![]() 熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤及びこれを含む熱可塑性ポリエステル樹脂組成物
专利摘要:
本発明は、熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤及びこれを含む熱可塑性ポリエステル樹脂組成物に関し、更に詳しくは、a)内層の粒径(Pa)に対する外層の粒径(Pb)の比(Pb/Pa)が1.05乃至1.5であり、内層又は外層のガラス転移温度が−30℃以下である多層構造のゴムラテックス20乃至80重量%と、b)ビニル単量体20乃至80重量%とをグラフト重合することによって製造した熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤に関する。本発明によると、ゴムラテックスの含量、ガラス転移温度、粒径、及び屈折率が調節された多層構造を有する熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤を含有させることによって、優れた透明性及び改良された衝撃強度を有する熱可塑性ポリエステル樹脂組成物を提供することができる。 公开号:JP2011510130A 申请号:JP2010543048 申请日:2008-12-24 公开日:2011-03-31 发明作者:ゲオン−スー・キム;サン−イル・ナン;ユン−ホ・キム 申请人:エルジー・ケム・リミテッド; IPC主号:C08F279-02
专利说明:
[0001] 本発明は、熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤及びこれを含む熱可塑性ポリエステル樹脂組成物に関し、更に詳しくは、ゴムラテックスの含量、ガラス転移温度、粒径、及び屈折率が調節された多層構造の熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤を含むことによって透明性及び衝撃強度が改良された熱可塑性ポリエステル樹脂組成物に関する。] 背景技術 [0002] 今日まで、熱可塑性ポリエステル樹脂の衝撃強度を改善するために、熱可塑性ポリエステル樹脂と耐衝撃性改良剤である熱可塑性グラフト共重合体とからなる熱可塑性ポリエステル樹脂組成物に関する多くの研究がされてきたが、衝撃強度が向上するにつれ、それ以外の物性が低下する問題があった。例えば、米国特許第4,117,034号、第4,180,494号は、熱可塑性ポリエステル樹脂に、ブタジエンをベースとする(butadiene-based)コアを有するコア−シェルタイプのポリマーを耐衝撃性改良剤として添加して、ポリエステル樹脂組成物の衝撃強度を高める方法を開示したが、ポリエステル樹脂組成物の透明性が低下する問題があった。] [0003] これに対し、ポリエステル樹脂の透明性を保持する研究の一環として、米国特許第5,321,056号、第5,409,967号は、ポリエステル樹脂に、シェルがスチレン共重合体からなる耐衝撃性改良剤を添加することによって、透明性を維持するとともにポリエステル樹脂組成物の耐衝撃強度を高める方法を開示した。しかし、ポリエステル樹脂組成物の透明性を維持する場合、充分な水準で衝撃強度を向上させることはできなかった。] [0004] 韓国特許公開第2002-0060011号、第2003−0018671号、第2007−0021894号は、ポリ塩化樹脂の耐衝撃性を向上させるために、多層構造のゴムラテックスをグラフト共重合体として使用する方法を開示した。しかし、これを熱可塑性ポリエステル樹脂組成物に適用する場合、屈折率の差異により透明性が低下する問題が発生した。] 先行技術 [0005] 韓国特許公開第2002-0060011号 韓国特許公開第2003−0018671号 韓国特許公開第2007−0021894号] 発明が解決しようとする課題 [0006] 上記のような従来技術の問題を解決するために、本発明は、ゴムラテックスの含量、ガラス転移温度、粒径、及び屈折率が調節された多層構造の熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤を提供するとともに、これを含むことで透明性及び衝撃強度が向上した熱可塑性ポリエステル樹脂組成物を提供することを目的とする。 本発明の前記目的及びその他の目的は、本発明の以下の実施態様により全部達成され得る。] 課題を解決するための手段 [0007] 前記目的を達成するために、本発明は、a)内層の粒径(Pa)に対する外層の粒径(Pb)の比(Pb/Pa)が1.05乃至1.5であり、内層又は外層のガラス転移温度が−30℃以下である多層構造のゴムラテックス20乃至80重量%と、b)ビニル単量体20乃至80重量%とがグラフト重合された熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤、及びこれを含むことで透明性及び衝撃強度が向上した熱可塑性ポリエステル樹脂組成物を提供する。] [0008] 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明者らは、熱可塑性ポリエステル樹脂と熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤である熱可塑性グラフト共重合体とからなる、透明性及び衝撃強度に優れた熱可塑性ポリエステル樹脂組成物を研究する過程で、前記熱可塑性グラフト共重合体のベースとして使用する多層構造のゴムラテックスの内層と外層のガラス転移温度及び粒径比などを調節することによって、製造される熱可塑性ポリエステル樹脂組成物の衝撃強度を顕著に向上させることができることを確認し、また、このように製造した熱可塑性グラフト共重合体の屈折率と熱可塑性ポリエステル樹脂の屈折率との差異を0.005より小さく調節すると、透明性に優れた熱可塑性ポリエステル樹脂組成物が得られることを確認し、これに基づいて本発明を完成した。] [0009] 本発明の熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤は、a)内層の粒径(Pa)に対する外層の粒径(Pb)の比(Pb/Pa)が1.05乃至1.5であり、内層又は外層のガラス転移温度が−30℃以下である多層構造のゴムラテックス20乃至80重量%と、b)ビニル単量体20乃至80重量%とをグラフト重合することによって製造されることを特徴とする。] [0010] 本熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤は熱可塑性グラフト共重合体であって、その屈折率は、グラフト共重合体の製造時に使用するゴムラテックスの屈折率と含量と、グラフティングされる単量体の成分及び含量とによって決定される。] [0011] 本明細書において、屈折率は、A物質とB物質とからなるC物質の屈折率で説明することができ、下記数学式1で表される式を満足する。] [0012] [数学式1] RIC =RIA× WtA + RIB × WtB ここで、RICはCの屈折率であり、RIAはAの屈折率であり、WtAはAの重量比(Aの重量/(Aの重量+Bの重量))であり、RIBはBの屈折率であり、WtBはBの重量比である。] [0013] 熱可塑性グラフト共重合体は、多層構造のゴムラテックス20乃至80重量%に、ビニル単量体からなる群から選択された1種以上の単量体20乃至80重量%をグラフト重合させることによって製造される。] [0014] この多層構造のゴムラテックスは内層と外層とからなり、内層の粒径(Pa)に対する外層の粒径(Pb)の比(Pb/Pa)は1.05〜1.5であり、好ましくは1.1〜1.3であり、内層又は外層のガラス転移温度は−30℃以下であることが衝撃強度の向上にとって好ましい。前記粒径比(Pb/Pa)が1.05より小さいか、1.5より大きい場合、衝撃強度の改善効果が目立たない。また、内層と外層のガラス転移温度が両方とも−30℃より高い場合にも衝撃強度の改善効果が目立たない。] [0015] ゴムラテックスは、共役ジエン系単量体、エチレン性不飽和芳香族化合物、及び架橋剤からなる。前記共役ジエン系単量体、エチレン性不飽和芳香族化合物、及び架橋剤の種類や含量を調節してゴムラテックスのガラス転移温度および屈折率を調節することができ、熱可塑性ポリエステル樹脂の種類や所望する物性により変更することも可能である。従って、共役ジエン系単量体、エチレン性不飽和芳香族化合物、及びこれらの架橋に使用する架橋剤の含量は、本発明では限定されない。] [0016] ゴムラテックスの製造に使用する共役ジエン系単量体は、外部からの衝撃を吸収して耐衝撃性を向上させる役割をし、例えば、ブタジエン、イソプレン、及びクロロイソプレンからなる群から1種以上を選択して使用することができる。] [0017] ゴムラテックスの製造に使用するエチレン性不飽和芳香族化合物は、ゴムラテックスの屈折率を熱可塑性ポリエステル樹脂の屈折率と同等に調節することによって、屈折率の差異によって発生する光の散乱を抑制し、透明度を維持させる役割をする。エチレン性不飽和芳香族化合物として、例えば、スチレン、アルファメチルスチレン、イソプロピルフェニルナフタレン、ビニルナフタレン、ベンゼン環の各水素のうち少なくとも一つ以上が炭素数1乃至3のアルキル基に置換されたアルキルスチレン、及びベンゼン環の各水素のうち少なくとも一つ以上がハロゲンで置換されたハロゲン化スチレンからなる群から1種以上を選択して使用することができる。] [0018] ゴムラテックスの製造時に架橋剤を使用することができる。この架橋剤は、ゴムラテックスの架橋度を調節する役割をする。 架橋剤は、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、アリールメタクリレート、及び1,3−ブチレングリコールジアクリレートなどからなる群から選択された1種以上の化合物であることが好ましい。] [0019] 前記架橋剤は、ゴムラテックスの製造時に使用する総単量体(架橋剤を含む)100重量%に対して5重量%以下で使用するが、好ましくは、熱可塑性ポリエステル樹脂の衝撃強度を高めるために2重量%以下で使用する。] [0020] 本発明において、ゴムラテックスの製造方法は特に限定されず、当業者によく知られている方法によって製造することができる。] [0021] ゴムラテックスの粒径、ゲル含量も同様に、特に限定されない。] [0022] 熱可塑性グラフト共重合体の製造方法は、上記の方法で製造したゴムラテックス20乃至80重量%と、ビニル単量体からなる群から選択した1種以上の単量体20乃至80重量とを1段階又は2段階以上の多段階でグラフト乳化重合させる段階を含む。この際、2段階以上の多段階重合では、ゴムラテックスにグラフティングされる単量体成分の含量を各段階で異なるようにすることができる。但し、第1段階または第2段階における単量体含量は、グラフトさせる単量体の種類や目標とする屈折率によって調節することができる。] [0023] 熱可塑性グラフト共重合体の製造時にゴムラテックスの使用量が20重量%未満である場合は、衝撃強度の改善効果が目立たず、80重量%を超える場合は、ゴムラテックスと熱可塑性ポリエステル樹脂との相溶性不足により、分散性や機械的物性が落ちる問題がある。] [0024] ビニル単量体は、ゴムラテックスと熱可塑性ポリエステル樹脂との相溶性を高める役割と、熱可塑性グラフト共重合体の屈折率を熱可塑性ポリエステル樹脂の屈折率と同等にすることにより、屈折率の差異によって発生する光の散乱を抑制、透明度を維持させる役割とを有する。ビニル単量体は、例えば、スチレン、アルファメチルスチレン、イソプロピルフェニルナフタレン、ビニルナフタレン、C1乃至C3のアルキル基が置換されたスチレン、及びハロゲンが置換されたスチレンのような芳香族ビニル化合物;メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレート、及びブチルアクリレートなどのアルキル(メタ)アクリレート;ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、アルコキシアルキル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシ基又はアルコキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル;アクリロニトリルなどのシアン化ビニル化合物;(メタ)アクリル酸;並びにマレイミド系化合物からなる群から選択された1種以上の化合物であることが好ましい。前記ゴムラテックスの製造時に使用するものと同一の化合物を使用することもできる。] [0025] 熱可塑性グラフト共重合体の製造方法において、反応媒体、開始剤、乳化剤、触媒、安定剤などは、本発明の属する技術分野で公知のものであれば、特別な制限なく通常の含量で使用することができる。例えば、乳化剤としては、乳化重合技術でよく知られている多様な種類から選択されることができ、好ましくは、脂肪酸カリウム塩、オレイン酸カリウム塩などの脂肪酸塩、弱酸のアルカリ金属塩などがある。また、重合開始剤としては、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、ペルオキシ化合物などの水溶性重合開始剤、又は、クメンヒドロペルオキシド、ジイソプロピルベンゼンヒドロペルオキシド、アゾビスイソブチロニトリル、三級ブチルヒドロペルオキシド、パラメタンヒドロペルオキシド、ベンゾイルペルオキシドなどの脂溶性重合開始剤を使用することができる。これらに関しては、実施例の記載を参照することができる。] [0026] ゴムラテックス及びグラフト重合段階の重合条件も同様に、特に限定されない。] [0027] 本発明の熱可塑性ポリエステル樹脂組成物は、熱可塑性ポリエステル樹脂50乃至95重量%と熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤5乃至50重量%とを含むが、前記熱可塑性ポリエステル樹脂の屈折率と熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤の屈折率との差異が0.005以下であることを特徴とする。] [0028] 本熱可塑性ポリエステル樹脂組成物は、前記熱可塑性グラフト共重合体の屈折率を熱可塑性ポリエステル樹脂の屈折率と同等に調節することによって、優れた透明性を維持することができる。] [0029] 熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤(熱可塑性グラフト共重合体)の屈折率と、熱可塑性ポリエステル樹脂の屈折率との間の関係が、下記数学式2で表される式を満足する場合には、優れた透明性を維持することができる。] [0030] [数学式2] |RIA−RIB| ≦ 0.005(好ましくは0.003) 前記熱可塑性ポリエステル樹脂は、分子構造内にエステル基(-COO-)を有する高分子物質であって、透明性、機械的特性、ガスバリア性、耐熱性などの物理的性質、耐溶剤性、耐酸性、耐アルカリ性などの化学的性質、経済性、及び再利用性に優れており、様々な分野で広く用いられている。この樹脂は、押出成形、ブロー成形、カレンダー成形などによって加工することができる。] [0031] 本発明の熱可塑性ポリエステル樹脂組成物は、前記熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤5乃至50重量%、及び熱可塑性ポリエステル樹脂50乃至95重量%を含むことが好ましい。熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤の使用量が5重量%未満である場合は、衝撃強度の改善効果が目立たず、50重量%を超える場合は、機械的強度が低下する。] [0032] 本熱可塑性樹脂組成物は、必要に応じて、本発明の分野で公知のプロセスオイル、潤滑油、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、及び顔料などの添加剤を通常の含量で更に含むことができる。] [0033] 以下に、本発明の理解のために好ましい実施例を提示するが、下記実施例は本発明を例示するためのものであり、本発明の範疇及び技術思想範囲内で多様な変更及び修正が可能であることは当業者にとって明白であり、このような変形及び修正が添付の特許請求範囲に属するのも当然である。] [0034] 実施例1 <ゴムラテックスの製造> 下記化合物の重量%は、ゴムラテックスの製造のために使用した単量体混合物100重量%を基準に表したものであり、重量部は、前記単量体混合物100重量部を基準に表したものである。] [0035] 攪拌機が装着された120リットル高圧重合容器に、イオン交換水150重量部、添加剤として緩衝溶液0.5重量部、オレイン酸カリウム1.0重量部、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウム0.0047重量部、硫酸第1鉄0.003重量部、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム0.02重量部、及びジイソプロピルベンゼンヒドロペルオキシド0.1重量部を初期充填した。] [0036] ここに、内層の反応のために、ブタジエン15重量%、スチレン34.5重量%、及びジビニルベンゼン0.5重量%を投入して40℃で6時間重合を実施した。投入した単量体の重合転換率が90%以上となった後、外層の反応のために、ブタジエン45重量%、スチレン4.5重量%、ジビニルベンゼン0.5重量%、及びオレイン酸カリウム0.5重量部を投入して60℃で6時間重合を実施した。粒径が1000nmであるゴムラテックスが得られた。最終重合転換率は98%であった。] [0037] <熱可塑性グラフト共重合体の製造> 下記化合物の重量%は、熱可塑性グラフト共重合体の製造のために使用したゴムラテックスと新たに添加した単量体との混合物100重量%を基準に表したものであり、重量部は、ゴムラテックスと新たに添加された単量体との混合物100重量部を基準に表したものである。] [0038] 上で製造したゴムラテックス45重量%(固体粉末)を密閉反応器に投入した後、窒素を充填した。ここにエチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウム0.04重量部、硫酸第一鉄0.024重量部、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム0.16重量部を投入した。その後、ヒドロキシエチルメタクリレート5重量%、スチレン50重量%、オレイン酸カリウム1.0重量部、イオン交換水55重量部、及びt−ブチルヒドロペルオキシド0.2重量部を投入した後、60℃で2時間、次いでさらに1時間重合を実施した。] [0039] <熱可塑性グラフト共重合体粉末の製造> 上で製造したラテックス状の熱可塑性グラフト共重合体を塩酸で凝固させ、重合体と水を分離させた後、脱水乾燥して、熱可塑性グラフト共重合体粉末を得た。] [0040] <熱可塑性ポリエステル樹脂組成物シートの製造> 屈折率が1.565である熱可塑性ポリエステル樹脂80重量%と、上で製造した熱可塑性グラフト共重合体20重量%とを混合し、次いで、押出機を用いて250℃で溶融混練してペレットを得た。得られたペレットをダイ温度220℃でT−ダイ押出を通じて0.5mmの厚みのシートを得た。] [0041] 実施例2 ゴムラテックスを製造するために、内層の反応のためにブタジエン30重量%、スチレン39重量%、及びジビニルベンゼン1.0重量%を投入したことと、外層の反応のためにブタジエン30重量%のみを投入して重合を実施したこと以外は、実施例1に記述したとおりに実施した。] [0042] 実施例3 ゴムラテックスを製造するために、内層の反応のためにブタジエン40重量%、スチレン9.5重量%、及びジビニルベンゼン0.5重量%を投入したことと、外層の反応のためにブタジエン20重量%、スチレン29.5重量%、及びジビニルベンゼン0.5重量%を投入して重合を実施したこと以外は、実施例1に記述したとおりに実施した。] [0043] 実施例4 ゴムラテックスを製造するために、内層の反応のためにブタジエン37.5重量%、スチレン12重量%、及びジビニルベンゼン0.5重量%を投入したことと、外層の反応のためにブタジエン37.5重量%、スチレン12重量%、及びジビニルベンゼン0.5重量%を投入して重合を実施したことと、熱可塑性グラフト共重合体を製造するためにゴムラテックス30重量%、ヒドロキシエチルメタクリレート7重量%、スチレン63重量%、及びオレイン酸カリウム1.5重量部を投入して重合を実施したこと以外は、実施例1に記述したとおりに実施した。] [0044] 実施例5 ゴムラテックスを製造するために、内層の反応のためにブタジエン25重量%、スチレン44重量%、及びジビニルベンゼン1.0重量%を投入したことと、外層の反応のためにブタジエン25重量%、及びスチレン5重量%を投入して重合を実施したことと、熱可塑性グラフト共重合体を製造するために前記のゴムラテックス60重量%、ヒドロキシエチルメタクリレート4重量%、及びスチレン36重量%を投入して重合を実施したこと以外は、実施例1に記述したとおりに実施した。] [0045] 比較例1 熱可塑性ポリエステル樹脂組成物シートを製造するために、熱可塑性ポリエステル樹脂97重量%と熱可塑性グラフト共重合体3重量%を混合したこと以外は、実施例1に記述したとおりに実施した。] [0046] 比較例2 熱可塑性ポリエステル樹脂組成物シートを製造するために、熱可塑性ポリエステル樹脂45重量%と熱可塑性グラフト共重合体55重量%を混合したこと以外は、実施例1に記述したとおりに実施した。] [0047] 比較例3 ゴムラテックスを製造するために、内層の反応のためにブタジエン50重量%のみを投入したことと、外層の反応のためにブタジエン50重量%のみを投入して重合を実施したことと、熱可塑性グラフト共重合体を製造するために、ゴムラテックス18重量%、ヒドロキシエチルメタクリレート9重量%、スチレン73重量%、及びオレイン酸カリウム2.0重量部を投入して重合を実施したこと以外は、実施例1に記述したとおりに実施した。] [0048] 比較例4 ゴムラテックスを製造するために、内層の反応のためにブタジエン25重量%、スチレン54重量%、及びジビニルベンゼン1.0重量%を投入したことと、外層の反応のためにブタジエン15重量%、及びスチレン5重量%を投入して重合を実施したことと、熱可塑性グラフト共重合体を製造するために、ゴムラテックス85重量%、ヒドロキシエチルメタクリレート1.5重量%、スチレン13.5重量%、及びオレイン酸カリウム0.5重量部を投入して重合を実施したこと以外は、実施例1に記述したとおりに実施した。] [0049] 比較例5 ゴムラテックスを製造するために、内層の反応のためにブタジエン50重量%、スチレン39重量%、及びジビニルベンゼン1.0重量%を投入したことと、外層の反応のためにブタジエン10重量%のみを投入して重合を実施したこと以外は、実施例1に記述したとおりに実施した。] [0050] 比較例6 ゴムラテックスを製造するために、内層の反応のためにブタジエン15重量%、及びスチレン5重量%を投入したことと、外層の反応のためにブタジエン45重量%、スチレン34重量%、及びジビニルベンゼン1.0重量%を投入して重合を実施したこと以外は、実施例1に記述したとおりに実施した。] [0051] 比較例7 ゴムラテックスを製造するために、内層の反応のためにブタジエン30重量%、スチレン19.5重量%、及びジビニルベンゼン0.5重量%を投入したことと、外層の反応のためにブタジエン30重量%、スチレン19.5重量%、及びジビニルベンゼン0.5重量%を投入して重合を実施したこと以外は、実施例1に記述したとおりに実施した。] [0052] 比較例8 ゴムラテックスを製造するために、内層の反応のためにブタジエン37.5重量%、スチレン12重量%、及びジビニルベンゼン0.5重量%を投入したことと、外層の反応のためにブタジエン37.5重量%、スチレン12重量%、及びジビニルベンゼン0.5重量%を投入して重合を実施したこと以外は、実施例1に記述したとおりに実施した。] [0053] 比較例9 ゴムラテックスを製造するために、内層の反応のためにブタジエン25重量%、スチレン54重量%、及びジビニルベンゼン1.0重量%を投入したことと、外層の反応のためにブタジエン15重量%、及びスチレン5重量%を投入して重合を実施したこと以外は、実施例1に記述したとおりに実施した。] [0054] [試験例] 屈折率評価 屈折率はAbbe Refractometerを用いて25℃で測定した。] [0055] 衝撃強度の評価 前記実施例1乃至5及び比較例1乃至9で製造したシートを切って厚み0.5mmの10cm × 14cmの試片を製作し、25℃で2時間熟成させた後、円形鋸刃を回転させながら15mm/秒の速度で鋸刃を当てた時、試片が50%破壊されるrpmを測定した。] [0056] 透明性の評価 前記実施例1乃至5及び比較例1乃至9で製造したシートを、130℃で加熱プレスを用いてASTMD1003規格の透明性測定のための厚み3 mmの試片に製造し、Haze Meterを用いてヘイズ値を測定した。] [0057] 実施例1乃至5及び比較例1乃至9で製造した熱可塑性ポリエステル樹脂組成物の透明性及び衝撃強度と、使用した熱可塑性グラフト共重合体の含量及び屈折率と、使用したゴムラテックスの含量、内層と外層の粒径比、内層と外層のガラス転移温度とを各々測定した。結果を表1に示す。] [0058] 熱可塑性ポリエステル樹脂組成物の透明性はヘイズ値が5.0以下、衝撃強度は500rpm以上であることが好ましい。] [0059] ] [0060] 表1に示したように、熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤である熱可塑性グラフト共重合体の含量と屈折率を変化させることによって、熱可塑性ポリエステル樹脂組成物の透明性と衝撃強度を向上させることができることが確認できる。実施例1乃至実施例5によって実証されたとおり、本発明の熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤(熱可塑性グラフト共重合体)の含量が5〜50重量%であり、屈折率が熱可塑性ポリエステル樹脂と同等である場合には、透明性と衝撃強度が優れる。しかし、比較例1乃至比較例2によって実証されたとおり、熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤(熱可塑性グラフト共重合体)の含量があまりにも少ないか、あまりにも多い場合には、衝撃強度の改善効果がないか、樹脂組成物の機械的強度が低下する。比較例8乃至9によって実証されたとおり、熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤(熱可塑性グラフト共重合体)の屈折率と熱可塑性ポリエステル樹脂の屈折率との差異が大きい場合には、樹脂組成物が不透明になる。] [0061] また、比較例3乃至比較例4によって実証されたとおり、ゴムラテックスの含量が本発明による範囲と比べて、あまりにも少ないか、あまりにも多いと、衝撃強度の改善効果がない。比較例5乃至比較例6によって実証されたとおり、ゴムラテックスの内層の粒径に対する外層の粒径の比が本発明による範囲と比べて、あまりにも小さいか、あまりにも大きい場合には、衝撃強度の改善効果がなく、比較例7によって実証されたとおり、内層と外層のガラス転移温度が全部−30℃より高い場合には、衝撃強度の改善効果が小さい。] 実施例 [0062] 従って、本発明による、ベースであるゴムラテックスの内層の粒径に対する外層の粒径の比が1.05〜1.5で、この内層又は外層のガラス転移温度が−30℃以下であり、また、熱可塑性ポリエステル樹脂の屈折率と同等の屈折率を有する熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤(熱可塑性グラフト共重合体)を含む熱可塑性ポリエステル樹脂組成物が、優れた透明性や衝撃強度を有することを確認した。] [0063] 本発明は、ゴムラテックスの含量、ガラス転移温度、粒径、及び屈折率が調節された多層構造の熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤を含むことによって、優れた透明性及び向上した衝撃強度を有する熱可塑性ポリエステル樹脂組成物を提供する。] [0064] 当業者であれば、前述した概念および特定の実施態様を基本として容易に利用して変更または設計して、本発明と同じ目的を実施するための他の実施態様とすることができることを理解するであろう。当業者であれば、このような同等の実施態様が添付の特許請求の範囲に記載された本発明の精神および範囲を逸脱しないことも理解するであろう。]
权利要求:
請求項1 a)内層の粒径(Pa)に対する外層の粒径(Pb)の比(Pb/Pa)が1.05乃至1.5であり、内層又は外層のガラス転移温度が−30℃以下である多層構造のゴムラテックス20乃至80重量%と、b)ビニル単量体20乃至80重量%とがグラフト重合された、熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤。 請求項2 前記多層構造のゴムラテックスが、共役ジエン系単量体、エチレン性不飽和芳香族化合物、及び架橋剤から製造されることを特徴とする、請求項1に記載の熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤。 請求項3 前記b)のビニル単量体が、芳香族ビニル化合物、アルキル(メタ)アクリレート、ヒドロキシ基又はアルコキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル、シアン化ビニル化合物、(メタ)アクリル酸、及びマレイミド系化合物からなる群から選択される1種以上であることを特徴とする、請求項1に記載の熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤。 請求項4 前記共役ジエン系単量体が、ブタジエン、イソプレン、及びクロロイソプレンからなる群から選択される1種以上であることを特徴とする、請求項2に記載の熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤。 請求項5 前記エチレン性不飽和芳香族化合物が、スチレン、アルファメチルスチレン、イソプロピルフェニルナフタレン、ビニルナフタレン、ベンゼン環の各水素のうち少なくとも一つ以上が炭素数1乃至3のアルキル基で置換されたアルキルスチレン、及びベンゼン環の各水素のうち少なくとも一つ以上がハロゲンで置換されたハロゲン化スチレンからなる群から選択される1種以上であることを特徴とする、請求項2に記載の熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤。 請求項6 前記架橋剤が、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、アリールメタクリレート、及び1,3−ブチレングリコールジアクリレートからなる群から選択される1種以上であることを特徴とする、請求項2に記載の熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤。 請求項7 前記架橋剤の含量が、ゴムラテックス製造時に使用する総単量体量を基準として、5重量%以下であることを特徴とする、請求項2に記載の熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤。 請求項8 熱可塑性ポリエステル樹脂50乃至95重量%と、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤5乃至50重量%とを含み、前記熱可塑性ポリエステル樹脂の屈折率と前記熱可塑性ポリエステル樹脂用耐衝撃性改良剤の屈折率との差異が0.005以下であることを特徴とする、優れた透明性及び衝撃強度を有する熱可塑性ポリエステル樹脂組成物。 請求項9 前記熱可塑性ポリエステル樹脂組成物が、プロセスオイル、潤滑油、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、及び顔料からなる群から選択される1種以上の添加剤を更に含むことを特徴とする、請求項8に記載の優れた透明性及び衝撃強度を有する熱可塑性ポリエステル樹脂組成物。
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