![]() 係合している歯車を識別するシステムを備えた、変速機とくに自動車用変速機用の制御装置
专利摘要:
制御装置は、変速機と制御部材100の間に介設された細長い機械式の伝達部材10、110を備えている。伝達部材10、110は、制御部材100を介して与えられる指令を変速機に伝達する。この制御装置では、変速機により係合している歯車が、伝達部材10、110の直線的位置に関連づけられている。この制御装置には、その変位が伝達部材10、110の剛体端部部材14、114の変位によって一義的に決定される可動基準要素28、128と、可動基準要素28、128の位置を検出する検出要素30とを有する位置センサ26、126が設けられている。可動基準要素28、128は、剛体端部部材14、114に機械的に接続されるとともに、剛体端部14、114とは離間されている。位置センサ26は、伝達部材10に、並進移動可能に接続された可動基準要素28の直線的位置を検出するように構成されたリニア位置センサ26であるのが好ましい。 公开号:JP2011510235A 申请号:JP2010542717 申请日:2009-01-13 公开日:2011-03-31 发明作者:エドアルド・モンガルリ;カマル・モウラド;グイド・パニッツァ 申请人:シラ・ホールディング・インドゥストリアレ・ソシエタ・ペル・アチオニSILA HOLDING INDUSTRIALE S.p.A.; IPC主号:F16H61-26
专利说明:
[0001] 本発明は、一般的には変速機(gearbox)のための制御装置に関するものであり、とくに自動車用変速機のための制御装置に関するものである。この制御装置は、運転者によって操作することが可能な制御レバーと、変速機と制御レバーの間に介設され運転者によって与えられた係合指令を、制御レバーを介して変速機内の少なくとも1つの係合部材に伝達する少なくとも1つの細長い機械式の伝達部材とを備えている。また、本発明は、とくに変速機の制御装置内に搭載される、係合している歯車を識別して、現在係合している歯車を示す信号を出力するための装置に関するものでもある。] [0002] 上記の「細長い機械式の伝達部材(elongated mechanical transmission member)」との語は、本明細書及び特許請求の範囲においては、並進運動により指令を伝達することができるあらゆる機械式の部材を意味することが意図されている。このような機械式の部材は、典型的には棒部材である剛体の部材であるか、又は典型的にはボーデンケーブル(Bowden cable)である可撓性を有する部材である。] 背景技術 [0003] 特許文献1は、可撓性を有する制御ケーブルを備えた自転車の変速機のための制御装置を開示している。ここで、制御ケーブルは、自転車の乗り手によって与えられる指令を、ハンドル(handlebar)に取り付けられた切替レバー(shift lever)を介して、変速機の前側又は後側の変速装置(derailleur)に伝達する。制御装置は、また係合している歯車を識別するためのシステムも備えている。このシステムは、制御ケーブルに直接固定された可動部材を備えている。可動部材には、可動接触部材(movable contact)と、その内部で制御ケーブルが滑動することができる2つの鞘部間に取り付けられた筒状ハウジングと、伝導軌道(conductive tracks)とが設けられている。この伝導軌道は、ハウジングの空洞部(cavity)の表面に設けられ、伝導軌道に沿って可動接触部材が滑動する。ここで、制御ケーブルの直線的位置、ひいては係合している歯車は、可動接触部材の軌道に沿った変位ないしは移動の結果として生じる電気抵抗の変化測定することにより決定することができる。しかしながら、係合している歯車を識別するための上記システムには、次のような欠点がある。すなわち、可動接触部材を制御ケーブルに直接取り付けることが必要であるので、可撓性を有するプッシュプルケーブル(push-pull cable)、すなわち引張方向及び押し出し方向の両方に案内される可撓性を有するケーブルを備えた変速機の制御装置にしか用いることができない。それゆえ、自動車用変速機のための普通の制御装置の制御ケーブルの端部(制御レバー側又は変速機側)に装着することができない。なぜなら、これらの端部は、適切に案内されかつ支持しなければならない剛体である棒状部材によって形成され、このため端部の上に直接取り付けられる可動部材を設けることができないからである。] [0004] 特許文献2は、自転車の変速機のための制御装置を開示している。この制御装置は、ハンドルの上に取り付けられた切替ノブ(shift knob)を介して自転車の乗り手によって与えられる指令を、変速機の変速装置に伝達するように構成された制御ケーブルと、係合している歯車を識別するためのシステムとを備えている。このシステムは、可動部材の位置を検出するように構成された非接触式の磁気位置センサ(例えば、複数のホールセンサを備えている)と、制御ケーブルに直接取り付けられた磁石とが設けられた可動部材を備えている。この制御装置には、前記の場合と同様の理由により、自動車の歯車切替制御装置の制御ケーブルの剛体端部部材に装着することができないといった欠点がある。これに加えて、特許文献2に開示された係合している歯車を識別するためのシステムには、スチール製の制御ケーブルへの磁石の可動要素の取り付けが、ケーブルの磁化、ひいてはセンサの感度の低下を生じさせるといった欠点がある。] [0005] 特許文献3は、自動車用変速機のための制御装置を開示している。この制御装置は、運転者が操作することができる制御レバーと、制御レバーでもって運転者によって与えられる係合指令を補助する(assist)ためのサーボ機構(servomechanism)と、制御レバーをサーボ機構に接続するケーブルとを備えている。サーボ機構は、作動棒(actuating rod)と、電子制御ユニットの制御のもとで作動棒の並進移動を惹起するためのギヤモータ(gear motor)と、作動棒にこれと平行に並進することができるように取り付けられた制御棒(control rod)と、接続レバーと、変位センサ(displacement sensor)とを備えている。制御レバーは、作動棒に対する関節ピン(articulation pin to the actuating rod)によりその中間点で関節結合され(articulated)、その第1の端部でケーブルに接続され、その反対側の端部で、自在継ぎ手(ユニバーサルジョイント)により制御棒の端部に接続されている。移動センサは、出力棒(power rod)に接続された端部と反対側の制御棒の端部に連結されている(associated)。運転者が制御レバーを操作したときには、電子制御ユニットは、制御棒の変位の結果として生じる変位センサによって与えられる信号に基づいてモータを制御し、作動棒への補助力を生成する。ここで、制御棒は、接続レバーを介してケーブルに接続されている。接続レバーは静止していないが、ギヤモータによって作動棒に惹起される移動の結果としてそれ自体が移動するので、変位センサによって検出される制御棒の変位は、ケーブルの変位に対応しない。すなわち、両変位間に一義的な関連性はない。それゆえ、制御装置は、電子制御ユニットに変速機の係合位置を示す信号を与えるように構成された追加のセンサを必要とする。] 先行技術 [0006] 米国特許第6569045号明細書 欧州特許出願公開第0820926号明細書 欧州特許出願公開第1154174号明細書] 発明が解決しようとする課題 [0007] 本発明の目的は、単純であり、安価であり、かつ信頼性の高い、変速機とくに自動車用変速機の制御装置のための、係合している(噛み合っている)歯車を識別するためのシステムを提供することである。このシステムは、制御装置の既存の部分ないしは部品を取り換える(replace)ことなく、製造した後において、任意の時点で自動車に搭載することができるものである。また、このシステムは、運転者が操作することができる制御レバーと変速機の間に介設された少なくとも1つの細長い機械式の伝達部材を有する変速機のための制御装置とともに用いて、運転者によって制御レバーを介して与えられる係合指令(engagement command)を伝達することができるものである。] 課題を解決するための手段 [0008] 前記の種々の目的は、本発明によれば、添付の特許請求の範囲の請求項1に記載された特徴を有する、変速機のための、とくに自動車用変速機のための制御装置により完全に達成される。] [0009] 本発明のさらなる特徴及び利点は、請求項1に従属する各請求項に規定されている。] [0010] 要するに、本発明は、細長い機械式の伝達部材の位置を検出するように構成された位置センサを設けるといった技術思想(idea)に基づくものである。この伝達部材は、剛体(例えば棒部材等)であるか、又は可撓性を有する部材(例えばボーデンケーブル等)であり、変速機と制御レバーの間に介設され、その位置は係合している歯車をあらわす(represent)ものである。ここで、位置センサは、その移動が細長い機械式の伝達部材の移動によって一義的に決定される可動基準要素と、可動基準要素の位置を検出するための静止検出要素とを有している。可動基準要素は、機械式の伝達部材の剛体端部部材(制御レバー側又は変速機側)に機械的に接続されるとともに、この剛体端部部材とは離間して配置されている。] [0011] 本発明の第1の実施態様によれば、位置センサは、機械式の伝達部材の剛体端部部材にこれと平行に取り付けられたリニア位置センサ(接触式又は非接触式)である。この場合、位置センサの可動基準要素は、機械式の伝達部材の剛体端部部材に直接固定して取り付けられた接続部と、剛体端部部材の中心軸と平行な方向に沿って、剛体端部部材とは離間して伸びる静止検出要素内に滑動可能に取り付けられた滑動部とを備えている。かくして、機械式の伝達部材の剛体端部部材を磁化するといった危険を生じさせることなく、ひいては位置センサの感度に悪影響を及ぼすことなく、強磁性体材料の滑動部を備えた可動基準要素を用いることが可能となる。さらに、可動基準要素が機械式の伝達部材の剛体端部部材上に直接取り付けらないという事実により、剛体端部部材を自在に案内することができ、かつ可撓性を有するケーブルを備えたすべての共通の制御装置に設けられた特別の案内端部部材(special guide end portion)内に支持することができるといった効果を奏する。] [0012] 本発明の第2の実施態様によれば、位置センサは角度位置センサであり、可動基準要素は、機械式の伝達部材の並進運動(translational movement)を、回転可能な部材の回転運動に変換するための運動変換機構を介して機械式の伝達部材に接続された回転部材である。第2の実施態様においても、第1の実施態様における上記の作用効果と同様の作用効果を奏する。] [0013] 本発明のさらなる特徴及び作用効果は、添付の図面を参照しつつ説明する、純粋に非制限的な実施態様である以下の詳細な説明により明らかとなるであろう。] 図面の簡単な説明 [0014] 制御レバーから、本発明の第1の実施形態に係る係合している歯車を識別するシステムを備えた自動車用変速機へ、運転者の指令を伝達するための可撓ケーブルの剛体端部(制御レバーと対向する側)の斜視図である。 図1に示す剛体端部の平面図である。 制御レバーから、本発明の第1の実施形態に係る係合している歯車を識別するシステムを備えた自動車用変速機へ、運転者の指令を伝達するための可撓ケーブルの剛体端部(変速機と対向する側)の斜視図である。 制御レバーから、本発明の第2の実施形態に係る係合している歯車を識別するシステムを備えた自動車用変速機へ、運転者の指令を伝達するための細長い機械式伝達部材の剛体端部(制御レバーと対向する側)の斜視図である。 図4に示す剛体端部の平面図である。 図4に示す剛体端部の立面図である。] 図1 図4 実施例 [0015] まず、図1及び図2を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。自動車用変速機(motor-vehicle gearbox)のための制御装置(control device)は、包括的に参照番号10で示す可撓性を有する細長い機械式伝達部材(flexible elongated mechanical transmission member)を備えている。この可撓性を有する細長い機械式伝達部材10は、運転者によって与えられる係合指令(engagement commands)を、運転者による手動操作が可能な制御レバーないしは操作レバー(それ自体は周知であるので図示していない)を介して、変速機(それ自体は周知であるので図示していない)の内部の作動部材(actuating member)に伝達するように構成されている。図1及び図2に示す実施形態では、可撓性を有する細長い機械式伝達部材10は、鞘部12(sheath)と、該鞘部12内に滑動可能に収容された可撓性を有する引張ワイヤ(図示せず)とを備えたボーデンケーブルである。引張ワイヤ(tension wire)の制御レバー側の端部には、剛体である棒状要素14(rod-like element)が取り付けられている。棒状要素14の一部は、制御レバー(control lever)を支持するための支持構造体22の壁部20に取り付けられた端部接続部材18(end connection member)によって担持されたガイドスリーブ16(guide sleeve)内に滑動可能に収容されている(received)。ガイドスリーブ16から突出している棒状要素14の自由端で、該棒状要素14は玉継ぎ手24(ball joint)を介して制御レバーに接続されている。この接続形態では、係合方向における制御レバーの前方及び後方(従来のH型変速機においては、車両の前後方向に対応する)への傾斜移動(tilting movements)は、それぞれ、前方及び後方への棒状要素14の滑動移動(sliding movements)、ひいては引張ワイヤの滑動移動に変換される。複数の選択面(selection planes)の各々において、制御レバーは、第1及び第2の係合位置(engagement positions)、すなわちそれぞれ1つの対応する歯車と係合する(噛み合う)前側及び後側の位置に位置することができるとともに、どの歯車とも係合しない(噛み合わない)中間のニュートラル位置に位置することができる。係合方向における制御レバーの上記各位置は、棒状要素14の各直線的位置(linear position)と一義的に(univocally)対応する。] 図1 図2 [0016] とくに、いわゆる「始動・停止繰り返し式(start-and-stop)」のエンジン制御システム、すなわち車両の燃料消費の低減を図るために車両がニュートラル状態であるときにはエンジンを停止させるようにしたエンジン制御システムを用いる場合、車両のニュートラル状態を正確に識別することが必須である。このため、本発明に係る制御装置には、係合している歯車(engaged gear)を識別する(identify)システムが設けられている。このシステムは、基本的には、棒状要素14と平行に取り付けられたリニア位置センサ26(linear position sensor)を備えている。リニア位置センサ26は、棒状要素14の直線的位置(直線上の位置)、ひいては棒状要素14に取り付けられた引張ワイヤの直線的位置を検出した後、係合している歯車を示す信号を電子制御ユニット(図示せず)に送る。] [0017] 図1及び図2に示す例においては、リニア位置センサ26は接触型のセンサであるが、非接触型のセンサであってもよいのはもちろんである。リニア位置センサ26は、棒状要素14にこれと並進移動可能に(drivingly)接続された可動基準要素28(movable reference element)と、可動基準要素28の位置ひいては棒状要素14の位置を検出するための図示していない導電性軌道(electrically conductive track)を有する静止検出要素30(stationary detection element)とを備えている。図1及び図2に示す実施形態によれば、可動基準要素28はL字型の形状を有し、かつ滑動部32(sliding portion)を有している。滑動部32は、静止検出要素30内に移動可能に配置され、静止検出要素30の導電軌道上を滑動する可動接触部(図示せず)と、棒状要素14に直接かつ固定して取り付けられた接続部34(connection portion)とを備えている。したがって、可動基準要素28の変位ないしは移動は、棒状要素14の変位ないしは移動によって一義的に決定される。なお、リニア位置センサ26のさらなる構成及び機能の詳細は、当業者にはよく知られているので、本明細書ではその説明を省略する。] 図1 図2 [0018] リニア位置センサ26の可動基準要素28が棒状要素14と並進するように、ひいてはボーデンケーブルの引張ワイヤと並進するように、棒状要素14に移動可能に接続されているので、リニア位置センサ26は、引張ワイヤの現在の位置を検出し、これに対応する信号を電子制御ユニットに送る。電子制御ユニットは、この信号に基づいて、係合している歯車を確定することができる。さらに、ボーデンケーブルの棒状要素14は静止検出要素30内で直接滑動しないが、静止検出要素30は棒状要素14と平行に取り付けられた可動基準要素28の位置を検出する。このため、棒状要素14をガイドスリーブ16(guide sleeve)内に支持して自由に案内することができる。] [0019] 前記のとおり、接触式のリニア位置センサを、非接触式のリニア位置センサに置き換えてもよいのはもちろんである。このような非接触式のリニア位置センサも、ボーデンケーブルの棒状要素14にこれと並進するよう移動可能に接続された可動基準要素28と、ガイドスリーブ16又は制御装置の他の静止部品に取り付けられた静止検出要素を有している。例えば、可動基準要素に磁石を設ける一方、静止検出要素にホールセンサ(Hall sensor)を設けた磁気システム(magnetic system)を用いることも可能である。この場合、可動基準要素の滑動部が棒状要素に直接取り付けられていないので、棒状要素の磁化(magnetization)に起因してリニア位置センサの感度が低下するなどといった問題が生じるのを防止することができる。] [0020] しかしながら、例えばアナログ式又はデジタル式の電波センサ(radiofrequency sensor)などといったその他の型式の非接触センサを用いることも可能である。この場合、可動基準要素に反射アンテナ(reflecting antenna)を設け、かつ静止検出要素に変調器(modulator)と復調器(demodulator)と無線周波数信号送信機(radiofrequency signal transmitter)とを設けることになる。] [0021] 係合している(噛み合っている)歯車を識別するための前記の型式の又はその他の型式のリニア位置センサを有するシステムはまた、棒部材(rod)などといった剛体である細長い機械式伝達部材を有する自動車用変速機のための制御装置にも応用することができる。このシステムにおいては、棒部材にこれと並進するようにセンサの可動検出要素を移動可能に支障なく接続することができ、かつ制御装置又は変速機のいずれかの静止部品にセンサの静止基準要素を支障なく取り付けることができる。] [0022] 図3に、リニア位置センサ26を、自動車用変速機のための制御装置の細長い機械式伝達部材の変速機側の端部に取り付けた例を示す。図3においては、図1及び図2に示す部品又は要素と同一又は対応する部品又は要素には、同一の参照番号を付している。] 図1 図2 図3 [0023] この場合もまた、伝達部材10は、鞘部12と該鞘部12内に滑動可能に収容された可撓性を有する引張ワイヤ(図示せず)とを備えたボーデンケーブルである。引張ワイヤの端部に取り付けられた剛体である棒状要素14の一部分は、変速機に固定された支持構造体22に取り付けられた端部接続部材18によって担持された(carried)ガイドスリーブ16内に滑動可能に収容されている。ガイドスリーブ16から突出している棒状要素14の自由端において、該棒状要素14は玉継ぎ手24を介して、変速機の内部の作動部材(図示せず)に接続されている。この接続形態においては、引張ワイヤひいては棒状要素14のいずれかの方向への滑動移動は、作動部材のいずれかの方向への並進移動又は傾斜移動に変換される。リニア位置センサ26は、棒状要素14にこれと並進移動可能に接続された可動基準要素28と、ガイドスリーブ16に取り付けられ可動基準要素28の位置ひいては棒状要素14の位置を検出するように構成された静止検出要素30とを備えている。図3に示す実施形態によれば、可動基準要素28は、L字形の形状を有し、静止検出要素30に滑動可能に配設された滑動部32と、棒状要素14に直接取り付けられた接続部34とを有している。ここで、可動基準要素28の移動は、棒状要素14の移動すなわち制御レバーの移動によって一義的に決定される。] 図3 [0024] 以下、図4〜図6を参照しつつ、本発明の第2の実施形態に係る自動車用変速機のため制御装置の係合している歯車を識別するシステムの一例を説明する。このシステムは、運転者による手動操作が可能な制御レバー100(その下端部のみ図示)と、運転者によって与えられた係合指令を、制御レバー100を介して変速機の内部の作動部材に伝達するように構成された細長い機械式伝達部材110とを備えている。この実施形態によれば、機械式伝達部材110は、鞘部112と該鞘部112内に滑動可能に収容された可撓性を有する引張ワイヤ(図中には現れていない)とを有するボーデンケーブルである。引張ワイヤの制御レバー側の端部には、剛体である棒状要素114が取り付けられている。この棒状要素114は、その自由端で玉継ぎ手124を介して制御レバー100に接続されている。この接続形態では、制御レバー100の係合方向(従来のH型変速機では車両の前後方向に対応する)における前向き及び後ろ向きの傾斜移動は、棒状要素114ひいては引張ワイヤの前方及び後方への滑動移動に変換される。] 図4 図5 図6 [0025] 図4〜図6に示す係合している歯車を識別するシステムでは、角度位置センサ126が用いられている。この角度位置センサ126は、棒状要素114の並進運動を回転基準要素128の回転運動に変換することにより、棒状要素114に接続された回転基準要素128の角度位置を検出する。より詳しく説明すれば、この運動変換機構は、その一方の端部で玉継ぎ手142により、棒状要素114に固定して取り付けられたスリーブ144に接続される一方、反対側の端部でジンバル継ぎ手146(gimbal joint)により回転基準要素128に接続されている。シャフト140と回転基準要素128の間のジンバル継ぎ手146による接続は、種々(通常は3つ)の選択面の間での横方向(transverse direction)における制御レバー100の移動の結果、棒状要素114を滑動方向とは垂直な方向に移動させることを可能にする。この運動変換機構を介しての接続により、回転基準要素128の回転移動は、棒状要素114の並進移動すなわち変速機の制御レバーの並進移動により一義的に決定される。角度位置センサ126は、回転基準要素128の角度位置を直接検出し、ひいては棒状要素114の直線的位置を間接的に検出する。それゆえ、電子制御ユニットは、角度位置センサ126によって与えられる位置信号に基づいて係合している歯車を確定する。この場合もまた、センサ126の構成及び機能は当業者にはよく知られているので、その説明を省略する。] 図4 図5 図6 [0026] 角度位置センサを備えたシステム構造は、剛体である細長い伝達部材を有する自動車用変速機のための制御装置にも等しく(equally)首尾良く応用することができる。ただし、図1〜図3を参照しつつ説明した前記のリニア位置センサを備えたシステム構造の方が、寸法、構造の単純性(simplicity)及びコストの点で有利である。] 図1 図2 図3 [0027] 本発明の原理を変更しない限り、実施形態及び構造の詳細は、純粋に非制限的な具体例として図示され説明された前記の実施形態及び構造に対して、幅広く変更することができるのはもちろんである。] [0028] 例えば、手動にするのではなく、制御装置をロボット化(robotize)ないしは自動化してもよい。この場合、細長い機械式伝達部材は、変速機操作を制御する電子制御ユニットにより制御されるアクチュエータと変速機の間に介設されることになる。] [0029] 10 可撓性を有する細長い機械式伝達部材、12鞘部、14剛体である棒状部材、16ガイドスリーブ、18 端部接続部材、20 壁部、22支持構造、24玉継ぎ手、26リニア位置センサ、28可動基準要素、30静止検出要素、32滑動部、34 接続部、100制御レバー、110 細長い機械式伝達部材、112 鞘部、114 剛体である棒状部材、124 玉継ぎ手、126角度位置センサ、128回転基準要素、140シャフト、142 玉継ぎ手、144スリーブ、146ジンバル継ぎ手。]
权利要求:
請求項1 変速機のための、とくに自動車用変速機のための制御装置であって、上記変速機と制御部材(100)の間に介設された細長い機械式の伝達部材(10、110)を備えていて、上記伝達部材(10、110)は、上記制御部材(100)を介して与えられる指令を上記変速機に伝達するように構成され、係合している歯車が、上記伝達部材(10、110)の直線的位置に関連づけられ、上記伝達部材(10、110)は剛体端部部材(14、114)を有し、該制御装置に、その変位が上記剛体端部部材(14、114)の変位によって一義的に決定される可動基準要素(28、128)と、上記可動基準要素(28、128)の位置を検出するように構成された検出要素(30)とを有する位置センサ(26、126)が設けられ、上記可動基準要素(28、128)が、上記剛体端部部材(14、114)に機械的に接続されるとともに、上記剛体端部(14、114)とは離間されていることを特徴とする制御装置。 請求項2 上記位置センサ(26)が、上記可動基準要素(28)の直線的位置を検出するように構成されたリニア位置センサ(26)であり、上記可動基準要素(28)が、上記伝達部材(10)に、該伝達部材と並進移動可能に接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。 請求項3 上記伝達部材(10)は、鞘部(12)と該鞘部(12)内に滑動可能に収容された引張ワイヤとを有する可撓性を有する伝達部材であり、上記剛体端部部材(14)が、上記引張ワイヤの端部に取り付けられた棒状要素を有し、上記伝達部材(10)は、さらに上記棒状要素(14)を案内するためのガイドスリーブ(16)を有していて、上記静止検出要素(30)が上記ガイドスリーブ(16)に取り付けられていることを特徴とする、請求項2に記載の制御装置。 請求項4 上記リニア位置センサ(26)が接触式のリニア位置センサであり、上記静止検出要素(30)に導電軌道が設けられ、上記可動基準要素(28)に、上記静止検出要素(30)の導電軌道上を滑動する可動接触部が設けられていることを特徴とする、請求項2又は3に記載の制御装置。 請求項5 上記リニア位置センサ(26)が非接触式の磁気センサであり、上記可動基準要素に磁石が設けられ、上記静止検出要素(30)にホールセンサが設けられていることを特徴とする、請求項2又は3に記載の制御装置。 請求項6 上記リニアセンサは、非接触式のアナログ式又はデジタル式の電波センサであり、上記可動基準要素に反射アンテナが設けられ、上記静止検出要素に、変調器と復調器と周波数信号発信機とが設けられていることを特徴とする、請求項2又は3に記載の制御装置。 請求項7 上記可動基準要素(28)は、L字形の形状を有するとともに、上記静止検出要素(30)内に滑動可能に配設された滑動部(32)と、上記剛体端部部材(14)に固定して接続された接続部(34)とを備えていることを特徴とする、請求項2〜6のいずれか1つに記載の制御装置。 請求項8 上記基準要素(128)が回転可能な要素であり、該制御装置が、さらに上記基準要素(128)を上記剛体端部部分(114)に接続する運動変換機構(140、142、146)を備えていて、上記運動変換機構により、上記剛体端部部材(114)の並進運動が、上記基準要素(128)の回転運動に変換され、上記位置センサ(126)が、上記参照要素(128)の角度位置を検出することにより、上記剛体端部部材(114)の直線的位置を検出するように構成された角度位置センサであることを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。 請求項9 上記運動変換機構は、その一方の端部で玉継ぎ手(142)により剛体端部部材(114)に接続され、反対側の端部でジンバル継ぎ手(146)により上記基準要素(128)に接続されたシャフト(140)を備えていることを特徴とする、請求項8に記載の制御装置。 請求項10 請求項1〜9のいずれか1つに記載の制御装置を備えている変速機、とくに自動車用変速機。
类似技术:
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公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
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