![]() 成形プリフォーム及び成形frp構成部品の製造方法、本方法を実行するための引き抜き成形システム及び圧縮装置
专利摘要:
本発明は、準連続プロセスにおいて、複数の半完成品(1、2、3)から、互いに角度をもって延在している横断面部分を有する成形プリフォーム又はFRP構成部品を製造するための引き抜き成形方法であって、プリフォームを製造するために、多層半完成品構造(HA)の少なくとも1つの多層半完成品構造(HA)が分配ユニット(11)から分配され、分配ユニット(11)から分配された多層半完成品構造が、成形装置(12)に供給され、半完成強化繊維層(1、3)及び少なくとも1つの樹脂フィルム(2)からなるいくつかのウェブの組み合わせからなり;半完成品構造が、成形装置(12)内を案内され、曲がった外形を成形するために半完成品構造の少なくとも1つの横断面部分が曲げられ、任意で硬化プロセスの後に、半完成品構造(HA3)が圧縮装置(13)において圧縮され、切断プロセスの後に、プリフォーム又は構成部品の長手方向部分が除去される引き抜き成形方法に関する。また、本発明は、該方法を実行するための圧縮装置及び引き抜き成形システム(P)にも関する。 公开号:JP2011513085A 申请号:JP2010548028 申请日:2009-02-27 公开日:2011-04-28 发明作者:ニッチュ、クリスティアン 申请人:エアバス オペラツィオンス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング; IPC主号:B29C70-52
专利说明:
[0001] 本発明は、成形プリフォーム及び成形FRP構成部品の製造方法、本方法を実行するための引き抜き成形システム及び圧縮装置に関する。 本発明は、特に、準連続プロセスにおいて、複数の半完成品から、互いに角度をもって延在している横断面部分を有する成形プリフォームを製造するための引き抜き成形方法、及び、準連続プロセスにおいて、複数の半完成品から、互いに角度をもって延在している横断面部分を有する成形FRP構成部品を製造するための引き抜き成形方法に関する。] [0002] さらにまた、本発明は、特に、複数の半完成品から、互いに角度をもって延在している横断面部分を有する成形プリフォーム又は繊維強化プラスチック(FRP)構成部品を製造するための引き抜き成形システム、及び、互いに対して角度をもって延在している横断面部分を有する半完成品構造を圧縮するための圧縮装置に関する。] 背景技術 [0003] 特許文献1は、2つの部分又は複数部品の圧縮成形によって、熱可塑性半完成品から、加熱領域(HZ)、圧縮領域(PZ)及び冷却領域(KZ)を形成する成形部品(形状PR)を製造する装置を開示している。ここで、圧縮成形の部品によって形成された間隙の形状は、初期形状(矩形横断面)から所望の形状(PR)へと連続的に変化する。] [0004] 特許文献2は、複数の繊維及び/又は1つ以上の織物ウェブが液体プラスチックによって連続的に湿潤されて成形部品にしたがって成形される成形部品の製造方法、特に引き抜き成形方法を開示している。ここで、繊維及び/又は織物ウェブ及び/又は液体プラスチックは、繊維及び/又は織物ウェブ及び/又は中間領域における気泡又は欠陥を取除くために振動にさらされる。織物ウェブは、ロール又は同種のものからほどかれ、接続装置に供給される。繊維はまた、他の案内装置によってこの接続装置に供給される。繊維及び織物ウェブは、接続装置を用いて接合されて連結される。接続された繊維及び織物ウェブは、接続装置の下流に配置されたツールに供給される。このツールは、例えば鋳型のコア等から構成されていてもよい。繊維は、ツールを用いて織物ウェブと一体に成形される。繊維及び織物ウェブは、具体的には、折り畳まれる。ツールは、所望の形状の成形部品が繊維及び織物ウェブの成形後に得られるような方法で実現される。] [0005] 特許文献3は、互いに熱的に絶縁された3つの熱領域を有する引き抜き成形装置を開示している。ここで、引き抜き成形装置を通って案内される半完成品を成形した後に硬化させるために、前記熱領域によって所定の温度プロファイルが実現される。] [0006] H字状の繊維強化要素を連続的に成形するシステムは、特許文献4から公知である。該システムは、帯状の予含浸材料が巻回される多数のスプールを搭載するための装置を備え、前記材料は、炭素繊維若しくはガラス繊維又は同種のものに熱硬化性樹脂を含浸することによって製造される。さらにまた、システムは、予含浸材料を所定のH字状に成形するための装置と、予含浸要素を四方から圧縮するための圧縮装置と、予含浸要素を後硬化するための加熱炉と、硬化させられた完成品を所定長さに切断するための切断装置とを特徴として備える。プリプレグ半完成品を使用するときには、特定の樹脂分が、これらの完成品によって予め定義される。さらにまた、部分的に又は全体的に比較的大きな構成部品厚みを有する構成部品の製造は、予含浸材料を所定のH字状に成形している間に、ある程度までしか加工されることができない多数のプリプレグを必要とする。そのような場合においては、特に、H字状に成形された半完成品構造の湾曲領域において折り畳みが形成されることがある。特定の構成部品厚みが実現されるのにともない、プリプレグ構造の所望の成形を実行することが全く可能でないことがあり得る。プリプレグ構造の成形中に、繊維の反り及び/又は繊維の凹凸が一般に生じる可能性がある。特許文献4に係る方法におけるプリプレグの利用による上述した問題は、構成部品の品質低下をもたらす。] [0007] プラスチック構成部品を製造するための2段階の製造プロセスが、特許文献5から公知である。ここで、個々の繊維及びプリフォームが最初に製造され、前記プリフォームは、第2の工程において、樹脂注入法によって樹脂で含浸され、この目的のために特に提供されるシステムにおいて硬化される。樹脂注入法において、プリフォームに注入される樹脂の量は、正確に制御することはできず、そのためこの方法によって高品質の構成部品を製造することが不可能であるか、又は少なくとも非常に困難である。] [0008] 特許文献6は、プリフォームが個々の一方向繊維及びプリプレグ格子から製造される、プラスチック構成部品の製造方法を開示している。ここで、前記プリフォームは、注入法において後に樹脂で含浸されて硬化される。この場合において、それぞれ注入された樹脂の量はまた、正確に制御することができず、特に、部分的に調整することができない。したがって、高い構成部品の品質は、この方法によっては得ることができない。さらに、この方法は、上述した制御支出をこうむる。さらにまた、注入段階は、特に比較的大きいプリフォーム又は構成部品では時間を要する。] 先行技術 [0009] 独国特許出願公開第4017978号明細書 独国特許出願公開第19754381号明細書 国際公開第2007/107007号 独国特許出願公表第6011848号明細書 欧州特許出願公開第1621323号明細書 独国特許出願公表第69814129号明細書] 発明が解決しようとする課題 [0010] 本発明の目的は、互いに角度をもって延在している横断面部分を有するプリフォーム又はFRP構成部品が、それぞれ効率よく且つ最適な品質を有して製造されることができる、成形プリフォーム及び成形FRP構成部品を製造するための方法、本方法を実施するための引き抜き成形システム及び圧縮装置を提供することにある。] 課題を解決するための手段 [0011] 本発明によれば、この目的は、独立請求項の特徴によって達成される。他の実施形態は、これらの独立請求項を引用する従属請求項に開示される。 本発明の装置及び本発明の方法において、複数の半完成品が、出発材料として使用され、準連続プロセスにおいて加工される。この文脈において、用語「準連続プロセス」は、半完成品の前進移動が、実際には、特に圧縮プロセスを実行するための時間区分において停止されるが、この点において本方法がまた「連続的」であると考えられることができるように、プリフォーム又はFRP構成部品が切断プロセスの後までシステムから除去されない製造方法として解釈されるべきである。] [0012] 本発明の引き抜き成形方法において、平坦な半完成品は、出発材料として使用され、その結果、特にロールに巻回されることができる。そのようなロールは、本発明にしたがって提供される分配ユニットにおいて使用される。この場合において、多層半完成品構造は、分配ユニットによって分配されて成形装置に供給され、半完成強化繊維層のいくつかのウェブと少なくとも1つの樹脂フィルムとの組み合わせからなる。ここで、半完成品構造は、半完成品構造において使用される半完成強化繊維層の総重量のゼロから15%以下の割合で、半完成強化繊維層を固定するためのバインダ樹脂の形態でバインダ材料を含み、少なくとも1つの樹脂フィルムは、少なくとも2つの半完成強化繊維層の間に位置している。] [0013] 半完成強化繊維層を固定するためのバインダ材料を使用する代わりに、半完成強化繊維層を互いに縫合し、このようにして前記層を成形装置内に導入することもまた可能である。] [0014] 本発明の引き抜き成形方法において、成形装置に供給される多層半完成品構造の半完成強化繊維層は、特に、樹脂で含浸されていなくてもよい。 成形装置に供給される半完成強化繊維層は、少なくとも部分的に、強化繊維の織物層からなっていてもよい。さらにまた、半完成強化繊維層は、少なくとも部分的に、互いに縫合されたいくつかの乾燥織物層からなっていてもよい。] [0015] 本発明の引き抜き成形方法において、半完成強化繊維層は、代わりに又は追加として、少なくとも部分的に、強化繊維からなる不織物からなっていてもよい。この場合において、半完成強化繊維層は、特に、少なくとも部分的に、互いに縫合された強化繊維からなるいくつかの不織物からなっていてもよい。] [0016] 半完成品構造は、バインダ材料として不織布の層を特徴として備えていてもよい。 本発明の引き抜き成形方法において、半完成品構造が成形装置内に供給される前に、粉末状材料の形態のバインダ材料が、少なくとも1つの半完成強化繊維層上に適用されてもよい又は適用されることができる。バインダは、特に、熱硬化性プラスチック材料及び/又は熱可塑性材料から構成される粉末状材料であってもよい。熱硬化性プラスチック材料は、この場合にはエポキシ樹脂から構成されていてもよい。] [0017] 本発明の引き抜き成形方法によって製造される成形プリフォームは、追加の加工工程を実行することにより、完成したFRP構成部品又は中間完成品の形態のFRP構成部品に加工されることができる。本発明の別の引き抜き成形方法によれば、互いに角度をもって延在している横断面部分を有する成形FRP構成部品が製造される。各FRP構成部品は、他の構成部品とともに組み立てられる完成したFRP構成部品であってもよく、又は、半完成品は、例えば他の成形プロセス又は後硬化プロセス等、他の加工工程に供給される中間完成品であってもよい。FRP構成部品上に強化層を適用した後にFRP構成部品に硬化プロセスを実施することもまた可能である。] [0018] 本発明の引き抜き成形方法において又は本発明の引き抜き成形システムにおいて、製造されるプリフォーム又は製造される構成部品は、特にその長手方向において湾曲していてもよい。] [0019] 本発明によれば、準連続プロセスにおいて、複数の半完成品から、互いに角度をもって延在している横断面部分を有する成形プリフォームを製造するための引き抜き成形方法であって、 ・分配ユニットから少なくとも1つの多層半完成品構造を分配し、この半完成品構造を成形装置内に供給する工程と、 ・半完成品構造の横断面部分が曲がった外形を形成するように、成形装置を介して半完成品構造を案内することによって半完成品構造の少なくとも1つの横断面部分を曲げる工程と、 ・圧縮装置において、移動可能なツール部品を一斉に移動させた後にツール部品を互いから離れるように移動させることによって半完成品構造を成形装置から出たところで横断面形状に圧縮する工程であって、ツール部品が互いから離れるように移動されるときに半完成品構造の供給移動が起こり、加熱及びそれと同時の圧縮が樹脂材料を硬化させ且つ横断面部分の圧縮とともに半完成品構造の横断面部分が形状を維持しながら互いに固定されるように半完成品構造が圧縮装置において加熱され、半完成品構造の供給移動が圧縮プロセス中は中断される、工程と、 ・固定された結合された織物を有する半完成品構造から長手方向部分を切断し、この長手方向部分をプリフォームとして除去する工程とを特徴として含む、引き抜き成形方法が提案される。] [0020] 本発明によれば、分配ユニットによって分配されて成形装置に供給された多層半完成品構造が、乾燥不織物を互いに固定するために、間に少なくとも1つの樹脂フィルムがそれぞれ配置されたいくつかの平坦な乾燥不織物の組み合わせであることが提案される。] [0021] この引き抜き成形方法において、圧縮装置における圧縮中に、第1の工程において、ツール部品が、第1の圧縮位置に移動されてこの圧縮位置において所定時間保持され、そして第2の工程において、予圧縮された半完成品構造のその後の後圧縮を実行するために、ツール部品は、少なくとも2つのツール部品が第1の圧縮位置におけるよりも一斉により近くに移動される第2の圧縮位置へと、互いに対して移動される。] [0022] 加熱及び圧縮装置によって作製されたプリフォームが半完成繊維製品プリフォームであるように、樹脂材料はバインダから構成されていてもよい。この場合において、バインダは、熱硬化性プラスチック材料及び/又は熱可塑性材料から構成されていてもよい。バインダは、粉末状材料の形態で不織物の間に導入されてもよい。熱硬化性プラスチック材料は、特にエポキシ樹脂から構成されていてもよい。この引き抜き成形方法において、複数の平坦な乾燥不織物は、さらにまた、分配ユニットにおける分配ロールからほどかれてもよい。不織物がほどかれた後であって乾燥不織物が成形装置内に供給される前に、バインダ材料が、この場合において、1つ以上の乾燥不織物の上に適用されてもよい。] [0023] バインダの形態で樹脂材料を利用する場合、樹脂注入プロセスにおいて樹脂が半完成繊維製品プリフォームに供給され、プリフォームがその後に硬化されるような方法で、引き抜き成形装置からのプリフォームの除去後に、半完成繊維製品プリフォームをさらに加工することが可能である。] [0024] 本引き抜き成形方法において、圧縮装置における加熱に起因して作製されたプリフォームが、繊維強化プラスチック(FRP)プリフォームであるように、樹脂材料は、樹脂フィルムから構成されていてもよい。] [0025] その結果、いくつかの平坦な乾燥不織物を特徴とする半完成品構造が、成形装置に供給される。平坦な不織物を互いに固定するためのバインダ材料が、一般に、2つの各乾燥不織物の間に導入されてもよく、又は、樹脂フィルムが、2つの各乾燥不織物の間に導入されてもよく、又はバインダ材料及び樹脂フィルムが、それぞれ少なくとも2つの乾燥不織物の間に導入されてもよい。この場合において、樹脂材料は、乾燥不織物の間に導入されてもよく、樹脂材料が樹脂フィルムから構成されている場合には、樹脂フィルムが2つの乾燥不織物の第1のシーケンス間に配置されてもよく、いかなる樹脂材料、すなわちいかなるバインダ又は樹脂フィルムも乾燥不織物の他のシーケンス間に配置されない。] [0026] 上述した引き抜き成形方法において、複数の平坦な乾燥不織物は、分配ユニットにおける分配ロールからほどかれてもよい。 成形装置に供給された半完成品構造は、半完成品構造に接触し且つ成形装置の長手方向を基準にして成形装置の入口領域における位置から出口領域における位置までその配向が連続的に変化する移送ローラにより、成形装置を介して案内されてもよく、半完成品構造の少なくとも1つの横断面部分の位置は、公称角度位置まで連続的に変化させられる。] [0027] 代わりに、成形装置に供給された半完成品構造は、半完成品構造に接触し且つ成形装置の長手方向を基準にして連続的に変化する成形外形を有する成形通路により、成形装置を介して案内されてもよく、半完成品構造の少なくとも1つの横断面部分の位置は、公称角度位置まで連続的に変化させられる。] [0028] 圧縮装置における圧縮中に、第1の工程において、ツール部品は、第1の圧縮位置に移動されてこの圧縮位置において所定時間保持されてもよく、そして第2の工程において、予圧縮された半完成品構造のその後の後圧縮を実行するために、ツール部品は、少なくとも2つのツール部品が第1の圧縮位置におけるよりも一斉により近くに移動される第2の圧縮位置へと、互いに対して移動される。] [0029] バインダ又は樹脂フィルムの形態の樹脂材料が上述した引き抜き成形方法において利用される場合、プリフォームが成形プロセスを経た後に硬化されるような方法で、引き抜き成形装置からのプリフォームの除去後に、プリフォームがさらに加工されてもよい。] [0030] プリフォームの上にプリプレグからなる強化層を局所的に設置し、プリフォームと強化層との連結体をその後に硬化させることもまた可能である。あるいは、プリフォームの上に乾燥不織物からなる強化層を局所的に設置し、樹脂フィルムとともにプリフォームと強化層との連結体をその後に硬化することが可能である。ここで、樹脂フィルムは、プリフォームとその上に配置された次の不織物との間に設置される。] [0031] 本発明によれば、準連続プロセスにおいて複数の半完成品から互いに角度をもって延在している横断面部分を有する成形FRP構成部品を製造するための引き抜き成形方法であって、 ・少なくとも1つの平坦な乾燥不織物及び少なくとも1つの樹脂フィルムから構成された少なくとも1つの多層半完成品構造を分配ユニットから分配し、この半完成品構造を成形装置内に供給する工程と、 ・半完成品構造の横断面部分が曲がった外形を形成するように、成形装置を通して半完成品構造を案内することによって半完成品構造の少なくとも1つの横断面部分を曲げる工程と、 ・圧縮装置において、移動可能なツール部品を一斉に移動させた後にツール部品を互いから離れて移動させることによって、半完成品構造を成形装置から出たところで横断面形状に圧縮する工程であって、ツール部品が互いから離れて移動されるときに半完成品構造の供給移動が起こり、樹脂フィルムの樹脂の一部架橋が起こるように半完成品構造が圧縮装置において加熱され、半完成品構造の供給移動が圧縮プロセス中は中断される、横断面形状に圧縮する工程と、 ・樹脂フィルムの樹脂が少なくとも80%まで架橋されるように、焼き戻し炉において半完成品構造を硬化させる工程と、 ・硬化された半完成品構造から長手方向部分を切断し、この長手方向部分をFRP構成部品として除去する工程とを含むことを特徴とする引き抜き成形方法が提案される。] [0032] FRP構成部品を製造するためのこの引き抜き成形方法において、成形装置に供給された乾燥不織物は、1つの乾燥不織物又は互いに縫合されたいくつかの乾燥不織物層(NCF)から構成されていてもよい。この場合において、分配ユニットに供給された複数の半完成品は、少なくとも1つの分配ロールによって供給されてもよい。分配ユニットによって利用可能になった半完成品の構造は、特に、乾燥不織物及び樹脂フィルムからなっていてもよい。ここで、半完成品が分配されたときに、乾燥不織物によって側面からみて外方に向いている樹脂フィルムの側面に分離箔がさらに配置されてもよく、分離箔は、成形装置内に導入される前に、半完成品の構造から除去される。この場合において、樹脂フィルム及び分離箔は、さらにまた、樹脂フィルムを乾燥不織物に結合し、したがって半完成品構造を作製するために、特に、上下に位置している層の形態でロールに巻回され、ロールから一緒にほどかれてもよい。本発明によれば、分配ユニットによって利用可能になった乾燥不織物、樹脂フィルム、及び、分離箔から構成された構造は、具体的には、分配ロールによって供給されてもよい。この場合において、分配ユニットは、特に、第1の分配ロールによって乾燥不織物を供給し、第2の分配ロールによって分離箔を有する樹脂フィルムとを供給することにより、又は、第2の分配ロールによって樹脂フィルムと、第3の分配ロールによって分離箔とを供給することにより、乾燥不織物、樹脂フィルム、及び、分離箔から構成された構造を提供してもよい。] [0033] 成形FRP構成部品を製造するための本発明の方法において、分配ユニットによって利用可能になった半完成品の構造は、乾燥不織物及びいくつかの樹脂フィルムからなるいくつかの層からなっていてもよい。ここで、重力の方向又はX方向を基準にして、底層は樹脂フィルムから構成されており、上層は乾燥不織物からなる層から構成されている。分配ユニットに供給された半完成品の構造は、特に、2つの乾燥不織物及び少なくとも2つの樹脂フィルムからなっていてもよい。ここで、半完成品の構造の上層及び底層は、それぞれ乾燥不織物から構成されている。分配ユニットが、それぞれ少なくとも2つの平坦な乾燥不織物及び少なくとも1つの樹脂フィルムを分配ロールから分配することもまた可能である。] [0034] 上述した引き抜き成形方法の実施形態において、個々の不織物を固定するために、少なくとも1つの乾燥不織物には、バインダが設けられていてもよい。 成形FRP構成部品を製造するための本発明の引き抜き成形方法において、半完成品構造に接触し、且つ成形装置の長手方向を基準にして成形装置の入口領域における位置から出口領域における位置までその配向が連続的に変化する移送ローラにより、成形装置に供給された半完成品構造が成形装置を通して案内されるときに、半完成品構造の少なくとも1つの横断面部分の位置が、公称角度位置まで連続的に変化させられてもよい。本発明の引き抜き成形方法の代替の実施形態において、半完成品構造に接触し、且つ成形装置の長手方向を基準にして連続的に変化する成形外形を有する成形通路により、成形装置に供給された半完成品構造が成形装置を通して案内されるときに、半完成品構造の少なくとも1つの横断面部分の位置が、公称角度位置まで連続的に変化させられてもよい。] [0035] 成形FRP構成部品を製造するための本引き抜き成形方法において、圧縮装置における加熱は、樹脂フィルムの樹脂が少なくとも40%まで架橋されるような方法で実行されてもよい。圧縮装置における圧縮中に、第1の工程において、ツール部品が第1の圧縮位置に移動されてこの圧縮位置において所定時間保持され、そして第2の工程において、予圧縮された半完成品構造のその後の後圧縮を実行するために、ツール部品が、少なくとも2つのツール部品が第1の圧縮位置におけるよりも一斉により近くに移動される第2の圧縮位置へと、互いに対して移動されるような方法で、同時の圧縮プロセスが実現されてもよい。] [0036] 本発明によれば、互いに角度をもって延在している横断面部分を有する半完成品構造を圧縮するための圧縮装置であって、 ・互いに対して移動可能とされ、互いに角度をもって延在しているツール部品表面をそれぞれ特徴として備える少なくとも2つのツール部品であって、互いに角度をもって延在している半完成品構造の横断面部分がツール部品と接触させられることができるように、一方のツール部品のツール部品表面及び他方のツール部品のツール部品表面が、それぞれ、反対を向いた表面法線を有して互いの反対側に位置する、2つのツール部品と、 ・ツール部品の1つを移動するための2つの調整ユニットであって、各調整ユニットが、移動可能なツール部品の各ツール部品表面の一方の表面法線の方向における移動可能なツール部品の直線移動が実現されることができるような方法で設計されている、調整ユニットと、 ・2つの案内ユニットであって、各調整ユニットとこの調整ユニットによって移動されるツール部品との間にそれぞれ連結されており、これらの調整ユニットの直線移動に対して垂直なツール部品の相対移動を可能とする2つの案内ユニットとを特徴として備える圧縮装置もまた提案される。] [0037] 圧縮装置の調整ユニットは、互いに対して移動可能とされるツール部品のツール部品表面の表面法線が互いに垂直に延在しているような方法で設計されていてもよい。 本発明によれば、複数の半完成品から、互いに角度をもって延在している横断面部分を有する成形プリフォーム又はFRP構成部品を製造するための引き抜き成形システムであって、分配ユニットと、成形装置と、圧縮ツールと、引き出しギアと、切断ユニットとを特徴として備える引き抜き成形システムもまた提案される。圧縮装置は、上述した実施形態のうちの1つにしたがって実現されてもよい。] [0038] 引き抜き成形システムの分配ユニットは、少なくとも2つの分配ロールを特徴として備えてもよく、それにより、分配ユニットは、少なくとも1つの乾燥不織物及び少なくとも1つの樹脂フィルムから構成された多層半完成品構造を成形装置に供給することができる。] [0039] 本引き抜き成形システムのこれらの実施形態に係る成形装置は、移送ローラからなる第1の構造及び移送ローラからなる第2の構造を特徴として備えていてもよく、これらの間において、成形装置に供給された半完成品構造が成形装置内を案内される。ここで、半完成品構造の少なくとも1つの横断面部分の位置が公称角度位置まで連続的に変化させられるように、移送ローラ構造のそれぞれの移送ローラの配向は、成形装置の長手方向において移送ローラから移送ローラまで、すなわち、入口領域における位置から出口領域における位置まで、連続的に変化する。] [0040] 代わりに、成形装置は、成形通路を特徴として備えていてもよく、成形装置内を移動される半完成品構造は、この成形通路を介して案内される。ここで、前記成形通路の横断面は、成形装置の長手方向において連続的に変化する成形外形であって、少なくとも1つの半完成品構造が成形通路を介して案内されるときに、半完成品構造の少なくとも1つの横断面部分の位置が成形装置の出口領域における公称角度位置まで連続的に変化するような方法で設計されている成形外形を特徴として備える。] [0041] 本発明の引き抜き成形システムの上述した実施形態のうちの1つにおいて、圧縮装置には、制御ユニット及び調整ユニットが設けられていてもよく、それにより、圧縮装置内に配置された半完成品構造の後圧縮を実行するために、圧縮装置のツール部品は、それぞれ、所定時間間隔の範囲内における所定の力による進行によって互いに向かってさらに移動可能とされる。制御ユニットは、機能部を特徴として備えてもよく、それにより、圧縮装置のツール部品は、再度、所定時間において又は制御ユニットによって定義された時間において互いから離れ、再び互いに向かって移動される。ここで、半完成品構造の移動は、ツール部品が互いから離れて移動されるときに、駆動ユニットの作動によって実現され、ツール部品が互いから離れて移動されるときに、駆動ユニットの作動によって停止される。] [0042] 典型的な実施形態が、添付図面を参照して以下に記載される。] 図面の簡単な説明 [0043] 分配ユニットと、成形装置と、圧縮ツールと、引き出しギアと、切断ユニットとを有する、互いに角度をもって延在している横断面部分を有する成形FRP構成部品を製造するための本発明の引き抜き成形システムの典型的な実施形態の概略図を示しており、成形FRP構成部品を製造するために、特に、少なくとも2つの平坦な半完成強化繊維層と、これらの層の間に位置している少なくとも1つの樹脂フィルムとからそれぞれなることができる2つの半完成品構造は、図示された典型的な実施形態における成形装置に供給される。 2つの典型的な半完成品構造が成形装置に通されるときにそれらが連続的に取ることができるこれらの半完成品構造の形状の3つの異なる状態のうち第1の状態の概略図を示しており、半完成品は、成形装置における初期の成形段階においてまだ互いから離れて成形装置内で案内されている。 2つの典型的な半完成品構造が成形装置に通されるときにそれらが連続的に取ることができるこれらの半完成品構造の形状の3つの異なる状態のうち第2の状態の概略図を示しており、半完成品は、成形装置における初期の成形段階においてまだ互いから離れて成形装置内で案内されている。 2つの典型的な半完成品構造が成形装置に通されるときにそれらが連続的に取ることができるこれらの半完成品構造の形状の3つの異なる状態のうち第3の状態の概略図を示しており、半完成品は、成形装置の出口領域に一緒に案内されている。 斜め上方からみた形態の引き抜き成形システムの圧縮ツールの一実施形態の概略斜視図を示しており、この実施形態は、いくつかの半完成強化繊維層、特に平坦な乾燥不織物層及び/又は織物層、及び、これらの層の間にそれぞれ導入される任意のバインダ材料から成形プリフォームを製造するための本発明の方法において、並びに、少なくとも2つの平坦な半完成強化繊維層と、これらの層の間に配置される少なくとも1つの樹脂フィルムとから成形FRP構成部品を製造するための本発明の方法において使用できる。 図3において概略的に図示された圧縮装置の一実施形態の概略横断面図を示しており、ツール部品と、ツール部品を移動させるための案内ユニットと、特に圧縮ツールによって単一片の半完成品構造に成形された成形本体とがまた、この図に示されている。 ツール部品レセプタクルに配置された案内溝と、圧縮装置において1つのツール部品の長手方向移動を可能とするために、1つのツール部品上に配置され且つ確動的嵌合によって案内溝内に係合している案内要素とを有する案内ユニットの一実施形態を示している。 上に案内要素が配置された図2cに係る移動可能なツール部品の一部の概略斜視図を示している。 上方からみた形態の図4b及び図4cに係る移動可能なツール部品の一部の概略図を示しており、図4bは、図4dにおいて図示された対象の詳細の部分的な側面図を示している。 図2cに係る移動可能なツール部品の一部の概略斜視図を示している。 第1の位置における圧縮ツールの別の実施形態の概略図を示している。 第2の位置における図5aに係る圧縮ツールの実施形態を示しており、ツール部品は、これらのツール部品の間に位置している半完成品構造を圧縮している。] 図2c 図3 図4b 図4c 図4d 図5a 実施例 [0044] 特に互いに角度をもって延在している各横断面部分を有している成形プリフォーム又はFRP構成部品(図示していない)を製造するための本発明の引き抜き成形方法において、又は本発明の引き抜き成形システムPにおいて、少なくとも1つの多層半完成品構造が、分配ユニット11によって分配され、成形装置12に供給される。] [0045] 成形プリフォームを製造するための本発明の引き抜き成形方法において、成形プリフォームを製造するために成形装置12に供給される半完成品構造は、いくつかの平坦な乾燥不織物層又は織物層1、3からなり、平坦な不織物を互いに固定するためのバインダ材料が、それぞれ2つの乾燥不織物層又は織物層の間に導入される。] [0046] 別の本発明の引き抜き成形方法において、特に互いに角度をもって延在している横断面部分を有する成形FRP構成部品の製造について、成形装置12に供給される半完成品構造HAは、半完成強化繊維層1、3のいくつかのウェブと少なくとも1つの樹脂フィルム2との組み合わせから構成されている。] [0047] 本発明によれば、半完成強化繊維層は、織物及び/又は不織物から構成されていてもよい。この文脈において、織物という用語は、互いに横切って延在している横糸及び縦糸の構造化オーバーレイをいう。不織物という用語は、不織物の厚み方向に互いに縫合された一定方向に延在している複数の強化繊維をいう。本発明にしたがって提供される半完成強化繊維層は、乾燥半完成強化繊維層の形態で分配ユニットにおいて使用されてもよく、又は、バインダ材料のみが設けられていてもよく、分配ユニットから成形装置12に供給される。「乾燥」半完成強化繊維層という用語は、半完成強化繊維層、すなわち、織物層又は不織物層が樹脂で含浸されていないという事実をいう。本発明によれば、バインダ材料、したがって樹脂を含む半完成強化繊維層が、代わりに又は追加的に使用されてもよい。この場合、樹脂がバインダ材料として単に使用されることから、マトリクス材料としての役割を果たすのではなくむしろ、単に異なる半完成強化繊維層を互いに対して固定するために役立つ。したがって、半完成品構造HAは、その半完成強化繊維層を固定するためのバインダ材料として、半完成品構造HAに使用される半完成強化繊維層1、3の総重量の15%以下の割合でバインダ樹脂を含む。] [0048] バインダ材料は、粉末、噴霧される液体材料、又は、不織布の形態で使用されてもよい。粉末又は噴霧される液体材料は、樹脂、特にエポキシ樹脂から構成されていてもよい。この場合において、バインダ材料は、分配ユニットにおいて半完成強化繊維層上に、特に分配ロールに巻回された半完成強化繊維層上に既に適用されていてもよい。] [0049] 上述した材料の利用の結果、構成部品は、効率よく且つ高品質に製造されることができる。構成部品はまた、比較的複雑な形状を有していてもよい。具体的には、構成部品は、互いに角度をもって延在している横断面部分を有する横断面を特徴として備えていてもよい。さらに構成部品は、代わりに又は追加として、それらの長手方向(Z方向)又は供給方向において湾曲していてもよい。使用される材料は、それに応じて、すなわち、構成部品の品質低下をもたらすであろう繊維の反り又は繊維の凹凸なしに、本発明の半完成強化繊維層を成形することを可能にする。これは、本発明の成形中に半完成強化繊維層間に生じるせん断力が極めて小さいという事実によって達成される。樹脂フィルムの利用は、特に、製造されるべき構成部品において比較的一定の繊維含有量が調整されることができるように、樹脂の量を非常に正確に測定してむらなく分布させることを可能とする。細孔なしの構成部品の製造は、特に、この方法で確実化することができる。少なくとも1つの樹脂フィルムが分配ユニットにおいて巻回される典型的な実施形態において、本発明の装置はまた、製造されることになる構成部品の複数の変形例に使用することができる。] [0050] 樹脂フィルムは、包囲された樹脂フィルム、又は連続的なシート状樹脂フィルム、又は表面の最大90%が覆われた樹脂フィルムから構成されていてもよい。完全には包囲されていない又は最大90%が覆われた樹脂フィルムは、特に、製造されることになる構成部品における孔隙率が抑えられるように、例えば格子形状を有していない。樹脂フィルムは、製造関連欠陥に起因して完全には包囲されていなくてもよい。] [0051] 図1に示された本発明の引き抜き成形方法又は本発明の引き抜き成形装置の典型的な実施形態において、2つの半完成品構造HA、HB、すなわち、第1の半完成品構造HA及び第2の半完成品構造HBは、分配ユニット11によって成形装置に分配されている。この場合において、半完成品構造HA、HBのそれぞれは、少なくとも1つの平坦な乾燥不織物と少なくとも1つの樹脂フィルムとから成形FRP構成部品を製造するための方法及び装置における場合と同様に、2つの乾燥不織物層又は織物ウェブ1、3と、その間に配置された樹脂フィルム2とから構成されていてもよい。] 図1 [0052] 図1に示された引き抜き成形方法又は引き抜き成形装置は、一般に、分配ユニットによって分配され且つ少なくとも1つの平坦な乾燥不織物又は織物1、3と少なくとも1つの樹脂フィルム2とからそれぞれなる少なくとも1つの多層半完成品構造から成形FRP構成部品を製造するのに適している。] 図1 [0053] この変形例において、本装置及び本方法は、任意で、分配ユニット11が半完成品構造HA、HBを分配するのみならず、少なくとも2つの平坦な乾燥半完成強化繊維層、特に不織物層及び/又は織物層1、3と、その間に配置された少なくとも1つの樹脂フィルム2とからなる他の多層半完成品構造を分配するように実現されてもよい。ここで、半完成品ユニットH1、H2は、互いに隣接して、特にこの場合には上下に隣接して、双方とも成形装置12に供給される。少なくとも1つの樹脂フィルム2は、特に、2つの乾燥半完成強化繊維層、特に不織物層及び/又は織物層1の間にそれぞれ配置されていてもよい。使用される1つ又はそれ以上の半完成品構造において3つ以上の樹脂フィルム2を設けることも可能である。半完成品構造のそれぞれは、その上層及び底層が、乾燥半完成強化繊維層、特に、間に少なくとも1つの樹脂フィルム2と任意の少なくとも1つの他の乾燥不織物層及び/又は織物層1とが配置された不織物層及び/又は織物層から構成されているような方法で実現される。] [0054] さらにまた、図1に示された引き抜き成形方法又は引き抜き成形装置は、一般に、バインダ材料が設けられているいくつかの平坦な乾燥半完成強化繊維層又は半完成強化層、特に不織物層及び/又は織物層(この点において、参照符号1、2、3は、それぞれ、そのような半完成強化繊維層を示している)からなる少なくとも1つの多層半完成品構造HAから互いに角度をもって延在している横断面部分を有する成形プリフォームの製造に適している。ここで、バインダ材料は、平坦な不織物を互いに固定するために、特に粉末の形態で、2つの各半完成強化繊維層の間に導入されてもよく、乾燥半完成強化繊維層は、分配ユニット11によって分配されて成形装置12に供給される。図1は、本発明のこの典型的な実施形態の変形例を示しており、平坦な半完成強化繊維層(図1には示されていない)を互いに固定するために、間にバインダ材料がそれぞれ導入される3つの乾燥不織物1、2、3をそれぞれ特徴として備える2つの半完成品構造が示されている。バインダは、熱硬化性プラスチック材料又は熱可塑性材料から構成されていてもよく、熱硬化性プラスチック材料は、エポキシ樹脂であってもよい。バインダ材料は、乾燥不織物が成形装置12内に供給される前に、1つ以上の乾燥不織物上に適用されてもよい。複数の平坦な乾燥半完成強化繊維層1、2、3は、図1に示されているように、分配ユニット11において平坦な半完成強化繊維層の形態で分配ロールからほどかれることができる。しかしながら、半完成強化繊維層はまた、異なる方法で成形装置12に供給されてもよい。] 図1 [0055] 図1に示された引き抜き成形方法又は引き抜き成形装置はまた、一般に、本発明に係るいくつかの平坦な半完成強化繊維層からなる少なくとも1つの多層半完成品構造HAから互いに角度をもって延在している横断面部分を有する成形プリフォームを製造するのに適している。ここで、樹脂フィルム(参照符号2)及び/又は(特に粉末状の)バインダ材料は、それぞれ、平坦な不織物層及び/又は織物層を互いに固定するために、2つの本発明の半完成強化繊維層、特に乾燥(すなわち、まだ樹脂含浸されていない)半完成強化繊維層の間に導入され、乾燥不織物層及び/又は織物層並びに樹脂フィルムは、分配ユニット11、例えばロールによって分配され、成形装置12に供給される。図1は、2つの乾燥不織物層及び/又は織物層と、これらの層の間に配置された樹脂フィルムとを特徴として備える第1の半完成品構造HAを有するとともに、平坦な不織物層及び/又は織物層(図1には示されていない)を互いに固定するために、間にバインダ材料がそれぞれ導入される3つの乾燥不織物層及び/又は織物層からなる第2の半完成品構造HBを有する本発明のこの典型的な実施形態の変形例を示している。] 図1 [0056] 上述した全ての典型的な実施形態において、中間層としてプリプレグ材料からなる1つの層を利用する、又は中間層としてプリプレグ材料からなるいくつかの層を利用することもまた可能である。上述した方法が、長手方向において湾曲したプリフォーム又は長手方向において湾曲した構成部品を製造するために使用される場合、厳密に1つ又はたった2つの追加のプリプレグ層が、出発材料として分配ユニット11によって供給され、製造されることになるプリフォーム又は構成部品の湾曲面に位置している横断面部分を特徴として備える半完成品層の間に中間層として使用されることができる。この場合において、特にプリプレグの積層の形態の、いくつかのプリプレグ層がさらにまた、湾曲面に位置している横断面部分を有しない層に使用されてもよい。後者の場合、プリプレグ層は、好ましくは、成形装置の下流であって圧縮ツールの上流にある、圧縮ツールに供給される半完成品構造上に適用される。これは、特に、フランジの側面を実現又は強化するために使用することができる。] [0057] 上述した本発明の典型的な実施形態が例示又は図示された図1に係る概略図において、半完成品、すなわち、乾燥不織物層及び/若しくは織物層1、3並びに樹脂フィルム2、又は、不織物層及び/若しくは織物層1、2、3並びにそれぞれ任意のプリプレグは、これらの半完成品が引き出しギア15を用いて対応する張力を及ぼすことによって分配ユニット11から引き出されることができるように、分配ユニット11においてロールに巻回される。この場合において、各層1、2、3は、別個のロールに巻回される。分配ユニット11は、特に、少なくとも3つの分配ロールa1、b1、c1を特徴として備える。] 図1 [0058] 成形プリフォームの製造方法に関して、図1は、成形装置12に分配されるために、平坦な乾燥不織物1、3が第1のロールa1及び第3のロールc1にそれぞれ巻回され、樹脂フィルム2が2つの上述したロールの間に配置された第3のロールに巻回されている様子を示している。このようにして、分配ユニット11は、少なくとも2つの平坦な乾燥不織物層及び/又は織物層1、3と、これらの層の間に配置された少なくとも1つの樹脂フィルム2とからなる少なくとも1つの多層半完成品構造HAを成形装置12に供給することができる。6つのロールa1、b1、c1、a2、b2、c2が、図1に係る典型的な実施形態において示されている。ここで、ロールa1、b1、c1は、2つの乾燥不織物層及び/又は織物層1と、これらの層の間に配置された樹脂フィルム2とからなる第1の半完成品構造HAを巻回して分配するために設けられており、ロールa2、b2、c2は、2つの乾燥不織物層及び/又は織物層1と、これらの層の間に配置された樹脂フィルム2とからなる第2の半完成品構造H2を巻回して分配するために設けられている。] 図1 [0059] 成形プリフォームの製造方法に関して、図1は、2つのロール構造が、第1のロールa1、第2のロールb1及び第3のロールc1をそれぞれ特徴として備えて設けられている様子を示している。ここで、平坦な乾燥不織物層及び/又は織物層1、2、3は、それぞれ、第1のロールa1、第2のロールb1及び第3のロールc1に巻回される。本方法又は本装置のこの実施形態において、ロールから1つの乾燥不織物層及び/又は織物層のみをほどき、この層を成形装置12に供給することもまた可能である。上述したように、図1はまた、プリフォームが、いくつかの平坦な乾燥不織物層及び/又は織物層(この点において、参照符号1、3は、それぞれ、乾燥不織物層及び/又は織物層を示している)、樹脂フィルム(参照符号2)、及び/又は、2つの乾燥不織物層及び/又は織物層の間にそれぞれ導入されるバインダ材料とからなる、本発明の装置又は本発明の方法の別の典型的な実施形態を示すことができる。] 図1 [0060] 上述した本発明の典型的な実施形態に使用される乾燥不織物層及び/又は織物層は、好ましくは、NCF又はC−繊維織物等の乾燥強化繊維又は乾燥繊維材料からなる平坦な不織物から構成されている。アラミド、ガラス、カーボン、ホウ素又はシリコーン等の高い引っ張り強さを有する堅い繊維は、一般に、この場合における繊維として考慮されてもよい。半完成プリプレグ製品、すなわち、マトリクス樹脂で予含浸された半完成品を使用する場合には、不織物層及び/又は織物層の強化繊維には、既にマトリクス樹脂が備えられており、プリプレグは、特に、EP−プリプレグから構成されていてもよい。] [0061] 不飽和ポリエステル樹脂(UP)、フェノール(PF)、エポキシ樹脂(EP)若しくはビニルエステル(VE)等の熱硬化性プラスチック材料、又は、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)若しくはポリフェニレンスルホン等の熱可塑性材料が、樹脂フィルムに使用されてもよい。樹脂フィルムは、具体的には、エポキシ樹脂フィルムからなっていてもよい。] [0062] 多層半完成品構造は、半完成品構造を一体の又は単一片の半完成品構造に再成形するために、成形装置12及び圧縮ツール13に引き続いて供給される。 成形プリフォームを製造するための本発明の実施形態において、固定された不織物を有する半完成品構造は、圧縮ツール13によって成形され、長手方向部分は半完成品構造から切断され、この長手方向部分はプリフォームとして除去される。] [0063] 成形FRP構成部品を製造するための本発明の他の実施形態において、半完成品構造HA3は、半完成繊維製品の含浸及び樹脂フィルムの樹脂の一部架橋が圧力及び温度の適用に起因して起こるように、圧縮装置13において加熱されて圧縮される。ここで、半完成品構造の供給移動は圧縮プロセスの間は中断され、半完成品構造HA4は、任意で、樹脂フィルムの樹脂が少なくとも80%まで架橋されるように焼き戻し炉14において硬化され、長手方向部分は、硬化された半完成品構造HA4から切断され、この長手方向部分は、FRP構成部品として除去される。この場合において、引き出しギア15は、分配ユニット11を基準にして焼き戻し炉14の下流に配置されており、前記引き出しギアは、移動中の少なくとも1つの半完成品構造HA、HBをセットし、それを分配ユニット11から引き出す。引き出しギア15の下流に配置された切断ユニット16は、それまでの間に硬化された半完成品構造を、製造プロセスのさらなる段階において構成部品Bの製造に使用される所定長さの部分又は構成部品となるように切断する。この典型的な実施形態において、本発明の引き抜き成形システムPは、分配ユニット11と、成形装置12と、圧縮ツール13と、任意の焼き戻し炉14と、引き出しギア15と、切断ユニット16とを特徴として備えることができる。] [0064] 上述した全ての典型的な実施形態において、成形装置12は、入口側における入口領域E2と、引き抜き成形システムP又はこのシステムを介して案内された半完成品構造HA及びHBの長手方向Lにおいて入口領域から離隔された出口側における出口領域A2とを有する外形成形ツールである。少なくとも1つの半完成品構造HAは、一般に、出口側A2において製造されることになる構成部品Bと同一又は類似の横断面形状を有する半完成品構造HA3、HB3を得るために、成形装置12に供給されて、その内部で部分的に曲げられる(図2a乃至図2c)。図1乃至図4に示された本発明の方法又は本発明の装置の実施形態において、2つの半完成品構造から構成された成形体は、成形装置12に供給される。分配ユニット11によって分配された2つ以上の半完成品構造HA1、HB1を成形して加工するための引き抜き成形システムPにおいて、これらの半完成品構造は、一般に、それらが互いに接触して又は水平面を基準にして上下に配置されて接触するような方法で、すなわち成形体として、成形装置12内に供給される。この成形装置において、半完成品の少なくとも1つの横断面部分又は1つの半完成品領域は、隣接する横断面部分又は半完成品領域に対して部分的に曲げられる(図2b)。その結果、半完成品構造HA3、HB3は、横断面形状を有するその出口A2において成形装置12から出るが、その横断面部分は、製造されることになる構成部品の同一横断面部分と同一配向を有する。すなわち、半完成品構造HA3、HB3は、製造されることになる構成部品の横断面形状と類似又は同一の横断面形状を有する(図2c)。] 図1 図2a 図2b 図2c [0065] 成形装置の出口において接して上下に配置される半完成品構造又はいくつかの半完成品構造HA3、HB3は圧縮ツールに供給され、接して上下に配置される2つの半完成品構造HA3、HB3は、圧力及び任意に熱の影響を受けて単一片の半完成品構造H4となるように圧縮される。] [0066] 本発明によれば、特に、成形装置とその下流に配置された圧縮ツール13とにおいて曲がった外形、すなわち、0°又は180°以外の角度で互いに対して延在している横断面部分又は領域を有する外形を有する半完成品を製造することが提案される。これは、T字外形、L字外形、H字外形、Ω字外形、又は、上述した外形の複合形状、すなわち、角度をもって延在している半完成品表面を有する、又は横断面ベース部分に対して垂直若しくは他の角度で延在している半完成品の横断面部分を有する外形を製造することを可能にする。成形装置から出た少なくとも1つの半完成品構造の曲げられた横断面領域は、その結果、半完成品構造の長手方向LHに延在しているフランジ又はカラーを形成する。] [0067] 成形装置12は、(図示しない)受け止め及び案内ユニットを特徴として備え、それにより、少なくとも1つの半完成品構造HA1、HB1の横断面が初期形状から公称横断面形状に変化させられる。典型的な一実施形態によれば、受け止め及び案内ユニットは成形通路(図において示されていない)を特徴として備え、該通路を通って少なくとも1つの半完成品構造HA、HBが案内される。ここで、成形通路の横断面は、成形装置12の長手方向L2において連続的に変化する成形外形を特徴として備え、半完成品構造の少なくとも1つの横断面部分の位置は、前記成形外形において変化する。したがって、受け止め及び案内ユニットは、少なくとも1つの半完成品構造及び特にその1つ以上の領域を受け止め、半完成品構造の領域の位置が成形装置における位置に応じて案内されるように、成形装置12内を通過する間、これらの領域を連続的に変化する位置において保持する。この場合において、受け止め及び案内ユニットは、少なくとも1つの半完成品構造が成形装置内を通過する間、領域が初期位置から公称位置に連続的に変化するような方法で設計されている。半完成品構造は、これらの領域がそれらの公称位置に位置付けられるような方法で圧縮ツール13に供給される。] [0068] 半完成品領域の位置変化を制御するために、受け止め及び案内ユニットは、成形外形の代わりに又は追加として、円筒状ローラ等のローラを有するローラガイドを特徴として備えていてもよい。このとき、ローラの軸は、半完成品構造の供給方向Vを基準にして横又は垂直に延在している。この場合において、例えば、上下に配置された少なくとも2つのローラから構成されるいくつかの構造が、半完成品構造HA、HBが受動的にローラを介して案内される又はローラが駆動されている場合には回転しているローラの助けを借りて成形装置13内を案内されるような方法で、長手方向L2において連続的に配置されるように、ローラもまた、成形装置13の長手方向L2を基準にして上下に、すなわち、長手方向L2を基準にして垂直に配置されていてもよい。供給方向において連続的に配置されたローラは、半完成品又は半完成品領域がローラによって案内されるときにそれらの位置を変えるために、長手方向L2において連続的に変化する位置を有していてもよい。上側ローラ、すなわち、半完成品構造が成形装置内を案内されるときに半完成品構造の上方に位置しているローラはまた、長手方向L2において下側ローラに対して少なくとも部分的にずらして配置されていてもよい。半完成品構造を保持して案内するための受け止め及び/又は案内手段は、ローラ間に設けられていてもよい。] [0069] そのような受け止め及び案内ユニットは、成形ツールを介して出口側A2における公称位置に案内される少なくとも1つの半完成品構造の領域又はいくつかの横断面領域を偏移させることを可能とする。] [0070] 成形装置12及び半完成品構造の成形の異なる典型的な実施形態が、図2a、2b、2cを参照して以下に記載される。図2cに係る半完成品構造を製造するために、分配ユニット11によって分配された平坦な半完成品構造HA1、HB1は、最初は成形装置12内に供給される(図2a)。ここで、第1の半完成品構造HA1は、長手方向L2又はX軸を基準として第2の半完成品構造HB1の上方において垂直方向に位置付けられている。これらの半完成品構造HA1、HB1は、成形装置12の第1の部分においてX方向に互いに離隔されている。ここで、上側の半完成品構造HB1は、2つの隣接する部分HA1−1及びHA1−21が上側の半完成品構造HB1によって覆われず、上側の半完成品構造HB1が第1の部分HB1−1によって水平方向又はY方向において下側の半完成品構造HA1を越えて延在しているような方法で、水平方向又はY方向を基準にして下側の半完成品構造HA1の上方に位置している。] 図2a 図2c [0071] 成形装置内に導入された半完成品構造の配向はまた、水平に延在している必要はない。 上側の半完成品構造HB1によって覆われていない下側の半完成品構造HAの横断面の外縁部分HA1−1が、供給方向Vにおける半完成品構造の移動中に(図1)、成形ツール12の成形外形に起因して下側の半完成品構造の第2の部分HA2−1に対して次第に角度を増すような方法で、受け止め及び案内ユニット又は成形装置13の成形外形が実現される。図2bに示された初期の成形段階の後、下側の半完成品構造は、まっすぐ延在している第1の部分HA3−1と、同様にまっすぐ且つ第1の領域HA3−1を基準にして45°の角度で延在している第2の部分HA3−2とを有する曲げられた横断面形状を有する。さらにまた、受け止め及び案内ユニットは、半完成品構造が成形装置12内を案内されるときに、上側の半完成品構造HB1の2つの横断面端縁部分HB1−1及びHB1−3がこの間に位置する中央部分HB1−2に対して次第に曲げられるような方法で設計されている。図2bは、入口側E3と出口側A3との間のおよそ中央における成形ツール12の位置における半完成品構造の状態HA2、HB2を示している。この場合において、上側の半完成品構造HB2の外側の横断面部分HB2−1及びHB2−3は、およそ45°、すなわち、半完成品部分が出口側A3におけるそれらの公称位置に有する角度のおよそ半分の角度だけ曲げられている。図2cは、対照的に、半完成品構造が本発明に係る圧縮ツール12に供給される成形装置12の出口A1における半完成品構造の公称状態を示している。この公称状態において、下側の半完成品構造HA3の横断面は、まっすぐ延在している第1の部分HA3−1と、同様にまっすぐ且つ第1の領域HA3−1を基準にして90°の角度で延在している第2の部分HA3−2とを有する曲げられた外形を有する。この場合において、第1又は下側の半完成品構造HA3上に配置された上側の半完成品構造HB3は、さらにまた、下側の半完成品構造HA3の第1の部分HA3−1上に位置している中央部分HA3−1と、その端部において中央部分から垂直に延在している2つの部分HA3−1及びHA3−2とを有するU字状の横断面を有する。上側の半完成品構造HB3は、第2の部分HA3−2が、上側の半完成品構造HA3の中央部分HA3−2によって覆われていない部分HA3−21(図2cに示された中間状態において、これは部分HA2−21である)と、上側の半完成品構造HA3の中央部分HA3−2によって覆われている部分HA3−22(図2cに示された中間状態において、これは部分HA2−22である)とを有するような方法で、下側の半完成品構造HA3上に位置付けられている。] 図1 図2b 図2c [0072] 成形装置12の別の実施形態において、第1及び/又は第2のツール部品は、(図示しない)調整ユニットによってそれらが互いに対して移動可能なように実現される。この場合において、上側のツール部品は、好ましくは、並進的に下側のツール部品に対して移動可能とされる。成形装置12のツール半体同士は、調整ユニット及びそれに連結された駆動ユニットによって、互いに対して移動可能とされる。ツール半体が圧縮ツールとして作動することができるように所定の方法で成形装置12内を案内される少なくとも1つの半完成品構造Hを圧縮するために、所定の力を加えることによってツールを閉鎖することもまた可能である。したがって、成形装置12は、圧縮成形ツールの形態で実現されてもよい。] [0073] 上側のツール部品はまた、下側のツール部品に対して空間的に移動可能であってもよい。半完成品構造を受け止めて案内するためのツール部品間に形成された通路の間隙寸法又は大きさは、このようにして調整可能である。さらにまた、これは、ツール部品が一斉に移動されるときに移送を支援する又は移送を阻害するために、特に引き抜き成形プロセス中にツール部品を移動する、すなわち開閉することを可能にする。この寸法は、特に、圧縮ツール13、焼き戻し炉14及び/又は切断ユニット16等の下流のユニットのために速度制御が提供される事例に適している。] [0074] 複雑な構造を有するプリフォーム又はFRP構成部品は、成形装置12に供給される2つ又は3つ以上の半完成品構造HA、HB又はHA1、HB2の組み合わせと、成形装置12における半完成品領域の成形とのおかげで、引き抜き成形システムPによって製造されることができる。] [0075] 示された典型的な実施形態において、平坦な半完成品の形態で分配ユニット11から成形装置12の入口側A3に供給されたいくつかの半完成品構造HA、HBは、出口側A3において異なる横断面形状HA3、HB3を有する半完成品構造の成形体に成形される。なお、製造されることになる構成部品Bも、横断面部分の配向の点で異なるこれらの横断面形状を有することになる。出口側A2における半完成品構造の全体の成形体の横断面は、特に、互いに角度をもって延在している、すなわち、2つの隣接する横断面半完成品部分HA3−21及びHA3−1の長手方向又は中心線が互いに対してある角度で延在している、少なくとも2つの横断面半完成品部分HA3−21及びHA3−1を有する。したがって、隣接する横断面半完成品部分HA3−21及びHA3−1は、上面21a及び21bを有し、その表面法線は互いに角度をもって延在している、すなわち、特定の場合及び図2cに示された典型的な実施形態において表面が互いに垂直に延在している。] 図2c [0076] 成形プリフォームを製造するための本発明の典型的な実施形態において、乾燥不織物及び樹脂材料は、圧縮ツールにおいて加熱される。バインダを用いる場合、加熱は、バインダを最初に液化させた後に硬化させる。それと同時に圧力が、半完成品構造の圧縮を実現するために、圧縮ツールにおいて半完成品構造にかけられる。バインダが用いられる場合、バインダの硬化及び横断面部分の圧縮は、形状を維持しながら互いに対して半完成品構造HA3の横断面部分を固定する。樹脂フィルムの形態の樹脂材料を用いる場合、加熱は、樹脂を最初に液化させ、その後、半完成品構造HA3の横断面部分が形状を維持しながら互いに対して固定されるように、不織物が熱及び圧力の同時影響下で圧縮ツールにおいて含浸されて圧縮される。] [0077] 成形FRP構成部品を製造するための本発明の典型的な実施形態において、半完成品構造HA3は、半完成品繊維の含浸及び樹脂フィルムの樹脂の部分的な架橋が圧力及び熱の影響下で起こるように圧縮ツール13において加熱されて圧縮される。ここで、半完成品構造の供給移動は、圧縮プロセス中は中断される。その後、半完成品構造H4は、任意で、樹脂フィルムの樹脂が少なくとも80%まで架橋される焼き戻し炉14において硬化されてもよい。硬化又は部分的硬化も、この方法において、圧縮ツール13において起こってもよい。半完成品構造が焼き戻し炉14において硬化される場合、「独立した硬化」が達成されるように、すなわち、半完成品構造の独立した横断面部分が実現されるように、半完成品構造は硬化され、樹脂は、圧縮ツール13において少なくとも部分的に、好ましくは40%から70%まで架橋される。この目的のために、半完成品構造は、特にエポキシ樹脂が樹脂フィルムに使用された場合には100℃から200℃の温度まで、特に熱可塑性材料が樹脂フィルムに使用された場合には300℃から400℃の温度まで、圧縮ツール13において加熱される。代わりに、樹脂が少なくとも90%又は100%さえも架橋される加熱プロセスが、圧縮ツール13において実行されてもよい。] [0078] 図4aに示された圧縮ツール13は、本方法又は本装置の上述した典型的な実施形態において半完成品構造の成形体HA−3、HB−3を圧縮するために設けられており、ベースツール部品又は第1のツール部品31を特徴として備えるが、その上には図2cに係る半完成品構造の成形体HA−3、HB−3が置かれる。図2cに係る半完成品構造の成形体HA3及びHB3は、X方向を基準にして下側の半完成品構造HA3と、上側の半完成品構造HB3、すなわち、下側の半完成品構造上に位置している半完成品構造とを特徴として備える。ベースツール部品31は、成形体の下側の半完成品構造HA3がベースツール部品31上に位置付けられるように、半完成品構造の成形体HA−3、HB−3を受け止めるために設けられている。下側の半完成品構造HA3の第1の部分HA3−1は、構造HA3がツール部品上に置かれたときに水平に延在している表面外形を有するベースツール部品31の第1のツール表面31a上において水平方向に延在している。まっすぐ且つ第1の領域HA3−1に対して90°の角度で延在している第2の部分HA3−2は、構造HA3がツール部品上に置かれたときに垂直に延在している表面外形を有するベースツール部品31の第2のツール表面31b上に位置している。第1及び第2のツール表面31a、31bを有するベースツール部品31のツール表面は、半完成品構造HA3がベースツール部品31上の所定位置にあるときに、ベースツール部品に面した半完成品領域HB3−1及びHB3−2の側面22a、22bが、第1のツール部品31のツール表面と接触させられることによってその上に置かれることができるような方法で実現される。したがって、半完成品部分HA3−1の表面22aは、典型的な実施形態において示された垂直に延在している表面外形を有するベースツール部品31の第1のツール表面31aに面してその上に位置し、半完成品部分HA3−2の表面22bは、水平に延在している表面外形を有する第2のツール表面31bに面してその上に位置している。] 図2c 図4a [0079] その結果、圧縮ツール13は、一般に、互いに角度をもって延在している2つのツール部品表面を有する少なくとも1つのツール部品32を特徴として備える。ここで、前記ツール部品は、反対側の表面として機能し且つ互いに角度をもって延在している2つのツール部品表面を有するツール部品31に対して、少なくとも1つの調節ユニットによって、移動可能とされ、ツール部品は、一方のツール部品のツール部品表面及び他方のツール部品のツール部品表面が、反対を向いた表面法線を有してそれぞれ互いに反対側に位置することにより、互いに角度をもって延在している半完成品構造HA3、HB3の横断面部分がツール部品と接触させられることができるような方法で配置されている。] [0080] 第2のツール部品32、第3のツール部品33、及び、第4のツール部品34は、第1のツール部品31に対して半完成品構造HA3、HB3の成形体を押圧するために設けられている。圧縮ツール13の一実施形態において、第1又はベースツール部品31は、圧縮ツール13の支持部品の形態で実現されており、したがって移動可能ではないが、第1のツール部品31はまた、調整ユニットによって移動可能なように実現されてもよい。] [0081] 圧縮ツール13の第1の側L上に位置している第2のツール部品32は、第1のツール部品31の垂直に延在している表面31aの反対側に位置付けられ且つそれに対して平行に延在している第1のツール表面32aを特徴として備える。第1及び第2のツール部品31、32の間に位置している下側の半完成品構造HA3の第1の部分HA3−1がY方向にツール部品31、32を一斉に移動(移動R1)することによって部分H4−1となるように圧縮されることができるように、第2のツール部品32は、第1の調整ユニットにより、Y方向、具体的には、第1のツール部品31の反対側のツール表面31aの法線の方向又は第1の側Rの方向に、第1のツール部品31に対して移動可能とされる。] [0082] 上側の半完成品構造HA3によって覆われていない下側の半完成品構造HA3の第2の部分HA3−21が、第1及び第2のツール部品31、32をX方向に一斉に移動(移動R2)することによって部分H4−21となるように圧縮されることができるように、図4aに係る圧縮ツール13の第2のツール部品32は、さらにまた、第2の調整ユニット42により、X方向に移動可能とされる。] 図4a [0083] 図4aに係る圧縮ツール13の実施形態において、第3のツール部品33は、第1のツール部品31の上方に、すなわち、第1のツール部品31を基準にして上側BBに向かう方向に設けられて位置している。ここで、この第3のツール部品は、上側の半完成品構造HB3の中央部分HB3−2の上方の横断面凹部(図2c)内に挿入されることができる(図4a)。横断面凹部は、第3のツール部品の挿入中に第3のツール部品33の側面33a、33b、33cと接触する半完成品表面24a、24b、24cによって画定されている。X方向に第3のツール部品33を移動するために、第3のツール部品33は、図4aに係る実施形態において、移動可能にツール部品レセプタクル44に連結されており、そのツール部品レセプタクル44は、第2の調整ユニット42に連結されている。これにより、第2の調整ユニット42が作動すると、第2のツール部品32も第3のツール部品33もX方向に移動する。第3のツール部品33は、さらにまた、特にY方向においては第2のツール部品32から分離される。その結果、第3のツール部品33は、第2のツール部品32が第2の方向R2に移動されるときに、第2の方向R2又はX方向に移動する。上下に位置する部分HA3−22及びHB3−2は、したがって、負のX方向、すなわち、下側AAの方向における第2のツール部品32の移動中に圧縮される。] 図2c 図4a [0084] 第2の調整ユニット42が作動されたときに第2のツール部品32及び第3のツール部品33をY方向に移動させるために、第3のツール部品33も、第2のツール部品32と同様に第2の調整ユニット42に直接連結されていてもよい。] [0085] ツール部品32、33によって与えられる一定の圧縮力、及び、任意には圧縮ツール13における所定の圧力の与え方の影響下で、上下に位置する2つの半完成品構造HA3、HB3の部分HA3−22、HB3−2は、一体の又は単一片の半完成品H4が圧縮プロセス後に圧縮ツールにおいて作製されて圧縮ツールから出るように、一体の又は単一片の層に圧縮される。] [0086] 図4aに係る圧縮ツール13の実施形態において、さらにまた、第4のツール部品34が圧縮ツール13の第2の側R3上に設けられて配置されている。ここで、この第4のツール部品は、他のツール部品に対して、特に第1のツール部品31に対して、第1の方向R1、すなわち、Y方向に移動可能とされる。第4のツール部品34はまた、不動であってもよく、又は、圧縮ツールにおいて第1のツール部品31の一部を形成していてもよい。第4のツール部品34はツール部品表面34aを有し、その表面法線は、このツール部品表面34aが、第2の側R3の方向において最も遠くに位置している上側の半完成品構造HA3の第1の横断面部分HA3−1の外面25aと接触させられることができるように、負のY方向に延在している。第2のツール部品32は、さらにまた、ツール部品表面32cを特徴として備え、その表面法線は正のY方向及び右側R3に向かって延在している。ここで、このツール部品表面は、表面法線が負のY方向に延在している、U字状の半完成品構造HB3の左突出部HB3−3の表面と接触させられることができる。] 図4a [0087] 反対側の表面として機能する第4のツール部品32に対して第2のツール部品32を移動できることと、ツール部品32、34の間且つ突出部HB3−1及びHB3−3の間における第3のツール部品33の配置とに起因して、半完成品構造の横断面部分は、表面法線がY方向に延在しているツール部品表面によって圧縮されることができる。] [0088] 圧縮装置13のツール部品31、32、33、34にはツール部品表面が設けられているが、その表面法線はこれらのツール表面によって接触して圧縮される半完成品部分の表面法線の反対方向、及び、移動可能なツール部品に面している反対側の表面として機能するツール部品の表面の表面法線の反対方向に延在している。また、ツール部品は調整ユニット41、42によってこの表面法線の方向において互いに移動可能とされる。これらのことから、後圧縮を伴う圧縮プロセスを実行することが可能であり、したがって、半完成品構造HA3、HB3の成形体を高品質の一体の又は単一片の半完成品に圧縮することが可能である。この場合において、移動可能なツール部品は、このツール部品に面している半完成品構造の成形体の表面の各表面法線の方向における移動可能なツール部品の直線運動をそれぞれ実行することを可能にする少なくとも1つの調整ユニットによって移動されてもよい。調整ユニットは、反対側の表面を基準にして半完成品構造の成形体の横断面中央線を越えて位置しており且つ該反対側の表面に対して押圧されるように横断面部分を圧縮することができる少なくとも1つのツール部品又は複数のツール部品を移動することが可能である。特に、移動可能なツール部品32を移動させるためのいくつかの調整ユニット51、52を設けることが可能である。ここで、各調整ユニットは、反対側の表面として機能するツール部品の各表面法線の方向における直線運動を実行することができる。] [0089] 示された適用例において、図2cに係る圧縮ツール13内に位置している半完成品構造の成形体の横断面部分HA3−1及びHA3−21又はそれらの中心線は、互いに垂直に延在しており、したがって、これらの横断面部分HA3−1及びHA3−21の表面法線もまた、互いに垂直に延在している(図2cを参照)。少なくとも1つの移動可能なツール部品32を、一般に互いに角度をもって延在している横断面部分HA3−1及びHA3−21の対応する上面に対して押圧するとともに、移動可能なツール部品を横断面部分HA3−1及びHA3−21に対してさらに押圧するために、このツール部品は、双方の表面法線、すなわち、第1及び第2の表面法線の方向に移動可能なように配置されている。示された例において横断面部分HA3−1及びHA3−21が互いに垂直に延在していることから、ツール部品32はまた、互いに垂直に延在している2方向において第1のツール部品31に対して移動可能とされる。圧縮装置13の一実施形態において、特に2つの持ち上げシリンダ41、42から構成され得る2つの直線調整ユニットがこの目的のために設けられる。ここで、前記持ち上げシリンダの端面は、それぞれ、一方は回転不能なツール支持装置40a及び40bに接して、他方はツール部品レセプタクル43及び44に接して設置されることができる。直線調整ユニット又は持ち上げシリンダの端面はまた、各ツール支持装置40a及び40bに、かつ/又は、各ツール部品レセプタクル43及び44に接続されていてもよい。ツール支持装置40a及び40bはまた、単一片のツール支持装置又は相互連結された部品からなるツール支持装置40の形態で実現されてもよい。持ち上げ又は調整シリンダは、例えば、油圧式、電気式又は空気圧式で作動され得る。] 図2c [0090] 半完成品部分を圧縮するためのいくつかの調整ユニット41、42が、それらに連結されたツール部品をそれらが直線的に移動可能であり、且つ、これらの調整ユニットに連結されたツール部品が、互いに角度をもって延在している表面法線を有する表面を有するような方法で実現される場合、案内ユニットは、これらの調整ユニットのそれぞれに対するツール部品の移動を可能とするために、各調整ユニットと、この調整ユニットによって移動されるツール部品との間で連結される。ここで、ツール部品は各調整ユニットに対してツール部品表面の方向に移動可能であるが、その表面法線は調整移動の方向に各調整ユニットに延在している。本発明のこの態様は、図4aに示された典型的な実施形態を参照して以下に記載される。] 図4a [0091] 第1の表面法線の方向に移動可能とされる第1のツール部品レセプタクル43及び移動可能なツール部品32は、第1の案内ユニット51を形成しており、該案内ユニットにより、移動可能なツール部品32は、動かされて第1のツール部品レセプタクル43に対して前後に移動可能とされる、すなわち、第1の表面法線を基準にして垂直に(且つ長手方向L3を基準にして垂直に)又は半完成品領域H4−1の表面に沿って且つしたがって第1のツール部品31に対して方向R2に移動可能とされる。第2の表面法線の方向に移動可能とされる第2のツール部品レセプタクル44及び移動可能なツール部品32は、さらにまた、第2の案内ユニット52を形成しており、該案内ユニットにより、移動可能なツール部品32は、動かされて第2のツール部品レセプタクル44に対して前後に移動可能とされる、すなわち、第2の表面法線を基準にして垂直に(且つ長手方向L3を基準にして垂直に)又は半完成品領域H4−21の表面に沿って且つしたがって第1のツール部品31に対して方向R1に移動可能とされる。] [0092] 案内ユニット51、52は、案内溝及びその内部に係合している案内要素の形態の連結によって実現されてもよい。図4d及び図4eに示された実施形態において、案内ユニット51及び52は、第1及び第2のツール部品レセプタクル43及び44において各案内溝45及び46によって且つ移動可能なツール部品32上に配置された台形状横断面(図4d)からなる各案内要素47及び48によって実現される。ここで、案内要素は、確動的嵌合によって各案内溝45及び46内に部分的に係合している。いくつかの案内要素47及び48は、好ましくは、ツール部品32に沿って配置されている。ここで、これらの案内要素は、圧縮ツール13の長手方向L3を基準にしてツール部品32の各外側にそれぞれの配向を有して連続的に配置されている(図4d)。したがって、各案内要素47及び48を受け止めるためのいくつかの案内溝45及び46は、ツール部品レセプタクル43及び44に沿って配置されている。ここで、案内溝45及び46は、圧縮ツール13の長手方向L3を基準にしてツール部品32に面しているツール部品レセプタクル43及び44の各側にそれぞれの配向を有して連続的に配置されている。案内要素47及び48並びに案内溝45及び46はまた、図示されたもの以外の横断面形状を有していてもよい。ここで、案内要素47及び48は、案内溝45及び46内に係合しており、したがって、調整ユニット41、42に対する各ツール部品32の直線移動を可能とする。案内要素47及び48が、代わりに又は追加として、調整ユニット41、42に連結されていてもよく、案内溝45及び46が、ツール部品32上に設けられていてもよい。] 図4d 図4e [0093] 少なくとも1つの他のツール部品、すなわち、記載された典型的な実施形態における固定又は不動のベースツール部品31に対する移動可能なツール部品32の移動に起因して、2つの調整ユニット41、42により、接触表面の表面法線の方向において、圧縮ツール13内に導入され、互いに対して移動可能とされるツール部品間に位置付けられた半完成品構造HA3、HB3(図2c)は、圧縮力及び任意には所定温度の影響下で一体の横断面からなる半完成品H4に成形される。この場合において、半完成品構造HA3、HB3の成形体Gの異なる層は、成形装置12において均一な横断面層に圧縮されることができる。圧縮ツール13は、さらにまた、ツール部品が一斉に移動されるときにツール部品間に位置している半完成品構造HA3、HB3が圧縮されるような方法で、すなわち、移動可能なツール部品32が、不動のツール部品31の表面、したがってツール部品間に位置している半完成品構造HA3、HB3に対して所定の力で押圧される状態において実現される。ここで、作製された一体の半完成品構造H4の材料厚みが、与えられた圧力によって生じた半完成品構造の材料の圧縮に起因して減少させられる場合には、移動可能なツール部品32は、所定時間間隔の範囲内で又は時間に依存して再調整されることができる。] 図2c [0094] 圧縮ツール13及びこの圧縮ツールによって圧縮されることになる少なくとも1つの半完成品構造はまた、異なって設計されてもよい。数個の変形例が以下に詳細に記載される。] [0095] 例えば、横断面部分HA3−1及びHA3−2を特徴として備えるのみであって、したがって単純な曲がった外形を有する1つの半完成品構造のみが圧縮ツール13において形成されてもよい。この場合には、対応する寸法をそれぞれ有する第1のツール部品及び第2のツール部品32を有する圧縮ツール13を設ければ十分である。ここで、少なくとも第2のツール部品32は、第1の調整ユニット41及び第2の調整ユニット42によって第1のツール部品31の方向に移動可能とされる。横断面部分HA3−1及びHA3−2が延在している方向はまた、互いに対して90°以外の角度で傾斜していてもよい。この場合において、第2のツール部品32の調整方向R1及びR2は、それらが曲がった外形からなる横断面部分の表面法線の方向に延在しているように実現される。] [0096] 一変形例において、圧縮ツール13はまた、例えば図2cにおける上側の半完成品構造HB3から構成されるU字状の半完成品構造の圧縮及び成形用に実現されて設計されてもよい。この場合において、第2のツール部品32は、第2のツール部品表面32aを有する部分を有さずに実現されてもよい。] 図2c [0097] 例えば、半完成品構造はまた、完全なH字外形、又は、1つ以上の突出部が欠落した、すなわち、Y方向において第1のツール部品31上に位置している中央部分から突出した少なくとも2つの部分を有する部分的なH字外形の形態で実現されてもよい。この場合において、横断面凹部が互いに平行に延在している突出部の間に形成されている。ここで、第2のツール部品31によってY方向において第4のツール部品に対して[Y方向に]押圧されることができるツール部品33は、図4eに示された典型的な実施形態に基づいて、上述した横断面凹部内に挿入されることができる。] 図4e [0098] 少なくとも1つのツール部品32が調整ユニットの移動に対してこれらの2つの角度においてさらに移動可能とされるように調整構造が実現される限り、半完成品構造の部分が互いに角度をもって延在しているならば、図4aに係る構造は、一般に、特に上述した適用例において利用可能とされる。] 図4a [0099] 圧縮ツール13は、図2cに係る半完成品構造の横断面領域に対する横断面領域の配向を変化させることなく圧縮ツール13内に導入された半完成品構造の成形体を圧縮するために、一般に、互いに対して移動可能とされる少なくとも2つのツール部品を特徴として備える。] 図2c [0100] 本発明の一実施形態において、ツール内に導入された複雑な構造を有する半完成品構造の成形体を圧縮成形するための圧縮ツールは、互いに角度をもって延在している横断面領域の配向を変化させることなく圧縮ツール13内に導入された半完成品構造の成形体の後圧縮をも実行するために、少なくとも第1の不動のツール部品と、不動のツール部品に対して移動可能とされる少なくとも1つのツール部品とを特徴として備える。この実施形態の一変形例において、少なくとも1つの不動のツール部品は、互いに角度をもって延在し、且つ、第1及び第2の表面法線を有する2つの接触表面を特徴として備える。この第1及び第2の表面法線は、互いに角度をもって延在し且つ移動可能なツール部品によって圧縮される半完成品構造の成形体の横断面領域の第1及び第2の表面法線の方向にそれぞれ延在している。ここで、不動のツール部品は、反対側の表面を形成している。一変形例において、第1のツール部品はまた、それが第2のツール部品に対して移動可能とされるように実現されてもよい。製造されることになる構成部品の公称厚み及び高い品質を実現するために、本発明は、圧縮プロセスの第1の工程において製造される半完成品厚みを、材料圧縮によって第2の工程において半完成品H4の公称厚みまで減少させるために、ツール部品を再調整することを提案する。] [0101] 駆動ユニットによって駆動される調整ユニットは、ツール部品同士が互いから離隔された位置からそれらが一斉に移動される位置に、すなわち、所定の圧縮力が与えられ、これらの2つの部品間に位置している半完成品構造が所定の方法で圧縮されることができるように、ツール部品を移動することを可能にする。これはまた、例えば、ツール部品が互いから離れるように移動されるときに半完成品構造H4が圧縮ツール13から引き抜かれることができ、ツール部品が一斉に移動されるときに半完成品構造H4が圧縮されることができる不連続モードを実現することを可能にする。] [0102] 半完成品構造H4の長手方向を基準にして湾曲している硬化された半完成品又は構成部品が製造されるべきである場合、圧縮ツール、すなわち、そのツール部品は、好ましくは、それらがその長手方向L3において湾曲しているように実現されることができる。] [0103] 圧縮ツールは、所定温度又は所定の温度変化の任意の影響下で、導入された半完成品を圧縮するために、圧縮力を与える目的で設けられている。 圧縮装置は、曲がった横断面形状を有するFRP構成部品、特に航空機胴体のフレームを製造することを可能にする。] [0104] 図5a、5bに係る別の典型的な実施形態において、圧縮ツール13は、ツール部品を有して実現されてもよいが、そのうち2つは互いに反対側に延在している方向にそれぞれ移動可能とされる。図5a及び図5bは、4つのツール部品61、62、63、64を有する典型的な実施形態を示している。ここで、ツール部品61及び62と、ツール部品63及び64は、それぞれ、互いに反対方向に移動可能とされる。] 図5a 図5b [0105] この構造は、特に、互いに平行に延在している2つの長手方向フランジ71、72と、2つの長手方向フランジを接続する中央部分又はウェブ73とを有するH字外形を圧縮することを可能とする。なお、2つの長手方向フランジ71、72と中央部分又はウェブ73とは、結果として、それぞれ互いに面している表面間に2つの対向する凹部65、66を形成している。この目的のために、第1及び第2のツール部品61、62は、それぞれ、調整ユニット61a及び62aにより、長手方向フランジの横断面部分71、72の長手方向に対して垂直であって圧縮ツールの長手方向L3に対しても垂直である方向R61及びR62において互いに対して直線的に移動可能とされる。第3及び第4のツール部品63及び64は、調整ユニット63a及び64aにより、横断面図(図5a、5b)において第1及び第2のツール部品61、62の移動方向に対して垂直に延在している方向R63及びR64において互いに対して直線的に移動可能とされる。ここで、第3及び第4のツール部品は、凹部65、66内に挿入されることができ、ウェブから延在している長手方向フランジの横断面部分71、72に沿ってこのウェブの両側において移動可能とされる。] 図5a [0106] 圧縮ツールは、一般に、加熱ユニットを特徴として備えてもよい。この場合において、温度監視装置を有する温度センサが設けられることが好ましい。プロセス温度の制御のために、特に、製造されることになる半完成品又は構成部品の品質を最適化することが可能である。これはまた、目的のある温度監視によって再現可能な試運転を実行することを可能とする。] [0107] 引き抜き成形システム又は引き抜き成形装置Pには、公称温度を特定することができ、制御装置及び加熱ユニットの対応する作動部を特徴として備える制御ユニットが設けられてもよく、該制御ユニットにより加熱ユニットの公称温度が特定されて制御されることができる。] [0108] 引き抜き成形システムPは、成形装置12内に半完成品構造を供給するための引き出しギア15を特徴として備える。ここで、引き出しギアは、クランピングジョーによって半完成品構造の供給移動Vを実現する。]
权利要求:
請求項1 準連続プロセスにおいて、複数の半完成品(1、2、3)から、互いに角度をもって延在している横断面部分を有する成形プリフォームを製造するための引き抜き成形方法であって、・分配ユニット(11)から少なくとも1つの多層半完成品構造(HA)を分配し、この半完成品構造を成形装置(12)内に供給する工程と、・前記半完成品構造の横断面部分が曲がった外形を形成するように、前記成形装置(12)を通して前記半完成品構造を案内することによって前記半完成品構造の少なくとも1つの横断面部分を曲げる工程と、・圧縮装置(13)において、移動可能なツール部品を一斉に移動させた後に前記ツール部品を互いから離れて移動させることによって、前記半完成品構造(HA3)を前記成形装置(12)から出たところで前記横断面形状に圧縮する工程であって、前記ツール部品が互いから離れて移動されるときに前記半完成品構造の供給移動が起こり、加熱及びそれと同時の圧縮が樹脂材料を硬化させ、且つ横断面部分の圧縮とともに前記半完成品構造の横断面部分が形状を維持しながら互いに対して固定されるように、前記半完成品構造が前記圧縮装置(13)において加熱され、前記半完成品構造の供給移動が圧縮プロセス中は中断される、前記横断面形状に圧縮する工程と、・固定された不織物を有する前記半完成品構造(H4)から長手方向部分を切断し、この長手方向部分をプリフォームとして除去する工程とを特徴として含み、前記分配ユニット(11)によって分配されて前記成形装置(12)に供給された前記多層半完成品構造(HA)が、半完成強化繊維層(1、3)からなるいくつかのウェブと少なくとも1つの樹脂フィルム(2)との組み合わせであり、前記半完成強化繊維層(1、3)が、半完成品構造(HA)の総重量の15%以下の割合で前記半完成強化繊維層(1、3)を固定するためのバインダ樹脂を含み、少なくとも1つの樹脂フィルム(2)が、少なくとも2つの半完成強化繊維層(1、3)の間に位置していることを特徴とする、引き抜き成形方法。 請求項2 前記成形装置(12)に供給された前記多層半完成品構造(HA)の半完成強化繊維層(1、3)が樹脂で含浸されていないことを特徴とする、請求項1に記載の引き抜き成形方法。 請求項3 前記成形装置(12)に供給された前記半完成強化繊維層(1、3)が、少なくとも部分的に、強化繊維の織物層からなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の引き抜き成形方法。 請求項4 前記半完成強化繊維層(1、3)が、少なくとも部分的に、互いに縫合されたいくつかの乾燥織物層からなることを特徴とする、請求項3に記載の引き抜き成形方法。 請求項5 前記半完成強化繊維層(1、3)が、少なくとも部分的に、強化繊維の不織物からなることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の引き抜き成形方法。 請求項6 前記半完成強化繊維層(1、3)が、少なくとも部分的に、互いに縫合された強化繊維のいくつかの不織物からなることを特徴とする、請求項5に記載の引き抜き成形方法。 請求項7 前記半完成品構造(HA)が、バインダ材料として不織布の層を特徴として備えることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の引き抜き成形方法。 請求項8 前記半完成品構造(HA)が前記成形装置(12)内に供給される前に、バインダ材料が粉末状材料の形態で少なくとも1つの半完成強化繊維層(1、3)の上に適用されることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の引き抜き成形方法。 請求項9 前記バインダが、熱硬化性プラスチック材料若しくは熱可塑性材料、又はその両方から構成された粉末状材料であることを特徴とする、請求項8に記載の引き抜き成形方法。 請求項10 前記熱硬化性プラスチック材料がエポキシ樹脂であることを特徴とする、請求項9に記載の引き抜き成形方法。 請求項11 前記圧縮装置(13)における圧縮中に、第1の工程において、前記ツール部品が、第1の圧縮位置に移動されてこの圧縮位置において所定時間保持され、そして、第2の工程において、予圧縮された半完成品構造(H4)のその後の後圧縮を実行するために、前記ツール部品が、少なくとも2つのツール部品が前記第1の圧縮位置におけるよりも一斉により近くに移動される第2の圧縮位置へと、互いに対して移動されることを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の引き抜き成形方法。 請求項12 前記複数の半完成強化繊維層(1、3)が、前記分配ユニット(11)における分配ロールからほどかれることを特徴とする、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の引き抜き成形方法。 請求項13 プリプレグからなる強化層が、局所的に前記プリフォームの上に設置され、前記プリフォームと前記強化層との組み合わせが、その後に硬化されることを特徴とする、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の引き抜き成形方法。 請求項14 乾燥不織物からなる強化層が、局所的に前記プリフォームの上に設置され、前記強化層を有するプリフォームと樹脂フィルムとの組み合わせが、その後に硬化され、樹脂フィルムが、前記プリフォームとその上に配置された次の不織物との間に設置されることを特徴とする、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の引き抜き成形方法。 請求項15 前記樹脂フィルムの樹脂を少なくとも80%まで架橋するために、前記圧縮装置(13)における前記半完成品構造(HA3)の圧縮後に、前記半完成品構造(HA4)が焼き戻し炉(14)において硬化されることを特徴とする、請求項1乃至14のいずれか一項に記載の引き抜き成形方法。 請求項16 樹脂注入プロセスにおいて、前記プリフォームの除去後に、樹脂が前記プリフォームに供給され、その後に前記プリフォームが硬化されることを特徴とする、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の引き抜き成形方法。 請求項17 前記半完成品構造(HA)が前記成形装置(12)内に供給される前に、重力の方向を基準にして半完成強化繊維層(1、3)からなる構造の上面若しくは底面、又はその両方の上に分離箔がさらに設置されることを特徴とする、請求項1乃至16のいずれか一項に記載の引き抜き成形方法。 請求項18 樹脂フィルム(2)を半完成強化繊維層(1、3)と組み合わせ、したがって前記半完成強化繊維層(1、3)からなる構造を成形するために、前記樹脂フィルム(2)及び分離箔が、上下に配置される層の形態でロールに巻回されており、前記ロールから一緒にほどかれることを特徴とする、請求項17に記載の引き抜き成形方法。 請求項19 前記分配ユニット(11)によって利用可能になった半完成強化繊維層(1、3)、樹脂フィルム(2)、及び、分離箔から構成された構造が、分配ロールから分配されることを特徴とする、請求項17又は18に記載の引き抜き成形方法。 請求項20 前記分配ユニット(11)が、半完成強化繊維層(1、3)、樹脂フィルム(2)、及び、分離箔からなる構造を利用可能にすることができるように、半完成強化繊維層(1)が第1の分配ロールから分配され、分離箔を有する前記樹脂フィルムが第2の分配ロールから分配されることを特徴とする、請求項17に記載の引き抜き成形方法。 請求項21 前記分配ユニット(11)が、半完成強化繊維層(1、3)、樹脂フィルム(2)、及び、分離箔からなる構造を利用可能にすることができるように、半完成強化繊維層(1)が第1の分配ロールから分配され、樹脂フィルムが第2の分配ロールから分配され、分離箔が第3の分配ロールから分配されることを特徴とする、請求項17に記載の引き抜き成形方法。 請求項22 前記分配ユニット(11)によって利用可能になった半完成品(1、2)からなる構造が、いくつかの半完成強化繊維層と、いくつかの樹脂フィルムとからなり、底層が樹脂フィルムから構成されており、上層が乾燥不織物又は織物の層から構成されていることを特徴とする、請求項1乃至16のいずれか一項に記載の引き抜き成形方法。 請求項23 前記分配ユニット(11)に供給された前記半完成品(1、2)の構造が、少なくとも2つの半完成強化繊維層(1、3)と、少なくとも2つの樹脂フィルム(2)とからなり、前記半完成品(1、2)の構造の上層及び底層が、それぞれ、乾燥不織物又は織物から構成されていることを特徴とする、請求項1乃至16のいずれか一項に記載の引き抜き成形方法。 請求項24 前記少なくとも2つの平坦な乾燥不織物又は織物(1、3)及び前記少なくとも1つの樹脂フィルム(2)が、それぞれ、前記分配ユニット(11)の分配ロール(a1、b1、c1)から分配されることを特徴とする、請求項22又は23に記載の引き抜き成形方法。 請求項25 個々の不織物を固定するために、少なくとも1つの乾燥不織物又は織物にバインダが設けられていることを特徴とする、請求項16乃至24のいずれか一項に記載の引き抜き成形方法。 請求項26 前記成形装置(12)に供給された前記半完成品構造(HA1、HB1)が移送ローラにより前記成形装置内を案内されるときに、前記半完成品構造(HA1、HB1)の少なくとも1つの横断面部分の位置が公称角度位置まで連続的に変化させられ、前記移送ローラが、前記半完成品構造に接触し、且つ前記成形装置(12)の長手方向を基準にして前記成形装置(12)の入口領域(E2)における位置から出口領域(A2)における位置までその配向が連続的に変化することを特徴とする、請求項16乃至25のいずれか一項に記載の引き抜き成形方法。 請求項27 前記成形装置(12)に供給された前記半完成品構造(HA1、HB1)が成形通路により前記成形装置内を案内されるときに、前記半完成品構造(HA1、HB1)の少なくとも1つの横断面部分の位置が公称角度位置まで連続的に変化させられ、前記成形通路が、前記半完成品構造に接触し、且つ前記成形装置(12)の長手方向を基準にして連続的に変化する成形外形を有することを特徴とする、請求項16乃至25のいずれか一項に記載の引き抜き成形方法。 請求項28 前記圧縮装置(13)における加熱中に、前記樹脂フィルムの樹脂が少なくとも40%まで架橋されることを特徴とする、請求項16乃至27のいずれか一項に記載の引き抜き成形方法。 請求項29 前記圧縮装置(13)における圧縮中に、第1の工程において、前記ツール部品が、第1の圧縮位置に移動されてこの圧縮位置において所定時間保持され、そして、第2の工程において、予圧縮された半完成品構造(HA4)のその後の後圧縮を実行するために、前記ツール部品が、少なくとも2つのツール部品が前記第1の圧縮位置におけるよりも一斉により近くに移動される第2の圧縮位置へと、互いに対して移動されることを特徴とする、請求項1乃至28のいずれか一項に記載の引き抜き成形方法。 請求項30 前記成形装置(12)が、前記半完成品構造(HA)が前記成形装置内を案内されるときに前記半完成品構造(HA)がその長手方向において湾曲しているような方法で実現される外形表面を特徴として備えることを特徴とする、請求項1乃至29のいずれか一項に記載の引き抜き成形方法。 請求項31 互いに角度をもって延在している横断面部分を有する半完成品構造(HA3、HB3)を圧縮するための圧縮装置であって、・互いに対して移動可能とされ、互いに角度をもって延在しているツール部品表面をそれぞれ特徴として備える少なくとも2つのツール部品であって、互いに角度をもって延在している前記半完成品構造(HA3、HB3)の横断面部分が前記ツール部品と接触させられることができるように、一方のツール部品のツール部品表面及び他方のツール部品のツール部品表面が、それぞれ、反対を向いた表面法線を有して互いの反対側に位置する、少なくとも2つのツール部品と、・前記ツール部品(32)の1つを移動するための2つの調整ユニット(41、42)であって、各調整ユニットが、移動可能なツール部品(32)の各ツール部品表面の一方の表面法線の方向における移動可能なツール部品(32)の直線移動が実現されることができるような方法で設計されている、2つの調整ユニット(41、42)と、・各調整ユニットと、この調整ユニットによって移動されるツール部品との間にそれぞれ連結されており、これらの調整ユニットの直線移動に対して垂直な前記ツール部品の相対移動を可能にする2つの案内ユニット(51、52)とを特徴として備える圧縮装置。 請求項32 前記調整ユニット(31、32)が、互いに対して移動可能な前記2つのツール部品の前記ツール部品表面の表面法線が互いに垂直に延在しているような方法で設計されていることを特徴とする、請求項31に記載の圧縮装置。 請求項33 複数の半完成品(1、2)から互いに角度をもって延在している横断面部分を有する成形半完成繊維製品プリフォーム又はFRPプリフォーム若しくはFRP構成部品を製造するための引き抜き成形システム(P)であって、分配ユニット(11)と、成形装置(12)と、圧縮ツール(13)と、引き出しギア(15)と、切断ユニット(16)とを特徴として備え、前記圧縮装置が、請求項31又は32にしたがって実現される、引き抜き成形システム(P)。 請求項34 前記分配ユニット(11)が、前記成形装置(12)に分配するための少なくとも2つの分配ロール(a1、b1、c1)を特徴として備え、それにより、前記分配ユニット(11)が少なくとも1つの乾燥不織物(1、2、3)及び少なくとも1つの樹脂フィルム(2)から構成された多層半完成品構造(HA)を前記成形装置(12)に供給することができることを特徴とする、請求項33に記載の引き抜き成形システム(P)。 請求項35 前記成形装置(12)が、移送ローラからなる第1の構造及び移送ローラからなる第2の構造を特徴として備え、その間において、前記成形装置(12)に供給された前記半完成品構造(HA1、HB1)が前記成形装置(12)内で案内され、前記半完成品構造(HA1、HB1)の少なくとも1つの横断面部分の位置が公称角度位置まで連続的に変化させられるように、前記移送ローラ構造のそれぞれの移送ローラの配向が、前記成形装置(12)の長手方向において移送ローラから移送ローラまで、すなわち、入口領域(E2)における位置から出口領域(A2)における位置まで、連続的に変化することを特徴とする、請求項33又は請求項34に記載の引き抜き成形システム(P)。 請求項36 前記成形装置(12)が成形通路を特徴として備え、前記成形装置を通して移動される前記半完成品構造(HA1、HB1)がこの成形通路を介して案内され、前記成形装置(12)の長手方向(L2)において連続的に変化する成形外形であって、少なくとも1つの半完成品構造(HA1、HB1)が前記成形通路を介して案内されるときに前記半完成品構造(HA1、HB1)の少なくとも1つの横断面部分の位置が前記成形装置(12)の前記出口領域(A2)において公称角度位置となるまで連続的に変化するような方法で設計されている成形外形を、前記成形通路の横断面が特徴として備えることを特徴とする、請求項33又は34に記載の引き抜き成形システム(P)。 請求項37 前記圧縮装置(13)に制御ユニット及び調整ユニットが設けられており、それにより、前記圧縮装置内に位置付けられた半完成品構造の後圧縮を実行するために、前記圧縮装置(13)のツール部品(31、32、33、34)がそれぞれ所定時間間隔の範囲内における所定の力での進行によって互いの方に向かってさらに移動可能とされることを特徴とする、請求項33乃至36のいずれか一項に記載の引き抜き成形システム(P)。 請求項38 前記制御ユニットが機能部を特徴として備え、それにより、前記圧縮装置のツール部品が、再度、所定時間において又は前記制御ユニットによって定義された時間において互いから離れ、また互いの方に向かって移動され、前記ツール部品が互いから離れて移動されるときに、前記半完成品構造の移動が駆動ユニットを作動させることによって実現され、前記ツール部品が互いから離れて移動されるときに、前記半完成品構造の移動が前記駆動ユニットを作動させることによって停止されることを特徴とする、請求項37に記載の引き抜き成形システム(P)。
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2012-05-01| A300| Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20120501 |
优先权:
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