![]() 新規な方法
专利摘要:
本発明は、NEP阻害剤またはそのプロドラッグ、特に、γ−アミノ−δ−ビフェニル−α−メチルアルカン酸、もしくは酸エステルの主鎖を含むNEP阻害剤を製造する新規な方法に関する。詳細には、本発明による新規な方法は、最終的に、上記NEP阻害剤、すなわち、式(1)(式中、R1およびR2は、互いに独立して、水素または窒素保護基であり、R3は、カルボキシル基またはエステル基、好ましくはカルボキシル基またはアルキルエステルである)の化合物またはその塩を調製するための中間体の合成に関する。 なし 公开号:JP2011510097A 申请号:JP2010544498 申请日:2009-01-16 公开日:2011-03-31 发明作者:カウフマン,ダニエル;ザンゴッティ−ゲロサ,アントニオ;ナップ,マティアス;バッパート,アーハルド;フック,デービッド;ポレウクス,フィリッペ;メドロック,ジョナサン;リス,バーナード 申请人:ノバルティス アーゲー; IPC主号:C07C271-22
专利说明:
[0001] 本発明は、NEP阻害剤またはそのプロドラッグ、特に、γ−アミノ−δ−ビフェニル−α−メチルアルカン酸、もしくは酸エステルの主鎖を含むNEP阻害剤を製造する新規な方法に関する。] 背景技術 [0002] 心房性ナトリウム利尿因子(atrialnatriuretic factors)(ANF)とも呼ばれる内因性(endogenous)心房性ナトリウム利尿ペプチド(atrial natriuretic peptides)(ANP)は、哺乳動物において、利尿、ナトリウム排泄増加(natriuretic)および血管弛緩作用を有する。天然ANFペプチドは、特に、中性エンドペプチターゼ酵素(neutral endopeptidase)(NEP、EC 3.4.24.11)に相当することが認められている分解酵素(同酵素は、例えば、エンケファリンの代謝不活性化にも関与している)によって、代謝的に不活性化される。] [0003] 当技術分野において、ビアリール置換ホスホン酸誘導体は公知であり、中性エンドペプチターゼ(NEP)阻害剤、例えば、哺乳動物におけるANF−分解酵素の阻害剤として有用であり、活性のより低い代謝産物へのその分解を阻害して、哺乳動物におけるANFの利尿、ナトリウム排泄増加および血管拡張特性を延長および増強する。したがって、NEP阻害剤は、中性エンドペプチターゼ(EC 3.4.24.11)の阻害に反応(responsive)する状態および障害、特に、高血圧などの心臓血管疾患、浮腫および塩類貯留を含む腎不全、肺浮腫ならびに鬱血性心不全の治療に特に有用である。] [0004] NEP−阻害剤を調製する方法は公知である。米国特許第5217996号には、中性エンドペプチターゼ(NEP)阻害剤、例えば、哺乳動物におけるANF−分解酵素の阻害剤として有用であるビアリール置換4−アミノ−酪酸アミド誘導体が記載されている。米国特許第5217996号には、N−(3−カルボキシル−1−オキソプロピル)−(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−(2R)−メチルブタン酸エチルエステルの調製が記載されている。前記化合物の調製において、N−t−ブトキシカルボニル−(4R)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−2−メチル−2−ブテン酸エチルエステルは、パラジウム担持活性炭の存在下で水素化される。前記方法の主な欠点は、このような水素化工程があまり選択的でなく、80:20のジアステレオマーの混合物としてN−t−ブトキシカルボニル−(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−2−メチルブタン酸エチルエステルを生成することである。さらに、N−t−ブトキシカルボニル−(4R)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−(2)−メチル(2)−ブテン酸エチルエステルを調製する方法は、出発物質として、非天然アミノ酸であり、容易に入手できないD−チロシンを必要とする。] 発明が解決しようとする課題 [0005] ] [0006] したがって、本発明の目的は、化合物N−t−ブトキシカルボニル(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−2−メチルブタン酸エチルエステル、またはその塩を調製するための代替反応経路、好ましくは従来技術の方法の上記欠点を回避する反応経路を提供することであった。] [0007] 本発明のさらなる目的は、NEP阻害剤またはそのプロドラッグを製造する方法において代替水素化工程を提供することであった。特に、式(1) (式中、R1およびR2は、互いに独立して、水素または窒素保護基であり、R3はカルボキシル基またはエステル基、好ましくはカルボキシル基またはアルキルエステルである) の化合物またはその塩を製造する代替方法を提供することが目的であった。式(1)の化合物は、NEP阻害剤、またはそのプロドラッグ、特にγ−アミノ−δ−ビフェニル−α−メチルアルカン酸、または酸エステルの主鎖を含むNEP阻害剤、好ましくは、例えば、Journal of Medicinal Chemistry、1995年、38巻、1689頁に記載されたようなN−(3−カルボキシル−1−オキソプロピル)−(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−(2R)−メチルブタン酸エチルエステルの調製における中間体として用いることができる。] [0008] さらなる目的は、高いジアステレオマー比を有する、式(1−a)および(1−b) (式中、R1、R2およびR3は、上記の通り定義される) の化合物、またはそれらの塩を製造する方法を提供することであった。好ましくは、少なくとも80:20、より好ましくは少なくとも90:10の、式(1−a)の化合物またはその塩に対する、式(1−b)の化合物またはその塩のジアステレオマー比、最も好ましくは少なくとも99:1の式(1−a)対式(1−b)の比を得る方法を提供することが目的であった。式(1−b)の化合物またはその塩を完全に除去することができ、かつ式(1−a)の化合物またはその塩を純粋形態で与えることができる方法を提供することも目的であった。] 課題を解決するための手段 [0009] 本明細書で定義されるような式(1)の化合物またはその塩を製造するための、本発明による新規方法は、スキーム1にまとめられる。 すなわち、式(8)の化合物は、セクションAで記載される方法によって、式(7)(式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物またはその塩に変換される。次に、上記の通りに、式(7)の化合物またはその塩は、方法1または方法2によって、式(1)の化合物またはその塩に変換され、ここで、 − 方法1は、 a)(7)を(4)に変換するためのセクションBにおけるいずれか一つの方法、 b)(4)を(2)に変換するためのセクションCにおけるいずれか一つの方法、および c)(2)を(1)に変換するためのセクションCにおけるいずれか一つの方法 を含み、 − 方法2は、 a)(7)を(3)に変換するためのセクションDにおけるいずれか一つの方法、 b)式(3)の化合物の(1)の化合物への変換、例えば、欧州特許出願07100451.9またはWO2008/083967に記載されたような、を含む。] 図面の簡単な説明 [0010] 図1は、実施例2で得られた結晶のX線構造を示す。 図2は、実施例5で得られた結晶のX線構造を示す。 図3は、実施例12で得られた結晶のX線構造を示す。 図4は、実施例23の方法1で得られた結晶のX線構造を示す。 図5aは、実施例29で得られた結晶のX線構造を示す。 図5bは、実施例29で得られた結晶のX線構造を示す。 図6は、実施例50で得られた結晶のX線構造を示す。] 図1 図2 図3 図4 図5a 図5b 図6 [0011] 以下に検討されるように、セクションA、セクションB、セクションCおよびセクションDはそのままで、本発明の好ましい実施形態でもある。] [0012] セクションA:式(7)の化合物の調製 一側面(aspect)では、本発明は、式(7) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む) の化合物またはその塩を調製する方法であって、式(8) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩を、式(13)、式(14)もしくは式(15) (式中、各R6および各R7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、飽和もしくは不飽和であってもよく、かつ1種もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含み、各R8は、独立して、式(7)の化合物を得るためのアルキル基、アリール基またはアリールアルキル基である) のアミンまたはその混合物と反応させることを含む方法に関する。] [0013] 式(7)のエナミンを得るための反応は、非希釈で(neat)または任意の不活性溶媒中、好ましくは非プロトン溶媒、例えば、ハロゲン化炭化水素(塩化メチレンなど);エーテル(THF、ジメトキシエタン、またはジオキサンなど);または芳香族溶媒(ベンゼン、クロロベンゼン、トルエン、フェニルエタンまたはキシレンなど)、またはそれらの混合物中で起こり得る。好ましくは、該溶媒は、トルエンまたはTHFである。通常、該反応は、0℃から還流、好ましくは0から200℃、より好ましくは20から140℃、さらにより好ましくは40から100℃、最も好ましくは60から90℃で行われ得る。] [0014] 式(13)、式(14)および式(15)のアミンの好ましい例には、ブレデレック試薬{tert−ブトキシビス(ジメチルアミノ)メタン}、tert−ブトキシビス(ジエチルアミノ)メタン、メトキシビス(ジメチルアミノ)メタン、tert−ペントキシ−ビス(ジメチルアミノ)メタン、トリス(ジメチルアミノ)メタン、トリス(ジエチルアミノ)メタン、およびN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(DMFDMA)、N,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール、N,N−ジメチルホルムアミドジイソプロピルアセタール、N,N−ジメチルホルムアミドジ−tert−ブチルアセタール、N,N−ジメチルホルムアミドジ−tert−ペントキシアセタール、またはそれらの混合物が含まれる。] [0015] 一実施形態では、式(14)のアミンは、好ましくはブレデレック試薬またはtert−ペントキシ−ビス(ジメチルアミノ)メタンである。別の実施形態では、式(13)のアミンは、好ましくはトリス(ジメチルアミノ)メタンである。さらに別の実施形態では、式(15)のアミンは、好ましくはN,N−ジメチルホルムアミドジ−tert−ブチルアセタールまたはN,N−ジメチルホルムアミドジ−tert−ペントキシアセタールである。式(13)、式(14)もしくは式(15)のアミン、またはそれらの混合物は、1.0から10当量、好ましくは3から10当量、より好ましくは3から6当量、例えば、3当量の量で用いられ得る。場合によって、アルコール、好ましくはアルキルアルコール、例えば、1−ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノールまたは2−メチル−2ブタノールが存在してもよい。通常、該アルコールは、1.0から10当量、好ましくは3から10当量、より好ましくは3から6当量、例えば、3当量の量で用いられ得る。一実施形態では、該アルコールは、(13)と一緒に用いて、in situで(14)および/または(15)をつくることができる。] [0016] これらのアミンは、供給業者、例えば、Aldrich、FlukaもしくはAcrosから購入できるか、または例えば、Adv.Synth.Catal.、2004年、346巻、1081頁;Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis、2007年、DOI:10.1002/9780470842898.rb350.pub2;Tetrahedron Lett.、1983年、25巻、285頁;Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis、2007年、DOI:10.1002/047084289X.rt403;Synlett、2006年、809頁;Recueil des travaux chimiques des Pays−Bas、1969年、88巻、289頁;J.Org.Chem.、1985年、50巻、3573頁;J.Org.Chem.、1980年、45巻、3986頁;Chem.Ber.、1968年、101巻、1885頁;J.Chem.Soc.、Perkin Trans.2、1985年、1669頁;Angew.Chem.、Int.Ed.、1962年、1巻、331頁;Chem.Ber.、1968年、101巻、41頁;Chem.Ber.、1968年、101巻、51頁;Liebigs Ann.Chem.、1972年、762巻、62頁;Science of Synthesis、2005年、22巻、795頁;J.Am.Chem.Soc.、1961年、83巻、2588頁またはJ.Org.Chem.、1962年、27巻、3664頁に記載されたように、当技術分野で知られている方法、または本発明のセクションFの方法によって得ることができる。] [0017] 一実施形態では、上記のような、式(8)の化合物の式(7)の化合物への変換は、塩、例えば、アルカリ金属塩(例えば、リチウム、ナトリウムまたはカリウムの塩)、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウムまたはカルシウムの塩)またはアンモニウム塩の存在下で行われ、ここで、その対イオンは、例えば、ハロゲン化物イオン、炭酸イオン、アミン、過塩素酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオンまたはヘキサフルオロケイ酸イオンである。特に、該塩は、ヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF6)、ヘキサフルオロリン酸ナトリウム(NaPF6)、ヘキサフルオロリン酸カリウム(KPF6)、ヘキサフルオロリン酸アンモニウム(NH4PF6)、塩化リチウム(LiCl)、臭化リチウム(LiBr)、塩化ナトリウム(NaCl)、塩化カリウム(KCl)、塩化マグネシウム(MgCl2)、過塩素酸カリウム(KClO4)、ヘキサフルオロケイ酸ナトリウム(Na2SiF6)、リチウムアミド(LiNH2)および炭酸リチウム(Li2CO3)から選択される。該塩は、イオン性液体、例えば、1−ブチル−3−メチル−イミダゾリウムテトラフルオロボレートまたは1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェートであってもよい。一実施形態では、該塩は、ヘキサフルオロリン酸リチウム、塩化リチウム、塩化マグネシウム、またはヘキサフルオロリン酸カリウムである。] [0018] 別の実施形態では、上記のような、式(8)の化合物の式(7)の化合物への変換は、上記のような塩、およびアミンの存在下で行われる。通常、アミンは第二級アミン、例えば、式HNR6R7(式中、R6およびR7は、独立して、式13、式14または式15の化合物について上に定義された通りである)の第二級アミンである。特に、該アミンは、ジフェニルアミン、ジイソプロピルアミン、ジメチルアミンまたはイミダゾールである。場合によって、塩基を式HNR6R7のアミンに添加して、式M−NR6R7[式中、Mは、アルカリ金属(例えば、リチウムナトリウム、カリウム)またはアルカリ土類金属(例えば、マグネシウム、カルシウム)であり、R6およびR7は、独立して、上に定義された通りである]の種を得てもよい。特に、Mはアルカリ金属;例えば、リチウムである。一実施形態では、該塩基はLHMDSであり、アミンはジフェニルアミンである。] [0019] なおさらなる実施形態では、上記のような、式(8)の化合物の式(7)の化合物への変換は、上記のような塩、およびクラウンエーテルの存在下で行われる。特に、該塩は、ヘキサフルオロリン酸カリウムであり、該クラウンエーテルは18−クラウン−6である。] [0020] 典型的には、上記実施形態では、該塩は、式(8)の化合物に対して触媒量または化学量論的量で用いられ得る。特に、該塩は、例えば、0.1から2当量、特に0.5から2当量、例えば、1から2当量の量で用いられ得る。] [0021] 好ましい場合には、式(8)の化合物またはその塩から式(7)の化合物またはその塩を調製するための好適な試薬は、式(7)の化合物を、式(18) (式中、R6およびR7は、独立して、前のように定義される) の化合物を、式M−OR8 [式中、 Xは、アニオン、例えば、ハロゲン化物(例えば、塩素化物、臭化物、ヨウ化物)、スルホン酸(例えば、トリフルオロメタンスルホン酸、メタンスルホン酸、4−トルエンスルホン酸)のアニオン、アルキル硫酸塩(例えば、メチル硫酸塩)のアニオン、テトラハロメタレート、例えば、テトラクロロメタレート(例えば、テトラクロロマンガン酸塩、テトラクロロアルミン酸塩)、ヘキサフルオロリン酸塩、ヘキサフルオロアンチモン酸塩、テトラフルオロホウ酸塩、過塩素酸塩、アルコキシド、例えば、R8O−(ここで、R8は前のように定義される(例えば、tert−ブトキシド、フェノキシド))、カルボン酸塩、三臭化物のアニオンと定義され、 Mは、アルカリ金属(例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、特にナトリウム、カリウム)またはアルカリ土類金属(例えば、マグネシウム、カルシウム)と定義され、 R8は、前のように定義され、 R8Oは、アルコキシ基として定義される] のアルコラートと混合することによって調製された化合物と、反応させることを含む。] [0022] この反応は、上に定義されたように、原液のまま(neat)または任意の不活性溶媒中で行われ得る。] [0023] 好ましい場合には、場合によって溶媒、例えば、不活性溶媒[テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、トルエン、アルカン(ヘプタン、ヘキサンなど)、またはそれらの混合物など]中、式M−OR8のアルコラートは、場合によって不活性溶媒中式(18)の化合物に添加される。M−OR8は典型的には、0.5から1.5当量の範囲、より好ましくは0.8から1.2当量の範囲で用いられる。] [0024] 典型的には、該混合物は、典型的には0℃から還流、好ましくは0から120℃、より好ましくは20から80℃で撹拌される。] [0025] 該混合物は、式(8)の化合物またはその塩と反応し、式(7)の化合物またはその塩を与える。] [0026] 好ましい場合に、該混合物は、1.0から10当量、好ましくは3から10当量、より好ましくは3から6当量、例えば、3当量の量で用いられ得る。典型的には、用いられる当量は、式(18)の化合物を基準とする。典型的には、該反応は、0℃から還流、好ましくは0から120℃、より好ましくは20から80℃で行われ得る。] [0027] 一実施形態では、式M−OR8のアルコラートと式(18)の化合物との混合物は、場合によって(上記のように調製され得る)上に定義されたような溶媒中、式(8)の化合物と反応させる。該混合物は、1.0から10当量、特に3から10当量、例えば、3から6当量、特に3当量の量で(8)に添加され得る。アルコラートM−OR8および式(18)の化合物の量が等モル量でない場合、(8)に関して用いられる混合物の当量は、(18)の量を基準とする。典型的には、式M−OR8のアルコラートと式(18)の化合物との混合物を含む反応は、場合によって上に定義されたような溶媒中、0℃から還流、特に0から120℃、例えば、20から80℃で行われる。] [0028] 式(7)の化合物は、揮発性物質を混合物から除去することによる残渣として場合によって単離され得る。この蒸留物は、式(13)、式(14)もしくは式(15)のアミン、またはそれらの混合物を含み得る。式(7)の化合物の形成後に固体が存在する場合、これは、蒸留前に、例えばろ過によって場合によって除去され得る。この固体は、式(18)の化合物を含み得る。] [0029] さらに好ましい場合には、式(18’) の化合物を得るために、式(18)の化合物は、場合によって式R8O−Mのアルコラートの存在下で、式M1X’の塩で処理され得、これは、式(18)の化合物のアニオン対イオン(X)(anionic counterion (X))をアニオン対イオン(X’)[式中、X’は、Xについて上に記載された通り定義され、M1は、アルカリ金属(例えば、リチウム、ナトリウムまたはカリウム)、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウムまたはカルシウム)またはアンモニウムである]によって部分的または完全に交換する。] [0030] この交換に好適な試薬には、アルカリ金属塩(テトラフルオロホウ酸またはヘキサフルオロリン酸リチウム、ナトリウムまたはカリウム、メチル硫酸ナトリウム、過塩素酸ナトリウムなど)アルカリ土類金属塩(過塩素酸マグネシウムまたはカルシウム)、アンモニウム塩(テトラフルオロホウ酸またはヘキサフルオロリン酸アンモニウム)が含まれる。好ましくは、ヘキサフルオロリン酸塩またはテトラフルオロホウ酸塩が用いられ、より好ましくはヘキサフルオロリン酸アンモニウムまたはテトラフルオロホウ酸アンモニウムもしくはテトラフルオロホウ酸ナトリウムが用いられる。最も好ましくは、ヘキサフルオロリン酸塩が用いられ、好ましくはヘキサフルオロリン酸アンモニウムが用いられる。アニオン性対イオン(X)に対して、好適な試薬のアニオン性対イオン(X’)は、触媒量または化学量論的量で用いられ得る。] [0031] このような交換後に得られる混合物は、そのままで(as-is)用いてもよく、該混合物は、(18)および(18’)の両方、および場合によってR8O−Mを含む。あるいは、式(X)のアニオンは、例えばろ過によって、該混合物から除去してもよく、該混合物はその後に(18’)、および場合によってR8O−Mを含む。] [0032] さらに、式(18)もしくは(18’)の化合物またはそれらの混合物は、本発明の好適な試薬である。式(18’)の化合物は、独立して、式(18)の化合物によって定義される。] [0033] したがって、好ましい場合には、式(8)の化合物は、場合によって式(18’)の化合物の存在下で、式(18)の化合物および式R8O−Mのアルコラートと反応させることによって、式(7)の化合物に変換される。] [0034] さらに、好ましい場合には、式(8)の化合物は、場合によって式(18’)の化合物、および式(13)、式(14)もしくは式(15)のアミン、またはそれらの混合物の存在下で、式(18)の化合物および式R8O−Mのアルコラートと反応させることによって、式(7)の化合物に変換される。] [0035] 場合によって、式(8)の化合物は、アミン、典型的には式HNR6R7(ここで、R6およびR7は、独立して、上に定義された通りである)の存在下で、場合によって式(18’)の化合物、および式(13)、式(14)もしくは式(15)のアミンまたはそれらの混合物の存在下で、式(18)の化合物および式R8O−Mのアルコラートと反応させることによって、式(7)の化合物に変換され得る。特に、該アミンは、ジフェニルアミン、ジイソプロピルアミン、ジメチルアミンまたはイミダゾールである。場合によって、塩基が式HNR6R7のアミンに添加されて、式M−NR6R7(ここで、Mは、アルカリ金属(例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム)またはアルカリ土類金属(例えば、マグネシウム、カルシウム)であり、R6およびR7は、独立して、上に定義された通りである)の種(species)を与え得る。特に、Mはアルカリ金属、例えば、リチウムである。一実施形態では、該塩基はLHMDSであり、該アミンはジフェニルメタンである。] [0036] 式(18)または式(18’)の化合物は、AldrichおよびFlukaなどの供給業者から購入することができるか、または、例えば、J.Chem.Soc.、Perkin Trans.1、2001年、1586頁;J.Chem.Soc.、Perkin Trans.1、1987年、845号;Synthesis、1977年、273頁;Science of Synthesis、2005年、22巻、221頁;Synthesis Communications、1983年、785頁;Recueil des travaux chimiques des Pays−Bas、1969年、88巻、289頁;Chem.Res.Chinese U.、2005年、21巻、177頁;Chem.Ber.、1993年、126巻、1859頁;Synthetic Communications、1998年、28巻、1223頁;J.Org.Chem.、1965年、2464頁;J.Org.Chem.、1970年、35巻、1542頁;Liebigs Ann.Chem.、1972年、762巻、62頁;J.Am.Chem.Soc.、1961年、83巻、2588頁;J.Org.Chem.、1962年、27巻、3664頁もしくはJ.Chem.Soc.、1949年、3319頁に記載されたような、当技術分野で知られている方法によって、もしくは本発明のセクションFにおける方法によって得ることができる。] [0037] 式R8O−Mの化合物は、Aldrich、BASF、Chemetall GmbHなどの供給業者から購入することができるか、または当業者に知られている方法によって得ることができる。] [0038] 以下の選択(preferences)が提供される:] [0039] 式(18)または式(18’)の化合物に関して、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8、例えば、4から7個の環原子を含む。最も好ましくは、R6はアルキルである。さらにより好ましくは、R6は、メチルまたはエチルであり、R7は、メチルまたはエチルである。Xは、好ましくは、塩化物、メチル硫酸塩、テトラフルオロホウ酸塩またはヘキサフルオロリン酸塩である。最も好ましくは、Xは塩化物またはヘキサフルオロリン酸塩である。好ましい場合では、式(18)または式(18’)の化合物は、好ましくはN,N,N,N−テトラメチルホルムアミジニウムクロライドまたはN,N,N,N−テトラエチルホルムアミジニウムクロライド、N,N,N,N−テトラメチルホルムアミジニウムヘキサフルオロホスフェートまたはN,N,N,N−テトラエチルホルムアミジニウムヘキサフルオロホスフェートである。] [0040] 式R8O−Mの化合物に関して、R8は、好ましくはアルキル、最も好ましくはtert−ブチルまたはアミレートである。Mは、好ましくはアルカリ金属、最も好ましくはナトリウムまたはカリウムである。さらに好ましいのは、R8O−Mがナトリウムtert−ブトキシド(NaOCMe3)またはカリウムtert−ブトキシド(KOCMe3)またはナトリウムアミレート(NaOCMe2Et)またはカリウムアミレート(KOCMe2Et)である場合である。最も好ましいのは、R8O−Mが、カリウムtert−ブトキシドまたはナトリウムアミレートの場合である。] [0041] セクションB:式(4)の化合物の調製 本明細書で定義されたような式(7)の化合物を、本明細書で定義されたような式(4)の化合物へ変換する、本発明による方法は、スキーム2に概要を示す。] [0042] したがって、本発明は、方法1から9のいずれか一つによる、本明細書で定義されたような式(7)の化合物の、本明細書で定義されたような式(4)の化合物への変換に関し、ここで、 方法1は、 a)(7)を(6)に変換するセクションB.1におけるいずれか一つの方法、および b)(6)を(4)に変換するセクションB.2.1のおけるいずれか一つの方法 を含み、 方法2は、 a)(7)を(6)に変換するセクションB.1におけるいずれか一つの方法、 b)(6)を(5)に変換するセクションB.2.2におけるいずれか一つの方法、および c)(5)を(4)に変換するセクションB.2.3におけるいずれか一つの方法 を含み、 方法3は、(7)を(4)に変換するセクションB.3.1におけるいずれか一つの方法を含み、 方法4は、 a)(7)を(6)に変換するセクションB.3.2におけるいずれか一つの方法、および b)(6)を(4)に変換するセクションB.2.1におけるいずれか一つの方法 を含み、 方法5は、 a)(7)を(6)に変換するセクションB.3.2におけるいずれか一つの方法、 b)(6)を(5)に変換するセクションB.2.2におけるいずれか一つの方法、および c)(5)を(4)に変換するセクションB.2.3におけるいずれか一つの方法 を含み、 方法6は、 a)(7)を(9)に変換するセクションB.3.3におけるいずれか一つの方法、 b)(9)を(10)に変換するセクションB.4におけるいずれか一つの方法、および c)(10)を(4)に変化するセクションB.4におけるいずれか一つの方法 を含み、 方法7は、 a)(7)を(5)に変換するセクションB.3.4におけるいずれか一つの方法、および b)(5)を(4)を変化するセクションB.2.3におけるいずれか一つの方法 を含み、 方法8は、 a)(7)を(16)に変換するセクションB.5.1におけるいずれか一つの方法、 b)(16)を(6)に変換するセクションB.5.2におけるいずれか一つの方法、 c)(6)を(5)に変換するセクションB.2.2におけるいずれか一つの方法、および d)(5)を(4)に変換するセクションB.2.3におけるいずれか一つの方法 を含み、 方法9は、 a)(7)を(16)に変換するセクションB.5.1におけるいずれか一つの方法、 b)(16)を(6)に変換するセクションB.5.2におけるいずれか一つの方法、および c)(6)を(4)に変換するセクションB.2.1におけるいずれか一つの方法 を含み、 好ましくは、本明細書で記載されたような式(7)の化合物の、本明細書で記載されたような式(4)の化合物への変換は、方法1、4または6、特に方法1または4による。] [0043] 以下に検討されるように、このようなB.1、B.2.1、B.2.2、B.2.3、B.3.1、B.3.2、B.3.3、B.3.4、B.4、B.5.1およびB.5.2のセクションはまた、本発明の好ましい実施形態である。] [0044] セクションB.1: 別の側面では、本発明は、式(6) (式中、R11は水素または窒素保護基である) の化合物、またはその互変異性体もしくはその塩を調製する方法であって、式(7) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む) の化合物またはその塩を酸で処理して、式(6)の化合物、好ましくは式(6−a)の化合物を得る段階を含む方法に関する。好ましい実施形態では、式(7)の出発化合物またはその塩は、式(7−a) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む) の化合物またはその塩であり、より好ましくは式(7)の出発物質は、式(7b)もしくは式(7c) (式中、R1は水素または保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む) の化合物またはその塩、最も好ましくは、式(7−b)の化合物またはその塩である。] [0045] 上記方法によって得られる式(6)の化合物またはその塩、好ましくは式(6−a)の化合物、またはその互変異性体は、単離されるか、またはその後の変換(transformation)、例えば、本明細書で定義されるような式(4)の化合物またはその塩への変換(conversion)における溶液として使用され得る。] [0046] 好ましい実施形態では、本発明は、式(6−a) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物、またはその互変異性体もしくはその塩を調製する方法であって、 式(7−a) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それによりこの環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む) の化合物またはその塩を酸で処理し、式(6−a)の化合物を得る段階を含む方法に関する。好ましい実施形態では、式(7−a)の出発化合物またはその塩は、上に定義されたような式(7−b)による。] [0047] 酸の好ましい例は、鉱酸水溶液、例えば、塩酸、塩化臭素酸、硫酸およびリン酸である。最も好ましいものは、硫酸水溶液である。好ましくは、用いられる酸の量は、その反応混合物のpHが1から7、より好ましくは2から5のpH、最も好ましくは2から3のpHである。溶媒、好ましくは、水に混和性または部分的に混和性であるもの、例えば、アセトニトリルが用いられ得る。場合によって、相間移動触媒、例えば、ハロゲン化テトラ−n−ブチルアンモニウム(例えば、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム)などを添加し得る。通常、この反応は、−20から30℃、好ましくは−20から20℃、より好ましくは−10から10℃、最も好ましくは0から10℃で行われ得る。] [0048] セクションB.2: セクションB.2.1: 別の側面では、本発明は、式(4) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩を調製する方法であって、 式(6) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物もしくはその塩または互変異性体を、好ましくはアルデヒドの形態の還元剤で処理し、式(4)の化合物を得る段階を含む方法に関する。好ましい実施形態では、式(6)の出発化合物またはその塩は、式(6−a) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩による。] [0049] 好ましい実施形態では、式(6−a) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物もしくはその塩、または互変異性体は、好ましくはアルデヒドの形態の還元剤で処理され、式(4−a) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩を得る。] [0050] 該還元剤は、通常アルデヒド、より好ましくは非エノール化可能アルデヒド、さらにより好ましくは、アリールアルデヒド(ベンズアルデヒドなど)、またはトリハロアセタールアルデヒド(クロラールなど)、さらにより好ましくはホルムアルデヒド[モノマーホルムアルデヒド(例えば、パラホルムアルデヒドを「クラッキングする」ことによって得られる)、1,3,5−トリオキサン、パラホルムアルデヒドまたはホルムアルデヒドの水溶液(例えば、水中37%)など]である。] [0051] 好ましくは、式(6)の化合物またはその塩、好ましくは式(6−a)の化合物またはその塩は、7からのpH、より好ましくは7から14のpH、最も好ましくは10から11のpHで行われる。塩基は、7からのpHを維持するために用いられる。好適な塩基は、弱塩基もしくは強塩基、またはそれらの混合物である。好ましくは、該塩基は、アルカリ金属炭酸塩、例えば、炭酸カリウム、または金属アルカリ水酸化物、例えば、水酸化ナトリウムである。最も好ましくは、該塩基は炭酸カリウムである。好ましい実施形態では、該還元は、水と有機溶媒との二相混合物として、好ましくは、水酸化テトラブチルアンモニウムなどの相間移動触媒の存在下で行われる。] [0052] セクションB.2.2 特定の実施形態では、還元剤、例えば、セクションB.3.3で記載されたような水素および遷移金属触媒(例えば、パラジウム触媒)による、上に定義されたような式(6)の化合物またはその塩の処理は、式(5) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩をもたらすか、または式(4)および式(5)の化合物の混合物をもたらす。] [0053] 別の特定の実施形態では、還元剤、好ましくは、例えばセクションB.3.3に記載されたような水素および遷移金属触媒(例えば、パラジウム触媒)による、上に定義されたような、式(6−a)の化合物またはその塩の処理は、式(5−a) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩、好ましくは、式(5−b) の化合物をもたらすか、または式(4−a)および式(5−a)の化合物の混合物、好ましくは式(4−a)および(5−b)の化合物の混合物をもたらす。] [0054] セクションB.2.3: セクションB.2.3.1: さらなる側面では、本発明は、式(4) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩を調製する方法であって、 a)式(5) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩をOH−活性化剤で処理して、式(11) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R4はOH−活性化基である) の化合物またはその塩を得る段階;および b)式(11)の化合物またはその塩を塩基と反応させて、式(4)の化合物を得る段階 を含む方法に関する。] [0055] このような段階a)およびb)は、本発明の好ましい実施形態でもある。] [0056] 好ましい実施形態では、本発明は、式(4−a) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩を調製する方法であって、 a)式(5−a) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩をOH−活性化剤で処理して、式(11−a) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R4はOH−活性化剤である) の化合物またはその塩を得る段階;および b)式(11−a)の化合物またはその塩を塩基と反応させて、式(4−a)の化合物を得る段階 を含む方法に関する。] [0057] このような段階a)およびb)は、本発明の好ましい実施形態でもある。] [0058] セクションB.2.3.2: 好ましい実施形態では、式(5)の化合物またはその塩、好ましくは式(5−a)の化合物のOH−基のOH−活性化基への変換は、塩基の存在下で起こる。この好ましい実施形態によれば、OH−基の活性化およびその後のOH−活性化基の脱離は、その場で(in situ)起こり、式(4)の化合物またはその塩、好ましくは式(5−a)の化合物を与え;すなわち、式(11)の化合物またはその塩、好ましくは式(11−a)の化合物のOH−活性化化合物の単離はない。] [0059] より好ましい実施形態では、本発明は、式(4−a) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩を調製する方法であって、 式(5−a) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩を塩基の存在下でOH−活性化剤で処理して、式(4−a)の化合物を得る段階を含む方法に関する。] [0060] 上記の方法(セクションB.2.3.1およびB.2.3.2)において、OH−活性化剤は、ヒドロキシル基を脱離基に変換し得る任意の試薬である。好適なOH−活性化剤の例は、スルホン化剤、例えば、ハロゲン化メタンスルホニルまたはハロゲン化トルエンスルホニル(例えば、塩化メタンスルホニルまたは塩化トルエンスルホニル)である。好ましい塩基は、例えば、アミン、例えば、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデス−7−エン(DBU)、2,6−ルチジン、ジイソプロピルエチルアミン、水素化ナトリウムまたは水素化カリウムなどの金属水素化物、またはリチウム、ナトリウムまたはカリウムビス(トリメチルシリル)アミドなどの塩基、およびブチルリチウムである。] [0061] 式(4)、好ましくは式(4−a)の化合物またはその塩への式(5)、好ましくは式(5−a)の化合物またはその塩の変換は、スキーム3 に示されるように、化合物(4)および(5)の混合物、好ましくは化合物(4−a)および(5−a)の混合物、またはその塩に対して、上記方法で記載されたように行うこともできる。] [0062] セクションB.2.3.3: さらなる側面では、本発明は、式(4) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩を調製する方法であって、 a)式(5) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩をOH−活性化剤で処理して、式(11) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R4はOH−活性化剤である) の化合物またはその塩を得る段階;および b)式(11)の化合物またはその塩を、式(12) (R1は水素または窒素保護基であり、R5は脱離基である) の化合物またはその塩に変換する段階;および c)式(12)の化合物またはその塩を塩基と反応させて、式(4)の化合物を得る段階を含む方法に関する。] [0063] 好ましい実施形態では、本発明は、式(4−a) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩を調製する方法であって、 a)式(5−a) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩をOH−活性化剤で処理して、式(11−a) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R4は、OH−活性化基である) の化合物またはその塩を得る段階;および b)式(11−a)の化合物またはその塩を、式(12−a) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R5は脱離基である) の化合物またはその塩に変換する段階;および c)式(12−a)の化合物またはその塩を塩基と反応させて、式(4−a)の化合物を得る段階 を含む方法に関する。] [0064] 脱離基への式(11)または式(11−a)の化合物の−OR4基の変換は、例えば、Richard C.Larock、「Comprehensive Organic Transformations:A Guide to Functinal Group Preparations」、第2版、Wiley−VCH Verlag GmbH、2000年、特にその関連の章に記載された通りに、当業者に周知の反応であり;例えば、これは金属ハロゲン化物、例えば、アルカリ金属ハロゲン化物またはアルカリ土類金属ハロゲン化物の使用によって行われ得る。] [0065] 好ましい脱離基は、ハロ、例えば、ブロモまたはヨードである。] [0066] 段階c)における塩基の好ましい例は、アミン塩基、例えば、トリエチルアミンである。] [0067] 一実施形態では、式(4)、好ましくは式(4−a)の化合物への式(12)、好ましくは式(12−a)の化合物の変換は、R1の同一性を変え得る試薬の存在下で行われる。一実施形態では、式(12−a)(式中、R1=H、R5=1)の化合物は、塩基(例えば、トリエチルアミン)および試薬二炭酸ジ−tert−ブチルで処理して、式(4−a)(式中、R1=Boc)の化合物を与える。] [0068] セクションB.2.3.4 さらなる側面では、本発明は、式(4) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩を調製する方法であって、 a)式(5) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩を、式(12) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R5は脱離基である) の化合物またはその塩に変換する段階;および b)式(12)の化合物またはその塩を塩基と反応させ、式(4)の化合物を得る段階を含む方法に関する。] [0069] このような段階a)は、本発明の実施形態でもある。] [0070] 好ましい実施形態では、本発明は、式(4−a) (式中、R1は水素または窒素保護基である) またはその塩を調製する方法であって、 a)式(5−a) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩を、式(12−a) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R5は脱離基である) の化合物またはその塩に変換する段階;および b)式(12−a)の化合物またはその塩を塩基と反応させて、式(4−a)の化合物を得る段階 を含む方法に関する。] [0071] 脱離基への式(5)または式(5−a)の化合物のヒドロキシル基の変換は、例えば、Richard C.Larock、「Comprehensive Organic Transformations:A Guide to Functional Group Preparations」、第2版、Wiley−VCH Verlag GmbH、2000年、特にその関連の章に記載された通りに、当業者によく知られている反応であり;例えば、PPh3およびI2の使用によって行われ得る。] [0072] セクションB.3: セクションB.3.1: 別の側面では、本発明は、式(4) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩を調製する方法であって、式(7) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む) の化合物またはその塩を還元剤で処理して、式(4)、好ましくは式(4−a)の化合物を得る段階を含む方法に関する。好ましい実施形態では、式(7)の出発化合物またはその塩は、上に定義されたような式(7−a)の化合物またはその塩であり;より好ましくは、該出発化合物は、上に定義されたような式(7−b)または式(7−c)の化合物またはその塩であり、最も好ましくは、該出発化合物は、上に定義されたような式(7−b)の化合物またはその塩である。] [0073] 好ましい実施形態では、本発明は、式(4−a) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩を調製する方法であって、式(7−a) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む) の化合物またはその塩を還元剤で処理して、式(4−a)の化合物を得る方法に関する。好ましい実施形態では、式(7)の出発化合物またはその塩は、上に定義されたような式(7−b)または式(7−c)の化合物またはその塩、好ましくは式(7−b)の化合物またはその塩である。] [0074] 好ましい還元剤は、水素化物、例えば、水素化ホウ素アルカリ金属(例えば、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素カリウム、水素化ホウ素カルシウム、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム、水素化ホウ素テトラメチルアンモニウムまたは水素化ホウ素トリアセトキシテトラメチルアンモニウム)、およびアルカリ金属水素化物(例えば、水素化アルミニウムリチウム、L−Selectride(登録商標)、K−Selectride(登録商標)、N−Selectride(登録商標)または水素化ジイソブチルアルミニウム)である。好ましい還元剤は、水素化ホウ素トリアセトキシナトリウムおよび水素化ジイソブチルアルミニウム;より好ましくは水素化ジイソブチルアルミニウム;最も好ましくはTHF中水素化ジイソブチルアルミニウムである。好ましくは、該反応は、エーテル溶媒、例えば、THF、ジメトキシエタン、またはジオキサン中で起こり;好ましくは、該溶媒はTHFである。通常、該反応は、−78から30℃、好ましくは−20から25℃、より好ましくは15から25℃で行われ得る。] [0075] セクションB.3.2: さらに別の実施形態では、上に定義されたような式(7)の化合物またはその塩の、還元剤、好ましくは水素および遷移金属触媒(例えば、パラジウム触媒)、例えばセクションB.3.3に記載されたようなもの、による処理は、上に定義されたような式(6)の化合物もしくはその塩をもたらし得るか、または式(4)および式(6)の化合物の混合物をもたらし得る。] [0076] さらに別の実施形態では、還元剤による、上に定義されたような式(7−a)の化合物またはその塩の処理は、上に定義されたような式(6−a)の化合物もしくはその塩をもたらすか、または式(4−a)および式(6−a)の化合物の混合物をもたらす。] [0077] セクションB.3.3: さらなる実施形態では、還元剤、好ましくは水素および遷移金属触媒による、上に定義されたような式(7)の化合物またはその塩の処理は、式(9) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む) の化合物もしくはその塩をもたらし得るか、または式(4)および式(9)の化合物の混合物をもたらし得る。] [0078] なおさらなる実施形態では、還元剤、好ましくは水素および遷移金属触媒による、上に定義されたような式(7−a)の化合物またはその塩の処理は、式(9−a) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む) の化合物またはその塩をもたらす。一実施形態では、式(9−a)の化合物またはその塩は、式(9−b) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキルであるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む) に従う。別の実施形態では、式(9−a)の化合物またはその塩は、式(9−c) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む) に従う。] [0079] 一実施形態では、式(7)の化合物またはその塩、好ましくは式(7−a)の化合物の還元は、遷移金属触媒の存在下で水素により行われ、ここで、該遷移金属は、周期律表の9群または10群から選択される。したがって、該遷移金属触媒は、例えば、コバルト(Co)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)および/または白金(Pt)を含む。該還元は、不均一系または均一系水素化条件下、好ましくは不均一水素化条件下で行われる。特に、該遷移金属は、Pt、Pd、またはIrから選択され;ここで、該遷移金属は、例えば、硫黄または鉛で場合によって汚染され得る。汚染遷移金属の例は、Pd(S)、Pd(Pb)またはPt(S)である。特に、該遷移金属触媒は、固体支持体上の遷移金属を含む。固体支持体上の遷移金属の負荷は、例えば、1%から10%w/wである。固体支持体は、例えば、炭素、金属酸化物(例えば、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化チタンまたは二酸化ケイ素/酸化アルミニウム)、硫酸塩(例えば、硫酸バリウム)または炭酸塩(例えば、炭酸カルシウムおよび炭酸バリウム)である。一実施形態では、該遷移金属触媒は、水、例えば、0質量%から61質量%の水含量を含み得る。] [0080] 一実施形態では、該水素化は、塩基、例えば、アミン塩基(例えば、トリエチルアミン)またはアルカリ金属塩基(例えば、炭酸セシウムまたは炭酸カリウム)の存在下で行われる。] [0081] 特に、該遷移金属はパラジウムであり、該固体支持体は、例えば、炭素、金属酸化物(例えば、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化チタンまたは二酸化ケイ素/酸化アルミニウム)、炭酸塩(例えば、炭酸カルシウムおよび炭酸バリウム)または硫酸塩(例えば、硫酸バリウム)である。] [0082] 一実施形態では、該遷移金属触媒は、パラジウム炭素(パラジウム担持炭素、Palladium on carbon、Pd/C)、例えば、1%Pd/C(例えば、1%Pd/Cタイプ39)、3%Pd/C(例えば、3%Pd/Cタイプ39)、5%Pd/C(例えば、5%Pd/C A401102−5、5%Pd/C A401102、5%Pd/C A109047、5%Pd/C A405028、5%Pd/C A405032、5%Pd/C A405038、5%Pd/C A503023、5%Pd/C A503032、5%Pd/C A503038、5%Pd/C A102023、5%Pd/C A102038、5%Pd/Cタイプ374、5%Pd/Cタイプ398、5%Pd/Cタイプ37、5%Pd/Cタイプ87L、5%Pd/Cタイプ487、5%Pd/Cタイプ39、5%Pd/Cタイプ394、5%Pd/Cタイプ487(粉末)、5%Pd/Cタイプ472(粉末)、5%Pd/Cタイプ87L(粉末)、5%Pd/Cタイプ5R394、5%Pd/Cタイプ5R338または5%Pd(S)/C[例えば、5%Pd(S)/C A103038])、または10%Pd/C(例えば、10%Pd/Cタイプ374、10%Pd/Cタイプ394、10%Pd/Cタイプ87Lまたは10%Pd/Cタイプ37);パラジウム担持酸化アルミニウム(palladium on aluminium oxide)、例えば、5%Pd/Al2O3(例えば、5%Pd/Al2O3 A302084−5または5%Pd/Al2O3 A302011);パラジウム担持炭酸カルシウム(palladium on calcium carbonate)、例えば、5%Pd/CaCO3(例えば、5%Pd/CaCO3 A303060または5%Pd/CaCO3タイプ405)または5%Pd(Pb)/CaCO3(例えば、5%Pd(Pb)/CaCO3 A305060);パラジウム担持酸化チタン(palladium on titaium oxide)、例えば、5%Pd/TiO2(例えば、5%Pd/TiO2 C6944);パラジウム担持硫酸バリウム(palladium on barium sulfate)、例えば、5%Pd/BaSO4(例えば、5%Pd/BaSO4 A308053);パラジウム担持酸化ジルコニウム(palladium on zirconium oxide)、例えば、5%Pd/ZrO2(例えば、5%Pd/ZrO2 C7140);およびパラジウム担持二酸化ケイ素/酸化アルミニウム(palladium on silicone dioxide/aluminium oxide)、例えば、5%Pd/SiO2/Al2O3(例えば、5%Pd/SiO2/Al2O3 C7078または5%Pd/SiO2/Al2O3 C7079)からなる群から選択されるPd触媒であり;これらは、例えば、Johnson Mattheyから市販されている。] [0083] 別の実施形態では、該遷移金属触媒は、白金担持炭素(platinum on carbon)などのPt触媒、例えば、5%Pt/C(例えば、5%Pt/C B103032、5%Pt/C B103018、5%Pt/C B103014、5%Pt/C B104032、5%Pt/C B501032、5%Pt/C B109032または5%Pt/C B501018)または5%Pt(S)/C(例えば、5%Pt(S)/C B106032)であり;これらは、例えば、Johnson Mattheyから市販されている。] [0084] 別の実施形態では、該遷移金属触媒は、炭素に担持されたイリジウムなどのIr触媒、例えば、5%Ir/C(例えば、5%Ir/C C−7750)または炭酸カルシウム上イリジウム、例えば、5%Ir/CaCO3(例えば、5%Ir/CaCO3タイプ30)であり;これらは、例えば、Johnson Matthyeyから市販されている。] [0085] 通常該方法で用いられる、基質に対する遷移金属触媒の量は、1から75重量%、好ましくは10から50重量%、より好ましくは20から50重量%の範囲であり得る。] [0086] 当技術分野で一般に知られている溶媒が用いられ得る。好ましい溶媒は、例えば、アルコール溶媒(例えば、メタノール、エタノールまたはイソプロパノール)、エーテル溶媒(例えば、テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフランまたはテトラヒドロフラン/水)、芳香族溶媒(例えば、トルエン)またはエステル溶媒(例えば、酢酸エチルまたは酢酸イソプロピル)である。一実施形態では、該溶媒は、エタノールまたはテトラヒドロフランである。用いられる溶媒の量は、基質の濃度が0.01から1M、例えば、0.05M、特に0.1から0.5Mまたは0.1から0.3Mの範囲であるようであり得る。] [0087] 水素化は通常、20℃から100℃、特に25℃から75℃、例えば、30℃から75℃、45℃から75℃、25℃から65℃または25℃から55℃の温度で行われる。適用水素圧は通常、1バールから40バール、例えば、3バールから30バール、特に、5バールから30バール、3バールから20バールまたは3バールから10バールの範囲にある。] [0088] 上記水素化反応において、その立体化学が重要であり得る。したがって、さらなる目的は、上に定義されたような式(9−b)および式(9−c)の化合物またはその塩を製造する方法であって、式(9−b)の化合物またはその塩、対式(9−c)の化合物またはその塩のモル比が、少なくとも50対50、特に少なくとも60対40、例えば少なくとも71対29、特に少なくとも82対18である方法を提供することである。特に、この目的は、PdまたはPt触媒などの遷移金属触媒、例えば、パラジウム炭素、例えば、5%Pd/C(例えば、5%Pd/C A401102−5、5%Pd/C A401102、5%Pd/C A109047、5%Pd/C A503038、5%Pd/C A405028、5%Pd/C A405038、5%Pd/C A503023、5%Pd/C A102023、5%Pd/Cタイプ37、5%Pd/Cタイプ39、5%、5%Pd/Cタイプ5R394、5%、5%Pd/Cタイプ87L)、5%Pd(S)/C[例えば、5%Pd(S)/C A103038]、5%Pd/Cタイプ5R394または5%Pd/Cタイプ5R338)、10%Pd/C(例えば、10%Pd/Cタイプ394または10%Pd/Cタイプ37)、1%Pd/C(例えば、1%Pd/Cタイプ39)または3%Pd/C(例えば、3%Pd/Cタイプ39);パラジウム担持硫酸バリウム、例えば、5%Pd/BaSO4(例えば、5%Pd/BaSO4 A308053);パラジウム担持酸化アルミニウム、例えば、5%Pd/Al2O3(例えば、5%Pd/Al2O3 A302084−5);パラジウム担持炭酸カルシウム、例えば、5%Pd/CaCO3(例えば、5%Pd/CaCO3 A303060);パラジウム担持酸化ジルコニウム、例えば、5%Pd/ZrO2(例えば、5%Pd/ZrO2 C7140);または白金担持炭素、例えば、5%Pt/C(例えば、5%Pt/C B103032、5%Pt/C B103018、5%Pt/C B103014、5%Pt/C B104032、5%Pt/C B501032、5%Pt/C B109032または5%Pt/C B501018)もしくは5%Pt(S)/C(例えば、5%Pt(S)/C B106032)を用いることによって達成され得;これらは、例えば、Johnson Mattheyから市販されている。] [0089] したがって、さらなる目的は、式(9−b)および式(9−c)の化合物を製造する方法であって、式(9−c)の化合物またはその塩、対式(9−b)の化合物またはその塩のモル比が、少なくとも50対50、特に少なくとも67:33である方法を提供することである。特に、この目的は、PdまたはPt触媒などの遷移金属触媒;例えば、パラジウム炭素、例えば、5%Pd/C(例えば、5%Pd/C A401102−5、5%Pd/C A401102、5%Pd/C A109047、5%Pd/C A405028、5%Pd/C A405032、5%Pd/C A405038、5%Pd/C A503023、5%Pd/C A503032、5%Pd/C A102023、5%Pd/C A102038、5%Pd/Cタイプ374、5%Pd/Cタイプ398、5%Pd/Cタイプ87Lまたは5%Pd/Cタイプ487)、10%Pd/C(例えば、10%Pd/Cタイプ87L)または5%Pd(S)/C[例えば、5%Pd(S)/C A103038];パラジウム担持酸化アルミニウム、例えば、5%Pd/Al2O3(例えば、5%Pd/Al2O3A302084−5または5%Pd/Al2O3A302011);パラジウム担持炭酸カルシウム(palladium on calcium carbonate)、例えば、5%Pd/CaCO3(例えば、5%Pd/CaCO3 A30タイプ405)または5%Pd(Pb)/CaCO3(例えば、5%Pd(Pb)/CaCO3 A305060);パラジウム担持酸化チタン(palladium on titanium oxide)、例えば、5%Pd/TiO2(例えば、5%Pd/TiO2 C6944);パラジウム担持二酸化ケイ素/酸化アルミニウム(palladium on silicon dioxide/aluminium oxide)、例えば、5%Pd/SiO2/Al2O3(例えば、5%Pd/SiO2/Al2O3 C7078または5%Pd/SiO2/Al2O3 C7079);白金担持炭素、例えば、5%Pt/C(例えば、5%Pt/C B501018)を用いることによって達成され得、これらは、例えば、Johnson Mattheyから市販されている。] [0090] セクションB.3.4: 一実施形態では、還元剤、好ましくは、例えば、セクションB.3.1に記載されたような、またはJ.Chem.Soc.、Perkin Trans 1、1996年、(11巻)、1131頁に記載されたような水素化物還元剤による、上に定義されたような式(7)の化合物またはその塩の処理は、式(5) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩をもたらし得るか、または式(4)および式(5)の化合物の混合物をもたらし得る。] [0091] 別の実施形態では、還元剤による、上に定義されたような式(7−a)の化合物またはその塩の処理は、上に定義されたような式(5−a)の化合物もしくはその塩、好ましくは式(5−b)の化合物もしくはその塩をもたらすか、または式(4−a)および式(5−a)の化合物の混合物、好ましくは式(4−a)および式(5−b)の化合物の混合物をもたらす。] [0092] セクションB.3.5: 別の実施形態では、例えば、セクションB.3.1からセクションB.3.4に定義されたような還元剤による、上に定義されたような式(7)の化合物またはその塩の処理は、式(5)および式(6)の化合物、もしくはそれらの塩の混合物、式(5)および式(9)の化合物、またはそれらの塩の混合物、式(6)および式(9)の化合物、またはそれらの塩の混合物、または式(5)、式(6)および式(9)の化合物、もしくはそれらの塩の混合物をもたらし得;ここで、各混合物は、上に定義されたような式(4)の化合物またはその塩をさらに含み得る。好ましい実施形態では、還元剤による、上に定義されたような式(7−a)の化合物またはその塩の処理は、式(5−a)および式(6−a)の化合物、もしくはそれらの塩の混合物、式(5−a)および式(9−a)の化合物、もしくはそれらの塩の混合物、式(6−a)および式(9−a)の化合物、もしくはそれらの塩の混合物、または式(5−a)、式(6−a)および式(9−a)の化合物、もしくはそれらの塩の混合物をもたらし得;ここで、各混合物は、上に定義されたような式(4−a)の化合物またはその塩をさらに含み得る。] [0093] セクションB.4 別の側面では、本発明は、式(4) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩を調製する方法であって、式(9) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素または硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む) の化合物またはその塩を四級化剤(quaternization agent)および塩基と反応させて、式(4)の化合物を得る段階を含む方法に関する。] [0094] 好ましい実施形態では、本発明は、式(4−a) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩を調製する方法であって、式(9−a) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む) の化合物またはその塩を四級化剤および塩基と反応させて、式(4)の化合物を得る段階を含む方法に関する。] [0095] 別の側面では、本発明は、式(4) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩を調製する方法であって、 a)式(9) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含み得、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む) の化合物またはその塩を四級化剤と反応させて、式(10) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるが、または全体としてR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってもよく、かつ1種もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含み得、それによりこの環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含み、Z−はハロゲン化物(例えば、ヨウ化物、臭化物、塩化物)、アルキル硫酸塩(例えば、メチル硫酸塩)またはスルホニルエステル(例えば、トリフラート)であり、R10は、水素、アルキルまたはアリールである) の化合物もしくはその塩を得る段階;および b)式(10)の化合物またはその塩を塩基と反応させて、式(4)の化合物を得る段階 を含む方法に関する。] [0096] 好ましい実施形態では、本発明は、式(4−a) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩を調製する方法であって、 a)式(9−a) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む) の化合物またはその塩を四級化剤および塩基と反応させて、式(10−a) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含み、Z−は、ハロゲン化物(例えば、ヨウ化物、臭化物、塩素化物)、アルキル硫酸塩(例えば、メチル硫酸塩)またはスルホニルエステル(例えば、トリフラート)であり、R10は、水素、アルキルまたはアリールである) の化合物またはその塩を得る段階;および b)式(10−a)の化合物またはその塩を塩基と反応させて、式(4−a)の化合物を得る段階 を含む方法に関する。] [0097] このような段階a)および段階b)も、本発明の好ましい実施形態である。] [0098] 四級化剤という用語は、第三級アミンを第四級アミン、例えば、ハロゲン化アルキル(ヨウ化メチル、臭化メチル、塩化メチル、塩化エチル、臭化エチルまたはヨウ化エチルなど)、アルキル硫酸塩(例えば、ジメチル硫酸塩など)、スルホン酸塩(例えば、4−メチルスルホニルトルエンおよびメチルトリフラートなど)または式(R10)3O+Z−(式中、R10はアルキル(メチルまたはエチルなど)であり、Z−は、テトラフルオロホウ酸塩またはヘキサフルオロリン酸塩である)の化合物に変換することができる任意の剤である。より好ましくは、該アルキル化剤は、ヨウ化メチルまたはジメチル硫酸塩である。] [0099] 段階b)における好ましい塩基は、例えば、アミン(トリエチルアミン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデス−7−エン(DBU)など)である。イオン性塩基、例えば、アルカリ金属炭酸塩(例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムおよび炭酸セシウムなど)、アルカリ金属水素化物(例えば、NaH)、炭酸水素アルカリ金属(例えば、NaHCO3)も好ましい。より好ましくは、該塩基はNaHCO3である。] [0100] 式(9)の化合物を式(4)の化合物に変換する反応は好ましくは、(9)が四級化され、次いで、塩基で処理されるという意味で段階的である。] [0101] セクションB.5: セクションB.5.1: 別の側面では、本発明は、式(16) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、Yは酸素であり、各R9は、独立して、アルキル、アリール、アリールアルキル(例えば、ベンジル)もしくはアセチルであるか、またはR9の両方は一緒になって、4から7員、好ましくは5から6員のアセタール環を形成している) の化合物またはその塩を調製する方法であって、 式(7) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む) の化合物またはその塩をアセタール形成剤で処理し、式(16)の化合物を得る段階 を含む方法に関する。] [0102] 好ましい一実施形態では、本発明は、式(16−a) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、Yは酸素であり、各R9は、独立して、アルキル、アリール、アリールアルキル(例えば、ベンジル)もしくはアセチルであるか、またはR9の両方は一緒になって、4から7員、好ましくは5から6員のアセタール環を形成している) の化合物またはその塩を調製する方法であって、 式(7−a)、 (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む) の化合物またはその塩をアセタール形成剤で処理し、式(16−a)の化合物を得る段階を含む方法に関する。好ましい一実施形態では、式(7−a)の出発化合物またはその塩は、上に定義されたような、式(7b)もしくは式(7c)の化合物、またはそれらの塩、好ましくは式(7−b)の化合物またはその塩である。] [0103] 好ましい「アセタール形成」剤は、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール)、ジオール(例えば、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール)またはトリアルキルオルトホルメート(例えば、ジメチルオルトホルメート)である。通常、この反応は、酸、例えば、ブレンステッド酸(塩酸、硫酸など)またはスルホン酸(4−トルエンスルホン酸など)の存在下で行われる。Amberlyst−15(登録商標)などの樹脂結合酸も好適な酸である。酸がその場で生成する条件(例えば、塩化アセチル)も適切である。好ましくは、該酸は、触媒量で用いられる。好ましくは、鉱酸、例えば、塩酸が、好ましくは、アルコール(好ましくはメタノールまたはエタノールが用いられる)の存在下で用いられる。好ましい「アセタール形成」剤のさらなる例は、例えば、P.G.M.Wuts and T.W.Greene、「Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis」、第4版、Wiley、New Jersey、2007年などの標準的な参考資料の関連の章に記載されている。] [0104] 別の側面では、本発明は、式(16) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、Yは硫黄であり、各R9は、独立して、アルキル、アリール、アリールアルキル(例えば、ベンジル)もしくはアセチルであるか、またはR9の両方は一緒になって、4から7員、好ましくは5から6員のチオアセタール環を形成している) の化合物またはその塩を調製する方法であって、 式(7) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む) の化合物またはその塩をチオアセタール形成剤で処理して、式(16)の化合物を得る段階を含む方法に関する。] [0105] 好ましい一実施形態では、本発明は、式(16−a) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、Yは硫黄であり、各R9は、独立して、アルキル、アリール、アリールアルキル(例えば、ベンジル)もしくはアセチルであるか、R9の両方は一緒になって、4から7員、好ましくは5から6員のチオアセタール環を形成している) の化合物またはその塩を調製する方法であって、 式(7−a) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む) の化合物またはその塩をチオアセタール形成剤で処理して、式(16−a)の化合物を得る段階を含む方法に関する。好ましい一実施形態では、式(7−a)の出発物質、またはその塩は、上に定義されたような式(7b)もしくは式(7c)、またはその塩に従い、好ましくは式(7−b)である。] [0106] 好ましい「チオアセタール形成剤」は、チオール(例えば、メタンチオール、エタンチオール、チオフェノール)またはジチオール(例えば、1,2−エタンジチオール、1,3−プロパンジチオール)である。通常、該反応は、酸、例えば、ブレンステッド酸(塩酸など)、ルイス酸(三フッ化ホウ素または四塩化チタンなど)または固体担持酸(Amberlyst−15(登録商標)など)の存在下で行われる。該酸がその場で生成される条件(例えば、ジメチルスルフィド−臭素錯体)も好適である。好ましくは、該酸は触媒量で用いられる。好ましい「チオアセタール形成」剤のさらなる例は、例えば、P.G.M.Wuts and T.W.Greene、「Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis」、第4版、Wiley、New Jersey、2007年などの標準的な参考資料の関連の章に記載されている。] [0107] セクションB.5.2: 別の側面では、本発明は、式(6) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物、またはその互変異性体もしくはその塩を調製する方法であって、式(16) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、Yは酸素であり、各R9は、独立して、アルキル、アリール、アリールアルキル(例えば、ベンジル)もしくはアセチルであるか、またはR9の両方は一緒になって、4から7員、好ましくは5から6員のアセタール環を形成している) の化合物またはその塩におけるアセタール官能基を除去し、式(6)の化合物を得る段階を含む方法に関する。] [0108] 別の側面では、本発明は、式(6−a) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物、またはその互変異性体もしくはその塩を調製する方法であって、 式(16−a) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、Yは酸素であり、各R9は、独立して、アルキル、アリール、アリールアルキル(例えば、ベンジル)もしくはアセチルであるか、またはR9の両方は一緒になって、4から7員、好ましくは5から6員のアセタール環を形成している) の化合物またはその塩におけるアセタール官能基を除去して、式(6−a)の化合物を得る段階を含む方法に関する。] [0109] 該アセタール官能基を除去する好適な条件には、加水分解、例えば、水の存在下での酸の使用が含まれる。好適な酸には、上に定義したような、ブレンステッド酸(塩酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、シュウ酸など)、ルイス酸(三塩化鉄など)、スルホン酸(4−トルエンスルホン酸など)またはその場で酸を生成する状態(例えば、ヨウ素)が含まれる。他の条件には、水素化(例えば、Pd/C)[例えば、R9がアリールアルキルである場合のようなアリールアルキルのための]、または塩基(水酸化ナトリウムまたは炭酸カリウムなど[例えば、ジアセチルアセタール、例えば、R9がアセチル基である場合、例えば、アルキルアセチル基[R9=−C(=O)アルキル]、例えば、メチルアセチル[R9=−C(=O)CH3]など]が含まれる。アセタール官能基の除去のための好ましい剤のさらなる例は、例えば、P.G.M.Wuts and T.W.Greene、「Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis」、第4版、Wiley、New Jersey、2007年などの標準的な参考資料の関連の章に記載されている。] [0110] 別の側面では、本発明は、式(6) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物、またはその互変異性体もしくはその塩を調製する方法であって、式(16) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、Yは硫黄であり、各R9は、独立して、アルキル、アリール、アリールアルキル(例えば、ベンジル)もしくはアセチルであるか、またはR9の両方は一緒になって、4から7員、好ましくは5から6員のチオアセタール環を形成している) の化合物またはその塩におけるチオアセタール官能基を除去して、式(6)の化合物を得る段階を含む方法に関する。] [0111] 別の側面では、本発明は、式(6−a) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物、またはその互変異性体もしくはその塩を調製する方法であって、式(16−a) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、Yは硫黄であり、各R9は、独立して、アルキル、アリール、アリールアルキル(例えば、ベンジル)もしくはアセチルであるか、またはR9の両方は一緒になって、4から7員、好ましくは5から6員のアセタール環を形成している) の化合物またはその塩におけるチオアセタール官能基を除去して、式(6−a)の化合物を得る段階を含む方法に関する。] [0112] 該チオアセタール官能基のこの除去は好ましくは、ルイス酸による処理または酸化によって行われる。ルイス酸(過塩素酸銀、三塩化鉄など)または酸化剤{ヨウ素、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン(DDQ)、過酸化物、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼンもしくはアルキル化剤(水の存在下でのヨウ化メチルなど)または水銀(II)塩(二塩化水銀、過塩素酸水銀、酸化水銀など)}。チオアセタール官能基を除去するための好ましい剤のさらなる例は、例えば、P.G.M.Wuts and T.W.Greene、「Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis」、第4版、Wiley、New Jersey、2007年などの標準的な参考資料の関連の章に記載されている。] [0113] セクションC:式(2)の化合物を介した、式(7)の化合物の式(1)の化合物への変換 本明細書で定義されたような式(7)の化合物を、本明細書で定義されたような式(1)の化合物に変換する、本発明による方法は、スキーム4に概略が示される。] [0114] したがって、別の側面では、本発明は、本明細書で記載されたような式(7)の化合物を、本明細書で記載されたような式(1)の化合物に変換する方法であって、 a)(7)を(4)に変換するセクションBにおけるいずれか一つの方法、 b)(4)を(2)に変換するセクションC.1におけるいずれか一つの方法、および c)(2)を(1)に変換するセクションC.2におけるいずれか一つの方法 を含む方法に関する。] [0115] 以下に検討されるように、セクションC.1およびセクションC.2はそれら自体、本発明の好ましい実施形態でもある。] [0116] セクションC.1:式(4)の化合物の開環 別の側面では、本発明は、式(2) (式中、R1およびR2は、互いに独立して、水素または窒素保護基であり、R3は、カルボキシル基またはエステル基である) の化合物またはその塩を調製する方法であって、式(4) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩をラクタム開環剤と反応させて、式(2)の化合物を得る段階を含む方法に関する。] [0117] 好ましい一実施形態では、式(4−a) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩は、ラクタム開環剤で処理され、式(2−a) (式中、R1およびR2は、互いに独立して、水素または窒素保護基であり、R3は、カルボキシル基またはエステル基である) の化合物またはその塩を得る。] [0118] ラクタム開環剤の例は、求核塩基、例えば、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化ナトリウムまたは水酸化リチウム)、中性化合物、例えば、過酸化水素(過酸化水素リチウムなど)および酸である。酸は、例えば、ルイス酸またはブレンステッド酸、鉱酸(硫酸、過塩素酸および塩酸など)、スルホン酸(パラ−トルエンスルホン酸など)またはポリマー結合酸(Amberlyst(登録商標)など)である。好ましくは、塩酸がラクタム開環剤として用いられる。好ましくは、酸は、水またはアルコール(メタノールまたはエタノールなど)の存在下で用いられる。該ラクタム開環剤は、触媒的または化学量論的に用いられ得る。好ましくは、該ラクタム開環剤は、1から10当量の量で用いられる。] [0119] セクションC.2:式(2)の化合物の還元 本発明の主題は、式(1) (式中、R1およびR2は、互いに独立して、水素または窒素保護基であり、R3は、カルボキシル基またはエステル基である) の化合物またはその塩を調製する方法であって、式(2) (式中、R1およびR2は、互いに独立して、水素または窒素保護基であり、R3は、カルボキシル基またはエステル基である) の化合物またはその塩を還元して、式(1)の化合物を得る段階を含む方法に関する。特に、R3は、カルボキシル基、エチルエステルまたはメチルエステルである。] [0120] 好ましくは、式(2−a) (式中、R1、R2およびR2は、上記の通り定義される) の化合物またはその塩は、出発物質として用いられる。該化合物(2−a)、またはその塩が出発物質として用いられる場合、式(1−a) および式(1−b) の化合物またはそれらの塩(式中、R1、R2およびR3は、上記の通り定義される)を得ることができる。好ましい一実施形態では、R1=Bocおよび/またはR2=Hである。別の好ましい実施形態では、R3=CO2H、またはCO2Et、またはCO2−(カルボキシレート)である。最も好ましくは、R3=CO2Hである。] [0121] 特に、式(1)または式(2)、好ましくは式(1−a)または式(2−a)の化合物の基R3は、CO2H、CO2EtまたはCO2Meである。] [0122] 一実施形態では、式(1−a)または式(1−b)の化合物の塩は、本発明によって用いられる条件下で生成される(例えば、R3=CO2−)。次いで、この塩は、場合によって加水分解されて、遊離の酸を与える。好ましい塩は、アルカリ金属(Li、Na、K)またはアミン(例えば、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン)の塩である。] [0123] 好ましい一実施形態では、式(2)、好ましくは式(2−a)の化合物またはその塩の還元は、遷移金属触媒の存在下で、好ましくは有機金属錯体およびキラルリガンド(chiral ligand)を含む遷移金属触媒の存在下で水素により行われる。該還元は、不均一または均一水素化条件下で、好ましくは均一水素化条件下で起こり得る。一実施形態では、該不均一または均一水素化は、塩基、例えば、アミン塩基(例えば、トリエチルアミン、iPr2EtNまたは1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン)またはアルカリ金属塩基(例えば、LiOH、NaOHまたはKOH)の存在下で行われる。一実施形態では、該不均一水素化は、特にアルコール溶媒(例えば、iPrOH、EtOH、MeOH)中アルカリ金属、例えば、エタノール中KOHの存在下で行われる。さらなる実施形態では、該水素化、特に該均一水素化は、酸(メタンスルホン酸またはテトラフルオロホウ酸)の存在下で行われる。] [0124] 一般に、該不均一水素化は、遷移金属触媒の存在下で行われ、ここで、該遷移金属は、周期律表の9群または10群から選択される。したがって、該遷移金属触媒は、例えば、コバルト(Co)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)および/または白金(Pt)を含む。特に、該遷移金属触媒は、固体担体、例えば、炭素に担持されたPt、Pd、またはRh(Pt, Pd, or Rh on a solid support, such as carbon)である。一実施形態では、該遷移金属触媒は、パラジウム炭素(Pd on carbon)である。] [0125] 該不均一水素化は通常、溶媒、例えば、エーテル溶媒(例えば、THF)、エステル溶媒(例えば、酢酸イソプロピル)またはアルコール溶媒(例えば、イソプロパノール、エタノールまたはメタノール)、特に、酢酸イソプロピルおよびエタノール中で行われる。] [0126] 一般に、該均一水素化は、遷移金属触媒の存在下で行われ、ここで、該遷移金属は、周期律表の7、8または9族から選択される。したがって、該遷移金属触媒は、例えば、遷移金属マンガン(Mn)、レニウム(Re)、鉄(Fe)、ルテニウム(Ru)、オスミウム(Os)、コバルト(Co)、ロジウム(Rh)および/またはイリジウム(Ir)を含む。] [0127] 好ましい一実施形態では、該遷移金属触媒は、有機金属錯体およびキラルリガンドを含む。] [0128] 該有機金属錯体は、周期律表の7、8または9族から選択される遷移金属を含み、例えば、該遷移金属は、ロジウム、イリジウムまたはルテニウム、特にロジウムまたはルテニウムである。ロジウムを含む有機金属錯体は特に好適である。] [0129] 該有機金属錯体は、単一の遷移金属原子を含み得る。好ましい実施形態では、該錯体は、金属−金属結合を場合によって含む、2個以上の遷移金属原子を含み得る。好ましい一実施形態では、該2個の原子は、2個のハロゲン化物を介して架橋される。一般に、該有機金属錯体は、1個または複数の遷移金属原子および適切なアキラルリガンド(achiral ligands)を含む。] [0130] 該有機金属錯体のための適切なアキラルリガンドは一般に、σ−ドナーリガンド、σ−ドナー/π−アクセタプターリガンドまたはσ,π−ドナー/π−アクセプターリガンドである。適切なアキラルリガンドの例は、とりわけ、一酸化炭素、ハロゲン化物(例えば、Cl、IまたはBr)、ホスフィン[例えば、トリシクロヘキシルホスフィン(PCy3)]、アルケニル(例えば、cod、nbd、2−メタリル)、アルキニル、アリール(例えば、ピリジン、ベンゼン、p−シメン)、カルボニル(例えば、acac、トリフルオロアセテートまたはジメチルホルムアミド)およびそれらの混合物である。] [0131] 該有機金属錯体のための好ましいアキラルリガンドの例は、ノルボルナジエン(nbd)、シクロオクタジエン(cod)、ピリジン(pyr)、シメン(特に、p−シメン)、およびヨウ化物である。] [0132] 有機金属錯体の例は、ルテニウム有機金属錯体、例えば、[RuI2(p−シメン)]2、[Ru(cod)(2−メタリル)2]または[Ru(cod)(OOCCF3)2];ロジウム有機金属錯体、例えば、[Rh(nbd)2BF4]または[Rh(cod)2]BF4;またはイリジウム有機金属錯体、例えば、[(Cy3P)Ir(pyr)]Cl、[Ir(cod)2]BArFまたは[Ir(cod)2Cl]2、特に[Ru(cod)(2−メタリル)2]、[Ru(cod)(OOCCF3)2]または[RuI2(p−シメン)]2、特に[Rh(NBD)2]BF4、[Ru(COD)(OOCCF3)2]または[RuCl2(p−シメン)2]である。] [0133] 一実施形態では、該有機金属錯体は、[Rh(nbd)2]BF4{=ビス(ノルボルナジエン)ロジウム(I)テトラフルオロボレート}である。] [0134] 別の実施形態では、該有機金属錯体は、[RuI2(p−シメン)]2(=ジヨード(p−シメン)ルテニウム(II)二量体)である。:] [0135] 一般に、「キラルリガンド」という用語は、キラル有機金属錯体を構築するために適切であり、かつキラル中心を含む任意のリガンドを含む。該遷移金属触媒は、有機金属触媒およびキラルリガンドを含む。該キラルリガンドは、例えば、キラルホスフィンおよび/またはキラルフェロセンを含む。特に、該キラルフェロセンは、キラル基、例えば、本明細書で説明されたようなキラルアミン、キラルホスフィンまたはキラルアルキルなどで置換されているCp(シクロペンタジエニル)部分を含む。] [0136] 第一の実施形態では、式(2−a)の化合物またはその塩の還元は、式(1−a)および式(1−b)の化合物、またはそれらの塩を含む組成物を与え、ここで、該式(1−a)の化合物またはその塩の、該式(1−b)の化合物またはその塩に対するモル比は、少なくとも55対45、好ましくは少なくとも80対20、より好ましくは少なくとも96対4、最も好ましくは少なくとも99対1である。] [0137] 一実施形態では、該遷移金属触媒は、有機金属錯体およびキラルリガンド、例えば、Fenphosリガンド、Josiphosリガンド、Mandyphosリガンド、Walphosリガンド、Taniaphosリガンド、Phospholaneリガンド、Atropisomerリガンド、BoPhozリガンド、QINAPHOSリガンドまたはそれらの混合物を含み、特に、該キラルリガンドは、Fenphosリガンド、Josiphosリガンド、Mandyphosリガンド、Walphosリガンド、Taniaphosリガンド、Phospholaneリガンド、Atropisomerリガンドまたはそれらの混合物からなる群から選択される。] [0138] Josiphosリガンド、Walphosリガンド、Taniaphosリガンド、Mandyphosリガンド、Fenphosリガンド、Phospholaneリガンド、AtropisomerリガンドおよびBoPhozリガンドは、式: (式中、R、R’およびR”は、例えば、国際公開第2006/003196号、EP−B1−612758、国際公開第2006/017045号、国際公開第2006/117369号、国際公開第2007/116081号、国際公開第2006/075166号、国際公開第2008/101868号、国際公開第2006/117369号、国際公開第2004/099226号、欧州特許第0967015号、国際公開第2004099226号、欧州特許第0967015号、Chem.Eur.J.、2002年、8巻、843頁、国際公開第2005/108409号、国際公開第2005/056568号、欧州特許第1582527号、米国特許第5171892号、J.Am.Chem.Soc.、1991年、113巻、8518頁、国際公開第9315091号、欧州特許第398132号、欧州特許第646590号、国際公開第9521151号、欧州特許第612758号、欧州特許第564406号、国際公開第2002/002578号、Chem.Rev.、2003年、103巻(8号)、3029頁およびそこに引用された参考文献に記載された通り、特に本明細書における実施例に示された通りである)] [0139] (式中、R8およびR9は、例えば、Boaz,N.W.;Debenham,S.D.;Mackenzie,E.B.;Large,S.E.Org.Lett.2002年、4巻、2421号;Boaz,N.W.;Debenham,S.D.;Large,S.E.;Moore,M.K.Tetrahedron:Asymmetry 2003年、14巻、3575頁;Jia,X.;Li,X;Lam,W.S.;Kok,S.H.L.;Xu,L.;Lu,G.;Yeung,C.−H.;Chan,A.S.C.Tetrahedron:Asymmetry 2004年、15巻、2273頁およびBoaz,N.W.;Large,S.E.;Ponasik,J.A.,Jr.;Moore,M.K.;Barnette,T.;Nottingham,W.D.Org.Process Res.Dev.2005年、9巻、472頁;Chem.Rev.、2003年、103巻(8号)、3029頁に記載された通りであり、特に、R8およびR9は、 R8=Me、R9=Ph(=MeBoPhoz); R8=Me、R9=p−フルオロフェニル(=p−フルオロフェニル−MeBoPhoz); R8=Me、R9=3,5−ジフルオロフェニル(=3,5−F2C6H3−MeBoPhoz); R8=Bn、R9=3,5−ジフルオロフェニル(=3,5−F2C6H3−BnBoPhoz); R8=Me、R9=(R)−ビノール{=(R)−BINOL−MeBoPhoz}; R8=Me、R9=(S)−ビノール{=(S)−BINOL−MeBoPhoz}; R8=Me、R9=p−CF3フェニル(=p−CF3フェニル−MeBoPhoz); R8=Bn、R9=Ph(=Bn−BoPhoz); R8=Me、R9=シクロヘキシル(=Cy−MeBoPhoz); R8=Me、R9=p−フルオロフェニル(=p−F−MeBoPhoz); R8=(S)−フェネチル、R9=Ph{(S)−フェネチル−BoPhoz}; R8=(R)−フェネチル、R9=Ph{(R)−フェネチル−BoPhoz}; R8=(S)−フェネチル、R9=Me{(S)−フェネチル−MeBoPhoz};および R8=(R)−フェネチル、R9=Me{(R)−フェネチル−MeBoPhoz} であり、ここで、BINOLは、2,2’−ジヒドロキシ−1,1’−ジナフチルを意味する)。 (R)−N−メチル−N−ジフェニルホスフィノ−1−[(S)−2−ジフェニルホスフィノ)フェロセニル]エチルアミン(=(R)MeBoPhoz) (S)−N−メチル−N−ジフェニルホスフィノ−1−[(R)−2−(ジフェニルホスフィノ)フェロセニル]エチルアミン(=(S)MeBoPhoz) 1−(R)−N−ジ(3,5−ジフルオロフェニル)ホスフィン−N−ベンジル−1−[(S)−ジフェニルホスフィノ]フェロセニル]エチルアミン=(R)−3,5−F2C6H3−BnBoPhoz 1−(R)−N−ジシクロヘキシルホスフィン−N−メチル−1−[(S)−ジフェニルホスフィノ]フェロセニル]エチルアミン=(R)−Cy−MeBoPhoz 1−(R)−N−ジフェニルホスフィノ−N−[(R)−1−フェニルエチル]−1−[(S)−2−ジフェニルホスフィノ]フェロセニルエチルアミン=(R)−フェネチル−(R)−BoPhoz 1−(R)−N−ジフェニルホスフィノ−N−[(R)−1−フェニルエチル]−1−[(R)−2−ジフェニルホスフィノ]フェロセニルエチルアミン=(R)−フェネチル−(S)−BoPhoz 1−(R)−N−ジ(4−フルオロフェニル)ホスフィン−N−メチル−1−[(S)−ジフェニルホスフィノ]フェロセニル]エチルアミン=(R)−4−F−C6H4−MeBoPhoz 1−(R)−N−ジ[(R)−1−フェニルエチル]−N−メチル−1−[(S)−ジフェニルホスフィノ]フェロセニル]エチルアミン=(R)−フェネチル−(R)−MeBoPhoz 1−(R)−N−[(R)−2,2’−ジヒドロキシ−1,1’−ジナフチル]−N−メチル−1−[(S)−ジフェニルホスフィノ]フェロセニル]エチルアミン=(R)−BINOL−(R)−MeBoPhoz 1−(R)−N−[(S)−2,2’−ジヒドロキシ−1,1’−ジナフチル]−N−メチル−1−[(S)−ジフェニルホスフィノ]フェロセニル]エチルアミン=(S)−BINOL−(R)−MeBoPhoz 1−(R)−N−ジ(4−フルオロフェニル)ホスフィン−N−メチル−1−[(S)−ジフェニルホスフィノ]フェロセニル]エチルアミン=(R)−p−F−MeBoPhoz] [0140] QuinaPhosリガンドは、式: (式中、RおよびR’は、例えば、G.Francio、F.Faraone、W.Leitner、Angew.Chem.Int.Ed.、39巻、1428頁(2000年)、39巻、1428頁;Chem.Rev.、2003年、103巻(8号)、3029頁に記載された通りであり、例えば、RはPhであり、R’はナフチルである) からなる。特に、好適なQuinaPhosは、例えば、(Ra,Sc)−1Np−QUINAPHOSまたは(Sa,Rc)−1Np−QUINAPHOSである。] [0141] 好適なキラルリガンドの例は、以下である。] [0142] Mandyphosリガンドの例: (αR,αR)−2,2’−ビス(α−N,N−ジメチルアミノフェニルメチル)−(S,S)−1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(=Mandyphos SL−M001−1) (αR,αR)−2,2’−ビス(α−N,N−ジメチルアミノフェニルメチル)−(S,S)−1,1’−ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェロセン(=Mandyphos SL−M002−1) (αR,αR)−2,2’−ビス(α−N,N−ジメチルアミノフェニルメチル)−(S,S)−1,1’−ビス−[ジ(ビス−(3,5−トリフルオロメチル)フェニル)−ホスフィノ]フェロセン(=Mandyphos SL−M003−1) (αR,αR)−2,2’−ビス(α−N,N−ジメチルアミノフェニルメチル)−(S,S)−1,1’−ビス[ジ(3,5−ジメチル−4−メトキシフェニル)ホスフィノ]フェロセン(=Mandyphos SL−M004−1) (αS,αS)−2,2’−ビス(α−N,N−ジメチルアミノフェニルメチル)−(R,R)−1,1’−ビス[ジ(3,5−ジメチル−4−メトキシフェニル)ホスフィノ]フェロセン(=Mandyphos SL−M004−2) (αR,αR)−2,2’−ビス(α−N,N−ジメチルアミノフェニルメチル)−(S,S)−1,1’−ビス[ジ(3,5−ジメチルフェニル)ホスフィノ]フェロセン(=Mandyphos SL−M009−1) (1R,1’R)−1,1’−ビス[ビス(3,5−tert−ブチル−4−メトキシフェニル)ホスフィノ]−2,2’−ビス[(R)−(ジメチルアミノ)フェニルメチル]フェロセン(=Mandyphos SL−M010−1) (αR,αR)−2,2’−ビス(α−N,N−ジメチルアミノフェニルメチル)−(S,S)−1,1’−ビス[ジ−(2−メチルフェニル)ホスフィノ]−フェロセン(=Mandyphos SL−M012−1)] [0143] Josiphosリガンドの例: (R)−1−[(S)−2−ジフェニルホスフィノ)フェロセニル]エチルジ−tert−ブチルホスフィン(=Josiphos SL−J002−1) (R)−1−[(S)−2−ジシクロヘキシルホスフィノ)フェロセニル]エチルジシクロヘキシルホスフィン(=Josiphos SL−J003−1) (R)−1−[(S)−2−(ジフェニルホスフィノ)フェロセニル]エチルジ(3,5−キシリル)ホスフィン(=Josiphos SL−J005−1) (S)−1−[(R)−2−(ジフェニルホスフィノ)フェロセニル]エチルジ(3,5−キシリル)ホスフィン(=Josiphos SL−J005−2) (R)−1−[(S)−2−ジ−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−ホスフィノ)フェロセニル]エチルジシクロヘキシルホスフィン(=Josiphos SL−J006−1) (S)−1−[(S)−2−ジ−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−ホスフィノ)フェロセニル]エチルジシクロヘキシルホスフィン(=Josiphos SL−J006−2) (R)−1−[(S)−2−ジ−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)−ホスフィノ)−フェロセニル]エチルジ(3,5−ジメチルフェニル)ホスフィン(=Josiphos SL−J008−1) (R)−1−[(S)−2−ジシクロヘキシルホスフィノ)フェロセニル]エチルジ−tert−ブチルホスフィン(=Josiphos SL−J009−1) (R)−1−[(S)−2−ジ(4−トリフルオロメチルフェニル)ホスフィノ)フェロセニル]エチルジ−tert−ブチルホスフィン(=Josiphos SL−J011−1) (R)−1−[(SP)−2−[ビス(4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル)ホスフィノ]フェロセニル}エチルジ−tert−ブチルホスフィン(=Josiphos SL−J013−1) (R)−1−[(S)−2−ビス(2−メチルフェニル)ホスフィノ)フェロセニル]エチルジ(tert−ブチル)−ホスフィン(=Josiphos SL−J211−1) (R)−1−[(S)−2−ジエチルホスフィノ)フェロセニル]エチルジ(tert−ブチル)−ホスフィン(=Josiphos SL−J301−1) (R)−1−[(S)−2−ジ−エチルホスフィノ)フェロセニル]エチルジ−(2−メチルフェニル)ホスフィン(=Josiphos SL−J302−1) (R)−1−[(S)−2−ビス(4−トリフルオロメチルフェニル)ホスフィノ)フェロセニル]エチルビス(4−トリフルオロメチル)−ホスフィン(=Josiphos SL−J403−1) (R)−1−[(S)−2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)ホスフィノ)フェロセニル]エチルビス(3,5−ジメチルフェニル)−ホスフィン(=Josiphos SL−J408−1) (R)−1−[(S)−2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)ホスフィノ)フェロセニル]エチルビス[ビス−(3,5−トリフルオロメチル)フェニル]−ホスフィン(=Josiphos SL−J412−1) (R)−1−[(S)−2−ビス(2−メトキシフェニル)ホスフィノ)フェロセニル]エチルビス(2−メトキシフェニル)−ホスフィン(=Josiphos SL−J430−1) (R)−1−[(S)−2−ビス(2−イソプロポキシフェニル)ホスフィノ)フェロセニル]エチルビス(3,5−ジメチルフェニル)−ホスフィン(=Josiphos SL−J431−1) (R)−1−[(S)−2−ジ(tert−ブチル)ホスフィノ)フェロセニル]エチルビス(3,5−ジメチルフェニル)−ホスフィン(=Josiphos SL−J501−1) (R)−1−[(S)−2−ジエチルホスフィノ)フェロセニル]エチルビス(2−メチルフェニル)−ホスフィン(=Josiphos SL−J503−1) (R)−1−[(S)−2−シクロヘキシルホスフィノ)フェロセニル]エチルビス(2−メチルフェニル)−ホスフィン(=Josiphos SL−J504−1) (S)−1−[(R)−2−シクロヘキシルホスフィノ)フェロセニル]エチルビス(2−メチルフェニル)−ホスフィン(=Josiphos SL−J504−2) (R)−1−[(S)−2−ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセニル]エチルジシクロヘキシルホスフィン(=Josiphos SL−J505−1) (S)−1−[(R)−2−ジ(tert−ブチル)ホスフィノ)フェロセニル]エチルビス(2−メチルフェニル)−ホスフィン(=Josiphos SL−J505−2) (R)−1−[(S)−2−ジ(tert−ブチル)ホスフィノ)フェロセニル]エチルビス(4−トリフルオロメチル)−ホスフィン(=Josiphos SL−J506−1)] [0144] Walphosリガンドの例: (R)−1−[(R)−2−(2.−ジフェニルホスフィノフェニル)フェロセニル]エチルジ(ビス−3,5−トリフルオロメチルフェニル)ホスフィン(=Walphos SL−W001−1) (S)−1−[(S)−2−(2.−ジフェニルホスフィノフェニル)フェロセニル]エチルジ(ビス−3,5−トリフルオロメチルフェニル)ホスフィン(=Walphos SL−W001−2) (R)−1−[(R)−2−(2’−ジフェニルホスフィノフェニル)フェロセニル]エチルジシクロヘキシルホスフィン(=Walphos SL−W003−1) (R)−1−[(R)−2−{2’−ジ(3,5−ジメチル−4−メトキシフェニル)−ホスフィノフェニル}フェロセニル]エチルジ(ビス−3,5−トリフルオロメチルフェニル)ホスフィン(=Walphos SL−W005−1) (R)−1−[(R)−2−(2’−ジフェニルホスフィノフェニル)フェロセニル]エチルジ(3,5−キシリル)ホスフィン(=Walphos SL−W006−1) (R)−1−[(R)−2−(2’−ジシクロヘキシルホスフィノフェニル)フェロセニル]エチルジ(ビス−(3,5−トリフルオロメチル)フェニル)−ホスフィン(=Walphos SL−W008−1) (S)−1−[(S)−2−(2’−ジシクロヘキシルホスフィノフェニル)フェロセニル]エチルジ(ビス−(3,5−トリフルオロメチル)フェニル)−ホスフィン(=Walphos SL−W008−2) (R)−1−[(R)−2−(2.−ジ−(3,5−キシリル)ホスフィノフェニル)−フェロセニル]エチルジ(3,5−キシリル)ホスフィン(=Walphos SL−W009−1) (R)−1−[(R)−2−(2’−(ジフェニルホスフィノフェニル)フェロセニル]エチルジ(tert−ブチル)−ホスフィン(=Walphos SL−W012−1) (R)−1−{(R)−2−[4’,5’−ジメトキシ−2’−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]フェロセニル}エチルジ(ビス−(3,5−トリフルオロメチル)フェニル)−ホスフィン(=Walphos SL−W021−1) (R)−1−{(R)−2−[2’−ビス(2−メトキシフェニル)ホスフィノフェニル]フェロセニル}エチルジ(ビス−(3,5−トリフルオロメチル)フェニル)−ホスフィン(=Walphos SL−W024−1)] [0145] Fenphosリガンドの例: (R)−(S)−1−(ジメチルアミノ−エト−1−イル)−2−ジフリルホスフィノ−3−ジフェニルホスフィノ−フェロセン(=Fenphos SL−F055−1) (R)−(S)−1−(ジメチルアミノ−エト−1−イル)−2−ジエチルホスフィノ−3−ビス(2−メトキシフェニル)−ホスフィノ−フェロセン(=Fenphos SL−F056−1) (R)−(S)−1−(ジメチルアミノ−エト−1−イル)−2−ビス(3,5−ジメチル−4−メトキシフェニル)ホスフィノ−3−ジシクロヘキシルホスフィノ−フェロセン(=Fenphos SL−F061−1) (R)−(S)−1−(ジメチルアミノ−エト−1−イル)−2−ビス(4−トリフルオロメチルフェニル)ホスフィノ−3−ジシクロヘキシルホスフィノ−フェロセン(=Fenphos SL−F062−1) (Rc)−(Sp)−(Se)−1,1’−ビス[2−(1−N,N−ジメチルアミノエチル)−1−フェロセニル]フェニルホスフィノフェロセン(=Fenphos SL−F131−1) (Rc)−(Sp)−(Se)−1−{[2−(1−N,N−ジメチルアミノエチル)−1−フェロセニル]フェニルホスフィノ}−2−{[2−(1−N,N−ジメチルアミノエチル)−1−フェロセニル]イソプロピルホスフィノ}フェロセン(=Fenphos SL−F132−1) (Rc)−(Sp)−(Se)−1−{[2−(1−N,N−ジメチルアミノエチル)−1−フェロセニル]フェニルホスフィノ}−2−{[2−(1−N,N−ジメチルアミノエチル)−1−フェロセニル]シクロヘキシルホスフィノ}フェロセン(=Fenphos SL−F133−1) (Rc)−(Sp)−(Se)−1,1’−ビス[2−(1−N,N−ジメチルアミノエチル)−1−フェロセニル]シクロヘキシルホスフィノフェロセン(=Fenphos SL−F134−1) (Rc)−(Sp)−(Se)−1,1’−ビス[2−(1−N,N−ジメチルアミノエチル)−1−フェロセニル]イソプロピルホスフィノフェロセン(=Fenphos SL−F135−1) (Rc)−(Sp)−(Se)−1−{[2−(1−N,N−ジメチルアミノエチル)−1−フェロセニル]フェニルホスフィノ}−1`{ジ[ビス−(3,5−トリフルオロメチル)フェニル]−ホスフィノ}フェロセン(=Fenphos SL−F355−1) (Rc)−(Sp)−(Se)−1−{[2−(1−N,N−ジメチルアミノエチル)−1−フェロセニル]フェニルホスフィノ}−1`(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェロセン(=Fenphos SL−F356−1) (Rc)−(Sp)−(Se)−1−{[2−(1−N,N−ジメチルアミノエチル)−1−フェロセニル]シクロヘキシルホスフィノ}−1`(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェロセン(=Fenphos SL−F365−1)] [0146] Atropisomerリガンドの例: (R)−(+)−(6,6i−ジメトキシビフェニル−2,2’−ジイル)−ビス(ジフェニルホスフィン)(=Atropisomer SL−A101−1) (S)−(6,6’−ジメトキシビフェニル−2,2’−ジイル)−ビス[ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−メトキシフェニル)ホスフィン)(=Atropisomer SL−A109−2) (S)−(6,6’−ジメトキシビフェニル−2,2’−ジイル)ビス(ジイソプロピルホスフィン)(=Atropisomer SL−A116−2) (R)−(6,6’−ジメトキシビフェニル−2,2’−ジイル)ビス(ジシクロブチルホスフィン)(=Atropisomer SL−A118−1)] [0147] Taniaphosリガンドの例: (1S)−ジフェニルホスフィノ−2−[(R)−α−(N,N−ジメチルアミノ)−o−ジフェニルホスフィノフェニル)−メチル]フェロセン(=Taniaphos SL−T001−1) (1R)−ジフェニルホスフィノ−2−[(S)−α−(N,N−ジメチルアミノ)−o−ジフェニルホスフィノフェニル)−メチル]フェロセン(=Taniaphos SL−T001−2) (R)−1−ビス(4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル)ホスフィノ−2−{(R)−(ジメチルアミノ)−[2−(ビス(4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル)ホスフィノ)フェニル]メチル}フェロセン(=Taniaphos SL−T003−1) (S)−1−ジフェニルホスフィノ−2−[(S)−ヒドロキシ−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]メチル]フェロセン(=Taniaphos SL−T021−2)] [0148] Phospholaneリガンドの例: 2−[(2’R,5’R)−2`,5`−ジメチルホスホラノ]−1−[(R)−ジフェニルホスフィノ]フェロセン(=Phospholane SL−P051−1) 1,2−ビス[(2S,5S)−2,5−ジメチルホスホラノ]エタン(=Phospholane SL−P104−2) 1,2−ビス[(2R,5R)−2,5−ジエチルホスホラノ]ベンゼン(=Phospholane SL−P102−1) (R,R,R,R)−2,3−ビス(2,5−ジメチル−ホスホラニル)ベンゾ[b]チオフェン(=Phospholane SL−P005−1)] [0149] さらなる好適なキラルリガンドの例は、 (S)−(6,6’−ジメチルビフェニル−2,2’−ジイル)ビス(ジシクロヘキシルホスフィン)(=Atropisomer SL−A132−2)である。] [0150] さらなる好適なリガンドは、以下に本明細書で定義されるようなBDPP、特に(S,S)−BDPPである。] [0151] リガンド(S)−C4−TunaPhosの調製は、J.Org.、2000年、65巻、6223頁(実施例4)に記載されている。リガンド(R)−(+)−BINAPは、Aldrichなどの商業的供給元から購入することができる。BoPhozリガンドおよびQUINAPHOSリガンドは、Johnson Matthey plc(ロンドン、英国)から市販されている。他の上述のリガンドの全て(Mandyphos、Josiphos、Walphosなど)は、Soivias AG(バーゼル、スイス国)から市販されている。] [0152] 特に、好適なキラルリガンドは、例えば:] [0153] SL−M004−1、SL−M004−2、SL−M002−1、SL−M003−1、SL−M009−1、SL−M0010−1、SL−M012−1、SL−J005−1、SL−J505−1、SL−J005−2、SL−J008−1、SL−J009−1、SL−J013−1、SL−J211−1、SL−J301−1、SL−J403−1、SL−J408−1、SL−J412−1、SL−J430−1、SL−J431−1、SL−J501−1、SL−J503−1、SL−J504−1、SL−J505−2、SL−J506−1、SL−F131−1、SL−F132−1、SL−F133−1、SL−F134−1、SL−F135−1、SL−F355−1、SL−F356−1、SL−F365−1、SL−T001−1、SL−T001−2、SL−T003−1、SL−T021−2、(S,S)−BDPP、(R)−MeBoPhoz、(S)−MeBoPhoz、(R)−3,5−F2C6H3−BnBoPhoz、(R)−Cy−MeBoPhoz、(R)−Phenethyl−(R)−BoPhoz、(R)−Phenethyl−(S)−BoPhoz、SL−W001−1、SL−W005−1、SL−W009−1、SL−W012−1、SL−W024−1、SL−W008−1、SL−A101−1、SL−A109−1、SL−A109−2、SL−A118−1、SL−A116−2、SL−A132−2、SL−P102−1、SL−P005−1、SL−P104−2、(Ra,Sc)1Np−QUINAPHOS}および/または(Sa,Sc)1Np−QUINAPHOS} である。] [0154] 特に、好適なキラルリガンドは、例えば: (R)−Cy−MeBoPhoz;(R)−Phenethyl−(S)−BoPhoz;SL−A101−1;SL−A109−2;SL−A116−2;SL−A118−1;SL−A132−2;SL−F131−1;SL−F132−1;SL−F133−1;SL−F134−1;SL−F135−1;SL−F355−1;SL−F356−1;SL−F365−1;SL−J005−2;SL−J505−1;SL−J008−1;SL−J013−1;SL−J301−1;SL−J403−1;SL−J408−1;SL−J430−1;SL−J431−1;SL−J501−1;SL−J504−1;SL−J504−2;SL−J505−2;SL−J506−1;SL−M002−1;SL−M003−1;SL−M004−1;SL−M009−1;SL−M010−1;SL−P051−1;SL−T001−1;SL−T001−2;SL−T003−1;SL−T021−2;(S,S)−BDPP;SL−W001−1;SL−W005−1;SL−W008−1;SL−W008−2;SL−W009−1;SL−WO12−1;SL−WO21−1;および/またはSL−W024−1 である。] [0155] さらに特に好適なリガンドは、例えば: SL−A101−1;SL−F131−1;SL−F132−1;SL−F356−1;SL−J505−1;SL−J008−1;SL−J504−2;SL−J505−2;SL−M010−1;SL−P051−1;(S,S)−BDPP;SL−W001−1;SL−W005−1;SL−W008−1;SL−W009−1;SL−W012−1;SL−W021−1 である。] [0156] 有機金属錯体とキラルリガンドとの好適な組合せは、例えば: −ロジウム有機金属錯体と、Fenphos、Walphos、JosiphosもしくはPhospholaneリガンド、特に[Rh(nbd)2]BF4、およびFenphos、Walphos、JosiphosもしくはPhanePhosリガンド;例えば、Rh(nbd)2]BF4、およびSL−W005−1、SL−W008−1、SL−F356−1、SL−J008−1、SL−P051−1、SL−W009−1、SL−W001−1、SL−W012−1、SL−W021−1、SL−J505−2もしくはSL−J504−2、特に、Rh(nbd)2]BF4、およびSL−W008−1、SL−J008−1、SL−P051−1、SL−J505−2もしくはSL−J504−2; −ルテニウム有機金属錯体、およびAtropisomer、MandyphosもしくはFenphosリガンド、特に[RuI2(p−シメン)]2、[Ru(cod)(2−メタリル)2]もしくは[Ru(cod)(OOCCF3)2]、およびAtropisomer、Mandyphos、BDPP、JosiphosもしくはFenphosリガンド;例えば、[RuI2(p−シメン)]2、[Ru(cod)(2−メタリル)2]もしくは[Ru(cod)(OOCCF3)2]、およびSL−A101−1、SL−M010−1、(S,S)−BDPP、SL−J505−1、SL−F131−1、SL−F132−1もしくはSL−F134−1;または −イリジウム有機金属錯体、およびFenphos、WalphosもしくはJosiphosリガンド、特に、[Ir(cod)Cl]2、およびFenphos、WalphosもしくはJosiphosリガンド;例えば、[Ir(cod)Cl]2と、SL−F356−1、SL−W024−1もしくはSL−J504−1 である。 これらの組合せを用いる場合、式(2−a)の化合物またはその塩の還元は、式(1−a)および式(1−b)の化合物、またはそれらの塩を含む組成物を与え、ここで、式(1−a)、またはその塩の化合物の、式(1−b)の化合物またはその塩に対するモル比は、少なくとも55対45、好ましくは少なくとも80対20、より好ましくは少なくとも96対4、最も好ましくは少なくとも99対1である。] [0157] 第二の実施形態では、式(2−a)の化合物またはその塩の還元は、式(1−a)および式(1−b)の化合物、またはそれらの塩を含む組成物を与え、ここで、式(1−b)の化合物またはその塩の、式(1−a)の化合物またはその塩に対するモル比は、少なくとも55対45、好ましくは80対20、より好ましくは91対9である。] [0158] 一実施形態では、該遷移金属触媒は、有機金属錯体と、キラルリガンド、例えば、Fenphosリガンド、Josiphosリガンド、Mandyphosリガンド、Walphosリガンド、Taniaphosリガンド、Phospholane、Atropisomerリガンド、BoPhozリガンド、QUINAPHOSリガンドまたはそれらの混合物、特に、該キラルリガンドは、Josiphosリガンド、Mandyphosリガンド、Walphosリガンド、Taniaphosリガンド、Atropisomerリガンド、QUINAPHOSリガンドまたはそれらの混合物を含む。] [0159] 好適なキラルリガンドは、例えば: SL−A132−2、SL−W008−2、SL−A109−2、SL−A109−2、SL−T021−2、SL−T003−1、SL−M003−1、SL−A101−1、SL−J002−1、SL−J504−1、SL−T001−1、SL−J501−1、SL−W008−1、SL−J301−1、SL−F356−1、SL−M004−2、SL−M012−1、SL−J013−1、SL−J211−1、SL−W009−1、SL−J412−1、SL−W012−1、SL−J009−1、SL−J503−1、SL−J506−1、SL−J431−1、SL−J430−1または(Ra,Sc)1Np−QUINAPHOS、特に、SL−W008−2、SL−J504−1、SL−W009−1、SL−J412−1、SL−J503−1 である。] [0160] 有機金属錯体とキラルリガンドとの組合せは、例えば: −ロジウム有機金属錯体、およびAtropisomer、Walphos、Taniaphos、Josiphos、MandyphosもしくはQuinaphosリガンド;例えば、[Rh(nbd)2]BF4もしくは[Rh(cod)2]BF4、およびAtropisomer、Walphos、Taniaphos、Josiphos、MandyphosもしくはQuinaphosリガンド、特に、[Rh(nbd)2]BF4、およびSL−W008−2、SL−J504−1、SL−W009−1、SL−J41201もしくはSL−J503−1; −ルテニウム有機金属錯体、およびAtropisomer、Taniaphos、Mandyphos、Walphos、JosiphosもしくはFenphosリガンド;例えば、[RuI2(p−シメン)]2、[Ru(cod)(2−メタリル)2]、[RuI2(p−シメン)]2もしくは[RuI2(cod)(OOCCF3)2]、およびAtropisomer、Taniaphos、Mandyphos、Walphos、JosiphosもしくはFenphosリガンド。さらにより好ましくは、[RuI2(p−シメン)]2、[Ru(cod)(2−メタリル)2]、[RuI2(p−シメン)]2または[Ru(cod)(OOCCF3)2]およびSL−A109−2、SL−T021−2、SL−M003−1、SL−W008−1、SL−J301−1、SL−F356−1、SL−M004−2、SL−M012−1、SL−J002−1、SL−J013−1、SL−J211もしくはSL−J503−1;または −イリジウム有機金属錯体、およびWalphosもしくはJosiphosリガンド、特に、[Ir(cod)Cl]2、およびWalphosもしくはJosiphosリガンド;例えば、[Ir(cod)Cl]2、およびSL−W009−1、SL−W012−1もしくはSL−J009−1 である。 これらの組合せを用いる場合、式(2−a)の化合物またはその塩の還元は、式(1−a)および式(1−b)の化合物、またはそれらの塩を与え、ここで、式(1−b)、またはその塩の化合物の、式(1−a)の化合物またはその塩に対するモル比は、少なくとも55対45、好ましくは少なくとも80対20、より好ましくは少なくとも91対9である。] [0161] 第三の実施形態では、式(2−a)の化合物またはその塩の還元は、式(1−a)および式(1−b)の化合物、またはそれらの塩を与え、ここで、式(1−a)の化合物またはその塩の、式(1−b)の化合物またはその塩に対するモル比は、少なくとも55対45、好ましくは少なくとも80対20、より好ましくは少なくとも97対3、最も好ましくは少なくとも99対1である。] [0162] 一実施形態では、該遷移金属錯体は、8族または9族から選択される遷移金属、例えば、ロジウム、ルテニウムまたはイリジウム、ならびにBoPhozリガンド、BINAPリガンド、BINOLリガンド、PhosPholaneリガンド、PhanePhosリガンド、P−Phosリガンド、QuinaPhosリガンド、ProPhosリガンド、BDPPリガンド、DIOPリガンド、DIPAMPリガンド、DuanPhosリガンド、NorPhosリガンド、BINAMリガンド、CatAsiumリガンド、SimplePHOXリガンド、PHOXリガンド、ChiraPhosリガンド、Ferrotaneリガンド、BPEリガンド、TangPhosリガンド、JafaPhosリガンド、DuPhosリガンド、Binaphaneリガンドおよびそれらの混合物からなる群から選択されるキラルリガンドを含む。] [0163] BoPhozリガンドは、上記式、特に(R)−4−F−C6H4−MeBoPhoz、(R)−BINOL−(R)−MeBoPhoz、(R)−MeBoPhoz、(R)−p−F−MeBoPhoz、(R)−Phenethyl−(R)−MeBoPhoz、(S)−BINOL−(R)−MeBoPhozまたは(S)−MeBoPhozからなる。] [0164] QUINAPHOSリガンドは、上記式、特に(Ra,Sc)−1Np−QUINAPHOSまたは(Sa,Rc)−1Np−QUINAPHOSからなる。 (S)−2−(1−ナフチル)−8−ジフェニルホスフィノ−1−(R)−3,5−ジオキサ−4−ホスファシクロヘプタ[2,1−a;3,4−a’]ジナフタレン−4−イル)−1,2−ジヒドロキノリン=(Ra,Sc)−1Np−QUINAPHOS (R)−2−(1−ナフチル)−8−ジフェニルホスフィノ−1−(S)−3,5−ジオキサ−4−ホスファシクロヘプタ[2,1−a;3,4−a’]ジナフタレン−4−イル)−1,2−ジヒドロキノリン=(Sa,Rc)−1Np−QUINAPHOS] [0165] BINAPリガンドは、式: (式中、Rは、例えば、R.Noyori、H.Takaya、Acc.Chem.Res.、23巻、345頁、(1990年)に記載された通りであり、例えば、Rは、フェニル(=BINAP)またはトリル(=Tol−BINAP) からなる。特に、好適なBINAPリガンドは、(R)−BINAP、(R)−Tol−BINAP、(S)−BINAPまたは(S)−Tol−BINAPである)である。 (R)−2,2’−ビス(ジ−p−トリルホスフィノ)−1,1’−ビナプタレン=(R)−Tol−BINAP (S)−2,2’−ビス(ジ−p−トリルホスフィノ)−1,1’−ビナプタレン=(S)−Tol−BINAP (R)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナプタレン=(R)−BINAP (S)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナプタレン=(S)−BINAP] [0166] BINOLリガンドは、式: (式中、Rは、例えば、Noyori,R.;Tomino,I.;Tanimoto,Y.;Nishizawa,M.J.Am.Chem.Soc、106巻、6709頁(1984年);Noyori,R.;Tomino,I.;Yamada,M.;Nishizawa,M.、J.Am.Chem.Soc.、106巻、6717頁に記載された通りであり、例えば、フェニル(=BINOL)である) からなる。特に、好適なBINOLリガンドは、例えば、(R)−BINOLまたは(S)−BINOLである。] [0167] PhanePhosリガンドは、式: (式中、Arは、例えば、K.Rossen、P.J.Pye、R.A.Reamer、N.N.Tsou、R.P.Volante、P.J.Reider、J.Am.Chem.Soc.119巻、6207頁(1997年)に記載された通りであり、例えば、Arは、Ph(=PhanePhos)、4−Me−C6H4(=Tol−PhanePhos)、4−MeO−C6H4(An−PhanePhos)、3,5−Me2−C6H3(=Xyl−Phanephos)または3,5−Me2−4−MeO−C6H2(=MeO−Xyl−Phanephos)である) からなる。特に、好適なPhanePhosリガンドは、例えば、(R)−PhanePhos、(R)−Xyl−PhanePhos、(S)−Xyl−PhanePhos、(S)−PhanePhos、(R)−An−PhanePhos、(R)−MeO−Xyl−PhanePhosまたは(R)−Tol−PhanePhosである。 (R)−4,12−ビス(ジフェニルホスフィノ)−[2.2]−パラシクロペンタン=(R)−PhanePhos (S)−4,12−ビス(ジフェニルホスフィノ)−[2.2]−パラシクロペンタン=(S)−PhanePhos (R)−4,12−ビス(ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ)−[2.2]−パラシクロペンタン=(R)−Xyl−PhanePhos (S)−4,12−ビス(ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ)−[2.2]−パラシクロペンタン=(S)−Xyl−PhanePhos (R)−4,12−ビス(ジ(p−トリル)ホスフィノ)−[2.2]−パラシクロペンタン=(R)−Tol−PhanePhos (R)−4,12−ビス(ジ(p−メトキシフェニル)ホスフィノ)−[2.2]−パラシクロペンタン=(R)−An−PhanePhos (R)−4,12−ビス(ジ(p−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル)ホスフィノ)−[2.2]−パラシクロペンタン=(R)−MeO−Xyl−PhanePhos] [0168] P−Phosリガンドは、式: (式中、Arは、例えば、C.−C.Pai、C.−W.Lin、C.−C.Lin、C.−C.Chen、A.S.C.Chan、W.T.Wong、J.Am.Chem.Soc.122巻、11513頁(2000年)に記載された通りであり、例えば、Arは、Ph(=P−Phos)、4−Me−C6H4(=Tol−P−Phos)、4−MeO−C6H4(An−P−Phos)、3,5−Me2−C6H3(=Wyl−P−Phos)または3,5−Me2−4−MeO−C6H2(=MeO−Xyl−P−Phos)である) からなる。特に、好適なP−Phosリガンドは、例えば、(R)−P−Phos、(R)−Xyl−P−Phos、(S)−P−Phosまたは(S)−Xyl−P−Phosである。 (R)−2,2’,6,6’−テトラメトキシ−4,4’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−3,3’−ビピリジン=(R)−P−Phos (S)−2,2’,6,6’−テトラメトキシ−4,4’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−3,3’−ビピリジン=(S)−P−Phos (R)−2,2’,6,6’−テトラメトキシ−4,4’−ビス(ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ)−3,3’−ビピリジン=(R)−Xyl−P−Phos (S)−2,2’,6,6’−テトラメトキシ−4,4’−ビス(ジ(3,5−キシリル)ホスフィノ)−3,3’−ビピリジン=(S)−Xyl−P−Phos] [0169] ProPhosリガンドは、式: (式中、RおよびR’は、例えば、Fryzuk,M.D.;Bosnich,B.J.Am.Chem.Soc.、100巻、5491頁(1978年)に記載された通りであり、例えば、R’はMeであり、RはPhである) からなる。特に、好適なProPhosリガンドは、例えば、(R)−PRoPhosである。 (R)−1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン=(R)−ProPhos] [0170] BDPPリガンドは、式: (式中、Rは、例えば、Bakos,J.;Toth,I.;Marko’,L.J.Org.Chem.、46巻、5427頁(1981頁)に記載された通りであり、例えば、RはPhである) からなる。特に、好適なBDPPリガンドは、例えば、(R,R)−BDPPまたは(S,S)−BDPPである。 (2R,4R)−2,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ペンタン=(R,R)−BDPP (2S,4S)−2,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ペンタン=(S,S)−BDPP] [0171] DIOPリガンドは、式: (式中、Rは、例えば、Kagan,H.B.;Dang,T.P.Chem.Commun.1971年、481頁;Kagan,H.B.;Dang,T.P.J.Am.Chem.Soc.、94巻、6429頁(1972年)に記載された通りであり、例えば、RはPhである) からなる。特に、好適なDIOPリガンドは、例えば、(S,S)−DIOPまたは(R,R)−DIOPである。 (4R,5R)−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ−メチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン=(R,R)−DIOP (4S,5S)−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ−メチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン=(S,S)−DIOP] [0172] DIPAMPリガンドは、式: (式中、RおよびR’は、例えば、Knowles,W.S.Acc.Chem.Res.16巻、106頁(1983年)に記載された通りであり、例えば、RはPhであり、R’はAnisylである) からなる。特に、好適なDIPAMPリガンドは、例えば、(R,R)−DIPAMPである。 (R,R)−1,2−エタンジイルビス[(2−メトキシフェニル)フェニルホスフィン]=(R,R)−DIPAMP] [0173] DuanPhosリガンドは、式: (式中、Rは、例えば、PCT/US02/35788に記載された通りであり、例えば、Rはtert−ブチルである) からなる。特に、好適なDuanPhosリガンドは、(R,R)−DuanPhosである。 (1R,1’R,2S,2’S)−2,2’−ジ−tert−ブチル−2,3,2’,3’−テトラヒドロ−1H,1’H−(1,1’)ビイソホスフィンドリル=(R,R)−DuanPhos] [0174] NorPhosリガンドは、式: (式中、Rは、例えば、Brunner,H.;Pieronczyk,W.;Schoenhammer,B.;Streng,K.;Bemal,I.;Korp,J.Chem.Ber.114巻、1137頁(1981年)に記載された通りであり、例えば、RはPhである) からなる。特に、好適なNorPhosリガンドは、例えば、(R,R)−NorPhosまたは(S,S)−NorPhosである。 (2R,3R)−2,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン=(R,R)−NorPhos (2S,3S)−2,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン=(S,S)−NorPhos] [0175] BINAMリガンドは、式: (式中、Rは、例えば、F.−Y.Zhang、C.−C.Pai、A.S.C.Chan J.Am.Chem.Soc.120巻、5808頁(1998年)に記載された通りであり、例えば、RはPR’2(式中、R’は、例えば、Phである) からなる。特に、好適なBINAMリガンドは、例えば、(R)−BINAM−Pまたは(S)−BINAM−Pである。 (R)−N,N’−ビス(ジフェニルホスフィノ)1,1’−ビナフチル−2,2’−ジアミン=(R)−BINAM−P (S)−N,N’−ビス(ジフェニルホスフィノ)1,1’−ビナフチル−2,2’−ジアミン=(S)−BINAM−P] [0176] CatASiumリガンドは、式: (式中、R,R’およびR”は、例えば、Holz,J.;Monsees,A.;Jiao,H.;You,J.;Komarov,I.V.;Fischer,C.;Drauz、K;Borner,A.J.Org.Chem.、68巻、1701〜1707頁(2003年);Holz,J.;Zayas,O.;Jiao,H.;Baumann,W.;Spannenberg,A.;Monsees,A.;Riemeier,T.H.;Almena,J.;Kadyrov,R.;Borner,A.Chem.Eur.J.12巻、5001〜5013頁(2006年)に記載された通りであり、例えば、RはMe、R’はPh、R”はベンジル、およびGは、O、NMe、M(Me)N(Me)である)からなる。特に、好適なCaTAsiumリガンドは、例えば、(R)−CatASium M、(S)−CatASium M、(R)−CatASium MN、(S)−CatASium MN、(R)−CatASium Dまたは(R)−CatASium MNNである。 N−ベンジル−(3R,4R)−ビス(ジフェニルホスフィノ)ピロリジン=(R)−CatASium D 2,3−ビス[(2R,5R)−2,5−ジメチルホスホラノ]無水マレイン酸=(R)−CatASium M 2,3−ビス[(2R,5R)−2,5−ジメチルホスホラノ]−N−メチルマレイミド=(R)−CatASium MN 4,5−ビス[(2R,5R)−2,5−ジメチルホスホラノ]−1,2−ジヒドロ−1,2−ジメチル−3,6−ピリダジンジオン=(R)−CatASium MNN 2,3−ビス[(2S,5S)−2,5−ジメチルホスホラノ]無水マレイン酸=(S)−CatASium M 2,3−ビス[(2S,5S)−2,5−ジメチルホスホラノ]−N−メチルマレイミド=(S)−CatASium MN] [0177] SimplePHOXリガンドは、式: (式中、RおよびR’は、例えば、S.Smidt、F.Menges、A.Pfaltz、Org.Lett.6巻、2023頁(2004年)に記載された通りであり、例えば、Rはシクロヘキシルであり、R’はtert−ブチルである) からなる。特に、好適なSimplePHOXリガンドは、例えば、(S)−Cy−tBU−SimplePHOXである。 (S)−4−tert−ブチル−2−(2−(ジシクロヘキシルホスフィノオキシ)プロパン−2−イル)−4,5−ジヒドロオキサゾール=(S)−Cy−tBu−SimplewPHOX] [0178] PHOXリガンドは、式: (式中、RおよびR’は、例えば、A.Lightfoot、P.Schnider、A.Pfalz、Angew.Chem.In.Ed.、37巻、2897頁(1998年)に記載された通りであり、例えば、RはPhであり、R’はiPrである) からなる。特に、好適なPHOXリガンドは、例えば、(S)−iPr−PHOXである。 (S)−4−tert−ブチル−2−[2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル]−2−オキサゾリン=(S)−iPr−PHOX] [0179] ChiraPhosリガンドは、式: (式中、Rは、例えば、Fryzuk,M.B.;Bosnich,B.J.Am.Chem.Soc、99巻、6262頁(1977年);Fryzuk,M.B.;Bosnich,B.J.Am.Chem.Soc、101巻、3043頁(1979年)に記載された通りであり、例えば、RはPhである) からなる。特に、好適なChiraPhosリガンドは、例えば、(S,S)−ChiraPhosである。 (2S,3S)−(−)−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン=(S,S)−Chiraphos] [0180] Ferrotaneリガンドは、式: (式中、Rは、例えば、Berens,U.;Bruk,M.J.;Geriach,A.;Hems,W.Angew.Chem.、Int.Ed.Engl.2000、39巻、1981頁(2000年)に記載された通りであり、例えば、Rは、メチルまたはエチル、好ましくはエチルである) からなる。特に、好適なフェロタン(ferrotane)リガンドは、例えば、(S,S)−Et−Ferrotaneである。 1,1’−ビス(2S,4S)−2,4−ジエチルホスフォタノ)フェロセン=(S,S)−Et−Ferrotane] [0181] BPEリガンドは、式: (式中、Rは、例えば、Burk,M.J.Acc.Chem.Res、33巻、363頁(2000年)に記載された通りであり、例えば、Rは、MeまたはPhである) からなる。特に、好適なBPEリガンドは、例えば、(S,S)−Me−BPEまたは(S,S)−Ph−BPEである。 ,2−ビス[(2S,5S)−2,5−ジメチルホスホラノ]エタン=(S,S)−Me−BPE ,2−ビス[(2S,5S)−2,5−ジフェニルホスホラノ]エタン=(S,S)−Ph−BPE] [0182] TangPhosリガンドは、式: (式中、Rは、例えば、Tang,W.;Zhang,X.Angew.Chem.、Int.Ed.Engl.41巻、1612頁(2002年)に記載された通りであり、例えば、Rはtert−ブチルである) からなる。特に、好適なTnagPhosリガンドは、例えば、(S,S,R,R)−TangPhosである。 (1S,1S’,2R,2R’)−1−1’−ジ−tert−ブチル−(2,2’)−ジフォスフォラン=(S,S,R,R)−Tangphos] [0183] JafaPhosリガンドは、式: (式中、RおよびR’は、例えば、Jendralla,H.;Paulus,E.Synlett(E.J.Corey Special issue)1997年、471頁に記載された通りであり、例えば、RはPhであり、R’はイソプロピルである) からなる。特に、好適なJafaPhosリガンドは、例えば、(R)−JafaPhosである。 [(R)−1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−2,2’−ビス(N,N−ジイソプロピルアミド)フェロセン]=(R)−JafaPhos] [0184] DuPhosリガンドは、式: (式中、Rは、例えば、Bruk,M.J.Acc.Chem.Res、33巻、363頁(2000年)に記載された通りであり、例えば、RはMeである) からなる。特に、好適なDuPhosリガンドは、例えば、(R)−MeDuPhosである。 1,2−ビス[(2R,5R)−2,5−ジメチルホスホラノ]ベンゼン=(R)−MeDuPhos] [0185] Binaphaneリガンドは、例えば,Xiao D、Zhang Z、Zhang X.、Org Lett.1999年11月18日;1巻(10号):1679頁に記載されたような式: である。特に、好適なBinaPhaneリガンドは、例えば、(R)−Binaphaneである。 (R,R)−1,2−ビス[(R)−4,5−ジヒドロ−3H−ビナフト(1,2−c;2’,1’−e)ホスフェピノ]ベンゼン=(R)−Binaphane] [0186] さらに好適なキラルリガンドおよびキラル基は、例えば、Tang,WおよびZhang,X、Chem.Rev.、2003年、103巻(8号)、3029頁およびそこに引用された参考文献に示される。] [0187] 上述のリガンドは、Johnson Matthey plc(London、英国)および/またはSolvias AG(バーゼル、スイス国)から市販されている。] [0188] 一実施形態では、該遷移金属触媒は、例えば: −遷移金属ロジウムおよびキラルリガンド、例えば、P−Phos、PhanePhos、Phospholane、BoPhoz、DIOP、BINAP、CatAsium、TangPhos、JafaPhos、DuPhos、BPE、Ferrotane、BINAM、DuanPhos、NorPhos、BDPP、ProPhos、DIPAMP、ChiraPhosリガンドまたはBinaphaneリガンドである。例えば、該遷移金属触媒は、遷移金属ロジウムおよびキラルリガンド、例えば、SL−P104−2、SL−P102−1、SL−P005−1、(R)−P−Phos、(S)−P−Phos、(S)−PhanePhos、(R)−PhanePhos、(R)−An−PhanePhos、(R)−MeO−Xyl−PhanePhos、(R)−Xyl−PhanePhos、(R)−Tol−PhanePhos、(S)−MeBoPhoz、(S,S)−DIOP、(R,R)−DIOP、(S)−BINAP、(S)−Tol−BINAP、(R)−CatASium M、(S)−CatASium M、(R)−CatASium MN、(S)−CatASium MN、(R)−CatASium D、(R)−CatASium MNN、(S,S,R,R)−TangPhos、(R)−JafaPhos、(R)−MeDuPhos、(S,S)−Me−BPE、(S,S)−Ph−BPE、(S,S)−Et−Ferrotane、(S)−BINAM−P、(R)−BINAM−P、(R,R)−DuanPhos、(R,R)−NorPhos、(S,S)−NorPhos、(R,R)−BDPP、(S,S)−BDPP、(R)−ProPhos、(R,R)−DIPAMP、(S,S)−ChiraPhosまたは(R)−Binaphaneを含む。特に好適な遷移金属触媒は、例えば、[Rh(COD)(SL−P104−2)]O3SCF3、[Rh(COD)(SL−P102−1)]BF4、[Rh(COD)(SL−P005−1)]BF4、[Rh(COD)(SL−P102−1)]O3SCF3、[(R)−P−Phos Rh(COD)]BF4、[(S)−P−Phos Rh(COD)]BF4、[(R)−PhanePhos Rh(COD)]BF4、[(S)−PhanePhos Rh(COD)]BF4、[(R)−Xyl−PhanePhos Rh(COD)]BF4、[(S)−MeBoPhoz Rh(COD)]BF4、[(S,S)−DIOP Rh(COD)]BF4、[(S)−BINAP Rh(COD)]BF4、[(R)−CatASium M Rh(COD)]BF4、[(S)−CatASium M Rh(COD)]BF4、[(R)−CatASium MN Rh(COD)]BF4、[(S)−CatASium MN Rh(COD)]BF4、[(R)−CatASium D Rh(COD)]BF4、[(S,S,R,R)−TangPhos Rh(COD)]BF4、[(R)−JafaPhos Rh(COD)]BF4、[(R)−MeDuPhos Rh(COD)]BF4、[(S,S)−Me−BPE Rh(COD)]BF4、[(S,S)−Ph−BPE Rh(COD)]BF4、[(S,S)−Et−Ferrotane Rh(COD)]BF4、[(R)−An−PhanePhos Rh(COD)]BF4、[(R)−CatASium MNN Rh(COD)]BF4、[(S)−Tol−BINAP Rh(COD)]BF4、[(S)−BINAM−P Rh(COD)]BF4、[(R)−BINAM−P Rh(COD)]BF4、[(R,R)−DuanPhos Rh(COD)]BF4、[(R)−Binaphane Rh(COD)]BF4、[(R,R)−NorPhos Rh(COD)]BF4、[(S,S)−NorPhos Rh(COD)]BF4、[(R,R)−BDPP Rh(COD)]BF4、[(S,S)−BDPP Rh(COD)]BF4、[(R,R)−DIOP Rh(COD)]BF4、[(R)−ProPhos Rh(COD)]BF4、[(R,R)−DIPAMP Rh(COD)]BF4、[(S,S)−ChiraPhos Rh(COD)]BF4、[(R)−MeO−Xyl−PhanePhos Rh(COD)]BF4または[(R)−Tol−PhanePhos Rh(COD)]BF4;特に[Rh(COD)(SL−P102−1)]BF4、[Rh(COD)(SL−P005−1)]BF4、[Rh(COD)(SL−P102−1)]O3SCF3、[(R)−PhanePhos Rh(COD)]BF4、[(R)Xyl−PhanePhos Rh(COD)]BF4、[(S,S)−DIOP Rh(COD)]BF4、[(S)−BINAP Rh(COD)]BF4、[(R)−CatASium M Rh(COD)]BF4、[(R)−CatASium MN Rh(COD)]BF4、[(S)−CatASium MN Rh(COD)]BF4、[(S,S,R,R)−TangPhos Rh(COD)]BF4、[(S,S)−Me−BPE Rh(COD)]BF4、[(S,S)−Ph−BPE Rh(COD)]BF4、[(R)−An−PhanePhos Rh(COD)]BF4、[(R)−CatASium MNN Rh(COD)]BF4、[(S)Tol−BINAP Rh(COD)]BF4、[(S)−BINAM−P Rh(COD)]BF4、[(R,R)−DuanPhos Rh(COD)]BF4、[(R)−Binaphane Rh(COD)]BF4、[(S,S)−NorPhos Rh(COD)]BF4、[(R,R)−BDPP Rh(COD)]BF4、[(S,S)−BDPP Rh(COD)]BF4、[(R,R)−DIOP Rh(COD)]BF4、[(R)−ProPhos Rh(COD)]BF4、[(R,R)−DIPAMP Rh(COD)]BF4、[(S,S)−ChiraPhos Rh(COD)]BF4、[(R)−MeO−Xyl−PhanePhos Rh(COD)]BF4または[(R)−Tol−PhanePhos Rh(COD)]BF4;例えば[Rh(COD)(SL−P102−1)]BF4、[Rh(COD)(SL−P005−1)]BF4、[(R)PhanePhos Rh(COD)]BF4、[(R)Xyl−PhanePhos Rh(COD)]BF4、[(R)CatASium M Rh(COD)]BF4、[(R)CatASium MN Rh(COD)]BF4、[(S,S,R,R)TangPhos Rh(COD)]BF4、[(S,S)Ph−BPE Rh(COD)]BF4、[(R)An−PhanePhos Rh(COD)]BF4、[(R,R)DuanPhos Rh(COD)]BF4、[(S,S)NorPhos Rh(COD)]BF4または[(R)MeO−Xyl−PhanePhos Rh(COD)]BF4; − 遷移金属ルテニウムおよびキラルリガンド、例えば、BoPhoz、BINAP、BINOL、PhanePhos、P−PhosまたはQUINAPHOSリガンド。例えば、該遷移金属触媒は、遷移金属ルテニウムおよびキラルリガンド、例えば、(R)−4−F−C6H4−MeBoPhoz、(R)−BINAP、(R)−BINOL−(R)−MeBoPhoz、(R)−MeBoPhoz、(R)−p−F−MeBoPhoz、(R)−PhanePhos、(R)−フェネチル−(R)−MeBoPhoz、(R)−P−Phos、(R)−Tol−BINAP、(R)−Xyl−PhanePhos、(R)−Xyl−P−Phos、(Ra,Sc)1Np−QUINAPHOS、(S)−BINAP、(S)−BINOL−(R)−MeBoPhoz、(S)−P−Phos、(S)−Xyl−PhanePhos、(S)−Xyl−P−Phosまたは(Sa,Rc)1Np−QUINAPHOSを含む。特に好適な遷移金属触媒は、例えば、[(R)−4−F−C6H4−MeBoPhoz Ru(ベンゼン)Cl]Cl、[(R)−BINAP RuCl(ベンゼン)]Cl、[(R)−BINOL−(R)−MeBoPhoz Ru(ベンゼン)Cl]Cl、[(R)−MeBoPhoz RuCl(ベンゼン)]Cl、[(R)−p−F−MeBoPhoz RuCl(ベンゼン)]Cl、[(R)−PhanePhos RuCl2(dmf)2]、[(R)−フェネチル−(R)−MeBoPhoz Ru(ベンゼン)Cl]Cl、[(R)−P−Phos RuCl(ベンゼン)]Cl、[(R)−Tol−BINAP RuCl(ベンゼン)]Cl、[(R)−Xyl−PhanePhos RuCl2(dmf)2]、[(R)−Xyl−P−Phos RuCl2(dmf)2]、[(Ra,Sc)1Np−QUINAPHOS RuCl2(dmf)2]、[(S)−BINAP RuCl(ベンゼン)]Cl、[(S)−BINOL−(R)−MeBoPhoz Ru(ベンゼン)Cl]Cl、[(S)−P−Phos RuCl(ベンゼン)]Cl、[(S)−Xyl−PhanePhos RuCl2(dmf)2]、[(S)−Xyl−P−Phos RuCl2(dmf)2]、[(Sa,Rc)1Np−QUINAPHOS RuCl2(dmf)2]、[(R)−P−Phos Ru(acac)2]、[(R)−Xyl−P−Phos Ru(acac)2]または[(R)−Xyl−P−Phos RuCl(ベンゼン)]Cl;特に、[(R)−4−F−C6H4−MeBoPhoz Ru(ベンゼン)Cl]Cl、[(R)−BINAP RuCl(ベンゼン)]Cl、[(R)−MeBoPhoz RuCl(ベンゼン)]Cl、[(R)−p−F−MeBoPhoz RuCl(ベンゼン)]Cl、[(R)−PhanePhos RuCl2(dmf)2]、[(R)−フェネチル−(R)−MeBoPhoz Ru(ベンゼン)Cl]Cl、[(R)−P−Phos RuCl(ベンゼン)]Cl、[(R)−Tol−BINAP RuCl(ベンゼン)]Cl、[(R)−Xyl−P−Phos RuCl2(dmf)2]、[(S)−BINAP RuCl(ベンゼン)]Cl、[(S)−BINOL−(R)−MeBoPhoz Ru(ベンゼン)Cl]Cl、[(S)−P−Phos RuCl(ベンゼン)]Cl、[(S)−Xyl−PhanePhos RuCl2(dmf)2]、[(Sa,Rc)1Np−QUINAPHOS RuCl2(dmf)2]、[(R)−P−Phos Ru(acac)2]、[(R)−Xyl−P−Phos Ru(acac)2]または[(R)−Xyl−P−Phos RuCl(ベンゼン)]Cl;または − 遷移金属イリジウムおよびキラルリガンド、例えば、P−Phos、BoPhoz、SimplePHOXもしくはPHOXリガンド。例えば、該遷移金属触媒は、遷移金属イリジウムおよびキラルリガンド、例えば、(S)−P−Phos、(S)−Xyl−P−Phos、(S)−MeBoPhoz、(R)−MeBoPhoz、(S)−Cy−tBu−SimplePHOXもしくは(S)−iPr−PHOXを含む。特に好適な遷移金属触媒は、例えば、[(S)−P−Phos Ir(COD)]Cl、[(S)−Xyl−P−Phos Ir(COD)]Cl、[(S)−MeBoPhoz Ir(COD)]Cl、[(R)−MeBoPhoz Ir(COD)]Cl、[(S)−Cy−tBu−simplePHOX Ir(COD)]BArFまたは[(S)−iPr−PHOX Ir(COD)]BArFである。 これらの組合せを用いる場合、式(2−a)の化合物またはその塩の還元は、式(1−a)および式(1−b)の化合物、またはそれらの塩を含む組成物を与え、ここで、式(1−a)の化合物またはその塩に対する、式(1−b)の化合物またはその塩のモル比は、少なくとも55対45、好ましくは少なくとも80対20、より好ましくは97対3、最も好ましくは少なくとも99対1である。] [0189] 第四の実施形態では、式(2−a)の化合物またはその塩の還元は、式(1−a)および式(1−b)の化合物、またはそれらの塩を含む組成物を与え、ここで、式(1−b)の化合物またはその塩の、式(1−a)の化合物またはその塩に対するモル比は、少なくとも55対45、好ましくは少なくとも70対30、より好ましくは少なくとも76対24である。] [0190] 一実施形態では、該遷移金属触媒は、例えば: −遷移金属ロジウムおよびキラルリガンド、例えば、PhanePhos、BoPhoz、JafaPhos、CatASium、BINAMもしくはNorPhosリガンド。例えば、該遷移金属ロジウム触媒は、遷移金属ロジウムおよびキラルリガンド、例えば、(S)−PhanePhos、(S)−MeBoPhoz、(R)−JafaPhos、(S)−CatASium M、(R)−BINAM−Pまたは(R,R)−Norphosを含む。特に好適な遷移金属触媒は、例えば、[(S)−PhnanePhosRh(COD)]BF4、[(S)−MeBoPhozRh(COD)]BF4、[(R)−JafaPhosRh(COD)]BF4、[(S)−CatASium M Rh(COD)]BF4、[(R)−BINAM−P Rh(COD)]BF4または[(R,R)−NorPhosRh(COD)]BF4; − 遷移金属ルテニウムおよびキラルリガンド、例えば、PhanePhos、P−Phos、BINOL、QUINAPHOS、BoPhozもしくはBINAPリガンド。例えば、該遷移金属触媒は、遷移金属ルテニウムおよびキラルリガンド、例えば、(S)−Xyl−PhnaePhos、(S)−Xyl−P−Phos、(R)−BINOL−(R)−MeBoPhoz、(Ra,Sc)1Np−QUINAPHOSもしくは(R)−Tol−BINAPを含む。特に好適な遷移金属触媒は、例えば、[(S)Xyl−PhanePhosRuCl2(dmf)2]、[(S)Xyl−P−PhosRuCl2(dmf)2]、[(R)BINOL−(R)−MeBoPhozRu(ベンゼン)Cl]Cl、[(Ra,Sc)1Np−QUINAPHOS RuCl2(dmf)2]もしくは[(R)Tol−BINAP RuCl(ベンゼン)]Cl;または − 遷移金属イリジウムおよびキラルリガンド、例えば、P−PhosもしくはBoPhozリガンド、例えば、(S)−Xyl−P−Phosもしくは(S)−MeBoPhoz。特に好適な遷移金属触媒は、例えば、[(S)−Xyl−P−PhosIr(COD)]Clもしくは[(S)−MeBoPhozIr(COD)]Clである。] [0191] これらの組合せを用いる場合、式(2−a)の化合物またはその塩の還元は、式(1−a)および式(1−b)の化合物、またはそれらの塩を含む組成物を与え、ここで、式(1−b)の化合物またはその塩の、式(1−a)の化合物またはその塩に対するモル比は、少なくとも55対45、好ましくは70対30、より好ましくは76対24である。] [0192] さらに好ましい実施形態では、式(2−a)の化合物またはその塩の還元は、式(1−a)および式(1−b)の化合物、またはそれらの塩を含む組成物を与え、ここで、式(1−a)の化合物またはその塩の、式(1−b)の化合物またはその塩に対するモル比は、少なくとも88対12、好ましくは少なくとも90対10、より好ましくは少なくとも99対1である。] [0193] セクションD:式(3)の化合物を介した、式(7)の化合物の式(1)の化合物への変換 本明細書で記載されたような式(7)の化合物を本明細書で記載されたような式(3)の化合物に変換する、本発明による方法は、スキーム5に要約される。] [0194] したがって、別の側面では、本発明は、 方法1は、 a)(7)を(5)に変換するセクションBにおけるいずれかの一つの方法、および b)(5)を(3)に変換するセクションD.1におけるいずれか一つの方法 を含み、 方法2は、(7)を(3)に変換するセクションD.2におけるいずれか一つの方法を含み、 方法3は、 a)(7)を(6)に変換するセクションBにおけるいずれか一つの方法、 b)(6)を(5)に変換するセクションBにおけるいずれか一つの方法、および c)(5)を(3)に変換するセクションD.1におけるいずれか一つの方法 を含み、 方法4は、 a)(7)を(6)に変換するセクションBにおけるいずれか一つの方法、および b)(6)を(3)に変換するセクションD.3におけるいずれか一つの方法 を含み、 方法5は、 a)(7)を(6)に変換するセクションBにおけるいずれか一つの方法、 b)(6)を(4)に変換するセクションBにおけるいずれか一つの方法、および c)(4)を(3)に変換するセクションD.4におけるいずれか一つの方法 を含む、方法1から5のいずれか一つ、特に、方法1、2、4または5、特に、方法5による、本明細書で記載されたような式(7)の化合物の、本明細書で記載されたような式(3)の化合物への変換に関する。] [0195] 以下に検討されるように、セクションD.1、D.2、D.3およびD.4はそれ自体また、本発明の好ましい実施形態である。] [0196] セクションD.1:式(5)の化合物の式(3)の化合物への変換 さらなる側面では、本発明は、式(3) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩を調製する方法であって、 前記方法は、 a)式(5) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩を、式(12) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R5は脱離基である) の化合物またはその塩に変換する段階; b)式(12)の化合物またはその塩を還元剤と反応させて、式(3)の化合物を得る段階 を含む方法に関する。] [0197] 段階a)およびb)はそれら自体も、本発明の実施形態である。] [0198] 好ましい実施形態では、本発明は、式(3−a) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩を調製する方法であって、 a)式(5−b) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩を、式(12−b) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R5は脱離基である) の化合物またはその塩に変換する段階;および b)式(12−b)の化合物またはその塩を還元剤と反応させて、式(3)の化合物を得る段階 を含む方法に関する。] [0199] 通常の還元剤は、当技術分野でよく知られており、例えば、P.G.M.WutsおよびT.W.Greene、「Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis」、第4版、Wiley、New Jersey、2007年などの標準的な参考論文の関連の章から例として挙げることができ、 −水素化物(例えば、水素化アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム)、金属(例えば、亜鉛、塩化スズ、水素化トリブチルスズ、リチウム)、水素化[例えば、水素および水素化触媒(例えば、セクションB.3.3で記載されたようなPd/Cなど)][特に、R5=ハロゲン化物の場合]、 −水素化物(例えば、水素化アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ジイソブチルアルミニウム)または水素化トリブチルスズ−ヨウ化ナトリウム[特に、R5=スルホン酸塩の場合] が含まれる。] [0200] 一般に、これらの方法は、ハロゲン化物およびスルホン酸塩の両方に有効である(work)。] [0201] 段階a)およびb)自体も、本発明の好ましい実施形態である。] [0202] OH−基の脱離基への変換、およびその後の還元剤での処理は、例えば、Richard C.Larock、「Comprehensive Organic Transformations:A Guide to Functional Group Preparations」、第2版、Wiley−VCH Verlag GmbH、2000年、特にその関連の章に記載されたように、当業者にとってよく知られている反応である。好ましい脱離基は、ハロ(ブロモまたはヨードなど)、またはスルホナート基(トシラート、メシラートまたはトリフラートなど)である。好ましい還元剤は、例えば、水素化触媒(例えば、Pd/C)の存在下の水素化物(LiAlH4、NaBH4)および水素である[上記セクションB.3.3参照]。] [0203] セクションD.2:式(7)の化合物の式(3)の化合物への変換 さらなる側面では、本発明は、式(3) (式中、R1は水素または窒素保護基である) の化合物またはその塩を調製する方法であって、式(7) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む) の化合物を還元剤で処理して、式(3)(式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物またはその塩、好ましくは式(3−a)または式(3−b) 、より好ましくは、式(3−a)の化合物またはその塩を得る段階を含む方法に関する。]
权利要求:
請求項1 式(7) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む)の化合物またはその塩を調製する方法であって、式(8) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物またはその塩を、−式(13)、式(14)または式(15) のアミン、および場合によって塩、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩またはイオン性液体;あるいは式(18) の化合物を式M−O−R8のアルコラートと混合し、前記化合物を塩M1X’で場合によって処理することにより調製された化合物; −あるいはそれらの混合物;(式中、各R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含み、各R8は、独立して、アルキル基、アリール基またはアリールアルキル基であり;XおよびX’は、独立して、アニオン、例えば、ハロゲン化物、スルホン酸のアニオン、硫酸アルキルのアニオン、テトラクロロメタレートなどのテトラハロメタレート、ヘキサフルオロリン酸塩、ヘキサフルオロアンチモン酸塩、テトラフルオロホウ酸塩、過塩素酸塩、アルコキシドR8−O−(ここで、R8は前の通りに定義される)、カルボン酸塩または三臭化物であり、Mは、アルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、およびM1は、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウムである)と反応させて、式(7)の化合物を得る段階を含む方法。 請求項2 式(6) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物、またはその互変異性体もしくはその塩を調製する方法であって、式(7) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、あるいはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む)の化合物、またはその塩を酸で処理して、式(6)の化合物を得る段階を含む方法。 請求項3 式(4) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物またはその塩を調製する方法であって、式(6) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物もしくはその塩または互変異性体を、好ましくはアルデヒドの形態の還元剤で処理して、式(4)の化合物を得る段階を含む方法。 請求項4 式(5) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物またはその塩を調製する方法であって、式(6) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物もしくはその塩または互変異性体を還元剤で処理して、式(5)の化合物を得る段階を含む方法。 請求項5 式(4) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物またはその塩を調製する方法であって、a)式(5) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物またはその塩をOH−活性化剤で処理して、式(11) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R4はOH−活性化基である)の化合物、またはその塩を得る段階;およびb)式(11)の化合物またはその塩を塩基と反応させて、式(4)の化合物を得る段階を含む方法。 請求項6 式(4) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物またはその塩を調製する方法であって、式(5) の化合物またはその塩を塩基の存在下でOH−活性化基で処理する段階を含む方法。 請求項7 式(4) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物またはその塩を調製する方法であって、式(7) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む)の化合物またはその塩を還元剤で処理して、式(4)の化合物を得る段階を含む方法。 請求項8 式(6) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物またはその塩を調製する方法であって、式(7) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む)の化合物を還元剤で処理して、式(6)の化合物を得る段階を含む方法。 請求項9 式(9) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む)の化合物またはその塩を調製する方法であって、式(7) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む)の化合物またはその塩の二重結合を還元剤で還元して、式(9)の化合物を得る段階を含む方法。 請求項10 前記還元反応が、遷移金属が周期律表の9族もしくは10族、例えば、Pd、PtもしくはIrから選択される遷移金属触媒の存在下、および場合によって塩基の存在下で、水素を用いて行われる、請求項9に記載の方法。 請求項11 前記触媒が、パラジウム炭素、パラジウム担持酸化アルミニウム、パラジウム担持炭酸カルシウム、パラジウム担持酸化チタン、パラジウム担持硫酸バリウム、パラジウム担持酸化ジルコニウム、パラジウム担持二酸化ケイ素/酸化アルミニウム、白金担持炭素、イリジウム担持炭素、およびイリジウム担持炭酸カルシウムから選択される、請求項10に記載の方法。 請求項12 式(5) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物またはその塩を調製する方法であって、式(7) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む)の化合物またはその塩を還元剤で処理する段階を含む方法。 請求項13 式(4) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物またはその塩を調製する方法であって、式(9) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む)の化合物またはその塩を四級化剤および塩基と反応させて、式(4)の化合物を得る段階を含む方法。 請求項14 式(4) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物またはその塩を調製する方法であって、a)式(9) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む)の化合物またはその塩を四級化剤と反応させて、式(10) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含み、Z−は、ハロゲン化物(例えば、ヨウ化物、臭化物、塩化物)、硫酸アルキル(例えば、硫酸メチル)またはスルホニルエステル(例えば、トリフラート)であり、R10は、水素、アルキルまたはアリールである)の化合物またはその塩を得る段階;およびb)式(10)の化合物またはその塩を塩基と反応させて、式(4)の化合物を得る段階を含む方法。 請求項15 式(16) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、Yは酸素であり、各R9は、独立して、アルキル、アリール、アリールアルキル(例えば、ベンジル)もしくはアセチルであるか、またはR9の両方は一緒になって、4から7員、好ましくは5から6員のアセタール環を形成している)の化合物またはその塩を調製する方法であって、式(7) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む)の化合物またはその塩をアセタール形成剤で処理して、式(16)の化合物を得る段階を含む方法。 請求項16 式(16) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、Yは硫黄であり、各R9は、独立して、アルキル、アリール、アリールアルキル(例えば、ベンジル)もしくはアセチルであるか、またはR9の両方は一緒になって、4から7員、好ましくは5から6員のアセタール環を形成している)の化合物またはその塩を調製する方法であって、式(7) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む)の化合物またはその塩をチオアセタール形成剤と反応させて、式(16)の化合物を得る段階を含む方法。 請求項17 式(6) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物、またはその互変異性体もしくはその塩を調製する方法であって、式(16) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、Yは酸素であり、各R9は、独立して、アルキル、アリールアルキル(例えば、ベンジル)もしくはアセチルであるか、またはR9の両方は一緒になって、4から7員、好ましくは5から6員のアセタール環を形成している)の化合物またはその塩におけるアセタール官能基を除去して、式(6)の化合物を得る段階を含む方法。 請求項18 式(6) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物、またはその互変異性体もしくはその塩を調製する方法であって、式(16) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、Yは硫黄であり、各R9は、独立して、アルキル、アリール、アリールアルキル(例えば、ベンジル)もしくはアセチルであるか、またはR9の両方は一緒になって、4から7員、好ましくは5から6員のアセタール環を形成している)の化合物またはその塩におけるチオアセタール官能基を除去して、式(6)の化合物を得る段階を含む方法。 請求項19 式(2) (式中、R1およびR2は、互いに独立して、水素または窒素保護基であり、R3は、カルボキシル基またはエステル基である)の化合物またはその塩を調製する方法であって、式(4) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物またはその塩をラクタム開環剤と反応させて、式(2)の化合物を得る段階を含む方法。 請求項20 式(1) (式中、R1およびR2は、互いに独立して、水素または窒素保護基であり、R3は、カルボキシル基またはエステル基である)の化合物またはその塩を調製する方法であって、式(2) (式中、R1およびR2は、互いに独立して、水素または窒素保護基であり、R3は、カルボキシル基またはエステル基である)の化合物またはその塩を還元して、式(1)の化合物を得る段階を含む方法。 請求項21 前記還元反応が、遷移金属触媒の存在下で、場合によって塩基または酸の存在下で、水素を用いて行われる、請求項20に記載の方法。 請求項22 前記遷移金属触媒が、周期律表の7、8または9族から選択される遷移金属を含む有機金属錯体およびキラルリガンドを含む、請求項21に記載の方法。 請求項23 前記有機金属錯体が、[RuI2(p−シメン)]2、[Ru(cod)(2−メタリル)2]、[Ru(cod)(OOCCF3)2]、[Rh(nbd)2BF4]、[Rh(cod)2]BF4[(Cy3P)Ir(pyr)]Cl、[Ir(COD)2]BArFおよび[Ir(cod)2Cl]2;好ましくは[Rh(NBD)2]BF4または[RuCl2(p−シメン)2]からなる群から選択される、請求項22に記載の方法。 請求項24 前記キラルリガンドが、Fenphosリガンド、Josiphosリガンド、Mandyphosリガンド、Walphosリガンド、Taniaphosリガンド、Phospholaneリガンド、Atropisomerリガンド、BoPhozリガンド、QUINAPHOSリガンドまたはそれらの混合物から選択され、特に、前記リガンドが、Fenphosリガンド、Josiphosリガンド、BDPPリガンド、Mandyphosリガンド、Walphosリガンド、Taniaphosリガンド、Phospholaneリガンド、Atropisomerリガンドおよびそれらの混合物から選択される、請求項22または23に記載の方法。 請求項25 前記キラルリガンドが、BoPhoz(R)−Cy−MeBoPhoz;BoPhoz(R)−フェネチル−(S)−BoPhoz;AtropoisomerSL−A101−1;AtropoisomerSL−A109−2;SL−A116−2;AtropoisomerSL−A118−1;AtropoisomerSL−A132−2;FenphosSL−F131−1;FenphosSL−F132−1;FenphosSL−F133−1;FenphosSL−F134−1;FenphosSL−F135−1;FenphosSL−F355−1;FenphosSL−F356−1;FenphosSL−F365−1;JosiphosSL−J005−2;SL−J505−1;JosiphosSL−J008−1;JosiphosSL−J013−1;JosiphosSL−J301−1;JosiphosSL−J403−1;JosiphosSL−J408−1;JosiphosSL−J430−1;JosiphosSL−J431−1;JosiphosSL−J501−1;JosiphosSL−J504−1;JosiphosSL−J504−2;JosiphosSL−J505−2;JosiphosSL−J506−1;MandyphosSL−M002−1;MandyphosSL−M003−1;MandyphosSL−M004−1;MandiphosSL−M009−1;MandiphosSL−M010−1;PhospholaneSL−P051−1;TaniaphosSL−T001−1;TaniaphosSL−T001−2;TaniaphosSL−T003−1;TaniaphosSL−T021−2;(S,S)−BDPP;WalphosSL−W001−1;WalphosSL−W005−1;WalphosSL−W008−1;WalphosSL−W008−2;WalphosSL−W009−1;WalphosSL−W012−1;WalphosSL−W021−1;またはWalphosSL−W024−1から選択される、請求項22から24のいずれか一項に記載の方法。 請求項26 前記有機金属錯体がロジウムを含み、前記キラルリガンドが、Fenphos、Walphos、JosiphosまたはPhospholaneリガンド;特に[Rh(nbd)2]BF4およびFenphos、Walphos、JosiphosまたはPhanePhosリガンド;例えばRh(nbd)2]BF4およびWalphosSL−W005−1、WalphosSL−W008−1、FenphosSL−F356−1、JosiphosSL−J008−1、PhospholaneSL−P051−1、WalphosSL−W009−1、WalphosSL−W001−1、WalphosSL−W012−1、WalphosSL−W021−1、JosiphosSL−J505−2またはJosiphosSL−J504−2;特に、Rh(nbd)2]BF4およびWalphosSL−W008−1、JosiphosSL−J008−1、PhospholaneSL−P051−1、JosiphosSL−J505−2またはJosiphosSL−J504−2から選択される、請求項22に記載の方法。 請求項27 前記有機金属錯体および前記キラルリガンドが、−ルテニウム有機金属錯体、およびAtropisomer、MandyphosもしくはFenphosリガンド、特に[RuI2(p−シメン)]2、[Ru(cod)(2−メタリル)2]、もしくは[Ru(cod)(OOCCF3)2]、およびAtropisomer、Mandyphos、BDPP、JosiphosもしくはFenphosリガンド、例えば、[RuI2(p−シメン)]2、[Ru(cod)(2−メタリル)2]、もしくは[Ru(cod)(OOCCF3)2]、およびAtropisomerSL−A101−1、MandyphosSL−M010−1、(S,S)−BDPP、JosiphosSL−J505−1、FenphosSL−F131−1、FenphosSL−F132−1もしくはFenphosSL−F134−1;または−イリジウム有機金属錯体、およびFenphos、WalphosもしくはJosiphosリガンド、特に[Ir(cod)Cl]2、およびFenphos、WalphosもしくはJosiphosリガンド、例えば、[Ir(cod)Cl]2、およびFenphosSL−F356−1、WalphosSL−W024−1もしくはJosiphosSL−J504−1から選択される、請求項22に記載の方法。 請求項28 前記遷移金属触媒が、周期律表の7、8および9族、例えば、ロジウム、ルテニウムまたはイリジウムから選択される遷移金属、ならびにキラルリガンドを含む、請求項21に記載の方法。 請求項29 前記キラルリガンドが、BoPhozリガンド、BINAPリガンド、BINOLリガンド、Phospholaneリガンド、PhanePhosリガンド、P−Phosリガンド、QuinaPhosリガンド、ProPhosリガンド、BDPPリガンド、DIOPリガンド、DIPAMPリガンド、DuanPhosリガンド、NorPhosリガンド、BINAMリガンド、CatAsiumリガンド、SimplePHOXリガンド、PHOXリガンド、ChiraPhosリガンド、Ferrotaneリガンド、BPEリガンド、TangPhosリガンド、JafaPhosリガンド、DuPhosリガンド、Binaphaneリガンドまたはそれらの混合物である、請求項28に記載の方法。 請求項30 前記遷移金属触媒が、遷移金属ロジウムおよびPhospholane、P−Phos、PhanePhos、BoPhoz、DIOP、BINAP、CatAsium、TangPhos、JafaPhos、DuPhos、BPE、Ferrotane、BINAM、DuanPhos、NorPhos、BDPP、ProPhos、DIPAMP、ChiraPhosおよびBinaphaneリガンド、例えばSL−P104−2、SL−P102−1、SL−P005−1、(R)−P−Phos、(S)−P−Phos、(S)−PhanePhos、(R)−PhanePhos、(R)−An−PhanePhos、(R)−MeO−Xyl−PhanePhos、(R)−Xyl−PhanePhos、(R)−Tol−PhanePhos、(S)−MeBoPhoz、(S,S)−DIOP、(R,R)−DIOP、(S)−BINAP、(S)−Tol−BINAP、(R)−CatASiumM、(S)−CatASiumM、(R)−CatASiumMN、(S)−CatASiumMN、(R)−CatASiumD、(R)−CatASiumMNN、(S,S,R,R)−TangPhos、(R)−JafaPhos、(R)−MeDuPhos、(S,S)−Me−BPE、(S,S)−Ph−BPE、(S,S)−Et−Ferrotane、(S)−BINAM−P、(R)−BINAM−P、(R,R)−DuanPhos、(R,R)−NorPhos、(S,S)−NorPhos、(R,R)−BDPP、(S,S)−BDPP、(R)−ProPhos、(R,R)−DIPAMP、(S,S)−ChiraPhosまたは(R)−Binaphaneから選択されるキラルリガンドを含む、請求項28に記載の方法。 請求項31 前記遷移金属触媒が、[Rh(COD)(SL−P104−2)]O3SCF3、[Rh(COD)(SL−P102−1)]BF4、[Rh(COD)(SL−P005−1)]BF4、[Rh(COD)(SL−P102−1)]O3SCF3、[(R)−P−PhosRh(COD)]BF4、[(S)−P−PhosRh(COD)]BF4、[(R)−PhanePhosRh(COD)]BF4、[(S)−PhanePhosRh(COD)]BF4、[(R)−Xyl−PhanePhosRh(COD)]BF4、[(S)−MeBoPhozRh(COD)]BF4、[(S,S)−DIOPRh(COD)]BF4、[(S)−BINAPRh(COD)]BF4、[(R)−CatASiumMRh(COD)]BF4、[(S)−CatASiumMRh(COD)]BF4、[(R)−CatASiumMNRh(COD)]BF4、[(S)−CatASiumMNRh(COD)]BF4、[(R)−CatASiumDRh(COD)]BF4、[(S,S,R,R)−TangPhosRh(COD)]BF4、[(R)−JafaPhosRh(COD)]BF4、[(R)−MeDuPhosRh(COD)]BF4、[(S,S)−Me−BPERh(COD)]BF4、[(S,S)−Ph−BPERh(COD)]BF4、[(S,S)−Et−FerrotaneRh(COD)]BF4、[(R)−An−PhanePhosRh(COD)]BF4、[(R)−CatASiumMNNRh(COD)]BF4、[(S)−Tol−BINAPRh(COD)]BF4、[(S)−BINAM−PRh(COD)]BF4、[(R)−BINAM−PRh(COD)]BF4、[(R,R)−DuanPhosRh(COD)]BF4、[(R)−BinaphaneRh(COD)]BF4、[(R,R)−NorPhosRh(COD)]BF4、[(S,S)−NorPhosRh(COD)]BF4、[(R,R)−BDPPRh(COD)]BF4、[(S,S)−BDPPRh(COD)]BF4、[(R,R)−DIOPRh(COD)]BF4、[(R)−ProPhosRh(COD)]BF4、[(R,R)−DIPAMPRh(COD)]BF4、[(S,S)−ChiraPhosRh(COD)]BF4、[(R)−MeO−Xyl−PhanePhosRh(COD)]BF4または[(R)−Tol−PhanePhosRh(COD)]BF4;特に[Rh(COD)(SL−P102−1)]BF4、[Rh(COD)(SL−P005−1)]BF4、[Rh(COD)(SL−P102−1)]O3SCF3、[(R)−PhanePhosRh(COD)]BF4、[(R)Xyl−PhanePhosRh(COD)]BF4、[(S,S)−DIOPRh(COD)]BF4、[(S)−BINAPRh(COD)]BF4、[(R)−CatASiumMRh(COD)]BF4、[(R)−CatASiumMNRh(COD)]BF4、[(S)−CatASiumMNRh(COD)]BF4、[(S,S,R,R)−TangPhosRh(COD)]BF4、[(S,S)−Me−BPERh(COD)]BF4、[(S,S)−Ph−BPERh(COD)]BF4、[(R)−An−PhanePhosRh(COD)]BF4、[(R)−CatASiumMNNRh(COD)]BF4、[(S)Tol−BINAPRh(COD)]BF4、[(S)−BINAM−PRh(COD)]BF4、[(R,R)−DuanPhosRh(COD)]BF4、[(R)−BinaphaneRh(COD)]BF4、[(S,S)−NorPhosRh(COD)]BF4、[(R,R)−BDPPRh(COD)]BF4、[(S,S)−BDPPRh(COD)]BF4、[(R,R)−DIOPRh(COD)]BF4、[(R)−ProPhosRh(COD)]BF4、[(R,R)−DIPAMPRh(COD)]BF4、[(S,S)−ChiraPhosRh(COD)]BF4、[(R)−MeO−Xyl−PhanePhosRh(COD)]BF4または[(R)−Tol−PhanePhosRh(COD)]BF4;特に[Rh(COD)(SL−P102−1)]BF4、[Rh(COD)(SL−P005−1)]BF4、[(R)PhanePhosRh(COD)]BF4、[(R)Xyl−PhanePhosRh(COD)]BF4、[(R)CatASiumMRh(COD)]BF4、[(R)CatASiumMNRh(COD)]BF4、[(S,S,R,R)TangPhosRh(COD)]BF4、[(S,S)Ph−BPERh(COD)]BF4、[(R)An−PhanePhosRh(COD)]BF4、[(R,R)DuanPhosRh(COD)]BF4、[(S,S)NorPhosRh(COD)]BF4または[(R)MeO−Xyl−PhanePhosRh(COD)]BF4から選択される、請求項28または30に記載の方法。 請求項32 前記遷移金属触媒が、−遷移金属ルテニウムおよびBoPhoz、BINAP、BINOL、PhanePhos、P−PhosおよびQUINAPHOSリガンド;例えば(R)−4−F−C6H4−MeBoPhoz、(R)−BINAP、(R)−BINOL−(R)−MeBoPhoz、(R)−MeBoPhoz、(R)−p−F−MeBoPhoz、(R)−PhanePhos、(R)−フェネチル−(R)−MeBoPhoz、(R)−P−Phos、(R)−Tol−BINAP、(R)−Xyl−PhanePhos、(R)−Xyl−P−Phos、(Ra,Sc)1Np−QUINAPHOS、(S)−BINAP、(S)−BINOL−(R)−MeBoPhoz、(S)−P−Phos、(S)−Xyl−PhanePhos、(S)−Xyl−P−Phosまたは(Sa,Rc)1Np−QUINAPHOSから選択されるキラルリガンド;または−遷移金属イリジウム、およびP−Phos、BoPhoz、SimplePHOXおよびPHOXリガンド、例えば、(S)−P−Phos、(S)−Xyl−P−Phos、(S)−MeBoPhoz、(R)−MeBoPhoz、(S)−Cy−tBu−SimplePHOXもしくは(S)−iPr−PHOXから選択されるキラルリガンドを含む、請求項28に記載の方法。 請求項33 前記遷移金属触媒が、[(R)−4−F−C6H4−MeBoPhozRu(ベンゼン)Cl]Cl、[(R)−BINAPRuCl(ベンゼン)]Cl、[(R)−BINOL−(R)−MeBoPhozRu(ベンゼン)Cl]Cl、[(R)−MeBoPhozRuCl(ベンゼン)]Cl、[(R)−p−F−MeBoPhozRuCl(ベンゼン)]Cl、[(R)−PhanePhosRuCl2(dmf)2]、[(R)−フェネチル−(R)−MeBoPhozRu(ベンゼン)Cl]Cl、[(R)−P−PhosRuCl(ベンゼン)]Cl、[(R)−Tol−BINAPRuCl(ベンゼン)]Cl、[(R)−Xyl−PhanePhosRuCl2(dmf)2]、[(R)−Xyl−P−PhosRuCl2(dmf)2]、[(Ra,Sc)1Np−QUINAPHOSRuCl2(dmf)2]、[(S)−BINAPRuCl(ベンゼン)]Cl、[(S)−BINOL−(R)−MeBoPhozRu(ベンゼン)Cl]Cl、[(S)−P−PhosRuCl(ベンゼン)]Cl、[(S)−Xyl−PhanePhosRuCl2(dmf)2]、[(S)−Xyl−P−PhosRuCl2(dmf)2]、[(Sa,Rc)1Np−QUINAPHOSRuCl2(dmf)2]、[(R)−P−PhosRu(acac)2]、[(R)−Xyl−P−PhosRu(acac)2]または[(R)−Xyl−P−PhosRuCl(ベンゼン)]Cl;特に、[(R)−4−F−C6H4−MeBoPhozRu(ベンゼン)Cl]Cl、[(R)−BINAPRuCl(ベンゼン)]Cl、[(R)−MeBoPhozRuCl(ベンゼン)]Cl、[(R)−p−F−MeBoPhozRuCl(ベンゼン)]Cl、[(R)−PhanePhosRuCl2(dmf)2]、[(R)−フェネチル−(R)−MeBoPhozRu(ベンゼン)Cl]Cl、[(R)−P−PhosRuCl(ベンゼン)]Cl、[(R)−Tol−BINAPRuCl(ベンゼン)]Cl、[(R)−Xyl−P−PhosRuCl2(dmf)2]、[(S)−BINAPRuCl(ベンゼン)]Cl、[(S)−BINOL−(R)−MeBoPhozRu(ベンゼン)Cl]Cl、[(S)−P−PhosRuCl(ベンゼン)]Cl、[(S)−Xyl−PhanePhosRuCl2(dmf)2]、[(Sa,Rc)1Np−QUINAPHOSRuCl2(dmf)2]、[(R)−P−PhosRu(acac)2]、[(R)−Xyl−P−PhosRu(acac)2]、[(R)−Xyl−P−PhosRuCl(ベンゼン)]Cl、[(S)−P−PhosIr(COD)]Cl、[(S)−Xyl−P−PhosIr(COD)]Cl、[(S)−MeBoPhozIr(COD)]Cl、[(R)−MeBoPhozIr(COD)]Cl、[(S)−Cy−tBu−simplePHOXIr(COD)]BArFまたは[(S)−iPr−PHOXIr(COD)]BArFから選択される、請求項28または32に記載の方法。 請求項34 式(3) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物またはその塩を調製する方法であって、a)式(5) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物またはその塩を、式(12) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R5は脱離基である)の化合物またはその塩に変換する段階;およびb)式(12)の化合物またはその塩を還元剤と反応させて、式(3)の化合物を得る段階を含む方法。 請求項35 式(3) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物またはその塩を調製する方法であって、式(7) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む)の化合物またはその塩を還元剤で処理して、式(3)(式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物またはその塩を得る段階を含む方法。 請求項36 式(3) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物またはその塩を調製する方法であって、式(6) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物またはその塩を還元剤で処理して、式(3)(式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物またはその塩を得る段階を含む方法。 請求項37 式(3) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物またはその塩を調製する方法であって、式(4) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物またはその塩を還元して、式(3)の化合物を得る段階を含む方法。 請求項38 式(7) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む)の、好ましくは、式(7−a) の立体配置を有する化合物またはその塩を、式(4) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の、好ましくは式(4−a) の立体配置を有する化合物またはその塩に、方法1から9(ここで、 方法1は、a)式(7)の化合物を式(6)の化合物に、請求項2に記載の方法に従って変換させる段階、およびb)式(6)の化合物を式(4)の化合物に、請求項3に記載の方法に従って変換させる段階を含み、 方法2は、a)式(7)の化合物を式(6)の化合物に、請求項2に記載の方法に従って変換させる段階、b)式(6)の化合物を式(5)の化合物に、請求項4に記載の方法に従って変換させる段階、およびc)式(5)の化合物を式(4)の化合物に、請求項5または6に記載の方法に従って変換させる段階を含み、 方法3は、式(7)の化合物を式(4)の化合物に、請求項7に記載の方法に従って変換させる段階を含み、 方法4は、a)式(7)の化合物を式(6)の化合物に、請求項8に記載の方法に従って変換させる段階、およびb)式(6)の化合物を式(4)の化合物に、請求項3に記載の方法に従って変換させる段階を含み、 方法5は、a)式(7)の化合物を式(6)の化合物に、請求項8に記載の方法に従って変換させる段階、b)式(6)の化合物を式(5)の化合物に、請求項4に記載の方法に従って変換させる段階、およびc)式(5)の化合物を式(4)の化合物に、請求項5または6に記載の方法に従って変換させる段階を含み、 方法6は、a)式(7)の化合物を式(9)の化合物に、請求項9に記載の方法に従って変換させる段階、およびb)式(9)の化合物を式(4)の化合物に、請求項13または14に記載の方法に従って変換させる段階を含み、 方法7は、a)式(7)の化合物を式(5)の化合物に、請求項12に記載の方法に従って変換させる段階、およびb)式(5)の化合物を式(4)の化合物に、請求項5または6に記載の方法に従って変換させる段階を含み、 方法8は、a)式(7)の化合物を式(16)の化合物に、請求項15に記載の方法に従って変換させる段階、b)式(16)の化合物を式(6)の化合物に、請求項17に記載の方法に従って変換させる段階、c)式(6)の化合物を式(5)の化合物に、請求項4に記載の方法に従って変換させる段階、およびd)式(5)の化合物を式(4)の化合物に、請求項5または6に記載の方法に従って変換させる段階を含み、 方法9は、a)式(7)の化合物を式(16)の化合物に、請求項15または16に記載の方法に従って変換させる段階、b)式(16)の化合物を式(6)の化合物に、請求項17に記載の方法に従って変換させる段階、およびc)式(6)の化合物を式(4)の化合物に、請求項3に記載の方法に従って変換させる段階を含む) に従って、好ましくは方法1、4または6、特に方法1または4に従って変換させる方法。 請求項39 式(7) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む)の、好ましくは、式(7−a) の立体配置を有する化合物またはその塩を、式(2) (式中、R1およびR2は、互いに独立して、水素または窒素保護基であり、R3は、カルボキシル基またはエステル基である)の、好ましくは式(2−a) の立体配置を有する化合物またはその塩に変換させる方法であって、a)式(7)の化合物を式(4)の化合物に、請求項38に記載の方法に従って変換させる段階、およびb)式(4)の化合物を式(2)の化合物に、請求項19に記載の方法に従って変換させる段階を含む方法。 請求項40 式(7)の化合物が、請求項1に従って調製される、請求項39に記載の方法。 請求項41 式(4) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の、好ましくは式(4−a) の立体配置を有する化合物またはその塩を、式(1) (式中、R1およびR2は、互いに独立して、水素または窒素保護基であり、R3は、カルボキシル基またはエステル基、好ましくはカルボキシル基またはアルキルエステルである)の、好ましくは式(1−a) の立体配置を有する化合物またはその塩に変換させる方法であって、a)式(4)の化合物を式(2)の化合物に、請求項19に記載の方法に従って変換させる段階、およびb)式(2)の化合物を式(1)の化合物に、請求項20に記載の方法に従って変換させる段階を含む方法。 請求項42 式(4)の化合物が、請求項38に記載の方法に従って調製される、請求項24に記載の方法。 請求項43 式(8) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の化合物またはその塩を、式(1) (式中、R1およびR2は、互いに独立して、水素または窒素保護基であり、R3は、カルボキシル基またはエステル基、好ましくはカルボキシル基またはアルキルエステルである)の、好ましくは式(1−a) の立体配置を有する化合物またはその塩に変換させる方法であって、a)式(8)の化合物を式(7)の化合物に、請求項1に記載の方法に従って変換させる段階、b)式(7)の化合物を式(4)の化合物に、請求項38に記載の方法に従って変換させる段階、およびc)式(4)の化合物を式(1)の化合物に、請求項41に記載の方法に従って変換させる段階を含む方法。 請求項44 式(7) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む)の、好ましくは、式(7−a) の立体配置を有する化合物またはその塩を、式(6) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の、好ましくは式(6−a) の立体配置を有する化合物またはその塩に、方法1または2(方法1は、式(7)の化合物を式(6)の化合物に、請求項2または8に記載の方法に従って変換させる段階を含み、 方法2は、a)式(7)の化合物を式(16)の化合物に、請求項15または16に記載の方法に従って変換させる段階、およびb)式(16)の化合物を式(6)の化合物に、請求項17または18に記載の方法に従って変換させる段階を含む) に従って、特に方法1に従って変換させる方法。 請求項45 式(7) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む)の、好ましくは、式(7−a) の立体配置を有する化合物またはその塩を、式(5) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の、好ましくは式(5−b) の立体配置を有する化合物またはその塩に、方法1または3(方法1は、a)式(7)の化合物を式(6)の化合物に、請求項2または8に記載の方法に従って変換させる段階、およびb)式(6)の化合物を式(5)の化合物に、請求項4に記載の方法に従って変換させる段階を含み、 方法2は、式(7)の化合物を式(5)の化合物に、請求項12に記載の方法に従って変換させる段階を含み、方法3は、a)式(7)の化合物を式(16)の化合物に、請求項15または16に記載の方法に従って変換させる段階、b)式(16)の化合物を式(6)の化合物に、請求項17に記載の方法に従って変換させる段階、およびc)式(6)の化合物を式(5)の化合物に、請求項4に記載の方法に従って変換させる段階を含む) のいずれか一つに従って変換させる方法。 請求項46 式(7) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む)の、好ましくは、式(7−b) の立体配置を有する化合物またはその塩を、式(3) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の、好ましくは式(3−a) の立体配置を有する化合物またはその塩に、方法1から4(方法1は、a)式(7)の化合物を式(5)の化合物に、請求項45に記載の方法に従って変換させる段階、およびb)式(5)の化合物を式(3)の化合物に、請求項34に記載の方法に従って変換させる段階を含み、 方法2は、式(7)の化合物を式(3)の化合物に、請求項35に記載の方法に従って変換させる段階を含み、 方法3は、a)式(7)の化合物を式(6)の化合物に、請求項44に記載の方法に従って変換させる段階、およびb)式(6)の化合物を式(3)の化合物に、請求項36に記載の方法に従って変換させる段階を含み、 方法4は、a)式(7)の化合物を式(6)の化合物に、請求項44に記載の方法に従って変換させる段階、b)式(6)の化合物を式(4)の化合物に、請求項3に記載の方法に従って変換させる段階、およびc)式(4)の化合物を式(3)の化合物に、請求項37に記載の方法に従って変換させる段階を含む) に従って、特に方法2または方法4に従って変換させる方法。 請求項47 式(7)の化合物が、請求項1に記載の方法に従って調製される、請求項46に記載の方法。 請求項48 式(2) (式中、R1およびR2は、互いに独立して、水素または窒素保護基であり、R3は、カルボキシル基またはエステル基である)の、好ましくは式(2−a) の立体配置を有する化合物またはその塩。 請求項49 式(4) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の、好ましくは式(4−a) の立体配置を有する化合物またはその塩。 請求項50 式(5) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の、好ましくは、式(5−a)、式(5−b)または式(5−c) 、より好ましくは式(5−b)の化合物またはその塩。 請求項51 式(6) (式中、R1は水素または窒素保護基である)の、好ましくは式(6−a) の立体配置を有する化合物もしくはその互変異性体またはその塩。 請求項52 式(7) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素もしくは硫黄を場合によって含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含む)の、好ましくは、式(7−a)、式(7−b)または式(7−c) 、より好ましくは式(7−b)の立体配置を有する化合物またはその塩。 請求項53 式(9−a) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基であるか、または一緒になって、アルキレン基である)の、好ましくは式(9−a)、式(9−b)もしくは式(9−c) 、より好ましくは式(9−b)の立体配置を有する化合物またはその塩。 請求項54 式(10) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R6およびR7は、独立して、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基であるか、またはR6およびR7全体は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成しており、この環は、飽和もしくは不飽和であってよく、1個もしくは複数のヘテロ原子、例えば、窒素、酸素、もしくは硫黄を含んでよく、それにより、この環は、3から8個、例えば、4から7個の環原子を含み、Z−は、ハロゲン化物(例えば、ヨウ化物、臭化物、塩化物)、硫酸アルキル(例えば、硫酸メチル)またはスルホニルエステル(例えば、トリフラート)であり、R10は、水素、アルキル、またはアリールである)の、好ましくは、式(10−a)、式(10−b)もしくは式(10−c) 、より好ましくは式(10−b)の立体配置を有する化合物またはその塩。 請求項55 式(11) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R4はOH−活性化基である)の、好ましくは式(11−a)、式(11−b)もしくは式(11−c) 、より好ましくは式(11−b)の立体配置を有する化合物またはその塩。 請求項56 式(12) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、R5は脱離基である)の、好ましくは、式(12−a)、式(12−b)もしくは式(12−c) 、より好ましくは式(12−b)の化合物またはその塩。 請求項57 式(16) (式中、R1は水素または窒素保護基であり、YはOまたはSであり、各R9は、独立して、アルキル、アリール、アリールアルキルまたはアセチルである)の、好ましくは、式(16−a) の立体配置を有する化合物またはその塩。 請求項58 NEP−阻害剤またはそのプロドラッグ、例えば、γ−アミノ−δ−ビフェニル−α−メチルアルカン酸、もしくは酸エステルの主鎖を含むNEP阻害剤またはそのプロドラッグの合成における、請求項48から57のいずれか一項に記載の化合物の使用。 請求項59 前記NEP−阻害剤が、N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−(4S)−p−フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−(2R)−メチルブタン酸またはその塩もしくはプロドラッグである、請求項58に記載の使用。 請求項60 前記NEP−阻害剤プロドラッグが、N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−(2R)−メチルブタン酸エチルエステルまたはその塩である、請求項58に記載の使用。
类似技术:
公开号 | 公开日 | 专利标题 ES2685621T3|2018-10-10|Procesos para preparar intermedios para la fabricación de inhibidores NEP US6933393B2|2005-08-23|Process for the synthesis of 5-|-1-[2-|-4-hydroxy-6-oxo-tetrahydro-pyran-2-yl)-ethyl]-2-isopropyl-4-phenyl-1H-pyrrole-3-carboxylic acid phenylamide Davies et al.2009|Asymmetric synthesis of Sedum alkaloids via lithium amide conjugate addition Zhou et al.1999|A catalytic enantioselective access to optically active 2-imidazoline from N-sulfonylimines and isocyanoacetates US5475138A|1995-12-12|Method preparing amino acid-derived diaminopropanols US8198465B2|2012-06-12|3-alkyl-5- | pyrrolidin-2-one derivatives as intermediates in the synthesis of renin inhibitors US4578480A|1986-03-25|Process for preparing 1-|-L-proline derivatives EP1806339B1|2011-08-17|Process for the preparation of 2-oxo-1-pyrrolidine derivatives KR101463670B1|2014-11-19|중성 엔도펩티다제 억제제의 중간체 및 그의 제조 방법 US8039675B2|2011-10-18|Catalysts US9206116B2|2015-12-08|Process for preparing 5-biphenyl-4-amino-2-methyl pentanoic acid Maltsev et al.2010|α, α-Diarylprolinol-derived chiral ionic liquids: recoverable organocatalysts for the domino reaction between α, β-enals and N-protected hydroxylamines Davies et al.2009|Iodine-mediated ring-closing iodoamination with concomitant N-debenzylation for the asymmetric synthesis of polyhydroxylated pyrrolidines EP1903027A1|2008-03-26|Process for preparing biaryl substituted 4-amino-butyric acid or derivatives thereof and their use in the production of NEP inhibitors BG65803B1|2009-12-31|2-оксо-1-пиролидинови производни, метод за получаването им и тяхното използване US9139515B2|2015-09-22|Synthesis of R-biphenylalaninol Soloshonok et al.1997|Biomimetic transamination of α-keto perfluorocarboxylic esters. An efficient preparative synthesis of β, β, β-trifluoroalanine Sirijindalert et al.2010|Novel synthetic route to 1, 4-dihydropyridines from β-amino acrylates by using titanium | chloride under facile conditions Zhao et al.2005|Baylis–Hillman reactions of N-tosyl aldimines and aryl aldehydes with 3-methylpenta-3, 4-dien-2-one JP3276165B2|2002-04-22|シラン基含有ジホスフィン、固定されたジホスフィン及びそれを用いる水素化触媒 US6133456A|2000-10-17|Synthetic multimerizing agents HUT72110A|1996-03-28|3,5-disubstituted tetrahydrofuran-2-one ES2576179T3|2016-07-06|Proceso para la preparación de intermediarios para la elaboración de inhibidores de NEP EP1657237A1|2006-05-17|Process for production of cis-4-fluoro-l-proline derivatives Benetskiy et al.2011|Synthesis of phosphorylated sulfoximines and sulfinamides and their application as ligands in asymmetric metal catalysis
同族专利:
公开号 | 公开日 GT201000211A|2014-03-14| IL206664D0|2010-12-30| CA2711529A1|2009-07-23| KR20100119867A|2010-11-11| JP2014070076A|2014-04-21| CN103483236B|2016-09-28| RU2010133903A|2012-02-27| RU2513521C2|2014-04-20| CN101952249B|2013-10-16| TW200938188A|2009-09-16| BRPI0906764A2|2015-08-18| AU2009204759B2|2012-06-07| PL2245009T3|2017-06-30| SI2245009T1|2016-12-30| AU2009204759A1|2009-07-23| CO6290677A2|2011-06-20| US20140243546A1|2014-08-28| ECSP10010405A|2010-09-30| CL2009000089A1|2010-01-22| US20160060217A1|2016-03-03| CN103483236A|2014-01-01| MA31951B1|2010-12-01| TN2010000304A1|2011-11-11| US9227934B2|2016-01-05| EP2245009A2|2010-11-03| US8580974B2|2013-11-12| TWI422370B|2014-01-11| SG187491A1|2013-02-28| PE20091364A1|2009-10-13| MX2010007842A|2010-08-09| NZ600119A|2013-07-26| NZ586657A|2012-06-29| JP5739667B2|2015-06-24| RU2013148670A|2015-05-10| JP5800882B2|2015-10-28| WO2009090251A2|2009-07-23| ES2602564T3|2017-02-21| CA2711529C|2016-11-22| US9061973B2|2015-06-23| KR101587668B1|2016-01-22| EP2245009B1|2016-08-10| PT2245009T|2016-11-10| CN101952249A|2011-01-19| US20110046397A1|2011-02-24| AR070176A1|2010-03-17| US9403766B2|2016-08-02| WO2009090251A3|2009-12-23| US20150246881A1|2015-09-03| HUE030606T2|2017-05-29| RU2636936C2|2017-11-29|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题 JPH05310664A|1992-01-22|1993-11-22|Ciba Geigy Ag|ビアリール置換4−アミノ酪酸アミド| WO2008083967A2|2007-01-12|2008-07-17|Novartis Ag|Process for preparing 5-biphenyl-4-amino-2-methyl pentanoic acid|JP2013517306A|2010-01-22|2013-05-16|ノバルティスアーゲー|中性エンドペプチダーゼ阻害剤の中間体およびその調製方法| JP2015505298A|2011-11-02|2015-02-19|セラヴァンス バイオファーマ アール&ディー アイピー, エルエルシー|ネプリライシン阻害剤|DE3164237D1|1980-12-23|1984-07-19|Air Ind|Thermo-electrical plants| US5250552A|1991-05-09|1993-10-05|Warner-Lambert Company|3-[thiazolidinone, oxazolidinone, imidazolidinone]-indoles as antiinflammatory agents| EP0550313A1|1991-12-30|1993-07-07|Synthelabo|Nouveaux dérivés de 2--, leur préparation et leur utilisation comme intermédiaires de synthèse| FR2688503B1|1992-03-16|1994-05-06|Synthelabo|Procede de preparation de derives de 2--[1,1'-biphenyle].| US5250522A|1992-10-09|1993-10-05|Ciba-Geigy Corporation|Phosphono/biaryl substituted amino acid derivatives| US5412102A|1994-05-27|1995-05-02|Syntex Inc.|Processes for preparing 1-butyl-2-[2'- biphenyl-4-ylmethyl]-1H-indole-3-carboxylic acid| TW536540B|1997-01-30|2003-06-11|Squibb Bristol Myers Co|Endothelin antagonists: N-[[2'-[[amino]sulfonyl]-4-[1,1'-biphenyl]-2-yl]methyl]-N,3,3-trimethylbutanamide and N--2'-[methyl]-4'-[1,1'-biphe| GB0402262D0|2004-02-02|2004-03-10|Novartis Ag|Process for the manufacture of organic compounds| AR057882A1|2005-11-09|2007-12-26|Novartis Ag|DOUBLE ACTION COMPOUNDS OF ANGIOTENSIN RECEPTOR BLOCKERS AND NEUTRAL ENDOPEPTIDASE INHIBITORS| EP1903027A1|2006-09-13|2008-03-26|Novartis AG|Process for preparing biaryl substituted 4-amino-butyric acid or derivatives thereof and their use in the production of NEP inhibitors| US8980833B2|2007-05-10|2015-03-17|R&D-Biopharmaceuticals Gmbh|Tubulysine derivatives| AR070176A1|2008-01-17|2010-03-17|Novartis Ag|SYNTHESIS PROCESSES OF NEP INHIBITORS, INTERMEDIATE COMPOUNDS AND USE OF THE SAME IN SYNTHESIS| MX2012008483A|2010-01-22|2012-08-15|Novartis Ag|INTERMEDIARIES OF INHIBITORS OF THE NEUTRAL ENDOPEPTIDASE AND METHOD OF PREPARATION OF THE SAME.| CN103080072B|2010-08-23|2016-03-16|诺华有限公司|制备可用于生产nep抑制剂的中间体的新方法| US8835668B2|2010-08-23|2014-09-16|Novartis Ag|Process for the preparation of intermediates for the manufacture of NEP inhibitors|AR070176A1|2008-01-17|2010-03-17|Novartis Ag|SYNTHESIS PROCESSES OF NEP INHIBITORS, INTERMEDIATE COMPOUNDS AND USE OF THE SAME IN SYNTHESIS| CN102639486B|2009-09-23|2014-12-31|浙江九洲药业股份有限公司|生产n-酰基联苯基丙氨酸的方法| US8450496B2|2009-03-24|2013-05-28|Hoffman-La Roche Inc.|Process for the preparation of propionic acid derivatives| EP2435402B1|2009-05-28|2016-04-13|Novartis AG|Substituted aminobutyric derivatives as neprilysin inhibitors| EP2594556B1|2009-05-28|2016-08-10|Novartis AG|Substituted aminopropionic derivatives as neprilysin inhibitors| JO2967B1|2009-11-20|2016-03-15|نوفارتس ايه جي|Substituted carbamoylmethylamino acetic acid derivatives as novel NEP inhibitors| CN103080072B|2010-08-23|2016-03-16|诺华有限公司|制备可用于生产nep抑制剂的中间体的新方法| US8835668B2|2010-08-23|2014-09-16|Novartis Ag|Process for the preparation of intermediates for the manufacture of NEP inhibitors| CN103080077B|2010-08-23|2015-06-10|诺华股份有限公司|用于制造nep抑制剂的中间体的制备工艺| US8673974B2|2010-11-16|2014-03-18|Novartis Ag|Substituted amino bisphenyl pentanoic acid derivatives as NEP inhibitors| SG190432A1|2010-12-15|2013-07-31|Theravance Inc|Neprilysin inhibitors| EP2651900B1|2010-12-15|2015-08-19|Theravance Biopharma R&D IP, LLC|Neprilysin inhibitors| CN103380119B|2011-02-17|2016-02-17|施万生物制药研发Ip有限责任公司|作为脑啡肽酶抑制剂的经取代的氨基丁酸衍生物| US8449890B2|2011-02-17|2013-05-28|Theravance, Inc.|Neprilysin inhibitors| CA2835216A1|2011-05-31|2012-12-06|Theravance, Inc.|Neprilysin inhibitors| JP5885832B2|2011-05-31|2016-03-16|セラヴァンス バイオファーマ アール&ディー アイピー, エルエルシー|ネプリライシン阻害剤| US9499487B2|2011-05-31|2016-11-22|Theravance Biopharma R&D Ip, Llc|Neprilysin inhibitors| JP6088047B2|2012-05-31|2017-03-01|セラヴァンス バイオファーマ アール&ディー アイピー, エルエルシー|Neprilysin inhibitor, a nitric oxide donor| JP6162229B2|2012-06-08|2017-07-12|セラヴァンス バイオファーマ アール&ディー アイピー, エルエルシー|ネプリライシン阻害剤| EP3199517B1|2012-06-08|2018-09-12|Theravance Biopharma R&D IP, LLC|Neprilysin inhibitors| EP2882716B9|2012-08-08|2018-12-26|Theravance Biopharma R&D IP, LLC|Neprilysin inhibitors| CA2900226A1|2013-02-14|2014-08-21|Novartis Ag|Substituted bisphenyl butanoic acid derivatives as nep inhibitors with improved in vivo efficacy| US9163040B2|2013-02-14|2015-10-20|Novartis Ag|Substituted bisphenyl butanoic phosphonic acid derivatives as NEP inhibitors| PT2964616T|2013-03-05|2017-08-08|Theravance Biopharma R&D Ip Llc|Inibidores da neprilisina| CA2934936A1|2014-01-30|2015-08-06|Theravance Biopharma R&D Ip, Llc|Neprilysin inhibitors| EP3099668A1|2014-01-30|2016-12-07|Theravance Biopharma R&D IP, LLC|5-biphenyl-4-heteroarylcarbonylamino-pentanoic acid derivatives as neprilysin inhibitors| LT3218351T|2014-11-14|2019-09-25|Zentiva K.S.|Ahu-377 farmaciniu požiūriu priimtinų formų gavimo, atskyrimo ir gryninimo būdas| SG11201706308RA|2015-02-11|2017-09-28|Theravance Biopharma R&D Ip Llc|-5--4--2-hydroxymethyl-2-methylpentanoic acid as neprilysin inhibitor| TW201632493A|2015-02-13|2016-09-16|諾華公司|新穎方法| CN107250119B|2015-02-19|2020-09-22|施万生物制药研发Ip有限责任公司|-5--2-羟基-4-[氨基]戊酸| CN106146351B|2015-04-03|2020-09-11|博瑞生物医药(苏州)股份有限公司|制备联芳基取代的4-氨基-丁酸或其衍生物的方法| CN105061263B|2015-08-11|2017-03-15|苏州楚凯药业有限公司|一种nep抑制剂中间体的制备方法| CN105152980B|2015-09-11|2017-03-29|浙江永宁药业股份有限公司|N‑叔丁氧羰基‑(4s)‑(对苯基苯基甲基)‑4‑氨基‑(2r)‑甲基丁酸的手性制备方法| WO2017051326A1|2015-09-23|2017-03-30|Novartis Ag|New processes and intermediates useful in synthesis of nep inhibitors| CA3006254A1|2015-12-10|2017-06-15|Novartis Ag|New process and intermediates| BR112018011788A2|2015-12-11|2018-12-04|Zentiva K S|formas sólidas de éster etílico de ácido -5--4-[amino]-2-metil-pentanoico, seus sais e um método de preparação| US10100021B2|2016-03-08|2018-10-16|Theravance Biopharma R&D Ip, Llc|Crystalline-5--2--4--2-methylpentanoic acid and uses thereof| CN109415308A|2016-07-05|2019-03-01|诺华股份有限公司|用于早期沙卡布曲中间体的新方法| EP3500549A1|2016-08-17|2019-06-26|Novartis AG|New processes and intermediates for nep inhibitor synthesis| WO2018116203A1|2016-12-23|2018-06-28|Novartis Ag|New process for early sacubitril intermediates| EP3421455B1|2017-06-29|2019-03-27|F.I.S.- Fabbrica Italiana Sintetici S.p.A.|Improved process for the preparation of chiral 3-amino-piperidins, useful intermediates for the preparation of tofacitinib| CN110878039A|2019-12-18|2020-03-13|株洲千金药业股份有限公司|一种沙库巴曲缬沙坦钠杂质的制备方法|
法律状态:
2011-12-27| A621| Written request for application examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111226 | 2013-08-07| A131| Notification of reasons for refusal|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130806 | 2013-11-07| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131106 | 2014-01-15| A131| Notification of reasons for refusal|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140114 | 2014-04-15| A601| Written request for extension of time|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20140414 | 2014-04-22| A602| Written permission of extension of time|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20140421 | 2014-05-15| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140514 | 2014-09-17| A131| Notification of reasons for refusal|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140916 | 2014-12-17| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141216 | 2015-03-26| TRDD| Decision of grant or rejection written| 2015-04-01| A01| Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150331 | 2015-04-30| A61| First payment of annual fees (during grant procedure)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150424 | 2015-05-01| R150| Certificate of patent or registration of utility model|Ref document number: 5739667 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 | 2018-05-08| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 | 2019-05-07| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 | 2020-04-30| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 | 2021-04-30| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
优先权:
[返回顶部]
申请号 | 申请日 | 专利标题 相关专利
Sulfonates, polymers, resist compositions and patterning process
Washing machine
Washing machine
Device for fixture finishing and tension adjusting of membrane
Structure for Equipping Band in a Plane Cathode Ray Tube
Process for preparation of 7 alpha-carboxyl 9, 11-epoxy steroids and intermediates useful therein an
国家/地区
|