−8a、Wnt−2b、Wnt−8b、Wnt−3a、Wnt−9a、Wnt−4、Wnt−9b、Wnt−5a、Wnt−10a、Wnt−5b、Wnt−10b、Wnt−7a、Wnt−11、Wnt−7b;他のWnt関連分子であるAPC、クレメン−2、アキシン−1、LRP−1、β−カテニン、LRP−6、ディシブルド(Dishevelled)−1、ノリン(Norrin)、ディシブルド−3、PKCβ1、グリピカン3、ピゴパス(Pygopus)−1、グリピカン5、ピゴパス−2、GSK−3α/β、R−スポンジン(Spondin)1、GSK−3α、R−スポンジン2、GSK−3β、R−スポンジン3、ICAT、RTK様オーファン受容体1/ROR1、クレメン−1、RTK様オーファン受容体2/ROR、および他の成長因子であるCTGF/CCN2、β−NGF、Cyr61/CCN1、ノリン、DANCE、NOV/CCN3、EG−VEGF/PK1、オステオクリン、ヘパソシン、PD−ECGF、HGF、プログラヌリン、LECT2、トロンボポエチン、LEDGF、WISP−1/CCN4。] [0045] [3.炎症マーカー] 炎症マーカーにはICAM−1、RANTES、MIP−2、MIP−1−β、MIP−1−αおよびMMP−3が含まれる。更なる炎症マーカーには、インテグリンであるα1β1、α2β1、α3β1、α4β1、α5β1、α6β1、α7β1、α8β1、α9β1、αVβ1、α4β7、α6β4、αDβ2、αLβ2、αMβ2、αVβ3、αVβ5、αVβ6、αVβ8、αXβ2、αIIbβ3、αIELbβ7、β−2インテグリン、β−3インテグリン、β−2インテグリン、β−4インテグリン、β−5インテグリン、β−6インテグリン、β−7インテグリン、β−8インテグリン、α−1インテグリン、α−2インテグリン、α−3インテグリン、α−4インテグリン、α−5インテグリン、α−6インテグリン、α−7インテグリン、α−8インテグリン、α−9インテグリン、α−Dインテグリン、α−Lインテグリン、α−Mインテグリン、α−Vインテグリン、α−Xインテグリン、α−IIbインテグリン、αIELbインテグリン等の接着分子;βIG−H3、メルシン(Melusin)、CD47、MEPE、CD151、オステオポンチン、IBSP/シアロタンパク質II、RAGE、IGSF8等のインテグリン関連分子;E−セレクチン、P−セレクチン、L−セレクチン等のセレクチン;CD34、GlyCAM−1、MadCAM−1、PSGL−1、ビトロネクチック、ビトロネクチン受容体、フィブロネクチン、ビトロネクチン、コラーゲン、ラミニン、ICAM−1、ICAM−3、BL−CAM、LFA−2、VCAM−1、NCAM、PECAM等のリガンドが含まれる。更なる炎症マーカーには、IFN−α、IFN−β、IFN−ε、−κ、−τ、−ζ、IFN−ω、IFN−γ、IL29、IL28AおよびIL28B、IL−1、IL−1αおよびβ、IL−2、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−8、IL−9、IL−10、IL−11、IL−12、IL−13、IL−14、IL−15、IL−16、IL−17、IL−18、IL−19、IL−20、IL−21、IL−22、IL−23、IL−24、IL−25、IL−26、IL−27、IL−28、IL−29、IL−30、TCCR/WSX−1等のサイトカインが含まれる。更なる炎症マーカーには、共通β鎖、IL−3Rα、IL−3Rβ、GM−CSFR、IL−5Rα、共通γ鎖/IL−2Rγ、IL−2Rα、IL−9R、IL−2Rβ、IL−4R、IL−21R、IL−15Rα、IL−7Rα/CD127、IL−1ra/IL−1F3、IL−1R8、IL−1RI、IL−1R9、IL−1RII、IL−18Rα/IL−1R5、IL−1R3/IL−1R AcP、IL−18Rβ/IL−1R7、IL−1R4/ST2 SIGIRR、IL−1R6/IL−1R rp2、IL−11Rα、IL−31RA、CNTF Rα、レプチンR、G−CSF R、LIF Rα、IL−6R、OSMRβ、IFN−α/βR1、IFN−α/βR2、IFN−γR1、IFN−γR2、IL−10Rα、IL−10Rβ、IL−20Rα、IL−20Rβ、IL−22R、IL−17R、IL−17RD、IL−17RC、IL−17B R、IL−13Rα2、IL−23R、IL−12Rβ1、IL−12Rβ2、TCCR/WSX−1、IL−13Rα1等のサイトカイン受容体が含まれる。更なる炎症マーカーには、CCL−1、CCL−2、CCL−3、CCL−4、CCL−5、CCL−6、CCL−7、CCL−8、CCL−9、CCL−10、CCL−11、CCL−12、CCL−13、CCL−14、CCL−15、CCL−16、CCL−17、CCL−18、CCL−19、CCL−20、CCL−21、CCL−22、CCL−23、CCL−24、CCL−25、CCL−26、CCL−27、CCL−28、MCK−2、MIP−2、CINC−1、CINC−2、KC、CINC−3、LIX、GRO、胸腺ケモカイン−1、CXCL−1、CXCL−2、CXCL−3、CXCL−4、CXCL−5、CXCL−6、CXCL−7、CXCL−8、CXCL−9、CXCL−10、CXCL−11、CXCL−12、CXCL−13、CXCL−14、CXCL−15、CXCL−16、CXCL−17、XCL1、XCL2、ケメリン(Chemerin)等のケモカインが含まれる。更なる炎症マーカーには、CCR−1、CCR−2、CCR−3、CCR−4、CCR−5、CCR−6、CCR−7、CCR−8、CCR−9、CCR−10、CXCR3、CXCR6、CXCR4、CXCR1、CXCR5、CXCR2、Chem R23等のケモカイン受容体が含まれる。更なる炎症マーカーには、TNF−α、4−1BBリガンド/TNFSF9、LIGHT/TNFSF14、APRIL/TNFSF13、リンホトキシン、BAFF/TNFSF13B、リンホトキシンβ/TNFSF3、CD27リガンド/TNFSF7、OX40リガンド/TNFSF4、CD30リガンド/TNFSF8、TL1A/TNFSF15、CD40リガンド/TNFSF5、TNF−α/TNFSF1A、EDA、TNF−β/TNFSF1B、EDA−A2、TRAIL/TNFSF10、Fasリガンド/TNFSF6、TRANCE/TNFSF11、GITRリガンド/TNFSF18、TWEAK/TNFSF12等の腫瘍壊死因子(TNF)が含まれる。更なる炎症マーカーには、4−1BB/TNFRSF9、NGF R/TNFRSF16、BAFF R/TNFRSF13C、オステオプロテジェリン/TNFRSF11B、BCMA/TNFRSF17、OX40/TNFRSF4、CD27/TNFRSF7、RANK/TNFRSF11A、CD30/TNFRSF8、RELT/TNFRSF19L、CD40/TNFRSF5、TACI/TNFRSF13B、DcR3/TNFRSF6B、TNF RI/TNFRSF1A、DcTRAIL R1/TNFRSF23、TNF RII/TNFRSF1B、DcTRAIL R2/TNFRSF22、TRAIL R1/TNFRSF10A、DR3/TNFRSF25、TRAIL R2/TNFRSF10B、DR6/TNFRSF21、TRAIL R3/TNFRSF10C、EDAR、TRAIL R4/TNFRSF10D、Fas/TNFRSF6、TROY/TNFRSF19、GITR/TNFRSF18、TWEAK R/TNFRSF12、HVEM/TNFRSF14、XEDAR等のTNFスーパーファミリー受容体が含まれる。更なる炎症マーカーには、FADD、TRAF−2、RIP1、TRAF−3、TRADD、TRAF−4、TRAF−1、TRAF−6等のTNFスーパーファミリー調節因子が含まれる。更なる炎症マーカーには急性期反応物質および急性期タンパク質が含まれる。更なる炎症マーカーには、アクチビン、アクチビンA、アクチビンB、アクチビンAB、アクチビンC、BMP(骨形成タンパク質)、BMP−2、BMP−7、BMP−3、BMP−8、BMP−3b/GDF−10、BMP−9、BMP−4、BMP−10、BMP−5、BMP−15/GDF−9B、BMP−6、デカペンタプレジック、成長/分化因子(GDF)、GDF−1、GDF−8、GDF−3、GDF−9 GDF−5、GDF−11、GDF−6、GDF−15、GDF−7、GDNFファミリーリガンド、アルテミン、ニュールツリン、GDNF、ペルセフィン(Persephin)、TGF−β、TGF−β、TGF−β3、TGF−β1、TGF−β5、LAP(TGF−β1)、潜在型TGF−β bp1、潜在型TGF−β1、潜在型TGF−β bp2、TGF−β1.2、潜在型TGF−β bp4、TGF−β2、レフティ(Lefty)、MIS/AMH、レフティ−1、ノーダル(Nodal)、レフティ−A、アクチビンRIA/ALK−2、GFRα−1/GDNF Rα−1、アクチビンRIB/ALK−4、GFRα−2/GDNF Rα−2、アクチビンRIIA、GFRα−3/GDNF Rα−3、アクチビンRIIB、GFRα−4/GDNF Rα−4、ALK−1、MIS RII、ALK−7、Ret、BMPR−IA/ALK−3、TGF−βRI/ALK−5、BMPR−IB/ALK−6、TGF−β RII、BMPR−II、TGF−β RIIb、エンドグリン/CD105、TGF−β RIII等のTGF−βスーパーファミリーリガンドが含まれる。更なる炎症マーカーには、アムニオンレス(Amnionless)、NCAM−1/CD56、BAMBI/NMA、ノギン(Noggin)、BMP−1/PCP、NOMO、カロンテ(Caronte)、PRDC、ケルベロス(Cerberus)1、SKI、コーディン、Smad1、コーディン−ライク1、Smad2、コーディン−ライク2、Smad3、COCO、Smad4、CRIM1、Smad5、クリプト、Smad7、クロスベインレス(Crossveinless)−2、Smad8、クリプティック(Cryptic)、SOST、DAN、潜在型TGF−β bp1、デコリン、潜在型TGF−β bp2、FLRG、潜在型TGF−β bp4、フォリスタチン、TMEFF1/トモレグリン−1、フォリスタチン−ライク1、TMEFF2、GASP−1/WFIKKNRP、TSG、GASP−2/WFIKKN、TSK、グレムリン、バソリン(Vasorin)等のTGF−βスーパーファミリー調節因子が含まれる。更なる炎症マーカーには、アンフィレグリン、LRIG3、ベータセルリン、ニューレグリン−1/NRG1、EGF、ニューレグリン−3/NRG3、エピゲン、TGF−α、エピレグリン、TMEFF1/トモレグリン−1、HB−EGF、TMEFF2、LRIG1等のEGFリガンドが含まれる。更なる炎症マーカーには、EGF R、ErbB3、ErbB2、ErbB4等のEGF R/ErbB受容体ファミリーが含まれる。更なる炎症マーカーにはフィブリノゲンが含まれる。更なる炎症マーカーにはSAAが含まれる。更なる炎症マーカーには、α.1−抗トリプシン、C反応性タンパク質(CRP)、α.2−マクログロブリン、グリア線維酸性タンパク質(GFAP)、Mac−1、F4/80等のグリアマーカーが含まれる。更なる炎症マーカーにはミエロペルオキシダーゼが含まれる。更なる炎症マーカーには、C3d、C1q、C5、C4d、C4bpおよびC5a−C9等の補体マーカーが含まれる。更なる炎症マーカーには、HLA−DRおよびHLA−A、D、C等の主要組織適合遺伝子複合体(MHC)糖タンパク質が含まれる。更なる炎症マーカーには、CR3受容体、MHC I、MHC II、CD31、CD11a、CD11b、CD11c、CD68、CD45RO、CD45RD、CD18、CD59、CR4、CD45、CD64およびCD44等のミクログリアマーカーが含まれる。更なる炎症マーカーには、α.2マクログロブリン受容体、線維芽細胞成長因子、Fc γ RI、Fc γ RII、CD8、LCA(CD45)、CD18、CD59、Apo J、クラスタリン、2型プラスミノーゲン活性化因子阻害剤、CD44、マクロファージコロニー刺激因子受容体、MRP14、27E10、4−ヒドロキシノネナール−タンパク質共役(または複合体)、I.κ.B、NF.κ.B、cPLA.sub.2、COX−2、マトリクス・メタロプロテイナーゼ、膜脂質過酸化およびATPアーゼ活性、HSPC228、EMP1、CDC42、TLE3、SPRY2、p40BBP、HSPC060もしくはNAB2、またはHSPA1A、HSPA1B、MAPRE2およびOAS1発現のダウンレギュレーション、TACE/ADAM17、α−1−酸性糖タンパク質、アンジオポエチン−1、MIF、アンジオポエチン−2、CD14、β−ディフェンシン2、MMP−2、ECF−L/CHI3L3、MMP−7、EGF、MMP−9、EMAP−II、MSP、EN−RAGE、酸化窒素、エンドセリン−1、オステオアクチビン /GPNMB、FPR1、PDGF、FPRL1、ペントラキシン3/TSG−14、FPRL2、Gas6、PLUNC、GM−CSF、RAGE、S100A10、S100A8、S100A9、HIF−1α、P物質、TFPI、TGF−β1、TIMP−1、TIMP−2、TIMP−3、TIMP−4、TLR4、LBP、TREM−1、ロイコトリエンA4、加水分解酵素TSG−6、リポカリン−1、uPA、M−CSF、ならびにVEGFが含まれる。] [0046] [4.多岐にわたるマーカー] 腫瘍マーカーには、EGF、TNF−α、PSA、VEGF、TGF−β1、FGFb、TRAILおよびTNF−RI(p55)が含まれる。] [0047] 内分泌機能マーカーには、17β−エストラジオール(E2)、DHEA、ACTH、ガストリンおよび成長ホルモン(hGH)が含まれる。] [0048] 自己免疫マーカーには、GM−CSF、C−反応性タンパク質およびG−CSFが含まれる。] [0049] 甲状腺機能マーカーには、環状AMP、カルシトニンおよび副甲状腺ホルモンが含まれる。] [0050] 心血管マーカーには、心筋トロポニンI、心筋トロポニンT、B−ナトリウム利尿ペプチド、NT−proBNP、C−反応性タンパク質HSおよびβ−トロンボグロブリンが含まれる。] [0051] 糖尿病マーカーには、C−ペプチドおよびレプチンが含まれる。] [0052] 感染症マーカーには、IFN−γおよびIFN−αが含まれる。] [0053] 代謝マーカーには、Bio−intactPTH(1−84)およびPTHが含まれる。] [0054] [5.生物学的状態のマーカー] マーカーは、件の特定の表現型の状態の存在を示し得る。表現型の状態の例として以下のものが挙げられる。環境の変化に起因する表現型、薬物治療、遺伝子操作もしくは遺伝子変異、傷害、食物の変化、加齢、または1つの生物または生物の網もしくは亜網の他の何らかの(1つまたは複数の)特性。] [0055] いくつかの態様において、件の表現型の状態は、臨床的に診断された疾患の状態である。そのような疾患の状態には、例えば、癌、循環器疾患、炎症性疾患、自己免疫疾患、神経疾患、感染症、妊娠に関連する障害が含まれる。別法として、健康状態がマーカーを用いて検出可能である。] [0056] 癌表現型は、本発明のいくつかの要旨に含まれる。癌の例として以下のものが挙げられるが、これらに限定されない:乳癌、皮膚癌、骨肉腫、前立腺癌、肝臓癌、肺癌、脳腫瘍、喉頭癌、胆嚢癌、膵臓癌、直腸癌、副甲状腺癌、甲状腺癌、副腎癌、神経組織癌、頭部および頸部癌、結腸癌、胃癌、気管支癌、腎臓癌、基底細胞癌、潰瘍性および乳頭型の扁平上皮癌、転移性皮膚癌、骨肉腫、ユーイング肉腫、細網肉腫(veticulum cell sarcoma)、骨髄腫、巨細胞腫、小細胞肺腫瘍、非小細胞肺癌結石、島細胞腫、原発性脳腫瘍、急性および慢性のリンパ球性および顆粒球性腫瘍、有毛細胞腫瘍、腺腫、過形成、髄様癌、褐色細胞腫、粘膜神経腫、腸神経節細胞腫、過形成角膜神経腫、マルファン症候群様体質腫瘍、ウィルムス腫瘍、精上皮腫、卵巣腫瘍、平滑筋腫瘍、子宮頸部形成異常および上皮内癌、神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫、軟部組織肉腫、悪性カルチノイド、局所性皮膚病変、菌状息肉腫、横紋筋肉腫、カポジ肉腫、骨肉腫および他の肉腫、悪性高カルシウム血症、腎細胞腫、真性多血症、腺癌、多形神経膠芽腫、白血病、リンパ腫、悪性黒色腫、扁平上皮癌、ならびに他の癌腫および肉腫。] [0057] 本発明は癌を検出する方法を提供する。いくつかの態様において、がんには急性リンパ性白血病が含まれる。他の態様において、癌には急性骨髄性白血病が含まれる。他の態様において、癌には副腎皮質癌が含まれる。他の態様において、癌にはAIDSに関連する癌が含まれる。他の態様において、癌にはAIDSに関連するリンパ腫が含まれる。他の態様において、癌には肛門癌が含まれる。他の態様において、癌には虫垂癌が含まれる。他の態様において、癌には小児小脳星細胞腫が含まれる。他の態様において、癌には小児大脳星細胞腫が含まれる。他の態様において、癌には中枢神経系非定型奇形腫様/横紋筋肉腫様腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には、基底細胞癌または他の皮膚癌(非黒色腫)が含まれる。他の態様において、癌には肝外胆管癌が含まれる。他の態様において、癌には膀胱癌が含まれる。他の態様において、癌には、骨肉腫または悪性線維性組織球腫等の骨癌が含まれる。他の態様において、癌には脳幹部神経膠腫が含まれる。他の態様において、癌には成人脳腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には、中枢神経系非定型奇形腫様/横紋筋肉腫様腫瘍を含む脳腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には、大脳星細胞腫/悪性神経膠腫を含む脳腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には頭蓋咽頭腫脳腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には上衣芽細胞腫脳腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には上衣腫脳腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には髄芽腫脳腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には髄様上皮腫脳腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には、中間分化型松果体実質腫瘍を含む脳腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には、テント上原始神経外胚葉性腫瘍および松果体芽腫を含む脳腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には、視経路および視床下部膠腫を含む脳腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には脳および脊髄腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には乳癌が含まれる。他の態様において、癌には気管支腫瘍が含まれる。他の態様において、癌にはバーキットリンパ腫が含まれる。他の態様において、癌にはカルチノイド腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には消化管カルチノイド腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には原発不明癌が含まれる。他の態様において、癌には中枢神経系非定型奇形腫様/横紋筋肉腫様腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には中枢神経系胚芽腫が含まれる。他の態様において、癌には中枢神経系原発リンパ腫が含まれる。他の態様において、癌には小脳星細胞腫が含まれる。他の態様において、癌には大脳星細胞腫/悪性神経膠腫が含まれる。他の態様において、癌には子宮頸癌が含まれる。他の態様において、癌には小児癌が含まれる。他の態様において、癌には脊索腫が含まれる。他の態様において、癌には慢性リンパ性白血病が含まれる。他の態様において、癌には慢性骨髄性白血病が含まれる。他の態様において、癌には慢性骨髄増殖性疾患が含まれる。他の態様において、癌には結腸癌が含まれる。他の態様において、癌には結腸直腸癌が含まれる。他の態様において、癌には頭蓋咽頭腫が含まれる。他の態様において、癌には、菌状息肉腫およびセザリー症候群を含む皮膚T細胞リンパ腫が含まれる。他の態様において、癌には中枢神経系胚芽腫が含まれる。他の態様において、癌には子宮内膜癌が含まれる。他の態様において、癌には上衣芽細胞腫が含まれる。他の態様において、癌には上衣腫が含まれる。他の態様において、癌には食道癌が含まれる。他の態様において、癌にはユーイング腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には頭蓋外胚細胞腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には性腺外胚細胞腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には肝外胆管癌が含まれる。他の態様において、癌には眼内黒色腫眼癌が含まれる。他の態様において、癌には網膜芽細胞腫眼癌が含まれる。他の態様において、癌には胆嚢癌が含まれる。他の態様において、癌には胃癌(Gastric(Stomach)Cancer)が含まれる。他の態様において、癌には消化管カルチノイド腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には消化管間質腫瘍(GIST)が含まれる。他の態様において、癌には消化管間質細胞腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には頭蓋外胚細胞腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には性腺外胚細胞腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には卵巣胚細胞腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には妊娠性絨毛腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には神経膠腫が含まれる。他の態様において、癌には脳幹部神経膠腫が含まれる。他の態様において、癌には大脳星細胞腫神経膠腫が含まれる。他の態様において、癌には視経路または視床下部膠腫が含まれる。他の態様において、癌には有毛細胞白血病が含まれる。他の態様において、癌には頭部および頸部癌が含まれる。他の態様において、癌には肝細胞(肝臓)癌が含まれる。他の態様において、癌にはホジキンリンパ腫が含まれる。他の態様において、癌には下咽頭癌が含まれる。他の態様において、癌には眼内黒色腫が含まれる。他の態様において、癌には島細胞腫(内分泌膵臓(Endocrine Pancreas))が含まれる。他の態様において、癌にはカポジ肉腫が含まれる。他の態様において、癌には腎臓(腎細胞)癌が含まれる。他の態様において、癌には喉頭癌が含まれる。他の態様において、癌には急性リンパ性白血病が含まれる。他の態様において、癌には急性骨髄性白血病が含まれる。他の態様において、癌には慢性リンパ性白血病が含まれる。他の態様において、癌には慢性骨髄性白血病が含まれる。他の態様において、癌には有毛細胞白血病が含まれる。他の態様において、癌には口唇癌が含まれる。他の態様において、癌には口腔癌が含まれる。他の態様において、癌には原発性肝癌が含まれる。他の態様において、癌には非小細胞肺癌が含まれる。他の態様において、癌には小細胞肺癌が含まれる。他の態様において、癌にはAIDS関連リンパ腫が含まれる。他の態様において、癌には菌状息肉腫が含まれる。他の態様において、癌には皮膚T細胞リンパ腫が含まれる。他の態様において、癌には菌状息肉腫およびセザリー症候群が含まれる。他の態様において、癌にはホジキンリンパ腫が含まれる。他の態様において、癌には非ホジキンリンパ腫が含まれる。他の態様において、癌には中枢神経系原発リンパ腫が含まれる。他の態様において、癌にはワルデンシュトレーム・マクログロブリン血症が含まれる。他の態様において、癌には、骨の悪性線維性組織球腫または骨肉腫が含まれる。他の態様において、癌には髄様上皮腫が含まれる。他の態様において、癌には黒色腫が含まれる。他の態様において、癌には眼内(眼球)黒色腫が含まれる。他の態様において、癌にはメルケル細胞癌が含まれる。他の態様において、癌には中皮腫が含まれる。他の態様において、癌には原発不明の転移性頸部扁平上皮癌が含まれる。他の態様において、癌には口腔(mouth)癌が含まれる。他の態様において、癌には多発性内分泌腫瘍症候群が含まれる。他の態様において、癌には多発性骨髄腫/形質細胞腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には菌状息肉腫が含まれる。他の態様において、癌には骨髄異形成症候群が含まれる。他の態様において、癌には骨髄異形成または骨髄増殖性疾患が含まれる。他の態様において、癌には慢性骨髄性白血病が含まれる。他の態様において、癌には急性骨髄性白血病が含まれる。他の態様において、癌には多発性骨髄腫が含まれる。他の態様において、癌には慢性骨髄増殖性疾患が含まれる。他の態様において、癌には鼻腔または副鼻腔癌が含まれる。他の態様において、癌には上咽頭癌が含まれる。他の態様において、癌には上咽頭癌が含まれる。他の態様において、癌には神経芽細胞腫が含まれる。他の態様において、癌には非ホジキンリンパ腫が含まれる。他の態様において、癌には非小細胞肺癌が含まれる。他の態様において、癌には口腔(oral)癌が含まれる。他の態様において、癌には口腔(oral cavity)癌が含まれる。他の態様において、癌には口腔咽頭癌が含まれる。他の態様において、癌には骨肉腫が含まれる。他の態様において、癌には骨の悪性線維性組織球腫が含まれる。他の態様において、癌には卵巣癌が含まれる。他の態様において、癌には上皮性卵巣癌が含まれる。他の態様において、癌には卵巣胚細胞腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には卵巣低悪性度腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には膵臓癌が含まれる。他の態様において、癌には島細胞腫膵臓癌が含まれる。他の態様において、癌には乳頭腫症が含まれる。他の態様において、癌には副鼻腔癌が含まれる。他の態様において、癌には鼻腔癌が含まれる。他の態様において、癌には副甲状腺癌が含まれる。他の態様において、癌には陰茎癌が含まれる。他の態様において、癌には咽頭癌が含まれる。他の態様において、癌には褐色細胞腫が含まれる。他の態様において、癌には中間分化型松果体実質腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には松果体芽腫またはテント上原始神経外胚葉性腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には下垂体部腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には形質細胞腫瘍/多発性骨髄腫が含まれる。他の態様において、癌には胸膜肺芽腫が含まれる。他の態様において、癌には中枢神経系原発リンパ腫が含まれる。他の態様において、癌には前立腺癌が含まれる。他の態様において、癌には直腸癌が含まれる。他の態様において、癌には腎細胞(腎臓)癌が含まれる。他の態様において、癌には腎盂および尿管の移行上皮癌が含まれる。他の態様において、癌には、15番染色体におけるNUT遺伝子に関連する呼吸器癌が含まれる。他の態様において、癌には網膜芽細胞腫が含まれる。他の態様において、癌には筋肉腫が含まれる。他の態様において、癌には唾液腺癌が含まれる。他の態様において、癌にはユーイング肉腫ファミリーの腫瘍が含まれる。他の態様において、癌にはカポジ肉腫が含まれる。他の態様において、癌には軟部組織肉腫が含まれる。他の態様において、癌には子宮肉腫が含まれる。他の態様において、癌にはセザリー症候群が含まれる。他の態様において、癌には非黒色腫皮膚癌が含まれる。他の態様において、癌には黒色腫皮膚癌が含まれる。他の態様において、癌にはメルケル細胞皮膚癌が含まれる。他の態様において、癌には小細胞肺癌が含まれる。他の態様において、癌には小腸癌が含まれる。他の態様において、癌には扁平上皮癌、例えば非黒色腫皮膚癌が含まれる。他の態様において、癌には原発不明の転移性頸部扁平上皮癌が含まれる。他の態様において、癌には胃癌(Stomach(Gastric)Cancer)が含まれる。他の態様において、癌にはテント上原始神経外胚葉性腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には皮膚T細胞リンパ腫、例えば菌状息肉腫およびセザリー症候群が含まれる。他の態様において、癌には精巣癌が含まれる。他の態様において、癌には咽頭癌が含まれる。他の態様において、癌には胸腺腫または胸腺癌が含まれる。他の態様において、癌には甲状腺癌が含まれる。他の態様において、癌には腎盂および尿管の移行上皮癌が含まれる。他の態様において、癌には妊娠性絨毛腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には原発不明癌が含まれる。他の態様において、癌には小児に特有の癌が含まれる。他の態様において、癌には尿管および腎盂の移行上皮癌が含まれる。他の態様において、癌には尿道癌が含まれる。他の態様において、癌には子宮内膜癌が含まれる。他の態様において、癌には子宮肉腫が含まれる。他の態様において、癌には膣癌が含まれる。他の態様において、癌には視経路および視床下部膠腫が含まれる。他の態様において、癌には外陰癌が含まれる。他の態様において、癌にはワルデンシュトレーム・マクログロブリン血症が含まれる。他の態様において、癌にはウィルムス腫瘍が含まれる。他の態様において、癌には女性の癌が含まれる。] [0058] 循環器疾患は本発明の他の用途に含まれてよい。循環器疾患の例として以下のものが挙げられるが、これらに限定されない。鬱血性心不全、高血圧、不整脈、アテローム性動脈硬化、コレステロール、ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群、QT延長症候群、狭心症、頻脈、徐脈、心房細動、心室細動、鬱血性心不全、心筋虚血、心筋梗塞、心タンポナーデ、心筋炎、心膜炎、催不整脈性右心室異形成、肥大型心筋症、ウイリアムズ症候群、心臓弁膜症、心内膜炎、細菌性の肺動脈閉鎖、大動脈弁狭窄症、レイノー病、コレステロール塞栓症、ワレンベルグ症候群、ヒッペル・リンダウ病および毛細血管拡張症。] [0059] 炎症性疾患および自己免疫疾患は本発明の他の態様に含まれてよい。炎症性疾患および自己免疫疾患の例としては以下のものが挙げられるが、これらに限定されない。関節リウマチ、非特異的関節炎、喉頭の炎症性疾患、炎症性腸疾患、乾癬、甲状腺機能低下症(例えば橋本甲状腺機能低下症)、結腸炎(または大腸炎)、1型糖尿病、骨盤内炎症性疾患、中枢神経系の炎症性疾患、側頭動脈炎、リウマチ性多発筋痛、強直性脊椎炎、結節性多発動脈炎、ライター症候群、強皮症、全身性紅斑性狼瘡およびエリテマトーデス。] [0060] 本発明の方法および組成物は、以下のもののマーカーを含む感染症マーカーに関する実験情報も提供し得る。アデノウイルス、百日咳菌、クラミジア肺炎、クラミジア・トラコマチス、コレラ毒素、コレラ毒素β、カンピロバクター・ジェジュニ、サイトメガロウイルス、ジフテリア毒素、エプスタイン・バーNA、エプスタイン・バーEA、エプスタイン・バーVCA、ヘリコバクター・ピロリ、B型肝炎ウイルス(HBV)コア、B型肝炎ウイルス(HBV)エンベロープ、B型肝炎ウイルス(HBV)サーフェス(Ay)、C型肝炎ウイルス(HCV)コア、C型肝炎ウイルス(HCV)NS3、C型肝炎ウイルス(HCV)NS4、C型肝炎ウイルス(HCV)NS5、A型肝炎、D型肝炎、E型肝炎ウイルス(HEV)orf2 3KD、E型肝炎ウイルス(HEV)orf2 6KD、E型肝炎ウイルス(HEV)orf3 3KD、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)−1 p24、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)−1 gp41、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)−1 gp120、ヒト・パピローマウイルス(HPV)、単純ヘルペスウイルスHSV−1/2、単純ヘルペスウイルスHSV−1 gD、単純ヘルペスウイルスHSV−2 gG、ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV)−1/2、A型インフルエンザ、A(H3N2)型インフルエンザ、B型インフルエンザ、ドノバン・リーシュマニア、ライム病、おたふく風邪、肺炎マイコプラズマ、結核菌、1型パラインフルエンザ、2型パラインフルエンザ、3型パラインフルエンザ、ポリオウイルス、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)、風疹、麻疹、ストレプトリジンO、破傷風毒素、梅毒トレポネーマ15kd、梅毒トレポネーマp47、クルーズトリパノソーマ、トキソプラズマおよび水疱帯状ヘルペス。] [0061] [III.ラベル] いくつかの態様において、本発明は、分子(例えばマーカー)の高感度検出および定量のためのラベルを含む方法および組成物を提供する。] [0062] 粒子混合物中の目標とする分子の検出または識別を可能にするために、その目標とする分子をラベリングすることに関して、多数の戦略が使用可能であることを、当業者は理解するであろう。ラベルは、任意の公知手法によって取り付けてよく、その手法として、ラベルとターゲットとの非特異的または特異的相互作用を利用する方法が挙げられる。ラベルは検出可能な信号を提供してよく、または電場における粒子の移動度に影響を及ぼしてよい。更に、ラベリングは直接的に又は結合パートナーを通じて達成され得る。] [0063] いくつかの態様において、ラベルは件の分子に対する結合パートナーを含み、ラベルにおいて、結合パートナーは蛍光部分に結合されている。本発明の組成物および方法は、高度に蛍光を発する部分、例えば、当該部分の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると少なくとも約200個の光子を放出することができる部分を使用してよく、レーザーは、当該部分を含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは約3マイクロジュール以下である。本発明の組成物および方法に適した部分を、以下により詳細に記載する。] [0064] いくつかの態様において、本発明は、生物学的分子を検出するためのラベルであって、蛍光部分に結合された、生物学的分子に対する結合パートナーを含むラベルを提供し、蛍光部分は、当該部分の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、少なくとも約200個の光子を放出することができ、レーザーは、当該部分を含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは約3マイクロジュール以下である。いくつかの態様において、蛍光部分は複数の蛍光成分、例えば、約2〜4、2〜5、2〜6、2〜7、2〜8、2〜9、2〜10、または約3〜5、3〜6、3〜7、3〜8、3〜9もしくは3〜10の蛍光成分を含む。いくつかの態様において、蛍光部分は約2〜4の蛍光成分を含む。いくつかの態様において、生物学的分子はタンパク質または小分子である。いくつかの態様において、生物学的分子はタンパク質である。蛍光成分は蛍光色素分子であり得る。いくつかの態様において、蛍光色素分子は、少なくとも1つの置換インドリウム環系であって、インドリウム環の3位の炭素における置換基が化学反応性基または共役物質を含む置換インドリウム環系を有する。いくつかの態様において、色素分子は、Alexa Fluor 488、Alexa Fluor 532、Alexa Fluor 647、Alexa Fluor 680またはAlexa Fluor 700からなる群から選択されるAlexa Fluor分子である。いくつかの態様において、色素分子は、Alexa Fluor 488、Alexa Fluor 532、Alexa Fluor 680またはAlexa Fluor 700からなる群から選択されるAlexa Fluor分子である。いくつかの態様において、色素分子はAlexa Fluor 647色素分子である。いくつかの態様において、色素分子は、第1の種類および第2の種類の色素分子、例えば2種類の異なるAlexa Fluor分子を含有し、例えば、第1の種類および第2の種類の色素分子は異なる放射スペクトルを有する。第2の種類の色素分子に対する第1の種類の色素分子の数の比は、例えば4対1、3対1、2対1、1対1、1対2、1対3または1対4であり得る。結合パートナーは、例えば抗体であり得る。] [0065] いくつかの態様において、本発明はマーカーを検出するためのラベルを提供し、そのラベルはマーカーに対する結合パートナーおよび蛍光部分を含有し、その蛍光部分は、当該部分の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、少なくとも約200個の光子を放出することができ、レーザーは、当該部分を含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは約3マイクロジュール以下である。いくつかの態様において、蛍光部分は蛍光分子を含む。いくつかの態様において、蛍光部分は、複数の蛍光分子、例えば約2〜10、2〜8、2〜6、2〜4、3〜10、3〜8または3〜6の蛍光分子を含む。いくつかの態様において、ラベルは約2〜4の蛍光分子を含む。いくつかの態様において、蛍光色素分子は、少なくとも1つの置換インドリウム環系であって、インドリウム環の3位の炭素における置換基が化学反応性基または共役物質を含む置換インドリウム環系を有する。いくつかの態様において、蛍光分子は、Alexa Fluor 488、Alexa Fluor 532、Alexa Fluor 647、Alexa Fluor 680またはAlexa Fluor 700からなる群から選択される。いくつかの態様において、蛍光分子は、Alexa Fluor 488、Alexa Fluor 532、Alexa Fluor 680またはAlexa Fluor 700からなる群から選択される。いくつかの態様において、蛍光分子はAlexa Fluor 647分子である。いくつかの態様において、結合パートナーには抗体が含まれる。いくつかの態様において、抗体はモノクローナル抗体である。他の態様において、抗体ポリクローナル抗体である。] [0066] 抗体は適切なマーカーに対して特異的であってよい。いくつかの態様において、抗体は、サイトカイン、成長因子、腫瘍マーカー、炎症マーカー、内分泌マーカー、自己免疫マーカー、甲状腺マーカー、心血管マーカー、糖尿病マーカー、感染症マーカー、神経学的マーカー、呼吸器マーカー、消化管マーカー、筋骨格マーカー、皮膚疾患および代謝マーカーからなる群から選択されるマーカーに対して特異的である。] [0067] いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるサイトカインに対して特異的である。いくつかの態様において、サイトカインは、以下のものからなる群から選択される。BDNF、CREB pS133、CREB Total、DR−5、EGF、ENA−78、エオタキシン、脂肪酸結合タンパク質、塩基性FGF、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、GCP−2、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子GM−CSF(GM−CSF)、成長関連癌遺伝子−ケラチノサイト(GRO−KC)、HGF、ICAM−1、IFN−α、IFN−γ、インターロイキン(IL−10、IL−11、IL−12、IL−12 p40、IL−12 p40/p70、IL−12 p70、IL−13、IL−15、IL−16、IL−17、IL−18、IL−1α、IL−1β、IL−1ra、IL−1ra/IL−1F3、IL−2、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−8、IL−9等)、インターフェロン誘導タンパク質(10 IP−10)、JE/MCP−1、ケラチノサイト(KC)、KC/GROa、LIF、リンホタクチン、M−CSF、単球走化性タンパク質−1(MCP−1)、MCP−1(MCAF)、MCP−3、MCP−5、MDC、MIG、炎症性マクロファージ(MIP−1α)、MIP−1β、MIP−1γ、MIP−2、MIP−3β、OSM、PDGF−BB、regulated upon activation,normal T cell expressed and secreted(RANTES)、Rb(pT821)、Rb(total)、Rb pSpT249/252、Tau(pS214)、Tau(pS396)、Tau(total)、組織因子、腫瘍壊死因子−α(TNF−α)、TNF−β、TNF−RI、TNF−RII、VCAM−1、およびVEGF。] [0068] いくつかの態様において、サイトカインは以下のものからなる群から選択される。IL−12p70、IL−10、IL−1α、IL−3、IL−12 p40、IL−1ra、IL−12、IL−6、IL−4、IL−18、IL−10、IL−5、エオタキシン、IL−16、MIG、IL−8、IL−17、IL−7、IL−15、IL−13、IL−2R(可溶性)、IL−2、LIF/HILDA、IL−1β、Fas/CD95/Apo−1およびMCP−1。] [0069] いくつかの態様において、抗体は、マーカーである成長因子に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである成長因子、即ちTGF−βに対して特異的である。いくつかの態様において、成長因子は、アンフィレグリン、LRIG3、ベータセルリン、ニューレグリン−1/NRG1、EGF、ニューレグリン−3/NRG3、エピゲン、TGF−α、エピレグリン、TMEFF1/トモレグリン−1、HB−EGF、TMEFF2、LRIG1等のGFリガンド;EGF R、ErbB3、ErbB2、ErbB4等のEGF R/ErbB受容体ファミリー;FGFリガンド、酸性FGF、FGF−12、塩基性FGF、FGF−13、FGF−3、FGF−16、FGF−4、FGF−17、FGF−5、FGF−19、FGF−6、FGF−20、FGF−8、FGF−21、FGF−9、FGF−22、FGF−10、FGF−23、FGF−11、KGF/FGF−7、FGF受容体であるFGF R1−4、FGF R3、FGF R1、FGF R4、FGF R2、FGF R5、FGF調節因子であるFGF−BP等のFGFファミリー;ヘッジホッグファミリーであるデザートヘッジホッグ、ソニックヘッジホッグ、インディアンヘッジホッグ;ヘッジホッグ関連分子および調節因子であるBOC、GLI−3、CDO、GSK−3α/β、DISP1、GSK−3α、Gas1、GSK−3β、GLI−1、Hip、GLI−2;IGFファミリーIGFリガンドであるIGF−I、IGF−II、IGF−I受容体(CD221)IGF−I R、およびIGF結合タンパク質(IGFBP)ファミリーALS、IGFBP−5、CTGF/CCN2、IGFBP−6、Cyr61/CCN1、IGFBP−L1、エンドカン、IGFBP−rp1/IGFBP−7、IGFBP−1、IGFBP−rP10、IGFBP−2、NOV/CCN3、IGFBP−3、WISP−1/CCN4、IGFBP−4;受容体型チロシンキナーゼであるAxl、FGF R4、C1q R1/CD93、FGF R5、DDR1、Flt−3、DDR2、HGFR、Dtk、IGF−I R、EGF、R IGF−II R、Eph、INSRR、EphA1、インスリンR/CD220、EphA2、M−CSFR、EphA3、Mer、EphA4、MSP R/Ron、EphA5、MuSK、EphA6、PDGF Rα、EphA7、PDGF Rβ、EphA8、Ret、EphB1、RTK様オーファン受容体1/ROR1、EphB2、RTK様オーファン受容体2/ROR2、EphB3、SCF R/c−kit、EphB4、Tie−1、EphB6、Tie−2、ErbB2、TrkA、ErbB3、TrkB、ErbB4、TrkC、FGF、R1−4VEGF R、FGF R1、VEGF R1/Flt−1、FGF R2、VEGF R2/KDR/Flk−1、FGF R3、VEGF R3/Flt−4;プロテオグリカンおよび調節因子プロテオグリカンであるアグリカン、ミメカン、アグリン、NG2/MCSP、バイグリカン、オステオアドヘリン、デコリン、ポドカン、DSPG3、δ−サルコグリカン、エンドカン、シンデカン−1/CD138、エンドグリカン、シンデカン−2、エンドレペリン/パールカン、シンデカン−3、グリピカン2、シンデカン−4、グリピカン3、テスチカン1/SPOCK1、グリピカン5、テスチカン2/SPOCK2、グリピカン6、テスチカン3/SPOCK3、ルミカン、バーシカン、プロテオグリカン調節因子、アリールスルファターゼA/ARSA、グルコサミン(N−アセチル)−6−スルファターゼ/GNS、エキソストシン−ライク2/EXTL2、HS6ST2、エキソストシン−ライク3/EXTL3、イズロン酸2−スルファターゼ/IDS、GalNAc4S−6ST;SCF、Flt−3リガンドおよびM−CSFであるFlt−3、M−CSF R、Flt−3リガンド、SCF、M−CSF、SCF R/c−kit;TGF−βスーパーファミリー(炎症マーカーに関して列挙したものと同じ);VEGF/PDGFファミリーであるニューロピリン−1、PlGF、ニューロピリン−2、PlGF−2、PDGF、VEGF、PDGF Rα、VEGF−B、PDGF Rβ、VEGF−C、PDGF−A、VEGF−D、PDGF−AB、VEGF R、PDGF−B、VEGF R1/Flt−1、PDGF−C、VEGF R2/KDR/Flk−1、PDGF−D、VEGF R3/Flt−4;Wnt関連分子、ディックコップ(Dickkopf)タンパク質およびWnt阻害因子であるDkk−1、Dkk−4、Dkk−2、Soggy−1、Dkk−3、WIF−1 Frizzledおよび関連タンパク質であるFrizzled−1、Frizzled−8、Frizzled−2、Frizzled−9、Frizzled−3、sFRP−1、Frizzled−4、sFRP−2、Frizzled−5、sFRP−3、Frizzled−6、sFRP−4、Frizzled−7、MFRP WntリガンドであるWnt−1、Wnt−8a、Wnt−2b、Wnt−8b、Wnt−3a、Wnt−9a、Wnt−4、Wnt−9b、Wnt−5a、Wnt−10a、Wnt−5b、Wnt−10b、Wnt−7a、Wnt−11、Wnt−7b;他のWnt関連分子であるAPC、クレメン−2、アキシン−1、LRP−1、β−カテニン、LRP−6、ディシブルド−1、ノリン、ディシブルド−3、PKCβ1、グリピカン3、ピゴパス−1、グリピカン5、ピゴパス−2、GSK−3α/β、R−スポンジン1、GSK−3α、R−スポンジン2、GSK−3β、R−スポンジン3、ICAT、RTK様オーファン受容体1/ROR1、クレメン−1、RTK様オーファン受容体2/ROR、および他の成長因子であるCTGF/CCN2、β−NGF、Cyr61/CCN1、ノリン、DANCE、NOV/CCN3、EG−VEGF/PK1、オステオクリン、ヘパソシン、PD−ECGF、HGF、プログラヌリン、LECT2、トロンボポエチン、LEDGF、またはWISP−1/CCN4である。] [0070] いくつかの態様において、抗体はマーカーである癌マーカー(腫瘍マーカー)に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体はマーカーである癌マーカー、即ちEGFに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである癌マーカー、即ちTNF−αに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである癌マーカー、即ちPSAに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである癌マーカー、即ちVEGFに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである癌マーカー、即ちTGF−βに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである癌マーカー、即ちFGFbに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである癌マーカー、即ちTRAILに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである癌マーカー、即ちTNF−RI(p55)に対して特異的である。] [0071] 別の態様において、抗体は、癌マーカーであるα−フェトプロテインに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるERβ/NR3A2に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるErbB2に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるカリクレイン3/PSAに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるER α/NR3A1に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるプロゲステロンR/NR3C3に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるA33に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるMIAに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるオーロラAに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるMMP−2に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるBcl−2に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるMMP−3に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるカドヘリン−13に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるMMP−9に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるE−カドヘリンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるNEK2に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーである炭酸脱水酵素IXに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるネスチンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるβ−カテニンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるNG2/MCSPに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるカテプシンDに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるオステオポンチンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるCD44に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるp21/CIP1/CDKN1Aに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるCEACAM−6に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるp27/Kip1に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるコルヌリン(Cornulin)に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるp53に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるDPPA4に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるプロラクチンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるECM−1に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるPSP94に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるEGFに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるS100Bに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるEGF Rに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるS100Pに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるEMMPRIN/CD147に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるSCF R/c−kitに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーである線維芽細胞活性化タンパク質α/FAPに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるセルピンE1/PAI−1に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーである酸性FGFに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーである血清アミロイドA4に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーである塩基性FGFに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるスルビビン(Survivin)に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるガレクチン−3に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるTEM8に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるグリピカン3に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるTIMP−1に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるHIN−1/セクレトグロブリン(Secretoglobulin)3A1に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるTIMP−2に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるIGF−Iに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるTIMP−3に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるIGFBP−3に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるTIMP−4に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるIL−6に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるTNF−α/TNFSF1Aに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるカリクレイン6/ニューロシンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるTRAF−4に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるM−CSFに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるuPAに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるマトリプターゼ/ST14に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるuPARに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるメソテリンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるVCAM−1に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるメチオニンアミノペプチダーゼに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるVEGFに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、癌マーカーであるメチオニンアミノペプチダーゼ2に対して特異的である。] [0072] いくつかの態様において、抗体は、マーカーである炎症マーカーに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである炎症マーカー、即ちICAM−1に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである炎症マーカー、即ちRANTESに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである炎症マーカー、即ちMIP−2に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである炎症マーカー、即ちMIP−1βに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである炎症マーカー、即ちMIP−1αに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである炎症マーカー、即ちMMP−3に対して特異的である。] [0073] いくつかの態様において、抗体は、マーカーである内分泌機能マーカーに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである内分泌機能マーカー、即ち17β−エストラジオール(E2)に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである内分泌機能マーカー、即ちDHEAに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである内分泌機能マーカー、即ちACTHに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである内分泌機能マーカー、即ちガストリンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである内分泌機能マーカー、即ち成長ホルモンに対して特異的である。] [0074] いくつかの態様において、抗体は、マーカーである自己免疫疾患マーカーに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである自己免疫疾患マーカー、即ちGM−CSFに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである自己免疫疾患マーカー、即ちC反応性タンパク質(CRP)に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである自己免疫疾患マーカー、即ちG−CSFに対して特異的である。] [0075] いくつかの態様において、抗体は、甲状腺機能マーカーに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、甲状腺機能マーカーである環状AMPに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、甲状腺機能マーカーに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、甲状腺機能マーカーであるカルシトニンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、甲状腺機能マーカーに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、甲状腺機能マーカーである副甲状腺ホルモンに対して特異的である。] [0076] いくつかの態様において、抗体は心血管機能マーカーに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、心血管機能マーカーであるB−ナトリウム利尿ペプチドに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、心血管機能マーカーであるNT−proBNPに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、心血管機能マーカーであるC反応性タンパク質、HSに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、心血管機能マーカーであるβ−トロンボグロブリンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、心血管機能マーカーである心筋トロポニンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、心血管機能マーカーである心筋トロポニンIに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、心血管機能マーカーである心筋トロポニンTに対して特異的である。] [0077] いくつかの態様において、抗体は糖尿病マーカーに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、糖尿病マーカーであるC−ペプチドに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、糖尿病マーカーであるレプチンに対して特異的である。] [0078] いくつかの態様において、抗体は感染症マーカーに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、感染症マーカーであるIFNγに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、感染症マーカーであるIFN αに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、感染症マーカーであるTREM−1に対して特異的である。] [0079] いくつかの態様において、抗体は代謝マーカーに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、代謝マーカーであるbio−intactPTH(1−84)に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、代謝マーカーであるPTHに対して特異的である。] [0080] いくつかの態様において、抗体はマーカーであるIL−1βに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるTNF−αに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるIL−6に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるTnI(心筋トロポニンI)に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるIL−8に対して特異的である。] [0081] いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるAβ40に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるAβ42に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるcAMPに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるFASリガンドに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである塩基性FGFに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるGM−CSFに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるIFN−αに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるIFN−γに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるIL−1aに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるIL−2に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるIL−4に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるIL−5に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるIL−7に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるIL−12に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるIL−13に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるIL−17に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるMCP−1に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるMIP−1aに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるRANTESに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるVEGFに対して特異的である。] [0082] いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるACEに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるアクチビンAに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるアディポネクチンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるアジプシンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるAgRPに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるAKT1に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるアルブミンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるベータセルリンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるボンベシンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるCD14に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるCD−26に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるCD−38に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるCD−40Lに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるCD−40sに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるCDK5に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである補体C3に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである補体C4に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるC−ペプチドに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるCRPに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるEGFに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるE−セレクチンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるFASに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるFASLGに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるフェチュインAに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるフィブリノゲンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるグレリンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるグルカゴンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである成長ホルモンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるハプトグロブリンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである肝細胞成長因子に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるHGFに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるICAM1に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるIFNGに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるIGF1に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるIL−1RAに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるIl−6srに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるIL−8に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるIL−10に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるIL−18に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるILGFBP1に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるILGFBP3に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるインスリン様成長因子1に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるLEPに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるM−CSFに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるMMP2に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるMMP9に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるNGFに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるPAI−1に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるRAGEに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるRSP4に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるレジスチンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーである性ホルモン結合グロブリンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるSOCX3に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるTGF βに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるトロンボプラスチンに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるTNF R1に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるVCAM−1に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるVWFに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるTSHに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるEPITOMEに対して特異的である。] [0083] いくつかの態様において、抗体は、マーカーである心筋トロポニンIに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるTREM−1に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるIL−6に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるIL−8に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるロイコトリエンT4に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるAkt1に対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるTGF−βに対して特異的である。いくつかの態様において、抗体は、マーカーであるFasリガンドに対して特異的である。] [0084] いくつかの態様において、蛍光部分は蛍光分子を含む。いくつかの態様において、蛍光部分は複数の蛍光分子、例えば約2〜10、2〜8、2〜6、2〜4、3〜10、3〜8または3〜6の蛍光分子を含む。いくつかの態様において、ラベルは約2〜4の蛍光分子を含む。いくつかの態様において、蛍光分子には、少なくとも1つの置換インドリウム環系を有する分子であって、インドリウム環の3位の炭素における置換基が化学反応性基または共役物質基(conjugated substance group)を含む分子が含まれる。いくつかの態様において、蛍光分子は、Alexa Fluor 488、Alexa Fluor 532、Alexa Fluor 647、Alexa Fluor 680またはAlexa Fluor 700からなる群から選択される。いくつかの態様において、蛍光分子は、Alexa Fluor 488、Alexa Fluor 532、Alexa Fluor 680またはAlexa Fluor 700からなる群から選択される。いくつかの態様において、蛍光分子はAlexa Fluor 647分子である。] [0085] [A.結合パートナー] 検出すべき分子、例えばマーカーの形態に対して必要な特異性(または選択性)を有する任意の適切な結合パートナーを用いてよい。分子、例えばマーカーがいくつかの異なる形態を有する場合、結合パートナーの様々な特異性が可能である。適切な結合パートナーは当該技術分野において公知であり、それには抗体、アプタマー、レクチンおよび受容体が含まれる。有用かつ多用途な結合パートナーの種類は抗体である。] [0086] [1.抗体] いくつかの態様において、結合パートナーは、検出すべき分子に対して特異的な抗体である。用語「抗体」は、本明細書において用いられる場合、幅広い意味を有する用語であり、その通常の意味で用いられ、その用語は、天然抗体および非天然抗体を意味することが含まれるがこれらに限定されず、例えば、一本鎖抗体、キメラ抗体、二機能性抗体およびヒト化抗体、ならびにそれらの抗原結合性フラグメントが含まれる。エピトープまたは抗体が取り上げられる分子領域の選択が、例えば分子(存在する場合)または全体(例えば、全て又は実質的に全ての分子)の様々な形態に対するその特異性を決定するであろうことが理解されるであろう。] [0087] 抗体を製造する方法は十分に確立されている。当業者は、例えば『Antibodies,A Laboratory Manual』(Ed HarlowおよびDavid Lane、Cold Spring Harbor Laboratory(1988)、ニューヨーク州コールドスプリングハーバー)に記載されているように、多数の手法が抗体の製造に利用可能であることを理解するであろう。抗体に類似した結合性フラグメントまたはFabフラグメントもまた、様々な手法によって遺伝情報から製造され得ることも、当業者は理解するであろう(『Antibody Engineering:A Practical Approach』Borrebaeck,C.編、1995、Oxford University Press、オクスフォード;J.Immunol.第149巻、第3914〜3920頁(1992))。分子(例えばタンパク質)およびマーカーに対するモノクローナルおよびポリクローナル抗体もまた、商業的に入手可能である(R and D Systems、ミネソタ州ミネアポリス;HyTest,HyTest Ltd.、フィンランド、トゥルク;Abcam Inc.、米国マサチューセッツ州ケンブリッジ;Life Diagnostics,Inc.、米国ペンシルベニア州ウェストチェスター;Fitzgerald Industries International,Inc.、米国マサチューセッツ州01742−3049コンコード;BiosPacific、カリフォルニア州エメリービル)。] [0088] いくつかの態様において、抗体はポリクローナル抗体である。他の態様において、抗体はモノクローナル抗体である。] [0089] 捕捉結合パートナーと検出結合パートナーのペア、例えば捕捉および検出抗体のペアを、本発明の態様において用いてよい。従って、いくつかの態様において、通常は2つの結合パートナー、例えば2つの抗体を使用する不均一分析プロトコルを用いる。一方の結合パートナーは、通常は固体支持体に固定化された捕捉パートナーであり、他方の結合パートナーは、通常は検出可能なラベルが結合された検出結合パートナーである。そのような抗体ペアは、上述の供給源、例えばBiosPacific(カリフォルニア州エメリービル)から入手可能である。抗体ペアは、当該技術分野において公知の方法によっても設計および製造可能である。本発明の組成物には抗体ペアが含まれ、抗体ペアの一方の要素は本明細書に記載のラベルであり、他方の要素は捕捉抗体である。] [0090] いくつかの態様において、様々な種と公差反応する抗体を、捕捉抗体、検出抗体、またはその両方として用いることが有用である。そのような態様として、例えば心臓障害のマーカーとしての心筋トロポニンの血液中への放出を測定することによる、薬物毒性の測定が挙げられる。交差反応抗体は、一の種、例えばヒト以外の種において行われるべき毒性の研究を行うこと、およびアッセイの試薬中の同じ抗体または抗体ペアを用いて、従ってアッセイ間の変動を減少させて、結果を、別の種、例えばヒトの研究または臨床的観察に直接受け渡すことを可能にする。従って、いくつかの態様において、マーカー、例えば心筋トロポニン(心筋トロポニンI等)に対する結合パートナーとして使用するための抗体の1つまたはそれより多くは、交差反応抗体であってよい。いくつかの態様において、抗体は、ヒト、サル、イヌおよびマウスからなる群から選択される少なくとも2つの種からのマーカー、例えば心筋トロポニンと交差反応する。いくつかの態様において、抗体は、ヒト、サル、イヌおよびマウスからなる群の全てからのマーカー、例えば心筋トロポニンと交差反応する。] [0091] [B.蛍光部分] 本発明において用いられるラベルのいくつかの態様において、結合パートナー、例えば抗体を、蛍光部分に結合させる。蛍光部分の蛍光は、本明細書に記載の単一分子検出器等の単一分子検出器における検出を可能にするのに十分であろう。] [0092] 「蛍光部分」は、本明細書においてその用語を用いる場合、1つ又はそれより多くの蛍光成分であって、その全蛍光は、本明細書に記載の単一分子検出器において蛍光部分を検出し得るようなものである、蛍光成分を含む。従って、蛍光部分は、単一の成分(例えば量子ドットまたは蛍光分子)または複数の成分(例えば複数の蛍光分子)を含んでよい。「(蛍光)部分」が、本明細書においてその用語を用いる際に蛍光成分の群、例えば複数の蛍光色素分子を意味する場合、各個別の成分は、別々に結合パートナーと結合してよく、または成分は、それらの成分が検出されるべき十分な蛍光を1つの群として提供する限りは一緒に結合してよいことが、明らかであろう。] [0093] 通常、蛍光部分の蛍光は、単一分子検出器においてバックグラウンドレベルを超えて蛍光部分を検出し得るのに十分な量子効率および光退色の欠如と、分析の所望の検出限界、確度および精度に対して必要な整合性との組み合わせを伴う。例えば、いくつかの態様において、蛍光部分の蛍光は、本明細書に記載の機器において、約10、5、4、3、2、1、0.1、0.01、0.001、0.00001または0.000001pg/mlより小さい検出限界、および約20、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1%より小さい又はそれ未満の、例えば約10%またはそれ未満の変動係数で、分子、例えばマーカーを検出および/または定量し得るようなものである。いくつかの態様において、蛍光部分の蛍光は、本明細書に記載の機器において、約5、1、0.5、0.1、0.05、0.01、0.005、0.001pg/mlより小さい検出限界、および約10%より小さい変動係数で、分子、例えばマーカーを検出および/または定量し得るようなものである。] [0094] 「検出限界」またはLoDは、これらの用語を本明細書において用いる場合、試料が件の物質の分子を含有すると同定し得る最も低い濃度、例えば最初の非ゼロ値を含む。それは、ゼロ値の変動および検量線の傾きによって規定可能である。例えば、分析の検出限界は、検量線を引くこと、検量線のゼロ値を決定すること、およびその値に2標準偏差を加えることによって決定してよい。この値と等しい信号を生じる件の物質の濃度は、「検出下限」濃度である。] [0095] 更に、蛍光部分は、最適な分析におけるその使用に合致した特性を有する。いくつかの態様において、分析は免疫測定であり、その免疫測定において、蛍光部分は抗体に結合されている;当該部分は、他の抗体もしくはタンパク質と凝集しないような特性、または必要とされる分析確度および精度に合致するよりも多くの凝集を経験しないような特性を有しなければならない。いくつかの態様において、好ましい蛍光部分は、蛍光部分、例えば、1)高い吸収係数;2)高い量子収率;3)高い光安定性(低い光退色性);および4)件の分子(例えばタンパク質)のラベリングとの適合性の組み合わせを有し、その結果、本発明の分析器およびシステムを用いて分析し得る(例えば、件のタンパク質の沈殿、または当該部分が結合しているタンパク質の沈殿を引き起こさない)色素分子である。] [0096] 本発明のいくつかの態様において有用な蛍光部分、例えば単一の蛍光色素分子または複数の蛍光色素分子を、EM放射によって刺激される際のそれらの光子放出特性によって規定してよい。例えば、いくつかの態様において、本発明は蛍光部分、例えば単一の蛍光色素分子または複数の蛍光色素分子を含む部分を使用し、蛍光部分は、当該部分の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、平均で少なくとも約10、20、30、40、50、75、100、125、150、175、200、225、250、275、300、350、400、500、600、700、800、900または1000個の光子を放出することができ、レーザーは、当該部分を含む直径約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは、約3マイクロジュール以下である。レーザーの出力と色素部分の曝露時間の長さとの多数の異なる組み合わせによって全エネルギーを達成してよいことが、理解されるであろう。例えば、出力1mWのレーザーは3msの間使用してよく、出力3mWのレーザーは1msの間使用してよく、出力6mWのレーザーは0.5msの間使用してよく、出力12mWのレーザーは0.25msの間使用してよいといったことである。] [0097] いくつかの態様において、本発明は、蛍光色素部分、例えば単一の蛍光色素分子または複数の蛍光色素分子を使用し、その蛍光色素部分は、当該部分の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、平均で少なくとも約50個の光子を放出することができ、レーザーは、当該部分を含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは、約3マイクロジュール以下である。いくつかの態様において、本発明は、蛍光色素部分、例えば単一の蛍光色素分子または複数の蛍光色素分子を使用し、その蛍光色素部分は、当該部分の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、平均で少なくとも約100個の光子を放出することができ、レーザーは、当該部分を含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは、約3マイクロジュール以下である。いくつかの態様において、本発明は、蛍光色素部分、例えば単一の蛍光色素分子または複数の蛍光色素分子を使用し、その蛍光色素部分は、当該部分の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、平均で少なくとも約150個の光子を放出することができ、レーザーは、当該部分を含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは、約3マイクロジュール以下である。いくつかの態様において、本発明は、蛍光色素部分、例えば単一の蛍光色素分子または複数の蛍光色素分子を使用し、その蛍光色素部分は、当該部分の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、平均で少なくとも約200個の光子を放出することができ、レーザーは、当該部分を含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは、約3マイクロジュール以下である。いくつかの態様において、本発明は、蛍光色素部分、例えば単一の蛍光色素分子または複数の蛍光色素分子を使用し、その蛍光色素部分は、当該部分の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、平均で少なくとも約300個の光子を放出することができ、レーザーは、当該部分を含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは、約3マイクロジュール以下である。いくつかの態様において、本発明は、蛍光色素部分、例えば単一の蛍光色素分子または複数の蛍光色素分子を使用し、その蛍光色素部分は、当該部分の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、平均で少なくとも約500個の光子を放出することができ、レーザーは、当該部分を含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは、約3マイクロジュール以下である。] [0098] いくつかの態様において、蛍光部分は平均で少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の蛍光成分、例えば蛍光分子を含む。いくつかの態様において、蛍光部分は、平均で約2、3、4、5、6、7、8、9、10または11以下の蛍光成分、例えば蛍光分子を含む。いくつかの態様において、蛍光部分は、平均で約1〜11、または約2〜10、または約2〜8、または約2〜6、または約2〜5、または約2〜4、または約3〜10、または約3〜8、または約3〜6、または約3〜5、または約4〜10、または約4〜8、または約4〜6、または約2、3、4、5、6、または約6より多くの蛍光成分を含む。いくつかの態様において、蛍光部分は、平均で約2〜8の結合された蛍光部分を含む。いくつかの態様において、蛍光部分は平均で約2〜6の蛍光成分を含む。いくつかの態様において、蛍光部分は平均で約2〜4の蛍光成分を含む。いくつかの態様において、蛍光部分は平均で約3〜10の蛍光成分を含む。いくつかの態様において、蛍光部分は平均で約3〜8の蛍光成分を含む。いくつかの態様において、蛍光部分は平均で約3〜6の蛍光成分を含む。「平均」は、本発明のラベル群を代表する所定の試料であって、試料が複数の結合パートナー−蛍光部分ユニットを含有する試料において、標準的な分析方法によって測定すると、結合パートナーに対する特定の蛍光成分のモル比が、規定された数または数の範囲に一致することを意味する。例えば、ラベルが、抗体である結合パートナーと、固有の吸光度を有する複数の蛍光色素分子を含む蛍光部分とを含む態様において、ラベル溶液を適切なレベルに希釈し、タンパク質(抗体)のモル濃度を決定するために280nmにおける吸光度を取得し、蛍光色素分子のモル濃度を決定するために、例えば(Alexa Fluor 647に対する)650nmにおける吸光度を取得する分光光度分析が使用可能である。前者に対する後者のモル濃度の比は、各抗体に結合された蛍光部分における蛍光成分(色素分子)の平均数を表している。] [0099] [1.色素] いくつかの態様において、本発明は蛍光色素分子を含む蛍光部分を使用する。いくつかの態様において、本発明は、蛍光色素分子であって、その分子の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、平均で少なくとも約50個の光子を放出することができる蛍光色素分子を使用し、レーザーは、その分子を含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは、約3マイクロジュール以下である。いくつかの態様において、本発明は、蛍光色素分子であって、その分子の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、平均で少なくとも約75個の光子を放出することができる蛍光色素分子を使用し、レーザーは、その分子を含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは、約3マイクロジュール以下である。いくつかの態様において、本発明は、蛍光色素分子であって、その分子の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、平均で少なくとも約100個の光子を放出することができる蛍光色素分子を使用し、レーザーは、その分子を含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは、約3マイクロジュール以下である。いくつかの態様において、本発明は、蛍光色素分子であって、その分子の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、平均で少なくとも約150個の光子を放出することができる蛍光色素分子を使用し、レーザーは、その分子を含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは、約3マイクロジュール以下である。いくつかの態様において、本発明は、蛍光色素分子であって、その分子の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、平均で少なくとも約200個の光子を放出することができる蛍光色素分子を使用し、レーザーは、その分子を含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは、約3マイクロジュール以下である。] [0100] いくつかの態様において、本発明は、蛍光色素部分(例えば単一の蛍光色素分子または複数の蛍光色素分子)であって、当該部分の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、平均で少なくとも約50個の光子を放出することができる蛍光色素部分を使用し、レーザーは、当該部分を含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは、約3マイクロジュール以下である。いくつかの態様において、本発明は、蛍光色素部分(例えば単一の蛍光色素分子または複数の蛍光色素分子)であって、当該部分の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、平均で少なくとも約100個の光子を放出することができる蛍光色素部分を使用し、レーザーは、当該部分を含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは、約3マイクロジュール以下である。いくつかの態様において、本発明は、蛍光色素部分(例えば単一の蛍光色素分子または複数の蛍光色素分子)であって、当該部分の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、平均で少なくとも約150個の光子を放出することができる蛍光色素部分を使用し、レーザーは、当該部分を含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは、約3マイクロジュール以下である。いくつかの態様において、本発明は、蛍光色素部分(例えば単一の蛍光色素分子または複数の蛍光色素分子)であって、当該部分の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、平均で少なくとも約200個の光子を放出することができる蛍光色素部分を使用し、レーザーは、当該部分を含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは、約3マイクロジュール以下である。いくつかの態様において、本発明は、蛍光色素部分(例えば単一の蛍光色素分子または複数の蛍光色素分子)であって、当該部分の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、平均で少なくとも約300個の光子を放出することができる蛍光色素部分を使用し、レーザーは、当該部分を含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは、約3マイクロジュール以下である。いくつかの態様において、本発明は、蛍光色素部分(例えば単一の蛍光色素分子または複数の蛍光色素分子)であって、当該部分の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、平均で少なくとも約500個の光子を放出することができる蛍光色素部分を使用し、レーザーは、当該部分を含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは、約3マイクロジュール以下である。] [0101] 本発明の蛍光部分において用いる有用な蛍光成分の包括的でない一覧表を下記の表2に示す。いくつかの態様において、蛍光色素は、Alexa Fluor 488、Alexa Fluor 532、Alexa Fluor 647、Alexa Fluor 700、Alexa Fluor 750、フルオレセイン、B−フィコエリトリン、アロフィコシアニン、PBXL−3およびQdot 605からなる群から選択される。いくつかの態様において、蛍光色素は、Alexa Fluor 488、Alexa Fluor 532、Alexa Fluor 700、Alexa Fluor 750、フルオレセイン、B−フィコエリトリン、アロフィコシアニン、PBXL−3およびQdot 605からなる群から選択される。] [0102] ] [0103] ] [0104] ] [0105] 本発明において用いるのに適した色素には修飾カルボシアニン色素が含まれる。そのような修飾において、カルボシアニン色素のインドリウム環の修飾が含まれ、それによって3位の位置における反応性基または共役物質が可能となる。インドリウム環の修飾は、タンパク質、核酸および他の生体高分子において、1位の位置における窒素原子を通じて結合される、構造的に類似したカルボシアニン色素でラベリングされた共役よりも、均一に、かなり多くの蛍光を発する色素共役(または複合体)を提供する。実質的に同一の波長において構造的に類似した色素より強度の大きい蛍光放射を有すること、および生体高分子と共役した際にそれらの吸収スペクトルにおいてアーチファクトが減少することに加えて、修飾カルボシアニン色素は、構造的に類似した色素よりも、優れた光安定性、およびピーク吸光度の波長における高い吸光度(減衰係数)を有する。従って、修飾カルボシアニン色素は、修飾色素およびそれらの共役を用いた分析において、より優れた感度をもたらす。好ましい修飾色素として、少なくとも1つの置換インドリウム環系を有する化合物であって、インドリウム環の3位の炭素における置換基が化学反応性基または共役物質を含む化合物が挙げられる。他の色素化合物として、アザベンズアゾリウム環部分および少なくとも1つのスルホネート部分を包含する化合物が挙げられる。本発明の種々の態様において個々の分子を検出するのに用いられ得る修飾カルボシアニン色素は、米国特許第6,977,305号に記載されており、これは、その全体を引用することによって本明細書に組み込まれる。従って、いくつかの態様において、本発明のラベルは、置換インドリウム環系を有する蛍光色素であって、インドリウム環の3位の炭素における置換基が化学反応性基または共役物質基を含む蛍光色素を利用する。] [0106] いくつかの態様において、ラベルは、1つ又はそれより多くのAlexa Fluor色素(Molecular Probes、オレゴン州ユージーン)を含む蛍光部分を有する。Alexa Fluor色素は、米国特許第6,977,305号;第6,974,874号;第6,130,101号;および第6,974,305号に開示されており、これらは、その全体を引用することによって本明細書に組み込まれる。本発明のいくつかの態様は、Alexa Fluor 647、Alexa Fluor 488、Alexa Fluor 532、Alexa Fluor 555、Alexa Fluor 610、Alexa Fluor 680、Alexa Fluor 700およびAlexa Fluor 750からなる群から選択される色素を使用する。本発明のいくつかの態様は、Alexa Fluor 488、Alexa Fluor 532、Alexa Fluor 647、Alexa Fluor 700およびAlexa Fluor 750からなる群から選択される色素を使用する。本発明のいくつかの態様は、Alexa Fluor 488、Alexa Fluor 532、Alexa Fluor 555、Alexa Fluor 610、Alexa Fluor 680、Alexa Fluor 700およびAlexa Fluor 750からなる群から選択される色素を使用する。本発明のいくつかの態様は、Alexa Fluor 647分子を使用し、これは、約650〜660nmの間に吸収極大を有し、約660〜670nmの間に放射極大を有する。Alexa Fluor 647色素は単独で使用し、または他のAlexa Fluor色素と組み合わせて使用する。] [0107] 現在入手可能な有機蛍光色素は、ポリエチレン等の親水性基を加えることによりそれらの疎水性を減じることによって、改良可能である。別法として、Alexa Fluor 647色素等の現時点でスルホン化されている有機fluorは、それらを両性イオンにすることによって酸性を減じることが可能である。修飾fluorでラベリングされた抗体等の粒子は、免疫測定において表面およびタンパク質に非特異的に結合する可能性が低く、従って、より高い感度およびより低いバックグラウンドを有する分析を可能にする。単一分子を検出するシステムの感度を高めるために、蛍光色素の特性を変更(または修飾)および改良する方法は、当該技術分野において公知である。好ましくは、修飾は、高い量子収率を保持しながらストークスシフトを改良する。] [0108] [2.量子ドット] いくつかの態様において、本発明の分析器システムを用いて試料中の分子を検出のに用いられる蛍光ラベル部分は量子ドットである。量子ドット(QD)は、半導体ナノ結晶または人工原子としても知られており、いずれの場所においても100〜1000の電子および2〜10nmの範囲を有する半導体結晶である。QDの中には、直径が10〜20nmであり得るものもある。QDは高い量子収率を有し、それにより、それらのQDは光学的用途に対して特に有用である。QDは、励起子の形成によって蛍光を発するフルオロフォアであり、これは、従来のフルオロフォアの励起状態に類似しているが、最大で200ナノ秒のより長い寿命を有する。この特性は、QDに低い光退色性を与える。QDのエネルギーレベルは、QDの寸法および形状、ならびにQDのポテンシャルの深さを変化させることによって制御可能である。小さい励起子QDの光学的特徴の1つは着色であり、これは、ドット寸法によって決定される。ドットが大きいほど、蛍光はより赤くなり、またはより一層スペクトルの赤色端に向かう。ドットが小さいほど、スペクトルはより青くなり、またはより一層青色端に向かう。エネルギー、従って蛍光の色を規定するバンドギャップエネルギーは、QD寸法の2乗に反比例する。QDが大きいほど、より狭い間隔の、より高いエネルギーレベルを有し、従って、QDが、より小さいエネルギーを有する光子、即ちスペクトルの赤色端により近い光子を吸収することが可能となる。ドットの放射振動数がバンドギャップに依存するので、ドットの出力波長を非常に高精度に制御することが可能である。いくつかの態様において、単一分子分析器システムで検出されるタンパク質は、QDでラベリングされる。いくつかの態様において、単一分子分析器は、1つのQDでラベリングされたタンパク質を検出するのに用いられ、フィルターを用いることにより、異なる波長で異なるタンパク質を検出することが可能となる。] [0109] QDは、広い励起特性および狭い放射特性を有し、QDは、カラーフィルタリングと共に用いられる場合、唯一つの電磁波源が、1つの試料における多数のターゲットの多重分析の間に、ここの信号を解像することを必要とする。従って、いくつかの態様において、分析器システムは、1つの連続波レーザー、および各々がQDでラベリングされた粒子を含む。コロイド状に調製されたQDは浮遊しており、金属配位官能基を介して種々の分子に結合し得る。これらの群には、チオール、アミン、ニトリル、ホスフィン、ホスフィンオキシド、ホスホン酸、カルボン酸または他のリガンドが含まれるが、これらに限定されない。適切な分子を表面に結合させることによって、量子ドットはほとんど全ての溶媒中に分散もしくは溶解し得、または様々な無機および有機フィルムの中に組み込まれ得る。量子ドット(QD)は、マレイミドエステルカップリング反応によってストレプトアビジンと直接カップリングし得、またはマレイミド−チオールカップリング反応によって抗体とカップリングし得る。これにより、表面に共有結合した生体分子を有する材料がもたらされ、比活性度の高い共役を形成する。いくつかの態様において、単一分子分析器で検出されるタンパク質は、1つの量子ドットでラベリングされる。いくつかの態様において、量子ドットは直径が10〜20nmである。他の態様において、量子ドットは直径が2〜10nmである。他の態様において、量子ドットは直径が約2nm、3nm、4nm、5nm、6nm、7nm、8nm、9nm、10nm、11nm、12nm、13nm、14nm、15nm、16nm、17nm、18nm、19nmまたは20nmである。有用な量子ドットには、QD605、QD610、QD655およびQD705が含まれる。好ましい量子ドットはQD605である。] [0110] [C.結合パートナー−蛍光部分組成物] 一般に、本発明のラベルは、蛍光部分に結合された結合パートナー、例えば抗体を含有し、それによって、本明細書に記載の機器における検出および定量に必要な蛍光を提供する。本明細書に記載の単一分子検出器における検出に適した、結合パートナーと蛍光部分とのいずれの組み合わせも、本発明におけるラベルとして用いてよい。いくつかの態様において、本発明は、生物学的状態のマーカーに対するラベルを提供し、ラベルは、マーカーに対する抗体および蛍光部分を有する。マーカーは、上述のマーカーのいずれであってもよい。抗体は、上述のいずれの抗体であってもよい。蛍光部分は、当該部分の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、ラベルが平均で少なくとも約50、75、100、125、150、175、200、225、250、275、300、350、400、500、600、700、800、900または1000個の光子を放出し得るように結合されてよく、レーザーは、ラベルを含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは、約3マイクロジュール以下である。いくつかの態様において、蛍光部分は、当該部分の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、平均で少なくとも約50、100、150または200個の光子を放出し得る蛍光部分であってよく、レーザーは、当該部分を含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは、約3マイクロジュール以下である。蛍光部分は、置換インドリウム環系を含む構造を有する1つ又はそれより多くの色素分子であって、インドリウム環の3位の炭素における置換基が化学反応性基または共役物質基を含む色素分子を有する蛍光部分であってよい。ラベル組成物は、Alexa Fluor 488、Alexa Fluor 532、Alexa Fluor 647、Alexa Fluor 700またはAlexa Fluor 750からなる群から選択される1つまたはそれより多くの色素分子を有する蛍光部分を含んでよい。ラベル組成物には、Alexa Fluor 488、Alexa Fluor 532、Alexa Fluor 700またはAlexa Fluor 750からなる群から選択される1つまたはそれより多くの色素分子を有する蛍光部分を含んでよい。ラベル組成物は、Alexa Fluor 488である1つまたはそれより多くの色素分子を有する蛍光部分を含んでよい。ラベル組成物は、Alexa Fluor 555である1つまたはそれより多くの色素分子を有する蛍光部分を含んでよい。ラベル組成物は、Alexa Fluor 610である1つまたはそれより多くの色素分子を有する蛍光部分を含んでよい。ラベル組成物は、Alexa Fluor 647である1つまたはそれより多くの色素分子を有する蛍光部分を含んでよい。ラベル組成物は、Alexa Fluor 680である1つまたはそれより多くの色素分子を有する蛍光部分を含んでよい。ラベル組成物は、Alexa Fluor 700である1つまたはそれより多くの色素分子を有する蛍光部分を含んでよい。ラベル組成物は、Alexa Fluor 750である1つまたはそれより多くの色素分子を有する蛍光部分を含んでよい。] [0111] いくつかの態様において、本発明は、生物学的状態のマーカーを検出するための組成物を提供し、その組成物は、Alexa Fluor分子、例えば、マーカーに対して特異的な抗体に結合されるAlexa Fluor 647分子等の記載された群から選択されるAlexa Fluor分子を含有する。いくつかの態様において、組成物は、平均で約1〜11、または約2〜10、または約2〜8、または約2〜6、または約2〜5、または約2〜4、または約3〜10、または約3〜8、または約3〜6、または約3〜5、または約4〜10、または約4〜8、または約4〜6、または約2、3、4、5、6、または約6より多くの、マーカーに対する抗体に結合されたAlexa Fluor 647分子を含有する。いくつかの態様において、本発明は、生物学的状態のマーカーを検出するための組成物を提供し、その組成物は、平均で約1〜11、または約2〜10、または約2〜8、または約2〜6、または約2〜5、または約2〜4、または約3〜10、または約3〜8、または約3〜6、または約3〜5、または約4〜10、または約4〜8、または約4〜6、または約2、3、4、5、6、または約6より多くの、マーカーに対して特異的な抗体に結合されたAlexa Fluor 647分子を含有する。いくつかの態様において、本発明は生物学的状態のマーカーを検出するための組成物を提供し、その組成物は、平均で約2〜10の、マーカーに対して特異的な抗体に結合されたAlexa Fluor 647分子を含有する。いくつかの態様において、本発明は生物学的状態のマーカーを検出するための組成物を提供し、その組成物は、平均で約2〜8の、マーカーに対して特異的な抗体に結合されたAlexa Fluor 647分子を含有する。いくつかの態様において、本発明は生物学的状態のマーカーを検出するための組成物を提供し、その組成物は、平均で約2〜6の、マーカーに対して特異的な抗体に結合されたAlexa Fluor 647分子を含有する。いくつかの態様において、本発明は生物学的状態のマーカーを検出するための組成物を提供し、その組成物は、平均で約2〜4の、マーカーに対して特異的な抗体に結合されたAlexa Fluor 647分子を含有する。いくつかの態様において、本発明は生物学的状態のマーカーを検出するための組成物を提供し、その組成物は、平均で約3〜8の、マーカーに対して特異的な抗体に結合されたAlexa Fluor 647分子を含有する。いくつかの態様において、本発明は生物学的状態のマーカーを検出するための組成物を提供し、その組成物は、平均で約3〜6の、マーカーに対して特異的な抗体に結合されたAlexa Fluor 647分子を含有する。いくつかの態様において、本発明は生物学的状態のマーカーを検出するための組成物を提供し、その組成物は、平均で約4〜8の、マーカーに対して特異的な抗体に結合されたAlexa Fluor 647分子を含有する。] [0112] 蛍光部分または蛍光部分を構成する蛍光成分の、結合パートナー(例えば抗体)との結合は、任意の適切な方法によるものであってよい;そのような方法は当該技術分野においてよく知られており、例示的方法は実施例において示される。いくつかの態様において、蛍光部分を結合パートナーに結合させて、本発明の方法において用いるためのラベルを形成した後に、かつ件のタンパク質をラベリングするのにそのラベルを使用する前に、濾過工程を行うことが有用である。例えば、抗体−色素ラベルを、使用前に、例えば0.2ミクロンのフィルターまたは凝集体を除去するための任意の適切なフィルターを用いて濾過してよい。本発明の分析において使用する他の試薬もまた、例えば0.2ミクロンのフィルターまたは任意の適切なフィルターを用いて濾過してよい。理論に拘束されることなく、そのような濾過によって、例えば抗体−色素ラベルの凝集体の一部が除去されると考えられる。そのような凝集体はユニットとして件のタンパク質に結合し得るが、溶出緩衝液に放出すると分散される(またはバラバラになる)可能性があるので、偽陽性が生じることがある;即ち、唯1つの件のタンパク質分子に結合した凝集体から、複数のラベルが検出されるだろう。理論にかかわらず、濾過によって、その後の分析における偽陽性が減少し、かつ確度および精度が改善されることがわかった。] [0113] 免疫測定はサンドウィッチ形式をしばしば採用し、そのサンドウィッチ形式において、同じ分子(例えばマーカー)に対する結合パートナーのペア(例えば抗体)が用いられることが理解されるであろう。本発明は、結合パートナーのペア(例えば抗体)も包含し、両方の抗体は同じ分子、例えば同じマーカーに対して特異的であり、ペアの少なくとも一方の要素は、本明細書に記載のラベルである。従って、結合パートナーおよび蛍光部分を有する任意のラベルに関して、本発明は、結合パートナーのペアであって、、第1の結合パートナー(例えば抗体)はラベルの一部であり、第2の結合パートナー(例えば抗体)は通常はラベリングされておらず、捕捉結合パートナーとしてはたらく結合パートナーのペアも包含する。更に、結合パートナーのペアは、FRET分析において頻繁に用いられる。本発明において有用なFRET分析が米国特許出願第11/048,660号に記載されており、その全体を引用することによって本明細書に組み込まれ、また、ならびに本発明は、各々がFRETラベルを含む結合パートナーのペアも包含する。] [0114] [IV.分子の高感度分析] 一の要旨において、本発明は、試料中の単一分子、例えば生物学的状態のマーカー分子の有無を、i)分子が存在する場合、その分子をラベルでラベリングすること;およびii)ラベルの有無を検出することによって決定する方法を提供し、ラベルの存在の検出は、試料中に単一分子が存在していることを示す。いくつかの態様において、本方法は、約100、80、60、50、40、30、20、15、12、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、0.1、0.05、0.01、0.005または0.001フェムトモル濃度より小さい検出限界で分子を検出することができる。いくつかの態様において、本方法は、約100フェムトモル濃度より小さい検出限界で分子を検出することができる。いくつかの態様において、本方法は、約10フェムトモル濃度より小さい検出限界で分子を検出することができる。いくつかの態様において、本方法は、約1フェムトモル濃度より小さい検出限界で分子を検出することができる。いくつかの態様において、本方法は、約0.1フェムトモル濃度より小さい検出限界で分子を検出することができる。いくつかの態様において、本方法は、約0.01フェムトモル濃度より小さい検出限界で分子を検出することができる。いくつかの態様において、本方法は、約0.001フェムトモル濃度より小さい検出限界で分子を検出することができる。検出限界は、適切な標準物質、例えば米国国立標準技術研究所の参照標準物質を用いることによって規定してよい。] [0115] 本方法は、試料中の分子の単一分子を検出することによって、試料中の分子、例えば生物学的状態を示すマーカーの濃度を決定する方法も提供する。単一分子を「検出すること」には、分子を直接的に又は間接的に検出することが含まれる。間接的検出の場合において、単一分子に対応するラベル、例えば単一分子に結合されるラベルを検出し得る。] [0116] いくつかの態様において、本発明は、生物学的試料中のタンパク質の単一分子の有無を決定する方法を提供し、その方法は、前記分子をラベルでラベリングすること、および単一分子検出器において前記ラベルの有無を検出することを含み、ラベルは、蛍光部分の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、少なくとも約200個の光子を放出し得る蛍光部分を含み、レーザーは、当該部分を含む直径約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは、約3マイクロジュール以下である。いくつかの態様において、単一分子検出器は、1つ以下のインタロゲーション・スペースを含んでよい。試料中の単一分子の検出限界は、約10、1、0.1、0.01または0.001フェムトモル濃度より小さくてよい。いくつかの態様において、検出限界は約1フェムトモル濃度より小さい。検出は、前記蛍光部分によって放射される電磁放射線の検出を含んでよい。本方法は、電磁放射線、例えばレーザー(約2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20mWの出力を有するレーザー等)によって与えられる電磁放射線に、前記蛍光部分を曝すことを更に含む。いくつかの態様において、レーザーによる刺激は、約10〜1000マイクロ秒、または約1000、250、100、50、25または10マイクロ秒の間、インタロゲーション・スペースに光を供給する。いくつかの態様において、ラベルは、前記分子を結合するのに特異的な結合パートナー、抗体等を更に含む。いくつかの態様において、蛍光色素分子(少なくとも1つの置換インドリウム環系を有する色素分子であって、インドリウム環の3位の炭素における置換基が化学反応性基または共役物質を含む色素分子等)を有する。いくつかの態様において、色素分子は、Alexa Fluor 488、Alexa Fluor 532、Alexa Fluor 647、Alexa Fluor 680またはAlexa Fluor 700からなる群から選択されるAlexFluor分子である。いくつかの態様において、色素分子はAlexa Fluor 647色素分子である。いくつかの態様において、蛍光部分は複数のAlexa Fluor 647分子を含む。いくつかの態様において、複数のAlexa Fluor 647分子は約2〜4のAlexa Fluor 647分子、または約3〜6のAlexa Fluor 647分子を含む。いくつかの態様において、蛍光部分は量子ドットである。本方法は、試料中の前記タンパク質の濃度測定を更に含んでよい。] [0117] いくつかの態様において、前記ラベルの有無の検出は以下の工程を含む:(i)インタロゲーション・スペースを通して前記試料の一部を移動させる工程;(ii)前記インタロゲーション・スペースを電磁放射線に曝露させる工程であって、前記ラベルが存在する場合、前記電磁放射線は、前記蛍光部分を刺激して光子を放出させるのに十分である工程;および(iii)工程(ii)の前記曝露の間に放出される光子を検出する工程。本方法は、前記インタロゲーション・スペースにおけるバックグラウンド光子レベルを決定する工程を更に含んでよく、前記バックグラウンドレベルは、インタロゲーション・スペースが工程(ii)と同じ方法で電磁放射線に付されるがインタロゲーション・スペースにラベルが存在しない場合の、インタロゲーション・スペースの平均光子放出を表している。本発明は、工程(iii)において検出される光子の量を閾値光子レベルと比較する工程を更に含み、前記閾値光子レベルは、前記バックグラウンド光子レベルの関数であり、工程(iii)において検出される、閾値レベルの光子量より多い光子量は、前記ラベルの存在を意味し、工程(iii)において検出される、閾値レベルに等しい又はそれより少ない光子の量は、前記ラベルが存在しないことを意味する。] [0118] [A.試料] 試料は任意の適切な試料であってよい。通常、試料は生物学的試料、例えば生物学的液体(または流体)である。そのような液体には、気管支肺胞洗浄液(BAL)、血液、血清、血漿、尿、鼻腔スワブ、脳脊髄液、胸膜液、滑液、腹水、羊水、胃液、リンパ液、間質液、組織ホモジネート、細胞抽出物、唾液、痰、便、生理学的分泌物、涙液、粘液、汗、母乳、精液、精漿、膣分泌物、潰瘍ならびに他の表面皮疹、水疱および膿瘍からの液体、ならびに生体の正常組織、悪性組織および疑わしい組織、または目標とする件の粒子を含み得る他の何らかの身体構成要素の生検を含む組織抽出物が含まれるが、これらに限定されない。細胞もしくは組織培養物または培養ブロス等の他の同様の検体も対象となる。] [0119] いくつかの態様において、試料は血液試料である。いくつかの態様において、試料は血漿試料である。いくつかの態様において、試料は血清試料である。いくつかの態様において、試料は尿試料である。いくつかの態様において、試料は鼻腔スワブである。いくつかの態様において、試料は細胞溶解物である。いくつかの態様において、試料は組織試料である。] [0120] [B.試料調製] 一般に、件の分子、例えば測定すべき生物学的状態のマーカーに対応するラベルを製造するいずれの試料調製方法を用いてもよく、この方法において、ラベルは、本明細書に記載の機器において検出可能である。当該技術分野において知られているように、1つ又はそれより多くの分子にラベルを加える試料調製は、均一または不均一形式で行ってよい。いくつかの態様において、試料調製は均一形式で構成される。均一形式を採用する分析器システムにおいて、結合していないラベルは試料から除去されない。例えば米国特許出願第11/048,660号を参照のこと。いくつかの態様において、件の1つの粒子または複数の粒子は、件の1つの粒子または複数の粒子に結合する、ラベリングされた1つの抗体または複数の抗体を加えることによってラベリングされる。] [0121] いくつかの態様において、不均一分析形式が用いられ、この形式において、結合していないラベルを除去するための工程が通常採用される。そのような分析形式は、当該技術分野においてよく知られている。一の特に有用な分析形式はサンドウィッチ・アッセイ、例えばサンドウィッチ免疫測定である。この形式において、件の分子、例えば生物学的状態のマーカーが、捕捉結合パートナーを用いて、例えば固体支持体上で捕捉される。その後、不要な分子および他の物質を場合により洗い落としてよく、次いで、検出結合パートナーおよび検出可能なラベル、例えば蛍光部分を有するラベルを結合する。更に洗浄して、結合していないラベルを除去し、その後、検出可能ラベルは通常、検出結合パートナーに必ずしも未だ結合されていないが、検出可能なラベルが放出される。別の態様において、試料およびラベルは、間に洗浄することなく、例えば同時に、捕捉結合パートナーに加えられる。他の変更は当業者に明らかだろう。] [0122] いくつかの態様において、件の分子、例えば生物学的状態のマーカーを検出する方法は、抗体、例えばモノクローナル抗体を捕捉結合パートナーとして用いるサンドウィッチ・アッセイを用いる。この方法は、試料中の分子を、結合表面に固定化された捕捉抗体に結合すること、および検出抗体を含むラベルをその分子に結合して「サンドウィッチ」複合体を形成することを含む。本明細書に記載されているように、ラベルは検出抗体および蛍光部分を含有し、例えば本発明の単一分子分析器を用いて検出される。捕捉抗体および検出抗体の両方が分子に特異的に結合する。サンドウィッチ免疫測定の多数の例が公知であり、いくつかはGrubbらに対する米国特許第4,168,146号およびTomらに対する米国特許第4,366,241号に記載されており、この両方は引用することにより本明細書に組み込まれる。特定のマーカーに特有の更なる例は実施例に記載する。] [0123] 捕捉結合パートナーは、固体支持体、例えばマイクロタイタープレートまたは常磁性ビーズと結合してよい。いくつかの態様において、本発明は、常磁性ビーズに結合された件の分子、例えば生物学的状態のマーカーに対する結合パートナーを提供する。捕捉することが望まれる分子に対して特異的な任意の適切な結合パートナーを用いてよい。結合パートナーは抗体、例えばモノクローナル抗体であってよい。抗体の製造および供給源は本明細書の他の箇所に記載されている。本明細書において捕捉抗体として有用であると同定された抗体は検出抗体としても有用であり得、逆もまた真であることが理解されるであろう。] [0124] 結合パートナー(例えば抗体)の、固体支持体への結合は、共有結合または非共有結合であってよい。いくつかの態様において、結合は非共有結合である。当該技術分野においてよく知られている非共有結合の一例は、ビオチン−アビジン/ストレプトアビジン相互作用である。従って、いくつかの態様において、固体支持体、例えばマイクロタイタープレートまたは常磁性ビーズは、非共有結合、例えばビオチン−アビジン/ストレプトアビジン相互作用によって、捕捉結合パートナー、例えば抗体に結合される。いくつかの態様において、結合は共有結合である。従って、いくつかの態様において、固体支持体、例えばマイクロタイタープレートまたは常磁性ビーズは、共有結合によって捕捉結合パートナー、例えば抗体に結合される。] [0125] 捕捉抗体は、件の分子の捕捉を最適化する方向で共有結合され得る。例えば、いくつかの態様において、結合パートナー、例えば抗体は、固体支持体、例えばマイクロタイタープレートまたは常磁性微粒子に対して配向した形式で結合される。] [0126] 固体支持体に対する抗体の配向性結合のための例示的プロトコルは以下の通りである:IgGをpH5.5の0.1M酢酸ナトリウム緩衝液に溶解させて、1mg/mlの最終濃度にする。等体積の氷冷した0.1M酢酸ナトリウム中の20mM過ヨウ素酸ナトリウム(pH5.5)を加える。IgGを氷上で1/2時間酸化させる。過剰な過ヨウ素酸試薬を、0.15体積の1Mグリセロールを加えることによって急冷する。酸化反応の低分子量副生成物を、限外濾過によって除去する。酸化されたIgGフラクションを適切な濃度(通常は1ml当たり0.5マイクログラムのIgG)に希釈し、室温で少なくとも2時間、ヒドラジドで活性化されたマルチウェルプレートと反応させる。結合していないIgGは、ホウ酸塩緩衝生理食塩水または別の適切な緩衝液でマルチウェルプレートを洗浄することによって除去される。必要に応じて、保管のためにプレートを乾燥させてよい。マイクロビーズの材料がそのような結合に適している場合、マイクロビーズに関して同様のプロトコルに従ってよい。] [0127] いくつかの態様において、固体支持体はマイクロタイタープレートである。いくつかの態様において、固体支持体は常磁性ビーズである。一の例示的常磁性ビーズはストレプトアビジンC1(Dynal、650.01−03)である。他の適切なビーズは当業者に明らかであろう。抗体を常磁性ビーズに結合させる方法は、当該技術分野においてよく知られている。一例を実施例2に示す。] [0128] 件の分子は、捕捉結合パートナー、例えば固体支持体に固定化された捕捉抗体に接触する。いくつかの試料調製を用いてよい;例えば血液試料からの血清の調製、または試料が捕捉抗体に接触する前の濃縮工程。免疫測定においてタンパク質を結合するためのプロトコルは当該技術分野においてよく知られており、実施例に含まれる。] [0129] 結合が許容される時間は、条件に応じて変化するだろう;いくつかの状況、特に臨床状況において、より短い結合時間が望ましいことは明らかであろう。例えば常磁性ビーズの使用が、結合に要する時間を減少させ得る。いくつかの態様において、捕捉結合パートナー、例えば抗体に対する件の分子の結合が許容される時間は、約12、10、8、6、4、3、2もしくは1時間より短く、または約60、50、40、30、25、20、15、10もしくは5分より短い。いくつかの態様において、捕捉結合パートナー、例えば抗体に対する件の分子の結合が許容される時間は、約60分より短い。いくつかの態様において、捕捉結合パートナー、例えば抗体に対する件の分子の結合が許容される時間は、約40分より短い。いくつかの態様において、捕捉結合パートナー、例えば抗体に対する件の分子の結合が許容される時間は、約30分より短い。いくつかの態様において、捕捉結合パートナー、例えば抗体に対する件の分子の結合が許容される時間は、約20分より短い。いくつかの態様において、捕捉結合パートナー、例えば抗体に対する件の分子の結合が許容される時間は、約15分より短い。いくつかの態様において、捕捉結合パートナー、例えば抗体に対する件の分子の結合が許容される時間は、約10分より短い。いくつかの態様において、捕捉結合パートナー、例えば抗体に対する件の分子の結合が許容される時間は、約5分より短い。] [0130] いくつかの態様において、捕捉結合パートナー、例えば捕捉抗体に対する件の分子の粒子の結合の後に、非特異的に結合された粒子および試料中の他の望ましくない物質を洗い流して、特異的に結合した件の分子の粒子のみを実質的に残す。他の態様において、試料の追加とラベルの追加との間に洗浄を行わず、、このことは試料調製時間を短縮し得る。従って、いくつかの態様において、捕捉結合パートナー、例えば抗体に対する件の分子の結合と、件の分子に対するラベルの結合の両方が許容される時間は、約12、10、8、6、4、3、2もしくは1時間より短く、または約60、50、40、30、25、20、15、10もしくは5分より短い。いくつかの態様において、捕捉結合パートナー、例えば抗体に対する件の分子の結合と、件の分子に対するラベルの結合の両方が許容される時間は、約60分より短い。いくつかの態様において、捕捉結合パートナー、例えば抗体に対する件の分子の結合と、件の分子に対するラベルの結合の両方が許容される時間は、約50分より短い。いくつかの態様において、捕捉結合パートナー、例えば抗体に対する件の分子の結合と、件の分子に対するラベルの結合の両方が許容される時間は、約40分より短い。いくつかの態様において、捕捉結合パートナー、例えば抗体に対する件の分子の結合と、件の分子に対するラベルの結合の両方が許容される時間は、約30分より短い。いくつかの態様において、捕捉結合パートナー、例えば抗体に対する件の分子の結合と、件の分子に対するラベルの結合の両方が許容される時間は、約20分より短い。いくつかの態様において、捕捉結合パートナー、例えば抗体に対する件の分子の結合と、件の分子に対するラベルの結合の両方が許容される時間は、約15分より短い。いくつかの態様において、捕捉結合パートナー、例えば抗体に対する件の分子の結合と、件の分子に対するラベルの結合の両方が許容される時間は、約10分より短い。いくつかの態様において、捕捉結合パートナー、例えば抗体に対する件の分子の結合と、件の分子に対するラベルの結合の両方が許容される時間は、約5分より短い。] [0131] 件の分子を測定するのに用いられる捕捉および信号抗体を含むいくつかの免疫測定診断試薬は、動物血清に由来し得る。他の種の免疫グロブリンに結合する能力を有する内因性ヒト異好性抗体またはヒト抗動物抗体は、10%より多くの患者の血清または血漿中に存在する。これらの血中異好性抗体は、免疫測定法を妨げ得る。サンドウィッチ免疫測定において、これらの異好性抗体は、捕捉抗体と検出(診断)抗体とを架橋し得、それによって偽陽性信号が生じ、あるいは、これらの異好性抗体は、診断抗体の結合を阻害し得、それによって偽陰性信号が生じる。競合免疫測定において、異好性抗体は、分析抗体に結合し得、件の分子に対するその分析抗体の結合を阻害し得る。異好性抗体は、特に抗種(antispecies)抗体が分離システムにおいて用いられる場合、遊離した件の分子からの抗体−件の分子複合体の分離を阻害し得、または増加させ得る。従って、これらの異好性抗体の妨害の影響は予測困難であり、異好性抗体の結合を阻害することが好都合であり得る。本発明のいくつかの態様において、免疫測定は、1つ又はそれより多くの異好性抗体阻害剤を用いて、試料から異好性抗体を激減させる工程を含む。免疫測定において試験すべき試料から異好性抗体を除去する方法は公知であり、以下の工程を含む:標本を、酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.0)中で90℃にて15分間加熱し、1200gで10分間遠心分離する;ポリエチレングリコール(PEG)を用いて異好性免疫グロブリンを沈殿させる;タンパク質Aまたはタンパク質Gを用いて標本から妨害異好性免疫グロブリンを免疫抽出する;または非免疫マウスIgGを加える。本発明の方法の態様は、単一分子検出器による分析の前の試料調製を検討する。前処理方法の妥当性を決定し得る。異好性抗体によって引き起こされる免疫測定の妨害を最小にするための生化学薬品が、市場で入手可能である。例えば、MAK33と呼ばれる製品は、h−CK−MMに対するIgG1モノクローナル抗体であり、Boehringer Mannheimから入手可能である。MAK33 plus製品は、IgG1およびIgG1−Fabの組み合わせを含有する。polyMAK33はIgG1と共に重合されたIgG1−Fabを含有し、polyMAC 2b/2aはIgG2bと共に重合されたIgG2a−Fabを含有する。Bioreclamation Inc.(ニューヨーク州イーストメドウ)は、免疫グロブリン阻害試薬として知られている異好性抗体を無効化(または失活)させるための生化学薬品の第2の商業的供給源を商っている。この製品は、多数の種、主にBalb/cマウスからのマウスIgG2a、IgG2bおよびIgG3からの免疫グロブリン(IgGおよびIgM)の製剤である。いくつかの態様において、異好性抗体は、当該技術分野において公知の方法を用いて、例えば妨害抗体をタンパク質Aまたはタンパク質Gに結合させることにより異好性抗体試料を激減させることによって、試料から免疫抽出され得る。いくつかの態様において、異好性抗体は、1つ又はそれより多くの異好性抗体阻害剤を用いて無効化可能である。異好性阻害剤は、抗アイソタイプ異好性抗体阻害剤、抗イディオタイプ異好性抗体阻害剤および抗−抗イディオタイプ異好性抗体阻害剤からなる群から選択され得る。いくつかの態様において、異好性抗体阻害剤の組み合わせが使用可能である。] [0132] ラベルは、試料の添加および洗浄と共に、またはその後に加える。抗体および他の免疫ラベルをタンパク質および他の分子に結合するためのプロトコルは、当該技術分野においてよく知られている。ラベル結合工程が捕捉結合工程から独立している場合、ラベルの結合が許容される時間は、例えば臨床的用途または他の時間に敏感な設定において重要であり得る。いくつかの態様において、ラベル、例えば抗体−色素に対する件の分子の結合が許容される時間は、約12、10、8、6、4、3、2もしくは1時間より短く、または約60、50、40、30、25、20、15、10もしくは5分より短い。いくつかの態様において、ラベル、例えば抗体−色素に対する件の分子の結合が許容される時間は、約60分より短い。いくつかの態様において、ラベル、例えば抗体−色素に対する件の分子の結合が許容される時間は、約50分より短い。いくつかの態様において、ラベル、例えば抗体−色素に対する件の分子の結合が許容される時間は、約40分より短い。いくつかの態様において、ラベル、例えば抗体−色素に対する件の分子の結合が許容される時間は、約30分より短い。いくつかの態様において、ラベル、例えば抗体−色素に対する件の分子の結合が許容される時間は、約20分より短い。いくつかの態様において、ラベル、例えば抗体−色素に対する件の分子の結合が許容される時間は、約15分より短い。いくつかの態様において、ラベル、例えば抗体−色素に対する件の分子の結合が許容される時間は、約10分より短い。いくつかの態様において、ラベル、例えば抗体−色素に対する件の分子の結合が許容される時間は、約5分より短い。過剰なラベルを洗浄によって除去する。] [0133] いくつかの態様において、ラベルは件のタンパク質から溶出されない。他の態様において、ラベルは件のタンパク質から溶出される。好ましい溶出緩衝液は、有意なバックグラウンドを生じることなくラベルを放出するのに有効である。溶出緩衝液が静菌性である場合が有効である。本発明において用いられる溶出緩衝液は、カオトロープ、緩衝液、マイクロタイタープレートの表面を覆うためのアルブミンおよび比較的低いバックグラウンドを生じる様に選択される界面活性剤を含み得る。カオトロープには、尿素、グアニジン化合物、または他の有用なカオトロープが含まれ得る。緩衝液には、ホウ酸塩緩衝生理食塩水または他の有用な緩衝液が含まれ得る。タンパク質キャリアには、例えばアルブミン(ヒト、ウシまたは魚アルブミン等)、IgG、または他の有用なキャリアが含まれ得る。界面活性剤には、Tween 20、Triton X−100、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)その他を含むイオン性または非イオン性洗剤が含まれ得る。] [0134] もう1つの態様において、固相結合分析は、競合的結合分析であり得る。そのような方法の1つは以下の通りである。第1に、結合表面において固定化された捕捉抗体が、i)試料中の件の分子、例えば生物学的状態のマーカー、およびii)検出可能なラベルを含む分子(検出試薬)のラベリングされた類似物によって競合的に結合される。第2に、単一分子分析器を用いてラベルの量を測定する。もう1つのそのような方法は以下の通りである。第1に、検出可能なラベルを有する抗体(検出試薬)を、i)試料中の件の分子、例えば生物学的状態のマーカー、およびii)結合表面に固定化された分子(捕捉試薬)の類似物に完全に結合させる。第2に、単一分子分析器を用いてラベルの量を測定する。本明細書において、「分子の類似物」は、捕捉抗体に結合させるための分子と競合する種を意味する。競合免疫測定の例は、Deutschらに対する米国特許第4,235,601号、Liottaに対する米国特許第4,442,204号およびBuechlerらに対する米国特許第5,208,535号に開示されており、それらの全ては引用することによって本明細書に組み込まれる。] [0135] [C.件の分子の検出および濃度の測定] 溶出の後に、ラベルは、例えば溶出緩衝液中で、単一分子検出器を通って流れる。処理試料は、ラベルを含まなくてよく、単一のラベルを含んでよく、または複数のラベルを含んでよい。ラベルの数は、捕捉工程の間に捕捉された件の分子、例えば生物学的状態のマーカーの分子数に一致または比例(試料の希釈またはフラクションが用いられる場合)する。] [0136] 件の分子と共に用いられるラベルを検出し得るいずれの適切な単一分子検出器を用いてもよい。適切な単一分子検出器は本明細書に記載されている。通常、検出器は、調製された試料をサンプリングするための自動サンプラー、および場合により試料を回収するための回収システムを有するシステムの一部であろう。] [0137] いくつかの態様において、処理試料は、キャピラリーフローシステムを利用する単一分子分析器において分析され、その単一分子分析器は、キャピラリーフローセル、処理試料が通過するキャピラリー内のインタロゲーション・スペースを照射するためのレーザー、インタロゲーション・スペースから放射される放射線を検出するための検出器、およびインタロゲーション・スペースを通って処理試料を移動させるための駆動力源を有する。いくつかの態様において、単一分子分析器は、処理試料がインタロゲーション・スペースを通って移動する際にその処理試料から放射される光を集光する顕微鏡対物レンズ、例えば高開口数の顕微鏡対物レンズを更に有する。いくつかの態様において、レーザーおよび検出器は共焦点配置にある。いくつかの態様において、レーザーは連続波レーザーである。いくつかの態様において、検出器はアバランシェフォトダイオード検出器である。いくつかの態様において、駆動力源は圧力を供給するためのポンプである。いくつかの態様において、本発明は、複数の試料を自動的にサンプリングし得るサンプリングシステムであって、試料容器とインタロゲーション・スペースとの間の流体連結を与えるサンプリングシステムを有する分析器システムを提供する。いくつかの態様において、インタロゲーション・スペースは約0.001〜500pL、または約0.01pL〜100pL、または約0.01pL〜10pL、または約0.01pL〜5pL、または約0.01pL〜0.5pL、または約0.02pL〜約300pL、または約0.02pL〜約50pL、または約0.02pL〜約5pL、または約0.02pL〜約0.5pL、または約0.02pL〜約2pL、または約0.05pL〜約50pL、または約0.05pL〜約5pL、または約0.05pL〜約0.5pL、または約0.05pL〜約0.2pL、または約0.1pL〜約25pLの体積を有する。いくつかの態様において、インタロゲーション・スペースは約0.004pL〜100pLの体積を有する。いくつかの態様において、インタロゲーション・スペースは、約0.02pL〜50pLの体積を有する。いくつかの態様において、インタロゲーション・スペースは約0.001pL〜10pLの体積を有する。いくつかの態様において、インタロゲーション・スペースは約0.001pL〜10pLの体積を有する。いくつかの態様において、インタロゲーション・スペースは約0.01pL〜5pLの体積を有する。いくつかの態様において、インタロゲーション・スペースは約0.02pL〜約5pLの体積を有する。いくつかの態様において、インタロゲーション・スペースは約0.05pL〜5pLの体積を有する。いくつかの態様において、インタロゲーション・スペースは約0.05pL〜10pLの体積を有する。いくつかの態様において、インタロゲーション・スペースは約0.5pL〜約5pLの体積を有する。いくつかの態様において、インタロゲーション・スペースは約0.02pL〜約0.5pLの体積を有する。] [0138] いくつかの態様において、インタロゲーション・スペースは約1μm3より大きい、約2μm3より大きい、約3μm3より大きい、約4μm3より大きい、約5μm3より大きい、約10μm3より大きい、約15μm3より大きい、約30μm3より大きい、約50μm3より大きい、約75μm3より大きい、約100μm3より大きい、約150μm3より大きい、約200μm3より大きい、約250μm3より大きい、約300μm3より大きい、約400μm3より大きい、約500μm3より大きい、約550μm3より大きい、約600μm3より大きい、約750μm3より大きい、約1000μm3より大きい、約2000μm3より大きい、約4000μm3より大きい、約6000μm3より大きい、約8000μm3より大きい、約10000μm3より大きい、約12000μm3より大きい、約13000μm3より大きい、約14000μm3より大きい、約15000μm3より大きい、約20000μm3より大きい、約30000μm3より大きい、約40000μm3より大きい、または約50000μm3より大きい体積を有する。いくつかの態様において、インタロゲーション・スペースは、体積が約50000μm3より小さく、約40000μm3より小さく、約30000μm3より小さく、約20000μm3より小さく、約15000μm3より小さく、約14000μm3より小さく、約13000μm3より小さく、約12000μm3より小さく、約11000μm3より小さく、約9500μm3より小さく、約8000μm3より小さく、約6500μm3より小さく、約6000μm3より小さく、約5000μm3より小さく、約4000μm3より小さく、約3000μm3より小さく、約2500μm3より小さく、約2000μm3より小さく、約1500μm3より小さく、約1000μm3より小さく、約800μm3より小さく、約600μm3より小さく、約400μm3より小さく、約200μm3より小さく、約100μm3より小さく、約75μm3より小さく、約50μm3より小さく、約25μm3より小さく、約20μm3より小さく、約15μm3より小さく、約14μm3より小さく、約13μm3より小さく、約12μm3より小さく、約11μm3より小さく、約10μm3より小さく、約5μm3より小さく、約4μm3より小さく、約3μm3より小さく、約2μm3より小さく、または約1μm3より小さい。いくつかの態様において、インタロゲーション・スペースの体積は、約1μm3〜約10000μm3である。いくつかの態様において、インタロゲーション・スペースは、約1μm3〜約1000μm3である。いくつかの態様において、インタロゲーション・スペースは、約1μm3〜約100μm3である。いくつかの態様において、インタロゲーション・スペースは、約1μm3〜約50μm3である。いくつかの態様において、インタロゲーション・スペースは、約1μm3〜約10μm3である。いくつかの態様において、インタロゲーション・スペースは、約2μm3〜約10μm3である。いくつかの態様において、インタロゲーション・スペースは、約3μm3〜約7μm3である。] [0139] いくつかの態様において、本発明の方法において用いられる単一分子検出器はキャピラリーフローシステムを利用し、かつキャピラリーフローセルと、処理試料が通過するキャピラリーの中のインタロゲーション・スペースを照射するための連続波レーザーと、処理試料がインタロゲーション・スペースを通過する際にその処理試料から放射される光を集光する高開口数顕微鏡対物レンズと、インタロゲーション・スペースから放射される放射線を検出するためのアバランシェフォトダイオード検出器と、インタロゲーション・スペースを通って処理試料を移動させるための圧力を提供するポンプとを有し、インタロゲーション・スペースは約0.02pL〜約50pLである。いくつかの態様において、本発明の方法において用いられる単一分子検出器はキャピラリーフローシステムを利用し、かつキャピラリーフローセルと、処理試料が通過するキャピラリーの中のインタロゲーション・スペースを照射するための連続波レーザーと、処理試料がインタロゲーション・スペースを通過する際にその処理試料から放射される光を集光する高開口数顕微鏡対物レンズ(レンズは少なくとも約0.8の開口数を有する)と、インタロゲーション・スペースから放射される放射線を検出するためのアバランシェフォトダイオード検出器と、インタロゲーション・スペースを通って処理試料を移動させるための圧力を提供するポンプとを有し、インタロゲーション・スペースは約0.004pL〜約100pLである。いくつかの態様において、本発明の方法において用いられる単一分子検出器はキャピラリーフローシステムを利用し、かつキャピラリーフローセルと、処理試料が通過するキャピラリーの中のインタロゲーション・スペースを照射するための連続波レーザーと、処理試料がインタロゲーション・スペースを通過する際にその処理試料から放射される光を集光する高開口数顕微鏡対物レンズ(レンズは少なくとも約0.8の開口数を有する)と、インタロゲーション・スペースから放射される放射線を検出するためのアバランシェフォトダイオード検出器と、インタロゲーション・スペースを通って処理試料を移動させるための圧力を提供するポンプとを有し、インタロゲーション・スペースは約0.05pL〜約10pLである。いくつかの態様において、本発明の方法において用いられる単一分子検出器はキャピラリーフローシステムを利用し、かつキャピラリーフローセルと、処理試料が通過するキャピラリーの中のインタロゲーション・スペースを照射するための連続波レーザーと、処理試料がインタロゲーション・スペースを通過する際にその処理試料から放射される光を集光する高開口数顕微鏡対物レンズ(レンズは少なくとも約0.8の開口数を有する)と、インタロゲーション・スペースから放射される放射線を検出するためのアバランシェフォトダイオード検出器と、インタロゲーション・スペースを通って処理試料を移動させるための圧力を提供するポンプとを有し、インタロゲーション・スペースは約0.05pL〜約5pLである。いくつかの態様において、本発明の方法において用いられる単一分子検出器はキャピラリーフローシステムを利用し、かつキャピラリーフローセルと、処理試料が通過するキャピラリーの中のインタロゲーション・スペースを照射するための連続波レーザーと、処理試料がインタロゲーション・スペースを通過する際にその処理試料から放射される光を集光する高開口数顕微鏡対物レンズ(レンズは少なくとも約0.8の開口数を有する)と、インタロゲーション・スペースから放射される放射線を検出するためのアバランシェフォトダイオード検出器と、インタロゲーション・スペースを通って処理試料を移動させるための圧力を提供するポンプとを有し、インタロゲーション・スペースは約0.5pL〜約5pLである。これらの態様のいずれにおいても、分析器は最大で1つのインタロゲーション・スペースを含んでよい。] [0140] いくつかの態様において、2008年12月18日に出願された米国特許出願第12/338,955号(発明の名称「単一分子検出のための走査分析器および使用方法」)に開示されているように、単一分子検出器は走査分析器システムを有する。いくつかの態様において、本発明の方法において用いられる単一分子検出器は、試料プレート、試料が入っている試料プレートに向けられる連続波レーザー、インタロゲーション・スペースが試料を通って移動する際に試料から放射される光を集光する高開口数の顕微鏡対物レンズ(レンズは少なくとも約0.8の開口数を有する)、インタロゲーション・スペースから放射される放射線を検出するためのアバランシェフォトダイオード検出器、および試料を通ってインタロゲーション・スペースを移動させるための、可動鏡を有する走査モーターを使用し、インタロゲーション・スペースは約1μm3〜約10000μm3である。いくつかの態様において、本発明の方法において用いられる単一分子検出器は、試料プレート、試料内に配置されるインタロゲーション・スペースに向けられる連続波レーザー、インタロゲーション・スペースが試料を通って移動する際に試料から放射される光を集光する高開口数の顕微鏡対物レンズ(レンズは少なくとも約0.8の開口数を有する)、インタロゲーション・スペースから放射される放射線を検出するためのアバランシェフォトダイオード検出器、および試料を通ってインタロゲーション・スペースを移動させるための走査モーターを使用し、インタロゲーション・スペースは約1μm3〜約1000μm3である。いくつかの態様において、本発明の方法において用いられる単一分子検出器は、試料プレート、試料内に配置されるインタロゲーション・スペースに向けられる連続波レーザー、インタロゲーション・スペースが試料を通って移動する際に試料から放射される光を集光する高開口数の顕微鏡対物レンズ(レンズは少なくとも約0.8の開口数を有する)、インタロゲーション・スペースから放射される放射線を検出するためのアバランシェフォトダイオード検出器、および試料を通ってインタロゲーション・スペースを移動させるための走査モーターを使用し、インタロゲーション・スペースは約1μm3〜約100μm3である。いくつかの態様において、本発明の方法において用いられる単一分子検出器は、試料プレート、試料内に配置されるインタロゲーション・スペースに向けられる連続波レーザー、インタロゲーション・スペースが試料を通って移動する際に試料から放射される光を集光する高開口数の顕微鏡対物レンズ(レンズは少なくとも約0.8の開口数を有する)、インタロゲーション・スペースから放射される放射線を検出するためのアバランシェフォトダイオード検出器、および試料を通ってインタロゲーション・スペースを移動させるための走査モーターを使用し、インタロゲーション・スペースは約1μm3〜約10μm3である。いくつかの態様において、本発明の方法において用いられる単一分子検出器は、試料プレート、試料内に配置されるインタロゲーション・スペースに向けられる連続波レーザー、インタロゲーション・スペースが試料を通って移動する際に試料から放射される光を集光する高開口数の顕微鏡対物レンズ(レンズは少なくとも約0.8の開口数を有する)、インタロゲーション・スペースから放射される放射線を検出するためのアバランシェフォトダイオード検出器、および試料を通ってインタロゲーション・スペースを移動させるための走査モーターを使用し、インタロゲーション・スペースは約2μm3〜約10μm3である。いくつかの態様において、本発明の方法において用いられる単一分子検出器は、試料プレート、試料内に配置されるインタロゲーション・スペースに向けられる連続波レーザー、インタロゲーション・スペースが試料を通って移動する際に試料から放射される光を集光する高開口数の顕微鏡対物レンズ(レンズは少なくとも約0.8の開口数を有する)、インタロゲーション・スペースから放射される放射線を検出するためのアバランシェフォトダイオード検出器、および試料を通ってインタロゲーション・スペースを移動させるための走査モーターを使用し、インタロゲーション・スペースは約2μm3〜約8μm3である。いくつかの態様において、本発明の方法において用いられる単一分子検出器は、試料プレート、試料内に配置されるインタロゲーション・スペースに向けられる連続波レーザー、インタロゲーション・スペースが試料を通って移動する際に試料から放射される光を集光する高開口数の顕微鏡対物レンズ(レンズは少なくとも約0.8の開口数を有する)、インタロゲーション・スペースから放射される放射線を検出するためのアバランシェフォトダイオード検出器、および試料を通ってインタロゲーション・スペースを移動させるための走査モーターを使用し、インタロゲーション・スペースは約3μm3〜約7μm3である。これらの態様のいずれにおいても、分析器は1つのインタロゲーション・スペースのみを有し得る。] [0141] 他の態様において、本発明の方法において用いられる単一分子検出器は、試料プレート、試料が入っている試料プレートに向けられる連続波レーザー、インタロゲーション・スペースが試料を通って移動する際に試料から放射される光を集光する高開口数の顕微鏡対物レンズ、インタロゲーション・スペースから放射される放射線を検出するためのアバランシェフォトダイオード検出器、および試料を通ってインタロゲーション・スペースを移動させるための、可動鏡を有する走査モーターを使用し、インタロゲーション・スペースは約1μm3〜約10000μm3である。いくつかの態様において、本発明の方法において用いられる単一分子検出器は、試料プレート、試料内に配置されるインタロゲーション・スペースに向けられる連続波レーザー、インタロゲーション・スペースが試料を通って移動する際に試料から放射される光を集光する高開口数の顕微鏡対物レンズ、インタロゲーション・スペースから放射される放射線を検出するためのアバランシェフォトダイオード検出器、および試料を通ってインタロゲーション・スペースを移動させるための走査モーターを使用し、インタロゲーション・スペースは約1μm3〜約1000μm3である。いくつかの態様において、本発明の方法において用いられる単一分子検出器は、試料プレート、試料内に配置されるインタロゲーション・スペースに向けられる連続波レーザー、インタロゲーション・スペースが試料を通って移動する際に試料から放射される光を集光する高開口数の顕微鏡対物レンズ、インタロゲーション・スペースから放射される放射線を検出するためのアバランシェフォトダイオード検出器、および試料を通ってインタロゲーション・スペースを移動させるための走査モーターを使用し、インタロゲーション・スペースは約1μm3〜約100μm3である。いくつかの態様において、本発明の方法において用いられる単一分子検出器は、試料プレート、試料内に配置されるインタロゲーション・スペースに向けられる連続波レーザー、インタロゲーション・スペースが試料を通って移動する際に試料から放射される光を集光する高開口数の顕微鏡対物レンズ、インタロゲーション・スペースから放射される放射線を検出するためのアバランシェフォトダイオード検出器、および試料を通ってインタロゲーション・スペースを移動させるための走査モーターを使用し、インタロゲーション・スペースは約1μm3〜約10μm3である。いくつかの態様において、本発明の方法において用いられる単一分子検出器は、試料プレート、試料内に配置されるインタロゲーション・スペースに向けられる連続波レーザー、インタロゲーション・スペースが試料を通って移動する際に試料から放射される光を集光する高開口数の顕微鏡対物レンズ、インタロゲーション・スペースから放射される放射線を検出するためのアバランシェフォトダイオード検出器、および試料を通ってインタロゲーション・スペースを移動させるための走査モーターを使用し、インタロゲーション・スペースは約2μm3〜約10μm3である。いくつかの態様において、本発明の方法において用いられる単一分子検出器は、試料プレート、試料内に配置されるインタロゲーション・スペースに向けられる連続波レーザー、インタロゲーション・スペースが試料を通って移動する際に試料から放射される光を集光する高開口数の顕微鏡対物レンズ、インタロゲーション・スペースから放射される放射線を検出するためのアバランシェフォトダイオード検出器、および試料を通ってインタロゲーション・スペースを移動させるための走査モーターを使用し、インタロゲーション・スペースは約2μm3〜約8μm3である。いくつかの態様において、本発明の方法において用いられる単一分子検出器は、試料プレート、試料内に配置されるインタロゲーション・スペースに向けられる連続波レーザー、インタロゲーション・スペースが試料を通って移動する際に試料から放射される光を集光する高開口数の顕微鏡対物レンズ、インタロゲーション・スペースから放射される放射線を検出するためのアバランシェフォトダイオード検出器、および試料を通ってインタロゲーション・スペースを移動させるための走査モーターを使用し、インタロゲーション・スペースは約3μm3〜約7μm3である。これらの態様のいずれにおいても、分析器は1つのインタロゲーション・スペースのみを有し得る。] [0142] いくつかの態様において、単一分子検出器は、試料中の件の分子に対する濃度を決定することができ、試料は、少なくとも約100倍、または1000倍、または10,000倍、または100,000倍、または300,00倍、または1,000,000倍、または10,000,000倍、または30,000,000倍の範囲にわたる濃度に及び得る。]
权利要求:
請求項1 被験体における状態を検出またはモニタリングする方法であって、被験体からの第1試料中の第1マーカーを検出すること、および第2マーカーを検出することを含み、第1マーカーには心筋トロポニン−I(cTnI)または血管内皮増殖因子(VEGF)が含まれ、第1マーカーの検出限界は約20pg/mlより小さい、方法。 請求項2 少なくとも1つのマーカーの検出が、マーカーに対するラベルに試料を接触させること、およびラベルの有無を検出することを含み、ラベルの存在の検出は、対応するマーカーが存在することを意味する、請求項1に記載の方法。 請求項3 ラベルが蛍光部分を含有し、検出が、単一分子検出器を通ってラベルを通過させることを含む方法であって、単一分子検出器が:(a)蛍光部分を刺激するための電磁放射線源;(b)電磁波源から放射される電磁放射線を受け取るためのインタロゲーション・スペース;および(c)刺激された蛍光部分の電磁気学的特性を決定するための、インタロゲーション・スペースに操作可能に接続される電磁放射線検出器を含む、請求項2に記載の方法。 請求項4 第1マーカーの検出限界が約10pg/ml〜約0.01pg/mlの範囲である、請求項1に記載の方法。 請求項5 検出限界の変動係数(CV)が約20%〜約1%の範囲である、請求項1に記載の方法。 請求項6 試料サイズが約10μl〜約0.1μlの範囲である、請求項1に記載の方法。 請求項7 第1試料を2つ又はそれより多くのアリコートに分割すること、および2つ又はそれより多くのアリコート中の少なくとも1つのマーカーを検出することを更に含む、請求項1に記載の方法。 請求項8 試料が血漿、血清、細胞溶解物または組織試料を含む、請求項1に記載の方法。 請求項9 第2マーカーがバイオマーカー、生理学的マーカーまたは遺伝子マーカーを含む、請求項1に記載の方法。 請求項10 第2マーカーがタンパク質を含む、請求項1に記載の方法。 請求項11 正常な個体からの試料において、第1マーカーおよび第2マーカーが10pg/mlより低い濃度で発見される、請求項10に記載の方法。 請求項12 第2マーカーの検出限界が約20pg/ml〜約0.01pg/mlの範囲である、請求項10に記載の方法。 請求項13 第2マーカーが、B型ナトリウム利尿ペプチド、IL−1α、IL−1β、IL−6、IL−8、IL−10、TNF−α、IFN−γ、cTnI、VEGF、インスリン、GLP−1(活性)、GLP−1(total)、TREM1、ロイコトリエンE4、Akt1、Aβ−40、Aβ−42、FasリガンドまたはPSAを含む、請求項10に記載の方法。 請求項14 第2マーカーがサイトカインである、請求項10に記載の方法。 請求項15 サイトカインが、G−CSF、MIP−1α、IL−10、IL−22、IL−8、IL−5、IL−21、INF−γ、IL−15、IL−6、TNF−α、IL−7、GM−CSF、IL−2、IL−4、IL−1α、IL−12、IL−17α、IL−1β、MCP、IL−32またはRANTESである、請求項14に記載の方法。 請求項16 サイトカインが、IL−10、IL−8、INF−γ、IL−6、TNF−α、IL−7、IL−1αまたはIL−1βである、請求項14に記載の方法。 請求項17 第2マーカーが、アポリポタンパク質、虚血修飾アルブミン(IMA)、フィブロネクチン、C反応性タンパク質(CRP)、B型ナトリウム利尿ペプチド(BNP)またはミエロペルオキシダーゼ(MPO)を含む、請求項10に記載の方法。 請求項18 第1マーカーに関する濃度を決定すること、および第2マーカーがタンパク質を含む場合に第2マーカーに関する濃度を決定することを更に含む、請求項1に記載の方法。 請求項19 第2マーカーがタンパク質を含む場合に、第2マーカー濃度に対する第1マーカー濃度の比を決定することを更に含む、請求項1に記載の方法。 請求項20 第2マーカーが生理学的マーカーを含む、請求項1に記載の方法。 請求項21 生理学的マーカーが、心電図(EKG)、ストレス試験、放射性ヌクレオチドストレス試験、放射性映像、超音波、インスリン耐性、ボディー・マス・インデックス、血圧、年齢、性別または睡眠時無呼吸を含む、請求項20に記載の方法。 請求項22 第2マーカーが分子マーカーを含む、請求項1に記載の方法。 請求項23 分子マーカーが、コレステロール、LDL/HDL/Q−LDL、トリグリセリド、尿酸、クレアチニン、血中ブドウ糖またはビタミン−Dを含む、請求項22に記載の方法。 請求項24 分子マーカーが、トリグリセリド、LDL/HDL/Q−LDLの亜分画を含む、請求項22に記載の方法。 請求項25 第2マーカーが遺伝子マーカーを含む、請求項1に記載の方法。 請求項26 遺伝子マーカーが、アポリポタンパク質をエンコードする遺伝子における変異を含む、請求項25に記載の方法。 請求項27 アポリポタンパク質がApoEである、請求項26に記載の方法。 請求項28 状態が、心臓障害、炎症性疾患、増殖性疾患、代謝異常、血管形成、アテローム性動脈硬化または糖尿病を含む、請求項1に記載の方法。 請求項29 心臓障害が、心筋梗塞、壊死、心筋機能障害、不安定狭心症、斑、心不全、冠動脈疾患またはリウマチ性心疾患を含む、請求項28に記載の方法。 請求項30 増殖性疾患が癌を含む、請求項28に記載の方法。 請求項31 癌が乳癌、前立腺癌またはリンパ腫を含む、請求項30に記載の方法。 請求項32 被験体からの第1試料と第2試料との間のマーカー濃度の変化を決定することを更に含む方法であって、その変化が状態を検出またはモニタリングするのに用いられる、請求項18に記載の方法。 請求項33 被験体からの第1試料と第2試料との間で、第1マーカーおよび第2マーカーの濃度比における変化を決定することを更に含む方法であって、その変化が状態を検出またはモニタリングするのに用いられる、請求項19に記載の方法。 請求項34 被験体からの第1試料の取得と第2試料の取得との間に医療処置を実施する、請求項32または33に記載の方法。 請求項35 医療処置が外科的処置、ストレス試験または治療的介入を含む、請求項34に記載の方法。 請求項36 モニタリングが疾患の進行、疾患の再発、リスク評価、治療効果または手術の有効性のモニタリングを含む、請求項1に記載の方法。 請求項37 試料中の単一粒子を検出する方法であって:(a)試料中に粒子が存在する場合、粒子をラベルでラベリングすること;および(b)ラベルの有無を検出することであって、ラベルの存在の検出は、試料中の単一粒子の存在を意味すること;を含み;単一粒子の検出限界は20pg/mlより小さく;かつ単一粒子は、心筋トロポニン−I(cTnI)、B型ナトリウム利尿ペプチド(BNP、proBNPまたはNT−proBNP)、TREM−1、インターロイキン1α(IL−1α)、インターロイキン1β(IL−1β)、インターロイキン4(IL−4)、インターロイキン6(IL−6)、インターロイキン8(IL−8)、インターロイキン10(IL−10)、インターフェロンγ(IFN−γ)、腫瘍壊死因子α(TNF−α)、グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)、ロイコトリエンE4(LTE4)、形質転換増殖因子β(TGFβ)、Akt1、Aβ−40、Aβ−42、Fasリガンド(FasL)もしくは血管内皮増殖因子(VEGF)の単一分子、フラグメントまたは複合体を含む、方法。 請求項38 単一粒子の検出限界が約10pg/ml〜約0.01pg/mlの範囲である、請求項37に記載の方法。 請求項39 2つ又はそれより多くのバイオマーカーに対する2つ又はそれより多くの抗体を有する組成物を含むキットであって、2つ又はそれより多くの抗体は蛍光色素部分に結合されており、2つ又はそれより多くのバイオマーカーは請求項37に記載の粒子を含み、蛍光部分は、当該部分の励起波長で光を放射するレーザーによって刺激すると、少なくとも約200個の光子を放出することができ、レーザーは、当該部分を含む直径が約5ミクロン以上のスポットに焦点が合わせられ、レーザーによってスポットに向けられる全エネルギーは約3マイクロジュール以下であり、組成物は適切なパッケージングの中に包まれている、キット。
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