![]() Ron抗体およびその使用
专利摘要:
本発明は、特に癌の診断および処置における、RON(receptor d’origine nantais、MST1R)に結合する抗体およびその使用に関する。RONが媒介する生存促進および腫瘍増殖経路を阻害する特異的抗体、ならびにその変異体、フラグメント、および誘導体を提供する。また、RONに結合するリガンドであるMSPの能力を遮断する特異的抗体、ならびにかかる抗体のフラグメント、変異体、および誘導体も提供する。また、本発明は、上記の抗体またはそのフラグメント、変異体、もしくは誘導体をコードするポリヌクレオチド、ならびにかかるポリヌクレオチドを含むベクターおよび宿主細胞を含む。本発明は、本発明の抗体を使用して癌を診断および処置する方法をさらに含む。 公开号:JP2011509687A 申请号:JP2010544322 申请日:2009-01-22 公开日:2011-03-31 发明作者:エレン ガーバー,;クリスティリン グラフ,;ヘザー ヒュー,;ベロニク ベイリー,;スティーブン ミクラズ, 申请人:バイオジェン・アイデック・エムエイ・インコーポレイテッド; IPC主号:C12N15-09
专利说明:
[0001] RON(recepteur d’origine nantais、MST1Rとしても知られる)は、胚発生に必須であり、炎症反応においても重要な役割を果たす、受容体型タンパク質チロシンキナーゼである(非特許文献1)。RONはほとんどの場合、上皮由来の細胞型において発現され、RONは、多くの他の受容体型チロシンキナーゼと同様、悪性上皮癌の進行において役割を果たし得ることが示唆されている(非特許文献2)。] [0002] 受容体型タンパク質チロシンキナーゼは、該して成長因子およびホルモン等の細胞外リガンドに結合する細胞外ドメイン、ならびにキナーゼ機能ドメインを有する細胞内ドメインからなる。受容体型タンパク質チロシンキナーゼは多くのクラスに細分化されており、RONは、Stk、c−Met、およびc−Seaも同様に含む、受容体チロシンキナーゼのMETファミリーのメンバーである(非特許文献1)。RONおよびc−Metのみが、ヒトに見られる該ファミリーのメンバーであり、これらは全体で約65%の相同性を共有する。C−Metは肝細胞成長因子/散乱因子(HGF/SF)の受容体であり、癌原遺伝子としてかなりよく特徴付けられている。] [0003] RONのリガンドである、マクロファージ刺激タンパク質(MSP)も同定されており、c−MetリガンドであるHGF/SFと約40%の相同性を共有する。MSPおよびHGFは、クリングルドメインによって特徴付けられる、プラスミノーゲン−プロトロンビンファミリーに属する。興味深いことに、MSPも癌と関連があるとされている。例えば、WeImらは近年、MSPと乳癌の転移および予後不良との関連を認めた(非特許文献3)。] [0004] MSPは、セマフォリン(sema)ドメインと称される、RONの細胞外部分の特定のドメインに結合することが示されている。RONおよびc−Metのみが、細胞外semaドメインを有する受容体チロシンキナーゼであり、RONの同一ドメインが、そのリガンド結合部位を含むことが示されている。MSPのRONへの結合により、RONのキナーゼドメイン内でリン酸化が生じ、RONのキナーゼ活性の増加につながる。あるいは、β1インテグリンが、Src依存性経路を通じてRONをリン酸化し、活性化することができる(非特許文献1)。RONの活性化が、PI3−K、Ras、src、βカテニン、およびFakシグナリングを含む多くの経路のシグナリングを開始する。RONによって活性化されるシグナリング経路の多くが、増殖およびアポトーシスの阻害等の、癌に関連する過程と関係付けられる。] [0005] より近年では、多くの理由から、RON自体が癌の進行と関係付けられている。例えば、RONは、乳癌、膀胱癌、結腸癌、卵巣癌、および膵臓癌を含む、多くのヒト腫瘍に発現する。加えて、RONは、細胞増殖および運動性を増加させることが、生体外で示されている。さらに、RONは、RON遺伝子導入マウスにおける腫瘍の成長および転移を誘発する。(非特許文献4)。故に、抗RON抗体を含む、RONシグナリング経路を阻害し得る分子が必要である。] 先行技術 [0006] Camp et al.Ann.Surg.Oncol.72:273−281(2005) Wang et al.Carcinogensis 23:1291−1297(2003) PNAS 104:7507−7575(2007) Waltz et al.Cancer Research 66:11967−11974(2006)] 課題を解決するための手段 [0007] 幾つかの実施形態では、本発明は、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M80−B03、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択される参照モノクローナルFab抗体フラグメント、または1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択される参照モノクローナル抗体と同一のRONエピトープに特異的に結合する、単離された抗体またはその抗原結合性フラグメントを提供する。] [0008] 幾つかの実施形態では、本発明は、RONに特異的に結合する、単離された抗体またはその抗原結合性フラグメントを提供し、該抗体またはフラグメントは、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M80−B03、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択される参照モノクローナルFab抗体フラグメント、または1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択される参照モノクローナル抗体の、RONへの結合を競合的に阻害する。] [0009] 幾つかの実施形態では、本発明は、RONに特異的に結合する、単離された抗体またはその抗原結合性フラグメントを提供し、該抗体またはそのフラグメントは、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M80−B03、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択されるモノクローナルFab抗体フラグメント、または1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択される参照モノクローナル抗体のものと同一である、抗原結合ドメインを含む。] [0010] 幾つかの実施形態では、本発明は、RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントを提供し、該抗体またはそのフラグメントの重鎖可変領域(VH)は、配列番号4、配列番号14、配列番号24、配列番号34、配列番号44、配列番号54、配列番号64、配列番号74、配列番号84、配列番号94、配列番号115、配列番号125、配列番号135、および配列番号145からなる群から選択される参照アミノ酸配列と、少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む。] [0011] 幾つかの実施形態では、本発明は、RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントを提供し、該抗体またはそのフラグメントの軽鎖可変領域(VL)は、配列番号9、配列番号19、配列番号29、配列番号39、配列番号49、配列番号59、配列番号69、配列番号79、配列番号89、配列番号99、配列番号120、配列番号130、配列番号140、および配列番号150からなる群から選択される参照アミノ酸配列と、少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む。] [0012] 幾つかの実施形態では、本発明は、RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントを提供し、該抗体またはそのフラグメントのVHは、20個以下の保存的アミノ酸置換を除いて、配列番号4、配列番号14、配列番号24、配列番号34、配列番号44、配列番号54、配列番号64、配列番号74、配列番号84、配列番号94、配列番号115、配列番号125、配列番号135、および配列番号145からなる群から選択される参照アミノ酸配列と同一のアミノ酸配列を含む。] [0013] 幾つかの実施形態では、本発明は、RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントを提供し、該抗体またはそのフラグメントのVLは、20個以下の保存的アミノ酸置換を除いて、配列番号9、配列番号19、配列番号29、配列番号39、配列番号49、配列番号59、配列番号69、配列番号79、配列番号89、配列番号99、配列番号120、配列番号130、配列番号140、および配列番号150からなる群から選択される参照アミノ酸配列と同一のアミノ酸配列を含む。] [0014] 幾つかの実施形態では、本発明は、RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントを提供し、該抗体またはそのフラグメントのVHは、配列番号4、配列番号14、配列番号24、配列番号34、配列番号44、配列番号54、配列番号64、配列番号74、配列番号84、配列番号94、配列番号115、配列番号125、配列番号135、および配列番号145からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。] [0015] 幾つかの実施形態では、本発明は、RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントを提供し、該抗体またはそのフラグメントのVLは、配列番号9、配列番号19、配列番号29、配列番号39、配列番号49、配列番号59、配列番号69、配列番号79、配列番号89、配列番号99、配列番号120、配列番号130、配列番号140、および配列番号150からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。] [0016] 幾つかの実施形態では、本発明は、RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントを提供し、該抗体またはそのフラグメントのVHおよびVLは、それぞれ、配列番号4および配列番号9、配列番号14および配列番号19、配列番号24および配列番号29、配列番号34および配列番号39、配列番号44および配列番号49、配列番号54および配列番号59、配列番号64および配列番号69、配列番号74および配列番号79、配列番号84および配列番号89、配列番号94および配列番号99、配列番号115および配列番号120、配列番号125および配列番号130、配列番号135および配列番号140、ならびに配列番号145および配列番号150からなる群から選択される参照アミノ酸配列と、少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む。] [0017] 幾つかの実施形態では、本発明は、RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントを提供し、該抗体またはそのフラグメントのVHおよびVLは、それぞれ、20個以下ずつの保存的アミノ酸置換を除いて、配列番号4および配列番号9、配列番号14および配列番号19、配列番号24および配列番号29、配列番号34および配列番号39、配列番号44および配列番号49、配列番号54および配列番号59、配列番号64および配列番号69、配列番号74および配列番号79、配列番号84および配列番号89、配列番号94および配列番号99、配列番号115および配列番号120、配列番号125および配列番号130、配列番号135および配列番号140、ならびに配列番号145および配列番号150からなる群から選択される参照アミノ酸配列と同一のアミノ酸配列を含む。] [0018] 幾つかの実施形態では、本発明は、RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントを提供し、該抗体またはそのフラグメントのVHおよびVLは、それぞれ、配列番号4および配列番号9、配列番号14および配列番号19、配列番号24および配列番号29、配列番号34および配列番号39、配列番号44および配列番号49、配列番号54および配列番号59、配列番号64および配列番号69、配列番号74および配列番号79、配列番号84および配列番号89、配列番号94および配列番号99、配列番号115および配列番号120、配列番号125および配列番号130、配列番号135および配列番号140、ならびに配列番号145および配列番号150からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。] [0019] 幾つかの実施形態では、本発明は、RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントを提供し、該抗体またはそのフラグメントのVHは、2個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号5、配列番号15、配列番号25、配列番号35、配列番号45、配列番号55、配列番号65、配列番号75、配列番号85、配列番号95、配列番号116、配列番号126、配列番号136、および配列番号146からなる群から選択される参照VH−CDR1のアミノ酸配列と同一である、Kabatの重鎖相補性決定領域−1(VH−CDR1)のアミノ酸配列を含む。さらなる実施形態では、VH−CDR1のアミノ酸配列は、配列番号5、配列番号15、配列番号25、配列番号35、配列番号45、配列番号55、配列番号65、配列番号75、配列番号85、配列番号95、配列番号116、配列番号126、配列番号136、および配列番号146からなる群から選択される。] [0020] 幾つかの実施形態では、本発明は、RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントを提供し、該抗体またはそのフラグメントのVHは、4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号6、配列番号16、配列番号26、配列番号36、配列番号46、配列番号56、配列番号66、配列番号76、配列番号86、配列番号96、配列番号117、配列番号127、配列番号137、および配列番号147からなる群から選択される参照VH−CDR2のアミノ酸配列と同一である、Kabatの重鎖相補性決定領域−2(VH−CDR2)のアミノ酸配列を含む。さらなる実施形態では、VH−CDR2のアミノ酸配列は、配列番号6、配列番号16、配列番号26、配列番号36、配列番号46、配列番号56、配列番号66、配列番号76、配列番号86、配列番号96、配列番号117、配列番号127、配列番号137、および配列番号147からなる群から選択される。] [0021] 幾つかの実施形態では、本発明は、RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントを提供し、該抗体またはそのフラグメントのVHは、4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号7、配列番号17、配列番号27、配列番号37、配列番号47、配列番号57、配列番号67、配列番号77、配列番号87、配列番号97、配列番号118、配列番号128、配列番号138、および配列番号148からなる群から選択される参照VH−CDR3のアミノ酸配列と同一である、Kabatの重鎖相補性決定領域−3(VH−CDR3)のアミノ酸配列を含む。さらなる実施形態では、VH−CDR3のアミノ酸配列は、配列番号7、配列番号17、配列番号27、配列番号37、配列番号47、配列番号57、配列番号67、配列番号77、配列番号87、配列番号97、配列番号118、配列番号128、配列番号138、および配列番号148からなる群から選択される。] [0022] 幾つかの実施形態では、本発明は、RONに特異的に結合する単離された抗体またはそのフラグメントを提供し、該抗体またはそのフラグメントのVLは、4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号10、配列番号20、配列番号30、配列番号40、配列番号50、配列番号60、配列番号70、配列番号80、配列番号90、配列番号100、配列番号121、配列番号131、配列番号141、および配列番号151からなる群から選択される参照VL−CDR1のアミノ酸配列と同一である、Kabatの軽鎖相補性決定領域−1(VL−CDR1)のアミノ酸配列を含む。さらなる実施形態では、VL−CDR1のアミノ酸配列は、配列番号10、配列番号20、配列番号30、配列番号40、配列番号50、配列番号60、配列番号70、配列番号80、配列番号90、配列番号100、配列番号121、配列番号131、配列番号141、および配列番号151からなる群から選択される。] [0023] 幾つかの実施形態では、本発明は、RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントを提供し、該抗体またはそのフラグメントのVLは、2個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号11、配列番号21、配列番号31、配列番号41、配列番号51、配列番号61、配列番号71、配列番号81、配列番号91、配列番号101、配列番号122、配列番号132、配列番号142、および配列番号152からなる群から選択される参照VL−CDR2のアミノ酸配列と同一である、Kabatの軽鎖相補性決定領域−2(VL−CDR2)のアミノ酸配列を含む。さらなる実施形態では、VL−CDR2のアミノ酸配列は、配列番号11、配列番号21、配列番号31、配列番号41、配列番号51、配列番号61、配列番号71、配列番号81、配列番号91、配列番号101、配列番号122、配列番号132、配列番号142、および配列番号152からなる群から選択される。] [0024] 幾つかの実施形態では、本発明は、RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントを提供し、該抗体またはそのフラグメントのVLは、4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号12、配列番号22、配列番号32、配列番号42、配列番号52、配列番号62、配列番号72、配列番号82、配列番号92、配列番号102、配列番号123、配列番号133、配列番号143、および配列番号153からなる群から選択される参照VL−CDR3のアミノ酸配列と同一である、Kabatの軽鎖相補性決定領域−3(VL−CDR3)のアミノ酸配列を含む。さらなる実施形態では、VL−CDR3のアミノ酸配列は、配列番号12、配列番号22、配列番号32、配列番号42、配列番号52、配列番号62、配列番号72、配列番号82、配列番号92、配列番号102、配列番号123、配列番号133、配列番号143、および配列番号153からなる群から選択される。] [0025] 幾つかの実施形態では、本発明は、RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントを提供し、該抗体またはそのフラグメントのVHは、配列番号5、6、および7、配列番号15、16、および17、配列番号25、26、および27、配列番号35、36、および37、配列番号45、46、および47、配列番号55、56、および57、配列番号65、66、および67、配列番号75、76、および77、配列番号85、86、および87、配列番号95、96、および97、配列番号116、117、および118、配列番号126、127、および128、配列番号136、137、および138、ならびに配列番号146、147、および148からなる群から選択される、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のアミノ酸配列を含むが、但し、該VH−CDRのうちの少なくとも1つにおいて、1、2、3、または4個のアミノ酸置換は除かれる。] [0026] 幾つかの実施形態では、本発明は、RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントを提供し、該抗体またはそのフラグメントのVHは、配列番号5、6、および7、配列番号15、16、および17、配列番号25、26、および27、配列番号35、36、および37、配列番号45、46、および47、配列番号55、56、および57、配列番号65、66、および67、配列番号75、76、および77、配列番号85、86、および87、配列番号95、96、および97、配列番号116、117、および118、配列番号126、127、および128、配列番号136、137、および138、ならびに配列番号146、147、および148からなる群から選択される、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のアミノ酸配列を含む。] [0027] 幾つかの実施形態では、本発明は、RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントを提供し、該抗体またはそのフラグメントのVLは、配列番号10、11、および12、配列番号20、21、および22、配列番号30、31、および32、配列番号40、41、および42、配列番号50、51、および52、配列番号60、61、および62、配列番号70、71、および72、配列番号80、81、および82、配列番号90、91、および92、配列番号100、101、および102、配列番号121、122、および123、配列番号131、132、および133、配列番号141、142、および143、ならびに配列番号151、152、および153からなる群から選択される、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のアミノ酸配列を含むが、但し、該VL−CDRのうちの少なくとも1つにおいて、1、2、3、または4個のアミノ酸置換は除かれる。] [0028] 幾つかの実施形態では、本発明は、RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントを提供し、該抗体またはそのフラグメントのVLは、配列番号10、11、および12、配列番号20、21、および22、配列番号30、31、および32、配列番号40、41、および42、配列番号50、51、および52、配列番号60、61、および62、配列番号70、71、および72、配列番号80、81、および82、配列番号90、91、および92、配列番号100、101、および102、配列番号121、122、および123、配列番号131、132、および133、配列番号141、142、および143、ならびに配列番号151、152、および153からなる群から選択される、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のアミノ酸配列を含む。] [0029] 上記の抗体またはそのフラグメントの種々の実施形態において、VHフレームワーク領域および/またはVLフレームワーク領域は、5個以下のアミノ酸置換を除いてヒトである。] [0030] 幾つかの実施形態では、上記の抗体またはそのフラグメントは、線状エピトープまたは非線状の立体構造エピトープに結合する。] [0031] 幾つかの実施形態では、上記の抗体またはそのフラグメントは多価であり、少なくとも2本の重鎖および少なくとも2本の軽鎖を含む。] [0032] 幾つかの実施形態では、上記の抗体またはそのフラグメントは、多特異性である。さらなる実施形態では、上記の抗体またはそのフラグメントは、二重特異性である。] [0033] 上記の抗体またはそのフラグメントの種々の実施形態において、重鎖および軽鎖可変ドメインは、マウスである。さらなる実施形態では、重鎖および軽鎖可変ドメインは、1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択される、モノクローナル抗体からのものである。] [0034] 上記の抗体またはそのフラグメントの種々の実施形態において、重鎖および軽鎖可変ドメインは、完全にヒトである。さらなる実施形態では、重鎖および軽鎖可変ドメインは、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M80−B03、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択される、モノクローナルFab抗体フラグメントからのものである。] [0035] 種々の実施形態において、上記の抗体またはそのフラグメントは、ヒト化される。] [0036] 種々の実施形態において、上記の抗体またはそのフラグメントは、キメラである。] [0037] 種々の実施形態において、上記の抗体またはそのフラグメントは、霊長類化される。] [0038] 種々の実施形態において、上記の抗体またはそのフラグメントは、完全にヒトである。] [0039] 特定の実施形態では、上記の抗体またはそのフラグメントは、Fabフラグメント、Fab’フラグメント、F(ab)2フラグメント、またはFvフラグメントである。] [0040] 特定の実施形態では、上記の抗体は、単鎖抗体である。] [0041] 特定の実施形態では、上記の抗体またはそのフラグメントは、ヒトカッパ定常領域およびヒトラムダ定常領域からなる群から選択される、軽鎖定常領域を含む。] [0042] 特定の実施形態では、上記の抗体またはそのフラグメントは、重鎖定常領域またはそのフラグメントを含む。さらなる実施形態では、重鎖定常領域またはそのフラグメントは、ヒトIgG4、IgG4アグリ、IgG1、およびIgG1アグリからなる群から選択される。] [0043] 幾つかの実施形態では、上記の抗体またはそのフラグメントは、該参照モノクローナル抗体の解離定数(KD)より小さいKDによって特徴付けられる親和性で、RONポリペプチドもしくはそのフラグメント、またはRON変異体ポリペプチドに特異的に結合する。さらなる実施形態では、解離定数(KD)は、 5×10−2M、10−2M、5×10−3M、10−3M、5×10−4M、10−4M、5×10−5M、10−5M、5×10−6M、10−6M、5×10−7M、10−7M、5×10−8M、10−8M、5×10−9M、10−9M、5×10−10M、10−10M、5×10−11M、 10−11M、5×10−12M、10−12M、5×10−13M、10−13M、5×10−14M、10−14M、5×10−15M、または10−15M以下である。] [0044] 幾つかの実施形態では、上記の抗体またはそのフラグメントは、マウスRONポリペプチドまたはそのフラグメントと比較して、ヒトRONポリペプチドまたはそのフラグメントに優先的に結合する。] [0045] 幾つかの実施形態では、上記の抗体またはそのフラグメントは、細胞の表面に発現したRONに結合する。さらなる実施形態では、該細胞は、悪性細胞、新生細胞、腫瘍細胞、転移性細胞、または腫瘍関連マクロファージ細胞である。] [0046] 幾つかの実施形態では、上記の抗体またはそのフラグメントは、MSPのRONへの結合を遮断する。] [0047] 幾つかの実施形態では、上記の抗体またはそのフラグメントは、RONのMSP依存性活性化を阻害する] [0048] 幾つかの実施形態では、上記の抗体またはそのフラグメントは、RONのMSP非依存性活性化を阻害する。] [0049] 幾つかの実施形態では、上記の抗体またはそのフラグメントは、RONが媒介するRas/MAPKシグナリング経路の活性化を阻害する。] [0050] 幾つかの実施形態では、上記の抗体またはそのフラグメントは、RONが媒介するERKまたはAKTのリン酸化を阻害する。] [0051] 幾つかの実施形態では、上記の抗体またはそのフラグメントは、RONが媒介する細胞増殖、腫瘍細胞成長、腫瘍細胞遊走、腫瘍細胞浸潤、または腫瘍細胞転移を阻害する。] [0052] 幾つかの実施形態では、上記の抗体またはそのフラグメントは、アポトーシスを誘発する。] [0053] さらなる実施形態では、上記の抗体またはそのフラグメントは、それらに融合される異種ポリペプチドをさらに含む。] [0054] 幾つかの実施形態では、上記の抗体またはそのフラグメントは、細胞傷害性薬剤、治療薬、細胞分裂阻害剤、生物毒素、プロドラッグ、ペプチド、タンパク質、酵素、ウイルス、脂質、生体応答修飾物質、医薬品、リンホカイン、異種抗体もしくはそのフラグメント、検出可能な標識、ポリエチレングリコール(PEG)、およびいずれかの前記薬剤のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、薬剤に共役される。さらなる実施形態では、細胞傷害性薬剤は、放射性核種、生体毒素、酵素的に活性な毒素、細胞分裂阻害治療薬もしくは細胞傷害性治療薬、プロドラッグ、免疫学的に活性なリガンド、生体応答修飾物質、またはいずれかの該細胞傷害性薬剤のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。さらなる実施形態では、検出可能な標識は、酵素、蛍光標識、化学発光標識、生物発光標識、放射性標識、またはいずれかの該検出可能な標識のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。] [0055] さらなる実施形態において、本発明は、上記の抗体またはそのフラグメント、および担体を含む組成物を含む。] [0056] 本発明の特定の実施形態は、抗体VHポリペプチドをコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドを含み、該VHポリペプチドのアミノ酸配列は、配列番号4、配列番号14、配列番号24、配列番号34、配列番号44、配列番号54、配列番号64、配列番号74、配列番号84、配列番号94、配列番号115、配列番号125、配列番号135、および配列番号145からなる群から選択される参照アミノ酸配列と、少なくとも90%同一であり、該VHポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する。さらなる実施形態では、VHポリペプチドのアミノ酸配列は、配列番号4、配列番号14、配列番号24、配列番号34、配列番号44、配列番号54、配列番号64、配列番号74、配列番号84、配列番号94、配列番号115、配列番号125、配列番号135、および配列番号145からなる群から選択される。] [0057] 特定の実施形態では、該VHポリペプチドをコードするヌクレオチド配列が、該VHポリペプチドのアミノ酸配列を変化させずに、発現を増加するために最適化される。さらなる実施形態では、最適化は、スプライス供与部位およびスプライス受容部位の同定および除去、ならびに/または該ポリヌクレオチドを発現する細胞に対するコドン使用頻度の最適化を含む。さらなる実施形態では、該核酸は、配列番号3、配列番号13、配列番号23、配列番号33、配列番号43、配列番号53、配列番号63、配列番号73、配列番号83、配列番号93、配列番号114、配列番号124、配列番号134、および配列番号144からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む。] [0058] 幾つかの実施形態では、本発明は、抗体VLポリペプチドをコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドを提供し、該VLポリペプチドのアミノ酸配列は、配列番号9、配列番号19、配列番号29、配列番号39、配列番号49、配列番号59、配列番号69、配列番号79、配列番号89、配列番号99、配列番号120、配列番号130、配列番号140、および配列番号150からなる群から選択される参照アミノ酸配列と、少なくとも90%同一であり、該VLポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する。さらなる実施形態では、該VLポリペプチドのアミノ酸配列は、配列番号9、配列番号19、配列番号29、配列番号39、配列番号49、配列番号59、配列番号69、配列番号79、配列番号89、配列番号99、配列番号120、配列番号130、配列番号140、および配列番号150からなる群から選択される。] [0059] 特定の実施形態では、該VLポリペプチドをコードするヌクレオチド配列が、該VLポリペプチドのアミノ酸配列を変化させずに、発現を増加するために最適化される。さらなる実施形態では、最適化は、スプライス供与部位およびスプライス受容部位の同定および除去、ならびに/または該ポリヌクレオチドを発現する細胞に対するコドン使用頻度の最適化を含む。さらなる実施形態では、該核酸は、配列番号8、配列番号18、配列番号28、配列番号38、配列番号48、配列番号58、配列番号68、配列番号78、配列番号88、配列番号98、配列番号119、配列番号129、配列番号139、および配列番号149からなる群から選択される、ヌクレオチド配列を含む。] [0060] 特定の他の実施形態では、本発明は、抗体VHポリペプチドをコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドを提供し、該VHポリペプチドのアミノ酸配列は、20個以下の保存的アミノ酸置換を除いて、配列番号4、配列番号14、配列番号24、配列番号34、配列番号44、配列番号54、配列番号64、配列番号74、配列番号84、配列番号94、配列番号115、配列番号125、配列番号135、および配列番号145からなる群から選択される参照アミノ酸配列と同一であり、該VHポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する。] [0061] 幾つかの実施形態では、本発明は、抗体VLポリペプチドをコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドを提供し、該VLポリペプチドのアミノ酸配列は、20個以下の保存的アミノ酸置換を除いて、配列番号9、配列番号19、配列番号29、配列番号39、配列番号49、配列番号59、配列番号69、配列番号79、配列番号89、配列番号99、配列番号120、配列番号130、配列番号140、および配列番号150からなる群から選択される参照アミノ酸配列と同一であり、該VLポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する。] [0062] 幾つかの実施形態では、本発明は、2個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号5、配列番号15、配列番号25、配列番号35、配列番号45、配列番号55、配列番号65、配列番号75、配列番号85、配列番号95、配列番号116、配列番号126、配列番号136、および配列番号146からなる群から選択される参照VH−CDR1のアミノ酸配列と同一である、VH−CDR1のアミノ酸配列をコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドを提供し、VH−CDR1を含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する。さらなる実施形態では、VH−CDR1のアミノ酸配列は、配列番号5、配列番号15、配列番号25、配列番号35、配列番号45、配列番号55、配列番号65、配列番号75、配列番号85、配列番号95、配列番号116、配列番号126、配列番号136、および配列番号146からなる群から選択される。] [0063] 幾つかの実施形態では、本発明は、4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号6、配列番号16、配列番号26、配列番号36、配列番号46、配列番号56、配列番号66、配列番号76、配列番号86、配列番号96、配列番号117、配列番号127、配列番号137、および配列番号147からなる群から選択される参照VH−CDR2のアミノ酸配列と同一である、VH−CDR2のアミノ酸配列をコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドを提供し、VH−CDR2を含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する。さらなる実施形態では、VH−CDR2のアミノ酸配列は、配列番号6、配列番号16、配列番号26、配列番号36、配列番号46、配列番号56、配列番号66、配列番号76、配列番号86、配列番号96、配列番号117、配列番号127、配列番号137、および配列番号147からなる群から選択される。] [0064] 幾つかの実施形態では、本発明は、4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号7、配列番号17、配列番号27、配列番号37、配列番号47、配列番号57、配列番号67、配列番号77、配列番号87、配列番号97、配列番号118、配列番号128、配列番号138、および配列番号148からなる群から選択される参照VH−CDR3のアミノ酸配列と同一である、VH−CDR3のアミノ酸配列をコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドを提供し、VH−CDR3を含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する。さらなる実施形態では、VH−CDR3のアミノ酸配列は、配列番号7、配列番号17、配列番号27、配列番号37、配列番号47、配列番号57、配列番号67、配列番号77、配列番号87、配列番号97、配列番号118、配列番号128、配列番号138、および配列番号148からなる群から選択される。] [0065] 幾つかの実施形態では、本発明は、4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号10、配列番号20、配列番号30、配列番号40、配列番号50、配列番号60、配列番号70、配列番号80、配列番号90、配列番号100、配列番号121、配列番号131、配列番号141、および配列番号151からなる群から選択される参照VL−CDR1のアミノ酸配列と同一である、VL−CDR1のアミノ酸配列をコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドを提供し、VL−CDR1を含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する。さらなる実施形態では、VL−CDR1のアミノ酸配列は、配列番号10、配列番号20、配列番号30、配列番号40、配列番号50、配列番号60、配列番号70、配列番号80、配列番号90、配列番号100、配列番号121、配列番号131、配列番号141、および配列番号151からなる群から選択される。] [0066] 幾つかの実施形態では、本発明は、2個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号11、配列番号21、配列番号31、配列番号41、配列番号51、配列番号61、配列番号71、配列番号81、配列番号91、配列番号101、配列番号122、配列番号132、配列番号142、および配列番号152からなる群から選択される参照VL−CDR2のアミノ酸配列と同一である、VL−CDR2のアミノ酸配列をコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドを提供し、該VL−CDR2を含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する。さらなる実施形態では、VL−CDR2のアミノ酸配列は、配列番号11、配列番号21、配列番号31、配列番号41、配列番号51、配列番号61、配列番号71、配列番号81、配列番号91、配列番号101、配列番号122、配列番号132、配列番号142、および配列番号152からなる群から選択される。] [0067] 幾つかの実施形態では、本発明は、4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号12、配列番号22、配列番号32、配列番号42、配列番号52、配列番号62、配列番号72、配列番号82、配列番号92、配列番号102、配列番号123、配列番号133、配列番号143、および配列番号153からなる群から選択される参照VL−CDR3のアミノ酸配列と同一である、VL−CDR3のアミノ酸配列をコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドを提供し、該VL−CDR3を含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する。さらなる実施形態では、VL−CDR3のアミノ酸配列は、配列番号12、配列番号22、配列番号32、配列番号42、配列番号52、配列番号62、配列番号72、配列番号82、配列番号92、配列番号102、配列番号123、配列番号133、配列番号143、および配列番号153からなる群から選択される。] [0068] 幾つかの実施形態では、本発明は、抗体VHポリペプチドをコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドを提供し、該VHポリペプチドは、配列番号5、6、および7、配列番号15、16、および17、配列番号25、26、および27、配列番号35、36、および37、配列番号45、46、および47、配列番号55、56、および57、配列番号65、66、および67、配列番号75、76、および77、配列番号85、86、および87、配列番号95、96、および97、配列番号116、117、および118、配列番号126、127、および128、配列番号136、137、および138、ならびに配列番号146、147、および148からなる群から選択される、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のアミノ酸配列を含み、VH−CDR3を含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する。] [0069] 幾つかの実施形態では、本発明は、抗体VLポリペプチドをコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドを提供し、該VLポリペプチドは、配列番号10、11、および12、配列番号20、21、および22、配列番号30、31、および32、配列番号40、41、および42、配列番号50、51、および52、配列番号60、61、および62、配列番号70、71、および72、配列番号80、81、および82、配列番号90、91、および92、配列番号100、101、および102、配列番号121、122、および123、配列番号131、132、および133、配列番号141、142、および143、ならびに配列番号151、152、および153からなる群から選択される、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のアミノ酸配列を含み、該VL−CDR3を含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する。] [0070] 幾つかの実施形態では、上記のポリヌクレオチドは、抗体VHポリペプチドまたは抗体VLポリペプチドに融合されるシグナルペプチドをコードする核酸をさらに含む。] [0071] 特定の他の実施形態では、上記のポリヌクレオチドは、該VHポリペプチドに融合される重鎖定常領域CH1ドメインをコードするか、該VHポリペプチドに融合される重鎖定常領域CH2ドメインをコードするか、該VHポリペプチドに融合される重鎖定常領域CH3ドメインをコードするか、または該VHポリペプチドに融合される重鎖ヒンジ領域をコードする、核酸をさらに含む。さらなる実施形態では、該重鎖定常領域は、ヒトIgG4、IgG4アグリ、IgG1、またはIgG1アグリからなる群から選択される。] [0072] 幾つかの実施形態では、上記のポリヌクレオチドは、該VLポリペプチドに融合される軽鎖定常領域ドメインをコードする核酸を含む。さらなる実施形態では、該軽鎖定常領域は、ヒトカッパである。] [0073] 上記のポリヌクレオチドの種々の実施形態において、該核酸によってコードされるポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、およびM80−B03からなる群から選択される参照モノクローナルFab抗体フラグメント、または1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択される参照モノクローナル抗体と同一のRONエピトープに特異的に結合する。] [0074] 上記のポリヌクレオチドの種々の他の実施形態において、該核酸によってコードされるポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M80−B03、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択される参照モノクローナルFab抗体フラグメント、または1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択される参照モノクローナル抗体を競合的に阻害する。] [0075] 上記のポリヌクレオチドの種々の実施形態において、該VHポリペプチドまたはVLポリペプチドのフレームワーク領域は、5個以下のアミノ酸置換を除いてヒトである。] [0076] 上記のポリヌクレオチドの種々の実施形態において、本発明は、線状エピトープまたは非線状の立体構造エピトープに結合する、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントを提供する。] [0077] 上記のポリヌクレオチドの種々の実施形態において、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは多価であり、少なくとも2本の重鎖および少なくとも2本の軽鎖を含む。] [0078] 上記のポリヌクレオチドの特定の実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、多特異性である。さらなる実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、二重特異性である。] [0079] 上記のポリヌクレオチドの種々の実施形態において、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、完全にヒトである重鎖および軽鎖可変ドメインを含む。さらなる実施形態では、重鎖および軽鎖可変ドメインは、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M80−B03、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択されるモノクローナルFab抗体フラグメントのものと同一である。] [0080] 上記のポリヌクレオチドの種々の実施形態において、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、マウスである重鎖および軽鎖可変ドメインを含む。さらなる実施形態では、該重鎖および軽鎖可変ドメインは、1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択されるモノクローナル抗体のものと同一である。] [0081] 上記のポリヌクレオチドの種々の実施形態において、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、ヒト化される。] [0082] 上記のポリヌクレオチドの種々の実施形態において、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、霊長類化される。] [0083] 上記のポリヌクレオチドの種々の実施形態において、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、キメラである。] [0084] 上記のポリヌクレオチドの幾つかの実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、完全にヒトである。] [0085] 上記のポリヌクレオチドの種々の実施形態において、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、Fabフラグメント、Fab’フラグメント、F(ab)2フラグメント、またはFvフラグメントである。上記のポリヌクレオチドの特定の実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、単鎖抗体である。] [0086] 上記のポリヌクレオチドの幾つかの実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、5×10−2M、10−2M、5×10−3M、10−3M、5×10−4M、10−4M、5×10−5M、10−5M、5×10−6M、10−6M、5×10−7M、10−7M、5×10−8M、10−8M、5×10−9M、10−9M、5×10−10M、10−10M、5×10−11M、10−11M、5×10−12M、10−12M、5×10−13M、10−13M、5×10−14M、10−14M、5×10−15M、または10−15M以下の解離定数(KD)によって特徴付けられる親和性で、RONポリペプチドもしくはそのフラグメント、またはRON変異体ポリペプチドに特異的に結合する。] [0087] 上記のポリヌクレオチドの幾つかの実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、マウスRONポリペプチドまたはそのフラグメントと比較して、ヒトRONポリペプチドまたはそのフラグメントに優先的に結合する。] [0088] 上記のポリヌクレオチドの幾つかの実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、細胞の表面に発現したRONに結合する。さらなる実施形態では、該細胞は、悪性細胞、新生細胞、腫瘍細胞、または転移性細胞である。] [0089] 上記のポリヌクレオチドの幾つかの実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、MSPのRONへの結合を遮断する。] [0090] 上記のポリヌクレオチドの幾つかの実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、MSP依存性のRONの活性化を阻害する。] [0091] 上記のポリヌクレオチドの幾つかの実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、MSP非依存性のRONの活性化を阻害する。] [0092] 上記のポリヌクレオチドの幾つかの実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、Ras/MAPKシグナリング経路の活性化を阻害する。] [0093] 上記のポリヌクレオチドの幾つかの実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONが媒介するERKのリン酸化を阻害する。] [0094] 上記のポリヌクレオチドの幾つかの実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONが媒介する細胞増殖または腫瘍細胞成長を阻害する。] [0095] 上記のポリヌクレオチドの幾つかの実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、アポトーシスを誘発する。] [0096] 幾つかの実施形態では、上記のポリヌクレオチドは、異種ポリペプチドをコードする核酸をさらに含む。] [0097] 上記のポリヌクレオチドの幾つかの実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、細胞傷害性薬剤、治療薬、細胞分裂阻害剤、生物毒素、プロドラッグ、ペプチド、タンパク質、酵素、ウイルス、脂質、生体応答修飾物質、医薬品、リンホカイン、異種抗体もしくはそのフラグメント、検出可能な標識、ポリエチレングリコール(PEG)、およびいずれかの該薬剤のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、薬剤に共役される。さらなる実施形態では、細胞傷害性薬剤は、放射性核種、生体毒素、酵素的に活性な毒素、細胞分裂阻害治療薬もしくは細胞傷害性治療薬、プロドラッグ、免疫学的に活性なリガンド、生体応答修飾物質、またはいずれかの該細胞傷害性薬剤のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。特定の他の実施形態では、検出可能な標識は、酵素、蛍光標識、化学発光標識、生物発光標識、放射性標識、またはいずれかの該検出可能な標識のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。] [0098] 幾つかの実施形態では、本発明は、上記のポリヌクレオチドを含む組成物を提供する。] [0099] 特定の他の実施形態では、本発明は、上記のポリヌクレオチドを含むベクターを提供する。さらなる実施形態では、該ポリヌクレオチドは、プロモーターと操作可能に関連する。さらなる実施形態では、本発明は、かかるベクターを含む宿主細胞を提供する。さらなる実施形態では、本発明は、該ポリヌクレオチドがプロモーターと操作可能に関連する、ベクターを提供する。] [0100] さらなる実施形態では、本発明は、上記のポリヌクレオチドを含むベクターを含有する宿主細胞を培養するステップと、該抗体、またはそのフラグメントを回収するステップと、を含む、RONに特異的に結合する抗体またはそのフラグメントを産生する方法を提供する。さらなる実施形態では、本発明は、上記の方法によって産生される、単離されたポリペプチドを提供する。] [0101] 幾つかの実施形態では、本発明は、上記のポリヌクレオチドによってコードされる、単離されたポリペプチドを提供する。] [0102] 上記のポリペプチドのさらなる実施形態では、該ポリペプチドを含む抗体またはそのフラグメントは、RONに特異的に結合する。他の実施形態は、上記のポリペプチドを含む、単離された抗体またはそのフラグメントを含む。] [0103] 幾つかの実施形態では、本発明は、単離されたVHコードポリヌクレオチドおよび単離されたVLコードポリヌクレオチドを含む組成物を提供し、該VHコードポリヌクレオチドおよび該VLコードポリヌクレオチドは、それぞれ、配列番号4および配列番号9、配列番号14および配列番号19、配列番号24および配列番号29、配列番号34および配列番号39、配列番号44および配列番号49、配列番号54および配列番号59、配列番号64および配列番号69、配列番号74および配列番号79、配列番号84および配列番号89、配列番号94および配列番号99、配列番号115および配列番号120、配列番号125および配列番号130、配列番号135および配列番号140、ならびに配列番号145および配列番号150からなる群から選択される参照アミノ酸配列と、少なくとも90%同一のアミノ酸配列をコードする核酸を含み、該VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、RONに特異的に結合する。さらなる実施形態では、該VHコードポリヌクレオチドおよび該VLコードポリヌクレオチドは、それぞれ、配列番号4および配列番号9、配列番号14および配列番号19、配列番号24および配列番号29、配列番号34および配列番号39、配列番号44および配列番号49、配列番号54および配列番号59、配列番号64および配列番号69、配列番号74および配列番号79、配列番号84および配列番号89、配列番号94および配列番号99、配列番号115および配列番号120、配列番号125および配列番号130、配列番号135および配列番号140、ならびに配列番号145および配列番号150からなる群から選択されるアミノ酸配列をコードする、核酸を含む。] [0104] 特定の他の実施形態では、本発明は、単離されたVHコードポリヌクレオチドおよび単離されたVLコードポリヌクレオチドを含む組成物を提供し、該VHコードポリヌクレオチドおよび該VLコードポリヌクレオチドは、それぞれ、20個未満の保存的アミノ酸置換を除いて、配列番号4および配列番号9、配列番号14および配列番号19、配列番号24および配列番号29、配列番号34および配列番号39、配列番号44および配列番号49、配列番号54および配列番号59、配列番号64および配列番号69、配列番号74および配列番号79、配列番号84および配列番号89、配列番号94および配列番号99、配列番号115および配列番号120、配列番号125および配列番号130、配列番号135および配列番号140、ならびに配列番号145および配列番号150からなる群から選択される参照アミノ酸配列と同一のアミノ酸配列をコードする核酸を含み、該VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、RONに特異的に結合する。] [0105] さらなる実施形態では、該VHコードポリヌクレオチドは、配列番号5、6、および7、配列番号15、16、および17、配列番号25、26、および27、配列番号35、36、および37、配列番号45、46、および47、配列番号55、56、および57、配列番号65、66、および67、配列番号75、76、および77、配列番号85、86、および87、配列番号95、96、および97、配列番号116、117、および118、配列番号126、127、および128、配列番号136、137、および138、ならびに配列番号146、147、および148からなる群から選択される、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のアミノ酸配列を含むVHポリペプチドをコードし、該VLコードポリヌクレオチドは、配列番号10、11、および12、配列番号20、21、および22、配列番号30、31、および32、配列番号40、41、および42、配列番号50、51、および52、配列番号60、61、および62、配列番号70、71、および72、配列番号80、81、および82、配列番号90、91、および92、配列番号100、101、および102、配列番号121、122、および123、配列番号131、132、および133、配列番号141、142、および143、ならびに配列番号151、152、および153からなる群から選択される、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のアミノ酸配列を含むVLポリペプチドをコードし、該VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、RONに特異的に結合する。] [0106] 上記の組成物の種々の実施形態において、該VHコードポリヌクレオチドは、抗体VHポリペプチドに融合されるシグナルペプチドをコードする、核酸をさらに含む。] [0107] 上記の組成物の種々の実施形態において、該VLコードポリヌクレオチドは、抗体VLポリペプチドに融合されるシグナルペプチドをコードする、核酸をさらに含む。] [0108] 上記の組成物の幾つかの実施形態では、該VHコードポリヌクレオチドは、該VHポリペプチドに融合される重鎖定常領域CH1ドメインをコードする核酸をさらに含むか、該VHポリペプチドに融合される重鎖定常領域CH2ドメインをコードする核酸をさらに含むか、該VHポリペプチドに融合される重鎖定常領域CH3ドメインをコードする核酸をさらに含むか、または該VHポリペプチドに融合される重鎖ヒンジ領域をコードする核酸をさらに含む。さらなる実施形態では、該重鎖定常領域は、ヒトIgG4、IgG4アグリ、IgG1、またはIgG1アグリからなる群から選択される。] [0109] 上記の組成物の幾つかの実施形態では、該VLコードポリヌクレオチドは、該VLポリペプチドに融合される軽鎖定常領域ドメインをコードする、核酸をさらに含む。さらなる実施形態では、該軽鎖定常領域は、ヒトカッパである。] [0110] 上記の組成物の幾つかの実施形態では、該VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M80−B03、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−El2からなる群から選択される参照モノクローナルFab抗体フラグメント、または1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択される参照モノクローナル抗体と同一のRONエピトープに特異的に結合する。] [0111] 上記の組成物の幾つかの実施形態では、該VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M80−B03、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択される参照モノクローナルFab抗体フラグメント、または1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択される参照モノクローナル抗体の、RONへの結合を競合的に阻害する。] [0112] 上記の組成物の幾つかの実施形態では、該VHおよびVLポリペプチドのフレームワーク領域は、5個以下のアミノ酸置換を除いてヒトである。] [0113] 上記の組成物の幾つかの実施形態では、該VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、線状エピトープまたは非線状の立体構造エピトープに結合する。] [0114] 上記の組成物の幾つかの実施形態では、該VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは多価であり、少なくとも2本の重鎖および少なくとも2本の軽鎖を含む。] [0115] 上記の組成物の幾つかの実施形態では、該VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、多特異性である。さらなる実施形態では、該VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、二重特異性である。] [0116] 上記の組成物の幾つかの実施形態では、該VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、完全にヒトである重鎖および軽鎖可変ドメインを含む。さらなる実施形態では、該重鎖および軽鎖可変ドメインは、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M8O−BO3、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択される、モノクローナルFab抗体フラグメントのものと同一である。] [0117] 上記の組成物の幾つかの実施形態では、該VHおよびVLコードポリヌクレオチドによってコードされる抗体またはそのフラグメントは、マウスである重鎖および軽鎖可変ドメインを含む。さらなる実施形態では、該重鎖および軽鎖可変ドメインは、1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択される、モノクローナル抗体のものと同一である。] [0118] 上記の組成物の種々の実施形態において、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、ヒト化される。] [0119] 上記の組成物の種々の実施形態において、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、霊長類化される。] [0120] 上記の組成物の種々の実施形態において、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、キメラである。] [0121] 上記の組成物の幾つかの実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、完全にヒトである。] [0122] 上記の組成物の種々の実施形態において、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、Fabフラグメント、Fab’フラグメント、F(ab)2フラグメント、またはFvフラグメントである。上記の組成物の特定の実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、単鎖抗体である。] [0123] 上記の組成物の幾つかの実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、5×10−2M、10−2M、5×10−3M、10−3M、5×10−4M、10−4M、5×10−5M、10−5M、5×10−6M、10−6M、5×10−7M、10−7M、5×10−8M、10−8M、5×10−9M、10−9M、5×10−10M、10−10M、5×10−11M、10−11M、5×10−12M、10−12M、5×10−13M、10−13M、5×10−14M、10−14M、5×10−15M、または10−15−M以下の解離定数(KD)によって特徴付けられる親和性で、RONポリペプチドもしくはそのフラグメント、またはRON変異体ポリペプチドに特異的に結合する。] [0124] 上記の組成物の幾つかの実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、マウスRONポリペプチドまたはそのフラグメントと比較して、ヒトRONポリペプチドまたはそのフラグメントに優先的に結合する。] [0125] 上記の組成物の幾つかの実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、細胞の表面に発現したRONに結合する。さらなる実施形態では、該細胞は、悪性細胞、新生細胞、腫瘍細胞、転移性細胞、または腫瘍関連マクロファージである。] [0126] 上記の組成物の幾つかの実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、MSPのRONへの結合を遮断する。] [0127] 上記の組成物の幾つかの実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、MSP依存性のRONの活性化を阻害する。] [0128] 上記の組成物の幾つかの実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、MSP非依存性のRONの活性化を阻害する。] [0129] 上記の組成物の幾つかの実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、Ras/MAPKシグナリング経路の活性化を阻害する。] [0130] 上記の組成物の幾つかの実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONが媒介するERKまたはAKTのリン酸化を阻害する。] [0131] 上記の組成物の幾つかの実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONが媒介する細胞増殖、腫瘍細胞成長、腫瘍細胞遊走、腫瘍細胞浸潤、または腫瘍細胞転移を阻害する。] [0132] 上記の組成物の幾つかの実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、アポトーシスを誘発する。] [0133] 幾つかの実施形態では、上記の組成物、該VHコードポリヌクレオチド、該VLコードポリヌクレオチド、または該VHコードポリヌクレオチドおよび該VLコードポリヌクレオチドの両方は、異種ポリペプチドをコードする核酸をさらに含む。] [0134] 上記の組成物の幾つかの実施形態では、該核酸によってコードされる該ポリペプチドを含む、抗体またはその抗原結合性フラグメントは、細胞傷害性薬剤、治療薬、細胞分裂阻害剤、生物毒素、プロドラッグ、ペプチド、タンパク質、酵素、ウイルス、脂質、生体応答修飾物質、医薬品、リンホカイン、異種抗体もしくはそのフラグメント、検出可能な標識、ポリエチレングリコール(PEG)、およびいずれかの該薬剤のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、薬剤に共役される。さらなる実施形態では、細胞傷害性薬剤は、放射性核種、生体毒素、酵素的に活性な毒素、細胞分裂阻害治療薬もしくは細胞傷害性治療薬、プロドラッグ、免疫学的に活性なリガンド、生体応答修飾物質、またはいずれかの該細胞傷害性薬剤のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。特定の他の実施形態では、検出可能な標識は、酵素、蛍光標識、化学発光標識、生物発光標識、放射性標識、またはいずれかの該検出可能な標識のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される。] [0135] 上記の組成物の幾つかの実施形態では、該VHコードポリヌクレオチドは第1のベクター上に含有され、該VLコードポリヌクレオチドは第2のベクター上に含有される。さらなる実施形態では、該VHコードポリヌクレオチドは第1のプロモーターと操作可能に関連し、該VLコードポリヌクレオチドは第2のプロモーターと操作可能に関連する。特定の他の実施形態では、第1および第2のプロモーターは、同一プロモーターの複製物である。さらなる実施形態では、第1および第2のプロモーターは、同一ではない。] [0136] 上記の組成物の種々の実施形態において、第1のベクターおよび第2のベクターは、単一宿主細胞に含有される。] [0137] 上記の組成物の特定の他の実施形態では、第1のベクターおよび第2のベクターは、別個の宿主細胞に含有される。] [0138] 幾つかの実施形態では、本発明は、上記の宿主細胞を培養するステップと、該抗体、またはそのフラグメントを回収するステップと、を含む、RONに特異的に結合する抗体またはそのフラグメントを産生する方法を提供する。] [0139] 他の実施形態では、本発明は、別個の宿主細胞を共培養するステップと、該抗体、またはそのフラグメントを回収するステップと、を含む、RONに特異的に結合する抗体またはそのフラグメントを産生する方法を提供する。上記の方法のさらなる実施形態では、本発明は、該VHコードポリペプチドおよび該VLコードポリペプチドを組み合わせるステップと、該抗体、またはそのフラグメントを回収するステップと、を提供する。] [0140] 幾つかの実施形態では、本発明は、上記の方法によって産生される、RONに特異的に結合する抗体またはそのフラグメントを提供する。] [0141] 幾つかの実施形態では、本発明は、該VHコードポリヌクレオチドおよび該VLコードポリヌクレオチドが、同一ベクター上にある組成物とともに、その中にベクターを提供する。] [0142] 上記のベクターの種々の実施形態において、該VHコードポリヌクレオチドおよび該VLコードポリヌクレオチドは、それぞれ、プロモーターと操作可能に関連する。] [0143] 上記のベクターの種々の実施形態において、該VHコードポリヌクレオチドおよび該VLコードポリヌクレオチドは、インフレームで融合され、それらと操作可能に関連する単一プロモーターから共転写され、単鎖抗体またはその抗原結合性フラグメントに共翻訳される。] [0144] 上記のベクターの種々の実施形態において、該VHコードポリヌクレオチドおよび該VLコードポリヌクレオチドは、それらと操作可能に関連する単一プロモーターから共転写されるが、別個に翻訳される。さらなる実施形態では、該ベクターは、該VHコードポリヌクレオチドと該VLコードポリヌクレオチドとの間に配列される、IRES配列をさらに含む。特定の他の実施形態では、VHをコードするポリヌクレオチドおよびVLをコードするポリヌクレオチドは、別個に転写され、それぞれ別個のプロモーターと操作可能に関連する。さらなる実施形態では、該別個のプロモーターは、同一プロモーターの複製物であるか、あるいは該別個のプロモーターは、同一ではない。] [0145] 幾つかの実施形態では、本発明は、上記のベクターを含む宿主細胞を提供する。] [0146] 他の実施形態では、本発明は、上記の宿主細胞を培養するステップと、該抗体、またはそのフラグメントを回収するステップと、を含む、RONに特異的に結合する抗体またはそのフラグメントを産生する方法を提供する。] [0147] 幾つかの実施形態では、本発明は、上記の方法によって産生される、RONに特異的に結合する抗体またはそのフラグメントを提供する。] [0148] 幾つかの実施形態では、本発明は、動物の過剰増殖性疾患を処置するための方法を提供し、該方法は、a)上記の単離された抗体またはフラグメントと、b)薬剤として許容される担体と、を含む組成物を、処置を必要とする動物に投与するステップを含む。さらなる実施形態では、過剰増殖性疾病または疾患は、癌、新生物、腫瘍、悪性腫瘍、またはそれらの転移からなる群から選択される。] [0149] 上記の方法の種々の実施形態において、該抗体またはそのフラグメントは、悪性細胞の表面に発現したRONに特異的に結合する。さらなる実施形態では、該抗体またはそのフラグメントの悪性細胞への結合は、悪性細胞の成長阻害をもたらす。] [0150] 上記の方法の種々の実施形態において、該抗体またはそのフラグメントは、RONのリン酸化を阻害するか、または腫瘍細胞増殖を阻害する。さらなる実施形態では、腫瘍細胞増殖は、転移成長の阻止または遅延を通じて阻害される。] [0151] 上記の方法の種々の実施形態において、該抗体またはそのフラグメントは、腫瘍細胞遊走を阻害する。さらなる実施形態では、腫瘍細胞増殖は、腫瘍の隣接組織への拡散の阻止または遅延を通じて阻害される。] [0152] 上記の方法の種々の実施形態において、過剰増殖性疾病または疾患は、前立腺、結腸、腹部、骨、乳房、消化器系、肝臓、膵臓、腹膜、副腎、副甲状腺、脳下垂体、精巣、卵巣、胸腺、甲状腺、眼、頭部、頸部、中枢神経系、末梢神経系、リンパ系、骨盤、皮膚、軟組織、脾臓、胸部、または尿生殖路に位置する新生物である。] [0153] 上記の方法の種々の実施形態において、過剰増殖性疾病は癌であり、該癌は、扁平上皮癌、黒色腫、白血病、骨髄腫、胃癌、脳癌、肺癌、膵臓癌、子宮頸癌、卵巣癌、肝臓癌、膀胱癌、乳癌、結腸癌、腎臓癌、前立腺癌、精巣癌、甲状腺癌、および頭頸部癌からなる群から選択される。さらなる実施形態では、該癌は、胃癌、腎臓癌、脳癌、膀胱癌、結腸癌、肺癌、乳癌、膵臓癌、卵巣癌、および前立腺癌からなる群から選択される。] [0154] 上記の方法の種々の実施形態において、動物は、哺乳動物である。さらなる実施形態では、哺乳動物は、ヒトである。] 図面の簡単な説明 [0155] SW480細胞に結合された抗体の、代表的なFACS結合曲線を示す。] [0156] RONに結合するMSPに対する、モノクローナルマウス抗RON抗体およびヒトモノクローナル抗RONFabへの効果を示す。 RONに結合するMSPに対する、モノクローナルマウス抗RON抗体およびヒトモノクローナル抗RON Fabへの効果を示す。] [0157] MB−453乳癌細胞およびBxPC−3膵臓癌細胞における、MSPが誘発するRONのリン酸化に対する抗RON抗体の効果を示す。 MB−453乳癌細胞およびBxPC−3膵臓癌細胞における、MSPが誘発するRONのリン酸化に対する抗RON抗体の効果を示す。 MB−453乳癌細胞およびBxPC−3膵臓癌細胞における、MSPが誘発するRONのリン酸化に対する抗RON抗体の効果を示す。] [0158] 野生型RONを過剰発現する293細胞、RONの構成的に活性なキナーゼドメイン突然変異体を発現する細胞、およびBxPC−3膵臓細胞における、MSP非依存性のRONシグナリングに対する、抗RON抗体の効果を示す。 野生型RONを過剰発現する293細胞、RONの構成的に活性なキナーゼドメイン突然変異体を発現する細胞、およびBxPC−3膵臓細胞における、MSP非依存性のRONシグナリングに対する、抗RON抗体の効果を示す。 野生型RONを過剰発現する293細胞、RONの構成的に活性なキナーゼドメイン突然変異体を発現する細胞、およびBxPC−3膵臓細胞における、MSP非依存性のRONシグナリングに対する、抗RON抗体の効果を示す。] [0159] BxPC3およびMDA−MB−453腫瘍細胞における、pAKTのリン酸化に対する抗RON抗体の効果を示す。] [0160] ヒトRONスプライス変異体である、RONdelta160を発現する細胞に結合された抗体の、FACS結合曲線を示す。] [0161] RON抗体の可溶性RONへの結合を測定する、ELISA検定の結果を示す。] [0162] RONを発現する293細胞に結合された抗体の、FACS結合曲線を示す。] [0163] RONを発現するCHO細胞に結合された抗体を測定する、FACS検定の結果を表す棒グラフである。] [0164] RON抗体で処置した腫瘍細胞における、ERKおよびリン酸化ERKのウエスタンブロットを示す。棒グラフは、抗体1P3B2.2を使用して得られたウエスタンブロットの結果の定量化を示す。] [0165] RON抗体で処置した腫瘍細胞における、AKTおよびリン酸化AKTのウエスタンブロットを示す。 抗体1P3B2.2を使用して得られたウエスタンブロットの結果の定量化を示す、棒グラフを表す。] [0166] 無処置、対照抗体で処置、MSPで処置、またはMSPおよび抗RON抗体で処置した種々の腫瘍細胞における、リン酸化AKTおよびリン酸化ERKのウエスタンブロットを示す。] [0167] 可溶性のヒトRONおよびCynoRONへのRON抗体の結合を測定する、ELISA検定の結果を示す。 可溶性のヒト(図13C)RONおよびcyno(図13B)RONへのヒトMSPの結合を測定する、ELISAの結果を示す。 可溶性のヒト(図13C)RONおよびcyno(図13B)RONへのヒトMSPの結合を測定する、ELISAの結果を示す。] 図13B 図13C [0168] HT1080およびHT1080−RON(図14A)、AGS(図14B)、ならびにMDA−MB−231(図14C)細胞株を使用した、腫瘍細胞浸潤検定の結果を示す。高い棒は、細胞浸潤の増加を示す。 HT1080およびHT1080−RON(図14A)、AGS(図14B)、ならびにMDA−MB−231(図14C)細胞株を使用した、腫瘍細胞浸潤検定の結果を示す。高い棒は、細胞浸潤の増加を示す。 HT1080およびHT1080−RON(図14A)、AGS(図14B)、ならびにMDA−MB−231(図14C)細胞株を使用した、腫瘍細胞浸潤検定の結果を示す。高い棒は、細胞浸潤の増加を示す。] 図14A 図14B 図14C [0169] 可溶性ヒトRON(SemaおよびPSIドメイン)およびRONのPSIドメインへの、RON抗体の結合を測定する、ELISA検定の結果を示す。] [0170] マウスRONを発現する293細胞へ結合する、抗マウスRON抗体のFACS結合曲線を示す。] [0171] マウスRONを発現し、抗マウスRON抗体で処置したCHO細胞における、AKTおよびリン酸化AKTのウエスタンブロットを示す。 その定量化を示す。] [0172] マウス(図18A)RONタンパク質またはヒト(図18B)RONタンパク質のいずれかを発現する293細胞に結合する、抗マウスRON抗体および抗ヒトRON抗体のFACS結合曲線を示す。 マウス(図18A)RONタンパク質またはヒト(図18B)RONタンパク質のいずれかを発現する293細胞に結合する、抗マウスRON抗体および抗ヒトRON抗体のFACS結合曲線を示す。] 図18A 図18B [0173] 種々の癌細胞型における、RONの発現レベルならびにリン酸化ERKおよびリン酸化AKTの増加を示す表である。] [0174] 腫瘍細胞を投与し、抗RON抗体で処置したSCIDマウスにおける、腫瘍の大きさを表示するグラフを示す。矢印は、抗体が投与された時点を示す。] [0175] I.定義] [0176] 「a」または「an」要素という用語は、1つ以上のその要素を指すことに留意されたく、例えば、「anRON抗体」は、1つ以上のRON抗体を表すことが理解される。したがって、「a」(または「an」)、「1つ以上」、および「少なくとも1つ」という用語は、本明細書で交換可能に使用することができる。] [0177] 本明細書で使用される、「ポリペプチド」という用語は、は、単数形の「ポリペプチド」、ならびに複数形の「ポリペプチド」を包含することが意図され、アミド結合(ペプチド結合としても知られる)によって線状に連結されるモノマー(アミノ酸)からなる分子を指す。「ポリペプチド」という用語は、2つ以上のアミノ酸の任意の1つまたは複数の鎖を指し、産物の具体的な長さを指さない。故に、ペプチド、ジペプチド、トリペプチド、オリゴペプチド、「タンパク質」、「アミノ酸鎖」、または2つ以上のアミノ酸の1つまたは複数の鎖を指すために使用されるいずれの他の用語も、「ポリペプチド」の定義内に含まれ、「ポリペプチド」という用語は、これらの用語のうちのいずれかの代わりに、あるいはそれと交換可能に使用することができる。また、「ポリペプチド」という用語は、制限されないが、グリコシル化、アセチル化、リン酸化、アミド化、既知の保護/封鎖基による誘導体化、タンパク質切断、または天然に存在しないアミノ酸による修飾を含む、該ポリペプチドの発現後の修飾の産物を指すことが意図される。ポリペプチドは、天然の生物学的源に由来するか、あるいは組換え技術によって産生されてもよいが、必ずしも指定された核酸配列から翻訳される必要はない。化学合成を含む、いずれの様態で生成されてもよい。] [0178] 本発明のポリペプチドは、アミノ酸約3個以上、5個以上、10個以上、20個以上、25個以上、50個以上、75個以上、100個以上、200個以上、500個以上、1,000個以上、または2,000個以上の大きさであり得る。ポリペプチドは、明確な3次元構造を有し得るが、必ずしもかかる構造を有する必要はない。明確な3次元構造を有するポリペプチドは、折り畳まれていると称され、明確な3次元構造を有さず、むしろ多数の異なる立体構造を取るポリペプチドは、折り畳まれていないと称される。本明細書で使用される、糖タンパク質という用語は、例えば、セリン残基またはアスパラギン残基等のアミノ酸残基の、酸素を含有する、または窒素を含有する側鎖を介してタンパク質に付着する少なくとも1個の炭水化物部分にカップリングされる、タンパク質を指す。] [0179] 「単離された」ポリペプチドまたはそのフラグメント、変異体、もしくは誘導体とは、その天然の環境にはないポリペプチドを意図する。特定の精製レベルは必要とされない。例えば、単離されたポリペプチドは、その未変性または天然の環境から取り出すことができる。宿主細胞中に発現した、組換えにより産生されたポリペプチドおよびタンパク質は、本発明の目的上、任意の好適な技法によって分離、分画、または部分的もしくは実質的に精製された、未変性のまたは組換えポリペプチドと同様、単離されたと見なされる。] [0180] また、本発明のポリペプチドとして、前述のポリペプチドのフラグメント、誘導体、類似体、もしくは変異体、およびこれらの任意の組み合わせが含まれる。本発明のRON抗体または抗体ポリペプチドに言及する場合、「フラグメント」、「変異体」、「誘導体」、および「類似体」という用語には、対応する未変性の抗体またはポリペプチドの抗原結合性の少なくとも一部を保持する、いずれのポリペプチドも含まれる。本発明のポリペプチドのフラグメントには、本明細書の別の箇所で説明される特定の抗体フラグメントに加えて、タンパク質分解フラグメント、ならびに欠失フラグメントが含まれる。本発明のRON抗体および抗体ポリペプチドの変異体には、上記のようなフラグメント、ならびにアミノ酸置換、欠失、または挿入によって改質されたアミノ酸配列を有する、ポリペプチドが含まれる。変異体は、天然に存在してもよく、または天然に存在しなくてもよい。天然に存在しない変異体は、当技術分野において既知の突然変異誘発技法を用いて、産生することができる。変異体ポリペプチドは、保存的または非保存的なアミノ酸置換、欠失、または付加を含み得る。本発明のRON抗体および抗体ポリペプチドの誘導体は、未変性のポリペプチドにおいては認められない、さらなる特徴を示すように改質された、ポリペプチドである。例としては、融合タンパク質が挙げられる。変異体ポリペプチドは、本明細書において「ポリペプチド類似体」と称される場合もある。本明細書で使用される、RON抗体または抗体ポリペプチドの「誘導体」は、官能性側基の反応によって化学的に誘導される1個以上の残基を有する、主題のポリペプチドを指す。また、「誘導体」として、20個の標準アミノ酸の、1個以上の天然に存在するアミノ酸誘導体を含有する、ペプチドが含まれる。例えば、4−ヒドロキシプロリンはプロリンと置換することができ、5−ヒドロキシリジンはリジンと置換することができ、3−メチルヒスチジンはヒスチジンと置換することができ、ホモセリンはセリンと置換することができ、オルニチンはリジンと置換することができる。] [0181] 「ポリヌクレオチド」という用語は、単数形の核酸、ならびに複数形の核酸を包含することが意図され、例えば、メッセンジャーRNA(mRNA)またはプラスミドDNA(pDNA)等の、単離された核酸分子またはコンストラクトを指す。ポリヌクレオチドは、従来のリン酸ジエステル結合、または従来にない結合(例えば、ペプチド核酸(PNA)に認められるもの等のアミド結合)を含み得る。「核酸」という用語は、ポリヌクレオチド中に存在する、例えば、DNAまたはRNAフラグメント等の、任意の1つ以上の核酸セグメントを指す。「単離された」核酸またはポリヌクレオチドとは、その天然の環境から取り出された核酸分子、DNA、またはRNAを意図する。例えば、ベクター中に含有されるRON抗体をコードする組換えポリヌクレオチドは、本発明の目的上、単離されたと見なされる。単離されたポリヌクレオチドのさらなる例としては、異種の宿主細胞中に維持される組換えポリヌクレオチド、または溶液中の精製された(部分的にもしくは実質的に)ポリヌクレオチドが挙げられる。単離されたRNA分子には、本発明のポリヌクレオチドの生体内または生体外RNA転写物が挙げられる。本発明による単離されたポリヌクレオチドまたは核酸には、合成的に産生された、かかる分子がさらに含まれる。加えて、ポリヌクレオチドまたは核酸は、プロモーター、リボソーム結合部位、または転写終結因子等の調節要素であり得るか、またはそれを含み得る。] [0182] 本明細書で使用される、「コード化領域」は、アミノ酸に翻訳されるコドンからなる核酸の部分である。「終止コドン」(TAG、TGA、またはTAA)はアミノ酸に翻訳されないが、コード化領域の一部と見なすことができ、しかし例えばプロモーター、リボソーム結合部位、転写終結因子、イントロン等のいずれかのフランキング配列は、コード化領域の一部ではない。本発明の2つ以上のコード化領域は、単一のポリヌクレオチドコンストラクト、例えば、単一ベクター上、または別個のポリヌクレオチドコンストラクト、例えば、別個の(異なる)ベクター上に存在することができる。さらに、いずれのベクターも、単一のコード化領域を含有することができ、あるいは2つ以上のコード化領域を含んでもよく、例えば、単一のベクターが、免疫グロブリン重鎖可変領域および免疫グロブリン軽鎖可変領域を、別個にコードすることができる。加えて、本発明のベクター、ポリヌクレオチド、または核酸は、RON抗体またはそのフラグメント、変異体、もしくは誘導体をコードする核酸に融合されるか、あるいは融合されないかのいずれかである、異種のコード化領域をコードすることができる。異種のコード化領域には、分泌シグナルペプチドまたは異種の機能ドメイン等の、特殊化された要素またはモチーフが含まれるが、これらに限定されない。] [0183] 特定の実施形態では、該ポリヌクレオチドまたは核酸はDNAである。DNAである場合、ポリペプチドをコードする核酸を含むポリヌクレオチドは、通常、1つ以上のコード化領域と操作可能に関連する、プロモーターおよび/または他の転写もしくは翻訳制御要素を含み得る。操作可能な関連とは、遺伝子産物、例えば、ポリペプチドのコード化領域が、遺伝子産物の発現を、1つまたは複数の調節配列の影響または制御下に置くように、1つ以上の調節配列と関連する場合である。2つのDNAフラグメント(ポリペプチドコード化領域、およびそれに関連するプロモーター等)は、プロモーター機能の誘発が、所望の遺伝子産物をコードするmRNAの転写をもたらす場合、ならびに、2つのDNAフラグメント間の連結の性質が、遺伝子産物の発現を指示する発現調節配列の能力を妨げないか、あるいはDNA鋳型が転写される能力を妨げない場合、「操作可能に関連」する。したがって、プロモーター領域は、該プロモーターが、ポリペプチドをコードする核酸の転写を生じさせることができる場合、その核酸と操作可能に関連するであろう。該プロモーターは、所定の細胞においてのみDNAの実質的な転写を指示する、細胞に特異的なプロモーターであり得る。プロモーターに加えて、例えばエンハンサー、オペレーター、抑制因子、および転写終結シグナル等の他の転写制御要素が、該ポリヌクレオチドと操作可能に関連して、細胞に特異的な転写を指示することができる。好適なプロモーターおよび他の転写制御領域を、本明細書で開示する。] [0184] 種々の転写制御領域が、当業者に既知である。これらには、限定されないが、サイトメガロウイルス(前初期プロモーター、イントロン−Aと併用)、サルウイルス40(初期プロモーター)、およびレトロウイルス(ラウス肉腫ウイルス等)からのプロモーターおよびエンハンサーセグメント等の脊椎動物細胞において機能する、転写制御領域が含まれるが、これらに限定されない。他の転写制御領域には、アクチン、熱ショックタンパク質、ウシ成長ホルモン、およびウサギβ−グロブリン等の脊椎動物遺伝子に由来するもの、ならびに真核細胞における遺伝子発現を制御することができる他の配列が含まれる。さらなる好適な転写制御領域には、組織に特異的なプロモーターおよびエンハンサー、ならびにリンホカイン誘発性プロモーター(例えば、インターフェロンまたはインターロイキンによって誘発可能なプロモーター)が含まれる。] [0185] 同様に、種々の翻訳制御要素が当業者に既知である。これらには、リボソーム結合部位、翻訳開始および終結コドン、ならびにピコルナウイルスに由来する要素(特に内部リボソーム侵入部位(即ちIRES)、CITE配列とも称される)が含まれるが、これらに限定されない。] [0186] 他の実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、例えば、メッセンジャーRNA(mRNA)の形態のRNAである。] [0187] 本発明のポリヌクレオチドおよび核酸コード化領域は、本発明のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドの分泌を指示する、分泌またはシグナルペプチドをコードするさらなるコード化領域と関連し得る。シグナル仮説によれば、哺乳動物細胞によって分泌されるタンパク質は、粗面小胞体を通る成長するタンパク質鎖の排出が開始されると、成熟タンパク質から切断される、シグナルペプチドまたは分泌リーダー配列を有する。当業者は、脊椎動物細胞によって分泌されるポリペプチドが、概して、ポリペプチドのN末端に融合されるシグナルペプチドを有し、これは、完全なまたは「全長」ポリペプチドから切断されて、分泌型または「成熟」形態のポリペプチドを産生することを認識する。特定の実施形態では、未変性のシグナルペプチド、例えば、免疫グロブリン重鎖もしくは軽鎖のシグナルペプチド、またはそれと操作可能に関連するポリペプチドの分泌を指示する能力を保持する配列の、機能的誘導体が使用される。代替として、異種の哺乳動物シグナルペプチド、またはその機能的誘導体を使用してもよい。例えば、野生型リーダー配列を、ヒト組織プラスミノーゲン活性化因子(TPA)またはマウスβグルクロニダーゼのリーダー配列と置換することができる。] [0188] 本発明は、特定のRON抗体、またはその抗原結合性フラグメント、変異体、もしくは誘導体を対象とする。天然に存在する抗体等の、完全な大きさの抗体を具体的に指していない限り、「RON抗体」という用語は、完全な大きさの抗体、ならびにかかる抗体の抗原結合性フラグメント、変異体、類似体、もしくは誘導体、例えば、天然に存在する抗体もしくは免疫グロブリン分子、または抗体分子と類似の様態で抗原に結合する、改変抗体分子もしくはフラグメントを包含する。] [0189] 「抗体」および「免疫グロブリン」という用語は、本明細書で交換可能に使用される。抗体または免疫グロブリンは、少なくとも重鎖の可変ドメインを含み、通常は少なくとも重鎖および軽鎖の可変ドメインを含む。脊椎動物系の基本的な免疫グロブリン構造は、比較的よく理解されている。例えば、HarlowらのAntibodies:A Laboratory Manual、(Cold Spring Harbor Laboratory Press,2nd ed.1988)を参照されたい。] [0190] 以下でより詳細に説明するように、「免疫グロブリン」という用語は、生化学的に識別することができる、種々の広いクラスのポリペプチドを含む。当業者は、重鎖がガンマ、ミュー、アルファ、デルタ、またはエプシロン、(γ、μ、α、δ、ε)として分類され、それらの中に幾つかのサブクラス(例えば、γ1〜γ4)を有することを理解するであろう。抗体の「クラス」をそれぞれIgG、IgM、IgA、IgG、またはIgEと決定するのが、この鎖の性質である。免疫グロブリンのサブクラス(アイソタイプ)、例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1等は、よく特徴付けられており、機能的特殊化を付与することが知られている。本開示に照らして、当業者は、これらのクラスおよびアイソタイプの各々の修飾型を容易に識別可能であり、したがって、本発明の範囲内である。免疫グロブリンの全てのクラスが明らかに本発明の範囲内にあるが、以下の説明は、概してIgGのクラスの免疫グロブリン分子を対象とする。IgGに関して、標準的な免疫グロブリン分子は、分子量約23,000ダルトンの2本の同一の軽鎖ポリペプチド、および分子量53,000〜70,000の2本の同一の重鎖ポリペプチドを含む。典型的には、4本の鎖がジスルフィド結合によって「Y」字型に接合し、軽鎖が、「Y」の口から始まって可変領域まで続く重鎖をひとまとめにしている。] [0191] 軽鎖はカッパまたはラムダ(κ、λ)のいずれかとして分類される。重鎖の各クラスは、カッパまたはラムダ軽鎖のいずれかと結合することができる。概して、軽鎖および重鎖は相互に共有結合し、2本の重鎖の「尾」の部分は、免疫グロブリンが、ハイブリドーマ、B細胞、または遺伝子改変宿主細胞によって生成されると、共有ジスルフィド結合または非共有結合によって相互に結合する。重鎖では、アミノ酸配列が、Y字型の分岐した側のN末端から、各鎖の下部のC末端へと続く。] [0192] 軽鎖および重鎖の両方が、構造的および機能的相同性の領域に分けられる。「定常」および「可変」という用語は、機能的に使用される。この点に関して、軽鎖および重鎖の両方の部分の可変ドメイン(それぞれVLおよびVH)が、抗原認識および特異性を決定することが、理解されるであろう。逆に、軽鎖および重鎖の定常ドメイン(それぞれCLならびにCH1、CH2、もしくはCH3)は、分泌、経胎盤移行、Fc受容体結合、補体結合等の重要な生物学的特性を付与する。慣例により、定常領域ドメインの付番は、抗体の抗原結合部位またはアミノ末端から遠位になるに従って増加する。N末端部は可変領域であり、C末端部には定常領域があり、CH3およびCLドメインは、実際にはそれぞれ重鎖および軽鎖のカルボキシ末端を含む。] [0193] 上述のように、可変領域によって、抗体は、抗原上のエピトープを選択的に認識し、特異的に結合することができる。つまり、抗体のVLドメインおよびVHドメイン、または相補性決定領域(CDR)のサブセットが組み合わさって、3次元の抗原結合部位を定義する可変領域を形成する。この抗体の四次構造が、Yのそれぞれの腕の末端に存在する、抗原結合部位を形成する。より具体的には、抗原結合部位は、VHおよびVL鎖のそれぞれの上にある、3つのCDRによって定義される。場合によっては、例えば、ラクダ種に由来するか、またはラクダ免疫グロブリンに基づいて改変された、特定の免疫グロブリン分子であるが、完全な免疫グロブリン分子が、軽鎖を伴わず、重鎖のみで構成され得る。例えば、Hamers−CastermanらのNature 363:446−448(1993)を参照されたい。] [0194] 天然に存在する抗体では、各抗原結合ドメインに存在する、6つの「相補性決定領域」または「CDR」は、抗体が水性の環境でその3次元構成をとる時に、抗原結合ドメインを形成するように特定的に位置する、短い、非連続的な配列のアミノ酸である。抗原結合ドメイン内の残りのアミノ酸は、「フレームワーク」領域と称され、さほど分子間の多様性を示さない。フレームワーク領域は主としてβシート立体構造をとり、CDRは、βシート構造を接続し、場合によってはその一部を形成する、ループを形成する。したがって、フレームワーク領域は、鎖間の非共有結合性相互作用によって、正しい配向へのCDRの位置付けを提供する、足場を形成する役割を果たす。位置付けられたCDRによって形成された抗原結合ドメインは、免疫反応性抗原上のエピトープに相補的な表面を定義する。この相補的表面が、その同族エピトープへの抗体の非共有結合を促進する。CDRおよびフレームワーク領域を含むアミノ酸は、明確に定義されているため、それぞれ任意の所定の重鎖または軽鎖可変領域について、当業者によって容易に同定され得る(”Sequences of Proteins of Immunological Interest,”Kabat, E.,et al,U.S.Department of Health and Human Services,(1983)、およびChothia and Lesk,J.MoI Biol,796:901−917(1987)を参照されたく、これらは、参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる)。] [0195] 当技術分野において使用および/または許容される用語に2つ以上の定義がある場合、本明細書で使用される用語の定義は、明示的にそうではない旨が記載されていない限り、かかる全ての意味を含むことが意図される。具体的な例は、重鎖および軽鎖の両方のポリペプチドの可変領域内に認められる、非連続的な抗原結合部位を説明するための、「相補性決定領域」(「CDR」)という用語の使用である。この特定の領域は、Kabat et al.,U.S.Dept.of Health and Human Services,“Sequences of Proteins of Immunological Interest”(1983)およびChothia et al,J.MoI.Biol.795:901−917(1987)(参照することにより本明細書に組み込まれる)によって説明され、その定義は、相互に対して比較されると、アミノ酸残基の重複またはサブセットを含む。それでもなお、抗体またはその変異体のCDRを指すためのいずれかの定義の適用は、本明細書で定義され、使用される用語の範囲内にあることが意図される。前掲の参考文献のそれぞれによって定義されるCDRを包含する、適切なアミノ酸残基を、比較として以下の表1に記載する。特定のCDRを包含する正確な残基の数は、CDRの配列および大きさに依存して異なる。当業者は、抗体の可変領域のアミノ酸配列を考慮して、どの残基が特定のCDRを含むのか、日常的に断定することができる。] [0196] また、Kabatらは、いずれの抗体にも適用可能である、可変ドメイン配列のための付番システムも定義している。当業者は、配列自体を超える、いかなる実験データにも依存することなく、任意の可変ドメイン配列にこの「Kabatの付番」システムを疑いなく割り当てることができる。本明細書で使用される、「Kabatの付番」とは、Kabat et al,U.S.Dept.of Health and Human Services,“Sequence of Proteins of Immunological Interest”(1983)に記載される付番システムを指す。特に指定のない限り、本発明のRON抗体またはその抗原結合性フラグメント、変異体、もしくは誘導体中の特定のアミノ酸残基位置の付番への言及は、Kabatの付番システムによる。] [0197] ラクダ種において、VHHと称される重鎖可変領域は、抗原結合ドメイン全体を形成する。ラクダVHH可変領域と従来の抗体(VH)に由来するものとの間の主要な差異には、(a)VHH内の対応する領域と比較して、VH軽鎖接触面におけるより疎水性のアミノ酸、(b)VHH内におけるより長いCDR3、および(c)VHH内のCDRlとCDR3との間での、ジスルフィド結合の頻発が挙げられる。] [0198] 本発明の抗体またはその抗原結合性フラグメント、変異体、もしくは誘導体には、ポリクローナル、モノクローナル、多特異性、ヒト、ヒト化、霊長類化、もしくはキメラ抗体、単鎖抗体、エピトープ結合性フラグメント、例えば、Fab、Fab’およびF(ab’)2、Fd、Fv、単鎖Fv(scFv)、単鎖抗体、ジスルフィド連結されたFv(sdFv)、VLもしくはVHドメインのいずれかを含むフラグメント、Fab発現ライブラリーによって産生されたフラグメント、ならびに抗イディオタイプ(抗Id)抗体(例えば、本明細書で開示されるRON抗体に対する抗Id抗体を含む)が含まれるが、これらに限定されない。ScFv分子は当技術分野において既知であり、例えば米国特許第5,892,019号に記載される。本発明の免疫グロブリンまたは抗体は、いずれの型(例えば、IgG、IgE、IgM、IgD、IgA、およびIgY)、クラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、およびIgA2)、またはサブクラスの免疫グロブリン分子であってもよい。] [0199] 単鎖抗体を含む抗体フラグメントは、1つまたは複数の可変領域を単独で、またはヒンジ領域、CH1、CH2、およびCH3ドメインの全体または一部分と組み合わせて、含み得る。また、本発明には、1つまたは複数の可変領域のヒンジ領域、CH1、CH2、およびCH3ドメインとの任意の組み合わせを同様に含む、抗原結合性フラグメントが含まれる。本発明の抗体またはその免疫特異的フラグメントは、鳥類および哺乳類を含む、任意の動物起源のものであり得る。好ましくは、該抗体は、ヒト、マウス、ロバ、ウサギ、ヤギ、モルモット、ラクダ、ラマ、ウマ、またはニワトリ抗体である。別の実施形態では、可変領域は、コンドリクトイド(condricthoid)(例えば、サメ)起源であってもよい。本明細書で使用される、「ヒト」抗体には、ヒト免疫グロブリンのアミノ酸配列を有する抗体が含まれ、以下、および例えばKucherlapatiらによる米国特許第5,939,598号に記載されるような、ヒト免疫グロブリンライブラリーから、または1つ以上のヒト免疫グロブリンの遺伝子導入動物から単離され、内因性免疫グロブリンを発現しない、抗体が含まれる。ヒト抗体は、抗体内でアミノ酸置換が行われても、やはり「ヒト」である。] [0200] 本明細書で使用される、「重鎖部分」という用語には、免疫グロブリの重鎖に由来するアミノ酸配列が含まれる。重鎖部分を含むポリペプチドは、CH1ドメイン、ヒンジ(例えば、上部、中央、および/または下部ヒンジ領域)ドメイン、CH2ドメイン、CH3ドメイン、またはそれらの変異体もしくはフラグメントのうちの少なくとも1つを含む。例えば、本発明で使用する結合ポリペプチドは、CH1ドメインを含むポリペプチド鎖、CH1ドメイン、ヒンジドメインの少なくとも一部分、およびCH2ドメインを含むポリペブチド鎖、CH1ドメインおよびCH3ドメインを含むポリペブチド鎖、CH1ドメイン、ヒンジドメインの少なくとも一部分、およびCH3ドメインを含むポリペブチド鎖、またはCH1ドメイン、ヒンジドメインの少なくとも一部分、CH2ドメイン、およびCH3ドメインを含むポリペブチド鎖を含み得る。別の実施形態では、本発明のポリペプチドは、CH3ドメインを含むポリペブチド鎖を含む。さらに、本発明で使用する結合ポリペプチドは、CH2ドメインの少なくとも一部分(例えば、CH2ドメインの全てまたは一部)を欠いてもよい。上述のように、当業者には、これらのドメイン(例えば、重鎖部分)が、天然に存在する免疫グロブリン分子とはアミノ酸配列が異なるように、修飾され得ることが理解されるであろう。] [0201] 本明細書で開示される、特定のRON抗体、またはその抗原結合性フラグメント、変異体、もしくは誘導体では、多量体の1本のポリペブチド鎖の重鎖部分は、該多量体の第2のポリペブチド鎖上のものと同一である。あるいは、本発明の重鎖部分を含有する単量体は、同一ではない。例えば、それぞれの単量体が、例えば、二重特異性抗体を形成する、異なる標的結合部位を含み得る。] [0202] 本明細書で開示される診断方法および処置方法で使用するための、結合ポリペプチドの重鎖部分は、異なる免疫グロブリン分子に由来し得る。例えば、ポリペプチドの重鎖部分は、IgG1分子に由来するCH1ドメイン、およびIgG3分子に由来するヒンジ領域を含み得る。別の例では、重鎖部分は、一部がIgG1分子に由来し、一部がIgG3分子に由来する、ヒンジ領域を含み得る。別の例では、重鎖部分は、一部がIgG1分子に由来し、一部がIgG4分子に由来する、キメラヒンジを含み得る。] [0203] 本明細書で使用される、「軽鎖部分」という用語には、免疫グロブリン軽鎖に由来するアミノ酸配列が含まれる。好ましくは、軽鎖部分は、VLまたはCLドメインのうちの少なくとも1つを含む。] [0204] 本明細書で開示される、RON抗体、またはその抗原結合性フラグメント、変異体、もしくは誘導体は、抗原の1つもしくは複数のエピトープまたは1つもしくは複数の部分、例えば、それらが認識するか、または特異的に結合する、標的ポリペプチド(RON)に関して、説明または特定することができる。抗体の抗原結合ドメインと特異的に相互作用する標的ポリペプチドの部分が、「エピトープ」、または「抗原決定基」である。標的ポリペプチドは単一のエピトープを含み得るが、典型的には少なくとも2つのエピトープを含み、抗原の大きさ、立体構造、および型に依存して、任意の数のエピトープを含み得る。さらに、標的ポリペプチド上の「エピトープ」は、非ポリペプチド要素であり得るか、またはそれを含むことができ、例えば、「エピトープ」は、炭化水素側鎖を含み得ることに留意されたい。] [0205] 抗体のペプチドまたはポリペプチドエピトープの最小の大きさは、約4〜5個のアミノ酸であると考えられる。ペプチドまたはポリペプチドエピトープは、好ましくは少なくとも7個、より好ましくは少なくとも9個、最も好ましくは少なくとも約15〜約30個のアミノ酸を含有する。CDRは、3次形態の抗原性ペプチドまたはポリペプチドを認識することができるため、エピトープを含むアミノ酸は、連続的である必要はなく、場合によっては、同一ペプチド鎖上にもなくともよい。本発明では、本発明のRON抗体によって認識されるペプチドまたはポリペプチドエピトープは、RONの少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、より好ましくは少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20、少なくとも25、または約15〜約30個の連続的または非連続的なアミノ酸の配列を含有する。] [0206] 「特異的に結合する」は、概して、抗体がその抗原結合ドメインを介してエピトープに結合し、その結合が、抗原結合ドメインとエピトープとの間に何らかの相補性を伴うことを意味する。この定義に従うと、抗体が、その抗原結合ドメインを介して、無作為の、関係のないエピトープに結合するであろうよりも容易にエピトープに結合する時、抗体は、そのエピトープに「特異的に結合する」と考えられる。「特異性」という用語は、本明細書において、特定の抗体が特定のエピトープに結合する相対的親和性を条件付けるために使用される。例えば、抗体「A」は、抗体「B」よりも、あるエピトープに対してより高い特異性を有すると見なすことができ、あるいは、抗体「A」は、関連するエピトープ「D」に対してそれが有するよりも高い特異性で、エピトープ「C」に結合すると考えることができる。] [0207] 「優先的に結合する」は、抗体が、関連する、同様な、相同的な、または類似のエピトープに結合するであろうよりも容易に、エピトープに特異的に結合することを意味する。したがって、あるエピトープに「優先的に結合する」抗体は、かかる抗体が関連するエピトープと交差反応し得るとしても、関連するエピトープよりもそのエピトープに結合する可能性が高いであろう。] [0208] 非限定的な例として、抗体は、第1のエピトープに、第2のエピトープに対する該抗体の解離定数(KD)より小さなKDで結合する場合、該第1のエピトープに優先的に結合すると見なすことができる。別の非限定的な例では、抗体は、第1のエピトープに、第2のエピトープに対する該抗体のKDより少なくとも1桁低い親和性で結合する場合、第1の抗原に優先的に結合すると見なすことができる。別の非限定的な例では、抗体は、第2のエピトープに対する該抗体のKDより、少なくとも2桁低い親和性で第1のエピトープに結合する場合、第1のエピトープに優先的に結合すると見なすことができる。] [0209] 別の非限定的な例では、抗体は、第1のエピトープに、第2のエピトープに対する抗体のk(off)より低いオフ速度(k(off))で結合する場合、第1のエピトープに優先的に結合すると見なすことができる。別の非限定的な例では、抗体は、第2のエピトープに対する抗体のk(off)より少なくとも1桁低い親和性で、第1のエピトープに結合する場合、第1のエピトープに優先的に結合すると見なすことができる。別の非限定的な例では、抗体は、第1のエピトープに、第2のエピトープに対する該抗体のk(off)より少なくとも2桁低い親和性で結合する場合、第1のエピトープに優先的に結合すると見なすことができる。] [0210] 本明細書で開示される抗体または抗原結合性フラグメント、変異体、もしくは誘導体は、5×10−2秒−1、10−2秒−1、5×10−3秒−1または10−3秒−1以下のオフ速度(k(off))で、本明細書で開示される標的ポリペプチドまたはそのフラグメントもしくは変異体に結合すると考えることができる。より好ましくは、本発明の抗体は、5×10−4秒−1、10−4秒−1、5×10−5秒−1、10−5秒−1、5×10−6秒−1、10−6秒−1、5×10−7秒−1、または10−7秒−1以下のオフ速度(k(off))で、本明細書で開示される標的ポリペプチドまたはそのフラグメントもしくは変異体に結合すると考えることができる。] [0211] 本明細書で開示される、抗体または抗原結合性フラグメント、変異体、もしくは誘導体は、103M−1秒−1、5×103M−1秒−1、104M−1秒−1、または5×104M−1秒−1以上のオン速度(k(on))で、本明細書で開示される標的ポリペプチドまたはそのフラグメントもしくは変異体に結合すると考えることができる。より好ましくは、本発明の抗体は、105M−1秒−1、5×105M−1秒−1、106M−1秒−1、5×106M−1秒−1、または107M−1秒−1以下のオン速度(k(on))で、本明細書で開示される標的ポリペプチドまたはそのフラグメントもしくは変異体に結合すると考えることができる。] [0212] 抗体は、あるエピトープへの参照抗体の結合を幾分遮断する程度まで、そのエピトープに優先的に結合する場合、該エピトープへの参照抗体の結合を競合的に阻害すると考えられる。競合的阻害は、当技術分野において既知である任意の方法、例えば、競合的ELISA検定によって、断定することができる。抗体は、あるエピトープへの参照抗体の結合を、少なくとも90%、少なくとも80%、少なくとも70%、少なくとも60%、または少なくとも50%、競合的に阻害すると考えることができる。] [0213] 本明細書で使用される、「親和性」という用語は、個々のエピトープの、免疫グロブリン分子のCDRとの結合の強度の度合いを指す。例えば、HarlowらのAntibodies:A Laboratory Manual(Cold Spring Harbor Laboratory Press,2nd ed.1988)の27〜28ページを参照されたい。本明細書で使用される、「結合力」という用語は、免疫グロブリンの集合と抗原との間の、複合体の全体的な安定性、つまり、抗原との免疫グロブリン混合物の機能的結合強度を指す。例えば、Harlowの29〜34ページを参照されたい。結合力は、該集合内の個々の免疫グロブリン分子の特定のエピトープとの親和性、ならびに免疫グロブリンおよび抗原の結合価の双方に関連する。例えば、二価のモノクローナル抗体と、ポリマー等の非常に繰り返しの多いエピトープ構造を有する抗原との相互作用が、高結合力の1つであろう。] [0214] また、本発明のRON抗体またはその抗原結合性フラグメント、変異体、もしくは誘導体は、それらの交差反応性に関しても、説明または特定することができる。本明細書で使用される、「交差反応性」という用語は、1つの抗原に特異的である抗体が、第2の抗原と反応する能力、つまり2つの異なる抗原性物質の間の関連性の度合いを指す。したがって、抗体は、その形成を誘発したもの以外のエピトープに結合する場合、交差反応する。交差反応性エピトープは、概して誘発エピトープと同一の相補的な構造特徴の多くを含有し、場合によっては、実際、元のものより良好に適合する。] [0215] 例えば、特定の抗体は、関連するが、同一ではないエピトープ、例えば、参照エピトープと少なくとも95%、少なくとも90%、少なくとも85%、少なくとも80%、少なくとも75%、少なくとも70%、少なくとも65%、少なくとも60%、少なくとも55%、および少なくとも50%の同一性(当技術分野において既知であり、本明細書に記載する方法を用いて算出される)を有するエピトープに結合するという点において、ある程度の交差反応性を有する。抗体は、参照エピトープと95%未満、90%未満、85%未満、80%未満、75%未満、70%未満、65%未満、60%未満、55%未満、および50%未満の同一性(当技術分野において既知であり、本明細書に記載する方法を用いて算出される)を有するエピトープに結合しない場合、交差反応性がほとんどまたは全くないと考えることができる。抗体は、そのエピトープのいずれの他の類似体、オルソログ、または相同体にも結合しない場合、特定のエピトープに「高度に特異的」であると見なすことができる。] [0216] また、本発明のRON抗体またはその抗原結合性フラグメント、変異体、もしくは誘導体は、本発明のポリペプチドへのそれらの結合親和性に関しても、説明または特定することができる。好ましい結合親和性には、5×10−2M、10−2M、5×10−3M、10−3M、5×10−4M、10−4M、5×10−5M、10−5M、5×10−6M、10−6M、5×10−7M、10−7M、5×10−8M、10−8M、5×10−9M、10−9M、5×10−10M、10−10M、5×10−11M、10−11M、5×10−12M、10−12M、5×10−13M、10−13M、5×10−14M、10−14M、5×10−15M、または10−15M未満の解離定数またはKdを有するものが含まれる。] [0217] 本発明のRON抗体またはその抗原結合性フラグメント、変異体、もしくは誘導体は、「多特異性」、例えば、二重特異性、三重特異性、またはそれを超える多特異性であり得、つまり、それは、1つ以上の異なる抗原(例えば、タンパク質)上に存在する2つ以上の異なるエピトープを、同時に認識して結合する。したがって、RON抗体が「単一特異性」または「多特異性」、例えば、「二重特異性」であるかどうかは、結合するポリペプチドが反応する、異なるエピトープの数を指す。多特異性抗体は、本明細書に記載される標的ポリペプチドの異なるエピトープに特異的であり得るか、あるいは標的ポリペプチド、ならびに異種ポリペプチドまたは固体支持材等の異種エピトーに特異的であり得る。] [0218] 本明細書で使用される「結合価」という用語は、可能性のある結合ドメイン、例えば、RON抗体、結合ポリペプチド、または抗体内に存在する抗原結合ドメインの数を指す。それぞれの結合ドメインが、1つのエピトープに特異的に結合する。RON抗体、結合ポリペプチド、または抗体が、1つを超える結合ドメインを含む時には、各結合ドメインが、2つの結合ドメインを有する抗体について、同一エピトープに特異的に結合し(「二価の単一特異性」と称される)、または2つの結合ドメインを有する抗体について、異なるエピトープに特異的に結合する(「二価の二重特異性」と称される)ことができる。また、抗体は、それぞれの特異性について二重特異性および二価であり得る(「二重特異性の四価抗体」と称される)。別の実施形態では、四価のミニボディまたはドメイン欠失抗体を作製することができる。] [0219] 二重特異性の二価抗体、およびそれらの作製方法は、例えば、米国特許第5,731,168号、第5,807,706号、第5,821,333号、ならびに米国出願公開第2003/020734号および第2002/0155537号に記載され、それら全ての開示は、参照することにより本明細書に組み込まれる。二重特異性の四価抗体、およびそれらの作成方法は、例えばWO第02/096948号およびWO第00/44788号に記載され、これらの双方の開示は、参照することにより本明細書に組み込まれる。概して、PCT公開WO第93/17715号、WO第92/08802号、WO第91/00360号、WO第92/05793号、Tutt et al.,J.Immunol.147:60−69(1991)、米国特許第4,474,893号、第4,714,681号、第4,925,648号、第5,573,920号、第5,601,819号、Kostelny et al,J.Immunol.745:1547−1553(1992)を参照されたい。] [0220] 前述のように、種々の免疫グロブリンクラスの定常領域の、サブユニット構造および3次元構成は、周知である。本明細書で使用される、「VHドメイン」という用語には、免疫グロブリン重鎖のアミノ末端の可変ドメインが含まれ、「CH1ドメイン」という用語には、免疫グロブリン重鎖の最初の(最もアミノ末端側の)定常領域ドメインが含まれる。CH1ドメインはVHドメインに隣接し、免疫グロブリン重鎖分子のヒンジ領域に対してアミノ末端側に位置する。] [0221] 本明細書で使用される「CH2ドメイン」という用語には、例えば、従来の付番スキームを使用して、抗体の約残基244から残基360へと延びる、重鎖分子の部分が含まれる(Kabatの付番システムでは残基244〜360、およびEUの付番システムでは残基231〜340、Kabat EAらの前掲書を参照)。CH2ドメインは、別のドメインと密接に対をなさないという点において、独特である。そうなるのではなく、2つのN結合型分岐糖鎖が、無傷の未変性IgG分子の2つのCH2ドメインの間に入る。また、CH3ドメインが、IgG分子のCH2ドメインからC末端へと延び、約108個の残基を含むことが、十分に裏付けられている。] [0222] 本明細書で使用される、「ヒンジ領域」という用語には、CH1ドメインをCH2ドメインに接合する、重鎖分子の部分が含まれる。このヒンジ領域は約25個の残基を含み、柔軟であるため、2つのN末端の抗原結合領域は、独立して動くことができる。ヒンジ領域は、上部、中央、および下部ヒンジドメインの、3つのはっきりと異なるドメインにさらに分割することができる(Roux et al.,J.Immunol.767:4083(1998))。] [0223] 本明細書で使用される「ジスルフィド結合」という用語には、2個の硫黄原子の間に形成される共有結合が含まれる。アミノ酸システインは、チオール基を含み、これは、第2のチオール基とジスルフィド結合または架橋を形成することができる。ほとんどの天然に存在するIgG分子では、CH1およびCL領域がジスルフィド結合によって連結され、2本の重鎖は、Kabatの付番システムを使用すると239および242に相当する位置(位置226または229、EU付番システム)で、2つのジスルフィド結合によって連結される。] [0224] 本明細書で使用される、「キメラ抗体」という用語は、免疫反応領域または部位が第1の種から得られるか、またはそれに由来し、定常領域(無傷、部分であるか、または本発明にしたがって修飾され得る)が第2の種から得られる、任意の抗体を意味するとする。好ましい実施形態では、標的結合領域または部位は、非ヒト起源(例えばマウスまたは霊長類)のものであり、定常領域は、ヒトである。] [0225] 本明細書で使用される、「改変抗体」という用語は、重鎖および軽鎖または両方のいずれかの可変ドメインが、既知の特異性の抗体から1つ以上のCDRを少なくとも部分的に置換することにより、また必要な場合は、部分的なフレームワーク領域の置換および配列の変更によって改質される、抗体を指す。CDRは、フレームワーク領域が由来する抗体と同じクラス、またはさらにはサブクラスの抗体に由来し得るが、CDRが異なるクラスの抗体、好ましくは異なる種からの抗体に由来することが想定される。既知の特異性の非ヒト抗体からの1つ以上の「供与体」CDRが、ヒト重鎖または軽鎖フレームワーク領域に移植される改変抗体を、本明細書では「ヒト化抗体」と称する。1つの可変ドメインの抗原結合能を別のものに移入するために、必ずしも、全てのCDRを供与体の可変領域からの完全なCDRと置換する必要があるとは限らない。むしろ、標的結合部位の活性を維持するために必要である残基を移入することのみが、必要であり得る。例えば、米国特許第5,585,089号、第5,693,761号、第5,693,762号、および第6,180,370号に記載される説明を考慮すると、日常的な実験または試行錯誤による試験のいずれかを行うことによって、機能的な改変抗体またはヒト化抗体を得ることは、十分に当業者の能力内であるだろう。] [0226] 本明細書で使用される「適切に折り畳まれたポリペプチド」という用語には、該ポリペプチドを成す機能ドメインの全てが明瞭に活性を有する、ポリペプチド(例えば、RON抗体)が含まれる。本明細書で使用される、「不適切に折り畳まれたポリペプチド」という用語には、該ポリペプチドの機能ドメインのうちの少なくとも1つが活性を有しない、ポリペプチドが含まれる。一実施形態において、適切に折り畳まれたポリペプチドは、少なくとも1つのジスルフィド結合によって連結されるポリペブチド鎖を含み、逆に、不適切に折り畳まれたポリペプチドは、少なくとも1つのジスルフィド結合によって連結されないポリペブチド鎖を含む。] [0227] 本明細書で使用される「改変された」という用語には、合成手段による(例えば、ペプチドの酵素もしくは化学的結合による、組換え技法、生体外ペプチド合成、またはこれらの技法の何らかの組み合わせによる)、核酸またはポリペプチド分子の操作が含まれる。] [0228] 本明細書で使用される、「連結された」、「融合された」、または「融合」という用語は、交換可能に使用される。これらの用語は、化学的共役または組換え手段を含む任意の手段によって、2つ以上の要素または構成成分を共に接合することを指す。「インフレーム融合」とは、2つ以上のポリヌクレオチドのオープンリーディングフレーム(ORF)を接合して、元のORFの正しい翻訳読み枠を維持する様態で、連続的なより長いORFを形成することを指す。したがって、組換え融合タンパク質は、元のORF(通常では、セグメントが本来そのように接合されていない)によってコードされるポリペプチドに対応する、2つ以上のセグメントを含有する、単一のタンパク質である。該読み枠は、このように融合されたセグメントを通じて連続的にされるが、該セグメントは、例えば、インフレームリンカー配列によって、物理的または空間的に分離することができる。例えば、免疫グロブリン可変領域のCDRをコードするポリヌクレオチドを、インフレームで融合することができるが、「融合された」CDRが、連続的なポリペプチドの一部として共翻訳される限り、少なくとも1つの免疫グロブリンフレームワーク領域またはさらなるCDR領域をコードするポリヌクレオチドによって、分離することができる。] [0229] ポリペプチドの文脈において、「線状配列」または「配列」とは、配列内で相互に隣り合う残基が、ポリペプチドの一次構造中で連続的である、アミノからカルボキシル末端への方向の、ポリペプチド中のアミノ酸の順序である。] [0230] 本明細書で使用される「発現」という用語は、遺伝子が、生化学物質、例えば、RNAまたはポリペプチドを産生する過程を指す。該過程には、限定されないが、遺伝子ノックダウン、ならびに一過性発現および安定発現の両方を含む、細胞内の遺伝子の機能的存在の、任意の操作が含まれる。それには、遺伝子の、メッセンジャーRNA(mRNA)、転移RNA(tRNA)、低分子ヘアピン型RNA(shRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、または任意の他のRNA産物の転写、ならびにかかるmRNAの1つまたは複数のポリペプチドへの翻訳が含まれるが、これらに限定されない。所望の最終産物が生化学物質である場合、発現には、該生化学物質およびいずれかの前駆体の生成が含まれる。遺伝子の発現が、「遺伝子産物」を産生する。本明細書で使用される、遺伝子産物とは、核酸、例えば、遺伝子の転写によって産生されるメッセンジャーRNA、または転写物から翻訳されるポリペプチドのいずれかであり得る。本明細書に記載される遺伝子産物には、転写後修飾、例えば、ポリアデニル化を伴う核酸、または翻訳後修飾、例えば、メチル化、グリコシル化、脂質の付加、他のタンパク質サブユニットとの関連付け、タンパク質切断等を伴うポリペプチドが、さらに含まれる。] [0231] 本明細書で使用される、「処置する」または「処置」という用語は、治療的処置および予防もしくは阻止措置を指し、目的は、癌の発生または拡散等の所望されない生理学的変化または疾患を、阻止または鈍化(軽減)することである。有益または所望の臨床結果には、検出可能であるか検出不能であるかにかかわらず、症状の緩和、疾病の程度の軽減、病状の安定化(即ち、悪化しない)、疾病の進行の遅延もしくは鈍化、病状の回復もしくは緩和、および緩解(部分的であるか完全であるかにかかわらず)が含まれるが、これらに限定されない。また、「処置」は、処置を受けない場合に予期される生存と比較した、生存の延長を意味することができる。処置を必要とするものには、すでに該病態または疾患を有するもの、ならびに該病態もしくは疾患を有する傾向があるもの、または該病態または疾患を阻止すべきであるものが含まれる。] [0232] 「対象」または「個人」または「動物」または「患者」または「哺乳動物」によって、診断、予後、または療法が所望される任意の対象、特に哺乳動物対象を意味する。哺乳動物対象には、ヒト、家畜、飼育動物、ならびにイヌ、ネコ、モルモット、ウサギ、ラット、マウス、ウマ、ウシ、雌ウシ等の動物園、スポーツ、もしくは愛玩動物が挙げられる。] [0233] 本明細書で使用される、「結合分子の投与から利益を得るであろう対象」および「処置を必要とする動物」等の語句には、例えば、結合分子によって認識される抗原の検出に(例えば、診断法として)使用される、結合分子の投与から、および/またはある標的タンパク質に特異的に結合する結合分子を用いた、処置、即ち、癌等の疾病の緩和もしくは阻止から、利益を受けるであろう、哺乳動物対象等の対象が含まれる。本明細書でより詳細に説明するように、該結合分子は、非共役型で使用することができ、あるいは、例えば、薬物、プロドラッグ、または同位体に共役することができる。] [0234] 「過剰増殖性疾病または疾患」は、悪性であるか良性であるかにかかわらず、全ての形質転換細胞および組織、ならびに全ての癌性細胞および組織を含む、全ての新生細胞の成長および増殖を意味する。過剰増殖性疾病または疾患には、前癌性病変、異常細胞成長、良性腫瘍、悪性腫瘍、および「癌」が含まれるが、これらに限定されない。本発明の特定の実施形態において、過剰増殖性疾病または疾患、例えば、前癌性病変、異常細胞成長、良性腫瘍、悪性腫瘍、または「癌」は、RONを発現、過剰発現、または異常発現する、細胞を含む。] [0235] 過剰増殖性疾病、疾患、および/または病態のさらなる例には、良性であるか悪性であるかにはかかわらず、前立腺、結腸、腹部、骨、乳房、消化器系、肝臓、膵臓、腹膜、内分泌腺(副腎、副甲状腺、下垂体、精巣、卵巣、胸腺、甲状腺)、眼、頭頸部、神経(中枢および抹消)、リンパ系、骨盤、皮膚、軟組織、脾臓、胸部、および尿生殖路に位置する新生物が含まれるが、これに限定されない。かかる新生物は、特定の実施形態において、RONを発現、過剰発現、または異常発現する。] [0236] 他の過剰増殖性疾患には、高ガンマグロブリン血症、リンパ球増殖性疾患、異常蛋白血症、紫斑病、サルコイドーシス、セザリー症候群、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、ゴーシェ病、組織球増殖症、および、新形成以外の、上に列記した器官系に位置する任意の他の過剰増殖性疾病が挙げられるが、これらに限定されない。本発明の特定の実施形態において、該疾病は、RONを発現、過剰発現、または異常発現する細胞を伴う。] [0237] 本明細書で使用される、「腫瘍」または「腫瘍組織」という用語は、過剰な細胞分裂に起因する組織、特定の場合においては、RONを発現、過剰発現、または異常発現する細胞を含む組織の異常な集団を指す。腫瘍または腫瘍組織は、異常な成長特性を伴い、有用な生体機能を持たない新生細胞である、「腫瘍細胞」を含む。腫瘍、腫瘍組織、および腫瘍細胞は、良性または悪性であり得る。また、腫瘍または腫瘍組織は、「腫瘍に関連する非腫瘍細胞」、例えば、腫瘍または腫瘍組織に供給するための血管を形成する、血管細胞を含むことができる。非腫瘍細胞は、例えば、腫瘍または腫瘍組織における血管新生の誘発のように、腫瘍細胞によって複製または発生を誘発され得る。] [0238] 本明細書で使用される、「悪性腫瘍」という用語は、非良性腫瘍または癌を指す。本明細書で使用される、「癌」という用語は、無秩序な、または制御されない細胞成長によって特徴付けられる悪性腫瘍を含む、過剰増殖性疾病の種類を含意する。癌の例には、細胞腫、リンパ腫、芽腫、肉腫、および白血病もしくはリンパ性悪性腫瘍が挙げられるが、これらに限定されない。かかる癌のより特定の例は、以下に記され、有棘細胞癌(例えば扁平上皮癌)、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、肺腺癌、および肺の有棘細胞腫を含む肺癌、腹膜癌、肝細胞癌、胃腸癌を含む胃癌(gastric cancer)もしくは胃癌(stomach cancer)、膵臓癌、神経膠芽腫、子宮頸癌、卵巣癌、肝臓癌、膀胱癌、へパトーマ、乳癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌もしくは子宮癌、唾液腺癌、腎癌もしくは腎臓癌、前立腺癌、外陰部癌、甲状腺癌、肝細胞癌、肛門癌、陰茎癌、ならびに頭頸部癌が挙げられる。「癌」という用語には、原発性悪性細胞または腫瘍(例えば、細胞が、対象体内の、元の悪性腫瘍または腫瘍の部位以外の部位に遊走していないもの)、ならびに続発性悪性細胞または腫瘍(例えば、転移、即ち悪性細胞または腫瘍細胞の、元の腫瘍の部位とは異なる二次的な部位への遊走から生じるもの)が含まれる。本発明の処置方法につながる癌は、RONを発現、過剰発現、または異常発現する細胞を伴う。] [0239] 癌または悪性腫瘍の他の例には、急性小児リンパ芽球性白血病、急性リンパ芽球性白血病、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、副腎皮質癌、成人(原発性)肝細胞癌、成人(原発性)肝臓癌、成人急性リンパ性白血病、成人急性骨髄性白血病、成人ホジキン病、成人ホジキンリンパ腫、成人リンパ性白血病、成人非ホジキンリンパ腫、成人原発性肝臓癌、成人軟部組織肉腫、エイズ関連リンパ腫、エイズ関連悪性腫瘍、肛門癌、星状細胞腫、胆管癌、膀胱癌、骨癌、脳幹神経膠腫、脳腫瘍、乳癌、腎盂尿管癌、中枢神経系(原発性)リンパ腫、中枢神経系リンパ腫、小脳星細胞腫、大脳星細胞腫、子宮頸癌、小児(原発性)肝細胞癌、小児(原発性)肝臓癌、小児急性リンパ芽球性白血病、小児急性骨髄性白血病、小児脳幹神経膠腫、小児小脳星細胞腫、小児大脳星細胞腫、小児頭蓋外胚細胞腫瘍、小児ホジキン病、小児ホジキンリンパ腫、小児視床下部および視経路グリオーマ、小児リンパ芽球性白血病、小児髄芽腫、小児非ホジキンリンパ腫、小児松果体およびテント上原始神経外胚葉性腫瘍、小児原発性肝臓癌、小児横紋筋肉腫、小児軟部組織肉腫、小児視経路および視床下部グリオーマ、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、結腸癌、皮膚T細胞性リンパ腫、内分泌性膵島細胞腫、子宮内膜癌、上衣腫、上皮性癌、食道癌、ユーイング肉腫および関連腫瘍、外分泌性膵臓癌、頭蓋外胚細胞腫瘍、性腺外胚細胞腫瘍、肝外胆管癌、眼癌、女性乳癌、ゴーシェ病、胆嚢癌、胃癌、消化管カルチノイド腫瘍、胃腸腫瘍、胚細胞腫瘍、妊娠性絨毛性腫瘍、ヘアリー細胞白血病、頭頸部癌、肝細胞癌、ホジキン病、ホジキンリンパ腫、高ガンマグロブリン血症、下咽頭癌、腸癌、眼球内黒色腫、膵島細胞種、膵島細胞膵臓癌、カポジ肉腫、腎癌、喉頭癌、口唇癌および口腔癌、肝臓癌、肺癌、リンパ球増殖性疾患、マクログロブリン血症、男性乳癌、悪性中皮腫、悪性胸腺腫、髄芽腫、黒色腫、中皮腫、転移性不明原発扁平上皮頸部癌、転移性原発扁平上皮頸部癌、転移性扁平上皮頸部癌、多発性骨髄腫、多発性骨髄腫/形質細胞腫瘍、骨髄異形成症候群、骨髄性白血病、骨髄性白血病、骨髄増殖性疾患、鼻腔および副鼻腔癌、鼻咽頭癌、神経芽腫、妊娠中の非ホジキンリンパ腫、非黒色腫皮膚癌、非小細胞肺癌、転移性不明原発扁平上皮頸部癌、中咽頭癌、骨/悪性線維性肉腫、骨肉腫/悪性線維性組織球腫、骨肉腫/骨の悪性線維性組織球腫、上皮性卵巣癌、卵巣胚細胞腫瘍、卵巣低悪性度腫瘍、膵臓癌、異常蛋白血症、紫斑病、副甲状腺癌、陰茎癌、褐色細胞腫、下垂体腫瘍、形質細胞腫瘍/多発性骨髄腫、原発性中枢神経系リンパ腫、原発性肝臓癌、前立腺癌、直腸癌、腎細胞癌、腎盂尿管癌、網膜芽腫、横紋筋肉腫、唾液腺癌、サルコイドーシス肉腫、セザリー症候群、皮膚癌、小細胞肺癌、小腸癌、軟部組織肉腫、扁平上皮頸部癌、胃癌、テント上原始神経外胚葉性および松果体腫瘍、T細胞性リンパ腫、精巣癌、胸腺腫、甲状腺癌、腎盂尿管移行上皮癌、移行腎盂尿管癌、絨毛性腫瘍、尿管および腎盂細胞癌、尿道癌、子宮癌、子宮肉腫、膣癌、視経路および視床下部グリオーマ、外陰部癌、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、ウィルムス腫瘍、ならびに、新形成以外の、上に列記した器官系に位置する任意の他の過剰増殖性疾病が挙げられるが、これらに限定されない。] [0240] 本発明の方法を使用して、前悪性状態を処置し、上記の疾患を含むが、これらに限定されない、新生物または悪性の状態への進行を阻止することができる。かかる使用は、新形成もしくは癌への進行に先行すると知られるか、またはそれが疑われる状態、特に、過形成、化生、もしくは中でもとりわけ異形成からなる非新生細胞成長が生じた場合、望ましい(かかる異常成長状態の概説としては、Robbins and Angell,Basic Pathology,2d Ed.,W.B.Saunders Co.,Philadelphia,pp.68−79(1976)を参照されたい)。細胞がRONを発現、過剰発現、または異常発現し始めるかかる状態は、本発明の方法によって特に処置可能である。] [0241] 過形成は、構造または機能を著しく変化させることなく、組織または器官中の細胞数の増加を伴う、制御された細胞増殖の形態である。本発明の方法によって処置され得る過形成疾患には、血管濾胞性縦隔リンパ節過形成、好酸球増多を伴う血管リンパ組織過形成、異型メラニン細胞過形成、基底細胞過形成、良性巨大リンパ節過形成、セメント質過形成、先天性副腎過形成、先天性皮脂腺過形成、嚢胞性過形成、乳房嚢胞性過形成、義歯性過形成、乳管過形成、子宮内膜過形成、線維筋性過形成、局所性上皮過形成、歯肉過形成、炎症性線維性過形成、炎症性乳頭過形成、血管内乳頭内皮過形成、前立腺結節性過形成、結節性再生性過形成、偽上皮腫性過形成、老年性皮脂腺過形成、および疣贅性過形成が挙げられるが、これらに限定されない。]
权利要求: 請求項1 M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M80−B03、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択される参照モノクローナルFab抗体フラグメント、または1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択される参照モノクローナル抗体と同一のRONエピトープに特異的に結合する、単離された抗体またはその抗原結合性フラグメント。 請求項2 RONに特異的に結合する、単離された抗体またはその抗原結合性フラグメントであって、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M80−B03、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択される参照モノクローナルFab抗体フラグメント、または1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択される参照モノクローナル抗体が、RONに結合するのを競合的に阻害する、抗体またはそのフラグメント。 請求項3 RONに特異的に結合する、単離された抗体またはその抗原結合性フラグメントであって、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M80−B03、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択されるモノクローナルFab抗体フラグメント、または1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択される参照モノクローナル抗体のものと同一の抗原結合ドメインを含む、前記抗体またはそのフラグメント。 請求項4 RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントの重鎖可変領域(VH)は、配列番号4、配列番号14、配列番号24、配列番号34、配列番号44、配列番号54、配列番号64、配列番号74、配列番号84、配列番号94、配列番号115、配列番号125、配列番号135、および配列番号145からなる群から選択される参照アミノ酸配列と、少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。 請求項5 RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントの軽鎖可変領域(VL)は、配列番号9、配列番号19、配列番号29、配列番号39、配列番号49、配列番号59、配列番号69、配列番号79、配列番号89、配列番号99、配列番号120、配列番号130、配列番号140、および配列番号150からなる群から選択される参照アミノ酸配列と、少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。 請求項6 RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVHは、20個以下の保存的アミノ酸置換を除いて、配列番号4、配列番号14、配列番号24、配列番号34、配列番号44、配列番号54、配列番号64、配列番号74、配列番号84、配列番号94、配列番号115、配列番号125、配列番号135、および配列番号145からなる群から選択される参照アミノ酸配列と同一のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。 請求項7 RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVLは、20個以下の保存的アミノ酸置換を除いて、配列番号9、配列番号19、配列番号29、配列番号39、配列番号49、配列番号59、配列番号69、配列番号79、配列番号89、配列番号99、配列番号120、配列番号130、配列番号140、および配列番号150からなる群から選択される参照アミノ酸配列と同一のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。 請求項8 RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVHは、配列番号4、配列番号14、配列番号24、配列番号34、配列番号44、配列番号54、配列番号64、配列番号74、配列番号84、配列番号94、配列番号115、配列番号125、配列番号135、および配列番号145からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。 請求項9 RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVLは、配列番号9、配列番号19、配列番号29、配列番号39、配列番号49、配列番号59、配列番号69、配列番号79、配列番号89、配列番号99、配列番号120、配列番号130、配列番号140、および配列番号150からなる群から選択されるアミノ酸配列含む、抗体またはそのフラグメント。 請求項10 RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVHおよびVLは、それぞれ、配列番号4および配列番号9、配列番号14および配列番号19、配列番号24および配列番号29、配列番号34および配列番号39、配列番号44および配列番号49、配列番号54および配列番号59、配列番号64および配列番号69、配列番号74および配列番号79、配列番号84および配列番号89、配列番号94および配列番号99、配列番号115および配列番号120、配列番号125および配列番号130、配列番号135および配列番号140、ならびに配列番号145および配列番号150からなる群から選択される参照アミノ酸配列と、少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。 請求項11 RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVHおよびVLは、それぞれ20個以下の保存的アミノ酸置換を除いて、配列番号4および配列番号9、配列番号14および配列番号19、配列番号24および配列番号29、配列番号34および配列番号39、配列番号44および配列番号49、配列番号54および配列番号59、配列番号64および配列番号69、配列番号74および配列番号79、配列番号84および配列番号89、配列番号94および配列番号99、配列番号115および配列番号120、配列番号125および配列番号130、配列番号135および配列番号140、ならびに配列番号145および配列番号150からなる群から選択される参照アミノ酸配列と同一のアミノ酸配列をそれぞれ含む、抗体またはそのフラグメント。 請求項12 RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVHおよびVLは、配列番号4および配列番号9、配列番号14および配列番号19、配列番号24および配列番号29、配列番号34および配列番号39、配列番号44および配列番号49、配列番号54および配列番号59、配列番号64および配列番号69、配列番号74および配列番号79、配列番号84および配列番号89、配列番号94および配列番号99、配列番号115および配列番号120、配列番号125および配列番号130、配列番号135および配列番号140、ならびに配列番号145および配列番号150からなる群から選択されるアミノ酸配列をそれぞれ含む、抗体またはそのフラグメント。 請求項13 RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVHは、2個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号5、配列番号15、配列番号25、配列番号35、配列番号45、配列番号55、配列番号65、配列番号75、配列番号85、配列番号95、配列番号116、配列番号126、配列番号136、および配列番号146からなる群から選択される参照VH−CDR1のアミノ酸配列と同一の、Kabatの重鎖相補性決定領域−1(VH−CDR1)のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。 請求項14 前記VH−CDR1のアミノ酸配列は、配列番号5、配列番号15、配列番号25、配列番号35、配列番号45、配列番号55、配列番号65、配列番号75、配列番号85、配列番号95、配列番号116、配列番号126、配列番号136、および配列番号146からなる群から選択される、請求項13に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項15 RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVHは、4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号6、配列番号16、配列番号26、配列番号36、配列番号46、配列番号56、配列番号66、配列番号76、配列番号86、配列番号96、配列番号117、配列番号127、配列番号137、および配列番号147からなる群から選択される参照VH−CDR2のアミノ酸配列と同一の、Kabatの重鎖相補性決定領域−2(VH−CDR2)のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。 請求項16 前記VH−CDR2のアミノ酸配列は、配列番号6、配列番号16、配列番号26、配列番号36、配列番号46、配列番号56、配列番号66、配列番号76、配列番号86、配列番号96、配列番号117、配列番号127、配列番号137、および配列番号147からなる群から選択される、請求項15に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項17 RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVHは、4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号7、配列番号17、配列番号27、配列番号37、配列番号47、配列番号57、配列番号67、配列番号77、配列番号87、配列番号97、配列番号118、配列番号128、配列番号138、および配列番号148からなる群から選択される参照VH−CDR3のアミノ酸配列と同一の、Kabatの重鎖相補性決定領域−3(VH−CDR3)のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。 請求項18 前記VH−CDR3のアミノ酸配列は、配列番号7、配列番号17、配列番号27、配列番号37、配列番号47、配列番号57、配列番号67、配列番号77、配列番号87、配列番号97、配列番号118、配列番号128、配列番号138、および配列番号148からなる群から選択される、請求項17に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項19 RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVLは、4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号10、配列番号20、配列番号30、配列番号40、配列番号50、配列番号60、配列番号70、配列番号80、配列番号90、配列番号100、配列番号121、配列番号131、配列番号141、および配列番号151からなる群から選択される参照VL−CDR1のアミノ酸配列と同一の、Kabatの軽鎖相補性決定領域−1(VL−CDR1)のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。 請求項20 前記VL−CDR1のアミノ酸配列は、配列番号10、配列番号20、配列番号30、配列番号40、配列番号50、配列番号60、配列番号70、配列番号80、配列番号90、配列番号100、配列番号121、配列番号131、配列番号141、および配列番号151からなる群から選択される、請求項19に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項21 RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVLは、2個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号11、配列番号21、配列番号31、配列番号41、配列番号51、配列番号61、配列番号71、配列番号81、配列番号91、配列番号101、配列番号122、配列番号132、配列番号142、および配列番号152からなる群から選択される参照VL−CDR2のアミノ酸配列と同一の、Kabatの軽鎖相補性決定領域−2(VL−CDR2)のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。 請求項22 前記VL−CDR2のアミノ酸配列は、配列番号11、配列番号21、配列番号31、配列番号41、配列番号51、配列番号61、配列番号71、配列番号81、配列番号91、配列番号101、配列番号122、配列番号132、配列番号142、および配列番号152からなる群から選択される、請求項21に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項23 RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号12、配列番号22、配列番号32、配列番号42、配列番号52、配列番号62、配列番号72、配列番号82、配列番号92、配列番号102、配列番号123、配列番号133、配列番号143、および配列番号153からなる群から選択される参照VL−CDR3のアミノ酸配列と同一の、Kabatの軽鎖相補性決定領域−3(VL−CDR3)のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。 請求項24 前記VL−CDR3のアミノ酸配列は、配列番号12、配列番号22、配列番号32、配列番号42、配列番号52、配列番号62、配列番号72、配列番号82、配列番号92、配列番号102、配列番号123、配列番号133、配列番号143、および配列番号153からなる群から選択される、請求項23に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項25 RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVHは、配列番号5、6、および7、配列番号15、16、および17、配列番号25、26、および27、配列番号35、36、および37、配列番号45、46、および47、配列番号55、56、および57、配列番号65、66、および67、配列番号75、76、および77、配列番号85、86、および87、配列番号95、96、および97、配列番号116、117、および118、配列番号126、127、および128、配列番号136、137、および138、ならびに配列番号146、147、および148からなる群から選択されるVH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のアミノ酸配列を含むが、但し、前記VH−CDRのうちの少なくとも1つの1、2、3、または4個のアミノ酸置換は除かれる、抗体またはそのフラグメント。 請求項26 RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVHは、配列番号5、6、および7、配列番号15、16、および17、配列番号25、26、および27、配列番号35、36、および37、配列番号45、46、および47、配列番号55、56、および57、配列番号65、66、および67、配列番号75、76、および77、配列番号85、86、および87、配列番号95、96、および97、配列番号116、117、および118、配列番号126、127、および128、配列番号136、137、および138、ならびに配列番号146、147、および148からなる群から選択される、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。 請求項27 RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントのVLは、配列番号10、11、および12、配列番号20、21、および22、配列番号30、31、および32、配列番号40、41、および42、配列番号50、51、および52、配列番号60、61、および62、配列番号70、71、および72、配列番号80、81、および82、配列番号90、91、および92、配列番号100、101、および102、配列番号121、122、および123、配列番号131、132、および133、配列番号141、142、および143、ならびに配列番号151、152、および153からなる群から選択されるVL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のアミノ酸配列を含むが、但し、前記VL−CDRのうちの少なくとも1つの1、2、3、または4個のアミノ酸置換は除かれる、抗体またはそのフラグメント。 請求項28 RONに特異的に結合する、単離された抗体またはそのフラグメントであって、前記抗体またはそのフラグメントは、配列番号10、11、および12、配列番号20、21、および22、配列番号30、31、および32、配列番号40、41、および42、配列番号50、51、および52、配列番号60、61、および62、配列番号70、71、および72、配列番号80、81、および82、配列番号90、91、および92、配列番号100、101、および102、配列番号121、122、および123、配列番号131、132、および133、配列番号141、142、および143、ならびに配列番号151、152、および153からなる群から選択される、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のアミノ酸配列を含む、抗体またはそのフラグメント。 請求項29 VHフレームワーク領域が、5個以下のアミノ酸置換を除いてヒトである、請求項1〜28のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項30 VLフレームワーク領域が、5個以下のアミノ酸置換を除いてヒトである、請求項1〜29のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項31 線状エピトープに結合する、請求項1〜30のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項32 非線状の立体構造エピトープに結合する、請求項1〜30のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項33 多価であり、少なくとも2本の重鎖および少なくとも2本の軽鎖を含む、請求項1〜32のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項34 多特異性である、請求項1〜33のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項35 二重特異性である、請求項34に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項36 二重特異性である、請求項1〜35のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項37 重鎖および軽鎖可変ドメインが、マウスである、請求項1〜36のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項38 前記重鎖および軽鎖可変ドメインは、1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択されるモノクローナル抗体からのものである、請求項37に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項39 重鎖および軽鎖可変ドメインが完全にヒトである、請求項1〜36のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項40 前記重鎖および軽鎖可変ドメインは、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M80−B03、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択されるモノクローナルFab抗体フラグメントからのものである、請求項39に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項41 ヒト化される、請求項1〜36のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項42 キメラである、請求項1〜36のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項43 霊長類化される、請求項1〜36のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項44 完全にヒトである、請求項1〜36のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項45 Fabフラグメントである、請求項1〜44のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項46 Fab’フラグメントである、請求項1〜44のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項47 F(ab)2フラグメントである、請求項1〜44のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項48 Fvフラグメントである、請求項1〜44のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項49 単鎖抗体である、請求項1〜44のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項50 ヒトカッパ定常領域およびヒトラムダ定常領域からなる群から選択される、軽鎖定常領域を含む、請求項1〜46および49のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項51 重鎖定常領域またはそのフラグメントを含む、請求項1〜46および49のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項52 前記重鎖定常領域またはそのフラグメントは、ヒトIgG4、IgG4アグリ、IgG1、およびIgG1アグリからなる群から選択される、請求項51に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項53 前記参照モノクローナル抗体の解離定数(KD)より小さいKDによって特徴付けられる親和性で、RONポリペプチドもしくはそのフラグメント、またはRON変異体ポリペプチドに特異的に結合する、請求項1〜52のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項54 5×10−2M、10−2M、5×10−3M、10−3M、5×10−4M、10−4M、5×10−5M、10−5M、5×10−6M、10−6M、5×10−7M、10−7M、5×10−8M、10−8M、5×10−9M、10−9M、5×10−10M、10−10M、5×10−11M、10−11M、5×10−12M、10−12M、5×10−13M、10−13M、5×10−14M、10−14M、5×10−15M、または10−15M以下の解離定数(KD)によって特徴付けられる親和性で、RONポリペプチドもしくはそのフラグメント、またはRON変異体ポリペプチドに特異的に結合する、請求項1〜53のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項55 マウスRONポリペプチドまたはそのフラグメントと比較して、ヒトRONポリペプチドまたはそのフラグメントに優先的に結合する、請求項1〜54のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項56 細胞の表面に発現したRONに結合する、請求項1〜55のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項57 前記細胞は、悪性細胞、新生細胞、腫瘍細胞、転移性細胞、または腫瘍関連マクロファージである、請求項56に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項58 MSPのRONへの結合を遮断する、請求項1〜57のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項59 RONのMSP依存性活性化を阻害する、請求項1〜58のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項60 RONのMSP非依存性活性化を阻害する、請求項1〜59のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項61 RONが媒介するRAS/MAPKシグナリング経路の活性化を阻害する、請求項1〜60のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項62 RONが媒介するERKまたはAKTのリン酸化を阻害する、請求項1〜61のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項63 RONが媒介する細胞増殖を阻害する、請求項1〜62のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項64 腫瘍細胞成長、腫瘍細胞浸潤、または腫瘍細胞転移を阻害する、請求項1〜63のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項65 アポトーシスを誘発する、請求項1〜64のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項66 融合される異種ポリペプチドをさらに含む、請求項1〜65のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項67 前記抗体は、細胞傷害性薬剤、治療薬、細胞分裂阻害剤、生物毒素、プロドラッグ、ペプチド、タンパク質、酵素、ウイルス、脂質、生体応答修飾物質、医薬品、リンホカイン、異種抗体もしくはそのフラグメント、検出可能な標識、ポリエチレングリコール(PEG)、およびいずれかの前記薬剤のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される薬剤に共役される、請求項1〜66のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項68 前記細胞傷害性薬剤は、放射性核種、生体毒素、酵素的に活性な毒素、細胞分裂阻害治療薬もしくは細胞傷害性治療薬、プロドラッグ、免疫学的に活性なリガンド、生体応答修飾物質、またはいずれかの前記細胞傷害性薬剤のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、請求項67に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項69 前記検出可能な標識は、酵素、蛍光標識、化学発光標識、生物発光標識、放射性標識、またはいずれかの前記検出可能な標識のうちの2つ以上の組み合わせからなる群から選択される、請求項68に記載の抗体またはそのフラグメント。 請求項70 請求項1〜69のうちのいずれか1項に記載の抗体またはそのフラグメント、および担体を含む、組成物。 請求項71 抗体VHポリペプチドをコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドであって、前記VHポリペプチドのアミノ酸配列は、配列番号4、配列番号14、配列番号24、配列番号34、配列番号44、配列番号54、配列番号64、配列番号74、配列番号84、配列番号94、配列番号115、配列番号125、配列番号135、および配列番号145からなる群から選択される参照アミノ酸配列と、少なくとも90%同一であり、前記VHポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。 請求項72 前記VHポリペプチドのアミノ酸配列は、配列番号4、配列番号14、配列番号24、配列番号34、配列番号44、配列番号54、配列番号64、配列番号74、配列番号84、配列番号94、配列番号115、配列番号125、配列番号135、および配列番号145からなる群から選択される、請求項71に記載のポリヌクレオチド。 請求項73 前記VHポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、前記VHポリペプチドの前記アミノ酸配列を変化させずに、発現を増加するために最適化される、請求項71または72に記載のポリヌクレオチド。 請求項74 前記最適化は、スプライス供与部位およびスプライス受容部位の同定および除去を含む、請求項73に記載のポリヌクレオチド。 請求項75 前記最適化は、前記ポリヌクレオチドを発現する細胞に対するコドン使用頻度の最適化を含む、請求項73または74に記載のポリヌクレオチド。 請求項76 前記核酸は、配列番号3、配列番号13、配列番号23、配列番号33、配列番号43、配列番号53、配列番号63、配列番号73、配列番号83、配列番号93、配列番号114、配列番号124、配列番号134、および配列番号144からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む、請求項71〜75のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 請求項77 抗体VLポリペプチドをコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドであって、前記VLポリペプチドのアミノ酸配列は、配列番号9、配列番号19、配列番号29、配列番号39、配列番号49、配列番号59、配列番号69、配列番号79、配列番号89、配列番号99、配列番号120、配列番号130、配列番号140、および配列番号150からなる群から選択される参照アミノ酸配列と、少なくとも90%同一であり、前記VLポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。 請求項78 前記VLポリペプチドのアミノ酸配列は、配列番号9、配列番号19、配列番号29、配列番号39、配列番号49、配列番号59、配列番号69、配列番号79、配列番号89、配列番号99、配列番号120、配列番号130、配列番号140、および配列番号150からなる群から選択される、請求項77に記載のポリヌクレオチド。 請求項79 前記VLポリペプチドをコードするヌクレオチド配列は、前記VLポリペプチドの前記アミノ酸配列を変化させずに、発現を増加するために最適化される、請求項77または78に記載のポリヌクレオチド。 請求項80 前記最適化は、スプライス供与部位およびスプライス受容部位の同定および除去を含む、請求項79に記載のポリヌクレオチド。 請求項81 前記最適化は、前記ポリヌクレオチドを発現する細胞に対するコドン使用頻度の最適化を含む、請求項79または80に記載のポリヌクレオチド。 請求項82 前記核酸は、配列番号8、配列番号18、配列番号28、配列番号38、配列番号48、配列番号58、配列番号68、配列番号78、配列番号88、配列番号98、配列番号119、配列番号129、配列番号139、および配列番号149からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む、請求項77〜81のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 請求項83 抗体VHポリペプチドをコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドであって、前記VHポリペプチドのアミノ酸配列は、20個以下の保存的アミノ酸置換を除いて、配列番号4、配列番号14、配列番号24、配列番号34、配列番号44、配列番号54、配列番号64、配列番号74、配列番号84、配列番号94、配列番号115、配列番号125、配列番号135、および配列番号145からなる群から選択される参照アミノ酸配列と同一であり、前記VHポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。 請求項84 抗体VLポリペプチドをコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドであって、前記VLポリペプチドのアミノ酸配列は、20個以下の保存的アミノ酸置換を除いて、配列番号9、配列番号19、配列番号29、配列番号39、配列番号49、配列番号59、配列番号69、配列番号79、配列番号89、配列番号99、配列番号120、配列番号130、配列番号140、および配列番号150からなる群から選択される参照アミノ酸配列と同一であり、前記VLポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。 請求項85 2個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号5、配列番号15、配列番号25、配列番号35、配列番号45、配列番号55、配列番号65、配列番号75、配列番号85、配列番号95、配列番号116、配列番号126、配列番号136、および配列番号146からなる群から選択される参照VH−CDR1のアミノ酸配列と同一である、VH−CDR1のアミノ酸配列をコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドであって、前記VH−CDR1を含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。 請求項86 前記VH−CDR1のアミノ酸配列は、配列番号5、配列番号15、配列番号25、配列番号35、配列番号45、配列番号55、配列番号65、配列番号75、配列番号85、配列番号95、配列番号116、配列番号126、配列番号136、および配列番号146からなる群から選択される、請求項85に記載のポリヌクレオチドまたはそのフラグメント。 請求項87 4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号6、配列番号16、配列番号26、配列番号36、配列番号46、配列番号56、配列番号66、配列番号76、配列番号86、配列番号96、配列番号117、配列番号127、配列番号137、および配列番号147からなる群から選択される参照VH−CDR2のアミノ酸配列と同一である、VH−CDR2のアミノ酸配列をコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドであって、前記VH−CDR2を含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。 請求項88 前記VH−CDR2のアミノ酸配列は、配列番号6、配列番号16、配列番号26、配列番号36、配列番号46、配列番号56、配列番号66、配列番号76、配列番号86、配列番号96、配列番号117、配列番号127、配列番号137、および配列番号147からなる群から選択される、請求項87に記載のポリヌクレオチドまたはそのフラグメント。 請求項89 4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号7、配列番号17、配列番号27、配列番号37、配列番号47、配列番号57、配列番号67、配列番号77、配列番号87、配列番号97、配列番号118、配列番号128、配列番号138、および配列番号148からなる群から選択される参照VH−CDR3のアミノ酸配列と同一である、VH−CDR3のアミノ酸配列をコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドであって、前記VH−CDR3を含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。 請求項90 前記VH−CDR3のアミノ酸配列は、配列番号7、配列番号17、配列番号27、配列番号37、配列番号47、配列番号57、配列番号67、配列番号77、配列番号87、配列番号97、配列番号118、配列番号128、配列番号138、および配列番号148からなる群から選択される、請求項89に記載のポリヌクレオチドまたはそのフラグメント。 請求項91 4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号10、配列番号20、配列番号30、配列番号40、配列番号50、配列番号60、配列番号70、配列番号80、配列番号90、配列番号100、配列番号121、配列番号131、配列番号141、および配列番号151からなる群から選択される参照VL−CDR1のアミノ酸配列と同一である、VL−CDR1のアミノ酸配列をコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドであって、前記VL−CDR1を含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。 請求項92 前記VL−CDR1のアミノ酸配列は、配列番号10、配列番号20、配列番号30、配列番号40、配列番号50、配列番号60、配列番号70、配列番号80、配列番号90、配列番号100、配列番号121、配列番号131、配列番号141、および配列番号151からなる群から選択される、請求項91に記載のポリヌクレオチドまたはそのフラグメント。 請求項93 2個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号11、配列番号21、配列番号31、配列番号41、配列番号51、配列番号61、配列番号71、配列番号81、配列番号91、配列番号101、配列番号122、配列番号132、配列番号142、および配列番号152からなる群から選択される参照VL−CDR2のアミノ酸配列と同一である、VL−CDR2のアミノ酸配列をコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドであって、前記VL−CDR2を含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。 請求項94 前記VL−CDR2のアミノ酸配列は、配列番号11、配列番号21、配列番号31、配列番号41、配列番号51、配列番号61、配列番号71、配列番号81、配列番号91、配列番号101、配列番号122、配列番号132、配列番号142、および配列番号152からなる群から選択される、請求項93に記載のポリヌクレオチドまたはそのフラグメント。 請求項95 4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号12、配列番号22、配列番号32、配列番号42、配列番号52、配列番号62、配列番号72、配列番号82、配列番号92、配列番号102、配列番号123、配列番号133、配列番号143、および配列番号153からなる群から選択される参照VL−CDR3のアミノ酸配列と同一である、VL−CDR3のアミノ酸配列をコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドであって、前記VL−CDR3を含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。 請求項96 前記VL−CDR3のアミノ酸配列は、配列番号12、配列番号22、配列番号32、配列番号42、配列番号52、配列番号62、配列番号72、配列番号82、配列番号92、配列番号102、配列番号123、配列番号133、配列番号143、および配列番号153からなる群から選択される、請求項95に記載のポリヌクレオチドまたはそのフラグメント。 請求項97 抗体VHポリペプチドをコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチドであって、前記VHポリペプチドは、配列番号5、6、および7、配列番号15、16、および17、配列番号25、26、および27、配列番号35、36、および37、配列番号45、46、および47、配列番号55、56、および57、配列番号65、66、および67、配列番号75、76、および77、配列番号85、86、および87、配列番号95、96、および97、配列番号116、117、および118、配列番号126、127、および128、配列番号136、137、および138、ならびに配列番号146、147、および148からなる群から選択される、VH−CDR1、VH−CDR2、およびVH−CDR3のアミノ酸配列を含み、前記VH−CDR3を含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。 請求項98 抗体VLポリペプチドをコードする核酸を含む単離されたポリヌクレオチドであって、前記VLポリペプチドは、10、11、および12、配列番号20、21、および22、配列番号30、31、および32、配列番号40、41、および42、配列番号50、51、および52、配列番号60、61、および62、配列番号70、71、および72、配列番号80、81、および82、配列番号90、91、および92、配列番号100、101、および102、配列番号121、122、および123、配列番号131、132、および133、配列番号141、142、および143、ならびに配列番号151、152、および153からなる群から選択される、VL−CDR1、VL−CDR2、およびVL−CDR3のアミノ酸配列を含み、前記VL−CDR3を含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、RONに特異的に結合する、ポリヌクレオチド。 請求項99 前記抗体VHポリペプチドに融合されたシグナルペプチドをコードする核酸をさらに含む、請求項71〜98のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 請求項100 前記抗体VLポリペプチドに融合されたシグナルペプチドをコードする核酸をさらに含む、請求項71〜98のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 請求項101 前記VHポリペプチドに融合された重鎖定常領域CH1ドメインをコードする核酸をさらに含む、請求項71〜100のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 請求項102 前記VHポリペプチドに融合された重鎖定常領域CH2ドメインをコードする核酸をさらに含む、請求項71〜101のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 請求項103 前記VHポリペプチドに融合された重鎖定常領域CH3ドメインをコードする核酸をさらに含む、請求項71〜102のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 請求項104 前記VHポリペプチドに融合された重鎖ヒンジ領域をコードする核酸をさらに含む、請求項71〜103のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 請求項105 前記重鎖定常領域は、ヒトIgG4、IgG4アグリ、IgG1、およびIgG1アグリからなる群から選択される、請求項101〜104のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 請求項106 前記VLポリペプチドに融合された軽鎖定常領域ドメインをコードする核酸をさらに含む、請求項71〜105のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 請求項107 前記軽鎖定常領域は、ヒトカッパである、請求項106に記載のポリヌクレオチド。 請求項108 前記核酸によってコードされるポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M80−B03、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択される参照モノクローナルFab抗体フラグメント、または1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択される参照モノクローナル抗体と同一のRONエピトープに特異的に結合する、請求項71〜107のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 請求項109 前記核酸によってコードされるポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M8O−BO3、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択される参照モノクローナルFab抗体フラグメント、または1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択される参照モノクローナル抗体を競合的に阻害する、請求項71〜108のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 請求項110 前記VHポリペプチドのフレームワーク領域が、5個以下のアミノ酸置換を除いてヒトである、請求項71〜109のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 請求項111 前記VLポリペプチドのフレームワーク領域が、5個以下のアミノ酸置換を除いてヒトである、請求項71〜110のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 請求項112 前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、線状エピトープに結合する、請求項71〜111のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 請求項113 前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、非線状の立体構造エピトープに結合する、請求項71〜112のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 請求項114 前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、多価であり、少なくとも2本の重鎖および少なくとも2本の軽鎖を含む、請求項71〜113のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 請求項115 前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、多特異性である、請求項71〜114のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 請求項116 前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、二重特異性である、請求項71〜115のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 請求項117 前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、完全にヒトである重鎖および軽鎖可変ドメインを含む、請求項71〜116のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 請求項118 前記重鎖および軽鎖可変ドメインは、M14−H06、M15−E10、M16−C07、M23−F10、M80−B03、M93−D02、M96−C05、M97−D03、およびM98−E12からなる群から選択されるモノクローナルFab抗体フラグメントのものと同一である、請求項117に記載のポリヌクレオチド。 請求項119 前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、マウスである重鎖および軽鎖可変ドメインを含む、請求項71〜116のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 請求項120 前記重鎖および軽鎖可変ドメインは、1P2E7、1P3B2、1P4A3、1P4A12、および1P5B10からなる群から選択されるモノクローナル抗体のものと同一である、請求項119に記載のポリヌクレオチド。 請求項121 前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、ヒト化される、請求項71〜116のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 請求項122 前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、キメラである、請求項71〜116のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 請求項123 前記核酸によってコードされる前記ポリペプチドを含む抗体またはその抗原結合性フラグメントは、霊長類化される、請求項71〜116のうちのいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。 請求項124 |