专利摘要:
本発明は、間隔を空けつつ互いに隣接して配置された2つのハイドロスタット(H1、H2)を、それぞれ枢支軸(27または28)を中心にして枢動可能に支持して備えている連続可変静液圧式分岐トランスミッションのための調節ユニット(16)に関する。特に、この調節ユニット(16)が、前記ハイドロスタット(H1、H2)を該ハイドロスタットの枢支軸を中心にして枢動させるための液圧動作式の調節手段(VZ1、VZ1’;VZ2)を備え、該液圧動作式の調節手段(VZ1、VZ1’;VZ2)を制御するための制御バルブ(SV1、SV2)および該制御バルブ(SV1、SV2)を駆動するための駆動手段(30;42、・・・、46)が設けられ、前記制御バルブ(SV1、SV2)および前記駆動手段(30;42、・・・、46)が、前記2つのハイドロスタット(H1、H2)の間に配置されることで、コンパクトな設計が実現される。
公开号:JP2011512493A
申请号:JP2010545339
申请日:2008-12-05
公开日:2011-04-21
发明作者:マンフレッド キルヒホフ,;ロバート コプフ,;ヨゼフ ハグルスペルガー,;ルドルフ ヘンペル,
申请人:マリ ホールディング アーゲー;
IPC主号:F16H47-02
专利说明:

[0001] 本発明は、トランスミッション技術の分野に関する。本発明は、請求項1の冒頭部分に記載の連続可変静液圧式分岐トランスミッションのための調節ユニットに関する。]
背景技術

[0002] 例えばトラクタなど、特に農業または建設の分野に用いられる車両において使用される動力分割トランスミッションが、長きにわたって知られている。そのような動力分割トランスミッションにおいては、入力シャフトまたは駆動シャフトにおいて利用できる動力(通常は、内燃機関によって出力される)が、固定の伝達比を有する第1の機械力分岐部と、連続可変の伝達比を有する第2の動力分岐部との間で分割され、その後に出力シャフトまたは被駆動シャフトにおいて利用できるように再び合成される。第2の動力分岐部は、通常は、互いに油圧に関して接続された斜め軸または斜板式の2つの静液圧式軸ピストン装置(ハイドロスタット)が随意によりポンプまたはモータのいずれかとして機能する静液圧式分岐部として設計される。ここで、伝達比を、シリンダブロックまたは斜板の枢動角度を変えることによって変更することができる。2つの動力分岐部の間での動力の分割および分割された動力部分の合成は、通常は、遊星トランスミッションによって実行される。上述の形式の動力分割トランスミッションは、DE−A1−27 57 300、DE−C2−29 04 572、DE−A1−29 50 619、DE−A1−37 07 382、DE−A1−37 26 080、DE−A1−39 12 369、DE−A1−39 12 386、DE−A1−43 43 401、DE−A1−43 43 402、EP−B1−0 249 001、およびEP−A2−1 273 828において、種々の実施形態にて開示されている。]
[0003] 動力分割トランスミッションを実際に成功裏に使用できるようにするためには、一般に、以下の特徴を有していなければならない。
・トランスミッションが、全速度範囲にわたって高い効率を有していなければならない。これは、道路交通において比較的長い期間にわたって使用される高い走行速度に特に当てはまる。
・トランスミッションが、構造上の制約がなく可能である限り、きわめてさまざまな車両に搭載できるよう、コンパクトな構成でなければならない。
・トランスミッションが、大きな力を伝達できなければならない。
・動力の損失を抑え、機能的な信頼性を高めるために、トランスミッションの構造が、可能な限り単純でなければならない。
・トランスミッションが、エンジンの運転に連動した全面的な電子制御を可能にしていなければならず、さらに特定の制御要素の故障の場合でも、適切な非常動作プログラムを提供しなければならない。]
[0004] 冒頭で述べたDE−A1−43 43 402が、ドイツ語で「SHLGetriebe」(SHL=Stufenloses Hydrostatisches Leistungsverzweigungsgetriebe=Continuously variable hydrostatic power split transmission(連続可変静液圧式分岐トランスミッション)すなわちCVHPST)と称される動力分割トランスミッションをすでに記載している。このトランスミッションは、油圧に関して接続された斜め軸形式の2つのハイドロスタットを、クラッチペアまたはセレクタ要素K1/K2およびK3/K4によって遊星ディファレンシャルへさまざまなやり方で接続できる点で優れている。この公知のCVHPSトランスミッションは、市バスにおいてSHL−Zという型式呼称で使用および試験されている。使用されている2つのハイドロスタットは、わずかに0〜25°の枢動範囲しか有していない。]
[0005] これは、前進走行について、3つの駆動段または駆動レンジをもたらしている。第1の駆動レンジにおいては、伝達される動力のうちの静液圧式による部分が、発進の時点において100%であり、その後に速度が増すにつれて線形な様相でゼロに近付く。第2の駆動レンジにおいては、伝達される動力のうちの静液圧式による部分が、ゼロから約27%という最大値へ推移し、その後にゼロへ戻る。第3の駆動レンジにおいては、伝達される動力のうちの静液圧式による部分が、ゼロから最高の前進速度における13%という最大値へ推移する。]
[0006] このようなトランスミッションの静液圧式動力伝達分岐部は、一般に、互いに油圧に関して接続された2つの静液圧式軸ピストン装置を備えており、いずれの場合も、一方がポンプとして動作し、他方がモータとして動作する。2つの装置が、駆動段に応じて役割を交換することができる。]
[0007] 静液圧式軸ピストン装置は、静液圧式動力分割トランスミッションの重要な構成要素であり、効率、全体サイズ、複雑さ、カバーする速度範囲、ならびに駆動段の種類および数などといったトランスミッションの特性に決定的な影響を有している。この種の静液圧式軸ピストン装置の例が、DE−A1−198 33 711、DE−A1−100 44 784、およびUS−A1−2004/0173089に開示されている。静液圧式軸ピストン装置ならびに静液圧式軸ピストン装置を備える動力分割トラクタトランスミッションの動作および理論が、「Modellbildung, Simulation und Analyse eines stufenlosen leistungsverzweigten Traktorgetriebes」(Modeling, Simulation and Analysis of a Continuously Variable Power Split Tractor Transmission)という名称のthe Technical University of MunichのH. Borkらによる2000年からの刊行物に記載されている。]
[0008] この型式のトランスミッションが機能するために不可欠な特徴は、油圧分岐部における動力の伝達を調節するための幅広い角度範囲にわたるハイドロスタットの調節または枢動であり、あるいはモータ機能とポンプ機能との間でのハイドロスタットの切り換えである。同時に、調節機構がコンパクトな構成であり、確実に機能し、充分な精度での動作を可能にすることが目標とされる。さらには、保守の目的のために、調節機構を容易にアクセスできるようにすることが望まれる。]
[0009] 本発明の目的は、これらの要件を満足させる調節ユニットを特定することにある。]
[0010] この目的は、全体としての請求項1の特徴によって達成される。本発明においては、調節ユニットに設けられる液圧動作式の調節手段、制御バルブ、および制御バルブを駆動するための駆動手段が、2つのハイドロスタットの間に直接的に配置されることが重要である。これにより、特に、コンパクトな設計が実現される。]
[0011] 本発明の一実施形態は、ハイドロスタットの枢支軸が互いに平行に並んでおり、制御バルブが長手軸を有しており、各々の長手軸に沿ってそれぞれのバルブスライドが制御バルブを駆動すべく移動することができ、制御バルブが、制御バルブの長手軸が互いに平行かつハイドロスタットの枢支軸に対して垂直に位置するように、互いに間隔を空けて配置されており、駆動手段が、制御バルブを駆動する調節レバーを備えており、調節レバーが、ハイドロスタットの枢支軸に対して垂直に位置する枢動面において枢動することができることを特徴とする。]
[0012] 特に、駆動手段が調節ローラをさらに備えており、調節ローラは、制御バルブの間に配置され、制御バルブの長手軸に平行に位置する回転軸を中心にして回転可能であり、調節ローラの外周に、調節レバーの枢動運動を制御するための案内路を有しており、調節レバーの一端が調節ローラの案内路に接している。]
[0013] 好ましくは、ハイドロスタットがハイドロスタットの枢支軸を中心にして枢動するときに調節レバーが調節レバーの枢動面において予め設定された様相で枢動するように、調節レバーは、バルブスライド上に枢動可能に支持されるとともに、他端においてハイドロスタットに係合している。調節レバーとハイドロスタットとの間の接続は、いずれの場合も、好ましくは枢支軸を中心にして回転することができるクランク機構を備えている。]
[0014] 特に、調節ローラは、電気モータによって駆動される。調節ローラを手動で回転させるために、モータと調節ローラとの間に配置された非常操作手段を設けることができ、他のシステムが故障した場合でも該当の車両の非常動作を維持することができる。]
[0015] 本発明の別の実施形態は、各々のハイドロスタットのための液圧動作式の調節手段が、枢支軸を中心にして枢動可能であるハイドロスタットの枢動レバーに調節ピストンによって係合する少なくとも1つの調節シリンダを備えていることを特徴とする。]
[0016] 特に、反対向きに作用する2つの調節シリンダを、各々のハイドロスタットについて設けることができ、それらのシリンダが、好ましくは同じ枢動レバーに係合する。]
[0017] 本発明の別の実施形態は、液圧動作式の調節手段を制御するための制御バルブおよび制御バルブを駆動するための駆動手段が、カバーで閉じることができる上開きのハウジングに収容されており、制御バルブおよび選択された駆動手段がカバーの下面に取り付けられ、制御バルブが、液圧動作式の調節手段へ、カバーへ一体化され且つ個々の液圧導管を有している圧力分配システムによって接続されることを特徴とする。]
[0018] 特に、ハイドロスタットが、随意によりポンプまたはモータのいずれかとして動作し、ハイドロスタットの枢動範囲が、いずれの場合も少なくとも+/−45°である。]
図面の簡単な説明

[0019] 以下で、本発明を、例示の実施形態を図面との連動において参照しつつ、さらに詳しく説明する。
本発明の実施に適した例示の連続可変液圧式動力分割トランスミッションの基本構造を、概略図にて示している。
図1に示した原理にもとづくトランスミッションの(斜め下方から見た)斜視図を示しており、トランスミッションが下方に配置されてなるカバーおよびカバーの上方に配置された制御システムだけが図示されている。
図2の2つのハイドロスタットの(斜め下方から見た)斜視図であり、本発明の好ましい例示の実施形態による調節ユニットが組み合わせられている。
図3の構成を、斜め上方から見た斜視図にて示している。
図4の調節ユニットを、カバーおよび調節シリンダのうちの2つを省略して示している。
制御バルブ、調節ローラ、および調節レバーが取り付けられた図3の調節ユニットのカバーを、斜め下方から見て示している。
上方から見た図3および4の調節ユニットを、カバーおよび調節シリンダのうちの1つを省略して示している。] 図1 図2 図3 図4
好ましい実施形態の説明

[0020] 図1は、本発明の実施に特に適した連続可変液圧式動力分割トランスミッションの基本構造を、概略図にて示している。トランスミッション10は、内燃機関11(図1においては、クランクシャフトに取り付けられたピストンによって象徴的に示されている)からの動力を伝達する。トランスミッション10は、入力シャフト(駆動シャフト)W1によって内燃機関11へ接続されている。トランスミッション10は、伝達される動力を、出力シャフト(被駆動シャフト)W7を介して出力する。必要であれば、入力シャフトW1の直接的な連続である動力取り出しシャフトW8が、トランスミッション10を貫いて延びている。] 図1
[0021] トランスミッション10の中心部は、遊星式段切替え機構12と、2つの静液圧式軸ピストン装置(ハイドロスタット)H1およびH2とで形成されている。遊星式段切替え機構12は、大径のサンホイールZ1および小径のサンホイールZ1’、2つの遊星ホイールZ2およびZ2’、環Z3、ならびに回転に関して固定された様相で歯車Z8へ接続された遊星キャリア13を備えている。ハイドロスタットH1およびH2の被駆動シャフトW6およびW12のそれぞれを、クラッチのペアK3、K4およびK1、K2をそれぞれ介して、入力シャフトW1、出力シャフトW7、および遊星式段切替え機構12へさまざまなやり方で接続することができる。随意によりポンプまたはモータのいずれかとして動作するハイドロスタットH1およびH2が、高圧配管(図示されていない)によって液圧に関して互いに接続されている。第1のハイドロスタットH1の被駆動シャフトW6を、クラッチK3によって環Z3へ、歯車Z5と環Z3に回転に関して固定された様相で接続された歯車Z4とを備える中間ギアセットを介して接続することができる。しかしながら、このハイドロスタットを、クラッチK4によって入力シャフトW1へ、歯車Z11、遊動歯車Z12、および回転に関して固定された様相で入力シャフトW1に配置された歯車Z10を介して接続することも可能である。]
[0022] 一方では、第2のハイドロスタットH2の被駆動シャフトW12を、クラッチK1によって遊星キャリア13、したがって出力シャフトW7へ、中空シャフトW11および歯車Z9(回転に関して固定された様相で中空シャフトW11上に配置され、歯車Z8と噛合している)を介して接続することができる。他方では、このハイドロスタットを、クラッチK2によって、歯車ペアZ7、Z6および中空シャフトW2を介して、遊星式段切替え機構12の小さい方のサンホイールZ1’へ接続することができる。]
[0023] トランスミッション10においては、入力シャフトW1に作用する動力が、遊星式段切替え機構12によって2つの動力分岐部(すなわち、機械力分岐部および液圧力分岐部)の間で分割され、その後に出力シャフトW7において再び合成される。機械力分岐部は、入力シャフトW1から、入力シャフトW1に回転に関して固定された様相で接続された大きい方のサンホイールZ1を経由し、2つの遊星ホイールZ2、遊星キャリア13、および歯車Z8を経由する。液圧力分岐部は、液圧に関して接続された2つのハイドロスタットH1およびH2を経由し、クラッチK1、・・・、K4の係合に応じてさまざまに設定される。図1に図式的に示されているように、2つのハイドロスタットH1およびH2の各々を、+/−45°だけ枢動させることができる。] 図1
[0024] 図1の伝達図に従って実現される動力分割トランスミッションが、図2に斜め下方から示されており、カバー、カバーの下方に配置されたトランスミッション、およびカバーの上方に配置された制御システムだけが図示されている。組み合わせられるハウジング底部を、要件に応じて、さまざまな方法で構成することができる。] 図1 図2
[0025] 荷重支持部として、図2のトランスミッション10は、外周のフランジ15によって縁取られたほぼ矩形のカバー14を有しており、フランジ15は一平面に位置し、ハウジング底部へのねじ留めを可能にするための穴を備えている。カバー14の下面に、実際のトランスミッションの中心部17として、図1に概略的に示したトランスミッションの構成要素(ハイドロスタット、クラッチ、歯車、およびシャフト)が、二等辺三角形を形成する互いに平行な3本の軸上に配置および支持されている。第1のハイドロスタットH1が、シャフトW3、W5、およびW6、歯車Z5およびZ11、ならびにクラッチK3およびK4とともに、1つの軸上に位置している。第2のハイドロスタットH2が、シャフトW9、W11、およびW12、歯車Z7およびZ9、ならびにクラッチK1およびK2とともに、第2の軸上に位置している。第3の中央の軸は、W2、W7、およびW10、遊星式段切替え機構12、ならびに歯車Z4、Z6、Z8、およびZ10を備えている。] 図1 図2
[0026] トランスミッションの中心部17をカバー14の下面に支持および保持するために設けられた基本的な構成要素は、カバー14に平行に向けられた支持底部22、カバー14から垂直下方に突き出している2つの横支持柱20、21、およびやはりカバー14から垂直下方に突き出している2つの支持壁(一方の支持壁23だけを見て取ることができる)である。支持底部22が、下面においてトランスミッションの中心部17を画定している。支持底部22は、支持柱20、21および支持壁23へボルトで固定されている。支持底部22には、ハイドロスタットH1およびH2のハウジングのための下側枢支ベアリング18、19が配置されており、各々のハウジングが、垂直軸(図3の枢支軸27、28)を中心にして枢動可能である。上側枢支ベアリングは、見て取ることができない様相で、カバー14自身に収容されている。トランスミッションの中心部17の3本の軸に垂直に位置する互いに平行な支持壁23が、これらの軸に関するシャフトを支持するように機能する。] 図3
[0027] 特に、クラッチK1/K2およびK3/K4から到来するシャフトW9およびW3が、前側の支持壁23に支持されている。該当の各々のベアリングが、液圧制御システム24および25をそれぞれ有する構造ユニットとして具現化されている。液圧制御システムは、カバーの上面の制御システムへ接続され、シャフトW3およびW9の軸穴を介してクラッチK1、・・・、K4を作動させる。液圧制御システムに必要な油圧は、ハウジング底部のパンに形成された油溜めから下向きの吸引スタブを介して油を引き込み、支持壁23へ一体化された導管を介して制御システムへ送る液圧ポンプ26によって生成される。]
[0028] 入力シャフト(内部駆動シャフト)W1が、第3の中央の軸上で、前側の支持壁23から突き出している。入力シャフト(内部駆動シャフト)W1は、スプラインを備えており、エンジンからの動力を、ハウジング底部に支持された外部駆動シャフトによってトランスミッションへ接続する。やはりスプラインが設けられた内部被駆動シャフトW7に、後ろ側の支持壁を通してアクセスすることができ、このシャフトを介して、ハウジング底部に支持された外部被駆動シャフトによって、トランスミッションからの動力を外部へ伝達することができる。]
[0029] トランスミッションの中心部17の動作に必要なトランスミッション制御システムが、カバー14の上面に収容されている。ここで、トランスミッション制御システム16によってもたらされるトランスミッションへの介入が、カバー14を通して直接的に行われる。介入の一態様は、ハイドロスタットH1およびH2の調節であり、この調節は、枢動ハウジングを最大で+/−45°まで枢動させ、2つのハイドロスタットの間の液圧の接続を操作することを要求する。ハイドロスタットH1およびH2の調節(枢動)のために、本発明による調節ユニットが設けられるが、その例示の実施形態が、図3〜7に示されている。] 図3 図4 図5 図6 図7
[0030] カバー14の上面に配置され、(第2の)カバー29によって閉じることが可能である上開きのハウジング60(図2)に、調節ユニット16が部分的に収容されている。合計4つの液圧動作の調節シリンダVZ1、VZ1’およびVZ2、VZ2’が、両側の長辺に位置する対向ペアにて、ハウジング60の外側にフランジで取り付けられており、調節シリンダVZ1、VZ1’およびVZ2、VZ2’に組み合わせられた調節ピストンVK1、VK1’およびVK2、VK2’が、ハウジング60の中へ延び、ハイドロスタットH1およびH2を枢動させるような方法でハイドロスタットH1およびH2に作用する(図7を参照)。反対向きに作用するシリンダペアの調節シリンダVZ1、VZ1’およびVZ2、VZ2’は、自身の動作に必要な圧力を、側面に配置された液圧導管37、38(図4)を介して入手する。液圧導管37、38は、ハウジング60内の接続導管(図示されていない)を介して、第2のカバー29へ一体化された圧力分配システム36の液圧導管32、・・・、35へ接続されている。第2のカバー29の液圧導管32、・・・、35の圧力、したがってこの圧力の供給を受けることができる調節シリンダVZ1、VZ1’およびVZ2、VZ2’の使用が、液圧制御バルブ(サーボバルブ)SV1およびSV2によって制御される。制御バルブSV1およびSV2は、それらの長手軸56、57が平行に位置するように、第2のカバー29の下面にフランジで取り付けられており、圧力ポート54、55(図7)によって、カバー29の該当の垂直穴を介して、液圧導管32、・・・、35へ接続されている。] 図2 図4 図7
[0031] カバー29は、2つのハイドロスタットH1、H2の平行な枢支軸27、28に対して垂直に向いた平面内を広がっている。カバーの下方の平行な平面内に、2つの調節レバー45、46が、枢動可能に配置されており、調節レバー45、46によって、2つの制御バルブSV1、SV2のバルブスライド58、59を長手軸56、57に沿って動かすことができる。この目的のため、バルブスライド58、59に、制御バルブSV1、SV2の中央部において、上方から自由にアクセスすることができる。調節レバー45、46の各々が、バルブスライド58、59に枢動可能に取り付けられており、レバーの全長の約3分の1を2つの互いに離間した制御バルブSV1、SV2の間の空間へ突き出すと共に、レバーの全長の約3分の2を反対の方向にハイドロスタットH1、H2まで延ばしている。]
[0032] 2つの制御バルブSV1、SV2の間には、調節ローラ(カムローラ)42が、カバー29の下方にボルトで取り付けられた2つの支持ブラケット43、44において回転軸41を中心にして回転できるような方法で支持されている。調節ローラ42の回転軸41は、制御バルブSV1、SV2の長手軸56、57に平行に延びている。調節ローラ42は、ハウジング60の外側へフランジによって取り付けられてトランスミッション10の電子または電気制御システムによって制御される電動モータ30によって、クラッチ板53(図6)を介して駆動される。モータ30と調節ローラ42との間には、外部からアクセスできる非常操作手段31が設けられ、横方向に突き出している。非常操作手段31によって、(液圧システムが依然として機能している場合に)非常動作のために、調節ローラ42を手動で回転させることができる。] 図6
[0033] 調節ローラ42は、その外周に、調節レバー45、46の一端(内側端)が接触する案内路51、52を有している。調節レバーの他端(外側端)は、いずれの場合もクランク機構KT1およびKT2(図7)をそれぞれ介して、ハイドロスタットH1、H2の上側ベアリングジャーナルに係合している。調節レバー45、46とクランク機構KT1、KT2との間の接続は、レバーの端部のフォーク47において移動することができるスライドブロック48を介して達成されている。クランク機構KT1、KT2は枢動板49、56の一部であり、枢動板49、56は、ハイドロスタットH1、H2へフランジで取り付けられ、ハイドロスタットH1、H2の枢支軸27、28を中心にしてハイドロスタットH1、H2と一緒に枢動する。枢動板49、56に、調節シリンダVZ1、VZ1’およびVZ2、VZ2’の調節ピストンVK1、VK1’およびVK2、VK2’が、それぞれ係合している。] 図7
[0034] 調節ローラ42が回転する一方で、ハイドロスタットH1、H2が枢動しない場合、調節レバー45、46が、案内路51、52の形状に応じて、スライドブロック48を通過するクランク機構KT1、KT2の回転軸を中心にして枢動し、結果として制御バルブSV1、SV2のバルブスライド58、59を移動させる。ハイドロスタットが枢動する一方で、調節ローラ42が回転しない場合、やはり制御バルブSV1、SV2のバルブスライド58、59が移動させられる。したがって、ハイドロスタットH1、H2の枢動運動について、調節プロセスの制御への機械的なフィードバックが存在する。バルブスライド58、59は、制御バルブSV1、SV2の内部で長手軸56、57の方向にばねによって付勢されており、よって、調節レバー45、46が調節ローラ42の案内路51、52の片側に遊びなく当接するように保証している。制御バルブSV1、SV2は、1種類のバルブだけが必要になるように、お互いに対して点対称に配置されている。]
[0035] 本発明による調節ユニットの実施形態は、コンパクトな構成、緻密な制御、および良好なアクセス性を保証する。特に、制御バルブの長手軸および調節ローラの回転軸が平行に並び、ハイドロスタットの枢支軸を接続する線に対して垂直、かつ枢支軸そのものに対して垂直であることが、調節機構がきわめて短い構成であるという効果を有している。]
[0036] 10トランスミッション(連続可変、静液圧式、動力分割)
11内燃機関
12遊星式段切替え機構
13遊星キャリア(遊星式段切替え機構)
14カバー(トランスミッション)
15フランジ(カバー)
16調節ユニット
17 トランスミッションの中心部
18、19枢支ベアリング
20、21支持柱
22支持底部
23支持壁
24、25液圧制御システム(クラッチ)
26液圧ポンプ
27、28枢支軸(ハイドロスタット)
29 カバー(調節ユニット)
30モータ(制御部)
31非常操作手段(手動)
32、・・・、35液圧導管(圧力分配システム)
36 圧力分配システム
37、38 液圧導管(調節シリンダ)
39、40制御バルブポート
41回転軸(調節ローラ)
42 調節ローラ(カムローラ)
43、44支持ブラケット
45、46調節レバー
47フォーク
48スライドブロック
49、56枢動板
50検出ローラ
51、52案内路
53クラッチ板
54、55圧力ポート
56、57長手軸(制御バルブ)
58、59バルブスライド
60ハウジング(調節ユニット)
H1、H2 ハイドロスタット
K1、・・・、K4 クラッチ
KT1、KT2クランク機構
SK1、・・・、SK4往復ピストン
SV1、SV2 制御バルブ
SW枢動角度(単位は%)
VK1、VK1’調節ピストン
VK2、VK2’ 調節ピストン
VZ1、VZ1’ 調節シリンダ
VZ2、VZ2’ 調節シリンダ
W1、・・・、W12シャフト
Z1、・・・、Z12 歯車]
权利要求:

請求項1
間隔を空けつつ互いに隣接して配置された2つのハイドロスタット(H1、H2)を、それぞれ枢支軸(27または28)を中心にして回転できるよう支持して備えている連続可変静液圧式分岐トランスミッション(10)のための調節ユニット(16)であって、前記ハイドロスタット(H1、H2)を前記枢支軸(27、28)を中心にして枢動させるための液圧動作式の調節手段(VZ1、VZ1’;VZ2、VZ2’)を備えており、前記液圧動作式の調節手段(VZ1、VZ1’;VZ2、VZ2’)を制御するための制御バルブ(SV1、SV2)および前記制御バルブ(SV1、SV2)を駆動するための駆動手段(30;42、・・・、46)が設けられており、前記制御バルブ(SV1、SV2)および前記駆動手段(30;42、・・・、46)が前記2つのハイドロスタット(H1、H2)の間に配置されていることを特徴とする調節ユニット(16)。
請求項2
前記ハイドロスタット(H1、H2)の枢支軸(27、28)が互いに平行に並んでおり、前記制御バルブ(SV1、SV2)が長手軸(56、57)を有しており、各々の長手軸(56、57)に沿ってそれぞれのバルブスライド(58、59)が前記制御バルブ(SV1、SV2)を駆動すべく移動することができ、前記制御バルブ(SV1、SV2)が、前記長手軸(56、57)が互いに平行かつ前記ハイドロスタット(H1、H2)の枢支軸(27、28)に垂直に位置するように、互いに間隔を空けて配置されており、前記駆動手段(30;42、・・・、46)が、前記制御バルブ(SV1、SV2)を駆動する調節レバー(45、46)を備えており、前記調節レバー(45、46)が、前記ハイドロスタット(H1、H2)の枢支軸(27、28)に対して垂直に位置する枢動面において枢動することができることを特徴とする、請求項1に記載の調節ユニット。
請求項3
前記駆動手段(30;42、・・・、46)が調節ローラ(42)をさらに備えており、前記調節ローラ(42)は、前記制御バルブ(SV1、SV2)の間に配置され、前記制御バルブ(SV1、SV2)の長手軸(56、57)に平行に位置する回転軸(41)を中心にして回転可能であり、前記調節ローラ(42)の外周に、前記調節レバー(45、46)の枢動運動を制御するための案内路(51、52)を有しており、前記調節レバー(45、46)の一端が前記調節ローラ(42)の案内路(51、52)に接していることを特徴とする、請求項2に記載の調節ユニット。
請求項4
前記ハイドロスタット(H1、H2)が前記枢支軸(27、28)を中心にして枢動するときに前記調節レバー(45、46)が前記枢動面において予め設定された様相で枢動するように、前記調節レバー(45、46)が、前記バルブスライド(58、59)上に枢動可能に支持されるとともに、他端において前記ハイドロスタット(H1、H2)に係合していることを特徴とする、請求項3に記載の調節ユニット。
請求項5
前記調節レバー(45、46)と前記ハイドロスタット(H1、H2)との間の接続が、いずれの場合も、前記枢支軸(28、29)を中心にして回転することができるクランク機構(KT1、KT2)を備えていることを特徴とする、請求項4に記載の調節ユニット。
請求項6
前記調節ローラ(42)が電気モータ(30)によって駆動されることを特徴とする、請求項3に記載の調節ユニット。
請求項7
前記モータ(30)と前記調節ローラ(42)との間に配置された非常操作手段(31)が、前記調節ローラ(42)を手動で回転させるために設けられていることを特徴とする、請求項6に記載の調節ユニット。
請求項8
各々のハイドロスタット(H1、H2)のための前記液圧動作式の調節手段が、前記枢支軸(27、28)を中心にして枢動可能である前記ハイドロスタット(H1、H2)の枢動レバー(49、50)に、調節ピストン(VK1、VK1’;VK2、VK2’)によって係合する少なくとも1つの調節シリンダ(VZ1、VZ1’;VZ2、VZ2’)を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の調節ユニット。
請求項9
反対向きに作用する2つの調節シリンダ(VZ1、VZ1’;VZ2、VZ2’)が、各々のハイドロスタットのために設けられており、前記シリンダが、好ましくは同じ枢動レバー(49、50)に係合していることを特徴とする請求項8に記載の調節ユニット。
請求項10
前記液圧動作式の調節手段(VZ1、VZ1’;VZ2、VZ2’)を制御するための前記制御バルブ(SV1、SV2)および前記制御バルブ(SV1、SV2)を駆動するための前記駆動手段(30;42、・・・、46)が、カバー(29)で閉じることができる上開きのハウジング(60)に収容されており、前記制御バルブ(SV1、SV2)および選択された駆動手段(42、・・・、46)が前記カバー(29)の下面に取り付けられ、前記制御バルブ(SV1、SV2)が、前記液圧動作式の調節手段(VZ1、VZ1’;VZ2、VZ2’)へ、前記カバー(29)へ一体化され且つ個々の液圧導管(32、・・・、36)を有している圧力分配システム(36)によって接続されることを特徴とする、請求項1に記載の調節ユニット。
請求項11
前記ハイドロスタット(H1、H2)が随意によりポンプまたはモータのいずれかとして動作し、前記ハイドロスタット(H1、H2)の枢動範囲がいずれの場合も少なくとも+/−45°であることを特徴とする、請求項1に記載の調節ユニット。
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
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申请号 | 申请日 | 专利标题
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