专利摘要:
医療システム及び関連する方法が開示される。一部の実施形態において、医療システムは、開口を画定する内側管状部材と、内側管状部材を少なくとも部分的に包囲する外側管状部材とを備える。内側管状部材及び外側管状部材は、その間に植え込み型医療用内部人工器官が配置され得るように構成することができる。
公开号:JP2011510758A
申请号:JP2010545235
申请日:2009-01-30
公开日:2011-04-07
发明作者:ゲルズ、マイケル;ディッター、テレサ;ジェイ. フォード、ジェームズ;アール. モバーグ、ジョン
申请人:ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッドBoston Scientific Scimed,Inc.;
IPC主号:A61F2-84
专利说明:

[0001] 本発明は医療システム及びそれに関連する方法に関する。]
背景技術

[0002] ステントのような植え込み型内部人工器官を体内管内に送達する器具が知られている。この種の器具は、多くの場合、使用中に体内管の外部に残存する基端側部分と、体内管内に(例えば切開口を介して)挿入される先端側部分とを備える。基端側部分は、典型的には、使用中に器具の操作を可能にする。先端側部分は、多くの場合、内側管状部材のまわりに摺動可能に配置された外側部材を備え、内側管状部材と外側部材との間には内部人工器官が配置される。一般に、器具の先端側部分は、体内管を通って治療部位(例えば狭窄部又は動脈瘤)へと進められる。次に、外側部材を後退させて、内部人工器官が治療部位で体内管の壁と係合するように拡張できるようにする。その後、器具は、体内管と係合した内部人工器官を残して抜去される。]
発明が解決しようとする課題

[0003] 本発明は医療システム及びそれに関連する方法を提供することを目的とする。]
課題を解決するための手段

[0004] 本発明の一態様において、システムは、管腔を画定する外側管状部材と、前記外側管状部材の管腔内を延びる内側管状部材と、前記内側管状部材の管腔内に配置された支持部材とを備える。内側管状部材は、ガイドワイヤが通過できるように構成された開口を画定する側壁を有する。前記内側管状部材及び外側管状部材は、その間に植え込み型の医療用内部人工器官を配置することができるように構成される。支持部材は、支持部材の少なくとも一部が前記開口に隣接して配置できるように構成され、支持部材及び外側管状部材は、内側管状部材に対して後退するように構成される。]
[0005] 本発明の別の態様において、システムは、長尺状スロットを画定する側壁を有する内側管状部材と、前記内側管状部材を少なくとも部分的に包囲する外側管状部材とを備える。内側管状部材は1種以上の金属で形成される。外側管状部材は、開口を少なくとも部分的に画定する側壁を有し、前記開口は、ガイドワイヤが内側管状部材の長尺状スロット及び外側管状部材の該開口を通過することができるように構成される。内側管状部材及び外側管状部材は、その間に植え込み型医療用内部人工器官を配置することができるように構成される。]
[0006] 本発明の付加的な態様において、システムは、外側管状部材の管腔内を延びる内側管状部材と、内側管状部材の管腔内に配置された支持部材とを備える。内側管状部材は、ガイドワイヤが通過できるように構成された開口を画定する側壁を有する。支持部材は、支持部材の少なくとも一部が前記開口に隣接して配置できるように構成される。支持部材及び外側管状部材は、内側管状部材に対して後退するように構成される。]
[0007] 本発明の別の態様において、システムは、外側管状部材の基端から外側管状部材の先端に向かって、外側管状部材の管腔内を延びる内側管状部材を備える。内側管状部材は、単一体構造であり、かつガイドワイヤが通過できるように構成された開口を画定する側壁を有する。前記外側管状部材及び内側管状部材は、その間に植え込み型医療用内部人工器官を配置することができるように構成される。外側管状部材は内側管状部材に対して後退可能である。]
[0008] 実施形態は、以下の特徴の1つ以上を備えることができる。
一部の実施形態において、長尺状スロットは、内側管状部材に沿って長手方向に延びる。]
[0009] 特定の実施形態において、長尺状スロットは、長尺状スロットの先端側において外側管状部材と内側管状部材との間に配置された植え込み型医療用内部人工器官の長さと同じ、又はそれ以上の長さを有する。]
[0010] 一部の実施形態において、内側管状部材は単一体構造である。
特定の実施形態において、内側管状部材は、外側管状部材の基端から外側管状部材の先端に向かって、外側管状部材の管腔内を延びる。]
[0011] いくつかの実施形態において、内側管状部材は1種以上の金属で形成される。
特定の実施形態において、長尺状スロットの基端側の内側管状部材の側壁の一部は、切り込みを画定する。]
[0012] 一部の実施形態において、前記切り込みは、断続らせんの形態をとる。
特定の実施形態において、長尺状スロットの先端側の内側管状部材の側壁の一部は、少なくとも1つの切り込みを画定する。]
[0013] 一部の実施形態において、少なくとも1つの切り込みは、連続らせんの形態をとる。
特定の実施形態において、内側管状部材の先端側の断面積は、内側管状部材の基端側の断面積より大きい。]
[0014] 一部の実施形態において、システムは、内側管状部材の管腔内に配置された支持部材をさらに備える。支持部材は、その少なくとも一部が前記開口に隣接して配置できるように構成される。支持部材は、内側管状部材に対して後退するように構成される。]
[0015] 特定の実施形態において、支持部材の先端部分は、ガイドワイヤが内側管状部材の管腔内を基端方向に通されるときに、ガイドワイヤを開口に向かわせるように構成(例えば、そのような形状を付与)される。一部の実施形態において、支持部材の先端部分はテーパ状をなす。]
[0016] 特定の実施形態において、支持部材は、外側管状部材に対して長手方向において固定される。
一部の実施形態において、支持部材の先端部分は、外側管状部材の側壁の開口に隣接する位置において、外側管状部材に対して固定される。]
[0017] 特定の実施形態において、支持部材は、プルワイヤに固定された先端側部材を備える。
一部の実施形態において、支持部材は、内側管状部材に対して、実質的に回転方向において固定される。]
[0018] 特定の実施形態において、支持部材の少なくとも一部は非円形断面を有しており、内側管状部材の管腔の少なくとも一部は非円形の断面を有する。
一部の実施形態において、支持部材の少なくとも一部は、正方形断面を有しており、内側管状部材の管腔の少なくとも一部は正方形断面を有する。]
[0019] 特定の実施形態において、支持部材は、内側管状部材によって画定された長手方向溝内に受容されるように構成された径方向突起を備える。
一部の実施形態において、システムは、内側管状部材の先端側部分の内部を延びるスリーブをさらに備える。前記スリーブは、ガイドワイヤがスリーブ内を通過できるように構成される。]
[0020] 特定の実施形態において、スリーブはポリマーを含有する。
一部の実施形態において、スリーブはポリイミドを含有する。
一部の実施形態において、スリーブは、ガイドワイヤがスリーブ内を基端方向に通されたときに、ガイドワイヤを前記開口に向かわせるように構成される。]
[0021] 特定の実施形態において、スリーブは、前記開口内に延びる基端側部分(例えば基端側湾曲部)を備える。
一部の実施形態において、システムは、内側管状部材と外側管状部材との間に配置された植え込み型医療用内部人工器官をさらに備える。]
[0022] 特定の実施形態において、植え込み型医療用内部人工器官は、自己拡張型植え込み型医療用内部人工器官である。
一部の実施形態において、植え込み型医療用内部人工器官は、長尺状スロットの先端側に配置される。]
[0023] 特定の実施形態において、前記開口は長手方向に延びる長尺状スロットである。
一部の実施形態において、植え込み型医療用内部人工器官は前記開口の先端側に配置される。]
[0024] 実施形態は、以下の利点の1つ以上を備えることができる。
一部の実施形態において、内側管状部材の長尺状スロットは、ガイドワイヤが使用中に長尺状スロット及び外シースの開口を通って径方向に延びることができるように構成される。長尺状スロットは、外側管状アセンブリを、内側管状部材及びガイドワイヤに対して、実質的な抵抗なく、後退させることを可能にし得る。例えば、長尺状スロットは、外側管状部材を内側管状部材に対して後退させるときに、長尺状スロットを通って延びるガイドワイヤが、外側管状アセンブリと内側管状部材との間に挟み込まれることを妨げるように構成することができる。]
[0025] 特定の実施形態において、内側管状部材は単一体構造の連続部材である。結果として、内側管状部材は、比較的容易にかつ低費用で製造することができる。
一部の実施形態において、支持部材は、内側管状部材の長尺状スロットに隣接して内側管状部材内に配置される。よって、支持部材は、長尺状スロットを備える内側管状部材の部分を支持し、外側管状部材のその部分がねじれることを妨げることができる。]
[0026] 特定の実施形態において、外シースを基端側に後退させるつれて、ガイドワイヤがスロットを径方向に通過する位置が基端側に移動することが可能となるように、支持部材は外側管状アセンブリの外シースと共に後退させられるように構成される。後退する支持部材は、外シースを後退させるときに、ガイドワイヤが外側管状アセンブリの外シースと支持部材との間に挟み込まれることを妨げることができる。よって、この構成は、内部人工器官を完全に展開するために外シースを確実に十分に後退させることを支援することができる。]
[0027] 一部の実施形態において、内側管状部材の可撓性は、先端方向において徐々に増大する(すなわち、急激に変化しない)。結果として、内側管状部材は改善された先端側の押圧性を示すことができる。例えば、内側管状部材の、体内管を通して進められるときに蝶番式に動いたり、脱出したりする傾向を低減することができる。]
[0028] 特定の実施形態において、内側管状部材は、内側管状部材から材料が除去された1つ以上の部分を備える。内側管状部材は、例えば、1つ以上の開口(例えば開口パターン)を有する基端側部分及び先端側部分を備えることができる。前記開口は、内側管状部材の基端側部分には比較的高い圧縮強度を、内側管状部材の先端側部分には比較的高レベルの可撓性を提供するように構成することができる。この構成は、システムが蛇行した体内管を通って進む能力を高めることができる。]
[0029] 他の特徴及び利点は、詳細な説明、図面及び特許請求の範囲に記載される。]
図面の簡単な説明

[0030] 自己拡張型ステント送達システムの破断側面図。
図1の2−2線における図1の自己拡張型ステント送達システムの先端側領域の断面図。
図2の内側管状部材の斜視図。
図1の自己拡張型ステント送達システムのカテーテルアセンブリの内側管状部材とハンドルアセンブリのハウジングとの間の接続を示す図。
ハンドルアセンブリの特定の内部構成要素を露出するためにハウジングの手前側が除去された、作動構成における図1の自己拡張型ステント送達システムのハンドルアセンブリの側面図。
図5の6−6線における、完全に組み立てられた構成の、図5の自己拡張型ステント送達システムのハンドルアセンブリの断面図。
血管内に自己拡張型ステントを植え込むために図1の自己拡張型ステント送達システムを用いる方法を示す図。
血管内に自己拡張型ステントを植え込むために図1の自己拡張型ステント送達システムを用いる方法を示す図。
血管内に自己拡張型ステントを植え込むために図1の自己拡張型ステント送達システムを用いる方法を示す図。
血管内に自己拡張型ステントを植え込むために図1の自己拡張型ステント送達システムを用いる方法を示す図。
先端側傾斜部を有する支持部材を備えた自己拡張型ステント送達システムのカテーテルアセンブリの断面図。
矩形断面を備えた管腔を有する内側管状部材及び前記管腔内に配置された矩形断面を有する支持部材の斜視図。
外シースの側壁を通って延びるガイドワイヤ出口ポートを有する単一体の外シースの断面図。
プルワイヤに取り付けられた支持部を備えた支持部材の斜視図。] 図1 図2 図5
実施例

[0031] 図1及び図2を参照すると、ステント送達システム100は、カテーテルアセンブリ102及びハンドルアセンブリ104を備える。カテーテルアセンブリ102は、外側管状アセンブリ106と、外側管状アセンブリ106によって形成された管腔110を通って延びる内側管状部材108とを備える。支持部材118は、内側管状部材108によって形成された内部管腔120に沿って延びる。自己拡張型ステント112は、外側管状アセンブリ106及び内側管状部材108の先端114,116付近において、外側管状アセンブリ106と内側管状部材108との間に配置される。ステント112よりわずかに基端側の内側管状部材108からは、緩衝部113が径方向に延びる。使用中においては、以下でより詳細に説明するように、カテーテルアセンブリ102の先端側部分は、患者の体内管(例えば血管)内に配置することができ、外側管状アセンブリ106及び支持部材118は、ステント112を体内管内で展開させるために、内側管状部材108に対して基端側に移動させることができる。] 図1 図2
[0032] 図3は、内側管状部材の斜視図を示す。内側管状部材108は単一体構造であり、ステンレス鋼で形成される。内側管状部材108は内部管腔120を備えており、該内部管腔は、内側管状部材108の長手軸線に沿ってほぼ円形の断面を有する。内側管状部材108の側壁には長尺状スロット122が形成される。長尺状スロット122は、少なくともガイドワイヤ124が該スロットを通過できるだけの十分な大きさの幅W1を有する。幅W1は、例えば、約0.4ミリメートル以上(例えば約0.5ミリメートル以上)である。特定の実施形態において、幅W1は、約0.4ミリメートル〜約1.0ミリメートル(例えば、約0.6ミリメートル〜約0.8ミリメートル)である。長尺状スロット122は、内側管状部材108の長手軸線とほぼ平行に延びる。以下においてさらに詳細に説明するように、長尺状スロット122の長さは、典型的には、ステント112の長手寸法と同じか、それ以上である。一部の実施形態において、スロット122の長さは、約20ミリメートル以上(例えば約60ミリメートル以上)である。特定の実施形態において、スロット122の長さは、約20ミリメートル〜約310ミリメートル(例えば、約30ミリメートル〜約300ミリメートル)である。] 図3
[0033] 長尺状スロット122の先端は、内側管状部材108の先端116から約30ミリメートル以上(例えば約70ミリメートル以上)離間され得る。特定の実施形態において、長尺状スロット112の先端は、内側管状部材108の先端116から約30ミリメートル〜約320ミリメートル(例えば約40ミリメートル〜約310ミリメートル)離間される。]
[0034] 長尺状スロット122を形成するために、内側管状部材108周りの相当部分から材料が除去され得る。一部の実施形態において、例えば、長尺状スロット122を形成するために、内側管状部材108周りの約30パーセント以上(例えば、約40パーセント以上、約50パーセント以上、約60パーセント以上)から材料が除去される。特定の実施形態においては、長尺状スロット122を形成するために、内側管状部材108周りの約40パーセント〜約60パーセント(例えば約50パーセント)から材料が除去される。]
[0035] 長尺状スロット122は、様々な材料除去技術のいずれかを用いて、内側管状部材108に形成することができる。特定の実施形態において、例えば、長尺状スロット122を形成するために、内側管状部材108の側壁が削られる。そのような実施形態において、長尺状スロット122は実質的に谷(trough)の形に形成された長手方向断面を有することができる。これに代えて、又はこれに加えて、長尺状スロット122は、内部管腔120が露出するように内側管状部材108から材料を除去するために、レーザー加工を用いることにより形成することができる。さらに、又は代替案において、長尺状スロット122はワイヤ放電加工(EDM)を用いて形成することができる。]
[0036] 内側管状部材108はさらに、長尺状スロット122の基端側にある第1部分126と、長尺状スロット122の先端側にある第2部分128とを備える。第1部分126は、内側管状部材108の側壁を通って延びる複数の開口(例えば、スリット又は切り込み)130を備える。開口130は、断続らせんの形態で配置される。結果として、開口130は、第1部分126を先端方向に押進可能としたまま、第1部分126に沿った内側管状部材108の可撓性を高める。例えば、材料が除去された第1部分のそれらの領域は高められた可撓性を提供する一方で、前記領域の間の材料が除去されていない部分は、内側管状部材108の圧縮を妨げることにより押圧性を高める。第2部分128は、内側管状部材108の側壁を通って延びる開口(例えばスリット又は切り込み)132を備える。開口132は、内側管状部材108の先端側部分に沿って延びる連続らせんの形態で配置される。材料が除去されたらせん路は、第2部分128に沿った内側管状部材108の可撓性を高める。らせん状の開口132の結果として、内側管状部材108の第2部分128は、内側管状部材108の第1部分126より高い可撓性を有する。第1部分126に対して第2部分128がより高い可撓性を有することにより、使用中に第2部分128が体内管の蛇行領域を横断することを可能にする。同様に、第2部分128に対して第1部分126の剛性レベルが高いことにより、内側管状部材108の全体的な押圧性が高められる。]
[0037] 開口130,132は、内側管状部材108の任意の様々な異なる所望の可撓性特性を達成するように構成することができる。例えば、開口130,132のらせんのピッチを小さくして、第1部分及び第2部分126,128の可撓性をそれぞれ高めることができる。同様に、開口130,132のらせんのピッチを大きくして、第1部分及び第2部分126,128の剛性及び押圧性をそれぞれ高めることができる。別の例として、第1部分126の断続らせんパターンにおいて隣接する開口130間の距離を大きくして、第1部分126の先端方向の押圧性を増大させることができ、前記距離を小さくして、第1部分126の可撓性を高めることができる。一部の実施形態では、開口130及び/又は132のらせんのピッチは先端方向に向かって減少し、その結果、開口130及び/又は132に沿って先端方向に向かって可撓性が高くなる。開口130,132は、様々な材料除去技術のいずれかを用いて、内側管状部材108の側壁に形成され得る。例えば、内側管状部材108の側壁に開口130,132を切り込むためにレーザーを用いることができる。これに代えて、又はこれに加えて、EDM技術又は機械的材料除去技術を用いることができる。]
[0038] 再び図2を参照すると、支持部材118は、長尺状スロットに隣接し、かつポリマースリーブ134が長尺状スロット122を退出する位置よりわずかに基端側である内部管腔120の領域において、内側管状部材108の内部管腔120内に配置される。長尺状スロット122を備える内側管状部材の部分では材料の量が減少しているため、内側管状部材108のこの部分は、直接隣接している(例えば、すぐ基端側、又はすぐ先端側の)領域よりも可撓性が高い傾向にある。一部の場合において、長尺状スロット122を備える内側管状部材108の部分は、内側管状部材108の第1部分及び第2部分126,128よりも高い可撓性を有する。長尺状スロット122に隣接した管腔120の領域における支持部材118の存在は、内側管状部材108を強化し、内側管状部材108の座屈を抑制する。以下でさらに詳細に説明するように、ステント112を展開するために外側管状アセンブリ106を後退させると、支持部材118の先端は、長尺状スロット122に隣接する内部管腔120内を基端側に移動する。これは、そのプロセスの間に、ガイドワイヤが長尺状スロット122を(すなわちポリマースリーブ134を介して)退出する位置が、基端側に移動することを可能にする。] 図2
[0039] 支持部材118は、内部管腔120の長手軸線に沿って移動可能である中実部材(例えば中実のワイヤ又はマンドレル)である。支持部材118の外面は、長尺状スロット122を備える内側管状部材108の領域と、長尺状スロット122の基端側の内側管状部材108の領域とにおいて、内側管状部材108の内面と接触する。支持部材118と内側管状部材108との間のこの接触は、内側管状部材に径方向における支持を提供する。これにより、使用中に内側管状部材108に圧縮力が掛かる場合に、内側管状部材108がねじれることを抑制することができる。支持部材118と内側管状部材108との間のこの接触はまた、長尺状スロット122に沿った内側管状部材108の歪み又は変形も防止する。]
[0040] 支持部材118の外径及び内側管状部材108の内径は、(例えば長尺状スロット122の基端側の内側管状部材108の部分をフラッシュする必要を低減するために)内部管腔120を通る空気の移動を阻止するような寸法にすることができる。一部の実施形態において、支持部材118の外径と内側管状部材108の内径との間の隙間は、0.05ミリメートル以下である。特定の実施形態において、支持部材118の外径と内側管状部材108の内径との間の隙間は、約0.025ミリメートル〜約0.05ミリメートル(例えば、約0.03ミリメートル〜約0.04ミリメートル)である。]
[0041] 支持部材118は、様々な材料のうち任意の材料で形成することができる。例えば、支持部材118は、ステンレス鋼又はニチノールのような、1種以上の金属又は合金を含有し得る。加えて、又は代替案において、支持部材118は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)ポリマー、ナイロン、ポリイミド、高デュロメータポリエーテルブロックアミド(例えば、PEBAX(登録商標)70D、PEBAX(登録商標)72D)のような1種以上の比較的高剛性のポリマーを含有することができる。一部の実施形態において、支持部材118の先端部分は1種以上の比較的高剛性の材料を含有するが、支持部材118の基端部分はより高い可撓性の材料を含有する。]
[0042] 図2をさらに参照すると、ポリマースリーブ134は、内側管状部材108の先端116から基端側に延び、さらに長尺状スロット122を通って径方向に延びる。スリーブ134の基端領域138は、外側管状アセンブリ106によって形成されたポート144内に延びる。スリーブ134は、外側管状アセンブリ106の一部と(例えばポート144の領域において)接触するが、外側管状アセンブリ106に対して接着はされていない。この構成は、外側管状アセンブリ106がスリーブ134に対して後退することを可能にする。以下においてさらに詳細に説明するように、使用中においては、ガイドワイヤはスリーブ134の管腔136を通って延びる。スリーブ134は、ガイドワイヤをポート144に向けることを助け、ガイドワイヤ124と内部管腔120の側壁との間の金属間接触を防止することも助ける。スリーブ134はまた、ガイドワイヤ124と支持部材118との間の直接的な接触を妨げることができ、これは、ガイド124と支持部材118との間の摩擦を減少させることができる。ガイドワイヤ124と支持部材118との間の直接的な接触を防止することにより、スリーブ134はまた、ガイドワイヤに対する表面変化(例えば引っかき傷、など)を低減することができる。スリーブ134は、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン及びナイロンのような様々な異なるポリマーのうち任意のポリマーで形成することができる。特定の実施形態において、スリーブ134の内面は、スリーブ134と該スリーブを通過するガイドワイヤとの間の摩擦を低減するために、潤滑コーティングを備えることができる。潤滑コーティングの例としては、フルオロポリマー(例えばPTFE)コーティング、シリコーンコーティング、超高分子量ポリエチレンコーティング、オイルコーティング、及び先に述べた材料のうちの2種以上のブレンドから形成されるコーティングが挙げられる。] 図2
[0043] さらに図2を参照すると、外側管状アセンブリ106は、管状ラック218(図1に示される)の先端に固定され、かつ先端側外シース142の基端領域に結合された基端側外シース143を備える。基端側外シース143は内側管状部材108上に配置される。図2に示すように、外側管状アセンブリ106が完全に先端側位置にあるときに、基端側外シース143から先端側に延びる先端側外シース142は、ステント112を包囲して、ステント112を非拡張状態に保持する。以下においてさらに詳細に説明するように、先端側外シース及び基端側外シース142,143は、ステント112を解放するために、共に基端方向に後退可能である。] 図1 図2
[0044] 基端側外シース143の外周面の一部は、先端側外シース142の内周面の少なくとも一部に取り付けられて(例えば、熱接合又は接着接合など)、接合部145を形成する。接合部145において、基端側外シース143の外径は、先端側外シース142の内径より小さく、スリーブ134の基端領域138を収容するポート144を形成している。]
[0045] 先端側外シース及び基端側外シース142,143は、各々、カテーテルアセンブリ102の長手軸線に沿って可撓性であり得る。例えば、先端側外シース及び基端側外シース142,143は1種以上のコンプライアントなポリマー材料を含有し得る。好適なポリマー材料の例としては、ポリエーテル−ブロック−コ−ポリアミドポリマー(例えばPEBAX(登録商標))、コポリエステルエラストマー(例えばArnitel(登録商標)コポリエステルエラストマー)、熱可塑性ポリエステルエラストマー(例えばHytrel.RTM)、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(例えばPellethane(商標))、ポリオレフィン(例えばMarlex(登録商標)ポリエチレン、Marlex(登録商標)ポリプロピレン)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリアミド(例えばVestamid(登録商標))及びこれらの材料の組み合わせが挙げられる。特定の実施形態において、内側管状部材108、並びに先端側外シース及び基端側外シース142,143は、1つ以上のシリコーンを含有する。特定の実施形態(例えば先端側外シース及び基端側外シース142,143を後退させるために用いられる力を低減することが望ましい場合)において、先端側外シース及び基端側外シース142,143は比較的低摩擦係数を有する材料(例えばフルオロポリマー又はシリコーン)で形成することができる。フルオロポリマーの例としては、PTFE及びFEPが挙げられる。これに代えて、又はこれに加えて、先端側外シース及び基端側外シース142,143は、潤滑性添加物(例えば、フルオロポリマー、シリコーン、超高分子量ポリエチレン、油、又はそれらのブレンド)を含有する材料で形成することができる。一部の実施形態において、先端側外シース142は、基端側外シース143とは異なる材料で形成されてもよい。そのような実施形態において、例えば、先端側外シース142は基端側外シース143よりも、高い可撓性を有する材料で形成されてもよい。]
[0046] 再度図1を参照すると、カテーテルアセンブリ102の外側管状アセンブリ106は、基端側外シース143の基端に取り付けられた管状ラック218をさらに備える。管状ラック218は、管状ラック218に沿って軸線方向に離間された、径方向に延びる複数の歯222を備える。管状ラック218の側壁には、長手スロット224が形成される。スロット224は、管状ラック218を包囲する領域に対して、外側管状アセンブリ106の管腔110から径方向の通路を提供する。管状ラック218の基端領域上にはプルグリップ226が設けられる。プルグリップ226は、ハンドルアセンブリ104の基端228の基端側に位置し、使用者が把持可能な径方向突起を備える。] 図1
[0047] 図4は、内側管状部材108がどのようにハウジング232に固定されているかを示すためにハウジング232の側面の一方が除去されている、部分的に組み立てられた状態のハンドルアセンブリ104の断面図を示す。図4に示すように、内側管状部材108は、ハウジング232の基端の付近においてコネクタ234によってハウジング232の内面に固定される。コネクタ234は管状部236を備え、該管状部236の内部を内側管状部材108が部分的に延びる。内側管状部材108は管状部236の内面に取り付けられる(例えば、溶接、熱接合、接着接合される)。リブ部分238は、管状部236から径方向外側に延びて、ハンドルアセンブリ104のハウジング232の側壁の内面に取り付けられる(例えば、溶接、熱接合、接着接合、インサート成形される)。結果として、コネクタ234及び内側管状部材108は、ハウジング232に対して軸線方向において固定される。] 図4
[0048] 図5は、ハンドルアセンブリ104の特定の内部構成要素を露出させるためにハウジング232の手前側(すなわち、図4に示すように、コネクタ234が固定されているハウジング232の側面)が除去された、作動可能な構成にあるハンドルアセンブリ104の側面図を示す。図5に示すように、ハウジング232には回転ノブ240が回転自在に取り付けられる。回転ノブ240は、回転ノブ240の側表面から側方に延びて、ハウジング232の側壁によって画定される円柱状の凹部内に配置され得るピン242を備える。回転ノブ240はまた、回転ノブ240の側表面から側方に延びるギア244を備える。ギア244は、ギア244の周囲面から径方向に延びる、周方向に離間された複数の歯246を備える。ハウジング232の上壁248は、回転ノブ240を使用者の親指によって回転させることができるように、回転ノブ240の上部が突出する開口250を備える。] 図4 図5
[0049] 図4及び図5を参照すると、支持部材118は内側管状部材108を通って、コネクタ234を越えて基端方向に延びる。支持部材118はハウジング232に対して軸線方向に移動可能であるが、内側管状部材108はハウジング232に対して軸線方向において固定されている。したがって、使用時において、支持部材118は内側管状部材108に対して後退可能である。支持部材118は、コネクタ234の基端側で管状ラック218の一部に取り付けられる(例えば、溶接、熱接合、接着接合されている、など)。結果として、支持部材118は、管状ラック218が後退すると、後退する。特定の実施形態において、支持部材118の外面は、コネクタ234の基端側で管状ラック218の内面に取り付けられる。支持部材118の基端領域は、これに代えて、又はこれに加えて、プルグリップ226に取り付けることができる。] 図4 図5
[0050] 図4及び図5をさらに参照すると、作動可能な構成において、カテーテルアセンブリ102の内側管状部材108、支持部材118、及び管状ラック218は、ハンドルアセンブリ104のハウジング232によって形成されるキャビティ内を延びる。管状ラック218の歯222は、ギア244の歯246と噛合する。したがって、管状ラック218、並びに管状ラック218に固定される支持部材118は、回転ノブ240を回転させることにより、軸線方向に移動することができる。初期の構成において、管状ラック218の基端側領域がハンドルアセンブリ104の基端228の基端側に延在し、管状ラック218の先端側領域がハンドルアセンブリ104の先端252の先端側に延在するように、管状ラック218はハンドルアセンブリ104全体を通って延びる。ハンドルアセンブリ104のハウジング232は基端側開口及び先端側開口254,256を備える。前記開口は、ほぼ干渉することなく、該開口を通過し、よってハウジング232を通って軸線方向に移動するために十分な隙間を管状ラック218、支持部材118及び基端側外シース143に対して、提供する。] 図4 図5
[0051] 図6は、完全に組み立てられた構成にある(すなわち、ハウジング232の手前側が適所にある状態の)ハンドルアセンブリ104の断面図を示す。図6に示すように、コネクタ234のリブ部分238は管状ラック218のスロット224を通って径方向に延びる。スロット224は、リブ部分238がスロット224を通って延在している一方で、管状ラック218をコネクタ234に対して後退させることができるように構成される(例えば、そのような寸法及び形状に形成される)。] 図6
[0052] 図5及び図6を参照すると、スロット224は、管状ラック218の基端から管状ラック218の先端の基端側の位置まで延在する。結果として、コネクタ234のリブ部分238がスロット224の先端に当接するまで、管状ラック218を基端方向に後退させることができる。スロット224の構成により、外側管状アセンブリ106及び支持部材118を完全に後退させたときには、管状ラック218の先端は、ハンドルアセンブリ104の基端228の基端側に位置し、基端側外シース143及び支持部材118の一部はハンドルアセンブリ104のハウジング232内に後退させられる。] 図5 図6
[0053] 先端側外シース及び基端側外シース142,143及び支持部材118は、回転ノブ240又はプルグリップ226のいずれかを用いて、同時に後退させることができる。回転ノブ240を用いて先端側外シース及び基端側外シース142,143及び支持部材118を後退させるためには、使用者は、回転ノブ240を時計回り方向(図5に示した視界において)に回転させる。ギア244の回転は、ギア244の歯246を管状ラック218の歯222と係合させ、それにより、管状ラック218を基端側に移動させる。管状ラック218は基端側外シース143及び支持部材118に固定されているため、管状ラック218が基端方向に移動すると、先端側外シース及び基端側外シース142,143及び支持部材118も同じ割合で後退することになる。プルグリップ226を用いて先端側外シース及び基端側外シース142,143及び支持部材118を後退させるためには、使用者はプルグリップ226を把持し、プルグリップ226を基端方向に引っ張る。] 図5
[0054] 図7A〜図7Dは、患者の血管158内にステント112を植え込むためにシステム100を使用する方法を示す。図7Aを参照すると、まず、ガイドワイヤ124が血管158内に挿入され、ガイドワイヤ124上を通って、カテーテルアセンブリ102が治療部位に向かって通される。ガイドワイヤ124上にカテーテルアセンブリ102を通すためには、まず、ガイドワイヤ124の基端が、ポリマースリーブ134及び内側管状部材108の先端側開口を介してポリマースリーブ134の管腔136内に挿入される。カテーテルアセンブリ102は、次に、内側管状部材108の先端部分をガイドワイヤ124の基端部分上に通すことにより、ガイドワイヤ124上にバックロードされる。内側管状部材108がガイドワイヤ124上を先端方向にさらに通されると、ガイドワイヤ124はスリーブ134を通り、長尺状スロット122を退出し、ポート144を介してカテーテルアセンブリ102を退出する。ガイドワイヤ124は、スリーブ134がガイドワイヤ124と長尺状スロット122を画定する内側管状部材108の側壁との間に配置された状態で、長尺状スロット122を退出する。スリーブ134は、ガイドワイヤ124がカテーテルアセンブリ102内を通って追従するための経路を提供する。スリーブ134は、ガイドワイヤ124と内側管状部材108の側壁との間の金属間接触を妨げる。ポート144の基端側において、ガイドワイヤ124はカテーテルアセンブリ102の外面に沿って延びる。ガイドワイヤ124上にカテーテルアセンブリ102を通すことにより、カテーテルアセンブリ102の先端側部分は、血管158を通って、血管158の閉塞領域162に向かって進められる。] 図7A 図7B 図7C 図7D
[0055] 図7Bに示すように、カテーテルアセンブリ102のステント担持部分が血管158の閉塞領域162内に配置されるまで、カテーテルアセンブリ102の先端側部分は血管158を通って進められる。蛍光透視法又は様々な他の撮像技術のいずれかを用いて、使用者がカテーテルアセンブリ102のステント担持部分を閉塞領域162内に配置することを支援することができる。] 図7B
[0056] 図7Cを参照すると、カテーテルアセンブリ102のステント担持部分を閉塞領域162内に配置した後、回転ノブ240を時計回り方向(図7Cに示した視界において)に回転させることによって、管状ラック218、支持部材118、並びに先端側外シース及び基端側外シース142,143は、内側管状部材108に対して初期距離だけ後退させられる。先端側外シース142のこの初期の後退は、ステント112の先端側部分が閉塞領域162内において自己拡張し、体内管158の壁と接触することを可能にする。管状ラック218の後退は、内側管状部材108及びガイドワイヤ124に対して、先端側外シース及び基端側外シース142,143を基端方向に移動させる。さらに、支持部材118が管状ラック218に固定されているため、支持部材118もまた内側管状部材108の管腔120内において基端方向に移動する。支持部材118が後退するにつれて、スリーブ134と支持部材118の先端との間の接触点は基端側に移動し、スリーブ134の増大部分が内部管腔120内に延びるようにスリーブ134が向きを変えることを可能にする。ガイドワイヤ124が長手方向において実質的に固定され続けている一方で、スリーブ134内に配置されたガイドワイヤ124の一部はスリーブ134と共に外形が変化する。例えば、スリーブ134及びスリーブ134内に配置されたガイドワイヤ124の一部は、初めはほぼ「s」字状の外形を形成し得るが、支持部材118が後退するにつれて、「s」字状の外形の変曲点は基端方向に移動する。スリーブ134及びガイドワイヤ134の変曲点が基端方向に移動するときに、スリーブ134及びガイドワイヤ124は、内側管状部材108に対して、実質的に長手方向に固定されたままである。] 図7C
[0057] 支持部材118のこの基端方向への移動は、スリーブ134及び/又はガイドワイヤ124が先端側外シース142と支持部材118の先端との間に挟み込まれることを妨げる。この構成は、ステント112を完全に展開させるために、先端側外シース142を十分な距離だけ確実に後退させることを支援する。さらに、上記で検討したように、ガイドワイヤ124が長尺状スロット122に沿って外形を(例えば上述したように)変化させるときに、スリーブ134はガイドワイヤ124と内側管状部材108との間の接触を妨げる。]
[0058] 図7Dを参照すると、ステントが完全に展開するまで、使用者は続いてプルグリップ226を基端方向に引っ張る。例えば、スロット224の先端がコネクタ234のリブ部分238に当接して、管状ラック218、支持部材118、先端側外シース及び基端側外シース142,143のさらなる後退が防止されるまで、使用者はプルグリップ226を基端方向に引っ張ることができる。この完全な後退位置において、管状ラック218の全長はハンドルアセンブリの先端252の基端側にあり、基端側外シース143の基端側部分は、ハンドルアセンブリ104のハウジング232によって形成されるキャビティ内に存在する。プルグリップ226は、一般に、回転ノブよりも、使用者が管状ラック218、支持部材118、並びに先端側外シース及び基端側外シース142,143をより迅速に後退させることを可能にする。さらに、プルグリップ226は、歯222を備えた管状ラック218の部分が回転ノブ240を越えて基端側に後退させられて、回転ノブ240を回転させても先端側外シース及び基端側外シース142,143及び支持部材118を後退させることができなくなっているときにさえ、使用者が先端側外シース及び基端側外シース142,143を後退させることを可能にする。先端側外シース142を、ステント112の基端を過ぎるまで後退させると、ステント112の全長がより大きな径に自己拡張し、血管壁と接触することが可能となる。] 図7D
[0059] ステント112を展開させた後、システム100及びガイドワイヤ124は、血管158内にステント112を残して、血管158から抜去される。
システム100のラピッドエクスチェンジ構成により、システム100は、使用中に別のシステム(例えば異なる大きさのシステム又は異なる種類のシステム)と迅速に交換することができる。システムを交換するために、使用者は、ハンドルアセンブリ104を基端方向に引っ張って、ガイドワイヤ124上においてカテーテルアセンブリ102を基端側に移動させる。同時に、使用者は、ガイドワイヤ124の基端部分を患者の身体の外部で保持し、ガイドワイヤ124が血管内の実質的に軸線方向において固定した位置に確実に維持されるように助ける。ガイドワイヤ124の基端が、カテーテルアセンブリ102の先端を越えて先端方向に(例えばスリーブ134の先端及びカテーテルアセンブリ102のチップを越えて先端方向に)通過するまで、使用者はカテーテルアセンブリ102を後退させ続ける。この時点において、使用者は新たなシステムをガイドワイヤ124上にバックロードし、その新たなシステムを血管内の所望の治療領域に進めることができる。]
[0060] 特定の実施形態について説明したが、他の実施形態も可能である。
例として、内側管状部材108はステンレス鋼から形成されていると記載したが、内側管状部材108は、該部材が、例えば蛇行した体内管を横断するために、偏向させられたり、関節接合されたりすることを可能にする様々な材料のうちの任意の材料で形成されてもよい。例えば、ステンレス鋼の代わりに、又はステンレス鋼に加えて、内側管状部材108は、ニチノールのような1つ以上の他の金属及び/又は合金で形成されてもよい。これに代えて、又はこれに加えて、内側管状部材108は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)ポリマー、ナイロン、ポリイミド、及び高デュロメータポリエーテルブロックアミド(例えばPEBAX(登録商標)70D、PEBAX(登録商標)72D)のような1つ以上のポリマー材料を含有してもよい。]
[0061] 別の例として、システム100は、内側管状部材108の管腔120の先端側部分内に配置されたスリーブ134を備えると記載したが、特定の実施形態はそのようなスリーブを備えていない。]
[0062] 一部の実施形態において、支持部材の先端は、ガイドワイヤを外側管状アセンブリ106のポート144に向けるように形成されている。例えば、図8に示すように、支持部材418の先端は傾斜部419を形成する。操作時において、内側管状部材408の先端部分はガイドワイヤ124の基端上にバックロードされる。カテーテルアセンブリは、ガイドワイヤ124の基端が内側管状部材408の内部管腔420内で支持部材418の傾斜部419に向かって移動するように、ガイドワイヤ124に対して先端方向に動かされる。カテーテルアセンブリがガイドワイヤ124に対して先端方向に移動し続けるにつれて、支持部材418の傾斜部419は、ガイドワイヤ124の基端を内側管状部材408の側壁に形成された長尺状スロット422を介して内部管腔420から外に向かわせる。カテーテルアセンブリがガイドワイヤ124に対して先端方向にさらに移動するにつれて、ガイドワイヤ124の基端はポート144を介してカテーテルアセンブリを退出する。] 図8
[0063] さらに図8を参照すると、支持部材418は、内側管状部材408の側壁に形成された溝462に受容されるように構成された径方向突起460を備える。径方向突起460及び溝462は、内側管状部材408に対する支持部材418の回転を制限するように協働する。この構成は、ガイドワイヤ124がポート144に向けられることを可能にする支持部材418の適切な配向を確実にするように助ける。さらに、この構成は、支持部材418を内側管状部材408に対して後退させている間、支持部材418のこの適切な配向を確実に維持するように助ける。] 図8
[0064] 上述したシステムにおける突起460は支持部材418から径方向に延びており、溝462は内側管状部材408の側壁に形成されているが、別の例として他の構成が可能である。例えば、特定の実施形態では、突起が内側管状部材から延び、溝が支持部材に形成されるといった具合に、突起及び溝の位置が逆転されている。]
[0065] 上述のシステムの支持部材及び内部管腔は円形断面を有するが、さらに別の例として、いくつかの実施形態では、支持部材の少なくとも一部は非円形断面を備え、内側管状部材の管腔の少なくとも一部は非円形の断面を備える。例えば、図9に示したように、支持部材518が内側管状部材508に対して回転することが妨げられるように、支持部材518及び内側管状部材508の内部管腔520は、それぞれ矩形(例えば正方形)断面を有する。矩形断面の代替案として、又は矩形断面に加えて、内側管状部材に対する支持部材の回転を妨げることができる様々な他の断面形状のうちの任意の断面形状を用いることができる。] 図9
[0066] 別の例として、内側管状部材に対する支持部材の回転を妨げるための他の実施形態が可能である。例えば、内側管状部材は、内部管腔内に延びるリップ部を備えることができる。リップ部は、支持部材のさらなる先端方向の移動を妨げるために、支持部材の傾斜部と係合するように構成することができる。リップ部はさらに、支持部材の傾斜部が内側管状部材のリップ部と実質的に係合されると、支持部材の回転運動を制限するように構成してもよい。]
[0067] 上述した実施形態は内側管状部材に対する支持部材の回転を妨げるように構成されているが、さらに別の例として、特定の実施形態では、支持部材は内側管状部材に対して自由に回転することができる。]
[0068] 上記システムの内側管状部材は、内側管状部材の側壁によって画定された長尺状スロットを備えると記載したが、別の例として、内側管状部材の側壁に他の種類の開口を形成して、その開口を介してガイドワイヤが通過できるようにすることができる。例えば、内側管状部材の側壁は、円形開口、楕円開口などを備えることができる。]
[0069] 上記のシステムの内側管状部材はポリマーコーティングを備えていないが、さらに別の例として、内側部材は(例えば、開口130,132の鋭利な縁がカテーテルアセンブリ102に損傷をもたらすことを防止するために)ポリマーコーティングを備えることができる。例えば、内側管状部材は、その全長にわたってポリマーコーティングを備えることができる。別の例として、内側管状部材は、内側管状部材の一部の上に(例えば開口130,132の領域において)ポリマーコーティングを備えることができる。前記ポリマーコーティングとしては、高デュロメータポリエーテルブロックアミド(例えばPEBAX(登録商標)70D、PEBAX(登録商標)72D)、熱収縮性ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)スリーブなどが挙げられる。]
[0070] 内側管状部材108における開口130,132の第1及び第2パターンは、断続らせんパターン及び連続らせんパターンをそれぞれ含むと記載したが、別の例として、他の構成を用いることができる。例えば、第1開口及び第2開口130,132は、断続らせんパターンをそれぞれ備えてもよく、あるいは断続らせんパターンをそれぞれ備えてもよい。別の例としては、第1開口及び第2開口130,132の一方又は双方は、断続らせんパターンと連続らせんパターンとの組み合わせを含むことができる。さらなる例としては、第1開口及び第2開口130,132は、内側管状部材108の長手軸線にほぼ直交して延びる垂直スロットを備えることができる。内側管状部材108の第1部分126に沿って開口130を画定する垂直スロットは、内側管状部材108の全体的な押圧性を高めながらも、第1部分126が幾分の可撓性を有することを許容するように、実質的に離間され得る。内側管状部材108の第2部分128に沿って開口132を画定する垂直スロットは、使用中に第2部分128が体内管の蛇行領域を横断できるようにするために、互いに近接して(例えば第2部分128に沿った内側管状部材108の構造強度を維持するために必要な最小距離だけ)離間され得る。]
[0071] さらに別の例として、特定の実施形態において、先端側外シース142は、展開前に圧縮状態にあるステント112の収容を容易にするために多層構造を有する。特定の実施形態において、例えば、先端側外シース142は、PTFEから形成された内層と、ステンレス鋼メッシュから形成された中間層と、ナイロン12及び/又はポリエーテルブロックアミド(例えばPEBAX)から形成された外層とを備える。外シースに管状ラックを取り付けるためには、様々な技術のうち任意の技術を用いることができる。例えば、管状ラックと外シースとを、熱接合、接着接合、又は溶接することなどができる。]
[0072] 外側管状アセンブリ106は先端側外シース及び基端側外シース142,143を備えていると記載したが、さらに別の例として、他の実施形態が可能である。例えば、図10を参照すると、外側管状アセンブリは単一の連続した外シース300を備えることができる。ガイドワイヤが連続した外シースを通って延びることを可能にするために、ポート344は連続した外シース300の側壁を通って先端316付近に延びる。ガイドワイヤがポート344を退出して、外シース300の長手方向軸線とほぼ平行に延びるときに、連続した外シース300によってガイドワイヤ上に与えられる応力を低減するために、ポート344は外シース300の長手軸線に対して鋭角(例えば45度の角度)をなして延びていてもよい。そのような角度をつけた構成は、外シース300をガイドワイヤに対して後退させるときに、例えば、ガイドワイヤと外シース300との間の摩擦を低減することができる。加えて、又はこれに代えて、外シース300の側壁を通って延びるポートは、任意の様々な他の角度をなして延びていてもよい。一部の実施形態において、例えば、ポートは、外シース300の長手軸線に対してほぼ直交して延在する。] 図10
[0073] 支持部材は中実のワイヤ又はマンドレルとして記載したが、さらに別の例として、他の構成を用いることができる。例えば、図11に示すように、支持部材618はプルワイヤ622に取り付けられた支持部620を備える。この実施形態及び他の類似した実施形態は、支持部材を形成するために必要な材料の量を減少させ、剛性の付加を支持部が位置する内側管状部材の領域に局限することを助ける。使用中において、支持部620は、内側管状部材の長尺状スロットに沿ったねじれ、脱出、又は変形を防止するために、内側管状部材の長尺状スロットに隣接して配置することができる。プルワイヤ622は、ステントを展開させるときに、支持部620を先端方向に移動させるために用いることができる。例えば、プルワイヤ622は、支持部材118が管状ラック218に取り付けられる方法に類似した方法で、管状ラックに取り付けることができる。] 図11
[0074] ステント送達システム100は支持部材を備えると記載したが、別の例として、ステント送達システム100は支持部材なしで構成され得る。一部の実施形態において、前記開口の基端側の内側管状部材の部分は中実である。]
[0075] 上述したステントの展開方法は、回転ノブ240を回転させて、次いで、プルグリップ226を基端方向に引っ張ることにより、管状ラック218、支持部材118、先端側外シース及び基端側外シース142,143を後退させることを含んでいるが、さらなる例として他の技術を用いることができる。特定の実施形態において、例えば管状ラック218、支持部材118、先端側外シース及び基端側外シース142,143は、プルグリップ226を基端方向に引っ張ることのみによって後退させられる。あるいは、管状ラック218、支持部材118、先端側外シース及び基端側外シース142,143は、回転ノブ240を回転させることのみにより後退させることができる。特定の実施形態では、管状ラック218、支持部材118、先端側外シース及び基端側外シース142,143は、プルグリップ226を基端方向に引っ張ることにより、初期距離にわたって後退させられ、次いで、回転ノブ240を回転させることにより、残りの距離を後退させられる。]
[0076] 上記システムは自己拡張型ステントを送達し展開させるために用いられると記載したが、さらなる例として、特定の実施形態では、該システムは、ステントグラフト及びフィルタ(例えば動脈フィルタ及び静脈フィルタ)のような他の種類の植え込み型医療用内部人工器官を送達し、展開させるために用いることができる。]
[0077] 上記システムは様々な異なる種類の血管において用いられると記載したが、別の例として、該システムは、これに代えて、又はこれに加えて、様々な他の種類の体内管においても用いられ得る。]
[0078] 他の実施形態は特許請求の範囲に記載される。]
权利要求:

請求項1
管腔を画定する外側管状部材と、前記外側管状部材の管腔内を延びる内側管状部材と、該内側管状部材は、ガイドワイヤが通過できるように構成された開口を画定する側壁を有し、前記内側管状部材及び外側管状部材は、その間に植え込み型医療用内部人工器官を配置することができるように構成されていることと、前記内側管状部材の管腔内に配置された支持部材と、前記支持部材は、その少なくとも一部が前記開口に隣接して配置され得るように構成され、前記支持部材及び外側管状部材は、前記内側管状部材に対して後退するように構成されていることとを含むシステム。
請求項2
前記開口は長手方向に延びる長尺状スロットである、請求項1に記載のシステム。
請求項3
前記長尺状スロットは、前記外側管状部材と内側管状部材との間に配置された植え込み型医療用内部人工器官の長さと同じ、又はそれ以上の長さを有する、請求項2に記載のシステム。
請求項4
前記内側管状部材は単一体構造である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシステム。
請求項5
前記内側管状部材が1種以上の金属から形成される、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシステム。
請求項6
前記開口の基端側の内側管状部材の側壁の一部が複数の切り込みを画定する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシステム。
請求項7
前記切り込みは断続らせんの形態をとる、請求項6に記載のシステム。
請求項8
前記開口の先端側の内側管状部材の側壁の一部は、少なくとも1つの切り込みを画定する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のシステム。
請求項9
前記少なくとも1つの切り込みは連続らせんの形態をとる、請求項8に記載のシステム。
請求項10
前記支持部材は外側管状部材に対して長手方向において固定される、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のシステム。
請求項11
前記支持部材の先端部分は、前記外側管状部材の側壁の開口に隣接する位置で、外側管状部材に対して長手方向において固定される、請求項10に記載のシステム。
請求項12
前記支持部材の先端部分は、ガイドワイヤが内側管状部材の管腔内で基端方向に通されるときに、ガイドワイヤを前記開口に向かわせるように形成される、請求項1乃至11のいずれか一項に記載のシステム。
請求項13
前記支持部材は、内側管状部材に対して実質的に回転方向において固定される、請求項1乃至12のいずれか一項に記載のシステム。
請求項14
前記支持部材の少なくとも一部は非円形断面を有し、かつ前記内側管状部材の管腔の少なくとも一部は非円形断面を有する、請求項13に記載のシステム。
請求項15
前記支持部材は、内側管状部材によって画定された長手方向溝内に受容されるように構成された径方向突起を備える、請求項13に記載のシステム。
請求項16
前記内側管状部材の先端側部分内を延びるスリーブをさらに備え、該スリーブは、ガイドワイヤがスリーブ内部を通過することができるように構成される、請求項1乃至15のいずれか一項に記載のシステム。
請求項17
前記スリーブはポリマーを含有する、請求項16に記載のシステム。
請求項18
前記スリーブは、ガイドワイヤがスリーブ内で基端方向に通されると、ガイドワイヤを前記開口に向かわせるように構成される、請求項16に記載のシステム。
請求項19
前記スリーブは、前記開口内に延びる基端側部分を備える、請求項18に記載のシステム。
請求項20
前記外側管状部材と内側管状部材との間に配置された植え込み型医療用内部人工器官をさらに備える、請求項1乃至19のいずれか一項に記載のシステム。
請求項21
前記植え込み型医療用内部人工器官は、自己拡張式植え込み型医療用内部人工器官である、請求項20に記載のシステム。
請求項22
長尺状スロットを画定する側壁を有する内側管状部材と、該内側管状部材は1種以上の金属で形成されていることと、前記内側管状部材を少なくとも部分的に包囲する外側管状部材と、該外側管状部材は、開口を少なくとも部分的に画定する側壁を有し、前記開口は、ガイドワイヤが前記内側管状部材の長尺状スロット及び外側管状部材の該開口を通過することができるように構成されており、前記内側管状部材及び外側管状部材は、その間に植え込み型医療用内部人工器官が配置され得るように構成されていることとを含むシステム。
請求項23
前記長尺状スロットは前記内側管状部材に沿って長手方向に延びる、請求項22に記載のシステム。
請求項24
前記長尺状スロットは、該長尺状スロットの先端側において外側管状部材と内側管状部材との間に配置された植え込み型医療用内部人工器官の長さと同じ、又はそれ以上の長さを有する、請求項23に記載のシステム。
請求項25
前記内側管状部材は単一体構造である、請求項22乃至24のいずれか一項に記載のシステム。
請求項26
前記長尺状スロットの基端側の内側管状部材の側壁の一部が切り込みを画定する、請求項22乃至25のいずれか一項に記載のシステム。
請求項27
前記切り込みは断続らせんの形態をとる、請求項26に記載のシステム。
請求項28
前記長尺状スロットの先端側の内側管状部材の側壁の一部は、少なくとも1つの切り込みを画定する、請求項22乃至27のいずれか一項に記載のシステム。
請求項29
前記少なくとも1つの切り込みは連続らせんの形態をとる、請求項28に記載のシステム。
請求項30
前記内側管状部材の管腔内に配置された支持部材をさらに備え、該支持部材は、その少なくとも一部が前記開口に隣接して配置され得るように構成されており、前記支持部材は内側管状部材に対して後退するように構成される、請求項22乃至29のいずれか一項に記載のシステム。
請求項31
前記支持部材の先端部分は、ガイドワイヤが内側管状部材の管腔内で基端方向に通されると、ガイドワイヤを前記開口に向かわせるように構成される、請求項30に記載のシステム。
請求項32
前記支持部材は、外側管状部材に対して長手方向において固定される、請求項30に記載のシステム。
請求項33
前記支持部材の先端部分は、前記外側管状部材の側壁の開口に隣接する位置で、前記外側管状部材に対して長手方向において固定される、請求項32に記載のシステム。
請求項34
前記内側管状部材の先端側部分内を延びるスリーブをさらに備え、前記スリーブは、ガイドワイヤがスリーブ内部を通過することができるように構成される、請求項22乃至33のいずれか一項に記載のシステム。
請求項35
前記スリーブは、ガイドワイヤが前記スリーブ内で基端方向に通されると、ガイドワイヤを前記開口に向かわせるように構成される、請求項34に記載のシステム。
請求項36
前記内側管状部材と外側管状部材との間に配置された植え込み型医療用内部人工器官をさらに備える、請求項22乃至35のいずれか一項に記載のシステム。
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