![]() アロマ放出のためのシステム
专利摘要:
本発明は、1以上の空間の中に、少なくとも1の活性成分、特に少なくとも1のアロマ、フレーバー又はアロマ若しくはフレーバーの前駆体、を含む気相が存在し、環境温度において少なくとも実質的に固体であり、該活性成分に対して少なくとも実質的に不浸透性である包囲相により少なくとも実質的に囲まれている該空間を含む粒子を製造する方法において、該包囲相が気体状の活性成分に対して浸透性である温度において、該気体状の活性成分が、該包囲相から又は包囲相を通って該空間に移動することを許すこと、及び次に該粒子の包囲相が該粒子中の活性成分に対して少なくとも実質的に不浸透性である温度まで該粒子を冷却することを含む前記方法に関する。 公开号:JP2011512793A 申请号:JP2010547583 申请日:2009-02-25 公开日:2011-04-28 发明作者:アドリアーン;ヨハネス カーぺステイン,デルリック;セーヴェンテル,パウル;バスティアーン ファン;ティス ポールティンガ,アルベルト;ヘンドリクス;ヨハネス マーテンス,マティス 申请人:フリーズランド ブランズ ビー.ブイ.; IPC主号:A23L1-22
专利说明:
[0001] 本発明は、活性成分、例えば芳香性物質、を含む気相を有する粒子の製造に関する。本発明はさらに本発明により得られる粒子に関する。] [0002] 匂いは食品の重要な性質である。製品の匂いは芳香性物質(アロマ)を添加することにより強化されることができる。しかし、これは、製品の風味(taste)が余分なアロマの添加により悪影響を受ける、例えば強くなりすぎる、という欠点を伴う。この理由から、製品において揮発性のアロマを放出し、このことが消費者によりマイナスに経験される風味への効果を有しない又は少なくともそのような効果がより小さいシステムへのニーズがある。文献において、製品のアロマを増強させるのに役立つたくさんのシステムが記載されている。] 背景技術 [0003] 米国特許第4,520,033号は発泡したアロマカプセルの製造方法を記載する。該方法は、アロマ成分例えばコーヒー又は茶の蒸留物を含む水性液体を水溶性の粉末と混合して、基本の混合物を形成し、該基本の混合物を発泡させ、そして該発泡された基本の混合物の滴を粉末でコーティングすることに関する。発泡物を形成することは、密度を下げる働きがあり、その結果、粒子は水の上に浮く。] [0004] 国際公開第96/07333号は、食用油に溶解されたアロマを含むカプセルを製造する共押出方法を記載する。オイルに、さらに気体が溶解される。意図は、カプセルが溶解すると、ガスの気泡が溶解された気体により形成され、そうすることによりアロマが放出されることである。記載されたこの方法はむしろ複雑である。さらに、アロマはまずオイル相から揮発しなければならず、その結果、放出は相対的に遅い。さらに、オイルの存在は、カプセルがそこに溶解される製品の上に目に見えるオイルのフィルムをもたらし得、そのことは所望されないと体験され得る。米国特許第5,496,574号において、この最後に述べた欠点を防ぐために加水分解されたオイルを使用することが提案されている。しかし、加水分解されたオイルは、所望されないフレーバー付け物質又は芳香性物質を含み得、製品において細かく分割された、アロマを含む滴はアロマの放出をひどく遅らせるという示唆がある。] [0005] 米国特許出願公開第2002/0119235号は、水に不溶の液状のキャリアー媒体及びコーヒーアロマのコーヒーアロマ組成物に関する。特に、そのような組成物がカプセル化された粉末が記載されている。そのような組成物の使用においては、使用の間に該粉末が溶解すると、アロマの大部分もまた溶解し、アロマとしての制限された又は遅らされた利用可能性をもたらす本当のチャンスがある。また、液状添加物(キャリアー媒体)の必要性も望ましくない。] [0006] 欧州特許出願公開第522 223号は、水溶性コーヒーマトリックス及びカプセル化された液状相を含み、該液状相はアロマを付ける組成物を含むアロマ粒子を記載する。該粒子は、コーヒー抽出物が発泡され、次にアロマを付ける組成物と混合される方法により製造されることができる。この混合物から、挽かれたコーヒー粉末と混合された滴が作られ、その後、該混合物は乾燥され、得られた粒子は過剰のコーヒー粉末から分離される。必要な乾燥ステップはアロマの喪失をもたらす可能性がある。] 発明が解決しようとする課題 [0007] 活性成分、特にアロマ、を含む粒子を製造する新しい方法を製造することは本発明の目的である。特に、1以上の上記の欠点を有しない又は少なくとも1のそのような不利をより少なく示す方法を提供することが目的である。] [0008] 適用することが相対的に簡単である方法であって、工業スケールでもまた適用可能であり、及び/又は揮発性の活性成分、特にアロマ、の改善された放出を伴う方法を提供することが特に本発明の目的である。] [0009] 活性成分、例えばアロマを粒子に付与することは、本発明のさらなる目的である。] 課題を解決するための手段 [0010] 揮発性の活性成分、例えばアロマ、を含む気相を有する粒子であって、アロマが粒子から放出されると所望される効果、例えば特定の嗅覚、をもたらす粒子を製造することが可能であることが今見出された。特に、これは所望されない効果、例えば悪い味覚の効果、が起きない、又は少なくとも受け入れられない程度には起きない間に実現されることが見出された。] [0011] 従って、本発明は、1以上の空間の中に、少なくとも1の活性成分、特に少なくとも1のアロマ、フレーバー又はアロマ若しくはフレーバーの前駆体、を含む気相が存在し、該空間が、環境温度において少なくとも実質的に固体でありかつ活性成分に対して少なくとも実質的に不浸透性である包囲相(envelopingphase)により少なくとも実質的に囲まれているところの該空間を含む粒子を製造する方法において、該包囲相が気体状の活性成分に対して浸透性である温度において、該気体状の活性成分が、該包囲相から又は該包囲相を通って該空間に移動することを許すこと、及び次に該粒子の該包囲相が該粒子中の活性成分に対して少なくとも実質的に不浸透性である温度まで該粒子を冷却することを含む該方法に関する。] [0012] 一つの実施態様において、本発明は、1以上の空間の中に、少なくとも1の活性成分、特に少なくとも1のアロマ、フレーバー又はアロマ若しくはフレーバーの前駆体、を含む気相が存在し、該空間が、環境温度において少なくとも実質的に固体でありかつ該活性成分に対して少なくとも実質的に不浸透性である包囲相により少なくとも実質的に囲まれているところの該空間を含む粒子を製造する方法において、該包囲相が該活性成分に対して浸透性である温度において、1以上の空間を含む粒子と、該気体状の活性成分を含む気体とを混合して、そうすることにより気体状の活性成分が粒子の空間へと移動し、次に該粒子の該包囲相が該粒子中の活性成分に対して少なくとも実質的に不浸透性である温度まで該粒子を冷却することを含む該方法に関する。] [0013] 一つの実施態様において、本発明は、1以上の空間の中に、少なくとも1の活性成分、特に少なくとも1のアロマ、フレーバー又はアロマ若しくはフレーバーの前駆体、を含む気相が存在し、該空間が、環境温度において少なくとも実質的に固体でありかつ活性成分に対して少なくとも実質的に不浸透性である包囲相により少なくとも実質的に囲まれているところの該空間を含む粒子を製造する方法において、該活性成分を付与された粒子の包囲相が、加熱すると気体状の活性成分に転化されるところの活性成分の前駆体を含み、該粒子の該包囲相が前駆体を含むところの粒子を加熱すること;そうすることにより気体状の活性成分を形成すること;該気体状の活性成分が該包囲相から該空間へと移動することを許すこと;次に該粒子の包囲相が該活性成分に対して少なくとも実質的に不浸透性である温度まで該粒子を冷却することを含む該方法に関する。好ましい実施態様において、該粒子は、該粒子と気体とを混合する間に加熱される。] [0014] 本発明はさらに本発明に従う方法により得られ得る粒子に関する。] 図面の簡単な説明 [0015] フレーバーブースターにおけるエチルエステル] [0016] 本発明は、包囲相が少なくとも実質的に活性成分を含まない粒子を提供する。ある場合には、活性成分の小部分は包囲する物質中に、例えば25重量%以下、特に10重量%以下、より特に5重量%以下、存在する(溶解されている又は分散されている)ことが可能である。] [0017] 本発明は、少なくとも1の気体状の活性成分、好ましくはアロマ、フレーバー、アロマ前駆体、フレーバー前駆体、及び酸化に敏感な活性成分から選択された活性成分、を含む気相が存在する1以上の空間を含む粒子を含むスプレー乾燥された粉末にさらに関する。] [0018] 所望された効果、例えば特に嗅覚、をもたらす適切な量で、少なくとも実質的に粒子に活性成分を導入することが可能であることは驚きである。理論に束縛されずに、混合が高められた温度で行われる方法においては少なくとも、粒子中の揮発性活性成分の量が相対的に高く、おそらく冷却後の温度において飽和レベル又は飽和レベルの近くであり、その結果、粒子中の気相は活性成分で飽和され得、おそらく活性成分の一部は粒子の内部表面(即ち、気相が存在する空間に囲まれた表面)に吸着されると本発明者らは考えている。] [0019] 本発明は、粒子であって、もし所望されるならば、包囲相が開くと又は少なくとも包囲相が活性成分に対して浸透性になると、素早くかつ突然に揮発性の活性成分がそこから放出される粒子を特に提供する。そのような放出は「爆発効果」と呼ばれることがある。このようにして、例えば液体に粒子を溶解させると又は粒子を粒子が溶融する温度、粒子の分解が起きる温度、又はガラス転移温度の近く又はそれより高い温度まで加熱すると、例えばプロセス味覚又は匂い、即ち特定のプロセスステップから生じる味覚又は嗅覚を実現することが可能である。] [0020] 本発明を通して、活性成分、特に(プロセス)フレーバー又は(プロセス)アロマの追加の安定性が実現されることができることもまた考えられている。事実は、例えば製品マトリックスとの所望されない相互作用の結果、特に、複雑な味又は匂いの系、例えばプロセスフレーバー又はプロセスアロマ、を与えられた製品の、味又は匂いの中程度の安定性が頻繁に記載されてきたことである(Trend in Food Science & Technology 第17巻、2006年、236〜243頁、K.B.DeRoos)。] [0021] 本発明に従う粒子は、(そこに溶解された活性成分を有する)液状キャリアー物質を含む必要がないので、そのような液相から生じる悪い視覚効果のリスク(例えば、粒子が溶解されている液体上のオイルフィルム)もまた防がれることができる。従って、特定の実施態様において、本発明に従う粒子は、液状のオイル相を含まない、より特に液相を含まない。おそらく、粒子は液相を含み得、より具体的には活性成分の一部が液相に濃縮されていてもよい。また、活性成分の一部が濃縮されると、通常少なくとも50重量%の活性成分が気相に存在する。活性成分の一部が濃縮されると、濃縮物は通常、気体状の活性成分もまた存在する1以上の空間に存在する。] [0022] 本発明はさらに、存在する(空洞の又は多孔質の)粒子に揮発性活性成分を与えることを可能にする。これは、例えば、大口供給の粒子を基本物質として貯蔵する又はそれを一つのチャージで製造し、もし所望されるならばこのチャージをしばらくの間貯蔵し、そして販売の直前にさらに別の製品又は最終的な用途に加工して、揮発性の活性成分を粒子に与えることを可能にする。このようにして、基本物質の一つのチャージは、それぞれが異なる活性成分を有する種々の用途に使用されることができる。そのことは、物流上な利点を有することができる。なぜなら活性成分は粒子の形成後まで添加されないのであるから、素早い供給を可能にするために、例えば(大量の)種々の最終製品(即ち、活性成分を有する製品)が、貯蔵されておく必要がないからである。] [0023] 養母「粒子」により、表面に自由におかれたとき、室温において変形しない又は非常にゆっくりのみ変形する分子の集合体を含む物質が意味される。該粒子は気相を保有するための空間、例えば空洞又は孔、を1以上含み、該空間は少なくとも室温(20℃)において非晶質を含む固体状態にある包囲物質により少なくとも実質的に囲まれている。通常、粒子の体積の平均で、少なくとも約20%が気相を保持するための空間により構成されている。好ましくは、該空間の合計体積は少なくとも30体積%、より特に少なくとも40体積%である。該空間の合計体積は最大で70体積%、好ましくは最大で60体積%を占める。該粒子の最大で約80体積%、好ましくは最大で70%、より好ましくは最大で60体積%は通常、固体の(包む)相により形成されている。通常、該固体の(包む)相は、少なくとも30体積%、特に少なくとも40体積%を形成する。該粒子の空の空間のパーセンテージは例えば粉砕の前と後にヘリウムピクノメトリー(pycnometry)法で粒子の密度を測定することにより決定されることができる。] [0024] 好ましい実施態様において、粒子はスプレー乾燥された。例えば、ほかの場合であれば、粒子形成物質の液状混合物が気体と混合され、それからスプレー乾燥される。粒子は特にマイクロ粒子、即ち1〜1000μmの範囲に、顕微鏡により又はおそらく例えばコールターカウンターで光散乱により決定され得る表面平均粒径を有する粒子であり得る。好ましくは、表面平均粒径は最大で250μm、特に最大で200μm、又は最大で150μmである。好ましくは、表面平均粒径は最小で20μm、特に最小で50μm、又は最小で70μmである。好ましくは該粒子は粉末を形成する。] [0025] もし粒子に含まれる該活性成分が、例えば20℃以下の貯蔵温度において少なくとも2月、好ましくは少なくとも3月、より好ましくは少なくとも6月、の貯蔵期間の間に粒子に少なくとも実質的に捕捉されたままであるならば、該物質は該活性成分に対して特に不浸透性であると考えられる。ガイドラインとして使用されることができるのは、貯蔵温度、例えば約20℃、において拡散係数が10−14m2s−1以下であるならば、物質は活性成分に対して少なくとも不浸透性であるということである。] [0026] もし、物質が例えば活性成分との混合において、行き渡っている温度において(at the temperature prevailing)約1日、好ましくは3時間以内、より好ましくは1時間以内に該物質を通って拡散することができ、その結果、粒子の空間の気相と該粒子を囲む気相との間で平衡が達成される又は少なくとも近づけられるならば、該物質は浸透性であると特に考えられる。ガイドラインとして使用され得ることは、貯蔵温度、例えば約20℃における拡散係数が、10−12m2s−1以上であるならば、該物質は活性成分に対して少なくとも浸透性であるということである。] [0027] 包囲相として著しく安定であるのは、粒子の貯蔵温度より上、例えば25℃より上、少なくとも50℃、又は少なくとも70℃のガラス転移温度を有し、かつ該ガラス転移温度より下の温度、例えば50℃以下、好ましくは25℃以下の温度において、活性成分に対して少なくとも基本的に不浸透性である(非晶質の)物質である。ガラス転移温度は、好ましくは最大で120℃又は最大で100℃である。] [0028] 包囲相の浸透性は、該粒子をガラス転移温度の近傍又はガラス転移温度より上の温度、ガラス転移温度より好ましくは少なくとも1℃、少なくとも5℃又は少なくとも10℃上の温度まで加熱することにより通常十分に増加されることができる。粒子の保存及び/又は望まれない感覚受容性(organoleptic)の副作用の防止の観点から、活性成分を有する粒子の搭載の間の温度は、原則として、少なくとも実質的にその形を保持するぐらい低いように即ち包囲相の溶解又は分解温度より低いように選択されることを条件に、通常、ガラス転移温度より最大で50℃上、好ましくは最大で25℃又は15℃上である。] [0029] 本明細書において使用されるガラス転移温度は、Schoonmanら著のBiotechnology Progress、第18巻、2002年、第139ページ、に記載されたDSC法により決定されることができる。該方法においてインジウムで較正したTA8000/DSC 820(メトラー−トレド、スイス)が使用され、結果は記録されMettler−GraphWare TA72.2/5ソフトウェアパッケージで分析される。DSC測定のために、25mgの試料物質が気密に封鎖されたルツボに導入され、その後第一のサイクルが5℃/分の加熱速度及び20℃/分の冷却速度で実行され、続いて第二の加熱ステップが5℃/分の加熱速度で実行される。ガラス転移温度は第二の加熱曲線における熱フローの変化の始まりにおいて、行き渡っている温度(prevailing temperature)である。] [0030] 本明細書に記載されていること、当該技術分野における技術常識及びおそらくルーチンの実験をベースにして、当業者は適切な物質及び条件を選択できるだろう。適切な物質は例えば炭水化物、タンパク質及び乳化剤の群から選択された1以上の物質を含む。1以上の炭化水素は、例えば糖、マルトデキストリン及び多糖類、例えば澱粉から選択されることができる。1以上のタンパク質はカゼインが含まれるカゼイネート、及びホエイたんぱくの群から任意的に選択される。乳化剤は原則として相対的に少ない含有量、例えば乾燥物質に基づいて最大で10重量%、で存在する。] [0031] ガラス転移温度を変化させる1以上の添加物、例えば1以上の柔軟化剤、例えば湿気、が任意的に添加され得る。さらに、ガラス転移温度は、重合の度合いに依存し得る。原則として、物質のガラス転移温度は、該物質の平均分子サイズが高くなるに従って、高くなる。] [0032] 一つの実施態様において、気体は粒子と混合される。次に、この気体は活性成分、該活性成分の前駆体及び/又はキャリアーガスを含むことができる。該キャリアーガスは窒素、二酸化炭素、酸化二窒素(笑気ガス)、酸素、希ガス、これらのキャリアーガスの2以上の混合物を含む、の群から特に選択されることができる。もしキャリアーガスが使用されるならば、原則として製造条件は、結果として生じる粒子のキャリアーガスが濃縮されないように又はさもなければ液状化されないように選択される。少なくとも、もし粒子が酸化に敏感である活性成分を付与されているならば、製造の間、通常酸素を含まないキャリアーガス、好ましくは、少なくとも基本的に窒素、二酸化炭素、笑気ガス及び貴ガスから選択された1以上のガスからなるキャリアーガスが使用される。] [0033] そのような酸化に敏感な活性成分の例は、揮発性の脂肪酸、特に多不飽和脂肪酸、例えばω-3脂肪酸(α—リノレン酸、エイコサペンタン酸、ドコサヘキサエン酸)である。] [0034] 粒子はキャリアーガスを含んでいなくても含んでいてもよい。もしキャリアーガスが存在するならば、キャリアーガス:活性成分の比は広い範囲、例えば少なくとも0.01の重量比、少なくとも0.05又は少なくとも0.1の重量比で選択されることができる。重量比は例えば最大で10であってもよい。] [0035] 混合は、大気圧又は高められた圧力、例えば最大で50バラ(bara)又は最大で40バラの圧力において行われることができる。一つの実施態様において、圧力は最大で2バラ、最大で5バラ又は最大で10バラである。本発明を通して、粒子の1以上の空間における(25℃での)その気相が、1バラ未満の圧力、約1バラ又は1バラ超、例えば0.5〜50バラ、1〜40バラ又は2〜10バラの範囲、の圧力を有する粒子を得ることが可能である。] [0036] 混合は、粒子の空間が活性成分を十分に付与されるまで、包囲物質が活性成分に浸透である温度において一般的に続けられる。通常、このステップは、最長で24時間、好ましくは最長で6時間、より好ましくは最長で2時間又は最長で1時間行われる。通常、このステップは最短で1分、好ましくは最短で15分、より好ましくは最短で30分行われる。] [0037] 本方法は、種々の(揮発性)活性成分を有する粒子を製造するのに適する。特に活性成分は、フレーバー及びアロマ、好ましくは室温において測定可能な蒸気圧を有するもの、から選択されることができる。アロマは、例えば、フルーツアロマ、コーヒーアロマ、ハーブアロマー、茶のアロマ、ミルクのアロマ、肉のアロマ、チーズのアロマ、バターのアロマ、クリームのアロマ、花のアロマ、木のアロマ等の群から選択されることができる。そのようなアロマは、例えば「エステル」又は「アロマ化合物」のエントリー下のhttp://en.Wikipedia.orgから当業者に周知である。特に、活性成分は芳香性エステル、アルデヒド、アミン、アルコール、エーテル、ケトン、テルペン又は千オールであることができる。本明細書において意図されているように、芳香性化合物は芳香を有する化合物、例えばアセテート、ブチレート、バレレート、ヘキサノエート、ヘプタノエート、オクタノエート、ノナノエート、デカノエート、ウンデカノエート、又はラウレートのエステルであり、アルコール残基は例えばアリル、ベンジル、ボロニル、エチル、ゲラノイル、イソプロピル又はイソブチルである。他のアロマは例えば上で引用された先行技術に挙げられているアロマであり、挙げられたアロマに関するその含有量は参照することにより本明細書に取り込まれる。] [0038] 一つの実施態様において、最終製品に所望される活性成分へと加熱の間に転化される活性成分を有する粒子(即ち本発明に従う粒子又は製品、例えば消費者製品、特に粒子を含む食品)が製造される。転化されるそのような物質もまた前駆体と呼ばれる。そのような前駆体は特にフレーバー前駆体及びアロマ前駆体の群から特に選択されることができる。該前駆体は揮発性の化合物又は環境温度において固体又は液体の化合物であって、加熱の間に反応して揮発性の活性成分、例えばアロマ又はフレーバー、を形成する化合物であることができる。] [0039] 粒子の製造のために、フレーバー前駆体及び/又はアロマ前駆体は、別の(揮発性)活性成分と組み合わせて任意的に使用されることができる。] [0040] もし所望されるならば、1以上の前駆体は本発明に従う方法の間に粒子に取り込まれることができる。気体状の活性剤を付与されることが意図された粒子の製造の間に、1以上の前駆体が、前もって、粒子に取り込まれることも可能である。該前駆体は、粒子が製造されるその物質と、特にスプレー乾燥により混合されることができる。] [0041] 前駆体は粒子の空間の充填の間に転化され得る、ただし、これがその目的のために適する温度において行われることを条件とする。一つの実施態様において、前駆体は遅いステージにおいて、さらに粒子を加工するとき又は消費のための使用の準備において、例えば食品(飲料を含む)を例えば消費のために加熱するとき、転化される。] [0042] 典型的なフレーバー前駆体又はアロマ前駆体は、知られているように、(乾燥相の)メイラード反応(Maillard reaction)により、特定の味又は匂い、特にパン、セイボリー製品又は菓子製品において所望される例えば「ポップコーン」又は「ローストした匂い」の味又は匂いをもたらすことができる。これの典型的な前駆体はアミノ酸、加水分解されたタンパク質、還元性の炭水化物などである。適するアミノ酸の例はベーターアラニン及びプロリンである。適する炭化水素の例は、フルクトース、グルコース又はマルトースである(例えばT.Hofmann及びP.Schieberle,J.Agric.Food Chem.1998年,第46巻,第2721−26頁;S.Nishibori及びS.Kawakishi,J.Agric.Food Chem.1994年,第42巻,第1080−1084頁を参照のこと)。メイラードの味又は匂いをそのような前駆体により得ることは当業者に公知である。乾燥系での典型的な反応条件は、100〜160℃、より具体的には110〜140℃の温度であり、通常反応時間は2〜30分、より具体的には5〜15分である。] [0043] 本発明により得られた製品中の活性成分、特にアロマ、フレーバー又はアロマ若しくはフレーバーの前駆体、の含有量は、粒子の重量に基づいて少なくとも0.005重量%、好ましくは少なくとも0.01重量%、より特に少なくとも0.05重量%、又は少なくとも0.1重量%である。上限は、混合温度における蒸気圧、拡散速度及び冷却前の混合の継続時間に部分的に依存する。本発明により得られた製品中の活性成分、特にアロマ、の含有量は、粒子の重量に基づいて通常最大で2重量%、特に最大で1重量%又は最大で0.5重量%である。] [0044] もし所望されるならば、該粒子は、粒子の過剰な凝固、特に加熱ステップの間の凝固を防ぐための抗凝固薬又は自由流動性剤の存在下、活性成分を付与され得る。そのような剤は、それ自身公知であり、例えば酸化ケイ素粒子である。これらは、(キャリアー)ガス及び活性成分を付与される粒子と混合されることができる。] [0045] 本発明に従う方法は、食品又は食品成分、好ましくはベーキングミックス、チップス、セイボリースナック、前菜、焼く前のパスタ(pre-fried pasta)、例えば焼く前のパン又はペストリー、調味料、マリナード及びインスタントスープ製品、例えばインスタントスープ、インスタントソース及びインスタント飲料、例えばインスタントソフトドリンク、喉の渇きを止めるインスタントのもの、インスタントのエネルギー飲料、インスタントコーヒー、インスタントティーなどの群から選択される食品又は食品成分を製造するために特に適切である。] [0046] さらに、本発明に従う方法は、パーソナルケア製品又は家庭用製品、好ましくは化粧料、香料、クリーム、デオドラント、パーソナルケア用石鹸及び家庭用石鹸、例えば洗剤、台所用洗剤、皿洗い用洗剤、艶出し用ワックスの群から選択されるパーソナルケア製品又は家庭用製品に適切である。] [0047] 本発明は実施例により今説明される。] [0048] 粒子の製造 スプレー乾燥により、さもなければ慣用の方法で、マルトデキストリン及び乳化澱粉の溶液(46%のマルトデキストリン、4%の乳化澱粉、残部の水)から、製品ラインへの窒素ガスの導入で、発泡された粉末が製造された。この粉末は以下の方法で処理された。] [0049] 実施例1 圧料容器が20kgの粉末で充填された。10種類のアロマ(C2〜C12のカルボン酸のエチルエステル)からなる混合物8グラムが600グラムの二酸化ケイ素(シペルナト(sipernat))と混合された。この混合物が上記粉末に添加された。次に、該容器は窒素を使用して35バールの圧力に設定され、該粉末は、動かしながら、140℃に加熱され、この温度において1時間保持された。これは次に30℃まで冷却され、圧力を下げた。] [0050] 実施例2 実施例1が繰り返されたが、但し、容器は最初に35バールに設定され、次に圧力が下げられ、アロマ/シペルナトが添加され、その後容器は5バールの圧力に設定され、次に加熱等された。] [0051] 実施例3 40グラムのアロマ混合物が使用された以外は実施例1が繰り返された。] 実施例 [0052] 結果 該粒子は以下のように分析された:0.5グラムの粉末が10mlの容積を有する小さなポットに添加された。しばらく待った後、GCMSを用いて、気相にどんな成分が存在するのか分析された。該ポットに0.4mlの水を注入して同じ実験が行われた。図1は粉末を溶解することが、アロマの増加された放出をもたらすことを示す。] 図1
权利要求:
請求項1 1以上の空間の中に、少なくとも1の活性成分、特に少なくとも1のアロマ、フレーバー又はアロマ若しくはフレーバーの前駆体、を含む気相が存在し、該空間が、環境温度において少なくとも実質的に固体でありかつ該活性成分に対して少なくとも実質的に不浸透性である包囲相により少なくとも実質的に囲まれているところの該空間を含む粒子を製造する方法において、該包囲相が気体状の活性成分に対して浸透性である温度において、該気体状の活性成分が、該包囲相から又は包囲相を通って該空間に移動することを許すこと、及び次に該粒子の該包囲相が該粒子中の活性成分に対して少なくとも実質的に不浸透性である温度まで該粒子を冷却することを含む前記方法。 請求項2 該包囲相が該活性成分に対して浸透性である温度において、1以上の空間を含む粒子と気体状の活性成分を含む気体とを混合して、そうすることにより気体状の活性成分が該粒子中の空間へと移動し、次に該粒子の包囲相が該粒子中の活性成分に対して少なくとも実質的に不浸透性である温度まで該粒子を冷却することを含む、請求項1に記載の方法。 請求項3 加熱すると気体状の活性成分に転化される、活性成分の前駆体を包囲相が含み、該包囲相が前駆体を含むところの粒子を加熱して、そうすることにより気体状の活性成分を形成すること;該気体状の活性成分が該包囲相から該空間へと移動することを許すこと;次に該粒子の包囲相が該活性成分に対して少なくとも実質的に不浸透性である温度まで該粒子を冷却することを含む、請求項1又は2に記載の方法。 請求項4 粒子を気体と混合している間に該粒子が加熱される、請求項3に記載の方法。 請求項5 包囲相のガラス転移温度より上の温度において粒子と気体とが混合される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。 請求項6 包囲相のガラス転移温度より少なくとも1℃、好ましくは5℃〜50℃上の温度において粒子と活性成分とが混合される、請求項5に記載の方法。 請求項7 包囲相が、炭水化物、タンパク質及び乳化剤の群、特にマルトデキストリン、澱粉及び他の多糖類、糖類、カゼイネート、及びホエイタンパク質の群から選択される少なくとも1の物質を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。 請求項8 混合が、1〜50バールの圧力において行われる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。 請求項9 該粒子が粉末を形成する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。 請求項10 該粒子が、食品又は食品成分、好ましくはベーキングミックス、チップス、セイボリースナック、前菜、調味料、マリナード及びインスタント製品、例えばインスタントコーヒー、インスタントティー、インスタントスープ、及びインスタントソース及びインスタント飲料の群から選択される食品又は食品成分である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。 請求項11 該粒子が、パーソナルケア製品、家庭用製品、パーソナルケア製品のための成分又は家庭用製品のための成分、好ましくは化粧料、香料、クリーム、デオドラント、パーソナルケア用石鹸及び家庭用石鹸、例えば洗剤、台所用洗剤、皿洗い用洗剤、艶出し用ワックスの群から選択されるパーソナルケア製品又は家庭用製品を形成する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。 請求項12 活性成分が、アロマ及びフレーバーの群から選択される、好ましくは芳香性エステル(例えば、エチルエステル)、アルデヒド、アミン、アルコール、エーテル、ケトン、テルペン、及びチオールの群から選択されるアロマである、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。 請求項13 該空間が、平均で、該粒子の10〜70体積%、好ましくは40〜60体積%を成す、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。 請求項14 該活性成分と混合するための粒子がスプレー乾燥により得られたものである、請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法。 請求項15 該粒子の表面平均粒径が20〜200μm、好ましくは70〜150μmの範囲である、請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。 請求項16 該粒子が、該粒子の総重量に基づいて0.01〜1重量%の活性成分を与えられている、請求項1〜15のいずれか1項に記載の方法。 請求項17 冷却された粒子が、該粒子の総重量に基づいて、0.4〜8重量%の気体を含む、請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法。 請求項18 請求項1〜17のいずれか1項に記載の方法により得られ得る粒子。 請求項19 少なくとも包囲相が、少なくとも本質的に液状相を含まない、請求項18に記載の粒子。 請求項20 該粒子が、該活性成分の一部から形成される液状相以外の液状相を含まない又は該粒子が液状相を全く含まない、請求項18又は19のいずれか1項に記載の粒子。 請求項21 少なくとも1の気体状の活性成分、好ましくはアロマ、フレーバー、アロマ前駆体、フレーバー前駆体、及び酸化に敏感な活性成分の群から選択された活性成分、を含む気相が存在する1以上の空間を含む粒子を含む、スプレー乾燥された粉末。 請求項22 該粉末が、請求項18〜20のいずれか1項に記載の粒子を含む、請求項21に記載の粉末。 請求項23 請求項18〜20のいずれか1項に記載の粒子又は請求項21又は22に記載の粉末を含む食品、食品成分、パーソナルケア製品、家庭用製品、パーソナルケア製品のための成分又は家庭用製品のための成分。
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同族专利:
公开号 | 公开日 NL2001320C2|2009-08-26| EP2254427A1|2010-12-01| CN102014666A|2011-04-13| NZ587570A|2012-06-29| AU2009217839B2|2014-08-07| AU2009217839A1|2009-09-03| WO2009108051A1|2009-09-03| US20110065791A1|2011-03-17|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
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