专利摘要:
挿入器デバイス(10)、貫通部材(7)、及びベース部品(100)を含み、ベース部品は、皮膚表面に取り付けられるようになった表面と、貫通部材を受け入れ及び/又は貫通部材に取り付けられるようになった位置と、ベース部品を挿入器デバイス(10)に固定するようになった手段(14)とを有し、貫通部材は、皮下に又は筋内に配置されるようになった部分と、挿入中に挿入器デバイスと接触し、使用中にベース部品と接触する本体(24)とを含み、挿入器デバイスは、貫通部材を受け入れるためのキャビティと、貫通部材を加速し、貫通部材をベース部品の受け入れ位置まで移動するための手段(45)と、患者の皮膚を貫通するための手段とを含む、アッセンブリを提供する。接合されたアッセンブリの使用前の長さ(ltotal)は、ベース部品単独の長さ(l2)よりも大きい。
公开号:JP2011510776A
申请号:JP2010545489
申请日:2009-02-06
公开日:2011-04-07
发明作者:ヘンリク イェッペセン;ステフェン ギルン;ソレン;ボー ハステッド;リチャード;モルゲン ヒックモット;イロ;ラウ ヘルドゥム;アリステア;ダヴィド モルトン
申请人:ウノメディカル アクティーゼルスカブ;
IPC主号:A61M5-158
专利说明:

[0001] 本発明は、貫通部材の形態の医療用デバイスを患者の皮下領域即ち筋内領域に挿入するための挿入ニードルを含む挿入器デバイスを含むアッセンブリに関する。皮下に即ち筋内に配置されるべき医療用デバイスは、使用前に挿入器デバイスに取り付けられる。アッセンブリは、更に、患者の皮膚に取り付けられるべきベース部品を含む。医療用デバイスは、使用中にベース部品に取り付けられる。]
背景技術

[0002] 三つのエレメントを含むアッセンブリが、殺菌パックに入れたユニットとして販売されている。使用者がアッセンブリを使用しようとする場合、アッセンブリを殺菌パックから取り出し、アッセンブリを患者の皮膚に置く。患者の皮膚と接触するアッセンブリの表面は、ベース部品の表面である。アッセンブリが適切に取り付けられたとき、挿入器デバイスを賦勢し、これによって医療用デバイスを挿入器デバイスから解放し、医療用デバイスの一部が皮下に即ち筋内に配置された位置でベース部品に取り付けられる。医療用デバイスの配置後、挿入器デバイスをアッセンブリから取り外すことができ、ベース部品と組み合わせた医療用デバイスを患者の皮膚に残す。]
[0003] 本発明のアッセンブリは、比較的低い輪郭で形成できる。即ち、本発明による挿入器デバイスの貫通部品を移動部品に対して移動でき、挿入後に移動部品を貫通部品から完全に分離できる。これにより、移動部品を簡単なばね機構で一方向に押すことができ、この際、貫通部材は、挿入方向で注射場所まで案内される。ユニットと方向を分けることにより、速度及び加速度が加わる場合に各部品の個々の制御を最適にする。]
発明が解決しようとする課題

[0004] かくして、当該技術分野において、丈夫であり、信頼性があり、正確で、安全で、衛生的であり、使用者に優しい、上文中に論じた事項に対処する挿入デバイスが必要とされている。]
課題を解決するための手段

[0005] 本発明は、貫通部材を皮下に導入するための挿入デバイスを含むアッセンブリを提供する。「貫通部材」は、ニードル、カニューレ、センサ、等であると理解される。貫通部材は、通常は、挿入前及び挿入中、患者に見えない位置に保持される。この位置では、実際に使用されるまでは使用者又は患者と接触できない。]
[0006] 本発明の目的は、挿入器デバイス(10)、貫通部材(7)、及びベース部品(100)を含むアッセンブリを提供することである。この場合、
−ベース部品(100)は、皮膚表面に取り付けられるようになった表面と、貫通部材(7)を受け入れ及び/又は貫通部材(7)に取り付けられるようになった位置と、ベース部品を挿入器デバイス(10)に固定するようになった手段(14)とを有し、
−貫通部材(7)は、皮下に又は筋内に配置されるようになった部分と、挿入中に挿入器デバイス(10)と接触し、使用中にベース部品(100)と接触する本体(24)とを含み、
−挿入器デバイス(10)は、貫通部材(7)を受け入れるためのキャビティと、貫通部材(7)を加速し、貫通部材(7)をベース部品(100)の受け入れ位置まで移動するための手段(45)と、患者の皮膚を貫通するための手段とを含む。]
[0007] 接合されたアッセンブリの使用前の長さ(ltotal)は、ベース部品(100)単独の長さ(l2)よりも大きい。]
[0008] 「使用前」というのは、挿入前、及び例えば、アッセンブリを殺菌パックから取り出す前であると考えられる。]
[0009] アッセンブリの一実施例によれば、接合されたアッセンブリの使用前の高さ(htotal)は、挿入器デバイス(10)の個々の高さ(h1)及びベース部品(10)の高さ(h2)の和よりも小さい。]
[0010] これに関し、デバイスの「高さ」は、患者の皮膚に最も近い表面から、患者の皮膚に対して垂直な方向で患者の皮膚から最も離れた表面まで計測した、最も長い寸法であると考えられる。]
[0011] これに関し、デバイスの「長さ」は、一端から他端まで患者の皮膚に対して水平な方向に計測した最も長い寸法であると考えられる。基本的には、挿入器及びベース部品は、挿入前及び挿入中、少なくとも部分的に、互いに重ねてではなく、互いに並んで配置されている。この結果、アッセンブリは比較的安定したものとなる。これは、患者の皮膚に対して比較的大きな接触面を有するためである。通常は、挿入器デバイスは、挿入方向と異なる、単に逆方向ではない、取り外し方向を有する。即ち、挿入器デバイスは、ベース部品から、挿入方向とは異なる方向に取り外される。これにより、挿入器デバイスの取り外し中、貫通部材が使用位置から引き離し難くする。]
[0012] アッセンブリの一実施例によれば、挿入デバイスは、
貫通部材(50)の移動を制限し、貫通部材(50)を第1位置から第2位置まで第1方向に即ち挿入方向に注射場所に向かって案内するガイド手段(39)を含む、移動部品(38)と、
移動部品(38)の移動を制限するガイド手段(32)を含む、定置ハウジング(30)とを含み、
貫通部材(50)は、移動部品(38)のガイド手段(39)と対応する変換手段(52)を含む。]
[0013] アッセンブリの一実施例によれば、ガイド手段(32)は、移動部品(38)を、直線的であり且つ第1方向即ち挿入方向と異なる第2方向に案内する。]
[0014] アッセンブリの一実施例によれば、ベース部品及び貫通部材は、使用中及び挿入後に貫通部材(50)をベース部品(100)に取り付けるようになった対応する手段を含む。]
[0015] アッセンブリの一実施例によれば、挿入器(10)は、貫通部材(7)の挿入前及び挿入中に挿入器(10)をベース部品に係止する挿入器取り付け手段(14)を含み、この挿入器取り付け手段(14)は、貫通部材(7)の挿入後に挿入器をベース部品から取り外すことができるように係止解除でき、挿入器取り付け手段(14、14A、14B、14PR/R、14PL/L)は、少なくとも一つの突出部及び少なくとも一つの対応する開口部を含む。]
[0016] アッセンブリの一実施例によれば、少なくとも一つの突出部又は少なくとも一つの対応する開口部のいずれかが、ベース部品の表面に位置決めされ、突出部又は開口部の対応するいずれかが挿入器(10)の表面に位置決めされる。]
[0017] アッセンブリの一実施例によれば、項に記載のアッセンブリにおいて、
挿入器(10)又は挿入器(10)の一部に貫通部材(7)の挿入方向と異なる方向に力を加えることによって、挿入器(10)をベース部品から解放する。]
[0018] アッセンブリの一実施例によれば、ベース部品からの挿入器(10)の解放は、少なくとも部分的に、ベース部品に向かう方向で力を解放することによって行われる。]
[0019] アッセンブリの一実施例によれば、力の解放は、ばねユニット(45)が挿入器ハウジングの近位面及びベース部品(1)の遠位面に力を加えることによって行われる。]
[0020] アッセンブリの一実施例によれば、ばね(36)はリーフばねであり、一端が挿入器の一部に取り外し不能に取り付けられており、他端が、挿入器をベース部品から解放する前に、ベース部品の上面と接触している。]
[0021] アッセンブリの一実施例によれば、カニューレ部品(7)を含む貫通部品(50)並びにベース部品(100)を含み、このベース部品(100)には内部流路が設けられており、使用中、カニューレ部品を含む注入部品を形成し、
カニューレ部品(7)は硬質材料製の本体(24)を含み、この本体は内部貫通開口部を有し、この貫通開口部は、患者と流体接触するカニューレ(22)と流体接触し、カニューレ部品(7)の本体(24)は、内部流路の入口開口部又は出口開口部(12)と対応する開口部(20)を有し、これにより内部流路とカニューレ部品(7)との間を流体接触し、これらの二つの対応する開口部(12、20)は、これらの開口部が互いに向き合って位置決めされたとき、流体接触し、制限が加えられていない流れを許容し、
−内部流路は、少なくとも一つの入口開口部及び出口開口部(12、13)を含み、これらの開口部を通して流体を流路に入れたり出したりでき、
−カニューレ部品(7)が所定位置にあるとき、カニューレに続く流路を密な状態に保持するため、カニューレ部品(7)と流路の入口/出口開口部(12)との間にシール(18)が位置決めされる。]
[0022] アッセンブリの一実施例によれば、シール(18)は、入口/出口開口部(12)を取り囲み、及び/又はカニューレ部品の中心線cとシール(18)の上縁部に又はその上方に位置決めされたカニューレ部品の外面上の点との間の距離d1は、カニューレ部品の中心線cとシール(18)の下縁部に又はその下方に位置決めされたカニューレ部品の外面上の点との間の距離d2よりも大きい。]
[0023] アッセンブリの一実施例によれば、カニューレ部品(7)の本体(24)には、使用前にシール(18)が設けられ、又は流路の開口部(12)には、使用前にシール(18)が設けられる。]
[0024] アッセンブリの一実施例によれば、カニューレ部品(7)の本体(24)は、内部貫通開口部に繋がる少なくとも一つの第2開口部(21)を有する。]
[0025] アッセンブリの一実施例によれば、内部貫通開口部に繋がる第2開口部(21)は、自己閉止メンブレンで覆われており、このメンブレンは、先が尖っていないニードル又は先が尖ったニードルによって貫通できる。]
[0026] アッセンブリの一実施例によれば、メンブレン(17)は、アッセンブリ内の空間へのアクセスを提供する開口部(13)を完全に覆っており、
メンブレン(17)は、ニードルが貫通できる弾性材料で形成されており、
メンブレン(17)は、開口部(13)の周囲に取り付けられており、
メンブレン(17)は、開口部(13)から突出しており、空気で充填した容積を開口部(13)の前方に形成し、
空気で充填した容積は、メンブレン(17)に圧力を外部から加えたときに減少し、
メンブレン(17)の内面は、メンブレン(17)の第1閉鎖端のところに、ニードル(19)が通過できる通路(17a)を形成し、
メンブレン(17)の第2端は、メンブレン(17)を保持部品(61)に取り付けるようになっている。]
[0027] アッセンブリの一実施例によれば、メンブレン(17)の壁は、使用位置において、メンブレン(17)の外面を剛性材料製の壁により支持することなく、突出形状を維持できる、選択されたメンブレン材料でできた所定の厚さ及び形状を有する。]
[0028] アッセンブリの一実施例によれば、メンブレン(17)の第2端は、保持部品(61)の突出部(61a)の外輪郭の周囲に嵌着する内部開口部(17b)を有し、メンブレン(17)は、保持部品(61)に、締り嵌めで取り付けられる。]
[0029] アッセンブリの一実施例によれば、メンブレン(17)は、メンブレン(17)の内面に設けられた例えば貫通ニードルの形態の剛性材料製の壁で支持されている。]
[0030] アッセンブリの一実施例によれば、通路(17a)内の空気で充填した容積は、2・[開口部(13)の最大断面積]よりも小さい。]
[0031] アッセンブリの一実施例によれば、アッセンブリは、少なくとも第1及び第2の開口部(13、12)、即ち入口及び出口を持つ流体連結部品(60)を含み、第1開口部(13)は、医薬品供給体(6)等への流体連結部を形成し、第2開口部(12)は、別体のカニューレ部品(7)の本体(24)の開口部及び少なくとも部分的に皮下に又は経皮的に位置決めされたカニューレ(22)への流体連結部を形成する。]
[0032] アッセンブリの一実施例によれば、流体連結部品は表面プレート(1)に取り付けられ、剛性材料製のチューブ(60)の形態を有し、通常は流体連結部品(60)は、保持部品(61)によって表面プレート(1)に取り付けられる。]
[0033] アッセンブリの一実施例によれば、チューブ(60)は金属又はプラスチックで形成されており、例えば、チューブ(60)は例えばスチール製の中空ニードルを含む。チューブ(60)は、通常は、直径又は最大断面≦1mmである。]
[0034] アッセンブリの一実施例によれば、チューブ(60)は、保持部品(61)から突出した少なくとも一つの先が尖った端部(19)を有し、例えば、チューブ(60)は、更に、先が尖っていない端部を有する。]
[0035] アッセンブリの一実施例によれば、チューブ(60)の先が尖った端部は、コネクタ部品(3)への入口であるコネクタニードル(19)を形成し、リザーバ(6)を入口に向かって押したとき、コネクタニードル(19)は、コネクタ部品(3)の第1開口部(13)を完全に覆っているメンブレン(17)を貫通する。チューブ(60)は単一のピースで形成されていてもよい。]
[0036] アッセンブリの一実施例によれば、チューブ(60)は、少なくとも一つの位置で>0°の角度で曲げてあり、チューブ(60)は、少なくとも二つの位置で>0°の角度で曲げてある。]
[0037] 定義
「平行」又は「本質的に平行」という用語は、本明細書中で使用したように、第1又は基準の平面又は方向に関して定義した、第2移動の方向、平面、アイテム等に関する。基準平面又は方向は、角度α=0°と定義された方向を有し、第2平面又は方向の第1又は基準の方向αからのずれは、最大±10°であり、通常は±5°を越えない。]
[0038] 本明細書中、「水平」又は「本質的に水平」という用語は、所定方向での移動、所定方向、平面、アイテム等が水平であるか或いは本質的に水平であり、上文中に定義したように患者の皮膚の表面と本質的に平行であるということを意味する。例えば、挿入デバイスが取り付けられたベース部品は、水平であり、又は本質的に水平であり、皮膚に対して平行又は本質的に平行である。]
[0039] 「垂直」又は「本質的に垂直」という用語は、本明細書中で使用したように、基準平面又は方向に関して定義した、所定方向での第2移動、所定方向、平面、アイテム等に関する。基準平面又は方向は、角度β=0°の位置又は方向を有し、第2平面又は方向の第1基準βからのずれは、80°乃至100°であり、通常は85°乃至95°である。]
[0040] 本明細書中、「横方向」又は「本質的に横方向」という用語は、上文中に定義した垂直又は本質的に垂直と相互交換可能に使用できる。]
[0041] 「手段」という表現は、本明細書中で使用したように、一つ又はそれ以上の手段を含む。これは、文法、前記手段に関する動詞が単数を示そうが複数を示そうが関係ない。]
[0042] 添付図面を参照し、本発明の実施例を詳細に説明する。様々な図面に亘り、対応する部品に対応する参照番号が付してある。]
図面の簡単な説明

[0043] 図1A、図1B、及び図1Cは、本発明による挿入デバイスの第1実施例の断面図であり、図1Aは賦勢前、図1Bは挿入直後、及び図1Cは挿入ニードルの引っ込め後の図である。
図2A乃至図2Fは、挿入デバイスの第2実施例の断面図であり、図2Aは賦勢前、図2Bは賦勢後、図2Cは挿入直後、図2Dは挿入ニードルの引っ込め後、図2Eは挿入器ハウジングの解放後、図2Fはベース部品からの挿入デバイスの取り外し後の図である。
図3は、本発明による挿入デバイスを含むアッセンブリの第1実施例を示す図である。
図4は、本発明による挿入デバイスを含むアッセンブリの第2実施例を示す図である。
図5A、図5B、図5C、及び図5Dは、アッセンブリの第2実施例を示し、図5Aでは、挿入デバイスがベース部品に取り付けられており、図5B及び図5Cでは、挿入デバイスがベース部品から取り外してあり、図5Dでは、送出部品をベース部品に取り付けるとき、リザーバをどのように位置決めするのかを示す。
図6は、送出部品をベース部品から分離した、挿入デバイスなしのアッセンブリの第2実施例を示す図であり、図6Aは下方から見た図であり、図6Bは上方から見た図であり、図6Cはベース部品の連結部品を示す、上方から見た図であり、図6Dは上方から見たベース部品単独の図であり、図6Eは、アッセンブリとともに使用するためのベース部品の第3実施例の図である。
図7は、図3乃至図6に示すアッセンブリの、挿入デバイス用のファスニング手段の一つのファスニングの位置での長さ方向断面図である。
図8は、ベース部品に取り付けられていない状態の挿入デバイスの図である。
図9A及び図9Bは、アッセンブリで使用される挿入器の第3実施例を、カニューレ部品の挿入前の状態及びカニューレ部品の挿入後の状態で夫々示す図である。
図10A及び図10Bは、ベース部品の一実施例を示す図である。] 図10A 図10B 図1A 図1B 図1C 図2A 図2B 図2C 図2D 図2E
[0044] 図11A、図11B、及び図11Cは、図9及び図10に示す挿入器の実施例を本発明によるアッセンブリのベース部品から取り外す方法を示す図である。
図12A及び図12Bは、図9乃至図11に示すアッセンブリで使用される移動部品の一実施例を示す図である。
図13A及び図13Bは、アッセンブリで使用するための挿入器の第4実施例を示す、カニューレ部品の挿入後の状態の図である。
図14A及び図14Bは、挿入器の第4実施例の挿入器ハウジングの内部部品を示す図である。
図15A及び図15Bは、図13及び図14に示すアッセンブリで使用される移動部品の一実施例を示す図である。
図16Aは、アッセンブリとともに使用できる貫通部材の一実施例を示す図であり、図16B及び図16Cは、貫通部材の第2実施例を示す図である。
図17A及び図17Bは、アッセンブリとともに使用できる貫通部材の第2実施例の断面図である。
図18aは、許容差が大きい移動部品の一実施例を示す図であり、図18bは、移動部品38を図18aでどのように見たのかを示す図である。
図19は、挿入器の任意の例示の実施例で移動部品を前方に駆動するのに使用できる平ばねを持つ駆動機構を示す図である。
図20は、リザーバとカニューレ部品との間の流路の一実施例の図である。] 図11A 図11B 図11C 図12A 図12B 図13A 図13B 図14A 図14B 図15A
[0045] 図21は、本発明による注入部品の部分であってもよいコネクタ部品を示す図である。
図22は、図21に示すのと同じコネクタ部品を示す、入口を覆うバブル状メンブレンがない状態の図である。
図23A、図23B、及び図23Cは、本発明と関連して使用できるカニューレ部品を示す図である。
図24A乃至図24Dは、カニューレ部品と連結部品のカニューレ開口部との間の接触の一実施例を示す図である。
図25A、図25B、及び図25Cは、主としてチューブで形成された流路が設けられたベース部品の一実施例を示す図であり、図25Dは、流路の変形例を示す図である。
図26は、挿入デバイスと接触面に対する接線との間の角度d=90°の注入部品の一実施例を示す図である。
図27は、本発明と関連して使用できるカニューレ部品の図である。
図28は、ベース部品と貫通部品との間の接触を詳細に示す図である。
図29は、本発明に従って使用されるべきメンブレンの断面図である。
図30は、本発明に従って使用されるべきメンブレンの 第2実施例の拡大図である。] 図21 図22 図23A 図23B 図23C 図24A 図24D 図25A 図25B 図25C
[0046] 図31A、図31B、及び図31Cは、本発明と関連して使用できるバブル状メンブレンの形態のシールの幾つかの実施例を示す図である。
図32は、ベース部品の流路の一実施例を示す図である。] 図31A 図31B 図31C 図32
実施例

[0047] 図1A乃至図1Cは、貫通部材50を挿入するための本発明による挿入デバイス1の一実施例を示す。] 図1A 図1C
[0048] 挿入デバイス1は、ハウジング30と、ベース部品100と、移動部品38と、貫通部材50とを含む。明瞭化を図るため、移動部品38は半透明であるように示してある。図1A、図1B、及び図1Cは、貫通部材50を移動部品38に対して三つの異なる位置で示す。] 図1A 図1B 図1C
[0049] 貫通部材50は、貫通部材50を保持する保持手段52と、貫通部材50の保持手段52に取り付けられた変換手段(transformation means)51と、本体24と、カニューレ22と、挿入ニードル53とを含む。カニューレ22は、この実施例によれば、軟質カニューレであり、挿入ニードル53の助けを借りて挿入される必要がある。挿入ニードル53は、挿入デバイスの一部に取り外し不能に取り付けられているのであって、貫通部材50に取り付けられているのではない。カニューレ22は、本体24に取り外し不能に取り付けられている。更に、本体24は、カニューレ22を一杯に挿入したとき、カニューレ22をベース部品100に取り付けるための固着手段23を含む。この実施例によれば、固着手段23は、内方に、即ちカニューレ22が配置された中央に向かって押すことができる機械式フックとして形成されている。機械式フックが本体24に可撓性を以て取り付けられているため、フックは、中央に向かって押された後、その元の位置に戻る。可撓性は、通常は、本体、フック、及びこれらの間に形成された連結部の製造に使用された材料の特性による。]
[0050] 本発明の別の実施例では、貫通部材50は、センサ、又はセンサ及びカニューレの両方を含む。本発明の更に別の実施例では、貫通部材50は、一つ以上のカニューレ22を含み、例えば複数のカニューレ及び/又は複数のセンサを含む。]
[0051] ハウジング30は、移動部品38用のガイド手段32及び貫通部材50用のガイド手段33を含む。移動部品38用のガイド手段32は、この実施例によれば、ハウジング30の内壁の表面を含み、これに沿って移動部品38が摺動できる。貫通部材50用のガイド手段33は、直立したチューブのような形状を有する。移動部品38には、貫通部材50の変換手段51にぴったりと嵌着するように形成されたV字形状の開口部の形態の変換手段が設けられている。ハウジング30は、ベース部品100に取り外し可能に連結されており、貫通部材50の挿入後にベース部品100から外すことができる。ハウジング30及びベース部品100は、連結されたとき、貫通部材50、移動部品38、及び移動部品38及び貫通部材50の夫々のガイド手段32、33を取り囲み、これによってユニットを提供する。]
[0052] ベース部品100は、貫通部材50又は少なくともその一部、例えばカニューレ22、注射用ニードル53、及び固着手段23を通すことができる、又は挿入できる寸法の開口部101を含む。]
[0053] ベース部品100及びハウジング30は、通常は個々のエレメントであり、これらのエレメントは、可逆的に又は不可逆的に分離できる。本実施例によれば、開口部101は、貫通部材50の本体の固着手段23と相互作用するようになった相互作用手段102を含む。開口部101は、シール121によって閉鎖及び/又は保護できる。シール121は、取り外し可能であってもよいし、貫通部材50によって貫通してもよい。シール121はベース部品100の大きな領域をカバーでき、ベース部品100の一部が接着面を持つ取り付けパッドで形成されている場合には、シール121は接着面を使用前に保護する剥離層であってもよい。]
[0054] 移動部品38用のガイド手段32は、特にハウジング30内での移動部品38の移動方向を制御する。図示の実施例では、移動部品38は、ガイド手段32によって案内された状態で、ベース部品100に対して本質的に平行に、即ち本質的に水平方向に移動できる。このような移動は、摺動移動として特徴付けることができる。]
[0055] 移動部品38が行う移動は長さ方向移動である。即ちハウジング30に対する直線的移動である。移動部品38の移動を開始し、維持するのに使用される手段は、使用者によって直接的に与えられてもよく、即ち使用者が移動部品38を押したり引いたりしてもよく、又はばね等の機械的手段によって与えられてもよい。ばね等の機械的手段は、使用者によって賦勢されていさえすればよい。]
[0056] 移動部品38の一部であるか或いは移動部品38に連結された、貫通部材50用のガイド手段33は、移動部品38の移動方向とは異なる方向に貫通部材50を移動する。この特徴には少なくとも二つの利点がある。即ち、第1に、移動部品38を作動し又は押すときの使用者の作用が貫通部材50の実際の挿入に影響を及ぼし難いということ、第2に、挿入デバイスを比較的小型に及び更にコンパクトに形成できるということである。]
[0057] 図1の実施例によれば、貫通部材50の移動方向は、移動部品38の移動方向に対して本質的に垂直方向である。貫通部材50用のガイド手段33は、良好に形成された軌道又はチューブを互いに形成する一つ又はそれ以上の部品を含んでいてもよい。貫通部材50は、軌道又はチューブに沿って、又はその中で摺動できる。例えば、ガイド手段33は、ハウジング30に取り付けられた円筒形中空エレメントを含んでいてもよく、貫通部材50はこの円筒形エレメントの内部を前記円筒形エレメントの長さ方向軸線に沿って、シリンダ内でのピストンの移動のように移動できる。このような移動は、円筒形エレメントの内面と貫通部材50の外面との間の接触により案内が行われるため、摺動移動と述べることができる。別の態様では、貫通部材50のガイド手段33は、貫通部材50の移動方向を定める一つ又はそれ以上のバーを含んでいてもよい。図1でわかるように、貫通部材50用のガイド手段33は、この実施例によれば、ハウジングの内天井からベース部品100まで延びる。貫通部材50のガイド手段33は、必ずしもベース部品100に取り付けられていなくてもよい。ガイド手段33は、通常は、ベース部品100に載止し及び/又は接触し、及び/又は連結される。上述の実施例では、貫通部材50のガイド手段33は、ハウジング30の上面(「天井」)に、及び一つ又はそれ以上の側部(「壁」)の内側に連結されている。]
[0058] 貫通部材50の変換手段51用の移動部品38のガイド手段39即ち変換手段が軌道を形成する。この軌道は、開始点22aから中間点22bまで延び、終点22cで終端する。図1でわかるように、この軌道はV字形状であり、又は本質的にV字形状である。図示の実施例では、移動部品38のガイド手段39は、連続した溝又は移動部品38内の貫通開口部として形成されている。中間点22bは、開始点22aよりもベース部品100に近く、終点22cよりもベース部品100に近く、開始点22aは終点22cよりもベース部品100に近い。]
[0059] 開始点22a及び終点22cが互いに対してどのように変化するのかは重要でない。即ち、終点22cが開始点22aよりもベース部品100に近い実施例、又は開始点22a及び終点22cのベース部品100からの距離が同じ実施例が可能である。しかしながら、開始点22aは、ハウジング30内でカニューレ22の端部及び別体の挿入ニードル53の端部を、挿入前にベース部品100から離しておくのに十分に大きな所定距離のところに配置されていなければならない。]
[0060] 本発明によれば、図1A乃至図1Cに示すように、挿入デバイス1は、下記の三つの状態をとるようになっている。即ち、
(i)第1状態(図1A参照)。この状態では、貫通部材50は開始点22aにあり、一杯に引っ込められており、挿入デバイス1のハウジング30から突出しておらず、移動部品38はハウジング30の右側の開始位置にある。
(ii)第2状態(図1B参照)。この状態では、貫通部材50は中間点22cにあり、カニューレ22及び/又は挿入ニードル53等の貫通部材50の挿入されるべき部品は、ベース部品100の開口部101を通ってハウジング30から一杯に突出しており、移動部品38はハウジング30に対して中間位置に向かって移動されている。貫通部材50の定置のガイド手段33は、貫通部材50が移動部品38と同じ方向に移動しないようにし、貫通部材50の「垂直方向」移動だけを許容する。垂直方向というのは、ここでは、「水平方向」に対して垂直であることであると理解されるべきである。
(iii)第3位置(図1C参照)。この位置では、貫通部材50の挿入されるべき部品は、ハウジング30から突出したままであるが、変換手段51が保持手段52及び挿入ニードル53とともに終点22cにあり、挿入ニードル53が注射場所から引っ込められている。移動部品38は、定置のハウジングの左側のその移動の終わりに到達している。第2位置(ii)及び第3位置(iii)では、貫通部材50の本体24は、貫通部材50の本体24の固着手段23とベース部品100の相互作用手段102との間の相互作用によって固着されている。] 図1A 図1B 図1C
[0061] 図示のように、移動部品38の水平方向前方への移動は、貫通部材50の挿入移動に変換され、次いで貫通部材50の一つ又はそれ以上の部品の引っ込め移動が行われる。これは、移動部品38のガイド手段39と貫通部材50の変換手段51との相互作用によって行われる。]
[0062] 第1位置(i)では、貫通部材50の変換手段51は、軌道/ガイド手段39の開始点22aにある。移動部品38をそのガイド手段32によって案内された状態で水平方向に移動するとき、貫通部材50は下方に、即ちベース部品100に向かって「垂直方向」に移動する。移動部品38の移動速度及びガイド手段39の傾斜が貫通部材50の移動速度を決定し、かくして挿入速度を決定する。即ち、ガイド手段39の傾斜がきつければきつい程、貫通部材50を引っ込め開始位置から挿入位置まで案内するのに使用される時間が短くなる。]
[0063] 第2位置(ii)では、貫通部材50の変換手段51は、ガイド手段39の中間点22bに達している。この点で、ガイド手段39の傾斜の方向が、下方、即ちベース部品100に向かう方向から、上方、即ちベース部品100から遠ざかる方向に変化する。かくして、ガイド手段39の傾斜の配向が貫通部材50の移動方向を決定する。更に、移動部品38の水平方向前方への移動により、貫通部材50の保持手段52及び挿入ニードル53の引っ込め移動を生じる。カニューレ22が硬質の自己貫通カニューレである場合には、別体の挿入ニードル53は必要でなく、移動の最後の引っ込め部分を行う必要はない。即ち、軌道39のVの最後の線をなくしてもよく、中間点22bが終点22cと同じであってもよい。]
[0064] 第3位置(iii)では、貫通部材50の変換手段51は、ガイド手段39の終点22cに達しており、貫通部材50の保持手段52及び挿入ニードル53は一杯に引っ込められている。]
[0065] 図1でわかるように、移動部品38はハウジング30から突出しない。図の上側に示してある矢印は、移動部品38の移動方向を示す。]
[0066] 図2A乃至図2Fは、自動取り外し機能を持つ取り付け手段を示す。挿入デバイス1は、ハウジング30、ベース部品100、移動部品38、賦勢部品11、及び貫通部材50を含む。これらの図には貫通部材50の一実施例が示してあるが、図16及び図17に示す貫通部材と同様の貫通部材50を使用してもよい。例示の目的で、移動部品38は半透明であるように示してある。] 図2A 図2F
[0067] ハウジング30は、移動部品38用のガイド手段32を含む。このガイド手段32により、移動部品38を少なくとも二つの位置の間で移動できる。ハウジング30は、更に、貫通部材50用のガイド手段33を含む。このガイド手段33により、貫通部材50を少なくとも二つの位置の間で移動できる。ハウジング30は、更に、賦勢部品11用のガイド手段34を含む。このガイド手段34により、賦勢部品11を少なくとも二つの位置の間で移動できる。ハウジング30はベース部品100に取り付けられている。この実施例によれば、取り付けは、取り外し可能である。取り付けは、ベース部品100の部品と相互作用する、ヒンジ35及びファスニング手段14を含むハウジング30の部品によって行われ、これによってハウジング30及びベース部品100は取り外し可能に連結される。ヒンジ35は、ハウジング30の壁の少なくとも部分的に丸味を付けた表面を含む。ヒンジがベース部品100の溝に配置されているため、ハウジングをベース部品100に対して枢動できる。ハウジング30のファスニング手段14は、ベース部品100の係止手段108と相互作用する。]
[0068] 図2Cの参照符号「htotal」は、挿入デバイス1のハウジング30及びベース部品100の全高を示す。高さ「htotal」は、経験的に、5mm乃至100mmの範囲内にあり、通常は10mm乃至50mmの範囲内にあり、更に詳細には、20mm乃至30mmである。例示の実施例では25mmである。貫通部材50の挿入後に挿入器を取り外さない実施例では、挿入器はできるだけ小さくなければならず、通常は患者の皮膚から送出部品8よりも大きく延びない。この実施例によれば、ハウジングの高さh1は挿入器10及びベース部品100の全高と等しく、即ちhtotal<h1+h2であり、この実施例では、htotal=h1である。これは、挿入器ハウジング30がベース部品100を完全に包含するためであり、即ちこれらの二つの部品が互いに重ねられ、完成したアッセンブリの高さが高くならないためである。接合されたアッセンブリの使用前の長さ(ltotal)は、ベース部品100単独の長さ(l2)よりも大きい。] 図2C
[0069] ハウジング30は、更に、固着手段31を含む。固着手段31は、移動部品38に設けられた係止手段28と係合することによって、移動部品38を開始位置に保持する。この実施例によれば、固着手段31は、更に、賦勢部品11の移動に対してストップを提供する。]
[0070] 移動部品38用のガイド手段32は、ハウジング30に関する移動部品38の方向制御移動を提供する。ガイド手段32は、ハウジング30の内面に取り付けられており、又は連結されており、又はハウジング30の内面の一体の部分であり、通常は、移動部品38の表面と対応する長さ方向軌道の形状を有する。これは、移動部品38が軌道に沿って摺動できるようにするためである。図示の実施例では、移動部品38は、ガイド手段32によって案内されてベース部品100と平行に、即ちベース部品100に対して水平方向に移動できる。この移動は、通常は、ベース部品100の表面と平行な方向であり、即ち移動は長さ方向移動又は直線的移動である。]
[0071] 貫通部材50用のガイド手段33は、ハウジング30の一部であり、又はハウジング30に連結されており、又はハウジング30と一体であり、貫通部材50が、移動部品38の方向とは異なる良好に定められた方向にしか移動しないようにする。実施例では、貫通部材50の移動方向は、移動部品38の移動方向に対して本質的に垂直方向である。貫通部材50用のガイド手段33は、通常は、ハウジング30の内面によって形成され、例えば、ガイド手段33は、円筒形中空エレメントの内面でできており、貫通部材50は、少なくとも、前記円筒形エレメントの長さ方向軸線に沿って、シリンダ内でのピストンの移動のように、前進位置と引っ込め位置との間で移動できる。貫通部材50が矩形断面を備えている場合には、「円筒形」エレメントは、実際に使用された貫通部材50の断面とぴったりと合うようになっていなければならない。このような移動は摺動移動である。これは、円筒形エレメントの内面と貫通部材50の外面との間の連続的接触により案内が行われるためである。別の態様では、貫通部材50のガイド手段33は、貫通部材50の移動方向を定める一つ又はそれ以上のバーを含んでいてもよい。図面からわかるように、この実施例による貫通部材50用のガイド手段33は、ハウジングの内天井からベース部品100まで延びていてもよい。貫通部材50のガイド手段33は、ベース部品100には取り付けられていないが、ベース部品100に達していてもベース部品100と接触していてもよく、又は例えばベース部品100に対して支持を提供してもよい。]
[0072] 賦勢部品11のガイド手段34は、ハウジング30に関する賦勢部品11の方向制御移動を提供する。ガイド手段34は、ハウジング30に取り付けられているか或いはハウジング30と一体である。図示の実施例では、賦勢部品11は、ガイド手段34によって案内され、ベース部品100と平行に、即ちベース部品100に対して水平方向に移動する。ガイド手段34は、この実施例によれば、ハウジングの内面の部分として提供される。ガイド手段34は、賦勢部品11を良好に定められた方向に導く長さ方向軌道として形成されていてもよく、又はハウジング30の壁の単なる内面であってもよい。このような移動は、通常は摺動移動であり、ガイド手段34及び賦勢部品11が、互いに関して移動するとき、連続的に接触している。この移動は、通常は直線的移動である。賦勢部品11の移動方向は、この実施例によれば、移動部品38の移動方向と同じであり、従って、賦勢部品11のガイド手段34は、移動部品38のガイド手段32と同じであってもよい。即ち、ガイド手段32、34の組で、移動部品38及び賦勢部品11の良好に定められた及び少なくとも部分的に同時の移動が提供される。]
[0073] 移動部品38には、この実施例によれば水平方向移動である移動部品38の移動を、貫通部材50の挿入方向での移動に変換する変換手段39が設けられている。これに続き、少なくとも貫通部材50の挿入ニードルの引っ込め方向での移動が行われる。この実施例によれば、変換手段は、移動部品38のV字形状軌道39と対応する、貫通部材50の円筒形突出部分51の形態を備えている。V字形状軌道39は、良好に形成された移動路を提供するため、貫通部材50の突出部分51にぴったりと嵌まるような大きさを備えている。]
[0074] 移動部品38は、ハウジングのファスニング手段14をベース部品100の係止手段108から解放することによって、ハウジング30又はハウジング30の少なくとも一部をベース部品100から分離する、解放部材29を含む。前記解放は、解放部材29とハウジング30の一部との相互作用によって行われる。ハウジング30の一部は、この実施例によれば、賦勢部品11とは反対側のハウジング30の内壁である。ここで、ハウジング30の内壁まで連続している場合、賦勢部品11の直線的移動が終了する。]
[0075] ハウジングは弾性部材36を含む。この弾性部材36は、ハウジングのファスニング手段14の解放時に、ベース部品100からのハウジング30の取り外しを開始する。図2に示す実施例によれば、弾性部材36はハウジング30の一体の部分である。即ち、ハウジング30に取り外し不能に取り付けられている。弾性部材36は、一端がハウジング30に取り外し不能に取り付けられており且つ反対側の端部がベース部品100に押し付けられたリーフばねである。弾性部材36の可撓性は、弾性部材36を形成する材料及びこの材料の物理的な大きさで決まり、本実施例によれば、弾性部材36はハウジング30と同じ材料、即ち硬質プラスチックで形成されており、通常はハウジング30の成形中に形成されるが、金属で形成されており、ハウジングの成形後にハウジング30に取り外し不能に取り付けてもよい。]
[0076] 本発明による挿入デバイス1を使用した貫通部材50の挿入は、賦勢部品11を作動することによって開始される。賦勢部品11は、この部品をハウジング30に向かって押すことによって賦勢される。賦勢部品11は、相互作用手段41を含む。相互作用手段41は、ハウジング30の固着手段31と相互作用することによって、賦勢部品11の前方への移動を阻止する。図2Aでわかるように、賦勢部品11は、図示の非賦勢状態では、ハウジング30から突出している。参照符号aは、ハウジング30に関する賦勢部品11の突出長さを示す。賦勢部品11の賦勢前の突出長さは、通常は、1mm乃至100mmであり、又は5mm乃至50mmであり、又は10mm乃至25mmであり、又は15mm乃至20mmである。図示の実施例では、突出長さは17mmである。本発明の別の実施例では、賦勢部品11はハウジング30から突出しておらず、又はハウジング30から僅かしか突出していない。] 図2A
[0077] 挿入デバイス1は、輸送中や貯蔵中の使用前には非賦勢状態にある。]
[0078] この実施例によれば、移動部品38と賦勢部品11との間にばね45が設けられている。通常は、ばね45は、貯蔵中、弛緩状態にある。これにより製品を完全に機能する状態で貯蔵できる時間を延ばす。貯蔵中にばね45が押圧された状態にあると、製品の性能が急速に低下する危険がある。図2A乃至図2Fに示すように、ばね45は二つの端部を持つコイルばねであってもよい。ばねの第1端46は移動部品38に取り付けられているか或いはこれに連結された状態に配置されており、第2端47は賦勢部品11に取り付けられているか或いはこれに連結された状態に配置されている。ばね45は、ベース部品100の上面と平行な賦勢部品11の移動方向に沿って位置決めされる。] 図2A 図2F
[0079] ばね45の機能は、貫通部材50及び/又は貫通部材50の部品の貫通移動及び/又は引っ込め移動用のエネルギを提供することである。ばね45によってこのエネルギが提供されない場合には、使用者が賦勢部品11をハウジング30に向かって押し、移動部品38を水平方向に移動することによって賦勢部品11を水平方向に移動するとき、デバイスの使用者がエネルギを直接的に提供しなければならない。]
[0080] 例示の実施例のばね45は、賦勢部品11の作動方向からエネルギを貯える。これは、ばね45がこの最初の移動によって押圧されるためである。賦勢部品11の作動中、移動部品38は定置のままである。賦勢部品11の相互作用手段41が係止手段28と接触したとき、移動部品38は定置位置から解放され、ガイド手段32によって定められた方向に移動する。賦勢部品11の前方への移動は、相互作用手段41がハウジング30の固着手段31と接触したときに停止される。図2の実施例によれば、移動部品38の方向は、賦勢部品11の前方方向と同じである。ばね45によって押された移動部品38がハウジング30の内面に当たったとき、ばね45は、ハウジング30のファスニング手段14とベース部品100の係止手段108との間の取り外し可能な連結部を解放するためのエネルギを提供するのに十分に押圧されている。これは、ハウジング30の壁又は壁の少なくとも一部を、非常に可撓性であるために壁が外方に曲がることができ、ファスニング手段14をベース部品100の係止手段108から解放するように形成することによって行われる。係止連結部が解放されると、弾性部材36がハウジング30をベース部品100から押し離し、使用者は挿入デバイス1をベース部品100から引き離す必要がない。]
[0081] 図3は、本発明による挿入器及び投薬ユニット8を含むアッセンブリの第1実施例を示す。ベース部品100の側部しか示してないが、これは、ベース部品100の上面全体が投薬ユニット8によって覆われているためである。投薬ユニット8は、通常は、インシュリン等の医薬品用のリザーバ、及び圧送手段、例えば処方された用量の医薬品が患者に投与されていることを示す計量投与手段の形態の送出部品の両方を含む。] 図3
[0082] 図4及び図5A及び図5Bは、本発明による挿入器10、送出部品8、及びベース部品を含むアッセンブリの第2実施例を示す。ベース部品は、接触面に取り付けられた表面プレート1を含む。表面プレート1は、この実施例では、成形プラスチック材料製であり、接触面は取り付けパッド2の近位側である。取り付けパッド2は、デバイスの製造中に表面プレート1に取り外し不能に取り付けられる。「近位」という用語は、取り付けパッドを患者に貼付した場合に患者に近い側又は表面を意味し、「遠位」という用語は、デバイスが使用位置にある場合に患者から遠い方の端部又は表面を意味する。] 図4 図5A 図5B
[0083] 図4は、側部から見たアッセンブリの実施例を示し、図5は、同じ実施例を上方から見た図である。] 図4
[0084] 図4には、様々な部品の長さが示してある。この実施例によれば、挿入器ハウジングの高さh1が挿入器10及びベース部品100のほぼ全高を形成する。即ち、htotal<h1+h2であり、この実施例では、htotal〜h1である。これは、挿入器ハウジング30がベース部品100の連結部品3を含むためである。即ちこれらの二つの部品は端部と端部とを向き合わせて配置されているのではないが、ベース部品100が全高に僅かな高さを加える。接合されたアッセンブリの使用前の、即ち挿入前の、及び挿入器ハウジングを取り外すことができる長さltotalは、挿入器ハウジングの長さl1及びベース部品100の長さl2の和よりも大きい。即ち、ltotal<l1+l2である。更に、本明細書中に記載した全ての実施例について、l2<ltotalである。取り付けパッド2は、アッセンブリの長さ又は高さに影響を及ぼすとは考えられない。] 図4
[0085] この実施例の貫通部材50は、ベース部品のコネクタ部品3の開口部12Aに挿入されたカニューレ部品7に受け入れられる。カニューレ開口部12Aは、ベース部品を貫通した開口部を提供する。カニューレ部品7には、挿入中に患者の皮膚の表面を貫通し、皮下に経皮的に位置決めされるカニューレ22の形態の貫通部材が設けられる。
挿入器10は、挿入前にカニューレ部品7を保持し、ハンドル11を押すことによって挿入を開始する。図5は、カニューレ部品7の挿入を開始するためにハンドル11を押さなければならない方向を示す。挿入後、挿入ニードル(図示せず)を挿入器10の内部に引っ込め、その後、挿入器10をベース部品から取り外し、挿入されたカニューレ22を表面プレート1に取り付けられた状態で残す。カニューレ部品7のカニューレ22が硬質の自己貫通カニューレである場合には、別体の挿入ニードルはなく、及び従って挿入ニードルを引っ込める必要はない。]
[0086] コネクタ部品3は、表面プレート1によって所定の位置に保持される。一実施例によれば、表面プレート1及びコネクタ部品3の少なくとも外カバーは、デバイスの製造中、一部品で簡単に成形される。コネクタ部品3は、例えば医薬品のリザーバ6又は患者から集めた液体用のリザーバとカニューレ部品7との間に流路を形成する。従って、コネクタ部品3には、流路の各端に一つづつ、少なくとも二つの開口部が設けられている。第1開口部13は、流体をリザーバ6から受け取る入口開口部、又は流体をリザーバ6に送出する出口開口部であり、第2開口部12は、流体をカニューレ部品7から受け取る入口開口部又は流体をカニューレ部品7に送出する出口開口部である(図6C及び図6D参照)。連結部品3には、この他の開口部、例えば第2の医薬品又は栄養剤を注射するための開口部や、流路内の流体をセンサと接触させるための開口部が設けられていてもよい。連結部品3の出口開口部12とカニューレ部品7との間に流体密連結部を形成するため、連結部品3の出口開口部12には、この出口開口部12の周囲に弾性シール18が設けられている。カニューレ部品7は、その挿入時にカニューレ開口部12にプレス嵌めされ、弾性シール18が対応する開口部12及び20の周囲に完全な流体密ガスケットを形成する。プレス嵌めを改善し、これによってカニューレ部品7と流路の出口との間の流体密連結を改善するため、カニューレ開口部12Aには、挿入時にカニューレ22と平行であり、流路の出口が位置決めされた表面に対して垂直な平面に縮径断面が設けられていてもよい。カニューレ部品7は、対応する縮径断面を有する。] 図6C 図6D
[0087] 下文において、第1開口部13を「入口」と呼び、第2開口部12を「出口」と呼ぶが、流路を通る流れの方向は、本発明にとって重要でない。]
[0088] 連結部品3には、更に、カニューレ部品7の周囲に正確に嵌着するカニューレ開口部12Aが設けられている。即ち、カニューレ開口部12Aはカニューレ部品7と形状及び輪郭が同じであり、カニューレ部品7を通し、次いで嵌着するのに丁度十分な大きさを備えている。カニューレ部品7をベース部品及び患者に一杯に挿入したとき、カニューレ部品7の上面即ち遠位面は、通常は、カニューレ開口部12Aを取り囲む連結部品3の外面と同じ高さにあるか或いはこれよりも下の高さにある。カニューレ部品7を対応する連結部品3に一杯に挿入したとき、カニューレ部品7の本体の側面の開口部20は、連結部品3の流路の開口部12と対応し、流路を一方の部品から他方の部品に流すことができる。]
[0089] 図5Bは、挿入器を取り外した図5Aの実施例を示す。図5Cは、同じ実施例を上方から見た図であるが、図5Cでは、貫通部材が挿入してあり且つ挿入器がアッセンブリから取り外してある。図5Bは、挿入器の取り外し前に挿入器10によって覆われていた端部からデバイスを見た図である。この端部について、挿入前に挿入器10をベース部品に確実に取り付けるファスニング手段14の一部を見ることができる。この実施例によれば、ファスニング手段14は、コネクタ部品3に設けられた二つの開口部14L及び14Rを含む。これらの開口部は、二つの突出部14PL及び14PRと対応する(図7及び図8参照)。これらの突出部は、挿入前にハウジングの側部から突出しており、ベース部品及び対応する開口部を持つコネクタ部品3に向かって曲がっている。ベース部品にに設けられたファスニング手段14L及び14Rを、挿入器10に設けられた対応するファスニング手段14PL及び14PRと係合したとき、挿入器10は、ベース部品に関して、少なくとも表面プレート1に対して垂直方向に移動しないようにされる。貫通部材の挿入後、貫通部材がベース部品に一杯に挿入された場合には、挿入器10をベース部品から取り外すことができる。挿入器10をベース部品から取り外すとき、挿入器10を患者の皮膚に対して水平方向に移動する。即ちベース部品には患者の皮膚に対して垂直方向の力、即ちベース部品を患者から遠ざかる方向に引っ張る力は加わらない。別の態様では、例えば、挿入器10と送出部品8との間の隣接した表面に沿って挿入する前に挿入器を送出部品に接着できる。挿入器10と送出部品8との間の隣接した表面は、挿入器10を送出部品8から取り外すときに患者の皮膚と平行な方向に引っ張り力を発生するため、患者の皮膚に対して本質的に垂直でなければならない。] 図5A 図5B 図5C 図7 図8
[0090] 図5Dは、連結部品3.1の第1開口部13のところで連結部品3に取り付けられたリザーバ6を示す。] 図5D
[0091] 図6A乃至図6Dは、ベース部品及び送出部品を分離状態で様々な角度から見た図を示す。図6Aは、二つの部品を下方から見た図である。この図は、貫通部材7をベース部品を通して挿入できる開口部12Bを示す。この開口部12Bをカニューレ22が貫通している。この図から、リザーバ6を送出部品8に位置決めする方法及び両側に配置された二つの解放ハンドル9を送出部品8の縁部に配置する方法がわかる。更に、ベース部品に設けられた盛り上がった長さ方向ガイド手段4と対応する長さ方向軌道が示してある。] 図6A 図6D
[0092] 二つの解放ハンドル9は、S字形状のバンドとして形成されており、一端が送出部品8のハウジングにヒンジのように取り付けられており、S字形状の第1湾曲部が送出部品8のハウジングの外面を越えて僅かに延びているのに対し、S字形状の第2湾曲部はフリーであり、即ち送出部品のハウジングに取り付けられておらず、ベース部品の遠位面から突出した部分15の周囲に掛けることができるフックのような形状を備えている。送出部品をベース部品に対して係止したとき、両解放ハンドル9は突出部15の周囲に掛かっており、送出部品8をベース部品から取り外そうとするとき、両側に配置された二つの解放ハンドル9を互いに押すことによって解放ハンドル9のフック状部分をベース部品の突出部15から解放し、送出部品を後方に、即ちカニューレ部品7から遠ざかる方向に移動でき、ベース部品からこの方向に外すことができる。]
[0093] 図6Bは、二つの部品を上方から見た図である。この図は、この実施例の送出部品8をベース部品に接合する方法を示す。これは、送出部品8をガイド手段4に向かって下に押すことによって行われる。ガイド手段4は、この場合、例えば金属製ライニング5が上面に取り付けられた盛り上がった長さ方向プラットホームである。送出部品8には対応する手段が設けられており、例えば盛り上がったプラットホーム4と対応する軌道が設けられている。送出部品8の対応する手段は、盛り上がったプラットホーム4の金属製ライニング5に沿って長さ方向に摺動できる。送出部品8がその作動位置に達したとき、二つの解放ハンドル9は、表面プレート1の上面から突出した二つの突出部15と夫々係合する。送出部品8は、その作動位置にあるとき、解放ハンドル9によって水平方向全ての方向で係止される。この係止機構により、送出デバイスを、ベース部品に対し、必要なだけ取り付けることができ且つ取り外すことができる。即ち、一回使用ベース部品を多数回使用される送出部品と組み合わせることができる。] 図6B
[0094] 図6Cは、二つの部品を、貫通部材の挿入前に挿入器が取り付けられる端部とは反対側の端部から見た図である。この側部から、医薬品をリザーバ6から入れることができる連結部品3の入口開口部13が見える。入口開口部13は、微生物による汚染が起らないようにメンブレンで保護されている。一実施例によれば、連結部品3には、コネクタニードル(バブル状メンブレンの後側に配置されているため、図示してない)及びバブル状自己閉止メンブレン17の両方が設けられており、リザーバ6にはバブル状自己閉止メンブレンが設けられていてもよい。これによって、リザーバから連結部品3への、医薬品例えばインシュリン又は栄養剤の移送を行うための流路が形成される。両部品に自己閉止メンブレンが設けられているため、これらの二つのユニットを互いに別々にしておくことができ、後に連結部品3及び従って患者を汚染することなく、これらのユニットを再接合できる。] 図6C
[0095] 図6Eは、ベース部品の第2実施例を示す。この実施例には、ベース部品の表面プレート1から突出した@@形状の二つの直角輪郭の形態の二つのガイド手段4が設けられている。これらのガイド手段は、ベース部品に取り付けられるべき送出部品又はカバーに設けられた手段と対応する。このような対応する手段は、例えば、@及び@の形態の輪郭を持つ一つ又はそれ以上のフックとして形成されていてもよい。] 図6E
[0096] 連結部品3の流路は、図1乃至図6に示す実施例と比較して非常に短く、連結部品3の入口はガイド手段4に対して中央位置に配置されているが、挿入されたカニューレ部品7は、図1乃至図6の実施例に嵌着したカニューレ部品7と同じ輪郭を有する。
図7は、図4乃至図6に示すアッセンブリの長さ方向断面図を示す。この図から、ベース部品のコネクタ部品3及び挿入器10の夫々のファスニング手段14を互いに接合する方法がわかる。] 図4 図7
[0097] 図8は、アッセンブリの残りから取り外した挿入器10を示す。この側から挿入器のファスニング手段14PR及び14PLを見ることができる。] 図8
[0098] 図9乃至図11は、挿入器の第3実施例を示す。図9A及び図9Bでは、アッセンブリの残りから分離した状態の挿入器10を示す。挿入器10は、挿入器の第1及び第2の実施例と同様に、アクチュエータハンドル11を有する。アクチュエータハンドル11は、図9Aには挿入前の状態で示してあり、図9Bには挿入後の状態で示してある。挿入器10の第3実施例には、図12に示すように、移動部品38が設けられている。この移動部品38には、移動部品38の一体の部分である突出部38Aが設けられている。移動部品38は、図12A及び図12Bに二つの異なる状態で示してある。「一体の部品」という用語は、移動部品と同時に移動し、移動部品に関して定置であるということを意味する。通常は、突出部材は移動部品と一緒に同じ材料で成形されるが、異なる材料で形成し、移動部品38の製造後に移動部品38に取り付けてもよい。] 図12A 図12B 図9A 図9B
[0099] 移動部品38の突出部38Aには傾斜が設けられている。傾斜は、突出部38Aの前輪郭が矢尻を形成するように突出部38Aの前側に配置された傾斜面である。]
[0100] この実施例のファスニング手段は、ヒンジ状部品14を含む。このヒンジ状部品は、この実施例では、挿入器10のハウジングに取り付けられている。ヒンジ状部品は、別の態様では、挿入器の内部部分、例えば突出部14PL及び14PRが取り付けられているのと同じ部品に取り付けられていてもよい。図示の実施例では、ヒンジ状部品14は、実際には、ハウジングの一部として形成される。これは、ハウジングの全高に二つの切除部を形成することによってヒンジ状部品14が形成されるためである。ハウジングは、通常は、ポリプロピレン等の硬質成形プラスチックで形成され、ヒンジ状部品14が比較的長い形状を備えているため、非常に可撓性である。即ち、ヒンジ状部品14は非常に柔軟であり、弛緩状態から外方に押すのが容易であり、この実施例ではカニューレ部品7である貫通部材用のガイド手段33の存在によって内方への移動がブロックされている。ヒンジ状部品14は、更に、挿入器のハウジングの材料と異なる材料、例えば金属で形成されていてもよく、この場合、これらのヒンジ状部品14は、ハウジングに回転自在に取り付けられる。]
[0101] ヒンジ状部品14には、ヒンジ状部品14の下端即ち近位端に二つの内フックが設けられている(「内」というのは、フックがハウジングの内側に向かって尖っていることを意味する)。これらの二つのフックは、ベース部品の定置の突出部14Bを捕捉することによってハウジングをベース部品に係止する。二つのフックは、内方に曲がっているため、外方に即ちハウジングの中央から遠ざかる方向に押されることにより、係止位置から解放される。ヒンジ状部品14には、更に、剛性材料製の丸味のあるプレートの形態を持つ接触部材14Aが設けられている。この接触部材14Aは、ヒンジ状部品14の内方に、カニューレ部品7用のガイド手段33の周囲に配置される。移動部品38がその開始位置からその終了位置まで移動するとき、移動部品38の後縁に配置された突出部材38Aが、傾斜面を持つ接触部材14Aに当たり、接触部材14Aが外方に押圧され、従って、ヒンジ状部品14が外方に押圧される。これは、接触部材14Aがヒンジ状部品14に取り外し不能に且つしっかりと取り付けられているためである。]
[0102] 挿入器10のハウジングは、更に、ヒンジ状部品14の内向きのフックと向き合った壁の内側面に、丸味のあるフック14PL及び14PRの形態を持つ二つの突出部を備えている。これらの突出部14PL及び14PRは、コネクタ部品3に近いベース部品の対応する開口部14L及び14Rに嵌着する。ベース部品の開口部を図16Aに示す。ベース部品に設けられた開口部14L及び14Rの形態のファスニング手段が挿入器10に設けられた丸味のあるフック14PL及び14PRの形態の対応するファスニング手段と係合した場合には、挿入器10は、ベース部品に関し、ベース部品の長さ方向と平行な方向に移動しないようにされる。これは、突出部に丸味があり、開口部の周囲にグリップを形成するためである。更に、挿入器10は、ベース部品に関し、表面プレート1に対して垂直方向に移動しないようにされる。これは、突出部が開口部に挿入されるためである。貫通部材を一杯に挿入した後(図9B参照)、挿入器10をベース部品から取り外すことができる。] 図16A 図9B
[0103] 挿入器10をベース部品から取り外すため、開口部14L及び14Rの上面に沿って設けられた軸線を中心として挿入器10を枢動する。開口部14L及び14Rの上面(遠位面)は、丸味のあるフック14PL及び14PR用の接触面を提供する。この接触面に沿って、丸味のあるフック14PL及び14PRの下接触面が摺動でき、これによって、挿入器ハウジング30に回転移動を加えたとき、開口部14L及び14Rから押し出すことができる。挿入後、表面プレート1及び挿入された部品7を含むベース部品は、カニューレ又はセンサが挿入されている表面に対して完全に定置であり、挿入器10によってしか回転移動は加えられない。]
[0104] 回転移動は、挿入器のハウジングの下面即ち近位面がベース部品の上面1に関して傾斜しており、及び従って、回転移動の終了時に、ハウジング30を変位するための余地があるために可能である。挿入器ハウジングの傾斜した下面(近位面)は、通常は、患者の皮膚に載止する。]
[0105] 図10A及び図10Bは、挿入器の第3実施例で使用できるベース部品を示す。図10Aは、開口部14L及び14Rを示す。この実施例によれば、これらの開口部は、90°の角度で丸味が付けてあり、ベース部品の近位面、即ち患者の皮膚に当てて配置される表面に向かって開放している。] 図10A 図10B
[0106] 図10Bは、上方から見たベース部品を示す。この角度から、カニューレ開口部12Aを見下ろすことができる。カニューレ開口部12Aには、この実施例によれば、カニューレ部品7用のガイド手段26が設けられている。このガイド手段26は、カニューレ部品7が確実に正しく配置されるようにする向き合った長さ方向軌道を含む。] 図10B
[0107] 図11Aは、挿入器を挿入前の位置で示す。この状態では、傾斜した下面が患者の皮膚から持ち上げて離してある。ヒンジ状部品14の内フックは、ベース部品の突出部11Bの周囲と係止している。] 図11A
[0108] 図11Bは、カニューレ部品を挿入した後の挿入器を示す。この状態では、傾斜した下面は患者の皮膚と平行であり、ヒンジ状部品14の内フックは係止位置から解放されている。] 図11B
[0109] 図11Cは、ベース部品から取り外した後の挿入器を示す。] 図11C
[0110] 図12A及び図12Bは、図9乃至図11に示す挿入器の第3実施例の移動部品38を示す。図12Aは、「後側」即ち貫通部材から離れた側を示し、図12Bは、「前側」即ち貫通部材に向かう側部を示す。これらの図は、移動部品38の後縁に配置された突出部38Aを示す。この突出部38Aは傾斜した側部を有し、即ち傾斜が移動方向前方に面している。これらの図には、V字形状の長さ方向開口部の形状の変換手段39が示してある。ここで、開始位置は、V字形状の第1線の上端にあり、貫通部材の終位置は、V字形状の第2線の上端にある。] 図12A 図12B
[0111] 図13及び図14は、挿入器の第4実施例を示す。この実施例は、挿入器をベース部品に固定するファスニング手段14が、第3実施例と異なっている。挿入器10は、図13及び図14には、挿入後の状態で示してあり、ベース部品から取り外してある。第4実施例は、互いに支持する機能的に独立したファスニング手段の組を解放する手段を有する。
第4実施例の挿入器には、第3実施例と同様に、突出部材38Aを持つ移動部品38が設けられている(図15A及び図15B参照)。突出部材38Aは、移動部品38の一体の部品である。第4実施例の移動部品38には、更に、位置決め手段27と呼ぶ第2の一体の部品が設けられている。これらの位置決め手段27は、移動部品38の下後縁に取り付けられている。] 図15A 図15B
[0112] この実施例のファスニング手段は、第3実施例の挿入器と同様に、挿入器10のハウジングに取り付けられたヒンジ状部品14を含み、このヒンジ状部品14は、図9及び図10の第3実施例について説明したのと同じ方法で移動する。第4実施例のヒンジ状部品14の下端即ち近位端には、更に、二つの内フックが設けられている。これらの二つのフックは、下面即ち近位接触面を持つベース部品の定置の突出部14Bを捕捉することによってハウジングをベース部品に対して係止する。二つのフックが内方に延びているため、これらのフックは、外方に即ちハウジングの内側から遠ざかる方向に押すことによって解放される。]
[0113] ヒンジ状部品14には、更に、挿入器の中心に向かう方向に、即ち、カニューレ部品7用のガイド手段33を中心としてヒンジ状部品14から「内方」に配置されたプレートの形態を持つ接触部材14Aが設けられている。移動部品38がその開始位置からその終位置まで移動するとき、移動部品38の後縁に配置された突出部材38Aが接触部材14Aに当たり、突出部材38Aの傾斜面及び接触部材14A、従ってヒンジ状部品14を外方に押圧する。これは、接触部材14Aがヒンジ状部品14に取り外し不能に且つしっかりと取り付けられているためである。]
[0114] 第4実施例によれば、突出部材14PL及び14PRは可撓性部材114に位置決めされている。これらの突出部材14PL及び14PRは、この実施例によれば矩形の輪郭を備えているが、例えば丸味のある輪郭や三角形の輪郭を備えていてもよい。突出部材14PL及び14PRは、コネクタ部品に近いベース部品の開口部14P及び14Lに嵌着する。これらの開口部は、矩形の突出部材14PL及び14PRと対応する。ベース部品に設けられた開口部14L及び14Rの形態のファスニング手段が、挿入器10に設けられた突出部材14PL及び14PRの形態の対応するファスニング手段と係合したとき、挿入器10は、ベース部品に関し、表面プレート1に対して垂直方向及び表面プレート1と平行な任意の方向の両方向に移動しないようにされる。]
[0115] 可撓性部材114は、挿入器がベース部品に係止された第1位置及び挿入器がベース部品から解放された第2位置の二つの位置の間で移動できるように、ハウジング、又はハウジング30に関して定置の部品に取り付けられている。図17A及び図17Bは、両方とも、弛緩係止位置の可撓性部材114を示し、図17Bの矢印は、可撓性部材114の第2解放位置への移動方向を示す。図示の実施例によれば、可撓性部材114は、移動部品38用のガイド手段32の一体の部品として形成されており、即ち可撓性部材114は、移動部品38が摺動する表面又は壁の一部を形成する。可撓性部材114には、接触部品115が設けられている。接触部品115は、この実施例によれば、三角形の輪郭を有し、先が尖った縁部は、挿入中、移動方向に前方に向いている。接触部品115には、挿入中に移動部品38の移動方向とは逆方向に尖った傾斜面が形成されている。] 図17A 図17B
[0116] 可撓性部材114を第1弛緩−係止位置から第2解放位置にするため、可撓性部材114を第2位置に移動できるのに十分に大きい力を加えなければならない。]
[0117] 図14A及び図14Bは、移動部品用のガイド部品を提供する挿入器ハウジング30の内部部品を示す。これらの内部部品は、周囲ハウジングが所定の場所にある場合には見えない。図14A及び図14Bは、これらの内部ハウジング部品を同じ場所で切断した図であるが、図14Aでは、内部部品の接触部品115が見えるようにするため、移動部品38が取り外してある。接触部品115は、突出した傾斜面を含む。この傾斜面は、移動部品38が端位置即ち最終位置にあるとき、移動部品38の位置決め手段7と接触する。] 図14A 図14B
[0118] 図15A及び図15Bは、図13及び図14に示す挿入器の第4実施例の移動部品38を示す。図15Aは、「後側」即ち貫通部材から離れた側を示し、図15Bは、「前側」即ち貫通部材に向かう側部を示す。これらの図は、移動部品38の後縁に配置された突出部38Aを示す。この突出部38Aは傾斜した側部を有し、即ち傾斜が移動方向前方に面している。これらの図には、V字形状をなして形成された長さ方向開口部の形状の変換手段39が示してある。ここで、開始位置は、V字形状の第1線の上端にあり、貫通部材の終位置は、V字形状の第2線の上端にある。移動部品38の下縁部には位置決め手段27が示してあり、この位置決め手段により、挿入器ハウジングの周囲部品が提供するガイド手段32に沿って摺動するとき、挿入器のハウジングに関する移動部品38の位置を確保するが、その主要な機能は、移動部品38及び一体の位置決め手段27が通過するときにハウジングの可撓性部品14を「後方」に押圧することである。] 図15A 図15B
[0119] 移動部品38の位置決め手段27が可撓性部材114と接触したとき、可撓性部材114はベース部品の連結部品3から押し離され、突出部14PL及び14PRの形態のファスニング手段がベース部品の対応する開口部14L及び14Rから引き出される。移動部品38がその終位置にあるとき、一体の部品38A及び27は、ヒンジ部品14及び可撓性部材の両方がそれらの弛緩係止位置から遠ざかる方向に押される位置にある。このことは、移動部品38がその端位置にあるとき、挿入器をベース部品から取り外すことができるということを意味する。]
[0120] 図16Aは、本明細書中に開示した任意のアッセンブリで使用できる、貫通部材の一実施例を示し、図16B及び図16Cは、本明細書中に開示した任意のアッセンブリで使用できる、貫通部材の第2の実施例を示す。] 図16A 図16B 図16C
[0121] 図16Aの実施例は、カニューレ22と、開口部20が設けられた平らな表面を備えた突出前部25とを持つ本体24を含む。カニューレ部品7の突出前部25は必ずしも平らでなくてもよく、実際には、これと対応する表面を、カニューレ部品7に面する連結部品3に形成できる限り、任意の所望の形状を備えていてもよい。一実施例では、前部25は、カニューレ部品7の上端即ち遠位端での断面が、前部の近位端、即ち挿入後に患者に近い方の端部での断面よりも大きいように傾斜している。突出前部25の開口部20は、入口又は出口であり、この開口部を通して液体をカニューレ部品7に入れたり出したりできる。本体24には、更に、頂部開口部21が設けられている。この頂部開口部21は、自己閉止メンブレンで覆うことができる。開口部21は、周囲と接触する外面に面しているため、或る種の進入保護を必要とする。頂部開口部21は、カニューレ22が軟質カニューレである場合、主として、カニューレ部品7を挿入するときに使用される。カニューレ22が軟質であるというのは、それ自体では患者の皮膚を貫通できない比較的軟質の材料で形成されているということを意味する。この場合、カニューレを挿入するとき、比較的硬質の材料で形成された先が尖った挿入ニードルを使用することを必要とする。この先が尖ったニードルは、頂部開口部21を通して、カニューレ部品の本体24の中空内部を通して、及びカニューレ22の全長を通して挿入できる。その結果、挿入ニードルの先が尖った端部が中空カニューレ22の開放端を刺して出る。挿入後、即ちカニューレ22が患者の皮下に経皮的に位置決めされた後、挿入ニードルを引っ込め、カニューレ22を患者内に残す。カニューレ部品7には、更に、ファスニング手段23が設けられている。ファスニング手段23は、この実施例では、一連の外フック23の形態を有し、これらのフックがカニューレ部品7の中心に向かって内方に枢動できるように本体24に可撓性を以て取り付けられている。カニューレ部品7をベース部品に向かって押したとき、フック23は縁部を通過し、縁部がこれらのフックを中心に向かって押す。これらのフックは、縁部を通過した後、元の位置に戻る。フックの一つ又はそれ以上の上面が縁部の下面と接触するため、カニューレ部品7は縁部に対して取り外し不能に係止される。] 図16A
[0122] 図16B及び図16Cの実施例は、図16Aの実施例と同じエレメントを含むが、この第2実施例は、更に、本体24の両側に設けられたガイド軌道42を含む。これらのガイド軌道は、連結部品3に設けられた突出部(図示せず)と対応する。更に、頂部に配置された隔壁21Aへの開口部21が直立縁部43に設けられている。これは、使用者が液体を注射器で注射しようとする場合に注射場所を提供するのを補助できる。] 図16A 図16B 図16C
[0123] 図17A及び図17Bは、カニューレ部品7の第2実施例の拡大図を示す。図17Aは、挿入直前の状態のカニューレ部品7を示し、図17Bは、ベース部品のキャビティ12Aに挿入したカニューレ部品7を示す。この実施例は、更に、カニューレ22が設けられた本体24を含む。本体24には突出前部25が設けられており、この突出前部25は開口部20が設けられた平らな表面を有する。しかし、この実施例によれば、突出前部25は、カニューレ部品を挿入する上で必要な力を低減するため、及びシール18の変形を低減するため、及びこれと同時に開口部20と第2開口部12の周囲のシール18との間の圧力を高めるため、傾斜している。前部25の傾斜は、カニューレ22の中心線c(cは、挿入方向と平行である)と開口部20の周囲の表面と平行な線との間の角度dによって定義される。開口部20の周囲の表面が直線状でない場合には、表面と平行な線は、開口部20の周囲の表面に対する接線である。角度dは、0°よりも大きく、90°よりも小さく、通常は、シール18の直径に応じてd∈[0°、30°]であり、又はd∈[60°、90°]である。突出前部25の表面の遠位端、即ち挿入後に患者から最も遠いカニューレ部品7の端部でのカニューレ部品7の中心cからの距離d1は、突出前部25の表面の近位端即ち挿入後に患者に最も近い端部でのカニューレ部品7の中心cからの距離d2よりも大きい。通常は、距離d2は非常に小さいため、突出前部25の近位端は、挿入中、連結部品3のシール18と接触しない。] 図17A 図17B
[0124] 一実施例(図示せず)では、角度dは90°に近く、即ちd=90°である。このような実施例は上開口部12を有する。即ち患者の皮膚から遠ざかる方向に向いた上開口部12が連結部品3に設けられており、ここにカニューレ部品7の下向きの開口部20が嵌着する。このことは、カニューレ部品7をシール18に向かって押す力が、シール18の接触面に対してほぼ垂直であるということを意味し、これにより、カニューレ部品7の挿入中にカニューレ部品7がシール18に沿って摺動することによるシールの変形が生じない。別の実施例(例えば図16に示す実施例)では、d=0°である。これは、突出前部25及び中心cが平行であるということを意味する。この実施例によれば、カニューレ部品7は突出シール18と摺動接触し、これによりシールを変形させてしまう。]
[0125] カニューレ部品7の突出前部25は必ずしも平らでなくてもよい。突出前部25は、実際には、カニューレ部品7に面した連結部品3に対応する表面を形成できる限り、任意の所望の形状を備えていてもよい。更に、突出前部25の開口部20は、カニューレ部品7の目的に応じて、入口であってもよいし出口であってもよい。図17A及び図17Bの断面図は、本体24の頂部開口部21を自己閉止メンブレン21Aで覆う方法を示す。頂部開口部21は、カニューレが軟質カニューレである場合には、主として、カニューレ部品7を挿入するときに使用されるが、医薬品、又は例えばインシュリンであってもよい主要医薬品以外の栄養剤の注射にも使用できる。患者は、開口部20を介してこれらを受け取る。] 図17A 図17B
[0126] カニューレ部品7のこの実施例には、更に、ファスニング手段23が設けられている。この実施例では、ファスニング手段23は、カニューレ部品7に設けられた突出部23の形態を有する。突出部23は、定置のベース部品に設けられた可撓性部分23Aと対応する。カニューレ部品7の挿入中、カニューレ部品7に設けられた突出部23が通過するとき、可撓性部分23Aを図17に矢印で示すように外方に押すことができる。挿入後、カニューレ部品7の突出部23の上面は、ベース部品の可撓性部分23Aの下面によって係止され、カニューレ部品7がベース部品から外れることができないようにする。]
[0127] 図17A及び図17Bのカニューレ部品7には軟質カニューレ22が設けられている。この軟質カニューレ22は、ブッシュ29とともにカニューレアッセンブリを形成する。このアッセンブリは、通常は、カニューレ部品7の本体24内に締り嵌めによって取り付けられている。即ちカニューレアッセンブリは、本体24とカニューレアッセンブリとの間には摩擦のみによって正しい位置に保持される。カニューレアッセンブリがカニューレ部品7の本体24の比較的大きな上開口部を通って後方に摺動しないようにするため、カニューレ部品7の本体24には、軟質カニューレ22の出口を取り囲むリング状凹所が設けられている。凹所により軟質カニューレ22の周囲に開放空間が形成されるため、軟質カニューレ22は小さなバルク即ちリング状バルクを形成でき、これにより軟質カニューレ22が後方に摺動しないようにする。] 図17A 図17B
[0128] 図17Aには、ベース部品100の高さh2が示してある。実施例の概括的説明から、連結部品3は、最も高い即ち最も大きく突出した部分をベース部品100に形成することがわかる。] 図17A
[0129] 図18aは、標準的挿入深さからのずれに対する許容差が高い、移動部品38の別の実施例を示す。図18aは、「後側」即ち貫通部材から遠い方の側部を示し、挿入器に配置したとき、移動部品は、右から左まで移動するが、挿入器の貫通部材は水平方向位置が変わらず、この位置で最初に下方に移動し、次いで上方に移動する。この図は、移動部品38の後縁に配置された突出部38A及び移動部品の境界内に配置された変換手段用のガイド手段39を示す。この実施例によれば、ガイド手段39は、貫通部材の変換手段51が内部で移動できる開放空間を取り囲む外縁部を持つ切欠きによって形成される。ガイド手段39は、更に、枢動可能部品39Aを含む。この部品は、この部品を移動部品38の本体に取り付けるステムを中心として枢動できる。枢動可能部品39Aは、移動部品38が図18aに示すように右から左まで移動するときに可撓性上縁部を形成する。即ち、枢動可能部品39Aは、変換手段が通過するとき、上方に揺動する。枢動可能部品39Aが貫通部材の変換手段51を通過したとき、その休止位置まで揺動して戻る。] 図18a
[0130] 変換手段51は移動部品38に対し、位置Aのところに開始位置を有する。移動部品38が左方に移動するとき、貫通部材の変換手段51は、ガイド手段39の上面に沿って摺動することによって位置Bに至り、位置Bで貫通部材の挿入ニードル53が患者の皮膚と接触する。]
[0131] 位置Cでは、挿入ニードル53に接合された、又は挿入ニードル53を取り囲むカニューレ22が患者の皮膚と接触する。]
[0132] 位置Dで、シールが開始する。即ち、カニューレ部品7と表面プレート1とが接触し、カニューレ22がその正しい位置にあり、定置のベース部品に設けられた固着手段23がカニューレ部品7をベース部品に係止したことを使用者に知らせる情報としてカチッという音が聞こえる。]
[0133] 貫通部材の変換手段51は、位置Aから位置Dまで通過するとき、枢動可能部品39Aの下接触面に沿って摺動する。この接触面が貫通部材を下方に駆動し、従って、表面が滑らかであり、摩擦抵抗ができるだけ小さいということが重要である。]
[0134] 位置Eでは、貫通部材が一杯に挿入される。枢動可能部品39Aが撓むことにより、挿入深さの変化を小さくでき、即ち±0.5mmの範囲内にできる。]
[0135] 位置Gでは、挿入ニードル53はカニューレ部品7の頂部開口部21を覆う自己閉止メンブレン21Aから離れ、位置Hでは挿入ニードル53は安全位置にある。即ち、挿入ニードル53は挿入器のハウジングに対して引っ込められている。通常は、ハウジングに対して少なくとも1mm引っ込められる。]
[0136] 貫通部材の変換手段51は、位置Eから位置Hまで通過するとき、移動部品38のガイド手段39を形成する軌道の上接触面に沿って摺動する。この接触面が貫通部材を後方及び上方に駆動する。この接触面は、滑らかであり且つ摩擦抵抗ができるだけ小さくなければならない。]
[0137] 図18bは、側方から見た移動部品38の図である。参照符号Aを付した矢印は、図18aに示す側部を示す。] 図18a 図18b
[0138] 図19A、図19B、及び図19Cは、挿入器の例示の任意の実施例で、移動部品を前方に駆動するのに使用できる平ばねの一実施例を示す。この実施例によれば、ばね45は、移動部品38と賦勢部品11との間に設けられる。ばね45は、通常は、貯蔵中、弛緩状態にある。これにより、通常は、機能を損なうことなく、製品の貯蔵時間を延ばすことができる。ばね45が貯蔵中に押圧状態にある場合には、製品の性能が急速に低下する危険がある。この実施例では、ばねは、二つの端部を持つプラスチック材料製の平ばねである。第1端部46は、移動部品38に取り付けられているか或いは移動部品38と関連して配置されており、第2端部47は、賦勢部品11に取り付けられているか或いは賦勢部品11と関連して配置されている。ばね45の第2端部は、ブロック47aに載止している。
例示の実施例のばね45は、ばね45がこの第1移動を通して押圧されるとき、賦勢部品11の賦勢によるエネルギを貯える。平ばねは、このばねが押圧されたとき、曲がって湾曲をなし、ブロック47aの存在及びブロックの形態即ちブロック47aの長さにより押圧時に1方向にしか湾曲しないという特徴を有する。挿入器のハウジング(図示せず)は、固着手段31を含む。固着手段31は、移動部品38に設けられた係止手段28と係合することによって移動部品38を開始位置に保持する枢動アームの形態を備えていてもよい。図19A、図19B、及び図19Cに示す実施例による係止手段28は、例えば三角形又は円形の輪郭を持つ突出部の形態を有する。押圧によるばね45の変形を使用し、移動部品38を係止された開始位置から解放できる。] 図19A 図19B 図19C
[0139] 図19Aは、実施例を開始位置で示す。ばねは弛緩しており、即ち押圧されておらず、ハウジングの固着手段31は係止位置にある。挿入を開始するため、使用者はアクチュエータ11を押す必要がある。これを行うことによって、ばねは押圧される。賦勢部品11の賦勢中、移動部品38は静止している。] 図19A
[0140] 図19Bは、負荷位置での実施例を示す。ばね45は一杯に押圧されており、ばね45は、この一杯に押圧された状態で、ハウジングの固着手段31と接触する程度にまで湾曲している。ばねはこれらを移動部品38の係止手段28から遠ざかる方向に押し、これによって移動部品38をハウジングから解放する。] 図19B
[0141] 図19Cは、実施例を、移動部品38がその終位置まで移動された状態で示す。アクチュエータハンドル11は、図19Bの負荷が一杯に加えられた状態におけるのと同じ位置にあり、ハウジングの固着手段31は係止解除位置にある。この状態では、挿入されるべき貫通部材は皮下に挿入されており、使用者が行う次の工程は、挿入器ハウジングを挿入場所から取り外す工程である。] 図19B 図19C
[0142] 図20は、本発明によるアッセンブリの一実施例の部分を示す。この図は、表面プレート1、本体24を持つカニューレ部品7の形態の貫通部材、カニューレ22、及び本体24の上アクセスを保護する自己閉止メンブレン21Aを示す。カニューレ部品7は、チューブ状連結部16を介して連結部品3に連結された別のアクセス開口部20を有する。連結部は、カニューレ部品7と連結部品3との間に永久的流路を形成するが、カニューレ部品7は、未だ使用位置に配置されていない。更に、医薬品が入ったリザーバが、コネクタニードル19を用いて連結部品3に接合し、カニューレ部品と流路を形成する前に配置できる位置で示してある。] 図20
[0143] 可撓性連結部16は、引っ込め位置及び前進位置の両方でカニューレ部品と連結部品3との間を結ぶのに十分に長く且つ可撓性でなければならず、又は可撓性連結部16は、カニューレ部品を引っ込め位置に戻すため、弾性であり且つ延びることができなければならない。カニューレ部品が引っ込め位置にある場合、カニューレ部品は挿入器(図示せず)内に配置されており、挿入器は上文中で言及した図のうちの任意の図に示す種類の挿入器であってもよく、又は貫通部材を挿入状態に保持できる全く異なる挿入器であってもよい。]
[0144] 可撓性連結部16は、貫通部材7を表面プレート1に取り外し不能に取り付ける。]
[0145] 図6A乃至図6Dに示すベース部品の第2実施例は、カニューレ部品及び流路を含む注入部品を構成する。この実施例は、接触面に取り付けられた表面プレート1を含む。表面プレート1は、この実施例では、成形プラスチック材料製であり、接触面は取り付けパッド2の近位側であってもよく、この取り付けパッド2は、デバイスの製造中、表面プレート1に取り外し不能に取り付けられる。この実施例の取り付けパッド2は、表面プレート1と面積が同じであるけれども、面積は、表面プレート1よりも大きくても小さくてもよい。] 図6A 図6D
[0146] コネクタ部品3が表面プレート1に位置決めされる。コネクタ部品3は、ベース部品と何らかの種類の送出手段との間を接触する。一実施例によれば、デバイスの製造中、表面プレート1及びコネクタ部品3の少なくとも一つの外カバーが、単に、一部品で成形される。コネクタ部品3の内部部品は、例えば医薬品のリザーバ又は患者から集めた液体用のリザーバと、カニューレ部品7との間に流路を形成する。従って、コネクタ部品3には、流路の各端に一つづつ、少なくとも二つの開口部が設けられている。第1開口部13は、流体をリザーバ(図示せず)から受け取る又はリザーバに送出する入口開口部又は出口開口部であり、第2開口部12は、流体をカニューレ部品7から受け取る又はカニューレ部品7に送出する入口開口部又は出口開口部である。連結部品3には、例えばカニューレ部品を挿入するため、第2の医薬品又は栄養剤を注射するため、又は流路内の流体をセンサを接触させるため、更に多くの開口部が設けられていてもよい。下文において、第1開口部13を「入口」と呼び、第2開口部12を「出口」と呼ぶが、流路を通る流れの方向は、本発明にとって重要でない。]
[0147] この実施例の連結部品3の流路は非常に短く、連結部品3の入口13はガイド手段4に関して中央位置に配置される。挿入したカニューレ部品7の頂部を、連結部品3に挿入した状態で示す。]
[0148] 連結部品3には、更に、カニューレ部品7の周囲に正確に嵌着するカニューレキャビティ12Aが設けられている。即ち、カニューレキャビティ12Aはカニューレ部品7と同じ立体的形状又は輪郭を有し、カニューレ部品7を通した後、開口部に嵌着するのに十分に僅かに大きい。図1では、カニューレ部品7は、カニューレ部品7を一杯に挿入した位置で示してある。カニューレ部品7を一杯に挿入した場合、カニューレ部品7の上面即ち遠位面は、通常は、カニューレキャビティ12の周囲で連結部品3の外面と同じ高さにあるか或いはこれよりも低い。]
[0149] カニューレ部品7を連結部品3に一杯に挿入したとき、カニューレ部品7の本体24の側面の開口部20は、連結部品3の流路の開口部12と対応し、流体を一方の部品から他方の部品に流すことができる。下文において、開口部12を「出口」と呼ぶが、流れの方向は本発明にとって重要でない。]
[0150] この実施例と対応する送出部品を、ガイド手段4に向かって下方に押すことによってベース部品に接合してもよい。ガイド手段4は、この場合には、磁石5が上面に取り付けられた盛り上がった長さ方向プラットホームである。送出部品には、例えば盛り上がったプラットホーム4と対応する軌道に配置された磁石5よりも小さい又は磁石5とは大きさが異なる対応する磁石が設けられている。送出部品の対応する磁石は、ベース部品の盛り上がったプラットホーム4に設けられた磁石5に沿って長さ方向に摺動できる。送出部品がその作用位置に達したとき、二つの解放ハンドルが、表面プレート1の上面から突出した二つの突出部15と夫々係合できる。送出部品は、その作用位置にある場合、解放ハンドルによって水平方向に係止され、送出部品及びベース部品の夫々の二つの対応する磁石によって表面プレート1に対して垂直な方向で係止される。これらの係止機構により、送出デバイスとベース部品との取り付け及び取り外しを必要なだけ行うことができる。即ち一回使用ベース部品を多数回使用送出部品と組み合わせることができる。]
[0151] 通常は、挿入器10がカニューレ部品7を挿入前に保持し、ハンドル11を押すことによって挿入を開始できる。挿入後、挿入ニードル(図示せず)を挿入器10内に引っ込めることができる。挿入器10をベース部品から取り外し、挿入したカニューレ22を表面プレート1に取り付けられたままにする。カニューレ部品7のカニューレ22が硬質の自己貫通カニューレである場合には、別体の挿入ニードルはなく、及び従って、挿入ニードルを引っ込める必要はない。]
[0152] 図6A乃至図6Dでは、連結部品3は、型成形によって形成した表面プレート1が提供する外カバーを備えた状態で示してある。この実施例に示す外カバーは独立したユニットではないが、表面プレート12に取り外し不能に取り付けられるか或いは、例えば型成形プロセスによって表面プレート1の一部として形成される。外カバーには、カニューレ部品7用のカニューレキャビティ12A及び例えばリザーバ用のアクセス開口部13が設けられている。これによって、リザーバ及びカニューレ部品7は連結部品3の流路にアクセスできる。カニューレキャビティ12Aにより、カニューレ部品7を、硬質の表面プレート1及びベース部品の接触面2の周囲内で患者の皮下に即ち経皮的に挿入できる。接触面は、この実施例によれば、取り付けパッド2によって提供される。取り付けパッド2には、更に、カニューレを挿入できる開口部12Bが設けられている(図21及び図22参照)。この開口部12Bは、少なくともカニューレ部品7のカニューレ22が貫通できる材料及び厚さで接触面2が形成されている場合には、必要でない。] 図21 図22 図6A 図6D
[0153] 図21及び図22では、連結部品3は、型成形によって形成した表面プレート1が提供する外カバーが設けられていない状態で示してある。連結部品3の出口開口部12とカニューレ部品7との間に流体密連結部を形成するため、連結部品3の出口開口部12には、この出口開口部12の周囲に、弾性シール18が設けられている。カニューレ部品7は、挿入時にカニューレ開口部12に嵌着し、弾性シール18が、対応する開口部12及び20の周囲に完全な流体密ガスケットを形成する。プレス嵌めを改善し、これによってカニューレ部品7と流路の出口との間の流体密連結を改善するため、カニューレキャビティ12Aは、挿入時にカニューレ22と平行であり、流路の出口が配置された表面に対して垂直な平面に、減少断面を備えていてもよい。カニューレ部品7は、対応する減少断面を有する。] 図21 図22
[0154] 連結部品3の入口開口部13とリザーバ6との間に流体密連結を形成するため、バブル状メンブレン17を第1開口部13の周囲に位置決めする。メンブレン17は、入口開口部13を完全に覆っており、連結部品3の内部の汚染を阻止する。リザーバ又はリザーバ用の連結部品を連結部品3に向かって押したとき、コネクタニードル19がメンブレン17を貫通し、流体を連結部品3とリザーバとの間で完全に流体密で移送する。]
[0155] メンブレン17がバブル状であるということは、メンブレンが開口部の周囲、通常は開口部の縁部の周囲に取り付けられてこれを保護し、メンブレン17は、開口部の縁部が形成する平面から突出し、縁部から所定距離離れたドームを形成するということである。この距離は、通常は、コネクタニードル19の長さと対応する。]
[0156] 図21では、コネクタニードル19は、連結部品3の一部として示してある。即ち、コネクタニードル19は連結部品3に取り付けられているが、リザーバの一部でもある。] 図21
[0157] 連結部品3には、コネクタニードル19及びバブル状自己閉止メンブレン17の両方が設けられていてもよく、リザーバにもバブル状自己閉止メンブレンが設けられていてもよい。両部品にバブル状自己閉止メンブレン17が設けられているため、連結部品3の内部流路及びかくして患者を汚染することなく、二つのユニットを互いから分離でき、後に再接合できる。]
[0158] 図23A、図23B、及び図23Cは、本発明と関連して使用できるカニューレ部品7の拡大図を示す。この実施例は、カニューレ22及び平らな表面を持つ突出前部25を備えた本体24を含む。開口部を持つカニューレ部品7の表面は必ずしも平らでなくてもよく、実際には、カニューレ部品7に面する連結部品3に対応する表面を形成できる限り、任意の所望の形状を備えていてもよい。一実施例では、前部25は、上端即ち遠位端での断面が、近位端即ち挿入後に患者に近い方の端部での断面よりも大きいように傾斜している。前部25には開口部20が設けられており、この開口部を通して液体をカニューレ部品7に入れたり出したりできる。本体24には、更に、頂部開口部21が設けられており、この頂部開口部21を自己閉止メンブレンで覆うことができる。開口部21は、或る種の進入保護を必要とする。これは、周囲と接触する外面に面しているためである。頂部開口部21は、カニューレ22が軟質カニューレである場合、主として、カニューレ部品7を挿入するときに使用される。カニューレ22が軟質であるというのは、患者の皮膚を貫通できない比較的軟質の材料で形成されているということを意味する。この場合、カニューレの挿入時に比較的硬質の材料で形成された先が尖った挿入ニードルを使用する必要があり、この先が尖ったニードルを頂部開口部21を通して挿入し、カニューレ部品の本体24の内部貫通開口部に通し、挿入ニードルの先が尖った端部が中空カニューレ22の開放端を刺して出るように、カニューレ22の全長に亘って通す。挿入後、即ちカニューレを患者の皮下に経皮的に配置した後、挿入ニードルを引っ込め、カニューレ22を患者内に残す。] 図23A 図23B 図23C
[0159] カニューレ部品7には、更に、カニューレ部品を一杯に挿入したとき、カニューレ部品7をベース部品に係止するファスニング手段23が設けられている。この実施例のファスニング手段23は外フックを含み、これらの外フックは、フックを内方に、即ちカニューレ部品7の中心に向かって押したとき、フックの最外縁部が形成する直径を減少できるように、カニューレ部品7の本体24の近くの軸線を中心として枢動できる。圧力を取り除くと、フックは、材料の可撓性のため、その元の位置に戻る。フックは、例えば開口部12B、又は断面の少なくとも一つの寸法がフックの外縁部よりも小さい、表面プレート1の対応する開口部等の開口部を通過するとき、内方に押される。フックが開口部を通過した後にその元の位置に戻るとき、フックは、カニューレ部品7を挿入位置に係止する。]
[0160] 図24は、本体24を持つカニューレ部品7と入口/出口開口部12を持つ流路との間に、所定位置まで摺動することにより、制限されていない開口部を形成する方法を示す。図24A及び図24Bは、d=0°の実施例を示し、図24C及び図24Dはdがほぼ15°、通常は8°乃至22°の実施例を示す。図24A及び図24Bの実施例によれば、カニューレ部品7の本体24には、シールが変形したり裂けたりしないように、傾斜した縁部が設けられている。両実施例において、図示のシール18は、円形又は円筒形のシリコーン製のユニットであり、連結部品3の入口/出口開口部12の周囲の円形の軌道に配置されている。シール又はガスケット18が配置された壁には、隣接した膨張空間40が設けられている。カニューレ部品7を位置決めした後、シール18がこの空間に入ることができる。図24C及び図24Dの実施例では、シールが均等に変形できるように、シール面が角度をなしているばかりでなく、円筒形シール部品18もまた角度をなしている。円筒形シール18は、入口/出口開口部12の壁を形成しない。この開口部の壁又は表面は、連結部品3を形成する材料によって形成される。これは、変形できないパイプを提供するためである。シールと、シール面、即ちシール18がシール位置にある場合にこのシール18と接触する表面との間に必要な圧力を発生するため、シール面には、シール面から突出した、シールと同じ形状を持つ小さな連続した突出部が設けられていてもよい。突出部は、図24A乃至図24Dに示すようにシールが円筒形形状を備えている場合には、円形である。] 図24A 図24B 図24C 図24D
[0161] 図25A、図25B、及び図25Cは、連結部品3の一実施例を示す。図25Aは、流路を提供するチューブ60用の内部保持部品61を示す、連結部品3の実施例の分解図である。図25Bは、内部保持部品61を通る断面図である。内部保持部品61により、チューブ60を位置決めできる。図25Cは、図25Aの円で囲った部分の拡大図である。
この実施例によれば、連結部品3及び表面プレート1は、プラスチック材料で一部品に成形されている。連結部品3には幾つかの開口部が設けられている。一つの開口部は、カニューレ部品7を嵌着するように形成されたキャビティ12Aであり、別の開口部は、連結部品3の内部部品に嵌着するように形成されている。連結部品3の内部部品は、この実施例によれば、二つの位置で90°に曲げた一つのチューブである。チューブ60の入口端及び出口端は、チューブ60の連結部に対して垂直に同じ方向に延びており、チューブ60の連結部が二つの湾曲部間に流路を形成する。] 図25A 図25B 図25C
[0162] チューブ60の一端はバブル状メンブレン17によって保護されており、チューブ60の他端は開放しており且つ保護されていないが、開放したチューブ端は、保持部品61に取り外し不能に取り付けられたシール18によって取り囲まれている。内部部品を連結部品3の対応する開口部に配置した後、開口部に正確に嵌着したカバー62は、連結部品3の表面と同じ高さに配置され、使用者は、手に障らない滑らかな表面であると感じる。]
[0163] 図25Aに示すベース部品の実施例には、連結部品3のキャビティ12A内に配置されたガイド手段26が設けられている。ガイド手段を形成する二つの向き合ったリブ26は、カニューレ部品7の開口部27と対応し、これらの開口部にぴったりと嵌着する。ガイド手段26及びカニューレ部品7の対応する開口部27はこの他の形態を備えていてもよく、重要な特徴は、これらが互いに対応しているということ、及びカニューレ部品7を使用位置まで摺動できるということである。] 図25A
[0164] 図25Bは、連結部品3の内部部品の拡大図である。保持部品61は単一の成形品であり、ここにチューブ60を安定してぴったりと設置できる。チューブ60の開放端は、シール18によって取り囲まれた容積内に開放している。チューブ60の閉鎖端は、弾性メンブレン17によって完全に取り囲まれた容積内に開放している。「完全に取り囲まれた」というのは、周囲に対するアクセスがないということであり、「弾性メンブレン」は、メンブレンが変形でき且つ元の形態に戻ることができ、ニードル、特にチューブ60の端部が形成する、メンブレン17を貫通するようになったコネクタニードル19によってメンブレンを貫通できるということを意味する。メンブレン17は保持部品61に取り付けられている。メンブレン17の開放端17bの弾性材料が、保持部品61の突出部61Aの周囲に押し付けられて取り付けられている。コネクタニードル19を形成するチューブ60の端部は、この実施例では、メンブレン17に外部から圧力が加えられていない場合には、周囲メンブレン17と接触しない。コネクタニードル19は空気によって取り囲まれており、コネクタニードル19を取り囲む内部空間は、円筒形形状又は円錐形形状の、即ち円形断面の幾つかのゾーンを有する。保持部品61に最も近い第1ゾーンは、円筒形の内壁及び外壁を持ち、厚さがほぼ一定である。第2ゾーン即ち中間ゾーンは、内壁及び外壁を有し、截頭円錐形形状に形成されており、内壁及び外壁の変化により壁の厚さが保持部品61に向かって薄くなっている。通路17aとも呼ばれる第3ゾーンは、コネクタニードル19のチップに最も近く且つこれを取り囲んでいる。このゾーンの内壁及び外壁は僅かに円錐形形状をなしているが、円筒形であってもよく、角のある断面を備えていてもよい。このゾーンの壁は厚いが、この厚さは、中間ゾーンに向かって薄くなっている。ゾーンの端部は平らなメンブレン層で閉鎖されている。平らな端部メンブレン層に圧力が加わると、加えられた圧力によりメンブレン17の長さが減少するとき、メンブレン17の第1ゾーンの壁が内方又は外方に曲がることによって変形する。メンブレン17が開口部13の後方に配置されているため、液体を例えばリザーバからコネクタニードル19へ移送するとき、流体はコネクタニードル19の周囲の容積内に存在しない。圧力を取り除き、メンブレン17が開口部13の前方の位置に戻ったとき、流体は、通常は、コネクタニードル19から流出しない。これは、コネクタニードル19の直径が比較的小さく(<1mm)、チューブ60のカニューレ端のところで空気のアクセスがないためである。] 図25B
[0165] 図25Cは、図25Aの円で囲った部分の拡大図である。保持部品61は単一の成形品であり、ここにチューブ60を安定してぴったりと設置できるが、この実施例では、保持部品61は円形又は円筒形であり、剛性でないシール部品18がチューブ60の尖っていない端部に取り付けられている。即ち、チューブ60の開放した尖っていない端部は、シール材料によって取り囲まれた空間内に開放している。チューブ60の閉鎖端は、図25Bの実施例におけるように先が尖っており、軟質メンブレン17によって取り囲まれている。保持部品61は、組み立てた状態の内部部品を連結部品3の適合する開口部に押し込む上で十分な安定性を持つ内部部品を提供する。全ての実施例について、「完全に取り囲まれた」というのは、周囲に対するアクセスがないということであり、「軟質メンブレン」は、メンブレンをニードルによって、特にチューブ60の端部に設けられたコネクタニードル19によって貫通できるということを意味する。ニードルは、軟質メンブレン17に埋め込まれる。] 図25A 図25B 図25C
[0166] 図25Dは、図25A、図25B、及び図25Cに示す連結部品とは別の連結部品を示す。連結部品3は同じユニットを含む。図25Dは、連結部品3の内部部品の分解図を示す。内部部品は、下側の図で円で囲った部品である。] 図25A 図25B 図25C 図25D
[0167] 図25A、図25B、及び図25Cと同様に、保持部品61は単一の成形品である。保持部品61にチューブ60を安定してぴったりと設置できる。保持部品61は、通常は、一部品で型成形されるが、一つ又はそれ以上の小さな部品を接合することによって形成してもよい。このような小さな部品は、通常は、長さが2cmより小さいため、接合が困難である。チューブ60は二つの開放端を有し、液体が流入でき、又は流出できる。チューブ60が保持部品61に取り付けられたとき、第1開放端は、軟質メンブレン17によって取り囲まれた空間内に開放し、第2開放端は、シール18によって取り囲まれた空間内に開放する。] 図25A 図25B 図25C
[0168] チューブ60の第1端は先が尖っており、即ち鋭くなっており、リザーバ6に対して連結を提供できる。これは、チューブ60のこの第1端が、チューブ60の開放端を取り囲む閉じた軟質メンブレン17及びリザーバ6への入口を保護するメンブレン6Aの両方を貫通できるためである。図25A、図25B、及び図25Cに示す実施例におけるのと同様に、チューブ60のこの端部は軟質メンブレン17によって完全に取り囲まれている。ここで、「完全に取り囲まれた」というのは、チューブ60の第1開放端から周囲へのアクセスがないということを意味し、「軟質メンブレン」は、メンブレンをニードルによって、特にチューブ60の端部に設けられたコネクタニードル19によって貫通できるということを意味する。コネクタニードル19を形成するチューブ60の端部は、この実施例では、軟質メンブレン17に周囲から作用が加えられていない場合には、周囲メンブレン17と接触しない。軟質メンブレン17は、この実施例によれば、比較的軟質で柔軟なメンブレン材料を保持部品61に押し付け、保持部品61に最も近いメンブレン17の縁部の直径を拡張させ、マッシュルーム形状のファスニング部分61aに滑らせて被せることによって保持部品61に取り付けられる。ファスニング部分61aは、保持部品61の取り外し不能の部分である。軟質メンブレン17がその最終的な状態にあるとき、拡張させたメンブレン17の直径は比較的小さな大きさに戻ることができ、直径がこのように小さくなることにより、メンブレン17をファスニング部分61aの周囲の所定位置に保持する。メンブレン17に一つ又はそれ以上の内突出部が設けられており、これらの突出部が保持部品61に最も近いファスニング部分61aの部分に載止し、メンブレン17の取り付け後、最小の直径を有する場合、メンブレンは更にしっかりと取り付けられる。] 図25A 図25B 図25C
[0169] チューブ60の第2開放端は先が尖っておらず、シール18の閉鎖リング内に開放している。即ち、シール18は短いパイプの形態を有し、チューブ60に流入する又はここから流出する液体の流れを停止しない。シール18は、ファスニング手段18aによって保持部品61に取り付けられる。ファスニング手段18aにより、シール18を保持部品61に容易に取り外し不能に溶接でき、又は接着できる。]
[0170] チューブ60は一部品で形成される。チューブ60は、通常は、スチール又は硬質プラスチック材料で形成される。使用中に軟質メンブレン17を貫通する先が尖った端部をチューブに形成する場合には、少なくとも、軟質メンブレン17、及び例えばリザーバ6への入口を覆うメンブレン6Aを貫通する上で十分硬質の材料で形成されていなければならない。先が尖っていない二つの端部を持つチューブ60を形成でき、このような実施例によれば、液体をカニューレ部品7に移送する場合に軟質メンブレン17を貫通できるコネクタニードル19をリザーバ6に形成してもよい。]
[0171] 図25Dの実施例によれば、チューブ60は二つの位置で曲げてある。これは、この実施例によれば、リザーバ6及びカニューレ部品7を保持部品61に対して同じ側に取り付けるのに適している。チューブ60を押すことによって一部品保持部品61に位置決めしようとする場合、両湾曲部の角度は90°である。これらの二つの湾曲部によって形成された二つの脚部は、二つの湾曲部間の連結チューブ部に関して同じ角度でなければならないが、必ずしも90°でなくてもよい。リザーバ6及びカニューレ部品7が、互いに関し、これとは異なるように位置決めされた場合には、チューブ60は一回しか曲げられていなくてもよい。これは、例えば、カニューレ部品7が表面プレート1の縁部の近くに位置決めされ、開口部20が設けられた前部がチューブ60の第1の唯一の湾曲部に面している場合である。] 図25D
[0172] 一実施例によれば、チューブ60は例えばスチール製の中空ニードルを含む。このようなニードルは、自動プロセスで安価に容易に製造できる。更に、このようなニードルは、リザーバ6とカニューレ部品7との間にニードルを位置決めする上で必要とされる事項を満たすため、一つ又はそれ以上の位置で容易に曲げることができる。ニードルに先が尖っていない端部が設けられるか或いは先が尖った端部が設けられるかは、ニードルの端部の対応する部品で決まるが、通常は、ニードルには、保護メンブレンを貫通できる少なくとも一つの先が尖った即ち鋭い端部が設けられる。]
[0173] 更に、連結部品3が表面プレート1の中間部又は中央部に配置される場合には、リザーバ6を連結部品3の一方の側にチューブ60の第1端に配置でき、カニューレ部品7を連結部品3の反対側にチューブ60の第2端に配置できる。この場合、チューブ60は、湾曲部を持たない直線状であってもよい。]
[0174] 本発明によれば、チューブ60を保持部品61に位置決めし、表面プレート1に取り付けた後、チューブ60は表面プレート1に対して定置である。即ち、チューブ60は定置の手段であり、表面プレート1に関して枢動したり前後に移動したりしない。チューブ60は、単に液体を搬送するための流路として役立つ。]
[0175] 図26は、角度d=90°の注入部品の一実施例を示す。入口/出口開口部12は、チューブ60の先が尖った端部として形成されており、リザーバ6とカニューレ部品7との間に流路又は連結部を提供する。メンブレン、例えば自己閉止メンブレンがリザーバ6への入口を保護する。これにより、リザーバ6を連結部品3から取り外すとき、微生物がリザーバ6に侵入できない。] 図26
[0176] 図27は、請求項1に記載の注入部品で使用できるカニューレ部品7の一実施例を示す 。カニューレ部品7の本体24は、截頭円錐形の形状又は輪郭を有し、即ち本体の各水平方向断面(図13による)は、円形であり、直径が異なる。本体24には、二つの円形シール即ちガスケット18が永久的に取り付けられている。これらの二つのガスケット18間に開口部20が位置決めされている。この開口部20により、カニューレ部品7の内貫通開口部に流体を入れることができる。カニューレ部品7は、対応するキャビティ12Aが設けられた、下側に図示された連結部品3に配置されるようになっている。キャビティ12Aもまた、截頭円錐形形状を備えている。キャビティ12Aは、カニューレ22に流体を流入し又は流出するための入口/出口開口部12を有する。] 図27
[0177] 図28は、シール18の一実施例を示す。図28の二つの図は、例えばカニューレ部品7の本体の側面の開口部20と連結部品3の流路の開口部12との間の側断面図、及び開口部12の入口から見た正面図である。この実施例によるシール18は、O−リング即ち円筒形チューブの形態を有し、開口部12を取り囲むように連結部品3に取り付けられ又は押し込まれる。シール18には内支持体44が設けられる。この内支持体44は、この実施例によれば、円筒形チューブの形態を有する。] 図28
[0178] カニューレ部品7を開口部12Aに挿入したとき、シール18は、カニューレ部品7がきつく嵌着されることにより、ここではカニューレ部品7である挿入した部品のきつい嵌着により変形する。挿入した部品は、シールと接触し、シールに沿って摺動する。この移動によりシール18が引き出される。シール18が引き出されると、液漏れが生じたり、挿入した部品が後方に飛び出し、これによって皮下に位置決めされた部品を所望の位置から引き離してしまう。図28では、シール18は、二つの位置で示してある。第1位置18aは、シール18が液漏れを停止する所望の位置である。第2位置18bでは、シール18は挿入した部品の下方に移動する本体24と連結部品3の表面との間に捕捉される。
この問題に対する一つの解決策は、シール18を例えばシリコーン等で潤滑することである。これによりシール18は非常に滑らかになる。第2の解決策は、挿入されるべき部品、ここではカニューレ部品7を潤滑することである。第3の解決策は、面取りを施した縁部41をシール18の下縁部の下方に形成することである。このような開口部は、図28に示すようにシール18の下方の縁部を切除することによって形成でき、又は隅部を破線で示すように切除することによって形成でき、これによって、連結部品3の表面を左方に「移動」することによって、シール18の下の、挿入した部品7と連結部品3との間の距離を大きくする。] 図28
[0179] 図29は、本発明で使用されるべきメンブレン17の一実施例の拡大図である。このバブル状メンブレン17は、コネクタニードル19がぴったりと嵌め込まれた保持部品61から突出したコネクタニードル19の部分を完全に取り囲んでいる。この実施例によれば、メンブレン17に圧力が加わっていない場合には、コネクタニードル19はバブル状メンブレン17と接触していない。即ちコネクタニードル19は空気によって完全に取り囲まれており、これによりコネクタニードル19を気体殺菌できる。これは図示のメンブレンの状態である。メンブレン17の近位端には、メンブレン17の内側に通路17aが設けられている。この通路17aの断面は、ニードル19の中間区分を取り囲むメンブレン17の中間領域と比較して小さい。通路17aは、メンブレン17の壁の内面によって形成される。コネクタニードル19の先端は、メンブレンで形成された非常に厚い壁で取り囲まれており、空気で充填された小さな空間をコネクタニードル19の先端の周囲に形成し、特定の剛性を持つメンブレン材料を提供する。これに対し、保持部品61に近いが保持部品61と関連していないメンブレンの中間部分の壁は厚さが半分であり、壁に可撓性を提供する。これにより、圧力がメンブレンの肉厚の壁部分に加わっても形状が変わらないが、メンブレンの壁厚が小さい部分即ち保持部品61に近い部分に加わると内方又は外方に曲がる。この際、肉厚の壁部分は保持部品61に向かって押圧される。メンブレン17には、更に、保持部品61に最も近い部分に開放端17bが設けられている。弾性メンブレン材料でできたこの開放端17bが保持部品61の突出部61aの周囲に嵌着する。メンブレン17の開放端17bの内面と突出部61aとの間の摩擦により、メンブレン17は所望の位置にとどまる。即ち、メンブレンは締り嵌めにより所定の位置に保持される。] 図29
[0180] 一般的には、本発明によるメンブレン17はニードル19を取り囲み、ニードル19に対して定義できる三つの別々の異なる領域を含む。即ち、
−ニードル19の先端を取り囲む第1領域。この領域は、比較的肉厚の壁を有し、ニードル19の周囲の流体容積が小さい。
−ニードル19の中間部分を取り囲む第2領域。この領域は、壁厚が比較的薄く、及び/又は壁に折り畳み特徴、例えば壁厚が非常に薄い部分又はメンブレン17の長さを容易に短くするように形成された部分が設けられている。
−例えば保持部品61の突出部61aの周囲に嵌着することによってメンブレン17を保持部品61に取り付けるための又は取り付けるようになった手段が設けられた第3領域。]
[0181] 更に、本発明によるメンブレン17は、剛性材料製の周囲壁で支持されることを必要としない。これは、メンブレン17が自由に変形できるということを意味する。変形は、例えば、メンブレン17に圧力が加わったとき、第2領域の折り畳み特徴に応じて一つ又はそれ以上のかたまりをなして外方に膨らむことによって行われる。メンブレン17の側部を取り囲む剛性材料がないため、メンブレン17の端部ばかりでなく側部を、例えば注射器によって貫通でき、これによって流体をメンブレン17の内側に加えることができる。即ち、メンブレン17の側方領域の少なくとも一部に自由にアクセスできる。]
[0182] 第1領域は、メンブレン17の材料で形成されており、これはデバイスから離れたところに位置決めされる。即ち、例えばバブル状メンブレン17の外側に配置されたリザーバ部品に接触するため、ニードル19が貫通する閉鎖端ピースである。この第1領域のメンブレン材料はキャビティをなして形成される。このキャビティは、ニードルに沿って配置された側部と、ニードル19が通過する開放端とを有する。側部の最小材料厚b2は、第1領域を変形できないようにするのに十分であるが、この材料厚は、ニードルの周囲で、又は第1領域の全長において一定である必要はない。実際の厚さ又は厚さ分布は、材料の選択及び第1領域の寸法、例えば長さ及び直径で決まる。更に、コネクタニードル19とメンブレン17との間の距離は、閉鎖端から圧力が加わった場合にメンブレンがどのように変形するのかを決定する上で重要である。即ち、コネクタニードル19の外面とメンブレンの内壁との間の距離が非常に小さい場合には、メンブレンの壁は、押し戻されるとき、コネクタニードル19との接触によって案内されるのであって、厚さ即ちメンブレン材料の剛性によって案内されるのではない。]
[0183] 第2領域は、第1領域と第3領域との間に配置されたメンブレン17の一部を含む。第2領域のメンブレン17の材料の少なくとも一部の厚さはb1であり、第2領域は、メンブレン材料に肉厚部分及び肉薄部分を形成する一つ又はそれ以上の中空截頭円錐体又は円筒体の形態を備えている。これによりメンブレン材料がどこで変形するのか及び材料がどのように変形するのかを正確に決める折り畳み特徴を形成する。通常は、これらの折り畳み特徴は、メンブレン材料が外方に変形するように形成されるが、ニードル19の壁が剛性であるために流体がニードル19内を流れ続けることができるため、メンブレンは、内方に変形してもよい。通常は、b2>b1であり、この種のメンブレンに使用されることが多い幾つかの材料については、b2≧1.5・b1である。第1領域におけるコネクタニードル19とメンブレン17との間の距離が非常に小さい場合、即ち0.5mmよりも小さい場合には、メンブレンの厚さb2はb1よりも小さくてもよい。これは、この場合、コネクタニードル19に沿って押し戻されるときにメンブレンが皺になったり折り畳まれたりするためである。この場合、メンブレン17の内側に配置されたコネクタニードル19はメンブレン17に対し、ガイド及び支持体として機能する。]
[0184] 第3領域は、メンブレン17を保持部品61に取り付けるのに使用できるように形成されたメンブレン材料の一部を含む。第3領域は、この第3領域を、例えばニードル19の周囲の保持部品61の突出部61aに被せてここに締め付けるのに適当な所定の厚さ及び可撓性のメンブレン材料で形成されていてもよい。又は、第3領域は、保持部品61の二つの部分間で締め付けることができる材料でできた外縁部を持つように形成されていてもよい。]
[0185] 図30は、本発明に従って使用されるべきメンブレン17の第2実施例の拡大図である。このバブル状メンブレン17もまた、コネクタニードル19がぴったりと嵌め込まれた保持部品61(図示せず)の表面から突出したコネクタニードル19の部分を完全に取り囲んでいる。] 図30
[0186] この実施例によれば、コネクタニードル19は、メンブレン17の近くに配置されるため、メンブレン17に圧力が加えられていない場合でも、バブル状メンブレン17と接触している。即ち、ニードル19とメンブレン17との間の通路17aのメンブレン17とニードル19との間の距離は0に近く、通常はこの距離は、0.5mmよりも小さい。メンブレン17がこのようにニードル19の近くに位置決めされている場合には、ニードル19は、圧力がメンブレン17に加えられたとき、ガイド手段として機能する。これは、メンブレンの折り畳みを予測するのが容易であるということを意味する。]
[0187] ニードル19は、メンブレンに圧力が加えられていない場合にはメンブレン17を穿刺しない。これにより、Eto等の殺菌ガスによるメンブレン17の充填及びガスの分配を行うことができる。可撓性メンブレン17の側部には、小さなベント、例えば小さな切れ目が設けられていなければならない。例えば、第2領域では、メンブレン17がニードル19に押し付けられたとき、このような切れ目が開く。ベントにより圧力を逃がすことができる。]
[0188] 図31Aは、バブル状メンブレン17の別の実施例を示す。この実施例によれば、入口保護メンブレン6Aを備えたリザーバ6を、コネクタニードル19に被せたバブル状メンブレン17に向かって押す。バブル状メンブレン17は可撓性材料製であり、そのため、コネクタニードル19が保護メンブレン6を貫通し、リザーバ内に延び、これによって流体リザーバ6にアクセスできる程度までメンブレンを変形させることができる。] 図31A
[0189] 図31Bは、連結部品3の流路に連結できるリザーバ6の出口にバブル状メンブレン6Aが取り付けられた別の実施例を示す。リザーバ6に連結する流路の図示していない端部には、流路がリザーバ6に連結されていない期間中に流路の入口を保護するメンブレンが設けられている。この実施例によれば、コネクタニードル19がリザーバ6の部分であるため、コネクタニードル19に流路が設けられていなくてもよい。] 図31B
[0190] 図31Cは、バブル状メンブレン17の更に別の実施例、及びリザーバ6に収容された医薬品に対する流路を提供するため、リザーバをコネクタニードル19に押し付ける方法を示す。バブル状メンブレン17は可撓性であり、メンブレン17及びコネクタニードル19を取り囲む連結部品3の開口部にリザーバ6の入口を押し込むことができるように大きさを小さくできる。即ち、メンブレン17の直径を拡げることなく、メンブレン17の長さを小さくできる。図示の実施例によれば、メンブレンの材料は内方に折り畳まれる。] 図31C
[0191] 図31Dは、連結部品3への開口部を保護するメンブレン17の更に別の実施例を示す。このメンブレン17は、バブル状ではないが、コネクタニードル19を取り囲む空間に壁を形成する。壁は柔軟であり、即ちリザーバを壁に押し付けたときに後方に移動する。メンブレン壁17は、一つ又はそれ以上のばねによって所定位置に保持される。即ち、メンブレン壁17を所定位置に保持するリザーバ6からの圧力を解放したとき、メンブレン17は元の位置に戻ることができる。メンブレンが前後に摺動する開口部は、リザーバ6の連結部にぴったりと嵌着する。] 図31D
[0192] 図32は、本発明による流体連結部の第4実施例を開示する。この実施例は、ニードルとも呼ばれる曲げたチューブ60の許容差を解消するための方法を示す。各々90°の二つの湾曲部を持つ曲げたチューブ60は、図32に示すように、湾曲部間に長さ許容差を有し、この実施例のチューブ60は、コネクタニードル19と、チューブ60の反対側の端部にある、先が尖っていない端部を持つニードル即ち鈍端ニードル60bと、二つの90°湾曲部間のコネクタピース60aとで形成されている。コネクタニードル19及び鈍端ニードル60bの夫々の長さは、保持部品61の二つの通穴に嵌着する長さであると考えられる。二つの通穴は、コネクタニードル19及び鈍端ニードル60bの両方を保持部品61の所望の位置に入れることができる許容差を備えていなければならない。二つの端部をこれらの穴に嵌着するための一つの方法は、材料の最小状態及び最大状態の両方の許容差を満たすのに十分に大きな通穴を形成することである。これは、以下の幾つかの理由により、良い考えではない。即ち、1)チューブ60を連結部品3に接着しようとする場合、接着剤がこれらの穴を通って多すぎる量で流れ出してしまう。2)ニードル先端の位置を十分に制御できない。] 図32
[0193] ニードル先端の位置を正確に制御するため、コネクタニードル19を締り嵌めするのが有利である。締り嵌めのため、接着剤は通穴を通って流出せず、ニードル先端を高い精度で配置できる。この場合、考慮しなければならない全ての許容差は鈍端ニードル60bの端部に集中する。これは、例えば、鈍端ニードル用の細長い通穴を形成することによって行うことができる。この通穴のコネクタピース60aの長さに対して垂直方向の寸法は、チューブ60の外径よりも僅かに大きく、コネクタピース60aの長さと平行な寸法は、全ての許容差を吸収するのに十分に長い。即ち、この寸法は、例えば、チューブ60の直径の1.5倍乃至2倍である。]
[0194] しかしながら、これは、接着剤が鈍端ニードル用の穴を通って流出することと関連した問題点を解決しないが、一方の穴を機械的にシールすることにより、他方の穴からの接着剤の流出を制御するのが容易になる。]
[0195] 図32に示す内部品は、締り嵌め及び許容差を同時に提供する上での問題点に対する一つの解決策を示す。この実施例では、チューブ60の第1端即ち先が尖った連結ニードル19を提供する端部は、保持部品61の通穴にぴったりと嵌着する。チューブ60の第2端即ち鈍端は、チューブ60の周囲に許容差隙間を形成する通穴に嵌着する。許容差を提供し、第2端を取り囲む通穴は、直径/寸法が大きい空間に繋がっている。このことは、保持部品61の開放した側からチューブ60の周囲の開口部に接着剤を押し込んだとき、接着剤の流れが、許容差隙間を通過するときに減速するということを意味する。更に、保持部品61に例えば紫外線を照射する場合、許容差隙間を通過した接着剤を紫外線が硬化する。] 図32
[0196] 1挿入デバイス
22カニューレ
23固着手段
24 本体
30ハウジング
32、33ガイド手段
38移動部品
50貫通部材
51 変換手段
52保持手段
53挿入ニードル
100ベース部品
101 開口部
102相互作用手段
121 シール]
权利要求:

請求項1
挿入器デバイス(10)、貫通部材(7)、及びベース部品(100)を含み、前記ベース部品(100)は、皮膚表面に取り付けられるようになった表面と、前記貫通部材(7)を受け入れ及び/又は前記貫通部材(7)に取り付けられるようになった位置と、前記ベース部品を前記挿入器デバイス(10)に固定するようになった手段(14)とを有し、前記貫通部材(7)は、皮下に又は筋内に配置されるようになった部分と、挿入中に前記挿入器デバイス(10)と接触し、使用中に前記ベース部品(100)と接触する本体(24)とを含み、前記挿入器デバイス(10)は、前記貫通部材(7)を受け入れるためのキャビティと、前記貫通部材(7)を加速し、前記貫通部材(7)を前記ベース部品(100)の受け入れ位置まで移動するための手段(45)と、患者の皮膚を貫通するための手段とを含む、アッセンブリにおいて、接合されたアッセンブリの使用前の長さ(ltotal)は、前記ベース部品(100)単独の長さ(l2)よりも大きい、ことを特徴とするアッセンブリ。
請求項2
請求項1に記載のアッセンブリにおいて、前記接合されたアッセンブリの使用前の高さ(htotal)は、前記挿入器デバイス(10)の高さ(h1)及び前記ベース部品(10)の高さ(h2)の個々の和よりも小さい、アッセンブリ。
請求項3
請求項1又は2に記載のアッセンブリにおいて、前記挿入デバイスは、前記貫通部材(50)の移動を制限し、前記貫通部材(50)を第1位置から第2位置まで第1方向に即ち挿入方向に注射場所に向かって案内するガイド手段(39)を含む、移動部品(38)と、前記移動部品(38)の移動を制限するガイド手段(32)を含む、定置ハウジング(30)とを含み、前記貫通部材(50)は、前記移動部品(38)の前記ガイド手段(39)と対応する変換手段(52)を含む、アッセンブリ。
請求項4
請求項2又は3に記載のアッセンブリにおいて、前記ガイド手段(32)は、前記移動部品(38)を、直線的であり且つ前記第1方向即ち挿入方向と異なる第2方向に案内する、アッセンブリ。
請求項5
請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載のアッセンブリにおいて、前記ベース部品及び前記貫通部材は、使用中及び挿入後に前記貫通部材(50)を前記ベース部品(100)に取り付けるようになった対応する手段を含む、アッセンブリ。
請求項6
請求項1乃至5のうちのいずれか一項に記載のアッセンブリにおいて、前記挿入器(10)は、前記貫通部材(7)の挿入前及び挿入中に前記挿入器(10)を前記ベース部品に係止する挿入器取り付け手段(14)を含み、この挿入器取り付け手段(14)は、前記貫通部材(7)の挿入後に前記挿入器を前記ベース部品から取り外すことができるように係止解除でき、前記挿入器取り付け手段(14、14A、14B、14PR/R、14PL/L)は、少なくとも一つの突出部及び少なくとも一つの対応する開口部を含む、アッセンブリ。
請求項7
請求項6に記載のアッセンブリにおいて、前記少なくとも一つの突出部又は少なくとも一つの対応する開口部のいずれかが、前記ベース部品の表面に位置決めされ、突出部又は開口部の対応するいずれかが前記挿入器(10)の表面に位置決めされる、アッセンブリ。
請求項8
請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載のアッセンブリにおいて、前記挿入器(10)又は前記挿入器(10)の一部に前記貫通部材(7)の挿入方向と異なる方向に力を加えることによって、前記挿入器(10)を前記ベース部品から解放する、ことを特徴とするアッセンブリ。
請求項9
請求項1乃至8のうちのいずれか一項に記載のアッセンブリにおいて、前記ベース部品からの前記挿入器(10)の解放は、少なくとも部分的に、前記ベース部品に向かう方向で力を解放することによって行われる、ことを特徴とするアッセンブリ。
請求項10
請求項9に記載のアッセンブリにおいて、力の解放は、ばねユニット(45)が前記挿入器ハウジングの近位面及び前記ベース部品(1)の遠位面に力を加えることによって行われる、ことを特徴とするアッセンブリ。
請求項11
請求項10に記載のアッセンブリにおいて、前記ばね(36)はリーフばねであり、一端が挿入器の一部に取り外し不能に取り付けられており、他端が、前記挿入器を前記ベース部品から解放する前に、前記ベース部品の上面と接触している、ことを特徴とするアッセンブリ。
請求項12
請求項1乃至11のうちのいずれか一項に記載のアッセンブリにおいて、カニューレ部品(7)を含む前記貫通部品(50)並びにベース部品(100)を含み、このベース部品(100)には内部流路が設けられており、使用中、カニューレ部品を含む注入部品を形成し、前記カニューレ部品(7)は硬質材料製の本体(24)を含み、この本体は内部貫通開口部を有し、この貫通開口部は、患者と流体接触するカニューレ(22)と流体接触し、前記カニューレ部品(7)の前記本体(24)は、前記内部流路の入口開口部又は出口開口部(12)と対応する開口部(20)を有し、これにより前記内部流路と前記カニューレ部品(7)との間を流体接触し、これらの二つの対応する開口部(12、20)は、これらの開口部が互いに向き合って位置決めされたとき、流体接触し、制限が加えられていない流れを許容し、−前記内部流路は、少なくとも一つの入口開口部及び出口開口部(12、13)を含み、これらの開口部を通して流体を流路に入れたり出したりでき、−前記カニューレ部品(7)が所定位置にあるとき、カニューレに続く流路を密な状態に保持するため、前記カニューレ部品(7)と前記流路の前記入口/出口開口部(12)との間にシール(18)が位置決めされる、アッセンブリ。
請求項13
請求項12に記載のアッセンブリにおいて、前記シール(18)は、前記入口/出口開口部(12)を取り囲み、及び/又は前記カニューレ部品の中心線cと前記シール(18)の上縁部に又はその上方に位置決めされた前記カニューレ部品の外面上の点との間の距離d1は、前記カニューレ部品の中心線cと前記シール(18)の下縁部に又はその下方に位置決めされた前記カニューレ部品の外面上の点との間の距離d2よりも大きい、アッセンブリ。
請求項14
請求項12又は13に記載のアッセンブリにおいて、前記カニューレ部品(7)の前記本体(24)には、使用前にシール(18)が設けられ、又は前記流路の前記開口部(12)には、使用前にシール(18)が設けられる、アッセンブリ。
請求項15
請求項12、13、又は14に記載のアッセンブリにおいて、前記カニューレ部品(7)の前記本体(24)は、内部貫通開口部に繋がる少なくとも一つの第2開口部(21)を有する、アッセンブリ。
請求項16
請求項15に記載のアッセンブリにおいて、前記内部貫通開口部に繋がる前記第2開口部(21)は、自己閉止メンブレンで覆われており、このメンブレンは、先が尖っていないニードル又は先が尖ったニードルによって貫通できる、アッセンブリ。
請求項17
請求項12乃至16のうちのいずれか一項に記載のアッセンブリにおいて、メンブレン(17)は、前記アッセンブリ内の空間へのアクセスを提供する開口部(13)を完全に覆っており、前記メンブレン(17)は、ニードルが貫通できる弾性材料で形成されており、前記メンブレン(17)は、前記開口部(13)の周囲に取り付けられており、前記メンブレン(17)は、前記開口部(13)から突出しており、空気で充填した容積を前記開口部(13)の前方に形成し、前記空気で充填した容積は、前記メンブレン(17)に圧力を外部から加えたときに減少し、前記メンブレン(17)の前記内面は、前記メンブレン(17)の第1閉鎖端のところに、ニードル(19)が通過できる通路(17a)を形成し、 前記メンブレン(17)の第2端は、前記メンブレン(17)を保持部品(61)に取り付けるようになっている、アッセンブリ。
請求項18
請求項17に記載のアッセンブリにおいて、前記メンブレン(17)の前記壁は、使用位置において、前記メンブレン(17)の前記外面を剛性材料製の壁により支持することなく、突出形状を維持できる、選択されたメンブレン材料でできた所定の厚さ及び形状を有する、アッセンブリ。
請求項19
請求項17又は18に記載のアッセンブリにおいて、前記メンブレン(17)の前記第2端は、前記保持部品(61)の突出部(61a)の外輪郭の周囲に嵌着する内部開口部(17b)を有し、前記メンブレン(17)は、前記保持部品(61)に、締り嵌めで取り付けられる、アッセンブリ。
請求項20
請求項17、18、又は19に記載のアッセンブリにおいて、前記メンブレン(17)は、前記メンブレン(17)の前記内面に設けられた例えば貫通ニードルの形態の剛性材料製の壁で支持されている、アッセンブリ。
請求項21
請求項17乃至20のうちのいずれか一項に記載のアッセンブリにおいて、前記通路(17a)内の前記空気で充填した容積は、2・[前記開口部(13)の最大断面積]よりも小さい、アッセンブリ。
請求項22
請求項1乃至21のうちのいずれか一項に記載のアッセンブリにおいて、前記アッセンブリは、少なくとも第1及び第2の開口部(13、12)、即ち入口及び出口を持つ流体連結部品(60)を含み、第1開口部(13)は、医薬品供給体(6)等への流体連結部を形成し、第2開口部(12)は、別体のカニューレ部品(7)の前記本体(24)の開口部及び少なくとも部分的に皮下に又は経皮的に位置決めされたカニューレ(22)への流体連結部を形成する、アッセンブリ。
請求項23
請求項22に記載のアッセンブリにおいて、前記流体連結部品は表面プレート(1)に取り付けられ、剛性材料製のチューブ(60)の形態を有し、通常は前記流体連結部品(60)は、保持部品(61)によって前記表面プレート(1)に取り付けられる、アッセンブリ。
請求項24
請求項23に記載のアッセンブリにおいて、前記チューブ(60)は金属又はプラスチックで形成されている、アッセンブリ。
請求項25
請求項23に記載のアッセンブリにおいて、前記チューブ(60)は例えばスチール製の中空ニードルを含む、アッセンブリ。
請求項26
請求項23、24、又は25に記載のアッセンブリにおいて、前記チューブ(60)の直径又は最大断面≦1mmである、アッセンブリ。
請求項27
請求項22乃至26のうちのいずれか一項に記載のアッセンブリにおいて、前記チューブ(60)は、前記保持部品(61)から突出した少なくとも一つの先が尖った端部(19)を有する、アッセンブリ。
請求項28
請求項27に記載のアッセンブリにおいて、前記チューブ(60)は、先が尖っていない端部を有する、アッセンブリ。
請求項29
請求項27又は28に記載のアッセンブリにおいて、前記チューブ(60)の前記先が尖った端部は、コネクタ部品(3)への入口であるコネクタニードル(19)を形成し、リザーバ(6)を前記入口に向かって押したとき、前記コネクタニードル(19)は、前記コネクタ部品(3)の第1開口部(13)を完全に覆っているメンブレン(17)を貫通する、アッセンブリ。
請求項30
請求項22乃至29のうちのいずれか一項に記載のアッセンブリにおいて、前記チューブ(60)は単一のピースで形成されている、アッセンブリ。
請求項31
請求項30に記載のアッセンブリにおいて、前記チューブ(60)は、少なくとも一つの位置で>0°の角度で曲げてあり、前記チューブ(60)は、少なくとも二つの位置で>0°の角度で曲げてある、アッセンブリ。
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同族专利:
公开号 | 公开日
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EP2254622A1|2010-12-01|
EP2254622B1|2019-05-01|
KR20100132495A|2010-12-17|
CN101939033A|2011-01-05|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2011-12-22| A621| Written request for application examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111221 |
2012-11-15| A762| Written abandonment of application|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20121114 |
2012-11-29| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121128 |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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