专利摘要:
本発明は、イヌ及びヒトにおける糖尿病の効力モデルで望ましい薬物動態プロファイル及び効能を示す、タンパク質/ペプチド若しくはそれらのコンジュゲート及び/又はカチオン−インスリンコンジュゲート複合体を経口送達により摂取することができる、即席の医薬組成物に関する。好ましい製剤は、0.01%(w/w)〜20%(w/w)のインスリン、インスリン化合物コンジュゲート及び/又はカチオンインスリンコンジュゲート、10%(w/w)〜60%(w/w)の飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸及び/又はかかる脂肪酸の塩から選択される1つ又は複数の脂肪酸構成成分を含むと共に、難水溶性組成物の溶解度、溶出速度及び有効なバイオアベイラビリティを改善することができ、且つ製造時の拡張に応じてin vivoでの放出プロファイルを一定化することができる、最適量の他の薬学的に好適なポリマー賦形剤をさらに含有する。本発明のさらなる一態様は、上述の製剤を製造するプロセスを特徴づける。
公开号:JP2011511759A
申请号:JP2010529507
申请日:2008-10-16
公开日:2011-04-14
发明作者:ハリシュ アイヤル;アナンド ケドカー;スンダレシュ シャンカール;ラメシュ スブラマニ;ニランジャン セングプタ;スドハー チヴクラ;ニテシュ デーヴ;ハリシュ;ヴェンカトラマン パイ;シャンムガム;サンダヴァ ムーシー;ラマクリシュナン メラルコーデ;デヴェシュ ラドハクリシャナン;ランジス ラマクリシャ;シャラス;クマール;マラプラ ランガパ
申请人:バイオコン・リミテッドBiocon Limited;
IPC主号:A61K38-28
专利说明:

[0001] 本発明は、イヌ及びヒトにおける糖尿病の効力モデルで望ましい薬物動態プロファイル及び効能を示す、タンパク質/ペプチド若しくはそれらのコンジュゲート及び/又はカチオン−インスリンコンジュゲート複合体を経口送達により摂取することができる、即席の(improvised:即放性の)医薬組成物に関する。好ましい製剤は、0.01%(w/w)〜20%(w/w)のインスリン、インスリン化合物コンジュゲート及び/又はカチオンインスリンコンジュゲート、10%(w/w)〜60%(w/w)の、飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸及び/又はかかる脂肪酸の塩から選択される1つ又は複数の脂肪酸構成成分を含むと共に、難水溶性組成物の溶解度、溶出速度及び有効なバイオアベイラビリティを改善することができ、且つ製造時の拡張に応じてin vivoでの放出プロファイルを一定化することができる、最適量の他の薬学的に好適なポリマー賦形剤をさらに含有する。本発明のさらなる一態様は、上述の製剤を製造するプロセスを特徴づける。]
背景技術

[0002] インスリン投与の従来の皮下経路を、その生理的臨床活性を変えることのない経口薬物送達機構によって置き換えることについての研究がますます盛んになっている。生物学的巨大分子に対して有効な経口薬物送達系を設計する際に当該技術分野において立ちはだかる課題は主として、インスリンの酵素的分解の受け易さ及び上皮透過性の低さに関連している。また、インスリンの構造及び立体配座は、生物学的活性が喪失する製剤化条件及びプロセス条件に曝露されると、容易に変化する。これらの制限に対抗するアプローチの中には、インスリン類似体の使用、アミリン、グルカゴン様ペプチド、C−ペプチド等のペプチドの投与、吸入形態、鼻腔内形態を包含するものがあったが、これらはそれぞれ、バイオアベイラビリティの制限に満足に対処するものではなかった。]
[0003] 当該技術分野では、既存のコンジュゲートと比べてバイオアベイラビリティが増大しているか、又は他の医薬的特質が改善されている誘導体化インスリンコンジュゲートを含む薬学的に許容可能な複合体が必要とされている。さらに、これらの改善されたコンジュゲートは、タンパク質の経口送達の利益を最大化し易い、安定且つ即席の製剤の形態で送達される必要がある。本発明は、インスリン送達の制限に対処するために、バイオアベイラビリティが増大した改善されたインスリンコンジュゲートと、改善された製剤との複合アプローチを適用する。]
[0004] インスリン化合物の例としては、ヒトインスリン、リスプロ(lyspro)インスリン、des30インスリン、天然のプロインスリン、人工のプロインスリン等が挙げられる。カチオン構成成分は、例えば、Zn++、Mn++、Ca++、Fe++、Ni++、Cu++、Co++及びMg++から成る群から選択される二価金属カチオンであり得る。カチオン−インスリン化合物コンジュゲート複合体はまた、インスリン化合物コンジュゲートを与える、インスリン化合物と(例えば、共有結合又はイオン結合で)カップリングした修飾部分を含む。また修飾部分は、インスリン化合物コンジュゲートの溶解性が、対応する非コンジュゲートインスリン化合物と同等か、又はそれよりも大きくなるように選択されるが、亜鉛を加えると、インスリン化合物コンジュゲートの水溶性は減少する。複合体の水溶性は、インスリン化合物の水溶性よりも大きい。]
[0005] 組成物の製造において有用な、好適な修飾部分及びインスリンコンジュゲートの例は、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11、特許文献12(これらの開示内容全体が参照により本明細書中に援用される)の中に見出すことができる。かかるカチオン−インスリン化合物コンジュゲート複合体のさらなる例は、特許文献13、特許文献14及び特許文献15で与えられる。]
[0006] 既存の従来技術とは異なり、本発明の化合物は、分裂促進ポテンシャルが低減しており、これはInsugen(登録商標)のほぼ3分の1である。]
[0007] インスリンは、その同族である、インスリン受容体(IR)にナノモル以下の親和性で結合し、活性化する。インスリンは、構造的に連関したインスリン増殖因子受容体(IGFR)とも結合するが、その親和性はインスリン受容体の約1000分の1である。したがって、生理的インスリン濃度では、IGFRは全くインスリンの効果を媒介する役割を果たさない。しかしながら、非常に高いインスリン濃度(インスリンを投与される糖尿病患者)では、インスリン受容体(非特許文献1)よりも効率良く増殖刺激を伝播するIGFRを介した分裂促進効果が奏される。]
[0008] 早くから同定されている、アスパラギン酸B10残基が修飾されたインスリン類似体の1つは、速効性のインスリン効果を与えることを狙いとしたが、この修飾はまた、その類似体の分裂促進性を顕著に増大させた[非特許文献2]。インスリン増殖因子−1(IGF−1)受容体及びインスリン受容体に対する幾つかのインスリン類似体の結合を試験するために、或る試験を実施した。結合定数を測定し、試験されたインスリン類似体の代謝能及び分裂促進能と関連付けた[非特許文献3]。行われた試験の通り、通常のインスリンとの比較で、インスリンリスプロ、インスリンアスパルト及びインスリングラルギンが、インスリン受容体との結合に僅かな変化があった一方で、インスリンデテミールは、その変化が顕著に小さかった。これらの類似体はそれぞれ、IGF受容体からの解離速度が同様であるか、又は増大しており、この解離速度を、類似体の分裂促進挙動と関連付けた。]
[0009] タンパク質/ペプチド及びそれらのコンジュゲート、カチオン−ペプチドコンジュゲート複合体、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の分裂促進能は、ヒト乳房上皮細胞の分裂促進性及び増殖を増大させるリスクがあるために最大の懸念事項である。試験からは、インスリンアスパルトのIGF−1の結合が天然のヒトインスリンと類似したものであったことが示されている。インスリンリスプロ及びインスリングラルギンは、IGF−1受容体との結合親和性がそれぞれ1.5倍〜6.5倍増大しており、インスリングラルギンの分裂促進応答が顕著に大きいことが示唆された。]
[0010] インスリン類似体、そのコンジュゲート、カチオン−ペプチドコンジュゲート複合体、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の分裂促進性の長期的効果は、継続的に留意すべき重要な因子である。非特許文献4では、「天然のヒトインスリンには、その代謝作用に加えて、弱い分裂促進効果がある。インスリン分子の構造修飾が、分裂促進能を増大させ、場合によっては以前より存在する新生物の増殖刺激を生じる可能性があるため、この効果は、インスリン類似体の安全性にとって重要なものとなっている。」「インスリン様増殖因子1(IGF−1)受容体活性化の亢進及び/又はインスリン受容体を介した異常なシグナル伝達が関与しているが、インスリン類似体の分裂促進活性を担う機構(複数可)は未だに明らかにされていない。」と述べられている。]
[0011] IGF−1が結腸癌増殖、乳癌増殖、前立腺癌増殖及び肺癌増殖を促進するという証拠が蓄積されてきているため、細胞増殖アッセイで判定されると共に、長期の療法に安全であると言ってもよい、分裂促進リスクが最小化されたタンパク質/ペプチド及びそれらのコンジュゲート、カチオン−ペプチドコンジュゲート複合体、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体を開発する必要性がある。]
[0012] 本発明は、Insugen(登録商標)との比較で分裂促進性が3分の1であるタンパク質/ペプチド、それらのコンジュゲート及び/又はカチオン−ポリペプチドコンジュゲート複合体に関する。本発明のさらなる態様は、薬品中の賦形剤が、原薬の分裂促進能特性に統計的に影響を与えないという事実を対象とする。]
[0013] 本発明の別の態様は、イヌ及びヒトにおける糖尿病の効力モデルで望ましい薬物動態プロファイル及び効能を示す、タンパク質/ペプチド若しくはそれらのコンジュゲート及び/又はカチオン−インスリンコンジュゲート複合体を経口送達により摂取することができる、即席の医薬組成物に関する。]
[0014] 特許文献16は、薬物及び促進剤を含む、固形経口剤形であって、該促進剤が、炭素鎖長が炭素数約6〜20の中鎖脂肪酸の塩である、固形経口剤形を開示している。特許文献17は、0.1%(w/w)〜75%(w/w)の脂肪酸構成成分を有する、経口投与による摂取用に製剤化された固形医薬組成物であって、該脂肪酸構成成分が、飽和若しくは不飽和の脂肪酸及び/又は塩並びに治療剤を含む、固形医薬組成物を包含する。]
[0015] 上記にもかかわらず、依然として、製造時の生物学的活性の喪失に関連した課題を克服することができ、同時に、摂取後にin vivoで酵素分解に対して高い耐性を示す、実現可能な経口インスリン製剤を製造する必要性がある。本発明は、両方の要求に対処する。それに関して、本発明は、当該技術分野において立ちはだかる課題に対処して、有効性の高い経口インスリン−コンジュゲート薬物送達機構を設計する。]
[0016] 本発明は、投薬及び好都合な投与方法に関して様々な利点を示す。特許請求している合理的に設計された、測定される他の賦形剤の構成成分を含む、IN−105の経口製剤、及び経口投与可能な錠剤を製造するプロセスが容易に拡張可能であることを本発明者らが提案しているように、本発明は、従来技術の組成物に勝るまた別の利点を構成する。また、この合理的に設計された経口製剤及びそれを作製するプロセスに起因して、拡張性因子は、in vivoでの薬物性能又はそのin vivoでの放出プロファイルに影響を与えない。]
[0017] 現在利用可能な経口インスリン製剤は、安定性のレベルが低く、かかる治療薬剤の経口投与の可能性の妨げとなっている。本発明の最も重要な態様の1つは、本発明の経口インスリン製剤が、錠剤安定性の様々なパラメータ、例えば、硬度、崩壊時間、高分子量不純物の蓄積及び溶出速度に悪影響を与えることなく、様々な温度にわたって安定であるという事実を特徴とする。こうして作製された錠剤は、40℃/75%相対湿度の加速安定性試験条件下であっても優れた安定性を示す。分子及び製造方法の固有の安定な特性は、製剤の安定な本質によるものである。]
[0018] 本発明の別の態様は、拡張可能な噴霧乾燥手順によって製造されるカチオン−インスリンコンジュゲート複合体の改善された医薬組成物を製造するプロセスであって、任意選択で1つ又は複数の薬学的に許容可能な賦形剤を含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体及び少なくとも1つの脂肪酸構成成分の水性懸濁液を調製する工程を含む、プロセスに関する。]
[0019] 噴霧乾燥プロセスを用いた微粒子の典型的なプロセスでは、材料、例えば、粒子のバルクを形成することを目的とする成分を、適切な溶媒に溶解させて、溶液を形成する。或いは、噴霧乾燥することを目的とする材料を、非溶媒に懸濁又は乳化させて、懸濁液又は乳濁液を形成することができる。他の構成成分、例えば、薬物、薬学的に許容可能な賦形剤又は孔形成剤が、任意選択でこの段階で加えられる。次いで、この溶液を霧化して、液滴の微細な霧を形成する。液滴を直ちに、液滴が乾燥ガスと接触する乾燥チャンバに投入する。液滴から乾燥ガスへ溶媒を蒸発させて、液滴を固化することにより、粒子を形成する。次いで、これらの粒子を、乾燥ガスから分離及び回収する。]
[0020] かかる噴霧乾燥プロセスを、例えば、実験室スケール又はパイロットプラントスケールから工業プラントスケールにスケールアップする際には、或る特定の問題に直面する可能性がある。仮に、乾燥速度及び乾燥容量が、適当な形で最適化されない場合には、例えば、溶媒粒子の不適当な乾燥、製品収率の低減、純度の低減等の望ましくない問題に直面する可能性がある。一方で、不適当な形で拡張される乾燥速度の増大は、幾つかの製品粒子、例えば、厳密に規定された(critically defined)性能規格を有するものに対して、好適でない粒子形態及び/又は粒度分布を生じる可能性がある。より重要なことには、溶媒が蒸発するにつれて固体形成材料が析出する様式を変えることにより、規格標準から外れるように粒子の構造(例えば、多孔度)を変化させ、粒子が診断剤又は治療剤を適当に含有及び送達することができないようにする可能性もある。]
[0021] したがって、当該技術分野において、フロー特性が改善され、含量均一性が改善され、且つ回収効率が改善された、高純度の均質固形非晶質分散体を製造する、改善された噴霧乾燥プロセスが必要とされている。]
[0022] 米国特許第7,060675号明細書
米国特許第6,303,569号明細書
米国特許第6,214,330号明細書
米国特許第6,113906号明細書
米国特許第5,985,263号明細書
米国特許第5,900,402号明細書
米国特許第5,681,811号明細書
米国特許第5,637,749号明細書
米国特許第5,612,640号明細書
米国特許第5,567,422号明細書
米国特許第5,405,877号明細書
米国特許第5,359,030号明細書
米国特許出願公開第2003/083232号明細書
米国特許出願公開第2006/0019873号明細書
米国特許出願公開第2006/0019874号明細書
国際公開第00/50012号パンフレット
米国特許出願公開第2006/0018874号明細書]
先行技術

[0023] Lammers R, et al.,EMBO 1989
Drejer, K.著「in vitroでの受容体結合からin vivoでのグルコース取込みまでのインスリン類似体の生理活性(The bioactivity of insulin analogues from in vitro receptor bindingto in vivo glucose uptake)、Diabetes Metab Rev, 1992.8(3): p. 259-85
Kurtzhals, P., et al.著「受容体結合と臨床使用用に設計したインスリン類似体の代謝能及び分裂促進能との相関関係(Correlations of receptor binding and metabolic and mitogenicpotencies of insulin analogs designed for clinical use)、Diabetes, 2000.49(6): p. 999-1005
文献CPMP/SWP/372/01(インスリン類似体の発癌可能性の非臨床的判定に関する留意事項(Points to consider on the non-clinical assessment of thecarcinogenic potential of insulin analogues))]
発明が解決しようとする課題

[0024] 本発明の目的の1つは、製品純度、収率及び安定性に悪影響を与えることなく粒子の乾燥を改善する乾燥プロセスを包含するカチオン−インスリンコンジュゲート複合体の噴霧乾燥組成物を提供することである。本プロセスにより、他の必要な賦形剤をさらに配合することにより、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の経口医薬組成物を生成する、標的治療剤の均質噴霧乾燥固形粒子が生成される。]
[0025] 本発明の他の目的及び利点は、後続の開示及び添付の特許請求の範囲を鑑みることで、当業者にはより十分に明らかなものとなるであろう。]
[0026] 本発明の主たる目的は、飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、希釈剤、滑沢剤、可塑剤、透過促進剤及び可溶化剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の経口投与可能な固形医薬組成物を開発することである。]
[0027] 本発明の別の目的は、経口剤形が、錠剤、カプセル、粒子、粉末又はサッシェ(sachet)又は乾燥懸濁物の形態である、経口投与可能な固形医薬組成物を開発することである。]
[0028] 本発明のまた別の目的は、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の経口投与可能な固形医薬組成物を製造するプロセスを開発することである。]
[0029] 本発明のさらに別の目的は、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の錠剤組成物を開発することである。]
[0030] 本発明のさらに別の目的は、投与後5分〜60分以内に糖尿病患者における食後の血中グルコース濃度の最大制御を達成する、経口投与可能な固形医薬組成物の用量を開発することである。]
[0031] 本発明のさらに別の目的は、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の安定で経口投与可能な医薬組成物を開発することである。]
[0032] 本発明のさらに別の目的は、カチオン−インスリン化合物コンジュゲートの非晶質噴霧乾燥粒子を製造する方法を開発することである。]
[0033] 本発明のさらに別の目的は、IN−105の噴霧乾燥組成物を開発することである。]
[0034] 本発明のさらに別の目的は、賦形剤がコンジュゲートの分裂促進能に影響を与えない、カチオン−ペプチドコンジュゲート複合体を含む、医薬組成物を開発することである。]
課題を解決するための手段

[0035] よって、本発明は、飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、希釈剤、滑沢剤、可塑剤、透過促進剤及び可溶化剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の経口投与可能な固形医薬組成物;経口剤形が、錠剤、カプセル、粒子、粉末又はサッシェ(sachet)又は乾燥懸濁物の形態である、経口投与可能な医薬組成物;飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、希釈剤、滑沢剤、可塑剤、透過促進剤及び可溶化剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の経口投与可能な固形医薬組成物を製造するプロセス;飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、希釈剤、滑沢剤、可塑剤、可溶化剤及び透過促進剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の経口投与可能な固形医薬組成物を製造するプロセスであって、a)好適な飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸及び/又はかかる脂肪酸の塩を粉砕する工程と、b)工程(a)から得られた脂肪酸を有機溶媒を用いて造粒する工程と、c)工程(b)から得られた顆粒を風乾させる工程と、d)メッシュを通して乾燥顆粒を削り、所望の粒度の顆粒を得る、削る工程と、e)脂肪酸顆粒に対して、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体を他の賦形剤と共に配合する工程と、f)配合した混合物を圧縮して、錠剤を形成する、圧縮する工程とを含む、プロセス;飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、可塑剤及び透過促進剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の経口投与可能な固形医薬組成物を製造するプロセスであって、a)好適な飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸及び/又はかかる脂肪酸の塩並びに結合剤を粉砕する工程と、b)カチオン−インスリンコンジュゲート複合体を、結合剤を用いて、有機溶媒中に懸濁させて湿塊を形成する、懸濁させる工程と、c)工程(b)から得られた構成成分を結合剤を用いて造粒する工程と、d)工程(c)の乾燥顆粒を削る工程と、e)顆粒に他の賦形剤を配合する工程と、f)配合した混合物を圧縮して、錠剤を形成する、圧縮する工程とを含む、プロセス;使用する有機溶媒が、イソプロパノール、アセトン、メチルアルコール、メチルイソブチルケトン、クロロホルム、1−プロパノール、2−プロパノール、アセトニトリル、1−ブタノール、2−ブタノール、エチルアルコール、シクロヘキサン、ジオキサン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、ジクロロエタン、ヘキサン、イソオクタン、塩化メチレン、tert−ブチルアルコール、トルエン、四塩化炭素又はそれらの組合せを含む群から選択される、プロセス;飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、可塑剤及び透過促進剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の5mg〜500mg錠剤組成物;飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、可塑剤及び透過促進剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の50mg錠剤組成物;飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、可塑剤及び透過促進剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の100mg錠剤組成物;飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、可塑剤及び透過促進剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の150mg錠剤組成物;飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、可塑剤及び透過促進剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の200mg錠剤組成物;飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、可塑剤及び透過促進剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の250mg錠剤組成物;投与後5分〜60分以内に糖尿病患者における食後の血中グルコース濃度の最大制御を達成する、経口投与可能な固形医薬組成物の用量;飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、希釈剤、滑沢剤、可塑剤、透過促進剤及び可溶化剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の安定で経口投与可能な医薬組成物であって、(a)約2℃〜40℃の温度範囲、(b)少なくとも6ヶ月の期間にわたる25℃±2℃/60%±5%相対湿度(RH)、30℃±2℃/65%±5%相対湿度、40℃±2℃/75%±5%相対湿度を含む群から選択される条件への曝露に対して安定を保つことを特徴とする、安定で経口投与可能な医薬組成物;カチオン−インスリン化合物コンジュゲートの非晶質噴霧乾燥粒子を製造する方法であって、a)溶媒中にカチオン−インスリン化合物コンジュゲート及び脂肪酸構成成分を含む溶液又は懸濁液を調製する工程と、b)溶媒の相当量を除去することができる条件下で、溶液をチャンバ内に噴霧する工程と、c)カチオン−インスリン化合物コンジュゲートの噴霧乾燥粒子を得る工程とを含む、方法;IN−105の噴霧乾燥組成物;薬物が実質的に非晶質且つ均質である、IN−105の噴霧乾燥組成物;純度が少なくとも95%である、IN−105の噴霧乾燥組成物;純度が少なくとも98%である、IN−105の噴霧乾燥組成物;純度が少なくとも99%である、IN−105の噴霧乾燥組成物;IN−105の非晶質形態;コンジュゲートの分裂促進性がその天然の対応物との比較で3分の1に低減していることを特徴とする、インスリン分泌性カチオン−ペプチドコンジュゲート複合体;並びに賦形剤がコンジュゲートの分裂促進能に影響を与えないことを特徴とする、薬学的に許容可能な賦形剤を含むカチオン−ペプチドコンジュゲート複合体を含む、医薬組成物を提供する。]
図面の簡単な説明

[0036] 平均血漿インスリンプロファイル−IN−105製剤錠剤(FDT−3)を示す図である。
FDT−3投与における正規化グルコースプロファイルを示す図である。
平均血漿インスリンプロファイル−IN−105製剤錠剤(FDT−19)を示す図である。
FDT−19投与における正規化グルコースプロファイルを示す図である。
平均血漿インスリンプロファイル−IN−105製剤錠剤(FDT−20)を示す図である。
FDT−20投与後のグルコースプロファイルを示す図である。
血漿インスリンプロファイルを示す図である。
グルコース注入速度プロファイルを示す図である。
血漿グルコースプロファイルを示す図である。
PLAソフトウェアによって求めたInsugen(登録商標)及びIN105の様々な濃度にわたるバイオアッセイの平行性及び線形性を示す図である。データは、実験の3連値の平均±SEMを表す。
線形範囲の4点を用いたPLA分析からのIN−105及びHIM−2と比較したInsugenの分裂促進能を示す図である。
PLAソフトウェアによって求めたInsugen(登録商標)対IN105(A)及びInsugen対HIM−2(B)の様々な濃度にわたるバイオアッセイの平行性及び線形性を示す図である。データは、実験の3連値の平均±SEMを表す。
線形範囲の4点を用いたPLA分析に対する、IN−105粉末と比較した、透析したIN−105の分裂促進活性を示す図である。
Insugen(登録商標)、IN105及びHIM−2の間での代謝能の比較を示す図である。
PLAソフトウェアによって求めたInsugen(登録商標)対IN105(A)及びInsugen対HIM−2(B)の様々な濃度にわたるバイオアッセイの平行性及び線形性を示す図である。データは、実験の3連値の平均±SEMを表す。
(A)Insugen(登録商標)、(B)IN105及び(C)HIM−2の一部位競合曲線をそれぞれ示す図である。曲線は、Graph Padバージョン−4ソフトウェアによって求めた。データは、実験の3連値の平均を表す。]
実施例

[0037] 本発明は、飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、希釈剤、滑沢剤、可塑剤、透過促進剤及び可溶化剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の経口投与可能な固形医薬組成物に関する。]
[0038] 本発明の別の実施形態において、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体はIN−105である。]
[0039] 本発明のまた別の実施形態において、脂肪酸構成成分は、カプリン酸及び/又はラウリン酸又はそれらの塩である。]
[0040] 本発明のさらに別の実施形態において、脂肪酸はカプリン酸ナトリウムである。]
[0041] 本発明のさらに別の実施形態において、結合剤は、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、デンプン、ゼラチン、糖、天然及び合成のガム又はそれらの組合せを含む群から選択される。]
[0042] 本発明のさらに別の実施形態において、結合剤はポリビニルピロリドンである。]
[0043] 本発明のさらに別の実施形態において、希釈剤は、カルシウム塩、セルロース若しくはセルロース誘導体、パラチノース、有機酸、糖及び糖アルコール、ペクチン酸塩又はそれらの組合せを含む群から選択される。]
[0044] 本発明のさらに別の実施形態において、希釈剤はマンニトールである。]
[0045] 本発明のさらに別の実施形態において、崩壊剤は、架橋ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、カチオン交換樹脂、アルギン酸、グァーガム又はそれらの組合せを含む群から選択される。]
[0046] 本発明のさらに別の実施形態において、滑沢剤は、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、フマル酸、ポリエチレングリコール、アラニン及びグリシンを含む群から選択される。]
[0047] 本発明のさらに別の実施形態において、滑沢剤はステアリン酸マグネシウムである。]
[0048] 本発明のさらに別の実施形態において、透過促進剤は、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、パルミトイルカルニチン、ホスファチジルコリン、シクロデキストリン及びその誘導体、カルニチン及びその誘導体、粘膜付着性ポリマー、閉鎖帯毒素(zonula occludings toxin)、胆汁酸塩、脂肪酸又はそれらの組合せを含む群から選択される。]
[0049] 本発明のさらに別の実施形態において、透過促進剤はラウリル硫酸ナトリウムである。]
[0050] 本発明のさらに別の実施形態において、透過促進剤はβ−シクロデキストリンである。]
[0051] 本発明のさらに別の実施形態において、可塑剤は、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、クエン酸アセチル、トリアセチン、アセチル化モノグリセリド、菜種油、オリーブ油、ゴマ油、クエン酸アセチルトリエチル、グリセリン、ソルビトール、シュウ酸ジエチル、リンゴ酸ジエチル、フマル酸ジエチル、コハク酸ジブチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、セバシン酸ジブチル、クエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル、三酪酸グリセロール、三酢酸グリセリル又はそれらの混合物を含む群から選択される。]
[0052] 本発明のさらに別の実施形態において、可塑剤はポリエチレングリコールである。]
[0053] 本発明はまた、経口剤形が、錠剤、カプセル、粒子、粉末又はサッシェ(sachet)又は乾燥懸濁物の形態である、経口投与可能な医薬組成物に関する。]
[0054] 本発明はまた、飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、希釈剤、滑沢剤、可塑剤、透過促進剤及び可溶化剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の経口投与可能な固形医薬組成物を製造するプロセスに関する。]
[0055] 本発明はまた、飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、希釈剤、滑沢剤、可塑剤、可溶化剤及び透過促進剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の経口投与可能な固形医薬組成物を製造するプロセスであって、
a.好適な飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸及び/又はかかる脂肪酸の塩を粉砕する工程と、
b.工程(a)から得られた脂肪酸を有機溶媒を用いて造粒する工程と、
c.工程(b)から得られた顆粒を風乾させる工程と、
d.メッシュを通して乾燥顆粒を削り、所望の粒度の顆粒を得る、削る工程と、
e.脂肪酸顆粒に対して、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体を他の賦形剤と共に配合する工程と、
f.配合した混合物を圧縮して、錠剤を形成する、圧縮する工程と、
を含む、請求項18に記載のプロセスに関する。]
[0056] 本発明はまた、飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、可塑剤及び透過促進剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の経口投与可能な固形医薬組成物を製造するプロセスであって、
a)好適な飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸及び/又はかかる脂肪酸の塩並びに結合剤を粉砕する工程と、
b)カチオン−インスリンコンジュゲート複合体を結合剤を用いて有機溶媒中に懸濁させて、湿塊を形成する、懸濁させる工程と、
c)工程(b)から得られた構成成分を結合剤を用いて造粒する工程と、
d)工程(d)の乾燥顆粒を削る工程と、
e)顆粒に他の賦形剤を配合する工程と、
f)配合した混合物を圧縮して、錠剤を形成する、圧縮する工程と、
を含む、請求項18に記載のプロセスに関する。]
[0057] 本発明のさらに別の実施形態において、使用する有機溶媒は、イソプロパノール、アセトン、メチルアルコール、メチルイソブチルケトン、クロロホルム、1−プロパノール、2−プロパノール、アセトニトリル、1−ブタノール、2−ブタノール、エチルアルコール、シクロヘキサン、ジオキサン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、ジクロロエタン、ヘキサン、イソオクタン、塩化メチレン、tert−ブチルアルコール、トルエン、四塩化炭素又はそれらの組合せを含む群から選択される。]
[0058] 本発明はまた、飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、可塑剤及び透過促進剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の5mg〜500mg錠剤組成物に関する。]
[0059] 本発明はまた、飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、可塑剤及び透過促進剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の50mg錠剤組成物に関する。]
[0060] 本発明はまた、飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、可塑剤及び透過促進剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の100mg錠剤組成物に関する。]
[0061] 本発明はまた、飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、可塑剤及び透過促進剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の150mg錠剤組成物に関する。]
[0062] 本発明はまた、飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、可塑剤及び透過促進剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の200mg錠剤組成物に関する。]
[0063] 本発明はまた、飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、可塑剤及び透過促進剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の250mg錠剤組成物に関する。]
[0064] 本発明はまた、投与後5分〜60分以内に糖尿病患者における食後の血中グルコース濃度の最大制御を達成する、経口投与可能な固形医薬組成物の用量に関する。]
[0065] 本発明の別の実施形態において、経口投与後120分以内にヒト患者における血清グルコースを少なくとも5%低下させる、先行する請求項のいずれか一項に記載の経口投与可能な固形医薬組成物。]
[0066] 本発明はまた、飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、希釈剤、滑沢剤、可塑剤、透過促進剤及び可溶化剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の安定で経口投与可能な医薬組成物であって、
(a)約2℃〜40℃の温度範囲
(b)少なくとも6ヶ月の期間にわたる25℃±2℃/60%±5%相対湿度(RH)、30℃±2℃/65%±5%相対湿度、40℃±2℃/75%±5%相対湿度
を含む群から選択される条件への曝露に対して安定を保つことを特徴とする、安定で経口投与可能な医薬組成物に関する。]
[0067] 本発明の別の実施形態において、不純物は、製造時の不純物レベルと比較した場合に5%超増加しない。]
[0068] 本発明のさらに別の実施形態において、不純物は、製造時の不純物レベルと比較した場合に10%超増加しない。]
[0069] 本発明のさらに別の実施形態において、組成物中の上記化合物のアッセイは、10%超減少しない。]
[0070] 本発明のさらに別の実施形態において、溶出プロファイルは、任意の上記時間間隔で少なくとも75%である。]
[0071] 本発明のさらに別の実施形態において、時間間隔は、2年を上回る期間に及ぶ。]
[0072] 本発明のさらに別の実施形態において、硬度プロファイルの差は、製造時の硬度プロファイルと比較した場合に1kg/cm2以下である。]
[0073] 本発明のさらに別の実施形態において、組成物の少なくとも95%±2%が、
(a)約2℃〜8℃又は25℃〜40℃の温度範囲
(b)少なくとも6ヶ月の期間にわたる25℃±2℃/60%±5%相対湿度(RH)、30℃±2℃/65%±5%相対湿度、40℃±2℃/75%±5%相対湿度
を含む群から選択される条件への曝露に対して分解されずに残存する。]
[0074] 本発明のさらに別の実施形態において、組成物の少なくとも90%±2%が、
(a)約2℃〜8℃又は25℃〜40℃の温度範囲
(b)少なくとも6ヶ月の期間にわたる25℃±2℃/60%±5%相対湿度(RH)、30℃±2℃/65%±5%相対湿度、40℃±2℃/75%±5%相対湿度
を含む群から選択される条件への曝露に対して分解されずに残存する。]
[0075] 本発明はまた、カチオン−インスリン化合物コンジュゲートの非晶質噴霧乾燥粒子を製造する方法であって、
a.溶媒中にカチオン−インスリン化合物コンジュゲート及び脂肪酸構成成分を含む溶液又は懸濁液を調製する工程と、
b.溶媒の相当量を除去することができる条件下で、溶液をチャンバ内に噴霧する工程と、
c.カチオン−インスリン化合物コンジュゲートの噴霧乾燥粒子を得る工程と、
を含む、方法に関する。]
[0076] 本発明のさらに別の実施形態において、脂肪酸構成成分は、C4〜C12脂肪酸及び/又はかかる脂肪酸の塩を含む群から選択される。]
[0077] 本発明のさらに別の実施形態において、脂肪酸構成成分はカプリン酸ナトリウムである。]
[0078] 本発明のさらに別の実施形態において、カチオン−インスリン化合物コンジュゲートはIN−105である。]
[0079] 本発明のさらに別の実施形態において、溶媒は水である。]
[0080] 本発明のさらに別の実施形態において、溶媒中にカチオン−インスリンコンジュゲート及び脂肪酸構成成分を含む溶液又は懸濁液は、希釈剤をさらに含む。]
[0081] 本発明のさらに別の実施形態において、希釈剤はマンニトールである。]
[0082] 本発明のさらに別の実施形態において、噴霧乾燥粒子の大きさは約1μ〜100μである。]
[0083] 本発明のさらに別の実施形態において、カチオン−インスリンコンジュゲートを含む溶液又は懸濁液は、80℃〜150℃の範囲の温度で噴霧乾燥される。]
[0084] 本発明のさらに別の実施形態において、噴霧乾燥に用いる霧化圧は、0.5kg/cm2〜1.5kg/cm2の範囲である。]
[0085] 本発明のさらに別の実施形態において、カチオン−インスリン化合物コンジュゲートの噴霧乾燥組成物の純度は、少なくとも95%である。]
[0086] 本発明のさらに別の実施形態において、カチオン−インスリン化合物コンジュゲートの噴霧乾燥組成物の純度は、少なくとも98%である。]
[0087] 本発明のさらに別の実施形態において、カチオン−インスリン化合物コンジュゲートの噴霧乾燥組成物の純度は、少なくとも99%である。]
[0088] 本発明は、IN−105の噴霧乾燥組成物に関する。]
[0089] 本発明はまた、薬物が実質的に非晶質且つ均質である、IN−105の噴霧乾燥組成物に関する。]
[0090] 本発明はまた、純度が少なくとも95%である、IN−105の噴霧乾燥組成物に関する。]
[0091] 本発明は、純度が少なくとも98%である、IN−105の噴霧乾燥組成物に関する。]
[0092] 本発明はまた、純度が少なくとも99%である、IN−105の噴霧乾燥組成物に関する。]
[0093] 本発明はまた、IN−105の非晶質形態に関する。]
[0094] 本発明はまた、上記コンジュゲートの分裂促進性が、その天然の対応物との比較で3分の1に低減していることを特徴とする、インスリン分泌性カチオン−ペプチドコンジュゲート複合体に関する。]
[0095] 本発明のさらに別の実施形態において、コンジュゲートは、in vitro及び/又はin vivoでの細胞増殖を、その天然の対応物の少なくとも20%±5%に低減させる。]
[0096] 本発明のさらに別の実施形態において、コンジュゲートは、in vitro及び/又はin vivoでの細胞増殖を、その天然の対応物の少なくとも2%±0.5%に低減させる。]
[0097] 本発明のさらに別の実施形態において、上記コンジュゲートは、その天然の対応物と同様の代謝効率を示す。]
[0098] 本発明はまた、薬学的に許容可能な賦形剤を含む、カチオン−ペプチドコンジュゲート複合体を含む、医薬組成物であって、賦形剤がコンジュゲートの分裂促進能に影響を与えないことを特徴とする、医薬組成物に関する。]
[0099] 本発明の主たる目的は、経口送達時にヒトにおける糖尿病の効力モデルで望ましい薬物動態プロファイル及び効能を示す、タンパク質/ペプチド、それらのコンジュゲート及び/又はカチオン−ポリペプチドコンジュゲート複合体を含む、即放性製剤を提供することである。当該技術の現状からは、消化管における非修飾インスリンの不安定性が認識されており、即放性の合理的に設計された製剤を開発することによってこれらの課題を回避しようと努力を行っている。]
[0100] 本発明のカチオン−ペプチドコンジュゲート複合体、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体は、分裂促進能が低減していることを特徴とする。本発明中で記載するコンジュゲートは、長期の使用後であっても、分裂促進反応を誘導するリスクが比較的少ないか、又は全くないという事実から有利であるため、糖尿病の長期の治療及び管理に安全に使用することができる。本発明の治療化合物は、分裂促進能がInsugen(登録商標)と比較した場合に3分の1に低減していることを特徴とする。]
[0101] 本発明の重要な一態様によれば、薬品中の賦形剤が原薬の分裂促進特性に影響を与えないため、製剤又は組成物の分裂促進能は、現在市販されているインスリン治療薬剤と比較した場合に相対的に小さいままである。]
[0102] 本発明の別の目的は、最大で12ヶ月に及ぶ時間間隔の間、様々な温度に渡って安定性を示す、タンパク質/ペプチド、それらのコンジュゲート及び/又はカチオン−ポリペプチドコンジュゲート複合体を含む、即放性製剤を提供することである。現在開発している製剤は、室温で安定であると共に、高温でも安定性を示す。]
[0103] 本発明の一態様によれば、そのように製造された医薬組成物を、最大で12ヶ月に及ぶ時間間隔の間、温度及び相対湿度の異なる試験条件で評価する。]
[0104] 本発明の好ましい実施形態は、0.01%(w/w)〜20%(w/w)のインスリン、インスリン化合物コンジュゲート及び/又はカチオンインスリンコンジュゲートと、10%(w/w)〜60%(w/w)の飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸及び/又はかかる脂肪酸の塩から選択される1つ又は複数の脂肪酸構成成分と、10%(w/w)〜60%(w/w)の希釈剤と、1%〜20%の崩壊剤と、0.01%〜5%の結合剤と、0.01%〜5%の吸着剤(限定するものではないが、他の好適な薬学的に許容可能な担体を含む)とを含む、経口送達可能な製剤に関する。]
[0105] よって、本発明の一態様は、誘導体化インスリンコンジュゲート、インスリン類似体、インスリン複合体(限定するものではないが、インスリン様活性を有する他の治療剤を含む)から選択される少なくとも1つの生物学的に活性な化合物を含む、製剤に関する。]
[0106] また別の態様において、本発明は、治療活性剤の分解耐性を高める好適な賦形剤を用いる最適な作業条件下で、上述した経口送達可能な製剤を製造するプロセスを提供する。]
[0107] また別の好ましい態様において、酵素分解耐性を有する、タンパク質/ペプチド、それらのコンジュゲート及び/又はカチオン−ポリペプチドコンジュゲート複合体から選択される少なくとも1つの生物学的に活性な化合物を含む、経口送達可能な錠剤を製造するプロセスであって、
1.好適な飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸及び/又はかかる脂肪酸の塩を粉砕する工程と、
2.工程(1)から得られた脂肪酸を有機溶媒を用いて造粒する工程と、
3.工程(2)から得られた顆粒を風乾させる工程と、
4.メッシュを通して乾燥顆粒を削り、約250μmの所望の大きさの顆粒を得る、削る工程と、
5.脂肪酸顆粒に対して、カチオン−インスリン化合物コンジュゲートを他の賦形剤と共に配合する工程と、
6.配合した混合物を圧縮して、錠剤を形成する、圧縮する工程と、
を含む、プロセス。]
[0108] 上記目的及びその他の目的によれば、本発明は、一部には、投与後20分〜30分以内に糖尿病患者における食後の血中グルコース濃度の最大制御を達成する、修飾インスリンの用量を含む、経口固形剤形を対象とする。]
[0109] 当業者は、特定の化合物、症状の重篤度、及び被験者の副作用に対する感受性に応じて用量レベルが変動し得ることを容易に理解するであろう。所定の化合物に対する好ましい投与量は、種々の手段によって当業者が容易に求めることができる。好ましい手段は、所定の化合物の生理的効能を測定することである。単位剤形(dosage unit form)は、液体又は粉末若しくはサッシェ(sachet)を含む、錠剤、カプセル若しくは粒子等の固体であり得る。]
[0110] 本発明はまた、薬学的に許容可能な賦形剤の少なくとも1つと共に治療薬を含有する1μ〜100μの噴霧乾燥粒子を製造する噴霧乾燥の即席のプロセスに関する。]
[0111] プロセスは、(a)治療薬と、任意選択で0.001%(w/w)〜20%(w/w)の濃度の希釈剤、任意選択で10%(w/w)〜60%(w/w)の、飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸及び/又はかかる脂肪酸の塩から選択される1つ又は複数の脂肪酸構成成分を含有する溶液を調製すること、並びに(b)得られたスラリを噴霧乾燥して、噴霧乾燥粉末を形成することを包含する。]
[0112] 本発明の次なる態様は、錠剤形態に圧縮される噴霧乾燥粉末と他の医薬賦形剤を組み合わせることに関する。]
[0113] 本発明の方法は、例えば、条件が、所定の入熱当たりの蒸発効率の増大をもたらす場合には、治療剤を含む均質固体粒子を生成する能力を提供することができる。本発明においてかかる粉末粒子を製造する方法は、例えば、溶液又は懸濁液の混合物を形成する生物活性材料の水懸濁液又は水溶液を調製すること、混合物を減圧することによって超微細な液滴を噴霧すること、及び噴霧ガスを乾燥ガスに交換すること、例えば、噴霧乾燥装置の乾燥チャンバ内に噴霧することによって液滴を乾燥させて粉末粒子にすることを含み得る。]
[0114] 本発明の他の目的及び利点は、後続の開示及び添付の特許請求の範囲を鑑みて、当業者にはより十分に明らかとなるであろう。]
[0115] 本発明はさらに、動物、好ましくはヒトにおける糖尿病、耐糖能障害、初期糖尿病及び末期糖尿病を治療する方法、並びにタンパク質/ペプチド、それらのコンジュゲート及び/又はカチオン−ポリペプチドコンジュゲート複合体を、治療活性剤の分解耐性を高める好適な賦形剤と共に含む、1つ又は複数の単位用量の即放性製剤の剤形を投与することを含む、グルコース恒常性を達成する方法を提供する。]
[0116] 定義:
本発明を説明し、特許請求するに際しては、本明細書中に提示する定義に従って、以下の専門用語を使用する。]
[0117] 「カチオン−インスリン化合物コンジュゲート」は、任意のインスリン化合物構成成分を含む。インスリン化合物は、例えば、哺乳類インスリン化合物、例えば、ヒトインスリン、又はインスリン化合物誘導体若しくは類似体であり得る。治療剤は具体的には、IN−105分子に関する。IN−105は、インスリンB鎖のB29位のε−アミノ酸リジンで構造式CH3O−(C4H2O)3−CH2−CH2−COOHの両親媒性オリゴマーとコンジュゲートしたインスリン分子である。分子は、A1、B1及びB29の一箇所でコンジュゲート(monoconjugated)してもよく、A1、B1及びB29の様々な組合せの2箇所でコンジュゲート(diconjugated)してもよく、又はA1、B1及びB29の様々な組合せの3箇所でコンジュゲート(triconjugated)してもよい。]
[0118] 「治療的有効量」は、投薬間隔の間、有効な絶食状態又は摂食状態のいずれかにあるヒト糖尿病患者における血中グルコース濃度の臨床的に意義のある制御を達成するのに十分な、本発明の剤形に含まれるインスリンの量を指す。]
[0119] 本明細書中で使用する場合、「希釈剤」/「充填剤」/「増量剤」は、製剤のかさを増加させて、錠剤を圧縮に実用的な大きさにするために加える不活性物質である。本発明における使用に考慮される一般的に使用される希釈剤としては、糖アルコール、有機酸、galenIQ、パラチノース、セルロース及びセルロース誘導体、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、ラクトース、カオリン、マンニトール、塩化ナトリウム、乾燥デンプン、粉糖並びにシリカ等が挙げられる。]
[0120] 本明細書中で使用する場合、「結合剤」は、粉末材料に粘着性を付与するために使用する作用剤である。結合剤(又は「造粒剤」として知られていることもある)は、錠剤製剤に対して粘着性を付与し、それにより、錠剤が圧縮後に原形を保つことが保証されると共に、所望の硬度及び大きさの顆粒の製剤によって易流動性が改善される。結合剤として一般的に使用される材料としては、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、デンプン;ゼラチン;糖、例えば、スクロース、グルコース、デキストロース、糖蜜及びラクトース;天然及び合成のガム、例えば、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、アイリッシュモスの抽出物、パンワー(panwar)ガム、ガッチガム、イサポール皮(isapol husks)の粘液、Veegum、微結晶セルロース、微結晶デキストロース、アミロース及びカラマツアラビノガラクタン)等が挙げられる。本発明の文脈においては、ポリビニルピロリドンを使用する。]
[0121] 本明細書中で使用する場合、「崩壊薬」又は「崩壊剤」は、投与後の錠剤の破壊を容易にするか、又はその崩壊を容易にする物質である。崩壊剤として機能する材料は、デンプン、クレー、セルロース、アルギン又はガムとして化学的に分類されている。他の崩壊薬としては、VeegumHV、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、セルロース及び木材製品、天然のスポンジ、カチオン交換樹脂、アルギン酸、グァーガム、シトラスパルプ、架橋ポリビニルピロリドン及びカルボキシメチルセルロース等が挙げられる。]
[0122] 「滑沢剤」は、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、フマル酸、分子量4000超のポリエチレングリコール(PEG)、アラニン及びグリシンを含む群から選択することができる。本発明の文脈における好ましい滑沢剤は、ステアリン酸マグネシウム又はステアリン酸ナトリウムである。]
[0123] 「ステアリン酸マグネシウム」は、脂肪から得られる固形有機酸の混合物を含むマグネシウムの化合物を意味し、主に、比率が変動し得るステアリン酸マグネシウム及びパルミチン酸マグネシウムから成る。ステアリン酸マグネシウムは、圧縮錠剤の製造における薬学的必需品(滑沢剤)として使用される。]
[0124] 「透過促進剤」は、膜透過性を増大させ、且つ生体膜を通じた薬物移送を容易にすることにより、送達される治療剤のバイオアベイラビリティを改善する任意の化合物を意味する。好適な膜透過促進剤としては、界面活性剤、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、パルミトイルカルニチン、ラウレス−9、ホスファチジルコリン、シクロデキストリン及びその誘導体、胆汁酸塩、例えば、グリココール酸ナトリウム、デオキシコール酸ナトリウム、タウロコール酸ナトリウム及びフシジン酸ナトリウム、EDTAを含むキレート剤、クエン酸及びサリチル酸塩、及び脂肪酸(例えば、オレイン酸、ラウリン酸、アシルカルニチン、モノジグリセリド及びジグリセリド)、L−カルニチン(carnithine)及びその誘導体、粘膜付着性ポリマー、閉鎖帯毒素(zonula occludings toxin:ZOT)又はそれらの組合せが挙げられる。]
[0125] 「可塑剤」は、クエン酸アセチル、トリアセチン、アセチル化モノグリセリド、菜種油、オリーブ油、ゴマ油、クエン酸アセチルトリエチル、グリセリン、ソルビトール、シュウ酸ジエチル、リンゴ酸ジエチル、フマル酸ジエチル、コハク酸ジブチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、セバシン酸ジブチル、クエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル、三酪酸グリセロール、三酢酸グリセリル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール及びそれらの混合物から成る群から選択される。可塑剤は、最も好ましくはポリエチレングリコールである。可塑剤は、皮膜形成ポリマーの最大40%(w/w)まで存在し得る。本発明の文脈において使用する代表的な可塑剤は、PEG(ポリエチレングリコール)である。]
[0126] 「ポリアルキレングリコール」、すなわち、「PAG」は、置換又は非置換の直鎖又は分枝鎖のポリアルキレングリコールポリマー、例えば、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリプロピレングリコール(PPG)及びポリブチレングリコール(PBG)並びにそれらの組合せ(例えば、2つ以上の異なるPAGサブユニット、例えば、PEG、PPG、PPG及びPBGサブユニットから選択される2つ以上の異なるPAGユニットの組合せを含む、直鎖又は分枝鎖のポリマー)を指し、ポリアルキレングリコールのモノアルキルエーテルを含む。「PAGサブユニット」という用語は、単一のPAGユニットを意味し、例えば、「PEGサブユニット」は、単一のポリエチレングリコールユニット、例えば、−(CH2CH2O)−を指し、「PPGサブユニット」は、単一のポリプロピレングリコールユニット、例えば、−(CH2CH2CH2O)−を指し、「PBGサブユニット」は単一のポリプロピレングリコールユニット、例えば、−(CH2CH2CH2CH2O)−を指す。PAG及び/又はPAGサブユニットはまた、置換されたPAG又はPAGサブユニット、例えば、アルキル側鎖、例えば、メチル、エチル若しくはプロピル側鎖又はカルボニル側鎖を含むPAG、並びに1つ又は複数の分枝鎖のPAGサブユニットを含むPAG、例えば、イソ−PPG又はイソ−PBGを含む。]
[0127] 「可溶化剤」は、薬物の水溶性を高める任意の物質であり得る。]
[0128] 本明細書中で使用する場合、「薬学的に許容可能な担体」は、糖質及び修飾糖質及びそれらの誘導体、ポリエチレン及び/又はポリプロピレングリコール及びそれらの誘導体、無機充填剤又は滑剤、脂肪酸及びそのエステル及び塩、防腐剤並びにコーティング剤から成る群から選択される1つ又は複数の作用剤を含む。]
[0129] 本明細書中で言及する場合、「有効量」は、毒性がなく、任意の医療に伴う合理的な利益/リスク比で所望の局所的又は全身的な効果及び性能を提供するのに十分な任意の作用剤の量を意味する。例えば、滑沢剤の有効量は、いかなる有害効果ももたらさずに錠剤化する目的で組成物を滑沢させる機能を発揮するのに十分な量である。]
[0130] 本発明の文脈において、「有機溶媒」は、液体ポリマー及びその混合物を含む、非水起源の任意の溶媒を指す。本発明に好適な有機溶媒としては、アセトン、メチルアルコール、メチルイソブチルケトン、クロロホルム、1−プロパノール、イソプロパノール、2−プロパノール、アセトニトリル、1−ブタノール、2−ブタノール、エチルアルコール、シクロヘキサン、ジオキサン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、ジクロロエタン、ヘキサン、イソオクタン、塩化メチレン、tert−ブチルアルコール、トルエン、四塩化炭素又はそれらの組合せが挙げられる。]
[0131] 「アッセイ」は、特定の物質の量を見出し、測定するための実験室試験であり得る。]
[0132] 「不純物」は、以下の特性のうちの1つ又はいずれかの組合せによって本質的に特徴付けられる、組成物の品質又は状態を不純にする、天然の製剤の一部ではない構成成分と定義することができる:
a.コンタミネーション又はポリューション
b.不変性又は均質性の欠如;粗悪化
c.他のものを不純にするもの;粗悪な構成成分又は添加剤]
[0133] 「溶出試験」は、錠剤剤形又はカプセル剤形に関して個々の学術論文で述べられているような溶出要件への適合性を求めるために行われる。錠剤溶出は、剤形からの薬物放出の速度を測定する規格化された方法である。溶出試験の主な役割は、a)製品開発時の治療有効性の最適化及び安定性判定、b)製造ロット間での均一性を保証するための製造品質の日常的な判定、c)「生物学的同等性」、すなわち、1つ又は異なる製造業者からの別個の製品バッチから同一の生物学的活性が得られるかどうかの判定等の特質で要約することができる。]
[0134] 溶出は、約37.0℃±0.5℃の最適体積の媒体に約50rpmの回転速度で錠剤を溶解させることによって実行することができる。溶出は、15分から始めて様々な時間間隔で測定する。溶出試験の実行に用いることができる様々な媒体としては、pHが1〜9の範囲、より好ましくは2〜7の範囲である、水、緩衝液及び酸性媒体が挙げられる。]
[0135] 「硬度」は概して、直径圧縮試験で錠剤を破壊するのに必要な力として測定する。この試験は、錠剤が破壊されるまで2つの台座の間に錠剤を配置することから成る。錠剤を破壊させる破砕強度を記録する。「硬度」は、錠剤破砕強度と称されることもある。錠剤硬度の測定に使用される幾つかの機器としては、Stokes(Monsanto)テスタ、strong−Cobbテスタ、Pfizerテスタ、Erwekaテスタ、Heberleinテスタ(又はSchleuniger)テスタ、keyテスタ及びvan der Kampテスタが挙げられる。硬度測定の単位は、Kg/cm2である。]
[0136] 「崩壊」は、試験装置のスクリーン上に残存する、不溶性のコーティング又はカプセル外殻の断片を除く、ユニットの任意の残留物が、明らかに堅固な核を有しない軟塊である状態として定義される。]
[0137] 慣習的且つ広義に使用される「噴霧乾燥」という用語は、液体混合物を破壊して小さな液滴にすること(霧化)及び液滴から溶媒を蒸発させる強力な駆動力が存在する噴霧乾燥装置内で混合物から溶媒を迅速に除去することを包含するプロセスを指す。噴霧乾燥プロセス及び噴霧乾燥装置は、概して、「ペリーの化学エンジニアハンドブック(Perry's Chemical Engineers' Handbook)」、20−54頁〜20−57頁(第6版、1984)に記載されている。噴霧乾燥プロセス及び装置に関するさらなる詳細は、Marshall著「霧化及び噴霧乾燥(Atomization and Spray-Drying)」、50 Chem. Eng. Prog. Monogram. Series 2(1954)及びMasters著「噴霧乾燥ハンドブック(Spray Drying Handbook)」(第4版、1985)によって概説されている。]
[0138] 本明細書中で使用する場合、「乾燥」という用語は、液滴又は粒子から溶媒を除去した結果として形成される液滴又は粒子を指す。]
[0139] 本明細書中で使用する場合、「粒子」という用語は、ミクロ粒子、サブミクロン粒子及びマクロ粒子を含む。概して、粒子の直径、すなわち、最長寸法は、約100nm〜5mmの間である。粒子は、球、カプセル、不規則形状、結晶、粉末、凝集体又は凝集塊である可能性がある。]
[0140] 本発明は、非機能的な(insta−coat、kollicoat IR)又は腸溶性のコーティング剤、例えば、セルロース系ポリマー、フィルムコーティング剤又はポリメチルアクリレートと、当業者に既知の他のコーティング剤とを共に含み得るコーティング剤の使用を考慮する。]
[0141] 本発明は、広範な一構成態様において、共有結合的にコンジュゲートした治療剤複合体を含む製剤であって、治療剤がポリマーの1つ又は複数の分子と共有結合し、該ポリマーが、その不可欠の部分としてポリアルキレングリコール部分等の親水性部分及び脂肪酸部分等の親油性部分を包含する、製剤に関する。好ましい一態様において、治療剤は、直鎖ポリアルキレングリコールポリマー(その不可欠の部分として、脂肪酸部分等の親油性部分が包含される)の1つ又は複数の分子との共有結合によって共有結合的にコンジュゲートすることができる。]
[0142] 本発明において使用する修飾インスリンコンジュゲートは、アルキル鎖が親油性である一方で、親水性であるポリエチレングリコール部分を含む、本質的に両親媒性である低分子量ポリマー又はオリゴマーを結合することによって開発される。この結合により、薬物分子の溶解度が変化すると共に、消化管における酵素分解に対してタンパク質又はペプチドが安定化する。コンジュゲートした薬物は、天然状態の薬物よりも効率良くGI壁を通過して吸収される。血流を横切る際に、親水性及び疎水性の鎖間の結合が加水分解されて、活性の高いインスリン−PEG化合物が血中で循環するため、薬物の薬物動態が都合良く変化する。]
[0143] 本発明は具体的には、IN−105分子に関する。IN−105は、インスリンB鎖のB29位のε−アミノ酸リジンで、構造式CH3O−(C4H2O)3−CH2−CH2−COOHの両親媒性オリゴマーとコンジュゲートしたインスリン分子である。]
[0144] 本発明の最も重要な態様の1つの通り、本発明のカチオン−ペプチドコンジュゲート複合体、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体は、分裂促進能が低減していることを特徴とする。本発明中で記載するコンジュゲートは、長期の使用後であっても、分裂促進反応を誘導するリスクが比較的少ないか、又は全くないという事実から有利であるため、糖尿病の長期の治療及び管理に安全に使用することができる。本発明の治療化合物は、分裂促進能がInsugen(登録商標)と比較した場合に3分の1に低減していることを特徴とする。]
[0145] 本発明の重要な一態様によれば、薬品中の賦形剤が原薬の分裂促進特性に影響を与えないため、製剤又は組成物の分裂促進能は、現在市販されているインスリン治療薬剤と比較した場合に相対的に小さいままである。]
[0146] 「天然の対応物」は、修飾対応物と同様の基本的なin vitro又はin vivoでの生理活性を示す非修飾ペプチド/タンパク質を指し、すなわち、該分子は、任意の種類の修飾を施す前のペプチド/ポリペプチドである。]
[0147] 標準的な専門用語によれば、「分裂促進的」という用語は、細胞の分裂を刺激するような物質を定義し、それがなければ(すなわち、この物質の影響なしには)非常に分裂が制限される。]
[0148] 本発明において提示される物質の発明的価値は、特定の経験及び実験を参酌して、専門家が、インスリン自体が分裂促進的な物質であると見なしたと考えている事実において明らかであり[DeMeyts P著「インスリンとインスリン様増殖因子−1受容体との結合及び負の協同性の構造基盤並びにその分裂促進シグナル伝達対代謝シグナル伝達との関連性(The structural basis of Insulin and Insulin-like growth factor-1 receptor binding and negative cooperativity and its relevance to Mitogenic versus metabolic signaling)」Diabetologia 37: S135-S148, 1994]、Ish-Shalom D, Christoffersen CT, Vorwerk P, Sacerdoti-Sierra N, Shymko RM, Naor D及びDe Meyts P著「インスリン受容体によって媒介されるインスリン及びインスリン類似体の分裂促進性(Mitogenic properties of Insulin and Insulin analogues mediated by the insulin receptor)」Diabetologia 40: S25-S31、本発明のタンパク質/ペプチド、それらのコンジュゲート及び/又はカチオン−ポリペプチドコンジュゲート複合体は、Balb 3T3−A31細胞の測定可能な増殖のin vitroでの誘導によって求められる分裂促進能が3分の1に減少していることを示している。]
[0149] 本発明の一態様によれば、細胞によるAlamar blue色素取込みによって測定される、本発明の例示化合物が誘導する細胞増殖のレベルが低いものの検出することができる場合には、本発明の例示化合物は、Insugen(登録商標)と比較して「分裂促進性が低減」していると言われる。当業者は、他の好適な方法を使用することができると共に、本発明が決して特定の増殖アッセイに限定されるものではないことを認識するであろう。]
[0150] 本発明の一態様によれば、細胞によるAlamar blue色素取込みによって測定される、本発明の例示化合物が誘導する細胞増殖のレベルが低いため検出することができない場合には、本発明の例示化合物は、Insugen(登録商標)と比較して実質的に「非分裂促進的」であると言われる。当業者は、他の好適な方法を使用することができると共に、本発明が決して特定の増殖アッセイに限定されるものではないことを認識するであろう。]
[0151] 比色法によるin vitroでのバイオアッセイを、分裂促進活性の定量化に用いた[Okajima T., Nakamura K., Zhang H., Ling N., Tanabe T., Yasuda T.及びRosenfeld R. G.著「細胞増殖及びグルコース消費のインスリン様増殖因子(IGF)刺激に対する高感度比色バイオアッセイ:IGFアナログの試験における使用(Sensitive Colorimetric Bioassays for Insulin-like Growth Factor (IGF) Stimulation of Cell Proliferation and Glucose Consumption: Use in Studies of IGF Analogs)」Endocrinology, 1992, Vol. 120: 2201-2210]。]
[0152] 生物学的アッセイは、平行線法の助けを借りて分析することが多い。用量の対数を横軸にプロットする一方で、対応する応答を縦軸に表す。各処置に対する個体応答を、標準調製品については青色の三角、試料調製品については緑色の四角の記号で表す。]
[0153] 平行線モデルの助けを借りて、以下の仮説の統計学的妥当性を試験する:
1.用量応答関係は、標準調製品及び試料調製品に関して線形である。
2.用量応答曲線には有意な勾配がある。
3.標準調製品及び試料調製品の用量応答曲線は平行である。]
[0154] 平行線手順には、従来の一点アッセイと比較して幾つかの利点がある。上述の仮説を確認するために、
1.線形の用量応答相関の仮定だけではなく、証明も行い、
2.用量非依存的な相対能を得る。]
[0155] 少なくとも4つの連続点から成る曲線の線形部分に関して、4−パラメータロジスティック(logistics)曲線への当てはめを利用することによって、分裂促進能の再現性を分析した。この結果から、IN105の分裂促進能は、Insugen(登録商標)と比較して統計的に3分の1であることが示された。]
[0156] 本発明の重要な一態様の通り、粉末形態及び透析溶液のIN−105分子の分裂促進能は同一である。IN−105の分裂促進能は、Insugen(登録商標)と比較した場合に3分の1である。]
[0157] 本発明のまた別の重要な態様の通り、HIM2分子の分裂促進能は、Insugen(登録商標)と比較した場合に30分の1である。]
[0158] 限定するものではないが、本発明の例示誘導体、例えば、IN−105は、in vitroでの細胞増殖を、その天然の対応物の少なくとも20%又は少なくとも25%又は少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%に低減させる。より好ましくは少なくとも30%のレベルに低減させる。]
[0159] 限定するものではないが、本発明の例示誘導体、例えば、HIM−2は、in vitroでの細胞増殖を、その天然の対応物の少なくとも2%又は少なくとも2.5%又は少なくとも3%、少なくとも3.5%に低減させる。より好ましくは少なくとも3.8%のレベル、最も好ましくは少なくとも4%に低減させる。]
[0160] 本発明のまた別の態様によれば、インスリンのその同族受容体への結合の評価は、原薬形態であるInsugen(登録商標)、IN−105及びHIM−2の相対的な結合親和性を比較して行う。本発明の最も重要な態様は、その天然の対応物との比較で分裂促進能が相当程度低減するにもかかわらず、本発明の例示化合物の代謝活性が、影響されることも損なわれることもなく残存するという事実に関する。]
[0161] 代謝作用としてのインスリンの細胞に対する効果は、インスリンがインスリン受容体に結合する能力に依存し、本発明において例示する代謝アッセイは、分化した脂肪細胞によるグルコース取込みに対するインスリンの効果を求めることにより、本発明の例示原薬の代謝効率を評価及び比較するためのデータを提供するのに役立つ。]
[0162] 薬品からの原薬の抽出:
Insugen(登録商標)及び本発明の例示化合物、例えば、IN105及びHIM2を、Zn不含且つ賦形剤不含の原薬の調製に使用する。バイアルを氷酢酸(pH約3.4)を用いて清澄化する。清澄化溶液をC8シリカ逆相カラムにローディングし、250mM酢酸及び100%エタノールによる勾配溶出を用いて分離する。溶出時に分画物を回収し、99%以上の純度を基準としてプールする。この溶出プールを、1KDカットオフ膜を用いて10mM Tris(pH8.0)に対して15時間透析する。最後に、pH8.0で得られる、透析したZn不含且つ賦形剤不含のインスリンを分析用RP−HPLCによって分析する。]
[0163] HepG2細胞は、ATCCから入手した。ダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)、熱不活化ウシ胎児血清(FBS)、100×ペニシリン−ストレプトマイシン溶液及び100×HEPES塩溶液は、Invitrogenから調達した。ウシ血清アルブミン、水酸化ナトリウム、Triton−X 100及び重炭酸ナトリウムは、Sigma Aldrichから入手した。]
[0164] 放射標識組換えヒトインスリンは、比放射能が2200Ci/mmoleのもの(カタログ番号A36474)をImmunotech(Beckman Coulter)から調達する。]
[0165] 方法:
HepG2細胞を、5% CO2雰囲気中37℃の加湿条件下で、10% FBS及び1×ペニシリン−ストレプトマイシン溶液を添加した10mMHEPES緩衝DMEM中に維持する。アッセイのために、HepG2細胞をトリプシン処理し、24ウェルプレートの1ウェル当たり400000個の細胞密度で播種した。3日間インキュベートした後、細胞を用いて放射性リガンド結合アッセイを実施する(1、2)。]
[0166] アッセイを実施する前に、培地を除去し、細胞を、結合緩衝液(DMEM、2.2mg/ml重炭酸ナトリウム、1mg/mlウシ血清アルブミン及び50mMHEPES)で2回洗浄して、培地中に存在する任意の微量の増殖因子を除去する。固定量の放射性リガンド(0.325nM)及び種々の濃度の非放射性インスリン原薬(10−13M〜10−5M)を用いて2連で競合結合実験を準備する。最終反応体積は1mlとする。次いで、プレートを、60rpmに設定した振盪機を用いて15℃で一晩インキュベートする(2)。翌日、ウェルからすべての培地を廃棄し、各ウェルを、氷冷した結合緩衝液で2回洗浄する。]
[0167] 各ウェルには、可溶化試薬(0.5M水酸化ナトリウム、0.5% Triton−X 100)1mlを入れた。可溶化させた細胞ペレットをラジオイムノアッセイチューブに移し、結合放射能を、γ線計数器(Stratec BioMedical Systems、ドイツ)で読み取った。この機器は、較正されており、80%の効率であることが分かっている。]
[0168] 結合親和性の算出:
使用したインスリンの様々な濃度でのカウント/分(CPM値)を正規化するために、結合%は、以下の等式を用いて算出した;
結合%=(CPM試料−CPMブランク)/(CPMコントロール−CPMブランク)×100
(式中、CPMコントロールは、非放射性インスリンを全く加えず、放射標識インスリンを加えた細胞を含有したウェルの平均CPMであり、CPMブランクは、非放射性インスリンだけでなく放射標識インスリンも含有しなかったウェルの平均CPMであり、CPM試料は、種々の濃度の非放射性インスリンだけでなく、放射標識インスリンも含有したウェルの平均CPMであった)。]
[0169] 競合結合曲線の分析:
競合結合実験では、様々な濃度の非標識リガンドの存在下で単一濃度の標識リガンドの結合が測定される。競合結合実験は、標識及び非標識リガンドと同一の化合物を用いることによって受容体数及び親和性を求めるために使用する。]
[0170] 実験は、単一濃度の放射性リガンドを用いて行われる。インキュベーションは、平衡に達するまで行うべきであり、典型的には、非標識化合物の種々の濃度が約6桁の範囲にわたる。]
[0171] 曲線の上部は、競合する非標識薬物非存在下の放射性リガンド結合に等しい値のプラトーである。これは、合計結合である。曲線の下部は、非特異的結合(NS)に等しいプラトーである。上部及び下部のプラトーの差が、特異的結合である。]
[0172] Y軸は、cpmとして表すか、又はfmol結合/mgタンパク質若しくは結合部位数/細胞のようなさらに有用な単位に変換することができる。100%(競合物なし)〜0%(最大濃度の競合物での非特異的結合)のデータを正規化することが可能である。]
[0173] 上部及び下部のプラトーの半分の放射性リガンド結合を生じる非標識薬物の濃度は、IC 50(50%阻害濃度)と呼ばれ、EC50(50%有効濃度)とも呼ばれる。IC50は、特異的結合を半分阻害する非標識薬物の濃度である。]
[0174] 標識及び非標識リガンドが単一の結合部位で競合する場合には、競合結合曲線の斜度は、質量作用の法則によって求められる。]
[0175] 非線形回帰は、競合結合曲線に当てはめてlog(IC50)を求めるために使用される。典型的には、Graph pad Prismソフトウェアを用い、一部位競合モデル式を用いて、Log(IC50)を求める。]
[0176] IC 50(放射性リガンドの特異的結合の50%を阻害する非標識薬物の濃度)の最良適合値を求めるためには、非線形回帰問題が100%(合計)プラトー及び0%(非特異的)プラトーを決定可能である必要がある。非標識薬物の広範な濃度に渡って集めたデータによれば、曲線は明確に決まった下部及び上部のプラトーを有しており、プログラムは、難なく3つすべての値(両方のプラトー及びIC 50)を適合させているはずである。]
[0177] 合理的に製剤化された組成物は、即時放出時に生体利用可能である。上記したタイプの結合によりコンジュゲートされた治療剤において、ポリマー構成成分は、好適に構築、修飾又は適宜官能基化されて、選択的に、結合によりコンジュゲートする能力を付与することができる。]
[0178] 一態様において、本発明は、1つ又は複数の飽和若しくは不飽和のC4、C5、C6、C7、C8、C9若しくはC10脂肪酸及び/又はかかる脂肪酸の塩を含む、脂肪酸組成物を提供する。好ましい脂肪酸は、カプリル酸、カプリン酸、ミリスチン酸及びラウリン酸である。好ましい脂肪酸塩は、カプリル酸、カプリン酸、ミリスチン酸及びラウリン酸のナトリウム塩である。]
[0179] 修飾部分は、他の親水性ポリマーを含んでもよい。例としては、ポリ(オキシエチル化ポリオール)、例えば、ポリ(オキシエチル化グリセロール)、ポリ(オキシエチル化ソルビトール)及びポリ(オキシエチル化グルコース);ポリ(ビニルアルコール)(「PVA」);デキストラン;並びに糖質系ポリマー等が挙げられる。ポリマーは、直鎖又は分枝鎖である、上記ポリマーのモノマーから成る、ホモポリマー又はランダムコポリマー若しくはブロックコポリマー及びランダムターポリマー若しくはブロックターポリマーである可能性がある。]
[0180] 当業者は、使用するカチオン−インスリン化合物コンジュゲートの合計量を求めることができる。治療剤の量は、特定の活性剤の目的を実現するのに有効な量である。組成物中の量は、治療的有効用量、すなわち、薬理学的に又は生物学的に有効な量である。しかしながら、その量は、組成物をカプセル、錠剤又は液体等の単位剤形で使用する場合には、薬理学的に又は生物学的に有効な量を下回る可能性がある。というのも、単位剤形が、複数の送達剤/生物学的又は化学的活性剤組成物を含有してもよく、又は、分割して薬理学的に又は生物学的に有効な量を含有してもよいからである。そして、合計有効量は、薬理学的又は生物学的又は化学的に活性な量の生物学的活性剤又は薬理学的活性剤を合計で含有する累積単位で投与することができる。]
[0181] 或る特定の好ましい実施形態において、1つ又は複数の剤形に含有される医薬組成物は、送達剤を約5mg〜約800mg、好ましくは約10mg〜約600mg、より好ましくは約10mg〜約400mg、さらにより好ましくは約25mg〜約200mg、最も好ましくは約75mg、100mg又は150mg含む。より好ましくは、組成物は、摂食した糖尿病患者への経口投与後約15分〜約60分以内に、より好ましくは経口投与後約10分〜20分以内に、血漿インスリン濃度のピークを与える。]
[0182] 本発明の目的のために、治療的有効量のインスリンを含む本発明の剤形が、治療効果を達成する1つ又は複数の単位用量(例えば、錠剤、カプセル、粉末、半固体、経口噴霧剤、舌下錠(例えば、ジェルキャップ又はフィルム))を含み得ることが考慮される。さらに、本発明の目的のために、剤形の好ましい実施形態が経口剤形であることが考慮される。]
[0183] 場合によっては、複合体形成したインスリン化合物コンジュゲートは、科学的に許容可能なコントロール、例えば、対応する複合体形成していないインスリン化合物コンジュゲートと比べてpKプロファイルが長期化するか、又はそうでなければ変化する。pKプロファイルは、例えば、マウス、ラット、イヌ又はヒトにおける標準的なin vivoでの実験を用いて判定することができる。カチオン−インスリン化合物コンジュゲート複合体の特質を判定する本明細書中に記載するアッセイは、本発明の一態様である。]
[0184] 好ましい態様において、酵素分解耐性を有する、タンパク質/ペプチド、それらのコンジュゲート及び/又はカチオン−ポリペプチドコンジュゲート複合体から選択される少なくとも1つの生物学的に活性な化合物を含む、経口送達可能な錠剤を製造するプロセスであって、
1.好適な飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸及び/又はかかる脂肪酸の塩を粉砕する工程と、
2.工程(1)から得られた脂肪酸を有機溶媒を用いて造粒する工程と、
3.工程(2)から得られた顆粒を風乾させる工程と、
4.メッシュを通して乾燥顆粒を削り、所望の粒度の顆粒を得る、削る工程と、
5.脂肪酸顆粒に対して、カチオン−インスリン化合物コンジュゲート、崩壊剤、結合剤及び他の賦形剤を配合する工程と、
6.錠剤を圧縮、研磨及び包装する工程と、
を含む、プロセス。]
[0185] また別の好ましい態様において、酵素分解耐性を有する、タンパク質/ペプチド、それらのコンジュゲート及び/又はカチオン−ポリペプチドコンジュゲート複合体から選択される少なくとも1つの生物学的に活性な化合物を含む、経口送達可能な錠剤を製造するプロセスであって、
1.好適な飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸及び/又はかかる脂肪酸の塩、例えば、カプリン酸ナトリウム、PVP−K−30を粉砕する工程と、
2.結合剤としてのPVPK−30を用いて、IN−105を有機溶媒中に懸濁させて、湿塊を形成する、懸濁させる工程と、
3.結合剤としてPVP−K30を用いて、得られた構成成分を造粒する工程と、
4.45#(355μm)を通して乾燥カプリン酸ナトリウム顆粒を削る工程と、
5.カプリン酸ナトリウム顆粒に他の賦形剤を配合する工程と、
6.錠剤を圧縮、研磨及び包装する工程と、
を含む、プロセス。]
[0186] 本発明の最も重要な態様によれば、本発明の組成物に適用される「安定な」という用語は、本発明の目的のために、(i)約2℃〜8℃、25℃、30℃及び40℃の温度、(ii)少なくとも1年間の25℃/60%相対湿度(RH)、30℃/65%相対湿度、40℃/75%相対湿度又は例示した条件の任意の組合せを含む群から選択される様々な保存条件に製剤を曝露した後であっても、製剤が分解されずに残存するか、又は許容できない程度にまで分解しないことを意味する。本発明の本質に関する文脈において、分解されない、又は許容できない程度にまで分解しないことは、投与製剤構成成分が、試験期間中の安定性の適用限界内で十分に残存することを意味するものとする。]
[0187] 本発明の一態様によれば、安定性の試験は、1ヶ月〜12ヶ月、好ましくは1ヶ月、好ましくは2ヶ月、好ましくは3ヶ月、好ましくは4ヶ月、好ましくは5ヶ月、好ましくは6ヶ月、好ましくは7ヶ月、好ましくは9ヶ月、好ましくは11ヶ月、最も好ましくは12ヶ月の期間行われる。本発明は、剤形が約2年にわたる期間の間、適合性を保つという安定性特質を考慮する。]
[0188] 本発明の医薬組成物の安定性特質は、温度の異なる試験条件、例えば、2℃〜8℃の範囲の低温条件、25℃〜30℃の周囲室温条件及び40℃のやや高温の条件で評価する。当業者には明らかなように、温度条件及び該温度条件で実証される安定性は、本明細書中で試験する温度条件に厳密に限定しなくてもよい。本発明は、試験条件の間に示される安定性特質が低温及び高温の広範な範囲内で実証されるように拡張されることを考慮する。組成物及びその安定性特質は、2℃〜40℃の温度範囲では大きく変動しない。]
[0189] 本発明の医薬組成物の安定性特質は、相対湿度の異なる試験条件、例えば、25℃/60%相対湿度(RH)、30℃/65%相対湿度、40℃/75%相対湿度のRH条件又は本明細書中に例示した条件の組合せで評価する。当業者には明らかなように、相対湿度条件及び該温度条件で実証される安定性は、本明細書中で試験する相対湿度条件に厳密に限定しなくてもよい。本発明は、試験条件の間に示される安定性特質が本明細書中に明示的には開示されていない広範な相対湿度温度の範囲内で実証されるように拡張されることを考慮する。組成物及びその安定性特質は、25℃/60%〜40℃/75%の範囲の相対湿度では大きく変動しない。]
[0190] 本発明の一態様によれば、本発明の組成物は、組成物の少なくとも95%±2%が、
(a)約2℃〜8℃又は25℃〜40℃の温度範囲、
(b)少なくとも6ヶ月の期間にわたる25℃/60%相対湿度(RH)、30℃/65%相対湿度、40℃/75%相対湿度、
を含む群から選択される条件への曝露に対して分解されずに残存することを特徴とする。]
[0191] 本発明の一態様によれば、本発明の組成物は、組成物の少なくとも95%±2%が、
(a)約2℃〜8℃又は25℃〜40℃の温度範囲、
(b)少なくとも6ヶ月の期間にわたる25℃/60%相対湿度(RH)、30℃/65%相対湿度、40℃/75%相対湿度、
を含む群から選択される条件への曝露に対して分解されずに残存することを特徴とする。]
[0192] 本発明のまた別の態様によれば、錠剤組成物に対して試験する様々な安定性特質としては、限定するものではないが、硬度、崩壊時間、溶出プロファイル及びクロマトグラフィ純度が挙げられる。]
[0193] よって、本発明の様々な実施形態の通り、投薬及び好都合な投与方法に関して様々な利点が示される。特許請求している合理的に設計された、測定される他の賦形剤の構成成分を含む、IN−105の経口製剤、及び経口投与可能な錠剤を製造するプロセスがin vitro又はin vivoで放出プロファイルに影響を及ぼすことなく容易に拡張可能であることを本発明者らが提案しているように、本発明は、従来技術の組成物に対してまた別の利点を構成する。また、この合理的に設計された経口製剤及びそれを作製するプロセスに起因して、拡張性因子は、in vivoでの薬物性能又はそのin vivoでの放出プロファイルに影響を与えない。]
[0194] 本発明の重要な態様の1つは、組成物を噴霧乾燥して、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の均質非晶質混合物を得ることに関する。]
[0195] 種々のパラメータを最適化することにより、液滴の平均の大きさを変えることができる。液滴の大きさは、例えば、超臨界に近い流体の圧力又は高圧ガスの圧力を調整すること、懸濁液又は溶液の圧力を調整すること、懸濁液又は溶液の流速を調整すること、ノズル管内径を選択すること、乾燥ガスの温度を調整すること、粒子形成槽内部の圧力を調整すること、及び/又は懸濁液若しくは溶液の構成要素の濃度を変化させること等によって影響される可能性がある。例えば、懸濁液又は溶液は、約0.5ml/分〜約40ml/分で混合チャンバに供給して、内径100μmのノズル孔から噴霧することができ、速度が低いほど、小さな液滴が形成され、速度が高いほど、大きな液滴が形成される。この方法では、質量中央径が約1μm〜約200μmの範囲の液滴を形成することが好ましい。]
[0196] 本発明において、噴霧乾燥が効率良く行われる温度は通常、約80℃〜約300℃、好ましくは約100℃〜約180℃の範囲である。温度制御は、温度感受性の高い物質から成るか、又はこれを含有する製品粒子の安定性の維持に特に重要である可能性がある。]
[0197] 本発明の或る特定の実施形態を用いて得られた医薬組成物は、本発明の化合物の有益な効果を享受することができる任意の動物に投与することができる。かかる動物の中でもヒトが一番に挙げられるが、本発明はそのように限定されるものではない。]
[0198] 本発明において粉末製剤粒子を製造する方法は、例えば、生体活性材料及びポリオールの水懸濁液又は水溶液(任意選択で他の適合性医薬賦形剤の1つ又は複数を含む)を調製すること、溶液又は懸濁液と加圧ガスとの混合物を形成すること、混合物を減圧することによって超微細な液滴を噴霧すること、並びに噴霧ガスを乾燥ガスに交換すること、例えば、噴霧乾燥装置の乾燥チャンバ内に噴霧することによって液滴を乾燥させて粉末粒子にすることを含み得る。]
[0199] 「溶媒」という用語は、噴霧乾燥粒子の原体を形成する材料を、噴霧乾燥機の霧化機に送達するために溶解、懸濁又は乳化させ、且つ乾燥ガスへ蒸発する、液体を指し、液体は、その材料にとって溶媒又は非溶媒であるかを問わない。溶媒の選択は、原体材料及び霧化機に供給される材料の形態、例えば、材料を溶媒に溶解、懸濁又は乳化させるかどうかによって決まる。本発明の文脈における最も好ましい溶媒は水である。]
[0200] 噴霧乾燥法を用いる場合、希釈剤と組み合わせた、カチオン−インスリン化合物コンジュゲートから成る群から選択される活性成分のうち少なくとも1つを含む溶液の形態の原料は、噴霧乾燥されて粒子を生じる。]
[0201] 薬物溶液の粒子の大きさは、ポリマー溶液の噴霧に使用する霧化機、霧化機の圧力、流速、使用する成分、その濃度、溶媒のタイプ、粘度、噴霧する温度(入口温度及び出口温度の両方)及び治療剤の分子量に応じて決まる。概して、濃度が同一であると仮定した場合、分子量が大きいほど、粒度は大きくなる。]
[0202] 本発明の態様の1つは、直接圧縮法及び噴霧乾燥法によって製造したカチオン−インスリン化合物コンジュゲート経口組成物の2つのプロトタイプ製剤の比較によるイヌクランプ試験に関する。]
[0203] 以下の測定を実施した:グルコース注入速度、血漿インスリン濃度及び血漿グルコースレベル(内因性インスリン化合物放出の推定を可能にする)。正常血糖の維持に必要なグルコース注入速度は、インスリン化合物作用の指標となる。グルコース注入速度及び血漿インスリンレベルを評価し、比較した。]
[0204] 噴霧乾燥方法によって製造したプロトタイプ製剤は、薬物吸収及び得られるグルコース注入速度のレベルが一定しており、安定性又は生物学的活性が失われない。]
[0205] プロトタイプ製剤I(製剤862)は以下の組成を有する。]
[0206] ]
[0207] 以下の実施例において、本発明をさらに定義する。当然のことながら、これらの実施例は、本発明の好ましい実施形態を示してはいるが、例示のみを目的とするものである。上記の説明及びこれらの実施例から、当業者は、本発明の本質的な特徴を見分けることができ、その精神及び範囲を逸脱することなく、様々な用途及び条件に適応するように本発明の様々な変化形態及び変更形態を作製することができる。]
[0208] 本発明は、以下の実施例からより深く理解されるであろう。しかしながら、当業者は、これらの実施例がその後に続く特許請求の範囲において特定する本発明の単なる例示に過ぎないことを容易に理解するであろう。]
[0209] 以下の実施例は、本発明の好ましい実施形態を表す。]
[0210] 実施例I:
本発明に係る薬物製剤を製造及び試験した。よって、必要量の粉砕したカプリン酸ナトリウムをプラネタリーミキサ(遊星ミキサ)内に精秤し、イソプロピルアルコール700mlを用いて造粒した。粉末混合物を顆粒形態に変換するために加えるイソプロピルアルコールの量を算出した。混合物が遊星ミキサの壁に付着しないように、湿塊は5分毎に解砕した。湿塊を、湿式造粒機内で18#ふるいに通し、フード下で一晩風乾させた。]
[0211] 顆粒の含水量:試料重量=0.662gm;含水量の%=2.27%]
[0212] 適量のIN−105、カプリン酸ナトリウム顆粒、Kollidon CL及びpearlitolを秤量し、60#ふるいに通し、ダブルコーンブレンダ内で12r.p.m.の速度で20分間混合した。20分間均質混合した後、この配合物を、88r.p.m.〜90r.p.m.の速度で3分間、aerosol及びステアリン酸マグネシウムで滑沢させた。]
[0213] ]
[0214] 実施例Iの通りに製造した錠剤を、26時間絶食させた6匹の健常雄ビーグル犬で試験した。各錠剤は、水20mlと共に投与した。血液試料を採取して、血中グルコース及び血漿インスリンレベルを測定した。図1及び図2に表すように、錠剤により血漿インスリンレベルは急激に増加し、投与時から20分のTmaxで約100mU/mlのCmaxを示し、それに対応する形で血漿グルコース濃度が約35%降下した。] 図1 図2
[0215] こうして製造した錠剤を、ICHガイドラインの通りに安定性試験に供した。30℃/65%RH及び40℃/75%RHで加速安定性試験を実行しながら、2℃〜8℃及び25℃で長期試験を実行した。]
[0216] ]
[0217] ]
[0218] ]
[0219] ]
[0220] 実施例2:
ミルにかけられたカプリン酸ナトリウムを精秤し、遊星ミキサに入れ、2分間混合した。秤量した必要量のIN−105を、0.35%(w/w)のポリビニルピロリドンを含むイソプロパノールに加えて懸濁液を形成し、マグネティックスターラを用いて30分間十分に撹拌した。適量のイソプロパノールを造粒時に加えた。]
[0221] 顆粒を遊星ミキサ内で15分間混合し、14#ふるいに通し、熱風炉内で30℃で2時間乾燥させた。]
[0222] ]
[0223] 遊星ミキサの速度=4(15分間)。加えたIPAの体積=200ml。]
[0224] 0.7gm(0.35%)PVP+7.33GM。IN−105を、80mlのIPAに懸濁させた。残りの6.3gmのPVPを、40mlのIPAに懸濁させた。残存量のIPAを加えて、硬質な湿塊を形成した。]
[0225] 配合プロセス:
精秤量のIN−105+カプリン酸ナトリウム+PVP K−30顆粒、Pearlitol及びKollidon CLを45#ふるいに通し、オクタゴナルブレンダ内で混合した。均質混合後、この配合物を、Aerosil及びステアリン酸マグネシウムで滑沢させ、十分に混合し、錠剤に圧縮した。]
[0226] ]
[0227] 実施例2の通りに製造した錠剤を、26時間絶食させた6匹の健常雄ビーグル犬で試験した。各錠剤は、水20mlと共に投与した。血液試料を採取して、血中グルコース及び血漿インスリンレベルを測定した。図3及び図4に表すように、錠剤により血漿インスリンレベルは急激に増加し、投与時から20分のTmaxで約75mU/mlのCmaxを示し、それに対応する形で血漿グルコース濃度がベースラインから約35%降下した。] 図3 図4
[0228] こうして製造した錠剤を、ICHガイドラインの通りに安定性試験に供した。30℃/65%RH及び40℃/75%RHで加速安定性試験を実行しながら、2℃〜8℃及び25℃で長期試験を実行した。]
[0229] ]
[0230] ]
[0231] ]
[0232] ]
[0233] 実施例3:
精秤量のIN−105、カプリン酸ナトリウム+β−シクロデキストリン複合体、重炭酸ナトリウム及びKollidon CLを45#ふるいに通し、ポリエチレン袋内で混合した。均質混合後、この配合物を、Aerosil及びステアリン酸マグネシウムで滑沢させ、十分に混合し、錠剤に圧縮した。]
[0234] ]
[0235] ]
[0236] ]
[0237] ]
[0238] ]
[0239] 実施例4:
精秤量のIN−105、ラウリル硫酸ナトリウム、Kollidon CL及びPearlitolを45#ふるいに通し、オクタゴナルブレンダ内で混合した。均質混合後、この配合物を、Aerosil及びステアリン酸マグネシウムで滑沢させ、十分に混合し、錠剤に圧縮した。]
[0240] ]
[0241] 実施例4の記載のように製造した錠剤を、26時間絶食させた6匹の健常雄ビーグル犬で試験した。各錠剤は、水20mlと共に投与した。血液試料を採取して、血中グルコース及び血漿インスリンレベルを測定した。得られた結果を図5及び図6に示す。こうして製造した錠剤を、ICHガイドラインの通りに安定性試験に供した。30℃/65%RH及び40℃/75%RHで加速安定性試験を実行しながら、2℃〜8℃及び25℃で長期試験を実行した。] 図5 図6
[0242] ]
[0243] ]
[0244] ]
[0245] ]
[0246] 実施例5:
造粒時に結合剤としてPVP K−30(2%(W/W))及び可塑剤としてPEG 6000(1%(W/W))及びIN−105を加えた、カプリン酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム及びPEARLITOL顆粒の製造
精秤量の粉砕したカプリン酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム及びPearlitolを遊星ミキサに入れ、5分間乾式混合した。一方、PVP K 30をIPAに溶解させ、IN−105を懸濁させた。PEG 6000を水に溶解させた(5%(v/v))。この溶液を、マグネティックスターラを用いて十分に撹拌した。造粒剤としてPVPK及びPEG溶液を用いて、カプリン酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム及びPearlitolを造粒した。このプロセスを20分間実行した。形成した湿塊は、湿式造粒機内で18#ふるいに通し、LAF内で乾燥させた。]
[0247] 加えたIPAの体積−130ml
100ml=IN−105+PVP k、6ml=PEG水溶液、遊星ミキサの速度=2〜4(20分間)
湿式造粒機の速度−200rpm
顆粒の含水量
試料の重量−0.525gm
含水量%−1.99%]
[0248] ]
[0249] ]
[0250] 精秤量のIN−105+カプリン酸ナトリウム+重炭酸ナトリウム+Pearlitol+PVP K 30及びPEG顆粒を35#ふるいに通し、ダブルコーンブレンダ内でKollidon CLと混合した。均質混合後、この配合物を、Aerosil及びステアリン酸マグネシウムで滑沢させ、十分に混合し、錠剤に圧縮した。]
[0251] こうして製造した錠剤を、ICHガイドラインの通りに安定性試験に供した。30℃/65%RH及び40℃/75%RHで加速安定性試験を実行しながら、2℃〜8℃及び25℃で長期試験を実行した。]
[0252] ]
[0253] ]
[0254] ]
[0255] ]
[0256] これらは、望ましい薬物放出プロファイルを与える、好ましい用量比例的な製剤である。これらの製剤は、ほぼ一定のIN−105を放出すると想定されている。]
[0257] 実施例6:
1.663gmのIN−105及び50gのカプリン酸ナトリウムを、10%水酸化ナトリウムを用いてpHを8.28に調整することによって水に溶解させた。溶液を噴霧乾燥用に取った。この溶液を並流式で80℃で噴霧乾燥した。使用した霧化圧は1.5kg/cm2であり、噴霧乾燥機への供給流速は2ml/分であった。噴霧乾燥試料の純度は約98%であり、予想される合計の52gmから、合計で16gmの顆粒及び1.5gmの微粉末を回収した。]
[0258] この噴霧乾燥粉末を、マンニトール、explotab、コロイドシリカ及びステアリン酸マグネシウムのような他の製剤賦形剤と混合し、錠剤形態に圧縮した。次いで、これらの錠剤を、イヌクランプモデルで試験することにより、薬物動態的及び薬力学的な応答を観察した。]
[0259] 実施例7:
濃度が35g/lであるIN105の供給スラリを用いて噴霧乾燥試料を得た。賦形剤には、マンニトール及びカプリン酸ナトリウムを使用した。カプリン酸ナトリウム1050mg及びマンニトール1015mgの混合物に、供給スラリ1mlを含有する溶液20mlを加え、完全に混合した。この溶液を並流式で80℃で噴霧乾燥した。使用した霧化圧は1.5kg/cm2であり、噴霧乾燥機への供給流速は2ml/分であった。試料に対する回収率は60%前後であり、その噴霧乾燥試料の純度は約98%であった。]
[0260] 実施例8:
濃度が35g/lであるIN105の供給スラリを用いて噴霧乾燥試料を得た。賦形剤には、マンニトール及びカプリン酸ナトリウムを使用した。カプリン酸ナトリウム1050mg及びマンニトール945mgの混合物に、供給スラリ3mlを含有する溶液20mlを加え、完全に混合した。溶液を並流式で80℃で噴霧乾燥した。使用した霧化圧は1.2kg/cm2であり、噴霧乾燥機への供給流速は2ml/分であった。試料に対する回収率は60%前後であり、その純度は後に98.6%であることが判明した。]
[0261] 実施例9:
濃度が35g/lであるIN105の供給スラリを用いて噴霧乾燥試料を得た。賦形剤には、マンニトール及びカプリン酸ナトリウムを使用した。カプリン酸ナトリウム1050mg及びマンニトール1015mgの混合物に、供給スラリ1mlを含有する溶液20mlを加え、完全に混合した。この溶液を並流式で120℃で噴霧乾燥した。使用した霧化圧は1.5kg/cm2であり、噴霧乾燥機への供給流速は2ml/分であった。試料に対する回収率は60%前後であり、その純度は後に99.5%であることが判明した。]
[0262] 実施例10:
濃度が35g/lであるIN105の供給スラリを用いて噴霧乾燥試料を得た。賦形剤には、マンニトール及びカプリン酸ナトリウムを使用した。カプリン酸ナトリウム1050mg及びマンニトール945mgの混合物に、供給スラリ3mlを含有する溶液20mlを加え、完全に混合した。この溶液を並流式で120℃で噴霧乾燥した。使用した霧化圧は1.2kg/cm2であり、噴霧乾燥機への供給流速は2ml/分であった。試料に対する回収率は60%前後であり、その純度は後に98.3%であることが判明した。]
[0263] 実施例11:
濃度が11.5g/lであるIN105供給スラリを用いて、噴霧乾燥試料を得た。賦形剤には、マンニトール及びカプリン酸ナトリウムを使用した。カプリン酸ナトリウム3000mg及びマンニトール2885mgの混合物に、供給スラリ10mlを含有する溶液50mlを加え、完全に混合した。溶液を向流式で150℃で噴霧乾燥した。使用した霧化圧は0.86kg/cm2であり、噴霧乾燥機への供給流速は4ml/分であった。試料純度は94.71%であることが判明した。]
[0264] イヌクランプ試験を通じてスクリーニングした2つのプロトタイプ製剤[製剤−862−直接圧縮法によって製造した錠剤]及び[製剤−872−噴霧乾燥法によって製造した錠剤]から、噴霧乾燥プロセスによって製造した製剤−872が、薬物吸収及び得られるグルコース注入速度のレベルが比較的一定しており、安定性又は生物学的活性が失われないことから、噴霧乾燥プロセスがカチオン−インスリン化合物コンジュゲート組成物を製造する非常に経済的で、商業的に実現可能であり、且つ拡張可能な方法を整えるプロセスとなることが示唆された。]
[0265] ]
[0266] ]
[0267] ]
[0268] 実施例12:
Insugen(登録商標)及びIN105の10mM Tris(pH8)溶液として製剤化した一晩透析したDSのHPLC定量によって求めた濃度を示した。]
[0269] ]
[0270] 3T3−A31細胞は、ATCCから入手した(マウス線維芽細胞、ATCC CCL−163)。ダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)、熱不活化ウシ胎児血清(FBS)及びAlamar Blue色素は、Invitrogenから調達した。IGF1及び1MHEPES溶液は、Sigma Aldrichから入手した。3T3−A31細胞を、5% CO2雰囲気中37℃の加湿条件下で、10% FBSを添加した10mM HEPES緩衝DMEM中に維持した。アッセイのために、3T3−A31細胞を0.25%トリプシン−EDTAでトリプシン処理した。細胞数をトリパンブルー染色を用いて血球計によって計数した。1ウェル当たり10000個の細胞を、96ウェルプレート内の0.5% FBSを添加した10mM HEPES緩衝DMEMに播種した。様々な濃度のそれぞれのインスリンを3連でウェルに加えた。様々な濃度の増殖因子と共に20時間培養した後、Alamar Blue色素(10%(v/v))を加え、37℃のインキュベータでさらに4時間、プレートをさらにインキュベートした。蛍光(励起波長=530nm;発光波長=590nm)を、96ウェルプレートリーダを用いて測定した。]
[0271] ]
[0272] 実施例13:
Insugen(登録商標)及びIN105の10mM Tris(pH8)溶液として製剤化した一晩透析したDSのHPLC定量によって求めた濃度を表XIIIに示す。]
[0273] ]
[0274] 3T3−L1細胞は、ATCCから入手した。ダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)、熱不活化ウシ胎児血清(FBS)、ペニシリン−ストレプトマイシン溶液(10×)及び1MHEPES溶液は、Invitrogenから調達した。デキサメタゾン、イソブチルメチルキサンチン、4−アミノアンチピリン、N−エチル−N−スルホプロピル−m−トルイジン及びグルコースオキシダーゼ/ペルオキシダーゼ試薬は、Sigma Aldrichから入手した。]
[0275] 3T3−L1細胞は、5% CO2雰囲気中37℃の加湿条件下で、10% FBS、100U/100μgペニシリン/ストレプトマイシンを添加した10mMHEPES緩衝DMEM(維持培地)中に維持した。代謝アッセイを実施するために、3T3−L1細胞を脂肪細胞に分化させる必要があった。3T3−L1細胞を0.25%トリプシン−EDTAでトリプシン処理した。細胞数は、トリパンブルー染色を用いて血球計によって計数した。1ウェル当たり25000個の細胞を96ウェルプレート内の維持培地中に播種した。細胞は、次の2日間コンフルエントを達成させた。3日目に、細胞を分化培地(維持培地中、0.5mMデキサメタゾン及び0.25μMイソブチルメチルキサンチン)で置き換えて、さらに4日間維持した。7日目に、分化培地を、再び維持培地に置き換えて、3日間維持した。9日目に、1×PBS、及び15ml遠心管に調製した様々な濃度の各インスリンの0.5% FBS、2mM L−グルタミン及び1×Pen−Strepを添加した低グルコース培地アッセイ緩衝液溶液で細胞を洗浄した。希釈液(dilutions)をウェル内に3連で加えた。様々な濃度のインスリンを用いて22時間培養した後、グルコース推定のために、96ウェルプレートをインキュベータから取り出した。グルコースは、培地中のグルコースをグルコン酸及び過酸化水素に変換するGOPOD試薬の助けを借りて推定した。形成された過酸化水素は、基質(4−アミノアンチピリン及びN−エチル−N−スルホプロピル−m−トルイジン)と反応して550nm波長で読み取ることができる紫色の生成物を与えた。代謝活性の算出:データ表示に関しては、培地中に残存するグルコース%を、「インスリンなし」の値を100%と見なして測定した。]
[0276] このアッセイの結果から、Insugen(登録商標)、IN105及びHIM−2のいずれの代謝能も同様であり、その代謝能がPLA分析の許容限度内(0.8〜1.2)であることが示され、図14に表されるように、Insugen及びIN−105が代謝的に等価であることが実証された。図14は、Insugen(登録商標)対IN105及びInsugen(登録商標)対HIM−2の代謝能が同一であることを示す。Insugen(登録商標)とIN105の代謝能比は、1.166であることが分かり、Insugen(登録商標)とHIM−2の代謝能比は1.149であることが分かった。データは、実験の3連定量値の平均値±SEMを表したものである。図15は、PLAソフトウェアによって求めたInsugen(登録商標)及びIN105の様々な濃度にわたるバイオアッセイの平行性及び線形性を示す。このデータは、実験の3連値の平均±SEMを表す。] 図14 図15
[0277] ]
[0278] 実施例14:
様々なインスリンバイアルを、氷酢酸(pH約3.4)を用いて清澄化した。次いで、清澄化溶液を、C8シリカ逆相カラムにローディングし、250mM酢酸及び100%エタノールによる勾配溶出を用いて分離した。溶出時に分画物を回収し、99%以上の純度を基準としてプールした。この溶出プールを、1KDカットオフ膜を用いて10mM Tris(pH8.0)に対して15時間透析した。最後に、pH8.0で得た、透析したZn不含且つ賦形剤不含のインスリンを分析用RP−HPLCによって分析した。Insugen(登録商標)、IN105及びHIM−2の10mM Tris(pH8)溶液として製剤化した一晩透析した亜鉛不含DSのHPLC定量によって求めた濃度を表XVに示す。]
[0279] ]
[0280] HepG2細胞は、ATCC(ATCCカタログ番号HB−8065)から入手した。ダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)、熱不活化ウシ胎児血清(FBS)、100×ペニシリン−ストレプトマイシン溶液及び100×HEPES塩溶液は、Invitrogenから調達した。ウシ血清アルブミン、水酸化ナトリウム、Triton−X 100及び重炭酸ナトリウムは、Sigma Aldrichから入手した。]
[0281] 放射標識組換えヒトインスリンは、比放射能が2200Ci/mmoleのもの(カタログ番号NEX420)をPerkin Elmerから調達する。]
[0282] HepG2細胞を、5% CO2雰囲気中37℃の加湿条件下で、10% FBS及び1×ペニシリン−ストレプトマイシン溶液を添加した10mMHEPES緩衝DMEM中に維持する。アッセイのために、HepG2細胞をトリプシン処理し、24ウェルプレートの1ウェル当たり400000個の細胞密度で播種する。3日間インキュベートした後、細胞を用いて放射性リガンド結合アッセイを実施する(1、2)。]
[0283] アッセイを実施する前に、培地を除去し、細胞を結合緩衝液(DMEM、2.2mg/ml重炭酸ナトリウム、1mg/mlウシ血清アルブミン及び50mMHEPES)で2回洗浄して、培地中に存在する任意の微量の増殖因子を除去する。固定量の放射性リガンド(0.325nM)及び種々の濃度の非放射性インスリン原薬(10−12M〜10−7M)を用いて、競合結合実験を2連で用意する。最終の反応体積は1mlとする。次いで、100rpmに設定した振盪機を用いて15℃で一晩プレートをインキュベートする(2)。翌日、ウェルからすべての培地を廃棄し、各ウェルを氷冷した結合緩衝液で2回洗浄する。]
[0284] 各ウェルに、可溶化試薬(0.5M水酸化ナトリウム、0.5% Triton−X 100)1mlを入れた。可溶化させた細胞をラジオイムノアッセイチューブに移し、結合放射能を、γ線計数器(Stratec BioMedical Systems、ドイツ)で読み取った。この機器は較正されており、80%の効率であることが分かっている。]
[0285] 結合親和性算出:
使用したインスリンの様々な濃度でのカウント/分(CPM値)を正規化するために、結合%を以下の等式を用いて算出した;
結合%=(CPM試料−CPMブランク)/(CPMコントロール−CPMブランク)×100
(式中、CPMコントロールは、非放射性インスリンを全く加えず、放射標識インスリンを加えた細胞を含有したウェルの平均CPMであり、CPMブランクは、非放射性インスリンだけでなく放射標識インスリンも含有しなかったウェルの平均CPMであり、CPM試料は、種々の濃度の非放射性インスリンだけでなく、放射標識インスリンも含有したウェルの平均CPMであった)。]
[0286] ]
[0287] 上記明細書及び実施例は、理解のしやすさのみを目的として与えられている。本発明が添付の特許請求の範囲の精神内の変更形態及び変形形態を用いて実践され得ることを認識する当業者にとっては変更形態が自明であるように、これらを不必要な限定と理解するべきではない。]
[0288] 本願の出願時に出願人にとって既知である上記の好ましい実施形態の説明及び本発明の最良の形態を提示しており、例示及び説明を目的としている。排他的であること、又は本発明を開示する正確な形態に限定するものではなく、上記教示を鑑みて多くの変更形態及び変形形態が可能である。この実施形態は、本発明の原理及びその実際の適用について最も良く説明され、且つ当業者が様々な実施形態において、また、考慮される特定の使用に好適であるような様々な変更形態により、本発明を最も良く利用することができるように選択及び記載したものである。]
权利要求:

請求項1
飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、希釈剤、滑沢剤、可塑剤、透過促進剤及び可溶化剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の経口投与可能な固形医薬組成物。
請求項2
請求項1に記載のカチオン−インスリンコンジュゲート複合体がIN−105である、請求項1に記載の医薬組成物。
請求項3
前記脂肪酸構成成分が、カプリン酸及び/又はラウリン酸又はそれらの塩である、請求項1に記載の医薬組成物。
請求項4
前記脂肪酸がカプリン酸ナトリウムである、請求項2に記載の医薬組成物。
請求項5
前記結合剤が、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、デンプン、ゼラチン、糖、天然及び合成のガム又はそれらの組合せを含む群から選択される、請求項1に記載の医薬組成物。
請求項6
前記結合剤がポリビニルピロリドンである、請求項5に記載の医薬組成物。
請求項7
前記希釈剤が、カルシウム塩、セルロース若しくはセルロース誘導体、パラチノース、有機酸、糖及び糖アルコール、ペクチン酸塩又はそれらの組合せを含む群から選択される、請求項1に記載の医薬組成物。
請求項8
前記希釈剤がマンニトールである、請求項7に記載の医薬組成物。
請求項9
前記崩壊剤が、架橋ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、カチオン交換樹脂、アルギン酸、グァーガム又はそれらの組合せを含む群から選択される、請求項1に記載の医薬組成物。
請求項10
前記滑沢剤が、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、フマル酸、ポリエチレングリコール、アラニン及びグリシンを含む群から選択される、請求項1に記載の医薬組成物。
請求項11
前記滑沢剤がステアリン酸マグネシウムである、請求項10に記載の医薬組成物。
請求項12
前記透過促進剤が、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、パルミトイルカルニチン、ホスファチジルコリン、シクロデキストリン及びその誘導体、カルニチン及びその誘導体、粘膜付着性ポリマー、閉鎖帯(zonula occludins)毒素、胆汁酸塩、脂肪酸又はそれらの組合せを含む群から選択される、請求項1に記載の医薬組成物。
請求項13
前記透過促進剤がラウリル硫酸ナトリウムである、請求項11に記載の医薬組成物。
請求項14
前記透過促進剤がβ−シクロデキストリンである、請求項11に記載の医薬組成物。
請求項15
前記可塑剤が、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、クエン酸アセチル、トリアセチン、アセチル化モノグリセリド、菜種油、オリーブ油、ゴマ油、クエン酸アセチルトリエチル、グリセリン、ソルビトール(glycerin sorbitol)、シュウ酸ジエチル、リンゴ酸ジエチル、フマル酸ジエチル、コハク酸ジブチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、セバシン酸ジブチル、クエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル、三酪酸グリセロール、三酢酸グリセリル又はそれらの混合物を含む群から選択される、請求項1に記載の医薬組成物。
請求項16
前記可塑剤がポリエチレングリコールである、請求項10に記載の医薬組成物。
請求項17
前記経口剤形が、錠剤、カプセル、粒子、粉末又はサッシェ(sachet)又は乾燥懸濁物の形態である、請求項1に記載の経口投与可能な医薬組成物。
請求項18
飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、希釈剤、滑沢剤、可塑剤、透過促進剤及び可溶化剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の経口投与可能な固形医薬組成物を製造するプロセス。
請求項19
飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、希釈剤、滑沢剤、可塑剤、可溶化剤及び透過促進剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の経口投与可能な固形医薬組成物を製造するプロセスであって、a.好適な飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸及び/又はかかる脂肪酸の塩を粉砕する工程と、b.工程(a)から得られた脂肪酸を有機溶媒を用いて造粒する工程と、c.工程(b)から得られた顆粒を風乾させる工程と、d.メッシュを通して乾燥顆粒を削り、所望の粒度の顆粒を得る、削る工程と、e.脂肪酸顆粒に対して、前記カチオン−インスリンコンジュゲート複合体を前記他の賦形剤と共に配合する工程と、f.配合した混合物を圧縮して、錠剤を形成する、圧縮する工程と、を含む、請求項18に記載のプロセス。
請求項20
飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、可塑剤及び透過促進剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の経口投与可能な固形医薬組成物を製造するプロセスであって、a.好適な飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸及び/又はかかる脂肪酸の塩並びに結合剤を粉砕する工程と、b.前記カチオン−インスリンコンジュゲート複合体を前記結合剤を用いて有機溶媒中に懸濁させて、湿塊を形成する、懸濁させる工程と、c.工程(b)から得られた構成成分を前記結合剤を用いて造粒する工程と、d.工程(c)の乾燥顆粒を削る工程と、e.顆粒に他の賦形剤を配合する工程と、f.配合した混合物を圧縮して、錠剤を形成する、圧縮する工程と、を含む、請求項18に記載のプロセス。
請求項21
使用する前記有機溶媒が、イソプロパノール、アセトン、メチルアルコール、メチルイソブチルケトン、クロロホルム、1−プロパノール、2−プロパノール、アセトニトリル、1−ブタノール、2−ブタノール、エチルアルコール、シクロヘキサン、ジオキサン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、ジクロロエタン、ヘキサン、イソオクタン、塩化メチレン、tert−ブチルアルコール、トルエン、四塩化炭素又はそれらの組合せを含む群から選択される、請求項18〜20のいずれか一項に記載のプロセス。
請求項22
飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、可塑剤及び透過促進剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の5mg〜500mg錠剤組成物。
請求項23
飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、可塑剤及び透過促進剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の50mg錠剤組成物。
請求項24
飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、可塑剤及び透過促進剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の100mg錠剤組成物。
請求項25
飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、可塑剤及び透過促進剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の150mg錠剤組成物。
請求項26
飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、可塑剤及び透過促進剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の200mg錠剤組成物。
請求項27
飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、可塑剤及び透過促進剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の250mg錠剤組成物。
請求項28
投与後5分〜60分以内に糖尿病患者における食後の血中グルコース濃度の最大制御を達成する、請求項1に記載の経口投与可能な固形医薬組成物の用量。
請求項29
経口投与後120分以内にヒト患者における血清グルコースを少なくとも5%低下させる、先行する請求項のいずれか一項に記載の経口投与可能な固形医薬組成物。
請求項30
飽和若しくは不飽和のC4〜C12脂肪酸、脂肪酸エステル又はそれらの塩と、結合剤、崩壊剤、希釈剤、滑沢剤、可塑剤、透過促進剤及び可溶化剤を含む群から選択される少なくとも3つの薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、カチオン−インスリンコンジュゲート複合体の安定で経口投与可能な医薬組成物であって、a.約2℃〜40℃の温度範囲;及びb.少なくとも6ヶ月の期間にわたる25℃±2℃/60%±5%相対湿度(RH)、30℃±2℃/65%±5%相対湿度、40℃±2℃/75%±5%相対湿度を含む群から選択される条件への曝露に対して安定を保つことを特徴とする、安定で経口投与可能な医薬組成物。
請求項31
前記不純物が、製造時の不純物レベルと比較した場合に5%を超えて増加しないことを特徴とする、請求項30に記載の安定で経口投与可能な固形医薬組成物。
請求項32
前記不純物が、製造時の不純物レベルと比較した場合に10%を超えて増加しないことを特徴とする、請求項30に記載の安定で経口投与可能な固形医薬組成物。
請求項33
前記組成物中の前記化合物のアッセイが、10%を超えて減少しないことを特徴とする、請求項30に記載の安定で経口投与可能な医薬組成物。
請求項34
前記溶出プロファイルが、任意の前記時間間隔で少なくとも75%であることを特徴とする、請求項1に記載の安定で経口投与可能な固形医薬組成物。
請求項35
前記時間間隔が2年を上回る期間に及ぶ、請求項34に記載の安定で経口投与可能な固形医薬組成物。
請求項36
前記硬度プロファイルの差が、製造時の硬度プロファイルと比較した場合に1kg/cm2以下であることを特徴とする、請求項30に記載の安定で経口投与可能な固形医薬組成物。
請求項37
前記組成物の少なくとも95%±2%が、(a)約2℃〜8℃又は25℃〜40℃の温度範囲(b)少なくとも6ヶ月の期間にわたる25℃±2℃/60%±5%相対湿度(RH)、30℃±2℃/65%±5%相対湿度、40℃±2℃/75%±5%相対湿度を含む群から選択される条件への曝露に対して分解されずに残存することを特徴とする、請求項30に記載の安定で経口投与可能な固形医薬組成物。
請求項38
前記組成物の少なくとも90%±2%が、a.約2℃〜8℃又は25℃〜40℃の温度範囲b.少なくとも6ヶ月の期間にわたる25℃±2℃/60%±5%相対湿度(RH)、30℃±2℃/65%±5%相対湿度、40℃±2℃/75%±5%相対湿度を含む群から選択される条件への曝露に対して分解されずに残存することを特徴とする、請求項30に記載の安定で経口投与可能な固形医薬組成物。
請求項39
カチオン−インスリン化合物コンジュゲートの非晶質噴霧乾燥粒子を製造する方法であって、a.溶媒中に前記カチオン−インスリン化合物コンジュゲート及び脂肪酸構成成分を含む溶液又は懸濁液を調製する工程と、b.前記溶媒の相当量を除去することができる条件下で、前記溶液をチャンバ内に噴霧する工程と、c.前記カチオン−インスリン化合物コンジュゲートの噴霧乾燥粒子を得る工程と、を含む、方法。
請求項40
前記脂肪酸構成成分が、C4〜C12脂肪酸及び/又はかかる脂肪酸の塩を含む群から選択される、請求項39に記載の方法。
請求項41
前記脂肪酸構成成分がカプリン酸ナトリウムである、請求項40に記載の方法。
請求項42
前記カチオン−インスリン化合物コンジュゲートがIN−105である、請求項39に記載の方法。
請求項43
前記溶媒が水である、請求項39に記載の方法。
請求項44
溶媒中に前記カチオン−インスリンコンジュゲート及び脂肪酸構成成分を含有する前記溶液又は前記懸濁液が、希釈剤をさらに含む、請求項39に記載の方法。
請求項45
前記希釈剤がマンニトールである、請求項44に記載の方法。
請求項46
前記噴霧乾燥粒子の大きさが約1μ〜100μである、請求項39に記載の方法。
請求項47
前記カチオン−インスリンコンジュゲートを含む前記溶液又は前記懸濁液を、80℃〜150℃の範囲の温度で噴霧乾燥させる、請求項39に記載の方法。
請求項48
噴霧乾燥に用いる霧化圧の範囲が0.5kg/cm2〜1.5kg/cm2である、請求項39に記載の方法。
請求項49
カチオン−インスリン化合物コンジュゲートの前記噴霧乾燥組成物の純度が少なくとも95%である、先行する請求項のいずれか一項に記載の方法。
請求項50
カチオン−インスリン化合物コンジュゲートの前記噴霧乾燥組成物の純度が、少なくとも98%である、先行する請求項のいずれか一項に記載の方法。
請求項51
カチオン−インスリン化合物コンジュゲートの前記噴霧乾燥組成物の純度が少なくとも99%である、先行する請求項のいずれか一項に記載の方法。
請求項52
IN−105の噴霧乾燥組成物。
請求項53
前記薬物が、実質的に非晶質及び均質である、IN−105の噴霧乾燥組成物。
請求項54
純度が少なくとも95%である、IN−105の噴霧乾燥組成物。
請求項55
純度が少なくとも98%である、IN−105の噴霧乾燥組成物。
請求項56
純度が少なくとも99%である、IN−105の噴霧乾燥組成物。
請求項57
IN−105の非晶質形態。
請求項58
前記コンジュゲートの分裂促進性が、その天然の対応物との比較で3分の1に低減していることを特徴とする、インスリン分泌性カチオン−ペプチドコンジュゲート複合体。
請求項59
前記コンジュゲートが、invitro及び/又はinvivoでの細胞増殖を、その天然の対応物の少なくとも20%±5%に低減させることを特徴とする、請求項58に記載のインスリン分泌性カチオン−ペプチドコンジュゲート複合体。
請求項60
前記コンジュゲートが、invitro及び/又はinvivoでの細胞増殖を、その天然の対応物の少なくとも2%±0.5%に低減させることを特徴とする、請求項58に記載のインスリン分泌性カチオン−ペプチドコンジュゲート複合体。
請求項61
前記コンジュゲートが、その天然の対応物と同様の代謝効率を示すことを特徴とする、請求項58〜60のいずれか一項に記載のインスリン分泌性カチオン−ペプチドコンジュゲート複合体。
請求項62
薬学的に許容可能な賦形剤を含む、請求項58に記載のカチオン−ペプチドコンジュゲート複合体を含む、医薬組成物であって、該賦形剤が前記コンジュゲートの分裂促進能に影響を与えないことを特徴とする、医薬組成物。
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