专利摘要:
入力信号の特性を決定する受信機及び方法を開示する。特性は、プリアンブル検出、周波数オフセット及びタイミングオフセットを含む群から選択される少なくとも1つである。入力信号は、中間周波数fIF、及びM個の類似のデータシンボルのシーケンスであるプリアンブル信号を含む。データシンボルはシンボル周期SPを有し、Mは2以上の整数である。この方法は、入力信号のN個の連続サンプルを受信するステップであって、N個の連続サンプルがおおよそシンボル周期SPで、入力信号の一部分として示されるステップと、N個の連続サンプルを回転させてN個の回転されたシンボルを得るステップと、N個の回転されたシンボルをP個の相関関数と相関させてN×P個の相関値の組を生成するステップであって、Pが2以上の整数であるステップと、N×P個の相関値の組から最大相関値を選択し、特性を決定するステップとを含む。本発明は、タイミングオフセット及び周波数オフセットの同時推定と、1つだけの無線ユニットによる両方のアンテナのプリアンブル検出とに使用することができる効率的なアンテナダイバーシティ回路を動作させることを可能にする。
公开号:JP2011510593A
申请号:JP2010544249
申请日:2008-01-25
公开日:2011-03-31
发明作者:ハンス ファンドリースト;ウィッセル;ハーム ルバーハウゼン
申请人:グリーンピーク テクノロジーズ ビー.ブイ.Greenpeak Technologies B.V.;
IPC主号:H04B1-7073
专利说明:

[0001] 本発明は、入力信号の特性を決定する装置に関する。別の一態様では、本発明は、タイミングオフセット及び周波数オフセットを推定する受信機に関する。別の一態様では、本発明は、タイミングオフセット及び周波数オフセットを推定する方法に関する。さらに別の一態様では、本発明は、プリアンブル検出及びアンテナダイバーシティ選択の方法に関する。]
[0002] 本発明は、基幹施設全体の消費電力又は電池駆動デバイスの消費電力が問題となる、無線通信デバイスを使用する無線基幹施設において特定の用途を有する。ZigBee、Bluetooth、及びIEEE802.11(「WiFi」)は、使用できる無線プロトコルの例である。]
背景技術

[0003] 上記の受信機は、例えばZigBee規格(IEEE 802.15.4 Medium Access Control and Physical Layer Specificationsを使用)に従って動作する低データ転送速度無線通信ネットワーク内で使用されることが知られている。このネットワークは、低電力の無線センサ又は制御ネットワークとして使用することができ、また例えば、住宅内のオートメーション、照明及び保安、暖房、換気及び空調の各システム、又は産業用オートメーションに応用することができる。こうした種類の応用例では、電池で駆動できるセンサ及び制御ノードがネットワーク内に必要になる。]
[0004] しかし、低電力システムでは、資源に対しプレミアムがあり、またしばしば制限があり、どんな設計でも性能最適化の要求と利用可能な資源との間で妥協しなければならない。]
[0005] エネルギー消費がプレミアムであり、かつそれがエネルギー再利用技術又はエネルギー回収技術に供給されるであろう超低電力システムでは特に、その要望には、節約の必要性に関してひどく偏見が持たれている。]
[0006] 一般に、無線周波数ネットワークシステムでは、対象の受信機が、到来するパケットを識別し、誤り率を最少にするために必要なあらゆる調整を行えるように、ある期間のトレーニングシンボルをデータのどのペイロードよりも前に送信することができる。]
[0007] プリアンブルなど、この期間のトレーニングシンボルはシステムオーバヘッドであり、他の関連がなく、それ自体でエネルギーを費やす必要があるので、低電力システムでは絶対最小長に保たれなければならない。短い周期のトレーニングシンボルは、アンテナダイバーシティなどの機能で必要なものと相反する。]
[0008] 必要な動作を行うように設計されるどんな回路も、一方ではエネルギーを節約しなければならないのでゲート数及び回路の複雑さが制限されなければならないが、最大性能を実現するには非常に短い時空において高い精度で動作しなければならない。]
[0009] ZigBee/IEEE802.15.4は、最適動作を実現するのに超低電力技術が必要とされる低電力ネットワークシステムの一例として用いられるが、IEEE802.15.4 Physical Layer Specificationsは、アンテナダイバーシティのことを考えて規定されていない。]
[0010] 例えば低データ転送速度の無線通信ネットワークの無線リンクでは、アンテナで受信される信号の減衰の一部は、マルチパスフェージングによって引き起こされる。送信機からの信号は、単一の信号経路ではなく、いくつかの信号経路でアンテナに到達している。異なる信号経路でアンテナに到達する各信号は、これら信号の合計がそのうちの1つの信号よりも小さくなるような位相差を有することがある。2つ以上のアンテナを使用すると、この減衰を2つ以上のアンテナの最適組合せ又は位相重み付け加算によって著しく低減することができる。2つ以上のアンテナを使用するためのより簡単な方法は、最良の信号を有するアンテナを選択することである。最良の信号は、いくつかの方法で規定することができ、絶対レベルと、信号対雑音比又は信号対妨害比とが、一般に知られている2つの選択基準である。マルチパスフェージング条件では、アンテナダイバーシティ回路を備えた2アンテナシステムにより10dBのリンクバジェット改善を期待することができる。アンテナダイバーシティの利点は、William C. JakesのMicrowave Mobile Communication, chapter 6, Diversity techniques, ISBN 0-7803-1069-1で詳細に記載されている。]
[0011] アンテナダイバーシティは、2つ以上のアンテナで受信された信号の評価を基礎としている。この評価は、データメッセージのトレーニング信号又はプリアンブル信号に対して行われなければならない。受信機がただ1つの受信回路を含む場合、各アンテナ信号の評価は1つずつ行うことになりうる。こうすると、1つだけのアンテナを使用してプリアンブルを検出する場合に必要とされるよりも長いプリアンブルが必要になる。プリアンブルは、ペイロード情報を含まない送信パケットの部分であり、同期をとる目的で使用される。最適な帯域幅利用のためには、この「オーバヘッド」は可能な限り小さくなければならない。さらに、ZigBeeなどの低電力ネットワークシステムでは、送信されるパケット又はデータメッセージが含む「オーバヘッド」は可能な限り少なくなければならない。IEEE802.15.4規格では、プリアンブルは8シンボル長であり、アンテナダイバーシティシステム用には短い。]
[0012] 802.15.4規格による送信信号は、半正弦波パルスを用いる最小シフトキーイング(MSK、Minimum-Shift Keying)又はオフセット四相位相シフトキーイング(OQPSK、Offset Quadrature Phase-Shift Keying)に基づく。MSKは、変調周波数を変えることによってデータを伝達するデジタル変調方式である。MSK信号は、OQPSKの特別な形と考えることができ、ベースバンド矩形パルスが半正弦波パルスで置き換えられている。Wireless communications - Principles and practice, T.S. Rappaport, Prentice Hall PTR 1996, ISBN 0-13-375536-3, p.259を参照されたい。]
[0013] IEEE802.15.4パケットは、同期ヘッダSHRから開始する。このSHRはプリアンブルシーケンス、及びフレーム区切り開始部であるSFDを含む。プリアンブルシーケンスは、類似の8つのデータシンボルのシーケンスである。データシンボルは、「チップ」とも呼ばれる32個の疑似雑音(PN)コード要素の連続的な列にマッピングされる。IEEE802.15.4では、16個の異なるデータシンボルを区別し、各データシンボルは、一意の32チップPNシーケンスにマッピングされる。この16個のPNシーケンスは、循環シフト及び/又は共役(すなわち奇数表示チップ値の反転)によって互いに関連付けられる。この方法では、データシンボルが、16個の別々のPNシーケンスのうちの1つに対応する4ビットを含む。]
[0014] 32個のチップの単一コードワード、並びにそのシフトバージョン及び/又は共役バージョンは、一致コードワードに対して良好な(ピーク)相関特性を非一致のシフト/反転コードワードとの相関の範囲内(サイドローブ)で有する。プリアンブルシーケンスの送信中に、データシンボル0000(「0」)と関連付けられたコードワードシーケンスは8回使用される。引き続いてSFDは、データシンボル「1110(「7」)及び0101(「10」)それぞれに関連付けられたコードワードシーケンスを含む。]
[0015] 一般に、プリアンブル検出は十分に信頼性が高くなければならず、また受信パケットの破損を支配するものであってはならない。言い換えると、ほとんどのパケットはデータエラーによって破損すべきであり、プリアンブルが検出されないために破損してはならない。また、周波数オフセット及びシンボルタイミングの推定は、十分に正確でなければならず、データエラーの支配的な原因であってはならない。]
[0016] 直接シーケンス拡散スペクトル方式(固定拡散シーケンスを用いる)では、信頼性の高いプリアンブル検出の方法は、既知の拡散シーケンスと受信信号の間の相関を見出すことである。IEEE802.15.4のプリアンブルは、上記のように8つの同じプリアンブルシンボルからなる。802.15.4のプリアンブルを検出できるように、単一のシンボル区間について相関を測定することができる。しかし単一の相関結果では、雑音が存在する(SNRが良くない)状態において雑音信号とプリアンブル信号の信頼性の高い区別がつかない。いくつかの相関結果について平均することによって、雑音と雑音のあるプリアンブルとの間の隔たりが十分に信頼できるレベルまで増大することになる。次に、平均された結果が閾値と比較され、この閾値を超えた場合にプリアンブルが検出(存在すると想定)される。]
[0017] さらに、単一のシンボル区間についての相関は、より大きい周波数オフセット、及びより長いシンボル区間持続時間による影響を受ける可能性がある。したがって、場合により周波数オフセットは、システムがプリアンブルを検出できるようにあらかじめ補償されなければならない。]
[0018] もっと多くのアンテナを使用したい場合には、上記の操作は、各アンテナごとに別個に行わなければならない。上記の方法は、それ自体直接的である。複数のアンテナの信号を評価する最も直接的な方法は、アンテナがあるのと同じ数だけ受信機を使用することである。しかしこれは、チップ面積及び消費電力の面で費用がかかる。したがって、単一の無線回路を使用してすべてのアンテナからの信号を評価することが好ましい。]
[0019] アンテナダイバーシティを備えた1つの無線システムを使用する従来の方法は、1つのアンテナからの信号に対して完全な検出(及び可能であれば完全なトレーニング)を行い、次に、同じことを別のアンテナからの信号に対して行うことである。プリアンブルが検出されると別のアンテナの信号が評価されて、どちらのアンテナが最良の信号品質の信号を供給するかが判定される。]
[0020] 図2は、単一の無線システムを備えた2つのアンテナの信号を評価する従来の方法の一例を示す。入力信号は、8つの同じプリアンブルシンボルS1〜S8を有する(それぞれ同じコードシーケンス又は波形を有する)プリアンブルからなり、フレーム区切りの開始部であるSFD及びペイロードデータが続く。] 図2
[0021] 1つのアンテナで受信された信号は、プリアンブルを検出できるように、また周波数オフセット及びシンボルタイミング推定を得られるように、十分長く観察される。信頼性の高いプリアンブル検出のためには、少なくとも3つの相関結果が必要であると考えられる。図2で、A1及びA2は、それぞれ第1のアンテナ信号及び第2のアンテナ信号が選択される周期を指す。] 図2
[0022] 最初、受信機は入力信号と同期していない。すなわちシンボルタイミングは未知である。したがって、アンテナ切替えは信号境界と同期していない。それ故に、アンテナ「スロット」、すなわちアンテナが選択される期間は、3つの完全な相関結果を保証するために、少なくとも4つのシンボル区間の持続時間長さを有さなければならない。]
[0023] さらに、アンテナ切替えとプリアンブルの開始との間で同期がとられていない。したがってプリアンブルは、アンテナスロットの中間から開始する可能性がある。図2を参照して、アンテナ1だけが、プリアンブルを検出するのに十分な品質の信号を出力すると想定しよう。] 図2
[0024] 第1のアンテナスロットを通じて、このスロットの一部分の間にしかプリアンブル信号が存在しないので、プリアンブルは検出されない。したがって、プリアンブルを検出するのに十分な時間がないので、プリアンブルの開始は見落とされる。次のスロットも、アンテナ2が十分な品質の信号を出力しないので、プリアンブルを検出することにならない。したがって、プリアンブル検出は、シンボル7の受信から半分経って開始するスロットでようやく行われる。このスロットでは、8つのプリアンブルシンボルの最後だけがプリアンブルシンボルとして検出され、完全な相関結果が得られる。プリアンブルシンボルとは異なる2つのSFDシンボルは、プリアンブルシンボルとして認識されず、信頼性の高いプリアンブル検出のための相関結果が得られない。プリアンブルが検出された場合でも、両方のアンテナで受信された信号の品質を比較するために、推定タイミングでアンテナ2を再度評価することが必要になる。プリアンブルがいつ開始したかが分からず、したがって、信号がアンテナ2の前のスロット中にすでに存在していたかどうかが分からないので、最後の1つは必要である。]
[0025] 図3は、上述の方法に使用できる、可能な実現を示す。相関器が有限インパルス応答(FIR)フィルタとして実施される。高周波回路、相関器回路及び平均化回路は、両アンテナからの信号を連続的に評価するために使用される。] 図3
[0026] 2つのアンテナからの信号を評価する別の方法は、各アンテナをより速く切り替え、両アンテナを疑似的に並行して評価することである。アンテナ切替えの実際的な最小周期はシンボル区間になる。しかし、シンボル区間に相当する周期では、前記周期でシンボルをその始めから終わりまで取り込む場合だけ、単一の相関結果を得ることができる。ここでの問題は、シンボルタイミングがまだ未知であることであり、このことは、一般に1つのシンボル区間内でシンボルの最後の部分が取り込まれるとともに、それに続くシンボルの始めが取り込まれることを意味する。したがって、少なくとも2つのシンボル区間でアンテナの1つを選択的に選択するアンテナ選択信号が、少なくとも1つの完全な相関結果が生成されることを保証するために必要である。]
[0027] 図4は、入力サンプルが2つのシンボル区間中にどのようにして相関器内にシフトされるかを示す。最初は、レジスタに格納し相関関数を実行するために、1つのシンボル区間を通じてサンプルが必要である。次に、第2のシンボル区間の次の各サンプルがレジスタ内にシフトされ、レジスタの内容に対して相関が実行されて相関最大値が見つけられる。] 図4
[0028] アンテナ切替えが2シンボル区間の周期では、プリアンブルの長さにわたって4つを超える、アンテナごとには2つを超える相関結果が出力されない。これは、アンテナごとに少なくとも3つの相関結果について平均するには不十分である。]
先行技術

[0029] Microwave Mobile Communication by William C. Jakes, chapter 6, Diversity techniques. ISBN 0-7803-1069-1
Wireless communications - Principles and practice, T.S. Rappaport, Prentice Hall PTR 1996, ISBN 0-13-375536-3, p. 259]
発明が解決しようとする課題

[0030] 本発明は、入力信号の特性を決定するための改善された装置及び方法、並びに周波数オフセットが存在する状態でプリアンブル検出が改善される方法を提供しようとするものである。この特性は、プリアンブル検出を含む群から選択される少なくとも1つである。中間周波数fIF及びプリアンブル信号を含む入力信号は、M個の類似のデータシンボルのシーケンスであり、データシンボルはシンボル周期SPを有し、Mが2以上の整数である。]
課題を解決するための手段

[0031] 本発明によれば、この装置は、
入力信号のN個の連続サンプルを受信するための入力端子であって、このN個の連続サンプルががおおよそ前記シンボル周期SPで、入力信号の一部分として示される、入力端子と、
N個の連続サンプルを回転させてN個の回転されたシンボルを得る回転ユニットと、
N個の回転されたシンボルをP個の相関関数と相関させてN×P個の相関値の組を生成する相関ユニットであって、各相関関数が別々の中心周波数を有し、Pが2以上の整数である相関ユニットと、
N×P個の相関値の組から最大相関値を選択し、特性を決定する処理ユニットとを含む。]
[0032] 本発明は、以下の認識に基づく。IEEE802.15.4では、4ビットに基づくシンボルにデータがマッピングされる変調方式を使用する。各シンボルは、32個のチップ又は要素からなる一意のコードによって定義される。シンボルレートは62.5kHz(周期16usec)であり、したがって、62.5kHz×32=2MHzのチップレートが与えられる。後述の一実施態様では、8MHzのサンプルレートが使用される。1つのプリアンブルは、8回繰り返される同じシンボルからなる。シンボル周期に対応する選択周期のタイミングがどうであろうと、常に7回、レジスタに類似の信号を格納することができる。レジスタは一般に、シンボルの最後の部分、及び後続のシンボルの始まり部分を含む。プリアンブルの連続するシンボルは類似しているので、後続のシンボルの始まり部分は、前のシンボルの始めと類似している。したがって、レジスタはシンボルの内容を含むが、巡回シフトされたバージョンである。レジスタの内容を回転させること、及び巡回シフトされたバージョンに対する相関を実行することによって、タイミングオフセットを推定することができる。最良の相関を見出すために必要なシフトの回数は、タイミングオフセットの目安になる。さらに、相関値が既定の値を超える場合、これは、レジスタの内容がプリアンブルシンボルと一致することを示すものである。別々の中心周波数にそれぞれ対応させたいくつかの相関器を並列に使用すると、周波数オフセット推定値を得ることができ、またプリアンブルシンボルの存在を認識することができる。シフトレジスタの入力がプリアンブルシンボルとの類似性を示す場合、相関器は、既定の値を超える相関値を与える。したがって、高い相関値を提示する相関器は、プリアンブルシンボルの存在と、対応する周波数オフセットとを同時に表示する。この方法では、プリアンブル検出を、より大きい周波数オフセットが存在する状態で、あらかじめ周波数オフセットを補償しなくても行うことができる。最良の相関値を提示する相関器に対応する中心周波数は、周波数オフセットを推定するための目安を与える。]
[0033] 別の一実施態様では、処理ユニットは、関連するN×P個の相関値のQ個の連続する組から周波数オフセット及びタイミングオフセットの両方を推定するように構成され、Qが2より大きくMより小さい整数である。より特定の一実施態様では、処理ユニットは、N×P個の相関値のQ個の連続組からの最大相関値の合計が所定のプリアンブル検出閾値を超えるとともに、N×P個の相関値のQ個の連続する組から推定された周波数オフセットとタイミングオフセットの間の差異が所定の限度値内であるときに、プリアンブル検出信号を生成するように構成され、Qが2より大きくMより小さい整数である。]
[0034] 本発明による方法を用いて、1つのプリアンブルから7つの相関値を決定することができる。2つのアンテナを備え、シンボル周期に近いスイッチング周期を有するアンテナダイバーシティシステムの場合には、一方のアンテナに対し4つの相関値を決定し、他方のアンテナに対し3つの相関値を決定することができる。したがって、1つのアンテナだけが、プリアンブルを検出するのに十分な品質の信号を出力する場合、アンテナ切替え信号のタイミングオフセットにかかわらず、両方のアンテナに対し3つの相関値により、雑音と雑音のあるプリアンブルとの間の隔たりを十分に信頼できるレベルで決定して、信頼性の高いプリアンブル検出を保証することができる。]
[0035] 別の一実施態様では、回転ユニットは、
回転ユニットの入力に接続された第1の入力、第2の入力、及び出力を有する第1のマルチプレクサと、
N個の遅延素子を含む第1のシフトレジスタであって、第1のマルチプレクサの出力に接続された入力、第1のマルチプレクサの第2の入力に接続されたシリアル出力、及びパラレル出力を有する第1のシフトレジスタと、
回転ユニットの入力に接続された第1の入力、第2の入力、及び出力を有する第1のマルチプレクサと、
N個の遅延素子を含む第2のシフトレジスタであって、第2のマルチプレクサの出力に接続された入力、シリアル出力、及びパラレル出力を有する第2のシフトレジスタと、
第2のシフトレジスタのシリアル出力に接続された入力、及び第2のマルチプレクサの第2の入力に接続された出力を有するインバータと、
第1のシフトレジスタのパラレル出力に接続された第1の出力と、
第2のシフトレジスタのパラレル出力に接続された第2の出力とを含み、相関値ユニットが、回転ユニットの第1の出力に接続された第1の入力と、回転ユニットの第2の出力に接続された第2の入力とを含み、回転ユニットがさらに2つのタイプの相関器を含み、第1のタイプの相関器が、次式の保持中心周波数を有し、]
[0036] ]
[0037] 第2のタイプの相関器が、次式の保持中心周波数を有し、]
[0038] ]
[0039] ここで、
fc=相関器の中心周波数、
fIF=中間周波数、
SP=シンボル周期、
X=0以上の整数
であり、第1のタイプの相関器の入力が第1の入力に接続され、第2のタイプの相関器の入力が第2の入力に接続される。]
[0040] 低中間周波数構成では、中間周波数が依然として入力信号に存在する。したがって、シフトレジスタの内容は、中間周波数と等しい周波数オフセットを受けたプリアンブル信号である。シフトレジスタの出力をその入力にフィードバックすることは、入力と出力の間での中間周波数信号の位相回転があまり大きくない場合のみ可能である。このような位相差は、信号の中間周波数がシンボルレートの倍数ではない場合に生じる。シンボル区間の持続時間中に中間周波数が整数の完全位相回転をする場合には、与えられたフィードバックにより位相誤差が生じない。相関器中心周波数の選択肢は、シンボルレートの倍数又はシンボルレートの倍数プラス2分の1である。相関器中心周波数がシンボルレートの倍数プラス2分の1である場合には、第2の回転ユニットが使用され、符号反転バージョンの信号が入力にフィードバックされる。この反転は、180度の位相シフトに相当し、この位相シフトは、中間周波数によって生じたシンボルレートの整数プラス2分の1倍の位相回転に相当する。これらの特徴により、より大きい周波数オフセットが存在する状態でプリアンブル信号を検出し、周波数オフセットをより正確に推定することが可能になる。]
[0041] 本発明の一実施態様では、データシンボルがPNチップシーケンスであり、チップレートが中間周波数に近い。より特定の一実施態様では、N/SPは4×fIFに近い。別の一実施態様では、N=128であり、fIF=2MHzである。例示的な一実施態様では、入力信号は2値信号である。これらの実施態様により、チップ面積及び電力損失に関して最小実施(minimum implementation)の解決策を提供することができる。]
[0042] 別の一態様では、本発明は、ある搬送周波数を有するアンテナ信号で、M個の類似のデータシンボルのシーケンスであるプリアンブル信号を搬送するアンテナ信号の特性を決定する受信機に関し、データシンボルがシンボル周期SPを有し、Mが2以上の整数であり、この受信機は、
第1のアンテナ信号及び第2のアンテナ信号をそれぞれ取り込む第1の入力端子及び第2の入力端子と、
第1の入力端子及び第2の入力端子にそれぞれ接続された第1の入力及び第2の入力、並びに制御信号を取り込むための制御信号入力を有する第1のマルチプレクサであって、複合アンテナ信号が得られるように、制御信号の制御のもとで第1のアンテナ信号及び第2のアンテナ信号を1つずつ選択するように構成される第1のマルチプレクサと、
複合アンテナ信号を、サンプル周波数fSFを有するデジタル中間周波数信号に変換する無線ユニットと、
入力、制御信号入力、及び出力を有する第1の回転ユニットであって、この入力が、制御信号の制御のもとで入力信号のN個の連続サンプルを受信するように構成され、N個の連続サンプルが、入力信号の、シンボル周期SPに近い一部分を表し、第1の回転ユニットが、N個の連続サンプルを回転させてN個の回転された出力信号を生成するように構成される第1の回転ユニットと、
入力、制御信号入力、及び出力を有する第2の回転ユニットであって、この入力が、制御信号の制御のもとで入力信号のN個の連続サンプルを受信するように構成され、N個の連続サンプルが、入力信号の、シンボル周期SPに近い一部分を表し、第1の回転ユニットが、N個の連続サンプルを回転させてN個の回転された出力信号を生成するように構成される第2の回転ユニットと、
制御信号を発生する制御信号発生器ユニットであって、この制御信号は、マルチプレクサが第1のアンテナ信号及び第2のアンテナ信号をシンボル周期SPに近い周期で交互に選択できるようにし、第1の回転ユニットがデジタル中間周波数から第1のアンテナ信号に関連する各信号部分を受信することができるようにし、また第2の回転ユニットがデジタル中間周波数から第2のアンテナ信号に関連する各信号部分を受信することができるようにする制御信号発生器ユニットと、
第1の回転ユニット及び第2の回転ユニットによって生成されるN個の回転された出力信号をP個の相関関数と相関させてN×P個の相関値の第1の組及び第2の組を生成する相関ユニットであって、各相関関数が別々の中心周波数を有し、Pが2以上の整数である相関ユニットと、
N×P個の相関値の第1の組及び第2の組から特性を選択する処理ユニットであって、この特性が、プリアンブル検出、最良のアンテナ信号、周波数オフセット及びタイミングオフセットを含む群から選択される少なくとも1つである処理ユニットとを含む。]
[0043] 受信機の別の一実施態様では、処理ユニットは、N×P個の相関値の複数の第1の組及び第2の組から、最良の信号品質の信号を供給するアンテナを推定するように構成される。より特定の一実施態様では、処理ユニットは、N×P個の相関値のQ個の連続する第1の組又は第2の組からの最大相関値の合計が所定のプリアンブル検出閾値を超えるとともに、N×P個の相関値の前記Q個の連続する組から推定された周波数オフセットとタイミングオフセットの間の差異が所定の限度値内にあるときに、プリアンブル検出信号を生成するように構成され、Qが2より大きくMより小さい整数である。別の一実施態様では、処理ユニットはさらに、N×P個の相関値の少なくとも最後の2つの連続する第1の組及び第2の組により、最良の品質の信号を供給するアンテナを選択するように構成される。より特定の一実施態様では、処理ユニットはさらに、選択されたアンテナに関連するN×P個の相関値の少なくとも最後の2つの連続する組から導出されたマトリクスにより選択されるアンテナに対応する周波数オフセット及びタイミングオフセットを推定するように構成される。]
[0044] 本発明の、悪い受信条件のもとの高速で信頼性の高い搬送波検出特性により、本発明はまた、複数のアンテナを備えたシステムで使用するのにも非常に適している。本発明により、8シンボルの期間中に7つまでの周波数オフセット及びシンボルタイミングの推定値を得ることが可能になる。2つのアンテナを備えたシステムでは、この結果、一方のアンテナに対し4つの推定値、他方のアンテナに対し3つの推定値が得られる。これにより、続きの推定結果を平均すること、及び最良の信号受信をするアンテナを選択することが可能になる。]
[0045] 別の一態様では、本発明は入力信号の特性を決定する方法に関し、入力信号が中間周波数fIF、及びM個の類似のデータシンボルのシーケンスであるプリアンブル信号を含み、データシンボルがシンボル周期SPを有し、Mが2以上の整数であり、この方法は、
入力信号のN個の連続サンプルを受信するステップであって、N個の連続サンプルがおおよそシンボル周期SPで、入力信号の一部分として示されるステップと、
N個の連続サンプルを回転させてN個の回転されたシンボルを得るステップと、
N個の回転されたシンボルをP個の相関関数と相関させてN×P個の相関値の組を生成するステップであって、Pが2以上の整数であるステップと、
N×P個の相関値の組から最大相関値を選択し、特性を決定するステップとを含む。]
[0046] 本発明を、添付の図面を参照し、いくつかの例示的実施態様を用いて以下でより詳細に説明する。]
図面の簡単な説明

[0047] 低中間周波数受信機の簡略化ブロック図である。
1つの受信機に備えた2つのアンテナからの信号を処理する従来の方法を示す図である。
アンテナ信号を評価するための装置( implementation )を簡略化したブロック図である。
図3に示された装置( implementation )による処理をより詳細に示した図である。
本発明による受信機の第1の実施態様の簡略化ブロック図である。
図5に示された装置( implementation )による処理をより詳細に示した図である。
図6に示された、実際の受信されたプリアンブル信号と基準プリアンブルの間にある周波数オフセットに基づいた相関器の周波数応答を示す図である。
多数の相関器の可能な中心周波数を示す表である。
図8に示された表からの5つの相関器の周波数応答を図7に示されたものと同様に示す図である。
本発明による受信機の第2の実施態様の簡略化ブロック図である。
本発明による平均化処理の一例を示す図である。
128×15個の相関器値の組の一部を示す図である。
128×15個の相関器値の組の平均化ウィンドウを示す図である。
2アンテナシステム内での平均化処理を示す図である。] 図3 図5 図6 図7 図8
実施例

[0048] 図1は、低中間周波数受信機の簡略化ブロック図を示す。アンテナの信号は、まず低雑音増幅器LNAで増幅される。LNAの出力は、低中間周波数のまわりを中心とするように周波数がシフトされる。ここで説明するZigBee無線機設計では、中間周波数が2MHzであり、この中間周波数には、実際の設計トレードオフに関していくつかの利点がある。単一トーン(この場合ではLOの出力)と信号の単純な混合(逓倍)では、複スペクトル出力が生じることになる。単純な混合によって生成される信号の一方は、所望の中間周波数fIFのまわりを中心とし、他方は−fIFのまわりを中心とする。実際には、これは、受信機がfLO−fIFの入力とfLO+fIFの入力とを区別できないことを意味する。複素出力(同相で直交の成分)を有するLOを使用し、これら2つのLO出力と入力信号を混合することによって、正スペクトル成分と負スペクトル成分の区別をつけることができる複素信号を得る。2つのスペクトル成分の一方を抑制するために、単純な混合によって得られる出力信号に多相フィルタが適用される。多相フィルタは、帯域制限、及びミラー抑制を行うための複素フィルタの装置( implementation )である。多相フィルタは、当業者によく知られているフィルタである。] 図1
[0049] 多相フィルタの複素出力は、周波数シフトが周波数オフセットを除去できるように、中間周波数帯を通ってデジタル領域の中に至るまで保持される。原理的に周波数オフセットは、LO周波数を変えることによって除去できるが、ここで示す解決策は、この機能がデジタル領域でより効率的に実施できるので、より実用的である。]
[0050] 多相フィルタの出力はハードリミッティング増幅器で増幅され、アナログ−デジタル変換器で量子化されて、ハードリミッティング増幅器の入力信号の符号を表す単一のビットを出力する。この単一ビット信号は、周波数Frefを有する信号と乗算される。図1のブロックFrefは複素信号発生器を表し、これは、周波数オフセットを補償するために周波数オフセットの値だけ低く設定されることになる。本発明による方法によって導出される周波数オフセット推定は、この周波数Frefを設定するために用いられる。信号処理の残りは、依然として存在する中間周波数を用いて行われるので、更なる処理には信号の実部だけが必要になる。以下の説明では、「無線ユニット」という用語は、上述の低中間周波数受信機を指す。] 図1
[0051] 図3は、アンテナ信号を評価するための装置( implementation )を簡略化したブロック図である。一方のアンテナがマルチプレクサ302で選択され、選択されたアンテナの信号が無線ユニット304に供給される。無線ユニット304からのデジタル信号はシフトレジスタ306の中にシフトされる。デジタル信号のサンプル周波数fSFは、シンボルレートのおおよそ倍数であり、PNシーケンスの場合にはチップレートの倍数である。シフトレジスタ306は、おおよそ1シンボルに相当する信号の一部を記憶するために、ある長さの遅延を有する。所与の例では、シフトレジスタ306は128個の遅延素子を含む。シフトレジスタの内容は、相関器ユニット308の入力に供給される。相関器は、係数C1...C128を有する有限インパルス応答フィルタ(FIR)として実施される。各係数値は、後続のシンボル区間の相関値を平均するために、引き続き平均化ユニットに供給される。レジスタがプリアンブルシンボルを含む場合に最大相関値が生成される。入力サンプルのシーケンスから相関値のシーケンスを生成することによって、相関値のシーケンス内のピーク間の期間を決定することができる。シンボル区間に相当するピーク間の区間でピークが3回生じた場合に、合計値又は平均値を決定することができる。合計値又は平均値が所定の値を超えた場合には、プリアンブルが検出されてから、別のアンテナ信号が評価されることになる。シーケンス中のピークの位置はタイミングオフセットを示す。説明した方法では、プリアンブルを検出するために、少なくとも3つのシンボル周期の持続時間を有するアンテナ信号を必要とする。アンテナ切替えのタイミングがアンテナ信号中のシンボルと同期していないので、平均で3つ半のシンボル区間の持続時間を有する信号が必要になり、また3つの「良好な」相関結果を保証するには少なくとも4つのシンボル区間の持続時間を有する信号が必要になる。1つのアンテナ信号が低品質である場合、該当するアンテナに基づくプリアンブル検出は行われないが、別のアンテナ信号による処理は独立して継続する。別のアンテナ信号が十分良好な品質である場合には、プリアンブル検出は、この第2のアンテナに基づいて行われる。] 図3
[0052] 2つのアンテナからの信号を評価するためのより効率的な方法は、各アンテナをより速く切り替え、両アンテナを疑似的に並行して評価することである。アンテナ切替えの実際的な最小周期はシンボル区間になる。こうすると、レジスタがシンボルを含む場合に、1つの相関結果を得ることができる。しかし、シンボルタイミングは依然として未知である。したがって、シンボルによってもたらされる少なくとも1つのピークが相関値のシーケンス内に生じることを保証するためには、少なくとも2つのシンボル区間が必要になる。図4は、2つのシンボル区間を超えて切り替えることを伴う、図3に示された装置( implementation )による処理をより詳細に示す。左側は、入力サンプルの2つのシンボル周期に対応する信号を示し、この入力サンプルは、レジスタにシフトされた後に相関器308に供給される。最初に、サンプルの第1のシンボル周期が、レジスタに格納するために必要になる。次に、サンプルの第2のシンボル周期が、相関値のシーケンスを生成するために、また相関値中のピーク又は最大値を決定するために必要になる。矢印402は、相関が実行されるレジスタ308内に記憶されたサンプルのウィンドウを示す。] 図3 図4
[0053] アンテナ切替えが2シンボルの周期では、8シンボル長プリアンブル信号の全長にわたって相関結果が4つだけ出力される。これでは、アンテナごとに少なくとも3つのピーク相関結果について平均するには不十分である。]
[0054] 上記の説明は、レジスタに格納し相関を実行できるようにするには1つのシンボル区間が必要であることを示す。本発明による装置は、およそ1シンボル区間の持続時間で、1つのアンテナからの信号のシンボルタイミングを決定する解決策を提供する。本発明によれば、まずレジスタに、1つのアンテナ信号からのN個の入力サンプルが格納され、引き続いてN個の連続サンプルがN回回転されてN個の回転されたシンボルが得られる。N個の回転されたシンボルは、相関器に供給されて相関値のシーケンスが得られる。プリアンブルは、シンボルタイミングにかかわらずシンボル周期SPを有するM個の類似のシンボルからなるので、レジスタ内のサンプルは1つのプリアンブルシンボルに対応し、あるいは第1のプリアンブルシンボルの最後の部分と後続の第2のプリアンブルシンボルの始めの部分とに対応する。各プリアンブルシンボルは類似しているので、後続の第2のプリアンブルシンボルの始めの部分は、第1のプリアンブルシンボルの欠けている部分と類似している。しかし、レジスタは1つの完全なプリアンブルシンボルのデータを含む。レジスタの内容を回転させることによって、アンテナ切替えのタイミングオフセットを決定することができる。]
[0055] 図6は、上述した装置( implementation )による処理をより詳細に示す。矢印線602は、レジスタに格納した後のレジスタの内容を示す。所与の例では、レジスタは、第2のプリアンブルシンボルS2の最後の部分と、第3のプリアンブルシンボルS3の始めの部分とを含む。引き続き、回転によって第2のプリアンブルシンボルの第1のサンプルがシフトレジスタからシフトアウトされ、シフトレジスタの始めにシフトインされる。矢印線604は、いくつかの回転の後のレジスタの内容を示し、矢印線606は、最後の回転の後のレジスタの内容を示す。相関最大値は、レジスタの内容がプリアンブルシンボルと一致するときに見出される。サンプルに対する各回転は、可能性のあるタイミングオフセットに対応する。この方法によって、1つのレジスタに、1つのアンテナで受信された信号からの入力サンプルが格納される一方で、別のレジスタに記憶されている、前のアンテナスロット中に別のアンテナから得られたサンプルが評価される。] 図6
[0056] 図5は、本発明による受信機の第1の実施態様の簡略化ブロック図である。この実施態様では、受信機は、第1のアンテナ信号及び第2のアンテナ信号を取り込むためにアンテナ502及び504それぞれに接続された、第1の入力端子506及び第2の入力端子508を含む。第1のマルチプレクサ510は、第1の入力端子及び第2の入力端子それぞれに接続された第1の入力及び第2の入力と、制御信号を取り込むための制御信号入力とを含む。マルチプレクサは、複合アンテナ信号が得られるように、制御信号の制御のもとで第1のアンテナ信号及び第2のアンテナ信号を1つずつ選択するように構成されている。複合アンテナ信号は、図1に示されたように、無線ユニット512に供給される。無線ユニット512は、複合アンテナ信号をデジタル中間周波数信号に変換する。デジタル中間周波数信号は、サンプル周波数fSFでサンプリングされる。サンプル周波数は、シンボルがPNシーケンスの場合、シンボルレート又はチップレートの倍数であることが好ましい。本実施態様では、シンボルレートは62.5kHzであり、fSFは8MHzである。したがって、シンボルの1周期は16μsになり、128個のサンプルを含む。プリアンブルシンボルは32チップのシーケンスである。チップレートは中間周波数と一致しており、2MHzである。] 図1 図5
[0057] 受信機は、制御信号を発生するための制御信号発生器ユニット518を含む。制御信号は、所望の入力信号を選択するようにそれぞれのユニットを制御する。本実施態様では、制御信号は、第1のアンテナ及び第2のアンテナをシンボル周期SPで交互に選択するために、マルチプレクサユニット510を制御するように構成される。]
[0058] デジタル中間周波数信号は、第1のアンテナ信号及び第2のアンテナ信号に対応する中間周波数信号を1シンボル周期で交互に含む。デジタル中間周波数信号は、第1の回転ユニット514、第2の回転ユニット516に供給される。回転ユニット514、516は、シフトレジスタ542、562、及びマルチプレクサ540、560を含む。制御信号の制御のもとで、回転ユニットは、入力信号のN個の連続サンプルを制御信号の制御のもとで受信するように構成される。N個の連続サンプルは、おおよそシンボル周期SPで、入力信号の一部分として示される。16μsのSP及び8MHzのサンプル周波数では、シフトレジスタは128個の遅延素子を含む。回転ユニットはさらに、N個の連続サンプルを回転させてN個の回転された出力信号を生成するように構成される。受信機内で、第1の回転ユニット514及び第2の回転ユニット516は、一方の回転ユニットにサンプルが格納されると同時に、他方の回転ユニットが、回転ユニットのレジスタ内に記憶されたN個の連続サンプルを回転させるように構成される。]
[0059] 回転ユニットがN個の連続サンプルを回転させている間、遅延素子の内容は、N個の回転された出力信号の1つとして相関ユニット520に供給される。相関ユニット520は、N個の回転された出力信号のそれぞれについて相関値を計算する。このようにして、シンボル区間内のタイミング位置ごとに、対応するアンテナ信号の相関値を決定することができる。N個の連続入力サンプルがN回回転することによって、N個の相関値が決定される。最高値を有する相関値によりタイミング位置が決定する。相関ユニット520は、マルチプレクサ522、N個の固定乗算器、及び加算器ユニット524を含む。マルチプレクサは、N個の連続サンプルを回転させている回転ユニットのシフトレジスタ内容を選択するように構成されている。N個の固定乗算器は、対応する係数C1...CN及び加算器ユニット524と共に、回転された出力信号に対して相関関数を実行し、中間相関値を生成する。係数C1...CNの値は、プリアンブルシンボルに対応する128個のサンプルのシーケンスに、既定の周波数の中間周波数に対応する128個のサンプルのシーケンスを乗算することによって得ることができる。本装置( implementation )では、デジタル中間周波数信号は1ビット信号である。シフトレジスタ542、562は1ビットシフトレジスタであり、固定乗算器は排他的論理和ゲートとして実施することができる。その結果、加算器ユニット524の出力は7ビット出力値になる。本発明は、乗算を実施するのに1ビット中間周波数信号、1ビットシフトレジスタ、及び排他的論理和ゲートに限定されないこと、並びに複数ビット信号にも適用できることに注意されたい。]
[0060] しかし、中間周波数は依然として、加算器ユニット524の出力信号中に存在する。連続するシンボル区間について相関器を処理できるようにするために、相関結果である加算器ユニット524の出力信号は、まず大きさが同様な信号に変換されなければならない。「実数」値又は同相の領域でのみ処理するので、使用可能な信号の大きさがない。]
[0061] 2MHzの中間周波数及び8MHzのサンプル周波数では、使用される信号は2MHzのまわりを中心とし、虚数値の処理では、サンプル区分ごとに90度のまわりの位相変化を示す。したがって、ここで、使用可能な実数値又は同相の領域の信号のみに基づき、また1つのサンプル区間のオフセットで2つの相関器結果を使用して、大きさ推定を行うことができる。式|Z|=SQR(St2+St−12)を用いて、平均化処理で使用されるべき大きさの値を得る。この式で、Stは、tシフト又は回転の後に得られる現在の中間相関値であり、St−1はt−1シフト又は回転の後に得られる以前の中間相関値であり、Zはtシフト又は回転での推定大きさである。この大きさ平均化のための近似は、実用的な目的には十分な精度である。]
[0062] 本装置( implementation )においては、加算器ユニット524の出力信号の5MSBだけが、上記の式を実行するように構成された処理ユニットに供給される。この処理ユニットは、相関ユニット520の一部とすることができる。処理ユニットは、以前のシフトの相関値及びルックアップテーブルを記憶するように構成された遅延素子を含む。現在の相関値及び以前の相関値がルックアップテーブルに供給され、その出力に相関値が得られる。一実施態様では、相関値は4ビット幅の値になる。ルックアップテーブルの代わりに、他の任意の乗算の装置( implementation )を用いることができることは明らかなはずである。1つのシンボル区間中に、相関ユニット524は、N個の相関値の組を生成する。]
[0063] N個の相関値の組は、最大相関値をそのN個の相関値の組から選択し、制御信号の対応するタイミングオフセットを決定するために、処理ユニット526に供給される。]
[0064] 低中間周波数構成では、中間周波数が依然として、相関器の入力信号に、すなわちN個の連続サンプル中及びその回転されたバージョン中に存在する。この入力信号は、中間周波数の影響を受けるプリアンブル信号である。受信された実際の中心周波数と基準周波数の差は、周波数オフセットを画定する。このオフセットは、受信された信号と基準中間周波数に存在するのと同様に、実際の中間周波数に存在する。図7は、相関器の周波数応答を、相関器の中心周波数と受信された実際の中間周波数信号の中間周波数との間のオフセットの関数として示す。縦軸はレベルをdB単位で示し、横軸は、受信された実際の中間周波信号の中間周波数をMHz単位で示す。中心周波数からのオフセットに対する最初のゼロは62.5kHzのところにあり、これはシンボルレートに相当する。中心周波数は中間周波数の中央に置かれ、これは2MHzである。本発明による受信機の実施態様では、基準周波数は2MHzである。図5に示され、上記で説明された実施態様では、中心周波数から0.0625MHzごとにノッチがある図7に示された減衰に関連して、周波数オフセットが62.5kHzよりもずっと小さい場合にだけ適正に動作する。] 図5 図7
[0065] 実際には、情報が変調される搬送波周波数と、受信された信号を中間周波数にまで低く変換するために受信機内で使用されるLO周波数との間には差がある。IEEE802.15.4は、送信機の搬送波周波数の精度を40ppmと規定している。受信機は、送信機と同じ搬送波周波数精度を有することになる。したがって、最悪状態では、送信機の搬送波周波数と受信機の搬送波周波数との差は、80ppmにまで達する可能性がある。最も高いチャネル番号の2480MHzの搬送波周波数が使用される場合、最大周波数差は198.4kHzに達する可能性がある。]
[0066] −198.4〜+198.4kHzの範囲の周波数オフセット幅を考えると、図7に示された特性を有する単一相関器は、最悪状態でのプリアンブル検出には不十分であることが明らかである。] 図7
[0067] それぞれが別の中間周波数に対応するいくつかの相関器を並列に使用することによって、上述の周波数オフセット幅をカバーすることができる。複雑さ、精度及び有効範囲の間での合理的な妥協は、31.25kHz(シンボルレートの0.5倍)の中心周波数間隔で15個の相関器を使用することである。この方法では、15個の相関器で−230〜+230kHzの周波数オフセット幅をカバーする。この幅は、80ppmに基づいた上述のオフセットよりもわずかに大きい。また7つの相関器を62.5kHz(シンボルレートに一致)の中心周波数間隔で使用することもできることに注意されたい。しかし、その場合には、相関器は同様の周波数オフセット幅をカバーするが、周波数オフセット推定は精度が低くなる。]
[0068] 図8は、15個の相関器が31.25kHzの中心周波数間隔で使用される場合の、可能な中心周波数(中間周波数)の表を示す。中央の欄内の値は、中心周波数をシンボルレートで除算した結果を示す。図9は、図8に示された表による、提案された15個の相関器のうちの5つの相関器の周波数応答を示す。中央の3つは、図8の表で番号6、7及び8が付いた相関器に対応し、これらがどのように互いに補完するかを示す。番号1及び15に対応する外側の2つは、カバーされる周波数範囲を示す。] 図8 図9
[0069] 別々の中心周波数にそれぞれ対応したいくつかの相関器を並列に使用することにより、より大きい周波数オフセットが存在する状態でプリアンブル検出と周波数オフセット推定を組み合わせることが可能になる。各相関器出力のどれが実際のプリアンブル検出になるか、すなわち所定の基準を満たすかは、周波数オフセットでの識別子になる。簡単な基準では、相関値が所定の閾値を超えることとしてよい。他の基準については以下で説明する。]
[0070] 図5に示された受信機は、周波数オフセットを伴って動作しなければならない場合、より複雑になる。シフトレジスタの出力をその入力にフィードバックすることは、位相回転がレジスタの全体と比べてあまり大きくない場合のみ可能である。位相差は、信号の中間周波数が、おおよそシンボルレートであるアンテナ切替え速度の倍数ではない場合に生じる。言い換えると、シフトレジスタ内に記憶された信号の、シンボル区間に近い持続時間中に、中間周波数が整数の完全位相回転を生じる場合には、与えられたフィードバックにより位相誤差が生じない。] 図5
[0071] 図8の表に示された相関器中心周波数の選択肢には、シンボルレートの倍数又はシンボルレートの倍数プラス2分の1がある。中心周波数がシンボルレートの倍数である第1のタイプの相関器は、前記表で偶数番号を有する。中心周波数がシンボルレートの倍数プラス2分の1である第2のタイプの相関器は、前記表で奇数番号を有する。] 図8
[0072] 図5の受信機内の相関器ユニット520は、第1のタイプの相関器を有する7個の相関器を有するように構成することができる。しかし、第2のタイプの相関器を適用した場合には、中間周波数は、レジスタに記憶された信号と比べて整数プラス2分の1の位相回転を生じる。回転された出力シンボルの不連続を回避するために、レジスタよりシフトアウトされたサンプルは、サンプルがシフトレジスタの入力にフィードバックされる前に符号反転される。この反転は、180度の位相シフトに相当し、この位相シフトは、中間周波数によって生じた整数倍プラス2分の1の位相回転に相当する。] 図5
[0073] 図10は、図5に示された回転ユニットと相関ユニットの組合せという第2の実施態様の簡略化ブロック図を示す。入力端子1002は、図5に示された無線ユニット512の出力に接続される。入力端子1002は、サンプル周波数fSFを有するデジタル中間周波数信号を受信する。図10に示された組合せは、第1回転ユニット1004、第2回転ユニット1006、及び相関ユニット1008を含む。各回転ユニットは、入力、制御信号入力(図示せず)及び出力を有する。入力は、制御信号の制御のもとで入力信号のN個の連続サンプルを受信するように構成される。N個の連続サンプルは、おおよそシンボル周期SPで、入力信号の一部分として示される。回転ユニット1004、1006は、N個の連続サンプルを回転させてN個の回転された出力信号を生成するように構成される。第1の回転ユニット1004は、第1のアンテナ信号に対応するデジタル中間周波数信号サンプルを制御信号(図示せず)の制御のもとで受信するように構成され、第2の回転ユニット1006は、第2のアンテナ信号に対応するサンプルを制御信号の制御のもとで受信するように構成される。] 図10 図5
[0074] 回転ユニット1004、1006のそれぞれは、第1のマルチプレクサ1040、1060を含み、マルチプレクサ1040、1060は、回転ユニットの入力に接続された第1の入力、第2の入力、及び出力を有する。さらに、第1のシフトレジスタ1042、1062は、N個の遅延素子を備える。この第1のシフトレジスタは、第1のマルチプレクサ1040、1060の出力に接続された入力と、第1のマルチプレクサの第2の入力に接続されたシリアル出力と、パラレル出力とを有する。回転ユニット1004、1006はさらに、回転ユニットの入力に接続された第1の入力、第2の入力、及び出力を有する第2のマルチプレクサ1046、1066と、N個の遅延素子を含む第2のシフトレジスタ1044、1064であって、第2のマルチプレクサの出力に接続された入力、シリアル出力、及びパラレル出力を有する第2のシフトレジスタ1044、1064とを含む。回転ユニット1004、1006はさらに、第2のシフトレジスタのシリアル出力に接続された入力と、第2のマルチプレクサの第2の入力に接続された出力とを有するインバータ1066(1048、1068原文誤り)を含む。第1のシフトレジスタのパラレル出力、及び第2のシフトレジスタのパラレル出力は、N個の回転された出力信号を供給する。本実施態様では、N個の回転された出力は2つの部分を含む。第1の部分は、第1のシフトレジスタ1042、1062によって供給されるデータを含み、第2の部分は、第2のシフトレジスタ1044、1064によって供給されるデータを含む。]
[0075] 相関ユニット1008は、マルチプレクサユニット1010を含み、このユニットは、第1の回転ユニット1004、第2の回転ユニット1006によって供給されるN個の回転された出力信号を制御信号の制御のもとで選択するように構成される。相関ユニット1008はさらにP個の相関器を含む。各相関器は、それ自体の係数を有する。これらの係数は、中間周波数と関連した回転によるプリアンブルコードシーケンスを含む(シフトレジスタ内に記憶された第1のサンプルと最後のサンプルの間の所望の遷移を行うための中間周波数波との畳み込み)。偶数番号を有する第1のタイプである相関器は、第1のレジスタ1042、1062のパラレル出力に接続され、奇数番号を有する相関器は、第2のレジスタ1044、1064のパラレル出力に接続される。マルチプレクサ1010は、図中の他のマルチプレクサ1040、1046、1060、1066と同時に切り換わる。図10で、シフトレジスタは128個の遅延素子を含み、相関器は128個の係数を含む。] 図10
[0076] 1つのシンボル区間に対して導出された単一の相関結果を用いると、雑音のあるプリアンブル信号と雑音(純粋な雑音信号)との区別は信頼性が高くない。複数の相関結果について平均すると、その区別が改善される。1つのアンテナからの少なくとも3つの連続シンボル区間について平均すると、雑音と雑音のあるプリアンブルとの識別の高い信頼性が得られる。]
[0077] 各シンボル区間が、1つの区間にN=128個のサンプルにより、128個の相関結果を与える。シフトレジスタの内容が回転するごとに1つの相関結果が得られる。並列に複数の相関器が使用される場合には、1つの相関結果が個々の相関器それぞれの結果を含む。3つのシンボル区間について128個の結果すべてを平均するには、多くのゲートが必要になり、多くの電力を消費することになる。15個の並列相関器の128個の相関結果を6ビットの精度で記憶するには、総数が128×15×6=11520個の記憶素子(フリップフロップ)をアンテナごとに必要とする。これは、低電力設計として実際的ではない。]
[0078] 多数の入力信号について相関器出力値の組をさらに分析したところ、平均化処理の簡略化を可能にする特性が明らかになった。単一の相関ピークの大きさは、雑音と雑音のあるプリアンブルとを区別するための信頼性の高い方策ではない。しかし、プリアンブルが雑音のあるプリアンブル信号もまた伴って存在する場合、N×P個の相関値の組の中で最大の大きさは、ほぼ常に正しいタイミング位置及び相関器を指し示す。言い換えると、プリアンブル信号中の雑音、及びデータ受信が可能なレベルのプリアンブル信号は、真の相関ピーク(位置)に相当する値よりも大きい相関ピーク値を生じさせることがほとんどない。したがって、平均化は、N×P個の相関値の組の中で大きさが最大の位置について実行するだけでよい。]
[0079] 1つのシンボル区間のN×P個の相関器出力値の組の各評価が、N×P個のマトリクスの中で「最大の大きさ」の値を有する新しい位置を与える。プリアンブルの開始の瞬間は未知であるので、新しい最大の大きさの値それぞれが新しい平均化処理位置(N×Pのマトリクスの座標によって規定される)を開始することができる。最大の大きさに対応する時間指標(サンプル数又はシフトの数)及び周波数指標(15個の相関器のどれであるか)が記憶される。]
[0080] 同じアンテナ信号の次のシンボル区間中に、N×P個の相関値の新しい組が生成される。最初の処理が、最大の大きさの位置を有する組の中の第1の位置を決定する。この位置は、新しい開始位置として使用される。最大の大きさの位置を有する第1の位置の代わりに、最大の大きさを有する最後の位置を選択することもできることに注意されたい。信号が雑音だけを含む場合、最大の大きさの位置はどこでもありうるが、プリアンブルが存在するときに雑音がピークを生成することも起こりうる。しかし、これは非常に起こりにくい。さらに、第2の処理では、以前のシンボル区間の最大の大きさの位置に対応するN×P個の相関値の組の中の位置を使用して、N×P個の相関値から同じ位置の値を選択し、その値をこの位置ですでに記憶された一組の値に加える。次のシンボル区間では、第1の処理及び第2の処理が繰り返され、第3の処理では、以前のシンボル区間の最大の大きさの位置に対応するN×P個の相関値の組の中の位置を使用して、N×P個の相関値から同じ位置の値を選択し、その値をこの位置ですでに記憶された一組の値に加える。このようにして、第1の処理によって見出された位置ごとに、1つのシンボル区間及び2つの連続するシンボル区間からのN×P個の相関値の組の中の前記位置にある相関値が、その後に処理する組から選択される。これらの値を合計又は平均し、ある閾値と比較して、前記位置がプリアンブル信号のタイミングオフセット及び周波数オフセットに対応するかどうかを判定することができる。全体では、アンテナごとに、並行して進む3つの「平均化」処理があり、1つは開始したばかりで履歴が1つ、1つは履歴が2つ、1つは履歴が3つある。最後の出力は、プリアンブルが存在したかどうかを評価するために閾値と比較される。]
[0081] 本装置( implementation )では、「平均化」処理は、3つの連続する相関値の平均値を生成せずに、3つの連続する相関値の合計を生成することに注意されたい。こうすることは、平均閾値を3つの値の「実」平均と比較することが、平均閾値の3倍を3つの値の合計と比較することと等価であるので可能である。]
[0082] 図11は、平均化処理の一例を示す。この例では、アンテナが1つだけあり、相関器が1つある(P=1)。上の線は、相関器出力の大きさを示す。参照番号1102はシンボル区間境界を示す。矢印は、1つのシンボル区間で見出された最高値を示す。Sum1〜3で示された線は、3つの平均化処理の出力である。] 図11
[0083] 入力の雑音だけをベースとするSum1の出力では、第1の平均化は、雑音で見出された最大値に基づく。前記位置で3つの相関結果を加えた後の結果は、ノイズでは連続するシンボル間に相関がないので、依然として相対的に低くなる。Sum2の出力では、平均化処理は最大値から開始し、これはプリアンブルシンボルが存在する結果である。ここで、次の各相関値がその結果に、2つの連続するシンボル区間の相関値がある組内の前記位置で、実質的に加わる。]
[0084] 3つの値を加えた後、その結果は、所定のプリアンブル検出閾値と比較される。この閾値を超える場合、プリアンブルが存在すると想定され、対応するプリアンブル検出信号が設定される。]
[0085] 図11は、本発明による回転ユニットを備えた1つの相関器を用いてプリアンブルを検出でき、またアンテナ選択を制御する制御信号の対応するタイミングオフセットを決定できることを示す。] 図11
[0086] 上述のように、周波数オフセットを推定できるようにするには、それぞれ異なる中心周波数を有する複数の相関器を使用しなければならない。複数の相関器を使用する場合、N×P個の相関器値の二次元の組が生成される。図10に示された実施態様では、128×15個の相関値のマトリクスである組を生成する。] 図10
[0087] 図12は、このようなマトリクスの一部を示し、大きさが15×25である。図示のマトリクスの一部は、相関器の出力(平均化前)に対応する。垂直方向の位置は15個の相関器の1つを指し、水平方向の位置は、単位が時間の位置、又は実行された巡回シフト数を指す。垂直方向の位置は、相関器特性に包含される周波数オフセットに関連し、水平方向の位置はシンボルタイミングに関連する。指標が[9,11]のマトリクス要素が最大の大きさを示して、左上隅の第1の要素が指標[0,0]を有すると想定されている。最大の大きさの値に対応する位置は、選択された「最大の大きさ」アルゴリズムによって決まる。この場合では、時間単位で第1の位置と、値「12」を与える相関器番号とが最大の大きさの値に対応すると想定される。他の任意のアルゴリズムでも同様の結果が得られるはずである。] 図12
[0088] 実際には、雑音により最大の大きさの位置は、相関値の連続する組にわたって変動しうることが分かる。位置の精度は、連続する組の値を平均することによって改善する。評価では、この改善は受信機の全体性能に関連することが示された。それ故に、「最大の大きさ」の値を有する位置に(時間及び周波数においての意味で)近接した相関結果の値もまた平均される。次に、位置のウィンドウが画定され、その対応する相関値は、相関値の組から選択される。3つの結果(=シンボル区間)について平均した後、平均された値の最大値が既定のプリアンブル検出閾値を超えるかどうかが判定される。最大値に対応する指標は、タイミングオフセット及び周波数オフセットを示す。図13は、128×15個の相関器値の組に適用される平均化ウィンドウを示す。このウィンドウは、3×3個の相関値のサイズを有し、最良の相関値を有するように選択された相関値の組の中の位置に中心が置かれる。上記の平均化の方法では、見出された最大の大きさに対応する位置ごとに各組からの9つの相関値を用い、連続するシンボル区間中に対象のウィンドウに対し相関値を追跡する。2アンテナシステムでは、並列に実行されるこれら平均化処理が2×3、アンテナごとに3つある。6ビットの分解能を有する相関値を平均化処理で使用する場合、必要な記憶量は9×3×2×6=324個のフリップフロップになる。この方法では、平均化で必要なフリップフロップ(記憶)の数量を、128×15個の相関値の3つの完全な組を記憶するのに必要な数に対して、(11520×2)/324=71.1分の1に低減する。] 図13
[0089] 他のウィンドウサイズ、例えば3×5又は5×3も使用できることに注意されたい。このサイズは、実験の分析結果によって決まる。]
[0090] アンテナの選択は、それぞれのアンテナの相関結果を比較することによって行われる。プリアンブルが存在するときに最高の相関が得られるアンテナが最良と考えられる。]
[0091] 図14は、2アンテナシステム内での本発明による平均化処理を示す。図は上部で、入力信号又は送信信号を時間軸に沿って示す。始めは信号がまったくない。次に、続けて8つのプリアンブルシンボルS1〜S8、SFDを形成する2つのシンボル、及びデータシンボルが受信される。入力信号時間軸の下に、2つのアンテナを切り替えるための制御信号又はアンテナ選択信号が示されている。この2つの時間軸の下に、アンテナに対する3つのパラレル平均化処理が示されている。] 図14
[0092] アンテナ選択信号の下の番号付き矢印は、平均化処理及び実際の状態を指す。2つのアンテナがあり、プリアンブル検出閾値との比較の前に、アンテナごとに3つの相関結果が合計される。最初の数字は、結果がアンテナ1によるものかアンテナ2によるものかを示す。X、Y及びZは、進行している3つの異なる平均化処理を示す。そして最後の数字は、それまでの処理の加算への寄与回数を示す。]
[0093] アンテナごとに3つの処理が必要になり、各シンボル区間中に見出された最大の大きさが、新しい平均化処理の開始につながる。3つの平均化処理のそれぞれが3つのシンボル区間で進行しており、また再開される。さらに、アンテナごとに、最後の3つのシンボル区間中の平均化結果が使用可能になる。例えば2Y3の中の最後の数字は、結果の「履歴」又は状態を示す。平均化処理によって得られる結果に含まれる1つ、2つ又は3つの相関結果がある。指標1は、処理が再開され、その処理で新しい最大相関値を決定し、かつN×P個の相関値の組の中の対応する位置と、平均化ウィンドウに対応する相関値とを記憶したことを示す。指標2は、処理が、N×P個の相関値の連続する組から相関値を選択し、記憶された相関値に加えたことを示す。記憶された相関値は、この段階で、相関値の2つの連続する組からの相関値の合計に相当する。指標3は、処理が、N×P個の相関値の連続する組から相関値を選択し、記憶された相関値に加えたことを示す。ここで、記憶された相関値は、この段階で、相関値の3つの連続する組からの相関値の合計に相当する。図11は、線Sum1、Sum2及びSum3によって、図14の1つのアンテナに対する3つのパラレル平均化処理X、Y及びZを示す。バーの横の数字は処理の状態を示し、バーの高さは、1つ、2つ又は3つの連続する相関値の総合計を示す。] 図11 図14
[0094] 相関結果は、アンテナスロット終了の1シンボル区間後に使用可能になることに注意されたい。これは、相関処理の実行のされ方に関係する。最初に、シフトレジスタにアンテナ信号からのサンプルがロードされなければならず、それから、次のシンボル区間中にシフトレジスタの内容が巡回シフトされ、生成された相関結果の組が評価される。したがって、1X1は、前のアンテナ1スロットから派生する第1のアンテナに対する第1の平均化処理を指す。]
[0095] プリアンブル信号は、アンテナ2のアンテナスロットの中ほどに到着する。この区間にはプリアンブル信号がわずかな時間にしか存在しないので、これは不適切な相関ピークになると想定しよう。また、アンテナ1でのSNRが悪く、アンテナ1ではプリアンブル検出が不可能であるとも想定しよう。そうすると平均化シーケンスは結果として、2Y1から開始する相関結果の組のシーケンスに対するプリアンブル検出になる。この場合には、プリアンブルが2Y3で検出される。]
[0096] しかし、受信機では、プリアンブルの第1のシンボルがいつ到着したのかが未知である。したがって、受信機では、3つのプリアンブルシンボルが1Y3の相関結果にすでに含まれていたことが未知である。どのアンテナが最大の大きさの結果を与えるかを判定できるようにするには、1つの余分なシンボル区間が必要になり、そうすると2Y3と1Z3の相関結果を比較することができる。しかし、これではあまりに遅い。そのとき、SFDはすでに開始しており、パケットが適正に受信されなければならない。]
[0097] したがって、2Y3がプリアンブル検出になる場合には、8つのプリアンブルシンボルのシーケンス内の3つのシンボル区間に対応する3つの相関結果が使用されたと想定される。すなわち、2Y3で使用される3つの有効な相関結果がある場合には、第1のアンテナで入手可能なシンボル区間からの相関結果の2つの組が少なくともあるはずである。これら2つの結果を用いて、1Z2に存在する合計値を生成する。同様に、ただし次は第1のアンテナからの最後の2つのシンボル区間からの2つの結果を用いて、2Z2に存在する合計値を生成する。1Z2からと2Z2からとの合計相関値を比較すると、2つのアンテナのどちらが最大の大きさを与えるかが示される。2Z2が1Z2よりも大きい場合には、2Y3の周波数指標及び時間指標が用いられる。選択アルゴリズムの一実施態様で、1Z2の方が大きい場合には、1Z2の指標を用いて、タイミングオフセット及び周波数オフセットを推定する。]
[0098] 別の実施態様で、1Z2の方が大きい場合には、プリアンブル検出が破棄され、平均化処理に進む。1Z2が2Z2よりも大きい場合、これは、アンテナ1がより良質の信号を供給することを示すものである。その場合、アンテナ1は、プリアンブルの一部を含む3つの連続するシンボル区間を供給でき、かつプリアンブル検出を生成できなければならない。ここで、周波数オフセット推定及びタイミングオフセット推定は、3つの連続する相関結果に基づいており、より正確である。]
[0099] SNRが良好な受信条件では、新しいトレーニング方式は、0.03%程度又はそれより良いパケット誤り率(PER)を有する。この数字は、システムスループットに関して問題なしとするのに十分なだけ小さいが、改善することが可能である。]
[0100] エラーは、実際のプリアンブルの少なくとも一部を含むシーケンスに対するプリアンブル検出によって引き起こされるが、3つのシンボル区間うち2つほども、既定の閾値を超える高い相関値を生じる雑音信号を含みうる。シンボル区間の最初の部分だけが、プリアンブルシーケンスの一部を含む最後のシンボル区間の実指標に近いタイミング及び周波数の指標になる必要がある。]
[0101] プリアンブルシーケンスの一部を有するシンボル区間の前の、雑音を有する2つのシンボル区間が、最後のシンボル区間内のプリアンブルシーケンスの一部の実際のタイミングオフセット及び周波数オフセットに対応する、N×P個の相関値のマトリクス中のある位置に最大相関値を有する確率は非常に小さい。したがって、誤った検出の確率は、プリアンブルが検出される3つのシンボル区間から導出される3つの相関結果の指標が互いに近いことを要求することによって、さらに低減することができる。]
[0102] プリアンブル検出アルゴリズムは、平均化期間中に周波数指標及び時間指標に追加の要件を課すことによって改善することができる。3つのプリアンブルシンボルの連続においてプリアンブルが検出された場合、指標は互いに近くなければならない。雑音がいくらかの変化を引き起こしうる。]
[0103] これら追加の要件が、低減できない誤り率に大幅な改善をもたらすことが分かる。図14を使用して、これら追加の要件を用いることを説明する。] 図14
[0104] プリアンブル検出をもたらすN×P個の相関値の組のシーケンスが2X1から開始すると想定しよう。結果を2X3で検出閾値と比較することは別にして、2X1、2Y1及び2Z1で見出される指標が互いに近いこともまた要求される。雑音がこれらの指標を少し変化させるので、プリアンブル信号に近いことも要求される。したがって、プリアンブル検出に寄与する3つのシンボルで見出される指標は、N×P個の相関値のマトリクス内の、タイミングオフセット及び周波数オフセットの推定値を与える同じ位置に大まかになければならない。]
[0105] 実際には、指標は、相関器番号で±1の位置の偏差、及び巡回シフト数で±3の偏差が許容される。]
[0106] 上記の方法でPERは、10dBのSNRで0.01%程度になる。]
[0107] さらに別の実施態様では、(1つのアンテナの)最後の2つのシンボル区間について平均した指標だけが用いられる。場合により、シーケンス平均化は、雑音に対して、実際のプリアンブルと位置合わせされたものに近い指標から開始される。このような場合には、まだあまりに遠く隔たっている可能性のある指標が閾値を超えることがある。検出に対する指標要件により、閾値を超えるシーケンス中の2つの雑音寄与、すなわち雑音だけに起因する最大相関値は極めてまれになる。]
[0108] 再び図14を参照すると、2X1は、2X3でプリアンブル検出に帰着するシーケンスの開始であると想定される。次に、2Y2及び1Y2の各付加された相関結果の大きさがアンテナ選択のために比較され、最大の指標がシンボルタイミング及び周波数オフセットの推定値として用いられるはずである。シミュレーションでは、上記の方法によりPERは、10dBのSNRで約0.0025%にまで改善することが示される。] 図14
[0109] 以上、本発明のいくつかの実施態様を例示的実施態様によって説明してきた。当業者であれば、これらの実施態様に関して説明した要素に、添付の特許請求の範囲で定義される本発明の範囲から逸脱することなく、様々な改変及び変形を加えることができる。]
权利要求:

請求項1
入力信号の特性を決定する装置であって、前記入力信号が中間周波数fIF、及びM個の類似のデータシンボルのシーケンスであるプリアンブル信号を含み、前記データシンボルがシンボル周期SPを有し、Mが2以上の整数であり、前記入力信号のN個の連続サンプルを受信するための入力端子であって、前記N個の連続サンプルがおおよそ前記シンボル周期SPで、前記入力信号の一部分として示される、入力端子と、前記N個の連続サンプルを回転させてN個の回転されたシンボルを得る回転ユニットと、前記N個の回転されたシンボルをP個の相関関数と相関させてN×P個の相関値の組を生成する相関ユニットであって、各相関関数が別々の中心周波数を有し、Pが2以上の整数である相関ユニットと、前記N×P個の相関値の組から最大相関値を選択し、前記特性を決定する処理ユニットであって、前記特性が、プリアンブル検出、周波数オフセット及びタイミングオフセットを含む群から選択される少なくとも1つである処理ユニットとを含む、装置。
請求項2
処理ユニットが、N×P個の相関値のQ個の連続組から周波数オフセット及びタイミングオフセットを推定するように構成され、Qが2より大きくMより小さい整数である、請求項1に記載の装置。
請求項3
処理ユニットが、最大相関値が所定のプリアンブル検出閾値を超えたときにプリアンブル検出信号を生成するように構成される、請求項1に記載の装置。
請求項4
処理ユニットが、N×P個の相関値のQ個の連続する組からの最大相関値の合計が所定のプリアンブル検出閾値を超え、かつ前記N×P個の相関値のQ個の連続する組から推定される周波数オフセットとタイミングオフセットとの間の差異が所定の限度値内であるときに、プリアンブル検出信号を生成するように構成され、Qが2より大きくMより小さい整数である、請求項2に記載の装置。
請求項5
回転ユニットが以下を含む、請求項1に記載の装置。前記回転ユニットの入力に接続された第1の入力、第2の入力、及び出力を有する第1のマルチプレクサと、N個の遅延素子を含む第1のシフトレジスタであって、前記第1のマルチプレクサの前記出力に接続された入力、前記第1のマルチプレクサの前記第2の入力に接続されたシリアル出力、及びパラレル出力を有する第1のシフトレジスタと、前記回転ユニットの入力に接続された第1の入力、第2の入力、及び出力を有する第2のマルチプレクサと、N個の遅延素子を含む第2のシフトレジスタであって、前記第2のマルチプレクサの前記出力に接続された入力、シリアル出力、及びパラレル出力を有する第2のシフトレジスタと、前記第2のシフトレジスタの前記シリアル出力に接続された入力、及び前記第2のマルチプレクサの前記第2の入力に接続された出力を有するインバータと、前記第1のシフトレジスタの前記パラレル出力に接続された第1の出力と、前記第2のシフトレジスタの前記パラレル出力に接続された第2の出力とを含み、相関値ユニットが、前記回転ユニットの前記第1の出力に接続された第1の入力と、前記回転ユニットの前記第2の出力に接続された第2の入力とを含み、前記回転ユニットがさらに2つのタイプの相関器を含み、第1のタイプの相関器が、次式の保持中心周波数を有し、第2のタイプの相関器が、次式の保持中心周波数を有し、ここで、fc=相関器の中心周波数、fIF=中間周波数、SP=シンボル周期、X=0以上の整数であり、前記第1のタイプの相関器の入力が前記第1の入力に接続され、前記第2のタイプの相関器の入力が前記第2の入力に接続される。
請求項6
類似のデータシンボルがPNチップシーケンスであり、チップレートが中間周波数に近い、請求項1〜5のいずれかに記載の装置。
請求項7
N/SP≒4×fIFである、請求項6に記載の装置。
請求項8
N=128であり、fIF=2MHzである、請求項6に記載の装置。
請求項9
入力信号が2値信号である、請求項1〜8のいずれかに記載の装置。
請求項10
ある搬送周波数を有するアンテナ信号で、M個の類似のデータシンボルのシーケンスであるプリアンブル信号を搬送するアンテナ信号の特性を決定する受信機であって、前記データシンボルがシンボル周期SPを有し、Mが2以上の整数であり、第1のアンテナ信号及び第2のアンテナ信号をそれぞれ取り込む第1の入力端子及び第2の入力端子と、前記第1の入力端子及び第2の入力端子にそれぞれ接続された第1の入力及び第2の入力、並びに制御信号を取り込むための制御信号入力を有する第1のマルチプレクサであって、複合アンテナ信号が得られるように、前記制御信号の制御のもとで前記第1のアンテナ信号及び第2のアンテナ信号を1つずつ選択するように構成される第1のマルチプレクサと、前記複合アンテナ信号を、サンプル周波数fSFを有するデジタル中間周波数信号に変換する無線ユニットと、入力、制御信号入力、及び出力を有する第1の回転ユニットであって、前記入力が、前記制御信号の制御のもとで入力信号のN個の連続サンプルを受信するように構成され、前記N個の連続サンプルが、前記入力信号の、前記シンボル周期SPに近い一部分を表し、前記第1の回転ユニットが、前記N個の連続サンプルを回転させてN個の回転された出力信号を生成するように構成される第1の回転ユニットと、入力、制御信号入力、及び出力を有する第2の回転ユニットであって、前記入力が、前記制御信号の制御のもとで前記入力信号のN個の連続サンプルを受信するように構成され、前記N個の連続サンプルが、前記入力信号の、前記シンボル周期SPに近い一部分を表し、前記第1の回転ユニットが、前記N個の連続サンプルを回転させてN個の回転された出力信号を生成するように構成される第2の回転ユニットと、制御信号を発生する制御信号発生ユニットであって、前記制御信号が、前記マルチプレクサが第1のアンテナ信号及び第2のアンテナ信号を前記シンボル周期SPに近い周期で交互に選択できるようにし、前記第1の回転ユニットが前記デジタル中間周波数から前記第1のアンテナ信号に関連する各信号部分を受信することができるようにし、また前記第2の回転ユニットが前記デジタル中間周波数から前記第2のアンテナ信号に関連する各信号部分を受信することができるようにする制御信号発生ユニットと、前記第1の回転ユニット及び第2の回転ユニットによって生成される前記N個の回転された出力信号をP個の相関関数と相関させてN×P個の相関値の第1の組及び第2の組を生成する相関ユニットであって、各相関関数が別々の中心周波数を有し、Pが2以上の整数である相関ユニットと、前記N×P個の相関値の第1の組及び第2の組から前記アンテナ信号それぞれの特性を決定する処理ユニットであって、前記特性が、プリアンブル検出、周波数オフセット及びタイミングオフセットを含む群から選択される少なくとも1つである処理ユニットとを含む、受信機。
請求項11
処理ユニットが、N×P個の相関値の2以上の第1の組及び第2の組から、最良の信号品質の信号を供給するアンテナを推定するように構成される、請求項10に記載の受信機。
請求項12
処理ユニットが、N×P個の相関値のQ個の連続する第1の組又は第2の組からの最大相関値の合計が所定のプリアンブル検出閾値を超え、かつN×P個の相関値の前記Q個の連続する組から推定される周波数オフセットとタイミングオフセットとの間の差異が所定の限度値内にあるときに、プリアンブル検出信号を生成するように構成され、Qが2より大きくMより小さい整数である、請求項11に記載の受信機。
請求項13
処理ユニットがさらに、N×P個の相関値の少なくとも最後の2つの連続する第1の組及び第2の組により、最良の品質の信号を供給するアンテナを選択するように構成される、請求項12に記載の受信機。
請求項14
処理ユニットがさらに、選択されたアンテナに関連するN×P個の相関値の少なくとも2つの連続する組から導出されたマトリクスにより選択されるアンテナに対応する周波数オフセット及びタイミングオフセットを推定するように構成される、請求項13に記載の受信機。
請求項15
入力信号の特性を決定する方法であって、前記入力信号が中間周波数fIF、及びM個の類似のデータシンボルのシーケンスであるプリアンブル信号を含み、前記データシンボルがシンボル区間SPを有し、Mが2以上の整数であり、前記入力信号のN個の連続サンプルを受信するステップであって、前記N個の連続サンプルがおおよそ前記シンボル周期SPで、前記入力信号の一部分として示されるステップと、N個の連続サンプルを回転させてN個の回転されたシンボルを得るステップと、前記N個の回転されたシンボルをP個の相関関数と相関させてN×P個の相関値の組を生成するステップであって、Pが2以上の整数であるステップと、前記N×P個の相関値の組から最大相関値を選択し、前記特性を決定するステップであって、前記特性が、プリアンブル検出、周波数オフセット及びタイミングオフセットを含む群から選択される少なくとも1つであるステップとを含む方法。
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