专利摘要:
複数領域菓子組成物は、負の溶解熱を有する微粒子物質を含む第1の領域と、この第1の領域を少なくとも部分的に囲んで当該第1の領域によって充填される1以上の空洞を作り出す第2の領域とを含む。この第2の領域は可溶性のチュワブルマトリクスを含む。この複数領域糖菓は、この第2の領域を少なくとも部分的に囲む第3の領域を任意に含むことができる。なし
公开号:JP2011512818A
申请号:JP2010548861
申请日:2009-02-26
公开日:2011-04-28
发明作者:バラニー アショカン;シモーネ;エイ. オニール;ジェラルド;ビー. コッテン;カヤティ;エイ. バランド;ジョージーナ;ルイーズ ペリー;デボラ;エル. ワトソン
申请人:キャドバリー アダムス ユーエスエー エルエルシー;
IPC主号:A23G4-00
专利说明:

[0001] 本発明は、概して、複数領域チューイー菓子に関する。より具体的には、本発明は、第1の領域は微粒子物質を含み、第2の領域は可溶性のチュワブルマトリクスを含む、2以上の領域を具えるチューイー菓子組成物に関する。このチューイー菓子は任意に、この第2の領域を少なくとも部分的に囲む第3の領域を含むことができる。]
背景技術

[0002] 複数領域チューインガムまたは中心充填物チューインガムは、今日、一般大衆からの需要がある。典型的に、これらの製品は、固体の外側部分および柔らかいまたは液体タイプの中心を有する。この外側部分は何らかの種類のチューインガムまたは風船ガムとすることができ、他方でこの液体中心部分は典型的にはシロップのような粘稠度を有する風味付きの物質とすることができる。]
発明が解決しようとする課題

[0003] チューイー(chewy)菓子製品、および硬い砂糖入りまたはシュガーレスのシェルを外側に有するチューイー菓子製品も存在する。しかしながら、複数領域チューインガムの感覚的経験をもたらす複数領域組成物を具えるチューイー菓子製品は、あったとしても非常に少ない。]
[0004] 消費の際に冷感または口内湿潤化の知覚をもたらす製品を求める消費者の要求もある。それゆえ、複数の感覚的経験を提供しかつ消費の際に高められた冷感の知覚および/または口内湿潤化をもたらす複数領域チューイー菓子製品を提供することが望ましいであろう。]
課題を解決するための手段

[0005] 1つの実施形態では、第1の領域であって、この第1の領域は微粒子物質および担体を含み、この微粒子物質は負の溶解熱を有する第1の領域と、第2の領域であって、この第2の領域はチュワブル(chewable)マトリクスを含み、この第2の領域は当該第1の領域を少なくとも部分的に囲む第2の領域と、を含む複数領域菓子組成物が提供される。]
[0006] 別の実施形態では、第1の領域であって、この第1の領域は微粒子物質を含み、この微粒子物質は負の溶解熱を有し、この微粒子物質は約0.4g/ml〜約0.8g/mlのタップ密度を有する第1の領域と、第2の領域であって、この第2の領域はチュワブルマトリクスを含み、この第2のマトリクスは当該第1の領域を少なくとも部分的に囲む第2の領域と、を含む複数領域菓子組成物が提供される。]
[0007] 別の実施形態では、この複数領域菓子は、この第2の領域を少なくとも部分的に囲むコーティング領域をさらに含む。]
[0008] 別の実施形態では、微粒子物質を含む第1の領域であって、この微粒子物質はデキストロースおよびエリスリトールのブレンドを含み、かつかつこのブレンドは約600ミクロン(600μm)未満の最大平均粒径を有する、第1の領域と、チュワブルマトリクスを含む第2の領域であって、このチュワブルマトリクスはゼラチンを含み、この第2の領域は脂肪を含み、この脂肪は上記第2の領域の約3重量%(重量/重量)〜約15重量%(重量/重量)の量で存在する第2の領域と、を含む複数領域菓子組成物が提供される。]
[0009] 別の実施形態では、微粒子物質および担体を含む第1の領域であって、この微粒子物質は約500ミクロン(500μm)未満の最大平均粒径を有し、かつこの担体は37℃より低い完全融点および5℃以下の融点範囲を有する脂肪である第1の領域と、チュワブルマトリクスを含む第2の領域であって、このチュワブルマトリクスは脂肪を含み、この脂肪は当該第2の領域の約3重量%(重量/重量)〜約15重量%(重量/重量)の量で存在する第2の領域と、を含む複数領域菓子組成物が提供される。]
[0010] 別の実施形態では、微粒子物質および担体を含む第1の領域であって、この微粒子物質は約500ミクロン(500μm)未満の最大粒径を有しかつこの担体は非水系のものであり、かつ40℃より低い完全融点および約7℃〜約38℃の温度差として表される融点範囲を有する第1の領域と、チュワブルマトリクスを含む第2の領域であって、このチュワブルマトリクスは脂肪を含み、この脂肪はこの第2の領域の約3重量%(重量/重量)〜約15重量%(重量/重量)の量で存在する第2の領域と、を含む複数領域菓子組成物が提供される。]
[0011] 別の実施形態では、糖菓を製造する方法であって、
(a)i.微粒子物質および担体を含む第1の領域であって、この微粒子物質は負の溶解熱を有する第1の領域と、
ii.チュワブルマトリクスを含む第2の領域であって、この第2の領域は上記第1の領域を少なくとも部分的に囲む第2の領域と、
を含む充填されたロープを製造する工程と、
(b)この充填されたロープのサイズを整える工程と、
(c)このサイズが整えられた充填されたロープを個々のピースへと形成する工程と
を含む方法が提供される。]
[0012] 別の実施形態では、糖菓を製造する方法であって、
(d)i.微粒子物質を含む第1の領域であって、この微粒子物質は負の溶解熱を有し、かつこの微粒子物質は約0.4g/ml〜約0.8g/mlのタップ密度を有する第1の領域と、
ii.チュワブルマトリクスを含む第2の領域であって、この第2のマトリクスは上記第1の領域を少なくとも部分的に囲む第2の領域と
を含む充填されたロープを製造する工程と、
(e)この充填されたロープのサイズを整える工程と、
(f)このサイズが整えられた充填されたロープを個々のピースへと形成する工程と
を含む方法が提供される。]
[0013] 別の実施形態では、元気回復の感覚を使用者にもたらす方法であって、
(g)i.微粒子物質を含む第1の領域であって、この微粒子物質は負の溶解熱を有し、かつこの微粒子物質は約0.4g/ml〜約0.8g/mlのタップ密度を有する第1の領域と、
ii. 第2の領域であって、この第2の領域はチュワブルマトリクスを含み、この第2のマトリクスは上記第1の領域を少なくとも部分的に囲む第2の領域と
を含む菓子製品を準備する工程と、
(h)この第1の領域を、この第2の領域よりも高い強度の化学的冷感を有するように配合する工程と
を含む方法が提供される。]
[0014] 別の実施形態では、元気回復の感覚を使用者にもたらす方法であって、
(i)i.微粒子物質および担体を含む第1の領域であって、この微粒子物質は負の溶解熱を有する第1の領域と、
ii.マトリクスを含む第2の領域であって、この第2の領域は上記第1の領域を少なくとも部分的に囲む第2の領域と
を含む菓子製品を準備する工程と、
(j)この第1の領域を、この第2の領域よりも高い強度の化学的冷感を有するように配合する工程と
を含む方法が提供される。]
[0015] いくつかの実施形態では、当該複数領域チューイー菓子は第2の領域またはシェル組成物を含み、このシェル組成物の食感によって当該第1の領域またはフィリング組成物を放出するように消費者が当該複数領域糖菓を貫いて咬むことができ、次いでフィリング組成物の最初の感覚が知覚された後に消費者が噛み続けることができるようになる。この複数領域構成は、複数の感覚的経験を生じる複数の食感の存在に起因して、高められた摂食経験を提供する。いくつかの実施形態では、この複数領域構成は、複数領域構成をもたない菓子と比べて高められた感覚的経験についての長期の咀嚼の満足感と組み合わされた直接的な冷感および/または口内湿潤化を与える。いくつかの実施形態では、この長期の咀嚼期間は与えられた最初の口内湿潤化および/もしくは化学的冷感感覚を補完する可能性がある食味または香味を与えることができ、かつ/あるいはそれは最初の口内湿潤化および/もしくは化学的冷感感覚とは対照的であってもよいし、または最初の口内湿潤化および/または化学的冷感から変化してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、このフィリング領域は冷感の、ミント感覚を与える一方で、このチューイーシェル領域はフルーツの香味を与える。]
[0016] チューイー菓子は、数分間の咀嚼時間のあいだ消費者が弾性を伴う咀嚼感触(chew texture)を体験できるようにする可溶性構成成分を有する菓子であると一般に考えられている。チューイー糖菓は、増量甘味料、ゲル化剤、および脂肪を含む。これらは、咀嚼感触を改変するための咀嚼感触改変剤を任意に含むことができる。]
[0017] いくつかの実施形態では、第1の領域組成物が、消費者に冷感という知覚できる感覚を与えるための負の溶解熱を有する1以上の微粒子物質を含む複数領域チューイー菓子が提供される。この冷感という感覚は、当該フィリング組成物および/または当該複数領域チューイー糖菓によってもたらされる化学的冷感の量を評価することにより、定量的記述分析を使用して評価することができる。]
[0018] いくつかの実施形態では、この微粒子物質は口腔中での迅速な溶解を高める水溶性を有する。いくつかの実施形態では、このフィリング組成物は、消費の際に融解して当該微粒子物質の迅速な溶解を高める非水系担体を含む。本願明細書で使用する場合の用語「溶解時間」は、このフィリング組成物が口腔中で分散するための時間を指す。溶解時間は、定量的記述分析などの官能検査手法によって評価することができる。]
[0019] 複数領域チューインキャンディーが直面する可能性がある1つの問題は、そのフィリング領域とチューイーシェル領域との間の水分差に起因するチューイーシェル領域からフィリング領域への水分の移行である。チューインキャンディー組成物は、微粒子物質を伴うフィリング組成物よりも高い水分レベルを有する可能性がある。このような場合、このフィリング組成物は、このチューイーシェル領域から水分を吸収して両方の領域の品質低下を生じる可能性がある。このフィリング組成物がシェル領域から水分を吸収すれば、このフィリングの知覚できる冷感感覚はより少なくなる可能性があり、当該シェル領域は水分が抜け切る可能性があり、かつあまり望ましくない咀嚼感触特性を有する可能性がある。いくつかの実施形態では、水分の移行という問題は、当該フィリング組成物中で難吸湿性の微粒子物質を使用することにより軽減される可能性がある。いくつかの実施形態では、この難吸湿性の微粒子物質はそれでもなお、望ましい溶解時間を可能にする水溶性を有する。]
[0020] 本願明細書で使用する場合、移行句「comprising(含んでいる)」(「comprises」なども同様)(「including(含んでいる)」、「containing(含有している)」または「characterized by(特徴とする)」と同義)は、包括的すなわちオープンエンド型であり、請求項の前提部または本体部いずれでの使用に関わらず、付加的な、記載していない要素または方法の工程を除外しない。]
[0021] 本願明細書で使用する場合、用語「第1の領域」または「中心充填物(center fill)」または「中心充填物(center−fill)」または「中心フィリング(center filling))」または「中心フィリング(center−filling))」または「フィリング」または「フィリング領域」は、当該組成物の最内領域を称するのに、ほとんど同義で用いられる。用語「中心充填物」は、チューイー菓子組成物の対称性を含意するものでなく、この「中心充填物」が当該チューイー菓子の別の領域の中にあることをいうにすぎない。いくつかの実施形態では、複数のフィリングが存在してよい。]
[0022] 本願明細書で使用する場合、用語「第2の領域」または「シェル組成物」または「シェル」または「シェル領域」または「チューイーシェル領域」は、中心充填物領域もしくは最内領域に隣接したか、または中心充填物領域もしくは最内領域を少なくとも部分的に囲みうる当該組成物の領域を指すのにほとんど同義で用いられる。]
[0023] 本願明細書で使用する場合、用語「チュワブルマトリクス」は、所望のチューイー食感をもつシェル組成物をもたらす可能性がある、第2の領域またはシェル組成物の構成成分を指す。例えば、このシェル組成物は、キャラメル組成物などのチュワブルマトリクス、ならびにエリスリトールなどの付加的な増量甘味料、または所望のチューイー食感および/もしくは香味を作り出すためのクリスプライス、フルーツのかけらなど、およびこれらの組み合わせなどの内包物を含むことができる。あるいは、このシェル組成物は、キャラメルおよびファッジの組み合わせなどのチュワブルマトリクスの組み合わせを含むことができる。]
[0024] 本願明細書で使用する場合、用語「第3の領域」は、上記第2の領域またはシェル組成物に隣接したか、またはそれを少なくとも部分的に囲みうる、当該組成物の任意の領域を指す。いくつかの実施形態では、この第3の領域は、当該組成物の最外領域であってもよい。この第3の領域が当該組成物の最外領域を形成する場合、用語「第3の領域」および「コーティング組成物」はほとんど同義で使用することができる。]
[0025] 本願明細書で使用する場合、用語「第4の領域」は、上記第3の領域に隣接したか、または少なくとも部分的に囲みうる、当該組成物の任意の領域を指す。いくつかの実施形態では、この第4の領域は当該組成物の最外領域であってもよい。この第4の領域が当該組成物の最外領域を形成する場合、用語「第4の領域」および「コーティング組成物」はほとんど同義で使用することができる。]
[0026] 本願明細書で使用する場合、「囲む(surround)」、「囲んでいる(surrounding)」などの用語は取り囲むこと(encircling)に限定されない。これらの用語は、すべての側で部分的に若しくは完全に囲む(enclosing)かまたは閉じ込める(confining)こと、取り囲むかまたは包むこと(enveloping)を指してもよく、菓子製品の領域に対して対称的または同一の厚みであることに限定されない。]
[0027] 本願明細書で使用する場合、用語「液体」は、室温および室内圧力で容易に流れるかまたは流体特性を維持する組成物を指す。用語「液体」は、溶液、懸濁液、エマルション、半固体、クリーム、ゲルなど、および完全に液体でなくてもよいこれらの組み合わせを含んでもよい。]
[0028] 本願明細書で使用する場合、用語「微粒子物質」は、粉末、顆粒、結晶などおよびこれらの組み合わせを含めた(これらに限定されない)固体物質の複数の粒子を指す。いくつかの実施形態では、この微粒子物質は結晶性である。]
[0029] 本願明細書で使用する場合、用語「担体」は、上記微粒子物質の少なくとも一部分が材料または材料の組み合わせの中に懸濁されたときに、その微粒子物質が微粒子の形態で留まることを可能にする、その材料または材料の組み合わせを指す。この懸濁された粒子は結晶性形態にあってもよい。]
[0030] 本願明細書で使用する場合、用語「材料」および用語「構成成分」は、いくつかの実施形態の当該菓子組成物の中に含まれてもよいいずれかの添加物、添え物(fixing)、物質(substance)、物質(material)、薬剤、活性物、要素、または部分を記述するために交換可能に使用される。]
[0031] (第1の領域またはフィリング組成物)
用語「中心充填物組成物」、または「中心フィリング組成物」、または「中心充填物」、または「フィリング」、または「第1の領域」は、本願明細書で使用する場合、チューイー菓子組成物によって少なくとも部分的に囲まれる当該糖菓の一部分を指す。いくつかの実施形態では、このフィリング組成物は室温で固体である。いくつかの実施形態では、このフィリング組成物は半固体の物理的形態をとることができる。いくつかの実施形態では、当該第1の領域またはフィリング組成物は当該複数領域菓子組成物の約5重量%(重量/重量)〜約25重量%(重量/重量)の量で存在する。他の実施形態では、この第1の領域またはフィリング組成物は当該複数領域菓子組成物の約7重量%(重量/重量)〜約20重量%(重量/重量)の量で存在するが、他方でさらなる他の実施形態では、第1の領域またはフィリング組成物は当該複数領域菓子組成物の約10重量%(重量/重量)〜約15重量%(重量/重量)の量で存在する。いくつかの実施形態では、この第1の領域またはフィリング組成物は、当該複数領域菓子組成物の少なくとも12重量%(重量/重量)の量で存在する。]
[0032] いくつかの実施形態では、このフィリング組成物は微粒子物質を含む。用語「微粒子物質」は、本願明細書で使用する場合、固体物質(粉末、顆粒、結晶などおよびこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない)の複数の粒子を指す。いくつかの実施形態では、この微粒子物質は結晶性である。]
[0033] いくつかの実施形態では、この微粒子物質は約750ミクロン(750μm)の最大平均粒径を有するが、他方で他の実施形態では、この微粒子物質は約600ミクロン(600μm)の最大平均粒径を有し、他方でさらなる他の実施形態では、この微粒子物質は約300ミクロン(300μm)の最大平均粒径を有し、他方でさらなる他の実施形態では、この微粒子物質は約100ミクロン(100μm)の最大平均粒径を有する。]
[0034] 粒径は、粒子の粒度分布を測定するための粒度分布測定装置を使用することによるなどのいずれかの従来の手段によって決定することができる。次いで平均粒径および最大平均粒径は、このような粒子粒度分布から算出することができ、または別の形で決定することができる。]
[0035] いくつかの実施形態では、当該微粒子物質は約750ミクロン(750μm)未満の最大平均粒径を有するが、他方で他の実施形態では、この微粒子物質は約600ミクロン(600μm)未満の平均粒径を有し、他方でさらなる他の実施形態では、この微粒子物質は約300ミクロン(300μm)未満の最大平均粒径を有し、他方でさらなる他の実施形態では、この微粒子物質は約20ミクロン(20μm)未満の最大平均粒径を有する。]
[0036] いくつかの実施形態では、この微粒子物質は約20ミクロン(20μm)〜約200ミクロン(200μm)の平均粒径を有する。いくつかの実施形態では、この微粒子物質は約35ミクロン(35μm)〜約150ミクロン(150μm)の平均粒径を有する。]
[0037] いくつかの実施形態では、この微粒子物質は当該フィリング組成物の約20重量%(重量/重量)〜約100重量%(重量/重量)の量で存在する。いくつかの実施形態では、この微粒子物質は当該フィリング組成物の約30重量%(重量/重量)〜約75重量%(重量/重量)の量で存在する。]
[0038] いくつかの実施形態では、この微粒子物質は糖類である。適切な糖類は、砂糖、シュガーレス、または糖類のブレンドであることができ、そして適切な砂糖糖類としては単糖類、二糖類および多糖類を挙げることができる。適切な糖類としては、ショ糖(砂糖)、デキストロース、マルトース、デキストリン、マルトデキストリン、キシロース、リボース、グルコース、マンノース、ガラクトース、フルクトース(果糖)、およびこれらの組み合わせを挙げることができるが、これらに限定されない。]
[0039] いくつかの実施形態では、上記微粒子物質は、ポリオールなどのシュガーレス糖類を含むことができる。適切なポリオールとしては、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、ガラクチトール、マルチトール、水素化されたイソマルチュロース(イソマルト)、ラクチトール、エリスリトール、水素化デンプン加水分解物、およびこれらの混合物を挙げることができる。]
[0040] いくつかの実施形態では、この微粒子物質は、マンニトール、ソルビトール、デキストロース、フルクトース、マルトース、マルチトール、ラクチトール、イソマルト、エリスリトール、ショ糖、マルトース、およびこれらの組み合わせを含むことができる。]
[0041] いくつかの実施形態では、この微粒子物質は物質のブレンドであり、第1の微粒子物質はデキストロース、ソルビトール、およびこれらの組み合わせからなる群から選択され、第2の微粒子物質はマンニトール、マルチトール、ラクチトール、イソマルト、キシリトール、エリスリトール、ショ糖、マルトース、およびこれらの組み合わせからなる群から選択され、この場合は、上記ブレンドはソルビトールほどには吸湿性ではない。]
[0042] いくつかの実施形態では、この糖類微粒子物質は負の溶解熱を有し、従って冷感感覚を与える。溶解熱は熱力学的な概念であり、1モルの溶質が溶媒の中に溶解されるときに放出または吸収される熱量を指す。その物質を溶解するために多くのエネルギーが必要とされる場合、その溶解熱は負である。このような場合、吸熱的な冷感効果が知覚される。従って、いくつかの実施形態で使用される糖類微粒子物質は、約−2cal/g未満、より特定すれば約−10cal/g未満、さらにより特定すれば約−25cal/g未満の溶解熱を有してもよい。いくつかの実施形態では、上記糖類粒子の溶解熱は約−43cal/g以下であってもよい。]
[0043] 微粒子物質が呈するパッキングの程度を数値化するために、かさ密度およびタップ密度を使用することができる。かさ密度は、パッキングを促すために軽くたたきつける前に所与の重量の微粒子物質が占める体積を指し、他方、タップ密度は軽くたたきつけた後の体積を指す。]
[0044] かさ密度は、微粒子物質が風袋重量を測定した100mlの円筒形容器をその100mlの印まで充填するまでその微粒子物質を円筒形容器に注ぎ込むことによって、そしてその微粒子物質の重量を記録することによって、信頼性高く測定することができる。次いでかさ密度が算出され、g/ml単位で記録される。]
[0045] 次にタップ密度は、微粒子物質のさらなる沈降が留まらなくなるまで(およそ1分間)、その充填された、100mlの円筒形容器を約6mmの距離から硬い表面の上へと落下させまたは軽くたたきつけることによって、信頼性高く測定することができる。この微粒子物質の体積が記録され、次にタップ密度が算出されて、g/ml単位で記録される。]
[0046] かさ密度およびタップ密度をどのように測定するかの他の記載については、H.G.Brittainによって編集され、Informa Health Careによって1995年に出版されたPhysical Characterization of Pharmaceuticals Solidsの275頁を参照。この文献は、参照により本願明細書に援用したものとする。例えば、タップ密度は、風袋重量を測定したメスシリンダーを規定の重量の微粒子物質で充填し、そのシリンダーを規定の高さから時間調節された間隔で規定の回数だけ落下させることにより測定することができる。タップ密度測定については、「落下」または「軽くたたきつけること」の回数は200〜1000であってよい。あるいは、この落下させること/軽くたたきつけることは、物質の体積が一定で留まるまで実施することができる。(H.G.Brittainによって編集され、Informa Health Careによって1995年に出版されたPhysical Characterization of Pharmaceutical Solidsの275頁を参照。この文献は参照により本願明細書に援用したものとする)。]
[0047] かさ密度測定値とタップ密度測定値との間で比較的小さい差を呈する微粒子物質は、より大きい差を呈する微粒子物質よりも良好な流動特性および圧縮率を一般に有する。良好な流動特性および圧縮率をもつ微粒子物質は、当該シェル領域に存在する空洞の容積のより大きい百分率を充填するフィリング組成物を生じる。このような微粒子物質はまた、大量のフィリング組成物が複数領域チューイー糖菓の中へと組み込まれることを可能にすることもできる。]
[0048] いくつかの実施形態では、当該微粒子物質は、約0.5〜約2.5である、かさ密度に対するタップ密度の比を有する。いくつかの実施形態では、この微粒子物質は約0.7〜約2.3である、かさ密度に対するタップ密度の比を有するが、他方でさらなる他の実施形態では、この微粒子物質は約0.9〜2.1のかさ密度に対するタップ密度の比を有する。]
[0049] いくつかの実施形態では、この微粒子物質は約0.4g/ml〜約0.8g/mlのタップ密度を有する。他の実施形態では、この微粒子物質は約0.5g/ml〜約0.7g/mlのタップ密度を有するが、他方でさらなる他の実施形態では、当該微粒子物質は約0.5g/ml〜約0.6g/mlのタップ密度を有する。]
[0050] 当該フィリング組成物が当該シェル領域の空洞の90%以上を充填する場合、当該複数領域チューイー糖菓は、当該複数領域チューイー糖菓がその複数領域チューイー糖菓を変形することができる圧力に曝されるコーティングなどのプロセスの間、より安定であることができる。]
[0051] いくつかの実施形態では、約0.4g/ml〜約0.8g/mlのタップ密度をもつ微粒子物質は、大量のフィリング組成物が複数領域チューイー糖菓の中へと組み込まれるのを可能にする。いくつかの実施形態では、このフィリング組成物は当該複数領域菓子組成物の約5重量%(重量/重量)〜約50重量%(重量/重量)の量で存在する。他の実施形態では、この第1の領域またはフィリング組成物は当該複数領域菓子組成物の約12重量%(重量/重量)〜約35重量%(重量/重量)の量で存在するが、他方でさらなる他の実施形態では、第1の領域またはフィリング組成物は当該複数領域菓子組成物の約15重量%(重量/重量)〜約25重量%(重量/重量)の量で存在する。]
[0052] 加えて、約0.4g/ml〜約0.8g/mlのタップ密度をもつ微粒子物質は、大量の微粒子物質が当該フィリング組成物の中で使用されて、より強烈な冷感感覚を与えることができるフィリング組成物を生じることを可能にする。]
[0053] いくつかの実施形態では、この微粒子物質は、約20g/(25℃の100gの水)〜約500g/(25℃の100gの水)の水に対する溶解度を有する。他の実施形態では、この微粒子物質は、約50g/(25℃の100gの水)〜約250g/(25℃の100gの水)の、水に対する溶解度を有する。これらの範囲の水に対する溶解度をもつ微粒子物質は、当該フィリング組成物の溶解時間を増進することができ、消費者テストによって評価された場合に元気回復の改善された知覚、および/または定量的記述分析(方法論は後述する)によって評価された場合に、化学的冷感の改善された知覚を伴う複数領域チューイー糖菓を生じることができる。]
[0054] いくつかの実施形態では、この微粒子物質は難吸湿性である。吸湿性は、環境から水分を吸収するかまたは水分を環境へと放出するかのいずれかによって環境湿度に反応する、物質の能力である。吸湿性は、収着等温線を作成することにより測定される。収着等温線は、一定温度である範囲の相対湿度(RH)にわたって水分含量をプロットする。ソルビトールなどの非常に吸湿性の物質は、それらが比較的低RHにおいてさえも比較的大量の水分を吸収するということを意味する急な収着等温線を呈するのに対し、他方で、エリスリトールまたはイソマルトなどの難吸湿性の物質は、それらがより幅広い範囲のRHにわたってより少ない水分を吸収するということを意味するより平坦でかつそれほど急ではない収着等温線を呈する。]
[0055] 難吸湿性の微粒子物質は、フィリング組成物とチューイーシェル組成物との間の水分移動を制限することにより、複数領域チューイー糖菓の許容性を増進することができる。例えば、当該チューイーシェル組成物の水分含量よりも低い水分含量を有するフィリング組成物をもつ複数領域チューイー糖菓については、難吸湿性の微粒子物質を当該フィリング組成物の中に含めることで、そのフィリング組成物の中へと移行する水分量は制限されるであろう。]
[0056] 本願明細書中の用語「難吸湿性の」は、その微粒子物質がソルビトール未満の吸湿性を有するということを意味する。いくつかの実施形態では、この微粒子物質は、約8%以下という40% RHにおける平衡水分吸収量を有する。平衡水分吸収量は、水が平衡に達した後に物質の重量増加によって測定される、所与の相対湿度において物質が吸収する水の量である。いくつかの実施形態では、この微粒子物質は約7%以下という40% RHにおける平衡水分吸収量を呈するが、他方で他の実施形態では、吸収量は約6%未満である。]
[0057] 難吸湿性の微粒子物質としては、マンニトール、ポリグリシトール(polyglycitol)粉末、マルチトール、ラクチトール一水和物、イソマルト、エリスリトール、ショ糖、およびこれらの組み合わせを挙げることができるが、これらに限定されない。難吸湿性の微粒子物質はまた、微粒子物質をブレンドすることにより形成することができる。例えば、難吸湿性の微粒子物質は、ソルビトールなどのより吸湿性の微粒子物質をイソマルトなどのそれほど吸湿性ではない物質とブレンドすることにより形成することができる。いくつかの実施形態では、ブレンドは、デキストロース、ソルビトール、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される第1の微粒子物質、ならびにマンニトール、マルチトール、ラクチトール、イソマルト、キシリトール、エリスリトール、ショ糖、マルトース、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される第2の微粒子物質を含むことができ、この場合は、このブレンドはソルビトールほどには吸湿性ではない。]
[0058] いくつかの実施形態では、当該第1の領域またはフィリング組成物は担体を含むことができる。本願明細書で使用する場合の用語「担体」は、当該微粒子物質の少なくとも一部がいずれかの液体、半固体、または固体物質または物質の組み合わせに懸濁されたときに、当該微粒子物質の少なくとも一部が微粒子の形態で留まることを可能にする、そのいずれかの液体、半固体、または固体物質または物質の組み合わせを指す。この微粒子物質は、その担体の中に完全には溶解しないことが望ましいであろう。従って、この微粒子物質は、当該複数領域チューイー菓子組成物の消費の際に個体によって知覚されてもよく、これによりその個体の口腔内で増強された冷感および/または食感向上感覚を与えてもよい。いくつかの実施形態では、当該フィリング組成物は、この担体および微粒子物質のスラリーを含んでもよい。]
[0059] 適切な担体としては、シロップなどの、水系物質、脂肪もしくは油などの非水系物質、または水系物質および非水系物質の組み合わせを挙げることができる。]
[0060] 適切な水系担体としては、グリセリン、プロピレングリコール、コーンシロップ、砂糖シロップ、デキストロースシロップ、ポリデキストロースシロップ、高フルクトースコーンシロップ、転化糖シロップ、オリゴ糖シロップ、フルクトオリゴ糖シロップ、ソルビトールシロップ、水素化デンプン加水分解物シロップ、マルチトールシロップ、ポリグリシトールシロップ、親水コロイド、およびこれらの組み合わせを挙げることができるが、これらに限定されない。]
[0061] この担体は一般に、当該フィリング組成物の約1重量%(重量/重量)〜約80重量%(重量/重量)の量で存在する。いくつかの実施形態では、この担体は、当該フィリング組成物の約30重量%(重量/重量)〜約60重量%(重量/重量)の量で存在する。]
[0062] 適切な非水系担体としては、植物由来の脂肪、動物由来の脂肪、またはこれらの混合物を挙げることができる。適切な植物性脂肪としては、大豆脂肪、綿実脂肪、トウモロコシ脂肪、アーモンド脂肪、落花生脂肪、ヒマワリ脂肪、菜種脂肪、オリーブ脂肪、ヤシ脂肪、パーム核脂肪、イリペ(illipe)脂肪、シアバターノキ脂肪、ココナツ脂肪、カカオ脂、ココアバター脂肪、カカオ脂代用品、およびこれらの組み合わせを挙げることができる。これらの植物性脂肪は、必要に応じて様々な程度まで水素化されていてもよい。適切な動物性脂肪としては、乳脂肪およびバターなどの乳製品脂肪を挙げることができる。この非水系担体は一般に、当該フィリング組成物の約1重量%(重量/重量)〜約80重量%(重量/重量)の量で存在する。いくつかの実施形態では、この非水系担体は、フィリング組成物の約30重量%(重量/重量)〜約60重量%(重量/重量)の量で存在する。]
[0063] いくつかの実施形態では、この非水系担体は、約30℃〜約40℃の完全融点をもつ脂肪である。本願明細書で使用する場合、用語「完全融点」は、キャピラリー融点試験などのいずれかの標準的な融点試験方法によって測定されたときの、脂肪がもはや目に見える未融解の粒子を有しない温度を指す。いくつかの実施形態では、この非水系担体は、40℃未満の完全融点をもつ脂肪である。]
[0064] いくつかの実施形態では、この脂肪は5℃以下の温度差として表される融点範囲を有する。本願明細書で使用する場合、用語「融点範囲」は、脂肪が融解し始める温度からその脂肪の大部分が融解した温度までの温度差を指す。5℃以下の温度差として表される融点範囲は、この差は比較的小さいため、シャープな融点範囲として当業者に知られる。このようなシャープな融点の脂肪は、融解時に冷感感覚を与えることができる。いくつかの実施形態では、この脂肪は38℃未満の完全融点および5℃以下の融点範囲を有する。]
[0065] いくつかの実施形態では、この脂肪は、約7℃〜約38℃の温度差として表されるより幅広い融点範囲を有する。いくつかの実施形態では、脂肪は、約10℃で始まり、約35℃で終わる融点範囲を有する。いくつかの実施形態では、脂肪は、40℃未満の完全融点および約7℃〜約38℃の温度差として表される融点範囲を有する。]
[0066] いくつかの実施形態では、当該微粒子物質の平均粒径によっては、比較的より大量の微粒子物質を非水系担体とともにフィリング組成物の中に含めることが可能になる。例えば、約200ミクロン(200μm)未満の最大平均粒径をもつ微粒子物質は、当該フィリング組成物の約35重量%(重量/重量)〜約65重量%(重量/重量)の量で使用することができる。]
[0067] この非水系担体は、一般に、当該フィリング組成物の約1重量%(重量/重量)〜約80重量%(重量/重量)の量で存在する。いくつかの実施形態では、この非水系担体は、当該フィリング組成物の約30重量%(重量/重量)〜約60重量%(重量/重量)の量で存在するが、他方で、他の実施形態では、当該非水系担体は、当該フィリング組成物の約40重量%(重量/重量)〜約50重量%(重量/重量)の量で存在する。]
[0068] 適切な水系担体としては、砂糖またはシュガーレス増量甘味料シロップを挙げることができ、そしてグリセリン、プロピレングリコール、コーンシロップ、砂糖シロップ、デキストロースシロップ、ポリデキストロースシロップ、高フルクトースコーンシロップ、転化糖シロップ、オリゴ糖シロップ、フルクトオリゴ糖シロップ、ソルビトールシロップ、水素化デンプン加水分解物シロップ、マルチトールシロップ、ポリグリシトールシロップ、親水コロイド、およびこれらの組み合わせを挙げることができる。]
[0069] 適切な水素化デンプン加水分解物としては、米国特許第4,279,931号に開示されるもの、ならびにソルビトール、マルチトール、水素化二糖、水素化されたより高次の多糖、もしくはこれらの混合物を含有する種々の水素化されたグルコースシロップおよび/または粉末が挙げられる。水素化デンプン加水分解物は、コーンシロップの制御された接触水素化によって主に調製される。得られた水素化デンプン加水分解物は、単糖類、二糖類、および多糖類の混合物である。これらの異なる糖類の比は、異なる水素化デンプン加水分解物に異なる特性を与える。フランスのロケット・フルーレ(Roquette Freres)製造の市販品LYCASIN(登録商標)、およびデラウェア州、ニューカッスルのエスピーアイ・ポリオール(SPI Polyols,Inc.)製造の市販品HYSTAR(登録商標)などの、水素化デンプン加水分解物の混合物も有用である。]
[0070] 水系担体は一般に、当該フィリング組成物の約20重量%(重量/重量)〜約80重量%(重量/重量)の量で存在する。いくつかの実施形態では、この水系担体は、当該フィリング組成物の約40重量%(重量/重量)〜約70重量%(重量/重量)の量で存在するが、他方、他の実施形態ではこの水系担体は、当該フィリング組成物の約45重量%(重量/重量)〜約65重量%(重量/重量)の量で存在する。]
[0071] 一般に、この担体は、当該複数領域チューイー菓子組成物の約5重量%〜約15重量%、より特定すれば当該複数領域チューイー菓子組成物の約6重量%〜約14重量%、さらにより特定すれば当該複数領域チューイー菓子組成物の約7重量%〜約10重量%の量で、当該複数領域チューイー菓子組成物の中に存在する。]
[0072] いくつかの実施形態では、微粒子の形態にはない別の糖類と組み合わせて糖類微粒子物質を用いることが望ましい場合がある。例えば、エリスリトール粉末は、この担体に懸濁されてもよく、別の非微粒子ポリオールもこのフィリング組成物に含まれていてもよい。]
[0073] 冷感を与えることに加えて、この微粒子物質は口腔内での食感向上感覚をも与えてもよい。特に、この粒子は、個体の舌の上で知覚することができ、従ってわずかにざらざらしたまたはクランチ質の感覚を与えることができるサイズのものであってもよい。いくつかの実施形態では、例えば、この粒子物質は約45ミクロン(45μm)未満の粒径を有してもよい。]
[0074] この微粒子物質は、当該複数領域菓子組成物に構造上の完全性を与えることもできる。構造上の完全性は、当該複数領域糖菓が呈する変形に対する抵抗性を指す。タップ密度を記載した部分で上で論じたように圧力下でこのシェルが変形しないように、微粒子物質は、当該シェル領域の中の空洞を充填することにより構造上の完全性に寄与することができる。加えて、構造上の完全性は、ナノ材料のサイズ範囲にある微粒子物質によって与えられうる。ナノ材料は、1000nm未満の平均粒径をもつ物質である。これらのナノサイズの物質は、より大きい粒径の間の空間を充填することにより、構造上の完全性を与えることができる。]
[0075] 一般に、この微粒子物質は、当該複数領域チューイー菓子組成物の約1重量%〜約20重量%、より特定すれば当該複数領域チューイー菓子組成物の約3重量%〜約15重量%、さらにより特定すれば当該複数領域チューイー菓子組成物の約5重量%〜約10重量%の量で当該複数領域チューイー菓子組成物の中に存在する。いくつかの実施形態では、この微粒子物質は、当該フィリング組成物の約20重量%〜約80重量%の量で当該フィリング組成物の中に存在する。]
[0076] このフィリング組成物は、少なくとも1つの香料および/または少なくとも1つの冷感剤をも含んでもよい。適切な香料および冷感剤の例は、「活性剤」と題する節で、本願明細書中に提示される。いくつかの実施形態では、香料および冷感剤のプレミックスが含まれてもよい。香料は香味油などの液体であってもよく、冷感剤はその中に溶解されてもよい。例えば、メントール結晶は香味油の中に溶解されてもよい。このプレミックスは、上記微粒子物質に加えてフィリング組成物の中の担体に加えられ、そしてその中に懸濁されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、このフィリング組成物は、担体、微粒子物質、香料および冷感剤のスラリーを含む。消費の際に、この冷感剤は、当該複数領域チューイー菓子組成物の冷感効果および/または元気回復の知覚をさらに増強してもよい。]
[0077] 本願明細書に記載されるいくつかの実施形態では、このフィリング組成物は、所望の効果のために操作できる粘度差を呈してもよい。いくつかの実施形態では、このフィリング組成物は、消費者が元気回復として知覚する可能性がある低粘度を有するように配合することができる。いくつかの実施形態では、このフィリング組成物の粘度は、加工効率または所望の知覚の創出を含めた(これらに限定されない)様々な理由から操作することができる。いくつかの実施形態では、このフィリング組成物の粘度は、約3,000〜約10,000パスカル秒であってよい。いくつかの実施形態では、このフィリング組成物の粘度は約4,000〜約6,5000パスカル秒であってよい。]
[0078] いくつかの実施形態では、このフィリング組成物の水分活性は、微生物安定性または所望の食感の維持を含めた(これらに限定されない)様々な理由から操作することができる。いくつかの実施形態では、このフィリング組成物の水分活性は、平衡相対湿度(ERH)百分率単位で表される約10%〜約70%であってよい。いくつかの実施形態では、このフィリング組成物の水分活性は約25%〜約35% ERHであってよい。]
[0079] いくつかの実施形態のフィリング組成物に含まれてもよい液体としては、フルーツジュース;野菜ジュース;フルーツピューレ;フルーツ果肉;植物果肉;植物ピューレ;フルーツソース;植物ソース;ハチミツ;メープルシロップ;糖蜜;コーンシロップ;砂糖シロップ;ポリオールシロップ;水素化デンプン加水分解物シロップ;エマルション;植物油;グリセリン;プロピレングリコール;エタノール;リキュール;チョコレートシロップ、乳製品系液体(ミルク、クリームなど)およびこれらの組み合わせを挙げることができるが、これらに限定されない。]
[0080] このフィリング組成物は、フィリング組成物に組み込むことが当該技術分野で公知のいずれの構成成分をも含んでよい。いくつかの実施形態では、これは、ゼロより大きく、かつ全複数領域チューイー菓子組成物(すなわちフィリング組成物、シェル領域およびコーティングを含む)の最高約20重量%、より特定すれば、最高約10重量%の量で、1以上の他のポリオールに加えてグリセリンを含んでもよい。いくつかの実施形態では、このフィリングは全複数領域チューイー菓子組成物のおよそ8重量%である。いくつかの実施形態では、このフィリング中の他のポリオール構成成分はマルチトール、ソルビトール、キシリトール、またはこれらの組み合わせを含むことができる。]
[0081] いくつかの実施形態では、このフィリング組成物は、着香剤、感覚剤、甘味剤など、およびこれらの混合物などの菓子の技術分野で周知の慣用的な材料を含有することができる。菓子添加物に加えて、このフィリング組成物は、薬品、呼気清涼剤、ビタミン、ミネラル、カフェイン、フルーツジュースなど、およびこれらの混合物などの薬学的な添加物をも含有してもよい。この菓子および医薬品は、甘味および香味ならびに/もしくは治療活性の初期噴出、または甘味および香味ならびに/もしくは治療活性の長期の感覚を提供するための、当該技術分野で周知の多くの異なる物理的形態で使用されてもよい。このような物理的形態としてはスプレードライ、粉末、およびビーズ形状、およびカプセル封入型、ならびにこれらの混合形態を挙げることができるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態での使用に適したフィリング組成物の例示となる(しかし限定はしない)例としては、米国特許第3,894,154号、同第4,156,740号、同第4,157,402号、同第4,316,915号、および同第4,466,983号(これらの開示は、参照により本願明細書に援用したものとする)に開示される中心が挙げられる。適切なさらなる構成成分の具体例としては、タウリン、ガラナ、ビタミン、Actizol(商標)、クロロフィル、Recaldent(商標)歯の再石灰化技術、およびRetsyn(商標)呼気清涼化技術が挙げられる。]
[0082] いくつかの実施形態では、このフィリング組成物は冷感化合物などの感覚剤を含む。冷感化合物としては、以下に示される「活性剤− 感覚剤」の節で記載されるものが挙げられる。いくつかの実施形態では、冷感剤は液体として提供されてもよく、または液体香料組成物などの液体に分散されてもよい。液体形態の冷感剤は、増強された冷感の知覚をもたらすために、当該フィリング組成物の微粒子物質とブレンドすることができる。いくつかの実施形態では、この増強された冷感は、その冷感剤が当該微粒子物質とブレンドされない場合よりも少ない量の冷感剤で達成される冷感強度と同じ冷感強度を包含する。いくつかの実施形態では、この増強された冷感の知覚は口腔中でよりもむしろ咽頭での冷感位置を包含する。]
[0083] いくつかの実施形態では、このフィリング組成物は、カルボキシメチルセルロース、ペクチン、プロピレングリコールアルギネート、寒天およびガムトラガントなどの天然のガムまたは合成ガムをも含んでよい。これらの材料は、フィリング組成物中の遊離水の量を低下させることにより粘度を上昇させる働きをする。このフィリング組成物の粘度は25℃で約300センチポアズ(cp)〜約6,000cp(約0.3パスカル秒〜約6パスカル秒)の範囲に及んでもよい。取り囲むシェル領域よりも大きい水分活性を有するフィリング組成物では、この粘度は25℃で約3,000cp〜約6,000cp(約3パスカル秒〜約6パスカル秒)の範囲に及んでもよい。]
[0084] キサンタンガムも当該フィリング組成物の粘度を上昇させるために使用されてもよい。いくつかのフィリングの実施形態では、フィリング組成物の粘度を上昇させることで、そのフィリングが菓子ピースを通して漏出することを防止するのにも役立つ。キサンタンガムは、Keltrol(登録商標)の商標名でシグネット・ケミカル・コーポレーション(Signet Chemical Corporation)から市販されている。]
[0085] いくつかの実施形態は当該複数領域チューイー菓子組成物の製造方法に及ぶ。この複数領域チューイー菓子組成物は当業者に公知の標準的な技法および設備を使用して調製することができる。]
[0086] いくつかの実施形態では、当該第1の領域またはフィリング組成物は、当業者にとって公知であるいずれかの方法によって1以上の微粒子物質を乾式ブレンドすることにより調製される。このような方法としては、転動(tumbling)、リボンブレンド(ribbon blending)または振動を挙げることができるが、これらに限定されない。乾式ブレンドするための方法は、連続式、バッチ式、または連続式とバッチ式との組み合わせであってもよい。]
[0087] いくつかの実施形態では、微粒子物質は、当業者に公知のいずれかの方法により、1以上の担体物質と組み合わせることができる。このような方法としては、混合、均質化(homogenizing)などを挙げることができるが、これらに限定されない。]
[0088] いくつかの実施形態では、当該微粒子物質は、非水系担体を融解させ、この微粒子物質を融解した担体に加えて、その混合物が均質になるまで混合することにより、非水系担体と組み合わされる。この非水系担体は、熱を加えることにより、混合の摩擦によって熱を生成することにより融解させることができる。]
[0089] いくつかの実施形態では、空気をこのフィリング組成物に組み込むことができる。いくつかの実施形態では、空気は、当該フィリング組成物の体積により約0%(重量/重量)〜約50%(重量/体積)の量で存在することができる。]
[0090] 本願明細書に記載される実施形態によれば有用ないくつかの装置としては、菓子製造の技術分野で周知の混合加熱装置が挙げられ、それゆえ特定の装置を選択することは当業者には明らかであろう。このような方法および装置は、例えば、米国特許第3,806,290号および同第3,857,963号(これらの開示は、参照により本願明細書に援用したものとする)で論じられている。]
[0091] (第2の領域またはシェル組成物)
この第2の領域またはシェル組成物は上記第1の領域を少なくとも部分的に囲み、かつ各々が容積を有する1以上の空洞を含んでもよい。この第2の領域またはシェル組成物によって形成されるこれらの1以上の空洞は、第1の領域またはフィリング組成物を収容することができる。この1以上の空洞の形状は、菓子製品の最終的な構成によっておよそは決定されるであろう。]
[0092] いくつかの実施形態では、当該第1の領域は、この第2の領域またはシェル組成物によって形成される空洞の容積の少なくとも90%を充填する。(1つの)空洞をその容積の少なくとも90%まで充填することは、当該複数領域チューイー糖菓を変形から安定化することに役立つ。]
[0093] 本願明細書で使用する場合の用語「チュワブルマトリクス」は、チューイーな食感をもたらす増量甘味料、ゲル化剤、および脂肪を含む組成物を指す。このようなチュワブルマトリクス組成物は、一般に菓子の技術分野でソフトチューインキャンディー(soft chewy candy)、ロー・ボイルド・キャンディー(low boiled candy)、ソフト・ボイルド・キャンディー(soft boiled candy)などと呼ばれる。適切なチュワブルマトリクス組成物としては、タフィー(taffy)、キャラメル、ヌガー、ファッジ、タフィー(toffee)、およびマシュマロを挙げることができるが、これらに限定されない。このチュワブルマトリクスは可溶性であり、不溶性の構成成分をもつ組成物、例えばチューインガムを含む意図はない。]
[0094] このシェル組成物は、1以上のチュワブルマトリクスを含むことができる。いくつかの実施形態では、このシェル組成物は、1以上のチュワブルマトリクスおよび1以上のさらなる材料を含む。例えば、このシェル組成物は、キャラメル組成物などのチュワブルマトリクスおよびエリスリトールなどのさらなる増量甘味料、または所望のチューイーな食感および/もしくは香味を創出するためのクリスプライス、フルーツのかけらなどおよびこれらの組み合わせといった内包物を含むことができる。あるいは、このシェル組成物は、キャラメルおよびファッジの組み合わせなどのチュワブルマトリクスの組み合わせを含むことができる。]
[0095] このチュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物は、砂糖またはシュガーレス増量甘味料を含むことができる。増量甘味料は、一般に、このチュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物の約40重量%(重量/重量)〜約95重量%(重量/重量)の量で存在する。いくつかの実施形態では、増量甘味料は、このチュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物の約50重量%(重量/重量)〜約85重量%(重量/重量)の量で存在する。]
[0096] 適切な砂糖増量甘味料としては、一般に、ショ糖(砂糖)、デキストロース、マルトース、デキストリン、キシロース、リボース、グルコース、マンノース、ガラクトース、フルクトース(果糖)、転化糖、スクロマルト(sucromalt)、コーンシロップ、マルトデキストリン、オリゴ糖シロップ、フルクトオリゴ糖シロップ、部分的に加水分解したデンプン、コーンシロップ固形物、難消化性デンプン、およびこれらの混合物などの単糖類、二糖類および多糖類が挙げられるが、これらに限定されない。]
[0097] いくつかの実施形態では、ショ糖およびコーンシロップは、増量甘味料を形成するためにブレンドされる。いくつかの実施形態では、ショ糖は、ショ糖コーンシロップブレンドの約40重量%(重量/重量)〜約70重量%(重量/重量)の量で当該ブレンドの中に存在する。他の実施形態では、ショ糖は、ショ糖コーンシロップブレンドの約45重量%(重量/重量)〜約65重量%(重量/重量)の量で当該ブレンドの中に存在し、他方、さらなる他の実施形態では、ショ糖はショ糖コーンシロップブレンドの約50重量%〜約60重量%(重量/重量)の量で存在する。]
[0098] 適切なシュガーレス増量甘味料としては、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、ガラクチトール、マルチトール、水素化されたイソマルチュロース(イソマルト)、ラクチトール、エリスリトール、水素化デンプン加水分解物、ポリグリシトール、およびこれらの混合物など(これらに限定されない)の糖アルコール(またはポリオール)が挙げられる。]
[0099] イソマルトは二糖アルコールである。イソマルトは、イソマルチュロースを水素化することにより調製することができる。水素化の生成物としては、6−O−α−D−グルコピラノシル−D−ソルビトール(1,6−GPS);1−O−α−D−グルコピラノシル−D−ソルビトール(1,1−GPS);1−O−α−D−グルコピラノシル−D−マンニトール(1,1−GPM);6−O−α−D−グルコピラノシル−D−マンニトール(1,6−GPM);およびこれらの混合物を挙げることができる。いくつかの市販のイソマルト物質は、1,6−GPSおよび1,1−GPMのほとんど等モル量混合物を含む。他のイソマルト物質は、純粋な1,6−GPS;1,1−GPS;1,6−GP;および1,1−GPMを含むことができる。さらに他のイソマルト物質は、いずれかの比の1,6−GPS;1,1−GPS;1,6−GPM;および1,1−GPMの混合物を含むことができる。]
[0100] 適切な水素化デンプン加水分解物として、米国特許第4,279,931号明細書に開示されたもの、ならびに種々の水素化されたグルコースシロップおよび/もしくはソルビトールを含有する粉末、水素化二糖、三糖以上の水素化された多糖、またはこれらの混合物が挙げられる。水素化デンプン加水分解物は、主に、コーンシロップの制御された接触水素化によって調製される。得られた水素化デンプン加水分解物は単糖類、二糖類、および多糖類の混合物である。これらの異なる糖類の比によって、異なる水素化デンプン加水分解物に異なる性質を与えられる。フランスのロケット・フルーレ(Roquette Freres)製造の市販品LYCASIN(登録商標)、およびデラウェア州、ニューカッスルのエスピーアイ・ポリオール(SPI Polyols,Inc.)製造の市販品HYSTAR(登録商標)などの、水素化デンプン加水分解物の混合物も有用である。]
[0101] いくつかの実施形態では、当該チュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物は無砂糖である。本願明細書で使用する場合の用語「無砂糖」は、虫歯の原因とならないチュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物を指す。従って、無砂糖シェル組成物は、糖アルコールなどのシュガーレス増量甘味料を含むことができる。無砂糖シェル組成物は、そのシェル組成物が虫歯の原因にならない限り、砂糖をも含むことができる。]
[0102] このチュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物は1以上のゲル化剤を含むことができる。本願明細書で使用する場合、用語「ゲル化剤」は、ゲル構造を形成することができる材料を指す。ゲル化剤は一般に、このチュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物の約1重量%(重量/重量)〜約10重量%(重量/重量)の量で存在する。]
[0103] 適切なゲル化剤は、親水コロイドを含むことができる。親水コロイドとしては植物滲出物、種子ガム、および海藻エキスなどの天然に存在する物質を挙げることができ、またはそれらは、セルロース、デンプン、または天然ガム誘導体などの化学的に修飾された物質であってもよい。いくつかの実施形態では、親水コロイドとしては、ペクチン、アラビアガム、アカシアガム、アルギネート、寒天、カラゲナン、グアーガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ゼラチン、ジェランガム、カシアガム(cassia gum)、ガラクトマンナン、トラガントガム、カラヤガム、カードラン、コンニャク、キトサン、キシログルカン、ベータグルカン、フルセララン、ガッティガム、タマリン、細菌ガム、およびこれらの組み合わせを挙げることができる。加えて、いくつかの実施形態では、プロピレングリコールアルギネート、カルボキシメチルローカストビーンガム、低メトキシルペクチン、およびそれらの組み合わせなどの変性天然ガムを含めることができる。いくつかの実施形態では、微結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPCM)、およびヒドロキシプロピルセルロース(MPC)、およびこれらの組み合わせなどの変性セルロースが含まれてもよい。いくつかの実施形態では、このゲル化剤はペクチン、アルギン酸塩、カラゲナン、ゼラチン、グアーガム、カルボキシメチルセルロース、キサンタン、およびこれらの組み合わせを含むことができる。]
[0104] このチュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物は1以上の咀嚼感触改変剤(chew texture modifying agent)を含むことができる。本願明細書で使用する場合、用語「咀嚼感触改変剤」は、ゲルの食感を変えることができる材料を指す。咀嚼感触付与剤(chew texture texturizing agent)は、当業者には増粘剤としても知られている可能性がある。咀嚼感触付与剤は低いゲル化能を有する傾向があるが、ゲル化剤によって創出される咀嚼感触に影響を及ぼすことができる。咀嚼感触付与剤は一般に、このチュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物の約1重量%(重量/重量)〜約10重量%(重量/重量)の量で存在する。適切な咀嚼感触改変剤は、アラビアガム、ガッティガム、デンプン、ガムトラガント、およびこれらの組み合わせを含むことができる。]
[0105] いくつかの実施形態では、ある材料がゲル化剤として機能するように使用されるレベルとは異なるレベルで使用されるときに、その材料が咀嚼感触改変剤としての機能を果たす可能性がある。例えば、当該チュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物の約1重量%(重量/重量)のレベルで使用される場合のガムトラガントまたはキサンタンは、咀嚼感触改変剤として機能することができるが、他方で当該チュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物の約4重量%(重量/重量)のレベルで使用される場合は、ガムトラガントはゲル化剤として機能して濃厚なゲルを形成することができる。]
[0106] 当該チュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物は1以上の脂肪を含むことができる。本願明細書で使用する場合、用語「脂肪」は、いずれかの脂質物質を指し、それは固体または液体であってよい。適切な脂肪としては、植物由来のもの、動物由来のもの、またはこれらの混合物を挙げることができる。適切な植物性脂肪としては、大豆脂肪、綿実脂肪、トウモロコシ脂肪、アーモンド脂肪、落花生脂肪、ヒマワリ脂肪、菜種脂肪、オリーブ脂肪、ヤシ脂肪、パーム核脂肪、イリペ脂肪、シアバターノキ脂肪、ココナツ脂肪、ココアバター脂肪およびこれらの混合物を挙げることができる。これらの植物性脂肪は必要に応じて様々な程度まで水素化されてもよいということは、当業者なら分かるであろう。適切な動物性脂肪としては乳脂肪およびバターなどの乳製品脂肪を挙げることができる。脂肪は一般に、このチュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物の約1重量%(重量/重量)〜約20重量%(重量/重量)の量で存在する。いくつかの実施形態では、この脂肪は、当該チュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物の約3重量%(重量/重量)〜約15重量%(重量/重量)の量で存在する。]
[0107] いくつかの実施形態では、当該チュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物は、このチュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物の約5重量%(重量/重量)〜約15重量%(重量/重量)の水分含量を有する。いくつかの実施形態では、このチュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物は約40%〜約65%ERHの水分活性を有する。]
[0108] いくつかの実施形態では、このチュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物は、官能評価手法を使用して評価することができるチューイーな食感をもたらす。官能評価手法は、Harry T.LawlessおよびHildegarde HeymannによるSensory Evaluation of Food: Principles & Practicesなどの教科書(この開示は、参照により本願明細書に援用したものとする)に記載されている。適切な官能評価手法としては定量的記述分析(QDA)が挙げられる。QDA試験を行うために、回答者のパネルが集められてもよい。試料の評価のための属性の項目が選択される。通常、投票方法の開発(ballot development)および回答者の訓練が最初に実施される。主要な官能属性のカテゴリーについて、記述的項目が開発される。例示となる属性の質としては、芳香、香味、食感、後味、甘味などおよびこれらの組み合わせを挙げることができる。属性は、例えば0〜10の線形の強度尺度を用いて数値化され、ここで0はその属性が検出されないということを示し、10はその属性が極めて強いということを示す。全体的な質の評価は、例えば1〜10の線形の尺度を用いて評価されてもよく、ここで6未満は「劣悪」と考えられ、6〜7は「有望」であり、8〜10は「良」である。]
[0109] 身体的な参照標準はパネルの合意によって決定され、そのため、適正な記述言語が開発されてもよい。パネリストたちは、合意が得られるまで、特定の試料を評価することを訓練されてもよい。]
[0110] 全体的な質の評価および数値化された強度評価は、Minitabバージョン12またはSASバージョン 6.11などのプログラムを用いて統計解析されてもよい。記述的な統計的尺度は、すべての属性について算出されてもよい。分散分析は、「An Introduction to Statistical Methodsand Data Analysis」の中の844−856頁、Ottによる「Analysis of variance for some standard experimental designs」、Wadsworth Publishing、カリフォルニア州、ベルモント(Belmont)に記載されているように、パネリストたちとの釣り合い型データ(balanced data)に対して繰り返される評価として乱塊法を使用して各属性について実施されてもよい。F検定が処理手段の間の有意差を示す場合、どこでその手段が異なるかを判定するために、Tukey一対比較(Tukey paired comparisons)および直交比較が使用されてもよい。差の有意性は、0.05未満のPとして定義されてもよい。「Sensory Evaluation of Food: Principles and Practices」、Chapman & Hall、New York、1998の中の606−608頁にLawlessおよびHeymann(1998年)によって記載される因子分析とともに、主成分分析(PCA)が適用されてもよい。PCAは上記属性に適用されてもよい。属性は、その値が一貫して低い(これはその属性が頻繁に存在するわけではないということを示す)場合、その属性が高い標準偏差を有する場合、またはその属性が別の属性と高度に相関する場合には、省略されてもよい。「Chemometrics:A Textbook」、Elsevier、Amsterdam、1988の339−369頁、Massartら、「Principal components and factor analysis」によって記載されるようにして最初の因子からの最終の因子の数を決定するために、Kaiserの基準(Kaiser’s criterion)が適用されてもよい(1より大きい固有値)。結果の解釈を容易にするために、これらの因子は、Massartら、前出により記載されるように、バリマックス(Varimax)法に従って直交回転されて非相関因子に導かれてもよい。]
[0111] いくつかの実施形態では、当該チュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物の食感は、QDAにより評価した場合の1〜10の線尺度(line scale)上で3〜7の噛み応え評価を有する。本願明細書で使用する場合、用語「噛み応え(chewiness)」は、靭性、密度、および粘着性を含めた(これらに限定されない)、噛む労力(chew effort)の増加に寄与する食感属性を評価する総合的な項目である定量的記述分析の評価基準(metric)を指す。]
[0112] いくつかの実施形態では、チュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物の食感は、定量的記述分析によって評価された場合に、1〜10の線尺度で7未満のテクスチャ硬さを有する。本願明細書で使用する場合、用語「テクスチャ硬さ」は、臼歯を使用して製品試料を噛みきるのに必要とされる力を評価する定量的記述分析の評価基準を指す。1〜10の線尺度で7未満のテクスチャ硬さは、ハードボイルドキャンディーよりも柔らかいチュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物を与える。]
[0113] いくつかの実施形態では、当該チュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物の食感は、定量的記述分析によって評価された場合に、1〜10の線尺度で約3〜約7のテクスチャ硬さを有する。1〜10の線尺度での約3〜約7のテクスチャ硬さは、形成、切断、コーティング、ラッピング、および包装などの(これらに限定されない)菓子加工操作に耐えるのに十分硬いチュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物を与える。]
[0114] 上記のチュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物のテクスチャ硬さを評価するための官能的方法に加えて、テクスチャ硬さは、テクスチャ分析器(texture analyzer)を使用することによるなどの従来の分析手法によって評価することもできる。]
[0115] 適切なテクスチャ分析器としては、英国、サリー州、ゴダルミングのステイブル・マイクロ・システムズ社(Stable Micro Systems Ltd.)から入手できるTA−XT Plus(商標) テクスチャ分析器を挙げることができる。菓子についての分析的テクスチャ硬さは、20℃に平衡化した試料に対して25kgのロードセルとともに6mmの円筒形のプローブを使用して測定することができる。この試料はテクスチャ分析器のプラットフォーム上に置かれ、プローブはこの試料に2mmの深さまで進入するように設定される。10個の試料の、重量グラムで表される値は平均され、正の平均最大力の値が与えられる。この正の平均最大力は「分析的テクスチャ硬さ」と呼ばれる。]
[0116] いくつかの実施形態では、当該チュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物は、テクスチャ分析器で測定した場合の約3,000重量グラム〜約13,000重量グラムの分析的テクスチャ硬さを有する。他の実施形態では、このチュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物は、テクスチャ分析器で測定した場合の約5,000重量グラム〜約11,000重量グラムの分析的テクスチャ硬さを有し、他方、さらなる他の実施形態では、このチュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物は、テクスチャ分析器で測定した場合の約7,000重量グラム〜約10,000重量グラムの分析的テクスチャ硬さを有する。]
[0117] このチュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物は、適切な量の、当業者にとって公知である他の菓子構成成分、例えば乳化剤、香料、甘味料、着色料、粘度調整剤、酸、空気量調整剤(aerating agent)、タンパク質、フルーツジュースおよび他の果物材料など(これらに限定されない)をも含むことができる。]
[0118] 適切な乳化剤としては、レシチンまたは他のリン脂質、ポリリシノール酸ポリグリセロール、モノグリセリド、ジグリセリド、ステアロイル乳酸ナトリウム、モノグリセリドおよびジグリセリドのクエン酸エステル、蒸留モノグリセリド、アセチル化モノグリセリド、C16〜C20脂肪酸のモノグリセリドおよびジグリセリド(グリセリルモノステアレートなど)、グリセロールトリアセテート、脂肪酸、ショ糖エステル、ならびにこれらの組み合わせを挙げることができるが、これらに限定されない。]
[0119] 適切な甘味料としては高甘味度甘味料を挙げることができる。特定の甘味料に限定されるわけではないが、代表的なカテゴリーおよび例としては、以下のものが挙げられる。
(a)ジヒドロカルコン、モネリンなど、レバウディオシド(rebaudioside) A、イソ−モグロシドVなど(これらに限定されない)のステビオシドおよびステビア由来の化合物、羅漢果(lo han quo)および羅漢果(lo han quo)由来の化合物、グリチルリジン、ジヒドロフラベノール、ならびにソルビトール、マンニトール、マルチトール、キシリトール、エリスリトールなどの糖アルコール類、ならびにL−アミノジカルボン酸アミノアルケン酸エステルアミドで、米国特許第4619834号に開示のものなど(この開示は本願に引用して援用する)、ならびにこれらの混合物などの水溶性甘味剤;
(b)可溶性サッカリン塩、すなわちナトリウムまたはカルシウムサッカリン塩、シクラメート塩、3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシドのナトリウム、アンモニウムまたはカルシウム塩、3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシドのカリウム塩(アセスルファム−K)など、サッカリンの遊離酸型、およびこれらの混合物などの水溶性人工甘味料;
(c)L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル(アスパルテーム)、N−[N−(3,3−ジメチルブチル)−L−α−アスパルチル]−L−フェニルアラニン1−メチルエステル(ネオテーム)、および米国特許第3,492,131号に記載の物質、L−α−アスパルチル−N−(2,2,4,4−テトラメチル−3−チエタニル)−D−アラニンアミド水和物(アリテーム)、L−アスパルチル−L−フェニルグリセリンおよびL−アスパルチル−L−2,5−ジヒドロフェニル−グリシンのメチルエステル、L−アスパルチル−2,5−ジヒドロ−L−フェニルアラニン;L−アスパルチル−L−(1−シクロヘキセン)−アラニン、およびこれらの混合物などのL−アスパラギン酸由来甘味料などのジペプチド系甘味料;
(d)普通の砂糖(ショ糖、スクロース)の塩素化誘導体、例えば、スクラロースもしくはSplenda(商標)の品名で知られている、例えばクロロデオキシスクロースまたはクロロデオキシガラクトスクロースの誘導体などといったクロロデオキシ糖誘導体などの天然由来の水溶性甘味料から誘導される水溶性甘味料;クロロデオキシスクロースおよびクロロデオキシガラクトスクロース誘導体の例として、限定しないが、以下のものが挙げられる:1−クロロ−1’−デオキシスクロース;4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−α−D−フルクトフラノシド、または4−クロロ−4−デオキシガラクトスクロース;4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−1−クロロ−1−デオキシ−β−D−フルクトフラノシド、または4,1’−ジクロロ−4,1’−ジデオキシガラクトスクロース;1’,6’−ジクロロ−1’,6’−ジデオキシスクロース;4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−β−D−フルクトフラノシド、または4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロース;4,6−ジクロロ−4,6−ジデオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−6−クロロ−6−デオキシ−β−D−フルクトフラノシド、または4,6,6’−トリクロロ−4,6,6’−トリデオキシガラクトスクロース;6,1’,6’−トリクロロ−6,1’,6’−トリデオキシスクロース;4,6−ジクロロ−4,6−ジデオキシ−α−D−ガラクト−ピラノシル−1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−β−D−フルクトフラノシド、または4,6,1’,6’−テトラクロロ−4,6,1’,6’−テトラデオキシガラクト−スクロース;および4,6,1’,6’−テトラデオキシ−スクロース、およびこれらの混合物;
(e)ミラクリン、ミラクルベリー(Synseplum dulcificum)のエキスおよびエキスの誘導体、マビンリン、クルクリン、モネリン、ブラゼイン(brazzein)、ペンタジン(pentadin)、Pentadiplandra brazzeanaのエキスおよびエキスの誘導体、タウマチン、タウマッコスダニエリ(thaumaoccous danielli)(タウマチンIおよびII)およびタリンなどのタンパク質系甘味料;
(f)甘味料モナチン(2−ヒドロキシ−2−(インドール−3−イルメチル)−4−アミノグルタル酸)およびその誘導体または異性体;ならびに、
(g)甘味料羅漢果(Lo han guo)(「Lo han kuo」と呼ばれることもある)。]
[0120] これらの強化甘味剤は、当該技術分野で周知の多くの異なる物理的形態で用いて、初期の甘さの噴出および/または甘さの感覚の長期化を提供するようにしてよい。限定しないが、このような物理的形態には、遊離型、スプレードライ型、粉末型、ビーズ型、封入型、およびこれらの混合形態が含まれる。1つの実施形態では、この甘味料は、アスパルテーム、スクラロース、およびアセスルファムカリウム(例えば、Ace−Kまたはアセスルファム−K)などの高甘味度甘味料である。]
[0121] 適切な酸としては、酢酸、アジピン酸、アスコルビン酸、酪酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、グリコン酸、乳酸、リン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸およびこれらの組み合わせを挙げることができるが、これらに限定されない。]
[0122] 着色剤、抗酸化物質、防腐剤などの様々な慣用的な材料も、有効量で当該チュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物の中に含まれていてよい。着色剤は、所望の色を生じさせるのに有効な量で使用してよい。着色剤として色素が挙げられ、これは当該組成物の重量に基づき約6重量%を上限とする量で配合してもよい。例えば、二酸化チタンは、当該組成物の約2重量%を上限とする量で配合してもよく、好ましくは約1重量%未満の量で配合してもよい。着色剤は、天然食品着色料、ならびに食品、薬物および化粧品での応用に適切な染料も含んでよい。これらの着色剤は、F.D.& C.染料およびレーキ類として公知である。上記の使用に容認できる材料は、水溶性でることが好ましい。例示できる限定的でない例として、5,5−インジゴスズジスルホン酸の二ナトリウム塩である、F.D.& C.Blue No.2として公知のインジゴイド染料が例示される。同様に、F.D.& C.Green No.1として公知の染料は、トリフェニルメタン染料を含み、これは4−[4−(N−エチル−p−スルホニウムベンジルアミノ)ジフェニルメチレン]−[1−(N−エチル−N−p−スルホニウムベンジル)−δ−2,5−シクロヘキサジエンイミン]の一ナトリウム塩である。F.D.& C.着色剤、およびそれらの対応する化学構造の全ての完全な詳説は、Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Technology、第3版、第5巻、857〜884頁に見出すことができ、この本文を本願明細書に引用して援用する。]
[0123] 滑沢剤も、いくつかの実施形態では、当該チュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物の滑らかさを改善するために加えられてもよい。適切な滑沢剤としては脂肪、油、アロエベラ、ペクチンおよびこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。]
[0124] 当業者に公知の他の従来の添加物も、当該チュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物で使用してよい。]
[0125] いくつかの実施形態は、チュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物の調製方法に関する。いくつかの実施形態では、チュワブルマトリクス組成物が調製され、次いで1以上のさらなる構成成分をこのチュワブルマトリクス組成物に加えることによりシェル組成物が調製される。このようなチュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物は、混合機、ブレンダー、ホモジナイザー、直火調理器、押出機(cooking extruder)、および/または真空調理器などの従来の装置を使用して調製されてもよい。]
[0126] いくつかの実施形態によれば、増量甘味料、および溶媒(例えば、水)は混合容器の中で合わされて、スラリーが形成される。このスラリーは、いずれの甘味料結晶または粒子をも溶解して水溶液を形成するために約70℃〜120℃に加熱される。ひとたび溶解されると、約135℃〜160℃の温度での熱および真空が加えられ、この処理単位が調理され、そして約4%未満の残留水分が達成されるまで水が留去される。この処理単位は結晶相から非晶相へと変化する。所望の水分レベルが達成された後に、この処理単位は冷却され、水和したゲル化剤が加えられ、均質になるまで混合される。次いで任意の香料、冷感剤などが、いずれかの他の任意の添加物(着色剤など)とともに、機械的混合操作によってこの処理単位の中で混合される。]
[0127] チュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物の製造のあいだこの甘味料、香料、冷感剤、着色料および他の添加物を均一に混合するために必要とされる最適の混合は、それらの物質の均一な分布を得るために必要とされる時間によって決定される。通常、4〜10分間の混合時間が許容できると見出されている。]
[0128] いくつかの実施形態では、次いでこの処理単位は約100℃〜20℃まで冷却され、半固体またはプラスチックのような粘稠度が得られる。いくつかの実施形態では、この処理単位は、所望の食感を得るために引っ張ることができる。いくつかの実施形態では、この処理単位が混合されて引っ張られた後に、水和したゲル化剤をこの処理単位に加えることができる。]
[0129] ひとたびこのチュワブルマトリクスおよび/またはシェル組成物の塊が適正に荒熱を取られると、それは、作業できる部分へと切断されてもよいし、または正しい重量および寸法を有する所望の形状へと形成されてもよい。所望の最終生成物の形状およびサイズに応じて、様々な形成技法を利用してもよい。ひとたび所望の形状が形成されると、冷気が加えられて、この食料品を均一に固まらせ、その後で、それらは複数領域製品へと組み込まれ、ラッピングされ、および包装されてもよい。]
[0130] 他の実施形態では、混合された処理単位は、いずれかの所望の形状およびサイズの型へと投入される。次いで冷気が加えられて、この成形された食料品を均一に固まらせてもよく、その後で、この食料品は取り出され、複数領域製品へと組み込まれ、ラッピングされ、および包装されてもよい。]
[0131] いくつかの実施形態によれば有用な装置としては、菓子製造の技術分野で周知の調理および混合装置が挙げられ、特定の装置の選択は当業者には明らかであろう。]
[0132] (第3の領域またはコーティング組成物)
コーティングとも呼ばれるこのコーティング組成物は、甘味料、香料、感覚剤、機能性材料、および食用酸などの(これらに限定されない)いずれの従来の材料を含んでもよい。いくつかの実施形態では、このコーティング組成物は、微粒子形態、結晶性形態、または非晶形態にあってもよい。いくつかの実施形態では、このコーティング組成物は連続的であってもよいし、不連続であってもよい。いくつかの実施形態では、このコーティングは、複数領域チューイー糖菓を完全に囲み(surround)、コーティングし、覆い、または囲んで(enclose)もよい。他の実施形態では、このコーティングは、複数領域チューイー糖菓を部分的にのみ囲み(surround)、コーティングし、覆い、または囲んで(enclose)もよい。]
[0133] 当該コーティングは、当該複数領域チューイー菓子領域の少なくとも一部を囲んでもよい。このコーティングは、当該技術分野で公知のいずれの方法により付与されてもよい。このコーティング組成物は、この全複数領域チューイー菓子ピースの約2%〜約60%、より特定すれば約25重量%〜約35重量%、さらにより特定すれば当該ピースの約20重量%の量で存在してもよい。]
[0134] このコーティング組成物の形態の選択は、当該菓子組成物の所望の食感に応じて変わってもよい。このコーティングは、硬くても、クランチ質でも、サクサクしていても、ザラザラしていても、または柔らかくてもよい。典型的には、このコーティングは、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、エリスリトール、イソマルト、および他の結晶性ポリオールを含んでもよい。ショ糖またはデキストロースも使用してよい。さらには、コーティング自体を通してこの複数領域チューイー菓子組成物または菓子組成物が見えなくなるように、コーティングは何層かの不透明層を含んでもよく、これらを審美的、食感的および保護目的で更なる1以上の透明層で任意に被覆することもできる。このコーティングは、少量の水およびアラビアガムをも含有してよい。このコーティングは、ワックスでさらにコーティングされていてもよい。]
[0135] コーティングは、コーティング溶液の連続的な施用によることを含め、各コーティングの間で乾燥しながら従来法にて適用してよい。コーティングが乾燥するにつれ、それは通常不透明になり、普通は白色であるが、他の着色剤を添加してもよい。このコーティングはさらに、ワックスでコーティングされてもよい。このコーティングは、さらに着色された薄片またはスペックルを含むことができる。当該複数領域チューイー菓子組成物がコーティングを含む場合、1以上の活性剤をコーティング全体にわたって分散させることができるということが可能である。1以上の活性剤が当該複数領域チューイー菓子組成物の1つの領域においておよび/または当該複数領域チューイー菓子組成物の別の領域の中でその活性物の別のものと非相溶性である場合に、これはとりわけ好ましい。独特の製品特性を得るために、香料もまたこのコーティングに加えられてよい。]
[0136] いくつかの実施形態では、このコーティングは当該複数領域チューイー菓子組成物の安定性を増加させることおよびこのフィリング組成物の漏出を予防することを支援するように配合されてもよい。いくつかの実施形態では、このコーティングはゼラチン組成物を含んでもよい。このゼラチン組成物は40重量%溶液として加えられてもよく、当該コーティング組成物の約5重量%〜約10重量%、より特定すれば約7%〜約8%でそのコーティング組成物の中に存在してもよい。このゼラチンのゲル強度は約130ブルーム〜約250ブルームであってもよい。]
[0137] 所望の特性を達成するために、他の物質がこのコーティングに加えられてもよい。これらの物質としては、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導体、ゼラチン、プルラン、アルギン酸塩、デンプン、カラゲナン、キサンタンガム、アラビアガムおよびポリ酢酸ビニル(PVA)を挙げることができるが、これらに限定されない。]
[0138] いくつかの実施形態では、このコーティングはバリア層を含むことができる。本願明細書で使用する場合、用語「バリア層」は、当該複数領域菓子組成物の領域間での水分および/または脂肪の移行を制限するいずれかの物質を指す。このバリア層は別個の組成物として付与することができるし、またはそれは上記フィリング、シェル、および/またはコーティング組成物の一部であってもよい。]
[0139] 例えば、いくつかの実施形態では、このバリア層は中鎖トリグリセリドなどの脂肪を含み、これはシェルおよびフィリング組成物を合わせる前に、またはコーティング組成物を付与する前に当該シェル組成物に対して付与される。他の実施形態では、このバリア層は、フィリング、シェルおよび/またはコーティング組成物の水分感受性構成成分、例えばクエン酸を封入する脂肪またはワックスなどの水不溶性の物質であってもよい。いくつかの実施形態では、このバリア層は脂肪、油、ワックス、チョコレート、コンパウンドコーティング(compound coating)、およびこれらの組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。]
[0140] いくつかの実施形態では、このバリア層は親水コロイドを含むことができる。適切な親水コロイドとしては、グアーガム、ローカストビーンガム、アラビアガム、ジェランガム、ガムトラガント、カラゲナン、小麦穀粉、およびこれらの組み合わせを挙げることができるが、これらに限定されない。]
[0141] いくつかの実施形態では、このコーティング組成物はコーティング食感改変剤を含むことができる。本願明細書で使用する場合、用語「コーティング食感改変剤」は、当該コーティング組成物の食感を変えるいずれかの物質を指す。適切なコーティング食感改変剤としては、酸化デンプンなどのデンプンを含む。いくつかの実施形態では、この酸化デンプンはワックス状酸化トウモロコシ澱粉(oxidized waxy maize starch)を含む。いくつかの実施形態では、このコーティング食感改変剤は、当該コーティング組成物の約0.5重量%(重量/重量)〜約5重量%(重量/重量)の量で存在する。]
[0142] ハードパンニングまたはハードコーティング、ソフトパンニングまたはソフトコーティング、二重(dual)または多重押出、積層、サンディング(sanding)、ダスティング(dusting)などおよびこれらの組み合わせを含めた(これらに限定されない)種々の他のコーティング組成物および製造方法も企図される。従って、いくつかの実施形態では、このコーティングは非晶性または結晶性であってよく、得られた食感は、硬くても、クランチ質でも、サクサクしていても、柔らかくて、ザラザラしていても、またはチューイーでもよい。]
[0143] いくつかの実施形態では、このコーティング組成物は、1以上の甘味料、および/または1以上の香料、および/または1以上の感覚剤、および/または1以上の塩、および/または1以上の機能性材料、および/または1以上の食用酸を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、この1以上の甘味料、および/または1以上の香料、および/または1以上の感覚剤、および/または1以上の機能性材料、および/または1以上の食用酸は、封入されていてもよいし、封入されていなくても(または「遊離状」でも)よいし、または封入された形態および封入されていない形態の組み合わせであってもよい。]
[0144] さらに他の実施形態では、このコーティング組成物は微粒子物質を含んでもよく、従って微粒子の形態であってもよく、そして1以上の甘味料、および/または1以上の香料、および/または1以上の感覚剤、および/または1以上の塩、および/または1以上の機能性材料、および/または1以上の食用酸物質を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、この微粒子物質は、それらが一緒に混合される場合にそれらが均質なブレンドを形成するように、類似の粒径を有することができる。本願明細書で使用する場合の用語「サンディング組成物」は、微粒子の形態にあるコーティング組成物を指す。]
[0145] いくつかの実施形態では、複数領域チューイー糖菓の外側への微粒子コーティングの付与は、糖菓を水蒸気処理することによる、またはバインダーシロップを付与し次いで微粒子コーティングを転動操作で付与するなどの、水分を使用することにより付与されてもよい。いくつかの実施形態では、糖菓の外側への微粒子コーティングの付与は、微粒子コーティングの付与に先立ち液体の付与によってその糖菓の表面を濡らすことによって成し遂げられてもよい。糖菓の表面を濡らすために使用される液体は水系、非水系、または組み合わせであってもよい。いくつかの実施形態では、この微粒子コーティングはこの糖菓の表面へと包埋されていてもよいし、他方で、他の実施形態では、その微粒子は包埋されることなくその糖菓へと付着する。この表面処理のプロセスはサンディング(sanding)としても知られている場合がある。]
[0146] いくつかの実施形態では、このコーティング組成物は静電付着に起因して糖菓の表面に付着してもよい。いくつかの実施形態では、当該微粒子コーティングの付与は、糖菓の表面を濡らすことなくその糖菓の表面とその微粒子コーティングとの間の物理的接触によって成し遂げられ、そして後に過剰の微粒子が除去されてもよい。いくつかの実施形態では、過剰の微粒子コーティングは、真空を加えることにより、ブラッシングにより、および他の同様のプロセスにより糖菓の表面から除去されてもよい。このプロセスはダスティング(dusting)としても知られている場合がある。]
[0147] 当該コーティングが微粒子の形態にあってもよい実施形態では、食用酸または香料または感覚剤または甘味料または塩または機能性材料物質などのさらなる構成成分は、このコーティング組成物の約0.05%(重量/重量)〜約20%(重量/重量)、好ましくは約5%(重量/重量)〜約15%(重量/重量)の量で存在してもよい。]
[0148] いくつかの実施形態では、このコーティングは砂糖または糖アルコール(ポリオール)などの糖類、または糖類(1種または複数種)およびポリオール(1種または複数種)の組み合わせをも含んでよい。適切な糖類としては、ショ糖(砂糖)、デキストロース、マルトース、デキストリン、キシロース、リボース、グルコース、マンノース、ガラクトース、スクロマルト、フルクトース(果糖)、転化糖、コーンシロップ、マルトデキストリン、フルクトオリゴ糖シロップ、部分的に加水分解したデンプン、コーンシロップ固形物、ポリデキストロース、可溶性繊維、不溶性繊維、およびこれらの混合物などの単糖類、二糖類および多糖類(これらに限定されない)を挙げることができるが、これらに限定されない。]
[0149] 適切なポリオールとしては、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、ガラクチトール、マルチトール、水素化されたイソマルチュロース(イソマルト)、ラクチトール、エリスリトール、水素化デンプン加水分解物、マルチトールシロップ、およびこれらの混合物を挙げることができるが、これらに限定されない。]
[0150] いくつかの実施形態では、この砂糖および/またはポリオールを含むコーティングは微粒子形態であってもよい。]
[0151] いくつかの実施形態では、このコーティング組成物は微粒子の形態であってもよく、かつ後述するように、封入された材料を含んでもよい。]
[0152] このコーティング組成物が結晶性のまたは非晶性の形態にある実施形態では、このコーティングは、コーティングの技術分野で公知のいずれかの従来の方法によって作り出されてもよい。このような方法としては、ハードパンニング、ソフトパンニング、エンロービング(化粧掛け)、噴霧コーティング、積層、共押出、多重押出、ドラム・サンディング(drum sanding)、薄膜堆積などを挙げることができるが、これらに限定されない。上記微粒子コーティング組成物の場合のように、結晶性または非晶性のコーティング組成物は甘味料および食用酸を含んでもよく、かつ0.2%(重量/重量)溶液のクエン酸と等価な酸味強度および/または0〜10の尺度で少なくとも4の酸味強度を与えるように作り出されてもよい。]
[0153] いくつかの実施形態では、このコーティング組成物は負の溶解熱を有する。溶解熱は、1グラムの溶質を溶解するのに必要とされる熱量を指す。ある物質が溶解する際にエネルギーを放出する場合、それは負の溶解熱を有すると言われる。負の溶解熱をもつ物質は、溶解の際に冷感溶液を与える。]
[0154] いくつかの実施形態では、このコーティング組成物は、全組成物の約1重量%〜全組成物の約75%の量で当該菓子組成物に含まれてもよい。いくつかの実施形態では、このコーティング組成物は、全組成物の約5重量%〜全組成物の約15重量%の量で当該コーティングされた複数領域チューイー菓子組成物の中に含まれてもよい。]
[0155] いくつかの実施形態では、複数領域チューイー菓子製品は酸性の微粒子コーティングを含む。複数領域チューイー糖菓の水分含量は、フィリングなしのチューイー糖菓の水分含量よりも大きくてもよい。いくつかの実施形態では、複数領域チューイー糖菓のより高い水分含量は、当該複数領域チューイー糖菓から外へ水分を引き出さないコーティングを求める必要性を作り出す。いくつかの実施形態では、コーティングは、当該複数領域チューイー糖菓を少なくとも部分的に覆う微粒子形態にあってもよい。いくつかの実施形態では、菓子組成物の中で使用される材料を封入材料を用いて部分的にまたは完全に封入することで、吸湿および/または水分の移行からその材料を安定化する可能性がある。]
[0156] いくつかの実施形態では、上記第1の領域またはフィリング組成物、あるいは上記第2の領域またはチュワブルマトリクスおよび/もしくはシェル組成物、あるいはその両方は、このコーティングプロセスに耐えるように操作される。]
[0157] 当該第1の領域またはフィリング組成物は、その密に充填される能力を高めるように配合することができる。密に充填される第1の領域を有することで、コーティングの間、当該複数領域チューイー糖菓の変形を最小にすることができる。この第1の領域の密に充填される能力を高める要因としては、微粒子物質の種類、平均粒径、粒子粒度分布、および粒子形状を挙げることができるが、これらに限定されない。密に充填される能力の1つの指標は、上記のかさ密度とタップ密度との差である。]
[0158] 第2の領域またはシェル組成物も、変形にあらがうように操作することができる。この第2の領域の変形にあらがう能力を高める要因としては、水分含量、ゲル化剤の種類、ゲル化剤の量、咀嚼感触改変剤の種類、咀嚼感触改変剤の量、脂肪の種類、脂肪の量、糖類の種類、および糖類の量が挙げられるが、これらに限定されない。第2の領域の変形にあらがう能力の1つの指標は、上記のとおりにQDAによって評価される、その第2の領域のテクスチャ硬さである。いくつかの実施形態では、10点尺度で約4〜約7のテクスチャ硬さは、変形に対する十分な抵抗をもたらす。]
[0159] 官能特性的に許容できる複数領域チューイー糖菓を提供するために、第1の領域の密な充填と第2の領域の硬さとのバランスをとることが必要である場合がある。いくつかの実施形態では、より密に充填された第1の領域は、より柔らかい第2の領域を許容することができる。しかしながら、第1の領域を密に充填することで許容できない溶解時間が生じる場合、この第2の領域は、より硬い食感を有するように操作できる。]
[0160] いくつかの実施形態では、この第3の領域またはコーティング組成物は所望の食感をもたらす。いくつかの実施形態では、この所望の食感は、上記のもののような感覚手法によって評価することができる、サクサク感である。いくつかの実施形態では、この第3の領域またはコーティング組成物は定量的記述分析によって評価された場合に、1〜10の尺度で少なくとも3のサクサク感を有する。本願明細書で使用する場合、用語「サクサク感」は、臼歯を使用して最初に噛んだ際に(変形するのではなく)当該コーティングが破壊または破砕する力を評価する定量的記述分析の評価基準を指す。]
[0161] いくつかの実施形態では、当該複数領域菓子組成物は、複数領域チューイー糖菓の第3の領域を完全に囲み(surround)、コーティングし、覆い、または囲んで(enclose)もよい第4の領域を含むことができる。他の実施形態では、この第4の領域は、複数領域チューイー糖菓の第3の領域を部分的にのみ囲み(surround)、コーティングし、覆い、または囲んで(enclose)もよい。いくつかの実施形態では、この第4の領域は連続的であってもよいし、または不連続であってもよい。]
[0162] いくつかの実施形態では、当該第3の領域は非微粒子コーティング組成物を含み、この第4の領域は微粒子コーティング組成物を含む。いくつかのこのような実施形態では、この第3の領域はソフトコーティングであるが、他方、他の実施形態では、この第3の領域はハードコーティングである。いくつかのこのような実施形態では、この第4の領域はサンディング組成物を含む。]
[0163] (活性剤)
温感剤、冷感剤、刺激剤、香料、甘味料、酸味、苦味、塩味、界面活性剤、呼気清涼化剤、抗微生物剤、抗菌剤、歯石予防剤、歯石防止剤、フッ素化合物、再石灰化剤、医薬品、微量栄養素、咽頭ケア活性物、歯白色化剤、活力増強剤、集中力増強剤、食欲抑制薬、着色料および他の活性物などの活性剤も、当該複数領域チューイー糖菓のいずれかのまたはすべての部分もしくは領域の中に含まれてよい。このような構成成分は、それらの意図された効果を達成するのに十分な量で使用してよい。]
[0164] 活性剤−香料
いくつかの実施形態では、香料としては天然および人工の香料などの当業者に公知の香料を挙げることができる。これらの香味物質は、合成香味油および香味のある芳香物質および/または油、植物、葉、花、果実など由来のオレオレジンおよびエキス、ならびにこれらの組み合わせから選ばれてもよい。限定を意図しない代表的な香味油としては、スペアミント油、シナモン油、ウィンターグリーンの油(サリチル酸メチル)、ペパーミント油、和種はっか油、チョウジ油、ベイ油、アニス油、ユーカリ油、タイム油、ニオイヒバ油、ニクズクの油、オールスパイス、セージの油、メース、クヘントウの油、およびケイヒ油が挙げられる。バニラ、およびレモン、オレンジ、ライム、グレープフルーツ、ユズ、スダチを含めた柑橘油、ならびにリンゴ、西洋ナシ、モモ、ブドウ、ブルーベリー、イチゴ、ラズベリー、サクランボ、プラム、パイナップル、アプリコット、バナナ、メロン、アプリコット、ウメ、サクランボ、ラズベリー、ブラックベリー、トロピカルフルーツ、マンゴー、マンゴスチン、ザクロ、パパイヤなどを含めたフルーツエッセンスなどの人工、天然および合成のフルーツ香料も有用な香味物質である。他の可能性のある香料としては、ミルクフレーバー、バターフレーバー、チーズフレーバー、クリームフレーバー、およびヨーグルトフレーバー;バニラフレーバー;緑茶フレーバー、ウーロン茶フレーバー、紅茶フレーバー、ココアフレーバー、チョコレートフレーバー、およびコーヒーフレーバーなどのティまたはコーヒー香料;ペパーミントフレーバー、スペアミントフレーバー、および和種はっかフレーバーなどのミント香料;アサフェティーダフレーバー、アジョワンフレーバー、アニスフレーバー、アンゼリカフレーバー、フェンネルフレーバー、オールスパイスフレーバー、シナモンフレーバー、カモミールフレーバー、マスタードフレーバー、カルダモンフレーバー、キャラウェーフレーバー、クミンフレーバー、チョウジフレーバー、コショウフレーバー、コリアンダーフレーバー、サッサフラスフレーバー、セイボリーフレーバー、山椒フレーバー、エゴマフレーバー、ジュニパーベリーフレーバー、ショウガフレーバー、スターアニスフレーバー、セイヨウワサビフレーバー、タイムフレーバー、タラゴンフレーバー、ディルフレーバー、トウガラシフレーバー、ナツメグフレーバー、バジルフレーバー、マジョラムフレーバー、ローズマリーフレーバー、ベイリーフフレーバー、およびワサビ(日本ワサビ)フレーバーなどの香辛香料;ワインフレーバー、ウィスキーフレーバー、ブランディフレーバー、ラムフレーバー、ジンフレーバー、およびリキュールフレーバーなどのアルコール香料;フローラル香料;ならびにオニオンフレーバー、ガーリックフレーバー、キャベツフレーバー、ニンジンフレーバー、セロリフレーバー、マッシュルームフレーバー、およびトマトフレーバーなどの植物香料、が挙げられる。これらの着香剤は液体または固体の形態で使用されてもよく、個々にまたは混合物として使用されてもよい。一般に使用される香料としては、個々に用いられるかまたは混合物として用いられるかにかかわらず、ペパーミント、メントール、スペアミント、人工バニラ、シナモン誘導体などのミント類、および種々のフルーツ香料が挙げられる。香料、特にこのミント香料は、本願明細書で以下に記載される冷感剤と組み合わせて使用される場合、呼気清涼化特性をももたらしてよい。]
[0165] いくつかの実施形態では、他の香味物質としては、酢酸シンナミル、シンナムアルデヒド、シトラールジエチルアセタール、酢酸ジヒドロカルビル、ギ酸オイゲニル、p−メチルアミソール(methylamisol)などのアルデヒドおよびエステルなどが挙げられ、使用されてもよい。一般に、全米科学アカデミー(the National Academy of Sciences)による「Chemicals Used in Food Processing」、刊行物1274、63−258頁に記載されているものなどの、いずれの香味物質または食品添加物も使用されてもよい。この刊行物は、参照により本願明細書に援用したものとする。これらは、天然香料および合成香料を含んでもよい。]
[0166] アルデヒド香味物質のさらなる例としては、アセトアルデヒド(リンゴ)、ベンズアルデヒド(サクランボ、アーモンド)、アニスアルデヒド(カンゾウ(リコリス)、アニス)、ケイ皮酸アルデヒド(シナモン)、シトラール、すなわち、α−シトラール(レモン、ライム)、ネラール、すなわち、β−シトラール(レモン、ライム)、デカナール(オレンジ、レモン)、エチルバニリン(バニラ、クリーム)、ヘリオトロープ、すなわち、ピペロナール(バニラ、クリーム)、バニリン(バニラ、クリーム)、α−アミルシンナムアルデヒド(スパイシーなフルーツ様の風味)、ブチルアルデヒド(バター、チーズ)、バレルアルデヒド(バター、チーズ)、シトロネラール(変性、多くの種類)、デカナール(シトラスフルーツ)、アルデヒドC−8(シトラスフルーツ)、アルデヒドC−9(シトラスフルーツ)、アルデヒドC−12(シトラスフルーツ)、2−エチルブチルアルデヒド(ベリーフルーツ)、ヘキセナール、すなわち、trans−2(ベリーフルーツ)、トリルアルデヒド(サクランボ、アーモンド)、ベラトルアルデヒド(バニラ)、2,6−ジメチル−5−ヘプテナール、すなわちメロナール(メロン)、2,6−ジメチルオクタナール(緑色フルーツ)、および2−ドデセナール(シトラス、マンダリン)、サクランボ、ブドウ、ブルーベリー、ブラックベリー、イチゴショートケーキ、およびこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。]
[0167] いくつかの実施形態では、着香剤は、知覚できる感覚的経験を与えるレベル、すなわちその閾値レベル以上で使用される。他の実施形態では、着香剤は、その閾値レベルよりも低いレベルで使用され、そのためその着香剤は独立の知覚できる感覚的経験を与えない。閾値より低いレベルで、この着香剤は香味の増進または増強などの副次的恩恵を与える可能性がある。]
[0168] いくつかの実施形態では、着香剤は液体形態および/または乾燥形態のいずれで用いられてもよい。乾燥形態で用いられる場合、その液体を噴霧乾燥するなどの適切な乾燥手段が使用されてもよい。あるいは、その着香剤は、セルロース、デンプン、砂糖、マルトデキストリン、アラビアガムなどの水溶性物質に吸収されてもよいし、または封入されてもよい。さらに他の実施形態では、この着香剤はシリカ、ゼオライトなどに吸収されてもよい。]
[0169] いくつかの実施形態では、この着香剤は多くの異なる物理的形態で使用されてもよい。このような物理的形態としては、スプレードライ、粉末、ビーズ形状などの遊離型、カプセル封入型、およびこれらの混合形態が挙げられるが、これらに限定されない。]
[0170] 活性剤−感覚剤
感覚剤化合物としては冷感剤、温感剤、刺激剤、発泡剤、およびこれらの組み合わせを挙げることができる。様々な周知の冷感剤を用いてもよい。例えば、とりわけ有用な冷感剤として、キシリトール、エリスリトール、デキストロース、ソルビトール、メンタン、メントン、ケタール、メントンケタール、メントングリセロールケタール、置換p−メンタン、非環状カルボキシアミド、グルタル酸モノメンチル、置換シクロヘキサンアミド、置換シクロヘキサンカルボキシアミド、置換尿素およびスルホンアミド、置換メンタノール、p−メンタンのヒドロキシメチルおよびヒドロキシメチル誘導体、2−メルカプト−シクロデカノン、2〜6個の炭素原子を有するヒドロキシカルボン酸、シクロヘキサンアミド、酢酸メンチル、サリチル酸メンチル、N,2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタンアミド(WS−23)、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキシアミド(WS−3)、N−[[5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]カルボニル]グリシンのエチルエステル(WS5)、およびErmanらに対する米国特許第7,189760号(これを、参照によりその全体を本願明細書に援用したものとする)に開示されるN−[[5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]カルボニル]グリシンの実質的に純粋なエチルエステル、イソプレゴール、メンチルオキシプロパンジオール、3−(l−メントキシ)プロパン−1,2−ジオール、3−(l−メントキシ)−2−メチルプロパン−1,2−ジオール、p−メンタン−2,3−ジオール、p−メンタン−3,8−ジオール、6−イソプロピル−9−メチル−1,4−ジオキサスピロ[4,5]デカン−2−メタノール、コハク酸メンチルおよびそのアルカリ土類金属塩、トリメチルシクロヘキサノール、N−エチル−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキサンカルボキシアミド、和種はっか油、ペパーミント油、3−(l−メントキシ)エタン−1−オール、3−(l−メントキシ)プロパン−1−オール、3−(l−メントキシ)ブタン−1−オール、l−メンチル酢酸N−エチルアミド、l−メンチル−4−ヒドロキシペンタノエート、l−メンチル−3−ヒドロキシブチレート、N,2,3−トリメチル−2−(1−メチルエチル)−ブタンアミド、n−エチル−t−2−c−6ノナジエンアミド、N,N−ジメチルメンチルスクシンアミド、置換p−メンタン、置換p−メンタン−カルボキシアミド、2−イソプロパニル−5−メチルシクロヘキサノール(久光製薬株式会社製、以下「イソプレゴール」);メントングリセロールケタール(FEMA 3807、商品名FRESCOLAT(登録商標) タイプMGA);3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール(Takasago製、FEMA 3784);および乳酸メンチル;(Haarman & Reimer製、FEMA 3748、商品名 FRESCOLAT(登録商標) タイプML)、WS−30、WS−14、ユーカリエキス(p−メンタ−3,8−ジオール)、メントール(その天然または合成誘導体)、メントールPGカーボネート、メントールEGカーボネート、メントールグリセリルエーテル、N−tertブチル−p−メンタン−3−カルボキシアミド、P−メンタン−3−カルボン酸グリセロールエステル、メチル−2−イソプロピル−ビシクロ(2.2.1)、ヘプタン−2−カルボキシアミド;メントールメチルエーテル、メンチルピロリドンカルボキシレート;2,5−ジメチル−4−(1−ピロリジニル)−3(2H)−フラノン;環状α−ケトエナミン、3−メチル−2−(1−ピロリジニル)−2−シクロペンテン−1−オンおよび5−メチル−2−(1−ピロリジニル)−2−シクロペンテン−1−オンを含めたシクロペンテン類などのシクロテン誘導体、次式の化合物:



(式中、BはH、CH3、C2H5、OCH3、OC2H5およびOHから選択され;Aは式−CO−Dの部分であり、式中、Dは以下の部分:(i)−NR1R2(式中、R’およびR2は独立に、HおよびC1−C8の直鎖または分枝鎖脂肪族、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、芳香環を含む脂肪族およびシクロアルキル基から選択されるか、またはR3およびR2は、それらが結合する窒素原子と一緒に任意に置換された5員もしくは6員の複素環式環の一部を形成する);(ii)−NHCH2COOCH2CH3、−NHCH2CONH2、−NHCH2CH2OCH3、−NHCH2CH2OH、−MHCH2CH(OH)CH2OH、ならびに(iii)とりわけ、Bellらに対する国際公開第2006/125334号パンフレット(これを、参照によりその全体を本願明細書に援用したものとする)に開示される、



からなる群から選択される部分、から選択される)が挙げられる。他の化合物としては、Hofmannらに対する米国特許第6,592,884号(これを、参照によりその全体を本願明細書に援用したものとする)に開示されるα−ケトエナミンが挙げられる。これらのおよび他の適切な冷感剤は、以下の米国特許(それらのすべては、参照によりその全体を援用したものとする)にさらに記載されている:米国特許第4,230,688号;同第4,032,661号;同第4,459,425号;同第4,178,459号;同第4,296,255号;同第4,136,163号;同第5,009,893号;同第5,266,592号;同第5,698,181号;同第6,277,385号;同第6,627,233号;同第7,030,273号。さらに他の適切な冷感剤は、以下の米国特許出願公開公報(それらのすべては、参照によりその全体を援用したものとする)にさらに記載されている:米国特許出願公開第2005/0222256号;同第2005/0265930号。]
[0171] いくつかの実施形態は、個々の使用者に温感の感覚信号をもたらすことが知られている多種多様な化合物から選択されてもよい温感剤を含んでもよい。これらの化合物は、特に口腔内で暖かみを認知する感覚を与え、香料、甘味料、およびその他の感覚受容性成分の知覚を増強することが多い。有用な温感剤としては、口腔内の受容体に結合しうる少なくとも1種のアリルビニル構成成分を有するものが挙げられる。適切な温感化合物の例としては、高砂香料工業株式会社、東京、日本により供給されるバニリルアルコールn−ブチルエーテル(TK−1000)や、バニリルアルコールn−プロピルエーテル、バニリルアルコールイソプロピルエーテル、バニリルアルコールイソブチルエーテル、バニリルアルコールn−アミノエーテル、バニリルアルコールイソアミルエーテル、バニリルアルコールn−ヘキシルエーテル、バニリルアルコールメチルエーテル、バニリルアルコールエチルエーテル、ジンゲロール、ショウガオール、パラドール、ジンゲロン、カプサイシン、ジヒドロカプサイシン、ノルジヒドロカプサイシン、ホモカプサイシン、ホモジヒドロカプサイシン、エタノール、イソプロピルアルコール、イソ−アミルアルコール、ベンジルアルコール、グリセリン、およびそれらの組み合わせを挙げることができるが、これらに限定されない。]
[0172] 刺激剤は、使用者に刺激を与える、刺痛を与えるまたは麻痺する知覚をもたらすのに用いるとよい。刺激剤としては、限定しないが:有効成分がスピラントールであるジャンブーオレオレジンまたはパラクレス(Spilanthes sp.);サンショオール−I、サンショオール−IIおよびサンショーアミドとして知られる成分を含有するサンショウエキス(Zanthoxylum peperitum);カビシンおよびピペリンの有効成分を含有する黒コショウエキス(piper nigrum);エキナセアエキス;キタサンショウ(Northern Prickly Ash)エキス;trans−ペリトリン、および赤コショウオレオレジンが挙げられる。いくつかの実施形態では、ジャンブーまたはサンショオールなどの材料から抽出したアルキルアミドが含まれていてもよい。さらに、いくつかの実施形態では、感覚は発泡に起因して生み出すことができる。このような発泡性は、塩基性物質を酸性物質と合わせることによって生み出される。いくつかの実施形態では、塩基性物質として、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ土類金属炭酸塩、アルカリ土類金属炭酸水素塩およびそれらの混合物を挙げることができる。いくつかの実施形態では、酸性物質として、酢酸、アジピン酸、アスコルビン酸、酪酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、グリコン酸、乳酸、リン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸およびそれらの組み合わせを挙げることができる。「刺激」型感覚剤の例は、米国特許第6780443号、同第6159509号、同第5545424号、および同第5,407,665号に見出すことができ、それらの内容全体を、あらゆる目的で本願に引用して援用する。]
[0173] 感覚剤成分は、本願に引用して援用する米国特許出願公開第2005/0202118号に開示されるものなど、「三叉神経刺激剤」と称されることもある。三叉神経刺激剤は、三叉神経を刺激する経口摂食製品または薬剤として定義される。三叉神経刺激剤である冷感剤の例として、メントール、WS−3、N−置換p−メンタンカルボキシアミド、非環状カルボキシアミド(WS−23、WS−5、WS−14が含まれる)、コハク酸メチル、およびメントングリセロールケタールが挙げられる。三叉神経刺激剤は、香料、刺激剤、ジャンブーエキス、バニリルn−ブチルエーテルなどのバニリルアルキルエーテル、スピラントール、エキナセアエキス、キタサンショウエキス、カプサイシン、トウガラシオレオレジン、赤コショウオレオレジン、黒コショウオレオレジン、ピペリン、ショウガオレオレジン、ジンゲロール、ショウガオール、シナモンオレオレジン、ケイヒオレオレジン、シンナムアルデヒド、オイゲノール、バニリンおよびメントールグリセリンエーテルの環状アセタール、不飽和アミド、ならびにそれらの組み合わせも含むことができる。他の冷感化合物は、米国特許第7,030,273号明細書(これを参照により本願明細書に援用したものとする)に開示されるものなどの2,3−ジメチル−2−イソプロピル酪酸の誘導体を挙げることができる。]
[0174] 三叉神経刺激薬および冷感化合物に加えて、冷却感覚は、負の溶解熱を呈する物質(キシリトール、エリスリトール、デキストロース、およびソルビトールなどのポリオール、ならびにこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない)によってもたらされてもよい。]
[0175] いくつかの実施形態では、感覚剤成分は、知覚できる感覚的経験をもたらすレベル、すなわちそれらの閾値レベル以上で使用される。他の実施形態では、感覚剤成分は、独立した知覚できる感覚的経験をもたらさないように、それらの閾値レベルより下のレベルで使用される。閾値レベルより低いレベルでは、この感覚剤は、香味または甘味の増進もしくは増強などの副次的恩恵をもたらすことがある。]
[0176] 活性剤−食用酸
酸としては、酢酸、アジピン酸、アスコルビン酸、酪酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、グリコン酸、乳酸、リン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸、アスパラギン酸、安息香酸、カフェオタンニン酸(caffeotannic acid)、イソ−クエン酸、シトラマル酸、ガラクツロン酸、グルクロン酸、グリセリン酸、グリコール酸ケトグルタル酸、a−ケトグルタル酸、ラクトイソクエン酸(lactoisocitric acid)、オキサル酢酸、ピルビン酸、キナ酸、シキミ酸、コハク酸、タンニン酸、ヒドロキシ酢酸、スベリン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ピメリン酸、カプリン酸、およびこれらの組み合わせを挙げることができるが、これらに限定されない。]
[0177] 活性剤−増強剤
増強剤は、それ自身の特徴的な食味および/または匂いの知覚を導入することなく、もとの物質の食味および/または匂いの知覚を増感し、補完し、改変し、または増進する可能性がある物質からなってもよい。いくつかの実施形態では、香味、甘味、酸味、旨み、コクみ、塩味およびこれらの組み合わせの知覚を増感し、補完し、改変し、または増進するように設計された増強剤が含まれてもよい。]
[0178] いくつかの実施形態では、食味増強剤としても知られる好適な増強剤の例としては、限定しないが、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、Oguraらの国際公開第2007/032262号(これを、参照によりその全体を本願明細書に援用したものとする)に開示されているものなどの光学活性な2−メチルブタンチオ酸S−アルキル化合物、クロロゲン酸、アラピリデイン(Alapyridaine)、シナリン、ミラクリン、グルピリデイン、ピリジニウム−ベタイン化合物、グルタミン酸一ナトリウム、グルタミン酸一カリウムなどのグルタミン酸塩、ネオテーム、タウマチン、タガトース、トレハロース、塩化ナトリウムなどの塩、グリチルリジン酸モノアンモニウム、バニラエキス(エチルアルコール中)、糖酸、塩化カリウム、重硫酸ナトリウム、加水分解植物性タンパク質、加水分解動物タンパク質、酵母エキス、アデノシン一リン酸(AMP)、グルタチオン、イノシン一リン酸などのヌクレオチド、イノシン酸二ナトリウム、キサントシン一リン酸、グアニル酸一リン酸、アラピリデイン(N−(1−カルボキシエチル)−6−(ヒドロキシメチル)ピリジニウム−3−オール分子内塩、Noordamらの米国特許出願公開第2006/0078972号明細書(これを、参照によりその全体を本願明細書に援用したものとする)に開示されるものなどの5’−ヌクレオチドを含む組成物、甜菜エキス(アルコール抽出液)、サトウキビ葉エッセンス(アルコール抽出液)、クルクリン、ストロジン、マビンリン、ギムネマ酸、ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロ安息香酸、2,4−ジヒドロ安息香酸、シトラスアウランチウム、バニラオレオレジン、サトウキビ葉エッセンス、マルトール、エチルマルトール、バニリン、甘草グリチルリジン酸、Pennerらの米国特許出願公開第2005/0019830号(これを、参照によりその全体を本願明細書に援用したものとする)に開示される、甘味、苦味、および美味について食味受容体を媒介するTRPM5イオンチャネルに応答する化合物、Hofmannらの米国特許第7,175,872号(これを、参照によりその全体を本願明細書に援用したものとする)に開示されるピリジニウムベタイン化合物、G−タンパク質共役型受容体(T2RおよびT1R)に応答する化合物、ならびにコクみを付与する、Kurodaらの米国特許第5679397号(これを、参照によりその全体を本願明細書に援用したものとする)に開示された食味増強剤組成物が挙げられる。「コクみ」とは、「広がり」および「こく」を付与する物質をいう。]
[0179] 食味増強剤の一種である甘味料増強剤は、甘味の食味を増強する。いくつかの実施形態では、例示的な甘味料増強剤としては、グリチルリジン酸モノアンモニウム、甘草グリチルリジン酸、シトラスアウランチウム、アラピリダイン(Alapyridaine)、アラピリダイン(N−(1−カルボキシエチル)−6−(ヒドロキシメチル)ピリジニウム−3−オール)分子内塩、ミラクリン、クルクリン、ストロジン、マビンリン、ギムネマ酸、シナリン、グルピリデイン、ピリジニウム−ベタイン化合物、甜菜エキス、ネオテーム、タウマチン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、ヒドロキシ安息香酸、タガトース、トレハロース、グルマリン、ギムネマ・シルベスタ(Gymnema sylvestre)由来のエキスおよびエキスの誘導体、トリプトファン、マルトール、エチルマルトール、バニラエキス、バニラオレオレジン、バニリン、甜菜エキス(アルコール抽出液)、サトウキビ葉エッセンス(アルコール抽出液)、G−タンパク質共役型受容体(T2RおよびT1R)に応答する化合物、ヒトのT1R2食味受容体に応答する化合物、およびこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。]
[0180] 活性剤− 口内湿潤化剤
口内湿潤化剤としては、酸および塩類ならびにこれらの組み合わせなどの唾液刺激剤を挙げることができるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、酸としては酢酸、アジピン酸、アスコルビン酸、酪酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、グリコン酸、乳酸、リン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸およびこれらの組み合わせを挙げることができる。]
[0181] 口内湿潤化剤は、口内湿潤化の感覚を与えるために水和しかつ口腔の表面に付着してもよい親水コロイド物質をも含むことができる。親水コロイド物質としては植物滲出物、種子ガム、および海藻エキスなどの天然に存在する物質を挙げることができるし、またはそれらはセルロース、デンプン、または天然ガム誘導体などの化学的に修飾された物質であってもよい。いくつかの実施形態では、親水コロイド物質としては、ペクチン、アラビアガム、アカシアガム、アルギネート、寒天、カラゲナン、グアーガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ゼラチン、ジェランガム、カシアガム、ガラクトマンナン、トラガントガム、カラヤガム、カードラン、コンニャク、キトサン、キシログルカン、ベータグルカン、フルセララン、ガッティガム、タマリン、細菌ガム、およびこれらの組み合わせを挙げることができる。加えて、いくつかの実施形態では、プロピレングリコールアルギネート、カルボキシメチルローカストビーンガム、低メトキシルペクチン、およびこれらの組み合わせなどの変性天然ガムが含まれてもよい。いくつかの実施形態では、微結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPCM)、およびヒドロキシプロピルセルロース(MPC)、およびこれらの組み合わせなどの変性セルロースが含まれてもよい。]
[0182] 同様に、口内の水和の知覚を与えることができる湿潤剤が含まれていてもよい。このような湿潤剤としてはグリセロール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、エリスリトール、およびキシリトールを挙げることができるが、これらに限定されない。加えて、いくつかの実施形態では、脂肪は、口内湿潤化の知覚をもたらすことができる。このような脂肪としては中鎖トリグリセリド、植物油、魚油、鉱油、およびこれらの組み合わせを挙げることができる。]
[0183] 口内湿潤化剤としては、ペリトリンエキス、アナキクルス・ピレスルム(Anacyclus pyrethrum)のエキス、trans−ペリトリン、N−イソブチル−trans−2−trans−4−デカジエンアミド、アルカジエンアミド(米国特許出願公開第2007/0075368号(これを、参照によりその全体を本願明細書に援用したものとする)に開示されるN−イソブチル−E2、E4−デカジエンアミド;N−イソブチル−E2、E4−ウンデカジエンアミド;N−ピロリジル−E2、E4−デカジエンアミド;N−ピペリジル−E2、E4−デカジエンアミド、またはこれらの組み合わせを含む);米国特許出願公開第2006/0204551号(これを、参照によりその全体を本願明細書に援用したものとする)に開示される、n−イソブチルデカ−trans−2−trans−4−ジエンアミドと食用酸とのブレンド;Keenanらの米国特許出願公開第2007/0036838号(これを、参照によりその全体を本願明細書に援用したものとする)に開示される、式(I)の化合物(式中、R1はC1−C2 n−アルキルを表し、R2は2−メチル−1−プロピルでありかつR3は水素であるか、またはR2およびR3は一緒になって式−−(CH2)n−−(ここでnは4または5である)を有する部分である)またはその混合物と冷感化合物とのブレンドも挙げることができる。]
[0184] 活性剤−薬品
薬品は一般に、その薬品が使用者にもたらす所望の最終の恩恵のために送達システムおよび/または菓子組成物の中に含まれる成分を指す。いくつかの実施形態では、薬品としては栄養素、栄養補助食品、ハーブ類、栄養補給剤、医薬品、薬物などおよびこれらの組み合わせを挙げることができる。活性剤は、咽頭の鎮痛、口内湿潤化、呼気清涼化、口腔ケア、健康な状態、骨の健康、腸の健康、免疫、覚醒、心臓の健康、体重管理、および食欲抑制を含めた(これらに限定されない)恩恵をもたらすことができる。]
[0185] (複数領域チューイー糖菓)
より特定すれば、いくつかの実施形態は複数領域チューイー菓子組成物に関する。複数領域チューイー菓子組成物の実施形態では、この糖菓はフィリング組成物およびシェル組成物を含んでもよい。いくつかの実施形態では、当該複数領域チューイー菓子組成物は、当該第2の領域またはシェル組成物の少なくとも一部分を囲むコーティングをも含んでよい。適切なコーティングおよびシェル組成物としては、上記のもののいずれかを挙げることができる。]
[0186] 当該複数領域チューイー菓子組成物のフィリング組成物は微粒子物質を含んでもよい。いくつかの実施形態では、この微粒子物質はデキストロースおよびエリスリトールのブレンドであり、このブレンドは600ミクロン(600μm)未満の最大平均粒径を有することができる。いくつかの実施形態では、このシェル組成物は脂肪を含むことができ、そしてこの脂肪は、上記シェル組成物の約3重量%(重量/重量)〜約15重量%(重量/重量)の量で存在することができる。いくつかの実施形態では、このシェル組成物は望ましい噛み応えの知覚を有する。いくつかの実施形態では、このシェル組成物は、定量的記述分析によって評価された場合に、1〜10の尺度で3〜7の噛み応えを有する。]
[0187] いくつかの実施形態では、当該複数領域チューイー菓子組成物のフィリング組成物は水系担体または非水系担体を含んでもよい。この担体は当該フィリング組成物の約1重量%(重量/重量)〜約80重量%(重量/重量)の量で存在することができる。]
[0188] いくつかの実施形態では、この担体は、脂肪、グリセリン、水素化デンプン加水分解物、およびこれらの組み合わせから選択されてもよい。]
[0189] いくつかの実施形態では、この担体は、37℃より低い完全融点および5℃以下の温度差として表される融点範囲をもつ脂肪である。いくつかの実施形態では、この担体脂肪は、上記フィリング組成物の約1重量%(重量/重量)〜約80重量%(重量/重量)の量で存在する。他の実施形態では、この担体脂肪は、上記フィリング組成物の約20重量%(重量/重量)〜約80重量%(重量/重量)の量で存在する。]
[0190] いくつかの実施形態では、当該フィリング組成物はグリセリンを含む。グリセリンは、当該フィリング組成物の約1.0%〜約30.0重量%、特定すれば当該フィリング組成物の約1.5%〜約20.0重量%の量で存在してもよい。適切な水素化デンプン加水分解物としては上記のもののいずれかが挙げられ、そしてそれは当該フィリング組成物の約20重量%〜約50重量%、特定すれば当該フィリング組成物の約35重量%〜約45重量%の量で存在してもよい。粘度を調整するために、グリセリンおよび水素化デンプン加水分解物を単独または組み合わせて使用してもよい。水素化デンプン加水分解物は非常に粘性の高いフィリング組成物を与える可能性があるが、他方でグリセリンはより低い粘度のフィリング組成物を与える。グリセリンおよび水素化デンプン加水分解物の組み合わせは、高、低および中間の粘度範囲の範囲を与える可能性がある。]
[0191] 当該フィリング組成物は、上記担体に懸濁した微粒子物質をも含んでよい。適切な糖類粒子としてはエリスリトール粒子、キシリトール粒子、デキストロース粒子、およびこれらの組み合わせを挙げることができる。適切なエリスリトール粒子としては上記のもののいずれかを挙げることができ、そしてそれは当該フィリング組成物の約10重量%〜約80重量%の量、より望ましくは当該フィリング組成物の約20重量%〜約60重量%の量で存在してもよい。デキストロース粒子は当該フィリング組成物の約10重量%〜約80重量%の量、より望ましくは当該フィリング組成物の約20重量%〜約60重量%の量で存在してもよい。]
[0192] 上で論じたように、当該微粒子物質は担体とのスラリーの状態にあってもよい。このスラリーは、少なくとも1つの香料および少なくとも1つの冷感剤をも含んでよい。適切な微粒子物質の例としては、上記のエリスリトールおよび/またはデキストロース粒子のいずれかを挙げることができる。適切な担体の例としては、上記の脂肪、グリセリンおよび/または水素化デンプン加水分解物のいずれかを挙げることができる。適切な香料および冷感剤の例としても、上記のもののいずれかを挙げることができる。]
[0193] いくつかの実施形態では、このスラリーの固形分含量は従来のフィリング組成物よりも高くてもよい。例えば、当該フィリング組成物は約95%の固形分含量を有してもよく、他方、固形分レベルは典型的には約80〜82%である。このような実施形態はあまり液体らしくない感覚を与える可能性があるが、中に懸濁したエリスリトールおよび/またはデキストロース粒子のため、それらは依然として冷感効果をもたらす。]
权利要求:

請求項1
(a)第1の領域であって、前記第1の領域は微粒子物質および担体を含み、前記微粒子物質は負の溶解熱を有する第1の領域と、(b)第2の領域であって、前記第2の領域はチュワブルマトリクスを含み、前記第2の領域は前記第1の領域を少なくとも部分的に囲む第2の領域とを含む菓子組成物。
請求項2
(a)第1の領域であって、前記第1の領域は微粒子物質を含み、前記微粒子物質は負の溶解熱を有し、前記微粒子物質は約0.4g/ml〜約0.8g/mlのタップ密度を有する第1の領域と、(b)第2の領域であって、前記第2の領域はチュワブルマトリクスを含み、前記第2のマトリクスは前記第1の領域を少なくとも部分的に囲む第2の領域とを含む菓子組成物。
請求項3
前記第2の領域を少なくとも部分的に囲む第3の領域を含む、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項4
前記微粒子物質はソルビトールほどには吸湿性ではない、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項5
前記微粒子物質は40%RHにおいて約8%以下の平衡水分吸収量を有する、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項6
前記微粒子物質は約20ミクロン(20μm)〜約200ミクロン(200μm)の平均粒径を有する、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項7
前記微粒子物質は約600ミクロン(600μm)の最大平均粒径を有する、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項8
前記微粒子物質は約750ミクロン(750μm)の最大粒径を有する、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項9
前記微粒子物質は、マンニトール、ソルビトール、デキストロース、フルクトース、マルトース、マルチトール、ラクチトール、イソマルト、エリスリトール、ショ糖、マルトース、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項10
前記微粒子物質は、デキストロース、ソルビトール、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される第1の微粒子物質、ならびにマンニトール、マルチトール、ラクチトール、イソマルト、キシリトール、エリスリトール、ショ糖、マルトース、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される第2の微粒子物質を含むブレンドであり、前記ブレンドはソルビトールほどには吸湿性ではない、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項11
前記微粒子物質は結晶性である、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項12
前記微粒子物質は約20g/(25℃の100gのH2O)〜約500g/(25℃の100gのH2O)の溶解度を有する、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項13
前記微粒子物質は前記第1の領域の重量に基づき約20%(重量/重量)〜約100%(重量/重量)の量で存在する、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項14
前記微粒子物質は、約0.5〜約2.5の、かさ密度に対するタップ密度の比を有する、請求項2に記載の菓子組成物。
請求項15
前記第2の領域は、各々が容積を有する1以上の空洞を含み、前記第1の領域は、前記第1の領域が前記1以上の空洞の前記容積の少なくとも90%を充填するように前記1以上の空洞の内部に位置する、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項16
前記第1の領域はポリオールを含む、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項17
前記第1の領域は前記菓子組成物の約5重量%(重量/重量)〜約50重量%(重量/重量)の量で存在する、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項18
前記担体は前記第1の領域の約1重量%(重量/重量)〜約80重量%(重量/重量)の量で存在する、請求項1に記載の菓子組成物。
請求項19
前記担体は、大豆脂肪、綿実脂肪、トウモロコシ脂肪、アーモンド脂肪、落花生脂肪、ヒマワリ脂肪、菜種脂肪、オリーブ脂肪、ヤシ脂肪、パーム核脂肪、イリペ脂肪、シアバターノキ脂肪、ココナツ脂肪、カカオ脂、ココアバター脂肪、カカオ脂代用品、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の菓子組成物。
請求項20
前記担体は非水系のものであり、かつ約30℃〜約40℃の完全融点を有する、請求項1に記載の菓子組成物。
請求項21
前記担体は非水系のものであり、38℃未満の完全融点および5℃以下の温度差として表される融点範囲を有する、請求項1に記載の菓子組成物。
請求項22
前記担体は非水系のものであり、40℃未満の完全融点および約7℃〜約38℃の温度差として表される融点範囲を有する、請求項1に記載の菓子組成物。
請求項23
前記担体は非水系のものであり、前記微粒子物質は約200ミクロン(200μm)未満の最大平均粒径を有し、前記微粒子物質は前記第1の領域組成物の約35重量%(重量/重量)〜約65重量%(重量/重量)の量で存在する、請求項1に記載の菓子組成物。
請求項24
前記担体は、グリセリン、プロピレングリコール、コーンシロップ、砂糖シロップ、デキストロースシロップ、ポリデキストロースシロップ、高フルクトースコーンシロップ、転化糖シロップ、オリゴ糖シロップ、フルクトオリゴ糖シロップ、ソルビトールシロップ、水素化デンプン加水分解物シロップ、マルチトールシロップ、ポリグリシトールシロップ、親水コロイド、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の菓子組成物。
請求項25
前記第2の領域はゲル化剤を含む、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項26
前記ゲル化剤は、ペクチン、アルギン酸塩、カラゲナン、ゼラチン、グアーガム、カルボキシメチルセルロース、キサンタン、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項25に記載の菓子組成物。
請求項27
前記第2の領域は咀嚼感触改変剤を含む、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項28
前記咀嚼感触改変剤は、アラビアガム、ガッティガム、デンプン、ガムトラガント、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項27に記載の菓子組成物。
請求項29
前記第2の領域は、定量的記述分析によって評価された場合に、1〜10の線尺度で3〜7の噛み応えを有する、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項30
前記第2の領域は、定量的記述分析によって評価された場合に、1〜10の線尺度で7未満のテクスチャ硬さを有する、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項31
前記第2の領域は、定量的記述分析によって評価された場合に、1〜10の線尺度で約3〜約7のテクスチャ硬さを有する、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項32
前記第2の領域は、20℃でテクスチャ分析器によって測定された場合に、約3,000重量グラム〜約13,000重量グラムの分析的テクスチャ硬さを有する、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項33
前記第2の領域は、タフィー(taffy)、キャラメル、ヌガー、ファッジ、タフィー(toffee)、マシュマロおよびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項34
前記第2の領域は無砂糖である、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項35
前記第2の領域は脂肪を含む、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項36
前記脂肪は、前記第2の領域の約3重量%(重量/重量)〜約15重量%(重量/重量)の量で存在する、請求項35に記載の菓子組成物。
請求項37
前記第2の領域は前記第2の領域の約5重量%(重量/重量)〜約15重量%(重量/重量)の水分含量を有する、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項38
前記第3の領域は負の溶解熱を有する、請求項3に記載の菓子組成物。
請求項39
前記第3の領域は微粒子物質を含む、請求項3に記載の菓子組成物。
請求項40
前記第3の領域は少なくとも1つの冷感剤を含む、請求項3に記載の菓子組成物。
請求項41
前記第3の領域は、前記菓子組成物の約2重量%(重量/重量)〜約60重量%(重量/重量)の量で存在する、請求項3に記載の菓子組成物。
請求項42
前記第3の領域はコーティング食感改変剤を含む、請求項3に記載の菓子組成物。
請求項43
前記コーティング食感改変剤は酸化デンプンを含む、請求項42に記載の菓子組成物。
請求項44
前記第3の領域は前記第2の領域に隣接したバリア層を含む、請求項3に記載の菓子組成物。
請求項45
前記バリア層は脂肪、油、ワックス、チョコレート、コンパウンドコーティング、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項44に記載の菓子組成物。
請求項46
前記バリア層は親水コロイドを含む、請求項44に記載の菓子組成物。
請求項47
前記親水コロイドは、グアーガム、ローカストビーンガム、アラビアガム、ジェランガム、ガムトラガント、カラゲナン、小麦穀粉、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項46に記載の菓子組成物。
請求項48
前記第3の領域はハードコーティングである、請求項3に記載の菓子組成物。
請求項49
前記第3の領域はサンディング組成物を含む、請求項3に記載の菓子組成物。
請求項50
前記サンディング組成物は甘味料、香料、感覚剤、塩、機能性材料、食用酸物質、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される微粒子物質を含む、請求項49に記載の菓子組成物。
請求項51
前記第3の領域は、定量的記述分析によって評価された場合に、1〜10の線尺度で少なくとも3のサクサク感を有する、請求項3に記載の菓子組成物。
請求項52
前記第3の領域は非微粒子コーティングを含み、前記菓子組成物は微粒子コーティングを含む第4の領域を含む、請求項3に記載の菓子組成物。
請求項53
前記第4の領域はサンディング組成物を含む、請求項52に記載の菓子組成物。
請求項54
前記第3の領域はソフトコーティングである、請求項52に記載の菓子組成物。
請求項55
前記第3の領域はハードコーティングである、請求項52に記載の菓子組成物。
請求項56
前記領域のうちの少なくとも1つは活性剤を含む、請求項52に記載の菓子組成物。
請求項57
前記第1の領域は第1の水分活性を有し、前記第2の領域は第2の水分活性を有し、水分活性が0%〜100%の尺度で平衡相対湿度として表される場合、前記第1の水分活性は前記第2の水分活性の50%以内である、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項58
前記第1の領域は第1の水分含量を有し、前記第2の領域は第2の水分含量を有し、水分含量が水の重量%として表される場合、前記第1の水分含量は前記第2の水分含量の50%以内である、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項59
前記領域のうちの少なくとも1つは活性剤を含む、請求項1、請求項2、または請求項3のいずれか1項に記載の菓子組成物。
請求項60
前記第1の領域は第1の活性剤を含み、前記第2の領域は第2の活性剤を含む、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項61
前記第1の活性剤および前記第2の活性剤は異なる、請求項60に記載の菓子組成物。
請求項62
前記第1の活性剤および前記第2の活性剤は相補的である、請求項60に記載の菓子組成物。
請求項63
前記第1の活性剤および前記第2の活性剤は対照的である、請求項60に記載の菓子組成物。
請求項64
前記菓子組成物は、消費者テストによって評価された場合に、1〜10の線尺度で少なくとも6の元気回復評価を有する、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項65
前記菓子組成物は、定量的記述分析によって評価された場合に、1〜10の線尺度で少なくとも6の化学的冷感評価を有する、請求項1または請求項2に記載の菓子組成物。
請求項66
(a)第1の領域であって、前記第1の領域は微粒子物質を含み、前記微粒子物質はデキストロースおよびエリスリトールのブレンドを含み、前記ブレンドは約600ミクロン(600μm)未満の最大粒径を有する第1の領域と、(b)第2の領域であって、前記第2の領域は前記第2の領域の約5重量%(重量/重量)〜約15重量%(重量/重量)の水分含量を有する第2の領域とを含む、菓子組成物。
請求項67
第3の領域を含み、前記第3の領域はデキストロースコーティングを含む、請求項66に記載の菓子組成物。
請求項68
(a)第1の領域であって、前記第1の領域は微粒子物質を含み、前記微粒子物質はデキストロースおよびエリスリトールのブレンドを含み、かつ前記ブレンドは約600ミクロン(600μm)未満の最大平均粒径を有する第1の領域と、(b)第2の領域であって、前記第2の領域はチュワブルマトリクスを含み、前記チュワブルマトリクスはゼラチンを含み、前記第2の領域は脂肪を含み、前記脂肪は前記第2の領域の約3重量%(重量/重量)〜約15重量%(重量/重量)の量で存在する第2の領域とを含む、菓子組成物。
請求項69
第3の領域を含み、前記第3の領域はデキストロースコーティングを含む、請求項68に記載の菓子組成物。
請求項70
(a)第1の領域であって、前記第1の領域は微粒子物質および担体を含み、前記微粒子物質は約500ミクロン(500μm)未満の最大平均粒径を有し、かつ前記担体は37℃より低い完全融点および5℃以下の融点範囲をもつ脂肪である第1の領域と、(b)第2の領域であって、前記第2の領域はチュワブルマトリクスを含み、前記チュワブルマトリクスは脂肪を含み、前記脂肪は前記第2の領域の約3重量%(重量/重量)〜約15重量%(重量/重量)の量で存在する第2の領域とを含む、菓子組成物。
請求項71
第3の領域を含み、前記第3の領域はハードコーティングを含む、請求項70に記載の菓子組成物。
請求項72
第3の領域を含み、前記第3の領域はサンディング組成物を含む、請求項70に記載の菓子組成物。
請求項73
第3の領域を含み、前記第3の領域はサンディング組成物を含む、請求項70に記載の菓子組成物。
請求項74
(a)第1の領域であって、前記第1の領域は微粒子物質および担体を含み、前記微粒子物質は約500ミクロン(500μm)未満の最大粒径を有し、かつ前記担体は非水系のものでありかつ40℃より低い完全融点および約7℃〜約38℃の温度差として表される融点範囲を有する第1の領域と、(b)第2の領域であって、前記第2の領域はチュワブルマトリクスを含み、前記チュワブルマトリクスは脂肪を含み、前記脂肪は前記第2の領域の約3重量%(重量/重量)〜約15重量%(重量/重量)の量で存在する第2の領域とを含む、菓子組成物。
請求項75
第3の領域を含み、前記第3の領域はハードコーティングを含む、請求項74に記載の菓子組成物。
請求項76
第3の領域を含み、前記第3の領域はサンディング組成物を含む、請求項74に記載の菓子組成物。
請求項77
糖菓を製造する方法であって、(a)i.第1の領域であって、前記第1の領域は微粒子物質および担体を含み、前記微粒子物質は負の溶解熱を有する第1の領域と、ii.第2の領域であって、前記第2の領域はチュワブルマトリクスを含み、前記第2の領域は前記第1の領域を少なくとも部分的に囲む第2の領域とを含む充填されたロープを製造する工程と、(b)前記充填されたロープのサイズを整える工程と、(c)前記サイズが整えられた充填されたロープを個々のピースへと形成する工程とを含む方法。
請求項78
コーティングを前記個々のピースに付与する工程をさらに含む、請求項77に記載の方法。
請求項79
糖菓を製造する方法であって、(a)i.第1の領域であって、前記第1の領域は微粒子物質を含み、前記微粒子物質は負の溶解熱を有し、かつ前記微粒子物質は約0.4g/ml〜約0.8g/mlのタップ密度を有する第1の領域と、ii.第2の領域であって、前記第2の領域はチュワブルマトリクスを含み、前記第2のマトリクスは前記第1の領域を少なくとも部分的に囲む第2の領域とを含む充填されたロープを製造する工程と、(b)前記充填されたロープのサイズを整える工程と、(c)前記サイズが整えられた充填されたロープを個々のピースへと形成する工程とを含む方法。
請求項80
コーティングを前記個々のピースに付与する工程をさらに含む、請求項79に記載の方法。
請求項81
元気回復の感覚を使用者にもたらす方法であって、(a)i.第1の領域であって、前記第1の領域は微粒子物質を含み、前記微粒子物質は負の溶解熱を有し、かつ前記微粒子物質は約0.4g/ml〜約0.8g/mlのタップ密度を有する第1の領域と、ii.第2の領域であって、前記第2の領域はチュワブルマトリクスを含み、前記第2のマトリクスは前記第1の領域を少なくとも部分的に囲む第2の領域とを含む菓子製品を準備する工程と、(b)前記第1の領域を、前記第2の領域よりも高い強度の化学的冷感を有するように配合する工程とを含む方法。
請求項82
元気回復の感覚を使用者にもたらす方法であって、(a)i.第1の領域であって、前記第1の領域は微粒子物質および担体を含み、前記微粒子物質は負の溶解熱を有する第1の領域と、ii.第2の領域であって、前記第2の領域はチュワブルマトリクスを含み、前記第2の領域は前記第1の領域を少なくとも部分的に囲む第2の領域と含む菓子製品を準備する工程と、(b)前記第1の領域を、前記第2の領域よりも高い強度の化学的冷感を有するように配合する工程とを含む方法。
請求項83
前記第2の領域を少なくとも部分的に囲む第3の領域を設ける工程をさらに含む、請求項81または請求項82に記載の方法。
請求項84
前記第3の領域を、負の溶解熱を有するように配合する工程をさらに含む、請求項83に記載の方法。
請求項85
前記第3の領域を、少なくとも1つの冷感剤を含むように配合する工程をさらに含む、請求項83に記載の方法。
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