专利摘要:
骨に形成された1若しくはそれ以上の骨トンネルと整合するトンネル開口部を有するアンカープレートを含む、固定可能縫合糸アンカープレートである。アンカープレートはまた、アンカープレートが骨に固定された後に縫合糸がアンカープレートを通り抜けるようにするために、アンカープレートの縁部沿いに形成された1若しくはそれ以上の溝部と整合する1若しくはそれ以上の縫合糸通路を含む。アンカープレートはまた、アンカープレートをネジで骨に固定できるようにするネジ開口部を含む。腱−骨の修復方法は、腱−骨付着部の内側線に近位で内側列のステッチを縫合する工程と、縫合糸を骨トンネル経由でアンカープレートに固定する工程と、腱−骨付着部の外側線に沿って外側列のステッチを縫合する工程と、第2の縫合糸をアンカープレートに固定する工程とを含む。
公开号:JP2011512947A
申请号:JP2010548790
申请日:2009-02-13
公开日:2011-04-28
发明作者:ハンフリー、スコット、エム.ディー.
申请人:ハンフリー、スコット、エム.ディー.;
IPC主号:A61B17-56
专利说明:

[0001] 本発明は、外科的縫合糸を固定する装置および方法に関し、特に、腱−骨の修復において縫合糸を固定する固定可能縫合糸アンカープレートおよび方法に関する。]
背景技術

[0002] 例えば腱板断裂において、軟組織が骨から断裂すると、再付着が必要となる。軟組織を骨に固定するために、縫合のみ、ネジ、ホッチキス、楔、栓、およびプレートを含む様々な手段が用いられてきた。]
[0003] 「腱板(rotator cuff)」は、小円筋、棘下筋、棘上筋、および肩甲下筋の4つの筋肉群であり、これらは連携して、肩甲骨に対する上腕骨の位置を維持する働きをする。腱板の筋肉は肩甲骨に付着し、その各腱は上腕骨の結節に付着して腱板を形成している。これらの腱が上腕骨頭の周りに付着しているので、腱板筋が上腕骨を回旋させることができる。腱板筋はまた、三角筋および胸筋の力に対抗してバランスをとる。]
[0004] 研究により、腱と骨との間の付着部位は、治癒期間の初期では癒合が弱いことが示されており、腱板の修復の客観的評価により、手術後3〜5年で腱と骨との間でしっかり癒合しない割合は約30%であることがわかっている。外科的に修復された腱板において残留欠陥の割合が高いこと、従って、これらの修復の装置および方法を改善する必要があることが、臨床試験により実証されている。]
[0005] 腱板の腱−骨を修復する際、1)骨トンネル法、または2)縫合糸アンカー法の2つの方法のうち1つが最も多く用いられる。これらの2つの方法は各々、相対的な利点と欠点とがあり、どちらも理想的と見なすことができない。]
[0006] 骨トンネル法は、鋭利な器具、通常はドリル、ニードル、または突き錐(awl)などを用いて、腱の付着部位付近に入口穴を、腱から幾分離れた部位に出口穴を作成するものである。外科用縫合糸で腱を縫ってから、縫合糸の自由端を骨トンネルに通す。通常、複数の骨トンネルが作成され、複数の縫合糸がこれらのトンネルに通される。次に、縫合糸の自由端を、骨トンネルの出口穴同士の間で、骨の上で結び、腱を骨に固定する。骨トンネル法の利点は、縫合糸以外には、患者の体内に異物が残らないことである。縫合糸アンカー修復法と比較した場合の骨トンネル法の利点の1つは、この方法の結果としての腱の固定が優れていることである。]
[0007] 腱板修復における骨トンネル法の欠点は、トンネル作成に最も便利な骨の領域、すなわち上腕骨近位端の骨幹端外側が比較的弱いことに関連する調節および使用において見られる。腱板腱の修復に使用する縫合糸が実際、この領域の軟骨に切込んでしまい、腱−骨の修復が不成功となる場合がある。上腕骨近位端の骨幹端外側を補うように設計された装置が、腱−骨の修復に使用する縫合糸で単に所定位置に保持されている。縫合糸が切れたり、腱の修復が失敗に終わると、金具は自由に移動し、好ましくない結果につながる可能性がある。]
[0008] 第2の方法の縫合糸アンカー法は、外科用縫合糸を通す鳩目を一端に有するネジのような装置である縫合糸アンカーを使用するものである。縫合糸アンカーは、小さい開口部に挿入され、骨に深くネジ込まれる。縫合糸の端部は、腱を骨に固定するのに用いられる。]
[0009] 縫合糸アンカー法の利点の1つは、腱−骨の修復が、2または3箇所の皮膚切開により関節鏡視下で実行できることである。骨トンネル法は、より大きな切開を必要とする。縫合糸アンカーを用いた、より小さい腱板断裂の関節鏡視下修復が成功していることが示されているが、より大きな断裂の関節鏡視下修復は不成功に終わる傾向が高い。]
[0010] 縫合糸アンカーを使用すると、場合によっては、骨トンネルよりも安定した固定ができるかもしれないが、それでも、引き抜き強度は、縫合糸アンカーを挿入した骨の質に左右される。固定に最も便利な骨の領域の1つである、上腕骨近位端の骨幹端外側は、比較的弱い。この領域に配置された縫合糸アンカーはまた、骨から引抜かれる傾向が高く、修復の失敗につながる。縫合糸アンカーの引き抜きによる合併症は、不快感から重度の関節破壊にまでわたる。縫合糸アンカーを使用すると、骨トンネル法による固定よりも強い固定ができる、とほめそやされてきたが、この主張には疑問の余地がある。縫合糸アンカーを用いても、腱板修復の不成功率は、特に腱および骨の質が年齢と共に劣化する高齢の患者ではかなり高い。]
[0011] 骨トンネルまたは縫合糸アンカー法のどちらを使用するかに関わらず、ほとんどの外科医は、修復する腱の血液供給を最適化することが重要であると自覚している。腱板への血液供給は、1)これが付着している骨と、2)腱の上に重なる嚢組織との2つの源から来ると考えられている。損傷と関連づけられることが多い炎症状態の故に、嚢組織は異常であることが多く、従って、肩の手術時に除去される。これで、骨が唯一の血液供給源として残ることになる。治癒プロセスの詳細の多くはこの時点では完全にわかっていないが、多くの外科医は、腱を、骨髄中に存在する血液および幹細胞に露出させることにより、腱−骨の癒合の成功に寄与できる可能性が高い、と自覚している。このような出血を促進するために、外科医は通常、腱を再付着させる領域の骨の外層の一部を削ったり、これに開口部をあけるなどの形で除去する。このプロセスは、皮質除去として知られている。このプロセスの欠点は、骨の皮質除去を行うと、骨が弱くなり、縫合糸アンカーが緩くなる可能性が増し、骨トンネルが失敗に終わる可能性も高くなることである。]
[0012] 腱−骨修復の失敗はまた、縫合糸による腱の断裂が原因である場合もある。外科医が、1回通す(single pass)のではなく、対向する方向に腱に縫合糸を複数回通す縫合法を使用すると、断裂を低減することができる。縫合糸を1回腱に通した場合、この縫合糸は、対向する方向に腱に縫合糸を複数回通して負荷を分配させた場合よりも、はるかに腱を断裂させ易い傾向がある。この縫合法は、関節鏡視下で試みる場合、切開部から試みる場合よりも実行しにくいため、外科医の中には、関節鏡視下でよりも、切開部から腱板を修復することを好む者もいる。]
[0013] 軟組織を骨に固定する理想的方法により、軟組織修復部と骨との間の損傷前の接合部の表面を回復し、腱の「フットプリント」をとして知られているものを再生することができる、というコンセンサスが増加している。フットプリントは、腱が非病理学的状態で(例えば、損傷前に)接続している骨の表面領域、と定義される。外科的修復後は、治癒期間中に腱繊維が骨の中へ成長する。フットプリントを構成する広い表面領域でこの内方成長が起こると、治癒した時に修復部がより強くなる。]
[0014] 縫合糸アンカーは、腱のフットプリントの回復を助けることを意図した修復を行うために使用する外科医もいる。この方法によると、1若しくはそれ以上の縫合糸アンカーを、関節面の隣の大結節の最内側面で固定し、第2のアンカーまたはアンカー列を、大結節に対して外側に固定する。縫合糸を、大結節の最内側面で固定した縫合糸アンカー列を横切るように結んでから、腱上で第2のアンカー列に「ブリッジ」させる。この構成では、腱をフットプリントの内側面およびフットプリントの外側面で、骨に向かって保持する。フットプリントを横切って腱−骨の接触部を修復することの他、この方法の成功率が古い方法と比較して高くなっているもう1つの要因は、関節滑液が治癒領域に浸入できないことである。関節滑液は腱−骨の癒合の妨害になる、と考える者が多い。]
[0015] 腱−骨の接合部を最適化する一方で、腱−骨の修復部の接合部に関する腱の動きを最低限に抑える方法および装置を提供する必要性がある。同様に、腱−骨修復部の軟組織と骨との間で損傷前の接合部の「フットプリント」の回復を向上させる方法および装置を提供する必要性がある。また、関節滑液が腱−骨修復部のフットプリントの表面領域へ流入するのを最低限に抑えるように、腱を骨にしっかり付着させる方法および装置を提供する必要性もある。また、腱板の解剖学的構造、上腕骨近位端の骨の解剖学的構造および形状、および上腕骨頭の血管供給を説明するように特に設計された腱−骨修復の方法および装置を提供する必要性もある。また、治癒中の腱のために改善された血液供給部を作るために、腱の付着領域の骨の皮質除去を行うことができる腱−骨修復の方法および装置の必要性がある。この装置は、皮質除去により骨が脆弱化するにも関わらず、腱を骨に強く固定できるものとする必要がある。]
[0016] また、ネジで骨に固定された縫合糸による切込みを防ぐように、上腕骨近位外側を補う腱−骨修復の方法および装置を提供する必要性がある。ネジで装置を骨に固定すると、装置が緩くなったり、移動したり、患者を損傷させる可能性が最低限に抑えられる。この装置は、特に軟組織において、腱−骨修復中の固定改善を考慮したものとする必要がある。また、関節滑液が修復部位の腱と骨との間のスペースに浸入するのを防ぐ方法および装置の必要性がある。さらに、腱−骨修復中に外科用縫合糸を結ぶ時に作る結び目の突出を最低限に抑える方法および装置の必要性がある。最後に、装置を骨に固定した後、外科用縫合糸およびニードルが装置を通ることを可能にする腱−骨修復の方法および装置の必要性がある。]
[0017] 従って、本発明の目的は、上腕骨を基準としての縫合糸の引き抜きを低減するか、なくす腱板修復の方法および装置を提供することである。本発明の別の目的は、縫合糸の骨への切込みを低減するか、なくし、縫合糸の力を骨表面と腱板表面との両方の広い領域で分配させる腱−骨の修復の方法および装置を提供することである。本発明の別の目的は、腱−骨の接合部の接触力を増加する一方で、腱−骨修復部の接合部の骨に関する腱の動きを最低限に抑える方法および装置を提供することである。同様に、本発明の別の目的は、腱−骨修復部の軟組織と骨との間で損傷前の接合部の「フットプリント」の回復を向上させる「2列修復(double−row repair)」の方法および装置を提供することである。本発明のさらに別の目的は、腱板の解剖学的構造、上腕骨近位端の骨の解剖学的構造および形状、および上腕骨頭の血管供給を説明するように特に設計された腱−骨修復の方法および装置を提供することである。]
[0018] さらに、本発明の目的は、腱−骨修復中に外科用縫合糸を結ぶ時に作る結び目の突出を最低限に抑える方法および装置を提供することである。本発明の別の目的は、腱−骨を強く固定する一方で、外科医が尚も、治癒中の腱のために良好な血液供給部を作るために、腱を付着させる領域の骨の皮質除去を実行できる方法および装置を提供することである。本発明の別の目的は、関節滑液が修復部位の腱と骨との間のスペースに浸入するのを防ぐ方法および装置を提供することである。本発明のさらに別の目的は、装置を骨に固定した後、外科用縫合糸およびニードルが装置を通ることを可能にする腱−骨修復の方法および装置を提供することである]
課題を解決するための手段

[0019] 従って、本発明は、腱−骨の修復のための固定可能縫合糸アンカープレートおよび方法であって、第1の縫合糸を腱付着部の内側線に沿って縫って内側列のステッチを形成し、前記第1の縫合糸を骨トンネルに通し、前記第1の縫合糸を前記アンカープレートに固定し、第2の縫合糸を腱付着部の外側線に沿って縫って外側列のステッチを形成し、前記第2の縫合糸を前記アンカープレートに固定するものである、前記アンカープレートおよび方法に関する。あるいは、複数列のステッチを用いて、連続する各縫合糸を腱付着部の線に沿って縫い、前記縫合糸を前記アンカープレートに固定しても良い。]
[0020] 特に、本発明に従った固定可能縫合糸アンカープレートは、内側面と、基本的に対向する外側面とを有するアンカープレートとして構成する。アンカープレートは、アンカープレートを骨に固定するネジが通過するのを受けるように構成された、1若しくはそれ以上のネジ開口部を含む。好ましくは、複数のネジ開口部があって、このネジ開口部の各々が独自の軸上に開けられており、このネジ開口部の各々が、骨と螺合してアンカープレートを骨に固定するように構成された第1のネジ山と、アンカープレートと螺合するように構成された第2のネジ山とを有するネジを受けるように構成されている。]
[0021] アンカープレートが骨に固定された後に縫合糸およびニードルがアンカープレートの下を通るようにするために、アンカープレートは、エッジを有する比較的凹状の内側面を特徴とする。この凹状の内側面エッジの一部は、複数の溝部を特徴とするノッチ部を含む。複数の溝部の各々は、アンカープレートの中を通って形成された複数の縫合糸通路の1つで終端する。アンカープレートはまた、骨内に形成された1若しくはそれ以上の骨トンネルと連通するように構成された1若しくはそれ以上のトンネル開口部を含む。]
[0022] 使用時には、対となったトンネル開口部の各々は、上腕骨近位端を通って腱付着部位の付近の入口穴へつながる、対応する骨トンネルと整合する。縫合糸は、付着部の内側線に沿って腱を通るように縫い、縫合糸の自由端は骨トンネルを通り、対応するトンネル開口部から出る。1若しくはそれ以上の縫合糸を骨トンネルの各々に通し、縫合糸の自由端は、アンカープレートのブリッジ部の上を通るように結ぶ。好ましくは、結び目は全て、トンネル開口部内で、アンカープレートの外側面の下に形成する。本発明の好適な実施形態において、アンカープレートの周辺部は、棘上筋、棘下筋、および小円筋の腱の最外側の挿入部位の形状と釣合いのとれた寸法および構成を有する弧を形成しているが、これは、腱板修復のための縫合糸の設置を容易化する一方で、結ばれた外科用縫合糸の結び目の突出を最低限に抑えるためである。]
[0023] 本発明はまた、腱−骨修復部に近位の位置でアンカープレートを骨に固定する工程であって、前記アンカープレートは、複数のトンネル開口部と、複数の縫合糸通路とを有するものである、前記固定する工程を含む腱−骨修復の方法に関する。複数の骨トンネルが骨の中に形成され、腱付着部の内側線に近位の位置にある入口穴、および前記複数のトンネル開口部の1つと連通する出口穴から延出する。]
[0024] 第1の縫合糸は、骨に再付着させる腱を通って縫われる。第1の縫合糸は、腱を通って縫われ、腱付着部の内側線に近位の、腱を横切る内側列のステッチを形成する。縫合糸の自由端は、骨トンネルの1つ、およびこれと連通するトンネル開口部に通される。縫合糸の自由端を強く引っ張ることにより、腱を骨に向かって、内側列のステッチ沿いに引っ張る。縫合糸の自由端は、アンカープレートと内側列のステッチとの間に引張力を生成するように固定する。]
[0025] 第2の縫合糸は、内側列のステッチに対して外側である線に沿って、腱を通って縫われ、外側列のステッチを形成する。第2の縫合糸の自由端は、複数の縫合糸通路の1つに通される。縫合糸の自由端を強く引っ張ることにより、腱の外側端を、外側列のステッチの近位で、骨に向かって引っ張る。縫合糸の自由端は、アンカープレートと外側列のステッチとの間に引張力を生成するように固定する。本発明の装置および方法は骨トンネルを使用するので、骨に関する腱の接合部の動きが改善される。また、本発明の装置および方法は、縫合糸の内側列および外側列の両方を使用することにより、腱板の「フットプリント」がより効果的に回復できるようにする。従来の縫合糸アンカーが挿入される位置は、腱のための新しい血液供給部を作るために、皮質除去を行う必要がある。皮質除去を行うと、縫合糸アンカーの挿入部位で骨がさらに弱くなる傾向がある。有利なことに、装置の固定は、結節に対して遠位のネジで実現するので、本発明の装置および方法により、外科医が腱修復の領域内で骨の皮質除去を行い、修復強度を損なうことなく腱への健全な血液供給を再確立できるようになる。]
図面の簡単な説明

[0026] 図1は、本発明に従った固定可能縫合糸アンカープレートの代表的な透視図である。
図2は、本発明に従った固定可能縫合糸アンカープレートの代表的な正面図である。
図3は、本発明に従った固定可能縫合糸アンカープレートの代表的な第1側面図である。
図4は、本発明に従った固定可能縫合糸アンカープレートの代表的な背面図である。
図5は、本発明に従った固定可能縫合糸アンカープレートの代表的な第2側面図である。
図6は、本発明に従った固定可能縫合糸アンカープレートの代表的な上面図である。
図7は、本発明に従った固定可能縫合糸アンカープレートの代表的な底面図である。
図8は、本発明に従った固定可能縫合糸アンカープレートの代表的な透視図である。
図9は、本発明に従った固定可能縫合糸アンカープレートの代表的な正面図である。
図10は、本発明に従った固定可能縫合糸アンカープレートの代表的な第1側面図である。
図11は、本発明に従った固定可能縫合糸アンカープレートの代表的な背面図である。
図12は、本発明に従った固定可能縫合糸アンカープレートの代表的な第2側面図である
図13は、本発明に従った固定可能縫合糸アンカープレートの代表的な上面図である。
図14は、本発明に従った固定可能縫合糸アンカープレートの代表的な底面図である。
図15は、本発明に従った、骨に固定された固定可能縫合糸アンカープレートの代表的な透視図である。
図16は、本発明に従った固定可能縫合糸アンカープレートの代表的な透視図である。
図17は、本発明に従った、骨に固定された固定可能縫合糸アンカープレートの代表的な透視図である。
図18は、本発明に従った、骨に固定された固定可能縫合糸アンカープレートの代表的な透視図である。
図19は、本発明に従った、骨に固定された固定可能縫合糸アンカープレートの代表的な透視図である。
図20は、本発明に従った、骨に固定された固定可能縫合糸アンカープレートの代表的な透視図である。
図21は、本発明に従った、骨に固定された固定可能縫合糸アンカープレートの代表的な透視図である。
図22は、本発明に従った固定可能縫合糸アンカープレートの代表的な詳細図である。
図23は、本発明に従った、骨に固定された固定可能縫合糸アンカープレートの代表的な透視図である。
図24は、本発明に従った方法に含まれる工程を示す概略図である。] 図1 図10 図11 図12 図13 図14 図15 図16 図17 図18
実施例

[0027] 図1〜図7を参照すると、固定可能縫合糸アンカープレート50が、利点がわかるように示してある。固定可能縫合糸アンカープレート50は、これを貫通するように形成された1対のトンネル開口部を有するアンカープレート51を含み、前記トンネル開口部は、典型的には、骨(図示せず)の中に形成された骨トンネルと整合するように構成されたトンネル開口部52として表わされる。固定可能縫合糸アンカープレート50は、適切な直径の突き錐またはドリルで形成した骨トンネルにとって典型的な、比較的大きい直径で形成された骨トンネルで使用されるように構成されている。アンカープレート51はまた、複数の縫合糸通路を含み、前記縫合糸通路は、典型的には、縫合糸通路53として表わされ、アンカープレート51の周辺部の一部の周りに位置する。典型的にネジ開口部54として表わされる3つのネジ開口部は、アンカープレート51を骨(図示せず)に固定するネジ(図示せず)を受けるように構成されている。アンカープレート51はまた、エッジ59(図1および図3〜図7)と、エッジ59により画定される周辺部に形成されたノッチ部57(図1〜図6)とを含む。] 図1 図2 図3 図4 図5 図6 図7
[0028] 図8〜図14は、固定可能縫合糸アンカープレート150を、利点がわかるように示した図である。固定可能縫合糸アンカープレート150は、これを貫通するように形成された複数のトンネル開口部を有するアンカープレート151を含み、前記トンネル開口部は、典型的には、骨(図示せず)の中に形成された骨トンネルと整合するように構成されたトンネル開口部152として表わされる。固定可能縫合糸アンカープレート150は、適切な直径のニードルまたはドリルで形成した骨トンネルにとって典型的な、比較的小さい直径で形成された骨トンネルで使用されるように構成されている。アンカープレート151はまた、複数の縫合糸通路を含み、前記縫合糸通路は、典型的には、縫合糸通路153として表わされ、アンカープレート151の周辺部の一部の周りに位置する。典型的にネジ開口部154として表わされる3つのネジ開口部は、アンカープレート151を骨(図示せず)に固定するネジ(図示せず)を受けるように構成されている。アンカープレート151はまた、エッジ159(図8および図10〜図14)と、エッジ159により画定される周辺部に形成されたノッチ部157(図8〜図13)とを含む。] 図10 図11 図12 図13 図14 図8 図9
[0029] 図1〜図7および図8〜図14は、左腕の腱板の修復のために構成された、「左側」バージョンの固定可能縫合糸アンカープレート50および150を示している。このバージョンは、固定可能縫合糸アンカープレート50または固定可能縫合糸アンカープレート150のいずれであれ、左腕に付着する腱板の修復に使用されるように構成されている。右腕に付着する腱板の修復に使用するための、本発明に従った固定可能縫合糸アンカープレートは、「左側」バージョンの左右逆となる。] 図1 図10 図11 図12 図13 図14 図2 図3 図4 図5
[0030] 図15は、典型的にトンネル開口部52として表わされる1対のトンネル開口部と、典型的に縫合糸通路53として表わされる複数の縫合糸通路と、典型的にネジ開口部54として表わされる3つのネジ開口部とを含むアンカープレート51を示している。図16は、波状構造を有するエッジ59を有する凹状の内側面55を含む固定可能縫合糸アンカープレート50のアンカープレート51を示している。凹状の内側面55およびエッジ59は、上腕骨近位端の骨の解剖学的構造および形状に沿い、合い、またはこれを模倣する形状となっている。エッジ59は、典型的に溝部58で表わされる複数の溝部が中に形成されたノッチ部57を含み、溝部58は縫合糸通路53と連通する。アンカープレート51が骨(図示せず)に固定されると、溝部58および連通する縫合糸通路53の形状により、ニードルおよび縫合糸(図示せず)の通過が可能になる。図15に示したように、トンネル開口部52、縫合糸通路53、および溝部58の全ての表面およびエッジで縫合糸(図示せず)を張架されるか、支持される。] 図15 図16
[0031] 図16は、上腕骨Bに取り付けられたアンカープレート51を含む固定可能縫合糸アンカープレート50を示している。アンカープレート51は、典型的にネジ70として表わされる複数のネジであって、典型的に骨Bと螺合するネジ開口部54として表わされる複数のネジ開口部に挿入されるものである、前記ネジにより、大結節Gに固定されている。典型的にトンネル開口部52として表わされる1対のトンネル開口部は、典型的に骨トンネルTとして表わされる2若しくはそれ以上の骨トンネルと連通している。アンカープレート51はまた、典型的に縫合糸通路53として表わされる複数の縫合糸通路を含み、前記縫合糸通路の各々は、典型的にアンカープレート51のエッジ59沿いに形成された溝部58として表わされる、ノッチ部57の複数の溝部の1つと連通している。典型的に縫合糸通路53として表わされる前記複数の縫合糸通路は、弧A沿いに形成されており、上腕骨Bに固定された時、アンカープレート51は、弧Aが大結節Gの上端の曲率に近似し、「腱板」の付着のための多数のアンカーポイントを提供するような向きとなっている。アンカープレート51の基本的に「D」字形の周辺構造は、結節間溝部IG、および、左上腕骨の上腕骨Bの近位外側部の形状に沿うように設計されている。特に、アンカープレート51の基本的に「D」字形の周辺構造は、前上腕回旋動脈(図示せず)から分岐して結節間溝部のすぐ外側部位で上に走る弓状動脈を収納する構成となっている。右腕に付着する腱板の修復に使用するための、本発明に従った固定可能縫合糸アンカープレートは、「左側」バージョンの左右逆、すなわち、逆「D」字形の周辺構造となる。] 図16
[0032] 図17〜21は、固定可能縫合糸アンカープレート50の取り付けおよび使用を示す、一連の代表的な外皮切断図である。アンカープレート51は、一般的に長骨の骨幹端Mに、特に、図17〜21に示されているように、上腕骨近位外側Bおよびその大結節Gに、典型的に骨Bとアンカープレート51とを螺合させるネジ山の付いたネジ開口部54として表わされるネジ山の付いた複数のネジ開口部に挿入されるものである3本のネジにより固定され、前記各ネジは、独自の発散する回転軸R1、R2、およびR3を有する。回転軸R1を有するネジ70は、斜下方向に、皮質Cと係合する上腕骨を通って延出する。典型的にトンネル開口部52として表わされる1対のトンネル開口部は、典型的に骨トンネルTとして表わされる2若しくはそれ以上のトンネルと連通している。アンカープレート51はまた、典型的に縫合糸通路53として表わされる複数の縫合糸通路を含み、前記縫合糸通路の各々は、典型的にアンカープレート51のノッチ部57に沿って形成された溝部58として表わされる、複数の溝部の1つと連通している。ネジ70は、骨Bに対して貫入および固定ができる構成となった第1のセルフタッピングネジ山71を含む。ネジ70はまた、ネジ山の付いたネジ開口部54との螺合を固着するようになっている第2のネジ山72も含む。ネジ山の付いたネジ開口部54の各々は、第2のネジ山72と螺合し、第2のネジ山72をネジ山の付いたネジ開口部54およびアンカープレート51に対して固着する構成となっている。ロックプレート技術により、縫合糸アンカーよりもはるかに優れた引き抜き強度を有する固定可能縫合糸アンカープレート50を提供する。一旦ネジがアンカープレートに対して固着されると、ネジおよびアンカープレートは、単一の固定角度装置として作用する。ネジは各々が独自の軸を有し、各軸は他の軸から発散しており、プレートは、骨を完全に破壊しない限り、骨から引き離すことができない。このロックプレート固定手段を使用すると、アンカープレート51は骨Bに対して固く圧迫されず、むしろ、選択された間隔を開けて、または、選択された圧迫力で骨Bに対して保持される。図15に示したアンカープレート51の凹状の内側面55は、骨Bの骨膜血管の損傷を低減する。] 図15 図17 図18 図19 図20 図21
[0033] 図18を参照すると、骨トンネルが大結節Gを通り、一端は、トンネル開口部52から出るように形成されている。図19において、第1の縫合糸S1が腱板RCを通って縫われ、骨トンネルTおよびトンネル開口部52に通されている。特定の修復のパラメータによる必要に応じてこのプロセスを繰返し、内側列MRのステッチを形成する。図20を参照すると、内側列MRのステッチの縫合が腱板RCの付着部の内側線に近位に完成し、縫合糸S1が強く引かれ、結び目K1で固定されていることがわかる。縫合糸S2は、腱板RCの端部、溝部58、および縫合糸通路53に通される。ここでもまた、特定の修復のパラメータによる必要に応じてこのプロセスを繰返し、外側列LRのステッチを形成する。図21を参照すると、外側列LRのステッチの縫合が完成し、縫合糸S2が強く引かれ、結び目K2で固定されていることがわかる。代替の方法では、連続する外側列のステッチを用いて、連続する各縫合糸を腱付着部の線に沿って縫い、前記縫合糸をアンカープレート51に固定しても良い。] 図18 図19 図20 図21
[0034] 図22は、ニードルNおよび縫合糸S2が溝部58および連通するその縫合糸通路53に通り易くするアンカープレートの特徴を示す代表的な詳細図である。図示したように、アンカープレート51は骨Bに向かって配置されている。アンカープレート51が骨に固定されると、溝部58および連通する縫合糸通路53の形状により、ニードルNおよび縫合糸S2の通過が容易になる。] 図22
[0035] 図23は、上腕骨Bに取り付けられたアンカープレート51を含む固定可能縫合糸アンカープレート50を示している。アンカープレート51は、典型的にネジ70として表わされる複数のネジであって、典型的に骨Bと螺合するネジ開口部54として表わされる複数のネジ開口部に挿入されるものである、前記ネジにより、固定されている。アンカープレート51は、典型的にトンネル開口部52として表わされる1対のトンネル開口部を含む。アンカープレート51はまた、典型的に縫合糸通路53として表わされる複数の縫合糸通路を含み、前記縫合糸通路の各々は、典型的にアンカープレート51のノッチ部57に沿って形成された溝部58として表わされる、複数の溝部の1つと連通している。] 図23
[0036] 図23において、第1の縫合糸S1が腱板RCを通って縫われ、骨トンネルTおよびトンネル開口部52に通されている。特定の修復のパラメータによる必要に応じてこのプロセスを繰返し、腱付着部の内側線に近位に位置する内側列MRのステッチを形成する。内側列MRのステッチを形成する1若しくはそれ以上の縫合糸の縫合が完成し、縫合糸S1が強く引かれ、典型的にトンネル開口部52として表わされる1対のトンネル開口部の間にまたがるブリッジ部56を横切る結び目K1で固定される結び目K1は、ブリッジ部56の表面下で、トンネル開口部52内で結び、結び目K1の突出を最低限に抑えることにより、患者の不快感を低減する。縫合糸S2は、腱板RCの端部、溝部58、および縫合糸通路53に通され、強く引かれ、結び目K2で固定される。ここでもまた、特定の修復のパラメータによる必要に応じてこのプロセスを繰返し、外側列LRのステッチを形成する。図23は、フットプリントFP(破線で示す)を示しており、ここでは、腱板RCが、腱板RCの内側挿入部に沿った内側列MRのステッチ、および、腱板RCの最外側挿入部に沿って作られた外側列LRのステッチにより、骨Bに固定されている。本明細書で説明した、腱−骨修復のための固定可能縫合糸アンカー50および方法を使用すると、腱−骨の接合部と、固定可能縫合糸アンカー50により縫合糸が骨に取り付けられる領域との両方の広い領域で、縫合糸の力の分配が向上する。内側列MRのステッチと外側列LRのステッチとの間のフットプリントFPの下の腱板RCの組織の、骨Bに関する動きが最低限に抑えられ、安定した、中断されることのない修復ができ、より満足の行くように治癒できる。] 図23
[0037] 図24は、本発明に従った固定可能縫合糸アンカープレートを用いた腱板修復の方法の工程を示す概略流れ図である。] 図24
[0038] 腱−骨の修復方法200は、アンカープレートを骨に固定する工程201と、1若しくはそれ以上の骨トンネルを形成する工程202と、内側列のステッチを形成する工程203と、第1の縫合糸の自由端を骨トンネル経由で引っ張る工程204と、第1の縫合糸をアンカープレートに固定する工程205と、外側列のステッチを形成する工程206と、第2の縫合糸を縫合糸通路経由で引っ張る工程207と、第2の縫合糸をアンカープレートに固定する工程208とを含む。]
[0039] アンカープレートを骨に固定する工程201では、アンカープレートを、腱−骨修復部に近位の位置で、骨に固定する。アンカープレートは、1若しくはそれ以上のトンネル開口部と、1若しくはそれ以上の縫合糸通路とを含む。]
[0040] 1若しくはそれ以上の骨トンネルを形成する工程202では、1若しくはそれ以上の骨トンネルが骨の中に形成され、腱付着部の内側線に近位の位置にある入口穴、および1若しくはそれ以上の骨トンネル開口部の1つと連通する出口穴から延出する。]
[0041] 内側列のステッチを形成する工程203では、第1の縫合糸は、骨に再付着させる腱を通って縫われる。第1の縫合糸は、腱を通って縫われ、腱付着部の内側線に近位の、腱を横切る内側列ステッチを形成する。]
[0042] 第1の縫合糸の自由端を骨トンネル経由で引っ張る工程204では、第1の縫合糸自由端は、1若しくはそれ以上の骨トンネルの1つ、およびこれと連通するトンネル開口部に通され、第2の縫合糸自由端も同様に、第2の骨トンネル、およびこれと連通するトンネル開口部に通される。第1の縫合糸の第1および第2の縫合糸自由端を強く引っ張ることにより、第1の縫合糸の長さ沿いに引張力を生成し、腱を骨に向かって、内側列のステッチ沿いに引っ張る。]
[0043] 第1の縫合糸をアンカープレートに固定する工程205では、第1の縫合糸の第1および第2の縫合糸自由端は、アンカープレートと内側列のステッチとの間で、第1の縫合糸の長さ沿いの引張力を維持し、腱を骨に向かって、腱付着部の内側線に近位で内側列のステッチに沿ってしっかり保持するように固定する。]
[0044] 外側列のステッチを形成する工程206では、第2の縫合糸は、内側列ステッチに対して外側の線沿いに、腱付着部の外側線に近位に、腱を通って縫われ、外側列ステッチを形成する。]
[0045] 第2の縫合糸を縫合糸通路経由で引っ張る工程207では、第2の縫合糸の自由端を、複数の縫合糸通路の1つに通し、第2の縫合糸の第1および第2の縫合糸自由端を強く引っ張ることにより、第2の縫合糸の長さ沿いに引張力を生成し、腱を骨に向かって、腱付着部の外側列のステッチに沿って引っ張る。]
[0046] 第2の縫合糸をアンカープレートに固定する工程208では、第2の縫合糸の第1および第2の縫合糸自由端は、アンカープレートと外側列のステッチとの間で、第2の縫合糸の長さ沿いの引張力を維持し、腱を骨に向かって、腱付着部の外側線に近位の外側列のステッチに沿ってしっかり保持するように固定する。]
[0047] 図示した実施形態のここまでの説明は、図示および説明の目的で提示した。網羅的であるとか、本発明を厳密な形や、開示した実施例および実施形態に制限する、ということは意図していない。多数の改変および変形が当業者にとって明白であろう。説明した要素は、同じ結果を得るために、他の要素と入替えが可能かもしれない。発明の原理および実際的な応用の最善の態様を最善に説明するために、少なくとも1つの好適な実施形態を選び、説明することにより、他の当業者が本発明を、考えられる特定の用途または実施に好適となる様々な実施形態について、また、様々な改変と共に、理解できるようにした。本発明の範囲は、本明細書に付属する特許請求の範囲およびその同等物により定義されることを意図している。単数で要素に言及している場合、そうではないと明記しない限り、「それ1つのみ」という意味を意図しておらず、むしろ、「1若しくはそれ以上」を意味する。さらに、本開示物中のどの要素、部品、または方法工程も、要素、部品、または方法工程が以下の特許請求の範囲で明記されているかどうかに関わらず、公共の用に供することを意図していない。本明細書中の請求項のどの要素も、要素が「〜手段」というフレーズを用いて明記されていない限り、35 U.S.C.Sec.112、第6パラグラフの条項に基づいて解釈してはならない。]
权利要求:

請求項1
第1および第2の縫合糸を使用して軟組織を骨に付着させるために用いる固定可能縫合糸アンカープレートであって、前記第1の縫合糸は1若しくはそれ以上の骨トンネルを通り抜けるものである、前記固定可能縫合糸アンカープレートであって、前記骨の解剖学的構造および形状に沿うように構成された形状を有するアンカープレートと、前記アンカープレートの中を通って形成された1若しくはそれ以上のトンネル開口部であって、前記1若しくはそれ以上のトンネル開口部の各々は、前記1若しくはそれ以上の骨トンネルの1つと連通して、前記第1の縫合糸が前記アンカープレートに取り付けられる前に、前記第1の縫合糸が前記1若しくはそれ以上のトンネル開口部の少なくとも1つを貫通するものである、前記トンネル開口部と、前記アンカープレートの中を通って形成された1若しくはそれ以上の縫合糸通路と、前記アンカープレートのエッジに沿って形成された1若しくはそれ以上の溝部であって、前記1若しくはそれ以上の溝部の各々は、前記1若しくはそれ以上の縫合糸通路の少なくとも1つと連通し、前記1若しくはそれ以上の溝部および前記1若しくはそれ以上の縫合糸通路は、前記第2の縫合糸が前記1若しくはそれ以上の溝部の1つ、および前記連通する縫合糸通路を貫通し、前記第2の縫合糸が前記アンカープレートに取り付けられるようにするものである、前記溝部と、前記アンカープレートを前記骨に固定するネジを受け入れるようになっているネジ開口部とを有する固定可能縫合糸アンカープレート。
請求項2
請求項1記載の固定可能縫合糸アンカープレートにおいて、このアンカープレートは、さらに、略「D」字形のアンカープレートを有するものである。
請求項3
請求項1記載の固定可能縫合糸アンカープレートにおいて、このアンカープレートは、さらに、略逆「D」字形のアンカープレートを有するものである。
請求項4
請求項1記載の固定可能縫合糸アンカープレートにおいて、このアンカープレートは、さらに、凹状の内側面を有するものである。
請求項5
請求項4記載の固定可能縫合糸アンカープレートにおいて、このアンカープレートの前記凹状の内側面は、さらに、骨の解剖学的構造および形状に適合するようになっている形状を有するものである。
請求項6
請求項1記載の固定可能縫合糸アンカープレートにおいて、このアンカープレートは、さらに、前記アンカープレートの周辺部に沿って位置する複数の縫合糸通路と、前記アンカープレートのエッジに沿って形成された複数の溝部であって、当該複数の溝部の各々が、前記複数の縫合糸通路の少なくとも1つと連通するものである、前記溝部とを有するものである。
請求項7
請求項1記載の固定可能縫合糸アンカープレートにおいて、前記1若しくはそれ以上の縫合糸通路、および前記1若しくはそれ以上の縫合糸通路の少なくとも1つと連通する前記1若しくはそれ以上の溝部は、前記アンカープレートが前記骨に固定された後にニードルが通り易くなるように構成されるものである。
請求項8
請求項1記載の固定可能縫合糸アンカープレートにおいて、この固定可能縫合糸アンカープレートは、さらに、前記アンカープレートを前記骨に固定するネジを有するものである。
請求項9
請求項7記載のネジにおいて、このネジは、さらに、前記骨と螺合するようになっている第1のネジ山を有するものである。
請求項10
請求項1記載の固定可能縫合糸アンカープレートにおいて、このアンカープレートは、さらに、ネジ山の付いた複数のネジ開口部であって、当該複数のネジ開口部の各々は発散する軸(divergingaxis)を有するものである、前記ネジ開口部と、複数のネジであって、当該複数のネジの各々は、前記骨と螺合するようになっている第1のネジ山と、前記ネジ山の付いた複数のネジ開口部の1つと螺合するようになっている第2のネジ山とを含み、前記アンカープレートを前記骨に対して固着するものである、前記ネジとを有するものである。
請求項11
腱板−上腕骨の修復のための固定可能縫合糸アンカープレートであって、前記上腕骨は、上腕骨近位の骨の解剖学的構造および形状と、大結節とを含み、前記腱板−上腕骨の修復は、第1の縫合糸が前記腱板および前記骨に形成された骨トンネルを貫通し、第2の縫合糸が前記腱板を貫通して、前記固定可能縫合糸アンカープレートへの取り付けが実行されるものである、前記固定可能縫合糸アンカープレートであって、前記上腕骨近位の骨の解剖学的構造に沿うように構成された凹状の内側面を含むアンカープレートと、前記アンカープレートの中を通って形成された複数のトンネル開口部であって、前記複数のトンネル開口部は、前記骨トンネルと整合し且つ連通するように構成されており、前記第1の縫合糸が前記複数のトンネル開口部の1つを貫通し、前記第1の縫合糸が前記アンカープレートに固定されるものである、前記トンネル開口部と、前記アンカープレートの中を通って形成された1若しくはそれ以上の縫合糸通路であって、前記アンカープレートの前記周辺部の一部の周りに位置するものである、前記縫合糸通路と、前記アンカープレートのエッジに沿って形成された1若しくはそれ以上の溝部であって、前記1若しくはそれ以上の溝部の各々は、前記1若しくはそれ以上の縫合糸通路の少なくとも1つと連通し、前記1若しくはそれ以上の溝部および前記1若しくはそれ以上の縫合糸通路は、前記第2の縫合糸が前記1若しくはそれ以上の溝部の1つ、および連通する縫合糸通路を貫通し、前記第2の縫合糸が前記アンカープレートに取り付けられるようにするものである、前記溝部と、前記アンカープレートの中を通って形成された1若しくはそれ以上のネジ開口部とを有する固定可能縫合糸アンカープレート。
請求項12
請求項11記載の固定可能縫合糸アンカープレートにおいて、前記アンカープレートは、さらに、略「D」字形のプレートを有するものである。
請求項13
請求項11記載の固定可能縫合糸アンカープレートにおいて、前記アンカープレートは、さらに、略逆「D」字形のプレートを有するものである。
請求項14
請求項11記載の固定可能縫合糸アンカープレートにおいて、この固定可能縫合糸アンカープレートは、さらに、前記上腕骨の大結節の上端の曲率に近似する弧に沿うように前記アンカープレートに形成された複数の縫合糸通路を有するものである。
請求項15
請求項11記載の固定可能縫合糸アンカープレートにおいて、前記1若しくはそれ以上の縫合糸通路および前記1若しくはそれ以上の溝部は、前記アンカープレートが前記上腕骨に固定された後にニードルが通るように構成されるものである。
請求項16
請求項10記載の固定可能縫合糸アンカープレートにおいて、この固定可能縫合糸アンカープレートは、さらに、前記アンカープレートを前記上腕骨に固定するネジを有するものである。
請求項17
請求項14記載のネジにおいて、このネジは、さらに、前記上腕骨と螺合するようになっている第1のネジ山を有するものである。
請求項18
請求項15記載のネジにおいて、このネジは、さらに、前記ネジ開口部と螺合して前記アンカープレートを前記骨に対して固着するようになっている第2のネジ山を有するものである。
請求項19
軟組織を骨に付着させるために用いる固定可能縫合糸アンカープレートシステムであって、骨の解剖学的構造および形状に沿うように構成された形状を有するアンカープレートと、前記アンカープレートの中を通って形成された複数のトンネル開口部と、前記アンカープレートの中を通って形成された複数の縫合糸通路と、前記アンカープレートのエッジに沿って形成された複数の溝部であって、当該複数の溝部の各々は、前記複数の縫合糸通路の少なくとも1つと連通し、前記複数の溝部および前記複数の連結する縫合糸通路は、前記アンカープレートが前記骨に固定された後に、前記第2の縫合糸が前記複数の溝部の1つ、および前記複数の連通する縫合糸通路の1つを貫通するものである、前記溝部と、ネジ山の付いた複数のネジ開口部であって、当該複数のネジ開口部の各々は発散する軸(divergingaxis)を有するものである、前記ネジ開口部と、複数のネジであって、当該複数のネジの各々は、前記骨と螺合するようになっている第1のネジ山と、前記ネジ山の付いた複数のネジ開口部の1つと螺合するようになっている第2のネジ山とを含み、前記アンカープレートを前記骨に対して固着するものである、前記ネジとを有する固定可能縫合糸アンカープレート。
請求項20
腱−骨の修復方法であって、前記腱−骨修復部に近位の位置でアンカープレートを前記骨に固定する工程であって、前記アンカープレートは1若しくはそれ以上のトンネル開口部と、1若しくはそれ以上の縫合糸通路とを有するものである、前記固定する工程と、腱付着部の内側線に近位の位置にある入口穴から、前記1若しくはそれ以上の骨トンネル開口部の1つと連通する出口穴へ延出する、1若しくはそれ以上の骨トンネルを形成する工程と、第1の縫合糸で、前記腱を横切る内側列の縫合(ステッチ)を形成する工程であって、前記内側列のステッチは、前記前記腱付着部の内側線に近位に形成されるものである、前記形成する工程と、前記第1の縫合糸の自由端を、前記1若しくはそれ以上の骨トンネルの1つ、および前記連通する骨トンネルを経由して引っ張ることにより、前記腱を前記骨に向かって、前記前記腱付着部の内側線に沿って引っ張る工程と、前記腱を前記骨に向かって、前記腱付着部の内側線に沿って堅固に保持するように、前記第1の縫合糸を前記アンカープレートに固定する工程と、第2の縫合糸で前記腱を横切って外側列の縫合(ステッチ)を形成する工程であって、前記外側列ステッチは、前記内側列ステッチの外側の線沿いに、腱付着部の外側線に近位して形成されるものである、前記形成する工程と、前記第2の縫合糸の自由端を前記1若しくはそれ以上の縫合糸通路の1つを通して引っ張ることにより、前記腱を前記骨に向かって、前記腱付着部の外側線沿いに引っ張る工程と、前記腱を前記骨に向かって、前記腱付着部の外側線に沿って堅固に保持するように、前記第2の縫合糸を前記アンカープレートに固定する工程とを含む腱−骨の修復方法。
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引用文献:
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法律状态:
2012-05-01| A300| Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20120501 |
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