专利摘要:
スクロール圧縮機の駆動シャフトに取り付けられる釣り合い重錘が提供される。駆動シャフトは、可動スクロール圧縮機体を駆動するための、中心軸に略同軸に設けられた中心環状セグメントと、中心軸からオフセットして設けられた偏心環状セグメントとを有する。釣り合い重錘は、釣り合い重錘をシャフトに配置するために偏心環状セグメントと係合するとともに、釣り合い重錘をシャフトに取り付けるために中心環状セグメントと係合する。
公开号:JP2011510211A
申请号:JP2010543223
申请日:2009-01-15
公开日:2011-03-31
发明作者:ピー.ビーグル ウェイン;ケイ.トーリシ ジェイソン;ダブリュ.ブッシュ ジェームス
申请人:ビッツァー クールマシーネンバウ ゲーエムベーハー;
IPC主号:F04C18-02
专利说明:

[0001] 本発明はシャフトに取り付けられる釣り合い重錘および/またはかかる釣り合い重錘を内蔵するスクロール圧縮機アセンブリに関する。]
背景技術

[0002] スクロール圧縮機は圧縮機の一種であり、冷蔵、空調、産業用の冷却および冷凍の各用途ならびに/または圧縮された流体を使用する他の用途において冷媒を圧縮するために用いられる。このような従来のスクロール圧縮機は公知であり、例えば、Hasemannに発行された米国特許第6,398,530号、Kammhoff等に発行された米国特許第6,814,551号、Kammhoff等に発行された米国特許第6,960,070号およびKammhoff等に発行された米国特許第7,112,046号に例示されているが、上記特許はいずれも、本願出願人と密接な関係にあるBitzer事業体に譲渡されている。本発明は、これらのスクロール圧縮機または他のスクロール圧縮機の設計に組み込み可能な改良を開示していることから、米国特許第6,398,530号、7,112,046号、6,814,551号および6,960,070号は、その開示内容の全体を参照することにより本明細書に組み込まれる。]
[0003] これらの特許で例示するように、従来、スクロール圧縮機は、該スクロール圧縮機を収容する外側ハウジングを備える。スクロール圧縮機は、第1および第2のスクロール圧縮機部材を有する。第1のスクロール圧縮機部材は、典型的には静止して配置され、外側ハウジング内に固定される。第2のスクロール圧縮機部材は、それぞれの基部の上方に立ち上げられて設けられ、互いに係合する、それぞれに設けられたスクロールリブの間において冷媒を圧縮するために、第1のスクロール圧縮機部材に対して相対的に運動可能に設けられる。従来、可動スクロール圧縮機部材は、冷媒を圧縮するために中心軸の周りの軌道経路(orbital path)を駆動されるように設けられている。通常は、適切な駆動ユニット(典型的には電動モータ)が同一のハウジング内に設けられて、可動スクロール部材を駆動する。]
[0004] このようなスクロール圧縮機アセンブリおよび他のこのような機器において、釣り合い重錘は回転軸周りの重量の不均衡を打ち消すために用いられることが多い。例えば、スクロール圧縮機では、可動スクロール圧縮機体並びに駆動シャフトのオフセット偏心駆動セクションが回転軸に対する重量の不均衡を生じさせる。これを受けて、慣性力を内部で均衡させるおよび/または相殺することにより、アセンブリ全体の振動および騒音を軽減するためのバランスをとる目的で、上側並びに下側の釣り合い重錘が設けられる。かかる釣り合い重錘に関連する一つの技術的な課題は、釣り合い重錘を所定の角度位置へ精確に配置して、可動スクロール部材によって生じる重量の不均衡を正確に打ち消すことである。回転部品の質量中心が回転中心軸に整合して設けられるように、釣り合い重錘の精確な配置が望まれる。本発明は、かかる釣り合い重錘の、駆動シャフトへの取り付けについての改良に関する。]
[0005] 本発明の一の態様は、釣り合い重錘をシャフトに取り付けるための新規な方法を含む。かかる装置は中心軸の周りを回転可能に設けられたシャフトを備える。シャフトは、中心軸と略同軸に設けられた中心環状セグメントと、中心軸からオフセットして設けられた偏心環状セグメントとを有する。釣り合い重錘は、釣り合い重錘をシャフトに配置し取り付けるために、偏心環状セグメントと係合するとともに、中心環状セグメントと係合する。]
[0006] 他の態様において、本発明は流体圧縮用のスクロール圧縮機を提供し、そこでは釣り合い重錘を取り付けおよび位置決めするための異なる接触面が提供される。かかるスクロール圧縮機は、複数のスクロール圧縮機体を備え、複数のスクロール圧縮機体は、それぞれの基部と、それぞれの基部から突出して互いに係合するそれぞれのスクロールリブとを有する。駆動ユニットはシャフト上に回転出力を提供し、シャフトはスクロール圧縮機体の一つを駆動するように作動して流体を圧縮するための相対的な運動を可能とする。釣り合い重錘はシャフトに取り付けられる。釣り合い重錘は、(a)第1の軸の周囲に画成されてシャフトに作用する第1のシャフトとの接触面と、(b)第1の軸とは異なる第2の軸の周囲に画成される、第2のシャフトとの接触面とを有する。]
[0007] 他の態様において、本発明は、スクロール圧縮機アセンブリのシャフトに釣り合い重錘を取り付ける方法を提供する。この方法は:組立を容易にするために、中心軸と略同軸に設けられた中心環状セグメントと、中心軸からオフセットして設けられた偏心環状セグメントとを含む環状セグメントを有するシャフトと釣り合い重錘とに温度差を与えるステップと;釣り合い重錘をシャフトに組み付けるステップと;環状セグメントのうちの第1の環状セグメントに釣り合い重錘を配置するステップと;釣り合い重錘を環状セグメントのうちの第2の環状セグメントに係止するために、温度差を取り除くステップとを備える。代替として、他の実施の形態において、温度差の利点を用いずに、釣り合い重錘をシャフトにプレスばめ(プレス圧入)してもよい。温度差の代わりに大きな軸方向の押込力を用いることができるが、そのような押込力を回避する必要性がある場合には、温度差を用いる方がより好ましい実施の形態であるものといえる。]
[0008] 本発明の他の態様、目的及び利点は、添付図面を併せ見れば、以下の詳細な説明によりさらに明らかになるであろう。]
[0009] 本明細書に組み入れられ、本明細書の一部分を形成する添付図面は、本発明の複数の態様を例示し、記述とともに、本発明の原理の説明に資する。]
図面の簡単な説明

[0010] 図1は、本発明の一の実施の形態に係るスクロール圧縮機アセンブリの断面図である。] 図1
[0011] 図2は、図1に示すスクロール圧縮機の実施の形態の上部分の等角投影図における部分的な切り欠き断面図である。] 図1 図2
[0012] 図3は、構造上の他の特徴を示すために異なる角度および断面により拡大して示す、図2に類似する説明図である。] 図2 図3
[0013] 図4は、図1に示す実施の形態の下部分の部分的な切り欠き断面図である。] 図1 図4
[0014] 図5は、先の図に示すスクロール圧縮機アセンブリで使用される釣り合い重錘部品の等角図であり、図5はその上面を示す図である。
図6は、先の図に示すスクロール圧縮機アセンブリで使用される釣り合い重錘部品の等角図であり、図6は反転して下面を示す図である。] 図5 図6
[0015] 図7は、スクロール圧縮機アセンブリの下側部分および釣り合い重錘の分解等角図であり、釣り合い重錘を駆動シャフトに取り付ける方法を示す図である。] 図7
[0016] 図8および図9は、2つの実施の形態に関して最良の許容寸法を達成するための位置決め接触点の幾何学的位置および配置を示し、図8は、一の実施の形態において、釣り合い重錘を小径上に収縮させる(焼きばめする)一方で、大径を基準として配置する状態を示す図である。
図8および図9は、2つの実施の形態に関して最良の許容寸法を達成するための位置決め接触点の幾何学的位置および配置を示し、図9は、他の実施の形態において、釣り合い重錘を大径上に収縮させる(焼きばめする)一方で、小径を基準として配置する状態を示す図である。] 図8 図9
実施例

[0017] 本発明は、ある好ましい実施の形態と関連付けて説明されるが、それら実施の形態に限定する意図はない。反対に、意図するところは、全ての代替物、変形、および均等物を、特許請求の範囲に定義されているように本発明の精神と範囲の内に含まれるものとして、カバーすることである。]
[0018] 本発明の一の実施の形態は、その内部においてスクロール圧縮機組立体14が駆動ユニット16により駆動されるように設けられた外側ハウジング12を備えるスクロール圧縮機アセンブリ10として説明図に示される。スクロール圧縮機アセンブリは、流体の圧縮が望まれる冷蔵、産業用の冷却、冷凍、空調その他の適切な用途のために、冷媒回路中に配置してもよい。外側ハウジング12を貫通する冷媒流入ポート18と冷媒流出ポート20とを有する冷媒回路への接続用の適切な接続ポートが設けられる。スクロール圧縮機アセンブリ10は、スクロール圧縮機組立体14を作動させるために駆動ユニット16を駆動することにより、冷媒流入ポート18から流入し、圧縮された高圧の状態で冷媒流出ポート20から流出する適切な冷媒または他の流体の圧縮をおこなう。]
[0019] 外側ハウジング12は、様々な形に設けることができる。好ましい実施の形態において、外側ハウジングは、複数のシェルセクション、好ましくは3つのシェルセクション、すなわち円筒状の中央ハウジングセクション24と、上端ハウジングセクション26と、下端ハウジングセクション28とを有する。好ましくは、ハウジングセクション24、26、28は適切な鋼板で成形され、互いに溶接されて外側ハウジング12の恒久的な筺体を形成する。あるいは、ハウジングの分解が望ましい場合には、金属鋳造部品または機械加工部品により構成された他のハウジングの構成とすることができる。]
[0020] 中央ハウジングセクション24は、好ましくは円筒状であり、上端ハウジングセクション26および下端ハウジングセクション28と入れ子に重なり合う(telescopically interfit)。これにより、スクロール圧縮機組立体14と駆動ユニット16とを収容する密閉チャンバ30が形成される。上端ハウジングセクション26および下端ハウジングセクション28はそれぞれ略ドーム形に設けられ、中央セクション24と嵌合して外側ハウジング12の上端および下端を閉じるために、それぞれが円筒状の側壁部32、34を有している。図1から分かるように、上側の側壁部32は、中央ハウジングセクション24と入れ子に重なり合い、円形の溶接部を形成するように中央ハウジングセクション24の上端において外側から溶接される。同様に、下端ハウジングセクション28の下側の側壁部34は、中央ハウジングセクション24と入れ子に重なり合い(但し、中央ハウジングセクション24の外側ではなく内側に挿入されるように図示されている)、円形の溶接部を形成するように、外側から溶接される。] 図1
[0021] 駆動ユニット16は、好ましくは、上側の軸受部材42および下側の軸受部材44に支持された電動モータアセンブリ40の形態をとるものとしてもよい。モータアセンブリ40は、駆動シャフト46を回転駆動するように動作可能である。電動モータアセンブリ40は一般に、外側の環状のモータハウジング48と、電気コイルを備えるステータ50と、駆動シャフト46と結合して共に回転するロータ52とを有する。ステータ50にエネルギーを加えると、ロータ52が回転駆動され、それによって駆動シャフト46が中心軸54の周りを回転する。]
[0022] 図1および図4を参照すると、下側の軸受部材44は、中央ブシュと開口とを有する略円筒状の中央ハブ58を含み、駆動シャフト46を回転自在に軸支する円筒軸受60を提供する。複数の支持アーム62、典型的には少なくとも3本のアームが、好ましくは等角度間隔で軸受を提供する中央ハブ58から半径方向の外側方向に突出する。これらの支持アーム62は、下端ハウジングセクション28の下側の側壁部34の円形の終端縁部により設けられた円形の着座面64に係合し、これに着座する。このように、下端ハウジングセクション28は、下側の軸受部材44を位置決めし、支持し、着座させる機能を果たすことができ、それによりスクロール圧縮機アセンブリの内部の構成要素を支持する基部としての機能を果たす。] 図1 図4
[0023] 一方、下側の軸受部材44は、下側の軸受部材44の板状の外延部68に形成された円形の座部66によって円筒状のモータハウジング48を支持するように設けられ、板状の外延部68は中央ハブ58の上端に沿って外方に突出するように設けられる。また、支持アーム62は、中央ハウジングセクションの内径に対して精密な許容差を設定されるのが好ましい。アーム62は、下側の軸受部材44が中央に位置するように中央ハウジングセクション24の内径面に係合し、それにより中心軸54の位置を維持するものとしてもよい。このことは、下側の軸受部材44と外側ハウジング12との間の締りばめおよびプレスばめによる支持の設定によってなされてもよい(例えば図4を参照)。代替として、図1に示すようなさらに好ましい構成によれば、下側の軸受は下端ハウジングセクション28と係合し、下端ハウジングセクション28は次いで中央セクション24に取り付けられる。同様に、外側のモータハウジング48を、下側の軸受部材44の段付きの座部66に沿って、締りばめおよびプレスばめによって支持してもよい。図示するように、モータハウジングを下側の軸受部材44へ確実に締着するためにネジを使用してもよい。] 図1 図4
[0024] 駆動シャフト46には、中心軸54と同軸に直径が次第に小さくなる複数の部分46a〜46dが形成されている。最小の直径部分46dは下側の軸受部材44の内において回転自在に支持され、次に小さい直径部分46cは、駆動シャフト46を下側の軸受部材44で軸方向に支持するための段部72を有している。最大の直径部分(大径円筒部分)46aは、上側の軸受部材42の内において回転自在に支持される。]
[0025] 駆動シャフト46は、中心軸54に対してオフセットして設けられるオフセット軸の周りに円筒状の駆動面75を有するオフセット偏心駆動セクション74をさらに含む。このオフセット駆動セクション74は、スクロール圧縮機組立体14の可動スクロール部材のキャビティ内に軸支され、駆動シャフト46が中心軸54の周りを回転する際に、スクロール圧縮機組立体の可動部材が軌道経路を周回するように駆動する。外側ハウジング12の底端部には、これらの軸受面の全てを潤滑するために、好適な油性潤滑剤を有する潤滑剤槽76が設けられている。駆動シャフト46は、油性潤滑剤パイプとインペラ78とを有し、インペラ78は駆動シャフトの回転時にオイルポンプとして機能することにより、潤滑剤槽76から、駆動シャフト46内に画成された内部の潤滑剤通路80へ潤滑油を吐出する。駆動シャフト46の回転中に遠心力が作用し、重力の作用に抗して、潤滑油は潤滑剤通路80を通って上方へ導かれる。潤滑剤通路80は、図示のような多様な放射状の通路を含み、遠心力によって適切な軸受面にオイルを送り込んで、所望されるように摺動面を潤滑する。]
[0026] 上側の軸受部材42は中央の軸受ハブ84を有し、ハブ84の内部において、駆動シャフト46の最大の直径部分(大径円筒部分)46aが回転自在に軸支される。軸受ハブ84から外方に延びるのは、外周の支持リム88に連結する支持ウェブ86である。支持ウェブ86に沿って環状段付の着座面90が設けられ、着座面90は円筒状のモータハウジング48の上端と締りばめおよびプレスばめされることにより、軸方向および半径方向に位置決めがなされる。また、上側の軸受部材42にモータハウジング48をネジで締着してもよい。外周の支持リム88も、外側ハウジング12と締りばめおよびプレスばめされる外側の環状段付の着座面92を有してもよい。例えば、外周のリム88は、軸方向において着座面92と係合する。すなわち、直径方向ではなく、軸54と直交する横断面上において係合されることとなる。中心に位置決めするために、中央ハウジングセクション24と支持リム88との間の着座面92の直下には径方向の嵌め合い部が設けられる。具体的には、入れ子になっている中央ハウジングセクション24と上端ハウジングセクション26との間には、上側の軸受部材42の外側における環状段付の着座面92と共に軸方向および半径方向において内部で位置決めをおこなう、環状の段付領域94が画成される。]
[0027] 上側の軸受部材42はまた、軸方向のスラスト面96を介した軸受支持により、可動スクロール部材に対する軸方向のスラストの支持を提供する。これは単一の構成要素によって一体的に提供されてもよいが、環状段付の接合部100に沿う上側の軸受部材42の上部と嵌合する別体のカラー部材98によって図示のように提供されている。カラー部材98は中央開口部102を画成する。この中央開口部の大きさは、オフセット偏心駆動セクション74を受け入れ、可動スクロール圧縮部材112の収容部に与えられるオフセット偏心駆動セクション74の偏心軌道運動を十分に許容する大きさに設けられている。]
[0028] スクロール圧縮機組立体14に戻ってさらに詳細に説明すると、スクロール圧縮機組立体は、好ましくは静止した固定スクロール圧縮機体110および可動スクロール圧縮機体112により構成される、第1および第2のスクロール圧縮機体によって提供される。可動スクロール圧縮機体112は、冷媒を圧縮するために、固定スクロール圧縮機体110に対して相対的に軌道運動をおこなうように構成される。固定スクロール圧縮機体は、板状の基部116から軸方向に突出する、渦巻形状に設けられた第1のリブ114を有する。同様に、第2の可動スクロール圧縮機体112は、板状の基部120から軸方向に突出する、同様に渦巻形状に設けられた第2のスクロールリブ118を有する。スクロールリブ114、118は互いに係合し、それぞれが他方の圧縮機体112、110の各々の基部(の面)120、116とシール状態において当接する。その結果、複数の圧縮チャンバ122が、圧縮機体112、110のスクロールリブ114、118と基部120,116との間に形成される。複数のチャンバ122内では、冷媒が漸次に圧縮される。冷媒は、半径方向の外側領域における、スクロールリブ114、118を包囲する流入エリア124を介して、低い初期の圧力において流れる(例えば、図2および図3を参照)。チャンバ122内における漸次の圧縮に続いて(チャンバが漸次に半径方向の内側方向に向けて画成されていくにつれて)、固定スクロール圧縮機体110の基部116の中央に画成された圧縮出口126を通して冷媒が流出する。高圧に圧縮された冷媒は、スクロール圧縮機組立体の運転中に圧縮出口126を通ってチャンバ122から流出できる。] 図2 図3
[0029] 可動スクロール圧縮機体112は、駆動シャフト46の偏心オフセット駆動セクション74と係合する。より具体的には、可動スクロール圧縮機体112の収容部は、内部に設けられる摺動支持面によって偏心オフセット駆動セクション74を摺動可能に収容する、円筒状のブシュである駆動ハブ128を有する。詳細には、オフセット偏心駆動セクション74は、駆動シャフト46が中心軸54を中心として回転する間、中心軸54を中心とする軌道経路を周回する可動スクロール圧縮機体112を運動させるために、円筒状の駆動ハブ128に係合する。このオフセット関係が中心軸54に対する重量の不均衡を招くことを考慮すると、本アセンブリは、決められた角度配向において駆動シャフト46に装着される釣り合い重錘130を備えることが好ましい。釣り合い重錘130は、偏心オフセット駆動セクション74と、軌道経路を周回して駆動される可動スクロール圧縮機体112とが招く重量不均衡を相殺するように機能する(例えば、スクロールリブはとりわけ不均衡である)。釣り合い重錘130は、取付けカラー132とオフセット重量部134とを有し(図2に一番良く示されている釣り合い重錘を参照のこと)、オフセット重量部134は、釣り合い効果をもたらすことにより、均衡するように下側の釣り合い重錘135と協働して、中心軸54周りにおける回転要素の総重量を釣り合わせる。これにより、慣性力を内部において釣り合わせる、または相殺することにより、アセンブリ全体の振動および騒音を軽減することができる。] 図2
[0030] 図1から図3まで、特には図2を参照すると、スクロール圧縮機組立体の運動をガイドする様子を見ることができる。固定スクロール圧縮機体110に対する可動スクロール圧縮機体112の軌道運動をガイドするために、適切なキー継手140を設けてもよい。キー継手は、スクロール圧縮機の分野では「オルダム継手」と称されることが多い。この実施の形態において、キー継手140は外側のリング体142を有し、また第1の横軸146に沿って直線的に離間する2つの第1のキー144を有し、第1のキー144は、同じく第1の軸146に沿って直線的に離間して整列する2つのキー溝トラック148のそれぞれの内部に近接するとともに、かつ直線的に摺動するように構成されている。キー溝トラック148は、第1の横軸146に沿うキー継手140の直線運動が外側ハウジング12に対する相対的な直線運動であるとともに、中心軸54に対する垂直運動となるように、静止した固定スクロール圧縮機体110によって画成される。キーは、スロット、溝、または、図示するようにキー継手140のリング体142から突出する突起により構成することができる。この第1の横軸146上における運動を制御することが、可動スクロール圧縮機体112の全軌道経路の一部をガイドすることとなる。] 図1 図2 図3
[0031] キー継手は4つの第2のキー152をさらに有し、対向する第2のキー152の対向する対は、第1の横軸146に直交する第2の横軸154に対して実質的に平行且つ直線状に整列する。第2のキー152の2対のセットは、突出する摺動ガイド部156(ガイドフランジ部)を受け入れるように協働し、摺動ガイド部156(ガイドフランジ部)は、可動スクロール圧縮機体112の両側の基部120から突出している。摺動ガイド部156(ガイドフランジ部)は、第2のキー152のセットによる摺動ガイド部156(ガイドフランジ部)の直線的なガイド運動によって直線的に係合して摺動し、交差する第2の横軸に沿って直線移動するようにガイドされる。]
[0032] キー継手140により、第1の横軸146および交差する第2の横軸154に沿って、固定スクロール圧縮機体110に対する可動スクロール圧縮機体112の相対的な動きが拘束される。その結果、可動スクロール圧縮機体の平行運動のみが許容されるため、可動スクロール圧縮機体の相対的な回転は防止される。より具体的には、固定スクロール圧縮機体110は、キー継手140の動きを第1の横軸146に沿う直線運動に制限し、一方で、キー継手140は、第1の横軸146に沿って運動する際に、第1の横軸146に沿って可動スクロール圧縮機体112を担持する。さらに、可動スクロール圧縮機体は、第2のキー152によって受け止められて、それらの間を摺動する摺動ガイド部156(ガイドフランジ部)によってもたらされる相対的な摺動により、交差する第2の横軸154に沿ってキー継手140に対して独立して動くことができる。互いに直交する2つの軸146、154における同時運動が可能であるので、可動スクロール圧縮機体112の円筒状の駆動ハブ128の上において、駆動シャフト46の偏心オフセット駆動セクション74によってもたらされる偏心運動は、固定スクロール圧縮機体110に対する可動スクロール圧縮機体112の軌道経路上における相対的な運動に変換される。]
[0033] 固定スクロール圧縮機体110をさらに詳細に参照すると、この圧縮機体110は、上側の軸受部材42との間を軸方向および鉛直方向に延びて、可動スクロール圧縮機体112の外周を延在する延長部によって、上側の軸受部材42に固定される。図示の実施の形態において、固定スクロール圧縮機体110は、スクロールリブと同じ側において基部116から突出する、軸方向に突出する複数の脚部158を有する(図2を参照のこと)。これらの脚部158は、上側の軸受部材42の上面に係合し、これに着座する。好ましくは、固定スクロール圧縮機体110を上側の軸受部材42に締着するために、ボルト160(図2参照)が設けられる。各ボルト160は、固定スクロール圧縮機体の脚部158を軸方向に貫通して延在し、上側の軸受部材42の対応するネジ穴に締結される。固定スクロール圧縮機体110をさらに支持して固定するために、固定スクロール圧縮機体の外周は、外側ハウジング12の円筒面の内側に密着して受け入れられる円筒状の表面162を有する。表面162と側壁32との間には隙間を有するために、圧縮機アセンブリを覆う上端ハウジングセクション26の組み付け、およびひいてはO−リングシール164の内蔵が可能となる。O−リングシール164は、圧縮された高圧の流体から外側ハウジング12内の非圧縮部/潤滑剤槽部までの経路における洩れを防ぐために、円筒状の位置決め表面162と外側ハウジング12との間の領域を密封する。半径方向の外側に面する環状溝166内にシール164は保持される。] 図2
[0034] 図1から図3まで、特に図3を参照すると、固定スクロール110の上側(スクロールリブの反対側)には、浮動バッフル部材170が支持されている。バッフル部材170を収容するために、固定スクロール圧縮機体110の上側は環状を成し、さらに詳細には、円筒状の内側のハブ領域172と、その外側において離間する外周のリム領域174とを有し、ハブ領域172と外周のリム領域174とは、基部116の半径方向に延びるディスク領域176を介して連結されている。ハブ172とリム174との間には、バッフル部材170が収容される環状のピストン型のチャンバ178が設けられている。この構成により、バッフル部材170と固定スクロール圧縮機体110との組合せが、外側ハウジング12内において低圧領域から高圧チャンバ180を隔てるように機能する。バッフル部材170が固定スクロール圧縮機体110の外周のリム174と係合し、その内側で半径方向に拘束されている状態が図示されているが、バッフル部材170は代替として、外側ハウジング12の内面へ直に接して、円筒状に位置決めすることもできる。] 図1 図3
[0035] この実施の形態で示すように、そして特に図3を参照すると、バッフル部材170は、内側のハブ領域184と、ディスク領域186と、外周のリム領域188とを有する。強度の向上のために、ハブ領域184と外周のリム領域188との間のディスク領域186の上面に沿って半径方向に延在する複数のリブ190を一体的に設けるものとしてもよく、複数のリブ190は、好ましくは、中心軸54に対して等角度間隔に配置される。バッフル部材170は、高圧チャンバ180を外側ハウジング12の残りの部分から分離する機能に加えて、高圧チャンバ180で生じた圧力負荷を、固定スクロール圧縮機体110の内側の領域から固定スクロール圧縮機体110の外周の領域へ向けて伝達するように機能する。外周の領域において、圧力負荷は外側ハウジング12へ伝達され、外側ハウジング12においてより直接的に担持される。従って、構成要素に生ずる応力を実質的に回避または少なくとも最小限に抑え、スクロール圧縮機体のような作動部材の変形または撓みを実質的に回避できる。好ましくは、バッフル部材170は、固定スクロール圧縮機体110に対しては、内周の領域に沿って相対的に浮動可能に設けられる。これは、例えば、図示の実施の形態に示すように、固定スクロール圧縮機体およびバッフル部材の、各々のハブ領域に沿った互いに円筒状の摺動面間の円筒状に摺動する接合部192によって達成できる。高圧チャンバ180内の圧縮された高圧の冷媒はバッフル部材170に作用するために、摩擦係合による場合を除き、内側の領域に沿って負荷が伝達されることは実質的にないだろう。その代わりに、固定スクロール圧縮機体110およびバッフル部材170のそれぞれのリム領域が設置される半径方向の外周に、軸方向におけるリング状の接触部194が設けられる。好ましくは、バッフル部材170の最内部の直径部分と固定スクロール圧縮機体110の上側との間に環状の軸方向の隙間196を設ける。環状の軸方向の隙間196は、バッフル部材の半径方向の最内部とスクロール部材との間に画成され、高圧チャンバ180内で圧縮される高圧の冷媒によって生じる圧力負荷に応じてサイズを縮小するように構成される。隙間196は、圧力および荷重が除去された際には、弛緩状態におけるサイズにまで拡大可能である。] 図3
[0036] 負荷の伝達をさらに効果的に可能とするために、環状の中間圧または低圧チャンバ198がバッフル部材170と固定スクロール圧縮機体110との間に画成される。この中間圧または低圧チャンバは、(例えば、個別の圧縮チャンバ122の一つを固定スクロール圧縮機体を介して画成される流体連通路を通して中間圧または低圧チャンバ198に接続するために、)図示のように低い吸引圧に曝されるか、または中間圧に曝され得る。従って、負荷担持特性は、最良の応力/撓み設定のために選択された低圧または中間圧に基づいて構成され得る。いずれの場合でも、運転中の中間圧または低圧チャンバ198内部の圧力は高圧チャンバ180内部の圧力よりも実質的に低く、それによりバッフル部材170にかかる圧力差および負荷が生じる。]
[0037] 洩れを防ぎ、負荷の伝達をさらに可能とするために、内側および外側のシール204、206を設けてもよく、シール204、206は弾性を有するO−リングシール部材であってもよい。内側シール204は、好ましくは半径方向におけるシール(radial seal)であり、バッフル部材170の内径に沿って画成される半径方向の内側に面する内側溝208内に配設される。同様に、外側のシール206は、外周のリム領域188にバッフル部材170の外径に沿って画成される、半径方向の外側に面する外側溝210内に配設される。半径方向におけるシールを外側の領域に設けて示しているが、代替としてまたは追加として、軸方向におけるシールを軸方向に設けられるリング状の接合部194に沿って設けるものとしてもよい。]
[0038] バッフル部材170は打抜プレス加工された鋼製の部品によるものであってもよいが、好ましくは、図示のように、先に述べた構造的な特性を有するように、拡張された機能をもたらす鋳造および/または機械加工による部材(アルミニウムであってもよい)により構成される。この方式でバッフル部材を作成することにより、かかるバッフルの重負荷打抜プレス加工を回避できる。]
[0039] さらに、バッフル部材170を固定スクロール圧縮機体110に保持することができる。具体的には、図から分かるように、バッフル部材170の内側のハブ領域184の半径方向の内側に突出する環状フランジ214が、ストップ板212と固定スクロール圧縮機体110との間で軸方向に捕捉される。ストップ板212は、ボルト216によって固定スクロール圧縮機体110に締結される。ストップ板212は、固定スクロール圧縮機体110の内側のハブ172の上方で半径方向に突出する外延218を有する。ストップ板の外延218は、バッフル部材170のストッパ兼リテーナとして機能する。この方式における、ストップ板212の役割は、バッフル部材170が固定スクロール圧縮機体110に担持されるように、バッフル部材170を固定スクロール圧縮機体110に保持することである。]
[0040] 図示のように、ストップ板212は、逆止弁220の一部を成す。逆止弁は、内側のハブ172の内部において固定スクロール圧縮機体の出口エリアに画成されるチャンバ内に収容された可動バルブプレート要素222を有する。ストップ板212は、従って、可動バルブプレート要素222が内部に配置された逆止弁チャンバ224を閉鎖する。逆止弁チャンバ内には、中心軸54に沿って逆止弁220の動きをガイドする、円筒状のガイド壁面226が設けられる。凹部228がガイド壁226の上側の部分に設けられて、可動バルブプレート要素222が弁座230から離れてリフトされる際に、圧縮された冷媒が逆止弁を通過できるように構成される。開口232がストップ板212に設けられ、スクロール圧縮機組立体から高圧チャンバ180への圧縮ガスの通過を可能とする。逆止弁は、スクロール圧縮機組立体が作動しているときに、可動バルブプレート要素222がその弁座230から離されることによって、圧縮された冷媒が圧縮出口126を通ってスクロール圧縮機組立体から流出できるよう、一方向における流れを許容するように作動する。しかし、駆動ユニットが停止し、スクロール圧縮機組立体が作動を中断すると、高圧チャンバ180内の高圧は可動バルブプレート要素222を弁座230に押し戻す。これにより逆止弁220が閉鎖し、それによってスクロール圧縮機組立体を介する圧縮された冷媒の逆流が防止される。]
[0041] 作動中、スクロール圧縮機アセンブリ10は、ハウジングの流入ポート18で低圧の冷媒を受け入れ、ハウジングの流出ポート20を介して冷媒が流出可能に設けられた高圧チャンバ180へ送り出すために、冷媒を圧縮するように作動する。図4に示すように、内部導管234は、流入ポート18からモータハウジングの入口238を介して、モータハウジング48へ低圧の冷媒を導くことができるように、外側ハウジング12の内側において接続可能に設けられる。このことはモータを横切る低圧の冷媒の流れを可能とするものであり、それにより、モータの運転によって生ずるモータからの熱を冷却および除去することができる。続いて、低圧の冷媒は、モータハウジングを長手方向に、上端に向かって内部の空間を通過するとともに、低圧の冷媒は、中心軸54の周りに等角度間隔で配置された複数のモータハウジングの出口240(図2を参照)を通って流出可能に設けられている。モータハウジングの出口240は、モータハウジング48の内に、上側の軸受部材42の内に、またはモータハウジングと上側の軸受部材との組合せによって(例えば、図2に示すように、それらの間に形成された隙間によって)画成されてもよい。モータハウジングの出口240から流出すると、低圧の冷媒はモータハウジングと外側ハウジングとの間に形成された環状チャンバ242に流入する。そこから、低圧の冷媒は、図3に示すように、上側の軸受部材42と外側ハウジング12との間に隙間を形成するために上側の軸受部材42の両側の凹部によって画成される、一対の対向する外周の貫通ポート244を通過して、上側の軸受部材を通過できる。貫通ポート244は、モータハウジングの出口240に対して角度を隔てて配置されてもよい。上側の軸受部材42を通過すると、低圧の冷媒は最終的にスクロール圧縮機体110、112の流入エリア124に入る。流入エリア124から、低圧の冷媒は、最終的に両側のスクロールリブ114、118(固定スクロール圧縮機体のそれぞれの側に1つずつ設けられた流入口)に入り、チャンバ122によって漸進的に圧縮されて圧縮出口126において最大の圧縮状態に達し、続いて逆止弁220を通過して高圧チャンバ180に流入する。そこから、高圧に圧縮された冷媒は、スクロール圧縮機アセンブリ10からハウジングの冷媒流出ポート20を通過して流出する。] 図2 図3 図4
[0042] 図5および図6を参照すると、釣り合い重錘130がさらに詳細に、図7に示す釣り合い重錘の駆動シャフトへの取り付けとともに図示されている。図7に示すように、駆動シャフト46の上端に釣り合い重錘130が配置され、軸方向に摺動されて釣り合い重錘130が取り付けられる。以下でさらに詳細に説明するように、温度差を利用して、典型的には加熱によって釣り合い重錘を熱膨張させてから、釣り合い重錘を駆動シャフトに焼きばめする。しかし、例えば、釣り合い重錘の組み付けを容易にするために、駆動シャフトの直径を一時的に小さくする目的で駆動シャフトを冷却するステップ、ならびに/または加熱および冷却手法の組合せを含む、他の形態の温度差嵌合も利用できることは言うまでもない。代替として、他の実施の形態において、温度差の利点を利用することなく、釣り合い重錘をシャフトにプレスばめ(プレス圧入)することもできる。軸方向の大きな押込力を温度差の代わりに用いることができるが、そのような押込力を避ける必要性がある場合には、温度差を与える方が好ましい実施の形態であるものといえる。図7には、本実施の形態において好ましい、軸受ハウジングの内部に上側の軸受部材を装着してから、釣り合い重錘を組み付ける状態が示されているが、全部または一部の部品の組立前に、釣り合い重錘と駆動シャフトとを予め組み付けてもよい。] 図5 図6 図7
[0043] 発明の特定の態様によれば、釣り合い重錘130は駆動シャフトの一部分に収縮させられ(焼きばめされ)、駆動シャフトの他の部分を基準として配置される。例えば、図示の実施の形態において、釣り合い重錘130の取付けカラー132は、収縮させられる(焼きばめされる)中央貫通孔250を有し、これにより駆動シャフト46のオフセット偏心駆動セクション74に取り付けられる。さらに、取付けカラー132は、少なくとも部分的なカウンターボア(ザグリ)252も画成し、このカウンターボアは、中心軸54周りにおいて駆動シャフト46に対してオフセット重量部134を所定の角度位置(例えば、オフセット偏心駆動セクション74に対する所定の角度位置)に配置する。代替として、釣り合い重錘を、駆動シャフト46の大径円筒部分46aに焼きばめし、オフセット偏心駆動セクション74を基準として配置できる。いずれの場合も、一方の係合により焼きばめによる取り付けがなされ、他方の係合により所定の角度位置への配置がなされる。]
[0044] 図示するように、少なくとも部分的なカウンターボア252は、断続するカウンターボアであってもよく、代替の実施の形態では、完全に成形されたカウンターボア(ザグリ穴)であってもよい。部分的なカウンターボアのみを提供する好適な実施の態様では、少なくとも部分的なカウンターボア252を形成可能な少なくとも2つのタブが設けられる。それにより、段付座(steppedseats)がタブ254に形成され、軸方向における当接部258と、円筒壁セグメント260とが設けられる。図示の実施の形態において、円筒壁セグメント260は、中心軸54に対して、所定の角度位置での釣り合い重錘130の配置を提供する。このことは、この偏心関係を図示する図8にも示されており、シャフト位置決め接触面の角度位置の許容寸法感度を最小にするために使用され得る幾何学図がさらに示されている。図8において、貫通孔250の中心262が、より大きい方の少なくとも部分的なカウンターボア252の中心264と同様に示されている。大径の中心264は、図示のように、中心軸54と一致させることができる。] 図8
[0045] 前述から分かるように、貫通孔250と少なくとも部分的なカウンターボア252は、共に円形により構成することができる。例えば、貫通孔250は、円筒状の開口部であってもよい。貫通孔(円筒状の開口部)250と少なくとも部分的なカウンターボア252は各々、配置(位置決め)または温度差嵌合用、シャフトの異なる面との取り付け用に別々のシャフトとの接触面を提供する。その結果、シャフトと共に作用する異なる軸の周りに画成される二つの異なる接触面が提供され、そこでは軸または中心262、264の各々は図示するように異なる位置に配置される。中心262、264は、距離「e」だけオフセットされ、この距離は、中心軸54とオフセット偏心駆動セクション74の中心との間の距離に対応する(先の図面を参照のこと)。]
[0046] 図8に示すように、釣り合い重錘が大径を基準として配置される(例えば、配置タブ254によって画成される少なくとも部分的なカウンターボア252によって位置決めされる)場合、円筒壁セグメント260によって提供される位置決め接触面は、角度「b」を最大化することによって、算出される許容寸法感度を略最小にする、所定の角度位置に位置決めできる。三角法を用いて許容寸法感度を算出することができる。] 図8
[0047] 逆も真である場合、図9に示すように、釣り合い重錘は大径において収縮させられて(焼きばめされて)、小径を基準として配置され、中心間の離間距離Eに直交する、大径の中心264を通る線に沿う位置(例えば位置265)において、小径上で位置決めをおこなうことによって許容寸法感度は最小となる。] 図9
[0048] 許容寸法感度を最小にすることにより、釣り合い重錘130の質量中心(例えば、オフセット重量部134により提供される)は精確に位置決めされ、運転中のスクロール圧縮機アセンブリ内の全回転体の均衡を最大化する。均衡の最大化には、慣性力を相殺することにより、アセンブリ全体の振動と騒音を減らす効果がある。]
[0049] 以上に述べた利点は、釣り合い重錘を精確に取り付けるための容易で、反復可能な方法を提供すると同時に、固定具または計測具を必要とせずに達成できる単純化されたアセンブリを提供するものである。かかる方法は、駆動シャフト上への釣り合い重錘の組み付けを容易にするために、(例えば、釣り合い重錘を加熱することにより)釣り合い重錘とシャフトに温度差を与えるステップを備えることができる。例えば、貫通孔(円筒状の開口部)250を膨張させるように釣り合い重錘をある温度まで加熱昇温することにより、駆動シャフト46のオフセット偏心駆動セクション74に容易に嵌合できる。その後、釣り合い重錘はシャフトに組み付けられて、釣り合い重錘の異なる接触域が駆動シャフトの異なる環状セグメントと係合する。具体的には、貫通孔(円筒状の開口部)250がオフセット偏心駆動セクション74を摺動する一方で、少なくとも部分的なカウンターボア252が駆動シャフトの大径円筒部分46aの大径上を摺動する。次に、熱を放散させることにより、温度差を取り除き、釣り合い重錘を駆動シャフト上に係止する。温度差が取り除かれるとともに、温度差を高めたときの摺動オフセットを補正する自己整合(selfalignment)が生ずることになる。これは部分的に、自動で行われる。というのは、釣り合い重錘130は、駆動シャフトに係合する円筒壁セグメント260によって提供される配置面において、最小応力となる位置を自然に見つけようとするからである。]
[0050] 本明細書中で引用する公報、特許出願および特許を含むすべての文献は、各文献を個々に、具体的に示し、引用して組み込むかのように、また、その全体を本明細書に記載するかのように、引用して組み込まれる。]
[0051] 本発明の説明に関連して(特に以下の請求項に関連して)用いられる名詞及び同様な指示語の使用は、本明細書中で特に指摘したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、単数および複数の両方に及ぶものと解釈される。語句「備える」、「有する」、「含む」および「包含する」は、特に断りのない限り、オープンエンドターム(すなわち「〜を含むが限らない」という意味)として解釈される。本明細書中の数値範囲の具陳は、本明細書中で特に指摘しない限り、単にその範囲内に該当する各値を個々に言及するための略記法としての役割を果たすことだけを意図しており、各値は、本明細書中で個々に列挙されたかのように、明細書に組み込まれる。本明細書中で説明されるすべての方法は、本明細書中で特に指摘したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、あらゆる適切な順番で行うことができる。本明細書中で使用するあらゆる例または例示的な言い回し(例えば「など」)は、特に主張しない限り、単に本発明をよりよく説明することだけを意図し、本発明の範囲に対する制限を設けるものではない。明細書中のいかなる言い回しも、請求項に記載されていない要素を、本発明の実施に不可欠であるものとして示すものとは解釈されないものとする。]
[0052] 本明細書中では、本発明を実施するため本発明者が知っている最良の形態を含め、本発明の好ましい実施の形態について説明している。当業者にとっては、上記説明を読めば、これらの好ましい実施の形態の変形が明らかとなろう。本発明者は、熟練者が適宜このような変形を適用することを期待しており、本明細書中で具体的に説明される以外の方法で本発明が実施されることを予定している。従って本発明は、準拠法で許されているように、本明細書に添付された請求項に記載の内容の修正および均等物をすべて含む。さらに、本明細書中で特に指摘したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、すべての変形における上記要素のいずれの組合せも本発明に包含される。]
[0053] 10スクロール圧縮機アセンブリ
12外側ハウジング
14スクロール圧縮機組立体
16駆動ユニット
18冷媒流入ポート
20冷媒流出ポート
24中央ハウジングセクション
26上端ハウジングセクション
28下端ハウジングセクション
30密閉チャンバ
32側壁部(上端ハウジングセクション)
34 側壁部(下端ハウジングセクション)
40電動モータアセンブリ
42軸受部材(上側)
44 軸受部材(下側)
46駆動シャフト(電動モータアセンブリ)
46a (最大)直径部分(大径円筒部分)(駆動シャフト)
46b 直径部分(駆動シャフト)
46c 直径部分(駆動シャフト)
46d (最小)直径部分(駆動シャフト)
48モータハウジング(電動モータアセンブリ)
50ステータ(電気コイル)(電動モータアセンブリ)
52ロータ(電動モータアセンブリ)
54中心軸
58中央ハブ(軸受部材(下側))
60円筒軸受(軸受部材(下側))
62支持アーム(軸受部材(下側))
64着座面(下端ハウジングセクション)
66座部(軸受部材(下側))
68外延部(軸受部材(下側))
72 段部(駆動シャフト)
74オフセット偏心駆動セクション
75駆動面(オフセット偏心駆動セクション)
76潤滑剤槽
78インペラ(駆動シャフト)
80潤滑剤通路(駆動シャフト)
84軸受ハブ(軸受部材(上側))
86支持ウェブ(軸受部材(上側))
88支持リム(軸受部材(上側))
90 着座面(軸受部材(上側))
92 着座面(軸受部材(上側))
94段付領域(上側/中央ハウジングセクション)
96スラスト面(カラー部材)
98 カラー部材
100接合部(カラー部材)
102 中央開口部(カラー部材)
110固定スクロール圧縮機体(スクロール圧縮機組立体)
112可動スクロール圧縮機体(スクロール圧縮機組立体)
114 第1のスクロールリブ(固定スクロール圧縮機体)
116 基部(固定スクロール圧縮機体)
118 第2のスクロールリブ(可動スクロール圧縮機体)
120 基部(可動スクロール圧縮機体)
122圧縮チャンバ
124 流入エリア
126圧縮出口(固定スクロール圧縮機体)
128駆動ハブ(可動スクロール圧縮機体)
130釣り合い重錘(上側)
132取付けカラー(釣り合い重錘(上側))
134オフセット重量部(釣り合い重錘(上側))
135 釣り合い重錘(下側)
140キー継手(オルダム継手)
142リング体(キー継手)
144 第1のキー(キー継手)
146 第1の横軸
148 キー溝トラック(固定スクロール圧縮体)
152 第2のキー(キー継手)
154 第2の横軸
156摺動ガイド部(可動スクロール圧縮機体)
158 脚部(固定スクロール圧縮機体)
160ボルト
162 表面(固定スクロール圧縮機体)
164O−リングシール
166環状溝(固定スクロール圧縮機体)
170浮動バッフル部材
172ハブ領域(固定スクロール圧縮機体)
174リム領域(固定スクロール圧縮機体)
176ディスク領域(固定スクロール圧縮機体)
178ピストン型チャンバ
180高圧チャンバ
184 ハブ領域(浮動バッフル部材)
186 ディスク領域(浮動バッフル部材)
188 リム領域(浮動バッフル部材)
190リブ(浮動バッフル部材)
192 接合部
194 接合部
196 隙間
198中間圧(低圧)チャンバ
204 O−リングシール
206 O−リングシール
208内側溝(浮動バッフル部材)
210外側溝(浮動バッフル部材)
212ストップ板
214環状フランジ(浮動バッフル部材)
216 ボルト
218 外延(ストップ板)
220逆止弁
222可動バルブプレート要素(逆止弁)
224逆止弁チャンバ(逆止弁)
226ガイド壁面(逆止弁)
228 凹部(逆止弁)
230弁座(逆止弁)
232 開口(ストップ板/逆止弁)
234内部導管
238 入口(モータハウジング)
240 出口(モータハウジング)
242環状チャンバ
244貫通ポート(軸受部材(上側))
250中央貫通孔(円筒状の開口部)(釣り合い重錘(上側))
252カウンターボア(釣り合い重錘(上側))
254配置タブ(釣り合い重錘(上側))
258 (軸方向における)当接部(配置タブ)(釣り合い重錘(上側))
260円筒壁セグメント(配置タブ)(釣り合い重錘(上側))
262小径の中心(中央貫通孔)(釣り合い重錘(上側))
264 大径の中心(カウンターボア)(中心軸)(釣り合い重錘(上側))]
权利要求:

請求項1
それぞれの基部と、前記それぞれの基部から突出するそれぞれのスクロールリブとを有し、それらが互いに係合するように構成された複数のスクロール圧縮機体と;シャフト上に回転出力を提供する駆動ユニットであって、前記シャフトは、前記複数のスクロール圧縮機体の一つを駆動するように作動して流体を圧縮するための相対的な運動を可能とするように構成された、駆動ユニットと;前記シャフトに取り付けられる釣り合い重錘とを備え;前記釣り合い重錘は:(a)第1の軸の周りに画成される、前記シャフトに作用する、前記シャフトとの第1の接触面と;(b)前記第1の軸とは異なる、第2の軸の周りに画成される、前記シャフトに作用する、前記シャフトとの第2の接触面とを有する;流体圧縮用のスクロール圧縮機。
請求項2
前記接触面の一方は、前記釣り合い重錘を前記シャフトに対して所定の角度位置に配置し、前記接触面の他方は、前記釣り合い重錘を前記シャフトに固定する締りばめを形成する、請求項1に記載のスクロール圧縮機。
請求項3
前記釣り合い重錘は、カラー部と、オフセットした質量中心を有する重量部とを含み、前記カラー部は、前記第1および第2の接触面を提供するための円形の開口部と少なくとも部分的なカウンターボアとを有する、請求項2に記載のスクロール圧縮機。
請求項4
前記シャフトとの前記第1の接触面は、締りばめを形成する前記円形の開口部によって画成され、前記シャフトとの前記第2の接触面は、前記釣り合い重錘を前記所定の角度位置に配置する前記少なくとも部分的なカウンターボアによって画成される、請求項3に記載のスクロール圧縮機。
請求項5
前記シャフトとの前記第1の接触面は、締りばめを形成する前記少なくとも部分的なカウンターボアによって画成され、前記シャフトとの前記第2の接触面は、前記釣り合い重錘を前記所定の角度位置に配置する前記円形の開口部によって画成される、請求項3に記載のスクロール圧縮機。
請求項6
前記配置のための前記接触面は、角度を隔てて設けられた2つのタブ上に形成され、角度を隔てて設けられた前記タブの各々は、前記シャフト上に前記釣り合い重錘を配置するために、前記シャフトと係合する部分的な円筒壁セグメントを画成する、請求項2に記載のスクロール圧縮機。
請求項7
前記タブは、許容寸法感度を略最小にする所定の位置に設けられる、請求項6に記載のスクロール圧縮機。
請求項8
前記シャフトは、前記第1の軸に略同軸に設けられた円筒セグメントと、前記第1の軸からオフセットして設けられた偏心環状セグメントとを有し、前記偏心環状セグメントは、前記スクロール圧縮機体の一方の駆動ハブに係合するように構成されるとともに、前記第1のシャフトとの接触面は前記偏心環状セグメントを受け入れる円形の開口部を含み、前記第2のシャフトとの接触面は、前記円筒セグメントに係合する少なくとも部分的なカウンターボアによって画成される、請求項1に記載のスクロール圧縮機。
請求項9
中心軸の周りを回転可能なシャフトであって、前記中心軸に略同軸に設けられた中心環状セグメントと、前記中心軸からオフセットして設けられた偏心環状セグメントとを有する、シャフトと;前記釣り合い重錘を前記シャフトに配置するために、前記偏心環状セグメントと係合するとともに、前記釣り合い重錘を前記シャフトに取り付けるために、前記中心環状セグメントと係合する、釣り合い重錘とを備える;装置。
請求項10
前記釣り合い重錘は、カラー部と、オフセットした質量中心を提供する重量部とを含み、前記カラー部は、開口部と少なくとも部分的なカウンターボアとを有し、前記少なくとも部分的なカウンターボアは前記中心環状セグメントに着座し、前記偏心環状セグメントは前記開口部を通して突出するように構成された、請求項9に記載の装置。
請求項11
前記少なくとも部分的なカウンターボアは、前記釣り合い重錘を前記シャフトに対して所定の角度位置に配置し、前記開口部は前記偏心環状セグメントとの締りばめを形成する、請求項10に記載の装置。
請求項12
前記開口部は、前記釣り合い重錘を前記シャフトに対して所定の角度位置に配置し、前記少なくとも部分的なカウンターボアは前記中心環状セグメントとの締りばめを形成する、請求項10に記載の装置。
請求項13
それぞれの基部と、前記それぞれの基部から突出するそれぞれのスクロールリブとを有し、それらが互いに係合するように構成されたスクロール圧縮機体と;シャフト上に回転出力を提供する駆動ユニットであって、前記シャフトは、前記スクロール圧縮機体の一つを駆動するように作動して、流体を圧縮するための相対的な運動を可能とするように構成された、駆動ユニットとをさらに備える;請求項9に記載の装置。
請求項14
組み付けを容易にするために、シャフトと釣り合い重錘に温度差を与えるステップであって、前記シャフトは、中心軸に略同軸に設けられた中心環状セグメントと、前記中心軸からオフセットして設けられた偏心環状セグメントとを含む環状セグメントを有する、温度差を与えるステップと;前記シャフトに前記釣り合い重錘を組み付けるステップと;前記釣り合い重錘を前記環状セグメントのうちの第1の環状セグメントに配置するステップと;前記釣り合い重錘を前記環状セグメントのうちの第2の環状セグメントに係止するステップとを備える;スクロール圧縮機アセンブリのシャフトに釣り合い重錘を取り付ける方法。
請求項15
前記温度差を取り除いて、前記環状セグメントのうちの第2の環状セグメントに前記釣り合い重錘を係止するステップをさらに備える、請求項14に記載の方法。
請求項16
前記釣り合い重錘に形成された開口部を加熱することにより熱膨張させるステップと;前記釣り合い重錘を前記偏心環状セグメント上で摺動させるステップとをさらに備える;請求項15に記載の方法。
請求項17
前記釣り合い重錘に設けられた少なくとも部分的なカウンターボアに前記中心環状セグメントを着座させるステップをさらに備える、請求項14に記載の方法。
請求項18
前記配置するステップは、前記釣り合い重錘の質量中心を前記中心軸に対して角度位置において位置決めするステップを有する、請求項14に記載の方法。
請求項19
前記釣り合い重錘と前記駆動シャフトとを2つの所定の接触位置において接触させることにより前記角度位置において位置決めをおこなう許容寸法感度を最小に設けるステップをさらに備える、請求項18に記載の方法。
請求項20
前記接触位置を提供するために、2つのタブを角度を隔てた配置において設けるステップをさらに備える、請求項19に記載の方法。
請求項21
スクロール圧縮機体と駆動モータとの間に前記釣り合い重錘を設けるステップをさらに備え、前記スクロール圧縮機体は、それぞれの基部と、前記それぞれの基部から突出するそれぞれのスクロールリブとを有し、それらが互いに係合するように構成されるとともに、前記駆動モータはシャフト上に回転出力を提供し、前記シャフトは、前記スクロール圧縮機体の一つを駆動するように作動して、流体を圧縮するための相対的な運動を可能とするように構成された、請求項14に記載の方法。
請求項22
前記組み付けるステップは、前記釣り合い重錘を前記シャフトにプレスばめするステップを有する、請求項14に記載の方法。
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