![]() 金属酸化物のナノ粒子の表面修飾
专利摘要:
金属酸化物の官能化ナノ粒子が開示される。ナノ粒子は、その表面に少なくとも一つの有機部分を有する。有機部分は、少なくとも一つのSi-O結合を介して、ナノ粒子の表面に共有結合される。有機部分は、求核置換に適した官能基を有する。求核置換反応は、ナノ粒子の表面に、任意の所望の有機化合物を結合させるために使用することができる。 公开号:JP2011512238A 申请号:JP2010541044 申请日:2008-12-16 公开日:2011-04-21 发明作者:ヘムペニウス、マルク 申请人:スパルクシス・ビー.ブイ.Sparkxis B.V.; IPC主号:B01J19-00
专利说明:
[0001] 1.発明の分野 本発明は、一般に、金属酸化物のナノ粒子の表面修飾に関し、より詳細には、かかる粒子の表面に有機部分を共有結合させることに関する。] [0002] 2.関連技術の説明 金属酸化物の多くのナノ粒子は、非常に望ましい特性、たとえば、高い屈折率、光触媒活性、光電子特性、UV吸収能などを有する。無機ナノ粒子を有機材料、たとえばポリマー樹脂に組み込む試みが記載されている。これらの試みは、克服すべき幾つかの障害が存在するため、部分的にしか成功していない。まず、無機ナノ粒子、とりわけ結晶性ナノ粒子の調製が困難である。かかるナノ粒子が一旦形成されると、これらは、容易に凝集塊またはクラスターを形成し、かかるクラスターを個々のナノ粒子に分離する(de-agglomerate)ことは困難である。ナノ粒子は、非常に数少ない溶媒に可溶である。] [0003] Nakayama et al., Journal of Applied Polymer Science Vol. 105, 3662-3672 (2007) は、いわゆるゾル−ゲル法を用いた無機ドメインのポリマーマトリクスへの組み込みに関する従来の研究について報告する。しかし、この方法により得られる複合物において無機ドメインは、非晶質である。加えて、この方法は、乾燥プロセスを伴い、これは、複合物の不十分な機械的特性につながり得る。] [0004] Nakayama et al.は、更に、ナノ粒子と高い屈折率を有する透明なポリマーとの複合物について報告する。この著者らによれば、この従来の研究は、水溶性ポリマーの使用を必要とし、ナノ粒子とポリマーマトリクスとの間に化学的な結合や相互作用は存在しない。] [0005] Nakayama et al.は、これらの欠点を、ナノ粒子表面へのカルボン酸および長鎖アミンの化学吸着により克服することを提案する。この表面修飾の方法は、ナノ粒子の凝集を有意に低減する。表面修飾されたナノ粒子は、n−ブタノールおよびトルエンの混合液に可溶である。この溶解度により、この粒子は、ビスフェノール−Aおよびエピクロロヒドリンの共重合体またはスチレンおよび無水マレイン酸の共重合体に組み込まれるようになる。このナノ粒子は、ポリマーマトリクスに溶解するが、ポリマーマトリクスと化学的な結合を形成しない。] [0006] Zhang et al., Thin Solid Films 327-329 (1998) 563-567 は、連結分子としてトリメトキシ(p-(クロロメチル)フェニル)シランを用いて、有機発色団の単分子層により共有結合で被覆されたTiO2およびα−Fe2O3のナノ粒子を報告する。XRD実験は、約3.5 nmの微結晶サイズを示すが、ナノ粒子は、明らかに凝集塊を形成する。その結果、シラン化粒子は、粒子表面におけるクロロメチルフェニル部分の存在にもかかわらず、トルエン中に分散するが、可溶ではない。発色団で被覆された粒子は、遠心分離により溶媒から分離される。この文献に記載される方法は、ナノ粒子の完全な凝集塊の分離(de-agglomeration)に成功しておらず、有機溶媒に可溶な表面修飾ナノ粒子を提供していない。] [0007] Chen et al., Applied Surface Science 252 (2006) 8635-8640 は、官能性二重結合を有するシラン化合物WD-70を用いたTiO2ナノ粒子の表面修飾を記載する。この表面修飾粒子は、メチルメタクリレートおよびブチルアクリレートを用いたグラフト共重合を受ける。被覆された粒子は、被覆されていない粒子と比較して、改良された着色不要性(dispensability)を示す。この粒子は、安定な有機親和性を示す。] [0008] Guo et al., J. Mater. Chem., 2007, 17, 806-813 は、メタクリルオキシプロピル-トリメトキシシラン(MPS)を用いたZnOナノ粒子の表面官能化を記載する。ZnOナノ粒子を、MPSおよびTHFの混合液に超音波で分散し、沈殿させる。表面修飾された粒子を、ビニルエステル(VE)に分散させた。この方法は、可溶性ナノ粒子を産生せず、このことは、完全な凝集塊の分離(de-agglomeration)を達成できなかったことを示す。] [0009] Kobayashi et al., Science and Technology of Advanced Materials 7 (2006) 617-628 は、表面開始ラジカル重合によるナノ粒子の重合体グラフトについて報告する。シリコンウエハーとともに使用した表面開始剤は、6-トリエトキシシリルヘキシル2-ブロモイソブチレートであった。開始剤は、トルエン溶液のスピンコーティングにより表面に適用した。リン酸部分を含有するニトロキシド介在性ラジカル重合開始剤は、ナノ粒子に化学吸着した。] [0010] したがって、有機溶媒に完全に可溶な、表面修飾された金属酸化物のナノ粒子に対する特別な必要性が存在する。種々の有機反応物と反応させることができる官能化ナノ粒子に対する更なる必要性が存在する。] 発明の簡単な概要 [0011] 本発明は、少なくとも一つの有機部分がその表面に共有結合した金属酸化物のナノ粒子であって、前記有機部分が、一般式Si-R-Y-CO-CR1R2-Xを有し、ここでRは、少なくとも2個の炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアリール部分であり;Yは、-CH2-、-O-、-NH-、-NCH3-、または-NPh-、ここでPhはフェニルであり;R1およびR2は、独立に、水素または1〜3個の炭素原子を有するアルキルであり;Xは、ClまたはBrである金属酸化物のナノ粒子を提供することにより、上記問題に取り組む。] [0012] 本発明の別の側面は、その表面に共有結合した少なくとも一つの有機部分をその表面に共有結合させることにより、金属酸化物のナノ粒子を表面修飾するための方法であって、前記有機部分が、一般式Si-R-Y-CO-CR1R2-Xを有し、ここでRは、少なくとも2個の炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアリール部分であり;Yは、-CH2-、-O-、-NH-、-NCH3-、または-NPh-、ここでPhはフェニルであり;R1およびR2は、独立に、水素または1〜3個の炭素原子を有するアルキルであり;Xは、ClまたはBrである方法を含む。] [0013] 本発明の別の側面は、少なくとも一つの有機部分がその表面に共有結合した金属酸化物のナノ粒子であって、前記有機部分が、一般式Si-R-Y-CO-CR1R2-Xを有し、ここでRは、少なくとも2個の炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアリール部分であり;Yは、-CH2-、-O-、-NH-、-NCH3-、または-NPh-、ここでPhはフェニルであり;R1およびR2は、独立に、水素または1〜3個の炭素原子を有するアルキルであり;Xは、ClまたはBrである金属酸化物のナノ粒子を、適切な反応物と、求核置換反応で反応させることを含む、新規組成物を作製するための方法を含む。] 例示態様の説明 [0014] 以下は、単なる一例として提供される、本発明のある態様の説明である。] [0015] 本発明は、表面修飾された金属酸化物のナノ粒子に関する。この粒子は、その表面に共有結合された少なくとも一つの有機部分であって、一般式Si-R-Y-CO-CR1R2-Xを有し、ここでRは、少なくとも2個の炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアリール部分であり;Yは、-CH2-、-O-、-NH-、-NCH3-、または-NPh-、ここでPhはフェニルであり;R1およびR2は、独立に、水素または1〜3個の炭素原子を有するアルキルであり;Xは、ClまたはBrである有機部分を有することにより特徴づけられる。] [0016] この有機部分を特色とする粒子の溶解度は、Yにより示される当該部分におけるケトン、エステルまたはアミド基の存在により、並びにRの性質およびRに存在する炭素原子の数により、かなりの程度決定される。エタノールなどの極性有機溶媒における優れた溶解度のために、Rは、2〜4個の炭素原子を有するアルキルとすべきである。芳香族溶媒における溶解度のために、Rは、好ましくはアリールラジカルである。] [0017] Yの性質は、その後の求核置換反応に影響を及ぼす。好ましくは、Yは酸素であり、より好ましくは(第二級)アミンである。R1およびR2の具体的な性質は重要でないことが理解される。一方または両方が、t-ブチルなどのように嵩高い場合、これらの存在は、その後の求核置換反応を立体的に妨害し得る。このため、その後の求核置換反応が必要な場合、R1およびR2は、好ましくはメチルである。] [0018] 有機部分は、Si-O結合を介して、ナノ粒子の表面に共有結合される。かかる結合は、水酸基を有する任意の表面に形成され得る。よって、本発明は、任意の金属酸化物の修飾ナノ粒子を包含する。例として、二酸化チタン;二酸化ケイ素;酸化鉄(III);酸化イットリウム(III);酸化イットリウム(III) 鉄(III);酸化イッテルビウム(III);酸化亜鉛;酸化ジルコニウム(IV);およびこれらの混合物が挙げられる。具体的な適用のために、放射性物質の酸化物、たとえば酸化ウランを使用することが望ましい場合がある。他の適用のために、磁気特性、または半導体特性、または光電子特性を有する酸化物を使用することが望ましい場合がある。更に他の適用のために、高い屈折率について物質を選択してもよい。] [0019] 表面修飾されたナノ粒子は、凝集塊を形成することなく、溶液または乾燥形態で維持することができる点で安定である。表面修飾されたナノ粒子の溶液は、透明であり、何ヶ月の保存後でも透明なままである。遠心分離により沈殿物は形成されない。] [0020] 表面修飾されたナノ粒子は、極性有機溶媒に可溶である。上記で説明したとおり、溶解度は、有機部分の適切な選択により、とりわけ当該部分のYの性質およびラジカルRの性質により、調整され得る。] [0021] 本発明の表面修飾されたナノ粒子の最も重要な側面の一つは、ハロゲンラジカルXの存在であり、これが、求核置換反応でナノ粒子の更なる反応を可能にする。Xについてのハロゲンの選択は、所望の反応性により決定される。フルオロ化合物は、一般に、あまり反応性がなく;このためFは好ましくない。ヨード化合物は、反応性が高く、ある種の適用にとっては好ましいかもしれない。しかし、多くの場合、Iの反応性は大きすぎる。クロロ化合物は、適度な反応性を有するが、多くの場合、不十分であるかもしれない。ブロモ化合物が一般的に好ましい。] [0022] 本発明は、二酸化チタンのナノ粒子を参照して更に説明される。任意の他の金属酸化物のナノ粒子が、その代わりに使用可能であることが理解される。] [0023] ルチル(二酸化チタンの結晶形の一つ)は、ナノ粒子として商業的に入手可能である。しかし、これら商業的に入手可能な材料は、ナノ粒子の凝集塊から構成される。凝集塊の形態のまま粒子を表面修飾することは可能であるが、粒子の表面に有機部分を結合させる前に、ナノ粒子の凝集塊を分離する(de-agglomerate)ことが好ましい。] [0024] 凝集塊を形成したナノ粒子を分離する(de-agglomerate)ための適切な方法は、WO 07/082919に開示されるSchutte et al.の方法であり、この開示は、参照により本明細書に組み込まれる。この方法は、凝集塊を形成した粒子を強い鉱酸、たとえば硫酸と高温で接触させることを含む。凝集塊から分離された粒子は、3Nの塩酸水溶液に十分に溶解する。その後、この水溶液を、水混和性有機溶媒、たとえばN,N-ジメチルアセトアミド(DMAC)と混合して、シラン化反応のための適切な反応媒体を提供する。] [0025] 凝集塊から分離されたナノ粒子を、式 An(CH3)3-nSi-R-Y-CO-CR1R2-X(ここでAは、ClまたはR3O、ここでR3は、低級アルキル、好ましくはメチルであり、nは、1、2、または3であり、R、Y、R1、R2およびXは、上記で定義した意味を有する)のアルコキシシラン化合物と反応させる。アルコキシシラン化合物は、容易に入手可能な出発材料から、標準的な有機合成化学反応を用いて調製され得る。たとえば、3-(2-ブロモイソブチルアミド)プロピル(トリメトキシ)シランは、テトラヒドロフラン(THF)中で、3-(1-アミノプロピル)(トリメトキシ)シランをα-ブロモイソブチリルブロマイドと反応させることにより合成することができる。他のシラン化化合物、たとえば、トリメトキシ[3-(メチルアミノ)プロピル]シラン ([3(メチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン);およびトリメトキシ[3-(フェニルアミノ)プロピル]シラン ([3-(フェニルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン) が使用されてもよい。クロロシランが使用されてもよい。] [0026] 表面修飾されたナノ粒子は、ある標準的な有機溶媒、たとえば、DMAC、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、およびDMACまたはDMFと他の溶媒、たとえばTHFまたはアニソールとの混合液に可溶である。Rラジカルの適切な選択により、芳香族溶媒、たとえばベンゼンおよびトルエンに可溶な粒子を得ることができる。ナノ粒子の溶液は、興味深い特性、たとえば高い屈折率、UV吸収、光電子特性などを有する。したがって、これらの溶液は、それ自体で種々の有用な用途を有する。] [0027] ナノ粒子の溶液は、同一の溶媒またはナノ粒子の溶媒と混和性の溶媒中で、ポリマーの溶液と混合され得る。溶媒の除去により、高度に分散したナノ粒子を含有するポリマーが得られる。この適用については、有機部分の反応性を低減するために、(たとえば求核置換反応で、下記参照)有機部分からハロゲンを最初に除去することが望ましい。有機部分の性質は、ポリマーマトリクスにおける粒子の溶解度を最適化するように選択することができる。] [0028] ハロゲンXの存在のため、表面部分は、表面開始の原子移動ラジカル重合プロセス(ATRP)における開始剤として機能し得る。原則として、ナノ粒子は、ATRPメカニズムを介して合成することができる任意のポリマーに組み込むことができる。この方法により、ナノ粒子は、ポリマーマトリクスに共有結合するようになる。直接の粒子−粒子結合は、起こるとは思えない。] [0029] ハロゲンXの存在のため、ナノ粒子は、求核置換反応において反応物として使用することができる。ハロゲンが、第三級炭素原子に結合している場合、求核置換反応は、SN1メカニズムを介して進行する。ハロゲンが、第二級または第一級炭素原子に結合している場合、反応は、SN2メカニズムを介して進行する。求核置換反応は、有機合成の分野で周知であり、ここでの説明を必要としない。任意の適切な求核置換が、この反応で使用され得る。官能性アミン基を有する化合物が、おそらく最も一般に使用される。上記で議論されるとおり、求核置換反応のためには、X=Brが好ましい。] [0030] 求核置換反応のための反応物は、一般式Z-R4(ここで、Zは、求核原子または求核基であり、R4は、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、または任意の他の所望の官能基である)により表され得る。表面結合の有機部分Si-R-Y-CO-CR1R2-Xと求核置換基Z-R4との反応により、表面固定された有機部分は、Si-R-Y-CO-CR1R2-Z-R4に変換される。] [0031] 求核置換反応は、ナノ粒子に任意の所望の特性を付与するために使用することができる。たとえば、粒子は、パラフィン部分を粒子に結合させることにより、化学的に不活性にすることができる。粒子の溶解度は、具体的なニーズに調整することができる。粒子が、極性溶媒、たとえば水の中でミセルを形成するように、界面活性剤に類似の特性を粒子に提供することができる。] [0032] 求核置換反応は、重合可能な部分を粒子に提供するために使用することができ、この重合可能な部分によって、粒子はポリマーマトリクスに組み込まれるようになる。この方法は、溶媒ベースの方法および上述の表面開始のATRP法と区別することができる。粒子自体に重合可能な部分を提供することにより、任意の反応メカニズムで、任意のタイプのナノ粒子含有ポリマーを形成することができる。一般的に、粒子は、幾つかの部分を含有するため、架橋剤として作用し得る。また、追加のモノマーの必要もなく、粒子を互いに重合して、非常に高いナノ粒子含量のポリマーを得ることもできる。] [0033] 求核置換反応は、粒子に所望の官能基を提供するために使用することができる。官能基の例には、酸素含有官能基、たとえば水酸基、アルデヒド、ケトン、カルボネート、カルボキシル、エーテル、エステル、ヒドロペルオキシおよびペルオキシ基;窒素含有官能基、たとえばカルボキサミド、アミン(第一級、第二級または第三級アミン)、第四級アンモニウム、第一級または第二級ケチミン、第一級または第二級アルジミン、イミド、アジド、ジイミド、シアネート、イソシアネート、イソチオシアネート、ニトレート、ニトリル、ニトロソオキシ、ニトロ、ニトロソ、およびピリジル;硫黄含有基、たとえばチオエーテル、スルホニル、スルフヒドリル、スルホネート、チオシアネート、スルフィニル、およびジスルヒド;およびリン含有基、たとえばホスフィノ、ホスフェート、およびホスホノ基が含まれる。] [0034] 求核置換反応は、ナノ粒子の表面に機能性化合物を結合させるために使用することができる。機能性化合物の例には、色素;染料、たとえば蛍光および燐光染料;発色団;DNAおよびRNAの鎖;および機能性ペプチドおよびタンパク質が含まれる。機能性ペプチドおよびタンパク質の例には、酵素、抗体、抗原、リガンド、膜貫通タンパク質、シグナリングタンパク質などが含まれる。] [0035] 具体的には、ナノ粒子に、機能性タンパク質またはペプチドを備え付けて、ヒトまたは動物の体の特定の組織または器官にナノ粒子を結合させることができる。ナノ粒子、たとえば二酸化ウランまたは二酸化プルトニウムを含む粒子は、放射線照射を発し得る。これらの粒子は、特定の組織、たとえば悪性腫瘍に放射線をデリバーするために使用され得る。] [0036] 別の態様において、磁性粒子に、特定の器官または組織をターゲットにするペプチドまたはタンパク質を付与して、イメージング技術、たとえばMRIに役立ててもよい。] [0037] 更に別の態様において、ナノ粒子を特定の細胞内にデリバーするために、ナノ粒子に、細胞特異的な膜貫通タンパク質を備え付けてもよい。ナノ粒子は、特定組織の細胞内にデリバーされる。] [0038] 例1.ナノ粒子の官能化 二酸化チタンナノ粒子を、3-(2-ブロモイソブチルアミド)プロピル(トリメトキシ)シラン(1)を使用するシラン化反応で、共有結合した反応性表面層の2-ブロモイソブチリル-官能性部分により官能化した(スキーム1)。] [0039] スキーム1.シラン1の合成および二酸化チタンナノ粒子の表面における反応性層の形成 3-(2-ブロモイソブチルアミド)プロピル(トリメトキシ)シラン(1)の合成 3-(2-ブロモイソブチルアミド)プロピル(トリメトキシ)シランの合成は、Stefano Tugulu, Anke Arnold, India Sielaff, Kai Johnsson, Harm-Anton Klok, Biomacromolecules 2005, 6, 1602-1607により記載されている。これら著者は、スライドガラスの官能化のために化合物1を使用し、その後、基板に固定された1を原子移動ラジカル重合開始剤として使用する。] [0040] 1.2モル当量のトリエチルアミンを含有し、0℃に冷却されたドライテトラヒドロフラン(THF)中の(3-アミノプロピル)トリメトキシシランの溶液に、1.2当量のα−ブロモイソブチリルブロマイドを、ドライ窒素の雰囲気下で滴下した。完全な添加後、溶液を室温にし、攪拌を6時間継続した。THFに対して同体積のn-ヘキサンまたはn-ヘプタンを添加して、副生成物トリエチルアミンヒドロブロマイドを沈殿させ、これを濾過により除去した。生成物3-(2-ブロモイソブチルアミド)プロピル(トリメトキシ)シラン(1)を含有する、濾過された透明な溶液を減圧下で濃縮した。] [0041] TiO2ナノ粒子のシラン化:反応性表面層の作製 特許公開公報番号WO 2007/082919 A2に記載される3M塩酸水溶液(60 mL) 中のぺプチゼーション化ルチル(peptized rutile) (7.0 g) の溶液に、N,N-ジメチルアセトアミド(DMAC, 160 mL) を添加し、その後、3-(2-ブロモイソブチルアミド)プロピル(トリメトキシ)シラン(3.3 g) を添加した。混合物を、Branson 2510超音波洗浄器(Ultrasonic Cleaner)を用いて、80℃で1時間、超音波処理した。水を添加し、混合物を冷蔵庫(4℃)に置いて、官能化粒子を沈殿させ、これを、遠心分離により単離し、脱イオン水で2回洗浄し、単離した。] [0042] 例2.求核置換 例1の処理後、ナノ粒子は、一般の有機溶媒に可溶であり、更なる誘導体化が可能であった。反応性2-ブロモイソブチリル-官能性表面層を備えた粒子は、第一級アミンなどの求核基を特徴とする選抜された分子により、求核置換反応を受ける(スキーム2)。] [0043] スキーム2.求核置換を介したアミン-官能性分子の結合による二酸化チタンナノ粒子殻の操作 これにより、反応性表面層を、立体的に嵩高い極性の層に拡大することができ、化学的官能性は、結合される求核試薬の選択により調整することができる。第一級アミン-官能性分子による求核置換は、温和な反応条件下でほぼ定量的な変換で進行するため、広範な商業的に入手可能なアミンを利用して、粒子の殻の組成を調整し、これにより、溶媒、重合可能な包埋剤またはポリマーとの粒子適合性を調整することができる。] [0044] 反応性表面層に結合させるための分子の例は、殻における芳香族基を特徴とする粒子については3,3-ジフェニルプロピルアミン、脂肪族の殻についてはドデシルアミン、重合可能な殻を備えた粒子については2-アミノエチルメタクリレート、水溶性粒子についてはアミノプロピル-官能性ポリ(エチレングリコール)などである。加えて、殻の性質は、一工程で様々な官能基の分子を結合させることにより調整することができる。たとえば、脂肪族アミンは、重合可能な(メタクリル)アミンと一緒に導入して、あるパーセンテージの重合可能な基を含有する脂肪族の殻を形成し、これにより重合可能な官能基または架橋可能な官能基を備えた非極性粒子をつくることができる。] [0045] シランカップリング化学反応は、粒子の表面に反応性2−ブロモイソブチリル官能性層を導入するために使用するため、二酸化チタン以外の酸化物粒子をこのプロセスで使用することができる。例として、二酸化ケイ素、酸化イットリウム(III)、磁性酸化イットリウム鉄、酸化イッテルビウム(III)、酸化亜鉛、および酸化ジルコニウム(IV)のナノ粒子が挙げられる。] [0046] ブロモ基の置換による第一級アミン-官能性粒子の反応性表面層への結合 エタノールの添加とその後の減圧下での蒸発を含む3回のサイクルで、粒子から水分を除去した。典型的な実験では、粒子(2.28 g)をN,N-ジメチルアセトアミド(16 mL)およびエタノール(4 mL)中に溶解した。トリエチルアミン(0.30 g)および第一級アミン3,3-ジフェニルプロピルアミン(2.3 g)を幾らかのDMACと添加し、攪拌を30℃で24〜36時間継続した。他の第一級アミン、たとえばドデシルアミン(2.0 g)も、2-ブロモイソブチリル-官能化粒子に効率よく結合させることができた。] [0047] 非溶剤(水)の添加、その後の遠心分離、水での洗浄、および再度の遠心分離により、粒子を単離した。減圧下で、再度エタノールを用いて、水を固体生成物から除去した。その後、粒子を、蒸留テトラヒドロフランに溶解し、非溶剤(3,3-ジフェニルプロピルアミン誘導化粒子に対してはn-ヘプタン、ドデシルアミン誘導化粒子に対してはメタノール)を添加することにより沈殿させた。固体を遠心分離により単離し、それぞれの非溶剤n-ヘプタンまたはメタノールで洗浄し、再度遠心分離した。] [0048] アミノ化反応は、様々な目的のためにこれまでに文献で報告されている:V. Coessens, K. Matyjaszewski, Macromol. Rapid Commun. 1999, 20, 127-134。これらの著者は、末端水酸基を備えたポリマーを合成するために2-ブロモイソブチリル-官能基と第一級アミンとを反応させることを記載する。] [0049] 例3.表面開始の原子移動ラジカル重合 スキーム1に図示されるシラン化二酸化チタン粒子を、原子移動ラジカル重合(ATRP)プロセスでも使用し、ここで、2-ブロモイソブチリル部分は、表面固定された開始剤として作用した。ポリ(ベンジルメタクリレート)ポリマー鎖が、ルテニウム触媒の存在下で、TiO2粒子から成長することに成功した。得られたポリ(ベンジルメタクリレート)でカプセル化された二酸化チタンナノ粒子は、テトラヒドロフランなどの通常の有機溶媒に可溶であった(スキーム3)。] [0050] スキーム3.原子移動ラジカル重合プロセスに“由来するグラフティング(grafting-from)”における、ポリ(ベンジルメタクリレート)でカプセル化されたTiO2ナノ粒子の形成 表面開始の原子移動ラジカル重合 2-ブロモイソブチルアミド基で表面を官能化された全重量0.40 gの二酸化チタン粒子を、磁気撹拌子およびシュレンク(Schlenk)ラインに連結させるテフロン(登録商標)タップを備えたガラス管内で、N,N-ジメチルホルムアミド(0.5 mL)、無水エタノール(2.5 mL) および無水アニソール(1.0 mL) の混合液に溶解した。阻害剤を除去するために減圧下で予め蒸留したベンジルメタクリレート (2.0 mL) を、犠牲開始剤のエチルα-ブロモイソブチレート(13 mg) と一緒に添加した。均一で透明な溶液から、真空ラインを用いて、3回の凍結-ポンプ-解凍サイクルで、エアーを追い出した。脱気した溶液に、ATRP触媒[RuCl2(p-シメン)(PCy3)](Cy =シクロヘキシルを示す)(14.5 mg) を、ドライ窒素の雰囲気下で、幾らかの無水アニソール (1.0 mL) 中に添加した。その後、フラスコを、予め加熱したオイルバス(80℃) に置き、反応混合物をこの温度で4時間攪拌した。溶液の粘度は、この間に目に見えて増大した。続いて、反応混合物を冷却し、蒸留テトラヒドロフラン(10 mL) で希釈し、n-ヘプタン/トルエン(75/25 vol/vol, 100 mL) に攪拌しながら滴下して、ポリマーグラフトTiO2粒子を沈殿させ、ルテニウム触媒複合体を取り除いた。沈殿した粒子を単離し、蒸留テトラヒドロフラン (10 mL) 中に再溶解し、再度、n-ヘプタン/トルエン (75/25 vol/vol) 中に沈殿させた。得られたポリ(ベンジルメタクリレート)-グラフトTiO2粒子は、テトラヒドロフランに溶解して、クリアで透明な溶液になる。] [0051] ビニルモノマーのATRP重合における合成およびルテニウム触媒の使用は、Francois Simal, Albert Demonceau, Alfred F. Noels, Angew. Chem. 1999, 38, 538-540により記載される。] [0052] 化学物質CAS番号 (3-アミノプロピル)トリメトキシシラン13822-56-5 アニソール100-66-3 ベンジルメタクリレート2495-37-6 α-ブロモイソブチリルブロマイド20769-85-1 N,N-ジメチルアセトアミド127-19-5 N,N-ジメチルホルムアミド68-12-2 3,3-ジフェニルプロピルアミン5586-73-2 ドデシルアミン124-22-1 エタノール64-17-5 n-ヘプタン142-82-5 n-ヘキサン110-54-3 塩酸(37 %) 7647-01-0 メタノール67-56-1 テトラヒドロフラン109-99-9 トリエチルアミン121-44-8 脱イオン水7732-18-5 副生成物: トリエチルアミンヒドロブロマイド 636-70-4]
权利要求:
請求項1 少なくとも一つの有機部分がその表面に共有結合した金属酸化物のナノ粒子であって、前記有機部分が、一般式Si-R-Y-CO-CR1R2-Xを有し、ここでRは、少なくとも2個の炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアリール部分であり;Yは、-CH2-、-O-、-NH-、-NCH3-、または-NPh-、ここでPhはフェニルであり;R1およびR2は、独立に、水素または1〜3個の炭素原子を有するアルキルであり;Xは、ClまたはBrである、金属酸化物のナノ粒子。 請求項2 前記金属酸化物が、貴金属でない遷移金属、ランタニド、またはアクチニドの酸化物である、請求項1に記載のナノ粒子。 請求項3 前記金属酸化物が、二酸化チタン;二酸化ケイ素;酸化鉄(III);酸化イットリウム(III);酸化イットリウム(III) 鉄(III);酸化イッテルビウム(III);酸化亜鉛;酸化ジルコニウム(IV);およびこれらの混合物からなる群より選択される、請求項1に記載のナノ粒子。 請求項4 前記金属酸化物が二酸化チタンである、請求項3に記載のナノ粒子。 請求項5 XがBrである、請求項1に記載のナノ粒子。 請求項6 前記臭素ラジカルが、第三級炭素原子に結合している、請求項5に記載のナノ粒子。 請求項7 前記臭素ラジカルが、イソブチルアミド部分に結合している、請求項6に記載のナノ粒子。 請求項8 金属酸化物のナノ粒子を、トリアルコキシシランを含む有機分子と反応させることにより調製される、請求項1〜7の何れか1項に記載のナノ粒子。 請求項9 前記有機分子が、ブロモイソブチルアミド部分を更に含む、請求項8に記載のナノ粒子。 請求項10 前記有機分子が、2-(ブロモイソブチルアミド)アルキル(トリアルコキシ)シラン分子である、請求項9に記載のナノ粒子。 請求項11 前記有機分子が、2-(ブロモイソブチルアミド)プロピル(トリメトキシ)シランである、請求項10に記載のナノ粒子。 請求項12 請求項1〜11の何れか1項に記載の金属酸化物のナノ粒子を求核試薬と反応させることにより得られる、有機分子の殻を有する金属酸化物のナノ粒子。 請求項13 少なくとも一つの有機部分がその表面に共有結合した金属酸化物のナノ粒子であって、前記有機部分が、一般式Si-R-Y-CO-CR1R2-Z-R4を有し、ここでRは、少なくとも2個の炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアリール部分であり;Yは、-CH2-、-O-、-NH-、-NCH3-、または-NPh-、ここでPhはフェニルであり;R1およびR2は、独立に、水素または1〜3個の炭素原子を有するアルキルであり;Zは、求核原子または求核基であり;R4は、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、または任意の他の所望の官能基である、金属酸化物のナノ粒子。 請求項14 R4が親水性部分である、請求項1〜13の何れか1項に記載の金属酸化物のナノ粒子。 請求項15 R4が親油性部分である、請求項1〜13の何れか1項に記載の金属酸化物のナノ粒子。 請求項16 R4が反応性部分である、請求項1〜13の何れか1項に記載の金属酸化物のナノ粒子。 請求項17 R4がモノマー部分である、請求項1〜13の何れか1項に記載の金属酸化物のナノ粒子。 請求項18 請求項1〜11の何れか1項に記載の金属酸化物のナノ粒子を、重合可能なモノマーと、原子移動ラジカル重合プロセス(ATRP)で反応させることにより得られる、有機分子の殻を有する金属酸化物のナノ粒子。 請求項19 前記ATRPが触媒の存在下で行われる、請求項18に記載の金属酸化物のナノ粒子。 請求項20 前記触媒が遷移貴金属を含む、請求項19に記載の金属酸化物のナノ粒子。 請求項21 前記触媒がルテニウムを含む、請求項20に記載の金属酸化物のナノ粒子。 請求項22 前記重合可能なモノマーが、アクリレートまたはメタクリレート部分を含む、請求項18〜21の何れか1項に記載の金属酸化物のナノ粒子。 請求項23 前記重合可能なモノマーが、ベンジルメタクリレートである、請求項22に記載の金属酸化物のナノ粒子。 請求項24 有機溶媒に溶解されたときの、請求項1〜18の何れか1項に記載の金属酸化物のナノ粒子。 請求項25 少なくとも一つの機能性化合物をその表面に有する金属酸化物のナノ粒子。 請求項26 前記機能性化合物が、請求項1〜12の何れか1項に記載のナノ粒子との求核置換反応により、ナノ粒子に結合している、請求項25に記載の金属酸化物のナノ粒子。 請求項27 前記機能性化合物がタンパク質またはペプチドである、請求項26に記載の金属金属酸化物のナノ粒子。
类似技术:
公开号 | 公开日 | 专利标题 Kango et al.2013|Surface modification of inorganic nanoparticles for development of organic–inorganic nanocomposites—A review US10538672B2|2020-01-21|Organically modified metal nanoparticles Wu et al.2008|Fabrication of hybrid silica nanoparticles densely grafted with thermoresponsive poly | brushes of controlled thickness via surface-initiated atom transfer radical polymerization Percy et al.2000|Synthesis and characterization of vinyl polymer− silica colloidal nanocomposites Matyjaszewski et al.2009|Nanostructured functional materials prepared by atom transfer radical polymerization JP5026637B2|2012-09-12|Cationic pigment and aqueous composition containing the same Boyer et al.2009|The stabilization and bio-functionalization of iron oxide nanoparticles using heterotelechelic polymers EP1388561B1|2008-06-18|Nano-sized metals or metal salts stabilized by using chain-end functionalized polymers and their synthetic methods Huang et al.2001|Synthesis and characterization of PMMA nanocomposites by suspension and emulsion polymerization US6686046B2|2004-02-03|Method of coating substrate surfaces with LCST polymers JP3925932B2|2007-06-06|有機修飾金属酸化物ナノ粒子の製造法 Mandal et al.2000|Production of hollow polymeric microspheres by surface-confined living radical polymerization on silica templates McCarthy et al.2012|Preparation of multifunctional nanoparticles and their assemblies JP3717501B2|2005-11-16|選ばれたペンダント基を有するポリマー粒子とそれから製造される組成物 Zhao et al.2006|Synthesis of well-defined homopolymer and diblock copolymer grafted onto silica particles by Z-supported RAFT polymerization AU2004226052B2|2009-06-11|Surface-modified titanium dioxide fine particles and dispersion comprising the same, and method for producing the same Kar et al.2010|Synthesis and characterization of poly-L-lysine-grafted silica nanoparticles synthesized via NCA polymerization and click chemistry JP4557193B2|2010-10-06|高配向性薄片状顔料およびその製造方法 KR100876054B1|2008-12-26|입자 상에 하나 이상의 유기기를 부착하는 방법 US8287952B2|2012-10-16|Colloidal core-shell assemblies and methods of preparation DE60024605T2|2006-08-24|Katalytische prozesse für die kontrollierte polymerisation von freiradikalischen, copolymerisierbaren monomeren und funktionellpolymersysteme hergestellt davon TWI300432B|2008-09-01|Coating With Improved Hiding, Compositions Prepared Therewith, and Processes for the Preparation Thereof Rowe et al.2009|Tuning the magnetic resonance imaging properties of positive contrast agent nanoparticles by surface modification with RAFT polymers EP0891387B1|2004-05-26|Siloxane star-graft polymers, ceramic powders coated therewith and method of preparing coated ceramic powders Radhakrishnan et al.2006|Surface initiated polymerizations from silica nanoparticles
同族专利:
公开号 | 公开日 RU2010132429A|2012-02-10| CN101959972A|2011-01-26| BRPI0821856A2|2015-06-16| EP2242805A1|2010-10-27| KR20100110837A|2010-10-13| ZA201004944B|2012-09-26| WO2009087021A1|2009-07-16| US20100279118A1|2010-11-04|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2011-12-17| A621| Written request for application examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111216 | 2013-05-08| A072| Dismissal of procedure [no reply to invitation to correct request for examination]|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073 Effective date: 20130507 | 2013-06-04| A300| Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20130604 |
优先权:
[返回顶部]
申请号 | 申请日 | 专利标题 相关专利
Sulfonates, polymers, resist compositions and patterning process
Washing machine
Washing machine
Device for fixture finishing and tension adjusting of membrane
Structure for Equipping Band in a Plane Cathode Ray Tube
Process for preparation of 7 alpha-carboxyl 9, 11-epoxy steroids and intermediates useful therein an
国家/地区
|