![]() 太陽電池用3層フィルム
专利摘要:
フルオロポリマーを含む組成物Aの第1層、充填剤を含むフルオロポリマーを含む組成物Bの第2層およびフルオロポリマーを含む組成物Cの第3層を有するA/B/C構造の多層フィルムと、フルオロポリマーベースの基材、特に太陽電池のリヤパネル、テクニカルテキスタイルまたは金属での使用。第1層と第3層のDSCで測定した融点が150℃以上であり、25μm厚さの多層フィルムの可視光透過率が25%以下であることを特徴とする多層フィルム。この多層フィルムは基材とフィルムとの間に配置された接着層によって基材に接着する。 公开号:JP2011510849A 申请号:JP2010545536 申请日:2009-02-06 公开日:2011-04-07 发明作者:ドゥヴォ,ニコラ;ステファン ビゼ,;アントニー ボネ,;オード ラップラン,;ラファルグ,ジョアン 申请人:アルケマ フランス; IPC主号:B32B27-30
专利说明:
[0001] 本発明は、太陽電池(cellules photovoltaiqies) の分野で使用可能なフッ化ビニリデン(VDF)ポリマーをベースにしたA/B/C構造の多層フィルムに関するものである。] 背景技術 [0002] フルオロポリマー、特にPVDF(ポリフッ化ビニリデン)ポリマーは耐候性、耐放射線性、耐薬品性に優れ、物品や材料の保護に用いられている。さらに、VDFポリマーは光沢のある外観と耐落書性 (graffitis) に優れているのでVDFをベースにしたポリマーフィルムを用いて種々の基材の被覆が行われている。しかし、厳しい天候条件(雨、低温、熱)に曝される屋外用途の場合または成形操作が高温(>130℃)で行われる場合には上記フィルムは優れた耐熱性を有している必要がある。さらに、このフィルムは被覆すべき物品または材料にフィルムを載せる時またはフィルムを物品または材料上に付ける時の機械的応力に耐えるために、良好な可撓性と引張強度とを有している必要がある。従来用いられている試験では、フィルムをオーブン中で老化させた後、フィルムを破断し、破断が容易に伝搬するか否かを見る。] [0003] 太陽電池では環境に対する保護が絶対に必要であり、そのためには電池の後方を保護して、紫外線(UV)と水分浸透により電池が劣化するのを防ぐ必要がある。この劣化は電池のリヤパネル(後部板)を保護するフィルムの酸化から来る。電池のリヤパネルは電気絶縁体にもしなければならない。 さらに、熱膨張、特に電池組み立て中の収縮を防ぐために、フィルムは容積が熱的に安定していなければならない。太陽電池の組み立て作業では各層が溶剤ベースの添加剤を用いて結合され、次いでラミネート加工される。添加剤中に溶剤を用いることによって上記溶剤をフィルムに浸透させることができる。電池の組み立て作業は必要に応じてコロナ型の表面酸化処理を用いて高温(>130℃)で行なわれる。コロナ型の表面酸化処理をすると、黄変およびフルオロポリマーの機械特性の劣化が起こる。] [0004] 本発明者は、耐熱性に優れ(高温に曝され時の体積収縮が小さく)、太陽電池、特に電池のリヤパネルの組み立て作業で用いられる固着剤および接着剤中に存在する溶剤に対して優れた耐薬品性を有するフルオロポリマーをベースにしたフィルムの形をした構造物を開発した。この構造物は太陽電池のリヤパネルの保護に極めて適している。本発明フィルムはA/B/C型の特定構造を有する。本発明のこの構造物は不透明で(可視光および紫外線の透過率が低く)、酸素の透過を防止する。本発明構造物は魅力的なフィルム外観を維持する(時間が経っても黄変しない)。] [0005] 特許文献1(欧州特許出願第1,382,640号公報)にはVDFのホモポリマーまたはコポリマーをベースにした2層または3層のフィルムが記載されている。VDFコポリマーは0〜50重量%のコモノマーを含む。実施例ではPVDFホモポリマーのみが使用されている。実施例には有機紫外線吸収剤も記載されている。] [0006] 特許文献2(欧州特許出願第1,566,408号公報)にもVDFのホモポリマーまたはコポリマーをベースにした2層または3層のフィルムが記載されている。VDFコポリマーは0〜50重量%、有利には0〜25重量%、好ましくは0〜15重量%のコモノマーを含む。このフィルムは無機充填剤を全く含まない。] [0007] 特許文献3(国際特許出願第WO 2005/081859号公報)には、フルオロポリマーとアクリルポリマーとをベースにした多層フィルムが記載されている。] [0008] 特許文献4(米国特許出願第2005/0268961号公報)には、一方の融点が135℃以上で、他方の融点が135℃以下である2つのフルオロポリマー層を含むフィルムによって保護された太陽電池が記載されている。] [0009] 特許文献5(米国特許出願第2005/0172997号明細書)および特許文献6(米国特許出願第6369316号明細書)には、ポリフッ化ビニル(PVF)フィルムによって保護された太陽電池モジュールが記載されている。] [0010] 特許文献7(国際特許出願第2007/011580号公報)には、太陽電池のリヤパネル用ポリエステルベースのフィルムが記載されている。このポリエステルフィルムにはポリフッ化ビニル(PVF)の層を組み合わせることができる。リヤパネルは水分透過の観点からしか評価されていない。] 先行技術 [0011] 欧州特許出願第1,382,640号公報 欧州特許出願第1,566,408号公報 国際特許出願第WO 2005/081859号公報 米国特許出願第2005/0268961号明細書 米国特許出願第2005/0172997号明細書 米国特許出願第6369316号明細書 国際特許出願第2007/011580号公報] 発明が解決しようとする課題 [0012] 上記の公知文献には、本発明と同じ特徴を有する多層構造物は記載がなく、上記の公知文献から当業者が本発明構造物を導くこともできない。] 課題を解決するための手段 [0013] 本発明は、フルオロポリマーを含む組成物Aの第1層と、充填剤を含むフルオロポリマーを含む組成物Bの第2層と、フルオロポリマーを含む組成物Cの第3層とを有するA/B/C構造の多層フィルムにおいて、第1層と第3層のDSCで測定した融点が150℃以上であり、25μm厚さの多層フィルムの可視光透過率が25%以下であることを特徴とする多層フィルムにある。] [0014] 本発明の別の対象は、太陽電池、テクニカルテキスタイル(工業用布)または金属被覆での上記多層フィルムの使用にある。 本発明のさらに他の対象は、リヤパネルが上記多層フィルムで被覆されている太陽電池にある。] [0015] 本明細書で範囲を表す「x〜y」は両限界値x、yを含む。 第1層、第2層、第3層は0.1〜100重量%の一種以上のフルオロポリマー、好ましくはVDFのホモポリマーまたはコポリマーを含むのが有利である。] [0016] 本発明は特に、下記(1)〜(3)の層を含むA/B/C型の多層フィルムの形をした構造物にある: (1)100%のVDFのホモポリマーまたはコポリマーを含む組成物Aの第1層、 (2)30〜75重量部のVDFのホモポリマーまたはコポリマーと、10〜45部のMMAのホモポリマーまたはコポリマーと、10〜25部の少なくとも一種の無機充填剤とを含む組成物Bの第2層(合計で100重量部)、 (3)100%のVDFのホモポリマーまたはコポリマーを含む組成物Cの第3層。 本発明の「部」とは重量部を意味する。] [0017] 第1層の組成物Aが第3層の組成物Cと同一である場合、本発明構造物は対称A/B/A多層フィルムの形をしている。 組成物AとCの各層の厚さはそれぞれ別々に1〜30μm、有利には2〜20μm、好ましくは3〜18μm、さらに好ましくは5〜15μmにすることができる。 本発明の一つの変形例では、組成物AとCの層の厚さは同一である。 本発明の別の変形例では、第1層と第3層の組成物Aおよび組成物Cは同一である。 組成物Bの層の厚さは4〜45μm、有利には5〜40μm、好ましくは7〜30μm、さらに好ましくは10〜25μmである。] [0018] フルオロポリマーは一種以上の下記の式(I)のモノマーの重合によって製造される:] [0019] (ここで、 X1はHまたはFを表し、 X2およびX3はH、F、Cl、式CnFmHp-のフルオロアルキル基またはフルオロアルコキシ基CnFmHpO-を表し、nは1〜10の整数、mは1〜(2n+1)の整数であり、pは2n+1−mに等しい)] [0020] 本発明で使用可能なモノマーの例としてはヘキサフルオロプロピレン(HFP)、テトラフルオロエチレン(TFE)、フッ化ビニリデン(VDF、式CH2=CF2)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、ペルフルオロアルキルビニルエーテル、例えばCF3-O-CF=CF2、CF3-CF2-O-CF=CF2またはCF3-CF2 CF2-O-CF=CF2、1−ヒドロペンタフルオロプロペン、2−ヒドロペンタフルオロプロペン、ジクロロジフルオロエチレン、トリフルオロエチレン(VF3)、1,1−ジクロロフルオロエチレンおよびこれらの混合物が挙げられる。] [0021] 重合は任意成分としてフッ素を含まない他の不飽和オレフィンモノマー、例えばエチレン、プロピレン、ブチレンおよびその高級同族体をさらに含むことができる。フッ素を含むジオレフィン、例えばぺルフルオロジアリルエーテルおよびぺルフルオロ−1,3−ブタジエンのようなジオレフィンも使用できる。] [0022] フルオロポリマーの例としては下記を挙げることができる: (1)TFEのホモポリマーまたはコポリマー、特にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ETFE(エチレン/テトラフルオロエチレンコポリマー)および下記のコポリマー:TFE/PMVE(テトラフルオロエチレン/ペルフルオロ(メチルビニルエーテル)コポリマー)、TFE/PEVE(テトラフルオロエチレン/ペルフルオロ(エチルビニルエーテル)コポリマー)、TFE/PPVE(テトラフルオロエチレン/ペルフルオロ(プロピルビニルエーテル)コポリマー)およびE/TFE/HFP(エチレン/テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレンターポリマー) (2)VDFのホモポリマーまたはコポリマー、特にPVDFおよびVDF/HFPコポリマー、および、 (3)CTFEのホモポリマーまたはコポリマー、特に、PCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)およびE/CTFE(エチレン/クロロトリフルオロエチレンコポリマー)。] [0023] フルオロポリマーはVDFのホモポリマーまたはコポリマーであるのが好ましい。 VDFと共重合可能なフルオロコモノマーは例えば下記の中から選択するのが有利である:フッ化ビニル、トリフルオロエチレン(VF3);クロロトリフルオロエチレン(CTFE);1,2-ジフルオロエチレン;テトラフルオロエチレン(TFE);ヘキサフルオロプロピレン(HFP);ペルフルオロ(メチルビニルエーテル)(PMVE)、ペルフルオロ(エチルビニルエーテル)(PEVE)およびペルフルオロ(プロピルビニルエーテル)(PPVE)等のペルフルオロ(アルキルビニルエーテル);ペルフルオロ(1,3-ジオキソール);ペルフルオロ(2,2-ジメチル-1,3-ジオキソール)(PDD)およびこれらの混合物。] [0024] フルオロコモノマーはクロロトリフルオロエチレン(CTFE)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、トリフルオロエチレン(VF3)およびテトラフルオロエチレン(TFE)およびこれらの混合物から選択するのが好ましい。 HFPはVDFと良く共重合し、優れた熱機械的特性を与えるので、コモノマーはHFPであるのが有利である。コポリマーはVDFとHFPのみを含むのが好ましい。] [0025] VDFのホモポリマーまたはコポリマーは粘度が100Pa.s〜3000Pa.sの範囲であるのが有利である。粘度は細管レオメターを用いて100s-1の剪断速度で230℃で測定する。この種のポリマーは押出し成形に特に適している。細管レオメターを用いて100s-1の剪断速度で230℃で測定したこのポリマーの粘度は500Pa.s〜2900Pa.sの範囲であるのが好ましい。] [0026] フルオロポリマーはVDF(PVDF)のホモポリマーまたはVDF/HFPのようなVDFのコポリマーであるのが好ましい。このコポリマーは少なくとも50重量%、好ましくは少なくとも75重量%、さらに好ましくは少なくとも90重量%のVDFを含むのが好ましい。このフルオロポリマーは特に優れた耐薬品性、特に耐紫外線性を有する。一般にフィルムを形成する場合、このフルオロポリマーは(PTFEまたはETFEコポリマーの場合より容易に)成形できる。一例としては75%以上のVDFを含み、残部はHFPである下記のVDFのホモポリマーまたはコポリマーが挙げられる:アルケマの製品であるカイナー(Kynar、登録商標)710または720または740、および、カイナーフレックス(Kynarflex、登録商標)2850、カイナーフレックス(Kynarflex、登録商標)3120。] [0027] 組成物Aおよび/または組成物Cのフルオロポリマーとしては、フッ化ビニリデン(VDF、式CH2=CF2)(PVDF)のホモポリマーおよび少なくとも90重量%のVDFを含むのが好ましいVDFのコポリマーを用いるのが有利である。 本発明の別の変形例では、組成物Aおよび組成物CはPVDFホモポリマーから成る。] [0028] アルケマ社の製品カイナー(登録商標)、例えばカイナー(Kynarflex、登録商標)700系の製品(VDFホモポリマー)またはカイナーフレックス(Kynarflex、登録商標)の一部(VDFコポリマー)が特に望ましい。これらは5%以下のランダムに分散したコモノマーを含むか、不均質構造またはブロック構造を有するコポリマーの場合には10%以下のコモノマーを含み、融点は150℃以上である。これらのフルオロポリマーの利点は150℃〜300℃の高い融点を有する点にある。] [0029] 組成物Bのフルオロポリマーとしてはフッ化ビニリデン(VDF、式CH2=CF2)(PVDF)のホモポリマーおよび少なくとも85重量%のVDFを含むVDFのコポリマーを用いるのが有利である。 アルケマ社の製品カイナー(登録商標)が特に望ましく、例えば、融点が140℃以上、好ましくは300℃以下である、15重量%以下、有利には13重量%以下、好ましくは11重量%以下、さらに好ましくは少なくとも10重量%のコモノマーを含むカイナー(登録商標)700系の製品(VDFホモポリマー)またはカイナーフレックス(登録商標)製品の一部(VDFコポリマー)が好ましい。] [0030] HFPはVDFと良く共重合し、優れた熱機械特性を与えるので、コモノマーはHFPであるのが有利である。コポリマーはVDFとHFPのみを含むのが好ましい。コモノマー含有率は0.5〜15重量%、好ましくは3〜13重量%、例えば6〜10重量%にすることができる。] [0031] 本発明の組成物Bの層は、フルオロポリマーの他に、追加のポリマーの形か、無機粒子の形をした「充填剤」を含む。この充填剤はメチルメタクリレート(MMA)のホモポリマーまたはコポリマーにすることができる。 この組成物Bの層は機能層ともよばれ、紫外線および可視光に対して不透明である。「不透明(opaque)」とは所定厚さでの紫外線および可視光の透過率が、層Bの組成物中に「充填剤」、特に無機充填剤を全く含まないA/B/C型の構造物と比較して、一定の値またはパーセンテージたけ低いということを意味する。本発明のA/B/C構造物は温度に対する寸法収縮性が従来技術の構造物と比べて大きく優れ、組成物AとCの層は、充填剤、例えば無機充填剤と、酸素と、温度との複合作用によって、または、無機充填剤の存在下でのコロナ型の表面酸化処理の作用によって、層Bのフルオロポリマーの分解を防止することができる。] [0032] MMAポリマーはメチルメタクリレート(MMA)のホモポリマーおよび少なくとも50重量%のMMAとMMAと共重合可能な少なくとも一種の他のモノマーとを含むコポリマーを用いるのが有利である。 MMAと共重合可能なコモノマーの例としてはアルキル(メタ)アクリレート、アクリロニトリル、ブタジエン、スチレンおよびイソプレン等が挙げられる。アルキル(メタ)アクリレートの例は下記文献に記載されている。 カークオスマ(Kirk-Othmer)化学技術百科辞典、第4版、第1巻、第292〜293頁および第16巻、第475〜478頁] [0033] MMAポリマー(ホモポリマーまたはコポリマー)は0〜20重量%、好ましくは5〜15重量%のC1−C8アルキル(メタ)アクリレートを含み、このC1−C8アルキル(メタ)アクリレートはメチルアクリレートおよび/またはエチルアクリレートであるのが好ましい。MMAポリマー(ホモポリマーまたはコポリマー)は官能基を有することができる、すなわち、MMAポリマーは官能基、例えば酸、酸塩化物、アルコールまたは無水物の官能基を含むことができる。これらの官能基はグラフトまたは共重合で導入できる。この官能基はアクリル酸コモノマーによって与えられる酸官能基であるのが有利である。互いに隣接する2つの酸官能基から水を取って無水物にすることができる。官能基の比率は0〜15重量%、例えば0〜10重量%のMMAポリマーにすることができる。] [0034] MMAポリマーは少なくとも一種の衝撃改質剤を含むことができる。耐衝撃性といわれる市販のグレードのMMAポリマーがある。このポリマーは多層粒子の形をしたアクリル衝撃改質剤を含む。従って、衝撃改質剤は市販のMMAポリマー中に存在する(すなわち、製造工程でMMA樹脂に導入される)が、フィルム製造中に添加することもできる。衝撃改質剤の量は70〜100部のMMAポリマーに対して0〜30部で変わる(合計で100部)。] [0035] 多層粒子型の衝撃改質剤はコア−シェル粒子ともよばれ、少なくとも一つのエラストマー(または軟質)層、すなわちガラス転移温度(Tg)が−5℃以下のポリマーから成る層と、少なくとも一つのリジッド(または硬質)層、すなわちTgが25℃以上であるポリマーから成る層とを含む。その粒径は一般に1μm以下、有利には50〜300nmである。コア−シェル型多層粒子の形をした衝撃改質剤の例は下記文献に記載されている。 欧州特許第1,061,100 A1号公報 米国特許第2004/0030046 A1号明細書 フランス国特許出願第FR−A−2446296号公報 米国特許第2005/0124761 A1号明細書] [0036] 少なくとも80重量%の軟質エラストマー相を有するコア−シェル型粒子が好ましい。 MMAポリマーの230℃、3.8kgの荷重下で測定したMVI(メルトボリュームインデックス)は2〜15cm3/10分にすることができる。 組成物B中のMMAポリマーの含有率は1〜55重量%、有利には5〜50重量%、好ましくは10〜45重量%、さらに好ましくは20〜40重量%である。] [0037] 無機充填剤は金属酸化物、例えば二酸化チタン(TiO2)、シリカ、石英、アルミナ、炭酸塩、例えば炭酸カルシウム、タルク、雲母、白雲石(CaCO3・MgCO3)、モンモリロナイト(アルミノケイ酸塩)、BaSO4、ZrSiO4、Fe3O4およびこれらの混合物を用いることができる。] [0038] 無機充填剤は紫外線/可視光範囲で不透明化機能を有する。充填剤の保護作用は紫外線吸収剤の保護作用を補完する。この観点からTiO2充填剤が特に好ましい。無機充填剤、例えばTiO2型の無機充填剤は、主として、紫外線および可視光を散乱/反射して不透明フィルムにすることで太陽光フィルターの役目をする。 無機充填剤が別の機能を有することもできる。例えば、無機充填剤は難燃機能、例えば酸化アンチモン(Sb2O3、Sb2O5)、Al(OH)3、Mg(OH)2、ハンタイト(3MgCO3・CaCO3)、ハイドロマグネサイト(3MgCO3・Mg(OH)2・3H2O)のような難燃機能を有することができる。無機充填剤を導電性充填剤(例えば、カーボンブラックまたはカーボンナノチューブ)にすることもできる。] [0039] 平均直径で表される充填剤の寸法は一般に0.05μm〜1mm、有利には0.1μm〜700μm、好ましくは0.2μm〜500μmである。組成物B中の無機充填剤の含有率は0.1〜30重量%、有利には5〜28重量%、好ましくは10〜27重量%、さらに好ましくは15〜25重量%である。] [0040] 上記のフルオロポリマー、特にVDFのホモポリマーまたはコポリマーをベースにしたフィルムはA/B/C型の構造物を有する。例えば、フィルム状構造物は100重量%のVDFのホモポリマーまたはコポリマーから成る組成物Aの第1層と、30〜75部の少なくとも一種のVDFのホモポリマーまたはコポリマーと、10〜45部のMMAのホモポリマーまたはコポリマーと、10〜25部の少なくとも一種の無機充填剤とを含む組成物Bの第2層(合計で100部)と、100重量%のVDFのホモポリマーまたはコポリマーから成る組成物Cの第3層とを有する。組成物Aおよび/またはCのVDFのホモポリマーまたはコポリマーはVDFホモポリマーであるのが好ましい。] [0041] 従って、基材を保護するためのVDFのホモポリマーおよび/またはコポリマーをベースにしたフィルムは基材側から順に組成物AまたはCの層、組成物Bの層、組成物AまたはCの層を含む。このフィルムは接着層を介して基材に接着される。] [0042] 第1層の組成物Aが第3層の組成物Cと同一である場合、構造物は対称なA/B/A型の多層フィルムの形をしている。 組成物AおよびCの各層の厚さはそれぞれ独立して1〜30μm、有利には2〜20μm、好ましくは3〜18μm、さらに好ましくは5〜15μmにすることができる。 本発明の一つの変形例では、組成物AとCの層の厚さは同一である。 本発明の別の変形例では、第1層と第3層の組成物Aおよび組成物Cが同一である。 組成物Bの層の厚さは4〜45μm、有利には5〜40μm、好ましくは7〜30μm、さらに好ましくは10〜25μmである。] [0043] 第1層の組成物Aが第3層の組成物Cと同一である場合、多層フィルムは対称なA/B/A構造物を有する。この場合、基材を保護するPVDFベースのフィルムは基材側から順に組成物Aの層、組成物Bの層、組成物Aの層を含み、フィルムは接着層を介して基材に接着される。 A/B/A型の構造物とは2つの層Aが同じ厚さを有することを意味するものではない。] [0044] フルオロポリマーベースのフィルムの製造 フルオロポリマーをベースにしたフィルム、特にVDFのホモポリマーまたはコポリマーをベースにしたフィルムは共押出技術、例えばブロー成形によって製造するのが好ましいが、注型法、溶剤法または被覆(plaxage) 法を用いることもできる。] [0045] フィルムの用途 以下、上記のフルオロポリマー、特にVDFのホモポリマーまたはコポリマーをベースにしたフィルムの用途を詳細に説明する。 太陽電池の裏面保護フィルム 太陽電池の裏面を上記フルオロポリマー、特にVDFのホモポリマーまたはコポリマーをベースにしたフィルムで保護することができる。太陽電池は光エネルギーを電流に変換する。一般に、太陽電池は電気的接続手段によって互いに直列に接続された太陽電池セルから成る。これらの太陽電池セルは珪素溶融中にホウ素をPドープし、照明表面にリンをNドープした多結晶シリコンから製造される一般に単一接合の電池セルで、この電池セルを積層体中に配置する。この積層体はシリコンを酸化および湿気から保護するために太陽電池セルを被覆するEVA(エチレン/酢酸ビニルコポリマー)から成る。積層体は片側の支持体の役目をするガラス板と反対側のフィルムとの間に固定されて、太陽電池モジュールは老化(紫外線、塩霧等)、引掻き、湿気または水蒸気から保護される。] [0046] 一般に、電池はAKASOL(登録商標)またはICOSOLAR(登録商標)の商品名で市販の多層構造物によって保護される。この多層構造物はTEDLAR(登録商標)(ポリフッ化ビニルまたはPVF)フィルムとPET(ポリエチレンテレフタレート)シートとを組み合わせたものである。] [0047] 本発明者は、この用途で、上記TEDLAR(登録商標)フィルムの代わりに上記定義の本発明フルオロポリマー、特にVDFのホモポリマーまたはコポリマーをベースにしたフィルムまたは対称フィルムをベースにした構造物を使用するのが有利であるということを見出した。A/B/CまたはA/B/A構造の本発明フィルムは温度に対する寸法収縮の点で大きな利点を有し、組成物AとCの層は無機充填剤、例えばTiO2型の無機充填剤と、酸素と、温度との複合作用または無機充填剤、例えばTiO2型の無機充填剤存在下でのコロナ型処理による層Bのフルオロポリマーの劣化(分解)を防止することができる。] [0048] 寸法収縮は基材、例えばPETシートへの積層段階で特に小さくしなければならない。さらに、高温(140〜155℃)、真空下で製造するパネルの組立て時にも寸法収縮をできるだけ小さくしなければならない。これはフルオロポリマー、特にVDFのホモポリマーまたはコポリマーをベースにしたフィルムの構造、特に各層の厚さ、従って、機械特性、光学特性、耐老化特性の整合性を維持するために必要である。この特性はA/B/C構造物または対称A/B/A構造物(フィルムの平坦性を保証する)およびフィルムを構成する各層の温度挙動によって与えられる。 150℃でのフィルムの体積収縮は2%以下、有利には1.5%以下、好ましくは1%以下、さらに好ましくは0.5%以下にする。] [0049] 無機充填剤、例えばTiO2型の無機充填剤の含有率が高いと、温度と酸素と紫外線照射との複合作用によってフルオロポリマー、例えばVDFホモポリマーまたはコポリマーの劣化(分解)を引き起こすことがある。この酸化は黄変および機械特性の劣化によって表れる。従って、リヤパネルを形成するために(接着層を介して)基材へ積層する時だけでなく高温で実施されるパネルの組立時および必要に応じて行われるその後のコロナ型表面酸化処理時にも組成物Bから成る機能層を保護するためには組成物AとCの2つのフルオロポリマー層が必要である。 組み立てた太陽電池の裏面に位置する組成物AまたはCから成る層は層Bより高い耐薬品性および耐紫外線老化性を付与する。] [0050] 本発明のA/B/C構造物の多層フィルムは例えば下記の層から成る: (1)100重量%のVDFのホモポリマーまたはコポリマーを含む組成物Aの第1層、 (2)30〜75部の少なくとも一種のVDFのホモポリマーまたはコポリマーと、5〜45部の少なくとも一種のMMAのホモポリマーまたはコポリマーと、10〜30部の少なくとも一種の無機充填剤(合計で100部)とを含む組成物Bの第2層、 (3)100重量%のVDFのホモポリマーまたはコポリマーを含む組成物Cの第3層。] [0051] 組成物Bの第2層は30〜75部の少なくとも一種のVDFのホモポリマーまたはコポリマーと、10〜45部の少なくとも一種のMMAのホモポリマーまたはコポリマーと、10〜25部の少なくとも一種の無機充填剤とを含むのが好ましい(合計で100部)。] [0052] 次いで、上記フィルム(PVDFフィルム)を当業者に周知の任意の接着法および積層技術を用いてPETタイプの基材の両側に積層する。従って、太陽電池モジュールのリヤパネルの最終構造は以下のようになる: PVDFフィルム/接着剤/PET/接着剤/PVDFフィルム 用いる接着剤の例としてはメチルエチルケトン(MEK)またはトルエンを含むポリエステルまたはポリウレタン配合物が挙げられる。] [0053] 可撓性基材の保護フィルム フルオロポリマー、特にVDFのホモポリマーまたはコポリマーをベースにした上記フィルムは可撓性基材、例えばテクニカルテクスチャー(工業布)(PVC、ガラス繊維、グラスマット、アラミド、ケブラー等)の保護に用いることもできる。PVC可撓性基材の例としてはPVC防水シートがある。フルオロポリマー、特にVDFのホモポリマーまたはコポリマーをベースにした上記フィルムは積層技術を用いて接着層を介して積層できる。 フルオロポリマー、特にVDFのホモポリマーまたはコポリマーをベースにした組成物Aが2層存在することによって、積層中の組成物Bの層の劣化(分解)が防止され、最終構造物の耐薬品性および耐紫外線老化性が高くなる。] [0054] 金属シートの保護フィルム フルオロポリマー、特にVDFのホモポリマーまたはコポリマーをベースにした上記フィルムは、金属基材、例えば鋼、銅またはアルミニウム等の保護に用いることもできる。フルオロポリマー、特にVDFのホモポリマーまたはコポリマーをベースにしたフィルムは積層技術を用いて接着層を介して積層できる。] [0055] 試験方法: 紫外線不透明度: 紫外線不透明度は分光光度計を用いて紫外線スペクトル領域内の透過吸光測定で評価した。 ASTMD1003規格による透過率: 可視領域内の透過率測定はASTM D1003規格に従ってD65光源および角度2°で分光光度計を用いて行った。透過率値は400〜740nmのスペクトル領域の平均値に対応する。] [0056] MEKに対する耐薬品性の試験 EN 438−2:2000規格に従って行った。この方法では2〜3滴のメチルエチルケトンを室温でフィルム上に塗布し、時計皿で16時間、覆った。次いで、時計皿を外し、石鹸水で洗浄した後、脱イオン水で洗浄した。1時間後に清浄度を調べた。フィルムは下記の評価尺度に従って等級分けした: レベル5:目に見える変化なし レベル4:ある角度でのみ見える光沢および/または色の小さな変化 レベル3:光沢および/または色の中程度の変化 レベル2:光沢および/または色の大きな変化 レベル1:表面劣化および/またはブリスター形成。] [0057] 示差走査熱量測定(DSC) ISO 11357−3規格に従って行う。得られたサーモグラムピークは、構造物の層の各組成物の融点Tmを示している。これは耐熱性の指標とみなされる。 収縮 ISO 11501規格に従って測定した。10cm×10cmの正方形が描かれた12×12cm2の正方形フィルム片を150℃の換気オーブンに10分間入れた。次いで、枠の寸法を再測定した。初期寸法に対する各寸法の変化によって収縮を評価した。保持した値は最大値である。] [0058] 使用した製品 PVDF−1: 顆粒の形をしたPVDFのホモポリマーで、MFI(メルトフローインデックス)は10g/10分(230℃/12.5kg)、230℃/100s-1での粘度は1900mPa.s、融点は165℃である。 PVDF−2: 顆粒の形をしたVDF/HFPコポリマー(11重量%のHFP)で、MFIは5g/10分(230℃/12.5kg)、230℃/100s-1での粘度は2500mPa.s、融点は142℃である。 PVDF−3: 顆粒の形をしたVDF/HFP不均一コポリマー(10重量%のHFP)で、MFIは5g/10分(230℃/12.5kg)、230℃/100s-1での粘度は2300mPa.s、融点は163℃である。 PVDF−4: 顆粒の形をしたVDF/HFPコポリマー(17重量%のHFP)で、MFIは10g/10分(230℃/12.5kg)、230℃/100s-1での粘度は2200mPa.s、融点は135℃である。 PMMA: Altuglas International社の真珠形製品であるオログラス(OROGLAS、登録商標)BS-8で、MFIは4.5g/10分(230℃/3.8kg)、コモノマーのメチルアクリレートを6重量%含む。このPMMAは衝撃改質剤を含んでいない。 TiO2: デュポン社の製品であるTi-Pure(登録商標)R 960二酸化チタンを用いた。メーカ供給時の平均粒径は0.5μm。] [0059] 実施例1(本発明) 下記構成のA/B/A3層フィルム: (1)100%のPVDF−1を含む5μm厚さの層、 (2)60重量%のPVDF−2と、24重量%のPMMAと、16重量%のTiO2とを含む20μm厚さの層、 (3)100重量%のPVDF−1を含む5μm厚さの層。] [0060] 実施例2(本発明) 下記構成のA/B/A3層フィルム: (1)100%のPVDF−1を含む5μm厚さの層、 (2)60重量%のPVDF−1と、24重量%のPMMAと、16重量%のTiO2とを含む20μm厚さの層、 (3)100重量%のPVDF−1を含む5μm厚さの層。] [0061] 実施例3(本発明) 下記構成のA/B/A3層フィルム: (1)100%のPVDF−1を含む5μm厚さの層、 (2)60重量%のPVDF−3と、24重量%のPMMAと、16重量%のTiO2とを含む20μm厚さの層、 (3)100重量%のPVDF−1を含む5μm厚さの層。] [0062] 実施例4(本発明) 下記構成のA/B/A3層フィルム: (1)100%のPVDF−1を含む5μm厚さの層、 (2)50重量%のPVDF−3と、30重量%のPMMAと、20重量%のTiO2とを含む15μm厚さの層、 (3)100重量%のPVDF−1を含む5μm厚さの層。] [0063] 実施例5(本発明) 下記構成のA/B/A3層フィルム: (1)100%のPVDF−1を含む5μm厚さの層、 (2)40重量%のPVDF−3と、36重量%のPMMAと、24重量%のTiO2とを含む15μm厚さの層、 (3)100重量%のPVDF−1を含む5μm厚さの層。] [0064] 実施例6(本発明) 下記構成のA/B/A3層フィルム: (1)100%のPVDF−1を含む5μm厚さの層、 (2)40重量%のPVDF−3と、36重量%のPMMAと、24重量%のTiO2とを含む20μm厚さの層、 (3)100重量%のPVDF−1を含む5μm厚さの層。] [0065] 実施例7(本発明) 下記構成のA/B/A3層フィルム: (1)100%のPVDF−1を含む8μm厚さの層、 (2)60重量%のPVDF−3と、24重量%のPMMAと、16重量%のTiO2とを含む20μm厚さの層、 (3)100重量%のPVDF−1を含む8μm厚さの層。] [0066] 実施例8(比較例) 下記構成の2層フィルムの構成: (1)100%のPVDF−1を含む10μm厚さの層、 (2)60重量%のPVDF−2と、24重量%のPMMAと、16重量%のTiO2とを含む20μm厚さの層。] [0067] 実施例9(比較例) 下記構成のA/B/C3層フィルム: (1)100%のPVDF−1を含む10μm厚さの層、 (2)60重量%のPVDF−2と、24重量%のPMMAと、16重量%のTiO2とを含む20μm厚さの層、 (3)30重量%のPVDF−2と、70重量%のPMMAとを含む5μm厚さの層。] [0068] 実施例10(比較例) 下記構成のA/B/C3層フィルム: (1)100%のPVDF−1を含む5μm厚さの層、 (2)60重量%のPVDF−2と、24重量%のPMMAと、16重量%のTiO2とを含む20μm厚さの層、 (3)100%のPVDF−4を含む5μm厚さの層。] [0069] 実施例11(本発明) 下記構成のA/B/A3層フィルム: (1)100%のPVDF−1を含む5μm厚さの層、 (2)60重量%のPVDF−3と、24重量%のPMMAと、16重量%のTiO2とを含む30μm厚さの層、 (3)100重量%のPVDF−1を含む5μm厚さの層。] [0070] 実施例12(本発明) 下記構成のA/B/A3層フィルム: (1)100%のPVDF−1を含む5μm厚さの層、 (2)60重量%のPVDF−3と、24重量%のPMMAと、16重量%のTiO2とを含む10μm厚さの層、 (3)100重量%のPVDF−1を含む5μm厚さの層。] [0071] これらの実施例のフィルムの特性は下記の[表1]の通り: 第1層の組成物Aが第3層の組成物Cと同一な場合、耐熱性は組成物Aのみで示す。] [0072] ] 実施例 [0073] 本発明による実施例のA/B/Aフィルムタイプの構造物は耐薬品性に優れ、150℃での収縮は低い(フィルムは寸法安定性を有する)。]
权利要求:
請求項1 フルオロポリマーを含む組成物Aの第1層と、充填されたフルオロポリマーを含む組成物Bの第2層と、フルオロポリマーを含む組成物Cの第3層とを有するA/B/C構造の多層フィルムにおいて、第1層と第3層のDSCで測定した融点は150℃以上であり、25μm厚さの多層フィルムの場合の可視光透過率が25%以下であることを特徴とする多層フィルム。 請求項2 150℃でのフィルムの体積収縮が1%以下である請求項1に記載の多層フィルム。 請求項3 組成物Aの第1層が100重量%の少なくとも一種のフルオロポリマーを含む請求項1または2に記載の多層フィルム。 請求項4 組成物Cの第3層が100重量%の少なくとも一種のフルオロポリマーを含む請求項1〜3のいずれか一項に記載の多層フィルム。 請求項5 第1層、第2層および第3層のフルオロポリマーがVDFのホモポリマーまたはコポリマーである請求項1〜4のいずれか一項に記載の多層フィルム。 請求項6 第1および/または第3層のフルオロポリマーがVDFのホモポリマーである請求項1〜5のいずれか一項に記載の多層フィルム。 請求項7 第2層のフルオロポリマーが15重量%以下のコモノマー、有利には13重量%以下、好ましくは11重量%以下、さらに好ましくは10重量%以下のコモノマーを含む請求項1〜6のいずれか一項に記載の多層フィルム。 請求項8 第2層のフルオロポリマーのDSCで測定した融点が140℃以上である請求項1〜7のいずれか一項に記載の多層フィルム。 請求項9 第2層の充填剤がTiO2、炭酸カルシウム、シリカ、石英、アルミナ、タルクおよび雲母の中から選択される少なくとも一種の充填剤を含む請求項1〜8のいずれか一項に記載の多層フィルム。 請求項10 組成物B中の充填剤の含有率が0.1〜30重量%、有利には5〜28重量%、好ましくは10〜27重量%、さらに好ましくは15〜25重量%である請求項1〜9のいずれか一項に記載の多層フィルム。 請求項11 充填剤の寸法が0.05μm〜1mmである請求項1〜10のいずれか一項に記載の多層フィルム。 請求項12 下記(1)〜(3)の層を含む請求項1〜11のいずれか一項に記載のA/B/C構造の多層フィルム:(1)100重量%のVDFのホモポリマーまたはコポリマーを含む組成物Aの層、(2)30〜75部のVDFのホモポリマーまたはコポリマー、5〜45部のMMAのホモポリマーまたはコポリマー、10〜30部の少なくとも一種の無機充填剤(合計で100重量部)を含む組成物Bの層、(3)100%のVDFのホモポリマーまたはコポリマーを含む組成物Cの層。 請求項13 第1層と第3層のフルオロポリマーがVDFのホモポリマーである請求項1〜12のいずれか一項に記載の多層フィルム。 請求項14 第2層のフルオロポリマーがVDFのコポリマーである請求項1〜13のいずれか一項に記載の多層フィルム。 請求項15 組成物AおよびCの各層の厚さがそれぞれ独立して1〜30μm、有利には2〜20μm、好ましくは3〜18μm、さらに好ましくは5〜15μmである請求項1〜14のいずれか一項に記載の多層フィルム。 請求項16 組成物Bの層の厚さが4〜45μm、有利には5〜40μm、好ましくは7〜30μm、さらに好ましくは10〜25μmである請求項1〜12のいずれか一項に記載の多層フィルム。 請求項17 請求項1〜16のいずれか一項に記載の多層フィルムの、太陽電池、テクニカルテキスタイルまたは金属での使用。 請求項18 請求項1〜16のいずれか一項に記載のフィルムを組立電池のリヤパネル内に含む太陽電池。
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引用文献:
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