![]() 可視光透明性uv光防護組成物
专利摘要:
広域スペクトルの紫外光防護組成物が記載される。組成物は、分散媒中に分散した少なくとも0.8ミクロンの平均凝集体サイズを有するメソ多孔性酸化亜鉛凝集体を含み、可視光に透明であることを特徴とする。15を超える、25を超える、30を超える、又は50を超えるSPFを達成するのに十分な酸化亜鉛が、前記組成物中に含まれている。 公开号:JP2011509940A 申请号:JP2010542400 申请日:2009-01-12 公开日:2011-03-31 发明作者:トロッター、ジェフリー;バトラー、ローレン;マコーミック、ポール;拓也 都築 申请人:アンタリア リミテッド; IPC主号:A61K8-27
专利说明:
[0001] 本発明は、基材に適用された場合、広域スペクトルの光防護を提供する可視光透明性組成物におけるメソ多孔性酸化亜鉛凝集体(aggregates)の使用を対象とする。] 背景技術 [0002] 紫外線(UV)(すなわち290nmから400nmの間の波長を有する光)への暴露に関連した健康への有害な影響は、科学文献において広く報告されている。短期の後遺症は紅斑と日焼けを含み、より長期的な影響は、皮膚(しわ、ひだ及び黒子として現れる)の早期老化、前癌性日光角化症及び皮膚癌を含む。より詳しくは、UVA光(320〜400nm)が皮膚の早期老化及び特定の化学薬品に対する光線過敏症に寄与すると報告されているのに対し、UVB光(290〜320nm)は(日)焼け及び紅斑に関係する。] [0003] UVA防護策はいくつかの方法で評価され、消費者に伝えられてきた。ヨーロッパにおいて、欧州化粧品、香水協会(European Cosmetic Toiletry and Fragrance Association(COLIPA))はラベルを付ける仕組みを開発し、それによって日焼け防護指数(SPF)の少なくとも1/3のUVA防護指数を有する光防護製品は製品容器又はラベル上の円内に「UVA」と印刷することができる。英国において、企業はしばしば、UVA対UVBの比に基づいたブーツ・スター(Boots Star)システムを用いて、製品にラベルを付ける。日本において、日本化粧品工業連合会は3段階システムを発表している:2から4未満の防護指数(PFA)は「PA+」であり、4から8未満のPFAは「PA++」であり、8以上のPFAは「PA+++」である。米国において、食品医薬品局(FDA)は、店頭取引のヒト用日焼け止めOTC医薬品(Sunscreen Products for Over−the−Counter Human Use)に関する最終条項の改正案を発表した。規制案は、消費者が製品によって提供されるUVA防護のレベルを識別するのを助けるようにデザインされた、1から4つの星の尺度に基づいた評価システムを作成している。] [0004] 酸化亜鉛が290nmから約375nmまでのUV光を遮蔽することは当業界で周知である。さらに、酸化亜鉛は、その抗菌性及び非感作性の特性のために化粧及び日焼け止め配合物で長く使用されてきた。これらの有益な特性にもかかわらず、酸化亜鉛の使用は主に、ZnOを含有する製品が塗布された基材上に堆積する望ましくない白色の残渣により、限定されていた。ZnOが化粧及び日焼け止め配合物に組み込まれる限り、配合者はレベルを最小限に抑え、及び/又は、使用者は製品を控え目に又は表示されるより低いレベルで塗布し、白化を軽減し又は最小限に抑えた。しかし、そうすることで、製品の光防護の有効性は減少し、SPF要件を満たすために化学的UV吸収剤を組み込むことが必要になった。同様に、透明コーティング及び透明プラスチックフィルムにおいても、白化は望ましくなかったし、現在も望ましくない。] [0005] ZnOを含有する光防護製品の塗布の後に基材(例えば皮膚)上で起きる白化は、拡散反射、後方(すなわち基材から遠ざかり、見る人の方へ向かう)への光散乱に起因する。対照的に、前方(基材を通る)への散乱光は、光の透過率に寄与する。これは、当業界では拡散透過率として知られている。したがって、ZnOを含有する光防護製品を通る入射光の全透過率は、「正」透過率として当業界で知られている散乱を伴わないで透過する光だけでなく、拡散光透過率をも含む。全透過光の拡散成分は、とりわけ非常に望ましい化粧製品の性質である「軟焦点効果」を引き起こし、細かいしわ及びひだの外観を低減するのを助ける。] [0006] ZnOを含有する光防護製品によって引き起こされる表面白化の問題に取り組む先行技術は、主に、酸化亜鉛粒子の平均サイズを少なくとも0.2μm未満に低下させることに集中した。この粒径低下は透明度を上げて、(可視光線の散乱を低減することによって)白色度を低減する。] [0007] 米国特許第5,587,148号明細書は、平均粒子直径が約0.2μm未満の酸化亜鉛の微粉化粒子の分散物を含む、実質的に可視光に透明な局所用の日焼け止め配合物を教示している。米国特許第5,032,390号明細書は、0.07μmから0.3μmの平均粒径を有する粒子状酸化亜鉛を1重量%から25重量%を含む日焼け止め組成物を教示する。開示された組成物が、0.03μmから0.07μmの平均粒径を有する粒子状二酸化チタンを1%から25%を含むことが、さらに教示されている。国際公開公報第2006/010214号は、植物由来の油と組み合わせて0.015μmから0.5μmのサイズ範囲の酸化亜鉛ナノ粒子を含むUV光防護組成物を開示している。] [0008] しかし、ZnO粒径をナノスケール(例えば特に約0.2μm未満)に低下させると影響なしではすまない。ナノサイズ粒子のより大きい有効表面積は、会合(flocculation)及びそれによりもたらされる集合(agglomeration)の量を増やす。したがってナノサイズ粒子を含む光防護製品は不安定で、粒子沈降、及びエマルションの場合には相分離を示す恐れがある。この不安定性は、光防護のレベル低下のみならず、粒径のみに基づいて予想されるより高い光散乱及び白色度の増加をもたらす恐れがある。] [0009] ナノ多孔性のアルミナ及びポリマーフィルムは、低反射損失の、低下した屈折率及び高い透明度を示すことが知られている。米国特許第7,075,229号明細書は、透明なナノ多孔性アルミナフィルムを組み込む発光デバイスを教示する。] [0010] 米国特許出願公開第2006/0188432号明細書は、透明度の改善された多孔性酸化チタン粉末を製造する方法を教示する。国際公開第03/080515号及び独国特許第10212680号明細書は、一次粒子が50〜300nmの平均径を有する異方性の一次粒子凝集体の形態の、ナノスケールの、熱分解により製造された酸化亜鉛の合成を教示する。] [0011] ナノサイズZnO粒子の大きい表面積は、高レベル光触媒活性に関係し、化粧品、プラスチック及び塗料に通常含まれているポリマーの成分の分解を結果的にもたらす。さらに、光防護パーソナルケア製品において、高い光触媒活性は、有害な健康影響を引き起こすと報告された遊離基を生成することがある。例えば、L.ジン(L.Jing)ら、「ZnO超微粒子の表面物性及び光触媒活性(The Surface Properties and Photocatalytic Activities of ZnO Ultrafine Particles)」、応用表面科学(Applied Surface Science)(180巻)、308〜314ページ(2001年7月)参照。] [0012] 最近、ミクロン以下の日光遮蔽剤をも含むナノ粒子の経皮吸収の潜在的な負の健康影響に関する懸念が高まっている。局所用の光防護製品の場合には、当局(オーストラリア治療用品局(Australian Therapeutic GoodsAdministration)など)によると、現在の証拠の要諦は、皮膚の表面及び角質層に日焼け止め中のナノ粒子がとどまるということである。それにもかかわらず、否定的な認識は、これらの製品の消費者による受容に影響を与えており、今後も与え続けるだろう。] [0013] 米国において、局所用製品における使用がUVAの影響を減ずるのに安全で効果的であるとして、FDAは、2種の薬剤、酸化亜鉛(上に論じたように、物理的な遮蔽として働く)、及び化学反応によってUVAを吸収するアボベンゾンの使用を承認した。UVの光防護組成物に、アボベンゾン及び酸化亜鉛の組合せが、当業界で知られている−例えば、米国特許第5,827,508号明細書(0.1%から約10%のアボベンゾン及び約0.1%から約20%の表面処理した酸化亜鉛を含む日焼け止め組成物を教示する)−が、この組合せは、米国で現在有効な規制の下で現時点では許可されていない。2007年8月末に提案されたFDA条項の改正が、最終規則で施行されれば、アボベンゾン/ZnOの組合せが許可されるだろう。] [0014] しかし、アボベンゾンは、特に他の紫外線吸収剤と組み合わせて用いられたとき、光に安定ではないことは当業界で周知である。物理並びに化学薬剤との組み合わせでアボベンゾンを光安定化させる試みは、米国特許第5,576,354号明細書、同第5,587,150号明細書、同第5,849,273号明細書、同第5,985,251号明細書、同第6,033,649号明細書、同第6,071,501号明細書、同第6,444,195号明細書、同第7,235,587号明細書及び同第7,244,416号明細書に記載されている。例えば、米国特許第7,244,416号明細書は、約6%から25%の濃度の酸化亜鉛を含有する局所用光防護配合物において、エンスリゾールの添加によりアボベンゾンを光安定化させる方法を教示する。] 発明が解決しようとする課題 [0015] 科学文献は、有機日焼け止めフィルター及びそれらの分解生成物の経皮的な浸透及び体内吸収を報告している。これが次には、健康懸念を高めた。ナノサイズの顔料の経皮的な浸透についての懸念も、報告されている。これらの懸念が実証されるかどうか及びその程度に関係なく、有機日焼け止めフィルター及び/又はナノサイズの物理的な日焼け止め遮光剤を最小限に抑える又は好ましくは含まない、局所用のUV光防護組成物に対するまだ満たされていない必要性は今に至るも存続している。] [0016] 実質的に可視光透明度又は低下した白化を提供し、(サイズのために)経皮的な浸透に対する懸念を高めない酸化亜鉛を含む光防護配合物に対する必要性は、今に至るも存続している。これらの必要性は本発明の組成物によって満たされる。] 課題を解決するための手段 [0017] 本発明の第1の態様によると、少なくとも0.8ミクロンの平均凝集体サイズを有し、分散媒(carrier)担体中に分散したメソ多孔性酸化亜鉛凝集体を含み、可視光に対して透明であることを特徴とする、広域スペクトルのUV光防護組成物が提供される。一形態において、酸化亜鉛凝集体は、1.0ミクロンより大きい、2.0ミクロンより大きい又は3.0ミクロンより大きい、のうち少なくとも1つの平均凝集体サイズを有していてもよい。] [0018] 一形態において、メソ多孔性酸化亜鉛凝集体は、15より大きい、25より大きい、30より大きい、又は50より大きい、のうち少なくとも1つのSPFを提供するのに効果的な量で存在する。] [0019] 可視光透明度のレベルは、組成物に含まれる酸化亜鉛の重量パーセントに部分的に依存する。本発明の一形態において、組成物が酸化亜鉛凝集体を全組成物の少なくとも40又は50重量%の濃度で含む場合、組成物は、550nmで20ミクロンの経路長を通る場合に全吸収率0.15以下を有していてもよい。別の形態において、組成物が全組成物の30重量%の濃度で酸化亜鉛凝集体を含む場合、組成物は、550nmで20ミクロンの経路長を通る場合に全吸収率0.14以下を有していてもよい。さらに別の形態において、組成物が全組成物の少なくとも20重量%の濃度で酸化亜鉛凝集体を含む場合、組成物は、550nmで20ミクロンの経路長を通る場合に全吸収率0.12以下を有していてもよい。さらに別の形態において、組成物が全組成物の少なくとも10重量%の濃度で酸化亜鉛凝集体を含む場合、組成物は、550nmで20ミクロンの経路長を通る場合に全吸収率0.06以下を有していてもよい。] [0020] 一形態において、酸化亜鉛凝集体は、少なくとも3.0ミクロンの平均凝集体サイズを有していてもよく、組成物は、550nmで20ミクロンの経路長を通る場合に全吸収率0.20以下を有する。] [0021] 一形態において、酸化亜鉛凝集体は、少なくとも2.0ミクロンの平均凝集体サイズを有していてもよく、組成物は、550nmで20ミクロンの経路長を通る場合に全吸収率0.16以下を有する。] [0022] 代替として又は追加として、組成物はジベンゾイルメタン誘導体をさらに含んでもよい。代替として又は追加として、組成物は、5%未満又は3%未満の有機日焼け止めフィルターを含んでもよい。一形態において、可視光に透明で広域スペクトルのUV光防護組成物は光安定性であり、有機日焼け止めフィルターはアボベンゾンである。] [0023] 代替として又は追加として、酸化亜鉛凝集体は、1.0ミクロンより大きい、2.0ミクロンより大きい又は3.0ミクロンより大きい、のうち少なくとも1つの平均凝集体サイズを有していてもよく、組成物は550nmで40より大きい軟焦点因子(soft focus factor)を有する。] [0024] 代替として又は追加として、酸化亜鉛凝集体は、1.0ミクロンより大きい、2.0ミクロンより大きい又は3.0ミクロンより大きい、のうち少なくとも1つの平均凝集体サイズを有していてもよく、組成物は25未満のCIE白色度を有する。代替として又は追加として、酸化亜鉛凝集体は、1.0ミクロンより大きい、2.0ミクロンより大きい又は3.0ミクロンより大きい、のうち少なくとも1つの平均凝集体サイズを有し、組成物は30未満のCIE L*明度を有する。] [0025] 代替として又は追加として、組成物は1種又は複数の非メソ多孔性酸化亜鉛凝集体(MZOA)光防護剤を含んでもよく、1種又は複数の非メソ多孔性酸化亜鉛凝集体(MZOA)光防護剤はSPF2単位以下だけ組成物のSPFを上げる濃度で存在する。] [0026] 本発明の第2の態様によると、本発明の第1の態様による組成物と哺乳類の皮膚又は体毛を接触させることを含む、紫外線からの前記皮膚又は体毛の防護を提供する方法が提供される。] [0027] 本発明の第3の態様によると、本発明の第1の態様による組成物を含む治療上効果的な量の可視光に透明な局所用の調合品の適用により、にきび、乾癬、湿疹、魚鱗癬、痒み、乾燥及び皮膚炎からなる群から選択されるヒト皮膚科学的状態を治療する方法が提供される。] [0028] 本発明の第4の態様によると、実施例及び添付の図面を参照して本明細書に記載されるものを実質的に有する可視光に透明で広域スペクトルのUV光防護組成物が提供される。] [0029] 次に本発明の本質のより詳細な理解を容易にするために、以下の添付の図面を参照して、実施形態をあくまで一例として、詳細に記載する。] 図面の簡単な説明 [0030] 例1についてレーザー光散乱を用いて測定した、配合物Dの凝集体サイズ分布のグラフである。 全可視光透過率に対するZnO濃度の効果のグラフである。 CIE白色度に対するZnO濃度の効果のグラフである。 全吸収率に対するZnO濃度の効果のグラフである。] 実施例 [0031] 他に定義されない限り、本明細書に使用する技術及び科学用語はすべて、本発明が属する技術の分野において当業者によって普通に理解されるのと同一の意味を有する。特に断らない限り、本出願で用いるとき、百分率数値は組成物の全重量に対して指定された成分の重量パーセントを指す。] [0032] 用語「ミクロン」、「マイクロメートル」並びに記号「μ」及び「μm」は本明細書の全体にわたって相互交換可能なものとして用いられ、1メートルの100万の1の長さである測定の1単位を指す。] [0033] 本出願で用いるとき、用語「MZOA」は、共有する界面で共に結合する複数の一次酸化亜鉛微結晶を含む酸化亜鉛粒子を指す。本発明のMZOAの実施形態は、約10nmから約20nmの平均結晶子サイズを有する。] [0034] 本発明のUV光防護組成物に含まれるMZOAは、「メソ多孔性」であり、これは、結合する一次酸化亜鉛微結晶が約2nmから約100nmの範囲の細孔を有する凝集体を形成することを意味する。] [0035] 本発明において用いられるMZOAは、メカノケミカル法(MCP)、フランス及びアメリカの方法及び沈殿法を含む既知の方法によって調製することができる。米国特許第6,203,768号明細書及び同第6,503,475号明細書は、MCPを用いるZnOなどの超微細な凝集体粒子の製造を記載している。フランス法においては、亜鉛金属を高温に加熱し、蒸発させ、次いで、酸化雰囲気において凝縮させて、相互に連結した微結晶の多孔性凝集物を形成する。アメリカ法においては、酸化亜鉛凝集体は、炭素と共に酸化亜鉛鉱石をか焼し、次いで、亜鉛金属を酸化させることにより得られる。沈殿法においては、硫酸亜鉛などの可溶性亜鉛塩を塩基の添加によって結晶化し、酸化亜鉛凝集体にする。次いで、沈殿した凝集体は洗浄され焼結される。本発明の組成物に使用するのに適しているMZOAの構造的な特徴は、当業者に知られている技術による前述の方法のうちのいずれかを用いてカスタマイズすることができる。本発明の組成物に使用するのに適している好ましいMZOAは、アンタリア・リミテッド(Antaria Limited)(ベントレイ(Bentley)、オーストラリア)から入手可能である。] [0036] 本発明の組成物中のMZOAには、MZOA体積の50%から約75%の全メソ細孔率があってもよい。閉鎖細孔率はヘリウムガス比重びん法(Micromeritics AccuPyc 1330)を用いて測定することができる。開放細孔率は、バレット・ジョイナー・ヘレンダ(Barrett−Joyner−Helenda)法(工学者の技術(Techniques de Ingenieur)に記載され「多孔性の又は分割された固形分のテクスチャー(Texture des solides poreux ou divises)」(p.3645−1〜3645−13)と題される)によるガス吸着技術(Micromeritics Tristar)を用いて測定することができる。本発明の特に好ましい実施形態において、MZOAは約35nmの平均細孔サイズのメソ細孔の分布を有する。] [0037] MZOAは分散物として本発明のUV光防護組成物に組み込まれる。MZOAを分散することができる分散媒は、当業者に知られている皮膚化粧品分散媒を含む。適切な分散媒は、安息香酸C12〜15アルキル、カプリン酸カプリル酸トリグリセリド、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸オクチル、炭酸ジカプリリルなどのエステル、マカダミア油、オリーブオイル、ホホバ油などの天然油、シクロメチコン、ジメチコン及びメチルトリメチコンなどのシリコーンを含むが、これらに限定されない。] [0038] 以下に用いられる用語「凝集体サイズ」は、液体、半固体又は固体の媒体においてばらばらに分散する離散的な独立の凝集体の外形サイズを指す。平均凝集体サイズは、以下の式によって数学的に定義される: <dv>=Σfi*di [式中、<dv>は体積加重平均凝集体サイズであり; diは凝集体直径であり; fiはdiの直径値を有する凝集体の体積分率である。]] [0039] MZOAのサイズは、当業者に知られている顕微鏡、光散乱及び他の技術を用いて測定される凝集体の分布によって表される。MZOAのサイズ分布を測定する好ましい方法の1つは、光散乱に基づくものである。本出願の目的のために、MZOAのサイズ測定は静的レーザー光散乱を用いて実施される。] [0040] 本発明の範囲内の組成物は広域スペクトルのUV光防護を提供する。本発明において用いられるとき、用語「広域スペクトルのUV光防護組成物」は、290nmから400nmの波長を有する電磁放射を遮蔽し、吸収し、あるいはそれ以外の方法で減ずる、組成物である。] [0041] 組成物を基材に適用することができ、そのとき肉眼を用いて、組成物を通して明瞭に基材を見ることができるように、歪みがほとんど又はまったくなく光が組成物を通過することができる場合、その組成物は「可視光に透明」である。透明度は当業者に知られている方法を用いて測定される。本明細書において、全吸収率の測定は請求されている組成物の様々な実施形態を用いて達成された透明度のレベルを示すために用いられる。] [0042] 用語「有機日焼け止めフィルター(organic screen filter)」は、本明細書で使用するとき、紫外線を吸収する有機化合物を意味する。有機日焼け止めフィルターの非限定的な例には、好ましくは最大15%の、p−アミノ安息香酸(PABA);好ましくは最大3%のアボベンゾン;好ましくは最大3%の、シノキセート;好ましくは最大3%の、ジオキシベンゾン;好ましくは最大15%の、ホモサレート;好ましくは最大5%の、アントラニル酸メンチル;好ましくは最大10%の、オクトクリレン;好ましくは最大7.5%の、メトキシ桂皮酸オクチル(オクチノキセート);好ましくは最大5%の、サリチル酸オクチル;好ましくは最大6%の、オキシベンゾン;好ましくは最大8%の、パジメートO;好ましくは最大4%の、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(エンスリゾール(Ensulizole));好ましくは最大10%の、スルイソベンゾン;トロラミン、好ましくは最大12%のサリチル酸塩;4−メチルベンジリデンカンファー(米国一般名(USAN)エンザカメン(Enzacamene));商品名チノソルブ(Tinosorb(いずれかの国における登録商標)M)として販売されるメチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール(米国一般名ビソクトリゾール(Bisoctrizole));商品名チノソルブ(Tinosorb(いずれかの国における登録商標)S)として販売されるビス−エチルヘキシルオキシ−フェノールメトキシフェニルトリアジン(米国一般名ベモトルジノール(Bemotrizinol));商品名メゾリル(Mexoryl)(いずれかの国における登録商標)SXとして販売されるテレフタリリデンジカンファースルホン酸(米国一般名(Ecamsule));商品名メゾリル(Mexoryl)(いずれかの国における登録商標)XLとして販売されるドロメトリゾールトリシロキサン(Drometrizole Trisiloxane);商品名ネオヘリオパン(Neo Heliopan)(いずれかの国における登録商標)APとして販売されるフェニルジベンズイミダゾールテトラスルフォン酸二ナトリウム;商品名アビナル(Uvinul)(いずれかの国における登録商標)A Plusとして販売される安息香酸ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシル;商品名アビナル(Uvinul)(いずれかの国における登録商標)T 150として販売されるオクチルトリアゾン;商品名ユバソルブ(Uvasorb)(いずれかの国における登録商標)HEBとして販売されるジエチルヘキシルブトアミドトリアゾン(Butamido Triazone);商品名パーソル(Parsol)(いずれかの国における登録商標)SLXとして販売されるポリシリコーン−15が含まれる。] [0043] 用語「非MZOA光防護剤」は、上に定義された有機日焼け止めフィルター並びに紫外線を遮蔽するコートした又はコートしていない非多孔性金属酸化物顔料粒子を指す。] [0044] 光が老化の兆候(例えば細かいしわとひだ)を示す皮膚に当たる場合、観察者へ反射して戻る光の量は、平滑な皮膚からの量より少なく、その結果、肉眼は、より暗く、したがってより目立つものとして、ひだのある皮膚領域を知覚する。本発明のMZOAを含む可視光に透明な光防護組成物の実施形態の薄層で皮膚が覆われている場合、層を通る光の拡散透過は、皮膚から発する光を拡散することによって、細かいしわとひだのみかけ上の視認を低減する。] [0045] 本出願において用いられる用語「軟焦点効果」は、高度に拡散する光を許容することにより、皮膚の表面のしわ及びひだの外観を美容上低減しつつ、高度に透明であることで、自然な肌色調に見せることを指し、下記式によって表される。 SFE=[550nmでの全透過率(%)]*[550nmでの拡散透過率(%)]/100] [0046] 本発明による可視光に透明なUV光防護組成物のSFEは、約20より大きく、より好ましくは約30より大きく、さらに好ましくは約40より大きい。] [0047] 本発明による可視光に透明で広域スペクトルのUV光防護組成物は、基材に(例えばクリーム、ローション、ゲル、フォーム、ムースは又はスプレーとして)直接適用してもよいし、又はワイプ、濡れナプキン若しくは不織布の形態で適用されてもよい。これらの組成物は、無水組成物(例えばゲル剤又は噴霧剤)並びに油中水、水中油、シリコーン中水、水中シリコーン、水中油中水、水中シリコーン中水を含む二又は三相エマルションとして配合されてもよい。組成物がエマルションである場合、重量で全組成物の約0.01%から約20%、好ましくは約0.1%から約15%、より好ましくは約0.5%から約10%の濃度で1種又は複数の界面活性剤を含む。界面活性剤(単数又は複数)は、両性界面活性剤(例えばプロピオン酸塩、アルキルジメチルベタイン、アルキルアミドベタイン、スルフォベタイン及びイミダゾリン)、陰イオン性界面活性剤(脂肪族アルコール硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、スルフォコハク酸塩、リン酸エステル、カルボン酸塩及びサルコシネート)、陽イオン性界面活性剤(アルキル第四級塩、アリルアミド第四級塩、イミダゾリン第四級塩)及び/又は非イオン性界面活性剤(アルカノールアミド、エトキシ化アミド、エステル、アルコキシ化アルコール、アルコキシ化トリグリセリド、アルキルポリグルコシド、アミンオキシド、ソルビタンエステル及びエトキシ化物)並びにシリコーン界面活性剤(例えばジメチコンコポリオール、アルキルジメチコンコポリオール、シリコーン第四級化合物、シリコーンリン酸エステル及びシリコーンエステル)並びにグリセリン及びソルビタンのエステルからなる群より選択され、これらはオレニック・ジュニア(O’Lenick Jr.)「界面活性剤:戦略的パーソナルケア用添加剤(Surfactants:Strategic Personal Care Ingredients)」アリュアード出版(Allured Publishing)(2005)及び「マッカチエオン、洗浄剤及び乳化剤(McCutcheon’s Detergents and Emulsifiers)」(1986)にさらに記載されており、それらの開示を各々参照により本明細書に組み込む。] [0048] 本発明による組成物は、単独で又は1種又は複数の有機成分と組み合わせて、架橋シリコーンポリマー及び重合した不飽和エチレンモノマーを含む非シリコーンポリマーであっても良いが、これらに限定されない、1種又は複数のフィルム形成剤を、場合によって、含んでもよい。架橋シリコーンポリマーはエラストマーであっても樹脂であってもよい。] [0049] 本発明による組成物は、また組成物の耐水性を上げる、1種又は複数の薬剤を場合によって、含んでもよい。] [0050] 本発明の一態様は、本発明の可視光に透明な局所用組成物の実施形態の適用によって、哺乳動物皮膚及び/又は体毛に対して紫外線暴露によって引き起こされる光損傷から、広域スペクトルの防護を提供する方法を対象とする。化粧品、衛生品、香水協会編国際化粧品用添加剤事典・ハンドブック(The Cosmetic,Toiletries & Fragrance Association International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook)(第11版、2006年)(「CTFA事典(Dictionary)」)は、スキンケア業界において通常用いられる、種々様々の限定しない化粧及び医薬の成分を記載している。本発明による可視光に透明な局所用の広域スペクトルの組成物の実施形態は、1種又は複数の可塑剤、構造化剤、粘性調整剤、増粘剤及び/又はゲル化剤を含んでいてもよく、これらは米国特許第6,492,326号明細書及び同第6,277,892号明細書、米国特許出願公開第2004/0180020号明細書及び同第2005/0142095号明細書にさらに記載されている。さらに、本発明による可視光に透明な局所用の広域スペクトルの組成物の実施形態は、前記’326及び,’892特許並びに前記’020及び,’095号出願公開に記載されているように、抗酸化剤、遊離基クエンチャー、外用鎮痛薬、抗炎症剤、湿潤剤、モイスチャライザー(moisturizer)、皮膚鎮静及び/又はヒーリング剤、ビタミン及びその誘導体、並びに細かいしわ、ひだ及び過度の色素沈着の外観を低減するのに有用な成分であってもよいが、これらに限定されない1種又は複数の皮膚又は体毛用の活性成分を含んでいてもよい。] [0051] 本発明の実施形態は、治療上効果的な量の可視光に透明な局所用調合品の適用による、にきび、乾癬、湿疹、魚鱗癬、痒み、乾燥及び皮膚炎の治療を対象としてもよい。この種の調合品は、関心のある皮膚科学的状態を治療するのに治療上効果的であると当業者に知られている皮膚薬剤をさらに含んでもよい。適切な皮膚薬剤は、例えば、カーデル(Kerdel)ら、「皮膚科治療(Dermatologic Therapeutics)」(2005)、及びハードマン(Hardman)ら、「グッドマン、ギルマン治療学の薬理学的基礎Goodman & Gilman’s、The Pharmacological Basis of Therapeutics)」(第10版、2001年)に記載されており、これらの開示は参照により本明細書に組み込まれる。] [0052] 本発明の実施形態は、アボベンゾンを含む光安定性の可視光に透明な広域スペクトルのUV光防護組成物を対象とする。本発明の目的に関して、「光安定性の製品」は、(例えば特定のMED数での)紫外線照射の後に所望の効能(例えば、SPF、持続型即時黒化)を有する製品である。「COLIPA日焼け止め製品によるUVAからの保護性能の試験管内(in−vitro)での測定方法(Method for the In Vitro Determination of UVA Protection provided by Sunscreen Products)」(2007年)参照。(この開示は参照により本明細書に組み込まれる。)例えば、光安定性は、Solar Light Companyモデル16Sソーラシミュレータ(290nmを超える光を透過するWG 320フィルターを装備したもの)で最大35MEDまで5MED刻みでの照射前後の吸光度をLabsphere UV−1000S紫外線透過分析器(Ultraviolet Transmittance Analyzer)(ソフトウェア1.27版)で測定することにより判断することができる。アウトプットは、PMA 2105 UV−B DCS検出器(生物学的に重み付けしたもの)によって監視し、PMA 2100自動線量コントローラー(Solar Light Co.)によって制御する。組成物が35MEDの光に暴露された後、各組成物の吸光度を290nmと400nm(U_b範囲)の間で測定する。] [0053] 本発明のMZOAはそれらが皮膚障壁を貫通しない十分に大きいサイズのものである。したがって、本発明の第2の態様は、有機日焼け止めフィルター及び/又はナノサイズの物理的な日焼け止め遮光剤を最小限にする、好ましくはなくしながら、所望のSPF及びUVA防護を提供するUV光防護組成物を対象とする。] [0054] 以下の配合物例は、本発明の実施形態のさらなる例証となる。構成要素及び具体的な成分は典型的なものとして示し、様々な修正は、本発明の範囲内の前述の諸開示を考慮して導くことができる。すべての百分率、比及び割合は本明細書に別段の指定がない限り重量による。すべての温度は、別段の定めがない限り摂氏度である。] [0055] (例1) 凝集体サイズ 5種の配合物(記号A〜E)を、標準手順に従ってビーズ粉砕機中で粉砕することにより適切な分散媒中へMZOAを分散させることにより調製した。MZOA濃度は50重量%であった。用いた分散媒は、配合物A及びBに対してカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド(CCTG)及び配合物C〜Eに対して安息香酸C12〜15アルキルエステル(AB)であった。配合物A〜BとC〜Eについて、粉砕条件(強度)の平均凝集体サイズに対する効果を調査した。] [0056] 表1は、試料の各々の体積加重平均凝集体サイズを示す。すべての配合物で、MZOA分散物の平均凝集体サイズは1μmより大きかった。粉砕する強度を上げると、一般に認められている粉砕理論と一致する平均凝集体サイズの減少をもたらした。] [0057] レーザー光散乱を用いて測定した配合物Dの凝集体サイズ分布を図1に示す。] 図1 [0058] (例2) 光学的性質 例1の配合物B及びCの光学的性質、具体的には全吸収率、軟焦点、CIE白色度及びCIE L*明度を、表2に挙げ、さらに詳しく下に記載する。各配合物においてMZOAの濃度は50%であった。] [0059] 配合物B及びCの各々を光の経路長が20ミクロンの石英セルに入れた。光透過率測定は、積分球を装備したCarey300bio紫外可視分光光度計を用いて行った。] [0060] 全吸収率Aは下式によって全透過率から算定した。 A=−Ln[T(%)/100] [式中、Tは、20ミクロンの光の経路長を通る550nmの波長の可視光線の、百分率で表した全透過率と等しい。]] [0061] 軟焦点因子は全及び拡散透過率値から算定した。] [0062] 配合物のCIE白色度及びL*明度は、オーストラリア規格ASTM−E313による反射率値から算定した。CIE白色度は色がどれほど全白色に近いかを0〜100の尺度で示し、値が高いほど、製品はより白色である。低いCIE白色度は高透明度の目安である。] [0063] CIE白色度は、色によって影響を受けるので、必ずしも透明度と相関しないことは当業者によって理解されよう。例えば、色が黒い場合、CIE白色度はゼロであり、透明度は低い。CIE L*明度は、0から100の尺度で暗さに対立するものとしての明るさのヒト肉眼の知覚の目安を提供し、色とは無関係である。したがって、CIE L*明度は透明材料の白色度のよい指標である。] [0064] 比較の目的のために、表2はまた、CCTGに分散した以下のタイプの酸化亜鉛単一微結晶粒子40〜60重量%を含む、いくつかの先行技術配合物のデータを含む: a)米国特許第6,503,475号明細書に記載される方法を用いて調製した〜30nmの平均粒径を有するシリコーンコートしたZnOナノ粒子; b)米国特許第6,503,475号明細書に記載される方法を用いて調製した〜30nmの平均粒径を有するステアリン酸コートしたZnOナノ粒子; c)米国特許第5,587,148号明細書に記載される方法を用いて調製した82nmの平均粒径を有するシリカコートしたZnOナノ粒子。] [0065] MZOAを含む本発明の組成物は、比較の先行技術配合物より著しく高い透明度及び低い拡散反射率を有する。これにより、より低い吸収率(0.16)及びより低い白色度(25未満)及び明度(27未満)の値をもたらす。配合物B及びCはまた、先行技術配合物と比較して著しく高い軟焦点因子を示した。] [0066] (例3) 光学的性質−非線形ランバート・ベール(Beer Lambert)則の挙動 カプリル酸カプリン酸トリグリセリド中に2.5%から50重量%の濃度のMZOAを含む分散物からなる配合物を、実験用ビーズ粉砕機を用いて調製した。光透過率測定は、積分球を装備したCarey 300bioUV−Vis分光光度計を用いて行った。試料は、0.02mmの光の経路長を有する石英セルに入れた。] [0067] 図2は、可視光透過率に対する酸化亜鉛濃度の効果を示す。透過率測定は550nm(可視スペクトルの中央)の波長で行った。また、光の経路長(セル厚み)は20ミクロンである。その結果、透過率は当初は低下し、次いで、25重量%を超える酸化亜鉛濃度で安定したことを示している。] 図2 [0068] 同様な安定化が、図3に示すCIE白色度の測定でも観察された。] 図3 [0069] ランバート・ベール(Beer Lambert)則を用いる透明度測定の分析を行った。] [0070] 全吸収率(A)はA=−Ln[T(%)/100]として表してもよい。 [式中、Tは百分率で表した波長550nmの可視光線の全透過率と等しい。]] [0071] 線形ランバート・ベール(Beer Lambert)則の挙動が示されるならば、全吸収率は、酸化亜鉛の濃度に応じて直線的に上がるはずである。] [0072] 全吸収率の値を図4中に酸化亜鉛濃度の関数としてプロットする。低濃度では、線形ランバート・ベール(Beer Lambert)則の挙動から予想されるように濃度の増加と共に吸収率は直線的に増加した。より高い酸化亜鉛濃度で、吸収率は増加する酸化亜鉛濃度と共に安定化し、極大値に達した。この挙動は、離散的な散乱現象から、凝集体のメソ多孔性構造による高酸化亜鉛濃度での連続体散乱への光散乱の性質の変化に関係している。この光散乱機構の変化が、分散物によって示される高透明度及び低い白色度の原因である。] 図4 [0073] (例4) 日焼け止め配合物1 分散媒として安息香酸C12〜158アルキルエステルを用いて、以下の日焼け止め配合物を、上述の例1の配合物Dに基づいて調製した。] [0074] 相Aと相Bは別々に、化学薬品を一緒に混合し約80℃に加熱して、調製する。相Aを80℃で相Bにゆっくり添加し、15分間又は均一になるまで混合機で混合する。次いで、混合物を40℃に冷却し、防腐剤(MTG)を添加する。混合物は30℃にさらに冷却し、次いで、均一になるまで粉砕する。この配合物のインビボ(in−vivo)SPFは27であった。] [0075] 配合物の光学的性質を特性評価するために、配合物を脱乳化して、暗所で乾燥し20ミクロンの光の経路長を有する石英セル上に施した。日焼け止め配合物の光学的性質を下記に要約する。] [0076] (例5) 日焼け止め配合物II 本発明による20%MZOAの分散物を含む以下の日焼け止め配合物を以下に挙げた原料を用いて調製した。] [0077] インビボ(in−vivo)SPFの測定は、オーストラリア/ニュージーランド規格AS/NZS2604:1993に従って行った。測定したインビボSPFは31.2であった。インビトロ(in−vitro)のUVAPFの測定はCOLIPAガイドラインに従って行った。ColipaのインビトロのUVAPFDxは12.98であった。] [0078] (例6) 日焼け止め配合物III 本発明による20%MZOAの分散物を含む以下の日焼け止め配合物を調製した。 インビトロ試験を用いて測定されたSPFは、53.2であった。] [0079] (例7) アボベンゾンの光安定化 本発明による15%MZOA及び2%アボベンゾン(Parsol 1789)の分散物を含む以下の日焼け止め配合物を、以下の分散媒中で調製した。] [0080] インビトロSPF及びUVAの測定を、オーストラリア/ニュージーランド規格AS/NZS2604:1993に従って下記条件で行った。これらの測定に基づいて、光安定性をAS/NZS2604:1993規格によって判定した。] [0081] テスト結果を下記の表に示す。15%MZOA及び2%アボベンゾンの組合せは、0.94の照射前UVA/UVB比、378の臨界波長及び5つ星ブーツ(Boots)評価を示した。この配合物は光安定性であることが示された。 光分解前 分解後(MED5.5使用)] [0082] 基本的な発明概念から外れることなく多数の変形及び修正を行うことができることは、関連技術分野の当業者には明白であろう。このような修正及び変形はすべて、本発明の範囲内であると考えられ、本発明の本質は前述の説明及び添付された特許請求の範囲から判断されるべきである。本発明の表明及び本発明の説明において、明白な言語又は不可欠の含意により文脈上別の解釈をする必要のある場合を除き、単語「含む(comprise)」又は「含む(comprises)」若しくは「含んでいる(comprising)」などの変形は包含的な趣旨で用いられ、すなわち本発明の様々な実施形態において、明言された技術的特徴の存在を特定するとともに、さらなる特徴の存在又は追加を排除しない趣旨で用いられる。]
权利要求:
請求項1 少なくとも0.8ミクロンの平均凝集体サイズを有し、分散媒(carrier)中に分散したメソ多孔性酸化亜鉛凝集体を含み、可視光に対して透明であることを特徴とする、広域スペクトルのUV光防護組成物。 請求項2 前記酸化亜鉛凝集体が、1.0ミクロンより大きい、2.0ミクロンより大きい又は3.0ミクロンより大きい、のうち少なくとも1つの平均凝集体サイズを有する、請求項1に記載の組成物。 請求項3 前記メソ多孔性の酸化亜鉛凝集体が、15より大きい、25より大きい、30より大きい又は50より大きい、のうち少なくとも1つのSPFを提供するのに効果的な量で存在する、請求項1又は2に記載の組成物。 請求項4 前記組成物が全組成物の少なくとも40又は50重量%の濃度で前記酸化亜鉛凝集体を含む場合、550nmで20ミクロンの経路長を通る場合に全吸収率0.15以下を有する、請求項1から3までのいずれか一項に記載の組成物。 請求項5 前記組成物が全組成物の30重量%の濃度で前記酸化亜鉛凝集体を含む場合、550nmで20ミクロンの経路長を通る場合に全吸収率0.14以下を有する、請求項1から3までのいずれか一項に記載の組成物。 請求項6 前記組成物が全組成物の少なくとも20重量%の濃度で前記酸化亜鉛凝集体を含む場合、550nmで20ミクロンの経路長を通る場合に全吸収率0.12以下を有する、請求項1から3までのいずれか一項に記載の組成物。 請求項7 前記組成物が全組成物の少なくとも10重量%の濃度で前記酸化亜鉛凝集体を含む場合、550nmで20ミクロンの経路長を通る場合に全吸収率0.06以下を有する、請求項1から3までのいずれか一項に記載の組成物。 請求項8 前記酸化亜鉛凝集体が少なくとも3.0ミクロンの平均凝集体サイズを有し、前記組成物が550nmで20ミクロンの経路長を通る場合に全吸収率0.20以下を有する、請求項1から3までのいずれか一項に記載の組成物。 請求項9 前記酸化亜鉛凝集体が少なくとも2.0ミクロンの平均凝集体サイズを有し、前記組成物が550nmで20ミクロンの経路長を通る場合に全吸収率0.16以下を有する、請求項1から3までのいずれか一項に記載の組成物。 請求項10 ジベンゾイルメタン誘導体をさらに含む、請求項1から9までのいずれか一項に記載の組成物。 請求項11 5%未満又は3%未満の有機日焼け止めフィルターを含む、請求項1から10までのいずれか一項に記載の組成物。 請求項12 前記有機日焼け止めフィルターがアボベンゾンである、請求項11に記載の光安定性の可視光に透明で広域スペクトルの紫外光防護組成物。 請求項13 前記酸化亜鉛凝集体が1.0ミクロンより大きい、2.0ミクロンより大きい又は3.0ミクロンより大きい、のうち少なくとも1つの平均凝集体サイズを有し、前記組成物が550nmで40を超える軟焦点因子(softfocusfactor)を有する、請求項1から12までのいずれか一項に記載の組成物。 請求項14 前記酸化亜鉛凝集体が、1.0ミクロンより大きい、2.0ミクロンより大きい又は3.0ミクロンより大きい、のうち少なくとも1つの平均凝集体サイズを有し、前記組成物が25未満のCIE白色度を有する、請求項1から13までのいずれか一項に記載の組成物。 請求項15 前記酸化亜鉛凝集体が、1.0ミクロンより大きい、2.0ミクロンより大きい又は3.0ミクロンより大きい、のうち少なくとも1つの平均凝集体サイズを有し、前記組成物が30未満のCIEL*明度を有する、請求項1から13までのいずれか一項に記載の組成物。 請求項16 1種又は複数の非メソ多孔性酸化亜鉛凝集体光防護剤がSPF2単位以下だけ組成物のSPFを上げる濃度で存在する、1種又は複数の該非メソ多孔性酸化亜鉛凝集体光防護剤を含む、請求項1から15までのいずれか一項に記載の組成物。 請求項17 請求項1から16までのいずれか一項に記載の組成物と哺乳類の皮膚又は体毛を接触させることを含む、紫外線からの前記皮膚又は体毛の防護を提供する方法。 請求項18 請求項1から16までのいずれか一項に記載の組成物を含む治療上効果的な量の可視光に透明な局所用の調合品を適用することにより、にきび、乾癬、湿疹、魚鱗癬、痒み、乾燥及び皮膚炎からなる群から選択されるヒト皮膚科学的状態を治療する方法。 請求項19 実施例及び添付の図面を参照して本明細書に記載されるものを実質的に有する、可視光に透明で広域スペクトルの紫外光防護組成物。
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法律状态:
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